JPWO2013011903A1 - 増幅回路及び増幅方法 - Google Patents

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Abstract

増幅回路の出力信号の特性の劣化を抑制するために、本発明の増幅回路は、入力信号を増幅して出力信号として出力端子から出力し、利得が可変である増幅手段と、増幅手段に電流を供給する電源に一端が接続され、交流に対するインピーダンスが直流に対するインピーダンス以上の値を持つ第1のインピーダンス素子の他端と、出力端子に一端が接続され、交流に対するインピーダンスが直流に対するインピーダンス以上の値を持つ第2のインピーダンス素子の他端と、が接続された点である検出点において出力信号の出力を検出する検出手段を備え、検出手段で検出された出力信号の振幅が所定の値となるように増幅手段の利得を制御する制御手段と、を備える。

Description

本発明は、増幅回路及び増幅方法に関し、特に、増幅回路の利得を自動的に制御する機能を備えた増幅回路及び増幅方法に関する。
電気信号を増幅する増幅回路のうち、AGC(Automatic Gain Control)増幅回路は、出力信号の振幅が常に所定の値となるように、増幅回路の利得を変化させる。すなわち、AGC増幅回路は、入力信号の振幅が変化しても出力信号の振幅が常に一定となるように増幅回路の利得を自動的に制御する。
自動利得制御を行うため、AGC増幅回路は出力信号の振幅を常に監視している。そして、AGC増幅回路は振幅の変化を増幅回路にフィードバックし、出力信号の振幅が常に一定となるように回路の利得を制御する。
光伝送システムで用いられる光送信器では、例えばニオブ酸リチウム(LN:LiNbO)光変調器が用いられる。LN光変調器では、変調器を駆動する電気信号の振幅が変化すると、光信号の出力振幅も変化する。その結果、光伝送システムの通信品質が劣化する可能性がある。このような通信品質の劣化を抑制するために、LN光変調器の駆動回路に上記のAGC増幅回路が用いられる場合がある。
一方、光変調器を駆動する駆動回路の出力信号には、数V〜10Vpp程度の振幅が必要とされる。このため、駆動回路は、大きな出力振幅を得るために駆動回路の最終段に大電流を流す構成となっていることが多い。
図6に本発明に関連する増幅回路の構成を示す。増幅回路600は、LN光変調器等の光デバイスの駆動回路として用いられる。増幅回路600は増幅素子601、コイル602、603、604、抵抗器605、バイパスコンデンサ606及びカップリングコンデンサ607を備える。
増幅素子601は、入力端子651に入力された入力信号608を増幅して、出力端子652から出力信号609として出力する。コイル602、603、604は、出力端子652と電源653との間に接続される。駆動用電流は、電源653から順にコイル604、603、602を通って出力端子652から増幅素子601の最終段の増幅部(以下、「最終段」という。)に流れ込む。抵抗器605は、Qダンプ機能を有するダンピング抵抗である。カップリングコンデンサ607は、電源653から増幅素子601の最終段へ流入する電流を出力信号609から分離するために設けられている。
なお、一般に、電気回路では回路部品間で浮遊容量が発生する。図6は、増幅回路601で生じる浮遊容量の例をC1〜C7として示している。
ここで、増幅素子601の最終段に大きな駆動電流を流すことによる増幅回路600の出力信号609への影響が小さくなるように、電源653から電流が供給されることが望ましい。つまり、コイル602、603、604やその周辺の部品を接続したことによる、周波数特性等の増幅回路の特性の変化は極力少ないことが好ましい。
図7は、図6に示した増幅回路600上におけるコイル602、603、604それぞれのインピーダンスの周波数特性の一例を示している。コイル602、603、604は、図6に破線で示した浮遊容量C1〜C7により共振し、周波数特性上にインピーダンスのピークを生じる。コイル602、603、604のインダクタンスは、それぞれ図7に実線で示す周波数特性の一例を示すように設定される。
図7に示すように、コイル602は比較的高い周波数領域において高いインピーダンスを持つ。また、コイル604は比較的低い周波数領域において高いインピーダンスを持つ。コイル603はコイル602及び604のインピーダンスのピークの間の周波数領域でコイル602及び604よりも高いインピーダンスを持つ。これらの3種のコイルを直列に接続した回路は、図7に破線で示すように、比較的低い周波数から高い周波数領域まで、高いインピーダンスを持つ。このように、直列に接続されたコイル602〜604が広い周波数領域で高いインピーダンスを持つことにより、増幅回路600の周波数特性に及ぼす影響を抑えつつ、電源653から大きい電流を供給することができる。
図8は、本発明に関連するAGC機能を備えた増幅回路800の構成を示す図である。図8において、増幅回路800は、利得が可変である増幅素子801、コイル802、カップリングコンデンサ803、検出手段804及び検出制御回路805を備える。ここで、図8に示したコイル802は、図6に示したコイル602〜604、抵抗器605及びバイパスコンデンサ606を含んでいるものとする。そして、コイル802は、出力信号807に影響を与えないように、広い周波数領域でインピーダンスが高くなるように構成されている。
増幅素子801は、入力端子851に入力された入力信号806を増幅して出力端子852から出力信号807として出力する。電源853から供給される電流は、コイル802及び出力端子852を通って増幅素子801の最終段に駆動電流を供給する。カップリングコンデンサ803は、出力信号807に含まれる駆動電流成分を阻止する。検出手段804は、出力信号807の一部を検出して検出制御回路805に出力する。検出制御回路805は、出力信号807の振幅を検出して増幅素子801の利得を制御する。
検出手段804及び検出制御回路805は、自動利得制御によって出力信号807の振幅が一定になるように制御するために、出力信号807の一部の振幅を検出する。検出制御回路805は、検出された信号の振幅が予め定められた値と等しくなるように、増幅素子801の利得を制御する。この一連の動作により、出力信号807の振幅が一定に制御される。
図8の構成では、検出手段804としてコンデンサを用いて出力信号807の振幅を検出している。コンデンサ(検出手段804)を通過した信号は、検出制御回路805に入力される。コンデンサのキャパシタンスを小さくすることにより検出制御回路805の入力インピーダンスが大きくなるため、検出制御回路805が増幅回路800の出力の周波数特性に与える影響を小さくすることができる。
本発明に関連して、特許文献1は、半導体光増幅器と定電流源とを接続する回路上の信号を高周波電力モニタで計測した結果に基づいて可変光減衰器を制御する光信号処理装置を記載している。特許文献1に記載された光信号処理装置は、半導体光増幅器の電極に誘起される電力をコンデンサ及びバンドパスフィルタを経由して直接高周波電力モニタで検出する構成を備えている。
また、特許文献2は、大振幅の高周波信号を得るためのインピーダンス整合回路を記載している。特許文献2に記載されたインピーダンス整合回路は、直列に接続されたインダクタンスの接続点にキャパシタンス成分及び可変容量ダイオードを直列に接続し、可変容量ダイオードへの印加電圧を制御することによりインダクタンスを可変する構成を記載している。
特開2005−208178号公報 特開2011−004133号公報
図8で説明した増幅回路800は、増幅回路の利得を変化させ、出力信号の振幅が一定となるような自動利得制御を行う。このために、増幅回路800は、出力信号の一部を検出する検出手段804を備えている。
しかしながら、図8で説明した増幅回路800では、増幅素子の出力に検出手段804を介して検出制御回路805が直接接続されている。このため、増幅回路800には、検出制御回路805を接続したことにより、出力信号807の特性の劣化が発生しやすいという課題がある。例えば、増幅回路800の出力端子852から見た検出制御回路805のインピーダンスが低いと、検出制御回路805のインピーダンスの影響を受けて出力信号807の特性が劣化する恐れがある。
特許文献1に記載された光信号処理装置は、定電流源の出力が1個のコイルを介して半導体光増幅器に電流を供給する構成を備えている。そして、高周波電力モニタは、コイルと半導体光増幅器との間からコンデンサ及びバンドパスフィルタを用いて、半導体光増幅器の電極に誘起される高周波電力を検出する。
しかしながら、特許文献1に記載された光信号処理装置は、半導体光増幅器の電極に誘起される電力をコンデンサ及びバンドパスフィルタを経由して直接高周波電力モニタで検出している。このため、特許文献1に記載された光信号処理装置にも、高周波電力モニタを接続することによって、電極に誘起される高周波電力の特性に影響を与える恐れがあるという課題がある。すなわち、特許文献1に記載された光信号処理装置は、図8で説明した増幅回路800において増幅回路の出力に検出制御回路を接続することにより、増幅回路の出力信号に影響を与えるという課題を解決するための手段を開示するものではない。
また、特許文献2に記載されたインピーダンス整合回路は、可変容量ダイオードを用いてインダクタンスを可変する構成を開示している。しかし、特許文献2に記載されたインピーダンス整合回路は、図8で説明した増幅回路800において増幅回路の出力に検出制御回路を接続することにより、増幅回路の出力信号に影響を与えるという課題を解決するための手段については開示していない。
[発明の目的]
本発明の目的は、増幅回路の出力信号の特性の劣化を抑制するという課題を解決するための技術を提供することにある。
本発明の増幅回路は、入力信号を増幅して出力信号として出力端子から出力し、利得が可変である増幅手段と、増幅手段に電流を供給する電源に一端が接続され、交流に対するインピーダンスが直流に対するインピーダンス以上の値を持つ第1のインピーダンス素子の他端と、出力端子に一端が接続され、交流に対するインピーダンスが直流に対するインピーダンス以上の値を持つ第2のインピーダンス素子の他端と、が接続された点である検出点において出力信号の出力を検出する検出手段を備え、検出手段で検出された出力信号の振幅が所定の値となるように増幅手段の利得を制御する制御手段と、を備える。
本発明の増幅方法は、入力信号を所定の利得で増幅して出力信号として出力し、増幅のための電流を供給する電源に一端が接続され、交流に対するインピーダンスが直流に対するインピーダンス以上の値を持つ第1のインピーダンス素子の他端と、出力が出力される点に一端が接続され、交流に対するインピーダンスが直流に対するインピーダンス以上の値を持つ第2のインピーダンス素子の他端と、が接続された点である検出点において出力信号を検出し、検出された出力信号の振幅が所定の値となるように利得を制御する。
本発明は、増幅回路の出力信号の特性の劣化を抑制することが可能であるという効果を奏する。
本発明の増幅回路の第1の実施形態の構成を示す図である。 本発明の増幅回路の第2の実施形態の構成を示す図である。 検出点の位置を示す図である。 検出点Aと増幅素子の出力端子との間のインピーダンスの周波数特性を示す図である。 検出点Bと増幅素子の出力端子との間のインピーダンスの周波数特性を示す図である。 本発明に関連する増幅回路の構成を示す図である。 図6に示した増幅回路上におけるそれぞれのコイルのインピーダンスの周波数特性を示す図である。 本発明に関連するAGC機能を備えた増幅回路の構成を示す図である。 図1に記載した増幅回路において、カップリングコンデンサに代えて抵抗器を使用した構成を示す図である。 図1に記載した増幅回路において、カップリングコンデンサに代えて高周波カプラを使用した構成を示す図である。 第1の実施形態の増幅回路の最小構成を示す図である。
[第1の実施形態]
以下、本発明の詳細を実施形態により説明する。図1は、本発明の増幅回路の第1の実施形態の構成を示す図である。増幅回路100は、増幅素子101、コイル102、103及び104、抵抗器105、バイパスコンデンサ106、カップリングコンデンサ107及び108、検出制御回路109から構成される。
増幅素子101は、入力端子151から入力された入力信号110を増幅して出力端子152から出力信号111として出力する。増幅素子101は、利得が外部から制御可能な増幅器である。コイル102〜104は、直流電流を供給する電源153と増幅素子101の最終段との間に接続される。抵抗器105は、Qダンプ用のダンピング抵抗器である。バイパスコンデンサ106は、コイル102、103、104で阻止し切れなかった出力信号111をバイパスして、電源153に影響を与えることを防ぎ、かつ電源153から出力される直流電流に含まれる雑音成分をバイパスさせる。抵抗器105及びバイパスコンデンサ106は必須ではなく、必要に応じて配置される。
なお、図1に示す増幅回路100においても、図6で説明した増幅回路600の浮遊容量C1〜C7と同様に浮遊容量が存在するが、図1では浮遊容量の記載は省略されている。
カップリングコンデンサ107は、増幅素子101の最終段へ流入する電源153からの電流を出力信号111から分離する。カップリングコンデンサ108は、コイル103と104との接続点に現れる出力信号111を取り出して検出制御回路109に入力する。検出制御回路109は、カップリングコンデンサ108から入力された出力信号111を用いて増幅素子101の利得を制御する。
増幅回路100について、図3を用いてさらに説明する。図3は、図1に記載された増幅回路100における、検出制御回路109に接続されたカップリングコンデンサ108が、出力信号111の振幅を検出する個所(以下、「検出点」という。)の位置を示す図である。
図3に示す増幅回路の構成は、説明のために図1の増幅回路からカップリングコンデンサ108及び検出制御回路109を省いたものであり、検出制御回路109以外の構成は同様である。第1の実施形態では、図3の検出点Aにカップリングコンデンサ108を通じて検出制御回路109が接続されている。
図1に示す第1の実施形態の増幅回路100は、図3で説明した検出点Aにおいて、カップリングコンデンサ108を介して出力信号111に対応する信号を検出する。検出制御回路109には、コイル102及びコイル103を通過した出力信号111がカップリングコンデンサ108を介して入力される。検出制御回路109は、カップリングコンデンサ108から入力された信号から、出力信号111の振幅に対応する検出信号を生成する。検出制御回路109は、出力信号111の振幅の目標値に対応する既定値を記憶している。そして、検出制御回路109は、既定値と検出信号とを比較して、検出信号の大きさが既定値に近づくように増幅回路101の利得を制御するための制御信号を生成して増幅素子101に出力する。
以上の動作により、増幅回路100において、増幅素子101の出力信号111の振幅が一定となるように、自動利得制御が行われる。
図4は、図3に示すコイル103と104との接続点(検出点A)と増幅素子101の出力端子152との間のインピーダンスの周波数特性を示す図である。コイル102〜104は、先に図6及び図7を用いて説明したように、浮遊容量により共振してインピーダンスの周波数特性上にピークを持つ。図4に示すように、コイル102は、比較的高い周波数領域において高いインピーダンスを持つ。また、コイル104は、比較的低い周波数領域において高いインピーダンスを持つ。そして、コイル103は、コイル102とコイル104とのそれぞれのインピーダンスのピークの間の周波数で、高いインピーダンスを持つ。
図4の太い破線は、コイル102とコイル103とが直列に接続された場合の検出点Aのインピーダンスの周波数特性を示す。コイル102とコイル103とが直列に接続されているため、図4に示すように、出力端子152と検出点Aとの間のインピーダンスは、中間から高い周波数領域において高い。その結果、出力信号111の中間から高い周波数領域の成分に対する、検出点Aに検出制御回路109を接続した場合の影響が低減される。
このように、第1の実施形態の増幅回路100は、検出制御回路109が出力信号111を検出する検出点Aが、コイル103とコイル104との間にある。そして、第1の実施形態の増幅回路100においては、中程度から比較的高い周波数領域において、出力端子152と検出点Aとの間のインピーダンスが高い。
その結果、第1の実施形態の増幅回路100は、検出制御回路109が接続されたことによる出力信号111への影響を低減することができる。すなわち、第1の実施形態の増幅回路100は、増幅回路の出力信号の特性の劣化を抑制することが可能であるという効果を奏する。
また、上述したように、出力信号111のうち中間から高い周波数領域の出力信号111は、コイル102、103で阻止される。従って、図3中のコイル103とコイル104との接続点(検出点A)には、出力信号111のうち、コイル103の共振ピーク周波数よりも低い周波数領域(図4にWaで示す)成分が主に現れる。このように、検出点Aでは、比較的に低い周波数領域の出力信号111が主に現れ、検出点Aにおける中間から高い周波数領域の出力信号111の大きさは小さい。その結果、検出点Aに現れる信号は、カップリングコンデンサ108や浮遊容量による影響を受けにくい。従って、第1の実施形態の増幅回路100は、カップリングコンデンサ108の高周波特性や回路の浮遊容量による、検出制御回路109の動作への影響を小さくすることができるという効果もある。
なお、図1のコイル102及び103は、電源153及び検出制御回路109の双方に対して出力信号111の高周波領域の成分の通過を阻止する。このため、増幅回路100は、カップリングコンデンサ108と出力端子152との間にコイル102及び103とは別のコイルを接続して出力信号111の高周波信号の通過を阻止する構成と比較して、増幅回路の規模を小さくできるという効果もある。
次に、第1の実施形態の変形例について説明する。図1においては、検出制御回路109は、カップリングコンデンサ108を通じてコイル103とコイル104との間から出力信号111を検出していた。しかしながら、カップリングコンデンサ108に代えて、抵抗器あるいは高周波カプラを用いた変形例について、図9及び図10を用いて説明する。なお、図9及び図10における増幅回路の構成は図1に示した増幅回路100と同様であり、共通する要素には同一の参照符号を付して詳細な説明は省略する。
図9は、図1に記載した増幅回路100において、カップリングコンデンサ108に代えて抵抗器901を使用した構成を示す図である。検出制御回路109は、抵抗器901を通じてコイル103とコイル104との間から出力信号111を検出する。抵抗器901の抵抗値を大きくすることにより、増幅素子101の出力から見た抵抗Rが高インピーダンスとなり、検出制御回路109が接続されたことによる影響が小さくなる。
図10は、図1に記載した増幅回路100において、カップリングコンデンサ108に代えて高周波カプラ902を使用した構成を示す図である。検出制御回路109は、高周波カプラ902を通じてコイル103とコイル104との間から出力信号111を検出する。高周波カプラ902は、検出制御回路109への配線を直接コイル103とコイル104との間に接続することなく、空間的な結合により出力信号111の一部をピックアップしている。適切な高周波インピーダンスを持つ高周波カプラ902を使用することにより、図1及び図9に記載された増幅回路と同様に、検出制御回路109が接続されたことによる増幅回路への影響を小さくすることができる。
なお、第1の実施形態の増幅回路は、以下の最小構成によっても同様の効果を奏する。図11は、第1の実施形態の増幅回路の最小構成を示す図である。図11に示す増幅回路300は、増幅手段301と、第1のインピーダンス素子302と、第2のインピーダンス素子303と、検出手段304と、制御手段305とを備えている。増幅手段は、入力信号306を増幅して出力信号307として出力端子308から出力し、利得が可変である増幅手段である。
この最小構成において、増幅手段301は、図1の増幅素子101に対応する。第1のインピーダンス素子302は図1のコイル104に対応し、第2のインピーダンス素子303はコイル102及び103に対応する。検出手段304はカップリングコンデンサ108に対応し、制御手段305は検出制御回路109に対応する。
図11に示す増幅回路300において、第1及び第2のインピーダンス素子302及び303の交流に対するインピーダンスは直流に対するインピーダンス以上の値を持つ。そして、第1のインピーダンス素子302の一端は増幅手段301に電流を供給する電源309に接続されており、第2のインピーダンス素子303の一端は増幅手段301の出力端子308に一端が接続されている。そして第1及び第2のインピーダンス素子302及び303のそれぞれの他端同士は検出点で接続されている。この検出点は図3の検出点Aに対応する。
検出手段304は検出点において出力信号307の出力を検出する。そして、制御手段305は、検出された出力信号307の振幅が所定の値となるように増幅手段301の利得を制御する。
このような構成を備える増幅回路300は、電源309と検出点との間に交流に対するインピーダンスが直流に対するインピーダンス以上の値を持つ第1のインピーダンス素子302を備えている。そして、増幅素子301の出力端子308と検出点との間に、交流に対するインピーダンスが直流に対するインピーダンス以上の値を持つ第2のインピーダンス素子303を備えている。従って、最小構成を備える増幅回路300も、電源309から増幅手段301に直流電流を供給することが可能であるとともに検出点に制御手段305を接続することによる出力信号への影響を抑制することができるという効果を奏する。
なお、インピーダンス素子302及び303は、コイル(すなわち誘導性リアクタンスを持つインダクタンス素子)に限られない。例えば、インピーダンス素子302及び303として、抵抗器を用いてもよい。
[第2の実施形態]
図2は、本発明の増幅回路の第2の実施形態の構成を示す図である。第2の実施形態の増幅回路200は、検出制御回路109が出力信号111を検出する個所がコイル102と103との間(図3の検出点B)である点で、図1に示した第1の実施形態の増幅回路100と異なっている。その他の構成は図1に示した第1の実施形態の増幅回路100と同様であり、共通する要素には同一の参照符号を付して詳細な説明は省略する。
図2、図3及び図5を用いて、出力信号111をコイル102と103との接続点(検出点B)で検出する場合の動作を説明する。図5は、図3に示すコイル102〜104のインピーダンス及び接続点(検出点B)と増幅素子101の出力端子152との間のインピーダンスの周波数特性を示している。
図2に示すように、検出点Bと増幅素子101の出力端子152との間には、コイル102のみが存在する。その結果、検出点Bに現れる出力信号111はコイル102のみのインピーダンスの影響を受け、コイル103及び104のインピーダンスの影響を受けない。
従って、図5に示すように、出力端子152と検出点Bとの間のインピーダンスは、高い周波数領域において高い。その結果、第2の実施形態の増幅回路200においては、出力信号111の高い周波数領域の成分に対する、検出点Bに検出制御回路109を接続した場合の影響が低減される。
そして、検出点Bには、出力信号111のうち、比較的低い周波数から、コイル102のインピーダンスのピークよりもやや低い周波数までの周波数域(図5にWbで示す)の成分の信号が現れる。図4と図5とを比較すると、第2の実施形態の増幅回路200においては、出力信号111の、より高周波側に広い周波数成分を含む信号が検出点Bで検出されることがわかる。
このように、第2の実施形態の増幅回路200は、検出制御回路109が出力信号111を検出する検出点Bが、コイル102とコイル103との間にある。そして、図5に示すように、検出点Bと出力端子152との間のインピーダンスが高い周波数領域は、図4よりも高い周波数側にある。
すなわち、第2の実施形態の増幅回路200は、比較的高い周波数領域において、検出点Bと出力端子152との間のインピーダンスが高い。このため、第2の実施形態の増幅回路200は、検出制御回路109が接続されたことによる比較的高い周波数領域における出力信号111への影響を抑制することができる。すなわち、第2の実施形態の増幅回路200は、増幅回路の出力信号の特性の劣化を抑制することが可能であるという効果を奏する。
一方、第2の実施形態の増幅回路200においては、検出点Bで検出される信号の帯域幅が検出点Aで検出される信号の帯域幅よりも広がることにより、検出点Bにおいて検出される出力信号111の振幅が増大する。その結果、第2の実施形態の増幅回路200は、第1の実施形態の増幅回路100と比較して、検出制御回路109に入力される信号の信号対雑音比(S/N比)を向上させ、利得制御への影響を小さくすることができるという効果も奏する。
また、図2のコイル102は、電源153及び検出制御回路109の双方に対して、出力信号111の高周波領域の成分の通過を阻止する。従って、増幅回路200は、カップリングコンデンサ108と出力端子152との間にコイル102とは別のコイルを接続して出力信号111の高周波信号の通過を阻止する構成と比較して、増幅回路の規模を小さくできるという効果もある。
なお、第2の実施形態の構成は、第1の実施形態の構成と比較して、検出点の位置が検出点Aから検出点Bとなっている点のみが相違する。従って、第1の実施形態において変形例として説明した、カップリングコンデンサ108に代えて抵抗器を用いる構成(図9)及び高周波カプラを用いる構成(図10)は、第2の実施形態の増幅回路200にも同様に適用できる。
以上説明した第1の実施形態及び第2の実施形態では、検出点A及び検出点Bはそれぞれ固定的に接続されているものとして説明した。しかしながら、増幅回路100及び200は、出力信号111に基づいて、検出点、コイル102、コイル103及び出力端子152との間の接続関係を変更する構成を備えていてもよい。すなわち、出力信号111に基づいて、検出点と出力端子152との間のインピーダンス素子のインピーダンスを変化させるように構成してもよい。
例えば、第1の実施形態で説明した増幅回路100において、検出点Aに現れる出力信号111の振幅が非常に小さいと、検出制御回路109の安定な動作が損なわれる可能性がある。このような場合には、検出制御回路109は、カップリングコンデンサ108の接続先を検出点Aから検出点Bに切り替えるようにしてもよい。その結果、検出制御回路109に入力される信号の振幅が増大する。
一方、第2の実施形態で説明した増幅回路200において、検出点Bに現れる出力信号111の高周波成分が回路の浮遊容量の影響を受ける場合にも、検出制御回路109の安定な動作が損なわれる可能性がある。このような場合には、検出制御回路109は、カップリングコンデンサ108の接続先を検出点Bから検出点Aに切り替えるようにしてもよい。その結果、検出制御回路109に入力される出力信号111の高周波成分が減少し、高周波成分の浮遊容量による検出制御回路109への影響を低減できる。
ここで、検出制御回路109は、カップリングコンデンサ108を通過した出力信号111に基づいて検出点Aと検出点Bとを切り替えてもよい。あるいは、増幅回路100または200は出力信号111を監視する監視手段を別に備え、検出制御回路109は、当該監視手段の出力に基づいて検出点Aと検出点Bとを切り替えてもよい。
以上、実施形態及びその変形例に基づいて本願発明を説明した。しかし、本願発明が適用可能な形態は上述した実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細説明には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
この出願は、2011年7月16日に出願された日本出願特願2011−157257を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
100、200、300、600、800 増幅回路
101、301、601、801 増幅素子
102、103、104、602、603、604、802 コイル
105、605、901 抵抗器
902 高周波カプラ
106、606 バイパスコンデンサ
107、108、607、803 カップリングコンデンサ
804、304 検出手段
109、805 検出制御回路
110、306、608、806 入力信号
111、307、609、807 出力信号
151、651、851 入力端子
152、308、652、852 出力端子
153、309、653 電源
302、303 インピーダンス素子
305 制御手段

Claims (7)

  1. 入力信号を増幅して出力信号として出力端子から出力し、利得が可変である増幅手段と、
    前記増幅手段に電流を供給する電源に一端が接続され交流に対するインピーダンスが直流に対するインピーダンス以上の値を持つ第1のインピーダンス素子の他端と、前記出力端子に一端が接続され交流に対するインピーダンスが直流に対するインピーダンス以上の値を持つ第2のインピーダンス素子の他端と、が接続された点である検出点において前記出力信号の出力を検出する検出手段を備え、前記検出手段で検出された前記出力信号の振幅が所定の値となるように前記増幅手段の利得を制御する制御手段と、を備える増幅回路。
  2. 前記第1及び第2のインピーダンス素子の少なくとも1つは誘導性リアクタンスを持つインダクタンス素子である、請求項1に記載された増幅回路。
  3. 前記検出手段は、前記出力信号に基づいて前記第2のインピーダンス素子のインピーダンスを変化させる、
    請求項1または2に記載された増幅回路。
  4. 前記検出手段は、容量性インダクタンスを持つキャパシタンス素子を介して前記検出点から前記出力信号の出力を検出する、
    請求項1乃至3のいずれかに記載された増幅回路。
  5. 前記検出手段は、前記検出点から抵抗器を介して前記出力信号の出力を検出する、
    請求項1乃至3のいずれかに記載された増幅回路。
  6. 前記検出手段は、前記検出点から高周波カプラを介して前記出力信号の出力を検出する、
    請求項1乃至3のいずれかに記載された増幅回路。
  7. 入力信号を所定の利得で増幅して出力信号として出力し、
    前記増幅のための電流を供給する電源に一端が接続され、交流に対するインピーダンスが直流に対するインピーダンス以上の値を持つ第1のインピーダンス素子の他端と、前記出力信号が出力される点に一端が接続され、交流に対するインピーダンスが直流に対するインピーダンス以上の値を持つ第2のインピーダンス素子の他端と、が接続された点である検出点において前記出力信号を検出し、
    前記検出された前記出力信号の振幅が所定の値となるように前記利得を制御する、増幅方法。
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