JPWO2013008753A1 - 湿度センサ - Google Patents
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Abstract
本発明の目的は、簡易な構造でありながら、測定対象の空間の相対湿度を早く且つ正確に測定可能な湿度センサを提供することである。本発明に係る湿度センサは、ペルチェ素子と、前記ペルチェ素子の放熱側及び吸熱側にそれぞれ独立して設けられた伝熱部材と、前記ペルチェ素子及び前記放熱側の伝熱部材及び吸熱側の伝熱部材から離隔して設けられ、被測定空間の温度を計測する被測定空間温度計測手段と、前記の吸熱側の伝熱部材の表面近傍の温度を計測する吸熱側の表面温度計測手段と、前記の吸熱側の伝熱部材の表面上の結露の有無を判定する結露検出手段と、前記の被測定空間の温度と、前記の吸熱側の伝熱部材の表面温度、前記の結露検出手段からの判定信号に基づいて、前記被測定空間の相対湿度を算出する湿度算出部と、を備える。
Description
本発明は、ペルチェ素子の吸熱効果を利用した湿度センサに関する。
ペルチェ素子の冷却機能を利用して空気中の水分子を冷却機の表面に結露させ、測定対象の雰囲気中の水分の水滴生成を検出するとともに水滴生成時の冷却機の温度、すなわち露点温度と、雰囲気の温度を測定することによって、その雰囲気の相対湿度を算出する方法が提案されている。
例えば、下記の特許文献1には、測定対象の空間に配置され、作動流体が封入されるとともにヒートパイプ現象を生じさせ得るように構成された本体部と、前記本体部に外嵌される断熱部と、前記本体部の前記断熱部に対して一方側となる基側部を冷却することによって、当該本体部の前記断熱部に対して他方側となる先側部内で蒸発した気体状の前記作動流体を凝集させる冷却部とを備える湿度センサが開示されている。
そして、前記の冷却部としてペルチェ素子の吸熱部を利用し、該ペルチェ素子の冷却能力を制御して、本体部の作動流体が蒸発する部分と気体状の作動流体が凝縮する部分との外面温度の差をヒートパイプ現象が完全に生じる温度差になるように設定されることが開示されている。
特許文献1に開示された湿度センサは、湿球温度計の感部を包むウィックを不要にする点で構造の簡略化が図られており、メンテナンス性に優れる。しかしながら、特許文献1に開示された湿度センサは、前記のペルチェ素子が測定対象の空間内に含まれる水分から直接的に水滴を生成するように構成されていない。このように、特許文献1に開示された湿度センサは、測定対象の空間によって、その湿度の測定が不正確になり易いという問題がある。
また、特許文献1に開示された湿度センサは、本体内部に封入された気体状の作動流体の凝集の確認、すなわち、閉空間の内部における気体の相変化を閉空間の外側から確認する必要があるため、湿度測定を迅速に行えないという問題がある。
本発明の目的は、前述の従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、簡易な構造でありながら、測定対象の空間の相対湿度を早く且つ正確に測定することが可能な湿度センサを提供することである。
本発明の一実施形態に係る湿度センサは、ペルチェ素子と、前記ペルチェ素子の放熱側及び吸熱側にそれぞれ独立して設けられた伝熱部材と、前記ペルチェ素子及び前記放熱側の伝熱部材及び吸熱側の伝熱部材から離隔して設けられ、被測定空間の温度を計測する被測定空間温度計測手段と、前記の吸熱側の伝熱部材の表面近傍の温度を計測する吸熱側の表面温度計測手段と、前記の吸熱側の伝熱部材の表面上の結露の有無を判定する結露検出手段と、前記の被測定空間の温度と、前記の吸熱側の伝熱部材の表面温度、前記の結露検出手段からの判定信号に基づいて、前記被測定空間の相対湿度を算出する湿度算出部と、を備えることを特徴とする。
上記の湿度センサは、ペルチェ素子が測定対象の空間内に含まれる水分から直接的に水滴を生成するように構成されている。そのため、本発明の湿度センサが設置される空間内で送風、撒水或いは給水等が行われても、応答性良く正確に測定対象の空間の湿度を測定することができる。尚、「吸熱側の伝熱部材の表面近傍」とは、「吸熱側の伝熱部材の表面」及び「吸熱側の伝熱部材の表面に近接した空間」のうち、少なくともいずれかを意味する。
また、上記構成において、本発明の一実施形態に係る湿度センサは、前記の結露検出手段からの判定信号に基づいてペルチェ素子の動作を停止し、前記の吸熱側の伝熱部材の表面温度が閾値以上に達した後、所定時間経過後にペルチェ素子の動作を再開する制御を行う動作制御部と、を備えた構成にすることができる。この構成の湿度センサによれば、一層正確に前記の空間の湿度を測定することができる。
また、上記構成において、本発明の一実施形態に係る湿度センサは、前記の閾値及び前記の所定時間が、実験的に求められた以下の条件(a)及び(b)を満たす上昇温度及び乾燥時間となるように構成することができる。
(a) 前記の結露検出手段が結露を検出できる状態に回復するまで、前記の結露検出手段を乾燥するために必要な上昇温度及び当該温度における乾燥時間;
(b) 前記の吸熱側の伝熱部材の表面上の結露が乾燥するために必要な上昇温度及び当該温度における乾燥時間。
この構成の湿度センサによれば、測定対象の空間の温度とその相対湿度との関係が考慮された制御をペルチェ素子に対してきめ細かく行うことができるので、前記の空間の湿度の正確な測定を好適に行うことができる。
(a) 前記の結露検出手段が結露を検出できる状態に回復するまで、前記の結露検出手段を乾燥するために必要な上昇温度及び当該温度における乾燥時間;
(b) 前記の吸熱側の伝熱部材の表面上の結露が乾燥するために必要な上昇温度及び当該温度における乾燥時間。
この構成の湿度センサによれば、測定対象の空間の温度とその相対湿度との関係が考慮された制御をペルチェ素子に対してきめ細かく行うことができるので、前記の空間の湿度の正確な測定を好適に行うことができる。
また、上記構成において、本発明の一実施形態に係る湿度センサは、前記の結露検出手段によって結露の有無が判定される部分を少なくとも露出するように、断熱部材が前記吸熱側の伝熱部材の表面上に形成され、該断熱部材と前記の吸熱側の伝熱部材との間に、前記の吸熱側の表面温度計測手段が設けられた構成にすることができる。この構成の湿度センサによれば、前記の吸熱側の表面温度計測手段の上及びその近傍に結露し難くなるので、前記ペルチェ素子の吸熱側の温度を正確に測定することができる。
また、上記構成において、本発明の一実施形態に係る湿度センサは、前記の吸熱側の表面温度計測手段が、前記吸熱側の伝熱部材の表面に形成された結露の落下経路若しくは流路に近接して設けられた構成にすることができる。この構成の湿度センサによれば、露点温度を正確に測定することができる。すなわち、結露を生じさせるために前記ペルチェ素子の吸熱側の温度を本来の「露点温度」から低く設定する必要がある一方、結露した水滴の温度は、結露が生じた際の前記ペルチェ素子の吸熱側の温度に追従するため、正確な「露点温度」から若干の温度差が生じる。これに対して、前記構成の本発明の温度センサによれば、結露した水滴そのものの温度を測定するのでは無く、結露の近傍の空気の温度を測定することができるため、測定対象の空間の本来の「露点温度」を精度良く正確に測定することができる。
また、上記構成において、本発明の一実施形態に係る湿度センサは、前記の吸熱側の表面温度計測手段が前記の露出部分の下端に形成された断熱部材上に設けられた構成にすることができる。この構成の湿度センサによれば、前記吸熱側の伝熱部材の表面に形成された結露した水滴の落下経路若しくは流路にできる限り近接するように、前記吸熱側の表面温度計測手段が配置された構造を簡易に提供することができる。
本発明の一実施形態に係る湿度センサは、ペルチェ素子によって測定対象の空間内に含まれる水分から直接的に水滴を生成し、結露検出手段によってペルチェ素子の吸熱側の伝熱部材の表面上の結露の有無を直接に判断するように構成されている。このため、本発明の一実施形態に係る湿度センサは、簡易な構造でありながら、測定対象の空間の相対湿度を早く且つ正確に測定可能な湿度センサを提供することができる。
また、本発明の一実施形態に係る湿度センサは、前記の結露検出手段からの判定信号に基づいてペルチェ素子の動作を停止し、前記の吸熱側の伝熱部材の表面温度が閾値以上に達した後、所定時間経過後にペルチェ素子の動作を再開する制御を行うように構成することができる。このため、本発明の一実施形態に係る湿度センサは、測定対象の空間の湿度を更に正確に測定することができる。特に、前記の閾値及び前記の所定時間を実験的な裏付けに基づいて定義することによって、測定対象の空間の温度とその相対湿度との関係が考慮された制御をペルチェ素子に対してきめ細かく行うことができる。このため、本発明の一実施形態に係る湿度センサは、測定対象の空間の湿度の正確な測定を好適に行うことができる。
また、本発明の一実施形態に係る湿度センサは、結露の近傍の空気の温度を測定するように構成することができるので、本来の、或いは正確な「露点温度」に極めて近い温度を測定することができる。
以下、本発明の湿度センサを、以下の実施形態1に基づいて具体的に説明するが、以下に示す実施形態は本発明の実施形態の一例であって、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではない。
[第1の実施形態]
第1実施形態に係る湿度センサは、図1に示されるように被測定空間S内の相対湿度を測定するものであり、ペルチェ素子1、温度計2、吸熱側温度計3、結露検出センサ4、湿度算出部5、動作制御部6及び電源7を備えている。
第1実施形態に係る湿度センサは、図1に示されるように被測定空間S内の相対湿度を測定するものであり、ペルチェ素子1、温度計2、吸熱側温度計3、結露検出センサ4、湿度算出部5、動作制御部6及び電源7を備えている。
前記ペルチェ素子1の放熱側及び吸熱側は、それぞれ別個に伝熱部材11及び12に直に接触している状態で配置されている。これらの伝熱部材として、銅やアルミニウム等の熱伝導性の良好な物質で形成されたものを用いることが好ましい。
温度計2は、被測定空間S内の温度を測定する手段であって特に限定されず、熱電対、赤外放射温度計等の温度センサを利用することができる。また、図1に示された温度計の数は1つであるが、2以上の温度計を被測定空間S内に設けることもできる。この場合、被測定空間S内の各測定地点において測定された温度の平均を、相対湿度が算出される被測定空間S内の温度として定義できる。また、被測定空間S内の空間が広い場合、被測定空間S内の異なる地点毎に温度センサを設け、温度の測定が望まれる地点及びその近傍のみに存在する温度センサのみを作動させる。このようにすれば、被測定空間S内の温度が不均一に温度分布が生じている場合であっても、温度制御や湿度制御の対象となる領域内の各地点において観測された温度の平均を、被測定空間S内の温度として定義することもできる。
吸熱側温度計3は、前記の吸熱側の伝熱部材12の表面温度を計測する手段であって特に限定されず、熱電対、赤外放射温度計等の温度センサを利用できる。また、図1は、1つの吸熱側温度計3が伝熱部材12の表面上に設けられている構造を示すが、2つ以上の吸熱側温度計3を前記の伝熱部材12の表面上またはその近傍に設け、同時或いは選択的に温度測定することができる。
結露検出センサ4は、吸熱側の伝熱部材12の表面上の結露の有無を判定する結露検出手段であって、結露を検出できる手段であれば、特に限定されない。例えば、結露センサには周知のように電気抵抗式、水晶振動式、光学式の3種類の方式を例示することができ、いずれの方式のものを用いることができる。
湿度算出部5は、温度計2、吸熱側温度計3及び結露検出センサ4に接続されている。また、湿度算出部5は、温度及び気圧の関数として大気中に含まれる飽和水蒸気量のデータベースを格納している。そして、結露検出センサ4が水滴の存在を知らせる信号を発した時点で、温度計2によって検出される被測定空間S内の温度(Ts)と吸熱側温度計3によって検出される前記の吸熱側の伝熱部材12の表面温度(Tp)に基づいて、次のような演算により相対湿度RH(%)を算出する機能を有する。
RH(%)=mwmax(Tp)/mwmax(Ts)×100・・・(式1)
ここで、mwmax(Tp)はTp℃で大気中に含まれる飽和水蒸気量であり、mwmax(Ts)はTs℃で大気中に含まれる飽和水蒸気量を表す。すなわち、被測定空間S内の雰囲気が表面温度Tpの伝熱部材12上で結露する場合、空間S内の雰囲気の露点温度は温度Tp程度であって、この雰囲気に含有される水蒸気の量は、この温度Tpにおける飽和水蒸気の量に等しいと考えられる。
ここで、mwmax(Tp)はTp℃で大気中に含まれる飽和水蒸気量であり、mwmax(Ts)はTs℃で大気中に含まれる飽和水蒸気量を表す。すなわち、被測定空間S内の雰囲気が表面温度Tpの伝熱部材12上で結露する場合、空間S内の雰囲気の露点温度は温度Tp程度であって、この雰囲気に含有される水蒸気の量は、この温度Tpにおける飽和水蒸気の量に等しいと考えられる。
動作制御部6は、湿度算出部5に接続され、結露検出センサ4により検出される水滴の有無の判断処理(S12)の結果と吸熱側温度計3によって検出される前記の吸熱側の伝熱部材12の表面温度(Tp)に基づいて、図2に示されるフローチャートに従ってペルチェ素子1を駆動する(S10)。
まず、動作制御部6は、結露検出センサ4からの信号に基づいて、ペルチェ素子の動作を停止するか若しくは駆動し続けるかを判断する(S12)。ここで、「結露有り」の判定信号があれば、動作制御部6は、ペルチェ素子の動作を直ちに停止する(S13)。
前述したように、吸熱側の伝熱部材12の表面に結露が生じた際の表面温度(Tp℃)は、被測定空間S内の雰囲気の露点温度以下であると考えられる。そのため、吸熱側の伝熱部材12の表面が、前記結露した際の温度Tp℃よりも所定の温度以上に昇温した状態で一定時間経過すれば、吸熱側の伝熱部材12の表面は、乾燥していると考えられる。
動作制御部6は、ペルチェ素子1の動作を停止した後、吸熱側の伝熱部材12の表面の温度が閾値温度(Tc℃)以上に達したか否かを判断する(S14)。吸熱側の伝熱部材12の表面の温度が閾値温度(Tc℃)以上に達している場合には、所定時間(t0)経過後に、ペルチェ素子1の動作を再開すべく電源7から電力を供給する(S15)。その後、動作制御部6は、前記の動作または判断S12乃至S15を繰り返し行う。
尚、ペルチェ素子1の動作が停止された後、吸熱側の伝熱部材12の表面の温度が閾値温度(Tc℃)以上か否かの判断処理(S14)を行い、前記閾値温度に到達していないと判断された場合、動作制御部6は、結露検出センサ4からの信号に基づいて、ペルチェ素子1を再び駆動させる制御(S10)を行うか、ペルチェ素子の動作を停止する制御(S13)を行うか否かを判断する処理を行う(S12)。これは、吸熱側の伝熱部材12の表面の温度が閾値温度(Tc℃)未満であっても、被測定空間Sが空調設備等によって常時変化している場合、被測定空間S内の温度(Ts)が下がれば、その露点温度も下がる可能性があるからである。
ここで、前記の閾値温度Tc及び所定時間t0は、実験によって求められる温度であって、次の基準を満たすように決定することが好ましい。
(a) 結露検出センサ4の機能が回復するまで、この結露検出センサ4を乾燥するために必要な上昇温度ΔT1及び当該温度(前記表面温度Tp+ΔT1)における乾燥時間t1;
(b) 吸熱側の伝熱部材12の表面上の結露が乾燥するために必要な上昇温度ΔT2及び当該温度(前記表面温度Tp+ΔT2)における乾燥時間t2。
(a) 結露検出センサ4の機能が回復するまで、この結露検出センサ4を乾燥するために必要な上昇温度ΔT1及び当該温度(前記表面温度Tp+ΔT1)における乾燥時間t1;
(b) 吸熱側の伝熱部材12の表面上の結露が乾燥するために必要な上昇温度ΔT2及び当該温度(前記表面温度Tp+ΔT2)における乾燥時間t2。
ΔT1とΔT2は、必ずしも互いに等しくならない場合が多い。このような場合、ΔT1及びΔT2のうち、大きい方の上昇温度を「被測定空間S内の温度Ts℃、吸熱側の伝熱部材12の表面温度Tp℃において、『吸熱側の伝熱部材12の表面を乾燥させるために必要な上昇温度ΔT0』」として採用することが好ましい。すなわち、前記閾値温度Tcは、結露した際の表面温度TpとΔT0の和として定義することができる。
尚、被測定空間S内の雰囲気の結露の発生及び消失は、被測定空間S内の温度及び吸熱側の伝熱部材12の表面温度によって異なるので、前記の上昇温度ΔT0は、「被測定空間S内の温度」及び「吸熱側の伝熱部材12の表面温度」の関数として、実験的に決定することが好ましい。
同様に、前記の所定時間t0は、「被測定空間S内の温度」及び「吸熱側の伝熱部材12の表面温度」の関数として、実験的に決定することが好ましい。
図1において、吸熱側温度計3は、吸熱側の伝熱部材12上に露出した状態で設けられている。しかし、図3に示すように、吸熱側の伝熱部材12の一部を露出して結露検出センサ4の機能を確保する一方、伝熱部材12の露出部分が限定されるように断熱部材14を吸熱側温度計3の上に形成する構造にすることもできる。このような構造を採用することによって、吸熱側温度計3の真上及びその近傍に結露は生じない。そのため、吸熱側温度計3は、結露によって汚染させることが無いので、吸熱側の伝熱部材12の温度を常に正確に測定できる。
本発明の湿度センサは、オフィスや店舗等の降雨や降雪が無いことを前提とした環境以外に、防水機能を備え、且つ適度な通風性を有するケース内に設置することによって、屋外や降雨等の気象が人工的に再現される環境において利用することが可能である。図5は、防雨防風ケース20内に図1に示す湿度センサを設置した構成例の概略図である。前記防雨防風ケース20は、少なくとも1つ以上の孔が形成されて良好な通風性を確保できる底板21、前記底板21を取り囲む側壁22、前記側壁22の上方に設けられた上壁24、前記上壁24を覆う屋根部23と、前記側壁22の内側に送風ファン25とを備える。
図5において、前記上壁24及び屋根部23との間には、クリアランス24aが設けられており、前記送風ファン25は、前記クリアランス24aから外気を防雨防風ケース20内に導入して、防雨防風ケース20内の空気を上側から下側へ送風する。尚、防雨防風ケース20内に0超〜約2m/秒の微風を供給できる限り風向きは限定されず、下側から上側へ送風しても良い。また、底板21は、前記送風ファン25に過度の負担を掛けること無く防雨防風ケース20内に0超〜約2m/秒の微風を供給できる構造であれば、その孔の形状及び大きさ、孔の数は限定されない。また、図5において、前記側壁22には孔が形成されていないが、降雨、スプリンクラーやミスト(霧)噴射による撒水が防雨防風ケース20内に侵入することを防止する機能を有する限り、前記側壁22は、図6に示すように通風性を備える構造に構成することができる。
また、底板21、側壁22、屋根部23及び上壁24の材質は、湿度センサが測定対象の空間の相対湿度を早く且つ正確に測定可能であれば特に限定されず、必要に応じて、合成樹脂や木材等の断熱材、透明なアクリル板、金属板、多孔質のセラミックス等を使用することができる。
[第2の実施形態]
次に、図4を参照して、本発明の第2実施形態に係る湿度センサの構成について説明する。
次に、図4を参照して、本発明の第2実施形態に係る湿度センサの構成について説明する。
第2実施形態に係る湿度センサは、ペルチェ素子1、温度計2、吸熱側温度計3、結露検出センサ4、湿度算出部5、動作制御部6及び電源7を備えており、これらのデバイスは、第1実施形態において対応するデバイスと同様の機能を有する。但し、この第2実施形態に係る湿度センサのペルチェ素子1は、吸熱側の伝熱部材12が断熱材13で覆われて下側に向けられており、その先端部分を狭めるように垂直方向に対して角度θで傾斜した面aが外部に露出されている構造を有する。
上記のように、ペルチェ素子1の吸熱側を垂直方向に対して角度θで内側へ傾斜させることによって、ペルチェ素子1の吸熱機能の機能が損なわれず、被測定空間S内の雰囲気を十分に冷却することができる。
第2実施形態に係る湿度センサにおいて、吸熱側温度計3は、伝熱部材12の先端の露出面12aに生じる結露の流路に近接するように、前記の露出面12aの下端に形成された断熱部材13a上に設けられている。また、露出面12aに結露した水滴によって吸熱側温度計3が濡れないように、前記の断熱部材13aに貫通孔13bが形成されており、露出面12aに結露した水滴がこの貫通孔13bを通って下方に滴り落ちるように流路が確保されている。このように、第2実施形態において、吸熱側温度計3は、結露の近傍の空気の温度を測定するように構成されているので、本来の、或いは正確な「露点温度」に極めて近い温度を測定することができる。
図6は、防雨防風ケース20内に、第2実施形態に係る湿度センサを設置した構成例の概略図である。前記防雨防風ケース20は、少なくとも1つ以上の孔が形成されて良好な通風性を確保できる底板21、前記底板21を取り囲む通風性を有する側壁22、前記側壁22の上方に設けられた屋根部23とを備える。
図6に示された防雨防風ケース20は、送風ファンを省略した構造を有しており、外縁が下側に傾斜した仕切り板22aを所定の間隔毎に上下に連設することによって形成された側壁22を有する。側壁22の上下に隣接する仕切り板22aの間には、防雨防風ケース20内に空気を導入するための開口部22bが形成されている。このように、図6の側壁22は、横方向からの雨水及びスプリンクラーやミスト(霧)噴射による撒水が防雨防風ケース20内に侵入することを防止しつつ、外気を防雨防風ケース20内に取り込み、取り込まれた空気を外部に滞留させない構造を有する。
図7に示された防雨防風ケース20はベルチェ素子1の傾斜した吸熱側に速度、水滴を有する空気が直接接触しないようにしたものである。空気中の湿度は拡散で伝播していくので、流速を持つ外気が直接ベルチェ素子に接触する必要がなく、このように吸熱部から離れたところを空気の主流が流れることで、流速により吸熱部の結露が飛ばされることがなく、また逆に吸熱部に水滴が付着することもない。
1 ペルチェ素子1
2 温度計
3 吸熱側温度計
4 結露検出センサ
5 湿度算出部
6 動作制御部
7 電源
11 放熱側の伝熱部材
12 吸熱側の伝熱部材
13 断熱部材
14 断熱部材
20 防雨防風ケース
20A 湿度測定手段
20B 湿度測定手段
21 底板
22 側壁
23 屋根部
24 上壁
25 送風ファン
S 被測定空間
2 温度計
3 吸熱側温度計
4 結露検出センサ
5 湿度算出部
6 動作制御部
7 電源
11 放熱側の伝熱部材
12 吸熱側の伝熱部材
13 断熱部材
14 断熱部材
20 防雨防風ケース
20A 湿度測定手段
20B 湿度測定手段
21 底板
22 側壁
23 屋根部
24 上壁
25 送風ファン
S 被測定空間
Claims (8)
- ペルチェ素子と、
前記ペルチェ素子の放熱側及び吸熱側にそれぞれ独立して設けられた伝熱部材と、
前記ペルチェ素子及び前記放熱側の伝熱部材及び吸熱側の伝熱部材から離隔して設けられ、被測定空間の温度を計測する被測定空間温度計測手段と、
前記の吸熱側の伝熱部材の表面近傍の温度を計測する吸熱側の表面温度計測手段と、
前記の吸熱側の伝熱部材の表面上の結露の有無を判定する結露検出手段と、
前記の被測定空間の温度と、前記の吸熱側の伝熱部材の表面温度、前記の結露検出手段からの判定信号に基づいて、前記被測定空間の相対湿度を算出する湿度算出部と、
を備えた、湿度センサ。 - 前記の結露検出手段からの判定信号に基づいてペルチェ素子の動作を停止し、前記の吸熱側の伝熱部材の表面温度が閾値以上に達した後、所定時間経過後にペルチェ素子の動作を再開する制御を行う、動作制御部とを備えたことを特徴とする、請求項1に記載の湿度センサ。
- 前記の閾値及び前記の所定時間は、実験的に求められた以下の条件(a)及び(b)を満たす上昇温度及び乾燥時間であることを特徴とする、請求項2に記載の湿度センサ。
(a) 前記の結露検出手段が結露を検出できる状態に回復するまで、前記の結露検出手段を乾燥するために必要な上昇温度及び当該温度における乾燥時間;
(b) 前記の吸熱側の伝熱部材の表面上の結露が乾燥するために必要な上昇温度及び当該温度における乾燥時間。 - 前記の結露検出手段によって結露の有無が判定される部分を少なくとも露出するように、断熱部材が前記吸熱側の伝熱部材の表面上に形成され、
該断熱部材と前記の吸熱側の伝熱部材との間に、前記の吸熱側の表面温度計測手段が設けられたことを特徴とする、請求項1に記載の湿度センサ。 - 前記の結露検出手段によって結露の有無が判定される部分を少なくとも露出するように、断熱部材が前記吸熱側の伝熱部材の表面上に形成され、
該断熱部材と前記の吸熱側の伝熱部材との間に、前記の吸熱側の表面温度計測手段が設けられたことを特徴とする、請求項2に記載の湿度センサ。 - 前記の吸熱側の表面温度計測手段は、前記吸熱側の伝熱部材の表面に形成された結露の落下経路若しくは流路に近接して設けられたことを特徴とする、請求項1に記載の湿度センサ。
- 前記の吸熱側の表面温度計測手段は、前記の露出部分の下端に形成された断熱部材上に設けられたことを特徴とする、請求項4に記載の湿度センサ。
- 前記の吸熱側の表面温度計測手段は、前記の露出部分の下端に形成された断熱部材上に設けられたことを特徴とする、請求項5に記載の湿度センサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013523933A JPWO2013008753A1 (ja) | 2011-07-13 | 2012-07-06 | 湿度センサ |
Applications Claiming Priority (3)
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