JPWO2012141080A1 - 電池内蔵機器の無接点充電方法 - Google Patents

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恭三 寺尾
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Abstract

【課題】送電コイルを受電コイルに接近させて、種々の電池内蔵機器の内蔵電池を効率よく充電する。【解決手段】無接点充電方法は、充電台10に載せられた電池内蔵機器50の受電コイル51の位置を検出する位置検出タイミングと、位置検出タイミングで位置検出された受電コイル51に送電コイル11を接近させる接近タイミングとで送電コイル11を受電コイル51に接近し、位置検出タイミングで受電コイル51の位置が検出されない状態において、非検出タイミングとして、受電コイル51の非検出状態を通知すると共に、ユーザーが電池内蔵機器50のセットするセット位置に移動した後、電磁結合が最適な状態となるように送電コイル11の位置を微調整し、送電コイル11を受電コイル51に接近して充電タイミングとし、この充電タイミングにおいて、送電コイル11から受電コイル51に電力を供給して、電池内蔵機器50の内蔵電池52を充電する。【選択図】図1

Description

本発明は、充電台に載せられた電池内蔵機器の受電コイルと、充電台の送電コイルとを電磁結合し、送電コイルから受電コイルに磁気誘導作用で電力搬送して、電池内蔵機器の内蔵電池を充電する無接点充電方法に関する。
無接点充電方法は、電池内蔵機器に内蔵している受電コイルと、充電台に内蔵している送電コイルとを互いに接近させて電磁結合状態とし、送電コイルから受電コイルに磁気誘導作用で電力搬送して電池内蔵機器の内蔵電池を充電する。この充電方法は、コネクタを介して電池内蔵機器を充電器に接続する必要がなく、無接点で充電できる。
以上の充電方法は、電池内蔵機器と充電器とを特定のコネクタで接続する必要がなく、電池内蔵機器を充電台に載せて充電できるので、ひとつの充電器で種々の電池内蔵機器を充電できる特徴がある。とくに、この充電方法は、電池内蔵機器を充電台に載せる位置や姿勢を特定することなく、また電池内蔵機器の外形などを制約することなく、種々の電池内蔵機器を自由な位置に載せて充電することで、より便利に使用できる。このことを実現するには、充電台の全面に、大きな送電コイルを配置し、あるいは複数の送電コイルを配置することで、自由な位置にセットされる受電コイルに送電コイルから磁気誘導作用で電力搬送できる。ただ、この充電方法は、送電コイルが広い面積に交流磁場を発生し、受電コイルが交流磁場の一部を受けて電力を発生させるので、送電コイルから受電コイルに効率よく電力搬送できない欠点がある。電力搬送の伝送効率が低いと、送電コイルから出力される電力の一部のみしか電池内蔵機器の内蔵電池の充電に使用されず、無駄な電力消費が大きくなる欠点がある。
この欠点は、充電台で受電コイルの位置を検出して、送電コイルを受電コイルに接近するように移動して、送電コイルと受電コイルとを効率よく電磁結合する状態で電力搬送することで解消できる。このことを実現する充電方法は開発されている。(特許文献1参照)
特開2009−247194号公報
特許文献1の充電方法は、受電コイルの位置を検出し、検出する位置に送電コイルを移動することで、送電コイルを受電コイルに接近させるので、送電コイルから受電コイルに効率よく電力搬送できる特徴がある。磁気誘導作用で充電する充電方法は、種々の電池内蔵機器の内蔵電池を充電できることを特徴とするので、充電台には種々の電池内蔵機器がセットされる。ところが、電池内蔵機器は、その用途によって外形が異なり、小さいものは受電コイルも小さくなる。たとえば、電池を内蔵している無線のイヤホンなどは、耳にセットして自重で落ちないように、小さい外形で極めて軽くする必要があるので、受電コイルも極めて小さくなる。受電コイルは、小さくなるにしたがってインダクタンスが小さくなり、また受電コイルが設置される領域も小さくなるので、その位置検出が難しくなる。受電コイルの位置が検出できないと、送電コイルを受電コイルに接近することができなくなって、電池内蔵機器の内蔵電池を充電できなくなる。このため、受電コイルの位置を検出して送電コイルをこれに接近させる充電方法は、効率よく電力搬送できる特徴はあるが、種々の電池内蔵機器の内蔵電池を確実に充電するのが難しく、充電できる電池内蔵機器の機種が少なくなる欠点がある。
本発明は、さらに以上の欠点を解決することを目的に開発されたものである。本発明の重要な目的は、送電コイルを受電コイルに接近させることで、電池内蔵機器の内蔵電池を効率よく充電できることに加えて、種々の電池内蔵機器の内蔵電池を充電できる無接点充電方法を提供することにある。
課題を解決するための手段及び発明の効果
本発明の電池内蔵機器の無接点充電方法は、充電台10、60に電池内蔵機器50を載せ、電池内蔵機器50に内蔵している受電コイル51に充電台10、60の送電コイル11を接近するように移動して、送電コイル11と受電コイル51とを電磁結合して、充電台10、60から電池内蔵機器50に電力を送って、電池内蔵機器50の内蔵電池52を充電する。無接点充電方法は、電池内蔵機器50が充電台10、60に載せられる状態で、電池内蔵機器50の受電コイル51の位置を検出する位置検出タイミングと、この位置検出タイミングで、位置の検出された受電コイル51に送電コイル11を接近させる送電コイル11の接近タイミングとで送電コイル11を受電コイル51に接近し、位置検出タイミングで受電コイル51の位置が検出されない状態において、非検出タイミングとして、受電コイル51の非検出状態を通知すると共に、ユーザーが電池内蔵機器50をセットするセット位置17、67に移動し、さらに、送電コイル11をセット位置17、67に移動した後、送電コイル11と受電コイル51との電磁結合を最適な状態となるように送電コイル11の位置を微調整し、送電コイル11を受電コイル51に接近して両者を電磁結合して充電タイミングとし、この充電タイミングにおいて、送電コイル11から受電コイル51に電力を供給して、電池内蔵機器50の内蔵電池52を充電する。
以上の無接点充電方法は、送電コイルを受電コイルに接近して、電池内蔵機器の内蔵電池を効率よく充電できることに加えて、種々の電池内蔵機器の内蔵電池を確実に安定して充電できる特徴がある。それは、位置の検出できない受電コイルを内蔵する電池内蔵機器と、位置の検出できる受電コイルを内蔵する電池内蔵機器の両方において、送電コイルを特定受電コイルに接近して内蔵電池を充電できるからである。とくに、受電コイルの位置を検出できない電池内蔵機器にあっては、受電コイルの非検出状態を通知すると共に、ユーザーが電池内蔵機器をセット位置に移動し、このセット位置に送電コイルを移動させた後、さらに送電コイルの位置を微調整して受電コイルに接近して充電するので、種々の形状の電池内蔵機器の内蔵電池を効率よく充電できる。受電コイルの位置を検出できない電池内蔵機器は、機種によって外形が異なり、さらに外形に対する受電コイルの位置も異なる。このため、この電池内蔵機器をユーザーがセット位置にセットして、送電コイルをセット位置に移動しても、全ての機種において送電コイルを受電コイルの正確な位置に移動できない。以上の無接点充電方法は、さらに送電コイルの位置を微調整して受電コイルに接近させる。したがって、外形や受電コイルの内蔵位置が異なる種々の電池内蔵機器の内蔵電池を充電できると共に、全ての電池内蔵機器の内蔵電池をより効率よく充電できる特徴がある。
本発明の電池内蔵機器の無接点充電方法は、位置検出タイミングで受電コイル51の位置が検出されない非検出タイミングにおいて、ユーザーが操作する移動スイッチ95の信号で送電コイル11と受電コイル51との電磁結合を最適な状態となるように送電コイル11の位置を微調整することができる。
以上の無接点充電方法は、ユーザーが操作する移動スイッチを設けて、この操作スイッチの信号で送電コイルをセット位置に移動させて微調整するので、送電コイルを確実にセット位置に移動させて微調整できる。
本発明の電池内蔵機器の無接点充電方法は、位置検出タイミングにおいて、充電台10、60に一定の間隔で配置している複数の位置検出コイル30からパルス信号を出力し、このパルス信号で受電コイル51を励起して、励起された受電コイル51から出力されるエコー信号を位置検出コイル30で受信して受電コイル51の位置を検出することができる。
以上の無接点充電方法は、送電コイルを励磁することなく受電コイルの位置を検出できるので、無駄な電力消費を少なくして、効率よく電池内蔵機器を充電できる。
本発明の電池内蔵機器の無接点充電方法は、ユーザーが操作する始動スイッチ90の信号で受電コイル51の位置検出を開始することができる。
以上の無接点充電方法は、ユーザーが操作する始動スイッチを設けて、この始動スイッチの信号で受電コイルの位置検出を開始するので、充電台に電池内蔵機器をセットしない状態で無駄に電力が消費されるのを有効に防止し、充電台に電池内蔵機器を載せた状態で受電コイルの位置検出を確実に開始できる。
本発明の電池内蔵機器の無接点充電方法は、非検出タイミングにおいて、受電コイル51に電力搬送する送電コイル11の電流と電圧と電力の少なくとも何れかを検出して、送電コイル11を受電コイル51に接近するように送電コイル11の位置を微調整することができる。
以上の無接点充電方法は、送電コイルの電流、電圧、電力の何れかを検出して、送電コイルを受電コイルに接近させるように微調整するので、電池内蔵機器からの信号を検出することなく、いいかえると電池内蔵機器と充電台との間で通信することなく、充電台側のみで制御して送電コイルを受電コイルに接近できる。このため、電池内蔵機器と充電台との間で通信する必要がなく、回路構成を簡単にできる。
本発明の電池内蔵機器の無接点充電方法は、内蔵電池52を、リチウムイオン電池とし、送電コイル11に供給する電力をコントロールして、内蔵電池52を定電圧・定電流充電することができる。
以上の無接点充電方法は、送電コイルに供給する電力を、たとえばパルス幅変調(PWM)して、内蔵電池のリチウムイオン電池を好ましい電圧と電流で安定して速やかに充電できる。
本発明の一実施例にかかる電池内蔵機器の無接点充電方法に使用する充電台の概略斜視図である。 図1に示す充電台の内部構造を示す概略水平断面図である。 図1に示す充電台の垂直縦断面図である。 図1に示す充電台の垂直横断面図である。 図1に示す充電台の位置検出制御器を示す回路図である。 本発明の一実施例にかかる電池内蔵機器の無接点充電方法に使用する充電台と電池内蔵機器のブロック図である。 本発明の一実施例にかかる電池内蔵機器の無接点充電方法に使用する充電台の他の一例を示す概略斜視図である。 送電コイルと受電コイルの相対的な位置ずれに対する送電コイルの電流の変化を示す図である。 図5に示す位置検出コイルが重なる状態を示す概略図である。 パルス信号で励起された受電コイルから出力されるエコー信号の一例を示す図である。 エコー増幅回路の一例を示す回路図である。 バランス調整部の一例を示すブロック図である。 位置検出制御器の他の一例を示す回路図である。 図13に示す位置検出制御器の位置検出コイルに誘導されるエコー信号のレベルを示す図である。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想を具体化するためのものであって、本発明は無接点充電方法を以下の方法やものに特定しない。なお、特許請求の範囲に示される部材を、実施の形態の部材に特定するものでは決してない。特に実施の形態に記載されている構成部材の寸法、材質、形状、その相対的配置等は特に特定的な記載がない限りは、本発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。なお、各図面が示す部材の大きさや位置関係等は、説明を明確にするため誇張していることがある。さらに以下の説明において、同一の名称、符号については同一もしくは同質の部材を示しており、詳細説明を適宜省略する。さらに、本発明を構成する各要素は、複数の要素を同一の部材で構成して一の部材で複数の要素を兼用する態様としてもよいし、逆に一の部材の機能を複数の部材で分担して実現することもできる。また、一部の実施例、実施形態において説明された内容は、他の実施例、実施形態等に利用可能なものもある。
本発明の無接点充電方法は、図1ないし図7に示すように、充電台10、60に電池内蔵機器50を載せて、電池内蔵機器50の内蔵電池52を充電する。充電台10、60は、送電コイル11を、電池内蔵機器50は受電コイル51を内蔵している。電池内蔵機器50が充電台10、60に載せられる状態で、送電コイル11を受電コイル51に接近させて、受電コイル51と送電コイル11を電磁結合する。送電コイル11に電磁結合される受電コイル51は、送電コイル11から交流電力が伝送される。受電コイル51に誘導される電力で内蔵電池52が充電される。
以上の無接点充電方法は、ユーザーが充電台10、60に電池内蔵機器50を載せると、充電台10、60の送電コイル11を電池内蔵機器50の受電コイル51に接近するように移動して、送電コイル11と受電コイル51とを電磁結合する。受電コイル51と送電コイル11とが電磁結合される状態で、充電台10、60から電池内蔵機器50に電力を送って、電池内蔵機器50の内蔵電池52は充電される。
以上の無接点充電方法は、位置検出タイミングにおいて、電池内蔵機器50が充電台10、60に載せられる状態で、電池内蔵機器50の受電コイル51の位置を検出する。その後、接近タイミングで、位置の検出された受電コイル51に送電コイル11を接近させて、受電コイル51と送電コイル11とを電磁結合状態とする。
充電台10、60は、位置検出タイミングにおいて、電池内蔵機器50の受電コイル51を検出できないことがある。受電コイルが極めて小さく、あるいはインダクタンスが小さいと、充電台は受電コイルの位置を検出できなくなるからである。位置検出タイミングで受電コイルの位置が検出されないと、位置検出タイミング(位置検出動作)を非検出タイミング(非検出動作)に切り換える。
非検出タイミングにおいて、充電台10、60は、受電コイル51を検出できないこと、すなわち受電コイル51の非検出状態を通知する。この通知は、たとえば、充電台10、60にLEDなどの光源92を点灯して通知し、あるいは、「電池内蔵機器を検出できません。」や、「充電する機器を検出できません。」等の音声で通知し、あるいはブザー音や特定の電子音を鳴らして音源から93の音で通知する。
ただ、充電台は、非検出タイミングにおいて、以上の方法とは異なる方法で非検出状態を通知することもできる。たとえば、充電台10は、位置検出タイミングで電池内蔵機器50の受電コイル51の位置を検出すると、接近タイミングで送電コイル11を移動させて受電コイル51に接近させるので、この位置検出タイミングにおいて、所定の時間が経過しても、接近タイミングに移行しない場合、すなわち、送電コイル11が移動開始しない場合には、受電コイル51の位置を検出できない非検出タイミングであるとユーザーに認識させることができるからである。この充電台10は、電池内蔵機器50を充電台10にセットし、位置検出タイミングとして所定時間が経過しても送電コイル11が移動開始しないことで非検出状態を通知する。この充電台10は、送電コイル11に光源として発光ダイオード19を設けて、透光性の上面プレート21の下方に配置することで、ユーザーが送電コイル11の移動を視認できる。
さらに、非検出タイミングにおいて、充電台10、60は、ユーザーが電池内蔵機器50をセットするセット位置17、67を表示する。セット位置17、67は、受電コイル51を検出できない状態で、ユーザーが電池内蔵機器50をセットする位置であるから、たとえば、上面プレート21の中央部に表示して、ユーザーが種々の電池内蔵機器50をセットしやすいようにする。ただし、セット位置は、必ずしも上面プレートの中央部とする必要はない。セット位置67は、図7に示すように、LED68Aなどの光源68を点灯して表示され、あるいは、図1に示すように、あらかじめ充電台10の上面プレート21の表面にプリントしている図形18、あるいはしるし等で表示される。充電台10の上面プレート21にプリントして表示されるセット位置17は、非検出タイミングに表示されると共に、非検出タイミング以外のタイミングにおいても表示される。
セット位置67をLED68Aなどの光源68を点灯して表示する方法は、非検出タイミングにおいて光源68を点灯してセット位置67を表示すると共に、光源68を点灯することで非検出状態であることも通知する。したがって、この方法は、光源68を点灯することで、セット位置67を表示しながら非検出状態を通知できる。この方法は、たとえば、上面プレート21に貫通孔を設け、貫通孔の内側にLED68Aを配置し、LED68Aを点灯して表示する。ただし、セット位置や非検出状態は、透光性の上面プレートの下にLEDを配置し、LEDを点灯して非検出状態やセット位置を表示することもできる。セット位置は、複数のLEDを、電池内蔵機器を載せる位置を囲むように上面プレートの下面に配置し、光源を点灯し、あるいは点滅して、上面プレートに表示できる。非検出状態の通知と、セット位置67とを同じ光源68で表示する方法は、非検出タイミングにおいて、セット位置67を示すように光源68を点灯し、非検出タイミング以外にあっては、セット位置67を示す光源68を点灯しない。さらに、非検出タイミングにおいてセット位置67を表示する光源68は、送電コイル11の位置を微調整して、受電コイル51に接近して電磁結合して充電できる状態で、光源68の点灯状態を変更して、電池内蔵機器50の充電状態を表示できる。たとえば、セット位置67を示す状態では、光源68を点滅し、充電状態では光源68を連続的に点灯し、ユーザーに充電状態を表示することができる。ただ、電池内蔵機器の充電状態は、前述の光源92で表示することもできる。
上面プレート21に、図形18をプリントして、電池内蔵機器50のセット位置17を表示する方法は、セット位置17が非検出タイミングのみでなく常に表示されるので、セット位置17と非検出状態の両方を図形では表示(通知)できない。したがって、この方法は、非検出タイミングにおいて、光源92を点灯して、あるいは音源93からの音で非検出状態を通知し、あるいはまた、前述のように、電池内蔵機器50を充電台10にセットして所定時間が経過しても送電コイル11が移動開始しないことで非検出状態を通知する。
非検出タイミングは、受電コイル51の位置を検出できないので、このタイミングにおいて、ユーザーは電池内蔵機器50を上面プレート21の自由な位置にはセットできない。このタイミングにおいて、ユーザーが電池内蔵機器50をセット位置17、67にセットするように、非検出状態を通知して、セット位置17、67を表示する。非検出タイミングにおいて、非検出状態が通知されると、ユーザーは電池内蔵機器50をセット位置17、67に移動させてセットする。この状態で、受電コイル51の位置は検出できないので、受電コイル51の位置を検出することなく、送電コイル11と受電コイル51との電磁結合が最適な状態となるように送電コイル11の位置を微調整する。
非検出タイミングにおける受電コイル51の位置検出の開始、すなわち、送電コイル11の微調整の開始は、ユーザーが電池内蔵機器50をセット位置にセットしたことを確認して開始される。電池内蔵機器50がセット位置にセットされたことの確認は、たとえば、充電台10、60に移動スイッチ95を設け、ユーザーがセット位置17、67に電池内蔵機器50をセットした後、この移動スイッチ95を押して確認することができる。この方法は、移動スイッチ95のオンオフの信号で、ユーザーが電池内蔵機器50をセット位置17、67にセットしたことを確認して、セット位置付近での受電コイル51の位置検出を開始し、送電コイル11をセット位置に移動した後、その位置を微調整する。ただし、必ずしも移動スイッチを設ける必要はなく、送電コイルの電流、電圧、力率、インダクタンス、消費電力などの変化で、受電コイルがセット位置にセットされたことを確認して、送電コイルの微調整を開始することもできる。送電コイルが送電コイルに接近して配設されると、送電コイルの電流、電圧、力率、インダクタンス、消費電力等が変化するからである。また、一定の周期で受電コイルの位置を検出し、受電コイルの位置が検出されない状態では送電コイルをセット位置に移動し、受電コイルの位置が検出されると、検出された位置に送電コイルを移動することもできる。
非検出タイミングにおいて、送電コイル11の位置を微調整することで、送電コイル11を受電コイル51により接近して、送電コイル11と受電コイル51との電磁結合状態をより好ましい状態とし、送電コイル11から受電コイル51に効率よく電力搬送する。微調整は、送電コイル11の電流と電圧と電力の何れかを検出して、送電コイル11を受電コイル51に接近することができる。送電コイル11と受電コイル51との相互位置で、送電コイル11の電流、電圧、電力が変化するからである。微調整は、送電コイル11をX軸方向とY軸方向とに移動して、電流や電力が最も大きくなる位置に調整して、送電コイル11を受電コイル51に接近できる。微調整は、種々の受電コイル51をセットして、送電コイル11をX軸方向とY軸方向とに移動して、受電コイル51の電流、電圧、電力が変化する特性を測定して記憶し、記憶する特性から送電コイル11を受電コイル51に最も接近する位置に移動して、より正確に送電コイル11を受電コイル51に接近できる。この微調整方法は、送電コイル11の電流、電圧、電力のみでなく、送電コイル11をX軸方向とY軸方向とに移動して、送電コイル11のインダクタンスや力率、さらに充電台10、60から電池内蔵機器50側に伝送される電力の伝送効率などが変化する特性を検出して記憶し、記憶される特性から、送電コイル11を受電コイル51に接近することもできる。
受電コイル51の位置を検出できる電池内蔵機器50が充電台10、60にセットされる状態では、検出タイミングと接近タイミングとで送電コイル11を受電コイル51に接近する位置に移動し、受電コイル51の位置を検出できない非検出タイミングにあっては、非検出状態を通知すると共に、セット位置17、67を表示して、ユーザーに電池内蔵機器50をセット位置17、67にセットするように促し、ユーザーが電池内蔵機器50をセット位置17、67にセットする状態で、送電コイル11を受電コイル51に接近するように微調整して、送電コイル11を受電コイル51に接近して、電磁結合状態とする。送電コイル11と受電コイル51を電磁結合する状態で、充電タイミングとして送電コイル11から受電コイル51に電力を供給して、電池内蔵機器50の内蔵電池52を充電する。
図1ないし図14は、以上の無接点充電方法に使用される充電台10、60の概略構成図及び原理図を示している。充電台10、60は、図1と図7に示すように、充電台10、60の上に電池内蔵機器50を載せて、電池内蔵機器50の内蔵電池52を磁気誘導作用で充電する。電池内蔵機器50は、送電コイル11に電磁結合される受電コイル51を内蔵している。この受電コイル51に誘導される電力で充電される電池52を内蔵している。ここで、電池内蔵機器は、パック電池であっても良い。
図6は電池内蔵機器50の回路図を示す。この電池内蔵機器50は、受電コイル51と並列にコンデンサー53を接続している。コンデンサー53と受電コイル51は並列共振回路54を構成する。図6の電池内蔵機器50は、受電コイル51から出力される交流を整流するダイオード55と、整流された脈流を平滑化する平滑コンデンサー56とからなる整流回路57と、この整流回路57から出力される直流で電池52を充電する充電制御回路58とを備える。充電制御回路58は、電池52の満充電を検出して、満充電されたことを示す満充電信号を充電台10に伝送する。充電台10は、満充電信号を検出して充電を停止する。
充電台10は、図1ないし図6に示すように、交流電源12に接続されて受電コイル51に電力搬送する送電コイル11と、この送電コイル11を内蔵すると共に、上面には電池内蔵機器50を載せる上面プレート21を有するケース20と、このケース20に内蔵されて、送電コイル11を上面プレート21の内面に沿って移動させて、受電コイル51に接近させる移動機構13と、上面プレート21に載せられる電池内蔵機器50の位置を検出して、移動機構13を制御して送電コイル11を電池内蔵機器50の受電コイル51に接近させる位置検出制御器14とを備える。充電台10は、送電コイル11と、交流電源12と、移動機構13と、位置検出制御器14とをケース20に内蔵している。
以上の充電台10、60は、受電コイル51の位置を検出する状態では、以下の動作で電池内蔵機器50の内蔵電池52を充電する。
(1)位置検出タイミング
ケース20の上面プレート21に電池内蔵機器50が載せられると、この電池内蔵機器50の受電コイル51の位置が位置検出制御器14で検出される。
(2)接近タイミング
受電コイル51の位置を検出した位置検出制御器14は、移動機構13を制御して、移動機構13でもって送電コイル11を上面プレート21に沿って移動させて電池内蔵機器50の受電コイル51に接近させる。
(3)充電タイミング
受電コイル51に接近する送電コイル11は、受電コイル51に電磁結合されて受電コイル51に交流電力を搬送する。
電池内蔵機器50は、受電コイル51の交流電力を整流して直流に変換し、この直流で内蔵電池52を充電する。
さらに、充電台10、60は、受電コイル51の位置を検出できない状態では、非検出タイミングとして、以下のようにして電池内蔵機器50の内蔵電池52を充電する。
(1)充電台10、60が受電コイル51の位置が検出されない状態は、非検出タイミングとして、受電コイル51の非検出状態を通知して、ユーザーが電池内蔵機器50をセットするセット位置17、67を表示する。
(2)ユーザーが、非検出状態の通知を認識して、電池内蔵機器50をセット位置17、67に移動させてセットする。
(3)電池内蔵機器50がセット位置17、67にセットされると、充電台10、60は、送電コイル11をセット位置17、67に移動した後、送電コイル11と受電コイル51との電磁結合を最適な状態となるように送電コイル11の位置を微調整する。
(4)送電コイル11が受電コイル51に接近して両者が電磁結合されると、充電タイミングとし、送電コイル11から受電コイル51に電力を供給して、電池内蔵機器50の内蔵電池52を充電する。
以上の方法で電池内蔵機器50の内蔵電池52を充電する充電台10、60は、交流電源12に接続している送電コイル11をケース20に内蔵している。送電コイル11は、ケース20の上面プレート21の下に配設されて、上面プレート21に沿って移動するように配置される。送電コイル11から受電コイル51への電力搬送の効率は、送電コイル11を受電コイル51に接近させて向上できる。したがって、送電コイル11は、上面プレート21の下にあって、できるかぎり上面プレート21に接近して配設される。送電コイル11は、上面プレート21の上に載せられる電池内蔵機器50の受電コイル51に接近するように移動するので、上面プレート21の下面に沿って移動できるように配設される。
送電コイル11を内蔵するケース20は、電池内蔵機器50を載せる平面状の上面プレート21を上面に設けている。図の充電台10、60は、上面プレート21全体を平面状として水平に配設している。上面プレート21は、大きさや外形が異なる種々の電池内蔵機器50を上に載せることができる大きさ、たとえば、一辺を5cmないし30cmとする四角形、又は直径を5cmないし30cmとする円形としている。充電台は、上面プレートを大きくして、すなわち複数の電池内蔵機器を同時に載せることができる大きさとして、複数の電池内蔵機器を一緒に載せて内蔵電池を順番に充電することもできる。また、上面プレートは、その周囲に周壁などを設け、周壁の内側に電池内蔵機器をセットして、内蔵する電池を充電することもできる。
さらに、ケース20の上面プレート21は、その内側を移動する送電コイル11を外部から視認できる透光性を有する。この充電台10、60は、送電コイル11が電池内蔵機器50に接近することをユーザーが目で見て確認できるので、ユーザーは電池内蔵機器50が確実に充電されることを確認できる。したがって、ユーザーは安心して充電台10、60を使用できる。さらに、送電コイル11に光を照射する発光ダイオード19を設けることで、移動する送電コイル11やその周囲を発光ダイオード19でライトアップして、優れたデザイン性と、送電コイル11の移動をアピールすることができる。また、発光ダイオード19の光が上面プレート21を透過して電池内蔵機器50を照射する構造とすることもできる。図1、図2、及び図7に示す充電台10、60は、送電コイル11の周囲に4個の発光ダイオード19を等間隔で配置している。これらの発光ダイオード19は、充電台10、60に内蔵される直流電源(図示せず)から電力が供給されて点灯する。ただ、発光ダイオードは、送電コイルの中心部に配置することもできる。また、送電コイルの位置を表示する発光ダイオードは、3個以下とし、あるいは5個以上とすることもできる。この充電台10、60は、電池内蔵機器50を充電する状態で、電池内蔵機器50を発光ダイオード19で照射し、あるいは充電状態で発光ダイオード19の発光色や点滅パターン等の点灯状態を変化することで、ユーザーに電池内蔵機器50の充電状態を明確に知らせることもできる。ただ、ケースの上面プレートは、必ずしも透光性を有する必要はない。この充電台は、送電コイルに発光ダイオードを設けない。
送電コイル11は、上面プレート21と平行な面で渦巻き状に巻かれて、上面プレート21の上方に交流磁束を放射する。この送電コイル11は、上面プレート21に直交する交流磁束を上面プレート21の上方に放射する。送電コイル11は、交流電源12から交流電力が供給されて、上面プレート21の上方に交流磁束を放射する。送電コイル11は、磁性材からなるコア15に線材を巻いてインダクタンスを大きくできる。コア15は、透磁率が大きいフェライト等の磁性材料で、上方を開放する壺形としている。壺形のコア15は、渦巻き状に巻かれた送電コイル11の中心に配置する円柱部15Aと、外側に配置される円筒部15Bを底部で連結する形状としている。コア15のある送電コイル11は、磁束を特定部分に集束して、効率よく電力を受電コイル51に伝送できる。ただ、送電コイルは、必ずしもコアを設ける必要はなく、空芯コイルとすることもできる。空芯コイルは軽いので、これを上面プレートの内面で移動する移動機構を簡単にできる。送電コイル11は、受電コイル51の外径にほぼ等しくして、受電コイル51に効率よく電力搬送する。
交流電源12は、たとえば、20kHz〜1MHzの高周波電力を送電コイル11に供給する。交流電源12は、可撓性のリード線16を介して送電コイル11に接続される。送電コイル11が上面プレート21に載せられる電池内蔵機器50の受電コイル51に接近するように移動されるからである。ただ、上面プレートの定位置に電池内蔵機器がセットされる充電台は、送電コイルを受電コイルに接近させる必要はない。したがって、交流電源は、必ずしも可撓性のリード線を介して送電コイルに接続する必要はない。
図6の交流電源12は、入力される商用電力の交流を直流に変換する整流回路80と、この整流回路80から出力される直流を所定の電圧の直流に変換するDC/DCコンバータ81と、このDC/DCコンバータ81から出力される直流を交流に変換するFETブリッジ回路82と、このFETブリッジ回路82のFETを所定の周期でオンオフに切り換える制御回路83とを備える。さらに、図6の交流電源12は、電池内蔵機器50の内蔵電池52を所定の電圧と電力で充電するために出力電力を調整する出力調整回路84も備える。
この交流電源12は、制御回路83でもってFETブリッジ回路82のFETをオンオフに切り換えて、DC/DCコンバータ81から入力される直流を交流に変換して送電コイル11に供給する。また、出力調整回路84は、DC/DCコンバータ81のフィードバック回路85に接続されて、DC/DCコンバータ81のスイッチング素子(図示せず)をオンオフに制御するデューティーを制御して、出力を制御する。出力調整回路84は、充電台10に載せられる電池内蔵機器50の内蔵電池52を所定の電圧や電流で充電するように、DC/DCコンバータ81のスイッチング素子をオンオフに切り換えるデューティーを調整する。リチウムイオン電池である内蔵電池52は、定電圧・定電流特性で充電されるので、出力調整回路84は、DC/DCコンバータ81のスイッチング素子をオンオフに切り換えるデューティーを調整して、内蔵電池52を定電圧・定電流充電で充電する。この出力調整回路84は、リチウムイオン電池の電圧が、あらかじめ設定している電圧、たとえば4.2V〜4.3Vを越えず、また、電流が設定値を越えないように、DC/DCコンバータ81の出力を調整する。出力調整回路84は、充電台10にセットされて充電される電池内蔵機器50の内蔵電池52の電圧と電流で、DC/DCコンバータ81のスイッチング素子をオンオフするデューティーを調整する。充電される内蔵電池52の電圧や電流は、電池内蔵機器50側で検出されて、電池内蔵機器50から充電台10の出力調整回路84に伝送される。電池内蔵機器50から充電台10への伝送は、無線伝送、あるいは、受電コイル51の負荷や電流を変化させるように電圧や電流で変調して、充電台10に伝送される。
リチウムイオン電池の内蔵電池52を充電する出力調整回路84(図6参照)は、内蔵電池52を定電圧・定電流充電する。具体的には、上述のように、電池内蔵機器50の内蔵電池52の電圧、電流等の電池情報により、例えば、最大4.2Vで充電する場合、電池電圧が4.2V以下のときは所定の定電流となるように、出力調整回路84よりDC/DCコンバータ81の出力調整し、電池電圧が4.2Vとなったときは、電池電圧が4.2Vを維持できるように、出力調整回路84よりDC/DCコンバータ81の出力調整する。リチウムイオン電池の内蔵電池52を充電する出力調整回路84は、内蔵電池52を定電圧・定電流充電するが、内蔵電池をニッケル水素電池とする出力調整回路は、内蔵電池を定電流充電するように、DC/DCコンバータの出力を調整する。したがって、出力調整回路は、DC/DCコンバータの出力、すなわち送電コイルの出力を、必ずしも内蔵電池を定電圧・定電流充電するように制御せず、内蔵電池を最適な状態で充電できるように、送電コイルの出力をコントロールする。
さらに、図6の交流電源12は、送電コイル11に流れる電流を検出する電流検出回路86を備えている。この電流検出回路86は、FETブリッジ回路82のアース側に直列に接続している電流検出抵抗87と、この電流検出抵抗87の両端の電圧を検出する差動アンプ88とを備える。この電流検出回路86は、電流検出抵抗87の両端に、送電コイル11に流れる電流に比例した電圧が両端に誘導されるので、これを差動アンプ88に入力して、差動アンプ88の出力電圧で送電コイル11の電流を検出する。
図8は、送電コイル11を受電コイル51により接近するように微調整する状態で、送電コイル11の電流が変化する特性を示している。この図の特性は、送電コイル11が受電コイル51に最も接近する状態で、送電コイル11の電流が最大値となる。したがって、送電コイル11の微調整は、送電コイル11を移動機構13でもってX軸方向とY軸方向とに移動して、電流が最大値となる位置で停止して、送電コイル11を受電コイル51に最も接近させる。送電コイル11の位置を微調整するために、電流検出回路86は、検出する送電コイル11の電流値を演算回路89に入力する。
演算回路89は、送電コイル11を受電コイル51に最も接近するように移動機構13を制御して、送電コイル11の位置を微調整する。この演算回路89は、電流検出回路86から入力される電流値でもって移動機構13を制御して、送電コイル11の電流が最大値となる位置に・BR>欄Dコイル11を移動して、受電コイル51に最も接近する位置に移動させる。
演算回路89は、送電コイル11の電流のみでなく、送電コイル11の電圧、電力、インダクタンス、力率などパラメーターを検出して、送電コイル11の位置を微調整することもできる。この充電台は、送電コイルの電圧、電力、インダクタンス、力率などのパラメーターを検出して、検出する信号を演算回路に入力する。演算回路89は、入力される信号から送電コイル11の位置を微調整して受電コイル51に最も接近するように移動させる。送電コイルの電圧、電力、インダクタンス、力率などのパラメーターで送電コイルの位置を微調整する演算回路は、送電コイルが受電コイルに最も接近する状態で、これ等のパラメーターが変化する特性を関数やルックアップテーブルとして記憶しており、記憶する特性にしたがって、送電コイルを受電コイルに接近させるように移動させる。
さらに、演算回路89は、電池内蔵機器50を充電台10にセットする状態で、位置検出制御器14が受電コイル51の位置を検出できない状態では、非検出タイミングとして、位置検出制御器14に代わって移動機構13を制御して送電コイル11を移動させる。すなわち、非検出タイミングにあっては、演算回路89が移動機構13を制御して、送電コイル11をあらかじめ設定しているセット位置17に移動させる。その後、送電コイル11の位置を微調整して受電コイル51に最も接近させる。
送電コイル11は、移動機構13で受電コイル51に接近するように移動される。図1ないし図4の移動機構13は、送電コイル11を、上面プレート21に沿って、X軸方向とY軸方向に移動させて受電コイル51に接近させる。図の移動機構13は、位置検出制御器14で制御されるサーボモータ22でネジ棒23を回転して、ネジ棒23にねじ込んでいるナット材24を移動して、送電コイル11を受電コイル51に接近させる。サーボモータ22は、送電コイル11をX軸方向に移動させるX軸サーボモータ22Aと、Y軸方向に移動させるY軸サーボモータ22Bとを備える。ネジ棒23は、送電コイル11をX軸方向に移動させる一対のX軸ネジ棒23Aと、送電コイル11をY軸方向に移動させるY軸ネジ棒23Bとを備える。一対のX軸ネジ棒23Aは、互いに平行に配設されて、ベルト25に駆動されてX軸サーボモータ22Aで一緒に回転される。ナット材24は、各々のX軸ネジ棒23Aにねじ込んでいる一対のX軸ナット材24Aと、Y軸ネジ棒23Bにねじ込んでいるY軸ナット材24Bからなる。Y軸ネジ棒23Bは、その両端を一対のX軸ナット材24Aに回転できるように連結している。送電コイル11はY軸ナット材24Bに連結している。
さらに、図に示す移動機構13は、送電コイル11を水平な姿勢でY軸方向に移動させるために、Y軸ネジ棒23Bと平行にガイドロッド26を配設している。ガイドロッド26は、両端を一対のX軸ナット材24Aに連結しており、一対のX軸ナット材24Aと一緒に移動する。ガイドロッド26は、送電コイル11に連結されるガイド部27を貫通しており、送電コイル11をガイドロッド26に沿ってY軸方向に移動できるようにしている。すなわち、送電コイル11は、互いに平行に配設されるY軸ネジ棒23Bとガイドロッド26に沿って移動するY軸ナット材24Bとガイド部27を介して、水平な姿勢でY軸方向に移動する。
この移動機構13は、X軸サーボモータ22AがX軸ネジ棒23Aを回転させると、一対のX軸ナット材24AがX軸ネジ棒23Aに沿って移動して、Y軸ネジ棒23Bとガイドロッド26をX軸方向に移動させる。Y軸サーボモータ22BがY軸ネジ棒23Bを回転させると、Y軸ナット材24BがY軸ネジ棒23Bに沿って移動して、送電コイル11をY軸方向に移動させる。このとき、送電コイル11に連結されたガイド部27は、ガイドロッド26に沿って移動して、送電コイル11を水平な姿勢でY軸方向に移動させる。したがって、X軸サーボモータ22AとY軸サーボモータ22Bの回転を位置検出制御器14で制御して、送電コイル11をX軸方向とY軸方向に移動できる。ただし、充電台は、移動機構を以上のメカニズムには特定しない。移動機構には、送電コイルをX軸方向とY軸方向に移動できる全ての機構を利用できるからである。
さらに、移動機構は、送電コイルをX軸方向とY軸方向とに移動して、送電コイルを受電コイルに最も近い位置に移動させる機構に特定しない。たとえば、充電台は、上面プレートに直線状のガイド壁を設けて、このガイド壁に沿って電池内蔵機器を載せる構造として、送電コイルをガイド壁に沿って直線上に移動できる構造とすることができる。この充電台は、図示しないが、送電コイルを、一方向、たとえばX軸方向にのみ移動できる移動機構として、送電コイルをガイド壁に沿って直線上に移動できる。さらに、移動機構は、送電コイルを種々の方向に移動させて、受電コイルに接近することもできる。
位置検出制御器14は、上面プレート21に載せられた電池内蔵機器50の位置を検出する。図1ないし図4の位置検出制御器14は、電池内蔵機器50に内蔵される受電コイル51の位置を検出して、送電コイル11を受電コイル51に接近させる。
位置検出制御器14は、図5に示すように、上面プレート21の内面に固定している複数の位置検出コイル30と、この位置検出コイル30に位置検出信号としてパルス信号を供給する検出パルス発生回路31と、この検出パルス発生回路31から位置検出コイル30に供給される位置検出信号のパルスに励起されて受電コイル51から位置検出コイル30に出力されるエコー信号を受信するエコー増幅回路32と、このエコー増幅回路32が受信するエコー信号から受電コイル51の位置を判別する識別回路33とを備える。
位置検出コイル30は複数列のコイルからなり、複数の位置検出コイル30を上面プレート21の裏側に配置している。位置検出コイル30は上面プレート21の内面に固定されて、上面プレート21の裏側に配置できる。位置検出コイル30は、受電コイル51のX軸方向の位置を検出する複数のX軸位置検出コイル30Aと、Y軸方向の位置を検出する複数のY軸位置検出コイル30Bとを備える。X軸位置検出コイル30Aは、Y軸方向に細長いループ状で、複数のX軸位置検出コイル30Aは、所定の間隔で上面プレート21の内面に固定されている。Y軸位置検出コイル30Bは、X軸方向に細長いループ状で、複数のY軸位置検出コイル30Bは、所定の間隔で上面プレート21の内面に固定されている。
位置検出コイル30は、図9に示すように、隣接して配設している位置検出コイル30の一部を隣の位置検出コイル30に重ねて配設している。細長いコイルの位置検出コイル30は、コイルの長手方向に直交する方向に位置ずれさせて、隣接する位置検出コイル30を互いに重なるように配置している。X軸位置検出コイル30Aは、Y軸方向に延びる細長いループ状であって、複数のX軸位置検出コイル30Aは、X軸方向に位置ずれさせて、所定の中央間隔(d)となるように上面プレート21の裏側に配置している。Y軸位置検出コイル30Bは、X軸方向に延びる細長いループ状であって、複数のY軸位置検出コイル30Bは、Y軸方向に位置ずれさせて、所定の中央間隔(d)となるように上面プレート21の裏側に配置している。
図9の位置検出コイル30は、ひとつの位置検出コイル30に2つの位置検出コイル30の一部を重ねるように配置して、細長いコイルの横幅(W)を隣接する位置検出コイル30の中央間隔(d)の3倍としている。言い換えると、隣接する位置検出コイル30の中央間隔(d)をコイルの横幅(W)の1/3としている。図9の位置検出コイル30は、ひとつの位置検出コイル30の間に2つの位置検出コイル30の一部を重ねるように配置しているが、ひとつの位置検出コイルの間にn個(ただしnは1以上の整数)の位置検出コイルの一部を重ねる状態で配置することもできる。この位置検出コイルは、細長いコイルの横幅(W)と、隣接する位置検出コイルの中央間隔(d)とを、以下の式を満足するように特定する。
W=d×(n+1)
したがって、隣接して配置している複数の位置検出コイルは、ひとつの位置検出コイルにひとつの位置検出コイルの一部、すなわち半分を重ねる状態とすることもでき、また、ひとつの位置検出コイルに3組の位置検出コイルの一部、すなわち3/4を重ねるように配置することもできる。
さらに、位置検出コイル30の横幅(W)は、受電コイル51の外径(D)にほぼ等しく、あるいは、外径(D)よりも大きく、あるいはまた、外径(D)よりも小さくしている。位置検出コイル30は、中央間隔(d)を狭くして、より高い精度で受電コイル51の位置を検出できる。
検出パルス発生回路31は、所定のタイミングでパルス信号を位置検出コイル30に出力する。パルス信号が入力される位置検出コイル30は、パルス信号で接近する受電コイル51を励起する。励起された受電コイル51は、流れる電流のエネルギーでエコー信号を位置検出コイル30に出力する。したがって、受電コイル51の近くにある位置検出コイル30は、図10に示すように、パルス信号が入力された後、所定の時間遅れて、受電コイル51からのエコー信号が誘導される。位置検出コイル30に誘導されるエコー信号は、エコー増幅回路32で識別回路33に出力される。
識別回路33は、エコー増幅回路32から入力されるエコー信号でもって、どの位置検出コイル30に受電コイル51が接近しているかどうかを判定する。複数の位置検出コイル30にエコー信号が誘導されるとき、識別回路33は、エコー信号レベルの大きい位置検出コイル30にもっとも接近していると判定する。
さらに、識別回路33は、エコー増幅回路32から入力されるエコー信号でもって、受電コイル51の位置を検出できないことも判定する。いずれの位置検出コイル30にも、所定のレベルでエコー信号が誘導されないとき、識別回路33は、受電コイル51の位置を検出でない状態と判定する。
図5に示す位置検出制御器14は、各々の位置検出コイル30をマルチプレクサ34を介してエコー増幅回路32に接続する。この位置検出制御器14は、マルチプレクサ34でもって、エコー増幅回路32の入力側を順番に切り換えて複数の位置検出コイル30に接続するので、ひとつのエコー増幅回路32で複数の位置検出コイル30のエコー信号を検出できる。ただし、各々の位置検出コイルにエコー増幅回路を接続してエコー信号を検出することもできる。
図5の位置検出制御器14は、識別回路33で制御されるマルチプレクサ34で複数の位置検出コイル30を順番に切り換えてエコー増幅回路32に接続する。検出パルス発生回路31はエコー増幅回路32の入力側に接続されて、マルチプレクサ34を介して位置検出コイル30に順番にパルス信号を出力する。検出パルス発生回路31から位置検出コイル30に出力されるパルス信号のレベルは、受電コイル51からのエコー信号に比較して極めて大きい。エコー増幅回路32は、入力側にダイオードからなるリミッター回路35を接続している。リミッター回路35は、検出パルス発生回路31からエコー増幅回路32に入力されるパルス信号の信号レベルを制限してエコー増幅回路32に入力する。信号レベルの小さいエコー信号は、制限されることなくエコー増幅回路32に入力される。エコー増幅回路32は、パルス信号とエコー信号の両方を増幅して出力する。エコー増幅回路32から出力されるエコー信号は、パルス信号から所定のタイミング、たとえば数μsec〜数百μsec遅れた信号となる。エコー信号がパルス信号から遅れる遅延時間は、一定の時間であるから、パルス信号から所定の遅延時間後の信号をエコー信号とし、このエコー信号のレベルから位置検出コイル30に受電コイル51が接近しているかどうかを判定する。
エコー増幅回路32は、位置検出コイル30から入力されるエコー信号を増幅して識別回路33に出力するアンプである。このエコー増幅回路32は、パルス信号とエコー信号を識別回路33に出力する。エコー増幅回路32は、エコー信号を飽和することなくリニアに増幅するように増幅率を調整するゲイン調整回路37を備えている。ゲイン調整回路37で増幅率の特定されたエコー増幅回路32は、位置検出コイル30から入力されるエコー信号を増幅して識別回路33に入力する。ゲイン調整回路37は、エコー増幅回路32の増幅率を、エコー信号を所定のレベルとして識別回路33に出力するように調整する。
ゲイン調整回路37は、エコー信号を検出する毎にエコー増幅回路32の増幅率を変化させるのではない。充電台10の上面プレート21に電池内蔵機器50がセットされた最初に、エコー増幅回路32の増幅率を最適値に設定した後、その後は増幅率を変化させることなく、エコー信号を増幅して識別回路33に出力する。ゲイン調整回路37がエコー増幅回路32の増幅率を最適値に設定するのは、電池内蔵機器50の種類によって、電池内蔵機器50の受電コイル51から位置検出コイル30に出力されるエコー信号のレベルが変化して、受電コイル51の位置を正確に検出できなくなるのを防止するためである。増幅率が最適値に設定されたエコー増幅回路32は、その後にエコー増幅回路32の増幅率を変化させることなく、最適な増幅率に特定された状態で、電池内蔵機器50の受電コイル51の位置を検出する。したがって、電池内蔵機器50がセットされた最初に、ゲイン調整回路37でもってエコー増幅回路32の増幅率が最適値に設定された後、識別回路33はエコー増幅回路32から入力されるエコー信号のレベルで受電コイル51の位置を検出する。位置が検出された後、送電コイル11を受電コイル51の位置に移動させて、送電コイル11から受電コイル51に電力搬送して電池内蔵機器50の内蔵電池52が充電される。
ゲイン調整回路37は、位置検出コイル30に誘導されるエコー信号を飽和させず、また、小さいレベルのエコー信号を所定のS/N比で増幅して識別回路33に入力する増幅率に、エコー増幅回路32の増幅率を設定する。エコー信号のレベルは、受電コイル51と位置検出コイル30との相対位置によって変化する。受電コイル51が特定の位置検出コイル30の中央にセットされる状態で、特定の位置検出コイル30に誘導されるエコー信号のレベルは最大となる。また、受電コイル51が2つの位置検出コイル30に跨ってセットされるとき、ふたつの位置検出コイル30にエコー信号が出力される。ゲイン調整回路37は、何れかの位置検出コイル30に誘導される最大レベルのエコー信号でエコー増幅回路32が飽和せず、かつ、最大レベルのエコー信号が誘導される位置検出コイル30の両側に配置している位置検出コイル30に誘導されるエコー信号のレベルの和も飽和しないように増幅率が設定される。ゲイン調整回路37は、エコー増幅回路32の増幅率を、最大レベルのエコー信号を増幅して出力するエコー信号のレベルと、最大レベルのエコー信号の両側の位置検出コイル30に誘導されるエコー信号を増幅して出力するエコー信号のレベルの和の両方が、電源電圧に対して設定範囲、たとえば電源電圧の3/4とするように、エコー増幅回路32の増幅率を設定する。ゲイン調整回路37は、エコー増幅回路32から出力されるエコー信号のレベルを特定する設定範囲を大きくして、大レベルのエコー信号を識別回路33に入力できる。ただ、出力されるエコー信号の設定範囲を大きくすると、エコー増幅回路32がエコー信号をリニアに増幅するのが難しくなる。反対に設定範囲を小さくすると、識別回路33に入力されるエコー信号のレベルが小さくなって、識別回路33が正確に受電コイル51に位置を検出するのが難しくなる。したがって、エコー増幅回路32がエコー信号を出力する設定範囲、すなわちエコー増幅回路32の増幅率は、エコー増幅回路32が入力されるエコー信号をリニアに増幅でき、かつ識別回路33がより多くの電池内蔵機器50に内蔵している受電コイル51の位置を正確に検出できるように設定される。
図11は、エコー増幅回路32とゲイン調整回路37の具体例を示している。この図の
エコー増幅回路32は差動アンプ98を備えており、ゲイン調整回路37は差動アンプ9
8の一方の入力端子に増幅率調整電圧を入力して、差動アンプ98の増幅率を調整するよ
うにしている。さらに、この図のゲイン調整回路37が、識別回路33からPWM変調し
て出力されるパルス信号を平滑化してゲイン調整電圧を出力する電圧調整回路39を備え
ている。電圧調整回路39は、識別回路33からPWM変調して出力されるパルス信号を
抵抗41とコンデンサー42からなる平滑回路40で直流に変換して、トランジスタ43
のベースに入力している。トランジスタ43は、入力される電圧でコレクタ−エミッタ間
の電気抵抗が変化して、差動アンプ98の一方の端子に入力する電圧を変化させて、差動
アンプ98の負帰還量をコントロールして増幅率を調整する。
識別回路33は、入力されるエコー信号のレベルから、PWM変調して出力するパルス
信号のデューティーを演算する。識別回路33は、前述したように、最大レベルのエコー
信号と、その両側の位置検出コイル30に誘導されるエコー信号のレベルの和から、PW
M変調して出力するパルス信号のデューティーを特定して、エコー増幅回路32の増幅率
、すなわち差動アンプ98の増幅率を特定する。
位置検出コイル30に誘導されるエコー信号は、マルチプレクサ34を介して識別回路33に入力される。マルチプレクサ34は、図12に示すように、各々の位置検出コイル30を識別回路33に接続するトランジスタやFETなどのスイッチング素子34Aを備えている。マルチプレクサ34は、スイッチング素子34Aを順番にオンに切り換えて、各位置検出コイル30に誘導されるエコー信号を順番に識別回路33に入力する。位置検出コイル30のエコー信号を識別回路33に入力するマルチプレクサ34のスイッチング素子34Aはオン状態で電気抵抗を有する。すなわち、オン抵抗がある。スイッチング素子34Aのオン抵抗は、位置検出コイル30から識別回路33に入力するエコー信号を減衰させる要因となる。さらに困ったことに、マルチプレクサ34を構成している各々のスイッチング素子34A、言い換えると各位置検出コイル30を識別回路33に接続する各々のスイッチング素子34Aのオン抵抗はアンバランスな状態にある。たとえば、マルチプレクサ34のスイッチング素子34Aは、オン抵抗に数十%ものアンバランスがある。スイッチング素子34Aのオン抵抗のアンバランスは、位置検出コイル30から識別回路33に入力するエコー信号のレベルを変動させる。オン抵抗の大きいスイッチング素子は、オン抵抗の小さいスイッチング素子よりもエコー信号の減衰量が大きく、識別回路33に入力するエコー信号のレベルを低下させる。識別回路33は、入力されるエコー信号のレベルから受電コイル51の位置を判別するので、マルチプレクサ34によるエコー信号のレベル変動は、受電コイル51の位置検出に誤差を発生させる。
この弊害を防止するために、充電台10は、図12に示すバランス調整部44でもって、マルチプレクサ34の各チャンネルの内部抵抗のアンバランスを解消する。バランス調整部44は、各々の位置検出コイル30に同じレベルのエコー信号を誘導する状態で、同じレベルのエコー信号をマルチプレクサ34の各チャンネルから識別回路33に入力して、各チャンネルの内部抵抗の差によるアンバランスを均等化する。バランス調整部44は、オン抵抗の大きい、すなわち減衰量の大きいチャンネルのスイッチング素子を介して入力されるエコー信号のレベルを、減衰量の小さいチャンネルのスイッチング素子を介して入力されるエコー信号のレベルよりも大きく補正して、マルチプレクサ34のチャンネル間のアンバランスを解消する。バランス調整部44は、特定の位置検出コイル30から識別回路33に入力されるエコー信号のレベルを基準レベルとし、この基準レベルに対して、各位置検出コイル30から、すなわち各チャンネルから識別回路33に入力されるエコー信号のレベルを比較して、マルチプレクサ34のチャンネル間のアンバランスを補正する。また、バランス調整部44は、マルチプレクサ34から識別回路33に入力されるエコー信号の平均値、最大値、最小値のいずれかを基準レベルとし、この基準レベルに対して、各チャンネルから識別回路33に入力されるエコー信号のレベルを比較して、マルチプレクサ34のチャンネル間のアンバランスを解消する。たとえば、バランス調整部44は、基準レベルに対してエコー信号のレベルが10%小さくなるチャンネルについては、識別回路33が入力されるエコー信号のレベルを10%大きく補正する。すなわち、バランス調整部44は、識別回路33が、各チャンネルから入力されるエコー信号のレベルに特定の係数をかけて、入力されるエコー信号のレベルを補正して、各チャンネルのアンバランスを解消する。この係数は、全てのチャンネルに同じレベルのエコー信号を入力して検出できる。減衰量が大きくて、識別回路33に入力されるエコー信号のレベルが小さくなるチャンネルは係数を大きくして、マルチプレクサ34のチャンネル間のアンバランスは解消される。
バランス調整部44は、送電コイル11を使用して、マルチプレクサ34の各チャンネルに同じレベルのエコー信号を入力する。このバランス調整部44は、位置検出コイル30にパルス信号を入力し、入力されるパルス信号で送電コイル11を励起し、励起された送電コイル11から位置検出コイル30にエコー信号を誘導させて、マルチプレクサ34の各チャンネルに同じレベルのエコー信号を誘導する。位置検出コイル30にエコー信号を誘導する状態で、送電コイル11は、交流電源12に接続されず、その両端に共振回路46を構成するコンデンサー45を接続して、共振回路46を構成する。送電コイル11から全ての位置検出コイル30に同じレベルのエコー信号を誘導させるために、送電コイル11は各々の位置検出コイル30の中央部に移動され、送電コイル11を中央部に移動している位置検出コイル30にパルス信号を出力して、この位置検出コイル30にエコー信号を誘導させる。
送電コイル11を位置検出コイル30の中央部に移動させるために、バランス調整部44は、送電コイル11を位置検出コイル30の配列方向に移動させる駆動機構47を有する。図のバランス調整部44は、駆動機構47として送電コイルを移動させる移動機構13を併用している。バランス調整部44は、駆動機構47である移動機構13を制御して送電コイル11を位置検出コイル30の配列方向に移動させる。さらに、バランス調整部44は、位置検出コイル30から送電コイル11にパルス信号を出力する。このパルス信号で送電コイル11を励起し、励起された送電コイル11から位置検出コイル30にエコー信号を出力する。このエコー信号のレベルを検出して、マルチプレクサ34の内部抵抗によるアンバランス、すなわちマルチプレクサ34のチャンネル間のアンバランスを解消する。
バランス調整部44の駆動機構47は、送電コイル11を各々の位置検出コイル30の中央部に順番に移動させる。バランス調整部44は、送電コイル11の位置を記憶している。送電コイル11が中央部に配置される位置検出コイル30に、パルス信号が出力される。このパルス信号で励起される送電コイル11から位置検出コイル30にエコー信号を誘導される。このエコー信号のレベルを検出して、マルチプレクサ34のチャンネル間のアンバランスを解消する係数を検出する。バランス調整部44は、順番に送電コイル11を各位置検出コイル30の中央部に移動し、各位置検出コイル30に接続しているマルチプレクサ34の各チャンネルの減衰量を検出して、アンバランスを解消する係数を検出する。バランス調整部44は、最初にマルチプレクサ34のチャンネル間のアンバランスを補正する係数を検出し、その後、この係数で各チャンネルに誘導されるエコー信号のレベルを補正して、受電コイル51の位置を検出する。
識別回路33は、エコー増幅回路32から入力される信号をデジタル信号に変換するA/Dコンバータ36を備えている。このA/Dコンバータ36から出力されるデジタル信号を演算してエコー信号を検出する。識別回路33は、パルス信号から特定の遅延時間の後に入力される信号をエコー信号として検出し、さらにエコー信号のレベルから受電コイル51が位置検出コイル30に接近しているかどうかを判定する。また、エコー信号のレベルが設定値よりも小さいと、受電コイルを検出できないと判定する。
識別回路33は、複数のX軸位置検出コイル30Aを順番にエコー増幅回路32に接続するようにマルチプレクサ34を制御して、受電コイル51のX軸方向の位置を検出する。識別回路33は、各々のX軸位置検出コイル30Aをエコー増幅回路32に接続する毎に、識別回路33に接続しているX軸位置検出コイル30Aにパルス信号を出力し、パルス信号から特定の遅延時間の後に、エコー信号が検出されるかどうかで、このX軸位置検出コイル30Aに受電コイル51が接近しているかどうかを判定する。識別回路33は、全てのX軸位置検出コイル30Aをエコー増幅回路32に接続して、各々のX軸位置検出コイル30Aに受電コイル51が接近しているかどうかを判定する。受電コイル51がいずれかのX軸位置検出コイル30Aに接近していると、このX軸位置検出コイル30Aをエコー増幅回路32に接続する状態でエコー信号が検出される。したがって、識別回路33は、エコー信号を検出できるX軸位置検出コイル30Aから受電コイル51のX軸方向の位置を検出できる。受電コイル51が複数のX軸位置検出コイル30Aに跨って接近する状態では、複数のX軸位置検出コイル30Aからエコー信号が検出される。この状態において、識別回路33は複数のX軸位置検出コイル30Aに誘導されるエコー信号のレベルから受電コイル51のX軸方向の位置を判定する。さらに、識別回路33は、Y軸位置検出コイル30Bも同じように制御して、受電コイル51のY軸方向の位置を検出する。
識別回路33は、受電コイル51の位置を検出する状態においては、検出するX軸方向とY軸方向から移動機構13を制御して、送電コイル11を受電コイル51に接近する位置に移動させる。識別回路33は、移動機構13のX軸サーボモータ22Aを制御して、送電コイル11を受電コイル51のX軸方向の位置に移動させる。また、移動機構13のY軸サーボモータ22Bを制御して、送電コイル11を受電コイル51のY軸方向の位置に移動させる。
以上のようにして、位置検出制御器14が送電コイル11を受電コイル51に接近する位置に移動させる。充電台10は、位置検出制御器14で送電コイル11を受電コイル51に接近した後、送電コイル11から受電コイル51に電力搬送して内蔵電池52を充電する。ただ、充電台は、さらに送電コイルの位置を微調整して受電コイルに接近させた後、電力搬送して内蔵電池を充電することもできる。
さらに、図13に示す位置検出制御器64は、識別回路73に、受電コイル51の位置に対する各々の位置検出コイル30に誘導されるエコー信号のレベル、すなわち図10に示すように、各々の位置検出コイル30をパルス信号で励起して所定の時間経過後に誘導されるエコー信号のレベルを記憶する記憶回路77を備えている。この位置検出制御器64は、各々の位置検出コイル30に誘導されるエコー信号のレベルを検出し、検出したエコー信号のレベルを記憶回路77に記憶しているエコー信号のレベルに比較して、受電コイル51の位置を検出している。
この位置検出制御器64は、以下のようにして、各々の位置検出コイル30に誘導されるエコー信号のレベルから、受電コイル51の位置を求めている。図14は、受電コイル51をX軸方向に移動させる状態における、X軸位置検出コイル30Aに誘導されるエコー信号のレベルを示しており、横軸が受電コイル51のX軸方向の位置を示し、縦軸が各々のX軸位置検出コイル30Aに誘導されるエコー信号のレベルを示している。この位置検出制御器64は、各々のX軸位置検出コイル30Aに誘導されるエコー信号のレベルを検出して、受電コイル51のX軸方向の位置を求める。この図に示すように、受電コイル51をX軸方向に移動すると、各々のX軸位置検出コイル30Aに誘導されるエコー信号のレベルは変化する。
たとえば、受電コイル51が第1のX軸位置検出コイル30Aと第2のX軸位置検出コイル30Aの中間にあるとき、図14の点aで示すように、第1のX軸位置検出コイル30Aと第2のX軸位置検出コイル30Aに誘導されるエコー信号のレベルは最大であって、かつ同じとなる。また、受電コイル51が第1のX軸位置検出コイル30Aと第2のX軸位置検出コイル30Aの中間からずれる位置にあるとき、第1のX軸位置検出コイル30Aと第2のX軸位置検出コイル30Aに誘導されるエコー信号のレベル比が変化する。したがって、第1のX軸位置検出コイル30Aと第2のX軸位置検出コイル30Aに誘導されるエコー信号のレベル比から受電コイル51の位置を検出できる。
さらに、受電コイル51が第2のX軸位置検出コイル30Aの中央部にあるとき、すなわち図14のA領域にあるとき、第2のX軸位置検出コイル30Aに誘導されるエコー信号のレベルは、最も強くなる。ただ、受電コイル51がA領域にあるときには、受電コイル51のX軸方向の移動距離に対するエコー信号のレベル変動は少なく、また、エコー信号のレベルは、他の要因によっても変動するので、受電コイル51がA領域にあるとき、第2のX軸位置検出コイル30Aに誘導されるエコー信号のレベルのみで受電コイル51の位置を判定すると正確に判定できなくなる。したがって、識別回路33は、この領域にあるとき、第2のX軸位置検出コイル30Aに誘導されるエコー信号のみでなく、第1のX軸位置検出コイル30Aと第3のX軸位置検出コイル30Aに誘導されるエコー信号のレベルからも受電コイル51の位置を判定する。受電コイル51が第2のX軸位置検出コイル30Aの中央に位置するとき、第1のX軸位置検出コイル30Aと第3のX軸位置検出コイル30Aに誘導されるエコー信号のレベルは等しくなり、あるいは、エコー信号のレベルが0レベルとなる。したがって、識別回路33は、第2のX軸位置検出コイル30Aに誘導されるエコー信号が最大レベルとなる状態で、第1のX軸位置検出コイル30Aと第3のX軸位置検出コイル30Aに誘導されるエコー信号のレベルが等しく、あるいは両方が0レベルであると、受電コイル51は第2のX軸位置検出コイル30Aの中央に位置すると判定する。受電コイル51の位置が、第2のX軸位置検出コイル30Aの中央部からわずかにずれると、第1のX軸位置検出コイル30Aと第3のX軸位置検出コイル30Aに誘導されるエコー信号のレベルが変化する。受電コイル51が第1のX軸位置検出コイル30A側にずれると、第1のX軸位置検出コイル30Aに誘導されるエコー信号のレベルが、第3のX軸位置検出コイル30Aに誘導されるエコー信号のレベルよりも大きくなる。したがって、この状態になると、識別回路33は、第1のX軸位置検出コイル30Aと第2のX軸位置検出コイル30Aに誘導されるエコー信号のレベル比から受電コイル51の位置を正確に検出することができる。受電コイル51が第1のX軸位置検出コイル30A側に移動するにしたがって、第1のX軸位置検出コイル30Aに誘導されるエコー信号のレベルが大きくなるからである。反対に、受電コイル51が第3のX軸位置検出コイル30A側にずれると、第3のX軸位置検出コイル30Aに誘導されるエコー信号のレベルが、第1のX軸位置検出コイル30Aに誘導されるエコー信号のレベルよりも大きくなる。したがって、この状態になると、識別回路33は、第2と第3のX軸位置検出コイル30Aに誘導されるエコー信号のレベル比から受電コイルの位51置を正確に検出することができる。受電コイル51が第3のX軸位置検出コイル30A側に移動するにしたがって、第3のX軸位置検出コイル30Aに誘導されるエコー信号のレベルが大きくなるからである。
以上のように、識別回路33は、エコー信号が最大レベルとなる状態においては、最大レベルとなる位置検出コイル30のエコー信号のみから受電コイル51の位置を判定しない。最大レベルのエコー信号を検出する位置検出コイル30の両側にある位置検出コイル30に誘導されるエコー信号も考慮して、受電コイル51の位置を判定する。したがって、位置検出コイル30の中央部であるA領域にある受電コイル51の位置は、最大レベルとなる位置検出コイル30の中央からのわずかなずれも正確に検出できる。
識別回路73は、受電コイル51のX軸方向の位置に対する、各々のX軸位置検出コイル30Aに誘導されるエコー信号のレベルとレベル比を記憶回路77に記憶している。受電コイル51が置かれると、いずれかのX軸位置検出コイル30Aにエコー信号が誘導される。したがって、識別回路73は、X軸位置検出コイル30Aに誘導されるエコー信号で受電コイル51が載せられたこと、すなわち電池内蔵機器50が充電台に載せられたことを検出する。さらに、いずれかのX軸位置検出コイル30Aに誘導されるエコー信号のレベルとレベル比を、記憶回路77に記憶しているレベルとレベル比に比較して、受電コイル51のX軸方向の位置を正確に判別する。
以上は、識別回路73が、X軸位置検出コイル30Aに誘導されるエコー信号から、受電コイル51のX軸方向の位置を検出する方法を示すが、受電コイル51のY軸方向の位置もX軸方向と同じようにして、Y軸位置検出コイル30Bに誘導されるエコー信号から検出できる。
識別回路73が、受電コイル51のX軸方向とY軸方向の位置を検出すると、この識別回路73からの位置信号でもって、位置検出制御器64は送電コイル11を受電コイル51の位置に移動させる。
なお、上記のような波形のエコー信号が検出されたとき、充電台の識別回路73は、電池内蔵機器50の受電コイル51が搭載されたと認識、識別することができる。エコー信号の波形とは異なる波形が検出、識別されるときは、電池内蔵機器50の受電コイル51以外(例えば、金属異物)のものが搭載されたとして、電力供給を停止することができる。また、エコー信号の波形が検出、識別されないとき、あるいはエコー信号のレベルが設定値よりも小さい状態は、受電コイル51を検出できない状態と判定する。
充電台10、60は、位置検出制御器14、64で移動機構13を制御して送電コイル11を受電コイル51に接近させた状態で、交流電源12で送電コイル11に交流電力を供給する。送電コイル11の交流電力は受電コイル51に電力搬送されて、内蔵電池52の充電に使用される。電池内蔵機器50は、内蔵電池52が満充電されたことを検出すると、充電を停止して、満充電信号を充電台10、60に伝送する。電池内蔵機器50は、受電コイル51に満充電信号を出力し、この満充電信号を受電コイル51から送電コイル11に伝送して、充電台10、60に満充電の情報を伝送することができる。この電池内蔵機器50は、交流電源12と異なる周波数の交流信号を受電コイル51に出力し、充電台10、60はこの交流信号を送電コイル11で受信して満充電を検出することができる。また、電池内蔵機器50が特定周波数の搬送波を満充電信号で変調する信号を受電コイル51に出力し、充電台10、60が特定周波数の搬送波を受信し、この信号を復調して満充電信号を検出することもできる。さらに、電池内蔵機器は、満充電信号を充電台に無線伝送して、満充電の情報を伝送することもできる。この電池内蔵機器は、満充電信号を送信する送信器を内蔵し、充電台は満充電信号を受信する受信器を内蔵する。充電台10、60は、内蔵電池52の満充電を検出する満充電検出回路(図示せず)を内蔵し、電池内蔵機器50から出力される満充電信号を検出して、内蔵電池52の満充電を検出する。
以上の位置検出制御器14、64は、ユーザーが充電台10に電池内蔵機器50をセットしたことを確認して、受電コイル51の位置検出を開始する。この位置検出制御器14、64は、常に一定の周期でパルス信号を出力して、受電コイル51の位置を一定の周期で検出する。位置検出制御器14、64は、例えば、消費電力を低減するために、複数のX軸位置検出コイル30Aと複数のY軸位置検出コイル30Bのいずれかにパルス信号を印加し、一方の軸の位置検出コイル30から出力されるエコー信号によって受電コイル51が検出されたとき、他の軸の位置検出コイル3・BR>Oにパルス信号を印加して、両軸での位置を検出することができる。ただ、この動作は電池内蔵機器50をセットしない状態においても一定の周期でパルス信号を出力するので、常に電力を消費する。
この弊害を避けるために、図7に示す充電台60は、電池内蔵機器50が充電台60にセットされたことを確認する始動スイッチ90を設けている。この充電台60は、ユーザーが電池内蔵機器50をセットした後、この始動スイッチ90を押すことで電池内蔵機器50が充電台60にセットされたことを確認することができる。始動スイッチ90は、ユーザーが電池内蔵機器50を充電台60にセットして押されるスイッチで、位置検出制御器14に接続している。位置検出制御器14は、この始動スイッチ90からの信号を検出して、受電コイル51の位置検出を開始する。位置検出制御器14が受電コイル51の位置を検出すると、送電コイル11を受電コイル51の位置に移動する。位置検出制御器14が受電コイル51の位置を検出できないと、位置検出制御器14に代わって演算回路89が移動機構13を制御して、送電コイル11をあらかじめ設定しているセット位置67に移動させ、その後、微調整して送電コイル11を受電コイル51に最も接近させる。この方法は、始動スイッチ90のオンオフの信号で、ユーザーが充電台60に電池内蔵機器50をセットしたことを確認して、受電コイル51の位置検出を開始し、受電コイル51の位置が検出される状態にあっては、送電コイル11を受電コイル51の位置に移動し、受電コイル51の位置が検出されない状態では、非検出タイミングとして、送電コイル11をセット位置67に移動した後、その位置を微調整する。
以上の充電台10、60は、位置検出制御器14、64でもって、充電台10、60にセットされる電池内蔵機器50の受電コイル51の位置を検出できる状態では、送電コイル11を受電コイル51に接近する位置に移動させる。ところが、位置検出制御器14、64が電池内蔵機器50の受電コイル51を検出できない状態、すなわちエコー信号のレベルが小さくて、識別回路33、73でエコー信号を検出できない状態では、非検出タイミングとして、位置検出制御器14、64に代わって演算回路89が移動機構13を制御して、送電コイル11をセット位置17、67に移動した後、微調整して送電コイル11を受電コイル51により接近させる。
充電台10、60は、位置検出制御器14、64が電池内蔵機器50の受電コイル51を検出できない状態では、非検出タイミングとして、この非検出状態を通知する。図1、図6、及び図7の充電台10、60は、非検出状態を通知する通知部91を備えている。この充電台10、60は、通知部91として、光源92と音源93とを備えている。図1と図7の充電台10、60は、ケース20のコーナー部に通知部91を設けている。この位置に配置される通知部91は、上面プレート21の上面にセットされる電池内蔵機器50で隠されることなく確実に通知できる。
光源92は、LED92A等のランプを点灯して非検出状態を通知する。この光源92は、発光色や点滅パターン等を種々に変更させて受電コイル51の非検出状態を外部に表示できる。さらに、図の充電台10、60は、複数のLED92Aからなる光源92を備えているので、これらのLED92Aの発光状態を種々に変更して、内蔵電池52の充電状態等を表示することもできる。
音源93は、スピーカーから出力する音で非検出状態を通知する。この音源93は、例えば、「電池内蔵機器を検出できません。」や、「充電する機器を検出できません。」等の音声を出力し、あるいはブザー音や特定の電子音を鳴らして非検出状態を通知する。このように、音源93からの音で非検出状態を通知する充電台10、60は、ユーザーが電池内蔵機器50を充電台10、60に載せた後、その場を離れてしまっても、音源93から出力される音で非検出状態が通知されるので、非検出タイミングにあることをユーザーが確実に認識できる特徴がある。
さらに、充電台は、必ずしも通知部を設けることなく、非検出状態を通知することもできる。図1と図7の充電台10は、送電コイル11に発光ダイオード19を設けており、この送電コイル11を透光性を有する上面プレート21の下方に配置することで、ユーザーが送電コイル11の移動を視認できるようにしている。この充電台10は、上面プレート21の任意の位置に電池内蔵機器50をセットする状態において、位置検出タイミングで位置検出制御器14が電池内蔵機器50の受電コイル51の位置を検出すると、接近タイミングとして、位置検出制御器14が送電コイル11を受電コイル51に向かって移動させるので、送電コイル11が移動を開始することを視認して、位置検出タイミングにおいて受電コイル51の位置が検出されたことを認識できる。これに対して、位置検出タイミングにおいて、所定の時間が経過しても、接近タイミングに移行しない場合、すなわち、送電コイル11が移動を開始しない場合には、受電コイル51の位置を検出できない非検出タイミングであるとユーザーに認識させることができる。したがって、この充電台10は、電池内蔵機器50を充電台10にセットし、位置検出タイミングとして所定時間が経過しても送電コイル11が移動を開始しないことで非検出状態を通知できる。
さらに、充電台10、60は、非検出タイミングにおいて、ユーザーが電池内蔵機器50をセットするセット位置17、67を表示する。図1の充電台10は、電池内蔵機器50を載せるセット位置17を図形18で表示している。図の充電台10は、上面プレート21の上面の中央部に、電池内蔵機器50のセット位置17を示す図形18を印刷して表示している。このように、上面プレート21の中央部に図形18を表示してセット位置17とする充電台10は、ユーザーが種々の電池内蔵機器50を簡単にセットできる。ただし、セット位置は、必ずしも上面プレートの中央部とする必要はない。この充電台10は、この図形18に合わせて電池内蔵機器50をセットして、正常なセット位置17に配置できる。図に示す充電台10は、小さな受電コイルを内蔵してなる電池内蔵機器であっても、確実にセット位置17にセットできるように、セット位置17の中心がわかる形状の図形18を表示している。ただ、セット位置を表示する図形は、セットされる電池内蔵機器の外形に沿う形状とすることもできる。さらに、この図形は、複数種の電池内蔵機器を正しいセット位置に配置できるように、複数のセット位置を印刷して表示することもできる。この充電台は、種々の電池内蔵機器を正確な位置にセットできる。
このように、上面プレート21にプリントして表示されるセット位置17は、非検出タイミングに表示されると共に、非検出タイミング以外のタイミングにおいても表示される。したがって、非検出タイミング以外においても、上面プレート21に表示されたセット位置17を目安として電池内蔵機器50をセットできる。さらに、この充電台10は、非検出タイミングのみでなく常にセット位置17が表示されるので、非検出状態は光源92を点灯して、あるいは音源93からの音で通知し、あるいはまた、電池内蔵機器50を充電台10にセットして所定時間が経過しても送電コイル11が移動開始しないことで非検出状態を通知する。
する。
図7の充電台60は、非検出タイミングにおいて、LED68Aなどの光源68を点灯してセット位置67を表示する。この充電台60は、非検出タイミングにおいて、上面プレート21の特定位置、例えば中央部に配置してなる光源68を点灯してセット位置67を表示すると共に、この光源68を点灯することで非検出状態であることも通知できる。図7の充電台60は、上面プレート21の中央部に貫通孔を設け、貫通孔の内側にLED68Aを配置し、LED68Aを点灯してセット位置67や非検出状態を表示(通知)している。ただ、充電台は、透光性の上面プレートの下にLEDを配置し、LEDを点灯して上面プレートを透過させて非検出状態やセット位置を表示(通知)することもできる。セット位置67を表示する光源68は、複数のLED68Aを、セット位置67の中心がわかるように配置して、このLED68Aを点灯し、あるいは点滅してセット位置67を表示する。ただ、セット位置を表示する光源は、電池内蔵機器を載せる位置の周囲となる部分に配置し、あるいは、セット位置となる部分の中心にのみ配置することもできる。
以上のように、非検出状態とセット位置67とを同じ光源68で表示(通知)する充電台60は、非検出タイミングにおいて、セット位置67を示すように光源68を点灯し、非検出タイミング以外にあっては、セット位置67を示す光源68を点灯しない。さらに、この充電台60は、非検出タイミングにおいて、送電コイル11の位置を微調整して受電コイル51に接近させて充電できる状態で光源68の点灯状態を変更して、電池内蔵機器50の充電状態を表示できる。
さらに、非検出タイミングにおいて、LEDなどの光源を点灯してセット位置を表示する充電台は、送電コイル11の位置を外部に表示する発光ダイオード19を併用することもできる。この充電台は、非検出タイミングにおいて、移動機構を制御して送電コイルを上面プレートの中央部に移動させると共に、送電コイルに配置された発光ダイオードを特定の発光色や発光パターンで発光させてセット位置と非検出状態であることの両方を表示(通知)できる。
以上のように、上面プレート21に配置される光源68や送電コイル11に配置される発光ダイオード19によってセット位置67を表示する充電台60は、これらの発光状態によって、あるいは発光状態を変化させて非検出状態であることも通知できるが、前述の通知部91によって非検出状態を通知することもできる。
非検出タイミングとして充電台10、60が非検出状態を通知して、セット位置17、67を表示すると、ユーザーは、電池内蔵機器50をセット位置17、67に移動させてセットする。この状態では、受電コイル51の位置は検出できないので、送電コイル11と受電コイル51との電磁結合が最適な状態となるように送電コイル11の位置を微調整する。このとき、充電台10、60は、電池内蔵機器50がセット位置にセットされたことを、移動スイッチ95の信号で検出することができる。すなわち、ユーザーが電池内蔵機器50をセット位置17、67にセットした後、この移動スイッチ95を押すことで、充電台10は、受電コイル51に送電コイル11が接近するように、送電コイル11の位置を微調整する。充電台10は、演算回路89が送電コイル11に流れる電流値でもって移動機構13を制御して、送電コイル11の電流が最大値となる位置に送電コイル11を移動して、受電コイル51に最も接近する位置に移動させる。ただ、移動スイッチは必ずしもを設ける必要はなく、送電コイルの電流、電圧、力率、インダクタンス、消費電力などの変化で、受電コイルがセット位置にセットされたことを確認して、送電コイルの微調整を開始することもできる。
以上の充電台10、60は、受電コイル51の位置が検出される状態では、検出タイミングと接近タイミングとで送電コイル11を受電コイル51に接近する位置に移動し、送電コイル11が受電コイル51に接近する状態で、交流電源12から送電コイル11に交流電力を供給して、電池内蔵機器50の内蔵電池52を充電する。さらに、充電台10、60は、受電コイル51の位置が検出できない状態では、非検出タイミングとして、非検出状態を通知すると共に、電池内蔵機器50のセット位置17、67を表示して、ユーザーに電池内蔵機器50をセット位置17、67にセットするように促す。さらに、ユーザーが電池内蔵機器50をセット位置17、67に移動させた後、演算回路89が移動機構13を制御して、送電コイル11をセット位置17、67に移動し、さらに、送電コイル11の位置を微調整して受電コイル51により接近させて電磁結合状態とする。送電コイル11と受電コイル51を電磁結合する状態で、充電タイミングとして、送電コイル11から受電コイル51に電力を供給して、電池内蔵機器50の内蔵電池52を充電する。
以上の充電台10、60は、非検出タイミングにおいて、以下のようにして電池内蔵機器50の内蔵電池52を充電する。
(1)充電台10、60を商用電源に接続する。この状態で、充電台10、60は動作状態となり、位置検出制御器14、64が、所定の周期でパルス信号を出力して、受電コイル51の位置を検出する。
ただ、充電台60は、電池内蔵機器50がセットされたことを確認する始動スイッチ90を設けて、この始動スイッチ90の信号で位置検出制御器14、64による受電コイル51の位置検出を開始することもできる。
(2)充電台10、60の上面プレート21に電池内蔵機器50が載せられると、位置検出タイミングにおいて、この電池内蔵機器50の受電コイル51の位置が位置検出制御器14、64で検出される。
(3)位置検出タイミングで受電コイル51の位置が検出されると、位置検出制御器14、64は、接近タイミングとして移動機構13を制御して、移動機構13でもって送電コイル11を上面プレート21に沿って移動させて電池内蔵機器50の受電コイル51に接近させる。
ここで、充電台10、60は、送電コイル11を、初期位置として、たとえば、左上の原点に位置させており、検出できる受電コイル51があれば、送電コイル11に配置した発光ダイオード19を発光させながら送電コイル11を移動させる。したがって、ユーザーは、送電コイル11が動いていることを視認して、接近タイミングにあることを認識できる。
(4)移動する送電コイル11が受電コイル51の下側で停止して、受電コイル51に電磁結合されると、充電台10、60は、充電タイミングとして、受電コイル51に交流電力を搬送する。電池内蔵機器50は、受電コイル51の交流電力を整流して直流に変換し、この直流で内蔵電池52を充電する。
(5)(2)の工程において、位置検出制御器14、64が受電コイル51の位置を検出できない状態では、充電台10、60は、非検出タイミングとして、受電コイル51の非検出状態を通知して、ユーザーが電池内蔵機器50をセットするセット位置17、67を表示する。
受電コイル51の非検出状態は、通知部91により、光や音で通知し、あるいは、セット位置67を表示するLED68Aなどの光源68を点灯して通知し、あるいはまた、送電コイル11が初期位置から移動を開始しないことをユーザーに認識させることで通知する。
(6)受電コイル51の非検出状態の通知を認識すると、ユーザーは、電池内蔵機器50を所定のセット位置17、67に移動させてセットする。
(7)電池内蔵機器50がセット位置にセットされると、送電コイル11をセット位置に移動させて、受電コイル51に接近するように送電コイル11の位置を微調整する。ここで、送電コイル11は、送電コイル11の電流などの変化で、受電コイル51がセット位置にセットされたことを検出して移動を開始することもできるが、好ましくは、移動スイッチ95を操作して、セット位置への移動を開始させる。このとき、送電コイル11は、発光ダイオード19を発光しながらセット位置17、67に移動して、受電コイル51との電磁結合が最適な状態となるように微調整される。
(8)送電コイル11の位置が微調整されて受電コイル51に電磁結合されると、充電台10、60は、充電タイミングとして、受電コイル51に交流電力を搬送する。電池内蔵機器50は、受電コイル51の交流電力を整流して直流に変換し、この直流で内蔵電池52を充電する。
ここで、送電コイル11の発光ダイオード19は、受電コイル51に向かって移動するときだけ点灯させる。充電タイミングとして充電が開始されると、例えば、通知部91の光源92であるLED92Aの発光状態を種々に変更して、内蔵電池52の充電状態等を表示する。
(9)内部電池52が充電される電池内蔵機器50は、内蔵電池52が満充電されたことを検出すると、充電を停止して、満充電信号を充電台10、60に伝送する。充電台10、60は、満充電信号を検出して送電コイル11からの電力搬送を停止して充電を停止する。そして、光源92であるLED92Aの発光状態を満充電状態の表示とする。
本発明の電池内蔵機器の無接点充電方法によると、携帯電話や携帯音楽プレーヤ、パック電池、イヤホン等の電池内蔵機器に内蔵される内蔵電池を、充電台の送電コイルから電池内蔵機器の受電コイルに電力搬送して効率よく充電できる
10…充電台
11…送電コイル
12…交流電源
13…移動機構
14…位置検出制御器
15…コア 15A…円柱部
15B…円筒部
16…リード線
17…セット位置
18…図形
19…発光ダイオード
20…ケース
21…上面プレート
22…サーボモータ 22A…X軸サーボモータ
22B…Y軸サーボモータ
23…ネジ棒 23A…X軸ネジ棒
23B…Y軸ネジ棒
24…ナット材 24A…X軸ナット材
24B…Y軸ナット材
25…ベルト
26…ガイドロッド
27…ガイド部
30…位置検出コイル 30A…X軸位置検出コイル
30B…Y軸位置検出コイル
31…検出パルス発生回路
32…エコー増幅回路
33…識別回路
34…マルチプレクサ 34A…スイッチング素子
35…リミッター回路
36…A/Dコンバータ
37…ゲイン調整回路
38…差動アンプ
39…電圧調整回路
40…平滑回路
41…抵抗
42…コンデンサー
43…トランジスタ
44…バランス調整部
45…コンデンサー
46…共振回路
47…駆動機構
50…電池内蔵機器
51…受電コイル
52…電池
53…コンデンサー
54…並列共振回路
55…ダイオード
56…平滑コンデンサー
57…整流回路
58…充電制御回路
60…充電台
64…位置検出制御器
67…セット位置
68…光源 68A…LED
73…識別回路
77…記憶回路
80…整流回路
81…DC/DCコンバータ
82…FETブリッジ回路
83…制御回路
84…出力調整回路
85…フィードバック回路
86…電流検出回路
87…電流検出抵抗
88…差動アンプ
89…演算回路
90…始動スイッチ
91…通知部
92…光源 92A…LED
93…音源
95…移動スイッチ

Claims (6)

  1. 充電台に電池内蔵機器を載せ、電池内蔵機器に内蔵している受電コイルに充電台の送電コイルを接近するように移動して、送電コイルと受電コイルとを電磁結合して、充電台から電池内蔵機器に電力を送って、電池内蔵機器の内蔵電池を充電する無接点充電方法であって、
    前記電池内蔵機器が充電台に載せられる状態で、電池内蔵機器の受電コイルの位置を検出する位置検出タイミングと、
    この位置検出タイミングで、位置の検出された受電コイルに送電コイルを接近させる送電コイルの接近タイミングとで送電コイルを受電コイルに接近し、
    前記位置検出タイミングで受電コイルの位置が検出されない状態において、非検出タイミングとして、受電コイルの非検出状態を通知すると共に、ユーザーが電池内蔵機器をセットするセット位置に移動し、さらに、前記送電コイルをセット位置に移動した後、送電コイルと受電コイルとの電磁結合を最適な状態となるように送電コイルの位置を微調整し、
    前記送電コイルを前記受電コイルに接近して両者を電磁結合して充電タイミングとし、この充電タイミングにおいて、送電コイルから受電コイルに電力を供給して、電池内蔵機器の内蔵電池を充電する電池内蔵機器の無接点充電方法。
  2. 前記非検出タイミングにおいて、ユーザーが操作する移動スイッチの信号で前記送電コイルと前記受電コイルとの電磁結合を最適な状態となるように前記送電コイルの位置を微調整する請求項1に記載される電池内蔵機器の無接点充電方法。
  3. 前記位置検出タイミングにおいて、充電台に一定の間隔で配置している複数の位置検出コイルからパルス信号を出力し、このパルス信号で受電コイルを励起して、励起された受電コイルから出力されるエコー信号を位置検出コイルで受信して受電コイルの位置を検出する請求項1または2に記載される電池内蔵機器の無接点充電方法。
  4. ユーザーが操作する始動スイッチの信号で受電コイルの位置検出を開始する請求項1ないし3のいずれかに記載される電池内蔵機器の無接点充電方法。
  5. 前記非検出タイミングにおいて、受電コイルに電力搬送する送電コイルの電流と電圧と電力の少なくとも何れかを検出して、送電コイルを受電コイルに接近するように送電コイルの位置を微調整する請求項1ないし4のいずれかに記載される電池内蔵機器の無接点充電方法。
  6. 前記内蔵電池がリチウムイオン電池で、前記送電コイルに供給する電力をコントロールして、内蔵電池を定電圧・定電流充電する請求項1ないし5のいずれかに記載される電池内蔵機器の無接点充電方法。
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