JPWO2012140891A1 - 無線通信装置 - Google Patents

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Abstract

CPU(220)は、無線接続設定処理において無線通信装置(10)から受信された機器識別子と、無線接続設定処理時に用いた無線通信回路(211又は212)で用いる周波数帯の情報を無線接続設定情報(230)としてメモリ(250)に格納し、メモリ(250)に格納された周波数帯の情報が2.4GHz帯に対応するとき、無線通信装置(10)との間の無線通信のための暗号鍵情報を、暗号情報テーブル(240)内の暗号鍵情報のうちメモリ(250)に格納された機器識別子と一致しない機器識別子を含む暗号鍵情報に設定する。

Description

本発明は、無線通信装置及び当該無線通信装置のための無線通信方法に関する。
近年、無線LAN(Local Area Network)を用いた無線通信技術の開発が進んでいる。一般に、無線LAN通信では、映像コンテンツデータなどのデータを送信する前に、データ送信先の無線通信装置との間で認証を行い、暗号鍵を共有することにより、伝送するデータに秘匿性を持たせることが推奨されている。通信相手の無線通信装置を認証して暗号鍵を共有するためには、サービスセット識別子(Service Set Identifier;以下、SSIDという。)、暗号種別、及び暗号鍵などの多数の設定項目の設定値をあらかじめ設定する必要がある。従来、ユーザは、多数の設定項目の設定値を何らかの入力手段を用いて入力する必要があった。また、設定値を決定するためには無線LANの知識も必要であった。このため、ユーザが無線通信機能に対応した機器を所有していても、実際は無線通信機能が使用されないことがあった。
また、従来は、家庭内において、無線LAN通信機能が搭載された機器はパーソナルコンピュータが中心であったが、近年はAV(Audio and Visual)機器にも無線LAN通信機能が搭載されるようになってきた。AV機器の場合、ユーザインタフェースがパーソナルコンピュータに比べ簡易なことが多い。そのため、無線LAN通信のための多くの設定項目の設定値を入力するには、非常に時間を要する。また、パーソナルコンピュータのユーザ層に比べ、AV機器のユーザ層は広範囲な年齢層になる。従って、AV機器のユーザは、無線LANに対する知識を有しない人も多く含むことが推測される。このため、無線LANの接続設定とセキュリティの設定を簡単に実行する方法が必要不可欠である。
Wi−Fiアライアンスは、無線LANの接続設定とセキュリティの設定を簡単に実行するためのWPS(Wi-Fi Protected Setup)規格を策定している。また、特許文献1に記載の無線通信システムは、互いに異なる周波数を用いて無線送信を行う複数の基地局装置を設け、基地局装置と子局装置とが無線通信を行う無線通信システムにおいて、基地局装置は、当該基地局装置により収容する子局装置を識別する情報を記憶する子局装置識別情報記憶手段と、当該基地局装置に割り当てられた周波数を用いて子局装置識別情報記憶手段に記憶された識別情報を無線送信する子局装置識別情報無線送信手段とを備える。また、子局装置は、切替可能な周波数を用いて無線受信を行う無線受信手段と、当該子局装置の識別情報を記憶する識別情報記憶手段と、無線受信に用いる周波数を切り替えて無線受信手段により無線受信を行って、識別情報記憶手段に記憶された識別情報と一致する識別情報を基地局装置から無線受信した周波数を検出し、検出した周波数を用いて基地局装置からの無線受信を行うように設定する無線受信周波数制御手段とを備える。従って、子局装置による無線受信に用いる周波数の設定処理を簡易化できる。
特開2004−96336号公報 特開2010−011397号公報 特開2010−041666号公報 特開2006−314009号公報 米国特許出願公開第2010/0034120号明細書 米国特許出願公開第2009/0323608号明細書 米国特許出願公開第2006/0190724号明細書
パーソナルコンピュータに無線LAN通信機能を搭載する場合、当該機能は主にWEBブラウジングに用いられていた。一方、AV機器に無線LAN通信機能を搭載する場合、当該機能は高品質な映像コンテンツデータのストリーミングに用いられることが想定されるので、より安定した電波伝搬環境が必要になる。例えば、IEEE802.11nに準拠した無線LAN通信では、2.4GHz帯及び5GHz帯を利用できるが、映像コンテンツデータなどのストリーミングデータの無線送信を実現するためには、2.4GHz帯よりも、無線信号が干渉しにくく、安定した無線LAN通信環境を提供できる5GHz帯を利用することが望ましい。
しかしながら、特許文献1記載の無線通信システムでは、子局装置は、当該子局装置の識別情報と一致する識別情報を基地局装置から無線受信したときの周波数を検出し、検出した周波数を用いて基地局装置からの無線受信を行うように設定するので、子局装置は基地局装置と無線接続するための周波数を指定できない。また、WPS規格により定義されているプロトコルを用いて送受信される情報は、無線通信のための周波数帯を指定するための情報を含まないので、WPS規格では、当該周波数帯を指定して無線通信を行うことはできない。
また、一般に、WPS規格において、複数の暗号鍵情報の中から1つの暗号鍵情報を選択して無線通信に用いる場合、暗号強度が高い暗号鍵情報が選択される。しかしながら、同一の暗号強度を有する暗号化方式で異なる周波数帯のための複数の暗号鍵情報が存在する場合には、WPS規格では周波数帯を指定できないため、複数の暗号鍵情報から選択される1つの暗号鍵情報は実装依存となる。すなわち、暗号強度が高い暗号鍵情報が選択されたとしても、無線信号が干渉しやすい周波数帯で通信を行うための暗号鍵情報が選択されてしまった場合は、安定した無線LAN通信環境が提供されないという問題があった。
本発明の目的は以上の問題点を解決し、暗号鍵情報を用いる無線通信のための周波数帯を所定の周波数帯に設定できる無線通信装置及び当該無線通信装置のための無線通信方法を提供することにある。
第1の発明に係る無線通信装置は、第1の機器識別子を有し所定の第1の周波数帯で無線通信を行う第1の無線通信回路と、第2の機器識別子を有し所定の第2の周波数帯で無線通信を行う第2の無線通信回路とを備え、送信データを暗号化するための鍵データと、上記暗号化された送信データを送受信する第1又は第2の無線通信回路の機器識別子とをそれぞれ含む複数の暗号鍵情報を送信する第1の無線通信装置との間で、上記暗号化された送信データを送受信する第2の無線通信装置である無線通信装置において、
上記第2の無線通信装置は、
上記第1の周波数帯で上記第1の無線通信回路との間で無線通信を行う第3の無線通信回路と、
上記第2の周波数帯で上記第2の無線通信回路との間で無線通信を行う第4の無線通信回路と、
上記第3及び第4の無線通信回路を制御する制御手段とを備え、
上記制御手段は、
上記第3及び第4の無線通信回路のうちの一方の無線通信回路を用いて、上記第1又は第2の機器識別子を上記第1の無線通信装置から受信し、
上記複数の暗号鍵情報を上記第1の無線通信装置から受信し、
上記一方の無線通信回路が上記第3の無線通信回路であるとき、上記第1の無線通信装置との間の無線通信のための暗号鍵情報を、上記受信された複数の暗号鍵情報のうち上記受信された機器識別子と一致する機器識別子を含む暗号鍵情報に設定し、上記第3の無線通信回路を、上記設定された暗号鍵情報に含まれる鍵データを用いて暗号化された送信データを上記第1の無線通信装置との間で送受信するように制御し、
上記一方の無線通信回路が上記第4の無線通信回路であるとき、上記第1の無線通信装置との間の無線通信のための暗号鍵情報を、上記受信された複数の暗号鍵情報のうち上記受信された機器識別子と一致しない機器識別子を含む暗号鍵情報に設定し、上記第3の無線通信回路を、上記設定された暗号鍵情報に含まれる鍵データを用いて暗号化された送信データを上記第1の無線通信装置との間で送受信するように制御することを特徴とする。
上記無線通信装置において、上記機器識別子はBSSID(Basic Service Set Identifier)であることを特徴とする。
また、上記無線通信装置において、上記第1の周波数帯は5GHz帯であり、上記第2の周波数帯は2.4GHz帯であることを特徴とする。
さらに、上記制御手段は、WPS(Wi-Fi Protected Setup)規格に準拠した所定の処理を実行することにより、上記第1又は第2の機器識別子を上記第1の無線通信装置から受信することを特徴とする。
第2の発明に係る無線通信方法は、第1の機器識別子を有し所定の第1の周波数帯で無線通信を行う第1の無線通信回路と、第2の機器識別子を有し所定の第2の周波数帯で無線通信を行う第2の無線通信回路とを備え、送信データを暗号化するための鍵データと、上記暗号化された送信データを送受信する第1又は第2の無線通信回路の機器識別子とをそれぞれ含む複数の暗号鍵情報を送信する第1の無線通信装置との間で、上記暗号化された送信データを送受信する第2の無線通信装置のための無線通信方法において、
上記第2の無線通信装置は、
上記第1の周波数帯で上記第1の無線通信回路との間で無線通信を行う第3の無線通信回路と、
上記第2の周波数帯で上記第2の無線通信回路との間で無線通信を行う第4の無線通信回路と、
上記第3及び第4の無線通信回路を制御する制御手段とを備え、
上記無線通信方法は、
上記制御手段が、上記第3及び第4の無線通信回路のうちの一方の無線通信回路を用いて、上記第1又は第2の機器識別子を上記第1の無線通信装置から受信するステップと、
上記制御手段が、上記複数の暗号鍵情報を上記第1の無線通信装置から受信するステップと、
上記制御手段が、上記一方の無線通信回路が上記第3の無線通信回路であるとき、上記第1の無線通信装置との間の無線通信のための暗号鍵情報を、上記受信された複数の暗号鍵情報のうち上記受信された機器識別子と一致する機器識別子を含む暗号鍵情報に設定し、上記第3の無線通信回路を、上記設定された暗号鍵情報に含まれる鍵データを用いて暗号化された送信データを上記第1の無線通信装置との間で送受信するように制御するステップと、
上記制御手段が、上記一方の無線通信回路が上記第4の無線通信回路であるとき、上記第1の無線通信装置との間の無線通信のための暗号鍵情報を、上記受信された複数の暗号鍵情報のうち上記受信された機器識別子と一致しない機器識別子を含む暗号鍵情報に設定し、上記第3の無線通信回路を、上記設定された暗号鍵情報に含まれる鍵データを用いて暗号化された送信データを上記第1の無線通信装置との間で送受信するように制御するステップとを含むことを特徴とする。
本発明に係る無線通信装置及び無線通信方法によれば、第3及び第4の無線通信回路のうちの一方の無線通信回路を用いて、第1又は第2の機器識別子を第1の無線通信装置から受信し、複数の暗号鍵情報を第1の無線通信装置から受信する。そして、一方の無線通信回路が第3の無線通信回路であるとき、第1の無線通信装置との間の無線通信のための暗号鍵情報を、受信された複数の暗号鍵情報のうち受信された機器識別子と一致する機器識別子を含む暗号鍵情報に設定し、第3の無線通信回路を、設定された暗号鍵情報に含まれる鍵データを用いて暗号化された送信データを第1の無線通信装置との間で送受信するように制御する。一方、一方の無線通信回路が第4の無線通信回路であるとき、第1の無線通信装置との間の無線通信のための暗号鍵情報を、受信された複数の暗号鍵情報のうち受信された機器識別子と一致しない機器識別子を含む暗号鍵情報に設定し、第3の無線通信回路を、設定された暗号鍵情報に含まれる鍵データを用いて暗号化された送信データを第1の無線通信装置との間で送受信するように制御する。従って、第1の無線通信装置から受信された機器識別子と複数の暗号鍵情報とに基づいて、暗号鍵情報を用いる無線通信のための周波数帯を第1の周波数帯に設定できる。
無線通信装置10と、本発明の第1の実施形態に係る無線通信装置20とを備えた無線通信システムの構成を示すブロック図である。 図1の暗号情報テーブル130の一例を示す表である。 図1の無線通信システムの動作を示すタイミングチャートである。 図1のCPU220によって実行される無線接続処理を示すフローチャートである。 図4のステップS303において実行される暗号鍵情報選択処理を示すフローチャートである。 図5のステップS11において実行される第1の選択処理を示すフローチャートである。 図5のステップS12において実行される第2の選択処理を示すフローチャートである。 図5のステップS11において実行される本発明の第2の実施形態に係る第1の選択処理を示すフローチャートである。 図5のステップS12において実行される本発明の第2の実施形態に係る第2の選択処理を示すフローチャートである。
以下、本発明に係る実施形態について図面を参照して説明する。なお、同様の構成要素については同一の符号を付している。
第1の実施形態.
図1は、無線通信装置10と、本発明の第1の実施形態に係る無線通信装置20とを備えた無線通信システムの構成を示すブロック図である。図1において、無線通信装置10は、WPS規格に準拠したレジストラ機器であって、無線LAN接続に必要なネットワーク識別子及び暗号鍵情報などの通信パラメータを他の無線通信装置に提供する。具体的には、無線通信装置10は、例えばアクセスポイント装置などの中継装置である。また、無線通信装置20は、WPS規格に準拠したエンローリ機器であって、レジストラ機器から通信パラメータを受信し、レジストラ機器に無線接続するために設定する。具体的には、無線通信装置20は、例えばポータブル機器やテレビなどのAV機器である。
図1において、無線通信装置10は、無線通信インタフェース回路110と、CPU(Central Processing Unit)120と、メモリ150とを備えて構成される。また、無線通信インタフェース回路110は、無線通信回路111及び112を備えて構成され、メモリ150は、暗号情報テーブル130をあらかじめ格納する。ここで、CPU120は、メモリ150、無線通信インタフェース回路110及びこの他の構成要素(図示せず。)と接続されていてそれらを制御するほか、種々のソフトウェアの機能を実行する。また、無線通信回路111はアンテナ111aを備え、2.4GHz帯の所定のチャネルを利用してアンテナ111aを介してIEEE802.11nに準拠した無線LAN通信を行う。さらに、無線通信回路112は、アンテナ112aを備え、5GHz帯の所定のチャネルを利用してアンテナ112aを介してIEEE802.11nに準拠した無線LAN通信を行う。ここで、CPU120は、無線通信回路111及び112のうちの少なくとも一方を動作させる。また、各無線通信回路111及び112には、MAC(Media Access Control)アドレスなどの固有の機器識別子(BSSID(Basic Service Set IDentifier))が割り当てられている。本実施形態において、無線通信回路111の機器識別子はBSSID_Aであり、無線通信回路112の機器識別子はBSSID_Bである。
図2は、図1の暗号情報テーブル130の一例を示す表である。図2において、暗号鍵情報テーブル130は、4つの暗号鍵情報1〜4を含む。ここで、各暗号鍵情報は、暗号種別(暗号化方法)の情報と、映像コンテンツデータなどの送信データを暗号化し暗号化されたデータを復号するための鍵データと、無線通信装置10のネットワーク識別子であるSSIDと、暗号化された送信データを送受信する無線通信回路111又は112の機器識別子であるBSSIDとを含む。暗号種別は、例えば、AES(Advanced Encryption Standard)、TKIP(Temporal Key Integrity)及びWEP(Wired Equivalent Privacy)などの暗号化方式の規格を表す。図2において、同一の機器識別子を含む暗号鍵情報は同一の周波数帯で用いられる。例えば、暗号鍵情報1と2とは、無線通信回路111の機器識別子BSSID_Aを含むので、2.4GHz帯での無線通信に用いられる。さらに、暗号鍵情報3と4とは、無線通信回路112の機器識別子BSSID_Bを含むので、5GHz帯での無線通信に用いられる。また、暗号鍵情報1と3とは同一の暗号化方式(AES)を利用するが、異なる周波数帯で用いられ、暗号鍵情報2と4とは同一の暗号化方式(TKIP)を利用するが、異なる周波数帯で用いられる。
図1において、無線通信装置20は、無線通信インタフェース回路210と、CPU220と、メモリ250とを備えて構成される。また、無線通信インタフェース回路210は、無線通信回路211及び212を備えて構成され、メモリ250は、詳細後述するように無線接続設定情報230及び暗号情報テーブル240を格納する。ここで、CPU220は、メモリ250、無線通信インタフェース回路210及びこの他の構成要素(図示せず。)と接続されていてそれらを制御するほか、詳細後述する図4の無線接続処理の各ステップを含むプログラムなどの種々のソフトウェアの機能を実行する。また、無線通信回路211はアンテナ211aを備え、2.4GHz帯の所定のチャネルを利用してアンテナ211aを介してIEEE802.11nに準拠した無線LAN通信を行う。さらに、無線通信回路212は、アンテナ212aを備え、5GHz帯の所定のチャネルを利用してアンテナ212aを介してIEEE802.11nに準拠した無線LAN通信を行う。ここで、CPU220は、無線通信回路211及び212のうちの一方に選択的に切り換えて動作させる。
図1において、無線通信装置10と20とは、無線通信回路111と211とを介して2.4GHz帯を利用して無線通信を行い、又は、無線通信回路112と212とを介して5GHz帯を利用して無線通信を行う。なお、2.4GHz帯に比較して、5GHz帯の方が、無線信号間の干渉が発生しにくい。
図3は、図1の無線通信システムの動作を示すタイミングチャートである。なお、無線通信装置10及び20の動作主体はそれぞれ、CPU120及び220であるが、以下においてその記載を省略する。図3において、無線通信装置10は、WPS規格に準拠した無線接続設定処理を行うWPSモードに移行する前は、無線通信回路111及び112を用いて、所定の時間間隔(例えば、100ミリ秒である。)でビーコン信号S401をブロードキャスト送信している。次に、ユーザが無線通信装置10及び20をそれぞれWPSモードに移行させるためのWPS規格において規定された所定の操作を行うと、ステップS402において無線通信装置10はWPSモードに移行し、ステップS403において無線通信装置20はWPSモードに移行する。具体的には、ユーザは、無線通信装置10及び20に設けられた所定のプッシュボタン(図示せず。)を同時に押す操作、又は無線通信装置20に設定された所定の識別子を無線通信装置10に入力する操作により、無線通信装置10及び20をWPSモードに移行させることができる。
次に、無線通信装置10は、ビーコン信号S401に代えて、当該無線通信装置10がWPSモードに移行したことを示すWPS情報要素(Wireless Provisioning Services Information Element;以下、WPS IEという。)を含むビーコン信号S404を、無線通信回路111及び112を用いて、所定の時間間隔でブロードキャスト送信する。一方、無線通信装置20は、ステップS403においてWPSモードに移行した後、ステップS405において、WPSモードに移行した他の無線通信装置(以下、WPS機器という。)を探索する。具体的には、無線通信装置20は、無線通信回路211及び212の間で所定の時間間隔で所定の回数だけ繰り返して切り換えながら、ビーコン信号S404を受信できたか否かを判断する。そして、ステップS406において、ビーコン信号S404を受信することにより、WPS機器(本実施形態では無線通信装置10である。)を検出する。
次に、無線通信装置20は、検出された無線通信装置10に対して、例えば参加要求(Association Request)信号である接続要求信号S407を無線通信装置10に無線送信する。これに応答して、無線通信装置10は、例えば参加応答(Association Response)信号である接続応答信号S408を無線通信装置10に無線送信する。そして、無線通信装置10と20とは、ステップS409において、WPS規格に準拠した所定の無線接続設定処理を実行する。無線通信装置20は、無線接続設定処理を実行することにより、無線通信回路111及び112のうち当該無線接続設定処理に用いられている無線通信回路の機器識別子を無線通信装置10から受信する。ここで、無線通信装置20は、無線通信回路211及び212のうち、ステップS406において無線通信装置10を検出したときに用いられていた無線通信回路を用いて、接続要求信号S407及び接続応答信号S408の送受信と、無線接続設定処理とを行う。なお、両方の無線通信回路211及び212によりビーコン信号S404を受信できた場合は、5GHz帯での無線通信用の無線通信回路212を用いて、接続要求信号S407及び接続応答信号S408の送受信と、ステップS409における無線接続設定処理とを行う。
次に、無線通信装置20は、図4の無線接続処理を実行する。図4は、図1のCPU220によって実行される無線接続処理を示すフローチャートである。始めに、図4のステップS300において、CPU220は、無線接続設定処理によって無線通信装置10から受信された機器識別子と、無線接続設定処理を実行したときに用いられた無線通信回路211又は212で用いる周波数帯の情報とを、無線接続設定情報230としてメモリ250に格納する。次に、ステップS301において、CPU220は、無線通信装置10との間でWPS規格に準拠した所定の鍵交換処理(図3ステップS411参照。)を実行することにより、無線通信装置10から暗号情報テーブル130を受信し、暗号情報テーブル240としてメモリ250に格納する。なお、ステップS411の鍵交換処理において、無線通信装置10は暗号情報テーブル130内の全ての暗号鍵情報1〜4を無線通信装置20に送信する。さらに、ステップS302において、CPU220は、無線通信装置10との間の無線接続を切断する。具体的には、図3に示すように、無線通信装置20は切断要求信号S412を無線通信装置10に送信し、これに応答して、無線通信装置10は切断応答信号S413を無線通信装置20に送信する。なお、ステップS300〜S302において、無線通信装置20は、無線通信回路211及び212のうち、図3のステップS409における無線接続設定処理において用いた無線通信回路を用いる。
次に、ステップS303において、詳細後述する図5の暗号鍵情報選択処理を実行することにより、無線通信装置10との間の無線通信のための暗号鍵情報を、暗号情報テーブル240に含まれる複数の暗号鍵情報のうちの1つの暗号鍵情報に設定する。そして、ステップS304において、設定された暗号鍵情報を用いて無線通信装置10に無線接続する。具体的には、図3に示すように、無線通信装置20は接続要求信号S415を無線通信装置10に送信し、これに応答して、無線通信装置10は接続応答信号S416を無線通信装置20に送信する。さらに、ステップS305において、無線通信回路212を、設定された暗号鍵情報に含まれる鍵データを用いて暗号化された送信データを無線通信装置10との間で送受信するように制御し、無線接続処理を終了する。
なお、ステップS304における接続要求信号S415及び接続応答信号S416の送受信と、ステップS305における暗号化された送信データの送受信とは、無線通信回路212を用いて行われる。すなわち、無線通信装置10と20とは、ステップS303において設定された暗号鍵情報に含まれる鍵データを用いて送信データを暗号化し、暗号化された送信データを無線通信回路112及び212を用いて送受信し、受信された暗号化された送信データを、ステップS303において設定された暗号鍵情報に含まれる鍵データを用いて復号する。
図5は、図4のステップS303において実行される暗号鍵情報選択処理を示すフローチャートである。図5のステップS10において、CPU220は、無線接続設定情報230に含まれる周波数帯の情報が5GHz帯の情報であるか否かを判断する。すなわち、CPU220は、図3の無線接続設定処理によって無線通信装置10から機器識別子を受信したときに用いられた無線通信回路が無線通信回路212であるか否かを判断する。ステップS10においてYESのときはステップS11において図6の第1の選択処理を実行する一方、ステップS10においてNOのときはステップS12において図7の第2の選択処理を実行して暗号鍵情報選択処理を終了する。
図6は、図5のステップS11において実行される第1の選択処理を示すフローチャートである。図6のステップS20において、CPU220は、暗号情報テーブル240に含まれる複数の暗号鍵情報から1つの暗号鍵情報を選択する。次に、ステップS21において、CPU220は、選択された暗号鍵情報に含まれる機器識別子が、無線接続設定情報230に含まれる機器識別子と一致するか否かを判断する。ステップS21においてYESのときはステップS22に進む一方、ステップS21においてNOの時はステップS23に進む。
図6のステップS22において、CPU220は、無線通信のための暗号鍵情報を、選択された暗号鍵情報に設定して、図5の暗号鍵情報選択処理に戻る。一方、ステップS23において、CPU220は、選択された暗号鍵情報が最後の暗号鍵情報であるか否かを判断し、YESのときはステップS24に進む一方、NOのときはステップS20に戻り次の暗号鍵情報を選択する。ステップS24において、CPU220は、無線通信のための暗号鍵情報を、暗号情報テーブル240に含まれる最初の暗号鍵情報に設定して、図5の暗号鍵情報選択処理に戻る。
図7は、図5のステップS12において実行される第2の選択処理を示すフローチャートである。図7のステップS30において、CPU220は、暗号情報テーブル240に含まれる複数の暗号鍵情報から1つの暗号鍵情報を選択する。次に、ステップS31において、CPU220は、選択された暗号鍵情報に含まれる機器識別子が、無線接続設定情報230に含まれる機器識別子と一致するか否かを判断する。ステップS31においてYESのときはステップS33に進む一方、ステップS31においてNOの時はステップS32に進む。
図7のステップS32において、CPU220は、無線通信のための暗号鍵情報を、選択された暗号鍵情報に設定して、図5の暗号鍵情報選択処理に戻る。一方、ステップS33において、CPU220は、選択された暗号鍵情報が最後の暗号鍵情報であるか否かを判断し、YESのときはステップS34に進む一方、NOのときはステップS30に戻り次の暗号鍵情報を選択する。ステップS34において、CPU220は、無線通信のための暗号鍵情報を、暗号情報テーブル240に含まれる最初の暗号鍵情報に設定して、図5の暗号鍵情報選択処理に戻る。
次に、図1の無線通信システムの動作例を具体的に説明する。
(1)第1の動作例.
第1の動作例では、図3のステップS409において、無線通信回路112と212とを用いて5GHz帯で無線接続設定処理が実行されたと仮定する。この場合、無線通信装置20は、図4のステップS300において、無線通信回路112の機器識別子BSSID_Bを取得し、取得された機器識別子BSSID_Bと、無線接続設定処理を実行したときに用いられた無線通信回路212で用いる周波数帯(5GHz帯である。)の情報とを、無線接続設定情報230としてメモリ250に格納する。そして、CPU220は、図4のステップS301において無線通信装置10の暗号鍵情報テーブル130を取得して暗号情報テーブル240としてメモリ250に格納し、ステップS302において、無線通信装置10との間の無線接続を切断する。
本動作例において、無線接続設定情報230に含まれる周波数帯の情報は5GHz帯の情報である(図5のステップS10でYESである。)ので、CPU220は図6の第1の選択処理を実行する。まず始めに、第1の選択処理において、CPU220は、図2の暗号情報テーブル130と同一の暗号情報テーブル240から、暗号鍵情報1を選択する。CPU220は、暗号鍵情報1に含まれる機器識別子BSSID_Aが無線接続設定情報230に含まれる機器識別子BSSID_Bと一致するか否かを判断する。この場合、両者の機器識別子は一致しないので、CPU220は次の暗号鍵情報2を選択する。CPU220は、暗号鍵情報2に含まれる機器識別子BSSID_Aも、無線接続設定情報230に含まれる機器識別子BSSID_Bと一致しないと判定する。
次に、CPU220は次の暗号鍵情報3を選択する。この場合、暗号鍵情報3に含まれる機器識別子BSSID_Bは無線接続設定情報230に含まれる機器識別子BSSID_Bと一致するので、CPU220は、無線通信のための暗号鍵情報を、暗号鍵情報3に設定して図5の暗号鍵情報選択処理を終了する。なお、無線接続設定情報230に含まれる機器識別子が、例えばBSSID_Cであった場合、図5の暗号鍵情報選択処理において、無線通信のための暗号鍵情報は暗号鍵情報1に設定される。暗号鍵情報選択処理の後、無線通信装置20は、暗号鍵情報3を用いて無線通信装置10に接続要求信号S415(図3参照。)を無線送信し、無線通信装置10と無線通信を行う。この場合、無線通信装置10のCPU120は、無線通信回路112を用いて無線通信を行うように制御し、無線通信装置20のCPU220は、無線通信回路212を用いて無線通信を行うように制御する。
以上説明したように、無線通信装置20は、図3のステップS409における無線接続設定処理を5GHz帯の周波数帯で行った場合は、暗号化された送信データをそのまま5GHz帯で送受信するように、暗号鍵情報を設定できる。本実施形態によれば、2.4GHz対及び5GHz帯で無線通信が可能であるときに、図3のステップS409における無線接続設定処理において無線信号間の干渉が発生しにくい周波数帯で無線通信を行った場合、そのまま無線信号間の干渉が発生しにくい周波数帯で無線通信を行うように暗号鍵情報を選択して無線通信を行うことができる。
(2)第2の動作例.
第2の動作例では、図3のステップS409において、無線通信回路111と211とを用いて2.4GHz帯で無線接続設定処理が実行されたと仮定する。この場合、無線通信装置20は、図4のステップS300において、無線通信回路111の機器識別子BSSID_Aを取得し、取得された機器識別子BSSID_Aと、無線接続設定処理を実行したときに用いられた無線通信回路211で用いる周波数帯(2.4GHz帯である。)の情報とを、無線接続設定情報230としてメモリ250に格納する。そして、CPU220は、図4のステップS301において無線通信装置10の暗号鍵情報テーブル130を取得して暗号情報テーブル240としてメモリ250に格納し、ステップS302において、無線通信装置10との間の無線接続を切断する。
本動作例において、無線接続設定情報230に含まれる周波数帯の情報は2.4GHz帯の情報である(図5のステップS10でNOである。)ので、CPU220は図7の第2の選択処理を実行する。まず始めに、第2の選択処理において、CPU220は、図2の暗号情報テーブル130と同一の暗号情報テーブル240から、暗号鍵情報1を選択する。CPU220は、暗号鍵情報1に含まれる機器識別子BSSID_Aが無線接続設定情報230に含まれる機器識別子BSSID_Aと一致するか否かを判断する。この場合、両者の機器識別子は一致するので、CPU220は次の暗号鍵情報2を選択する。CPU220は、暗号鍵情報2に含まれる機器識別子BSSID_Aも、無線接続設定情報230に含まれる機器識別子BSSID_Aと一致すると判定する。
次に、CPU220は次の暗号鍵情報3を選択する。この場合、暗号鍵情報3に含まれる機器識別子BSSID_Bは無線接続設定情報230に含まれる機器識別子BSSID_Aと一致しないのでCPU220は、無線通信のための暗号鍵情報を、暗号鍵情報3に設定して図5の暗号鍵情報選択処理を終了する。なお、無線接続設定情報230に含まれる機器識別子が、例えばBSSID_Cであった場合、図5の暗号鍵情報選択処理において、無線通信のための暗号鍵情報は暗号鍵情報1に設定される。暗号鍵情報選択処理の後、無線通信装置20は、暗号鍵情報3を用いて無線通信装置10に接続要求信号S415(図3参照。)を無線送信し、無線通信装置10と無線通信を行う。この場合、無線通信装置10のCPU120は、無線通信回路112を用いて無線通信を行うように制御し、無線通信装置20のCPU220は、無線通信回路212を用いて無線通信を行うように制御する。
以上説明したように、無線通信装置20は、図3のステップS409における無線接続設定処理を2.4GHz帯の周波数帯で行った場合でも、暗号化された送信データを5GHz帯で送受信するように、無線通信のための暗号鍵情報を設定できる。本実施形態によれば、2.4GHz対及び5GHz帯で無線通信が可能であるときに、図3のステップS409における無線接続設定処理において無線信号間の干渉が発生しやすい周波数帯で無線通信を行った場合、無線信号間の干渉が発生しにくい周波数帯で無線通信を行うように暗号鍵情報を選択できる。すなわち、ステップS409における無線接続設定処理において無線信号間の干渉が発生しやすい周波数帯で無線通信を行った場合でも、無線信号間の干渉が発生しにくい周波数帯で無線通信を行うことができる。
以上詳述したように、無線通信装置20は、5GHz帯で無線通信回路112との間で無線通信を行う無線通信回路212と、2.4GHz帯で無線通信回路111との間で無線通信を行う無線通信回路211と、無線通信回路211及び無線通信回路212を制御するCPU220とを備えて構成される。ここで、CPU220は、無線通信回路211及び212のうちの一方の無線通信回路を用いて、無線通信回路112の機器識別子BSSID_B又は無線通信回路111の機器識別子BSSID_Aを無線通信装置10から受信し、暗号鍵情報1〜4を無線通信装置10から受信する。また、CPU220は、上述した一方の無線通信回路が無線通信回路212であるとき、無線通信装置10との間の無線通信のための暗号鍵情報を、受信された暗号鍵情報1〜4のうち受信された機器識別子と一致する機器識別子を含む暗号鍵情報に設定し、無線通信回路212を、設定された暗号鍵情報に含まれる鍵データを用いて暗号化された送信データを無線通信装置10との間で送受信するように制御する。一方、上述した一方の無線通信回路が無線通信回路211であるとき、CPU220は、無線通信装置10との間の無線通信のための暗号鍵情報を、受信された暗号鍵情報1〜4のうち受信された機器識別子と一致しない機器識別子を含む暗号鍵情報に設定し、無線通信回路212を、設定された暗号鍵情報に含まれる鍵データを用いて暗号化された送信データを無線通信装置10との間で送受信するように制御する。
従って、本実施形態によれば、無線通信装置20は、無線通信装置10から受信された機器識別子と暗号鍵情報1〜4とに基づいて、暗号化された送信データを送受信するための周波数帯を自動的に5GHz帯に設定でき、安定した無線LAN通信環境をユーザに確実に提供できる。また、無線通信装置20はWPSに準拠した無線接続設定処理により無線通信装置10から機器識別子を受信するので、ユーザに対して無線通信装置10及び20をWPSモードに移行させるための比較的簡便な操作しか要求しない。
なお、暗号情報テーブル130の内容は図2に示したものに限られない。本実施形態において、暗号情報テーブル130は、複数の暗号鍵情報を含めばよく、各暗号鍵情報は、送信データを暗号化するための鍵データと、記暗号化された送信データを送受信する無線通信回路111又は112の機器識別子とを含めばよい。
第2の実施形態.
第1の実施形態では、暗号情報テーブル240に含まれる暗号鍵情報1〜4のうち、無線接続設定情報230に含まれる機器識別子と最初に一致した(図6のステップS21でYES)機器識別子を含む暗号鍵情報、又は最初に一致しなかった(図7のステップS31でNO)機器識別子を含む暗号鍵情報を選択したが(ステップS502)。本実施形態では、暗号情報テーブル240に含まれる暗号鍵情報1〜4が、無線接続設定情報230に含まれる機器識別子と一致し又は一致しない複数の機器識別子を含む場合に、最も暗号強度が高い暗号鍵情報を選択する。
図8は、図5のステップS11において実行される本発明の第2の実施形態に係る第1の選択処理を示すフローチャートである。図8のステップS20において、CPU220は、暗号情報テーブル240に含まれる複数の暗号鍵情報から1つの暗号鍵情報を選択する。次に、ステップS21において、CPU220は、選択された暗号鍵情報に含まれる機器識別子が、無線接続設定情報230に含まれる機器識別子と一致するか否かを判断する。ステップS21においてYESのときはステップS41に進む一方、ステップS21においてNOの時はステップS42に進む。
図8のステップS41においてCPU220は、選択された暗号鍵情報を、無線通信のための暗号鍵情報の候補である選択候補としてメモリ250に格納してステップS42に進む。ステップS42において、CPU220は、選択された暗号鍵情報が最後の暗号鍵情報であるか否かを判断し、YESのときはステップS43に進む一方、NOのときはステップS20に戻る。さらに、ステップS43においてCPU220は、メモリ250に選択候補が格納されているか否かを判断する。ステップS43においてYESのときはステップS44に進む一方、NOのときはステップS45に進む。
図8のステップS44において、CPU220は、無線通信のための暗号鍵情報を、メモリ250に格納されている選択候補のうち、最も高い暗号強度を有する暗号鍵情報に設定して図5の暗号鍵情報選択処理に戻る。一方、ステップS45において、CPU220は、無線通信のための暗号鍵情報を、暗号情報テーブル240に含まれる最初の暗号鍵情報に設定して図5の暗号鍵情報選択処理に戻る。
図9は、図5のステップS12において実行される本発明の第2の実施形態に係る第2の選択処理を示すフローチャートである。図9のステップS30において、CPU220は、暗号情報テーブル240に含まれる複数の暗号鍵情報から1つの暗号鍵情報を選択する。次に、ステップS31において、CPU220は、選択された暗号鍵情報に含まれる機器識別子が、無線接続設定情報230に含まれる機器識別子と一致するか否かを判断する。ステップS31においてYESのときはステップS52に進む一方、ステップS31においてNOの時はステップS51に進む。
図9のステップS51においてCPU220は、選択された暗号鍵情報を、無線通信のための暗号鍵情報の候補である選択候補としてメモリ250に格納してステップS52に進む。ステップS52において、CPU220は、選択された暗号鍵情報が最後の暗号鍵情報であるか否かを判断し、YESのときはステップS53に進む一方、NOのときはステップS30に戻る。さらに、ステップS53においてCPU220は、メモリ250に選択候補が格納されているか否かを判断する。ステップS53においてYESのときはステップS54に進む一方、NOのときはステップS55に進む。
図9のステップS54において、CPU220は、無線通信のための暗号鍵情報を、メモリ250に格納されている選択候補のうち、最も高い暗号強度を有する暗号鍵情報に設定して図5の暗号鍵情報選択処理に戻る。一方、ステップS55において、CPU220は、無線通信のための暗号鍵情報を、暗号情報テーブル240に含まれる最初の暗号鍵情報に設定して図5の暗号鍵情報選択処理に戻る。
次に、図8の第1の選択処理及び図9の第2の選択処理を行う場合の図1の無線通信装置の具体的な動作例を説明する。本動作例では、上述した第1の実施形態における第1の動作例と同様に、図3のステップS409において、無線通信回路112と212とを用いて5GHz帯で無線接続設定処理が実行されたと仮定する。この場合、無線通信装置20は、図4のステップS300において、無線通信回路112の機器識別子BSSID_Bを取得し、取得された機器識別子BSSID_Bと、無線接続設定処理を実行したときに用いられた無線通信回路212で用いる周波数帯(5GHz帯である。)の情報とを、無線接続設定情報230としてメモリ250に格納する。そして、CPU220は、図4のステップS301において無線通信装置10の暗号鍵情報テーブル130を取得して暗号情報テーブル240としてメモリ250に格納し、ステップS302において、無線通信装置10との間の無線接続を切断する。
本動作例において、無線接続設定情報230に含まれる周波数帯の情報は5GHz帯の情報である(図5のステップS10でYESである。)ので、CPU220は図8の第1の選択処理を実行する。まず始めに、第1の選択処理において、CPU220は、図2の暗号情報テーブル130と同一の暗号情報テーブル240から、暗号鍵情報1を選択する。CPU220は、暗号鍵情報1に含まれる機器識別子BSSID_Aが無線接続設定情報230に含まれる機器識別子BSSID_Bと一致するか否かを判断する。この場合、両者の機器識別子は一致しないので、CPU220は次の暗号鍵情報2を選択する。CPU220は、暗号鍵情報2に含まれる機器識別子BSSID_Aも、無線接続設定情報230に含まれる機器識別子BSSID_Bと一致しないと判定する。
次に、CPU220は次の暗号鍵情報3を選択する。この場合、暗号鍵情報3に含まれる機器識別子BSSID_Bは無線接続設定情報230に含まれる機器識別子BSSID_Bと一致するので、CPU220は、暗号鍵情報3を選択候補としてメモリ250に格納する。次に、CPU220は次の暗号鍵情報4を選択する。この場合、暗号鍵情報4に含まれる機器識別子BSSID_Bは無線接続設定情報230に含まれる機器識別子BSSID_Bと一致するので、CPU220は、暗号鍵情報4も選択候補としてメモリ250に格納する。CPU220は、暗号情報テーブル240の全ての暗号鍵情報について図8のステップS31の判断処理を実行すると、メモリ250に選択候補格納されているか否かを判断する。
本動作例では、暗号鍵情報3と4とが選択候補としてメモリ250に格納されるので、CPU220は、暗号鍵情報3と4とのうち、暗号強度が高い暗号種別の暗号鍵情報を選択する。具体的には、暗号鍵情報3の暗号種別AESは、暗号鍵情報4の暗号種別TKIPよりも暗号強度が高いので、CPU220は、無線通信のための暗号鍵情報を、暗号鍵情報3に設定して図5の暗号鍵情報選択処理を終了する。暗号鍵情報3を選択する。なお、無線接続設定情報230に含まれる機器識別子が、例えばBSSID_Cであった場合、図5の暗号鍵情報選択処理において、無線通信のための暗号鍵情報は暗号鍵情報1に設定される。
以上説明したように、本実施形態によれば、暗号鍵情報テーブル240が同一の周波数帯のための複数の暗号鍵情報を含むとき、当該複数の暗号鍵情報のうち最も暗号強度の高い暗号鍵情報を選択できる。
なお、上述した各実施形態において、無線通信装置10と20とは、2.4GHz帯及び5GHz帯の2つの周波数帯を用いて無線通信を行ったが、本発明はこれに限られず、無線通信装置10と20とは2.4GHz帯及び5GHz帯以外の2つの周波数帯を用いて無線通信を行ってもよい。さらに、無線通信装置10と20とは3つ以上の複数の周波数帯を用いて無線通信を行ってもよい。
また、上述した各実施形態において、無線通信装置10は図3のステップS411の鍵交換処理において、暗号情報テーブル130内の全ての暗号鍵情報1〜4を無線通信装置20に送信したが、本発明はこれに限られない。無線通信装置10は、暗号情報テーブル130に含まれる暗号鍵情報1〜4のうち、図3のステップS409の無線接続設定処理で用いる周波数帯に対応する機器識別子を含む暗号鍵情報のみを無線通信装置20に送信してもよい。この場合、無線通信装置20は、両方の無線通信回路211及び212によりビーコン信号S404を受信できた場合は、5GHz帯での無線通信用の無線通信回路212を用いて、接続要求信号S407及び接続応答信号S408の送受信と、無線接続設定処理とを行うことが好ましい。
さらに、上述した各実施形態において、CPU220によって図4の無線接続処理及び図5の暗号鍵情報選択処理の各ステップを含むプログラムを実行したが、本発明はこれに限られず、図1の無線通信装置10及び20の各部の機能をハードウェアで実現してもよい。上述したプログラムのソフトウェアを用いた場合、設定及び処理内容を容易に変更できる。さらに、上述したプログラムを、コンピュータで読み取り可能なROM(Read Only Memory)などの記録媒体に格納し、又はインターネット、光、電波などの伝送媒体を介してコンピュータに伝送してコンピュータにより実行させてもよい。
以上説明したように、本発明に係る無線通信装置及び無線通信方法によれば、第3及び第4の無線通信回路のうちの一方の無線通信回路を用いて、第1又は第2の機器識別子を第1の無線通信装置から受信し、複数の暗号鍵情報を第1の無線通信装置から受信する。そして、一方の無線通信回路が第3の無線通信回路であるとき、第1の無線通信装置との間の無線通信のための暗号鍵情報を、受信された複数の暗号鍵情報のうち受信された機器識別子と一致する機器識別子を含む暗号鍵情報に設定し、第3の無線通信回路を、設定された暗号鍵情報に含まれる鍵データを用いて暗号化された送信データを第1の無線通信装置との間で送受信するように制御する。一方、一方の無線通信回路が第4の無線通信回路であるとき、第1の無線通信装置との間の無線通信のための暗号鍵情報を、受信された複数の暗号鍵情報のうち受信された機器識別子と一致しない機器識別子を含む暗号鍵情報に設定し、第3の無線通信回路を、設定された暗号鍵情報に含まれる鍵データを用いて暗号化された送信データを第1の無線通信装置との間で送受信するように制御する。従って、第1の無線通信装置から受信された機器識別子と複数の暗号鍵情報とに基づいて、暗号鍵情報を用いる無線通信のための周波数帯を第1の周波数帯に設定できる。
本発明に係る無線通信装置及び無線通信方法は、テキスト、静止画、音声及び動画などの秘匿性を必要とするデータを伝送する無線通信装置及び当該無線通信装置のための無線通信方法として有用である。
10,20…無線通信装置、
110,210…無線通信インタフェース回路、
111,112,211,211…無線通信回路、
111a,112a,211a,212a…アンテナ、
120,220…CPU、
130,240…暗号情報テーブル、
150,250…メモリ、
230…無線接続設定情報。
本発明は、無線通信装置及び当該無線通信装置のための無線通信方法に関する。
近年、無線LAN(Local Area Network)を用いた無線通信技術の開発が進んでいる。一般に、無線LAN通信では、映像コンテンツデータなどのデータを送信する前に、データ送信先の無線通信装置との間で認証を行い、暗号鍵を共有することにより、伝送するデータに秘匿性を持たせることが推奨されている。通信相手の無線通信装置を認証して暗号鍵を共有するためには、サービスセット識別子(Service Set Identifier;以下、SSIDという。)、暗号種別、及び暗号鍵などの多数の設定項目の設定値をあらかじめ設定する必要がある。従来、ユーザは、多数の設定項目の設定値を何らかの入力手段を用いて入力する必要があった。また、設定値を決定するためには無線LANの知識も必要であった。このため、ユーザが無線通信機能に対応した機器を所有していても、実際は無線通信機能が使用されないことがあった。
また、従来は、家庭内において、無線LAN通信機能が搭載された機器はパーソナルコンピュータが中心であったが、近年はAV(Audio and Visual)機器にも無線LAN通信機能が搭載されるようになってきた。AV機器の場合、ユーザインタフェースがパーソナルコンピュータに比べ簡易なことが多い。そのため、無線LAN通信のための多くの設定項目の設定値を入力するには、非常に時間を要する。また、パーソナルコンピュータのユーザ層に比べ、AV機器のユーザ層は広範囲な年齢層になる。従って、AV機器のユーザは、無線LANに対する知識を有しない人も多く含むことが推測される。このため、無線LANの接続設定とセキュリティの設定を簡単に実行する方法が必要不可欠である。
Wi−Fiアライアンスは、無線LANの接続設定とセキュリティの設定を簡単に実行するためのWPS(Wi-Fi Protected Setup)規格を策定している。また、特許文献1に記載の無線通信システムは、互いに異なる周波数を用いて無線送信を行う複数の基地局装置を設け、基地局装置と子局装置とが無線通信を行う無線通信システムにおいて、基地局装置は、当該基地局装置により収容する子局装置を識別する情報を記憶する子局装置識別情報記憶手段と、当該基地局装置に割り当てられた周波数を用いて子局装置識別情報記憶手段に記憶された識別情報を無線送信する子局装置識別情報無線送信手段とを備える。また、子局装置は、切替可能な周波数を用いて無線受信を行う無線受信手段と、当該子局装置の識別情報を記憶する識別情報記憶手段と、無線受信に用いる周波数を切り替えて無線受信手段により無線受信を行って、識別情報記憶手段に記憶された識別情報と一致する識別情報を基地局装置から無線受信した周波数を検出し、検出した周波数を用いて基地局装置からの無線受信を行うように設定する無線受信周波数制御手段とを備える。従って、子局装置による無線受信に用いる周波数の設定処理を簡易化できる。
特開2004−96336号公報 特開2010−011397号公報 特開2010−041666号公報 特開2006−314009号公報 米国特許出願公開第2010/0034120号明細書 米国特許出願公開第2009/0323608号明細書 米国特許出願公開第2006/0190724号明細書
パーソナルコンピュータに無線LAN通信機能を搭載する場合、当該機能は主にWEBブラウジングに用いられていた。一方、AV機器に無線LAN通信機能を搭載する場合、当該機能は高品質な映像コンテンツデータのストリーミングに用いられることが想定されるので、より安定した電波伝搬環境が必要になる。例えば、IEEE802.11nに準拠した無線LAN通信では、2.4GHz帯及び5GHz帯を利用できるが、映像コンテンツデータなどのストリーミングデータの無線送信を実現するためには、2.4GHz帯よりも、無線信号が干渉しにくく、安定した無線LAN通信環境を提供できる5GHz帯を利用することが望ましい。
しかしながら、特許文献1記載の無線通信システムでは、子局装置は、当該子局装置の識別情報と一致する識別情報を基地局装置から無線受信したときの周波数を検出し、検出した周波数を用いて基地局装置からの無線受信を行うように設定するので、子局装置は基地局装置と無線接続するための周波数を指定できない。また、WPS規格により定義されているプロトコルを用いて送受信される情報は、無線通信のための周波数帯を指定するための情報を含まないので、WPS規格では、当該周波数帯を指定して無線通信を行うことはできない。
また、一般に、WPS規格において、複数の暗号鍵情報の中から1つの暗号鍵情報を選択して無線通信に用いる場合、暗号強度が高い暗号鍵情報が選択される。しかしながら、同一の暗号強度を有する暗号化方式で異なる周波数帯のための複数の暗号鍵情報が存在する場合には、WPS規格では周波数帯を指定できないため、複数の暗号鍵情報から選択される1つの暗号鍵情報は実装依存となる。すなわち、暗号強度が高い暗号鍵情報が選択されたとしても、無線信号が干渉しやすい周波数帯で通信を行うための暗号鍵情報が選択されてしまった場合は、安定した無線LAN通信環境が提供されないという問題があった。
本発明の目的は以上の問題点を解決し、暗号鍵情報を用いる無線通信のための周波数帯を所定の周波数帯に設定できる無線通信装置及び当該無線通信装置のための無線通信方法を提供することにある。
第1の発明に係る無線通信装置は、第1の機器識別子を有し所定の第1の周波数帯で無線通信を行う第1の無線通信回路と、第2の機器識別子を有し所定の第2の周波数帯で無線通信を行う第2の無線通信回路とを備え、送信データを暗号化するための鍵データと、上記暗号化された送信データを送受信する第1又は第2の無線通信回路の機器識別子とをそれぞれ含む複数の暗号鍵情報を送信する第1の無線通信装置との間で、上記暗号化された送信データを送受信する第2の無線通信装置である無線通信装置において、
上記第2の無線通信装置は、
上記第1の周波数帯で上記第1の無線通信回路との間で無線通信を行う第3の無線通信回路と、
上記第2の周波数帯で上記第2の無線通信回路との間で無線通信を行う第4の無線通信回路と、
上記第3及び第4の無線通信回路を制御する制御手段とを備え、
上記制御手段は、
上記第3及び第4の無線通信回路のうちの一方の無線通信回路を用いて、上記第1又は第2の機器識別子を上記第1の無線通信装置から受信し、
上記複数の暗号鍵情報を上記第1の無線通信装置から受信し、
上記一方の無線通信回路が上記第3の無線通信回路であるとき、上記第1の無線通信装置との間の無線通信のための暗号鍵情報を、上記受信された複数の暗号鍵情報のうち上記受信された機器識別子と一致する機器識別子を含む暗号鍵情報に設定し、上記第3の無線通信回路を、上記設定された暗号鍵情報に含まれる鍵データを用いて暗号化された送信データを上記第1の無線通信装置との間で送受信するように制御し、
上記一方の無線通信回路が上記第4の無線通信回路であるとき、上記第1の無線通信装置との間の無線通信のための暗号鍵情報を、上記受信された複数の暗号鍵情報のうち上記受信された機器識別子と一致しない機器識別子を含む暗号鍵情報に設定し、上記第3の無線通信回路を、上記設定された暗号鍵情報に含まれる鍵データを用いて暗号化された送信データを上記第1の無線通信装置との間で送受信するように制御することを特徴とする。
上記無線通信装置において、上記機器識別子はBSSID(Basic Service Set Identifier)であることを特徴とする。
また、上記無線通信装置において、上記第1の周波数帯は5GHz帯であり、上記第2の周波数帯は2.4GHz帯であることを特徴とする。
さらに、上記制御手段は、WPS(Wi-Fi Protected Setup)規格に準拠した所定の処理を実行することにより、上記第1又は第2の機器識別子を上記第1の無線通信装置から受信することを特徴とする。
第2の発明に係る無線通信方法は、第1の機器識別子を有し所定の第1の周波数帯で無線通信を行う第1の無線通信回路と、第2の機器識別子を有し所定の第2の周波数帯で無線通信を行う第2の無線通信回路とを備え、送信データを暗号化するための鍵データと、上記暗号化された送信データを送受信する第1又は第2の無線通信回路の機器識別子とをそれぞれ含む複数の暗号鍵情報を送信する第1の無線通信装置との間で、上記暗号化された送信データを送受信する第2の無線通信装置のための無線通信方法において、
上記第2の無線通信装置は、
上記第1の周波数帯で上記第1の無線通信回路との間で無線通信を行う第3の無線通信回路と、
上記第2の周波数帯で上記第2の無線通信回路との間で無線通信を行う第4の無線通信回路と、
上記第3及び第4の無線通信回路を制御する制御手段とを備え、
上記無線通信方法は、
上記制御手段が、上記第3及び第4の無線通信回路のうちの一方の無線通信回路を用いて、上記第1又は第2の機器識別子を上記第1の無線通信装置から受信するステップと、
上記制御手段が、上記複数の暗号鍵情報を上記第1の無線通信装置から受信するステップと、
上記制御手段が、上記一方の無線通信回路が上記第3の無線通信回路であるとき、上記第1の無線通信装置との間の無線通信のための暗号鍵情報を、上記受信された複数の暗号鍵情報のうち上記受信された機器識別子と一致する機器識別子を含む暗号鍵情報に設定し、上記第3の無線通信回路を、上記設定された暗号鍵情報に含まれる鍵データを用いて暗号化された送信データを上記第1の無線通信装置との間で送受信するように制御するステップと、
上記制御手段が、上記一方の無線通信回路が上記第4の無線通信回路であるとき、上記第1の無線通信装置との間の無線通信のための暗号鍵情報を、上記受信された複数の暗号鍵情報のうち上記受信された機器識別子と一致しない機器識別子を含む暗号鍵情報に設定し、上記第3の無線通信回路を、上記設定された暗号鍵情報に含まれる鍵データを用いて暗号化された送信データを上記第1の無線通信装置との間で送受信するように制御するステップとを含むことを特徴とする。
本発明に係る無線通信装置及び無線通信方法によれば、第3及び第4の無線通信回路のうちの一方の無線通信回路を用いて、第1又は第2の機器識別子を第1の無線通信装置から受信し、複数の暗号鍵情報を第1の無線通信装置から受信する。そして、一方の無線通信回路が第3の無線通信回路であるとき、第1の無線通信装置との間の無線通信のための暗号鍵情報を、受信された複数の暗号鍵情報のうち受信された機器識別子と一致する機器識別子を含む暗号鍵情報に設定し、第3の無線通信回路を、設定された暗号鍵情報に含まれる鍵データを用いて暗号化された送信データを第1の無線通信装置との間で送受信するように制御する。一方、一方の無線通信回路が第4の無線通信回路であるとき、第1の無線通信装置との間の無線通信のための暗号鍵情報を、受信された複数の暗号鍵情報のうち受信された機器識別子と一致しない機器識別子を含む暗号鍵情報に設定し、第3の無線通信回路を、設定された暗号鍵情報に含まれる鍵データを用いて暗号化された送信データを第1の無線通信装置との間で送受信するように制御する。従って、第1の無線通信装置から受信された機器識別子と複数の暗号鍵情報とに基づいて、暗号鍵情報を用いる無線通信のための周波数帯を第1の周波数帯に設定できる。
無線通信装置10と、本発明の第1の実施形態に係る無線通信装置20とを備えた無線通信システムの構成を示すブロック図である。 図1の暗号情報テーブル130の一例を示す表である。 図1の無線通信システムの動作を示すタイミングチャートである。 図1のCPU220によって実行される無線接続処理を示すフローチャートである。 図4のステップS303において実行される暗号鍵情報選択処理を示すフローチャートである。 図5のステップS11において実行される第1の選択処理を示すフローチャートである。 図5のステップS12において実行される第2の選択処理を示すフローチャートである。 図5のステップS11において実行される本発明の第2の実施形態に係る第1の選択処理を示すフローチャートである。 図5のステップS12において実行される本発明の第2の実施形態に係る第2の選択処理を示すフローチャートである。
以下、本発明に係る実施形態について図面を参照して説明する。なお、同様の構成要素については同一の符号を付している。
第1の実施形態.
図1は、無線通信装置10と、本発明の第1の実施形態に係る無線通信装置20とを備えた無線通信システムの構成を示すブロック図である。図1において、無線通信装置10は、WPS規格に準拠したレジストラ機器であって、無線LAN接続に必要なネットワーク識別子及び暗号鍵情報などの通信パラメータを他の無線通信装置に提供する。具体的には、無線通信装置10は、例えばアクセスポイント装置などの中継装置である。また、無線通信装置20は、WPS規格に準拠したエンローリ機器であって、レジストラ機器から通信パラメータを受信し、レジストラ機器に無線接続するために設定する。具体的には、無線通信装置20は、例えばポータブル機器やテレビなどのAV機器である。
図1において、無線通信装置10は、無線通信インタフェース回路110と、CPU(Central Processing Unit)120と、メモリ150とを備えて構成される。また、無線通信インタフェース回路110は、無線通信回路111及び112を備えて構成され、メモリ150は、暗号情報テーブル130をあらかじめ格納する。ここで、CPU120は、メモリ150、無線通信インタフェース回路110及びこの他の構成要素(図示せず。)と接続されていてそれらを制御するほか、種々のソフトウェアの機能を実行する。また、無線通信回路111はアンテナ111aを備え、2.4GHz帯の所定のチャネルを利用してアンテナ111aを介してIEEE802.11nに準拠した無線LAN通信を行う。さらに、無線通信回路112は、アンテナ112aを備え、5GHz帯の所定のチャネルを利用してアンテナ112aを介してIEEE802.11nに準拠した無線LAN通信を行う。ここで、CPU120は、無線通信回路111及び112のうちの少なくとも一方を動作させる。また、各無線通信回路111及び112には、MAC(Media Access Control)アドレスなどの固有の機器識別子(BSSID(Basic Service Set IDentifier))が割り当てられている。本実施形態において、無線通信回路111の機器識別子はBSSID_Aであり、無線通信回路112の機器識別子はBSSID_Bである。
図2は、図1の暗号情報テーブル130の一例を示す表である。図2において、暗号鍵情報テーブル130は、4つの暗号鍵情報1〜4を含む。ここで、各暗号鍵情報は、暗号種別(暗号化方法)の情報と、映像コンテンツデータなどの送信データを暗号化し暗号化されたデータを復号するための鍵データと、無線通信装置10のネットワーク識別子であるSSIDと、暗号化された送信データを送受信する無線通信回路111又は112の機器識別子であるBSSIDとを含む。暗号種別は、例えば、AES(Advanced Encryption Standard)、TKIP(Temporal Key Integrity)及びWEP(Wired Equivalent Privacy)などの暗号化方式の規格を表す。図2において、同一の機器識別子を含む暗号鍵情報は同一の周波数帯で用いられる。例えば、暗号鍵情報1と2とは、無線通信回路111の機器識別子BSSID_Aを含むので、2.4GHz帯での無線通信に用いられる。さらに、暗号鍵情報3と4とは、無線通信回路112の機器識別子BSSID_Bを含むので、5GHz帯での無線通信に用いられる。また、暗号鍵情報1と3とは同一の暗号化方式(AES)を利用するが、異なる周波数帯で用いられ、暗号鍵情報2と4とは同一の暗号化方式(TKIP)を利用するが、異なる周波数帯で用いられる。
図1において、無線通信装置20は、無線通信インタフェース回路210と、CPU220と、メモリ250とを備えて構成される。また、無線通信インタフェース回路210は、無線通信回路211及び212を備えて構成され、メモリ250は、詳細後述するように無線接続設定情報230及び暗号情報テーブル240を格納する。ここで、CPU220は、メモリ250、無線通信インタフェース回路210及びこの他の構成要素(図示せず。)と接続されていてそれらを制御するほか、詳細後述する図4の無線接続処理の各ステップを含むプログラムなどの種々のソフトウェアの機能を実行する。また、無線通信回路211はアンテナ211aを備え、2.4GHz帯の所定のチャネルを利用してアンテナ211aを介してIEEE802.11nに準拠した無線LAN通信を行う。さらに、無線通信回路212は、アンテナ212aを備え、5GHz帯の所定のチャネルを利用してアンテナ212aを介してIEEE802.11nに準拠した無線LAN通信を行う。ここで、CPU220は、無線通信回路211及び212のうちの一方に選択的に切り換えて動作させる。
図1において、無線通信装置10と20とは、無線通信回路111と211とを介して2.4GHz帯を利用して無線通信を行い、又は、無線通信回路112と212とを介して5GHz帯を利用して無線通信を行う。なお、2.4GHz帯に比較して、5GHz帯の方が、無線信号間の干渉が発生しにくい。
図3は、図1の無線通信システムの動作を示すタイミングチャートである。なお、無線通信装置10及び20の動作主体はそれぞれ、CPU120及び220であるが、以下においてその記載を省略する。図3において、無線通信装置10は、WPS規格に準拠した無線接続設定処理を行うWPSモードに移行する前は、無線通信回路111及び112を用いて、所定の時間間隔(例えば、100ミリ秒である。)でビーコン信号S401をブロードキャスト送信している。次に、ユーザが無線通信装置10及び20をそれぞれWPSモードに移行させるためのWPS規格において規定された所定の操作を行うと、ステップS402において無線通信装置10はWPSモードに移行し、ステップS403において無線通信装置20はWPSモードに移行する。具体的には、ユーザは、無線通信装置10及び20に設けられた所定のプッシュボタン(図示せず。)を同時に押す操作、又は無線通信装置20に設定された所定の識別子を無線通信装置10に入力する操作により、無線通信装置10及び20をWPSモードに移行させることができる。
次に、無線通信装置10は、ビーコン信号S401に代えて、当該無線通信装置10がWPSモードに移行したことを示すWPS情報要素(Wireless Provisioning Services Information Element;以下、WPS IEという。)を含むビーコン信号S404を、無線通信回路111及び112を用いて、所定の時間間隔でブロードキャスト送信する。一方、無線通信装置20は、ステップS403においてWPSモードに移行した後、ステップS405において、WPSモードに移行した他の無線通信装置(以下、WPS機器という。)を探索する。具体的には、無線通信装置20は、無線通信回路211及び212の間で所定の時間間隔で所定の回数だけ繰り返して切り換えながら、ビーコン信号S404を受信できたか否かを判断する。そして、ステップS406において、ビーコン信号S404を受信することにより、WPS機器(本実施形態では無線通信装置10である。)を検出する。
次に、無線通信装置20は、検出された無線通信装置10に対して、例えば参加要求(Association Request)信号である接続要求信号S407を無線送信する。これに応答して、無線通信装置10は、例えば参加応答(Association Response)信号である接続応答信号S408を無線通信装置0に無線送信する。そして、無線通信装置10と20とは、ステップS409において、WPS規格に準拠した所定の無線接続設定処理を実行する。無線通信装置20は、無線接続設定処理を実行することにより、無線通信回路111及び112のうち当該無線接続設定処理に用いられている無線通信回路の機器識別子を無線通信装置10から受信する。ここで、無線通信装置20は、無線通信回路211及び212のうち、ステップS406において無線通信装置10を検出したときに用いられていた無線通信回路を用いて、接続要求信号S407及び接続応答信号S408の送受信と、無線接続設定処理とを行う。なお、両方の無線通信回路211及び212によりビーコン信号S404を受信できた場合は、5GHz帯での無線通信用の無線通信回路212を用いて、接続要求信号S407及び接続応答信号S408の送受信と、ステップS409における無線接続設定処理とを行う。
次に、無線通信装置20は、図4の無線接続処理を実行する。図4は、図1のCPU220によって実行される無線接続処理を示すフローチャートである。始めに、図4のステップS300において、CPU220は、無線接続設定処理によって無線通信装置10から受信された機器識別子と、無線接続設定処理を実行したときに用いられた無線通信回路211又は212で用いる周波数帯の情報とを、無線接続設定情報230としてメモリ250に格納する。次に、ステップS301において、CPU220は、無線通信装置10との間でWPS規格に準拠した所定の鍵交換処理(図3ステップS411参照。)を実行することにより、無線通信装置10から暗号情報テーブル130を受信し、暗号情報テーブル240としてメモリ250に格納する。なお、ステップS411の鍵交換処理において、無線通信装置10は暗号情報テーブル130内の全ての暗号鍵情報1〜4を無線通信装置20に送信する。さらに、ステップS302において、CPU220は、無線通信装置10との間の無線接続を切断する。具体的には、図3に示すように、無線通信装置20は切断要求信号S412を無線通信装置10に送信し、これに応答して、無線通信装置10は切断応答信号S413を無線通信装置20に送信する。なお、ステップS300〜S302において、無線通信装置20は、無線通信回路211及び212のうち、図3のステップS409における無線接続設定処理において用いた無線通信回路を用いる。
次に、ステップS303において、詳細後述する図5の暗号鍵情報選択処理を実行することにより、無線通信装置10との間の無線通信のための暗号鍵情報を、暗号情報テーブル240に含まれる複数の暗号鍵情報のうちの1つの暗号鍵情報に設定する。そして、ステップS304において、設定された暗号鍵情報を用いて無線通信装置10に無線接続する。具体的には、図3に示すように、無線通信装置20は接続要求信号S415を無線通信装置10に送信し、これに応答して、無線通信装置10は接続応答信号S416を無線通信装置20に送信する。さらに、ステップS305において、無線通信回路212を、設定された暗号鍵情報に含まれる鍵データを用いて暗号化された送信データを無線通信装置10との間で送受信するように制御し、無線接続処理を終了する。
なお、ステップS304における接続要求信号S415及び接続応答信号S416の送受信と、ステップS305における暗号化された送信データの送受信とは、無線通信回路212を用いて行われる。すなわち、無線通信装置10と20とは、ステップS303において設定された暗号鍵情報に含まれる鍵データを用いて送信データを暗号化し、暗号化された送信データを無線通信回路112及び212を用いて送受信し、受信された暗号化された送信データを、ステップS303において設定された暗号鍵情報に含まれる鍵データを用いて復号する。
図5は、図4のステップS303において実行される暗号鍵情報選択処理を示すフローチャートである。図5のステップS10において、CPU220は、無線接続設定情報230に含まれる周波数帯の情報が5GHz帯の情報であるか否かを判断する。すなわち、CPU220は、図3の無線接続設定処理によって無線通信装置10から機器識別子を受信したときに用いられた無線通信回路が無線通信回路212であるか否かを判断する。ステップS10においてYESのときはステップS11において図6の第1の選択処理を実行する一方、ステップS10においてNOのときはステップS12において図7の第2の選択処理を実行して暗号鍵情報選択処理を終了する。
図6は、図5のステップS11において実行される第1の選択処理を示すフローチャートである。図6のステップS20において、CPU220は、暗号情報テーブル240に含まれる複数の暗号鍵情報から1つの暗号鍵情報を選択する。次に、ステップS21において、CPU220は、選択された暗号鍵情報に含まれる機器識別子が、無線接続設定情報230に含まれる機器識別子と一致するか否かを判断する。ステップS21においてYESのときはステップS22に進む一方、ステップS21においてNOの時はステップS23に進む。
図6のステップS22において、CPU220は、無線通信のための暗号鍵情報を、選択された暗号鍵情報に設定して、図5の暗号鍵情報選択処理に戻る。一方、ステップS23において、CPU220は、選択された暗号鍵情報が最後の暗号鍵情報であるか否かを判断し、YESのときはステップS24に進む一方、NOのときはステップS20に戻り次の暗号鍵情報を選択する。ステップS24において、CPU220は、無線通信のための暗号鍵情報を、暗号情報テーブル240に含まれる最初の暗号鍵情報に設定して、図5の暗号鍵情報選択処理に戻る。
図7は、図5のステップS12において実行される第2の選択処理を示すフローチャートである。図7のステップS30において、CPU220は、暗号情報テーブル240に含まれる複数の暗号鍵情報から1つの暗号鍵情報を選択する。次に、ステップS31において、CPU220は、選択された暗号鍵情報に含まれる機器識別子が、無線接続設定情報230に含まれる機器識別子と一致するか否かを判断する。ステップS31においてYESのときはステップS33に進む一方、ステップS31においてNOの時はステップS32に進む。
図7のステップS32において、CPU220は、無線通信のための暗号鍵情報を、選択された暗号鍵情報に設定して、図5の暗号鍵情報選択処理に戻る。一方、ステップS33において、CPU220は、選択された暗号鍵情報が最後の暗号鍵情報であるか否かを判断し、YESのときはステップS34に進む一方、NOのときはステップS30に戻り次の暗号鍵情報を選択する。ステップS34において、CPU220は、無線通信のための暗号鍵情報を、暗号情報テーブル240に含まれる最初の暗号鍵情報に設定して、図5の暗号鍵情報選択処理に戻る。
次に、図1の無線通信システムの動作例を具体的に説明する。
(1)第1の動作例.
第1の動作例では、図3のステップS409において、無線通信回路112と212とを用いて5GHz帯で無線接続設定処理が実行されたと仮定する。この場合、無線通信装置20は、図4のステップS300において、無線通信回路112の機器識別子BSSID_Bを取得し、取得された機器識別子BSSID_Bと、無線接続設定処理を実行したときに用いられた無線通信回路212で用いる周波数帯(5GHz帯である。)の情報とを、無線接続設定情報230としてメモリ250に格納する。そして、CPU220は、図4のステップS301において無線通信装置10の暗号鍵情報テーブル130を取得して暗号情報テーブル240としてメモリ250に格納し、ステップS302において、無線通信装置10との間の無線接続を切断する。
本動作例において、無線接続設定情報230に含まれる周波数帯の情報は5GHz帯の情報である(図5のステップS10でYESである。)ので、CPU220は図6の第1の選択処理を実行する。まず始めに、第1の選択処理において、CPU220は、図2の暗号情報テーブル130と同一の暗号情報テーブル240から、暗号鍵情報1を選択する。CPU220は、暗号鍵情報1に含まれる機器識別子BSSID_Aが無線接続設定情報230に含まれる機器識別子BSSID_Bと一致するか否かを判断する。この場合、両者の機器識別子は一致しないので、CPU220は次の暗号鍵情報2を選択する。CPU220は、暗号鍵情報2に含まれる機器識別子BSSID_Aも、無線接続設定情報230に含まれる機器識別子BSSID_Bと一致しないと判定する。
次に、CPU220は次の暗号鍵情報3を選択する。この場合、暗号鍵情報3に含まれる機器識別子BSSID_Bは無線接続設定情報230に含まれる機器識別子BSSID_Bと一致するので、CPU220は、無線通信のための暗号鍵情報を、暗号鍵情報3に設定して図5の暗号鍵情報選択処理を終了する。なお、無線接続設定情報230に含まれる機器識別子が、例えばBSSID_Cであった場合、図5の暗号鍵情報選択処理において、無線通信のための暗号鍵情報は暗号鍵情報1に設定される。暗号鍵情報選択処理の後、無線通信装置20は、暗号鍵情報3を用いて無線通信装置10に接続要求信号S415(図3参照。)を無線送信し、無線通信装置10と無線通信を行う。この場合、無線通信装置10のCPU120は、無線通信回路112を用いて無線通信を行うように制御し、無線通信装置20のCPU220は、無線通信回路212を用いて無線通信を行うように制御する。
以上説明したように、無線通信装置20は、図3のステップS409における無線接続設定処理を5GHz帯の周波数帯で行った場合は、暗号化された送信データをそのまま5GHz帯で送受信するように、暗号鍵情報を設定できる。本実施形態によれば、2.4GHz対及び5GHz帯で無線通信が可能であるときに、図3のステップS409における無線接続設定処理において無線信号間の干渉が発生しにくい周波数帯で無線通信を行った場合、そのまま無線信号間の干渉が発生しにくい周波数帯で無線通信を行うように暗号鍵情報を選択して無線通信を行うことができる。
(2)第2の動作例.
第2の動作例では、図3のステップS409において、無線通信回路111と211とを用いて2.4GHz帯で無線接続設定処理が実行されたと仮定する。この場合、無線通信装置20は、図4のステップS300において、無線通信回路111の機器識別子BSSID_Aを取得し、取得された機器識別子BSSID_Aと、無線接続設定処理を実行したときに用いられた無線通信回路211で用いる周波数帯(2.4GHz帯である。)の情報とを、無線接続設定情報230としてメモリ250に格納する。そして、CPU220は、図4のステップS301において無線通信装置10の暗号鍵情報テーブル130を取得して暗号情報テーブル240としてメモリ250に格納し、ステップS302において、無線通信装置10との間の無線接続を切断する。
本動作例において、無線接続設定情報230に含まれる周波数帯の情報は2.4GHz帯の情報である(図5のステップS10でNOである。)ので、CPU220は図7の第2の選択処理を実行する。まず始めに、第2の選択処理において、CPU220は、図2の暗号情報テーブル130と同一の暗号情報テーブル240から、暗号鍵情報1を選択する。CPU220は、暗号鍵情報1に含まれる機器識別子BSSID_Aが無線接続設定情報230に含まれる機器識別子BSSID_Aと一致するか否かを判断する。この場合、両者の機器識別子は一致するので、CPU220は次の暗号鍵情報2を選択する。CPU220は、暗号鍵情報2に含まれる機器識別子BSSID_Aも、無線接続設定情報230に含まれる機器識別子BSSID_Aと一致すると判定する。
次に、CPU220は次の暗号鍵情報3を選択する。この場合、暗号鍵情報3に含まれる機器識別子BSSID_Bは無線接続設定情報230に含まれる機器識別子BSSID_Aと一致しないのでCPU220は、無線通信のための暗号鍵情報を、暗号鍵情報3に設定して図5の暗号鍵情報選択処理を終了する。なお、無線接続設定情報230に含まれる機器識別子が、例えばBSSID_Cであった場合、図5の暗号鍵情報選択処理において、無線通信のための暗号鍵情報は暗号鍵情報1に設定される。暗号鍵情報選択処理の後、無線通信装置20は、暗号鍵情報3を用いて無線通信装置10に接続要求信号S415(図3参照。)を無線送信し、無線通信装置10と無線通信を行う。この場合、無線通信装置10のCPU120は、無線通信回路112を用いて無線通信を行うように制御し、無線通信装置20のCPU220は、無線通信回路212を用いて無線通信を行うように制御する。
以上説明したように、無線通信装置20は、図3のステップS409における無線接続設定処理を2.4GHz帯の周波数帯で行った場合でも、暗号化された送信データを5GHz帯で送受信するように、無線通信のための暗号鍵情報を設定できる。本実施形態によれば、2.4GHz対及び5GHz帯で無線通信が可能であるときに、図3のステップS409における無線接続設定処理において無線信号間の干渉が発生しやすい周波数帯で無線通信を行った場合、無線信号間の干渉が発生しにくい周波数帯で無線通信を行うように暗号鍵情報を選択できる。すなわち、ステップS409における無線接続設定処理において無線信号間の干渉が発生しやすい周波数帯で無線通信を行った場合でも、無線信号間の干渉が発生しにくい周波数帯で無線通信を行うことができる。
以上詳述したように、無線通信装置20は、5GHz帯で無線通信回路112との間で無線通信を行う無線通信回路212と、2.4GHz帯で無線通信回路111との間で無線通信を行う無線通信回路211と、無線通信回路211及び無線通信回路212を制御するCPU220とを備えて構成される。ここで、CPU220は、無線通信回路211及び212のうちの一方の無線通信回路を用いて、無線通信回路112の機器識別子BSSID_B又は無線通信回路111の機器識別子BSSID_Aを無線通信装置10から受信し、暗号鍵情報1〜4を無線通信装置10から受信する。また、CPU220は、上述した一方の無線通信回路が無線通信回路212であるとき、無線通信装置10との間の無線通信のための暗号鍵情報を、受信された暗号鍵情報1〜4のうち受信された機器識別子と一致する機器識別子を含む暗号鍵情報に設定し、無線通信回路212を、設定された暗号鍵情報に含まれる鍵データを用いて暗号化された送信データを無線通信装置10との間で送受信するように制御する。一方、上述した一方の無線通信回路が無線通信回路211であるとき、CPU220は、無線通信装置10との間の無線通信のための暗号鍵情報を、受信された暗号鍵情報1〜4のうち受信された機器識別子と一致しない機器識別子を含む暗号鍵情報に設定し、無線通信回路212を、設定された暗号鍵情報に含まれる鍵データを用いて暗号化された送信データを無線通信装置10との間で送受信するように制御する。
従って、本実施形態によれば、無線通信装置20は、無線通信装置10から受信された機器識別子と暗号鍵情報1〜4とに基づいて、暗号化された送信データを送受信するための周波数帯を自動的に5GHz帯に設定でき、安定した無線LAN通信環境をユーザに確実に提供できる。また、無線通信装置20はWPSに準拠した無線接続設定処理により無線通信装置10から機器識別子を受信するので、ユーザに対して無線通信装置10及び20をWPSモードに移行させるための比較的簡便な操作しか要求しない。
なお、暗号情報テーブル130の内容は図2に示したものに限られない。本実施形態において、暗号情報テーブル130は、複数の暗号鍵情報を含めばよく、各暗号鍵情報は、送信データを暗号化するための鍵データと、記暗号化された送信データを送受信する無線通信回路111又は112の機器識別子とを含めばよい。
第2の実施形態.
第1の実施形態では、暗号情報テーブル240に含まれる暗号鍵情報1〜4のうち、無線接続設定情報230に含まれる機器識別子と最初に一致した(図6のステップS21でYES)機器識別子を含む暗号鍵情報、又は最初に一致しなかった(図7のステップS31でNO)機器識別子を含む暗号鍵情報を選択したが(ステップS502)。本実施形態では、暗号情報テーブル240に含まれる暗号鍵情報1〜4が、無線接続設定情報230に含まれる機器識別子と一致し又は一致しない複数の機器識別子を含む場合に、最も暗号強度が高い暗号鍵情報を選択する。
図8は、図5のステップS11において実行される本発明の第2の実施形態に係る第1の選択処理を示すフローチャートである。図8のステップS20において、CPU220は、暗号情報テーブル240に含まれる複数の暗号鍵情報から1つの暗号鍵情報を選択する。次に、ステップS21において、CPU220は、選択された暗号鍵情報に含まれる機器識別子が、無線接続設定情報230に含まれる機器識別子と一致するか否かを判断する。ステップS21においてYESのときはステップS41に進む一方、ステップS21においてNOの時はステップS42に進む。
図8のステップS41においてCPU220は、選択された暗号鍵情報を、無線通信のための暗号鍵情報の候補である選択候補としてメモリ250に格納してステップS42に進む。ステップS42において、CPU220は、選択された暗号鍵情報が最後の暗号鍵情報であるか否かを判断し、YESのときはステップS43に進む一方、NOのときはステップS20に戻る。さらに、ステップS43においてCPU220は、メモリ250に選択候補が格納されているか否かを判断する。ステップS43においてYESのときはステップS44に進む一方、NOのときはステップS45に進む。
図8のステップS44において、CPU220は、無線通信のための暗号鍵情報を、メモリ250に格納されている選択候補のうち、最も高い暗号強度を有する暗号鍵情報に設定して図5の暗号鍵情報選択処理に戻る。一方、ステップS45において、CPU220は、無線通信のための暗号鍵情報を、暗号情報テーブル240に含まれる最初の暗号鍵情報に設定して図5の暗号鍵情報選択処理に戻る。
図9は、図5のステップS12において実行される本発明の第2の実施形態に係る第2の選択処理を示すフローチャートである。図9のステップS30において、CPU220は、暗号情報テーブル240に含まれる複数の暗号鍵情報から1つの暗号鍵情報を選択する。次に、ステップS31において、CPU220は、選択された暗号鍵情報に含まれる機器識別子が、無線接続設定情報230に含まれる機器識別子と一致するか否かを判断する。ステップS31においてYESのときはステップS52に進む一方、ステップS31においてNOの時はステップS51に進む。
図9のステップS51においてCPU220は、選択された暗号鍵情報を、無線通信のための暗号鍵情報の候補である選択候補としてメモリ250に格納してステップS52に進む。ステップS52において、CPU220は、選択された暗号鍵情報が最後の暗号鍵情報であるか否かを判断し、YESのときはステップS53に進む一方、NOのときはステップS30に戻る。さらに、ステップS53においてCPU220は、メモリ250に選択候補が格納されているか否かを判断する。ステップS53においてYESのときはステップS54に進む一方、NOのときはステップS55に進む。
図9のステップS54において、CPU220は、無線通信のための暗号鍵情報を、メモリ250に格納されている選択候補のうち、最も高い暗号強度を有する暗号鍵情報に設定して図5の暗号鍵情報選択処理に戻る。一方、ステップS55において、CPU220は、無線通信のための暗号鍵情報を、暗号情報テーブル240に含まれる最初の暗号鍵情報に設定して図5の暗号鍵情報選択処理に戻る。
次に、図8の第1の選択処理及び図9の第2の選択処理を行う場合の図1の無線通信装置の具体的な動作例を説明する。本動作例では、上述した第1の実施形態における第1の動作例と同様に、図3のステップS409において、無線通信回路112と212とを用いて5GHz帯で無線接続設定処理が実行されたと仮定する。この場合、無線通信装置20は、図4のステップS300において、無線通信回路112の機器識別子BSSID_Bを取得し、取得された機器識別子BSSID_Bと、無線接続設定処理を実行したときに用いられた無線通信回路212で用いる周波数帯(5GHz帯である。)の情報とを、無線接続設定情報230としてメモリ250に格納する。そして、CPU220は、図4のステップS301において無線通信装置10の暗号鍵情報テーブル130を取得して暗号情報テーブル240としてメモリ250に格納し、ステップS302において、無線通信装置10との間の無線接続を切断する。
本動作例において、無線接続設定情報230に含まれる周波数帯の情報は5GHz帯の情報である(図5のステップS10でYESである。)ので、CPU220は図8の第1の選択処理を実行する。まず始めに、第1の選択処理において、CPU220は、図2の暗号情報テーブル130と同一の暗号情報テーブル240から、暗号鍵情報1を選択する。CPU220は、暗号鍵情報1に含まれる機器識別子BSSID_Aが無線接続設定情報230に含まれる機器識別子BSSID_Bと一致するか否かを判断する。この場合、両者の機器識別子は一致しないので、CPU220は次の暗号鍵情報2を選択する。CPU220は、暗号鍵情報2に含まれる機器識別子BSSID_Aも、無線接続設定情報230に含まれる機器識別子BSSID_Bと一致しないと判定する。
次に、CPU220は次の暗号鍵情報3を選択する。この場合、暗号鍵情報3に含まれる機器識別子BSSID_Bは無線接続設定情報230に含まれる機器識別子BSSID_Bと一致するので、CPU220は、暗号鍵情報3を選択候補としてメモリ250に格納する。次に、CPU220は次の暗号鍵情報4を選択する。この場合、暗号鍵情報4に含まれる機器識別子BSSID_Bは無線接続設定情報230に含まれる機器識別子BSSID_Bと一致するので、CPU220は、暗号鍵情報4も選択候補としてメモリ250に格納する。CPU220は、暗号情報テーブル240の全ての暗号鍵情報について図8のステップS31の判断処理を実行すると、メモリ250に選択候補格納されているか否かを判断する。
本動作例では、暗号鍵情報3と4とが選択候補としてメモリ250に格納されるので、CPU220は、暗号鍵情報3と4とのうち、暗号強度が高い暗号種別の暗号鍵情報を選択する。具体的には、暗号鍵情報3の暗号種別AESは、暗号鍵情報4の暗号種別TKIPよりも暗号強度が高いので、CPU220は、無線通信のための暗号鍵情報を、暗号鍵情報3に設定して図5の暗号鍵情報選択処理を終了する。暗号鍵情報3を選択する。なお、無線接続設定情報230に含まれる機器識別子が、例えばBSSID_Cであった場合、図5の暗号鍵情報選択処理において、無線通信のための暗号鍵情報は暗号鍵情報1に設定される。
以上説明したように、本実施形態によれば、暗号鍵情報テーブル240が同一の周波数帯のための複数の暗号鍵情報を含むとき、当該複数の暗号鍵情報のうち最も暗号強度の高い暗号鍵情報を選択できる。
なお、上述した各実施形態において、無線通信装置10と20とは、2.4GHz帯及び5GHz帯の2つの周波数帯を用いて無線通信を行ったが、本発明はこれに限られず、無線通信装置10と20とは2.4GHz帯及び5GHz帯以外の2つの周波数帯を用いて無線通信を行ってもよい。さらに、無線通信装置10と20とは3つ以上の複数の周波数帯を用いて無線通信を行ってもよい。
また、上述した各実施形態において、無線通信装置10は図3のステップS411の鍵交換処理において、暗号情報テーブル130内の全ての暗号鍵情報1〜4を無線通信装置20に送信したが、本発明はこれに限られない。無線通信装置10は、暗号情報テーブル130に含まれる暗号鍵情報1〜4のうち、図3のステップS409の無線接続設定処理で用いる周波数帯に対応する機器識別子を含む暗号鍵情報のみを無線通信装置20に送信してもよい。この場合、無線通信装置20は、両方の無線通信回路211及び212によりビーコン信号S404を受信できた場合は、5GHz帯での無線通信用の無線通信回路212を用いて、接続要求信号S407及び接続応答信号S408の送受信と、無線接続設定処理とを行うことが好ましい。
さらに、上述した各実施形態において、CPU220によって図4の無線接続処理及び図5の暗号鍵情報選択処理の各ステップを含むプログラムを実行したが、本発明はこれに限られず、図1の無線通信装置10及び20の各部の機能をハードウェアで実現してもよい。上述したプログラムのソフトウェアを用いた場合、設定及び処理内容を容易に変更できる。さらに、上述したプログラムを、コンピュータで読み取り可能なROM(Read Only Memory)などの記録媒体に格納し、又はインターネット、光、電波などの伝送媒体を介してコンピュータに伝送してコンピュータにより実行させてもよい。
以上説明したように、本発明に係る無線通信装置及び無線通信方法によれば、第3及び第4の無線通信回路のうちの一方の無線通信回路を用いて、第1又は第2の機器識別子を第1の無線通信装置から受信し、複数の暗号鍵情報を第1の無線通信装置から受信する。そして、一方の無線通信回路が第3の無線通信回路であるとき、第1の無線通信装置との間の無線通信のための暗号鍵情報を、受信された複数の暗号鍵情報のうち受信された機器識別子と一致する機器識別子を含む暗号鍵情報に設定し、第3の無線通信回路を、設定された暗号鍵情報に含まれる鍵データを用いて暗号化された送信データを第1の無線通信装置との間で送受信するように制御する。一方、一方の無線通信回路が第4の無線通信回路であるとき、第1の無線通信装置との間の無線通信のための暗号鍵情報を、受信された複数の暗号鍵情報のうち受信された機器識別子と一致しない機器識別子を含む暗号鍵情報に設定し、第3の無線通信回路を、設定された暗号鍵情報に含まれる鍵データを用いて暗号化された送信データを第1の無線通信装置との間で送受信するように制御する。従って、第1の無線通信装置から受信された機器識別子と複数の暗号鍵情報とに基づいて、暗号鍵情報を用いる無線通信のための周波数帯を第1の周波数帯に設定できる。
本発明に係る無線通信装置及び無線通信方法は、テキスト、静止画、音声及び動画などの秘匿性を必要とするデータを伝送する無線通信装置及び当該無線通信装置のための無線通信方法として有用である。
10,20…無線通信装置、
110,210…無線通信インタフェース回路、
111,112,211,211…無線通信回路、
111a,112a,211a,212a…アンテナ、
120,220…CPU、
130,240…暗号情報テーブル、
150,250…メモリ、
230…無線接続設定情報。

Claims (5)

  1. 第1の機器識別子を有し所定の第1の周波数帯で無線通信を行う第1の無線通信回路と、第2の機器識別子を有し所定の第2の周波数帯で無線通信を行う第2の無線通信回路とを備え、送信データを暗号化するための鍵データと、上記暗号化された送信データを送受信する第1又は第2の無線通信回路の機器識別子とをそれぞれ含む複数の暗号鍵情報を送信する第1の無線通信装置との間で、上記暗号化された送信データを送受信する第2の無線通信装置である無線通信装置において、
    上記第2の無線通信装置は、
    上記第1の周波数帯で上記第1の無線通信回路との間で無線通信を行う第3の無線通信回路と、
    上記第2の周波数帯で上記第2の無線通信回路との間で無線通信を行う第4の無線通信回路と、
    上記第3及び第4の無線通信回路を制御する制御手段とを備え、
    上記制御手段は、
    上記第3及び第4の無線通信回路のうちの一方の無線通信回路を用いて、上記第1又は第2の機器識別子を上記第1の無線通信装置から受信し、
    上記複数の暗号鍵情報を上記第1の無線通信装置から受信し、
    上記一方の無線通信回路が上記第3の無線通信回路であるとき、上記第1の無線通信装置との間の無線通信のための暗号鍵情報を、上記受信された複数の暗号鍵情報のうち上記受信された機器識別子と一致する機器識別子を含む暗号鍵情報に設定し、上記第3の無線通信回路を、上記設定された暗号鍵情報に含まれる鍵データを用いて暗号化された送信データを上記第1の無線通信装置との間で送受信するように制御し、
    上記一方の無線通信回路が上記第4の無線通信回路であるとき、上記第1の無線通信装置との間の無線通信のための暗号鍵情報を、上記受信された複数の暗号鍵情報のうち上記受信された機器識別子と一致しない機器識別子を含む暗号鍵情報に設定し、上記第3の無線通信回路を、上記設定された暗号鍵情報に含まれる鍵データを用いて暗号化された送信データを上記第1の無線通信装置との間で送受信するように制御することを特徴とする無線通信装置。
  2. 上記機器識別子はBSSID(Basic Service Set Identifier)であることを特徴とする請求項1記載の無線通信装置。
  3. 上記第1の周波数帯は5GHz帯であり、上記第2の周波数帯は2.4GHz帯であることを特徴とする請求項1又は2記載の無線通信装置。
  4. 上記制御手段は、WPS(Wi-Fi Protected Setup)規格に準拠した所定の処理を実行することにより、上記第1又は第2の機器識別子を上記第1の無線通信装置から受信することを特徴とする請求項1から3までのうちのいずれか1つに記載の無線通信装置。
  5. 第1の機器識別子を有し所定の第1の周波数帯で無線通信を行う第1の無線通信回路と、第2の機器識別子を有し所定の第2の周波数帯で無線通信を行う第2の無線通信回路とを備え、送信データを暗号化するための鍵データと、上記暗号化された送信データを送受信する第1又は第2の無線通信回路の機器識別子とをそれぞれ含む複数の暗号鍵情報を送信する第1の無線通信装置との間で、上記暗号化された送信データを送受信する第2の無線通信装置のための無線通信方法において、
    上記第2の無線通信装置は、
    上記第1の周波数帯で上記第1の無線通信回路との間で無線通信を行う第3の無線通信回路と、
    上記第2の周波数帯で上記第2の無線通信回路との間で無線通信を行う第4の無線通信回路と、
    上記第3及び第4の無線通信回路を制御する制御手段とを備え、
    上記無線通信方法は、
    上記制御手段が、上記第3及び第4の無線通信回路のうちの一方の無線通信回路を用いて、上記第1又は第2の機器識別子を上記第1の無線通信装置から受信するステップと、
    上記制御手段が、上記複数の暗号鍵情報を上記第1の無線通信装置から受信するステップと、
    上記制御手段が、上記一方の無線通信回路が上記第3の無線通信回路であるとき、上記第1の無線通信装置との間の無線通信のための暗号鍵情報を、上記受信された複数の暗号鍵情報のうち上記受信された機器識別子と一致する機器識別子を含む暗号鍵情報に設定し、上記第3の無線通信回路を、上記設定された暗号鍵情報に含まれる鍵データを用いて暗号化された送信データを上記第1の無線通信装置との間で送受信するように制御するステップと、
    上記制御手段が、上記一方の無線通信回路が上記第4の無線通信回路であるとき、上記第1の無線通信装置との間の無線通信のための暗号鍵情報を、上記受信された複数の暗号鍵情報のうち上記受信された機器識別子と一致しない機器識別子を含む暗号鍵情報に設定し、上記第3の無線通信回路を、上記設定された暗号鍵情報に含まれる鍵データを用いて暗号化された送信データを上記第1の無線通信装置との間で送受信するように制御するステップとを含むことを特徴とする無線通信方法。
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