JPWO2012124023A1 - 翼ピッチ制御装置、風力発電装置、及び翼ピッチ制御方法 - Google Patents

翼ピッチ制御装置、風力発電装置、及び翼ピッチ制御方法 Download PDF

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Abstract

風力発電装置(10)は、複数の翼(20)が回動可能に連結されているロータの回転により発電し、翼(20)のピッチ角の変化量を示すピッチ角指令値を出力するピッチ角制御部(62)と、ピッチ角制御部(62)から出力されたピッチ角指令値に基づいて、翼(20)のピッチ角を変化させる油圧シリンダ(48)と、翼根荷重を計測する荷重計測部(66)を備える。そして、ピッチ角制御部(62)は、風力発電装置(10)が受ける風が偏った風速分布であることを示す設定値が予め設定されており、算出したピッチ角指令値が設定値を超える場合にのみ、ピッチ指令制限値を超えてピッチ角指令値を出力する。従って、風力発電装置(10)は、翼(20)のピッチ角の駆動装置に通常の風速やそれによって生じる風速分布においては必要以上の負荷をかけることなく、かつ強い風を受けた場合に生じる風速分布に対しても翼根荷重を十分に低減させることができる。

Description

本発明は、翼ピッチ制御装置、風力発電装置、及び翼ピッチ制御方法に関するものである。
風力発電装置は、風速分布(ウィンドシア)や風向を考慮した翼のピッチ動作によって、機器保護のために、翼の付け根に生じる荷重(例えば翼根荷重やモーメント)を低減させたり、該荷重の変動を低減させるために、複数ある翼のピッチ角を独立して制御する独立ピッチ制御が可能とされている機種がある。
ここで、翼のピッチ角を制御するためのピッチ角指令値には、制限が設けられており、特許文献1には、風力発電装置に、発電機の定格出力とロータの定格回転数に対する出力設定値と回転数設定値の大小関係に基づいて、ピッチ角指令値の設定範囲に制限するリミッタを設けることが記載されている。
特開2002−339855号公報
このため、独立ピッチ制御を行う場合であっても、ピッチ角指令値に設けられている制限値の範囲内でなければピッチ角を変化させることができない。そのため、例えば、風力発電装置の水平方向や垂直方向に極端なウィンドシア(例えば50年に一度吹くと想定される極端なウィンドシア)をかける計算において、上記制限値の範囲内のピッチ角の変化では、荷重を低減できないという結果となる場合があった。
なお、ピッチ指令制限値の幅を広くすると、翼のピッチが、広くなった変動幅で常時駆動することとなり、ピッチ角の駆動装置に必要以上の負荷がかかる可能性があり好ましくない。特に、作動油の圧力によってピッチ角を制御する場合は、作動油の温度に許容値を超える過剰な上昇を生じさせる場合がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、翼のピッチ角の駆動装置に通常の風速やそれによって生じる風速分布においては必要以上の負荷をかけることなく、かつ強い風を受けた場合に生じる風速分布に対しても翼に生じる荷重を十分に低減させることができる、翼ピッチ制御装置、風力発電装置、及び翼ピッチ制御方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の翼ピッチ制御装置、風力発電装置、及び翼ピッチ制御方法は以下の手段を採用する。
すなわち、本発明に係る翼ピッチ制御装置は、各々独立してピッチ角が制御可能とされている複数の翼が連結されているロータの回転により発電する風力発電装置の翼ピッチ制御装置であって、前記ピッチ角の変化量を示す指令値を出力するピッチ角制御手段と、前記ピッチ角制御手段から出力された前記指令値に基づいて、前記ピッチ角を変化させるアクチュエータと、前記翼に生じる荷重を計測する計測手段と、を備え、前記ピッチ角制御手段は、前記風力発電装置が受ける風が偏った風速分布であることを示す設定値が予め設定されており、前記計測手段によって計測された前記荷重又は前記荷重に基づいた値が前記設定値内の場合、所定の制限値内で該荷重に応じた前記指令値を出力し、前記荷重又は前記荷重に基づいた値が前記設定値を超える場合にのみ、該制限値を超えて該荷重に応じた前記指令値を出力する。
本発明によれば、風力発電装置は、各々独立してピッチ角が制御可能とされている複数の翼が連結されているロータの回転により発電する。そして、風力発電装置は、翼のピッチ角の変化量を示す指令値を出力するピッチ角制御手段と、ピッチ角制御手段から出力された該指令値に基づいて、翼のピッチ角を変化させるアクチュエータと、翼に生じる荷重を計測する計測手段と、を備える。
計測手段が測定する翼に生じる荷重は、例えば、翼の付け根に生じる翼根荷重やモーメントである。なお、翼は、風を受けることで翼の付け根に荷重が生じることとなるので、機器保護のために該荷重を低減させる必要がある。なお、保護すべき機器とは、例えば、ナセル台板、前部フレーム、及び翼等である。
また、ピッチ角の変化量を示す指令値には、ピッチ角の駆動装置に必要以上の負荷がかかることを防ぐために、制限値が設けられている。
そこで、ピッチ角制御手段は、風力発電装置が受ける風が偏った風速分布であることを示す設定値が予め設定されており、計測手段によって計測された荷重又は荷重に基づいた値が設定値内の場合、所定の制限値内で該荷重に応じた前記指令値を出力し、荷重又は荷重に基づいた値が設定値を超える場合にのみ、該制限値を超えて該荷重に応じた指令値を出力する。
なお、荷重に基づいた値とは、例えば風力発電装置が翼を3つ備えている場合に荷重を3軸から2軸へ座標変換した値、及び荷重に基づいてピッチ角制御手段が算出した指令値、異なる翼における荷重の差等である。このため、設定値は、荷重、荷重を座標変換した値、荷重に基づいてピッチ角制御手段が算出した指令値、及び異なる翼における荷重の差等に応じて異なる値となる。
これにより、本発明はピッチ角の変化量に制限値を設けたままで、翼のピッチ角の駆動装置に通常の風速(例えば定格風速)以下やそれによって生じる風速分布においてはでは必要以上の負荷をかけることなく、かつ強い風(例えば定格風速よりも強い風)を受けた場合に生じる風速分布に対しても翼に生じる荷重を十分に低減させることができる。
上記構成は、前記ピッチ角制御手段が、前記計測手段によって計測された前記荷重又は前記荷重に基づいた値が前記設定値を超える場合にのみ、前記制限値を緩和させることによって、前記制限値を超えた前記指令値を出力することが好ましい。
これにより、翼のピッチ角の駆動装置に必要以上の負荷をかけることなく、かつ強い風を受けた場合に生じる風速分布に対しても翼に生じる荷重を十分に、容易に低減させることができる。
上記構成は、前記ピッチ角制御手段が、前記計測手段によって計測された前記荷重又は前記荷重に基づいた値が前記設定値を超える場合にのみ、該荷重又は該荷重に基づいた値に応じたゲインを前記指令値に積算することによって、前記制限値を超えた前記指令値を出力することが好ましい。
上記構成は、前記ピッチ角制御手段が、前記計測手段によって計測された前記荷重又は前記荷重に基づいた値が前記設定値を超える場合にのみ、該荷重又は該荷重に基づいた値と該設定値との差に応じた前記ピッチ角の変化量の増分を前記指令値に加算することによって、前記制限値を超えた前記指令値を出力することが好ましい。
上記構成は、前記アクチュエータを、油圧で前記ピッチ角を変化させるアクチュエータとする。
この場合、アクチュエータが油圧で作動する場合であっても、翼に生じる荷重が設定値を超える場合にのみ、制限値を超えてピッチ角の変化量を示す指令値を出力させるので、作動油の温度上昇を招くことなく、かつ強い風を受けた場合に生じる風速分布に対しても翼に生じる荷重を十分に低減させることができる。
また、本発明に係る風力発電装置は、各々独立してピッチ角が制御可能とされている複数の翼と、上記記載の翼ピッチ制御装置と、を備える。
また、本発明に係る翼ピッチ制御方法は、各々独立して複数の翼が連結されているロータの回転により発電し、前記ピッチ角の変化量を示す指令値を出力するピッチ角制御手段と、前記ピッチ角制御手段から出力された前記指令値に基づいて、前記ピッチ角を変化させるアクチュエータと、前記翼に生じる荷重を計測する計測手段と、を備えた風力発電装置の翼ピッチ制御方法であって、前記風力発電装置が受ける風が偏った風速分布であることを示す設定値が予め設定されており、前記計測手段によって計測された前記荷重又は前記荷重に基づいた値が前記設定値内の場合、所定の制限値内で該荷重に応じた前記指令値を出力し、前記荷重又は前記荷重に基づいた値が前記設定値を超える場合にのみ、該制限値を超えて該荷重に応じた前記指令値を出力する。
本発明によれば、翼のピッチ角の駆動装置に通常の風速やそれによって生じる風速分布においては必要以上の負荷をかけることなく、かつ強い風を受けた場合に生じる風速分布に対しても翼に生じる荷重を十分に低減させることができる、という優れた効果を有する。
本発明の第1実施形態に係る風力発電装置の外観図である。 本発明の第1実施形態に係る翼のピッチ角の制御に係る構成を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態に係る風力発電装置に対する静止座標系のd軸及びq軸の定義を示す模式図である。 本発明の第1実施形態に係る風力発電装置が受ける風の種々の状態を示した模式図であり、(A)はプラスのd軸荷重が生じる場合の風力発電装置に対する風の分布を示し、(B)はマイナスのd軸荷重が生じる場合の風力発電装置に対する風の分布を示し、(C)はプラスのq軸荷重が生じる場合の風力発電装置に対する風の分布を示す。 本発明の第1実施形態に係るピッチ角制御部の電気的構成を示すブロック図である。 (A)は従来の独立ピッチ制御を実行した場合における3軸の翼根荷重の時間変化を示し、(B)は第1実施形態に係る独立ピッチ制御を実行した場合における3軸の翼根荷重の時間変化を示す。 (A)は従来の独立ピッチ制御を実行した場合におけるd軸及びq軸のピッチ角指令値を示し、(B)は第1実施形態に係る独立ピッチ制御を実行した場合におけるd軸及びq軸のピッチ角指令値を示す。 (A)は従来の独立ピッチ制御を実行した場合における3軸のピッチ角指令値を示し、(B)は第1実施形態に係る独立ピッチ制御を実行した場合における3軸のピッチ角指令値を示す。 本発明の第2実施形態に係るピッチ角制御部の電気的構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係るピッチ角指令値に応じたゲインを示すグラフである。 本発明の第3実施形態に係るピッチ角制御部の電気的構成を示すブロック図である。
〔第1実施形態〕
以下、本発明の第1実施形態について説明する。
図1は、本第1実施形態に係る風力発電装置10の外観図である。
図1に示す風力発電装置10は、基礎12上に立設される支柱14と、支柱14の上端に設置されるナセル16と、略水平な軸線周りに回転可能にしてナセル16に設けられるロータ18とを有している。
ロータ18には、その回転軸線周りに放射状にして複数枚(本第1実施形態では3枚)の翼20がロータ18に取り付けられている。これにより、ロータ18の回転軸線方向から翼20に当たった風の力が、ロータ18を回転軸線周りに回転させる動力に変換され、該動力が発電機(不図示)によって電力に変換される。なお、翼20は、風向きに対して回動可能にロータ18に連結されており、翼20のピッチ角が各々独立して制御可能とされている。
図2は、本第1実施形態に係る翼20のピッチ角の制御に係る構成を示すブロック図である。なお、本第1実施形態に係る風力発電装置10は、翼20のピッチ角を個別に制御するために一例として油圧が用いられる。
ナセル16は、オイルタンク42及び油圧ポンプ44を備えている。ロータ18は、各翼20のピッチ角を独立して制御可能なように、各翼20に対応した電磁比例方向流量制御弁46及び油圧シリンダ48を備えている。そして、オイルタンク42、油圧ポンプ44、電磁比例方向流量制御弁46、及び油圧シリンダ48は、油圧配管50によって接続されている。
オイルタンク42には、作動油が貯蔵されている。作動油は、油圧ポンプ44によって、吸引及び昇圧され、油圧配管50を通って回転継手52及び分配ブロック54を介して、各翼20毎に設けられた電磁比例方向流量制御弁46及び油圧シリンダ48へ供給される。
回転継手52は、ナセル16(固定部)側の油圧配管50とロータ18(回転部)側の油圧配管50を繋ぎ、分配ブロック54は、各電磁比例方向流量制御弁46へ作動油を分配する。
また、風力発電装置10は、風力発電装置10の全体の制御を司る主制御部60を備える。主制御部60は、翼20毎のピッチ角を制御するためにピッチ角指令値を生成するピッチ角制御部62、及び発電機の出力を制御するための出力指令値を生成する発電機出力制御部64を備える。なお、例えば、ピッチ角制御部62はロータ18内に設けられ、発電機出力制御部64はナセル16内に設けられる。
電磁比例方向流量制御弁46には、対応する翼20に応じたピッチ角指令値がピッチ角制御部62から送信される。そして、電磁比例方向流量制御弁46は、受信したピッチ角指令値に応じて翼20のピッチ角を変化させるために、油圧シリンダ48へ供給する作動油の流量を制御する。
油圧シリンダ48は、翼20に連結され、駆動することによって翼20のピッチ角を変化させる。油圧シリンダ48に供給された作動油は、電磁比例方向流量制御弁46が設定した油圧流路及び流量に応じてピストンを左右何れか一方に押圧する。この結果、油圧シリンダ48のピストンロッド49に連結された翼20は、ピストンの移動方向に応じて回動し、ピッチ角指令値に応じたピッチ角に制御される。
また、本第1実施形態に係る風力発電装置10は、各翼20に生じる荷重(一例として翼20の付け根に生じる荷重、以下、「翼根荷重」という。)の大きさを計測する荷重計測部66(例えば光ファイバセンサを用いた歪み計測による荷重計測を行う手段)が備えられている。荷重計測部66で計測された各翼20毎の翼根荷重は、ピッチ角制御部62へ送信される。ピッチ角制御部62は、後述するように、受信した各翼20毎の翼根荷重を用いて、ピッチ角指令値を生成する。
なお、本第1実施形態に係る風力発電装置10は、独立ピッチ制御が可能とされている。独立ピッチ制御とは、風力発電装置10に対するロータ面全体の風速分布(ウィンドシア)や風向を考慮した翼20のピッチ動作により、翼根荷重や翼根荷重の変動を低減させる制御である。
ここで、風速分布は、対数法則によって表わされ、一般的に地上より上空の風速が速い。そのため、回転している翼20に生じる翼根荷重は、ロータ18が1回転する間の回転位置によって周期的に変化し、翼20には、風力発電装置10の頂点を通過する時に最も大きな翼根荷重が生じる。
また、ロータ面全体は均一な風速を受けず、風向によっても各翼20に生じる翼根荷重は変化する。そこで、荷重計測部66によって計測された3つの各翼20の翼根荷重を回転座標系から静止座標系、さらには3軸から2軸へ変換することによって、図3に示すように風力発電装置10のロータ面全体が受ける風のエネルギーが、静止座標系の2軸(d軸及びq軸)で表される。なお、d軸及びq軸とは、翼20の回転軸に垂直な平面を示す軸であり、例えば、支柱14と略平行な軸をd軸とし、d軸に対して垂直な軸をq軸とする。
そして、本第1実施形態に係る風力発電装置10では、独立ピッチ制御によって翼根荷重を低減させる各翼20別々のピッチ角指令値を生成する。
なお、独立ピッチ制御によって生成するピッチ角指令値には上限値及び下限値(以下、「ピッチ指令制限値」という。)が設定されている。このピッチ指令制限値は、発電機の出力やコレクティブピッチ角(ロータ18の回転を定格回転に保つために、各翼20のピッチ角を同時に同量変えるためのピッチ角)に応じて変化する。
図4は、風力発電装置10が受ける対数法則に則った風の種々の状態を示している。なお、図4において、矢印で示される風速は、矢印の長さが長いほど風速が速いことを示している。
図4(A)は、プラスのd軸荷重(d軸を中心軸とした矢印の向き、すなわち、水平方向に時計回り、具体的には風力発電装置10を後ろ向きに倒そうとする方向)が生じる場合の風力発電装置10に対する風の分布を示している。また、図4(B)は、マイナスのd軸荷重(d軸を中心軸とした矢印とは逆の向き、具体的には風力発電装置10を前のめりに倒そうとする方向)が生じる場合の風力発電装置10に対する風の分布を示している。
さらに、図4(C)は、プラスのq軸荷重(q軸を中心軸とした矢印の向き、すなわち、垂直方向に対して時計回り)が生じる場合の風力発電装置10に対する風の分布を示している。
なお、d軸荷重は、風速の対数法則によりプラス側に生じる傾向があり、q軸荷重は、ロータ18の取り付け位置等によりマイナス側に生じる傾向がある。
そして、ピッチ指令制限値は、d軸荷重及びq軸荷重の上記傾向を加味して設定され、例えば、d軸荷重のプラス方向、d軸荷重のマイナス方向、q軸荷重のプラス方向、及びq軸荷重のマイナス方向で全て異なってもよいし、各軸のマイナス方向及びプラス方向で同じとされるが、d軸とq軸とでは異なってもよい。
しかしながら、風力発電装置10の水平方向や垂直方向に極端なウィンドシアがかかる場合において、風力発電装置10が、独立ピッチ制御を行ったとしてもピッチ指令制限値により、ピッチ角指令値の大きさが制限され、十分な荷重低減効果が得られない場合がある。
そこで、十分な荷重低減効果を得るために、ピッチ指令制限値の幅を広くすると、翼20のピッチが、広くなった変動幅で常時駆動することとなり、ピッチ角の駆動装置に必要以上の負荷がかかる可能性があり好ましくない。特に、本第1実施形態に係る風力発電装置10のように、作動油の圧力によってピッチ角を制御する場合は、作動油の温度に許容値を超える過剰な上昇が生じる場合がある。
そこで、本第1実施形態に係るピッチ角制御部62は、独立ピッチ制御を行う場合であって、翼根荷重が予め設定された設定値内の場合、ピッチ指令制限値内で翼根荷重に応じたピッチ角指令値を出力し、翼根荷重が上記設定値を超える場合にのみ、ピッチ指令制限値を超えて翼根荷重に応じたピッチ角指令値を出力する。
図5は、第1実施形態に係るピッチ角制御部62の電気的構成を示すブロック図である。
ピッチ角制御部62は、3軸−2軸変換部70、ピッチ角指令値演算部72、ピッチ角制限部78、及び2軸−3軸変換部80を備える。
3軸−2軸変換部70は、荷重計測部66で計測された各翼20毎の翼根荷重(翼根荷重A,B,C)が入力され、該翼根荷重A,B,Cを、上述したd軸及びq軸で示される静止座標系におけるd軸荷重及びq軸荷重へ変換する。
3軸−2軸変換部70による変換後のd軸荷重及びq軸荷重は、ピッチ角指令値演算部72へ各々出力される。
ピッチ角指令値演算部72は、入力されたd軸荷重又はq軸荷重に基づいて、翼根荷重を低減するための制御アルゴリズム(例えばPI制御)によって、d軸荷重又はq軸荷重毎のピッチ角指令値を生成する。
ピッチ角制限部78は、ピッチ角指令値演算部72から入力されたピッチ角指令値を入力されたピッチ指令制限値で制限し、2軸−3軸変換部80へ出力する。
ここで、ピッチ指令制限値は、予め定められたピッチ角変化幅を基準として、発電機の出力に基づいたピッチ指令制限値を算出する制限値算出部82A、及びコレクティブピッチ角に基づいたピッチ指令制限値を算出する制限値算出部82Bによって決定される。
そして、制限値算出部82A,82Bによって決定されたピッチ指令制限値は、ピッチ角制限部78へ出力される。
なお、上述したようにピッチ指令制限値には、上限値と下限値とが定められることとなるが、上限値とは、d軸及びq軸のプラス方向にピッチ角を変化させる場合の最大値をいう。一方、下限値とは、d軸及びq軸のマイナス方向にピッチ角を変化させる場合の最大値をいう。
2軸−3軸変換部80は、入力されたピッチ角指令値を各翼20に対応したピッチ角指令値A,B,Cへ変換し、出力する。
そして、ピッチ角制御部62は、d軸荷重及びq軸荷重に基づいて算出されたピッチ角指令値A,B,Cを対応する電磁比例方向流量制御弁46へ各々出力する。
さらに、本第1実施形態に係るピッチ角制御部62は、ピッチ指令制限値を超えて翼根荷重に応じたピッチ角指令値を出力するために、最大値緩和部84及び最小値緩和部86を備える。なお、最大値緩和部84及び最小値緩和部86には、風力発電装置10が受ける風が偏った風速分布であることを示す設定値が予め設定されている。
最大値緩和部84及び最小値緩和部86には、ピッチ角指令値演算部72で生成されたピッチ角指令値が入力される。最大値緩和部84及び最小値緩和部86は、入力されたピッチ角指令値が上記設定値内であるか否かを判定する。
そして、最大値緩和部84及び最小値緩和部86は、ピッチ角指令値が設定値を超えている場合にのみ、制限値算出部82Bから入力されたピッチ角制限値を緩和する。すなわち、最大値緩和部84は、ピッチ角指令値がプラスの設定値を超えている場合にのみ、ピッチ角制限値の上限値を緩和し、最小値緩和部86は、ピッチ角指令値がマイナスの設定値を超えている場合に、ピッチ角制限値の下限値を緩和する。設定値は、d軸のプラス方向、d軸のマイナス方向、q軸のプラス方向、及びq軸のマイナス方向で各々異なっていてもよし、全て又は一部が同一であってもよい。
なお、ピッチ角制限値の緩和は、ピッチ角制限値に上限値及び下限値を設けない、すなわち、ピッチ角指令値に制限を設けないこと、又は、ピッチ角制限値の上限値及び下限値を予め定められた他の上限値及び下限値に広げることをいう。
次に、従来の独立ピッチ制御によってピッチ角指令値を生成する場合、及び本第1実施形態に係る独立ピッチ制御によってピッチ角指令値を生成する場合についての、シミュレーションにより得られた結果を説明する。
図6(A)は従来の独立ピッチ制御を実行した場合における3軸の翼根荷重A,B,Cの時間変化を示し、図6(B)は本第1実施形態に係る独立ピッチ制御を実行した場合における3軸の翼根荷重A,B,Cの時間変化を示す。図6(A),(B)共に、約7〜15秒の間において、翼根荷重A,B,Cが大きくなっている。
図7(A),(B)は、図6(A),(B)に示す翼根荷重の時間変化に対応しており、2軸(d軸及びq軸)に変換された翼根荷重、並びにd軸及びq軸のピッチ角指令値を示す。
図7(A)に示す従来の独立ピッチ制御では、q軸の翼根荷重が過大となることに伴い、算出されたq軸のピッチ角指令値が、ピッチ指令制限値を超える場合が生じている。そして、ピッチ指令制限値を超えたピッチ角指令値は、ピッチ指令制限値の上限値で制限されている(約7〜16秒の間)。
一方、図7(B)に示す本第1実施形態に係る独立ピッチ制御では、q軸の翼根荷重が過大となり、ピッチ角指令値が設定値を超えた場合にのみ(約9〜13秒の間)、ピッチ指令制限値を超えたピッチ角指令値が出力されている。そして、q軸のピッチ角指令値が設定値を超えなくなると、再び、ピッチ角指令値は、ピッチ指令制限値によって制限されている。
図8(A),(B)は、図7(A),(B)に示すd軸及びq軸のピッチ角指令値に基づいて算出された3軸のピッチ角指令値A,B,Cを示す。図8(A)は従来の独立ピッチ制御を実行した場合における3軸のピッチ角指令値A,B,Cを示し、図8(B)は本第1実施形態に係る独立ピッチ制御を実行した場合における3軸のピッチ角指令値A,B,Cを示す。
そして、図8(B)に示すように、本第1実施形態に係る独立ピッチ制御を実行した場合におけるピッチ角指令値A,B,Cの方が、図8(A)に示す従来の独立ピッチ制御を実行した場合におけるピッチ角指令値A,B,Cに比べて大きな角度となっている。
これにより、本第1実施形態に係る風力発電装置10は、従来の風力発電装置では低減することができなかった、風速分布についても補償できるようになった。
以上説明したように、本第1実施形態に係る風力発電装置10は、ピッチ角が制御可能とされている複数の翼20が連結されているロータ18の回転により発電し、翼20のピッチ角の変化量を示すピッチ角指令値を出力するピッチ角制御部62と、ピッチ角制御部62から出力されたピッチ角指令値に基づいて、翼20のピッチ角を変化させる油圧シリンダ48と、翼根荷重を計測する荷重計測部66とを備える。そして、ピッチ角制御部62は、風力発電装置10が受ける風が偏った風速分布であることを示す設定値が予め設定されており、算出したピッチ角指令値が設定値内の場合、ピッチ指令制限値内でピッチ角指令値を出力し、算出したピッチ角指令値が設定値を超える場合にのみ、ピッチ指令制限値を超えて翼根荷重に応じたピッチ角指令値を出力する。
これにより、本第1実施形態に係る風力発電装置10は、翼20のピッチ角の駆動装置に通常の風速やそれによって生じる風速分布においては必要以上の負荷をかけることなく、かつ強い風を受けた場合に生じる風速分布に対しても翼根荷重を十分に低減させることができる。
また、本第1実施形態に係る風力発電装置10は、ピッチ角指令値が設定値を超える場合にのみ、ピッチ指令制限値を緩和させる。
さらに、本第1実施形態に係る風力発電装置10は、油圧でピッチ角を変化させるが、翼根荷重が設定値を超える場合にのみ、ピッチ指令制限値を超えてピッチ角指令値を出力させるので、作動油の温度上昇を招くことなく、かつ強い風を受けた場合に生じる風速分布に対しても翼根荷重を十分に低減させることができる。
なお、本第1実施形態に係るピッチ角制御部62は、作動油の温度を検知し、独立ピッチ制御を行っている場合であって、作動油の温度が所定値を超えた場合に、ピッチ指令制限値を緩和させることを停止してもよい。
〔第2実施形態〕
以下、本発明の第2実施形態について説明する。
なお、本第2実施形態に係る風力発電装置10の構成は、図1,2に示す第1実施形態に係る風力発電装置10の構成と同様であるので説明を省略する。
そして、本第2実施形態に係る風力発電装置10は、ピッチ各指令値演算部72で生成されたピッチ角指令値が設定値を超える場合にのみ、生成されたピッチ角指令値に応じたゲインをピッチ角制限部78で制限されたピッチ角指令値に積算することによって、ピッチ指令制限値を超えたピッチ角指令値を出力する。
図9は、本第2実施形態に係るピッチ角制御部62の電気的構成を示すブロック図である。なお、図9における図5と同一の構成部分については図5と同一の符号を付して、その説明を省略する。
本第2実施形態に係るピッチ角制御部62は、ピッチ角指令値演算部72で生成されたピッチ角指令値が入力されるゲイン出力部90を備える。なお、本第2実施形態に係るピッチ角制御部62は、第1実施形態に係るピッチ角制御部62が備えていた最大値緩和部84及び最小値緩和部86を備えない。
ゲイン出力部90は、風力発電装置10が受ける風が偏った風速分布であることを示す設定値が予め設定されている。そしてゲイン出力部90は、入力されたピッチ角指令値が上記設定値よりも大きい場合に、図10に示すようにピッチ角指令値に応じたゲインを出力する。なお、ゲイン出力部90は、一例として、設定値を第1閾値とし、ピッチ角指令値が設定値を超えると、ピッチ角指令値に応じた1以上の値をゲインとして出力するが、ピッチ角指令値が第2閾値を超えると、ゲインをピッチ角指令値に応じて増加させることなく、一定(図10の例では2)とする。
また、図10に示すようなピッチ角指令値に応じたゲインは、例えば、ルックアップテーブルの形式で予め定められてもよいし、予め定められた演算式によってピッチ角指令値に応じて算出されてもよい。
そして、ゲイン出力部90は、ピッチ角制限部78へゲインを出力する。ピッチ角制限部78は、ゲイン出力部90からのゲインが入力されると、ピッチ角指令値をピッチ指令制限値で制限することなく、該ピッチ角指令値を入力されたゲインで乗算し、その結果を2軸−3軸変換部80へ出力する。
従って、本第2実施形態に係る風力発電装置10は、翼20のピッチ角の駆動装置に必要以上の負荷をかけることなく、強い風を受けた場合でも翼20に生じる翼根荷重を、容易に低減させることができる。
〔第3実施形態〕
以下、本発明の第3実施形態について説明する。
なお、本第3実施形態に係る風力発電装置10の構成は、図1,2に示す第1実施形態に係る風力発電装置10の構成と同様であるので説明を省略する。
そして、本第3実施形態に係る風力発電装置10は、ピッチ角指令値が設定値を超える場合にのみ、ピッチ角指令値と設定値との差に応じたピッチ角の変化量の増分をピッチ角指令値に加算することによって、ピッチ指令制限値を超えたピッチ角指令値を出力する。
図11は、本第3実施形態に係るピッチ角制御部62の電気的構成を示すブロック図である。なお、図11における図5と同一の構成部分については図5と同一の符号を付して、その説明を省略する。
本第3実施形態に係るピッチ角制御部62は、ピッチ角指令値演算部72で生成されたピッチ角指令値が入力される増分算出部92、及びピッチ角制限部78と2軸−3軸変換部80との間に加算器94を備える。なお、本第3実施形態に係るピッチ角制御部62は、第1実施形態に係るピッチ角制御部62が備えていた最大値緩和部84及び最小値緩和部86を備えない。
増分算出部92は、風力発電装置10が受ける風が偏った風速分布であることを示す設定値が予め設定されている。そして、増分算出部92は、入力されたピッチ角指令値が上記設定値よりも大きい場合に、該ピッチ角指令値と該設定値との差分である増分値を算出し、該増分値を加算器94へ出力する。
加算器94は、ピッチ角制限部78から入力されたピッチ角指令値に、増分算出部92から入力された増分値を加算する。そして、加算器は、加算したピッチ角指令値を2軸−3軸変換部80へ出力する。
すなわち、本第3実施形態に係るピッチ角制御部62は、ピッチ角指令値演算部72で生成されたピッチ角指令値をピッチ角制限部78で制限するものの、ピッチ角指令値が設定値を超える場合に、増分算出部92で増分値を算出しピッチ角制限部78で制限されたピッチ角指令値に加算する。このため、本第3実施形態に係るピッチ角制御部62は、ピッチ角指令値が設定値を超える場合にのみ、ピッチ指令制限値を超えて翼根荷重に応じたピッチ角指令値を出力することとなる。
従って、本第3実施形態に係る風力発電装置10は、翼20のピッチ角の駆動装置に必要以上の負荷をかけることなく、強い風を受けた場合でも翼に生じる翼根荷重を、容易に低減させることができる。
以上、本発明を、上記各実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。発明の要旨を逸脱しない範囲で上記各実施形態に多様な変更または改良を加えることができ、該変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
例えば、上記各実施形態では、翼20の付け根に生じる荷重として翼根荷重を計測し、該翼根荷重を3軸から2軸に変換し、ピッチ角指令値を算出する形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではない。例えば、翼20の付け根に生じる荷重としてモーメントを計測し、該モーメントを3軸から2軸に変換し、ピッチ角指令値を算出する形態としてもよいし、翼根に生じる荷重又はモーメントを計測によってではなく、ロータ18の回転数、発電機のトルク、及び翼20のピッチ角から推定する形態としてもよい。
また、上記各実施形態では、ピッチ角指令値演算部72によって生成したピッチ角指令値が、風力発電装置10が受ける風が偏った風速分布であることを示す設定値を超える場合に、制限値を超えたピッチ角指令値を出力する形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではない。
例えば、測定した翼根荷重そのものが、翼根荷重に対応して設定された設定値を超える場合に、制限値を超えたピッチ角指令値を出力してもよい。また、異なる翼20における翼根荷重の差が、該差に対応して設定された設定値を超える場合に、制限値を超えたピッチ角指令値を出力してもよい。
また、上記各実施形態では、翼根荷重を3軸から2軸に変換し、ピッチ角指令値を算出する形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、翼根荷重を2軸に変換することなく、3軸としたままでピッチ角指令値を算出する形態としてもよい。
また、上記各実施形態では、翼20のピッチ角を変化させるアクチュエータとして油圧シリンダを用いる形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、翼20のピッチ角を変化させるアクチュエータとして電気モータを用いる形態としてもよい。
10 風力発電装置
20 翼
48 油圧シリンダ
62 ピッチ角制御部
66 荷重計測部
84 最大値緩和部
86 最小値緩和部
90 ゲイン出力部
92 増分算出部
また、ロータ面全体は均一な風速を受けず、風向によっても各翼20に生じる翼根荷重は変化する。そこで、荷重計測部66によって計測された3つの各翼20の翼根荷重を回転座標系から静止座標系、さらには3軸から2軸へ変換することによって、図3に示すように風力発電装置10のロータ面全体が受ける風のエネルギーが、静止座標系の2軸(d軸及びq軸)で表される。なお、d軸及びq軸とは、翼20の回転軸に垂直な平面を示す軸であり、例えば、支柱14と略平行な軸をq軸とし、q軸に対して垂直な軸をd軸とする。
最大値緩和部84及び最小値緩和部86には、ピッチ角指令値演算部72で生成されたピッチ角指令値が入力される。最大値緩和部84及び最小値緩和部86は、入力されたピッチ角指令値が上記設定値内であるか否かを判定する。
そして、最大値緩和部84及び最小値緩和部86は、ピッチ角指令値が設定値を超えている場合にのみ、制限値算出部82Bから入力されたピッチ指令制限値を緩和する。すなわち、最大値緩和部84は、ピッチ角指令値がプラスの設定値を超えている場合にのみ、ピッチ指令制限値の上限値を緩和し、最小値緩和部86は、ピッチ角指令値がマイナスの設定値を超えている場合に、ピッチ指令制限値の下限値を緩和する。設定値は、d軸のプラス方向、d軸のマイナス方向、q軸のプラス方向、及びq軸のマイナス方向で各々異なっていてもよし、全て又は一部が同一であってもよい。
なお、ピッチ指令制限値の緩和は、ピッチ指令制限値に上限値及び下限値を設けない、すなわち、ピッチ角指令値に制限を設けないこと、又は、ピッチ指令制限値の上限値及び下限値を予め定められた他の上限値及び下限値に広げることをいう。
加算器94は、ピッチ角制限部78から入力されたピッチ角指令値に、増分算出部92から入力された増分値を加算する。そして、加算器94は、加算したピッチ角指令値を2軸−3軸変換部80へ出力する。

Claims (7)

  1. 各々独立してピッチ角が制御可能とされている複数の翼が連結されているロータの回転により発電する風力発電装置の翼ピッチ制御装置であって、
    前記ピッチ角の変化量を示す指令値を出力するピッチ角制御手段と、
    前記ピッチ角制御手段から出力された前記指令値に基づいて、前記ピッチ角を変化させるアクチュエータと、
    前記翼に生じる荷重を計測する計測手段と、
    を備え、
    前記ピッチ角制御手段は、前記風力発電装置が受ける風が偏った風速分布であることを示す設定値が予め設定されており、前記計測手段によって計測された前記荷重又は前記荷重に基づいた値が前記設定値内の場合、所定の制限値内で該荷重に応じた前記指令値を出力し、前記荷重又は前記荷重に基づいた値が前記設定値を超える場合にのみ、該制限値を超えて該荷重に応じた前記指令値を出力する翼ピッチ制御装置。
  2. 前記ピッチ角制御手段は、前記計測手段によって計測された前記荷重又は前記荷重に基づいた値が前記設定値を超える場合にのみ、前記制限値を緩和させることによって、前記制限値を超えた前記指令値を出力する請求項1記載の翼ピッチ制御装置。
  3. 前記ピッチ角制御手段は、前記計測手段によって計測された前記荷重又は前記荷重に基づいた値が前記設定値を超える場合にのみ、該荷重又は該荷重に基づいた値に応じたゲインを前記指令値に積算することによって、前記制限値を超えた前記指令値を出力する請求項1記載の翼ピッチ制御装置。
  4. 前記ピッチ角制御手段は、前記計測手段によって計測された前記荷重又は前記荷重に基づいた値が前記設定値を超える場合にのみ、該荷重又は該荷重に基づいた値と該設定値との差に応じた前記ピッチ角の変化量の増分を前記指令値に加算することによって、前記制限値を超えた前記指令値を出力する請求項1記載の翼ピッチ制御装置。
  5. 前記アクチュエータは、油圧で前記ピッチ角を変化させる請求項1記載の翼ピッチ制御装置。
  6. 各々独立してピッチ角が制御可能とされている複数の翼と、
    請求項1記載の翼ピッチ制御装置と、
    を備えた風力発電装置。
  7. 各々独立して複数の翼が連結されているロータの回転により発電し、前記ピッチ角の変化量を示す指令値を出力するピッチ角制御手段と、前記ピッチ角制御手段から出力された前記指令値に基づいて、前記ピッチ角を変化させるアクチュエータと、前記翼に生じる荷重を計測する計測手段と、を備えた風力発電装置の翼ピッチ制御方法であって、
    前記風力発電装置が受ける風が偏った風速分布であることを示す設定値が予め設定されており、前記計測手段によって計測された前記荷重又は前記荷重に基づいた値が前記設定値内の場合、所定の制限値内で該荷重に応じた前記指令値を出力し、前記荷重又は前記荷重に基づいた値が前記設定値を超える場合にのみ、該制限値を超えて該荷重に応じた前記指令値を出力する翼ピッチ制御方法。
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