JP6314104B2 - 風力発電設備及び風力発電設備の制御方法 - Google Patents

風力発電設備及び風力発電設備の制御方法 Download PDF

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Description

本開示は、風力発電設備及び風力発電設備の制御方法に関する。
風力発電設備において、風車翼のピッチ角を調節してロータ回転数を制御することが知られている。
例えば、特許文献1には、風車形状より定まる最大出力が得られるような風車ロータの回転数に対するピッチ角の特性を求め、この特性に基づいて、風車のピッチ角制御を行うようにした風力発電機が開示されている。
特開2003−239843号公報
ところで、ナセルの向き(風車ロータの回転面の向き)に応じてヨー角が制御される風力発電設備では、急激な風向変化が生じると、ヨー追従に時間を要し、風向とナセルの向きとの間の角度(風向偏差)が大きくなることがある。
このとき、ロータ正面からの風速成分は実際の風速に比べて小さくなるため、上述のようなピッチ角に基づく回転数制御が行われる風力発電設備では、ロータ回転数を維持しようとして、風車翼のピッチ角がファイン側に制御されて、フルファインピッチ角付近に維持される場合がある。この場合、風向きによっては、風車翼に過大な荷重が作用する。これにより翼の損傷や翼の位置によっては翼がタワーに接触するおそれがある。
上述の事情に鑑みて、本発明の少なくとも一実施形態は、風向変化に起因する翼過大荷重を回避可能な風力発電設備を提供することを目的とする。
(1)本発明の少なくとも一実施形態に係る風力発電設備は、
風車翼を含むロータと、
前記ロータを回転可能に支持するためのナセルと、
前記ナセルを旋回させるように構成されたヨー駆動部と、
前記風車翼のピッチ角を変化させるように構成されたピッチ駆動部と、
前記ピッチ駆動部にピッチ角指令値を与えて前記ピッチ駆動部を制御するように構成された制御装置と、
を備える風力発電設備であって、
前記制御装置は、
少なくとも前記ロータの回転数に基づいてピッチ角要求値を算出するように構成された要求値算出部と、
少なくとも風向と前記ナセルの向きとの間の角度が閾値A(ただし、A>0である。)以上であるときに、フルファインピッチ角とフルフェザーピッチ角との間のピッチ角をリミット値として設定するためのリミット値設定部と、
前記ピッチ角要求値が前記リミット値よりも前記フルファインピッチ角側にある場合、前記リミット値を前記ピッチ角指令値に設定するとともに、前記ピッチ角要求値が前記リミット値である、又は、前記フルフェザーピッチ角側にある場合、前記ピッチ角要求値を前記ピッチ角指令値に設定するように構成された指令値算出部と、
を含む。
風向偏差が所定値よりも大きい場合、風車翼に実際に作用する風速に対してロータ正面からの風速成分が小さいため、ロータ回転数を維持するためにピッチ角要求値はフルファインピッチ角に近い値をとることになり、このことが翼の過大荷重発生の原因となる。
この点、上記(1)の構成では、風向とナセルの向きとの間の角度(風向偏差)が所定値よりも大きい場合に、ピッチ角のリミット値をフルファインピッチ角よりもフェザー側の値に設定し、ロータ回転数に基づいて算出されるピッチ角要求値に対して該リミット値による制限を付与するようにした。これにより、風向偏差が所定値よりも大きい場合であっても、風車翼のピッチ角がフルファインピッチ角付近に維持されるのを防ぐことができ、風向変化に起因する翼過大荷重を回避することができる。
なお、上記(1)のようなピッチ角のリミット値を設けなくても、風力発電設備をシャットダウンさせて風車翼のピッチ角をフルフェザーピッチ角にすることにより、風車翼に加わる荷重を低減させることも可能な場合がある。しかしながら、この場合、シャットダウン中に、風車翼のピッチ角がフルフェザーに移行する過程において、複数の風車翼間に大きな荷重偏差が生じるため、タワートップに大きな荷重が発生する場合がある。この点、上記(1)の構成では、風力発電設備をシャットダウンさせることなく翼過大荷重を回避できるので、翼及びタワートップの過大荷重も回避することができる。
(2)幾つかの実施形態では、上記(1)の構成において、前記リミット値設定部は、前記風向と前記ナセルの向きとの間の前記角度に基づいて前記リミット値を決定するように構成される。
上記(2)の構成によれば、風向偏差に応じて適切なピッチ角のリミット値を設定することができる。
(3)幾つかの実施形態では、上記(1)又は(2)の構成において、前記リミット値設定部は、前記風向と前記ナセルの向きとの間の前記角度と前記閾値Aとの大小関係によらず設定されるベースリミット値と、前記風向と前記ナセルの向きとの間の前記角度が前記閾値A(ただし、A>0である。)以上であるときに前記角度に基づいて定まるリミット補正量との和を前記リミット値として設定するように構成される。
典型的な風力発電設備には、風向偏差によらないピッチ角のリミットが設定されたロジックを採用したものがある。上記(3)の構成によれば、風向偏差が所定値よりも大きい場合に、風向偏差によらずに設定されるベースリミット値と風向偏差に基づいて定まるリミット補正量との和をピッチ角のリミット値として設定するので、典型的な風力発電設備のロジックに対する簡単な修正により、上記(1)又は(2)で述べた制御装置を構築することができる。
(4)幾つかの実施形態では、上記(2)または(3)の構成において、前記リミット値設定部は、前記風向と前記ナセルの向きとの間の前記角度が前記閾値Aよりも大きい閾値A以上であるときに、前記リミット値を、前記角度が前記閾値Aであるときよりもフェザー側に近づけるように構成される。
風向偏差が大きいほど、実際の風速に比べて風速の正面成分が小さくなるため、回転数制御によるピッチ角要求値はよりファイン側の値となり、翼に作用する荷重が大きくなる傾向となる。
この点、上記(4)の構成では、風向偏差がAであるときよりも、風向偏差がAよりも大きい閾値A以上であるときにピッチ角のリミット値をよりフェザー側に設定して、翼に作用する荷重をより減少させるようにしたので、風向変化に起因する翼過大荷重を適切に回避することができる。
(5)幾つかの実施形態では、上記(4)の構成において、前記リミット値設定部は、前記風向と前記ナセルの向きとの間の前記角度が前記閾値A以上前記閾値A以下である範囲において、前記角度の増加とともに、前記リミット値をフェザー側に近づけるように構成される。
上記(5)の構成では、風向偏差がA以上A以下である範囲において、風向偏差の増加とともにリミット値をフェザー側に近づけるようにしたので、風向変化に起因する翼過大荷重をより適切に回避することができる。
(6)幾つかの実施形態では、上記(5)の構成において、前記リミット値設定部は、前記風向と前記ナセルの向きとの間の前記角度が前記閾値A以上前記閾値A以下である範囲において、前記リミット値を前記角度に比例して増加させるように構成される。
(7)幾つかの実施形態では、上記(1)〜(6)の何れかの構成において、前記リミット値設定部は、風速に基づいて前記リミット値を決定するように構成される。
上述のように、風向偏差が所定値以上である場合、ロータ正面の風速成分が小さいため、ロータ回転数を維持しようとしてピッチ角要求値はファイン側に固定されてしまい、翼に作用する荷重が大きくなる傾向にある。このとき、風車翼に作用する風速が大きいほど、ピッチ角要求値がファイン側に固定されることによる荷重増大傾向は顕著である。
この点、上記(7)の構成では、風速に基づいてリミット値を決定するようにしたので、翼の荷重を効果的に低減できる。
(8)幾つかの実施形態では、上記(7)の構成において、前記リミット値設定部は、前記風速が閾値Uよりも大きい閾値U以上であるときに、前記リミット値を、前記風速が前記閾値Uであるときよりもフェザー側に近づけるように構成される。
上述のように、風向偏差が所定値以上である場合、風車翼に作用する風速が大きいほど、ピッチ角要求値がファイン側に固定されることによる荷重増大傾向は顕著である。
この点、上記(8)の構成では、風速がUであるときよりも、風速がUよりも大きいU以上である時にピッチ角のリミット値をよりフェザー側に設定して、翼に作用する荷重をより減少させるようにしたので、翼の荷重を効果的に低減できる。
(9)幾つかの実施形態では、上記(8)の構成において、前記リミット値設定部は、前記風速が前記閾値U以上前記閾値U以下である範囲において、前記風速の増加とともに、前記リミット値をフェザー側に近づけるように構成される。
上記(9)の構成では、風速がU以上U以下である範囲において、風速の増加とともにリミット値をフェザー側に近づけるようにしたので、風向変化に起因する翼過大荷重をより適切に回避することができる。
(10)幾つかの実施形態では、上記(9)の構成において、前記リミット値設定部は、前記風速が前記閾値U以上前記閾値U以下である範囲において、前記リミット値を前記風速に比例して増加させるように構成される。
(11)幾つかの実施形態では、上記(1)〜(10)の何れかの構成において、前記閾値Aは、30°以上50°以下である。
ある風車機種においては風向偏差が30°未満の場合、実際の風速とロータ正面の風速成分とのずれが比較的小さいため、風速がある程度大きければロータ回転数制御の下でピッチ角要求値はフェザー側に調節される。このため、風向偏差が30°未満の場合には翼に過大荷重が作用することは少ない。
一方、風向偏差が50°を超える場合、実際の風速とロータ正面の風速成分とのずれが大きく、風車翼に作用する風速がある程度大きくても、ロータ回転数制御の下でピッチ角要求値はフルファインピッチ角に固定されてしまうことが多い。このため、風向偏差が50°を超える場合、翼に過大荷重が作用しやすい。
この点、上記(11)の構成によれば、前記閾値Aを30°以上50°以下に設定したので、翼荷重の発生レベルに応じて上記(1)〜(10)で述べたリミット値によるピッチ角の制限を行って、翼過大荷重を効果的に回避できる。
(12)幾つかの実施形態では、上記(4)〜(6)の何れかの構成において、前記閾値AはA(°)≧A(°)+5°を満たす。
上述したように、風向偏差が大きいほど、実際の風速に比べて風速の正面成分が小さくなるため、回転数制御によるピッチ角要求値はよりファイン側の値となり、翼に作用する荷重が大きくなる傾向となる。このため、風向偏差が大きくなるにしたがって、ロータ回転数に基づいて算出されるピッチ角要求値に対してリミット値による制限を付与する必要性が増大する。
この点、上記(12)の構成によれば、ピッチ角のリミット値のための閾値AとAとの間隔を5°以上としたので、ピッチ角要求値に対して制限を付与する必要性に応じた適切なリミットをかけることができる。
(13)幾つかの実施形態では、上記(4)〜(10)の何れかの構成において、前記リミット値設定部は、前記風向と前記ナセルの向きとの間の前記角度が前記Aのときにフルファインピッチ角に対してΔθだけフェザー側のピッチ角をリミット値として設定するように構成され、前記Δθは、2°≦Δθ(°)≦15°を満たす。
風向偏差が所定値以上である場合、上述したようにピッチ角がフルファインピッチ角近傍に固定されると、翼過大荷重が生じるおそれがある。一方、ピッチ角をある程度フェザー側にしてしまうと、風力発電設備をシャットダウンさせる過程と同様の問題が生じうる。すなわち、風向偏差が所定値以上であるときに、ピッチ角がある程度フェザー側にあると、複数の風車翼間に大きな荷重偏差が生じるため、タワートップに大きな荷重が発生する場合がある。
この点、上記(13)の構成によれば、フルファインピッチ角よりも2°〜15°だけフェザー側のピッチ角を風向偏差がAの時のリミット値としたので、風向偏差に起因する翼およびタワートップの過大荷重発生を適切に回避することができる。
(14)本発明の少なくとも一実施形態に係る風力発電設備の制御方法は、
風車翼を含むロータと、
前記ロータを回転可能に支持するためのナセルと、
前記ナセルを旋回させるように構成されたヨー駆動部と、
前記風車翼のピッチ角を変化させるように構成されたピッチ駆動部と、
を含む風力発電設備の制御方法であって、
前記ピッチ駆動部にピッチ角指令値を与えて前記ピッチ駆動部を制御するピッチ制御ステップと、
少なくとも前記ロータの回転数に基づいてピッチ角要求値を算出するように構成された要求値算出ステップと、
少なくとも風向と前記ナセルの向きとの間の角度が閾値A(ただし、A>0である。)以上であるときに、フルファインピッチ角(θ)とフルフェザーピッチ角との間のピッチ角をリミット値として設定するためのリミット値設定ステップと、
前記ピッチ角要求値が前記リミット値よりも前記フルファインピッチ角側にある場合、前記リミット値を前記ピッチ角指令値に設定するとともに、前記ピッチ角要求値が前記リミット値である、又は、前記フルフェザーピッチ角側にある場合、前記ピッチ角要求値を前記ピッチ角指令値に設定するように構成された指令値算出ステップと、
を備える。
風向偏差が所定値よりも大きい場合、風車翼に実際に作用する風速に対してロータ正面からの風速成分が小さいため、ロータ回転数を維持するためにピッチ角要求値はフルファインピッチ角に近い値をとることになり、このことが翼の過大荷重発生の原因となる。
この点、上記(14)の方法では、風向とナセルの向きとの間の角度(風向偏差)が所定値よりも大きい場合に、ピッチ角のリミット値をフルファインピッチ角よりもフェザー側の値に設定し、ロータ回転数に基づいて算出されるピッチ角要求値に対して該リミット値による制限を付与するようにした。これにより、風向偏差が所定値よりも大きい場合であっても、風車翼のピッチ角がフルファインピッチ角付近に維持されるのを防ぐことができ、風向変化に起因する翼過大荷重を回避することができる。
なお、上記(14)のようなピッチ角のリミット値を設けなくても、風力発電設備をシャットダウンさせて風車翼のピッチ角をフルフェザーピッチ角にすることにより、風車翼に加わる荷重を低減させることで翼過大荷重を回避することも可能な場合がある。しかしながら、この場合、シャットダウン中に、風車翼のピッチ角がフルフェザーに移行する過程において、複数の風車翼間に大きな荷重偏差が生じるため、タワートップに大きな荷重が発生する場合がある。この点、上記(14)の方法では、風力発電設備をシャットダウンさせることなく翼過大荷重を回避できるので、翼及びタワートップの過大荷重も回避することができる。
本発明の少なくとも一実施形態によれば、風向変化に起因する翼過大荷重を回避可能な風力発電設備が提供される。
一実施形態に係る風力発電設備の全体構成を示す概略図である。 一実施形態に係る風力発電設備における風向偏差を説明するための図である。 風力発電設備において翼に過大荷重が作用する原理について説明する図である。 風力発電設備においてタワートップに荷重が生じる原理について説明する図である。 風力発電設備においてタワートップに荷重が生じる原理について説明する図である。 一実施形態に係る制御装置の構成を示す図である。 一実施形態に係る風力発電設備の制御フローを示す図である。 一実施形態に係るリミット値設定部におけるブロック線図である。 一実施形態に係るリミット値設定部におけるルックアップテーブルを示す図である。
以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
まず、図1を参照して本発明の一実施形態に係る風力発電設備の全体構成について説明する。図1は、一実施形態に係る風力発電設備の全体構成を示す概略図である。同図に示すように、風力発電設備1は、風車翼2が取り付けられたハブ4と、ハブ4が連結される回転シャフト6とを含むロータ3と、発電機10と、回転シャフト9を介してロータ3の回転エネルギーを発電機10に伝えるためのドライブトレイン8と、を備える。ロータ3はナセル12に回転可能に支持される。また、ナセル12は、ヨー旋回座軸受18を介してタワー14に旋回可能に支持される。発電機10は、ドライブトレイン8によって伝えられるロータ3の回転エネルギーによって駆動されるように構成される。なお、ハブ4は、ハブカバー5に覆われていてもよい。
この風力発電設備1では、風車翼2が受けた風の力によってロータ3全体が回転すると、回転シャフト6からドライブトレイン8に回転が入力される。回転シャフト6から入力された回転はドライブトレイン8によって回転シャフト9を介して発電機10に伝達される。ドライブトレイン8は、回転シャフト6から入力された回転を増速するように構成された増速機であってもよい。ドライブトレイン8は、油圧ポンプと、高圧油ラインと、低圧油ラインと、油圧モータとを含む油圧式ドライブトレインであってもよい。また、ドライブトレイン8は、機械式(ギヤ式)の増速機であってもよい。
また、風力発電設備1は、ハブ4と発電機10とがドライブトレイン8を介さずに直接連結されたダイレクトドライブ方式の風力発電設備であってもよい。
ドライブトレイン8及び発電機10は、タワー14に支持されるナセル12の内部に収容されていてもよい。タワー14は水上又は陸上の基礎に立設されてもよい。
風力発電設備1は、ナセル12を旋回させるように構成されたヨー駆動部20と、風車翼2のピッチ角を変化させるように構成されたピッチ駆動部22と、ピッチ駆動部を制御するための制御装置100(図6参照)をさらに備える。
ヨー駆動部20は、ヨー旋回座軸受18を回転させるためのヨーモータ(不図示)と、ヨー旋回座軸受18とヨーモータとの間に介装されるギアを含んでもよい。ヨー駆動部20は、制御装置100の有するヨー制御部110(図6参照)から指令値を受け取って、該指令値に基づき、タワー14に対してナセル12をタワー14の中心軸回りに旋回させてヨー角(ナセル12の向き)を制御するようになっていてもよい。
ピッチ駆動部22は、油圧シリンダ(不図示)と、油圧シリンダに圧油を供給するための圧油源(例えば油圧ポンプ;不図示)と、油圧シリンダへの圧油の供給量を調節するための油圧バルブ(不図示)と、を含んでもよい。例えば、風車翼2は、翼根部において油圧シリンダのピストンロッドと接続されており、油圧シリンダのストローク値に伴ってピッチ角が変化するように構成されてもよい。
ピッチ駆動部22は、風車翼2のピッチ角が制御装置100(図6参照)から受け取ったピッチ角指令値となるように、必要量の圧油を油圧シリンダに供給するように油圧バルブの開度を調整するようになっていてもよい。
ここで、図2〜図5を参照して、風力発電設備において風向偏差が大きい時に翼に過大な荷重が生じるメカニズムについて説明する。
図2は、風力発電設備における風向偏差を説明するための図である。本明細書において、「風向偏差」とは、風向とナセル12の向きとの間の角度の絶対値(図2に示す角度A)のことをいう。
図2において、矢印Uは風力発電設備1に向かって吹く風を表す。また、ナセル12の向きとは、ロータ3の回転面と直行する方向のことである。よって、矢印Uによって示される風向と、ナセル12の向きとがなす角度Aを、本明細書においては「風向偏差」と呼ぶ。
ナセル12の向き(ロータ3の回転面の向き)に応じてヨー角が制御される風力発電設備1では、風向に変化が生じると、ヨー駆動部20によってナセル12が風向に追従するように旋回される。このようにして、風向が変化してもロータ3の正面から風を受けて、風のエネルギーを効率的に電力エネルギーに変換できるようになっている。
しかしながら、このようにヨー制御される風力発電設備1において、急激な風向変化が生じると、ヨー追従に時間を要し、図2に示すように、風向とナセル12の向きとの間の角度である風向偏差Aが大きくなることがある。
図3は、風力発電設備において風車翼が過大荷重を受ける原理について説明する図である。図3の(A)(B)ともに、ロータ3が1回転するうち、風車翼2が最下部付近にきたときの風車翼2の断面を示すものである。図3の(A)は風車翼2がロータ3の正面から風を受ける場合に風車翼2に作用する力を示した模式図であり、図3の(B)は、風向偏差がある程度大きい場合に風車翼2に作用する力を示した模式図である。なお図3〜図5において、Uは風速ベクトルを示し、rΩは周速ベクトルを示し、Wは、風車翼2を基準とした相対風速ベクトルを示す。相対風速Wは、風速Uと周速rΩとに基づいて得られる。また、αは迎角を示し、Lは風車翼2に働く揚力を示す。なお、ここで、「迎角」とは、風車翼2のコード方向(風車翼2の前縁LEと後縁TEとを結ぶ方向)と、相対風速Wの方向との間の角度のことをいうものとする。
なお、ピッチ角を「ファイン側」にするとは、風車翼2が受ける風により回転シャフト6にトルクが付与されるようにピッチ角を変化させることをいう。また、ピッチ角を「フェザー側」にするとは、風を受け流す(風車翼2に作用する風が回転シャフト6に対してトルクを与えない)ように風車翼2のピッチ角を変えることをいう。
図3の(A)に示すように、風車翼2がロータ3の正面から風を受ける場合には、風速がある程度大きい場合には、ロータ回転数を抑制するために、フルファインよりもフェザー側のピッチ角となる。
また、図3の(B)に示すように、風向偏差Aが大きくなって、風車翼2がロータの斜め前方から風を受ける場合には、ロータ正面からの風速成分(WcosAとなる)は実際の風速に比べて小さくなる。このため、ピッチ角に基づく回転数制御においては、ロータ回転数を維持しようとして、風車翼2のピッチ角が、図3の(A)に示す場合よりもファイン側に制御される。そして、図3の(B)に示すように、フルファインピッチ角付近に維持されることがある。
ここで、風車翼2に作用する揚力Lは、おおよそ、迎角αの増加に伴い大きくなり、また、相対風速Wの2乗に比例して大きくなることが知られている。
図3(B)の場合においては、図3(A)の場合に比べて、風速Uの大きさは同一であるが、相対風速Wが大きいとともに、迎角αも大きいため、風車翼2に作用する揚力Lが大きくなる。また、図3(B)の場合には、風車翼2のピッチ角がフルファインピッチ角に近いため、揚力Lの大部分は、回転シャフト6の軸方向の成分(スラスト力)として風車翼2に作用する。すなわち、風車翼2に対して、風車翼2をタワー14に押し付ける方向に大きな荷重が作用し、風車翼2が最下部付近にきたときにタワーに接触する可能性もある。
ところで、風力発電設備1をシャットダウンさせて風車翼2のピッチ角をフルフェザーピッチ角にすることにより、風車翼2に加わる荷重を低減させることも可能な場合がある。しかしながら、この場合、シャットダウン中に、風車翼2のピッチ角がフルフェザーに移行する過程において、複数の風車翼間に大きな荷重偏差が生じるため、タワートップに大きな荷重が発生する場合がある。
図4及び5は、タワートップに荷重が生じる原理について説明する図である。図4には、風向偏差が大きくなったときに、風力発電設備1をシャットダウンさせずにピッチ角に基づく回転数制御を継続した場合の、風車翼2の断面が示される。図5には、風向偏差が大きくなったときに、風力発電設備1をシャットダウンさせて、ピッチ角をフルフェザーに変化させる途中の過程における、風車翼2の断面が示される。また、図4(A)及び図5(A)は、ロータ3が1回転するうち、風車翼2が最上部付近にきたときの風車翼2の断面を示すものであり、図4(B)及び図5(B)は、ロータ3が1回転するうち、風車翼2が最下部付近にきたときの風車翼2の断面を示すものである。
風向偏差が大きくなったときに、風力発電設備1をシャットダウンさせずにピッチ角に基づく回転数制御を継続する場合、風車翼2が最上部にあるときには(図4の(A))、風車翼2が最下部にあるとき(図4の(B))に比べて、相対風速Wが大きく、迎角αが小さい。ここで、風車翼2に作用する揚力は、相対風速Wが2乗で効くため、図4の(C)に示すように、風車翼2に作用する荷重は、図4(B)の風車翼2が最下部にあるとき(F)に比べて、図4(A)の風車翼2が最上部にあるとき(F)のほうが大きくなる。したがって、これらの荷重の差によって、タワートップにおいては首上げモーメント(ロータ3の回転面と、水平面とが交差する軸回りに作用するモーメント)が発生する。
一方、風向偏差が大きくなったときに、風力発電設備1をシャットダウンさせて、ピッチ角をフルフェザーに変化させる途中の過程では(このときピッチ角はフルファインとフルフェザーの間の角度である)、風車翼2が最上部にあるときには(図5の(A))、風車翼2が最下部にあるとき(図5の(B))に比べて、相対風速Wが大きい。さらに、シャットダウンの過程であるため、風力発電設備1の運転中に比べてロータ回転数が減少しており、周速rΩが減少するため、相対風速Wの差は運転中(図4参照)よりも大きくなる。
また、迎角αの絶対値は図5(A)のほうが図5(B)よりも大きいが、図5(A)及び(B)の双方において迎角αの値が負であり、迎角αに応じた揚力係数が負となる領域である。すなわち、風車翼2に作用する揚力の向きが、図4に示す場合と逆向きとなる。
したがって、図5(C)に示すように、相対風速W及び迎角αの絶対値の双方が、図5(B)の場合よりも図5(A)の場合に大きいため、風車翼2に作用する荷重の絶対値は風車翼2が最上部にあるときの荷重Fのほうが、風車翼2が最下部にあるときの荷重Fに比べて大きくなるとともに、これらの荷重の偏差が、風力発電設備1の運転中(図4参照)に比べて拡大する。また、風車翼2に作用する荷重の向きが、図4とは逆向きになるため、タワートップにおいては、首下げモーメント(ロータ3の回転面と、水平面とが交差する軸回りに作用するモーメント)が発生する。
このように、風力発電設備1をシャットダウンさせるときに、風車翼2のピッチ角がフルフェザーに移行する過程において、複数の風車翼間に大きな荷重偏差が生じるため、タワートップに大きな荷重が発生することがある。
本発明の実施形態に係る風力発電設備及びその制御方法によれば、上述したような翼やタワートップの過大荷重を回避することができる。
以下に、図6〜図9を参照して、一実施形態に係る制御装置及びこの制御装置を用いた制御方法について説明する。
図6は、一実施形態に係る制御装置の構成を示す図である。同図に示すように、制御装置100は、要求値算出部122と、リミット値設定部124と、指令値算出部126と、を含むピッチ制御部120を有し、ピッチ駆動部22に指令値算出部126で算出したピッチ角指令値を与えてピッチ駆動部22を制御するように構成される。
この制御装置を用いたピッチ駆動部22の制御フローを、図7〜図9を参照して説明する。図7は、一実施形態に係る風力発電設備の制御フローを示す図であり、図8は、一実施形態に係るリミット値設定部におけるブロック線図であり、図9は、一実施形態に係るリミット値設定部におけるルックアップテーブルを示す図である。
一実施形態に係る風力発電設備1の制御フローの概要は、以下のようになる。まず、要求値算出部122により、ロータ3の回転数に基づいてピッチ角要求値を算出する(図7のS2)。すなわち、ロータ3の回転数を所定値に制御するためのピッチ角をピッチ角要求値として算出する。なお、ピッチ角要求値は、ロータ回転数に加えて、ロータ回転数以外の要素を考慮して算出されるようになっていてもよい。例えば、ピッチ角要求値は、ロータ回転数に加えて、回転シャフト6に作用するトルクを考慮して算出するようにしてもよい。なお、風速が低い領域においては、風車翼2で受け取る空力トルクを増加させるため、ピッチ角要求値はフルファイン近傍に維持される場合がある。
一方、リミット値設定部124により、風向きとナセルの向きとの間の角度(風向偏差)が閾値A(ただし、A>0である。)以上であるときに、フルファインピッチ角(θ)とフルフェザーピッチ角との間のピッチ角をリミット値として設定する(S4)。この際、リミット値は、風向偏差に基づいて決定されるようになっていてもよい。あるいは、リミット値は、風向偏差及び風速に基づいて決定されるようになっていてもよい。
S4において設定されたリミット値は、指令値算出部126において、要求値算出部122で算出されたピッチ角要求値と比較される(S6)。ここで、ピッチ角要求値がリミット値よりもフルファインピッチ角側(ファイン側)にある場合、リミット値がピッチ角指令値に設定される(S8)。また、ピッチ角要求値がリミット値と等しいか、又はリミット値よりもフルフェザーピッチ側(フェザー側)にある場合、ピッチ角要求値がピッチ角指令値に設定される(S10)。すなわち、S6〜S10では、S2で算出されたピッチ角要求値に基づいて定まるピッチ角指令値に対し、S4で設定したリミット値により、風車翼2のピッチ角がリミット値よりもファイン側とならないように制限をかける。
そして、S8又はS10で設定されたピッチ角指令値をピッチ駆動部に与えて、風車翼2のピッチ角がピッチ角指令値となるようにピッチ駆動部を制御する(S12)。
上述した風力発電設備1の制御フローによれば、風向とナセル12の向きとの間の角度(風向偏差)が所定の閾値Aよりも大きい場合に、ピッチ角のリミット値をフルファインピッチ角よりもフェザー側の値に設定し、ロータ回転数に基づいて算出されるピッチ角要求値に対して該リミット値による制限を付与する。これにより、風向偏差が所定の閾値Aよりも大きい場合であっても、風車翼2のピッチ角がフルファインピッチ角付近に維持されるのを防ぐことができ、風向変化に起因する翼過大荷重を回避することができる。
また、上述した風力発電設備1の制御フローによれば、風力発電設備1をシャットダウンさせることなく翼過大荷重を回避できるので、翼のみならずタワートップの過大荷重も回避することができる。
次に、一実施形態に係るリミット値設定部124の詳細について述べる。
一実施形態に係るリミット値設定部124では、風向偏差A及び風速Uに基づいて、リミット値を決定する。
図8のブロック線図に示すように、リミット値設定部124は、風向偏差A及び風速Uを示す信号を入力として受け取る。なお、風向偏差Aは、風向とナセル12の向き(風車ロータの回転面の向き)との間の角度であり、風力発電設備1の例えばナセル12に設けられた風向計及びナセル方位計によって得られる計測値から取得されてもよい。また、風速Uは、風車翼2に作用する風速であり、風力発電設備1の例えばナセル12に設けられた風速計によって得られる計測値から取得されてもよい。
リミット値設定部124において、入力された風向偏差Aを示す信号は、ローパスフィルタ128によって比較的高周波のノイズを除去するフィルタ処理を施された後、ルックアップテーブル130を参照して、風向偏差Aに応じた暫定のリミット値Δθ を決定する。ルックアップテーブル130は、風向偏差Aと暫定のリミット値Δθ との相関関係を予め定義したテーブルであり、制御装置100の記憶部(不図示)に記憶されていてもよい。
また、リミット値設定部124において、入力された風速Uを示す信号は、ローパスフィルタ132によって比較的高周波のノイズを除去するフィルタ処理を施された後、ルックアップテーブル134を参照して、風速Uに応じた係数c(ただし、0≦c≦1である。)を決定する。ルックアップテーブル134は、風速Uと係数cとの相関関係を予め定義したテーブルであり、制御装置100の記憶部(不図示)に記憶されていてもよい。
そして、風向偏差Aに応じてルックアップテーブル130から決定された暫定リミット値Δθ と、風速Uに応じてルックアップテーブル134から決定された係数cとを乗算器136において乗算することにより、風向偏差に基づくリミット値Δθが取得される。
図9(A)のグラフには、一実施形態に係るリミット値設定部124にて参照されるルックアップテーブル130に定義される風向偏差Aと暫定のリミット値Δθ との相関関係が示される。
図9(A)のグラフに示されるように、リミット値設定部124では、風向偏差がゼロ以上閾値A未満である時には暫定リミット値Δθ はゼロに設定され、閾値A以上である領域において、暫定リミット値Δθ はゼロよりも大きい値に設定される。また、風向偏差が閾値A以上(ただしA>A)であるときに、暫定リミット値Δθ は、風向偏差が閾値Aであるときよりも大きな値に設定される(すなわち、フェザー側に近づく)とともに、風向偏差が閾値A以上前記閾値A以下の範囲においては、風向偏差の増加とともに、暫定リミット値Δθ が増加するようになっている(すなわち、フェザー側に近づく)。また、風向偏差が閾値A以上(ただしA>A)であるときに、暫定リミット値Δθは、一定値ΔθA2 をとるように設定される。
風向偏差が大きいほど、実際の風速に比べて風速の正面成分が小さくなるため、回転数制御によるピッチ角要求値はよりファイン側の値となり、翼に作用する荷重が大きくなる傾向となる。
上述のように、風向偏差が大きくなるにしたがってリミット値をフェザー側に近づけることで、風向変化に起因する翼過大荷重を適切に回避することができる。
幾つかの実施形態では、閾値Aは、30°以上50°以下である。閾値Aを前述の範囲とすることで、翼荷重の発生レベルに応じて風向偏差に応じたリミット値によるピッチ角の制限を行って、翼過大荷重を効果的に回避できる。
幾つかの実施形態では、閾値AはA≧A+5°を満たす。ピッチ角のリミット値のための閾値Aと閾値Aとの間隔を5°以上とすることで、ピッチ角要求値に対して制限を付与する必要性に応じた適切なリミットをかけることができる。
幾つかの実施形態では、風向偏差がAのときの暫定リミット値暫定リミット値Δθ が、2°≦Δθ ≦15°を満たすように構成される。このように、フルファインピッチ角よりも2°〜15°だけフェザー側のピッチ角を風向偏差がAの時のリミット値とすることで、風向偏差に起因する翼過大荷重を適切に回避することができるとともに、風向偏差に起因するタワートップの過大荷重を回避することができる。
図9(B)のグラフには、一実施形態に係るリミット値設定部124にて参照されるルックアップテーブル134に定義される風速Uと係数cとの相関関係が示される。
図9(B)のグラフに示されるように、リミット値設定部124では、風速がゼロ以上閾値U未満である時には係数cはゼロに設定され、閾値Uよりも大きい領域において、係数cはゼロよりも大きい値に設定される。また、風向偏差が閾値U以上(ただしU>U)であるときに、係数cは、風速が閾値Uであるときよりも大きな値である1に設定される(すなわち、フェザー側に近づく)とともに、風速が閾値U以上前記閾値U以下の範囲においては、風速の増加とともに、係数cが増加するようになっている(すなわち、フェザー側に近づく)。また、風速が閾値U以上(ただしU>U)であるときに、係数cは、一定値をとるように設定される。
風向偏差が所定値(A)以上である場合、ロータ3の正面の風速成分が小さいため、ロータ回転数を維持しようとしてピッチ角要求値はファイン側に固定されてしまい、翼に作用する荷重が大きくなる傾向にある。このとき、風車翼2に作用する風速が大きいほど、ピッチ角要求値がファイン側に固定されることによる荷重増大傾向は顕著である。
上述のように、風速Uに基づいてリミット値を決定することで、翼の荷重を効果的に低減できる。また、風速が大きいほどピッチ角のリミット値をよりフェザー側に設定して、翼に作用する荷重をより減少させるようにしたので、翼の荷重を効果的に低減できる。
一方、一実施形態では、風向偏差に基づくリミット値Δθとは別に、風向偏差Aと閾値Aとの大小関係によらずに定まるベースリミット値ΔθBaseが設定される。この場合、加算器140にて風向偏差に基づくリミット値Δθと、風向偏差Aの大きさによらずに定まるベースリミット値ΔθBaseとを加算することによって、リミット値Δθが取得される。
ベースリミット値ΔθBaseは、フルファインピッチ角θであってもよい。また、ベースリミット値ΔθBaseは、発電機出力に応じて変化するようになっていてもよい。
あるいは、一実施形態では、風向偏差Aによらないベースリミット値ΔθBaseは設定されておらず、風向偏差に基づくリミット値Δθをそのままリミット値Δθとしてもよい。
上述の構成では、風向偏差が閾値A以下であるとき、又は風速が閾値U以下である時には、暫定リミット値又は係数cの一方がゼロであるため、風向偏差に基づくリミット値はゼロとなる。すなわち、風向偏差が閾値A以上であり、かつ、風速が閾値U以上である場合にのみ、風向偏差に基づくリミット値がゼロよりも大きくなり、実際のピッチ角制御に影響をもつようになる。
翼の過大荷重は、風向偏差及び風速のいずれもが大きいときに発生しやすいので、上述のようなリミット値の設定とすることで、翼過大荷重を適切に回避することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることはなく、上述した実施形態に変形を加えた形態や、これらの形態を適宜組み合わせた形態も含む。
本明細書において、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
また、本明細書において、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
また、本明細書において、一の構成要素を「備える」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
1 風力発電設備
2 風車翼
3 ロータ
4 ハブ
5 ハブカバー
6 回転シャフト
8 ドライブトレイン
9 回転シャフト
10 発電機
12 ナセル
14 タワー
18 ヨー旋回座軸受
20 ヨー駆動部
22 ピッチ駆動部
100 制御装置
110 ヨー制御部
120 ピッチ制御部
122 要求値算出部
124 リミット値設定部
126 指令値算出部
128 ローパスフィルタ
130 ルックアップテーブル
132 ローパスフィルタ
134 ルックアップテーブル
136 乗算器
140 加算器

Claims (12)

  1. 風車翼を含むロータと、
    前記ロータを回転可能に支持するためのナセルと、
    前記ナセルを旋回させるように構成されたヨー駆動部と、
    前記風車翼のピッチ角を変化させるように構成されたピッチ駆動部と、
    前記ピッチ駆動部にピッチ角指令値を与えて前記ピッチ駆動部を制御するように構成された制御装置と、
    を備える風力発電設備であって、
    前記制御装置は、
    少なくとも前記ロータの回転数に基づいてピッチ角要求値を算出するように構成された要求値算出部と、
    少なくとも風向と前記ナセルの向きとの間の角度が閾値A(ただし、A>0である。)以上であるときに、フルファインピッチ角とフルフェザーピッチ角との間のピッチ角をリミット値として設定するためのリミット値設定部と、
    前記ピッチ角要求値が前記リミット値よりも前記フルファインピッチ角側にある場合、前記リミット値を前記ピッチ角指令値に設定するとともに、前記ピッチ角要求値が前記リミット値である、又は、前記フルフェザーピッチ角側にある場合、前記ピッチ角要求値を前記ピッチ角指令値に設定するように構成された指令値算出部と、
    を含み、
    前記リミット値設定部は、前記風向と前記ナセルの向きとの間の前記角度に基づいて前記リミット値を決定するとともに、前記風向と前記ナセルの向きとの間の前記角度が前記閾値A よりも大きい閾値A 以上であるときに、前記リミット値を、前記角度が前記閾値A であるときよりもフェザー側に近づけるように構成された
    ことを特徴とする風力発電設備。
  2. 前記リミット値設定部は、前記風向と前記ナセルの向きとの間の前記角度と前記閾値Aとの大小関係によらず設定されるベースリミット値と、前記風向と前記ナセルの向きとの間の前記角度が前記閾値A(ただし、A>0である。)以上であるときに前記角度に基づいて定まるリミット補正量との和を前記リミット値として設定するように構成されたことを特徴とする請求項1記載の風力発電設備。
  3. 前記リミット値設定部は、前記風向と前記ナセルの向きとの間の前記角度が前記閾値A以上前記閾値A以下である範囲において、前記角度の増加とともに、前記リミット値をフェザー側に近づけるように構成されたことを特徴とする請求項1又は2に記載の風力発電設備。
  4. 前記リミット値設定部は、前記風向と前記ナセルの向きとの間の前記角度が前記閾値A以上前記閾値A以下である範囲において、前記リミット値を前記角度に比例して増加させるように構成されたことを特徴とする請求項に記載の風力発電設備。
  5. 前記リミット値設定部は、風速に基づいて前記リミット値を決定するように構成されたことを特徴とする請求項1乃至の何れか一項に記載の風力発電設備。
  6. 風車翼を含むロータと、
    前記ロータを回転可能に支持するためのナセルと、
    前記ナセルを旋回させるように構成されたヨー駆動部と、
    前記風車翼のピッチ角を変化させるように構成されたピッチ駆動部と、
    前記ピッチ駆動部にピッチ角指令値を与えて前記ピッチ駆動部を制御するように構成された制御装置と、
    を備える風力発電設備であって、
    前記制御装置は、
    少なくとも前記ロータの回転数に基づいてピッチ角要求値を算出するように構成された要求値算出部と、
    少なくとも風向と前記ナセルの向きとの間の角度が閾値A (ただし、A >0である。)以上であるときに、フルファインピッチ角とフルフェザーピッチ角との間のピッチ角をリミット値として設定するためのリミット値設定部と、
    前記ピッチ角要求値が前記リミット値よりも前記フルファインピッチ角側にある場合、前記リミット値を前記ピッチ角指令値に設定するとともに、前記ピッチ角要求値が前記リミット値である、又は、前記フルフェザーピッチ角側にある場合、前記ピッチ角要求値を前記ピッチ角指令値に設定するように構成された指令値算出部と、
    を含み、
    前記リミット値設定部は、風速に基づいて前記リミット値を決定するとともに、前記風速が閾値Uよりも大きい閾値U以上であるときに、前記リミット値を、前記風速が前記閾値Uであるときよりもフェザー側に近づけるように構成されたことを特徴とする風力発電設備。
  7. 前記リミット値設定部は、前記風速が前記閾値U以上前記閾値U以下である範囲において、前記風速の増加とともに、前記リミット値をフェザー側に近づけるように構成されたことを特徴とする請求項に記載の風力発電設備。
  8. 前記リミット値設定部は、前記風速が前記閾値U以上前記閾値U以下である範囲において、前記リミット値を前記風速に比例して増加させるように構成されたことを特徴とする請求項に記載の風力発電設備。
  9. 前記閾値Aは、30°以上50°以下であることを特徴とする請求項1乃至の何れか一項に記載の風力発電設備。
  10. 前記閾値AはA(°)≧A(°)+5°を満たすことを特徴とする請求項乃至の何れか一項に記載の風力発電設備。
  11. 前記リミット値設定部は、前記風向と前記ナセルの向きとの間の前記角度が前記Aのときにフルファインピッチ角に対してΔθだけフェザー側のピッチ角をリミット値として設定するように構成され、前記Δθは、2°≦Δθ(°)≦15°を満たすことを特徴とする請求項乃至の何れか一項に記載の風力発電設備。
  12. 風車翼を含むロータと、
    前記ロータを回転可能に支持するためのナセルと、
    前記ナセルを旋回させるように構成されたヨー駆動部と、
    前記風車翼のピッチ角を変化させるように構成されたピッチ駆動部と、
    を含む風力発電設備の制御方法であって、
    前記ピッチ駆動部にピッチ角指令値を与えて前記ピッチ駆動部を制御するピッチ制御ステップと、
    少なくとも前記ロータの回転数に基づいてピッチ角要求値を算出するように構成された要求値算出ステップと、
    少なくとも風向と前記ナセルの向きとの間の角度が閾値A(ただし、A>0である。)以上であるときに、フルファインピッチ角とフルフェザーピッチ角との間のピッチ角をリミット値として設定するためのリミット値設定ステップと、
    前記ピッチ角要求値が前記リミット値よりも前記フルファインピッチ角側にある場合、前記リミット値を前記ピッチ角指令値に設定するとともに、前記ピッチ角要求値が前記リミット値である、又は、前記フルフェザーピッチ角側にある場合、前記ピッチ角要求値を前記ピッチ角指令値に設定するように構成された指令値算出ステップと、
    を備え
    前記リミット値設定ステップでは、前記風向と前記ナセルの向きとの間の前記角度に基づいて前記リミット値を決定するとともに、前記風向と前記ナセルの向きとの間の前記角度が前記閾値A よりも大きい閾値A 以上であるときに、前記リミット値を、前記角度が前記閾値A であるときよりもフェザー側に近づける
    ことを特徴とする風力発電設備の制御方法。
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