JPWO2012115117A1 - ワイヤレス給電装置、ワイヤレス受電装置およびワイヤレス電力伝送システム - Google Patents

ワイヤレス給電装置、ワイヤレス受電装置およびワイヤレス電力伝送システム Download PDF

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Abstract

本発明の一実施形態に係るワイヤレス給電装置110は、受電コイル30を有するワイヤレス受電装置120に非接触で電力供給を行うワイヤレス給電装置であって、給電コイル10と、給電コイル10に交流電流を供給することによって、給電コイル10と受電コイル30との磁気結合に基づき、給電コイル10から受電コイル30に電力供給を行わせる制御回路であって、交流電流の周波数と受電コイルに流れる電流の周波数とを関連付ける当該制御回路20とを備える。この制御回路20は、出力交流電圧の位相を遅延させた遅延交流電圧を生成する位相遅延器(位相遅延回路)21と、遅延交流電圧によってバイアスされ、受電コイル30による磁場を検出する磁気センサ22と、磁気センサ22からの出力電圧と比較電圧とから、出力電圧と比較電圧との位相差に応じた位相差指示電圧を生成する位相検出回路23,24,25と、位相差指示電圧に基づいた周波数を有する出力交流電圧を生成し、出力交流電圧の周波数に応じた周波数を有する交流電流を生成する交流電流生成回路26,27とを有する。

Description

本発明は、非接触で電力伝送を行うためのワイヤレス給電装置、ワイヤレス受電装置、及び、ワイヤレス電力伝送システムに関する。
特許文献1には、磁気結合(電磁結合)の一種である電磁誘導作用を利用して、1次側巻線(給電コイル)から二次側巻線(受電コイル)へ非接触で電力伝送を行う無接点電力伝送装置(ワイヤレス電力伝送システム)が開示されている。この無接点電力伝送装置では、発振回路の出力に基づいて1次側巻線を交流駆動する。発振回路は、発振周波数を可変できる可変周波数発振回路である。この無接点電力伝送装置は、電源から1次側巻線に供給される入力電力を検出し、入力電力が最大となる発振周波数を探して、その発振周波数で発振回路を動作させる。これにより、部品のばらつきやコイルの位置ずれによる電力伝送効率の低下を回避し、伝送効率を向上させることができるとしている。
より具体的には、特許文献1に開示の無接点電力伝送装置は、入力電力を検出するために、入力電圧を検出する電圧検出回路と、入力電流を検出する電流検出回路と、電圧検出回路の出力と電流検出回路の出力との積を演算する乗算回路とを備えている。
特開2010−22076号公報
しかしながら、特許文献1に開示の無接点電力伝送装置では、電圧検出回路及び電流検出回路のためのピークホールド回路や、乗算回路等の部品点数が増加し、制御回路やシステムが複雑になるという問題がある。
そこで、本発明は、複雑な構成の制御回路を用いることなく、効率的な電力伝送を行うことが可能なワイヤレス給電装置、ワイヤレス受電装置、及び、ワイヤレス電力伝送システムを提供することを目的とする。
本願発明者らは、給電コイルと受電コイルとの間の距離や、これらのコイルの中心位置がずれた場合、相互インダクタンスが変化することにより、受電コイルに流れる交流電流の周波数が、給電コイルに流す交流電流の周波数に対してずれ、その結果、電力伝送効率が低下することに着目する。そして、本願発明者らは、この電力伝送効率の低下を抑制するために、給電コイルの交流電流の周波数を、変化した受電コイルの交流電流の周波数に常に追尾させることを考案する。
本発明のワイヤレス給電装置は、受電コイルを有するワイヤレス受電装置に非接触で電力供給を行うワイヤレス給電装置であって、給電コイルと、給電コイルに交流電流を供給することによって、給電コイルと受電コイルとの磁気結合に基づき、給電コイルから受電コイルに電力供給を行わせる制御回路であって、交流電流の周波数と受電コイルに流れる電流の周波数とを関連付ける当該制御回路とを備える。この制御回路は、出力交流電圧の位相を遅延させた遅延交流電圧を生成する位相遅延回路と、遅延交流電圧によってバイアスされ、受電コイルによる磁場を検出する磁気センサと、磁気センサからの出力電圧と比較電圧とから、出力電圧と比較電圧との位相差に応じた位相差指示電圧を生成する位相検出回路と、位相差指示電圧に基づいた周波数を有する出力交流電圧を生成し、出力交流電圧の周波数に応じた周波数を有する交流電流を生成する交流電流生成回路とを有する。
例えば、「交流電流の周波数と受電コイルに流れる電流の周波数とを関連付ける」とは、交流電流の周波数と受電コイルに流れる電流の周波数とを略一致させることである。なお、交流電流の周波数と受電コイルに流れる電流の周波数とは完全に一致せずとも、例えば、±20%程度の誤差範囲内で略一致させれば、高効率な電力伝送を行うことが可能となる。これより、「交流電流の周波数と受電コイルに流れる電流の周波数とを関連付ける」とは、交流電流の周波数と受電コイルに流れる電流の周波数とを±20%程度の誤差範囲内で略一致させることも含むものとする。
このワイヤレス給電装置によれば、制御回路における位相遅延回路と磁気センサとは、所謂AND回路として機能し、受電コイルによる磁場(すなわち、受電コイルに流れる電流)と、遅延交流電圧(すなわち、電圧制御発振器の出力交流電圧)とのAND演算を行うこととなる。そして、このAND回路と位相検出回路とによって、受電コイルに流れる電流と交流電流生成回路の出力交流電圧との位相差に応じた位相差指示電圧を生成することとなる。したがって、これらの回路と交流電流生成回路とのフィードバック制御によって、交流電流生成回路の出力交流電圧の周波数(すなわち、給電コイルに供給する交流電流の周波数)と、受電コイルに流れる電流の周波数とを関連付けることができる。
このように、このワイヤレス給電装置によれば、位相遅延回路と、磁気センサと、位相検出回路と、交流電流生成回路とからなる簡易な制御回路構成を用いるだけで、給電コイルに供給する交流電流の周波数を、受電コイルに流れる電流の周波数に常に追尾させることができる。したがって、給電コイルと受電コイルとの間の距離や、給電コイルと受電コイルとの中心位置がずれた場合であっても、常に効率的な電力伝送を行うことができる。
なお、位相遅延回路は、出力交流電圧の位相を30°以上360°未満だけ遅延させた遅延交流電圧を生成する。
上記した磁気センサは、非感磁方向が給電コイルによって生じる磁場ベクトル(磁力線)に対して±10°の範囲内の角度をなすように配置されていてもよい。これにより、磁気センサは、給電コイルによる不要な磁場を検出することなく、受電コイルによる磁場を正確に検出することが可能となる。
また、上記したワイヤレス給電装置は、断面略U字状をなしており、磁気センサにおける受電コイルに対向する受電コイル側対向面を除いて、給電コイルに対抗する給電コイル側対向面と、受電コイル側対向面及び給電コイル側対向面に交差する4つの側面との5面を磁気シールドする磁気シールド部材を備えてもよい。これによれば、給電コイルによる不要な磁場をシールドし、磁気センサは、受電コイルによる磁場を正確に検出することが可能となる。
上記した制御回路は、複数の磁気センサと、複数の磁気センサからの出力信号を加算する加算器とを更に備え、上記した位相検出回路は、加算器からの出力電圧と比較電圧とから、出力電圧と比較電圧との位相差に応じた位相差指示電圧を生成してもよい。
この構成によれば、給電コイルと受電コイルとの中心位置がずれた場合であっても、受電コイルによる磁場(受電コイルに流れる電流)を効率的に検出することが可能となる。すなわち、給電コイルの巻回中心軸と受電コイルの巻回中心軸とが一致し(受電コイルが給電コイルに対して真上に位置し)、給電コイルと受電コイルとが互いに平行である場合のみならず、受電コイルが給電コイルに対して斜めにずれた場合(相対的に横方向にずれると共に、非平行となる場合)にも、受電コイルによる磁場(受電コイルに流れる電流)を効率的に検出することが可能となる。
上記した位相検出回路は、磁気センサからの出力電圧と比較電圧とを比較し、出力電圧と比較電圧との位相差に応じたパルス幅を有するパルス電圧を生成するコンパレータと、パルス電圧を平滑化して位相差指示電圧を生成するローパスフィルタとを有してもよい。
上記した交流電流生成回路は、位相差指示電圧に基づいた周波数を有する出力交流電圧を生成する電圧制御発振器と、出力交流電圧の周波数に応じた周波数を有する交流電流を生成する高周波増幅器とを有していてもよい。
本発明のワイヤレス電力伝送システムは、上記したワイヤレス給電装置とワイヤレス受電装置との間で非接触で電力伝送を行うワイヤレス電力伝送システムであって、ワイヤレス給電装置における給電コイルとワイヤレス受電装置における受電コイルとの磁気結合に基づき、給電コイルから受電コイルに電力伝送を行う。
このワイヤレス電力伝送システムによれば、上記したワイヤレス給電装置から非接触で電力取得を行うので、簡易な制御回路構成を用いるだけで、給電コイルに供給する交流電流の周波数を、受電コイルに流れる電流の周波数に常に追尾させることができる。したがって、給電コイルと受電コイルとの間の距離や、給電コイルと受電コイルとの中心位置がずれた場合であっても、常に効率的な電力伝送を行うことができる。
本発明の別のワイヤレス給電装置は、受電コイルと受電コンデンサとを含む受電共振回路を有するワイヤレス受電装置に非接触で電力供給を行うワイヤレス給電装置であって、上記したワイヤレス給電装置において、給電コイルと給電コンデンサとを含み、給電コイルと受電コイルとの磁場共振現象に基づき、給電コイルから受電コイルに電力供給を行うための給電共振回路を更に有する。給電共振回路の共振周波数は、受電共振回路の共振周波数と関連付けられており、上記した制御回路は、交流電流の周波数と受電共振回路の共振電流の周波数とを関連付ける。
ここで、「給電コイルと受電コイルとの磁場共振現象」とは、給電コイルによって発生する交流磁場に基づく受電共振回路の共振現象を意味する。この磁場共振現象も磁気結合(電磁結合)の一種である。給電コイルに交流電流を供給すると、給電コイルによって交流磁場が発生する。これによって、給電コイルと受電コイルとが磁場結合し、受電共振回路が共振する。その際、例えば、交流電流の周波数と受電共振回路の共振周波数(すなわち、受電コイルに流れる電流の周波数)とを関連付ければ、伝送電力の力率を1とすることができ、高効率な電力伝送を行うことが可能となる。
例えば、「交流電流の周波数と受電共振回路の共振周波数とを関連付ける」とは、交流電流の周波数と受電共振回路の共振周波数とを略一致させることである。なお、交流電流の周波数と受電共振回路の共振周波数とは完全に一致せずとも、例えば、±20%程度の誤差範囲内で略一致させれば、伝送電力の力率を高めることができ、高効率な電力伝送を行うことが可能となる。これより、「交流電流の周波数と受電共振回路の共振周波数とを関連付ける」とは、交流電流の周波数と受電共振回路の共振周波数とを±20%程度の誤差範囲内で略一致させることも含むものとする。
また、例えば、「給電共振回路の共振周波数は受電共振回路の共振周波数と関連付けられている」とは、給電共振回路の共振周波数が受電共振回路の共振周波数に略一致していることである。なお、給電共振回路の共振周波数は受電共振回路の共振周波数に完全に一致せずとも、例えば、±20%程度の誤差範囲内で略一致していれば、高効率な電力伝送を行うことが可能となる。これより、「給電共振回路の共振周波数は受電共振回路の共振周波数と関連付けられている」とは、給電共振回路の共振周波数が受電共振回路の共振周波数と±20%程度の誤差範囲内で略一致していることも含むものとする。
この別のワイヤレス給電装置でも、簡易な制御回路構成を用いるだけで、給電コイルに供給する交流電流の周波数を、受電共振回路の共振周波数に常に追尾させることができる。したがって、給電コイルと受電コイルとの間の距離や、給電コイルと受電コイルとの中心位置がずれた場合であっても、常に効率的な電力伝送を行うことができる。
本発明の更に別のワイヤレス給電装置は、受電コイルと受電コンデンサとを含む受電共振回路を有するワイヤレス受電装置に非接触で電力供給を行うワイヤレス給電装置であって、上記したワイヤレス給電装置において、上記した給電コイルは、実質的に共振回路を構成せず、上記した制御回路は、給電コイルに交流電流を供給することによって、給電コイルと受電コイルとの磁場共振現象に基づき、給電コイルから受電コイルに電力供給を行わせる制御回路であって、交流電流の周波数と受電共振回路の共振電流の周波数とを関連付ける。
ここで、「実質的に共振回路を構成しない」とは、受電共振回路の共振周波数を共振周波数とする共振回路を形成しないことを意味するものであり、給電コイルが何らかの回路要素と偶発的に共振することまでも排除する意味ではない。例えば、「実質的に共振回路を構成しない」とは、受電共振回路の共振周波数を共振周波数とする共振回路を形成するために、給電コイルに対して直列又は並列にコンデンサを設けることを行わないことを意味するものである。
この更に別のワイヤレス給電装置では、「給電コイルと受電コイルとの磁場共振現象」において、例えば、交流電流の周波数と受電共振回路の共振周波数(すなわち、受電コイルに流れる電流の周波数)とを関連付ければ、給電コイル自体が共振しなくても、伝送電力の力率を1とすることができ、高効率な電力伝送を行うことが可能となる。
この更に別のワイヤレス給電装置でも、簡易な制御回路構成を用いるだけで、給電コイルに供給する交流電流の周波数を、受電共振回路の共振周波数に常に追尾させることができる。したがって、給電コイルと受電コイルとの間の距離や、給電コイルと受電コイルとの中心位置がずれた場合であっても、常に効率的な電力伝送を行うことができる。
ところで、本願発明者らは、給電共振回路と受電共振回路との2つの共振回路を備えるシステムでは、伝送電力の力率が1となる周波数が2つ存在することを発見した。これにより、このようなワイヤレス電力伝送システムでは、伝送電力の力率を1とする制御を行う場合に、誤動作の虞がある。
しかしながら、この更に別のワイヤレス給電装置によれば、給電コイルが実質的に共振回路を構成しないので、伝送電力の力率が1となる周波数は1つとなる。したがって、伝送電力の力率を1とする制御を行う場合に、すなわち、制御回路によって、給電コイルに供給する交流電流の周波数と受電共振回路の共振電流の周波数とを関連付ける制御において、誤動作を防止することができる。
本発明のワイヤレス受電装置は、上記した別のワイヤレス給電装置、又は、更に別のワイヤレス給電装置から非接触で電力取得を行うワイヤレス受電装置であって、受電コイルと受電コンデンサとを含み、ワイヤレス給電装置における給電コイルと受電コイルとの磁場共振現象に基づき、受電コイルによって給電コイルから電力取得を行うための受電共振回路と、受電コイルから非接触で電力供給を受ける受電ロードコイルと、受電ロードコイルと負荷との間に配置され、受電ロードコイルに接続される一次側のインピーダンスが負荷に接続される二次側のインピーダンスよりも高いインピーダンス変換器とを備える。
このワイヤレス受電装置によれば、上記した別のワイヤレス給電装置又は更に別のワイヤレス給電装置から非接触で電力取得を行うので、簡易な制御回路構成を用いるだけで、給電コイルに供給する交流電流の周波数を、受電コイルに流れる電流の周波数に常に追尾させることができる。したがって、給電コイルと受電コイルとの間の距離や、給電コイルと受電コイルとの中心位置がずれた場合であっても、常に効率的な電力伝送を行うことができる。
ところで、負荷の影響により、受電共振回路の共振状態が変化することを抑制するために、受電共振回路における受電コイルは、受電ロードコイルとの電磁結合を介して負荷に接続されることが好ましい。また、電力伝送効率の観点によれば、受電共振回路における受電コイルと受電ロードコイルとの結合度合い(結合係数)は高いことが好ましい。しかしながら、受電コイルと受電ロードコイルとの結合度合いが高い場合、負荷のインピーダンスが低いと、受電共振回路のQ値が低下してしまい、受電共振回路の共振電流が低下してしまう。その結果、電力伝送効率が低下してしまう。
しかしながら、このワイヤレス受電装置によれば、受電ロードコイルと負荷との間にインピーダンス変換器が配置され、インピーダンス変換器における受電ロードコイル側のインピーダンスが高いので、受電コイルと受電ロードコイルとの結合度合いを高めても、かつ、負荷のインピーダンスが低くても、受電共振回路のQ値が低下することを抑制することができ、受電共振回路の共振電流が低下することを抑制することができる。その結果、ワイヤレス給電装置からの電力伝送効率の低下を抑制することができる。
特に、負荷の影響による電力伝送効率の低下は、給電コイルと受電コイルとの間の距離が大きくなるほど顕著に現れるが、このワイヤレス受電装置によれば、給電コイルと受電コイルとの間の距離が大きい場合に、電力伝送効率の低下の抑制効果が大きい。
本発明の別のワイヤレス電力伝送システムは、上記した別のワイヤレス給電装置又は更に別のワイヤレス給電装置と上記したワイヤレス受電装置との間で非接触で電力伝送を行うワイヤレス電力伝送システムであって、ワイヤレス給電装置における給電コイルとワイヤレス受電装置における受電コイルとの磁場共振現象に基づき、給電コイルから受電コイルに電力伝送を行う。
この別のワイヤレス電力伝送システムによれば、上記した別のワイヤレス給電装置又は更に別のワイヤレス給電装置から非接触で電力取得を行うので、簡易な制御回路構成を用いるだけで、給電コイルに供給する交流電流の周波数を、受電コイルに流れる電流の周波数に常に追尾させることができる。したがって、給電コイルと受電コイルとの間の距離や、給電コイルと受電コイルとの中心位置がずれた場合であっても、常に効率的な電力伝送を行うことができる。
本発明によれば、複雑な構成の制御回路を用いることなく、効率的な電力伝送を行うことができる。
図1は、図2に示す給電コイル、磁気センサ、受電コイル、及び、受電ロードコイルの物理的な構造を示す断面図である。 図2は、本発明の第1の実施形態に係るワイヤレス電力伝送システム、ワイヤレス給電装置、及び、ワイヤレス受電装置の電気的な構成を示す図である。 図3は、図2に示すワイヤレス給電装置の各部信号波形を示す図である。 図4は、図2に示す磁気センサの物理的な形状の一例を示す図である。 図5は、図2に示す磁気センサの電気的な等価回路の一例を示す図である。 図6は、図2に示す磁気センサの一例としてGaAsホール素子の磁束密度−ホール電圧特性を示す図である。 図7は、給電コイルに対する磁気センサの配置例を示す図である。 図8は、給電コイルに対する磁気センサの配置変形例を示す図である。 図9は、本発明の第3の実施形態に係るワイヤレス給電装置の構成を示す図である。 図10は、図11に示す給電コイル、磁気センサ、受電コイル、及び、受電ロードコイルの物理的な構造を示す断面図である。 図11は、本発明の第2の実施形態に係るワイヤレス電力伝送システム、ワイヤレス給電装置、及び、ワイヤレス受電装置の電気的な構成を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、各図面において同一又は相当の部分に対しては同一の符号を附すこととする。
[第1の実施形態]
図2は、本発明の第1の実施形態に係るワイヤレス電力伝送システムの電気的な構成を示す図である。図2に示すワイヤレス電力伝送システム100は、ワイヤレス給電装置110とワイヤレス受電装置120とを備え、ワイヤレス給電装置110からワイヤレス受電装置120へ非接触で電力伝送を行うものである。
ワイヤレス給電装置110は、給電コイル10と、制御回路20とを有する。一方、ワイヤレス受電装置120は、受電コイル30と受電コンデンサ31とからなる受電共振回路32を有する。
ワイヤレス給電装置110では、制御回路20が、給電コイル10に交流電流(例えば、方形波または正弦波の電流)を供給することによって、給電コイル10と受電コイル30との磁場共振現象に基づき、給電コイル10から受電コイル30に電力供給が行われる。ここで、「給電コイル10と受電コイル30との磁場共振現象」とは、給電コイル10によって発生する交流磁場に基づく受電共振回路32の共振現象を意味する。給電コイル10に交流電流を供給すると、給電コイル10によって交流磁場が発生する。これによって、給電コイル10と受電コイル30とが磁場結合し、受電共振回路32が共振する。その際、制御回路20は、受電共振回路32の共振電流の周波数情報(すなわち、受電コイル30に流れる電流の周波数情報)を検出し、交流電流の周波数を受電共振回路32の共振電流の周波数に一致させる。すると、給電コイル10自体が共振しなくても、伝送電力の力率を1とすることができ、高効率な電力伝送を行うことが可能となる。
このように、ワイヤレス給電装置110では、給電コイル10は、実質的に共振回路を構成しない。ここで、「実質的に共振回路を構成しない」とは、受電共振回路32の共振周波数を共振周波数とする共振回路を形成しないことを意味するものであり、給電コイル10が何らかの回路要素と偶発的に共振することまでも排除する意味ではない。例えば、「実質的に共振回路を構成しない」とは、受電共振回路32の共振周波数を共振周波数とする共振回路を形成するために、給電コイル10に対して直列又は並列にコンデンサを設けることを行わないことを意味するものである。
ワイヤレス給電装置110では、給電コイル10と受電コイル30との磁場結合が強くなればなるほど受電共振回路32の共振周波数に影響が及ぶ。すなわち、給電コイル10と受電コイル30とを十分に磁場結合できる程度に近づけた状態での受電共振回路32の共振周波数は、給電コイル10と受電コイル30との磁場結合を無視できるほど両者が充分に離れた状態における受電共振回路32単独での共振周波数に対してずれていく。受電共振回路32の共振周波数近傍の周波数の交流電流を給電コイル10に供給することにより、磁場共振型のワイヤレス給電が実現可能となる。
次に、ワイヤレス受電装置120では、受電コイル30と電磁結合(電磁誘導による結合)する受電ロードコイル33を介して、負荷130に接続される。これにより、負荷130に起因する受電共振回路のQ値の低下を抑制することができる。ここで、電力の伝送効率の観点によれば、受電コイル30と受電ロードコイル33との結合度合いは高いことが望ましく、例えば、受電コイル30と受電ロードコイル33との結合係数は0.9以上に設定される。
更に、受電ロードコイル33は、出力トランス(インピーダンス変換器)34を介して、負荷130に接続される。出力トランス34の一次側は受電ロードコイル33に接続されており、二次側は負荷130に接続されている。出力トランス34の一次側巻線Npの巻数は、二次側巻線Nsの巻数より大きい。これにより、出力トランス34の一次側は高インピーダンスであり、出力トランス34の二次側は低インピーダンスである。
次に、図2に加えて図3を参照しながら、ワイヤレス給電装置110における制御回路20について詳細に説明する。図3は、図2に示すワイヤレス給電装置の各部信号S1〜S6の波形を示す図である。図3A〜図3Cでは、VCOが発生する駆動周波数(すなわち、給電コイルに供給する交流電流の周波数)F(D)と、受電共振回路の共振周波数(すなわち、受電コイルに流れる電流の周波数)F(R)との関係がそれぞれ異なり、図3AにはF(D)<F(R)の場合の各部信号波形が示されており、図3BにはF(D)=F(R)の場合の各部信号波形が示されており、図3CにはF(D)>F(R)の場合の各部信号波形が示されている。
制御回路20は、位相遅延器(位相遅延回路)21と、磁気センサ22と、コンパレータ23と、ローパスフィルタ(LPF)24と、誤差増幅器25と、電圧制御発振器(VCO)26と、高周波増幅器27とを有する。なお、本実施形態では、コンパレータ23と、LPF24と、誤差増幅器25とが位相検出回路を構成し、VCO26と高周波増幅器27とが交流電流生成回路を構成する。
位相遅延器21は、VCO26からの交流電圧S1の位相を90°遅延させた遅延交流電圧S2を生成し、この遅延交流電圧S2を磁気センサ22に供給する。なお、VCO26からの交流電圧S1の位相に対する遅延交流電圧S2の位相の遅延量は90°であることが好ましいが、30°以上360°未満であってもよい。
磁気センサ22は、受電コイル30による磁場(B)S3を検出することによって、受電共振回路32の共振電流の周波数情報(すなわち、受電コイル30に流れる電流の周波数情報)を検出する。磁気センサ22としては、ホール素子、MR素子、GMR素子、TMR素子などが適用可能である。以下の説明では、磁気センサ22としてホール素子を使用した場合を例示する。
磁気センサ22は、遅延交流電圧S2によってバイアスされる。これにより、磁気センサ22は、遅延交流電圧S2と交流磁場S3とのAND演算結果に相当する出力電圧S4を生成することとなる。磁気センサ22はVCO26からの交流電圧で駆動されるため、出力電圧S4は正弦波となり、その振幅は最大となっている。
コンパレータ23は、磁気センサ22からの出力電圧S4と比較電圧とを比較する。本実施形態では、比較電圧として出力電圧S4の反転電圧を用いる。これにより、出力電圧S4における正のタイミング期間に応じたパルス電圧S5を生成する(波形整形)。
これらの位相遅延器21と磁気センサ22とは、所謂AND回路として機能し、受電コイル30による磁場(すなわち、受電コイル30に流れる電流)S3と、遅延交流電圧(すなわち、VCO26の出力交流電圧)S2とのAND演算を行うこととなる。そして、このAND回路とコンパレータ23とによって、受電コイル30に流れる電流とVCO26の出力交流電圧との位相差に応じたパルス電圧を生成することとなる。
LPF24は、コンパレータ23からのパルス電圧S5を平均化し、平均化されたパルス電圧を誤差増幅器25へ出力する。誤差増幅器25は、平均化されたパルス電圧S6と基準電圧Vrefとの誤差を増幅し、VCO26へ出力する。VCO26は、誤差増幅器25からの電圧を制御電圧(位相差指示電圧)として、この電圧に応じた周波数を有する交流電圧を生成する。なお、VCO26の制御電圧に対する電圧S6のレベルに応じて、誤差増幅器25は必ずしも備えなくてもよい。
このように、位相遅延器21と、磁気センサ22と、コンパレータ23と、LPF24と、誤差増幅器25と、VCO26とのフィードバック制御によって、VCO26の出力交流電圧の周波数を、受電コイル30による磁場の位相周波数(受電コイル30に流れる電流の位相周波数)に一致させることができる。
詳説すれば、図3Aに示すようにF(D)<F(R)の場合、VCO26の出力交流電圧S1の位相が受電コイル30による磁場(受電コイル30に流れる電流)S3の位相よりも進んでいるために、パルス電圧S5のパルス幅は図3Bに示すF(D)=F(R)の平衡状態よりも小さくなり、平均化電圧S6が低下する。この場合、S1とS3の位相差がゼロとなるように、すなわち、S6が基準電圧Vrefと等しくなるようにフィードバックがかかり、図3Bの状態となって平衡する。
一方、図3Cに示すようにF(D)>F(R)の場合、VCO26の出力交流電圧S1と受電コイル30による磁場(受電コイル30に流れる電流)S3との位相関係が図3Aに示すF(D)<F(R)の状態と逆になり、S1の位相がS3の位相よりも遅れているために、パルス電圧S5のパルス幅は図3Bに示すF(D)=F(R)の平衡状態よりも大きくなり、平均化電圧S6が上昇する。この場合にも、上記同様に、S1とS3の位相差がゼロとなるように、すなわち、S6が基準電圧Vrefと等しくなるようにフィードバックがかかり、図3Bの状態となって平衡する。
このようにして、回路が正常動作時には、図3Bに示すF(D)=F(R)の理想的な状態、すなわち、VCO26の出力交流電圧S1の位相が受電コイル30による磁場(受電コイル30に流れる電流)S3の位相とが一致した状態に常に自動チューニングされ、この平衡状態が維持されることとなる。
高周波増幅器27は、VCO26の出力交流電圧S1に応じて、受電コイル30に流れる電流の位相周波数(受電共振回路32の共振電流の位相周波数)に一致した位相周波数を有する交流電流を、給電コイル10に供給する。
次に、磁気センサ22について詳細に説明する。図4は、磁気センサの物理的な形状の一例を示す図であり、図5は、磁気センサの電気的な等価回路の一例を示す図である。また、図6は、磁気センサの一例としてGaAsホール素子の磁束密度−ホール電圧特性を示す図である。
図4に示すように、磁気センサ22は、感磁方向(紙面垂直方向)D1の磁場に感磁し、不感磁方向(紙面水平方向)D2の磁場に対しては不感(出力ゼロ)の特性を持つ。図5に示すように、磁気センサ22では、端子aから端子cに向けてバイアス電流Icを流すと動作状態となり、端子b−端子dとの間にホール電圧V(H)が発生する。図6に示すように、磁気センサ22では、バイアス電流Icが0mAの時には感磁方向D1に磁場がいくら印加されてもホール電圧V(H)はゼロであり、バイアス電圧の印加によってバイアス電流Icが流れると、磁気センサ22を貫通する感磁方向D1の磁束密度B(mT)に比例してリニアな出力が得られる。
図1は、図2に示す給電コイル10、磁気センサ22、受電コイル30、及び、受電ロードコイル33の物理的な構造を示す断面図である。なお、図1には、これらのコイルの周辺回路要素が電気的に示されている。
給電コイル10と受電コイル30とは、互いに対向して設けられており、受電ロードコイル33は、受電コイル30の外周を巻回している。そして、磁気センサ22は、給電コイル10と受電コイル30との間において、給電コイル10に隣接して給電コイル10の円周上に配置されている。
磁気センサ22は、図7Aに示すように、不感磁方向D2が給電コイル10によって生じる磁場ベクトル(磁力線)Hに対して±10°の角度の範囲にあるように配置されている。換言すれば、磁気センサ22は、感磁方向D1が磁場ベクトルHに対して90°±10°の角度の範囲にあるように配置されている。これにより、磁気センサ22は、給電コイル10の磁場の影響を受けることなく、受電コイル30による磁場を正確に検出することができる。なお、磁気センサ22の不感磁方向D2は、磁場ベクトルHに対して±5°の角度の範囲にあることが好ましく、磁場ベクトルHに平行であることが更に好ましい。
図7Aに示すように、磁気センサ22は、給電コイル10の巻線上に配置される。しかしながら、図7Bに示すように、磁気センサ22は、不感磁方向D2が磁場ベクトルHに対して±10°の角度の範囲にあるように、磁場ベクトルHに沿って、給電コイル10の巻線の周りを周回するように傾けて配置されてもよい。換言すれば、磁気センサ22は、感磁方向D1が磁場ベクトルHに対して90°±10°の角度の範囲にあるように、磁場ベクトルHに沿って、給電コイル10の巻線の周りを周回するように傾けて配置されてもよい。
この第1の実施形態のワイヤレス給電装置110、ワイヤレス受電装置120、及び、ワイヤレス電力伝送システム100によれば、上述したように、制御回路20における位相遅延器21と磁気センサ22とは、所謂AND回路として機能し、受電コイル30による磁場(すなわち、受電コイル30に流れる電流)と、遅延交流電圧(すなわち、VCO26の出力交流電圧)とのAND演算を行うこととなる。そして、このAND回路とコンパレータ23とによって、受電コイル30に流れる電流とVCO26の出力交流電圧との位相差に応じたパルス電圧を生成することとなる。したがって、これらの回路と、LPF24と、誤差増幅器25と、VCO26とのフィードバック制御によって、VCO26の出力交流電圧の周波数(すなわち、給電コイル10に供給する交流電流の周波数)を、受電コイル30に流れる電流の周波数に一致させることができる。
このように、この第1の実施形態のワイヤレス給電装置110、ワイヤレス受電装置120、及び、ワイヤレス電力伝送システム100によれば、位相遅延器21と、磁気センサ22と、コンパレータ23と、LPF24と、誤差増幅器25と、VCO26と、高周波増幅器27とからなる簡易な制御回路構成を用いるだけで、給電コイル10に供給する交流電流の周波数を、受電コイル30に流れる電流の周波数に常に追尾させ、自動的にチューニングすることができる。したがって、給電コイル10と受電コイル30との間の距離や、給電コイル10と受電コイル30との中心位置がずれた場合であっても、常に効率的な電力伝送を行うことができる。
また、この第1の実施形態のワイヤレス給電装置110によれば、磁気センサ22は、非感磁方向が給電コイルによって生じる磁場ベクトル(磁力線)に対して±10°の範囲内の角度をなすように、配置されているので、給電コイル10による不要な磁場を検出することなく、受電コイル30による磁場を正確に検出することが可能となる。
ところで、本願発明者らは、後述する第2の実施形態のように、給電共振回路と受電共振回路との2つの共振回路を備えるシステムでは、伝送電力の力率が1となる周波数が2つ存在することを発見した。これにより、このようなワイヤレス電力伝送システムでは、伝送電力の力率を1とする制御を行う場合に、誤動作の虞がある。
しかしながら、この第1の実施形態のワイヤレス給電装置110によれば、給電コイル10が実質的に共振回路を構成しないので、伝送電力の力率が1となる周波数は1つとなる。したがって、伝送電力の力率を1とする制御を行う場合に、すなわち、制御回路20によって、給電コイル10に供給する交流電流の周波数と受電共振回路32の共振電流の周波数とを関連付ける制御において、誤動作を防止することができる。
ところで、電力の伝送効率の観点によれば、ワイヤレス受電装置120における受電コイル30と受電ロードコイル33との結合度合い(結合係数)は高いことが好ましい。しかしながら、受電コイル30と受電ロードコイル33との結合度合いを高めた場合、負荷130のインピーダンスが低いと、負荷130の影響により受電共振回路32のQ値が低下してしまい、受電共振回路32の共振状態が悪化してしまう。そのため、受電共振回路32の共振電流が低下してしまい(受電共振回路32を流れる電流の電流値が小さくなってしまい)、磁場共振状態が弱くなり、ワイヤレス給電装置110からワイヤレス受電装置120への電力伝送効率が低下してしまう。
しかしながら、この第1の実施形態のワイヤレス受電装置120によれば、受電ロードコイル33と負荷130との間に出力トランス34が配置され、出力トランス34における受電ロードコイル33側のインピーダンスが高い場合、受電コイル30と受電ロードコイル33との結合度合いを高めても、かつ、負荷130のインピーダンスが低くても、受電共振回路32のQ値が低下することを抑制することができ、受電共振回路32の共振電流が低下することを抑制することができる。その結果、ワイヤレス給電装置110からワイヤレス受電装置120への電力伝送効率の低下を抑制することができる。なお、出力トランス34のインピーダンス比(出力トランス34の二次側インピーダンスに対する一次側インピーダンスの比は1より大きければよく、例えば、出力トランス34から負荷130側をみたときのインピーダンスが数十Ω以下の場合には、インピーダンス比は5以上にするのが好ましい。
特に、負荷の影響による電力伝送効率の低下は、給電コイル10と受電コイル30との間の距離が大きくなるほど顕著に現れるが、このワイヤレス受電装置120によれば、給電コイル10と受電コイル30との間の距離が大きい場合に、電力伝送効率の低下の抑制効果が大きい。
[第2の実施形態]
第1の実施形態では、ワイヤレス給電装置110側が非共振であるワイヤレス電力伝送システム100を例示したが、本発明は、給電共振回路と受電共振回路との2つの共振回路を備えるワイヤレス電力伝送システムを権利範囲から除くものではない。
図11は、本発明の第2の実施形態に係るワイヤレス電力伝送システムにおけるワイヤレス給電装置の電気的な構成を示す図であり、図10は、図11に示す給電コイル10、磁気センサ22、受電コイル30、及び、受電ロードコイル33の物理的な構造を模式的に示す断面図である。なお、図10には、これらのコイルの周辺回路要素が電気的に示されている。
第2の実施形態のワイヤレス電力伝送システム100Aは、ワイヤレス給電装置110に代えてワイヤレス給電装置110Aを備え、ワイヤレス給電装置110Aは、給電コイル10に代えて、給電コイル10と給電コンデンサ11とからなる給電共振回路12を備えてもよい。また、給電エキサイトコイルを介して共振させてもよい。これらの場合、給電共振回路の共振周波数と受電共振回路の共振周波数とは略一致させる。
この第2の実施形態のワイヤレス給電装置110A、及び、ワイヤレス電力伝送システム100Aでも、第1の実施形態のワイヤレス給電装置110、ワイヤレス電力伝送システム100と同様の利点を得ることができる。
[第3の実施形態]
第2の実施形態では、磁気センサ22を1つだけ備えるワイヤレス給電装置110Aを例示したが、磁気センサ22を複数備えてもよい。
図9は、本発明の第3の実施形態に係るワイヤレス給電装置におけるワイヤレス給電装置の電気的な構成を示す図である。このように、ワイヤレス給電装置110Bは、ワイヤレス給電装置110Aにおいて制御回路20に代えて制御回路20Bを備えている点で第2の実施形態と異なる。制御回路20Bは、制御回路20において磁気センサ22に代えて8つの磁気センサ22を備え、更に加算器28を備えていてもよい。
磁気センサ22は、給電コイル10の巻回周上において、それぞれ45°ずつずれて、等間隔に配置されている。磁気センサ22は、それぞれ加算器28に接続されている。加算器28は、8つの磁気センサ22の出力電圧を加算し、コンパレータ23へ出力する。ワイヤレス給電装置110Bのその他の構成はワイヤレス給電装置110Aと同一である。
この第3の実施形態のワイヤレス給電装置110Bでも、第2の実施形態のワイヤレス給電装置110Aと同様の利点を得ることができる。
更に、第3の実施形態のワイヤレス給電装置110Bによれば、給電コイル10と受電コイル30との中心位置がずれた場合であっても、受電コイル30による磁場(受電コイル30に流れる電流)を効率的に検出することが可能となる。すなわち、給電コイル10の巻回中心軸と受電コイル30の巻回中心軸とが一致し(受電コイル30が給電コイル10に対して真上に位置し)、給電コイル10と受電コイル30とが互いに平行である場合のみならず、受電コイル30が給電コイル10に対して斜めにずれた場合(相対的に横方向にずれると共に、非平行となる場合)にも、受電コイル30による磁場(受電コイル30に流れる電流)を効率的に検出することが可能となる。
なお、本発明は上記した本実施形態に限定されることなく種々の変形が可能である。例えば、本実施形態では、少なくともワイヤレス受電装置が受電コイル30と受電コンデンサ31とからなる受電共振回路32を有し、給電コイル10と受電コイル30との磁場共振現象に基づき、給電コイル10から受電コイル30に電力伝送を行うワイヤレス電力伝送システムを例示したが、本発明の特徴は、ワイヤレス給電装置及びワイヤレス受電装置が共振回路を備えず、給電コイル10と受電コイル30との電磁誘導作用に基づき、給電コイル10から受電コイル30に電力伝送を行うワイヤレス電力伝送システムにも適用可能である。この場合、制御回路は、受電共振回路32の共振電流の周波数に代えて受電コイル30に流れる電流の周波数に、交流電流の周波数を一致させればよい。
また、本実施の形態では、制御回路20は、給電コイル10に供給する交流電流の周波数と受電側共振回路32の共振電流の周波数とを一致させるように制御しているが、交流電流の周波数と受電共振回路32の共振周波数とは完全に一致せずとも、例えば、±20%程度の誤差範囲内で略一致させれば(関連付ければ)、伝送電力の力率を高めることができ、高効率な電力伝送を行うことが可能となる。
また、本実施の形態では、制御回路20は、受電側共振回路32の共振電流の周波数に一致した周波数を有する交流電流を、給電コイル10に供給するようにして、受電側共振回路32の共振電流の周波数と、給電コイル10に供給する交流電流の周波数とを一致させるように制御しているが、制御回路20は、受電側共振回路32の共振電流の周波数に略一致させるように、例えば、給電コイル10のインダクタンスを調整することにより、受電側共振回路32の共振電流の周波数と、給電コイル10に供給する交流電流の周波数とを略一致させるように制御してもよい。
また、本実施形態では、磁気センサ22が給電コイル10による不要な磁場を検出しないために、非感磁方向が前記給電コイル10によって生じる磁場ベクトル(磁力線)に対して±10°の範囲内の角度をなすように磁気センサ22を配置する一例を示したが、給電コイル10による不要な磁場を検出させない手法は、本実施形態に限定されない。例えば、図8に示すように、磁気シールド部材22Xを備えてもよい。磁気シールド部材22Xは、断面略U字状をなしており、磁気センサ22における受電コイルに対向する受電コイル側対向面を除いて、給電コイルに対抗する給電コイル側対向面と、受電コイル側対向面及び給電コイル側対向面に交差する4つの側面との5面を磁気シールドするものである。磁気シールド部材22Xの材料としては、例えば、パーマロイや珪素鋼鈑等が適用可能である。これによれば、給電コイル10による不要な磁場をシールドし、磁気センサ22は、受電コイルによる磁場を正確に検出することが可能となる。
また、第3の実施形態では、磁気センサを8個備える形態を例示したが、磁気センサの数はこれに限定されない。例えば、磁気センサは2個以上であってもよい。また、これらの磁気センサは、給電コイルの巻回周上において等間隔に配置されなくてもよい。
また、本発明の特徴は、電力伝送のみならず、信号伝送においても適用可能である。例えば、磁場共振現象を利用して、アナログ信号やデジタル信号を非接触で伝送する場合にも、本発明のワイヤレス電力伝送システムを適用可能である。
なお、本発明は、(1)携帯電話機、ポータブル音楽プレーヤー、ゲーム機やTV等のコントローラ等に内臓する二次電池への非接触充電器、(2)工場内の搬送ロボットへの非接触給電、(3)PHV(プラグインハイブリットカー)、EV(電気自動車)の非接触充電を行うシステムに適用可能である。
なお、本明細書では、磁場共振現象のための素子を「コイル」と称したが、関連の技術分野によっては、「トランスミッタ」や「アンテナ」等と称することもある。
以上、好適な実施の形態において本発明の原理を図示し説明してきたが、本発明は、そのような原理から逸脱することなく配置及び詳細において変更され得ることができることは、当業者によって認識される。本発明は実施の形態に開示された特定の構成に限定されるものではない。したがって、特許請求の範囲及びその精神の範囲から来るすべての修正及び変更に権利を請求する。
複雑な構成の制御回路を用いることなく、効率的な電力伝送を行う用途に適用することができる。
10 給電コイル
11 給電コンデンサ
12 給電共振回路
20,20B 制御回路
21 位相遅延器
22 磁気センサ
22X 磁気シールド部材
23 コンパレータ(位相検出回路)
24 ローパスフィルタ(LPF)(位相検出回路)
25 誤差増幅器(位相検出回路)
26 電圧制御発振器(VCO)(交流電流生成回路)
27 高周波増幅器(交流電流生成回路)
28 加算器
30 受電コイル
31 受電コンデンサ
32 受電共振回路
33 受電ロードコイル
34 出力トランス
100,100A ワイヤレス電力伝送システム
110,110A,110B ワイヤレス給電装置
120 ワイヤレス受電装置
130 負荷

Claims (12)

  1. 受電コイルを有するワイヤレス受電装置に非接触で電力供給を行うワイヤレス給電装置であって、
    給電コイルと、
    前記給電コイルに交流電流を供給することによって、前記給電コイルと前記受電コイルとの磁気結合に基づき、前記給電コイルから前記受電コイルに電力供給を行わせる制御回路であって、前記交流電流の周波数と前記受電コイルに流れる電流の周波数とを関連付ける当該制御回路と、を備え、
    前記制御回路は、
    出力交流電圧の位相を遅延させた遅延交流電圧を生成する位相遅延回路と、
    前記遅延交流電圧によってバイアスされ、前記受電コイルによる磁場を検出する磁気センサと、
    前記磁気センサからの出力電圧と比較電圧とから、前記出力電圧と前記比較電圧との位相差に応じた位相差指示電圧を生成する位相検出回路と、
    前記位相差指示電圧に基づいた周波数を有する前記出力交流電圧を生成し、前記出力交流電圧の周波数に応じた周波数を有する前記交流電流を生成する交流電流生成回路と、を有する、
    ワイヤレス給電装置。
  2. 前記位相遅延回路は、前記出力交流電圧の位相を30°以上360°未満だけ遅延させた前記遅延交流電圧を生成する、
    請求項1に記載のワイヤレス給電装置。
  3. 前記磁気センサは、非感磁方向が前記給電コイルによって生じる磁場ベクトルに対して±10°の範囲内の角度をなすように配置されている、
    請求項1又は2に記載のワイヤレス給電装置。
  4. 断面略U字状をなしており、前記磁気センサにおける前記受電コイルに対向する受電コイル側対向面を除いて、前記給電コイルに対抗する給電コイル側対向面と、前記受電コイル側対向面及び前記給電コイル側対向面に交差する4つの側面との5面を磁気シールドする磁気シールド部材を備える、
    請求項1又は2に記載のワイヤレス給電装置。
  5. 前記制御回路は、
    複数の前記磁気センサと、複数の前記磁気センサからの出力信号を加算する加算器とを更に備え、
    前記位相検出回路は、前記加算器からの出力電圧と比較電圧とから、前記出力電圧と前記比較電圧との位相差に応じた位相差指示電圧を生成する、
    請求項1又は2に記載のワイヤレス給電装置。
  6. 前記位相検出回路は、
    前記磁気センサからの出力電圧と前記比較電圧とを比較し、前記出力電圧と前記比較電圧との位相差に応じたパルス幅を有するパルス電圧を生成するコンパレータと、
    前記パルス電圧を平滑化して前記位相差指示電圧を生成するローパスフィルタと、を有する
    請求項1に記載のワイヤレス給電装置。
  7. 前記交流電流生成回路は、
    前記位相差指示電圧に基づいた周波数を有する前記出力交流電圧を生成する電圧制御発振器と、
    前記出力交流電圧の周波数に応じた周波数を有する前記交流電流を生成する高周波増幅器と、を有する、
    請求項1に記載のワイヤレス給電装置。
  8. 請求項1又は2に記載のワイヤレス給電装置とワイヤレス受電装置との間で非接触で電力伝送を行うワイヤレス電力伝送システムであって、前記ワイヤレス給電装置における給電コイルと前記ワイヤレス受電装置における受電コイルとの磁気結合に基づき、前記給電コイルから前記受電コイルに電力伝送を行うワイヤレス電力伝送システム。
  9. 前記受電コイルと受電コンデンサとを含む受電共振回路を有する前記ワイヤレス受電装置に非接触で電力供給を行う、請求項1に記載のワイヤレス給電装置であって、
    前記給電コイルと給電コンデンサとを含み、前記給電コイルと前記受電コイルとの磁場共振現象に基づき、前記給電コイルから前記受電コイルに電力供給を行うための給電共振回路を更に有し、
    前記給電共振回路の共振周波数は、前記受電共振回路の共振周波数と関連付けられており、
    前記制御回路は、前記交流電流の周波数と前記受電共振回路の共振電流の周波数とを関連付ける、
    ワイヤレス給電装置。
  10. 前記受電コイルと受電コンデンサとを含む受電共振回路を有する前記ワイヤレス受電装置に非接触で電力供給を行う、請求項1に記載のワイヤレス給電装置であって、
    前記給電コイルは、実質的に共振回路を構成せず、
    前記制御回路は、前記給電コイルに交流電流を供給することによって、前記給電コイルと前記受電コイルとの磁場共振現象に基づき、前記給電コイルから前記受電コイルに電力供給を行わせる制御回路であって、前記交流電流の周波数と前記受電共振回路の共振電流の周波数とを関連付ける、
    ワイヤレス給電装置。
  11. 請求項9又は10に記載のワイヤレス給電装置から非接触で電力取得を行うワイヤレス受電装置であって、
    受電コイルと受電コンデンサとを含み、前記ワイヤレス給電装置における給電コイルと前記受電コイルとの磁場共振現象に基づき、前記受電コイルによって前記給電コイルから電力取得を行うための受電共振回路と、
    前記受電コイルから非接触で電力供給を受ける受電ロードコイルと、
    前記受電ロードコイルと負荷との間に配置され、前記受電ロードコイルに接続される一次側のインピーダンスが前記負荷に接続される二次側のインピーダンスよりも高いインピーダンス変換器と、
    を備える、ワイヤレス受電装置。
  12. 請求項9又は10に記載のワイヤレス給電装置と請求項11に記載のワイヤレス受電装置との間で非接触で電力伝送を行うワイヤレス電力伝送システムであって、前記ワイヤレス給電装置における給電コイルと前記ワイヤレス受電装置における受電コイルとの磁場共振現象に基づき、前記給電コイルから前記受電コイルに電力伝送を行うワイヤレス電力伝送システム。
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