JPWO2012111494A1 - 静電誘導型発電装置 - Google Patents

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Abstract

小型化できると共に、安定した電力を得ることができる静電誘導型発電装置を提供する。下面に対向電極が振動方向に複数配列された上基板(3)と、上基板(3)に対して平行配置された下基板(2)との間には、可動基板(4)が介在する。可動基板(4)は、対向電極が対向する部位に、エレクトレット部材(42)のチャージ領域が振動方向に複数配列され、振動方向に往復動可能にバネ部材(5)により支持される。上基板(3)及び可動基板(4)の間には、可動基板(4)の往復動に伴い振動方向に回転する上側球(71,72)が設けられている。可動基板(4)及び上基板(3)の間には、可動基板(4)の往復動に伴い振動方向に回転する下側球(61,62)が設けられている。可動基板(4)には、上側球(71,72)の一部を収容する上側溝部(425,426)及び下側球(61,62)の一部を収容する下側溝部(421,422)を形成する。

Description

本発明は、電荷保持材料を用いて、振動エネルギーを電力に変換する静電誘導型発電装置に関する。
近年、環境に配慮した観点から、熱又は振動等のエネルギーを電力に変換するエネルギーハーベスティング(環境発電)が注目されている。特許文献1には、振動エネルギーを電力に変換する発電装置が開示されている。
図1は特許文献1に記載の発電装置を示す図である。特許文献1に記載の発電装置は、複数のエレクトレット102を表面に有する基板101と、エレクトレット102に対向する対向電極106を表面に有する可動基板105を有している。可動基板105は、円柱状の可動部104により水平方向に往復運動するようになっている。
この可動部104は、所定位置から移動しても、磁石部103による誘引力により所定位置に戻るようになっている。可動基板105が往復運動すると、エレクトレット102に引き寄せられて対向電極106に電荷の変化が生じ、この電荷の変化を取り出すことにより発電が行える。
特開2008−113517号公報
しかしながら、特許文献1に記載の発電装置において、可動基板105は水平方向の往復運動だけでなく、鉛直方向にも動く構成となっている。このため、エレクトレット102と対向電極106との間の距離が変位し、発電値が安定しないといった問題がある。
そこで、本発明の目的は、小型化できると共に、安定した電力を得ることができる静電誘導型発電装置を提供することにある。
本発明に係る静電誘導型発電装置は、一面に帯電部材又は導体の一方が所定方向に複数配列された第1基板と、該第1基板に対して平行配置され、前記一面に配列された前記帯電部材又は導体の一方が対向する部位に、前記帯電部材又は導体の他方が前記所定方向に複数配列された第2基板と、前記第2基板を前記所定方向に往復動可能に支持する復元力発生部材と、前記第1基板及び第2基板に挟まれ、前記第2基板の往復動に伴い前記所定方向に回転する複数の第1回転体と、前記第2基板が間に介在するように前記第1基板に対して平行配置された第3基板と、前記第2基板及び第3基板に挟まれ、前記第2基板の往復動に伴い前記所定方向に回転する複数の第2回転体と、を備え、前記第2基板は、前記第1基板に対向する面に形成され、前記第1回転体の一部を収容する複数の第1凹部、及び前記第2基板に対向する面に形成され、前記第2回転体の一部を収容する複数の第2凹部を有する。
この構成では、第1基板には帯電部材又は導体の一方が所定方向に複数配列されており、それに対向するように、所定方向に往復動可能な第2基板には、帯電部材又は導体の他方が所定方向に複数配列されている。この第2基板を所定方向に往復動(振動)させると、静電誘導による電荷が変動し、帯電部材及び導体の間で起電力が生じるようになっている。
起電力を生じさせるために振動させる第2基板は、第1基板及び第3基板との間に複数の第1回転体及び第2回転体を挟み込んでいる。このため、第2基板は、所定方向に往復動する際に、複数の第1回転体及び第2回転体により厚み方向に対する変動を無くすことができる。これにより、帯電部材及び導体の間の距離を一定にすることができ、より安定した発電が可能となる。
また、第2基板の厚み方向に対する変動を無くすための第1回転体及び第2回転体の一部を収容する第1凹部及び第2凹部を第2基板に形成することで、二つの回転体を備えることにより厚み方向に大きくなることを防止することができ、小型化を実現できる。
本発明に係る静電誘導型発電装置において、前記第1凹部及び第2凹部は、前記第2基板の厚み方向から見て重ならないよう形成されていることが好ましい。
この構成では、第2基板の厚みが第1凹部及び第2凹部により薄くなることはなく、第2基板の強度が低下しないようにできる。
本発明に係る静電誘導型発電装置において、前記第1凹部及び第2凹部は、前記第2基板の面方向から見て一部が重なるよう形成されていてもよい。
この構成では、第2基板を厚くすることなく、第1凹部及び第2凹部を深く形成でき、回転体が第1凹部及び第2凹部から飛び出すことを防止できる。
本発明に係る静電誘導型発電装置において、前記第1凹部は、深さが前記第1回転体の回転半径の0.3倍以上となるよう形成されている構成でもよい。
この構成では、第1回転体が回転時に第1凹部から飛び出しにくくすることができる。
本発明に係る静電誘導型発電装置において、前記第2凹部は、深さが前記第2回転体の回転半径の0.3倍以上となるよう形成されている構成でもよい。
この構成では、第2回転体が回転時に第2凹部から飛び出しにくくすることができる。
本発明によれば、静電誘導型発電装置を小型化できると共に、静電誘導型発電装置から安定した電力を得ることができる。
特許文献1に記載の発電装置を示す図 実施形態に係る発電装置の概略上面図 実施形態に係る発電装置の図2のIII―III線における断面図 実施形態に係る発電装置の図2のIV―IV線における断面図 実施形態に係る発電装置の図2のV―V線における断面図 実施形態に係る発電装置が有する上基板の概略下面図 チャージ領域および非チャージ領域の形成方法を説明する模式図 下側溝部および上側溝部の深さの例を示す模式図 発電装置における電荷の移動を模式的に示す図
図2は本実施形態に係る発電装置1の概略上面図である。図3は本実施形態に係る発電装置1の図2のIII―III線における断面図である。図4は本実施形態に係る発電装置1の図2のIV―IV線における断面図である。図5は本実施形態に係る発電装置1の図2のV―V線における断面図である。図6は本実施形態に係る発電装置1が有する上基板3の概略下面図である。なお、図6は発電装置1の上方からの透視図である。
本実施形態に係る発電装置1は、平行配置される略正方形状の下基板(第3基板)2および上基板(第1基板)3(図2では省略)を備えている。下基板2には、周縁に沿って四つの側面部2Aが設けられており、上基板3は、これら四つの側面部2Aに支持されるように設けられ、下基板2に対して平行配置されている。
下基板2、側面部2Aおよび上基板3により、内部空間を有する直方体形状の筐体が構成されている。その内部空間には、下基板2および上基板3に対して平行となるよう可動基板(第2基板)4が設けられている。可動基板4は、略正方形状で板状の基礎部材41と、基礎部材41の一面の一部に積層されたエレクトレット部材42とから構成されている。
基礎部材41は、Si,ガラスなどで形成されていてもよい。エレクトレット部材42は、フッ素樹脂またはSiOなどの無機材料からなり、直流電圧が加えられて電荷を帯びたチャージ領域42Aと、電荷を帯びていない非チャージ領域42Bとが交互に配列された格子状に形成されている。すなわち、エレクトレット部材42は帯電部材である。
なお、エレクトレット部材42は、図示しない導体を介して基礎部材41に積層される構成となる。
また、エレクトレット部材42は、SiN、AlN、Al などの保護層(図示せず)により覆われていてもよい。
ここで、エレクトレット部材42にチャージ領域42Aおよび非チャージ領域42Bを形成する方法について説明する。
図7はチャージ領域42Aおよび非チャージ領域42Bの形成方法を説明する模式図である。図7に示すように、エレクトレット部材42の一面に、メタルマスク43を所定間隔で配置する。
そして、メタルマスク43が配置されたエレクトレット部材42をコロナ放電下に曝すことで、エレクトレット部材42のメタルマスク43が配置されていない部分と、メタルマスク43とは電荷がチャージされることとなる。その後、メタルマスク43を取り除く。
メタルマスク43が配置されず、コロナ放電下に曝されることで電荷がチャージされたエレクトレット部材42の領域がチャージ領域42Aとなる。また、メタルマスク43が配置されていたために、電荷がチャージされなかったエレクトレット部材42の領域が非チャージ領域42Bとなる。
なお、以下では、チャージ領域42Aおよび非チャージ領域42Bの配列方向を振動方向とする。振動方向は、図2の矢印Aで示す紙面左右方向である。
可動基板4は、基礎部材41が下基板2に対向し、エレクトレット部材42が上基板3側に対向するように、四つのバネ部材5により支持されている。バネ部材5は、可動基板4を振動方向に往復動可能に支持している。可動基板4は、下基板2の略中央を基準位置としてバネ部材5により支持され、振動方向に移動してもバネ部材5の復元力、ここでは弾性力により基準位置に戻るようになっている。
なお、可動基板4を支持するバネ部材5は、板バネであってもよいし、つる巻バネであってもよい。また、可動基板4を支持するバネ部材5は、バネ以外に、磁石、ゴムなどの復元力の有する復元力発生部材であればよい。
可動基板4側となる上基板3の面(以下、下面という)には、振動方向に沿って対向電極31,32が交互に配列されている。対向電極31,32は、少なくともエレクトレット部材42が対向する上基板3の下面の領域に、チャージ領域42Aの半分の配列間隔で形成されている。例えば、チャージ領域42Aが1100μmのピッチ幅で形成されている場合、対向電極31,32は550μmのピッチ幅で形成される。対向電極31,32は導体である。
対向電極31,32は、図6に示すように、櫛形電極であって、互いに反対方向の向きに形成されている。さらに、対向電極31,32は、一方の対向電極の櫛歯(以下、電極指という)と他方の対向電極の電極指とが交互に配列され、かつ、交互に配列される電極指が、前記の通りチャージ領域42Aの半分の配列間隔となるように組み合わされている。
この対向電極31,32には、後に詳述するが、可動基板4が振動方向に移動することで、エレクトレット部材42のチャージ領域42Aとの間に生じる静電誘導により電荷が生じる。対向電極31,32には、静電誘導により生じた電荷を取り出すための引き出し端子(図示せず)が接続されている。
可動基板4は、下基板2との間に下側球(第2回転体)61,62,63,64を挟み込んでおり、上基板3との間に上側球(第1回転体)71,72,73,74を挟み込んでいる。下側球61,62,63,64および上側球71,72,73,74は、同じ長さの径を有し、可動基板4の振動方向への移動に伴い回転するようになっている。これにより、可動基板4は、下側球61,62,63,64および上側球71,72,73,74により、振動方向に移動する際に、可動基板4の厚み方向に変位することが防止されている。
また、上基板3側となる基礎部材41の面(以下、上面という)には、上側球71,72,73,74の一部が収容できる大きさを有する四つの上側溝部(第1凹部)425,426,427,428が形成されている。上側溝部425,426,427,428は、図2に示すように、開口部分が振動方向に長く延びた矩形状となり、図3に示すように、断面形状も矩形状となっている。
この上側溝部425,426,427,428は、基礎部材41の四隅近傍に形成され、かつ、上側溝部425,428が基礎部材41の中心点を挟んで点対称となり、上側溝部426,427が基礎部材41の中心点を挟んで点対称となるように設けられている。
上基板3の下面には、基礎部材41の上側溝部425,426,427,428と対向する位置に、上側溝部425,426,427,428と同形状の上基板側溝部35,36,37,38が形成されている。上基板側溝部35,36,37,38は、上側溝部425,426,427,428と同様に、上側球71,72,73,74の一部が収容可能な大きさを有している。
下基板2側となる基礎部材41の面(以下、下面という)には、下側球61,62,63,64の一部が収容可能な大きさを有する四つの下側溝部(第2凹部)421,422,423,424が形成されている。下側溝部421,422,423,424は、図2に示すように、上側溝部425,426,427,428と同様の形状となっている。
下側溝部421,422,423,424は、振動方向に対して直交する方向に上側溝部425,426,427,428より内側となる位置に形成され、かつ、下側溝部421,424が基礎部材41の中心点を挟んで点対称となり、上側溝部422,423が基礎部材41の中心点を挟んで点対称となるように設けられている。
このように、可動基板4は、下側球61,62,63,64および上側球71,72,73,74により支持されることで、厚み方向に変動することなく、振動方向に移動可能となる。また、可動基板4は、下側球61,62,63,64および上側球71,72,73,74により、単に厚み方向に変動しないように支持されるだけでなく、振動方向に移動しやすいようになっている。
さらに、可動基板4の厚み方向における変動を防止するために下側球61,62,63,64および上側球71,72,73,74を設けても、上基板3および可動基板4に形成された溝部に球の一部が収容されるため、発電装置1が厚み方向に大きくなることを防止できる。
また、下側溝部421,422,423,424および上側溝部425,426,427,428は、図2および図3に示すように、可動基板4の厚み方向から見て、重ならないように形成されている。このため、下側溝部421,422,423,424および上側溝部425,426,427,428が同じ位置に形成されることで基礎部材41が局所的に薄くなり、基礎部材41の強度が低下するといった問題を回避できる。
なお、下側溝部421,422,423,424および上側溝部425,426,427,428の深さは、適宜変更可能である。図8は、下側溝部421,422,423,424および上側溝部425,426,427,428の深さの例を示す模式図である。
図8(a)に示すように、下側球61,62,63,64および上側球71,72,73,74の直径をLとした場合、下側溝部421,422,423,424および上側溝部425,426,427,428は、溝の深さが球の半径以下のとき、球の中心から溝の底面に接触する点に引いた線と、球の中心から溝の側面に接触する点に引いた線との間の角度が45°以上になる深さにすれば、球が溝を乗り越える力を小さくできる。溝の深さは少なくとも半径L/2の0.3倍以上、好ましくは1/3倍以上となるよう形成してもよい。
また、溝の深さが球の半径Lの2.0倍未満であれば、可動基板4の主面より球の一部が突出するため、上基板3または下基板2との摺動が容易になる。可動基板4の溝の位置に対応した上基板3または下基板2の表面の位置に突起を設ければ、溝の深さが球の半径Lの2.0倍以上としてもよく、半径Lの3.0倍以内が好ましい。
この場合、可動基板4の振動方向の移動時に、下側球61,62,63,64および上側球71,72,73,74が、下側溝部421,422,423,424および上側溝部425,426,427,428から飛び出し難くすることができる。この結果、可動基板4をより安定させて振動方向に移動させることができる。
また、図8(b)に示すように、下側溝部421(422,423,424)と上側溝部425(426,427,428)とが、基礎部材41の面方向において重なる深さに形成されていてもよい。この場合、直径Lの下側溝部421(422,423,424)および上側溝部425(426,427,428)は、それぞれの深さの和が基礎部材41の厚み以上となるよう形成されていることがより好ましい。
この場合、基礎部材41の厚みを大きくすることなく、基礎部材41により深い溝を形成することができ、下側球61(62,63,64)および上側球71(72,73,74)が、下側溝部421(422,423,424)および上側溝部425(426,427,428)から飛び出し難くすることができる。
以下に、上述のように構成される発電装置1における発電方法について説明する。
図9は、発電装置1における電荷の移動を模式的に示す図である。図9は、負荷抵抗Rを介して対向電極31,32を接続した模式図である。
図9(a)に示すように、対向電極31がチャージ領域42Aに対向するとき、対向電極31には静電誘導により電荷が誘導される。そして、発電装置1に加速度が加わると、可動基板4が振動方向に振動する。
可動基板4が振動により移動し、対向電極31が非チャージ領域42Bに対向する位置に移動したとき、対向電極32がチャージ領域42Aと対向することになるため、図9(b)に示すように、対向電極32に電荷が誘導される。
さらに、可動基板4が振動により移動すると、再び対向電極31がチャージ領域42Aと対向し、対向電極32は非チャージ領域42Bと対向するため、図9(c)に示すように、対向電極31に電荷が誘導される。
上記動作を繰り返すことにより、負荷抵抗Rには、交流電流が流れるようになる。
上述のように可動基板4は、下側球61,62,63,64および上側球71,72,73,74により、厚み方向に変動することなく、振動方向に移動するため、可動基板4のエレクトレット部材42と対向電極31,32との距離が変動することはない。このため、エレクトレット部材42と対向電極31,32との間に生じる静電誘導をより安定させることができ、常に一定の電荷を取り出すことができる。なお、本実施形態では、可動基板4にエレクトレット部材42を設け、上基板3に対向電極31,32を設けたが、可動基板4に対向電極31,32を設け、上基板3にエレクトレット部材42を設けてもよい。
また、発電装置1から安定した電力を得るために設けた下側球61,62,63,64および上側球71,72,73,74は、上基板3および可動基板4に形成された溝部に一部が収容されることで、発電装置1が厚み方向に大きくなることを防止できる。
なお、発電装置1の具体的構成などは、適宜設計変更可能であり、上述の実施形態に記載された作用及び効果は、本発明から生じる最も好適な作用及び効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用及び効果は、上述の実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
例えば、可動基板4を安定して摺動させるための上側球および下側球は、円柱形状であってもよい。この場合、振動方向に対して直交する方向が軸方向となるよう設置すればよい。四方八方に回転可能な球を用いた場合、可動基板4が振動方向に移動するときには振動方向に対して直交する方向に多少変動する可能性があるが、一方向(振動方向)にしか回転しない円柱形状とすることで、斯かる可能性を低減させることができる。
また、下側溝部421,422,423,424および上側溝部425,426,427,428の断面は矩形状としているが、上側球および下側球の円弧に沿った形状としてもよい。また、大きさは、上側球および下側球の一部が基礎部材41から突出し、下基板2および上基板3と接すればよく、適宜変更可能である。
さらに、下基板2には、下側球61,62,63,64を収容する溝部を形成していないが、形成してもよい。また、下基板2および可動基板4の間に静電誘導を発生させるための、チャージ領域および対向電極を形成するようにしてもよい。
1−発電装置(静電誘導型発電装置)
2−下基板(第3基板)
3−上基板(第1基板)
4−可動基板(第2基板)
5−バネ部材(復元力発生部材)
61,62,63,64−下側球(第2回転体)
71,72,73,74−上側球(第1回転体)

Claims (5)

  1. 一面に帯電部材又は導体の一方が所定方向に複数配列された第1基板と、
    該第1基板に対して平行配置され、前記一面に配列された前記帯電部材又は導体の一方が対向する部位に、前記帯電部材又は導体の他方が前記所定方向に複数配列された第2基板と、
    前記第2基板を前記所定方向に往復動可能に支持する復元力発生部材と、
    前記第1基板及び第2基板に挟まれ、前記第2基板の往復動に伴い前記所定方向に回転する複数の第1回転体と、
    前記第2基板が間に介在するように前記第1基板に対して平行配置された第3基板と、
    前記第2基板及び第3基板に挟まれ、前記第2基板の往復動に伴い前記所定方向に回転する複数の第2回転体と、
    を備え、
    前記第2基板は、
    前記第1基板に対向する面に形成され、前記第1回転体の一部を収容する複数の第1凹部、及び前記第2基板に対向する面に形成され、前記第2回転体の一部を収容する複数の第2凹部を有する
    静電誘導型発電装置。
  2. 前記第1凹部及び第2凹部は、前記第2基板の厚み方向から見て重ならないよう形成されている、
    請求項1に記載の静電誘導型発電装置。
  3. 前記第1凹部及び第2凹部は、前記第2基板の面方向から見て一部が重なるよう形成されている、
    請求項2に記載の静電誘導型発電装置。
  4. 前記第1凹部は、深さが前記第1回転体の回転半径の0.3倍以上となるよう形成されている、
    請求項2又は3に記載の静電誘導型発電装置。
  5. 前記第2凹部は、深さが前記第2回転体の回転半径の0.3倍以上となるよう形成されている、
    請求項2から4の何れか一つに記載の静電誘導型発電装置。
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