JPWO2012105013A1 - 回路設計支援装置、回路設計支援プログラムおよび回路設計支援方法 - Google Patents

回路設計支援装置、回路設計支援プログラムおよび回路設計支援方法

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Abstract

動作確認試験の回数を抑制しつつ、波形ファイルに出力する情報の情報量を抑制することを課題とする。この課題を解決するため、回路設計支援装置は、所定の回路網を示す回路情報に基づいて、回路網内の各回路の動作をシミュレートし、シミュレーション波形情報を生成するシミュレート部(14c)を有する。また、回路設計支援装置は、シミュレート部(14c)によりシミュレートされた回路網内の各回路の端子の信号の状態を示す情報であって、回路の順序回路の段数に応じた時間分のシミュレーション波形情報を記憶部(13)に記憶するように制御する記憶制御部(14d)を有する。また、回路設計支援装置は、所定の端子でエラーを検出した場合には、記憶部(13)に記憶された時間分のシミュレーション波形情報を、エラー解析用の波形ファイル(13e)に出力する出力部(14e)を有する。

Description

本発明は、回路設計支援装置、回路設計支援プログラムおよび回路設計支援方法に関する。
近年、Large Scale Integration(LSI)などの集積回路の回路規模は、大きくなっている。これに伴い、集積回路の動作をシミュレーションにより確認する動作確認試験では、試験1回に要する時間は、長くなっている。特に、ゲートレベルで集積回路の動作をシミュレーションする必要がある場合には、動作確認試験に多くの時間を要する。それゆえ、近年、集積回路を設計する設計フロー工程全体に要する時間についても、長くなっている。
ここで、図16を用いて、従来の設計フロー工程の一例について説明する。図16は、従来の設計フロー工程の一例を説明するためのフローチャートである。図16に例示する設計フロー工程では、まず、設計者は、集積回路の仕様を設計する(ステップS1)。そして、設計者は、所定のツールを用いて、仕様設計された集積回路の論理設計を行い(ステップS2)、論理合成を行う(ステップS3)。例えば、論理設計においては、設計者は、RTL(Register Transfer Level)等の記述言語を用いて集積回路の仕様に基づいて集積回路の論理を記述する。論理合成においては、設計者は、論理合成を行うためのツールを用いて、集積回路に用いられる素子を選択し、RTL等で記述された論理を合成することにより、集積回路をゲート(素子)レベルで記述したネットリストを生成する。尚、RTL等の記述言語を用いずに、直接ゲートレベルで回路設計を行った回路がある場合、ゲートレベルで設計された回路については論理合成(S3)の処理は省略できる。また、例えばRTL等の高位レベルの記述言語を用いて論理設計を行った場合には、RTL等を用いた論理検証が行われるが、図16のフローにおいては記載を省略する。
次に、設計者などは、動作検証(動作試験)を行うコンピュータに、所定の入力値と入力値に対応する出力期待値とを含むテストパターンを入力して、論理合成された集積回路に対する論理設計時の動作検証を行わせる(ステップS4)。そして、設計者などは、コンピュータに、論理合成等により生成したネットリストに基づいて配置および配線などの集積回路のレイアウト設計を行わせる(ステップS5)。続いて、設計者などは、コンピュータに、レイアウト設計後の集積回路の各素子や配線の遅延情報を抽出させる(ステップS6)。そして、設計者などは、コンピュータに、タイミング違反が発生するか否かを判別させるために、次のような処理を実行させる。すなわち、設計者などは、コンピュータに、遅延情報及びレイアウト後の集積回路の情報であるレイアウト設計データなどを入力し、レイアウト設計後の集積回路に対する静的タイミング検証を実行させる(ステップS7)。通常、静的タイミング検証(S7)でタイミングエラーがある場合には、タイミングエラーが無くなるまで、レイアウト修正、遅延情報抽出、静的タイミング検証の各処理を繰り返すが、図16のフローでは省略する。
次に、設計者などは、ゲートレベルでの動的な動作確認をするため、次のような処理をシミュレーション装置に実行させる。すなわち、設計者などは、レイアウト設計データ、ステップS4で用いたテストパターン、遅延情報などをシミュレーション装置に入力し、レイアウト設計データが示す集積回路の動作確認試験をシミュレーション装置に実行させる(ステップS8)。ここでいう動作確認試験は、集積回路の機能を検証するための機能試験や、後述の出荷試験等において回路素子の不良が無いか否かを検証するためのスキャン試験等をいう。この動作確認試験では、集積回路の動作に異常がある場合には、外部出力端子から出力される値と、出力期待値とが一致せず、エラーとして検出される。それゆえ、動作確認試験によって、エラーを検出したか否かを判定することにより、レイアウト設計後の集積回路が仕様に沿った動作をするか否かの確認が可能となる。
そして、動作確認試験では、コンピュータは、エラーが検出されたか否かを判定する(ステップS9)。コンピュータによりエラーが検出されなかった場合(ステップS9肯定)、集積回路を製造する工場などで、集積回路を製造する各種装置によって、レイアウト設計データに基づいた集積回路が製造される(ステップS10)。そして、試験者などは、製造された集積回路に対して、所定のテストパターンを用いて出荷試験を行う(ステップS11)。そして、出荷試験でエラーが検出されない場合には、製造した集積回路が出荷される(ステップS12)。
一方、動作確認試験によって、エラーが検出された場合(ステップS9否定)には、設計者などは、エラーの原因を特定するための解析を行う(ステップS13)。このような解析の一例としては、設計者などは、集積回路の信号伝播の状態が出力された波形ファイルの内容を表示する波形表示ツールを用いて、集積回路の信号伝播の状態を確認し、集積回路の動作を確認し、エラーの原因を特定する方法が挙げられる。エラーの原因の一例としては、レイアウト設計データに問題がある場合、例えばタイミングエラーが残っている場合等が挙げられる。また、エラーの原因の他の一例としては、テストパターンに問題がある場合が挙げられる。
そこで、レイアウト設計データに問題がある場合には、設計者などは、レイアウトを修正する(ステップS14)。そして、ステップS6に戻り、設計者などは、コンピュータに、修正後のレイアウト設計後の集積回路の各素子や配線の遅延情報を抽出させる。
一方、テストパターンに問題がある場合には、設計者などは、テストパターンを修正する(ステップS15)。そして、ステップS8に戻り、設計者などは、修正後のテストパターン、レイアウト設計データ、遅延情報などをシミュレーション装置に入力して、レイアウト設計データが示す集積回路の動作確認試験をシミュレーション装置に実行させる。
ここで、波形ファイルへは、一般的には、レイアウト設計データが示す集積回路の外部出力端子から出力される信号の情報と、外部入力端子へ入力する情報が出力される。
また、レイアウトを修正する(ステップS14)か、テストパターンを修正して(ステップS15)、再び動作確認をシミュレータに実行させる(ステップS8)場合には、外部出力端子から出力される信号の情報が再び波形ファイルへ出力される。
上記のエラー解析の手順の一例について説明する。エラー解析時には、波形ファイルへ出力された信号情報を基に集積回路の解析を行う。設計者は、波形ファイルへ情報出力する端子の追加と、動作確認試験とを繰り返し行い、エラーの原因を特定する。
具体例を挙げて説明する。図17は、エラー解析手順の一例を説明するための図である。図17の例では、レイアウト設計データが示す回路の一部に、セルA〜H、外部出力端子Pが含まれている。図17の例において、動作確認試験で、外部出力端子Pの出力値Xと、予め設定された外部出力端子Pの期待値X´とが異なる場合を想定する。このような場合では、動作確認試験では、出力値Xと期待値X´とが異なるため、エラーが検出される。そこで、設計者は、波形ファイルの内容を確認する。例えば、外部出力端子Pの出力値が“X”である原因を特定するために、次のような作業を行う。すなわち、設計者は、まず、外部出力端子Pと出力端子EBが接続されたセルAの入力端子Aから遡ったセルBの入力端子B1〜B3の各端子を、波形ファイルへ情報出力する端子として追加する。そして、動作確認試験を再び行う。これにより、波形ファイルへは、セルBの入力端子B1〜B3の信号伝播の状態が新たに出力される。
そして、設計者は、波形ファイルへ出力されたセルBの入力端子B1〜B3の信号伝播の状態を確認し、セルBの入力端子B1〜B3の何れの端子の信号が、外部出力端子Pの出力値が“X”となる原因となっているのかを特定する。例えば、正常動作時のセルBの入力端子B1〜B3の期待値が予め定められている場合には、その期待値と、セルBの入力端子B1〜B3の各端子の信号とを比較することで、原因となる入力端子を特定することができる。そして、設計者は、特定した入力端子から遡って、この入力端子に出力端子が接続されたセルに対して同様の処理を行い、外部出力端子Pの出力値が“X”となる原因であるセルまたは外部入力端子を特定する。
例えば、図17の例で、セルBの入力端子B1の信号が、外部出力端子Pの出力値が“X”となる原因である場合を想定する。このような場合には、入力端子B1に、出力端子C5が接続されたセルCの入力端子C1〜C4の何れの端子の信号が、外部出力端子Pの出力値が“X”となる原因となっているのかを特定する。例えば、設計者は、まず、セルCの入力端子C1〜C4の各端子を、波形ファイルへ情報出力する端子として追加する。そして、動作確認試験を再び行う。これにより、波形ファイルへは、セルCの入力端子C1〜C4の信号伝播の状態が新たに出力される。そして、設計者は、正常動作時のセルCの入力端子C1〜C4の期待値と、セルCの入力端子C1〜C4の各端子の信号とを比較することで、原因となる入力端子を特定する。
図17の例で、セルCの入力端子C2の信号が、外部出力端子Pの出力値が“X”となる原因である場合を想定する。このような場合には、入力端子C2に、出力端子E3が接続されたセルEの入力端子E1、E2の何れの端子の信号が、外部出力端子Pの出力値が“X”となる原因となっているのかを特定する。例えば、設計者は、まず、セルEの入力端子E1、E2の各端子を、波形ファイルへ情報出力する端子として追加する。そして、動作確認試験を再び行う。これにより、波形ファイルへは、セルEの入力端子E1、E2の信号伝播の状態が新たに出力される。そして、設計者は、正常動作時のセルEの入力端子E1、E2の期待値と、セルEの入力端子E1、E2の各端子の信号とを比較することで、原因となる入力端子を特定する。
設計者は、このような処理を繰り返し行い、外部出力端子Pの出力値が“X”となる原因であるセルまたは外部入力端子を特定する。そして、設計者は、外部出力端子Pの出力値が“X”となる前後の信号状態であって、特定したセルまたは外部入力端子から入力される信号状態を解析し、外部出力端子Pの出力値が“X”となった原因を解析する。そして、設計者は、解析結果から、レイアウト設計データに問題がある場合には、レイアウト設計データの修正を行う。また、設計者は、解析結果から、テストパターンに問題がある場合には、テストパターンの修正を行い、再び動作確認試験を行う。
このように、波形ファイルへは、最初は、外部出力端子から出力される信号の情報が出力され、その後、追加された端子から入力される信号の情報が出力される。しかしながら、このような波形ファイルへの情報の出力では、上記のエラー解析では、動作確認試験の回数が多くなる。これは、最初から全てのセルの端子、又はエラーの原因となるセルの端子から入力される信号の情報を波形ファイルへ出力するのではなく、動作確認試験の結果からエラーの原因と考えられるセルの端子を追加して、波形ファイルへ信号の情報を出力するからである。
そこで、動作確認試験の回数を少なくするために、動作確認試験時に、波形ファイルへ、動作確認試験期間の間、回路内部の全ての端子の信号の情報を出力する方法が存在する。以下、この方法を第1の方法と称する。第1の方法では、動作確認試験期間の間における、全ての端子の信号の情報が波形ファイルから確認できるので、動作確認試験が1回で済む。図18は、第1の方法により波形ファイルに出力される情報量を示す図である。図18の横軸は、動作確認試験開始から動作確認試験終了までの時間を示し、縦軸は、波形ファイルへ信号の情報を出力する端子の個数である。図18に示すように、第1の方法では、波形ファイルに出力される情報量90は、全端子の数と、動作確認試験期間との積に比例する。
また、動作確認試験の回数を少なくするために、動作確認試験時に、波形ファイルへ、動作確認試験期間の間、回路内部の全ての端子のうち、設計者が予め定めた範囲の回路の端子の信号の情報を出力する方法が存在する。以下、この方法を第2の方法と称する。第2の方法では、設計者は、予めエラーが発生する回路の範囲を予測し、予測した回路の範囲内部の端子の信号の情報を波形ファイルへ出力するように設定する。これにより、第2の方法では、設計者が予測した範囲内の回路でエラーが発生した場合には、動作確認試験が1回で済む。図19は、第2の方法により波形ファイルに出力される情報量を示す図である。図19の横軸は、動作確認試験開始から動作確認試験終了までの時間を示し、縦軸は、波形ファイルへ信号の情報を出力する端子の個数である。図19に示すように、第2の方法では、波形ファイルに出力される情報量91は、設計者が予め定めた範囲の回路の端子の数と、動作確認試験期間との積に比例する。そのため、この範囲を回路全範囲より狭い範囲とした場合には、図19に示すように、第1の方法よりも、波形ファイルに出力される情報量が少なくなる。
また、動作確認試験の回数を少なくするために、動作確認試験時に、波形ファイルへ、所定時間間隔で、回路内部の全ての端子の信号の情報を出力する方法が存在する。以下、この方法を第3の方法と称する。第3の方法では、設計者は、予め波形ファイルへ信号の情報を出力する時間間隔を定め、定めた時間間隔で、回路内部の全ての端子の信号の情報を波形ファイルへ出力するように設定する。図20は、第3の方法により、波形ファイルに出力される情報量を示す図である。図20の横軸は、動作確認試験開始から動作確認試験終了までの時間を示し、縦軸は、波形ファイルへ信号の情報を出力する端子の個数である。図20に示すように、第3の方法では、所定時間間隔が短くなるほど、波形ファイルへ信号の情報を出力する回数が増えるため、波形ファイルに出力される情報量92は、所定時間間隔の逆数と、全端子の数との積に比例する。そのため、第3の方法では、第1の方法よりも波形ファイルの情報量が少なくなるように時間間隔を定め、波形ファイルへ信号の情報が出力されるタイミングでエラーが検出された場合には、次のような効果を得ることができる。すなわち、第3の方法では、第1の方法よりも波形ファイルに出力される情報量が少なくエラーを検出することができる。
また、動作確認試験の回数を少なくするために、各素子が出力する情報の内容に、各素子の出力の原因となった入力情報を含め、外部出力端子から出力される情報を波形ファイルに出力する技術が知られている。具体例を挙げると、この技術では、各素子ごとに、出力イベントの情報と、その出力イベントの原因となった入力イベントの情報とを出力する。そして、最終出力となる外部出力端子から出力される情報を波形ファイルに出力して、試験者が波形ファイルの内容を確認する。
特開2001−5841号公報
しかしながら、上記の方法や技術では、動作確認試験の回数を抑制しつつ、波形ファイルに出力する情報の情報量を抑制することができないという問題がある。
上記の問題について説明する。上記の第1の方法では、波形ファイルへ、動作確認試験期間の間、回路内部の全ての端子の信号の情報を出力するので、波形ファイルに出力する情報の情報量が他の第2の方法および第3の方法よりも多い。
また、上記の第2の方法では、第1の方法に比べて、波形ファイルに出力する情報の情報量が少ないものの、設計者が予め定めた範囲の回路以外の他の回路でエラーが発生した場合には、回路の範囲を変更して、再び動作確認試験を行う必要がある。図21は、第2の方法において、設計者が予め定めた範囲の回路以外の他の回路でエラーが発生した場合を説明するための図である。図21の例は、レイアウト設計データが示す集積回路96内の部分回路93および部分回路94のうち、部分回路93の範囲内の端子の信号の情報を波形ファイルへ出力するように設定したが、部分回路94内の素子95でエラーが発生した場合を示す。このような場合、波形ファイルに出力する回路の範囲を再設定して、再び動作確認試験を行わなければならない。このとき、エラーが発生した素子95を含むように、回路の範囲を再設定する必要があるが、どの箇所でエラーが発生したかを設計者は特定できないため、原因箇所の特定が可能となるまで動作確認試験を繰り返し行う必要がある。
また、上記の第3の方法では、第1の方法に比べて、波形ファイルに出力する情報の情報量が少ないものの、設計者が予め定めた時間間隔での波形ファイルへの情報の出力以外のタイミングでエラーが発生した場合には、エラーが発生した箇所を特定できない。そのため、このような場合、エラーが発生した原因箇所の特定が可能となるまで、時間間隔を変更して、動作確認試験を繰り返し行う必要がある。
また、上記の技術では、各素子ごとに、出力イベントの情報と、その出力イベントの原因となった入力イベントの情報とを出力するため、情報量が膨大となり、解析に時間を要し、実用的ではない。
開示の技術は、上記に鑑みてなされたものであって、動作確認試験の回数を抑制しつつ、波形ファイルに出力する情報の情報量を抑制することができる回路設計支援装置、回路設計支援プログラムおよび回路設計支援方法を提供することを目的とする。
本願の開示する回路設計支援装置は、一つの態様において、シミュレート部と、制御部と、出力部とを有する。シミュレート部は、所定の回路網を示す回路情報に基づいて、回路網内の各回路の動作をシミュレートし、シミュレーション波形情報を生成する。制御部は、シミュレート部によりシミュレートされた回路網内の各回路の端子の信号の状態を示す情報であって、回路の順序回路の段数に応じた時間分のシミュレーション波形情報を記憶部に記憶するように制御する。出力部は、所定の端子でエラーを検出した場合には、記憶部に記憶された時間分のシミュレーション波形情報を、エラー解析用の波形ファイルに出力する。
本願の開示する回路設計支援装置の一つの態様によれば、動作確認試験の回数を抑制しつつ、波形ファイルに出力する情報の情報量を抑制することができる。
図1は、実施例1に係る回路設計支援装置の構成を示す図である。 図2は、論理回路情報が示す回路網の一例である。 図3は、回路遅延情報が示す遅延時間の一例である。 図4は、論理回路情報が示す回路網の一例である。 図5は、論理回路情報が示す回路網の一例である。 図6は、実施例1に係る一時データの一例を示す図である。 図7は、図6の時点から所定時間経過後の一時データの一例を示す図である。 図8は、実施例1に係る記憶制御部の記憶方法の一例について説明するための図である。 図9は、波形ファイルに情報を出力する端子を説明するための図である。 図10は、一時データから波形ファイルに出力する情報を抽出する処理を説明するための図である。 図11は、一時データから波形ファイルに出力する情報を抽出する処理を説明するための図である。 図12は、実施例1に係る回路設計支援処理の手順を示すフローチャートである。 図13は、実施例1に係る回路設計支援処理の手順を示すフローチャートである。 図14は、実施例1に係る一時データ記憶処理の手順を示すフローチャートである。 図15は、回路設計支援プログラムを実行するコンピュータを示す図である。 図16は、従来の設計フロー工程の一例を説明するためのフローチャートである。 図17は、エラー解析手順の一例を説明するための図である。 図18は、第1の方法により波形ファイルに出力される情報量を示す図である。 図19は、第2の方法により波形ファイルに出力される情報量を示す図である。 図20は、第3の方法により、波形ファイルに出力される情報量を示す図である。 図21は、第2の方法において、設計者が予め定めた範囲の回路以外の他の回路でエラーが発生した場合を説明するための図である。
以下に、本願の開示する回路設計支援装置の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例は開示の技術を限定するものではない。
[回路設計支援装置の構成]
図1は、実施例1に係る回路設計支援装置の構成を示す図である。本実施例に係る回路設計支援装置10は、所定の回路網を示す回路情報に基づいて、回路網内の回路の動作をシミュレートする。そして、本実施例に係る回路設計支援装置10は、シミュレートされた回路の各端子の信号の状態を示す情報のうち、エラー解析に必要となる最小限の情報を、エラー解析用の波形ファイルに出力する。
図1に示すように、回路設計支援装置10は、入力部11と、出力部12と、記憶部13と、制御部14とを有する。
入力部11は、各種情報を制御部14に入力する。例えば、入力部11は、ユーザの指示を受け付けて、受け付けた指示に従って、通信により外部装置から各種情報を取得し、取得した各種情報を制御部14に入力する。入力部11は、マウスやキーボードなどの操作受付デバイスであってもよい。具体例を挙げて説明すると、入力部11は、動作試験の対象となる回路網を示す情報である論理回路情報を制御部14に入力する。
図2は、論理回路情報が示す回路網の一例である。図2の例では、回路網20は、外部入力端子20a,20b、AND回路20c、フリップフロップ(Flip Flop)20d、外部出力端子20eを有する。また、図2の例では、AND回路20cは、入力端子22a,22b及び出力端子22cを有する。また、図2の例では、順序回路であるフリップフロップ20dは、データ入力端子22d、データ出力端子22e、クロック入力端子22fを有する。また、図2の例では、回路網20は、外部入力端子20aと入力端子22aとを接続する配線21a、外部入力端子20bと入力端子22bとを接続する配線21bを有する。また、図2の例では、回路網20は、出力端子22cとデータ入力端子22dとを接続する配線21c、データ出力端子22eと外部出力端子20eとを接続する配線21dを有する。なお、以下の説明では、「フリップフロップ」を「FF」と略記する。
また、入力部11は、論理回路情報が示す回路網内の各回路の入力端子から出力端子までの情報の伝達の遅延時間、及び、回路間を接続する配線の遅延時間を示す情報である回路遅延情報を制御部14に入力する。ここで、回路間を接続する配線の遅延時間とは、例えば、ある回路の出力端子から、その回路に配線を介して接続される他の回路の入力端子までの情報の伝達の遅延時間を指す。
図3は、回路遅延情報が示す遅延時間の一例である。図3の例では、配線21aの遅延時間が、10[psec]である場合が示されている。また、図3の例では、配線21bの遅延時間が、5[psec]である場合が示されている。また、図3の例では、AND回路20cの遅延時間が、7[psec]である場合が示されている。また、図3の例では、配線21cの遅延時間が、4[psec]である場合が示されている。また、図3の例では、FF20dの遅延時間が、5[psec]である場合が示されている。また、図3の例では、配線21dの遅延時間が、3[psec]である場合が示されている。
また、入力部11は、テストパターンを制御部14に入力する。ここで、テストパターンは、動作確認試験に用いられる情報である。例えば、テストパターンは、動作確認試験の際に、回路動作の基準となるテストクロックの周期やタイミング、テストクロックの名称が定義された情報を含む。また、テストパターンは、動作確認試験対象の回路網に対して外部から動作変化させる外部入力端子の名称、外部入力端子に入力される信号のパターン、外部入力端子にパターンを入力するタイミングが定義された情報を含む。また、テストパターンは、動作確認試験対象の回路網内の各回路によって加工された情報を出力する外部出力端子の名称、および上記のパターンを外部入力端子に入力した場合に、外部出力端子から出力されると期待された値である期待値が定義された情報を含む。また、テストパターンは、外部出力端子から出力された信号の値と、期待値とが、相違があるか否かを判定するタイミングが定義された情報を含む。
また、入力部11は、シミュレーションオプションを制御部14に入力する。ここで、シミュレーションオプションは、動作確認試験のシミュレーションの実施条件である。例えば、シミュレーションオプションは、動作確認試験を行う試験者などによって設定される。シミュレーションオプションは、シミュレーション用ライブラリが存在する場所や、各種実施条件を含む。
また、入力部11は、一時データ制約を制御部14に入力する。ここで、一時データ制約は、後述の一時データ13dを定義した情報である。例えば、一時データ制約は、端子の信号の状態の情報を一時データ13dとして記憶させる対象となる回路の範囲が定義された情報を含む。この回路の範囲は、論理階層を特定したり、順序回路素子名などを特定することで設定される。また、一時データ制約は、後述する一時データ13dの時間幅が定義された情報を含む。なお、回路の範囲は、試験者により回路ビューワが用いられて選択される。また、時間幅は、テストクロックの何周期分であるかという情報や、または、100μsなどの特定の数値で表される。
出力部12は、各種の情報を出力する。例えば、出力部12は、後述の動作確認試験におけるシミュレーション結果や、波形ファイル13eに出力された端子の信号の状態を表示装置に表示する。なお、出力部12は、シミュレーション結果や、端子の信号の状態を音声で出力してもよい。出力部12のデバイスの一例としては、LCD(Liquid Crystal Display)やCRT(Cathode Ray Tube)などの表示デバイスや、音声を出力する音声出力デバイスが挙げられる。
記憶部13は、各種情報を記憶する。例えば、記憶部13は、制御部14で実行される各種プログラムを記憶する。また、記憶部13は、回路データベース(Data Base)13aを記憶する。回路データベース13aには、動作確認試験のシミュレーションの際に必要な各種情報が登録される。例えば、回路データベース13aの各レコードには、後述の解析部14によって論理回路情報、および論理回路情報に対応する回路遅延情報が登録される。なお、以下の説明では、「回路データベース」を「回路DB」と略記する。
また、記憶部13は、テスト入力値情報13bを記憶する。テスト入力値情報13bには、動作確認試験のシミュレーションの際に、回路網の外部入力端子に入力する信号のテストパターンの情報が含まれる。例えば、テスト入力値情報13bとして、次のような情報が解析部14bにより記憶部13に格納される。すなわち、解析部14bによりテストパターンを解析した結果得られた、外部から動作変化させる外部入力端子の名称と、外部入力端子に入力される信号のパターンと、外部入力端子にパターンを入力するタイミングとを含む情報が記憶部13に格納される。
また、記憶部13は、テスト期待値情報13cを記憶する。テスト期待値情報13cには、動作確認試験のシミュレーションの際に、回路網の外部出力端子から出力されると期待される信号の値が含まれる。例えば、テスト期待値情報13cには、解析部14bによりテストパターンを解析した結果得られた、動作確認試験対象の回路網内の各回路によって加工された情報を出力する外部出力端子の名称が含まれる。また、テスト期待値情報13cには、解析部14bによりテストパターンを解析した結果得られた、上記のパターンを外部入力端子に入力した場合に、外部出力端子から出力される期待値が含まれる。
また、記憶部13は、一時データ13dを記憶する。一時データ13dは、1回の動作確認試験で、エラーを発生した回路を特定するのに必要かつ情報量が最小限のエラー解析用の情報である。例えば、一時データ13dとして、シミュレーションで検出されたエラーを発生した素子を特定可能な必要最小限の情報が、後述の記憶制御部14dにより記憶部13に格納される。なお、一時データ13dの詳細については、後述する。
また、記憶部13は、波形ファイル13eを記憶する。波形ファイル13eは、エラー解析用のファイルである。例えば、波形ファイル13eには、シミュレーションでエラーが検出された場合に、後述の出力部14eにより、一時データ13dのうちエラーと関係がある情報が入力される。これにより、試験者は、情報量がエラー解析の際に必要最小限である波形ファイル13eの内容を解析することで、1回の確認動作試験で、簡易にエラー解析を行うことが可能となる。
また、記憶部13は、シミュレーションログ13fを記憶する。シミュレーションログ13fは、シミュレーション結果などを示すログである。例えば、シミュレーションログ13fには、シミュレーションで発生したエラーのタイミングなどが含まれる。
記憶部13は、例えば、RAM(Random Access Memory)などの半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスクなどの記憶装置である。なお、記憶部13は、上記の種類の記憶装置に限定されるものではなく、フラッシュメモリなどの半導体メモリ素子であってもよい。
制御部14は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)などの電子回路である。制御部14は、各種の処理手順を規定したプログラムや制御データを格納するための内部メモリを有し、これらによって種々の処理を実行する。制御部14は、図1に示すように、取得部14aと、解析部14bと、シミュレート部14cと、記憶制御部14dと、出力部14eとを有する。
取得部14aは、各種情報を取得する。例えば、取得部14aは、入力部11から入力された論理回路情報を取得する。また、取得部14aは、入力部11から入力された回路遅延情報を取得する。また、取得部14aは、入力部11から入力されたテストパターンを取得する。また、取得部14aは、入力部11から入力されたシミュレーションオプションを取得する。また、取得部14aは、入力部11から入力された一時データ制約を取得する。
解析部14bは、各種情報を解析する。例えば、解析部14bは、取得部14aで取得した論理回路情報を解析し、論理回路情報が示す回路網において、外部出力端子から外部入力端子へ向かって回路のトレースを行う。そして、解析部14bは、外部出力端子毎に、外部入力端子までの経路に含まれる回路の最大段数を算出する。そして、算出部14bは、最大段数に基づいて、1回の確認動作試験で、エラーが発生した回路を特定するために必要最小限のエラー解析用の情報の時間幅を算出する。ここで、図4、図5を参照して具体例を挙げて最大段数の算出方法および時間幅の算出方法について説明する。図4、図5は、論理回路情報が示す回路網の一例である。
図4の例では、論理回路情報が示す回路網300は、順序回路であるFF301〜FF330を有する。FF301〜FF330の各々は、データ入力端子、データ出力端子及びクロック入力端子を有する。また、FF301〜FF330の各々は、データ入力端子から入力された信号を、クロック入力端子に入力されたテストクロックに同期させて、テストクロックの1周期分遅延させてデータ出力端子から出力する。
また、図4の例では、FF301のデータ入力端子301aに外部入力端子350が接続されている。また、図4の例では、FF303のデータ入力端子303aに外部入力端子351が接続されている。また、図4の例では、FF311のデータ入力端子311a及びFF313のデータ入力端子313aに外部入力端子352が接続されている。また、図4の例では、FF327のデータ入力端子327aに外部入力端子353が接続されている。
また、図4の例では、FF302のデータ出力端子302b及びFF310のデータ出力端子310bに外部出力端子360が接続されている。また、図4の例では、FF312のデータ出力端子312b及びFF318のデータ出力端子318bに外部出力端子361が接続されている。また、図4の例では、FF326のデータ出力端子326bに外部出力端子362が接続されている。
また、図4の例では、FF301のデータ出力端子とFF302のデータ入力端子とが接続されている。また、図4の例では、FF303〜FF310がシリアルに接続されている。また、図4の例では、FF311のデータ出力端子とFF312のデータ入力端子とが接続されている。また、図4の例では、FF313〜FF318がシリアルに接続されている。また、図4の例では、FF314のデータ出力端子とFF319のデータ入力端子とが接続されている。また、図4の例では、FF319〜FF326がシリアルに接続されている。また、図4の例では、FF327〜FF330がシリアルに接続されている。また、図4の例では、FF330のデータ出力端子とFF323のデータ入力端子とが接続されている。
図4の例において、解析部14bは、外部出力端子360から、外部出力端子360に対応する外部入力端子350,351のそれぞれまでのFFの段数を算出する。図4の例では、外部出力端子360から外部入力端子350までのFF301,302を通る経路については、解析部14bは、FFの段数「2」を算出する。また、図4の例では、外部出力端子360から外部入力端子351までのFF303〜310を通る経路については、FFの段数「8」を算出する。よって、図4の例では、解析部14bは、外部出力端子360に対応する外部入力端子までの経路に含まれる回路の最大段数として、「8」を算出する。
ここで、FF301〜FF330の各々がテストクロック1周期分遅延させて情報を出力することから、外部入力端子から外部出力端子までの最大遅延時間は、「最大段数×テストクロックの1周期」となる。さらに、ある回路でエラーが発生した場合に、1回の確認動作試験で、そのエラーが発生した回路を特定するためには、少なくとも、エラーが発生した時点から「(最大段数+1)×テストクロックの1周期」前までの各端子の信号の状態を示す情報が必要となる。この理由は、外部入力端子に接続された初段の回路でエラーが発生し、外部出力端子の出力結果からエラーが検出された場合には、エラーの原因となった初段の回路の端子の信号の状態は、次のような状態だからである。すなわち、エラーの原因となった初段の回路の端子の信号の状態は、エラー検出時から「(最大段数+1)×テストクロックの1周期」前の状態である。それゆえ、図4の例では、外部出力端子360の出力結果からエラーが検出された場合に、1回の確認動作試験でエラーが発生した回路を特定するためには、次のような情報が必要となる。すなわち、少なくとも、エラーが発生した時点から「(8+1)×テストクロックの1周期」前までの各端子の信号の状態の情報が必要となる。そこで、図4の例では、解析部14bは、外部出力端子360と外部入力端子350,351との間に存在する各回路の端子の信号の状態を示すエラー解析用の情報の時間幅を「(8+1)×テストクロックの1周期」として算出する。
また、図4の例において、解析部14bは、外部出力端子361から、外部出力端子361に対応する外部入力端子352までのFFの段数を算出する。図4の例では、外部出力端子361から外部入力端子352までの経路については、2つある。図4の例において、FF311,312を通る経路については、解析部14bは、FFの段数「2」を算出する。また、図4の例では、FF313〜318を通る経路については、解析部14bは、FFの段数「6」を算出する。よって、図4の例では、解析部14bは、外部出力端子361に対応する外部入力端子までの経路に含まれる回路の最大段数として、「6」を算出する。それゆえ、図4の例では、外部出力端子361の出力結果からエラーが検出された場合に、1回の確認動作試験でエラーが発生した回路を特定するためには、次のような情報が必要となる。すなわち、少なくとも、エラーが発生した時点から「(6+1)×テストクロックの1周期」前までの各端子の信号の状態の情報が必要となる。そこで、図4の例では、解析部14bは、外部出力端子361と外部入力端子352との間に存在する各回路の端子の信号の状態を示すエラー解析用の情報の時間幅を「(6+1)×テストクロックの1周期」として算出する。
また、図4の例において、解析部14bは、外部出力端子362から、外部出力端子362に対応する外部入力端子352,353のそれぞれまでのFFの段数を算出する。図4の例では、外部出力端子362から外部入力端子352までのFF313,314,319〜326を通る経路については、解析部14bは、FFの段数「10」を算出する。また、図4の例では、外部出力端子362から外部入力端子353までのFF327〜330,323〜326を通る経路については、解析部14bは、FFの段数「8」を算出する。よって、図4の例では、解析部14bは、外部出力端子362に対応する外部入力端子までの経路に含まれる回路の最大段数として、「10」を算出する。それゆえ、図4の例では、外部出力端子362の出力結果からエラーが検出された場合に、1回の確認動作試験でエラーが発生した回路を特定するためには、次のような情報が必要となる。すなわち、少なくとも、エラーが発生した時点から「(10+1)×テストクロックの1周期」前までの各端子の信号の状態の情報が必要となる。そこで、図4の例では、解析部14bは、外部出力端子362と外部入力端子352,353との間に存在する各回路の端子の信号の状態を示すエラー解析用の情報の時間幅を「(10+1)×テストクロックの1周期」として算出する。
図5の例では、論理回路情報が示す回路網370は、順序回路であるFF371〜FF388を有する。FF371〜FF373、FF376〜FF383、FF385〜FF388の各々は、データ入力端子、データ出力端子及びクロック入力端子を有する。また、FF371〜FF373、FF376〜FF383、FF385〜FF388の各々は、データ入力端子から入力された信号を、クロック入力端子に入力されたテストクロックに同期させて、テストクロックの1周期分遅延させてデータ出力端子から出力する。また、FF374、FF375、FF384は、第1のデータ入力端子、第2のデータ入力端子、データ出力端子及びクロック入力端子を有する。また、FF374,375,384の各々は、第1のデータ入力端子及び第2のデータ入力端子から入力された各信号に基づいた信号を、クロック入力端子に入力されたテストクロックに同期させて、クロックの1周期分遅延させてデータ出力端子から出力する。
また、図5の例では、FF371のデータ入力端子371a及びFF373のデータ入力端子373aに外部入力端子390が接続されている。また、図5の例では、FF372のデータ出力端子372b及びFF380のデータ出力端子380bに外部出力端子391が接続されている。
また、図5の例では、FF371のデータ出力端子とFF372のデータ入力端子とが接続されている。また、図5の例では、FF373のデータ出力端子とFF374の第1のデータ入力端子とが接続されている。また、図5の例では、FF374のデータ出力端子とFF375の第1のデータ入力端子とが接続されている。また、図5の例では、FF375〜FF380がシリアルに接続されている。また、図5の例では、FF377のデータ出力端子とFF381のデータ入力端子とが接続されている。また、図5の例では、FF381〜FF383がシリアルに接続されている。また、図5の例では、FF383のデータ出力端子とFF384の第1のデータ入力端子とが接続されている。また、図5の例では、FF384〜FF388がシリアルに接続されている。また、図5の例では、FF388のデータ出力端子とFF375の第2のデータ入力端子とが接続されている。また、図5の例では、FF386のデータ出力端子とFF374の第2のデータ入力端子とが接続されている。また、図5の例では、FF378のデータ出力端子とFF384の第2のデータ入力端子とが接続されている。
図5の例において、解析部14bは、外部出力端子391から、外部出力端子391に対応する外部入力端子390までのFFの段数を算出する。図5の例では、外部出力端子391から外部入力端子390までの経路については、6つある。図5の例において、FF371,372を通る1つ目の経路については、解析部14bは、FFの段数「2」を算出する。また、図5の例では、FF373〜380を通る2つ目の経路については、解析部14bは、FFの段数「8」を算出する。また、図5の例では、FF373〜377、381〜388、375〜380を通るような経路の一部にループを有する3つ目の経路については、解析部14bは、FFの段数「19」を算出する。また、図5の例では、FF373〜378、384〜386、374〜380を通るような経路の一部にループを有する4つ目の経路については、解析部14bは、FFの段数「16」を算出する。また、図5の例では、FF373〜377、381〜386、374〜380を通るような経路の一部にループを有する5つ目の経路については、解析部14bは、FFの段数「18」を算出する。また、図5の例では、FF373〜378、384〜388、375〜380を通るような経路の一部にループを有する6つ目の経路については、解析部14bは、FFの段数「17」を算出する。よって、図5の例では、解析部14bは、外部出力端子391に対応する外部入力端子までの経路に含まれる回路の最大段数として、「19」を算出する。このように、経路の一部にループ含まれる場合には、解析部14bは、そのループを1周廻って最大段数を算出する。また、図5の例では、解析部14bは、外部出力端子391と外部入力端子390との間に存在する各回路の端子の信号の状態を示すエラー解析用の情報の時間幅を「(19+1)×テストクロックの1周期」として算出する。
また、解析部14bは、回路DB13aの未登録の1レコードに、取得部14aにより取得された論理回路情報、および回路遅延情報を登録する。
また、解析部14bは、取得部14aにより取得されたテストパターンを解析し、外部から動作変化させる外部入力端子の名称と、外部入力端子に入力される信号のパターンと、外部入力端子にパターンを入力するタイミングとを取得する。そして、解析部14bは、外部入力端子の名称、信号のパターン、タイミングを含む情報を、テスト入力値情報13bとして記憶部13に格納する。
また、解析部14bは、取得部14aにより取得されたテストパターンを解析し、動作確認試験対象の回路網内の各回路によって加工された情報を出力する外部出力端子の名称、外部出力端子から出力される期待値を取得する。また、解析部14bは、テストパターンを解析し、外部出力端子から出力された信号の値と、期待値とが、相違があるか否かをチェックするタイミングを取得する。そして、解析部14bは、外部出力端子の名称、期待値、タイミングを含む情報を、テスト期待値情報13cとして、記憶部13に格納する。
シミュレート部14cは、回路の動作をシミュレートする。例えば、シミュレート部14cは、回路DB13aから動作確認試験対象の論理回路情報及び回路遅延情報を取得する。また、シミュレート部14cは、テスト入力値情報13bを記憶部13から取得する。また、シミュレート部14cは、テスト期待値情報13cを記憶部13から取得する。そして、シミュレート部14cは、論理回路情報が示す回路網内の回路の動作を、回路遅延情報が示す各素子の遅延情報を考慮してシミュレートする。このシミュレートの際、シミュレート部14cは、テスト入力値情報13bに含まれる名称の外部入力端子に、テスト入力値情報13bに含まれるテストパターンを、テスト入力値情報13bに含まれるタイミングで入力する。そして、シミュレート部14cは、シミュレートの結果、テスト期待値情報13cに含まれる名称の外部出力端子の出力値と、テスト期待値情報13cに含まれる期待値とが相違があるか否かを、テスト期待値情報13cに含まれるタイミングで判定する。すなわち、シミュレート部14cは、テスト期待値情報13cに基づいて、エラーを検出する。
記憶制御部14dは、シミュレート部14cにより動作がシミュレートされた回路の端子の信号の状態を示す情報のうち、情報量がエラー解析に必要な最小限の情報を記憶部13に格納する。すなわち、記憶制御部14dは、かかる情報を記憶部13に記憶させるように制御する。
例えば、記憶制御部14dは、シミュレートされた回路の端子の信号の状態を示す情報のうち、現時点から、解析部14bにより算出された時間幅分前までの情報を一時データ13dとして記憶部13に格納する。
図4の例では、記憶制御部14dは、FF301〜310の各々のデータ入力端子及びデータ出力端子の信号の状態並びに時間を示す情報であって、現時点から、時間幅「(8+1)×テストクロックの1周期」前までの情報を記憶部13に格納する。また、図4の例では、記憶制御部14dは、FF311,312,315〜318の各データ入力端子及びデータ出力端子の信号の状態並びに時間を示す情報であって、現時点から、時間幅「(6+1)×クロックの1周期」前までの情報を記憶部13に格納する。また、図4の例では、記憶制御部14dは、FF313,314,319〜330の各データ入力端子及びデータ出力端子の信号の状態並びに時間を示す情報であって、次のような情報を記憶部13に格納する。すなわち、記憶制御部14dは、現時点から時間幅「(10+1)×テストクロックの1周期」前までの情報を記憶部13に格納する。図4の例では、これらのFF301〜330の各々のデータ入力端子及びデータ出力端子の信号の状態並びに時間を示す情報の和が、一時データ13dとして記憶部13に記憶される。
図5の例では、記憶制御部14dは、FF371〜388の各々のデータ入力端子及びデータ出力端子の信号の状態並びに時間を示す情報であって、現時点から、時間幅「(19+1)×テストクロックの1周期」前までの情報を記憶部13に格納する。図5の例では、これらのFF371〜388の各々のデータ入力端子及びデータ出力端子の信号の状態を示す情報の和が、一時データ13dとして記憶部13に記憶される。
なお、図4および図5の例では、記憶制御部14dが、データ入力端子及びデータ出力端子の信号の状態を示す情報を記憶部13に格納する場合について説明した。しかしながら、記憶制御部14dは、データ入力端子又はデータ出力端子の何れかの端子の信号の状態を示す情報を記憶部13に格納するようにしてもよい。また、記憶制御部14dは、全範囲に限らず、試験者などによって指定された範囲の回路の端子の信号の状態及び時間を示す情報を記憶部13に格納することもできる。さらに、記憶制御部14dは、各回路に入力されるテストクロックの立ち上がりで、信号の値が変化、例えば、0から1又は1から0に変化した端子のみ、変化後の状態と、端子名と、時間とを対応付けた情報を記憶部13に格納するようにすることもできる。
また、記憶制御部14dは、各端子ごとに、端子と外部出力端子との遅延時間に応じた時間幅を算出し、現時点から算出した時間幅までの信号の状態を示す情報を記憶部13に格納するようにしてもよい。
図6は、実施例1に係る一時データの一例を示す図である。図6の横軸は、動作確認試験開始から動作確認試験終了までの時間を示し、縦軸は、一時データ13dとして記憶部13に記憶される情報を出力する端子の個数である。図6の例では、一時データ13dが、現時点T0から、時間幅t1前までの回路網内の全端子の信号の状態を示す情報である場合が示されている。
図7は、図6の時点から所定時間経過後の一時データの一例を示す図である。図7の横軸は、動作確認試験開始から動作確認試験終了までの時間を示し、縦軸は、一時データ13dとして記憶部13に記憶される情報を出力する端子の個数である。図7の例では、一時データ13dは、図6の例の時刻T0から所定時間T1経過した現時点T2から、時間幅t1前までの回路網内の全端子の信号の状態を示す情報であることを示す。
図8は、実施例1に係る記憶制御部の記憶方法の一例について説明するための図である。図8には、記憶制御部14dが、一つの端子の信号の状態を示す情報を記憶部に記憶させる記憶方法の一例が示されている。図8の例では、テストクロック4周期分の時間幅の情報が、記憶制御部14dにより記憶部13に記憶される。図8に示すように、まず、記憶制御部14dは、一つの端子の信号の状態を示す情報の記憶場所を管理する管理領域50を記憶部13上に確保する。そして、記憶制御部14dは、テストクロックが立ち上がるごとに、記憶部13上の記憶領域51〜54のうち情報が記憶されていない記憶領域に、記憶対象の端子の信号の状態を示す情報を記憶するように記憶部13を制御する。また、記憶領域51〜54の全ての記憶領域に情報が記憶されている場合には、記憶制御部14dは、テストクロックが立ち上がるごとに、記憶部13上の記憶領域51〜54のうち、記憶された情報が最も古い記憶領域の情報を削除する。なお、記憶制御部14dは、管理領域50に記憶された記憶内容から、記憶された情報が最も古い記憶領域を検索することができる。そして、記憶制御部14dは、テストクロックが立ち上がるごとに、情報が削除された記憶領域に、記憶対象の端子の信号の状態を示す情報を記憶するように記憶部13を制御する。そして、記憶制御部14dは、テストクロックが立ち上がるごとに、情報を記憶した記憶領域のアドレスおよび情報を記憶した時刻を管理領域50に記憶させるように記憶部13を制御する。このような処理を記憶制御部14dは、動作確認試験が終了するまで行う。
また、一時データ制約で時間幅をテストクロック10周期分と設定された場合には、記憶制御部14dは、最初の10周期は順次メモリの空き領域に信号の状態を示す情報を記憶させる。そして、11周期目以降では、記憶制御部14dは、管理領域50に記憶された情報から、その時点で最も古い情報の記憶領域を検索し、検索した記憶領域に記憶された情報を削除し、新たな1周期分の情報をその記憶領域に記憶させる。また、一時データ制約で、時間幅を100μsなどの特定時間で設定された場合には、その特定時間をテストクロック1周期分の長さで割った数の分だけ記憶領域を用意しておき、記憶制御部14dは、上記の処理と同様にして情報を記憶させればよい。
出力部14eは、エラーが検出された場合に、一時データ13dの中から、エラーに関係がある端子の信号の状態を示す情報を波形ファイル13eに出力する。例えば、出力部14eは、エラーが検出された外部出力端子と、この外部入力端子に対応する外部入力端子との間に存在する端子の信号の状態を示す情報を一時データ13dの中から抽出し、抽出した情報を波形ファイル13eに出力する。具体例を挙げて説明すると、出力部14eは、記憶部13の各記憶領域に記憶された情報を1つにつなげて、波形ファイル13eに出力する。
図9は、波形ファイルに情報を出力する端子を説明するための図である。図9の例では、回路網500は、遅延回路501〜515を有する。遅延回路501〜515のそれぞれは、複数の入力端子と、一つの出力端子とを有する。図9の例では、外部出力端子600と、外部入力端子700との間には、遅延回路501〜504が存在する。また、図9の例では、外部出力端子600と、外部入力端子701との間には、遅延回路501〜504の回路が存在する。また、図9の例では、外部出力端子600と、外部入力端子702との間には、遅延回路501〜504が存在する。また、図9の例では、外部出力端子600と、外部入力端子703との間には、遅延回路502〜505が存在する。また、図9の例では、外部出力端子600と、外部入力端子704との間には、遅延回路502〜505が存在する。
また、図9の例では、外部出力端子600と、外部入力端子706との間には、遅延回路504,510〜512が存在する。また、図9の例では、外部出力端子600と、外部入力端子707との間には、遅延回路504,511〜513が存在する。
また、図9の例では、外部出力端子601と、外部入力端子700との間には、遅延回路501,502,507,508が存在する。また、図9の例では、外部出力端子601と、外部入力端子701との間には、遅延回路501,502,507,508,510,511,515が存在する。また、図9の例では、外部出力端子601と、外部入力端子702との間には、遅延回路501,502,507,508,510,511,515が存在する。また、図9の例では、外部出力端子601と、外部入力端子703との間には、遅延回路505〜508が存在する。
また、図9の例では、外部出力端子601と、外部入力端子704との間には、遅延回路505〜508,513〜515が存在する。また、図9の例では、外部出力端子601と、外部入力端子705との間には、遅延回路506〜508が存在する。また、図9の例では、外部出力端子601と、外部入力端子706との間には、遅延回路508,510,511,515が存在する。また、図9の例では、外部出力端子601と、外部入力端子707との間には、遅延回路508,513〜515が存在する。また、図9の例では、外部出力端子601と、外部入力端子708との間には、遅延回路508,514,515が存在する。
また、図9の例では、外部出力端子602と、外部入力端子703との間には、遅延回路505,506,509が存在する。また、図9の例では、外部出力端子602と、外部入力端子704との間には、遅延回路505,506,509,513,514が存在する。また、図9の例では、外部出力端子602と、外部入力端子705との間には、遅延回路506,509が存在する。また、図9の例では、外部出力端子602と、外部入力端子707との間には、遅延回路509,513,514が存在する。また、図9の例では、外部出力端子602と、外部入力端子708との間には、遅延回路509,514が存在する。
図9の例において、外部出力端子602でエラーが検出された場合には、出力部14eは、次のような処理を行う。すなわち、出力部14eは、外部出力端子602と、外部入力端子703〜705,707,708との間に存在する遅延回路505,506,509,513,514の入力端子及び出力端子の信号の状態を示す情報を一時データ13dから抽出する。そして、出力部14eは、抽出した情報を波形ファイル13eに出力する。これにより、試験者は、情報量がエラー解析の際に必要最小限である波形ファイル13eの内容を解析することで、1回の確認動作試験で、簡易にエラー解析を行うことが可能となる。
図10、図11は、一時データから波形ファイルに出力する情報を抽出する処理を説明するための図である。図10の横軸は、動作確認試験開始から動作確認試験終了までの時間を示し、縦軸は、波形ファイル13eへ信号の情報を出力する端子の個数である。図10の例では、時間T5にエラーが検出されると、出力部14eは、一時データ13dの中から、エラーに関係する情報70を抽出し、情報70を波形ファイル13eに出力する。
図11の横軸は、動作確認試験開始から動作確認試験終了までの時間を示し、縦軸は、波形ファイル13eへ信号の情報を出力する端子の個数である。図11の例では、図10の例と同様に、時間T5にエラーが検出されると、出力部14eは、一時データ13dの中から、エラーに関係する情報70を抽出し、情報70を波形ファイル13eに出力する。また、図11の例では、時間T6にエラーが検出されると、出力部14eは、一時データ13dの中から、エラーに関係する情報71を抽出し、情報71を波形ファイル13eに出力する。
このように、出力部14eは、エラーが検出されるごとに、一時データ13dの中から、エラーに関係する情報を抽出し、抽出した情報を波形ファイル13eに出力する。
また、出力部14eは、シミュレーションで発生したエラーのタイミングなどのシミュレーション結果を含むシミュレーションログ13fを生成し、シミュレーションログ13fを記憶部13に格納する。
[処理の流れ]
次に、本実施例に係る回路設計支援装置10の処理の流れを説明する。図12、図13は、実施例1に係る回路設計支援処理の手順を示すフローチャートである。この回路設計支援処理は、入力部11から制御部14に回路設計支援処理を実行する指示が入力された場合に実行される。
図12に示すように、取得部14aは、一時データ制約を取得する(ステップS101)。
解析部14bは、一時データ制約に、回路の範囲が定義された情報が含まれているか否かを判定する(ステップS102)。
一時データ制約に、回路の範囲が定義された情報が含まれていない場合(ステップS102否定)には、解析部14bは、端子の信号の状態の情報を記憶させる対象となる回路の範囲を回路網の全範囲として設定する(ステップS103)。一方、一時データ制約に回路の範囲が定義された情報が含まれている場合(ステップS102肯定)には、ステップS104へ進む。
取得部14aは、論理回路情報及び回路遅延情報を取得する(ステップS104)。解析部14bは、回路DB13aの未登録の1レコードに、論理回路情報及び回路遅延情報を登録する(ステップS105)。
解析部14bは、一時データ制約に、時間幅が定義された情報が含まれているか否かを判定する(ステップS106)。一時データ制約に時間幅が定義された情報が含まれていない場合(ステップS106否定)には、解析部14bは、外部出力端子ごとに、最大段数を算出する(ステップS107)。解析部14bは、外部出力端子ごとに、時間幅を算出する(ステップS108)。一時データ制約に時間幅が定義された情報が含まれている場合(ステップS106肯定)には、ステップS109へ進む。
取得部14aは、テストパターンを取得する(ステップS109)。解析部14bは、テストパターンを解析し、テスト入力値情報13b及びテスト期待値情報13cを記憶部13に格納する(ステップS110)。
シミュレート部14cは、テスト入力値情報13b、テスト期待値情報13c、論理回路情報、回路遅延情報に基づいて、論理回路情報が示す回路網内の回路の動作をシミュレートする(ステップS111)。
記憶制御部14dは、一時データ13dを記憶部13に記憶させる、後述する一時データ記憶処理を実行する(ステップS112)。
シミュレート部14cは、エラーを検出したか否かを判定する(ステップS113)。エラーを検出した場合(ステップS113肯定)には、出力部14eは、一時データ13dの中から、エラーに関係がある情報を抽出する(ステップS114)。出力部14eは、抽出した情報を波形ファイル13eに出力する(ステップS115)。出力部14eは、シミュレーションログ13fを生成し、シミュレーションログ13fを記憶部13に格納する(ステップS116)。一方、エラーを検出しない場合(ステップS113否定)には、ステップS116へ進む。シミュレート部14cは、全サイクルで動作確認試験を行ったか否かを判定し(ステップS117)、全サイクルで動作確認試験が行われていない場合(ステップS117否定)には、ステップS111へ戻る。一方、全サイクルで動作確認試験が行われた場合(ステップS117肯定)には、処理を終了する。
次に、ステップS112の一時データ記憶処理の流れを説明する。図14は、実施例1に係る一時データ記憶処理の手順を示すフローチャートである。
図14に示すように、記憶制御部14dは、各端子ごとに、管理領域50を記憶部13上に確保する(ステップS201)。記憶制御部14dは、テストクロックが立ち上がるたびに、各端子ごとに、記憶部13上の記憶領域の全ての記憶領域で情報が記憶されているか否かを判定する(ステップS202)。全ての記憶領域で情報が記憶されている場合(ステップS202肯定)には、記憶制御部14dは、各端子ごとの管理領域50から、記憶された情報が最も古い記憶領域を検索する(ステップS203)。
記憶制御部14dは、検索された記憶領域の情報を削除する(ステップS204)。記憶制御部14dは、検索された記憶領域に、対応する端子の信号の状態を示す情報を記憶させる(ステップS205)。記憶制御部14dは、情報を記憶した記憶領域のアドレスおよび情報を記憶した時刻を管理領域50に記憶させる(ステップS206)。記憶制御部14dは、テストパターン全てに対してシミュレーションを行ったか否かを判定し(ステップS207)、テストパターン全てに対してシミュレーションを行っていない場合(ステップS207否定)には、ステップS202に戻る。一方、テストパターン全てに対してシミュレーションを行った場合(ステップS207肯定)には、処理を終了する。
[実施例1の効果]
上述してきたように、本実施例に係る回路支援設計装置10は、所定の回路網を示す回路情報に基づいて、回路網内の各回路の動作をシミュレートする。本実施例に係る回路支援設計装置10は、シミュレートされた回路網内の各回路の端子の信号の状態を示す情報であって、回路の遅延時間に応じた時間分の情報を記憶部13に記憶するように制御する。本実施例に係る回路支援設計装置10は、所定の端子でエラーを検出した場合には、記憶部13に記憶された時間分の信号の状態の情報を、エラー解析用の波形ファイル13eに出力する。このように、本実施例に係る回路支援設計装置10は、1回の動作確認試験でエラーが発生した素子を特定できる最小限の情報を波形ファイル13eに出力する。したがって、本実施例に係る回路支援設計装置10によれば、動作確認試験の回数を抑制しつつ、波形ファイルに出力する情報の情報量を抑制することができる。
また、本実施例に係る回路支援設計装置10は、端子ごとに、各端子に対応する外部入力端子から、回路の外部出力端子までに存在する順序回路の最大経路に応じた遅延時間分の情報を記憶部13に記憶するように制御する。このため、本実施例に係る回路支援設計装置10によれば、各端子ごとに、エラー解析に適切な遅延時間分の情報を記憶部13に記憶することができる。
また、本実施例に係る回路支援設計装置10は、所定の端子の一例である外部入力端子でエラーを検出した場合には、所定の端子から、所定の端子に対応する外部入力端子までの間に存在する各端子の時間分の信号の状態の情報を、波形ファイル13eに出力する。そのため、本実施例に係る回路支援設計装置10は、一時データ13dの情報の中から、エラーと関係がある情報を絞って波形ファイル13eに出力する。それゆえ、本実施例に係る回路支援設計装置10によれば、1回の確認動作試験で、試験者にとってより簡易にエラー解析を行うことが可能な情報を波形ファイル13eに出力することができる。
さて、これまで開示の装置に関する実施例について説明したが、本発明は上述した実施例以外にも、種々の異なる形態にて実施されてよいものである。そこで、以下では、本発明に含まれる他の実施例を説明する。
[時間幅]
上記の実施例1では、時間幅が回路の遅延時間に応じた場合について例示したが、開示の装置はこれに限定されない。例えば、開示の装置は、各端子と、エラーを検出するための情報が出力される端子との情報が出力されるタイミングの差に応じた時間幅を適用できる。また、時間幅は、上記の実施例1で説明したものに限定されない。例えば、開示の装置は、初段の回路でエラーが発生する確率が、平均のエラー発生率よりも低いことが既知である場合、上記の実施例1で説明した時間幅よりも、テストクロック所定周期、例えば1周期分短くした時間幅を適用できる。この場合、開示の装置は、波形ファイル13eに出力する情報量がより少なくなり、ユーザにとってより簡易にエラー解析できる情報を波形ファイル13eに出力することができる。
[適用範囲]
上記の実施例1では、回路網内の回路で遅延が発生する場合について例示したが、開示の装置はこれに限定されない。例えば、開示の装置は、遅延が発生しない回路についても適用できる。
また、各実施例において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともできる。また、本実施例において説明した各処理のうち、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。例えば、図12のステップS101、S104、S109において、入力部11を試験者が操作することにより、それぞれ一時データ制約、論理回路情報及び回路遅延情報、テストパターンを制御部14に入力してもよい。
また、各種の負荷や使用状況などに応じて、各実施例において説明した各処理の各ステップでの処理を任意に細かくわけたり、あるいはまとめたりすることができる。また、ステップを省略することもできる。例えば、一時データ制約を取得するステップS101を省略することもでき、この場合、ステップS102、S106なども省略することができる。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的状態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。例えば、図1に示すシミュレート部14cと記憶制御部14dとが統合されてもよい。また、記憶制御部14dと出力部14eとが統合されてもよい。
[回路設計支援プログラム]
また、上記の各実施例で説明した移動物特定装置の各種の処理は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータシステムで実行することによって実現することもできる。そこで、以下では、図15を用いて、上記の実施例で説明した回路設計支援装置と同様の機能を有する回路設計支援プログラムを実行するコンピュータの一例を説明する。図15は、回路設計支援プログラムを実行するコンピュータを示す図である。
図15に示すように、実施例2におけるコンピュータ300は、CPU(Central Processing Unit)310、ROM(Read Only Memory)320、HDD(Hard Disk Drive)330、RAM(Random Access Memory)340とを有する。これら300〜340の各部は、バス400を介して接続される。
ROM320には、上記の実施例1で示す取得部14aと、解析部14bと、シミュレート部14cと、記憶制御部14dと、出力部14eと同様の機能を発揮する回路設計支援プログラムが予め記憶される。すなわち、ROM320には、図15に示すように、回路設計支援プログラム320aが記憶される。なお、プログラム320aについては、適宜分離しても良い。
そして、CPU310が、プログラム320aをROM320から読み出して実行する。
そして、HDD330には、回路DB330aと、テスト入力値情報330bと、テスト期待値情報330cと、一時データ330dと、波形ファイル330eと、シミュレーションログ330fとが設けられる。回路DB330a、テスト入力値情報330b及びテスト期待値情報330cのそれぞれは、図1に示した回路DB13a、テスト入力値情報13b及びテスト期待値情報13cのそれぞれに対応する。また、一時データ330d、波形ファイル330e及びシミュレーションログ330fのそれぞれは、図1に示した一時データ13d、波形ファイル13e及びシミュレーションログ13fのそれぞれに対応する。
そして、CPU310は、回路DB330a、テスト入力値情報330b、テスト期待値情報330c、一時データ330d、波形ファイル330e及びシミュレーションログ330fを読み出してRAM340に格納する。CPU310は、RAM340に格納された回路DBデータ340a、テスト入力値情報340b、テスト期待値情報340c、一時データ340d、波形ファイルデータ340e、シミュレーションログデータ340fを用いて、プログラム320aを実行する。なお、RAM340に格納される各データは、常に全てのデータがRAM340に格納される必要はなく、処理に必要なデータのみがRAM340に格納されれば良い。
なお、上記した回路設計支援プログラムについては、必ずしも最初からHDD330に記憶させておく必要はない。
例えば、コンピュータ300に挿入されるフレキシブルディスク(FD)、CD−ROM、DVDディスク、光磁気ディスク、ICカードなどの「可搬用の物理媒体」にプログラムを記憶させておく。そして、コンピュータ300がこれらからプログラムを読み出して実行するようにしてもよい。
さらには、公衆回線、インターネット、LAN、WANなどを介してコンピュータ300に接続される「他のコンピュータ(またはサーバ)」などにプログラムを記憶させておく。そして、コンピュータ300がこれらからプログラムを読み出して実行するようにしてもよい。
10 回路支援設計装置
11 入力部
12 出力部
13 記憶部
13a 回路DB
13b テスト入力値情報
13c テスト期待値情報
13d 一時データ
13e 波形ファイル
13f シミュレーションログ
14 制御部
14a 取得部
14b 解析部
14c シミュレート部
14d 記憶制御部
14e 出力部

Claims (6)

  1. 所定の回路網を示す回路情報に基づいて、前記回路網内の各回路の動作をシミュレートし、シミュレーション波形情報を生成するシミュレート部と、
    前記シミュレート部によりシミュレートされた前記回路網内の各回路の端子の信号の状態を示す情報であって、前記回路の順序回路の段数に応じた時間分のシミュレーション波形情報を記憶部に記憶するように制御する制御部と、
    所定の端子でエラーを検出した場合には、前記記憶部に記憶された前記時間分の前記シミュレーション波形情報を、エラー解析用の波形ファイルに出力する出力部と、
    を有することを特徴とする回路設計支援装置。
  2. 前記制御部は、前記回路の外部入力端子に所定の情報が入力されてから、前記所定の情報が前記回路内で加工された情報が前記回路の外部出力端子から出力されるまでの前記順序回路の段数に応じた時間分の前記シミュレーション波形情報を記憶部に記憶するように制御する
    ことを特徴とする請求項1記載の回路設計支援装置。
  3. 前記制御部は、前記端子ごとに、該端子に対応する外部入力端子から、前記回路の外部出力端子までに存在する順序回路の最大経路における順序回路の段数に応じた時間分の前記シミュレーション波形情報を記憶部に記憶するように制御する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の回路設計支援装置。
  4. 前記出力部は、所定の端子でエラーを検出した場合には、該所定の端子から、該所定の端子に対応する外部入力端子までの間に存在する各端子の前記時間分の前記シミュレーション波形情報を、前記波形ファイルに出力する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の回路設計支援装置。
  5. コンピュータに、
    所定の回路網を示す回路情報に基づいて、前記回路網内の各回路の動作をシミュレートし、シミュレーション波形情報を生成し、
    シミュレートされた前記回路網内の各回路の端子の信号の状態を示す情報であって、前記回路の順序回路の段数に応じた時間分のシミュレーション波形情報を記憶部に記憶するように制御し、
    所定の端子でエラーを検出した場合には、前記記憶部に記憶された前記時間分の前記シミュレーション情報を、エラー解析用の波形ファイルに出力する
    処理を実行させることを特徴とする回路設計支援プログラム。
  6. コンピュータが実行する回路設計支援方法であって、
    所定の回路網を示す回路情報に基づいて、前記回路網内の各回路の動作をシミュレートし、シミュレーション波形情報を生成し、
    シミュレートされた前記回路網内の各回路の端子の信号の状態を示す情報であって、前記回路の順序回路の段数に応じた時間分のシミュレーション波形情報を記憶部に記憶するように制御し、
    所定の端子でエラーを検出した場合には、前記記憶部に記憶された前記時間分の前記シミュレーション情報を、エラー解析用の波形ファイルに出力する
    ことを特徴とする回路設計支援方法。
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