JPWO2012086621A1 - 基地局及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract

一実施形態に係る基地局は、自基地局の近隣にある近隣基地局との通信を行うことができるネットワーク通信部120と、無線端末UEのハンドオーバ先候補の近隣基地局に対して、省電力状態からの復帰を要求するためのCell Activation Requestメッセージを前記ネットワーク通信部120を介して送信する制御部150と、を備える。

Description

本発明は、SON技術が適用される基地局及びその制御方法に関する。
移動通信システムの標準化団体である3GPP(3rd Generation Partnership Project)で標準化されているLTE(Long Term Evolution)では、人手を介さずに、基地局に係る設定を基地局自身で変更可能なSON(Self Organizing Network)技術が適用される。
SON技術の一形態として、無線端末との通信に影響の無い範囲で無線信号の送信を停止する等により、基地局の消費電力を削減するエナジーセービング技術がある(非特許文献1参照)。
しかしながら、上述したエナジーセービング技術においては、省電力状態にある基地局を通常状態に復帰させる際の具体的な手法が確立していないため、次のような問題が生じる。
具体的には、基地局が省電力状態にある場合には、通信中の無線端末が当該基地局の通信エリア内に移動しても、当該無線端末は当該基地局へのハンドオーバを行うことができずに、当該無線端末の通信が途絶する虞がある。
そこで、本発明は、近隣基地局を適切に通常状態に復帰させることができる基地局及びその制御方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明は以下のような特徴を有している。まず、本発明に係る基地局の特徴は、無線通信部(無線通信部110)と、自基地局の近隣にある近隣基地局との通信を行うことができるネットワーク通信部(ネットワーク通信部120)と、前記無線端末のハンドオーバ先候補の近隣基地局に対して、省電力状態からの復帰を要求するための復帰要求(例えばCell Activation Requestメッセージ)を前記ネットワーク通信部を介して送信する制御部(制御部150)と、を備えたことを要旨とする。
このような特徴によれば、基地局は、自基地局へのハンドオーバを行った無線端末を検知すると、当該無線端末のハンドオーバ元の近隣基地局と自基地局との位置関係に基づいて特定されるハンドオーバ先候補の近隣基地局に対して、省電力状態からの復帰を要求するための復帰要求を送信する。これにより、近隣基地局を適切に通常状態に復帰させることができる。
本発明に係る基地局の他の特徴は、上記特徴に係る基地局において、前記制御部は、前記無線端末が自基地局へのハンドオーバを行ったときのハンドオーバ元の近隣基地局と自基地局との位置関係に基づいて、前記無線端末のハンドオーバ先候補の近隣基地局を特定することを要旨とする。
本発明に係る基地局の他の特徴は、上記特徴に係る基地局において、前記制御部は、前記ハンドオーバ先候補の近隣基地局が省電力状態である場合には、前記復帰要求を前記ハンドオーバ先候補の近隣基地局に送信するよう前記ネットワーク通信部を制御し、前記ハンドオーバ先候補の近隣基地局が省電力状態でない場合には、前記ハンドオーバ先候補の近隣基地局に対する前記復帰要求の送信を省略するよう前記ネットワーク通信部を制御することを要旨とする。
本発明に係る基地局の他の特徴は、上記特徴に係る基地局において、近隣基地局及び自基地局のそれぞれの位置情報を記憶する記憶部(記憶部140)をさらに備え、前記制御部は、前記ハンドオーバ元の近隣基地局の位置情報と自基地局の位置情報とを前記記憶部から取得し、前記取得した各位置情報を用いて、前記無線端末の移動方向を算出し、前記算出した移動方向に応じて、前記ハンドオーバ先候補の近隣基地局を特定することを要旨とする。
本発明に係る基地局の他の特徴は、上記特徴に係る基地局において、前記ネットワーク通信部は、前記無線端末が前記ハンドオーバ元の近隣基地局へのハンドオーバを行った時刻を示す第1の時刻情報を前記ハンドオーバ元の近隣基地局から受信し、制御部は、前記第1の時刻情報と、前記無線端末が自基地局へのハンドオーバを行った時刻を示す第2の時刻情報とをさらに取得し、前記ハンドオーバ元の近隣基地局の位置情報と、自基地局の位置情報と、前記第1の時刻情報と、前記第2の時刻情報とを用いて、前記無線端末の移動方向及び移動速度を算出し、前記算出した移動方向及び移動速度に応じて定められる、前記無線端末の推定移動範囲内の近隣基地局を、前記ハンドオーバ先候補の近隣基地局として特定することを要旨とする。
本発明に係る基地局の他の特徴は、上記特徴に係る基地局において、前記第1の時刻情報は、自基地局への前記無線端末のハンドオーバに先立って前記ハンドオーバ元の近隣基地局から送信され、ハンドオーバの準備を要求するためのハンドオーバ要求メッセージに含まれており、前記ネットワーク通信部は、前記第1の時刻情報を含んだ前記ハンドオーバ要求メッセージを前記ハンドオーバ元の近隣基地局から受信することを要旨とする。
本発明に係る基地局の他の特徴は、上記特徴に係る基地局において、ハンドオーバ元候補の近隣基地局と、前記ハンドオーバ元候補の近隣基地局及び自基地局の位置関係に応じて定められるハンドオーバ先候補の近隣基地局との対応付けを記憶する記憶部(記憶部140)をさらに備え、前記制御部は、前記記憶部を参照して、前記ハンドオーバ元の近隣基地局に対応する近隣基地局を、前記無線端末のハンドオーバ先候補の近隣基地局として特定することを要旨とする。
本発明に係る制御方法の特徴は、無線通信部と、自基地局の近隣にある近隣基地局との通信を行うことができるネットワーク通信部と、を有する基地局の制御方法であって、前記無線端末が自基地局へのハンドオーバを行ったときのハンドオーバ元の近隣基地局を特定するステップと、前記ハンドオーバ元の近隣基地局と自基地局との位置関係に基づいて、次のハンドオーバ先候補の近隣基地局を特定するステップと、前記無線端末のハンドオーバ先候補の近隣基地局に対して、省電力状態からの復帰を要求するための復帰要求を送信するステップとを備えたことを要旨とする。
図1は、第1実施形態及び第2実施形態に係る移動通信システムのネットワーク構成を示すネットワーク構成図である。 図2は、第1実施形態に係る基地局の構成を示すブロック図である。 図3は、第1実施形態に係る近隣基地局情報の構成を示す図である。 図4は、第1実施形態及び第2実施形態に係る移動通信システムの概略動作を説明するための動作概念図である。 図5は、第1実施形態に係る移動通信システムの詳細動作を説明するための動作シーケンス図である。 図6は、第2実施形態に係る基地局の構成を示すブロック図である。 図7は、第2実施形態に係る近隣基地局情報の構成を示す図である。 図8は、第2実施形態に係る移動通信システムの詳細動作を説明するための動作シーケンス図である。
図面を参照して、本発明の第1実施形態、第2実施形態、及びその他の実施形態を説明する。以下の各実施形態における図面において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付す。
以下の各実施形態においては、3GPP(3rd Generation Partnership Project)で仕様が策定されているLTE(Long Term Evolution)規格に基づいて構成される移動通信システムを説明するが、他の規格に基づいて構成される移動通信システムに対して本発明を適用してもよい。
(1)第1実施形態
以下、第1実施形態について、(1.1)移動通信システムの概要、(1.2)基地局の構成、(1.3)移動通信システムの動作例、(1.4)第1実施形態の効果の順に説明する。
(1.1)移動通信システムの概要
図1は、第1実施形態に係る移動通信システム1のネットワーク構成を示すネットワーク構成図である。移動通信システム1には、SON(Self Organizing Network)技術が適用される。
図1に示すように、移動通信システム1は、無線端末UE(User Equipment)、複数の基地局eNB(evolved Node-B)、及び複数の移動管理装置MME(Mobility Management Entity)/ゲートウェイ装置S−GW(Serving Gateway)を有する。
複数の基地局eNBは、E−UTRAN(Evolved-UMTS Terrestrial Radio Access Network)を構成する。複数の基地局eNBのそれぞれは、無線端末UEにサービスを提供すべき通信エリアである1又は複数のセルを管理する。
無線端末UEは、ユーザが所持する無線通信装置であり、ユーザ装置とも称される。無線端末UEは、通信中(RRC Connectedと称される)において、サービング基地局(或いはサービングセル)の切り替え、すなわちハンドオーバを行うことができる。
互いに近隣にある各基地局eNBは、基地局間通信を提供する論理的な通信路であるX2インターフェースを介して互いに通信可能である。また、複数の基地局eNBのそれぞれは、S1インターフェースを介して、EPC(Evolved Packet Core)、具体的には、MME/S−GWと通信可能である。
(1.2)基地局の構成
図2は、第1実施形態に係る基地局eNBの構成を示すブロック図である。
図2に示すように、第1実施形態に係る基地局eNBは、アンテナ101、無線通信部110、ネットワーク通信部120、電源部130、記憶部140、及び制御部150を有する。アンテナ101は、無線通信部110に接続されており、無線通信部110、ネットワーク通信部120、及び記憶部140のそれぞれは、制御部150に接続されている。
アンテナ101は、無線信号の送受信に用いられる。アンテナ101は、複数のアンテナ素子を用いて構成されてもよい。
無線通信部110は、例えば無線周波数(RF)回路や信号処理回路等を用いて構成され、アンテナ101を介して無線通信を行うように構成される。送信については、無線通信部110は、制御部150から入力される送信信号の符号化及び変調を行った後、アップコンバート及び増幅を行ってアンテナ101に出力する。受信については、無線通信部110は、アンテナ101から入力される受信信号の増幅及びダウンコンバートを行った後、復調及び復号を行って制御部150に出力する。
ネットワーク通信部120は、X2インターフェイスを用いて、近隣基地局との通信を行う。また、ネットワーク通信部120は、S1インターフェイスを用いてMME/SGWとの通信を行う。
電源部130は、無線通信部110、ネットワーク通信部120、記憶部140、及び制御部150のそれぞれに接続されており、無線通信部110、ネットワーク通信部120、記憶部140、及び制御部150のそれぞれに電力を供給する。電源部130は、制御部150からの制御に応じて、無線通信部110に対する電力の供給を停止又は低減することができる。以下において、無線通信部110に対する電力の供給が停止又は低減された状態を「省電力状態」と称する。無線通信部110は、基地局eNBの各ブロックの中で最も消費電力の大きいブロックであるため、無線通信部110へ供給する電力を停止又は低減させると、基地局eNBの消費電力を大幅に削減することができる。
記憶部140は、例えばメモリを用いて構成され、基地局eNBの制御等に用いられる各種の情報を記憶する。また、記憶部140は、近隣基地局に関する近隣基地局情報を記憶する。図3は、近隣基地局情報の構成を示す図である。図3に示すように、近隣基地局情報は、近隣基地局毎に、識別情報と、位置情報と、動作状態情報とを対応付けて構成される。近隣基地局の識別情報としては、当該近隣基地局の基地局ID、又は当該近隣基地局が管理するセルのセルIDが使用できる。近隣基地局の位置情報としては、当該近隣基地局の経度及び緯度の情報が使用できる。近隣基地局の動作状態情報としては、当該近隣基地局が通常状態であるか省電力状態であるかを示す情報が使用できる。なお、記憶部140は、自基地局eNBの位置を示す位置情報を予め記憶しているとする。
制御部150は、例えばCPUを用いて構成され、基地局eNBが備える各種の機能を制御する。制御部150は、自基地局eNBへのハンドオーバを行った無線端末UEを検知すると、当該無線端末UEのハンドオーバ先候補の近隣基地局に対して、省電力状態からの復帰を要求するための復帰要求であるCell Activation Requestメッセージを送信するようネットワーク通信部120を制御する。Cell Activation Requestメッセージは、X2インターフェースを用いて近隣基地局に伝送される。Cell Activation Requestメッセージは、省電力(Deactivation)状態から通常(Activation)状態へ切り替えるべき基地局の識別情報(具体的には、セルID)を含む。Cell Activation RequestメッセージはLTEで規定されており、その詳細については例えば3GPP TS36.423 “8.3.11 Cell Activation”を参照されたい。
制御部150は、記憶部140に記憶されている近隣基地局情報を参照し、ハンドオーバ先候補の近隣基地局が省電力状態である場合にはCell Activation Requestメッセージをハンドオーバ先候補の近隣基地局に送信するようネットワーク通信部120を制御し、ハンドオーバ先候補の近隣基地局eNBが省電力状態でない場合にはハンドオーバ先候補の近隣基地局eNBに対するCell Activation Requestメッセージの送信を省略するようネットワーク通信部120を制御する。
次に、制御部150の詳細について説明する。制御部150は、近隣基地局情報管理部151、ハンドオーバ制御部152、ハンドオーバ時刻管理部153、ハンドオーバ元特定部154、ハンドオーバ先候補特定部155、及び動作状態制御部156を含む。近隣基地局情報管理部151、ハンドオーバ時刻管理部153、ハンドオーバ制御部152、ハンドオーバ元特定部154、ハンドオーバ先候補特定部155、及び動作状態制御部156のそれぞれの機能は、例えば、制御部150としてのCPUが、記憶部140に記憶されているプログラムを実行することで実現される。
近隣基地局情報管理部151は、記憶部140に記憶されている近隣基地局情報を管理する。近隣基地局情報に含まれる、近隣基地局の識別情報は、ネイバーリストと称され、自基地局eNBの設置時にオペレータによって設定されてもよく、SON技術を用いて自動で設定されてもよい。近隣基地局の位置情報については、自基地局eNBの設置時にオペレータによって設定されてもよく、自動で設定されてもよい。近隣基地局の動作状態情報については、近隣基地局情報管理部151は、近隣基地局からの省電力状態通知を受信したことに応じて当該近隣基地局の動作状態を省電力状態に更新し、Cell Activation Requestメッセージを近隣基地局に送信したことに応じて当該近隣基地局の動作状態を通常状態に更新する。このような省電力状態通知としては、LTEで定義されているeNB Configuration UpdateメッセージのDeactivation Indication IEが使用できる(例えば、3GPPTS 36.423 “8.3.5 eNB Configuration Update”参照)。
ハンドオーバ制御部152は、LTEで定義されたハンドオーバシーケンスに従って、無線端末UEのハンドオーバを制御する。当該ハンドオーバシーケンスの詳細については例えば3GPP TS 36.300 V10.0.0 “10.1.2.1 Handover”に記載されているが、ここではその概要を説明する。自基地局eNBがハンドオーバ元になるケースにおいて、ハンドオーバ制御部152は、無線端末UEからの測定結果報告(Measurement Reportと称される)に基づいて当該無線端末UEのハンドオーバ先の基地局或いはセルを決定し、決定したハンドオーバ先に対してハンドオーバを要求(Handover Request)し、当該ハンドオーバ要求に対応する肯定応答(Handover Request ACKと称される)が通知されると、当該無線端末UEにハンドオーバを指示する。これに対し、自基地局eNBがハンドオーバ先になるケースにおいて、ハンドオーバ制御部152は、近隣基地局からのハンドオーバ要求に応じて無線端末UEの受け入れ可否を判定し、当該無線端末UEを受け入れる場合には肯定応答を当該近隣基地局に通知する。以下においては、図2に示す基地局eNBがハンドオーバ先になるケースを主として説明する。
第1実施形態では、ネットワーク通信部120が近隣基地局から受信するハンドオーバ要求(Handover Request)は、ハンドオーバ対象の無線端末UEの識別情報と、当該近隣基地局の識別情報と、無線端末UEが当該近隣基地局へのハンドオーバを行った時刻を示す情報(以下、第1の時刻情報と称する)を含む。
ハンドオーバ時刻管理部153は、第1の時刻情報と、無線端末UEが自基地局eNBへのハンドオーバを行った時刻を示す情報(以下、第2の時刻情報と称する)を管理する。
ハンドオーバ元特定部154は、無線端末UEのハンドオーバ元の近隣基地局eNBを特定する。例えば、ハンドオーバ元特定部154は、ネットワーク通信部120が受信したハンドオーバ要求に含まれる無線端末UEの識別情報と近隣基地局の識別情報とに基づいて、自基地局eNBへのハンドオーバを行った無線端末UEのハンドオーバ元の近隣基地局eNBを特定する。或いは、ハンドオーバ元特定部154は、ハンドオーバ時に行う無線端末UEとのネゴシエーションの際に、ハンドオーバ元の近隣基地局eNBの情報を当該無線端末UEから取得して、当該ハンドオーバ元の近隣基地局eNBを特定してもよい。
ハンドオーバ先候補特定部155は、ハンドオーバ元特定部154によって特定されたハンドオーバ元の近隣基地局と自基地局eNBとの位置関係に基づいて、ハンドオーバ先候補の近隣基地局を特定する。
第1実施形態では、ハンドオーバ先候補特定部155は、ハンドオーバ元特定部154によって特定されたハンドオーバ元の近隣基地局の位置情報と自基地局eNBの位置情報とを記憶部140から取得し、取得した各位置情報を用いて、無線端末UEの移動方向を算出し、算出した移動方向に応じて、ハンドオーバ先候補の近隣基地局を特定する。
具体的には、ハンドオーバ先候補特定部155は、第1の時刻情報と、第2の時刻情報とをさらに取得し、ハンドオーバ元の近隣基地局の位置情報と、自基地局eNBの位置情報と、第1の時刻情報と、第2の時刻情報とを用いて、無線端末UEの移動方向及び移動速度を算出し、算出した移動方向及び移動速度に応じて定められる無線端末UEの推定移動範囲内の近隣基地局を、ハンドオーバ先候補の近隣基地局として特定する。
動作状態制御部156は、ハンドオーバ先候補特定部155によって特定されたハンドオーバ先候補の近隣基地局に対して、省電力状態からの復帰を要求するための復帰要求であるCell Activation Requestメッセージを送信するようネットワーク通信部120を制御する。具体的には、動作状態制御部156は、記憶部140に記憶されている近隣基地局情報を参照し、ハンドオーバ先候補特定部155によって特定されたハンドオーバ先候補の近隣基地局eNBが省電力状態である場合にはCell Activation Requestメッセージをハンドオーバ先候補の近隣基地局eNBに送信するようネットワーク通信部120を制御し、ハンドオーバ先候補特定部155によって特定されたハンドオーバ先候補の近隣基地局eNBが省電力状態でない場合にはハンドオーバ先候補の近隣基地局eNBに対するCell Activation Requestメッセージの送信を省略するようネットワーク通信部120を制御する。
(1.3)移動通信システムの動作例
次に、第1実施形態に係る移動通信システム1の動作例について、(1.3.1)概略動作、(1.3.2)動作シーケンスの順に説明する。
(1.3.1)概略動作
図4は、第1実施形態に係る移動通信システム1の概略動作を説明するための動作概念図である。本動作例では、基地局eNB#aと、基地局eNB#aの近隣基地局eNB#b及びeNB#1〜eNB#5とが設けられた状況下で、無線端末UEが基地局eNB#aの通信エリアから基地局eNB#bの通信エリアへ移動し、基地局eNB#aから基地局eNB#bへのハンドオーバを行うケースを説明する。また、基地局eNB#1〜eNB#5のそれぞれは省電力状態にあるとする。
図4に示すように、無線端末UEが基地局eNB#aにハンドオーバした時刻(第1の時刻情報)をtaとし、無線端末UEが基地局eNB#aから基地局eNB#bにハンドオーバした時刻(第2の時刻情報)をtbとする。また、基地局eNB#aの位置情報をPa、基地局eNB#bの位置情報をPb、基地局eNB#1の位置情報をPn1、基地局eNB#2の位置情報をPn2、基地局eNB#3の位置情報をPn3、基地局eNB#4の位置情報をPn4、基地局eNB#5の位置情報をPn5とする。
まず、基地局eNB#aは、無線端末UEが基地局eNB#aから基地局eNB#bにハンドオーバする際に、無線端末UEが基地局eNB#aにハンドオーバした時刻taを基地局eNB#bに通知する。
基地局eNB#bは、無線端末UEのハンドオーバ時に、以下の4つの情報を取得する。
・基地局eNB#aから通知された、無線端末UEが自基地局eNB#aにハンドオーバした時刻ta
・無線端末UEがどの基地局からハンドオーバしてきたかを認識し、その基地局(基地局eNB#a)の位置Pa
・無線端末UEが自基地局eNB#bにハンドオーバした時刻tb
・自基地局eNB#bの位置Pb
基地局eNB#bは、上記パラメータを用いて、下記の式(1)に従って端末速度ベクトルvabを算出し、当該端末速度ベクトルvabを無線端末UEのおおよその移動方向及び移動速度として用いる。
[数1]

・・・(1)
基地局eNB#bは、推定端末速度ベクトルvabおよび自基地局eNB#bの位置Pbを用いて、一定時間内での無線端末UEの推定移動範囲を求め、その範囲内の近隣基地局を近隣基地局情報の中から抽出する。図4の例では、推定移動範囲内に、基地局eNB#1の位置Pn1、基地局eNB#2の位置Pn2が含まれるため、基地局eNB#bは、基地局eNB#1及びeNB#2をハンドオーバ先候補の近隣基地局とする。
基地局eNB#bは、ハンドオーバ先候補として抽出された全ての近隣基地局に対して、省電力状態からの復帰要求を送信する。
(1.3.2)動作シーケンス
次に、図4を用いて説明した動作をより詳細に説明する。図5は、第1実施形態に係る移動通信システム1の詳細動作を説明するための動作シーケンス図である。本動作シーケンスでは、基地局eNB#bの動作を主として説明する。また、本動作シーケンスの前段階で、無線端末UEが基地局eNB#aにハンドオーバにしており、そのときの時刻を基地局eNB#aが記憶しているとする。
ステップS101において、無線端末UEは、基地局eNBから受信する参照信号の受信電力(RSRP)及び/又は参照信号の受信品質(RSRQ)の測定結果が、予め設定されている報告条件を満たしたことを検知し、測定結果を示すMeasurement Reportメッセージを基地局eNB#aに送信する。基地局eNB#aとしては、例えば、サービングセルのRSRPが隣接セルのRSRPを下回ったことや、サービングセルのRSRPが閾値を下回ったことが挙げられる。なお、このようなイベントトリガ型の報告に限らず、周期的(Periodic)な報告であってもよい。基地局eNB#aは、Measurement Reportメッセージを受信する。
ステップS102において、基地局eNB#aは、無線端末UEから受信したMeasurement Reportメッセージに基づいて、基地局eNB#bへのハンドオーバを決定する。
ステップS103において、基地局eNB#aは、無線端末UEが基地局eNB#aにハンドオーバにしたときの時刻を示す情報(第1の時刻情報)を含んだHandover Requestメッセージを、X2インターフェースを用いて基地局eNB#bに送信する。基地局eNB#bのネットワーク通信部120は、第1の時刻情報を含んだHandover Requestメッセージを受信する。
ステップS104において、基地局eNB#bのハンドオーバ時刻管理部153は、ネットワーク通信部120が受信したHandover Requestメッセージに含まれる第1の時刻情報を取得し、当該第1の時刻情報を記憶部140に記憶させる。また、基地局eNB#bのハンドオーバ元特定部154は、ネットワーク通信部120が受信したHandover Requestメッセージに含まれる端末識別情報及び基地局識別情報を取得し、当該端末識別情報及び基地局識別情報を対応付けて記憶部140に記憶させる。
ステップS105において、基地局eNB#bのハンドオーバ制御部152は、Handover Requestメッセージに含まれる端末識別情報によって示される無線端末UEの受け入れ可否を判定し、当該無線端末UEを受け入れる場合にはHandover Request ACKメッセージを基地局eNB#aに送信するようネットワーク通信部120を制御する。基地局eNB#aは、Handover Request ACKメッセージを受信する。
ステップS106において、基地局eNB#aは、Handover Request ACKメッセージを受信したことに応じて、基地局eNB#bへのハンドオーバを指示するためのHandover commandを無線端末UEに送信する。無線端末UEは、Handover commandを受信する。
ステップS107において、無線端末UEは、Handover commandを受信したことに応じて、基地局eNB#bとの接続処理を行う。当該接続処理において、無線端末UEは、自無線端末UEの識別情報を基地局eNB#bに通知する。また、基地局eNB#bのハンドオーバ時刻管理部153は、無線端末UEが自基地局eNB#bにハンドオーバした時刻、すなわち、上記接続処理が行われた時刻を示す情報(第2の時刻情報)を記憶部140に記憶させる。
ステップS108において、基地局eNB#bのハンドオーバ元特定部154は、無線端末UEの識別情報と対応付けられた基地局識別情報を記憶部140から取得し、取得した基地局識別情報によって示される隣接基地局を無線端末UEのハンドオーバ元として特定する。
ステップS109において、基地局eNB#bのハンドオーバ先候補特定部155は、ハンドオーバ元として特定された基地局eNB#bの位置情報Paと、無線端末UEがハンドオーバ元基地局eNB#aにハンドオーバした時刻(第1の時刻情報)と、自基地局eNB#bの位置情報と、無線端末UEが自基地局eNB#bにハンドオーバした時刻(第2の時刻情報)とを、記憶部140から取得する。さらに、ハンドオーバ先候補特定部155は、上記式(1)に従って端末速度ベクトルvabを算出し、当該端末速度ベクトルvabを無線端末UEのおおよその移動方向及び移動速度として用いる。そして、ハンドオーバ先候補特定部155は、推定端末速度ベクトルvabおよび自身の位置Pbを用いて、一定時間内での無線端末UEの推定移動範囲を求める。
ステップS110において、基地局eNB#bのハンドオーバ先候補特定部155は、記憶部140に記憶されている近隣基地局情報を参照し、上記推定移動範囲内の隣接基地局であって、且つ省電力状態である隣接基地局を特定する。ここでは、基地局eNB#1及びeNB#2が特定されたとする。
ステップS111において、基地局eNB#bの動作状態制御部156は、ハンドオーバ先候補特定部155によって特定された基地局eNB#1及びeNB#2に対して、Cell Activation Requestメッセージを送信するようネットワーク通信部120を制御する。ネットワーク通信部120は、X2インターフェースを用いてCell Activation Requestメッセージを送信し、基地局eNB#1及びeNB#2は、Cell Activation Requestメッセージを受信する。基地局eNB#1及びeNB#2は、Cell Activation Requestメッセージを受信した後、省電力状態から通常状態に復帰する。
(1.4)第1実施形態の効果
以上説明したように、基地局eNB#bは、自基地局eNB#bへのハンドオーバを行った無線端末UEを検知すると、当該無線端末UEのハンドオーバ元基地局eNB#aと自基地局eNB#bとの位置関係に基づいて特定されるハンドオーバ先候補の基地局eNB#1及びeNB#2に対して、Cell Activation Requestメッセージを送信する。これにより、無線端末UEの移動先にある基地局eNB#1及びeNB#2を、省電力状態から早期に復帰させることができる。
また、基地局eNB#bは、ハンドオーバ先候補の基地局eNB#1及びeNB#2が省電力状態でない場合、すなわち通常状態にある場合には、当該基地局eNB#1及びeNB#2に対するCell Activation Requestメッセージの送信を省略する。これにより、不要なCell Activation Requestメッセージの送信を回避できるため、ネットワーク側の負荷を低減できる。
第1実施形態では、基地局eNB#bは、ハンドオーバ元の基地局eNB#aの位置情報と自基地局eNB#bの位置情報とから算出される無線端末UEの移動方向に応じて、当該無線端末UEのハンドオーバ先候補の基地局eNB#1及びeNB#2を特定する。これにより、自基地局eNB#bの近隣に多くの近隣基地局eNBがある場合であっても、無線端末UEのハンドオーバ先候補の基地局eNB#1及びeNB#2を特定できる。
また、第1実施形態では、基地局eNB#bは、ハンドオーバ元の基地局eNB#aの位置情報と、自基地局eNB#bの位置情報と、第1の時刻情報と、第2の時刻情報とから算出される、無線端末UEの推定移動範囲内の近隣基地局を、ハンドオーバ先候補の基地局eNB#1及びeNB#2として特定する。これにより、無線端末UEのハンドオーバ先候補の基地局eNB#1及びeNB#2を精度良く特定できる。
さらに、第1実施形態では、LTEのハンドオーバシーケンスで使用されるHandover Requestメッセージを用いて第1の時刻情報を伝送することによって、新たなメッセージを追加することなく、第1の時刻情報を基地局間で伝送できる。
(2)第2実施形態
以下、第2実施形態について、(2.1)基地局の構成、(2.2)移動通信システムの動作例、(2.3)第2実施形態の効果の順に説明する。第2実施形態では、第1実施形態との相違点を主として説明する。
(2.1)基地局の構成
図6は、第2実施形態に係る基地局eNBの構成を示すブロック図である。
図6に示すように、第2実施形態に係る基地局eNBは、第1実施形態で説明したハンドオーバ時刻管理部153を有していない。
また、第2実施形態に係る基地局eNBでは、記憶部140は、近隣基地局に関する近隣基地局情報として、図7に示す近隣基地局情報を記憶する。図7に示すように、第2実施形態に係る近隣基地局情報は、ハンドオーバ元候補の近隣基地局の識別情報と、当該ハンドオーバ元候補の近隣基地局及び自基地局の位置関係に応じて定められる、ハンドオーバ先候補の近隣基地局の識別情報と、当該ハンドオーバ先候補の近隣基地局の動作状態情報とを対応付けて構成される。
ハンドオーバ元候補の近隣基地局の識別情報としては、当該近隣基地局の基地局ID、又は当該近隣基地局が管理するセルのセルIDが使用できる。ハンドオーバ先候補の近隣基地局の識別情報としては、当該近隣基地局の基地局ID、又は当該近隣基地局が管理するセルのセルIDが使用できる。ハンドオーバ先候補の近隣基地局の動作状態情報としては、当該近隣基地局が通常状態であるか省電力状態であるかを示す情報が使用できる。
ハンドオーバ元候補の近隣基地局の識別情報と、ハンドオーバ元候補の近隣基地局の識別情報とは、自基地局eNBの設置時にオペレータによって設定されてもよく、自動で設定されてもよい。
図4の例において、基地局eNB#bが自基地局であるとすると、ハンドオーバ元候補としての基地局eNB#aの識別情報に、自基地局eNB#bを挟んで基地局eNB#aの反対側にある、ハンドオーバ先候補としての基地局eNB#1及びeNB#2のそれぞれの識別情報が予め対応付けられる。また、ハンドオーバ元候補としての基地局eNB#1の識別情報に、自基地局eNB#bを挟んで基地局eNB#1の反対側にある、ハンドオーバ先候補としての基地局eNB#a及びeNB#4のそれぞれの識別情報が予め対応付けられる。さらに、ハンドオーバ元候補としての基地局eNB#2の識別情報に、自基地局eNB#bを挟んで基地局eNB#2の反対側にある、ハンドオーバ先候補としての基地局eNB#aの識別情報が予め対応付けられる。ハンドオーバ元候補としての基地局eNB#3,eNB#4,eNB#5についても同様にしてハンドオーバ先候補としての基地局の識別情報が予め対応付けられる。
第2実施形態では、ハンドオーバ先候補特定部155は、記憶部140を参照して、ハンドオーバ元特定部154によって特定されたハンドオーバ元の基地局eNB#aに対応する近隣基地局eNBを、無線端末UEのハンドオーバ先候補として特定する。
(2.2)移動通信システムの動作例
次に、第2実施形態に係る移動通信システム1の動作例を説明する。図8は、第2実施形態に係る移動通信システム1の動作を説明するための動作シーケンス図である。本動作シーケンスでは、基地局eNB#b(図4参照)の動作を主として説明する。
ステップS201において、無線端末UEは、基地局eNBから受信する参照信号の受信電力(RSRP)及び/又は参照信号の受信電力(RSRQ)の測定結果が、予め設定されている報告条件を満たしたことを検知し、測定結果を示すMeasurement Reportメッセージを基地局eNB#aに送信する。基地局eNB#aは、Measurement Reportメッセージを受信する。
ステップS202において、基地局eNB#aは、無線端末UEから受信したMeasurement Reportメッセージに基づいて、基地局eNB#bへのハンドオーバを決定する。
ステップS203において、基地局eNB#aは、Handover Requestメッセージを、X2インターフェースを用いて基地局eNB#bに送信する。基地局eNB#bのネットワーク通信部120は、Handover Requestメッセージを受信する。基地局eNB#bのハンドオーバ元特定部154は、ネットワーク通信部120が受信したHandover Requestメッセージに含まれる端末識別情報及び基地局識別情報を取得し、当該端末識別情報及び基地局識別情報を対応付けて記憶部140に記憶させる。
ステップS204において、基地局eNB#bのハンドオーバ制御部152は、Handover Requestメッセージに含まれる端末識別情報によって示される無線端末UEの受け入れ可否を判定し、当該無線端末UEを受け入れる場合にはHandover Request ACKメッセージを基地局eNB#aに送信するようネットワーク通信部120を制御する。基地局eNB#aは、Handover Request ACKメッセージを受信する。
ステップS205において、基地局eNB#aは、Handover Request ACKメッセージを受信したことに応じて、基地局eNB#bへのハンドオーバを指示するためのHandover commandを無線端末UEに送信する。無線端末UEは、Handover commandを受信する。
ステップS206において、無線端末UEは、Handover commandを受信したことに応じて、基地局eNB#bとの接続処理を行う。当該接続処理において、無線端末UEは、自無線端末UEの識別情報を基地局eNB#bに通知する。
ステップS207において、基地局eNB#bのハンドオーバ元特定部154は、無線端末UEの識別情報と対応付けられた基地局識別情報を記憶部140から取得し、取得した基地局識別情報によって示される隣接基地局を無線端末UEのハンドオーバ元として特定する。
ステップS208において、基地局eNB#bのハンドオーバ先候補特定部155は、記憶部140に記憶されている図7で説明した近隣基地局情報を参照し、ハンドオーバ元特定部154によって特定されたハンドオーバ元の基地局eNB#aに対応する近隣基地局であって、且つ省電力状態である隣接基地局eNB#1及びeNB#2を、無線端末UEのハンドオーバ先候補として特定する。
ステップS209において、基地局eNB#bの動作状態制御部156は、ハンドオーバ先候補特定部155によって特定された基地局eNB#1及びeNB#2に対して、Cell Activation Requestメッセージを送信するようネットワーク通信部120を制御する。ネットワーク通信部120は、X2インターフェースを用いてCell Activation Requestメッセージを送信し、基地局eNB#1及びeNB#2は、Cell Activation Requestメッセージを受信する。基地局eNB#1及びeNB#2は、Cell Activation Requestメッセージを受信した後、省電力状態から通常状態に復帰する。
(2.3)第2実施形態の効果
以上説明したように、第2実施形態によれば、基地局eNB#bは、予め記憶された対応付けを用いて、ハンドオーバ元の基地局eNB#aに対応する、無線端末UEのハンドオーバ先候補の基地局eNB#1及びeNB#2を特定する。これにより、自基地局eNB#bの近隣に多くの基地局がある場合でも、無線端末UEのハンドオーバ先候補の基地局を簡単な処理で特定できる。
(3)その他の実施形態
上記のように、本発明は各実施形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなる。
例えば、上述した各実施形態では、基地局eNB#bは、近隣基地局が省電力状態にあるか否かを確認した上でCell Activation Requestメッセージを送信していたが、当該確認を省略してもよい。通常状態にある近隣基地局がCell Activation Requestメッセージを受信した場合には、当該近隣基地局は、Cell Activation Requestメッセージの送信元に対して、Cell Activation Failureメッセージを送信すればよい。
また、上述した各実施形態では、省電力状態からの復帰要求として、X2インターフェースを用いて伝送されるCell Activation Requestメッセージを使用していたが、他のメッセージ又は情報要素を使用してもよい。例えば、S1インターフェースを用いて伝送される復帰要求を新たに定義し、当該復帰要求を移動管理装置MMEが中継するとしてもよい。これにより、X2インターフェースが確立されていない近隣基地局間でも復帰要求を伝送可能になる。
このように本発明は、ここでは記載していない様々な実施形態等を包含するということを理解すべきである。したがって、本発明はこの開示から妥当な請求の範囲の発明特定事項によってのみ限定されるものである。 なお、日本国特許出願第2010−283598号(2010年12月20日出願)の全内容が、参照により、本願明細書に組み込まれている。
本発明によれば、近隣基地局を適切に通常状態に復帰させることができる基地局及びその制御方法を提供できる。

Claims (8)

  1. 無線通信部と、
    自基地局の近隣にある近隣基地局との通信を行うことができるネットワーク通信部と、
    前記無線端末のハンドオーバ先候補の近隣基地局に対して、省電力状態からの復帰を要求するための復帰要求を前記ネットワーク通信部を介して送信する制御部と、
    を備えた基地局。
  2. 前記制御部は、
    前記無線端末が自基地局へのハンドオーバを行ったときのハンドオーバ元の近隣基地局と自基地局との位置関係に基づいて、前記無線端末のハンドオーバ先候補の近隣基地局を特定する請求項1に記載の基地局。
  3. 前記制御部は、
    前記ハンドオーバ先候補の近隣基地局が省電力状態である場合には、前記復帰要求を前記ハンドオーバ先候補の近隣基地局に送信するよう前記ネットワーク通信部を制御し、
    前記ハンドオーバ先候補の近隣基地局が省電力状態でない場合には、前記ハンドオーバ先候補の近隣基地局に対する前記復帰要求の送信を省略するよう前記ネットワーク通信部を制御する、請求項2に記載の基地局。
  4. 近隣基地局及び自基地局のそれぞれの位置情報を記憶する記憶部をさらに備え、
    前記制御部は、
    前記ハンドオーバ元の近隣基地局の位置情報と自基地局の位置情報とを前記記憶部から取得し、
    前記取得した各位置情報を用いて、前記無線端末の移動方向を算出し、
    前記算出した移動方向に応じて、前記ハンドオーバ先候補の近隣基地局を特定する、請求項2に記載の基地局。
  5. 前記ネットワーク通信部は、
    前記無線端末が前記ハンドオーバ元の近隣基地局へのハンドオーバを行った時刻を示す第1の時刻情報を前記ハンドオーバ元の近隣基地局から受信し、
    前記制御部は、
    前記第1の時刻情報と、前記無線端末が自基地局へのハンドオーバを行った時刻を示す第2の時刻情報とをさらに取得し、
    前記ハンドオーバ元の近隣基地局の位置情報と、自基地局の位置情報と、前記第1の時刻情報と、前記第2の時刻情報とを用いて、前記無線端末の移動方向及び移動速度を算出し、
    前記算出した移動方向及び移動速度に応じて定められる、前記無線端末の推定移動範囲内の近隣基地局を、前記ハンドオーバ先候補の近隣基地局として特定する、請求項3に記載の基地局。
  6. 前記第1の時刻情報は、
    自基地局への前記無線端末のハンドオーバに先立って前記ハンドオーバ元の近隣基地局から送信され、ハンドオーバの準備を要求するためのハンドオーバ要求メッセージに含まれており、
    前記ネットワーク通信部は、
    前記第1の時刻情報を含んだ前記ハンドオーバ要求メッセージを前記ハンドオーバ元の近隣基地局から受信する、請求項3に記載の基地局。
  7. ハンドオーバ元候補の近隣基地局と、前記ハンドオーバ元候補の近隣基地局及び自基地局の位置関係に応じて定められるハンドオーバ先候補の近隣基地局との対応付けを記憶する記憶部をさらに備え、
    前記制御部は、前記記憶部を参照して、前記ハンドオーバ元の近隣基地局に対応する近隣基地局を、前記無線端末のハンドオーバ先候補の近隣基地局として特定する、請求項2に記載の基地局。
  8. 無線通信部と、
    自基地局の近隣にある近隣基地局との通信を行うことができるネットワーク通信部と、を有する基地局の制御方法であって、
    前記無線端末が自基地局へのハンドオーバを行ったときのハンドオーバ元の近隣基地局を特定するステップと、
    前記ハンドオーバ元の近隣基地局と自基地局との位置関係に基づいて、次のハンドオーバ先候補の近隣基地局を特定するステップと、
    前記無線端末のハンドオーバ先候補の近隣基地局に対して、省電力状態からの復帰を要求するための復帰要求を送信するステップと
    を備えた制御方法。
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