JP2013251849A - 基地局及びその制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】近隣基地局を適切に通常状態に復帰させることができる基地局を提供する。
【解決手段】一実施形態に係る基地局は、自基地局の近隣にある近隣基地局との通信を行うことができるネットワーク通信部120と、自基地局へのハンドオーバを行った無線端末UEを検知すると、無線端末UEのハンドオーバ先候補の近隣基地局に対して、無線端末UEが使用しているキャリアを示しているキャリア変更要求を送信するようネットワーク通信部120を制御する制御部150と、を備える。制御部150は、無線端末UEのハンドオーバ元の近隣基地局を特定するハンドオーバ元特定部154と、特定されたハンドオーバ元の近隣基地局と自基地局との位置関係に基づいて、ハンドオーバ先候補の近隣基地局を特定するハンドオーバ先候補特定部155と、を含む。
【選択図】図2
【解決手段】一実施形態に係る基地局は、自基地局の近隣にある近隣基地局との通信を行うことができるネットワーク通信部120と、自基地局へのハンドオーバを行った無線端末UEを検知すると、無線端末UEのハンドオーバ先候補の近隣基地局に対して、無線端末UEが使用しているキャリアを示しているキャリア変更要求を送信するようネットワーク通信部120を制御する制御部150と、を備える。制御部150は、無線端末UEのハンドオーバ元の近隣基地局を特定するハンドオーバ元特定部154と、特定されたハンドオーバ元の近隣基地局と自基地局との位置関係に基づいて、ハンドオーバ先候補の近隣基地局を特定するハンドオーバ先候補特定部155と、を含む。
【選択図】図2
Description
本発明は、基地局及びその制御方法に関する。
移動通信システムの標準化団体である3GPP(3rd Generation Partnership Project)で標準化されているLTE(Long Term Evolution)では、人手を介さずに、基地局に係る設定を基地局自身で変更可能なSON(Self Organizing Network)技術が適用される。
SON技術の一形態として、無線端末との通信に影響の無い範囲で無線信号の送信を停止する等により、基地局の消費電力を削減するエナジーセービング技術がある(非特許文献1参照)。また、LTEでは、使用キャリアを増減可能なキャリアアグリゲーション技術もまた適用される。
エナジーセービング技術では、送信パワーを下げる(キャリア制限)ことで省電力化を行うことについて対応可能である。
3GPP TR36.902 V9.2.0, "Self-configuring and self-optimizing network (SON) use cases and solutions", 2010-06
しかしながら、これまでの基地局は、無線通信エリア毎のトラフィックやエリア内に存在する端末数の大小に関わらず、常に一定のパワーで無線送信を行っており、エナジーセービング技術では、無線通信エリアを構築する複数の基地局全体としての消費電力を削減するために、基地局間通信により完全に無線を停止させることだけである。
今後、キャリアアグリゲーションに対応してくる基地局が増加することが見込まれ、使用キャリアに拠っては、通信中の無線端末が当該基地局の通信エリア内に移動しても、当該無線端末は当該基地局へのハンドオーバを行うことができずに、当該無線端末の通信が途絶する虞がある。
そこで、本発明は、近隣基地局が適切なキャリアを使用できる基地局及びその制御方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明は以下のような特徴を有している。まず、本発明に係る基地局の特徴は、無線端末と通信する無線通信部と、自基地局の近隣にあるキャリアアグリゲーションを実装する近隣基地局との通信を行うことができるネットワーク通信部と、前記無線端末のハンドオーバ先候補の近隣基地局に対して、前記無線端末が使用するキャリアに関するキャリア情報を前記ネットワーク通信部を介して送信する制御部と、を含むことを要旨とする。
このような特徴によれば、近隣基地局が適切なキャリアを使用させることができる。
本発明に係る基地局の他の特徴は、前記無線端末が自基地局に接続する際に、前記制御部は、キャリア情報を前記ネットワーク通信部を介して送信することを要旨とする。
本発明に係る基地局の他の特徴は、前記制御部は、前記無線端末が自基地局へのハンドオーバを行ったときのハンドオーバ元の近隣基地局と自基地局との位置関係に基づいて、前記無線端末のハンドオーバ先候補の近隣基地局を特定することを要旨とする。
本発明によれば、近隣基地局が適切なキャリアを使用できる基地局及びその制御方法を提供できる。
図面を参照して、本発明の実施形態及びその他の実施形態を説明する。以下の各実施形態における図面において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付す。
以下の各実施形態においては、3GPP(3rd Generation Partnership Project)で仕様が策定されているLTE(Long Term Evolution)規格に基づいて構成される移動通信システムを説明するが、他の規格に基づいて構成される移動通信システムに対して本発明を適用してもよい。
(1)実施形態
以下、本発明の実施形態について、(1.1)移動通信システムの概要、(1.2)基地局の構成、(1.3)移動通信システムの動作例、(1.4)本発明の実施形態の効果の順に説明する。
以下、本発明の実施形態について、(1.1)移動通信システムの概要、(1.2)基地局の構成、(1.3)移動通信システムの動作例、(1.4)本発明の実施形態の効果の順に説明する。
(1.1)移動通信システムの概要
図1は、本発明の実施形態に係る移動通信システム1のネットワーク構成を示すネットワーク構成図である。移動通信システム1には、SON(Self Organizing Network)技術が適用される。
図1は、本発明の実施形態に係る移動通信システム1のネットワーク構成を示すネットワーク構成図である。移動通信システム1には、SON(Self Organizing Network)技術が適用される。
図1に示すように、移動通信システム1は、無線端末UE(User Equipment)、複数の基地局eNB(evolved Node-B)、及び複数の移動管理装置MME(Mobility Management Entity)/ゲートウェイ装置S−GW(Serving Gateway)を有する。
複数の基地局eNBは、E−UTRAN(Evolved-UMTS Terrestrial Radio Access Network)を構成する。複数の基地局eNBのそれぞれは、無線端末UEにサービスを提供すべき通信エリアである1又は複数のセルを管理する。
無線端末UEは、ユーザが所持する無線通信装置であり、ユーザ装置とも称される。無線端末UEは、通信中(RRC Connectedと称される)において、サービング基地局(或いはサービングセル)の切り替え、すなわちハンドオーバを行うことができる。
互いに近隣にある各基地局eNBは、基地局間通信を提供する論理的な通信路であるX2インターフェースを介して互いに通信可能である。また、複数の基地局eNBのそれぞれは、S1インターフェースを介して、EPC(Evolved Packet Core)、具体的には、MME/S−GWと通信可能である。
(1.2)基地局の構成
図2は、本発明の実施形態に係る基地局eNBの構成を示すブロック図である。
図2は、本発明の実施形態に係る基地局eNBの構成を示すブロック図である。
図2に示すように、本発明の実施形態に係る基地局eNBは、アンテナ101、無線通信部110、ネットワーク通信部120、電源部130、記憶部140、及び制御部150を有する。アンテナ101は、無線通信部110に接続されており、無線通信部110、ネットワーク通信部120、及び記憶部140のそれぞれは、制御部150に接続されている。
アンテナ101は、無線信号の送受信に用いられる。アンテナ101は、複数のアンテナ素子を用いて構成されてもよい。
無線通信部110は、例えば無線周波数(RF)回路や信号処理回路等を用いて構成され、アンテナ101を介して無線通信を行うように構成される。送信については、無線通信部110は、制御部150から入力される送信信号の符号化及び変調を行った後、アップコンバート及び増幅を行ってアンテナ101に出力する。受信については、無線通信部110は、アンテナ101から入力される受信信号の増幅及びダウンコンバートを行った後、復調及び復号を行って制御部150に出力する。
無線通信部110は、キャリアアグリゲーションの機能を有し、複数の周波数帯のキャリアを扱うことができる。無線通信部110は、全てのキャリアを停止してもよいし、指定された1つのキャリアだけを使用可能してもよいし、指定された複数のキャリアを同時に使用可能してもよいし、全てのキャリアを同時に使用可能してもよい。すなわち、無線通信部110は、指定されたキャリアを停止または使用可能にすることができる。
ネットワーク通信部120は、X2インターフェイスを用いて、近隣基地局との通信を行う。また、ネットワーク通信部120は、S1インターフェイスを用いてMME/S−GWとの通信を行う。
電源部130は、無線通信部110、ネットワーク通信部120、記憶部140、及び制御部150のそれぞれに接続されており、無線通信部110、ネットワーク通信部120、記憶部140、及び制御部150のそれぞれに電力を供給する。
記憶部140は、例えばメモリを用いて構成され、基地局eNBの制御等に用いられる各種の情報を記憶する。また、記憶部140は、近隣基地局に関する近隣基地局情報を記憶する。図3は、近隣基地局情報の構成を示す図である。図3に示すように、近隣基地局情報は、近隣基地局毎に、識別情報と、位置情報と、動作状態情報とを対応付けて構成される。近隣基地局の識別情報としては、当該近隣基地局の基地局ID、又は当該近隣基地局が管理するセルのセルIDが使用できる。近隣基地局の位置情報としては、当該近隣基地局の経度及び緯度の情報が使用できる。近隣基地局の動作状態情報としては、当該近隣基地局が通常状態であるか省電力状態であるかを示す情報が使用できる。なお、記憶部140は、自基地局eNBの位置を示す位置情報を予め記憶しているとする。
制御部150は、例えばCPUを用いて構成され、基地局eNBが備える各種の機能を制御する。制御部150は、自基地局eNBへのハンドオーバを行った無線端末UEを検知すると、当該無線端末UEのハンドオーバ先候補の近隣基地局に対して、使用キャリア(または使用キャリア数)を決定するためのQOS情報(キャリア情報)を含むキャリア変更要求を送信するようネットワーク通信部120を制御する。キャリア変更要求は、X2インタフェースを用いて近隣基地局に伝送される。
制御部150は、記憶部140に記憶されている近隣基地局情報を参照し、キャリア変更要求を送信するようネットワーク通信部120を制御する。なお、制御部150は、ハンドオーバ先候補の近隣基地局が省電力状態である場合にはCell Activation Requestメッセージをハンドオーバ先候補の近隣基地局に送信するようネットワーク通信部120を制御し、ハンドオーバ先候補の近隣基地局eNBが省電力状態でない場合にはハンドオーバ先候補の近隣基地局eNBに対するCell Activation Requestメッセージの送信を省略するようネットワーク通信部120を制御するようにしてもよい。
次に、制御部150の詳細について説明する。制御部150は、近隣基地局情報管理部151、ハンドオーバ制御部152、ハンドオーバ時刻管理部153、ハンドオーバ元特定部154、ハンドオーバ先候補特定部155、及び動作状態制御部156を含む。近隣基地局情報管理部151、ハンドオーバ時刻管理部153、ハンドオーバ制御部152、ハンドオーバ元特定部154、ハンドオーバ先候補特定部155、及び動作状態制御部156のそれぞれの機能は、例えば、制御部150としてのCPUが、記憶部140に記憶されているプログラムを実行することで実現される。
近隣基地局情報管理部151は、記憶部140に記憶されている近隣基地局情報を管理する。近隣基地局情報に含まれる、近隣基地局の識別情報は、ネイバーリストと称され、自基地局eNBの設置時にオペレータによって設定されてもよく、SON技術を用いて自動で設定されてもよい。近隣基地局の位置情報については、自基地局eNBの設置時にオペレータによって設定されてもよく、自動で設定されてもよい。近隣基地局の動作状態情報については、近隣基地局情報管理部151は、近隣基地局からの省電力状態通知を受信したことに応じて当該近隣基地局の動作状態を省電力状態に更新し、Cell Activation Requestメッセージを近隣基地局に送信したことに応じて当該近隣基地局の動作状態を通常状態に更新する。このような省電力状態通知としては、LTEで定義されているeNB Configuration UpdateメッセージのDeactivation Indication IEが使用できる(例えば、3GPPTS 36.423 “8.3.5 eNB Configuration Update”参照)。
ハンドオーバ制御部152は、LTEで定義されたハンドオーバシーケンスに従って、無線端末UEのハンドオーバを制御する。当該ハンドオーバシーケンスの詳細については例えば3GPP TS 36.300 V10.0.0 “10.1.2.1 Handover”に記載されているが、ここではその概要を説明する。自基地局eNBがハンドオーバ元になるケースにおいて、ハンドオーバ制御部152は、無線端末UEからの測定結果報告(Measurement Reportと称される)に基づいて当該無線端末UEのハンドオーバ先の基地局或いはセルを決定し、決定したハンドオーバ先に対してハンドオーバを要求(Handover Request)し、当該ハンドオーバ要求に対応する肯定応答(Handover Request ACKと称される)が通知されると、当該無線端末UEにハンドオーバを指示する。これに対し、自基地局eNBがハンドオーバ先になるケースにおいて、ハンドオーバ制御部152は、近隣基地局からのハンドオーバ要求に応じて無線端末UEの受け入れ可否を判定し、当該無線端末UEを受け入れる場合には肯定応答を当該近隣基地局に通知する。以下においては、図2に示す基地局eNBがハンドオーバ先になるケースを主として説明する。
本発明の実施形態では、ネットワーク通信部120が近隣基地局から受信するハンドオーバ要求(Handover Request)は、ハンドオーバ対象の無線端末UEの識別情報と、当該近隣基地局の識別情報と、無線端末UEが当該近隣基地局へのハンドオーバを行った時刻を示す情報(以下、第1の時刻情報と称する)を含む。
ハンドオーバ時刻管理部153は、第1の時刻情報と、無線端末UEが自基地局eNBへのハンドオーバを行った時刻を示す情報(以下、第2の時刻情報と称する)を管理する。
ハンドオーバ元特定部154は、無線端末UEのハンドオーバ元の近隣基地局eNBを特定する。例えば、ハンドオーバ元特定部154は、ネットワーク通信部120が受信したハンドオーバ要求に含まれる無線端末UEの識別情報と近隣基地局の識別情報とに基づいて、自基地局eNBへのハンドオーバを行った無線端末UEのハンドオーバ元の近隣基地局eNBを特定する。或いは、ハンドオーバ元特定部154は、ハンドオーバ時に行う無線端末UEとのネゴシエーションの際に、ハンドオーバ元の近隣基地局eNBの情報を当該無線端末UEから取得して、当該ハンドオーバ元の近隣基地局eNBを特定してもよい。
ハンドオーバ先候補特定部155は、ハンドオーバ元特定部154によって特定されたハンドオーバ元の近隣基地局と自基地局eNBとの位置関係に基づいて、ハンドオーバ先候補の近隣基地局を特定する。
本発明の実施形態では、ハンドオーバ先候補特定部155は、ハンドオーバ元特定部154によって特定されたハンドオーバ元の近隣基地局の位置情報と自基地局eNBの位置情報とを記憶部140から取得し、取得した各位置情報を用いて、無線端末UEの移動方向を算出し、算出した移動方向に応じて、ハンドオーバ先候補の近隣基地局を特定する。
具体的には、ハンドオーバ先候補特定部155は、第1の時刻情報と、第2の時刻情報とをさらに取得し、ハンドオーバ元の近隣基地局の位置情報と、自基地局eNBの位置情報と、第1の時刻情報と、第2の時刻情報とを用いて、無線端末UEの移動方向及び移動速度を算出し、算出した移動方向及び移動速度に応じて定められる無線端末UEの推定移動範囲内の近隣基地局を、ハンドオーバ先候補の近隣基地局として特定する。
動作状態制御部156は、ハンドオーバ先候補特定部155によって特定されたハンドオーバ先候補の近隣基地局に対して、キャリア変更要求を送信するようネットワーク通信部120を制御する。具体的には、動作状態制御部156は、記憶部140に記憶されている近隣基地局情報を参照し、ハンドオーバ先候補の近隣基地局に対して、キャリア変更要求を送信するようネットワーク通信部120を制御する。
(1.3)移動通信システムの動作例
次に、本発明の実施形態に係る移動通信システム1の動作例について、(1.3.1)概略動作、(1.3.2)動作シーケンスの順に説明する。
次に、本発明の実施形態に係る移動通信システム1の動作例について、(1.3.1)概略動作、(1.3.2)動作シーケンスの順に説明する。
(1.3.1)概略動作
図4は、本発明の実施形態に係る移動通信システム1の概略動作を説明するための動作概念図である。本動作例では、基地局eNB#aと、基地局eNB#aの近隣基地局eNB#b及びeNB#1〜eNB#5とが設けられた状況下で、無線端末UEが基地局eNB#aの通信エリアから基地局eNB#bの通信エリアへ移動し、基地局eNB#aから基地局eNB#bへのハンドオーバを行うケースを説明する。
図4は、本発明の実施形態に係る移動通信システム1の概略動作を説明するための動作概念図である。本動作例では、基地局eNB#aと、基地局eNB#aの近隣基地局eNB#b及びeNB#1〜eNB#5とが設けられた状況下で、無線端末UEが基地局eNB#aの通信エリアから基地局eNB#bの通信エリアへ移動し、基地局eNB#aから基地局eNB#bへのハンドオーバを行うケースを説明する。
図4に示すように、無線端末UEが基地局eNB#aにハンドオーバした時刻(第1の時刻情報)をtaとし、無線端末UEが基地局eNB#aから基地局eNB#bにハンドオーバした時刻(第2の時刻情報)をtbとする。また、基地局eNB#aの位置情報をPa、基地局eNB#bの位置情報をPb、基地局eNB#1の位置情報をPn1、基地局eNB#2の位置情報をPn2、基地局eNB#3の位置情報をPn3、基地局eNB#4の位置情報をPn4、基地局eNB#5の位置情報をPn5とする。
まず、基地局eNB#aは、無線端末UEが基地局eNB#aから基地局eNB#bにハンドオーバする際に、無線端末UEが基地局eNB#aにハンドオーバした時刻taを基地局eNB#bに通知する。
基地局eNB#bは、無線端末UEのハンドオーバ時に、以下の4つの情報を取得する。
・基地局eNB#aから通知された、無線端末UEが自基地局eNB#aにハンドオーバした時刻ta
・無線端末UEがどの基地局からハンドオーバしてきたかを認識し、その基地局(基地局eNB#a)の位置Pa
・無線端末UEが自基地局eNB#bにハンドオーバした時刻tb
・自基地局eNB#bの位置Pb
基地局eNB#bは、上記パラメータを用いて、下記の式(1)に従って端末速度ベクトルvabを算出し、当該端末速度ベクトルvabを無線端末UEのおおよその移動方向及び移動速度として用いる。
・基地局eNB#aから通知された、無線端末UEが自基地局eNB#aにハンドオーバした時刻ta
・無線端末UEがどの基地局からハンドオーバしてきたかを認識し、その基地局(基地局eNB#a)の位置Pa
・無線端末UEが自基地局eNB#bにハンドオーバした時刻tb
・自基地局eNB#bの位置Pb
基地局eNB#bは、上記パラメータを用いて、下記の式(1)に従って端末速度ベクトルvabを算出し、当該端末速度ベクトルvabを無線端末UEのおおよその移動方向及び移動速度として用いる。
基地局eNB#bは、推定端末速度ベクトルvabおよび自基地局eNB#bの位置Pbを用いて、一定時間内での無線端末UEの推定移動範囲を求め、その範囲内の近隣基地局を近隣基地局情報の中から抽出する。図4の例では、推定移動範囲内に、基地局eNB#1の位置Pn1、基地局eNB#2の位置Pn2が含まれるため、基地局eNB#bは、基地局eNB#1及びeNB#2をハンドオーバ先候補の近隣基地局とする。
基地局eNB#bは、ハンドオーバ先候補として抽出された全ての近隣基地局に対して、キャリア変更要求を送信する。キャリア変更要求は、無線端末UEのQOS情報に基づく。QOS情報は、無線端末UEが使用しているキャリアを示している場合、ハンドオーバ先候補の近隣基地局は、この指定されたキャリアを使用可能にする。
(1.3.2)動作シーケンス
次に、図4を用いて説明した動作をより詳細に説明する。図5は、本発明の実施形態に係る移動通信システム1の詳細動作を説明するための動作シーケンス図である。本動作シーケンスでは、基地局eNB#bの動作を主として説明する。また、本動作シーケンスの前段階で、無線端末UEが基地局eNB#aにハンドオーバにしており、そのときの時刻を基地局eNB#aが記憶しているとする。
次に、図4を用いて説明した動作をより詳細に説明する。図5は、本発明の実施形態に係る移動通信システム1の詳細動作を説明するための動作シーケンス図である。本動作シーケンスでは、基地局eNB#bの動作を主として説明する。また、本動作シーケンスの前段階で、無線端末UEが基地局eNB#aにハンドオーバにしており、そのときの時刻を基地局eNB#aが記憶しているとする。
ステップS101において、無線端末UEは、基地局eNBから受信する参照信号の受信電力(RSRP)及び/又は参照信号の受信品質(RSRQ)の測定結果が、予め設定されている報告条件を満たしたことを検知し、測定結果を示すMeasurement Reportメッセージを基地局eNB#aに送信する。基地局eNB#aとしては、例えば、サービングセルのRSRPが隣接セルのRSRPを下回ったことや、サービングセルのRSRPが閾値を下回ったことが挙げられる。なお、このようなイベントトリガ型の報告に限らず、周期的(Periodic)な報告であってもよい。基地局eNB#aは、Measurement Reportメッセージを受信する。
ステップS102において、基地局eNB#aは、無線端末UEから受信したMeasurement Reportメッセージに基づいて、基地局eNB#bへのハンドオーバを決定する。
ステップS103において、基地局eNB#aは、無線端末UEが基地局eNB#aにハンドオーバにしたときの時刻を示す情報(第1の時刻情報)およびQOS情報を含んだHandover Requestメッセージを、X2インタフェースを用いて基地局eNB#bに送信する。基地局eNB#bのネットワーク通信部120は、第1の時刻情報を含んだHandover Requestメッセージを受信する。
ステップS104において、基地局eNB#bのハンドオーバ時刻管理部153は、ネットワーク通信部120が受信したHandover Requestメッセージに含まれる第1の時刻情報およびQOS情報を取得し、当該第1の時刻情報を記憶部140に記憶させる。また、基地局eNB#bのハンドオーバ元特定部154は、ネットワーク通信部120が受信したHandover Requestメッセージに含まれる端末識別情報及び基地局識別情報を取得し、当該端末識別情報及び基地局識別情報を対応付けて記憶部140に記憶させる。
ステップS105において、基地局eNB#bのハンドオーバ制御部152は、Handover Requestメッセージに含まれる端末識別情報によって示される無線端末UEの受け入れ可否を判定し、当該無線端末UEを受け入れる場合にはHandover Request ACKメッセージを基地局eNB#aに送信するようネットワーク通信部120を制御する。基地局eNB#aは、Handover Request ACKメッセージを受信する。
ステップS106において、基地局eNB#aは、Handover Request ACKメッセージを受信したことに応じて、基地局eNB#bへのハンドオーバを指示するためのHandover commandを無線端末UEに送信する。無線端末UEは、Handover commandを受信する。
ステップS107において、無線端末UEは、Handover commandを受信したことに応じて、基地局eNB#bとの接続処理を行う。当該接続処理において、無線端末UEは、自無線端末UEの識別情報を基地局eNB#bに通知する。また、基地局eNB#bのハンドオーバ時刻管理部153は、無線端末UEが自基地局eNB#bにハンドオーバした時刻、すなわち、上記接続処理が行われた時刻を示す情報(第2の時刻情報)を記憶部140に記憶させる。
ステップS108において、基地局eNB#bのハンドオーバ元特定部154は、無線端末UEの識別情報と対応付けられた基地局識別情報を記憶部140から取得し、取得した基地局識別情報によって示される隣接基地局を無線端末UEのハンドオーバ元として特定する。
ステップS109において、基地局eNB#bのハンドオーバ先候補特定部155は、ハンドオーバ元として特定された基地局eNB#bの位置情報Paと、無線端末UEがハンドオーバ元基地局eNB#aにハンドオーバした時刻(第1の時刻情報)と、自基地局eNB#bの位置情報と、無線端末UEが自基地局eNB#bにハンドオーバした時刻(第2の時刻情報)とを、記憶部140から取得する。さらに、ハンドオーバ先候補特定部155は、上記式(1)に従って端末速度ベクトルvabを算出し、当該端末速度ベクトルvabを無線端末UEのおおよその移動方向及び移動速度として用いる。そして、ハンドオーバ先候補特定部155は、推定端末速度ベクトルvabおよび自身の位置Pbを用いて、一定時間内での無線端末UEの推定移動範囲を求める。
ステップS110において、基地局eNB#bのハンドオーバ先候補特定部155は、記憶部140に記憶されている近隣基地局情報を参照し、上記推定移動範囲内の隣接基地局を特定する。ここでは、基地局eNB#1及びeNB#2が特定されたとする。
ステップS111において、基地局eNB#bの動作状態制御部156は、ハンドオーバ先候補特定部155によって特定された基地局eNB#1及びeNB#2に対して、QOS情報を含むキャリア変更要求を送信するようネットワーク通信部120を制御する。ネットワーク通信部120は、X2インタフェースを用いてキャリア変更要求を送信する。
ステップS112において、基地局eNB#1及びeNB#2は、キャリア変更要求を受信し、QOS情報のキャリアを使用可能にする(変更する)。
(1.4)本発明の実施形態の効果
以上説明したように、基地局eNB#bは、自基地局eNB#bへのハンドオーバを行った無線端末UEを検知すると、当該無線端末UEのハンドオーバ元基地局eNB#aと自基地局eNB#bとの位置関係に基づいて特定されるハンドオーバ先候補の基地局eNB#1及びeNB#2に対して、キャリア変更要求を送信する。これにより、無線端末UEの移動先にある基地局eNB#1及びeNB#2に対して適切な指定されたキャリアを使用可能にすることができる。すなわち、キャリアアグリゲーションを実装する基地局eNBは、全ての使用キャリアを使用可能にする必要はなく、指定されたキャリアだけを使用可能にすることで、無線リソースの節約や干渉防止、省電力化を実現できる。
以上説明したように、基地局eNB#bは、自基地局eNB#bへのハンドオーバを行った無線端末UEを検知すると、当該無線端末UEのハンドオーバ元基地局eNB#aと自基地局eNB#bとの位置関係に基づいて特定されるハンドオーバ先候補の基地局eNB#1及びeNB#2に対して、キャリア変更要求を送信する。これにより、無線端末UEの移動先にある基地局eNB#1及びeNB#2に対して適切な指定されたキャリアを使用可能にすることができる。すなわち、キャリアアグリゲーションを実装する基地局eNBは、全ての使用キャリアを使用可能にする必要はなく、指定されたキャリアだけを使用可能にすることで、無線リソースの節約や干渉防止、省電力化を実現できる。
本発明の実施形態では、基地局eNB#bは、ハンドオーバ元の基地局eNB#aの位置情報と自基地局eNB#bの位置情報とから算出される無線端末UEの移動方向に応じて、当該無線端末UEのハンドオーバ先候補の基地局eNB#1及びeNB#2を特定する。これにより、自基地局eNB#bの近隣に多くの近隣基地局eNBがある場合であっても、無線端末UEのハンドオーバ先候補の基地局eNB#1及びeNB#2を特定できる。
また、本発明の実施形態では、基地局eNB#bは、ハンドオーバ元の基地局eNB#aの位置情報と、自基地局eNB#bの位置情報と、第1の時刻情報と、第2の時刻情報とから算出される、無線端末UEの推定移動範囲内の近隣基地局を、ハンドオーバ先候補の基地局eNB#1及びeNB#2として特定する。これにより、無線端末UEのハンドオーバ先候補の基地局eNB#1及びeNB#2を精度良く特定できる。
さらに、本発明の実施形態では、LTEのハンドオーバシーケンスで使用されるHandover Requestメッセージを用いて第1の時刻情報を伝送することによって、新たなメッセージを追加することなく、第1の時刻情報を基地局間で伝送できる。
(3)その他の実施形態
上記のように、本発明は各実施形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなる。
上記のように、本発明は各実施形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなる。
例えば、上述した各実施形態では、基地局eNB#bは、ハンドオーバ先候補の近隣基地局が指定のキャリアを既に使用している場合、キャリア変更要求を省略してもよい。
また、上述した各実施形態では、省電力状態からの復帰要求として、X2インタフェースを用いて伝送されるキャリア変更要求は、他のメッセージ又は情報要素を使用してもよい。例えば、S1インタフェースを用いて伝送される復帰要求を新たに定義し、当該復帰要求を移動管理装置MMEが中継するとしてもよい。これにより、X2インタフェースが確立されていない近隣基地局間でも復帰要求を伝送可能になる。
QoS情報を受信した基地局は、現在の自身のキャリア使用率と受信した移動端末のQoS情報をパラメータとして、必要なキャリア数を算出し、キャリア数の増減処理を行うようにしてもよい。
このように本発明は、ここでは記載していない様々な実施形態等を包含するということを理解すべきである。したがって、本発明はこの開示から妥当な特許請求の範囲の発明特定事項によってのみ限定されるものである。
MME…移動管理装置、S−GW…ゲートウェイ装置、UE…無線端末、eNB…基地局、1…移動通信システム、101…アンテナ、110…無線通信部、120…ネットワーク通信部、130…電源部、140…記憶部、150…制御部、151…近隣基地局情報管理部、152…ハンドオーバ制御部、153…ハンドオーバ時刻管理部、154…ハンドオーバ元特定部、155…ハンドオーバ先候補特定部、156…動作状態制御部
Claims (4)
- 無線端末と通信する無線通信部と、
自基地局の近隣にあるキャリアアグリゲーションを実装する近隣基地局との通信を行うことができるネットワーク通信部と、
前記無線端末のハンドオーバ先候補の近隣基地局に対して、前記無線端末が使用するキャリアに関するキャリア情報を前記ネットワーク通信部を介して送信する制御部と、
を含む基地局。 - 前記無線端末が自基地局に接続する際に、前記制御部は、キャリア情報を前記ネットワーク通信部を介して送信する請求項1に記載の基地局。
- 前記制御部は、
前記無線端末が自基地局へのハンドオーバを行ったときのハンドオーバ元の近隣基地局と自基地局との位置関係に基づいて、前記無線端末のハンドオーバ先候補の近隣基地局を特定する請求項1に記載の基地局。 - 無線端末と通信する無線通信部と、
自基地局の近隣にあるキャリアアグリゲーションを実装する近隣基地局との通信を行うことができるネットワーク通信部と、を有する基地局において、
前記無線端末のハンドオーバ先候補の近隣基地局に対して、前記無線端末が使用するキャリアに関するキャリア情報を前記ネットワーク通信部を介して送信するステップを含む基地局制御方法。
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---|---|---|---|
JP2012127036A JP2013251849A (ja) | 2012-06-04 | 2012-06-04 | 基地局及びその制御方法 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2013251849A true JP2013251849A (ja) | 2013-12-12 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2016152527A (ja) * | 2015-02-18 | 2016-08-22 | Kddi株式会社 | 移動分析装置、移動分析方法および移動分析プログラム |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000295649A (ja) * | 1999-04-02 | 2000-10-20 | Nec Corp | 移動体通信システム |
JP2012009945A (ja) * | 2010-06-22 | 2012-01-12 | Sharp Corp | 無線通信システム、基地局装置および通信方法 |
-
2012
- 2012-06-04 JP JP2012127036A patent/JP2013251849A/ja active Pending
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