JPWO2012070116A1 - ファスナーストリンガー及びスライドファスナー - Google Patents

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Abstract

本発明のファスナーストリンガー(20,40,60)におけるファスナーテープ(21,41,61)は、ファスナーエレメント(23,43,63)の連結部(23d,43d,63d) 側の端縁を超えて延出し、その延出長さ(X) は、12mmよりも小さく規制されている。これにより、ファスナーストリンガー(20,40,60)をファスナーテープ(21,41,61)のテープ幅方向に湾曲させたときに、ファスナーテープ(21,41,61)のテープ延出部(25,45,65)が部分的に浮き上がること等を効果的に抑えることができる。従って、ファスナーテープ(21,41,61)を湾曲させてもテープ延出部(25,45,65)を略平坦状に保持しながら、ファスナーストリンガー(20,40,60)の縫製を安定して行うことができる。更に、縫製後のファスナーテープ(21,41,61)に浮き上がり等が発生し難いため、外観品質が低下することを防止できる。

Description

本発明は、例えば自動車用シートのシートカバーやソファーのシートカバー等に取着されるスライドファスナーに関し、特に、スライドファスナーをファスナーテープのテープ幅方向に湾曲させても、ファスナーテープの浮き上がり又は沈み込みを生じ難く構成されたスライドファスナーに関する。
従来のスライドファスナーは、通常タイプのスライドファスナーと隠しタイプのスライドファスナーの2種類に大別される。通常のタイプのスライドファスナーは、一対のファスナーテープの対向するエレメント取付部に、ファスナーエレメントがその噛合頭部をエレメント取付部側のテープ側端縁から外方に突出させた状態で取着されて構成されている。このような通常タイプのスライドファスナーは、一般的に、左右のファスナーエレメントを噛合させたときに、ファスナーエレメントの少なくとも一部が外部に露呈する状態となる。
一方、隠しタイプのスライドファスナー(以下、単に隠しスライドファスナーと記載する)は、左右のファスナーエレメントを噛合させたときにファスナーエレメントを外部から見えないように隠すことが可能に構成されており、近年では、デザインの観点から衣服や靴等の分野に多く用いられるようになってきている。
このような隠しスライドファスナーの一例が、例えば特開2008−119076号公報(特許文献1)に開示されている。図9に示したように、この特許文献1に記載されている隠しスライドファスナー80は、ファスナーエレメント83がファスナーテープ82の織成と同時に同ファスナーテープ82に取り付けられて構成された、所謂織り込みタイプの隠しスライドファスナー80である。
より具体的に説明すると、特許文献1の隠しスライドファスナー80は、左右一対のファスナーストリンガー81と、図示しないスライダーとを有している。また、左右の各ファスナーストリンガー81は、織成された左右一対の帯状のファスナーテープ82と、ファスナーテープ82に織り込まれたコイル状のファスナーエレメント83とを備えている。
ファスナーテープ82は、衣服等のファスナー被着製品に縫い付けられるテープ主体部82aと、テープ主体部82aの一側縁からテープ幅方向へ延在し、U字状に折り曲げられたテープ折曲部82bと、テープ折曲部82bから更に延在し、ファスナーエレメント83が織り込まれるエレメント取付部82cとを有している。
ファスナーエレメント83は、合成樹脂製のモノフィラメントをコイル状に成形することにより連続状に構成されており、モノフィラメントを所定の間隔で押圧して形成された膨大状の噛合頭部83aと、噛合頭部83aからテープ幅方向に延出した上下脚部83b,83cと、互いに隣接する前記ファスナーエレメント83間を連結する連結部83dとを有している。
この場合、ファスナーエレメント83は、噛合頭部83aをファスナーテープ82の内側に向けた状態で、上下脚部83b,83cをファスナーテープ82の織製と同時にエレメント取付部82cに織り込むことによってファスナーテープ82に取着されている。更に、ファスナーテープ82の織成後、ファスナーテープ82をテープ折曲部82bの領域にてU字状に折り返してファスナーエレメント83の噛合頭部83aをそのテープ折曲部82bから外方に突出させた状態で熱セットを行うことにより、ファスナーストリンガー81が製造される。そして、得られたファスナーストリンガー81を2つ一組にして組み合わせることにより、図9に示した隠しスライドファスナー80が得られる。
特に特許文献1に記載されているファスナーストリンガー81では、ファスナーテープ82のエレメント取付部82cに、ファスナーエレメント83の上脚部83b及び下脚部83cのそれぞれの外面上を走行する複数本の上固定用経糸84a及び下固定用経糸84bと、エレメントの上下脚部83b,83c間で交錯し、上脚部83bと下脚部83cとを交互に跨ぐように経方向に走行する複数本の締付用経糸84cとが配されている。また、複数の下固定用経糸84bのうち、締付用経糸84cよりもエレメントの噛合頭部83a側を走行する下固定用経糸84bのトータル繊度が、締付用経糸84cよりも噛合頭部83a側を走行する上固定用経糸84aのトータル繊度よりも大きく構成されている。
これにより、締付用経糸84cよりも噛合頭部83a側を走行する複数の下固定用経糸84bが緻密に配されるため、左右のファスナーエレメント83を噛合させた状態において隠しスライドファスナー80が左右のファスナーテープ82を互いに離間させる方向の強い横引き力を受けた場合でも、下固定用経糸84bの位置がずれることを防止できる。このため、左右のファスナーテープ82のテープ折曲部82b間に隙間が生じることを効果的に防ぎ、隠しスライドファスナー80の優れた隠蔽性を維持することができる。
特開2008−119076号公報
近年、隠しスライドファスナーは、その利点を生かして、各種衣類や靴等の製品だけでなく、例えば自動車用シートのシートカバーやソファーのシートカバー等の様々な製品にも用いられるようになってきている。このため、隠しスライドファスナーは、様々な環境や条件でも使用できるように構成されることが望まれている。
例えば、隠しスライドファスナーが自動車用シートのシートカバーに使用される場合、自動車用シートは、所定の形状に成形されたクッション体がシートカバーに被覆されて構成されている。この場合、自動車用シートの形状等によっては、隠しスライドファスナーをテープ表裏方向やテープ幅方向に湾曲させた状態でシートカバーに取着することがある。また、自動車用シートのデザインの都合から、隠しスライドファスナーをテープ表裏方向やテープ幅方向に積極的に湾曲させてシートカバーに取着することもある。
ところで、スライドファスナーに用いられるファスナーテープは、織成又は編成されているため、通常、厚さ方向に薄く(厚さ寸法が小さく)、また、スライドファスナーをミシンを用いてファスナー被着製品に安定して縫着するために、幅方向に広く(幅寸法が大きく)構成されている。具体的には、例えば従来の通常タイプのスライドファスナーや隠しスライドファスナーの場合、ファスナーテープの厚さ寸法は1mm以下に設定されており、一方、ファスナーテープの幅寸法は、様々なファスナー被着製品に対してミシンによる縫製を円滑に行えるようにするために、テープ延出部の幅寸法が一般に12mm以上の大きさを確保できるように設定されている。
ここで、テープ延出部とは、ファスナーストリンガーをファスナーエレメント側から見たときにファスナーエレメントの連結部よりも外側に延出して露呈する部分のテープ領域であり、このテープ延出部のテープ幅方向の寸法が大きいほど、ミシンで縫製を行う際にミシンフットでファスナーテープを的確に押さえることができるため、縫製を安定して行うことができる。
このように従来のスライドファスナーにおいては、ファスナーテープが厚さ方向に薄く、幅方向に広く(特に、テープ延出部が10mm以上の大きさを確保できるように)形成されている。このため、例えば隠しスライドファスナーをテープ表裏方向に湾曲させてシートカバー等のファスナー被着製品に取着する場合であれば、ファスナーテープ自体を厚さ方向(表裏方向)に比較的容易に折り曲げることができるため、隠しスライドファスナーを綺麗にファスナー被着製品に縫着することが可能である。
これに対して、例えば隠しスライドファスナーをテープ幅方向に湾曲させてシートカバー等のファスナー被着製品に取着する場合、ファスナーテープをテープ幅方向に湾曲させたときに、隠しスライドファスナーの外周側に当たるテープ延出部(凸状に湾曲するテープ延出部)が部分的に大きく浮き上がったり、沈み込んだりすることがあり、また、隠しスライドファスナーの内周側に当たるテープ延出部(凹状に湾曲するテープ延出部)に波打ち状の大きな皺が発生することがあった。
このため、例えばテープ延出部が大きく浮き上がった場合などでは、ファスナーテープをミシンのミシンフットで的確に押さえられず、また、例えばテープ延出部に波打ち状の大きな皺が発生した場合には、ファスナーテープが部分的に重なり合ってしまうため、隠しスライドファスナーにおける左右のファスナーテープでそれぞれミシンによる縫製が行い難くなる。
また、縫製後もファスナーテープに大きな浮き上がりや沈み込み、又は波打ち状の皺が発生していると、ファスナー被着製品の見栄え(外観品質)を低減させるという問題があった。更に、縫製後の隠しスライドファスナーにおけるファスナーテープに、上述のような大きな浮き上がり、沈み込み、又は波打ち状の皺が発生していた場合、スライダーをエレメント列に沿って摺動させたときに、ファスナーテープがスライダーと摺れることによってスライダーの摺動抵抗が増大し、スライダーの摺動性を低下させることもあった。
本発明は上記従来の課題に鑑みてなされたものであって、その具体的な目的は、スライドファスナーをファスナーテープのテープ幅方向に湾曲させてファスナー被着製品に縫着する場合に、ファスナーテープを略平坦状に保持して縫製を安定して行うことができ、また、縫製後のファスナーテープに部分的な浮き上がりや沈み込み、又は波打ち状の皺を発生し難くすることが可能なファスナーストリンガー、及び同ファスナーストリンガーを有するスライドファスナーを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明により提供されるスライドファスナー用ファスナーストリンガーは、基本的な構成として、ファスナーテープと、前記ファスナーテープの一側縁部に取着された連続状のファスナーエレメントとを有し、前記ファスナーエレメントは、噛合頭部と、前記噛合頭部からテープ幅方向に延出した上下脚部と、隣接する前記ファスナーエレメント間を互いに連結する連結部とを有し、前記ファスナーテープの他側縁部は、前記ファスナーエレメントの前記連結部側の端縁を超えて延出したスライドファスナー用ファスナーストリンガーであって、前記ファスナーテープにおける前記ファスナーエレメントの前記連結部側の端縁の位置から前記ファスナーテープの他側縁側のテープ端縁までのテープ幅方向の延出長さは、12mmよりも小さく規制されてなることを最も主要な特徴とするものである。
特に本発明では、前記延出長さが、10mm以下に、更には6mm以下に規制されていることが好ましい。
本発明に係るファスナーストリンガーにおいて、前記ファスナーテープは織物からなり、且つ、テープ主体部と、前記テープ主体部の一側縁側に配されたエレメント取付部とを有し、前記テープ主体部の他側縁部に耳部が配され、前記耳部に配される経糸は、前記テープ主体部の前記耳部以外に配される経糸よりも高い張力を有していることが好ましい。
この場合、前記耳部には、4本以上6本以下の経糸が配されていることが特に好ましい。
また、本発明のファスナーストリンガーは、前記ファスナーテープが、テープ主体部と、前記テープ主体部の一側縁からテープ幅方向へ延在し、U字状に折り曲げられたテープ折曲部と、前記テープ折曲部から更に延在し、前記ファスナーエレメントが取着されるエレメント取付部とを有し、前記ファスナーエレメントが、前記ファスナーテープの前記エレメント取付部に、前記噛合頭部を前記テープ折曲部から外方に突出させて取着されているファスナーストリンガーとして好適に提供される。
特に本発明のファスナーストリンガーは、前記ファスナーエレメントが、前記ファスナーテープが織成されると同時に前記エレメント取付部に織り込まれているファスナーストリンガーとして更に好適に提供される。
一方、本発明のファスナーストリンガーは、前記ファスナーテープが、テープ主体部と、前記テープ主体部の一側縁からテープ幅方向へ延在し、前記ファスナーエレメントが取着されるエレメント取付部とを有し、前記ファスナーエレメントが、前記ファスナーテープの前記エレメント取付部に、前記噛合頭部を前記エレメント取付部側のテープ側端縁から外方に突出させて取着されているファスナーストリンガーとしても好適に提供される。
また、本発明によれば、上述の構成を備えたファスナーストリンガーを有するスライドファスナーが提供される。
本発明に係るファスナーストリンガーのファスナーテープは、同ファスナーテープの他側縁部に、ファスナーエレメントの連結部側の端縁を超えて延出したテープ延出部を有しており、同ファスナーテープにおけるファスナーエレメントの連結部側の端縁の位置からファスナーテープの他側縁側のテープ端縁までのテープ幅方向の延出長さ(即ち、テープ延出部におけるテープ幅方向の寸法)は、12mmよりも小さく、好ましくは10mm以下に、特に好ましくは6mm以下に設定されている。
このようにファスナーテープにおける前記延出長さが12mmよりも小さく規制されていることにより、ファスナーストリンガーをファスナーテープのテープ幅方向に湾曲させたときに、ファスナーテープのテープ延出部が部分的に浮き上がったり、沈み込んだりする大きさや、波打ち状の皺の大きさを効果的に小さくすることができる。
特に、本発明者がファスナーテープにおける前記延出長さを変更しながら種々の実験及び検討を繰り返した結果、前記延出長さは10mm以下に、更に6mm以下に規制されることが好ましいことが明らかになった。即ち、前記延出長さ(テープ延出部におけるテープ幅方向の寸法)が10mm以下であれば、テープ延出部における浮き上がり又は沈み込みの大きさや、波打ち状の皺の大きさをより小さくして目立たなくさせることができる。
更に、前記延出長さが6mm以下であれば、曲げ(曲率)を大きくしてファスナーストリンガーをテープ幅方向に湾曲させた場合でも、ファスナーテープのテープ延出部を略平坦状に保持することができる。従って、同ファスナーストリンガーをファスナーテープのテープ幅方向に湾曲させてファスナー被着製品に縫製する場合でも、ファスナーテープのテープ延出部を略平坦状に保持しながら縫製を行うことができるため、ファスナーストリンガーの縫製を安定して行うことができる。更にこの場合、ファスナーテープのテープ延出部がテープ幅方向に極めて細くなるため、スライドファスナーの製造コストを削減し、また、スライドファスナーの重量を低減する効果も得られる。
また、本発明のファスナーストリンガーでは、ファスナー被着製品に縫い付けられた後のファスナーテープに、部分的な浮き上がりや沈み込み、又は波打ち状の皺を発生させなくすること、又は、部分的な浮き上がりや沈み込み、又は波打ち状の皺が発生したとしても目立たないほど小さくすることができるため、同ファスナーストリンガーが縫着されたファスナー被着製品の外観品質が低下することを防止できる。
更に、同ファスナーストリンガーを用いて構成されたスライドファスナーにおいて、スライダーの摺動時にスライダーとファスナーテープとが摺れ難くなるため、優れたスライダーの摺動性を安定して確保できる。
このような本発明のファスナーストリンガーにおいて、ファスナーテープは織物からなり、且つ、テープ主体部と、テープ主体部の一側縁側に配されたエレメント取付部とを有している。また、テープ主体部の他側縁部には耳部が配され、その耳部に配される経糸は、テープ主体部の耳部以外に配される経糸よりも高い張力を有している。
これにより、テープ延出部の幅寸法が規制されたファスナーテープの形態を安定して保持できる。このため、ファスナーストリンガーを湾曲させたときに、テープ延出部が浮き上がったり、沈み込んだりすることや、波打ち状の皺が生じることをより確実に防ぐことができ、ファスナーストリンガーの縫製がより行い易くなる。また、耳部に配される経糸が高い張力を有することにより、テープ主体部における耳部よりも内側の織組織を安定させることができ、更には、ファスナーテープに採用される織組織の選択の幅が拡大される。
この場合、ファスナーテープの耳部には、4本以上6本以下の経糸が配されている。耳部に配される経糸が4本以上であることにより、ファスナーテープの形態をより安定して保持できる。特に、緯糸の張力が強い場合でも耳部で緯糸を安定して折り返すことができ、ファスナーテープの形態が安定して保持される。一方、耳部に配される経糸が6本以下であることにより、ファスナーテープの耳部側の張力が強くなり過ぎることを防ぎ、ファスナーテープの耳部側が大きく収縮してファスナーテープに、所謂バイアスが生じることを防止できる。
本発明は、前記ファスナーテープが、テープ主体部と、テープ主体部の一側縁からテープ幅方向へ延在し、U字状に折り曲げられたテープ折曲部と、テープ折曲部から更に延在し、ファスナーエレメントが取着されるエレメント取付部とを有しており、また、ファスナーエレメントが、ファスナーテープのエレメント取付部に、噛合頭部をテープ折曲部から外方に突出させて取着されている、所謂隠しスライドファスナー用のファスナーストリンガーに対して有効に適用される。
この場合、本発明のファスナーストリンガーは、ファスナーテープが織成されると同時にファスナーエレメントがエレメント取付部に織り込まれたファスナーストリンガーを構成することができる。
更に、本発明は、前記ファスナーテープが、テープ主体部と、テープ主体部の一側縁からテープ幅方向へ延在し、ファスナーエレメントが取着されるエレメント取付部とを有しており、また、ファスナーエレメントが、ファスナーテープのエレメント取付部に、噛合頭部をエレメント取付部側のテープ側端縁から外方に突出させて取着されている、所謂通常タイプのファスナーストリンガーに対しても有効に適用される。
このような本発明に係るスライドファスナー用ファスナーストリンガー又は通常タイプのファスナーストリンガーであれば、ファスナーテープのテープ幅方向に湾曲させても、ファスナーテープのテープ延出部に、部分的な浮き上がりや沈み込み、又は波打ち状の皺を発生させなくすること、又は、部分的な浮き上がりや沈み込み、又は波打ち状の皺が発生したとしても目立たないほど小さくすることができる。
そして、上述の構成を備えたファスナーストリンガーを有する本発明のスライドファスナーは、ファスナーテープにおけるテープ延出部のテープ幅方向の寸法が、12mmよりも小さく、好ましくは10mm以下に、特に好ましくは6mm以下に設定されている。従って、本発明のスライドファスナーをテープ幅方向に湾曲させた状態でファスナー被着製品に縫着する際に、ファスナーストリンガーの縫製を安定して行うことができる。
また、ファスナー被着製品に縫着されたスライドファスナーは、ファスナーテープに、部分的な浮き上がりや沈み込み、又は波打ち状の皺を発生させなくすること、又は、部分的な浮き上がりや沈み込み、又は波打ち状の皺が発生したとしても目立たないほど小さくすることができるため、ファスナー被着製品の外観品質が低下することを防止できる。またこの場合、スライダーの摺動時に同スライダーとファスナーテープとが摺れ難くなるため、優れたスライダーの摺動性を安定して確保できる。
図1は、本発明の実施例1に係る隠しスライドファスナーの背面側を示す背面図である。 図2は、同隠しスライドファスナーの断面を模式的に示した断面図である。 図3は、同隠しスライドファスナーの背面側の写真の写しである。 図4は、同隠しスライドファスナーの正面側の写真の写しである。 図5は、同隠しスライドファスナーをテープ幅方向に湾曲させた状態を示す背面図である。 図6は、本発明の実施例2に係る隠しスライドファスナーの断面図である。 図7は、本発明の実施例3に係るスライドファスナーの正面図である。 図8は、同スライドファスナーの断面図である。 図9は、従来の隠しスライドファスナーを示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、実施例を挙げて図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本発明は、以下で説明する実施例に何ら限定されるものではなく、本発明と実質的に同一な構成を有し、かつ、同様な作用効果を奏しさえすれば、多様な変更が可能である。
例えば、以下の実施形態において説明する連続状のファスナーエレメントは、モノフィラメントをコイル状に成形することによって形成されているが、本発明はこれに限定されず、連続状のファスナーエレメントが、モノフィラメントをジグザグ状に成形することによって形成されていても良い。
図1は、本実施例1に係る隠しスライドファスナーの背面側を示す背面図であり、図2は、同隠しスライドファスナーの断面を判り易く模式的に示した断面図である。また、図3は、同隠しスライドファスナーの背面側の写真の写しであり、図4は、同隠しスライドファスナーの正面側の写真の写しである。
なお、図2は、ファスナーテープの経糸の状態を判り易く示すために、左右のファスナーエレメントが噛合した状態の隠しスライドファスナーの断面を模式的に示しており、図面の都合上、左右のファスナーエレメントが噛合していても左右のファスナーテープのテープ折曲部が互いに離間した状態で示されているが、実際の隠しスライドファスナーにて左右のファスナーエレメントを噛合させた場合には、後述するように、左右のファスナーテープのテープ折曲部を互いに密接させてファスナーエレメントが外面側から見えないように隠すことができる。
また、以下の説明において、前後方向とは、ファスナーテープの長さ方向を指し、スライダーが摺動する摺動方向と同じ方向である。また、左右方向とは、ファスナーテープのテープ主体部におけるテープ幅方向を指すものとし、テープ主体部のテープ面に平行で、且つ、テープ長さ方向に直交する方向を指すものとする。
更に、上下方向とは、ファスナーテープのテープ面に直交するテープ表裏方向を指し、特に、ファスナーテープに対してファスナーエレメントが取着されている側の方向を上方とし、その反対側の方向を下方と規定する。この場合、隠しスライドファスナーの下面側が、同隠しスライドファスナーにおいて外部に露出する正面側となる。
本実施例1に係る隠しスライドファスナー10は、例えば自動車用シートのシートカバー等のファスナー被着製品に取着されて用いられる。この隠しスライドファスナー10は、エレメント列22が形成された左右一対のファスナーストリンガー20と、各ファスナーストリンガー20のエレメント列22の前端側に固着された上止具11と、各ファスナーストリンガー20のエレメント列22の後端側に固着された下止具12と、エレメント列22に沿って摺動可能に取り付けられた隠しスライドファスナー用スライダー13とを有している。
同隠しスライドファスナー10では、スライダー13を上止具11側に向けて摺動させることにより、左右のエレメント列22を噛合させて隠しスライドファスナー10を閉鎖し、また、スライダー13を下止具12側に向けて摺動させることにより、左右のエレメント列22を分離させて隠しスライドファスナー10を開くように構成されている。なお、この隠しスライドファスナー10における上止具11、下止具12、及び隠しスライドファスナー用スライダー13は、従来から一般的に用いられているものと同様に構成されている。
本実施例1において、左右の各ファスナーストリンガー20は、織製されたファスナーテープ21と、ファスナーテープ21に取着されたコイル状のファスナーエレメント23とを備えており、コイル状に連続したファスナーエレメント23がファスナーテープ21に織り込まれることによって、エレメント列22が形成されている。
ファスナーテープ21は、ファスナーエレメント23が織り込まれたエレメント取付部21aと、エレメント取付部21aの一側縁からテープ幅方向に延在し、U字状に折り曲げられたテープ折曲部21bと、テープ折曲部21bから更に延在し、ファスナー被着製品に縫い付けられる部分となるテープ主体部21cとを有している。
ファスナーエレメント23は、ポリアミドやポリエステル等の熱可塑性樹脂からなるモノフィラメントをコイル状に成形することにより構成されており、噛合頭部23aと、噛合頭部23aからテープ幅方向に延びるように形成された上下脚部23b,23cと、上脚部23b又は下脚部23cの延端部を前後に隣接するファスナーエレメント23の下脚部23c又は上脚部23bと連結する連結部23dとを有している。このファスナーエレメント23は、噛合頭部23aをファスナーテープ21のテープ折曲部21bから外方に突出させるようにしてファスナーテープ21のエレメント取付部21aに取着されている。
本実施例1におけるファスナーテープ21は、経糸の開口内にキャリアーバーを往復動させて地緯糸24aを緯入することにより織成されており、図2に示したように、テープ主体部21c及びテープ折曲部21bは双糸からなる地緯糸24aと複数の地経糸24bとにより織成された織物である。また、テープ主体部21cのテープ折曲部21bが形成される側とは反対側のテープ端縁は、図示せぬ編み針が差し通され、次位の地緯糸24aを順次引っ掛けてループ折り返し端を連結することによって形成されている。
同ファスナーテープ21のエレメント取付部21aには、各ファスナーエレメント23の上脚部23bの上面側を経方向に走行する上固定用経糸24cと、各ファスナーエレメント23の下脚部23cの下面側を経方向に走行する下固定用経糸24dと、上下脚部23b,23c間で交錯するように経方向に走行する締付用経糸24eと、上下固定用経糸24c,24dの緯方向の位置を規制する位置決め用経糸24fと、テープ主体部21c及びテープ折曲部21bにも緯入れされている地緯糸24aとが配されている。これらの経糸24c,24d,24e,24f及び地緯糸24aを用いてエレメント取付部21aが構成されていることにより、同エレメント取付部21aにファスナーエレメント23を強固に織り込んで、ファスナーエレメント23の取付状態を安定させることができる。
また、同ファスナーテープ21において、エレメント取付部21a、テープ折曲部21b、及びテープ主体部21cに配される各種の経糸24b〜24fには、160デシテックス以上550デシテックス以下の太さを有するポリエステル加工糸が用いられており、地緯糸24aの単糸には550デシテックス以上1100デシテックス以下の太さを有するポリエステル加工糸が用いられている。
特に、本実施例1の場合、エレメント取付部21a、テープ折曲部21b、及びテープ主体部21cに配される各種の経糸24b〜24fは、330デシテックスの太さを有し、地緯糸24aの単糸は、700デシテックスの太さを有している。なお、本発明において、地緯糸及び各種の経糸の太さや材質は特に限定されるものではなく、ファスナーエレメントのサイズや隠しスライドファスナーの用途等に応じて、適宜変更することができる。
このような本実施例1の隠しスライドファスナー10において、ファスナーテープ21のテープ主体部21cは、ファスナーエレメント23の連結部23d側の端縁を超えて延出したテープ延出部25を有している。即ち、本実施例1の隠しスライドファスナー10では、同隠しスライドファスナー10の左右方向に関して、ファスナーエレメント23における連結部23d側の端縁の位置を基準位置にした場合、当該基準位置からファスナーテープ21のテープ主体部21c側のテープ端縁までの延出長さXが、X>0mmとなるようにテープ主体部21cのテープ幅方向の寸法が設定されている。この場合、隠しスライドファスナー10をファスナーエレメント23側から見たときに、テープ延出部25はファスナーエレメント23の連結部23dよりも外側に露呈することになる。
このように前記基準位置からテープ端縁までの延出長さXをX>0mmとすることにより、左右のファスナーテープ21にテープ延出部25を確実に設けることができる。これにより、後述するように織機を用いてファスナーエレメント23を織り込みながらファスナーテープ21を織成するときに、織機の下流側で、織成されたファスナーテープ21のテープ延出部25を図示しない上下ローラで挟んで引っ張りながら(搬送しながら)、ファスナーテープ21を円滑に織成することができる。このため、ファスナーテープ21が捲れたり、折れ曲がったりすることなく、所望の織組織を有するファスナーテープ21を高精度に安定して織り上げることができる。
更に本実施例1において、ファスナーテープ21のテープ延出部25におけるテープ幅方向の寸法は、6mm以下に規制されている。即ち、前記基準位置からファスナーテープ21のテープ主体部21c側のテープ端縁までの延出長さXは、0mm<X≦6mmとなるようにテープ主体部21cのテープ幅方向の寸法が設定されている。
このとき、テープ主体部21cに配される地経糸24bの太さが前述のように330デシテックスに設定されており、且つ、テープ延出部25が例えば3mmの幅寸法を有している場合、同テープ延出部25にはおよそ20本の地経糸24bが配される(図2は、本実施例1の隠しスライドファスナー10の特徴を判り易く示すために、テープ延出部25に配される地経糸24bの本数を少なくして断面を表している)。なお本実施例1では、ファスナーテープ21のテープ主体部21cに配される経糸の本数(特に、後述する耳部26以外のテープ主体部21cに配される経糸の本数)を少なくすることによって、ファスナーテープ21のテープ延出部25におけるテープ幅方向の寸法を規制している。
このようにテープ延出部25における延出長さX(テープ幅方向の寸法)が6mm以下であることにより、例えば図5に示したように、隠しスライドファスナー10(ファスナーストリンガー20)をファスナーテープ21のテープ幅方向に湾曲させたときに、テープ延出部25が部分的に浮き上がったり、沈み込んだりすることや、テープ延出部25に波打ち状の皺が生じることを効果的に抑えて、テープ延出部25を平坦状に保持することができる。
この場合、前記延出長さXを短くすればするほど、ファスナーストリンガー20をテープ幅方向に湾曲させてもテープ延出部25を平坦状に保持し易くすることができるが、その一方で、テープ延出部25におけるテープ幅方向の寸法が短くなると、ファスナーストリンガー20のテープ主体部21cをファスナー被着製品に縫着する際に、ファスナーストリンガー20の縫製が行い難くなるおそれがある。
即ち、本実施例1の隠しスライドファスナー10において、例えばファスナーテープ21の前記基準位置からテープ端縁までの延出長さXが0mm<X≦2mmである場合には、その延出長さXが4mm<X≦6mmである場合に比べて、ファスナーストリンガー20をテープ幅方向に大きく湾曲させても、テープ延出部25が部分的に浮き上がることなどをより効果的に抑えて、テープ延出部25を平坦状に安定して保持することができる。
一方、例えばファスナーテープ21の前記基準位置からテープ端縁までの延出長さXが4mm<X≦6mmである場合には、その延出長さXが0mm<X≦2mmである場合に比べて、例えばミシンを用いてファスナーストリンガー20をファスナー被着製品に縫着する際に、ミシンのミシンフットでファスナーテープ21のテープ主体部21cをより安定して押さえることができるため、ファスナーストリンガー20の縫製をより円滑に行うことができる。
また、ファスナーテープ21の前記基準位置からテープ端縁までの延出長さXが、例えば2mm<X≦4mmである場合には、ファスナーストリンガー20をテープ幅方向に大きく湾曲させたときにテープ延出部25を平坦状に保持でき、また、ファスナーストリンガー20をファスナー被着製品に縫着する際に、ファスナーストリンガー20の縫製を円滑に行うことができる。なお、本実施例1において、ファスナーテープ21の前記延出長さXの大きさは、隠しスライドファスナー10の用途等に応じて、0mm<X≦6mmの範囲内で任意に選択することができる。
また、本実施例1の隠しスライドファスナー10において、ファスナーテープ21のテープ主体部21cは、テープ折曲部21b側とは反対側のテープ側縁部に配された耳部26を有し、この耳部26に配される地経糸24bは、テープ主体部21cの耳部26以外に配される地経糸24bよりも高い張力を有している。このように耳部26に配される地経糸24bが高い張力を有することにより、例えば図3及び図4に隠しスライドファスナー10の写真の写しを示したように、耳部26に配される地経糸24bは、その内側に配される地経糸24bに比べて、強く張って伸びた状態となる。
この場合、耳部26に配される地経糸24bの本数は、4本以上6本以下に設定されていることが好ましく、本実施例1における耳部26には、6本の経糸が高い張力を有して配されている。ファスナーテープ21の耳部26に、高張力の経糸が4本以上の本数で配されていることにより、例えば地緯糸24aにかかる張力が高い(強い)場合や、ファスナーテープ21をテープ幅方向に湾曲させた場合でも、ファスナーテープ21の耳部26側の端縁が捩れたり、折れ曲がったりすることを防ぎ、ファスナーテープ21の形態を安定して保持することができる。
また、耳部26に高張力の経糸が4本以上配されていることにより、耳部26よりも内側のファスナーテープ21の織組織を安定させることができ、例えば隠しスライドファスナー10に洗濯等が施されても織目の位置がずれることを防止できる。更には、ファスナーテープ21に採用される織組織の選択の自由度を大きく拡げることもできる。
一方、ファスナーテープ21の耳部26に配される高張力の経糸が6本以下であることにより、ファスナーテープ21の耳部26におけるテープ長さ方向の張力が強くなり過ぎることを防げる。これにより、ファスナーテープ21における耳部26側のテープ側縁部が大きく収縮して、当該テープ側縁部が凹状となるようにファスナーテープ21全体が湾曲する所謂バイアスの形態がファスナーストリンガー20に生じることを防止できる。
次に、本実施例1に係る隠しスライドファスナー10を製造する方法について説明する。
先ず、ファスナーストリンガー20の製造を行う。具体的には、織機を用いて所定の本数で配された経糸の開口内にキャリアーバーを往復運動させて緯糸を挿入することにより、所定のテープ幅方向の寸法を有するファスナーテープ21を所望の織組織で織成する。この場合、ファスナーテープ21の耳部26に配される地経糸24bの張力が高くなるように経糸の張力が調整されて、ファスナーテープ21が織成される。
また、このようにファスナーテープ21を織成すると同時に、モノフィラメントから成形されたコイル状のファスナーエレメント23を、その噛合頭部23aがファスナーテープ21の内側に向けられた状態で同ファスナーテープ21のエレメント取付部21aに織り込む。
続いて、ファスナーテープ21が織成された後、ファスナーテープ21のテープ折曲部21bとなるテープ部分をU字状に折り返して、ファスナーエレメント23の噛合頭部23aをU字状のテープ折曲部21bから外方に突出させる。更に、このように折り曲げられた形態のファスナーテープ21に対して熱セット処理を行う。これにより、噛合頭部23aがテープ折曲部21bから外方に突出した隠しスライドファスナー用のファスナーストリンガー20が得られる。
更に、得られたファスナーストリンガー20を2つ一組で組み合わせるとともに、これらのファスナーストリンガー20のエレメント列22にスライダー13を摺動可能に取り付けることによって、本実施例1の隠しスライドファスナー10が製造される。この隠しスライドファスナー10は、左右のファスナーエレメント23を噛合させたときに、左右のファスナーテープ21のテープ折曲部21b同士を密接させることができ、それによって、隠しスライドファスナー10を下面側(外部に露呈する側)から見たときに、噛合状態にある左右のファスナーエレメント23をファスナーテープ21(特に、テープ折曲部21b及びテープ主体部21c)によって隠すことができる。
そして、上述のようにして製造された本実施例1の隠しスライドファスナー10は、ファスナーテープ21のテープ延出部25における延出長さX(テープ幅方向の寸法)が6mm以下と従来の隠しスライドファスナー10に比べて極めて小さく設定されている。このため、隠しスライドファスナー10の製造コストを削減し、重量を低減できるともに、同隠しスライドファスナー10を図5に示したようにファスナーテープ21のテープ幅方向に湾曲させた場合でも、ファスナーテープ21のテープ延出部25が部分的に浮き上がったり、沈み込んだりすることや、テープ延出部25に波打ち状の皺が生じることを効果的に抑えて、ファスナーテープ21のテープ主体部21cを略平坦状に保持することができる。
従って、本実施例1の隠しスライドファスナー10をファスナーテープ21のテープ幅方向に湾曲させた状態にして、自動車用シートカバー等のファスナー被着製品に縫い付ける場合、ファスナーテープ21のテープ主体部21c(特に、テープ主体部21cのテープ折曲部21b側の位置)とファスナー被着製品とを縫い合わせる際に、ファスナーテープ21に生じるテープ表裏方向のうねりを小さくして又はテープ表裏方向のうねりの発生を防止し、ファスナーテープ21のテープ主体部21cを略平坦状に保持しながら隠しスライドファスナー10(又はファスナーストリンガー20)の縫製を安定して行うことができる。
更に、本実施例1の隠しスライドファスナー10は、ファスナーテープ21のテープ幅方向に湾曲させた状態でファスナー被着製品に縫着された後も、ファスナーテープ21に、部分的な浮き上がりや沈み込み、又は波打ち状の皺を発生させなくすること、又は、部分的な浮き上がりや沈み込み、又は波打ち状の皺が発生したとしても目立たないほど小さくすることができるため、同隠しスライドファスナー10が縫着されたファスナー被着製品の外観品質が低下することを防止できる。
また、スライダー13を摺動させて隠しスライドファスナー10を開閉するときに、同隠しスライドファスナー10のファスナーテープ21に部分的な浮き上がりや沈み込み、又は波打ち状の皺が発生していない又は小さいため、スライダー13とファスナーテープ21との摺れに起因してスライダー13の摺動抵抗が増大することもなく、スライダー13の摺動性が低下することを防止できる。
また、本実施例1の隠しスライドファスナー10は、ファスナーテープ21におけるテープ主体部21c側のテープ側縁部に、上述のように高い張力を有する4本以上6本以下の経糸が配されることによって耳部26が形成されている。これにより、ファスナーテープ21の形態(特に、テープ主体部21cの形態)を安定して保持することができる。従って、隠しスライドファスナー10をテープ幅方向に湾曲させてファスナー被着製品に縫製する場合に、ファスナーテープ21のテープ延出部25をより確実に略平坦状に保持でき、隠しスライドファスナー10の縫製をより安定して綺麗に行うことができる。
図6は、本実施例2に係る隠しスライドファスナーの断面図である。
なお、本実施例2に係る隠しスライドファスナー30は、ファスナーエレメント43が前述の実施例1のようにファスナーテープの織成と同時にエレメント取付部に織り込まれるものではなく、ファスナーテープ41が所定のテープ幅寸法を有して織成された後に、同ファスナーテープ41のエレメント取付部41aにファスナーエレメント43が縫着されて構成されている。以下、本実施例2の隠しスライドファスナー30について詳細に説明する。
本実施例2の隠しスライドファスナー30は、ファスナーエレメント43により形成されたエレメント列を有する左右一対のファスナーストリンガー40と、各ファスナーストリンガー40のエレメント列の前端側に固着された図示しない上止具と、各ファスナーストリンガー40のエレメント列の後端側に固着された図示しない下止具と、エレメント列に沿って摺動可能に取り付けられた図示しない隠しスライドファスナー用スライダーとを有している。
左右の各ファスナーストリンガー40は、織製されたファスナーテープ41と、ファスナーテープ41に縫着されたコイル状のファスナーエレメント43とを備えており、ファスナーエレメント43がファスナーテープ41に縫着されるとによって、エレメント列が形成されている。
ファスナーテープ41は、ファスナーエレメント43が縫着されるエレメント取付部41aと、エレメント取付部41aの一側縁からテープ幅方向に延在し、U字状に折り曲げられたテープ折曲部41bと、テープ折曲部41bから更に延在し、ファスナー被着製品に縫い付けられる部分となるテープ主体部41cとを有している。
この場合、エレメント取付部41a、テープ折曲部41b、及びテープ主体部41cに配される各種の経糸には、330デシテックスの太さを有するポリエステル加工糸が用いられており、緯糸の単糸には700デシテックスの太さを有するポリエステル加工糸が用いられている。
ファスナーエレメント43は、噛合頭部43aと、噛合頭部43aからテープ幅方向に延びるように形成された上下脚部43b,43cと、上脚部43b又は下脚部43cの延端部を前後に隣接するエレメントの下脚部43c又は上脚部43bと連結する連結部43dとを有している。
また、このファスナーエレメント43は、上下脚部43b,43c間に芯紐48を挿通させた状態で、噛合頭部43aをファスナーテープ41のテープ折曲部41bから外方に突出させるようにして、ファスナーテープ41のエレメント取付部41aに縫製糸47の二重環縫いにより縫着されている。
このような本実施例2の隠しスライドファスナー30において、ファスナーテープ41は、隠しスライドファスナー30をファスナーエレメント43側から見たときにファスナーエレメント43の連結部43dよりも外側に延出して露呈するテープ延出部45を有している。即ち、本実施例2の隠しスライドファスナー30では、同隠しスライドファスナー30の左右方向に関して、ファスナーエレメント43における連結部43d側の端縁の位置を基準位置にした場合、当該基準位置からファスナーテープ41のテープ主体部41c側のテープ端縁までの延出長さXが、X>0mmとなるようにテープ主体部41cのテープ幅方向の寸法が設定されている。
このように前記基準位置からテープ端縁までの延出長さXをX>0mmとすることにより、左右のファスナーテープ41にテープ延出部45を設けることができる。これにより、例えば隠しスライドファスナー30の製造において、ファスナーテープ41に熱セット処理や染色処理等を施すためにファスナーチェーンの状態で搬送する際に、ファスナーテープ41のテープ延出部45を上下ローラで確実に挟むことができ、ファスナーテープ41が捲れたり、折れ曲がったりすることなく、ファスナーチェーンに所定の処理を安定して施すことができる。
また本実施例2の隠しスライドファスナー30において、ファスナーテープ41のテープ延出部45におけるテープ幅方向の寸法は6mm以下に規制されている。即ち、前記基準位置からファスナーテープ41のテープ主体部41c側のテープ端縁までの延出長さXが、0mm<X≦6mmとなるようにテープ主体部41cのテープ幅方向の寸法が設定されている。
更に、本実施例2の隠しスライドファスナー30において、ファスナーテープ41のテープ主体部41cは、テープ折曲部41b側とは反対側のテープ側縁部に配された耳部46を有し、この耳部46に配される経糸は、テープ主体部41cの耳部46以外に配される経糸よりも高い張力を有している。この場合、耳部46には、6本の経糸が高い張力を有して配されている。これにより、ファスナーテープ41にバイアスを生じさせることなく、ファスナーテープ41の形態を安定させることができる。
以上のような構成を有する本実施例2の隠しスライドファスナー30は、ファスナーテープ41のテープ延出部45における延出長さXが6mm以下に規制されており、また、ファスナーテープ41におけるテープ主体部41c側のテープ側縁部に、高い張力を有する経糸が配された耳部46が形成されている。このため、本実施例2の隠しスライドファスナー30は、前述の実施例1に係る隠しスライドファスナー30の場合と同様の効果を得ることができる。
図7は、本実施例3に係るスライドファスナーの正面図であり、図8は、同スライドファスナーの断面図である。
本実施例3に係る通常タイプのスライドファスナー50(以下、通常タイプのスライドファスナーを単に「スライドファスナー」と記載する)は、エレメント列62が配された左右一対のファスナーストリンガー60と、各ファスナーストリンガー60のエレメント列62の前端側に固着された上止具51と、各ファスナーストリンガー60のエレメント列62の後端側に固着された下止具52と、エレメント列62に沿って摺動可能に取り付けられたスライダー53とを有している。この場合、上止具51、下止具52、及びスライダー53は、従来から一般的に用いられているものと同様に構成されている。
本実施例3において、左右の各ファスナーストリンガー60は、織製されたファスナーテープ61と、ファスナーテープ61に縫着されたコイル状のファスナーエレメント63とを備えており、ファスナーエレメント63がファスナーテープ61に縫着されるとによって、エレメント列62が形成されている。
ファスナーテープ61は、ファスナーエレメント63が縫着されるエレメント取付部61aと、エレメント取付部61aの一側縁からテープ幅方向に延在し、ファスナー被着製品に縫い付けられるテープ主体部61bとを有している。この場合、エレメント取付部61a及びテープ主体部61bに配される複数の経糸には、330デシテックスの太さを有するポリエステル加工糸が用いられており、緯糸の単糸には700デシテックスの太さを有するポリエステル加工糸が用いられている。
ファスナーエレメント63は、噛合頭部63aと、噛合頭部63aからテープ幅方向に延びるように形成された上下脚部63b,63cと、上脚部63b又は下脚部63cの延端部を前後に隣接するエレメントの下脚部63c又は上脚部63bと連結する連結部63dとを有している。
また、このファスナーエレメント63は、上下脚部63b,63c間に芯紐68を挿通させた状態で、噛合頭部63aをファスナーテープ61のエレメント取付部61a側のテープ側端縁から外方に突出させるようにしてエレメント取付部61aに縫製糸67の二重環縫いにより縫着されている。
このような本実施例3のスライドファスナー50において、ファスナーテープ61は、スライドファスナー50をファスナーエレメント63側(正面側)から見たときにファスナーエレメント63の連結部63dよりも外側に延出して露呈するテープ延出部65を有している。即ち、本実施例3のスライドファスナー50では、同スライドファスナー50の左右方向に関して、ファスナーエレメント63における連結部63d側の端縁の位置を基準位置にした場合、当該基準位置からファスナーテープ61のテープ主体部61b側のテープ端縁までの延出長さXが、X>0mmとなるようにテープ主体部61bのテープ幅方向の寸法が設定されている。
このように前記基準位置からテープ端縁までの延出長さXをX>0mmとすることにより、左右のファスナーテープ61にテープ延出部65を設けることができる。これにより、例えばスライドファスナー50の製造において、ファスナーテープ61にファスナーエレメント63を縫着する縫製処理やファスナーテープ61の染色処理等を施す際に、ファスナーテープ61のテープ延出部65を上下ローラで確実に挟むことができ、ファスナーテープ61が捲れたり、折れ曲がったりすることなく、ファスナーチェーンに所定の処理を安定して施すことができる。
また本実施例3のスライドファスナー50において、ファスナーテープ61のテープ延出部65におけるテープ幅方向の寸法は6mm以下に規制されている。即ち、前記基準位置からファスナーテープ61のテープ主体部61b側のテープ端縁までの延出長さXが、0mm<X≦6mmとなるようにテープ主体部61bのテープ幅方向の寸法が設定されている。
更に、本実施例3のスライドファスナー50において、ファスナーテープ61は、テープ主体部61b側のテープ側縁部に配された耳部66を有し、この耳部66に配される経糸は、テープ主体部61bの耳部66以外に配される経糸よりも高い張力を有している。この場合、耳部66には、6本の経糸が高い張力を有して配されている。これにより、ファスナーテープ61にバイアスを生じさせることなく、ファスナーテープ61の形態を安定させることができる。
以上のような構成を有する本実施例3のスライドファスナー50は、ファスナーテープ61のテープ延出部65における延出長さXが6mm以下に規制されているため、同スライドファスナー50をテープ幅方向に湾曲させた場合でも、ファスナーテープ61のテープ延出部65が部分的に浮き上がったり、沈み込んだりすることや、波打ち状の皺が生じることを効果的に抑えて、ファスナーテープ61を略平坦状に保持することができる。
従って、本実施例3のスライドファスナー50をファスナーテープ61のテープ幅方向に湾曲させた状態にして、自動車用シートカバー等のファスナー被着製品に縫い付ける場合、ファスナーテープ61のテープ主体部61bとファスナー被着製品とを安定して縫い合わせることができる。
更に、本実施例3のスライドファスナー50は、ファスナーテープ61のテープ幅方向に湾曲させた状態でファスナー被着製品に縫着された後も、ファスナーテープ61に、部分的な浮き上がりや沈み込み、又は波打ち状の皺を発生させなくすること、又は、部分的な浮き上がりや沈み込み、又は波打ち状の皺が発生したとしても目立たないほど小さくすることができる。このため、同スライドファスナー50が縫着されたファスナー被着製品の外観品質が低下することを防止でき、また、スライダー53の摺動性が低下することを防止できる。
10 隠しスライドファスナー
11 上止具
12 下止具
13 隠しスライドファスナー用スライダー
20 ファスナーストリンガー
21 ファスナーテープ
21a エレメント取付部
21b テープ折曲部
21c テープ主体部
22 エレメント列
23 ファスナーエレメント
23a 噛合頭部
23b 上脚部
23c 下脚部
23d 連結部
24a 地緯糸
24b 地経糸
24c 上固定用経糸
24d 下固定用経糸
24e 締付用経糸
24f 位置決め用経糸
25 テープ延出部
26 耳部
30 隠しスライドファスナー
40 ファスナーストリンガー
41 ファスナーテープ
41a エレメント取付部
41b テープ折曲部
41c テープ主体部
43 ファスナーエレメント
43a 噛合頭部
43b 上脚部
43c 下脚部
43d 連結部
45 テープ延出部
46 耳部
47 縫製糸
48 芯紐
50 スライドファスナー
51 上止具
52 下止具
53 スライダー
60 ファスナーストリンガー
61 ファスナーテープ
61a エレメント取付部
61b テープ主体部
62 エレメント列
63 ファスナーエレメント
63a 噛合頭部
63b 上脚部
63c 下脚部
63d 連結部
65 テープ延出部
66 耳部
67 縫製糸
68 芯紐
X 延出長さ

Claims (9)

  1. ファスナーテープ(21,41,61)と、前記ファスナーテープ(21,41,61)の一側縁部に取着された連続状のファスナーエレメント(23,43,63)とを有し、前記ファスナーエレメント(23,43,63)は、噛合頭部(23a,43a,63a) と、前記噛合頭部(23a,43a,63a) からテープ幅方向に延出した上下脚部(23b,23c,43b,43c,63b,63c) と、隣接する前記ファスナーエレメント(23,43,63)間を互いに連結する連結部(23d,43d,63d) とを有し、前記ファスナーテープ(21,41,61)の他側縁部は、前記ファスナーエレメント(23,43,63)の前記連結部(23d,43d,63d) 側の端縁を超えて延出したスライドファスナー用ファスナーストリンガー(20,40,60)であって、
    前記ファスナーテープ(21,41,61)における前記ファスナーエレメント(23,43,63)の前記連結部(23d,43d,63d) 側の端縁の位置から前記ファスナーテープ(21,41,61)の他側縁側のテープ端縁までのテープ幅方向の延出長さ(X) は、12mmよりも小さく規制されてなることを特徴とするファスナーストリンガー。
  2. 前記延出長さ(X) が、10mm以下に規制されてなる請求項1記載のファスナーストリンガー。
  3. 前記延出長さ(X) が、6mm以下に規制されてなる請求項2記載のファスナーストリンガー。
  4. 前記ファスナーテープ(21,41,61)は織物からなり、且つ、テープ主体部(21c,41c,61b) と、前記テープ主体部(21c,41c,61b) の一側縁側に配されたエレメント取付部(21a,41a,61a) とを有し、
    前記テープ主体部(21c,41c,61b) の他側縁部に耳部(26,46,66)が配され、
    前記耳部(26,46,66)に配される経糸は、前記テープ主体部(21c,41c,61b) の前記耳部(26,46,66)以外に配される経糸よりも高い張力を有してなる、
    請求項1記載のファスナーストリンガー。
  5. 前記耳部(26,46,66)には、4本以上6本以下の経糸が配されてなる請求項4記載のファスナーストリンガー。
  6. 前記ファスナーテープ(21,41) は、テープ主体部(21c,41c) と、前記テープ主体部(21c,41c) の一側縁からテープ幅方向へ延在し、U字状に折り曲げられたテープ折曲部(21b,41b) と、前記テープ折曲部(21b ,41b) から更に延在し、前記ファスナーエレメント(23,43) が取着されるエレメント取付部(21a,41a) とを有し、
    前記ファスナーエレメント(23,43) は、前記ファスナーテープ(21,41) の前記エレメント取付部(21a,41a) に、前記噛合頭部(23a,43a) を前記テープ折曲部(21b ,41b) から外方に突出させて取着されてなる、
    請求項1記載のファスナーストリンガー。
  7. 前記ファスナーエレメント(23)は、前記ファスナーテープ(21)が織成されると同時に前記エレメント取付部(21a) に織り込まれてなる請求項6記載のファスナーストリンガー。
  8. 前記ファスナーテープ(61)は、テープ主体部(61b) と、前記テープ主体部(61b) の一側縁からテープ幅方向へ延在し、前記ファスナーエレメント(63)が取着されるエレメント取付部(61a) とを有し、
    前記ファスナーエレメント(63)は、前記ファスナーテープ(61)の前記エレメント取付部(61a) に、前記噛合頭部(63a) を前記エレメント取付部(61a) 側のテープ側端縁から外方に突出させて取着されてなる、
    請求項1記載のファスナーストリンガー。
  9. 請求項1〜請求項8の何れかに記載のファスナーストリンガー(20,40,60)を有することを特徴とするスライドファスナー。
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