JPWO2012036303A1 - 耐衝撃性に優れるポリオキサミド樹脂及び耐衝撃性部品 - Google Patents
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Abstract
ジアミン成分の炭素数が10から18であるジアミンからなり、96%硫酸を溶媒とし、濃度が1.0g/dlの溶液を用いて25℃で測定した相対粘度(ηr)が2.1以上であることを特徴とする耐衝撃性に優れるポリオキサミド樹脂、及びその樹脂を含む耐衝撃性部品。従来のポリオキサミド樹脂と比較して十分な高分子量化が達成され、融点と熱分解温度の差から見積もられる成形可能温度幅が広く、溶融成形性に優れ、さらに、脂肪族直鎖ポリオキサミド樹脂に見られる低吸水性、耐薬品性、耐加水分解性、高弾性率、高強度などを損なうことなく、従来の脂肪族ポリオキサミド樹脂に比較して、耐衝撃性にも優れたポリオキサミド樹脂及び耐衝撃性部品を提供する。
Description
関連出願との関係
本件出願は、日本国特許庁に、2010年9月17日に出願した特願2010−209859号、2010年9月17日に出願した特願2010−209887号、及び2011年3月31日に出願した特願2011−080065号に基づく優先権を主張する出願であり、これらの出願の内容は参照してここに含めるものである。
技術分野
技術分野
本発明は、ポリオキサミド樹脂及びその樹脂を含む部品に関する。
ナイロン6、ナイロン66などに代表される結晶性ポリアミドは、その優れた特性と溶融成形の容易さから、衣料用、産業資材用繊維、あるいは汎用のエンジニアリングプラスチックとして広く用いられているが、一方では吸水による物性変化、酸、高温のアルコール、熱水中での劣化などの問題点も指摘されており、より寸法安定性、耐薬品性に優れたポリアミドへの要求が高まっている。また近年、地球温暖化や資源枯渇などの環境問題が顕在化し、地球環境に配慮した材料が注目されており、植物由来の原料を利用した樹脂材料への要求も高まっている。
一方、ジカルボン酸成分として蓚酸を用いるポリアミド樹脂はポリオキサミド樹脂と呼ばれ、同じアミノ基濃度の他のポリアミド樹脂と比較して融点が高いこと、吸水率が低いことが知られ(特許文献1:特開2006−57033号公報)、吸水による物性変化が問題となっていた従来のポリアミドが使用困難な分野での活用が期待される。
これまでに、ジアミン成分として種々の脂肪族直鎖ジアミンを用いたポリオキサミド樹脂が提案されている。例えば、ジアミン成分として1,6−ヘキサンジアミンを用いたポリオキサミド樹脂がS.W.Shalaby.,J.Polym.Sci.,11,1(1973)(非特許文献1)に教示されている。
ジアミン成分が1,9−ノナンジアミンであるポリオキサミド樹脂(以後、PA92と略称する)については、L.Francoらが蓚酸源として蓚酸ジエチルを用いた場合の製造法とその結晶構造を開示している(非特許文献2:L.Franco et al.,Macromolecules.,31,3912(1998))。また、特許文献2(特表平5−506466号公報)には、ジカルボン酸エステルとして蓚酸ジブチルを用いた場合について、固有粘度が0.99dL/g、融点が248℃のPA92を製造したこと、ならびに還元粘度が0.88dL/g、融点が253℃のPA102を製造したことが示されている(特表平5−506466号公報)。
本出願人は、ジアミン成分として1,9−ノナンジアミン及び2−メチル−1,8−オクタンジアミンの2種のジアミンを特定の比率で用いたポリオキサミド樹脂では十分な高分子量化が達成され、融点と熱分解温度の差から見積もられる成形可能温度幅が広く、溶融成形性に優れ、さらに、脂肪族直鎖ポリオキサミド樹脂に見られる低吸水性を損なうことなく、従来の脂肪族ポリアミド樹脂に比較して、耐薬品性、耐加水分解性などに優れたポリアミド樹脂が出来ることを開示した。(特許文献3:WO2008−072754公報)
一方、特許文献4〜6(米国特許2130948号、米国特許2558031号、特表平5−506466号公報)にジアミン成分が炭素数10〜18であるポリオキサミド樹脂が記載されている。
S.W.Shalaby.,J.Polym.Sci.,11,1(1973)
L.Franco et al.,Macromolecules.,31,3912(1998)
R.J.Gaymans et al.,J.Polym.Sci.Polym.Chem.Ed.,22,1373(1984)
しかしながら、非特許文献1に開示されているジアミン成分として1,6−ヘキサンジアミンを用いたポリオキサミド樹脂は、融点(約320℃)が熱分解温度(窒素中の1%重量減少温度;約310℃)より高いため、溶融重合、溶融成形が困難であり実用に耐えうるものではなかった。
非特許文献2に教示されているPA92は固有粘度が0.97dL/g、融点が246℃のポリマーであるが、強靭な成形体が成形出来ない程度の低分子量体しか得られていない。
また、特許文献2に教示されているPA102も強靭な成形体が成形出来ない程度の低分子量体しか得られていないという問題点がある。
特許文献3に教示したポリオキサミド樹脂においても、耐衝撃性および耐酸化性はあまり優れてはいなかった。
特許文献4に記載されているポリオキサミド樹脂は、原料としてシュウ酸ジエステルではなくシュウ酸を使用している。ポリオキサミド樹脂の場合、その高い重合温度のため、原料にシュウ酸を使用することが適切でないことが知られている。(非特許文献3:R.J.Gaymans et al.,J.Polym.Sci.Polym.Chem.Ed.,22,1373(1984))また、特許文献4に記載されているジアミン成分がデカンジアミンであるポリオキサミド樹脂の融点は229℃と低く、十分な高分子量を有していなかった。
さらに、特許文献5〜6に記載されているポリオキサミド樹脂は、やはりジアミン成分が炭素数10〜18であるポリオキサミド樹脂であるものの、いずれもエタノールやトルエンといった溶媒の中で原料を混合する方法で製造している。この方法では、十分に高分子量になる前の低分子量物が溶媒中に析出してしまうため、未反応の原料、溶媒、および低分子量物の混合体が生成する。高分子量化のために混合体を加熱すると、低分子量物が溶融する前に、未反応の原料の留去や熱分解が生じるため、十分な高分子量を有しなかった。
本発明が解決しようとする課題は、十分な高分子量化が達成され、融点と熱分解温度の差から見積もられる成形可能温度幅が広く、溶融成形性に優れ、さらに、脂肪族直鎖ポリオキサミド樹脂に見られる低吸水性、耐薬品性、耐加水分解性、高弾性率、高強度などを損なうことない、耐衝撃性、さらには耐酸化性に優れたポリオキサミド樹脂を提供することにある。また、地球環境に配慮し、植物由来の原料を利用したポリオキサミド樹脂にすることが望ましい。
本発明者らは、上記の課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、蓚酸源として蓚酸ジエステルを用い、炭素数が10から18(C10〜C18)である植物由来のジアミンを用い、かつ特定の製法を用いて高分子量化すると、融点と熱分解温度の差が大きく溶融成形性に優れ、さらに直鎖ポリオキサミド樹脂に見られる低吸水性、耐薬品性、耐加水分解性、高弾性率、高強度などを損なうことなく、耐衝撃性、さらには耐酸化性に優れるポリオキサミド樹脂が得られることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、ジカルボン酸成分が蓚酸、ジアミン成分の炭素数が10から18である好ましくは植物由来のジアミンからなり、96%硫酸を溶媒とし、濃度が1.0g/dlのポリアミド樹脂溶液を用いて25℃で測定した相対粘度(ηr)が2.1以上であることを特徴とする耐衝撃性、さらには耐酸化性に優れるポリオキサミド樹脂にある。
また、本発明は、上記の耐衝撃性に優れるポリオキサミド樹脂を含むことを特徴とする耐衝撃性部品を提供する。
本発明の耐衝撃性部品は、シート、フィルム、パイプ、チューブ、モノフィラメント、繊維、容器から選ばれるいずれかの形状であることができる。
また、本発明の耐衝撃性部品は、自動車部材、コンピューター及びコンピューター関連機器、光学機器部材、電気・電子機器、情報・通信機器、精密機器、土木・建築用品、医療用品、家庭用品から選ばれるいずれかであることができる。
本発明のポリオキサミド樹脂は、溶融重合による高分子量化が可能であり、成形可能温度幅が90℃以上と広く、溶融成形性に優れ、さらに低吸水性、耐薬品性、耐加水分解性、エタノール透過防止性能にも優れており、産業資材、工業材料、家庭用品などの成形材料として、特に優れた耐衝撃性部品として使用することができる。本発明の耐衝撃性に優れるポリオキサミド樹脂及び耐衝撃性部品は、耐衝撃性改良材を用いなくても実用できる。さらには、酸化防止剤を用いなくても耐酸化性に優れることができる。また、植物由来の原料を利用しているので、地球環境に配慮した樹脂材料として使用することができる。
(1)ポリオキサミド樹脂の構成成分
本発明ポリオキサミドは、ジアミン成分の炭素数が10から18であるジアミンからなり、96%硫酸を溶媒とし、濃度が1.0g/dlのポリアミド樹脂溶液を用いて25℃で測定した相対粘度(ηr)が2.1以上、好ましくは2.1〜6.0であるポリオキサミド樹脂である。
本発明ポリオキサミドは、ジアミン成分の炭素数が10から18であるジアミンからなり、96%硫酸を溶媒とし、濃度が1.0g/dlのポリアミド樹脂溶液を用いて25℃で測定した相対粘度(ηr)が2.1以上、好ましくは2.1〜6.0であるポリオキサミド樹脂である。
本発明のポリオキサミドの製造に用いられる蓚酸源としては、蓚酸ジエステルが用いられ、これらはアミノ基との反応性を有するものであれば特に制限はなく、蓚酸ジメチル、蓚酸ジエチル、蓚酸ジn−(またはi−)プロピル、蓚酸ジn−(またはi−、またはt−)ブチル等の脂肪族1価アルコールの蓚酸ジエステル、蓚酸ジシクロヘキシル等の脂環式アルコールの蓚酸ジエステル、蓚酸ジフェニル等の芳香族アルコールの蓚酸ジエステル等が挙げられる。
上記の蓚酸ジエステルの中でも炭素原子数が3を超える脂肪族1価アルコールの蓚酸ジエステル、脂環式アルコールの蓚酸ジエステル、芳香族アルコールの蓚酸ジエステルが好ましく、その中でも蓚酸ジブチル及び蓚酸ジフェニルが特に好ましい。
ジアミン成分としては炭素数が10から18のジアミンを用いる。好ましくは、炭素数が10から18の植物由来のジアミンが好ましい。
1つの態様として、1,10−デカンジアミンを用いることが好ましい。具体的には、1,10−デカンジアミンの原料は、特に制限されないが、環境や供給安定性の観点から植物由来の原料が好ましい。1,10−デカンジアミンの植物由来の原料として、具体的には、トウゴマから採れるひまし油から製造されるセバシン酸が挙げられ、これをジアミンにしたものが植物由来の1,10−デカンジアミンであり、環境や供給安定性の観点から好ましい。
また、もう1つの態様として、炭素数が11から18のジアミンを用いることも好ましく、植物由来のジアミンであることがより好ましい。炭素数が11から18の植物由来のジアミンとして、パームから採れるオレイン酸、菜種から採れるエルカ酸などの油脂類から製造される炭素数が11から18のジカルボン酸、あるいは針葉樹から採れるトール油から製造される炭素数が11から18のジカルボン酸をジアミンにしたものである。炭素数が11から18のジアミンは、長鎖であっても、分岐鎖であっても構わない。これらの中で、炭素数が11、12、13、14、15、16、17、18のジアミンを用いたポリオキサミド樹脂は用途に応じてそれぞれに好ましい。また、炭素数が11〜16のジアミンが好ましく、炭素数が12〜14のジアミンがより好ましい。
炭素数が11から18のジアミンの具体例としては、1,11−ジアミノウンデカン、1,12−ジアミノドデカン、1,13−ジアミノトリデカン、1,14−ジアミノテトラデカン、1,15−ジアミノペンタデカン、1,16−ジアミノヘキサデカン、1,18−ジアミノオクタデカンなどが代表的なものとして挙げられる。
炭素数が11から16のジアミンの具体例としては、1,11−ジアミノウンデカン、1,12−ジアミノドデカン、1,13−ジアミノトリデカン、1,14−ジアミノテトラデカン、1,15−ジアミノペンタデカン、1,16−ジアミノヘキサデカンなどが代表的なものとして挙げられる。
炭素数が12から14のジアミンの具体例としては、1,12−ジアミノドデカン、1,13−ジアミノトリデカン、1,14−ジアミノテトラデカンなどが代表的なものとして挙げられる。
炭素数が11から16のジアミンの具体例としては、1,11−ジアミノウンデカン、1,12−ジアミノドデカン、1,13−ジアミノトリデカン、1,14−ジアミノテトラデカン、1,15−ジアミノペンタデカン、1,16−ジアミノヘキサデカンなどが代表的なものとして挙げられる。
炭素数が12から14のジアミンの具体例としては、1,12−ジアミノドデカン、1,13−ジアミノトリデカン、1,14−ジアミノテトラデカンなどが代表的なものとして挙げられる。
(2)ポリオキサミド樹脂の製造
本発明のポリオキサミド樹脂は、WO2008−072754公報記載の加圧重合によって得ることができる。具体的には、耐圧容器内でジアミンおよび蓚酸ジエステルを混合し、重縮合反応によって生成するアルコール存在下で加圧重合する工程を含むことを特徴とする、ポリオキサミド樹脂の製造方法である。
本発明のポリオキサミド樹脂は、WO2008−072754公報記載の加圧重合によって得ることができる。具体的には、耐圧容器内でジアミンおよび蓚酸ジエステルを混合し、重縮合反応によって生成するアルコール存在下で加圧重合する工程を含むことを特徴とする、ポリオキサミド樹脂の製造方法である。
まずジアミンを耐圧容器内に入れ窒素置換した後、封圧下において反応温度まで昇温する。その後、反応温度において封圧状態を保ったまま蓚酸ジエステルを耐圧容器内に注入し、重縮合反応を開始させる。反応温度は、ジアミンとシュウ酸ジエステルの反応によって生じるポリオキサミドが、同時に生成するアルコール中でスラリー状、もしくは溶液状態を維持でき、かつ熱分解しない温度であれば特に制限されない。例えば、1,10−デカンジアミンと蓚酸ジブチルを原料とするポリオキサミド樹脂の場合、上記反応温度は、150℃から250℃が好ましい。また、例えば、1,12−ドデカンジアミンと蓚酸ジブチルを原料とするポリオキサミド樹脂の場合、上記反応温度は、150℃から230℃が好ましい。また、蓚酸ジエステルと上記ジアミンの仕込み比は、蓚酸ジエステル/上記ジアミンで、0.8〜1.5(モル比)、好ましくは0.91〜1.1(モル比)、更に好ましくは0.99〜1.01(モル比)である。
次に耐圧容器内を封圧状態に保ちながらポリオキサミド樹脂の融点以上かつ熱分解しない温度以下に昇温する。例えば、1,10−デカンジアミンと蓚酸ジブチルを原料とするポリオキサミド樹脂の場合、融点は251℃であることから、255℃以上300℃以下、好ましくは260℃以上290℃以下、更に好ましくは265℃以上280℃以下に昇温する。また、例えば、1,12−ドデカンジアミンと蓚酸ジブチルを原料とするポリオキサミド樹脂の場合、融点は235℃であることから、240℃以上300℃以下、好ましくは245℃以上290℃以下、更に好ましくは250℃以上280℃以下に昇温する。所定温度に到達するまでの耐圧容器内の圧力は、およそ生成するアルコールの飽和蒸気圧から0.1MPa、好ましくは1MPaから0.2MPaに調整する。所定温度に到達後は、生成したアルコールを留去しながら放圧し、必要に応じて常圧窒素気流下もしくは減圧下において継続して重縮合反応を行う。減圧重合を行う場合の好ましい最終到達圧力は760〜0.1Torrである。
(3)ポリアミド樹脂の性状及び物性
本発明から得られるポリオキサミド樹脂の分子量に特別の制限はないが、ポリオキサミド樹脂濃度が1.0g/dlの96%濃硫酸溶液を用い、25℃で測定した相対粘度ηrが2.1以上である。成形加工性や成形物の物性のバランスの観点から、ポリオキミドの相対粘度(ηr)は、2.1〜6.0の範囲内である。好ましくは2.3〜5.5であり、2.5〜4.5が特に好ましい。
本発明から得られるポリオキサミド樹脂の分子量に特別の制限はないが、ポリオキサミド樹脂濃度が1.0g/dlの96%濃硫酸溶液を用い、25℃で測定した相対粘度ηrが2.1以上である。成形加工性や成形物の物性のバランスの観点から、ポリオキミドの相対粘度(ηr)は、2.1〜6.0の範囲内である。好ましくは2.3〜5.5であり、2.5〜4.5が特に好ましい。
本発明のポリオキサミド樹脂は、カルボン酸成分として蓚酸を用い、ジアミン成分として炭素数10から18のジアミンを用い、かつ上記の相対粘度にすることで、蓚酸と1,9−ノナンジアミンと2−メチル−1,8−オクタンジアミンからなるポリオキサミドと比べて、耐衝撃性を向上させることが可能である。IZOD衝撃強度で51J/m以上が好ましく、51〜100J/mがより好ましい。好ましく60〜100J/mであることも可能である。
本発明のポリオキサミド樹脂は、カルボン酸成分として蓚酸を用い、ジアミン成分として炭素数10から18のジアミンを用い、かつ上記の相対粘度にすることで、蓚酸と1,9−ノナンジアミンと2−メチル−1,8−オクタンジアミンからなるポリオキサミドと比べて、耐酸化性を向上させることが可能である。酸化熱量で600mJ/mg以下が好ましく、100〜600mJ/mgがより好ましい。好ましく100〜300mJ/mgであることも可能である。
(4)ポリオキサミド樹脂に配合できる成分
本発明により得られるポリオキサミド樹脂は、上記の蓚酸エステルと上記の炭素数10〜18のジアミンとを反応させて製造されるものであり、これらの蓚酸エステルと炭素数10〜18のジアミンだけを反応させて製造したポリオキサミド樹脂は好ましいが、本発明により得られるポリオキサミド樹脂には、本発明の効果を損なわない範囲で他のジカルボン酸成分を混合する事が出来る。蓚酸以外の他のジカルボン酸成分としては、マロン酸、ジメチルマロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、2−メチルアジピン酸、トリメチルアジピン酸、ピメリン酸、2,2−ジメチルグルタル酸、3,3−ジエチルコハク酸、アゼライン酸、セバシン酸、スベリン酸などの脂肪族ジカルボン酸、また、1,3−シクロペンタンジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸などの脂環式ジカルボン酸、さらにテレフタル酸、イソフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、2,7−ナフタレンジカルボン酸、1,4−ナフタレンジカルボン酸、1,4−フェニレンジオキシジ酢酸、1,3−フェニレンジオキシジ酢酸、ジ安息香酸、4,4’−オキシジ安息香酸、ジフェニルメタン−4,4’−ジカルボン酸、ジフェニルスルホン−4,4’−ジカルボン酸、4,4’−ビフェニルジカルボン酸などの芳香族ジカルボン酸などを単独で、あるいはこれらの任意の混合物を重縮合反応時に添加することもできる。さらに、トリメリット酸、トリメシン酸、ピロメリット酸などの多価カルボン酸を溶融成形が可能な範囲内で用いることもできる。混合することができる他のジカルボン酸成分もしくは多価カルボン酸成分の量は、蓚酸を含めた全カルボン酸成分の中で50モル%未満から0.01モル%、好ましくは20モル%〜0.05モル%、さらに好ましくは10モル%〜0.1モル%である。
本発明により得られるポリオキサミド樹脂は、上記の蓚酸エステルと上記の炭素数10〜18のジアミンとを反応させて製造されるものであり、これらの蓚酸エステルと炭素数10〜18のジアミンだけを反応させて製造したポリオキサミド樹脂は好ましいが、本発明により得られるポリオキサミド樹脂には、本発明の効果を損なわない範囲で他のジカルボン酸成分を混合する事が出来る。蓚酸以外の他のジカルボン酸成分としては、マロン酸、ジメチルマロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、2−メチルアジピン酸、トリメチルアジピン酸、ピメリン酸、2,2−ジメチルグルタル酸、3,3−ジエチルコハク酸、アゼライン酸、セバシン酸、スベリン酸などの脂肪族ジカルボン酸、また、1,3−シクロペンタンジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸などの脂環式ジカルボン酸、さらにテレフタル酸、イソフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、2,7−ナフタレンジカルボン酸、1,4−ナフタレンジカルボン酸、1,4−フェニレンジオキシジ酢酸、1,3−フェニレンジオキシジ酢酸、ジ安息香酸、4,4’−オキシジ安息香酸、ジフェニルメタン−4,4’−ジカルボン酸、ジフェニルスルホン−4,4’−ジカルボン酸、4,4’−ビフェニルジカルボン酸などの芳香族ジカルボン酸などを単独で、あるいはこれらの任意の混合物を重縮合反応時に添加することもできる。さらに、トリメリット酸、トリメシン酸、ピロメリット酸などの多価カルボン酸を溶融成形が可能な範囲内で用いることもできる。混合することができる他のジカルボン酸成分もしくは多価カルボン酸成分の量は、蓚酸を含めた全カルボン酸成分の中で50モル%未満から0.01モル%、好ましくは20モル%〜0.05モル%、さらに好ましくは10モル%〜0.1モル%である。
また、本発明から得られるポリアミド樹脂には本発明の効果を損なわない範囲で、他のジアミン成分を混合する事が出来る。炭素数10から18のジアミン以外の他のジアミン成分としては、エチレンジアミン、プロピレンジアミン、1,4−ブタンジアミン、1,6−ヘキサンジアミン、1,8−オクタンジアミン、1,9−ノナンジアミン、2−メチル−1,8−オクタンジアミン、3−メチル−1,5−ペンタンジアミン、2−メチル−1,5−ペンタンジアミン、2,2,4−トリメチル−1,6−ヘキサンジアミン、2,4,4−トリメチル−1,6−ヘキサンジアミン、5−メチル−1,9−ノナンジアミンなどの脂肪族ジアミン、さらにシクロヘキサンジアミン、メチルシクロヘキサンジアミン、イソホロンジアミンなどの脂環式ジアミン、さらにp−フェニレンジアミン、m−フェニレンジアミン、p−キシレンジアミン、m−キシレンジアミン、4,4’−ジアミノジフェニルメタン、4,4’−ジアミノジフェニルスルホン、4,4’−ジアミノジフェニルエーテルなどの芳香族ジアミンなどを単独で、あるいはこれらの任意の混合物を重縮合反応時に添加することもできる。混合することができる他のジアミン成分の量は、炭素数10から18のジアミンを含めた全ジアミン成分の中で50モル%未満から0.01モル%、好ましくは20モル%〜0.05モル%、さらに好ましくは10モル%〜0.1モル%である。
また、本発明には本発明の効果を損なわない範囲で、他のポリオキサミドや、芳香族ポリアミド、脂肪族ポリアミド、脂環式ポリアミドなどポリアミド類を混合することが可能である。更に、ポリアミド以外の熱可塑性ポリマー、エラストマーを同様に配合することができる。その配合量としては、種類によるが、本発明のポリアミド樹脂100質量部に対して10〜100質量部、好ましくは10〜50質量部、さらに好ましくは10〜30質量部である。
さらに、本発明により得られるポリオキサミド樹脂には必要に応じて、銅化合物などの安定剤、着色剤、紫外線吸収剤、光安定化剤、酸化防止剤、帯電防止剤、難燃剤、結晶化促進剤、ガラス繊維、可塑剤、潤滑剤などを重縮合反応時、またはその後に添加することもできる。本発明の耐衝撃性、さらには耐酸化性に優れるポリオキサミド樹脂及びポリオキサミド樹脂成形品は、耐衝撃性改良材または酸化防止剤を用いなくても実用できることを特徴としているが、必要に応じて耐衝撃性改良材または酸化防止剤を追加してもよい。その配合量は、添加剤の種類によるが、本発明のポリアミド樹脂100質量部に対して0.01〜50質量部、好ましくは1〜40質量部、さらに好ましくは1〜30質量部である。
(5)ポリオキサミド樹脂の成形加工
本発明により得られるポリオキサミド樹脂の成形方法としては、射出、押出、中空、プレス、ロール、発泡、真空・圧空、延伸などポリアミドに適用できる公知の成形加工法はすべて可能であり、これらの成形法によってフィルム、シート、成形品、繊維などに加工することができる。
本発明により得られるポリオキサミド樹脂の成形方法としては、射出、押出、中空、プレス、ロール、発泡、真空・圧空、延伸などポリアミドに適用できる公知の成形加工法はすべて可能であり、これらの成形法によってフィルム、シート、成形品、繊維などに加工することができる。
(6)耐衝撃性部品
本発明によって得られる耐衝撃性部品は、従来ポリアミド成形物が用いられてきた各種成形品、シート、フィルム、パイプ、チューブ、モノフィラメント、繊維、容器等として自動車部材、コンピューター及び関連機器、光学機器部材、電気・電子機器、情報・通信機器、精密機器、土木・建築用品、医療用品、家庭用品などにおいて、耐衝撃性部品として使用できる。
本発明における耐衝撃性部品は、実施例に規定されている測定方法で測定される衝撃強度が50J/m以上であることができ、好ましくは60J/m以上、さらに好ましくは70/m以上、特に75J/m以上であることができ、また、実施例に規定されている測定方法で測定される酸化熱量が550mJ/m以下であることができ、好ましくは400mJ/m以下、さらに好ましくは300mJ/m以下であることができる。すなわち、本発明における耐衝撃性部品は、耐酸化性部品であることができる。
本発明によって得られる耐衝撃性部品は、従来ポリアミド成形物が用いられてきた各種成形品、シート、フィルム、パイプ、チューブ、モノフィラメント、繊維、容器等として自動車部材、コンピューター及び関連機器、光学機器部材、電気・電子機器、情報・通信機器、精密機器、土木・建築用品、医療用品、家庭用品などにおいて、耐衝撃性部品として使用できる。
本発明における耐衝撃性部品は、実施例に規定されている測定方法で測定される衝撃強度が50J/m以上であることができ、好ましくは60J/m以上、さらに好ましくは70/m以上、特に75J/m以上であることができ、また、実施例に規定されている測定方法で測定される酸化熱量が550mJ/m以下であることができ、好ましくは400mJ/m以下、さらに好ましくは300mJ/m以下であることができる。すなわち、本発明における耐衝撃性部品は、耐酸化性部品であることができる。
[物性測定、成形、評価方法]
以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらにより何ら制限されるものではない。なお、実施例中の相対粘度、融点、結晶化温度、酸化熱量、及び飽和吸水率の測定、耐薬品性、耐加水分解性の評価、フィルム成形及び引張強度、曲げ弾性率、耐衝撃強度、熱変形温度の測定、エタノール透過性は以下の方法により行った。
以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらにより何ら制限されるものではない。なお、実施例中の相対粘度、融点、結晶化温度、酸化熱量、及び飽和吸水率の測定、耐薬品性、耐加水分解性の評価、フィルム成形及び引張強度、曲げ弾性率、耐衝撃強度、熱変形温度の測定、エタノール透過性は以下の方法により行った。
(1)相対粘度(ηr)
ηrはポリアミドの96%硫酸溶液(濃度:1.0g/dl)を使用してオストワルド型粘度計を用いて25℃で測定した。
ηrはポリアミドの96%硫酸溶液(濃度:1.0g/dl)を使用してオストワルド型粘度計を用いて25℃で測定した。
(2)融点(Tm)及び結晶化温度(Tc)
Tm及びTcは、PerkinELmer社製PYRIS Diamond DSC用いて窒素雰囲気下で測定した。30℃から280℃まで20℃/分の速度で昇温し(昇温ファーストランと呼ぶ)、280℃で5分保持したのち、30℃まで20℃/分の速度で降温し(降温ファーストランと呼ぶ)、次に280℃まで20℃/分の速度で昇温した(昇温セカンドランと呼ぶ)。得られたDSCチャートから降温ファーストランの発熱ピーク温度をTc、昇温セカンドランの吸熱ピーク温度をTmとした。
Tm及びTcは、PerkinELmer社製PYRIS Diamond DSC用いて窒素雰囲気下で測定した。30℃から280℃まで20℃/分の速度で昇温し(昇温ファーストランと呼ぶ)、280℃で5分保持したのち、30℃まで20℃/分の速度で降温し(降温ファーストランと呼ぶ)、次に280℃まで20℃/分の速度で昇温した(昇温セカンドランと呼ぶ)。得られたDSCチャートから降温ファーストランの発熱ピーク温度をTc、昇温セカンドランの吸熱ピーク温度をTmとした。
(3)フィルム成形
東邦マシナリー社製真空プレス機TMB−10を用いてフィルム成形を行った。500〜700Paの減圧雰囲気下280℃で5分間加熱溶融させた後、5MPaで1分間プレスを行いフィルム成形した。次に減圧雰囲気を常圧まで戻したのち室温5MPaで1分間冷却結晶化させてフィルムを得た。
東邦マシナリー社製真空プレス機TMB−10を用いてフィルム成形を行った。500〜700Paの減圧雰囲気下280℃で5分間加熱溶融させた後、5MPaで1分間プレスを行いフィルム成形した。次に減圧雰囲気を常圧まで戻したのち室温5MPaで1分間冷却結晶化させてフィルムを得た。
(4)酸化熱量
(3)のフィルム成形で得られたフィルムに対し、セイコーインスツルメンツ社製 RDC220を用いて耐酸化性の評価を行った。セイコーインスツルメンツ社製 RDC220に得られたフィルムをセットし、100ml/分の窒素気流下で、昇温速度20℃/分で、室温から190℃まで昇温し、190℃で保持し、開始から60分後に、100ml/分の酸素気流下に切り替え、フィルムの発熱量を測定した。測定された発熱量を酸化熱量とし、耐酸化性の指標として用いた。
(3)のフィルム成形で得られたフィルムに対し、セイコーインスツルメンツ社製 RDC220を用いて耐酸化性の評価を行った。セイコーインスツルメンツ社製 RDC220に得られたフィルムをセットし、100ml/分の窒素気流下で、昇温速度20℃/分で、室温から190℃まで昇温し、190℃で保持し、開始から60分後に、100ml/分の酸素気流下に切り替え、フィルムの発熱量を測定した。測定された発熱量を酸化熱量とし、耐酸化性の指標として用いた。
(5)飽和吸水率
ポリオキサミド樹脂を(6)の条件で成形したフィルム(寸法:20mm×10mm、厚さ0.25mm;重量約0.05g)を23℃のイオン交換水に浸漬し、所定時間ごとにフィルムを取り出し、フィルムの重量を測定した。フィルム重量の増加率が0.2%の範囲で3回続いた場合にポリアミド樹脂フィルムへの水分の吸収が飽和に達したと判断して、水に浸漬する前のフィルムの重量(Xg)と飽和に達した時のフィルムの重量(Yg)から式(1)により飽和吸水率(%)を算出した。
ポリオキサミド樹脂を(6)の条件で成形したフィルム(寸法:20mm×10mm、厚さ0.25mm;重量約0.05g)を23℃のイオン交換水に浸漬し、所定時間ごとにフィルムを取り出し、フィルムの重量を測定した。フィルム重量の増加率が0.2%の範囲で3回続いた場合にポリアミド樹脂フィルムへの水分の吸収が飽和に達したと判断して、水に浸漬する前のフィルムの重量(Xg)と飽和に達した時のフィルムの重量(Yg)から式(1)により飽和吸水率(%)を算出した。
(6)耐薬品性
得られるポリオキサミドの熱プレスフィルムを以下に列挙する薬品中に7日間浸漬した後に、フィルムの重量残存率(%)及び外観の変化を観測した。濃塩酸、64%硫酸、30%水酸化ナトリウム水溶液、5%過マンガン酸カリウム水溶液のそれぞれの溶液においては23℃下で、また、ベンジルアルコールについては50℃において浸漬した試料について試験を行った。
得られるポリオキサミドの熱プレスフィルムを以下に列挙する薬品中に7日間浸漬した後に、フィルムの重量残存率(%)及び外観の変化を観測した。濃塩酸、64%硫酸、30%水酸化ナトリウム水溶液、5%過マンガン酸カリウム水溶液のそれぞれの溶液においては23℃下で、また、ベンジルアルコールについては50℃において浸漬した試料について試験を行った。
(7)耐加水分解性
得られるポリオキサミドの熱プレスフィルムをオートクレーブに入れ、水、0.5モル/l硫酸、1モル/l水酸化ナトリウム水溶液中でそれぞれ121℃、60分間処理した後の重量残存率(%)、及び外観変化を調べた。
得られるポリオキサミドの熱プレスフィルムをオートクレーブに入れ、水、0.5モル/l硫酸、1モル/l水酸化ナトリウム水溶液中でそれぞれ121℃、60分間処理した後の重量残存率(%)、及び外観変化を調べた。
(8)機械的物性
以下に示す〔1〕〜〔4〕の測定は、下記の試験片を樹脂温度280℃、金型温度80℃の射出成形により成形し、これを用いて行った。
以下に示す〔1〕〜〔4〕の測定は、下記の試験片を樹脂温度280℃、金型温度80℃の射出成形により成形し、これを用いて行った。
〔1〕 引張試験(引張降伏点強さ):ASTM D638に記載のTypeIの試験片を用いてASTM D638に準拠して測定した。
〔2〕 曲げ試験(曲げ弾性率):試験片寸法129mm×12.7mm×3.2mmの試験片を用いてASTM D790に準拠し、23℃で測定した。
〔3〕 衝撃強度(アイゾットノッチ付):試験片寸法63.5mm×12.7mm×3.2mmの試験片を用いてASTM D256に準拠し、23℃で測定した。
〔4〕 荷重たわみ温度:試験片寸法129mm×12.7mm×3.2mmの試験片を用いてASTM D648に準拠し、荷重1.82MPaで測定した。
(9)エタノール透過係数
φ75mm、厚み0.1mmの熱プレスフィルムについて、ガス透過率測定装置を用いて、60℃におけるエタノール透過係数を測定した。エタノール透過係数は次式から計算した。試料の透過面積は78.5cm2である。
エタノール透過係数(g・mm/m2・day・atom)=[透過重量(g)×フィルム厚さ(mm)]/[透過面積(m2)×日数(day)×圧力(atom)]
φ75mm、厚み0.1mmの熱プレスフィルムについて、ガス透過率測定装置を用いて、60℃におけるエタノール透過係数を測定した。エタノール透過係数は次式から計算した。試料の透過面積は78.5cm2である。
エタノール透過係数(g・mm/m2・day・atom)=[透過重量(g)×フィルム厚さ(mm)]/[透過面積(m2)×日数(day)×圧力(atom)]
[実施例1]
(i)前重縮合工程:攪拌機、温度計、トルクメーター、圧力計、窒素ガス導入口、放圧口、ポリマー取出口、および直径1/8インチのSUS316製配管によって原料フィードポンプを直結させた原料投入口を備えた5Lの耐圧容器に、植物由来の1,10−デカンジアミン875.0g(5.0809モル)を仕込み、耐圧容器内を純度が99.9999%の窒素ガスで3.0MPaに加圧した後、次に常圧まで窒素ガスを放出する操作を5回繰り返した後、封圧下、系内を昇温した。20分間かけて内部温度を190℃にした後、シュウ酸ジブチル1027.6g(5.0808モル)を原料フィードポンプにより流速65ml/分で約17分間かけて反応容器内に注入した。全量注入直後の耐圧容器内の内圧は、重縮合反応により生成した1−ブタノールによって0.65MPaまで上昇し、内部温度は197℃まで上昇した。
(i)前重縮合工程:攪拌機、温度計、トルクメーター、圧力計、窒素ガス導入口、放圧口、ポリマー取出口、および直径1/8インチのSUS316製配管によって原料フィードポンプを直結させた原料投入口を備えた5Lの耐圧容器に、植物由来の1,10−デカンジアミン875.0g(5.0809モル)を仕込み、耐圧容器内を純度が99.9999%の窒素ガスで3.0MPaに加圧した後、次に常圧まで窒素ガスを放出する操作を5回繰り返した後、封圧下、系内を昇温した。20分間かけて内部温度を190℃にした後、シュウ酸ジブチル1027.6g(5.0808モル)を原料フィードポンプにより流速65ml/分で約17分間かけて反応容器内に注入した。全量注入直後の耐圧容器内の内圧は、重縮合反応により生成した1−ブタノールによって0.65MPaまで上昇し、内部温度は197℃まで上昇した。
(ii)後重縮合工程:注入直後から生成したブタノールの留去を開始し、内圧を0.50MPaに保持したまま、2時間かけて内部温度を250℃にした。内部温度が250℃に達した直後から放圧口より重縮合反応によって生成した1−ブタノールを20分間かけて抜き出した。放圧後、260ml/分の窒素気流下において昇温を開始し、1時間かけて内部温度を270℃にし、270℃において1時間反応させた。その後、攪拌を止め、溶融樹脂内の気泡を抜く為、系内を窒素で3MPaに加圧して10分間静置した後、内圧0.5MPaまで放圧し、重合物を圧力容器下部より紐状に抜き出した。紐状の重合物は直ちに水冷し、水冷した紐状の重合物はペレタイザーによってペレット化した。得られた重合物は強靭なポリマーであった。
次に、このポリオキサミドを、シリンダ温度280℃、金型温度80℃、射出ピーク圧力140MPaで射出成形し、得られた成形品の各種物性値を測定した。得られた結果を下記の表5に示す。
[実施例2]
(i)前重縮合工程:攪拌機、温度計、トルクメーター、圧力計、窒素ガス導入口、放圧口、ポリマー取出口、および直径1/8インチのSUS316製配管によって原料フィードポンプを直結させた原料投入口を備えた5Lの耐圧容器に、植物由来の1,10−デカンジアミン875.05g(5.0812モル)を仕込み、耐圧容器内を純度が99.9999%の窒素ガスで3.0MPaに加圧した後、次に常圧まで窒素ガスを放出する操作を5回繰り返した後、封圧下、系内を昇温した。20分間かけて内部温度を190℃にした後、シュウ酸ジブチル1027.14g(5.0812モル)を原料フィードポンプにより流速65ml/分で約17分間かけて反応容器内に注入すると同時に昇温した。全量注入直後の耐圧容器内の内圧は、重縮合反応により生成した1−ブタノールによって0.75MPaまで上昇し、内部温度は193℃まで上昇した。
(i)前重縮合工程:攪拌機、温度計、トルクメーター、圧力計、窒素ガス導入口、放圧口、ポリマー取出口、および直径1/8インチのSUS316製配管によって原料フィードポンプを直結させた原料投入口を備えた5Lの耐圧容器に、植物由来の1,10−デカンジアミン875.05g(5.0812モル)を仕込み、耐圧容器内を純度が99.9999%の窒素ガスで3.0MPaに加圧した後、次に常圧まで窒素ガスを放出する操作を5回繰り返した後、封圧下、系内を昇温した。20分間かけて内部温度を190℃にした後、シュウ酸ジブチル1027.14g(5.0812モル)を原料フィードポンプにより流速65ml/分で約17分間かけて反応容器内に注入すると同時に昇温した。全量注入直後の耐圧容器内の内圧は、重縮合反応により生成した1−ブタノールによって0.75MPaまで上昇し、内部温度は193℃まで上昇した。
(ii)後重縮合工程:注入直後から生成したブタノールの留去を開始し、内圧を0.50MPaに保持したまま、2時間かけて内部温度を250℃にした。内部温度が250℃に達した直後から放圧口より重縮合反応によって生成した1−ブタノールを20分間かけて抜き出した。放圧後、260ml/分の窒素気流下において昇温を開始し、1時間かけて内部温度を270℃にし、270℃において1時間反応させた。その後、攪拌を止め、溶融樹脂内の気泡を抜く為、系内を窒素で3MPaに加圧して10分間静置した後、内圧0.5MPaまで放圧し、重合物を圧力容器下部より紐状に抜き出した。紐状の重合物は直ちに水冷し、水冷した紐状の重合物はペレタイザーによってペレット化した。得られた重合物は強靭なポリマーであった。
次に、このポリオキサミドを、シリンダ温度280℃、金型温度80℃、射出ピーク圧力140MPaで射出成形し、得られた成形品の各種物性値を測定した。得られた結果を下記の表5に示す。
[比較例1]
(i)前重縮合工程:撹拌機、還流冷却器、窒素導入管、原料投入口を備えた内容積が5Lのセパラブルフラスコの内部を純度が99.9999%の窒素ガスで置換し、脱水済みトルエン2000ml、植物由来の1,10−デカンジアミン1031g(5.9868モル)を仕込んだ。このセパラブルフラスコをオイルバス中に設置して50℃に昇温した後、蓚酸ジブチル1211g(5.9871モル)を仕込んだ。次にオイルバスの温度を130℃まで昇温し、還流下、5時間反応を行った。なお、原料仕込みから反応終了までの全ての操作は50ml/分の窒素気流下で行った。
(i)前重縮合工程:撹拌機、還流冷却器、窒素導入管、原料投入口を備えた内容積が5Lのセパラブルフラスコの内部を純度が99.9999%の窒素ガスで置換し、脱水済みトルエン2000ml、植物由来の1,10−デカンジアミン1031g(5.9868モル)を仕込んだ。このセパラブルフラスコをオイルバス中に設置して50℃に昇温した後、蓚酸ジブチル1211g(5.9871モル)を仕込んだ。次にオイルバスの温度を130℃まで昇温し、還流下、5時間反応を行った。なお、原料仕込みから反応終了までの全ての操作は50ml/分の窒素気流下で行った。
(ii)後重縮合工程:上記操作によって得られた前重合物を攪拌機、温度計、トルクメーター、圧力計、窒素ガス導入口及びポリマー取り出し口を備えた5Lの圧力容器に仕込み、圧力容器内を3.0MPa以上の加圧下に保ち、次に常圧まで窒素ガスを放出する操作を5回繰り返した後、窒素気流及び常圧下、系内を昇温した。1.5時間かけて内部温度を120℃にした。この時、ブタノールの留出を確認した。ブタノールを留出させながら5時間かけて270℃まで昇温し、2時間反応させた。その後攪拌を止め、10分間静置した後に系内を窒素で3.0MPaに加圧し、重合物を圧力容器下部より紐状に抜き出した。紐状の重合物は直ちに水冷し、水冷した紐状の重合物はペレタイザーによってペレット化した。得られた重合物は白色の強靭なポリマーであった。
次に、このポリオキサミドを、シリンダ温度280℃、金型温度80℃、射出ピーク圧力140MPaで射出成形し、得られた成形品の各種物性値を測定した。得られた結果を下記の表5に示す。
[比較例2]
(i)前重縮合工程:撹拌機、空冷管、窒素導入管、原料投入口を備えた内容積が5Lのセパラブルフラスコの内部を純度が99.9999%の窒素ガスで置換し、蓚酸ジブチル1211g(5.9871モル)を仕込んだ。この容器を20℃に保ち、攪拌しながら植物由来ではない1,9−ノナンジアミン807.6g(5.102モル)、2−メチル−1,8−オクタンジアミン142.5g(0.9004モル)を加え、重縮合反応を行った。なお、原料仕込みから反応終了までの全ての操作は200ml/分の窒素気流下で行った。
(i)前重縮合工程:撹拌機、空冷管、窒素導入管、原料投入口を備えた内容積が5Lのセパラブルフラスコの内部を純度が99.9999%の窒素ガスで置換し、蓚酸ジブチル1211g(5.9871モル)を仕込んだ。この容器を20℃に保ち、攪拌しながら植物由来ではない1,9−ノナンジアミン807.6g(5.102モル)、2−メチル−1,8−オクタンジアミン142.5g(0.9004モル)を加え、重縮合反応を行った。なお、原料仕込みから反応終了までの全ての操作は200ml/分の窒素気流下で行った。
(ii)後重縮合工程:上記操作によって得られた前重合物を攪拌機、温度計、トルクメーター、圧力計、窒素ガス導入口及びポリマー取り出し口を備えた5Lの圧力容器に仕込み、圧力容器内を3.0MPa以上の加圧下に保ち、次に常圧まで窒素ガスを放出する操作を5回繰り返した後、窒素気流及び常圧下、系内を昇温した。1.5時間かけて内部温度を120℃にした。この時、ブタノールの留出を確認した。ブタノールを留出させながら5時間かけて260℃まで昇温し、2時間反応させた。その後、系内を250℃に降温し、攪拌を止め25分間静置した後に系内を窒素で3.5MPaに加圧し、重合物を圧力容器下部より紐状に抜き出した。紐状の重合物は直ちに水冷し、水冷した紐状の重合物はペレタイザーによってペレット化した。得られた重合物は白色の強靭なポリマーであった。
次に、このポリオキサミドを、シリンダ温度280℃、金型温度80℃、射出ピーク圧力140MPaで射出成形し、得られた成形品の各種物性値を測定した。得られた結果を下記の表5に示す。
[比較例3]
(i)前重縮合工程:撹拌機、空冷管、窒素導入管、原料投入口を備えた内容積が5Lのセパラブルフラスコの内部を純度が99.9999%の窒素ガスで置換し、蓚酸ジブチル1211g(5.9871モル)を仕込んだ。この容器を20℃に保ち、攪拌しながら植物由来ではない1,9−ノナンジアミン56.86g(0.3592モル)、2−メチル−1,8−オクタンジアミン890.8g(5.6279モル)を加え、重縮合反応を行った。なお、原料仕込みから反応終了までの全ての操作は200ml/分の窒素気流下で行った。
(i)前重縮合工程:撹拌機、空冷管、窒素導入管、原料投入口を備えた内容積が5Lのセパラブルフラスコの内部を純度が99.9999%の窒素ガスで置換し、蓚酸ジブチル1211g(5.9871モル)を仕込んだ。この容器を20℃に保ち、攪拌しながら植物由来ではない1,9−ノナンジアミン56.86g(0.3592モル)、2−メチル−1,8−オクタンジアミン890.8g(5.6279モル)を加え、重縮合反応を行った。なお、原料仕込みから反応終了までの全ての操作は200ml/分の窒素気流下で行った。
(ii)後重縮合工程:上記操作によって得られた前重合物を攪拌機、温度計、トルクメーター、圧力計、窒素ガス導入口及びポリマー取り出し口を備えた5Lの圧力容器に仕込み、圧力容器内を3.0MPa以上の加圧下に保ち、次に常圧まで窒素ガスを放出する操作を5回繰り返した後、窒素気流及び常圧下、系内を昇温した。1.5時間かけて内部温度を120℃にした。この時、ブタノールの留出を確認した。ブタノールを留出させながら5時間かけて260℃まで昇温し、2時間反応させた。その後、系内を250℃に降温し、攪拌を止め25分間静置した後に系内を窒素で3.5MPaに加圧し、重合物を圧力容器下部より紐状に抜き出した。紐状の重合物は直ちに水冷し、水冷した紐状の重合物はペレタイザーによってペレット化した。得られた重合物は白色の強靭なポリマーであった。
次に、このポリオキサミドを、シリンダ温度280℃、金型温度80℃、射出ピーク圧力140MPaで射出成形し、得られた成形品の各種物性値を測定した。得られた結果を下記の表5に示す。
[比較例4]、[比較例5]および[比較例6]は、それぞれ植物由来ではないナイロン6、ナイロン66およびナイロン12とする。
実施例1、実施例2、及び比較例1〜4により得られたポリオキサミドおよびポリアミドのジアミン組成、ηr、融点(Tm)、結晶化温度(Tc)、酸化熱量を表1に示す。実施例1、実施例2により得られたポリオキサミドは比較例2および比較例3に比べて低い酸化熱量を示す。本発明のジアミン成分の炭素数が10であるポリオキサミド樹脂は耐酸化性に優れている。
[比較例4]
本発明で得られるポリアミド樹脂に替えてナイロン6(宇部興産製、UBEナイロン 1015B)を用いてフィルムを成形した。得られたナイロン6のフィルムは無色透明の強靭なフィルムであった。このフィルムの飽和吸水率、耐薬品性、耐加水分解性、エタノール透過性を評価した。結果を表2、3及び4にそれぞれ示す。
本発明で得られるポリアミド樹脂に替えてナイロン6(宇部興産製、UBEナイロン 1015B)を用いてフィルムを成形した。得られたナイロン6のフィルムは無色透明の強靭なフィルムであった。このフィルムの飽和吸水率、耐薬品性、耐加水分解性、エタノール透過性を評価した。結果を表2、3及び4にそれぞれ示す。
[比較例5]
本発明で得られるポリアミド樹脂に替えてナイロン66(宇部興産製、UBEナイロン 2020B)を用いてフィルムを成形した。得られたナイロン66のフィルムは無色透明の強靭なフィルムであった。このフィルムの飽和吸水を評価した。結果を表2にそれぞれ示す。
本発明で得られるポリアミド樹脂に替えてナイロン66(宇部興産製、UBEナイロン 2020B)を用いてフィルムを成形した。得られたナイロン66のフィルムは無色透明の強靭なフィルムであった。このフィルムの飽和吸水を評価した。結果を表2にそれぞれ示す。
[比較例6]
本発明で得られるポリアミド樹脂に替えてナイロン12(宇部興産製、UBESTA 3014U)を用いてフィルムを成形した。得られたナイロン12のフィルムは無色透明の強靭なフィルムであった。このフィルムの飽和吸水率、耐薬品性を評価した。結果を表2及び3にそれぞれ示す。
本発明で得られるポリアミド樹脂に替えてナイロン12(宇部興産製、UBESTA 3014U)を用いてフィルムを成形した。得られたナイロン12のフィルムは無色透明の強靭なフィルムであった。このフィルムの飽和吸水率、耐薬品性を評価した。結果を表2及び3にそれぞれ示す。
実施例1、実施例2、及び比較例1〜4で得られたポリアミド樹脂の射出成形物の機械的物性を表5に示す。実施例1および実施例2により得られたポリオキサミドは比較例2および比較例3に比べて相対粘度は小さいにもかかわらず、高いアイゾット衝撃強度を示す。本発明のポリオキサミド樹脂は耐衝撃性に優れている。
表2、3、4、5及び6から、本発明のジアミン成分として1,10−デカンジアミンを用いるポリオキサミド樹脂はナイロン6、ナイロン66や12と比較して低吸水であり、耐薬品性、耐加水分解性、エタノールバリア性に優れるだけでなく、ドライ状態でのアイゾット衝撃強度が優れる。
[実施例11]
(i)前重縮合工程:攪拌機、温度計、トルクメーター、圧力計、窒素ガス導入口、放圧口、ポリマー取出口、および直径1/8インチのSUS316製配管によって原料フィードポンプを直結させた原料投入口を備えた5Lの耐圧容器に、1,12−ドデカンジアミン929.9g(4.641モル)を仕込み、耐圧容器内を純度が99.9999%の窒素ガスで3.0MPaに加圧した後、次に常圧まで窒素ガスを放出する操作を5回繰り返した後、封圧下、系内を昇温した。20分間かけて内部温度を190℃にした後、シュウ酸ジブチル988.0g(4.640モル)を原料フィードポンプにより流速65ml/分で約17分間かけて反応容器内に注入した。全量注入直後の耐圧容器内の内圧は、重縮合反応により生成した1−ブタノールによって0.54MPaまで上昇し、内部温度は192℃まで上昇した。
(i)前重縮合工程:攪拌機、温度計、トルクメーター、圧力計、窒素ガス導入口、放圧口、ポリマー取出口、および直径1/8インチのSUS316製配管によって原料フィードポンプを直結させた原料投入口を備えた5Lの耐圧容器に、1,12−ドデカンジアミン929.9g(4.641モル)を仕込み、耐圧容器内を純度が99.9999%の窒素ガスで3.0MPaに加圧した後、次に常圧まで窒素ガスを放出する操作を5回繰り返した後、封圧下、系内を昇温した。20分間かけて内部温度を190℃にした後、シュウ酸ジブチル988.0g(4.640モル)を原料フィードポンプにより流速65ml/分で約17分間かけて反応容器内に注入した。全量注入直後の耐圧容器内の内圧は、重縮合反応により生成した1−ブタノールによって0.54MPaまで上昇し、内部温度は192℃まで上昇した。
(ii)後重縮合工程:注入直後から生成したブタノールの留去を開始し、内圧を0.50MPaに保持したまま、2時間かけて内部温度を235℃にした。内部温度が235℃に達した直後から放圧口より重縮合反応によって生成した1−ブタノールを20分間かけて抜き出した。放圧後、260ml/分の窒素気流下において昇温を開始し、1時間かけて内部温度を260℃にし、260℃において1時間反応させた。その後、攪拌を止めて系内を窒素で3MPaに加圧して10分間静置した後、内圧0.1MPaまで放圧し、重合物を圧力容器下部より紐状に抜き出した。紐状の重合物は直ちに水冷し、水冷した紐状の重合物はペレタイザーによってペレット化した。得られた重合物は強靭なポリマーであった。
次に、このポリオキサミドを、シリンダ温度280℃、金型温度80℃、射出ピーク圧力140MPaで射出成形し、得られた成形品の各種物性値を測定した。得られた結果を下記の表11に示す。
[実施例12]
(i)前重縮合工程:攪拌機、温度計、トルクメーター、圧力計、窒素ガス導入口、放圧口、ポリマー取出口、および直径1/8インチのSUS316製配管によって原料フィードポンプを直結させた原料投入口を備えた5Lの耐圧容器に、1,12−ドデカンジアミン930.9g(4.646モル)を仕込み、耐圧容器内を純度が99.9999%の窒素ガスで3.0MPaに加圧した後、次に常圧まで窒素ガスを放出する操作を5回繰り返した後、封圧下、系内を昇温した。20分間かけて内部温度を190℃にした後、シュウ酸ジブチル989.2g(4.646モル)を原料フィードポンプにより流速65ml/分で約17分間かけて反応容器内に注入した。全量注入直後の耐圧容器内の内圧は、重縮合反応により生成した1−ブタノールによって0.55MPaまで上昇し、内部温度は193℃まで上昇した。
(i)前重縮合工程:攪拌機、温度計、トルクメーター、圧力計、窒素ガス導入口、放圧口、ポリマー取出口、および直径1/8インチのSUS316製配管によって原料フィードポンプを直結させた原料投入口を備えた5Lの耐圧容器に、1,12−ドデカンジアミン930.9g(4.646モル)を仕込み、耐圧容器内を純度が99.9999%の窒素ガスで3.0MPaに加圧した後、次に常圧まで窒素ガスを放出する操作を5回繰り返した後、封圧下、系内を昇温した。20分間かけて内部温度を190℃にした後、シュウ酸ジブチル989.2g(4.646モル)を原料フィードポンプにより流速65ml/分で約17分間かけて反応容器内に注入した。全量注入直後の耐圧容器内の内圧は、重縮合反応により生成した1−ブタノールによって0.55MPaまで上昇し、内部温度は193℃まで上昇した。
(ii)後重縮合工程:注入直後から生成したブタノールの留去を開始し、内圧を0.50MPaに保持したまま、2時間かけて内部温度を235℃にした。内部温度が235℃に達した直後から放圧口より重縮合反応によって生成した1−ブタノールを20分間かけて抜き出した。放圧後、260ml/分の窒素気流下において昇温を開始し、1時間かけて内部温度を260℃にし、260℃において1時間反応させた。その後、攪拌を止めて系内を窒素で3MPaに加圧して10分間静置した後、内圧0.1MPaまで放圧し、重合物を圧力容器下部より紐状に抜き出した。紐状の重合物は直ちに水冷し、水冷した紐状の重合物はペレタイザーによってペレット化した。得られた重合物は強靭なポリマーであった。
次に、このポリオキサミドを、シリンダ温度280℃、金型温度80℃、射出ピーク圧力140MPaで射出成形し、得られた成形品の各種物性値を測定した。得られた結果を下記の表11に示す。
[実施例13]
(i)前重縮合工程:攪拌機、温度計、トルクメーター、圧力計、窒素ガス導入口、放圧口、ポリマー取出口、および直径1/8インチのSUS316製配管によって原料フィードポンプを直結させた原料投入口を備えた5Lの耐圧容器に、1,18−オクタデカンジアミン1092.4g(3.847モル)を仕込み、耐圧容器内を純度が99.9999%の窒素ガスで3.0MPaに加圧した後、次に常圧まで窒素ガスを放出する操作を5回繰り返した後、封圧下、系内を昇温した。20分間かけて内部温度を190℃にした後、シュウ酸ジブチル777.5g(3.846モル)を原料フィードポンプにより流速65ml/分で約16分間かけて反応容器内に注入すると同時に昇温した。全量注入直後の耐圧容器内の内圧は、重縮合反応により生成した1−ブタノールによって0.50MPaまで上昇し、内部温度は190℃まで上昇した。
(i)前重縮合工程:攪拌機、温度計、トルクメーター、圧力計、窒素ガス導入口、放圧口、ポリマー取出口、および直径1/8インチのSUS316製配管によって原料フィードポンプを直結させた原料投入口を備えた5Lの耐圧容器に、1,18−オクタデカンジアミン1092.4g(3.847モル)を仕込み、耐圧容器内を純度が99.9999%の窒素ガスで3.0MPaに加圧した後、次に常圧まで窒素ガスを放出する操作を5回繰り返した後、封圧下、系内を昇温した。20分間かけて内部温度を190℃にした後、シュウ酸ジブチル777.5g(3.846モル)を原料フィードポンプにより流速65ml/分で約16分間かけて反応容器内に注入すると同時に昇温した。全量注入直後の耐圧容器内の内圧は、重縮合反応により生成した1−ブタノールによって0.50MPaまで上昇し、内部温度は190℃まで上昇した。
(ii)後重縮合工程:注入直後から生成したブタノールの留去を開始し、内圧を0.50MPaに保持したまま、30分間かけて内部温200℃にした。内部温度が200℃に達した直後から放圧口より重縮合反応によって生成した1−ブタノールを20分間かけて抜き出した。放圧後、260ml/分の窒素気流下において昇温を開始し、1時間かけて内部温度を230℃にし、230℃において1時間反応させた。その後、攪拌を止めて系内を窒素で3MPaに加圧して10分間静置した後、内圧0.1MPaまで放圧し、重合物を圧力容器下部より紐状に抜き出した。紐状の重合物は直ちに水冷し、水冷した紐状の重合物はペレタイザーによってペレット化した。得られた重合物は強靭なポリマーであった。
次に、このポリオキサミドを、シリンダ温度250℃、金型温度80℃、射出ピーク圧力140MPaで射出成形し、得られた成形品の各種物性値を測定した。得られた結果を下記の表11に示す。
実施例11〜13及び比較例2〜4により得られたポリオキサミドおよびポリアミドのジアミン組成、ηr、融点(Tm)、結晶化温度(Tc)、酸化熱量を表7に示す。実施例11、実施例12により得られたポリオキサミドは比較例3に比べて低い酸化熱量を示す。本発明のジアミン成分の炭素数が11から18であるポリオキサミド樹脂は耐酸化性に優れている。
実施例11、実施例12、実施例13及び比較例2、比較例3および比較例4で得られたポリアミド樹脂の射出成形物の機械的物性を表11に示す。実施例11、実施例12および実施例13により得られたポリオキサミドは比較例2、比較例3および比較例4に比べて高いアイゾット衝撃強度を示す。本発明のジアミン成分の炭素数が11から18であるポリオキサミド樹脂は耐衝撃性に優れている。
本発明のポリオキサミド樹脂は、低吸水性、耐薬品性、耐加水分解性、エタノール透過防止性能などに優れ、溶融成形加工性、耐衝撃性および耐酸化性に優れたポリオキサミド樹脂である。産業資材、工業材料、家庭用品などの成形材料として好適に使用することができる。たとえば、各種射出成形品、シート、フィルム、パイプ、チューブ、モノフィラメント、繊維等として自動車部材、コンピューター及びコンピューター関連部品、光学機器部材、電気・電子機器、情報・通信関連機器、精密機器、土木・建築用品、医療用品、家庭用品などの耐衝撃性部品として使用できる。
Claims (12)
- ジカルボン酸成分が蓚酸、ジアミン成分が炭素数10から18のジアミンを含むポリオキサミド樹脂であり、
ポリオキミド樹脂濃度が1.0g/dlの溶媒が96%硫酸である溶液を25℃でオストワルド型粘度計を用いて測定した相対粘度(ηr)が2.1以上であることを特徴とするポリオキサミド樹脂。 - ジアミン成分が炭素数10の1,10−デカンジアミンであることを特徴とする請求項1に記載のポリオキサミド樹脂。
- ジアミン成分が炭素数11から18のジアミンであることを特徴とする請求項1に記載のポリオキサミド樹脂。
- ポリオキミド樹脂濃度が1.0g/dlの溶媒が96%硫酸である溶液を25℃でオストワルド型粘度計を用いて測定した相対粘度(ηr)が2.1〜6.0であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のポリオキサミド樹脂。
- 前記ジアミン成分が植物由来のジアミンであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のポリオキサミド樹脂。
- 蓚酸以外の他のジカルボン酸成分を、蓚酸を含めた全カルボン酸成分の中で20モル%〜0.05モル%さらに含むことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のポリオキサミド樹脂。
- 1,10−デカンジアミン以外の他のジアミン成分を、1,10−デカンジアミンを含めた全ジアミン成分の中で20モル%〜0.05モル%さらに含むことを特徴とする請求項1,2,4〜6のいずれか1項に記載のポリオキサミド樹脂。
- 炭素数が11から18であるジアミン以外の他のジアミン成分を、炭素数が11から18であるジアミンを含めた全ジアミン成分の中で20モル%〜0.05モル%さらに含むことを特徴とする請求項1、3〜6のいずれか1項に記載のポリオキサミド樹脂。
- 耐衝撃性部品に用いることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載のポリオキサミド樹脂。
- 請求項9に記載のポリオキサミド樹脂を含む耐衝撃性部品。
- シート、フィルム、パイプ、チューブ、モノフィラメント、繊維及び容器からなる群より選ばれるいずれかの形状である請求項10に記載の耐衝撃性部品。
- 自動車部品、コンピューター及びコンピューター関連機器、光学機器部品、電気・電子機器、情報・通信機器、精密機器、土木・建築用品、医療用品及び家庭用品からなる群より選ばれるいずれかである請求項10又は11に記載の耐衝撃性部品。
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