JPWO2012026185A1 - 撮像装置およびその動作制御方法 - Google Patents

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Abstract

一つの撮像装置を備えたカメラで立体画像用の左目用画像と右目用画像とを得る。基準位置PL11において対象物OB10,OB20,OB30がディジタル・スチル・カメラ1で撮像されることにより左目用画像が得られる。カメラ1にもっとも近い対象物OB10とカメラ1にもっとも遠い対象物OB30との間の対象物間距離が長いほど小さくなり,その対象物間距離が短いほど大きくなる必要視差量が決定される。対象物OB10,OB20,OB30が連続して撮像されながら,ディジタル・スチル・カメラ1が右方向に移動される。ディジタル・スチル・カメラ1が決定された視差量だけ移動させられ,決定された視差量をもつ被写体像が得られると右目用画像として自動的に記録される。

Description

この発明は,撮像装置およびその動作制御方法に関する。
立体撮像用のディジタル・スチル・カメラではなく,一つの撮像装置が設けられているディジタル・スチル・カメラを用いて,立体画像を表示するための左目用画像(観賞者が左目で見る画像)と右目用画像(観賞者が右目で見る画像)とを得るためには,左目用画像と右目用画像との視差量分だけ水平方向にカメラをずらして2回撮像する。あらかじめ撮像されたものの中から視差のある画像を抽出するものがある(特許文献1)。また,被写体の奥行きにもとづいて複数の撮影位置の位置差を制御するものもある(特許文献2)。
特開2009-3609号公報 特開2003-140279号公報
しかしながら、特許文献1に開示の発明では,適切な視差量を有していることはあまりない。また、特許文献2に開示の発明では、複数の撮影位置を制御するものの、その制御が煩雑となってしまう。そのことから、この発明は,比較的簡単に立体画像用の画像データを得ることを目的とする。
この発明による撮像装置(立体画像撮像装置)は,撮像範囲内に含まれる被写体を連続して撮像し,撮像された画像データを連続して出力する撮像手段,記録指令が与えられたことにより,記録指令が与えられたタイミングで撮像されることにより得られる画像データを,第1の被写体像を表わす画像データとして記録手段に記録する第1の記録制御手段,上記撮像手段から連続して出力された画像データによって表わされる被写体像のうちの対象物検出用被写体像から所定の条件を満たす対象物を全て検出する対象物検出手段,上記対象物検出手段により検出された複数の対象物のうち撮像装置にもっとも近い対象物と上記撮像装置にもっとも遠い対象物との間の距離情報を算出する第1の距離情報算出手段,上記第1の距離情報算出手段によって算出された距離情報にもとづいて,視差量を決定する視差量決定手段,および上記撮像装置を水平方向にずらすことにより,上記撮像手段から連続して出力される画像データによって表わされる被写体像と上記第1の被写体像との水平方向のずれ量が上記視差量決定手段によって決定された視差量と等しくなったことに応じて(完全に等しくなった場合だけでなく,ほぼ等しいと考えられる場合も含まれる),その等しくなったタイミングで撮像された画像データを,第2の被写体像を表わす画像データとして,上記第1の被写体像を表す画像データと関連づけて上記記録手段に記録する第2の記録制御手段を備えていることを特徴とする。
この発明は,上記撮像装置の動作制御方法も提供している。すなわち,この方法は,撮像手段が,撮像範囲内に含まれる被写体を連続して撮像し,撮像された画像データを連続して出力し,第1の記録制御手段が,記録指令が与えられたことにより,記録指令が与えられたタイミングで撮像されることにより得られる画像データを,第1の被写体像を表わす画像データとして記録手段に記録し,対象物検出手段が,上記撮像手段から連続して出力された画像データによって表わされる被写体像のうちの対象物検出用被写体像から所定の条件を満たす対象物を全て検出し,距離情報算出手段が,上記対象物検出手段により検出された複数の対象物のうち撮像装置にもっとも近い対象物と上記撮像装置にもっとも遠い対象物との間の距離情報を算出し,視差量決定手段が,上記第1の距離情報算出手段によって算出された距離情報にもとづいて,視差量を決定し,第2の記録制御手段が,上記撮像装置を水平方向にずらすことにより,上記撮像手段から連続して出力される画像データによって表わされる被写体像と上記第1の被写体像との水平方向のずれ量が上記視差量決定手段によって決定された視差量と等しくなったことに応じて,その等しくなったタイミングで撮像された画像データを,第2の被写体像を表わす画像データとして,上記第1の被写体像を表す画像データと関連づけて上記記録手段に記録するものである。
この発明によると,撮像範囲内に含まれる被写体が連続的に撮像されている。記録指令が与えられると,そのタイミングでの撮像により得られる画像データが第1の被写体像を表わす画像データとして記録手段(撮像装置から着脱自在な記録媒体,撮像装置に内蔵されている記録媒体を含む)に記録される。被写体が連続して撮像されることにより得られる被写体像のうちのいずれかの対象物検出用被写体像から所定の条件を満たす対象物(たとえば,人物の顔や所定のしきい値以上の空間周波数をもつ対象物)が全て検出される。検出された複数の対象物のうち撮像装置にもっとも近い対象物と撮像装置にもっとも遠い対象物との間の距離情報が算出される。算出された距離情報にもとづいて,視差量(第1の被写体像を立体画像として見せるための視差量)が決定される。ユーザによって撮像装置が動かされ,撮像により得られる被写体像と第1の被写体像との視差量が,決定された視差量と等しくなると,視差量が等しくなったタイミングで撮像により得られた画像データが第2の被写体像を表わす画像データとして,第1の被写体像を表わす画像データと関連づけられて記録媒体に記録される。第1の被写体像と第2の被写体像とを用いて立体画像が得られる。
上記撮像装置から上記撮像範囲内に含まれる複数の対象物のそれぞれの対象物までの距離情報を測定する第2の距離情報算出手段をさらに備えてもよい。この場合,上記第1の距離情報算出手段は,たとえば,上記第2の距離情報算出手段によって算出された,上記もっとも近い対象物までの距離情報と上記もっとも遠い対象物までの距離情報とから,上記もっとも近い対象物と上記もっとも遠い対象物との間の距離情報を算出するものである。
上記撮像手段は,撮像素子およびフォーカス・レンズを含んでもよい。この場合,上記フォーカス・レンズを移動させながら,その移動位置ごとに撮像することにより得られる画像データから,その移動位置ごとに合焦の程度を表わすAF評価値を算出するAF評価値算出手段をさらに備える。そして,上記第2の距離情報算出手段は,上記AF評価値算出手段によって算出されたAF評価値がしきい値以上となる,そのようなAF評価値が得られたときのフォーカス・レンズの位置にもとづいて,上記複数の対象物のそれぞれの対象物までの距離を測定する。なお、フォーカス・レンズは、撮像素子の前方すなわち撮像素子に対し被写体側を自在に移動するものである。
上記視差量決定手段は,たとえば,上記第2の距離情報算出手段が,上記対象物検出手段によって検出された複数の対象物のうち一つの対象物までの距離のみを測定できた場合には,あらかじめ定められた値を上記視差量と決定するものである。
上記視差量決定手段は,たとえば,立体画像を表示する表示画面の大きさと上記第1の距離情報算出手段によって算出された距離情報とにもとづいて,上記視差量を決定するものである。
上記立体画像を表示する表示画面の大きさを設定する設定手段をさらに備えてもよい。この場合,上記視差量決定手段は,上記設定手段によって設定された表示画面の大きさと上記第1の距離情報算出手段によって算出された距離情報とにもとづいて,上記視差量を決定するものとなろう。上記第2の記録制御手段は,たとえば,上記撮像装置を水平方向にずらすことにより,上記撮像手段から連続して出力される画像データによって表わされる被写体像と上記第1の被写体像との水平方向のずれ量が上記視差量決定手段によって決定された複数の視差量のいずれかの視差量と等しくなったことに応じて,その等しくなったタイミングで撮像された画像データを,第2の被写体像を表わす画像データとして,上記第1の被写体像を表す画像データと関連づけて上記記録媒体に記録する処理を上記複数の視差量について繰り返すものである。
立体再生指令に応じて,上記記録手段に記録されている第1の被写体像を表わす画像データと上記記録手段に記録されている第2の被写体像を表わす画像データを上記記録手段から読み出す読出手段,および上記読出手段によって読み出された第1の被写体像を表わす画像データによって表わされる第1の被写体像と第2の被写体像を表わす画像データによって表わされる第2の被写体像とを,上記視差量決定手段によって決定された視差量だけ水平方向にずらして表示するように表示装置を制御する表示制御手段をさらに備えるようにしてもよい。
上記対象物検出用被写体像に含まれる対象物の種類を決定する対象物種類決定手段をさらに備えてもよい。この場合,上記対象物検出手段は,たとえば,上記対象物種類決定手段によって決定された対象物の種類のうち,あらかじめ定められた種類の対象物を検出するものとなる。また,上記対象物検出手段は,たとえば,上記対象物種類決定手段によって決定された対象物の種類のうち,あらかじめ定められた種類を除く種類の対象物を検出するものでもよい。
上記対象物決定手段によって種類が決定された対象物までの距離を算出する距離算出手段をさらに備えるようにしてもよい。この場合,上記対象物検出手段は,たとえば,上記対象物種類決定手段によって決定された種類の対象物のうち,上記距離算出手段によって算出さたれ距離が第1のしきい値以下の距離にある対象物および第1のしきい値よりも大きな第2のしきい値以上の距離にある対象物を除く対象物を検出するものである。
好ましくは,第1の被写体像を表示画面に表示する表示装置,および上記表示画面に形成されたタッチ・パネルをさらに備える。この場合,上記対象物検出手段は,たとえば,上記タッチ・パネルがタッチされた位置に表示されている対象物を検出するものとなろう。
ディジタル・スチル・カメラと被写体との関係を示している。 表示画面サイズ設定画像を示している。 立体撮像モードの処理手順を示すフローチャートである。 立体撮像モードの処理手順を示すフローチャートである。 フォーカス・レンズ位置とAF評価値との関係を示している。 被写体距離と必要視差量との関係を示している。 被写体距離と必要視差量との関係を示している。 表示画面サイズと必要視差量との関係を示している。 被写体と表示画面サイズと必要視差量との関係を示している。 立体撮像モードの処理手順を示すフローチャートである。 フォーカス・レンズ位置とAF評価値との関係を示している。 立体撮像モードの処理手順を示すフローチャートである。 被写体までの距離を示している。 表示画面に表示される被写体像の一例である。 ディジタル・スチル・カメラの背面を示している。 撮像位置と被写体との関係を示している。 (A)は左目用画像の一例を,(B)は右目用画像の一例を示している。 立体画像の一例である。 視差量と被写体距離との関係を示している。 必要視差量算出処理手順を示すフローチャートである。 ファイル構造の一例である。 ディジタル・スチル・カメラの電気的構成を示すブロック図である。 ディジタル・スチル・カメラと被写体との関係を示している。 視差量と対象物間距離との関係を示している。 視差量と対象物間距離との関係を示している。 必要視差量算出処理手順を示すフローチャートである。 ファイル構造の一例である。 (A)は左目用画像の一例を,(B)は右目用画像の一例を示している。 立体画像の一例である。 ディジタル・スチル・カメラの電気的構成を示すブロック図である。 対象物種類決定処理手順を示すフローチャートである。 対象物検出用被写体像の一例である。 対象物ごとに領域が分けられた対象物検出用被写体像の一例である。 対象物検出処理手順を示すフローチャートである。 対象物検出処理手順を示すフローチャートである。 対象物検出処理手順を示すフローチャートである。 AF評価値とフォーカス・レンズ位置との関係を示している。 AF評価値とフォーカス・レンズ位置との関係を示している。 対象物検出処理手順を示すフローチャートである。 対象物検出用被写体像の一例である。
立体画像を表示するためには観賞者が左目で見る左目用画像と観賞者が右目で見る右目用画像とが必要である。立体画像撮像用のディジタル・スチル・カメラでは,2つの撮像装置が設けられており,一方の撮像装置を用いて左目用画像が撮像され,他方の撮像装置を用いて右目用画像が撮像される。この実施例は,2つの撮像装置が設けられている立体画像撮像用のディジタル・スチル・カメラではなく,1つの撮像装置を備えたディジタル・スチル・カメラを用いて立体画像表示用の左目用画像と右目用画像とを得るものである。
図1から図22は,第1実施例を示している。
図1は,一つの撮像装置を備えたディジタル・スチル・カメラ1と被写体との関係を平面的に示している。
ディジタル・スチル・カメラ1の前方に,木の被写体OB1,人物の被写体OB2および自動車の被写体OB3がある。木の被写体OB1がディジタル・スチル・カメラ1にもっとも近く,人物の被写体OB2がディジタル・スチル・カメラ1に次に近い。自動車の被写体OB3がディジタル・スチル・カメラ1からもっとも遠い。
まず,基準位置PL1でディジタル・スチル・カメラ1が位置決めされて被写体OB1,OB2,OB3が撮像されて,これらの被写体OB1,OB2,OB3の被写体像を表わす画像データが記録される。基準位置PL1で撮像により得られた被写体像が左目用画像となる(右目用画像でもよい)。
後述するように,たとえば,3インチの表示画面での立体画像を表示するのに適した視差量d1および32インチの表示画面での立体画像を表示するのに適した視差量d2がそれぞれ算出される。
被写体OB1,OB2,OB3を連続して(周期的に)撮像しながら,ユーザは,ディジタル・スチル・カメラ1を右方向に移動する。ディジタル・スチル・カメラ1の右方向への移動中も被写体OB1,OB2,OB3が撮像されている。ディジタル・スチル・カメラ1が位置PR1となった時点で,撮像により得られた被写体像の視差が,算出された視差量d1となると,撮像により得られた被写体像は3インチの表示画面で表示される右目用画像となり,その右目用画像を表わす画像データとして記録される。さらに,ユーザは,ディジタル・スチル・カメラ1を右方向に移動し,ディジタル・スチル・カメラ1が位置PR2となった時点で,撮像により得られた被写体像の視差が,算出された視差量d2となると,撮像により得られた被写体像は32インチの表示画面で表示される右目用画像となり,その右目用画像を表わす画像データとして記録される。
図2は,表示画面サイズ設定画像の一例である。
表示画面サイズ設定画像は,立体画像を表示する表示画面のサイズを設定するために利用されるものである。表示画面サイズ設定画像を利用して設定された表示画面のサイズに対応した視差量をもつ左目用画像を表わす画像データと右目用画像を表わす画像データとが記録される。
ディジタル・スチル・カメラ1に含まれているモード設定ボタンにより設定モードが設定される。設定モードに含まれる表示画面サイズ設定モードが設定されると,ディジタル・スチル・カメラ1の背面に形成されている表示画面2に表示画面サイズ設定画像が表示される。
表示画面サイズ設定画像には,表示画面サイズ入力領域3,4および5が形成されている。これらの入力領域3,4および5に,ディジタル・スチル・カメラ1に設けられているボタンを利用して表示画面のサイズが入力される。
図3および図4は,上述のように,一つの撮像装置をもつディジタル・スチル・カメラ1を用いて立体表示用の左目用画像および右目用画像を記録する立体撮像モードの処理手順を示すフローチャートである。
立体撮像モードとなると,連続して(周期的に)被写体が撮像され,撮像により得られた被写体像がディジタル・スチル・カメラ1の背面に設けられている表示画面に動画(スルー画)で表示される。ユーザは,表示画面に表示されている動画を見ながら,カメラ・アングルを決定する。
二段ストローク・タイプのシャッタ・レリーズ・ボタンが半押しされると(ステップ11),被写体までの距離が算出される(ステップ12)。被写体までの距離としては,撮像範囲の中のほぼ中央にある人物の被写体OB2までの距離が算出されるが,撮像範囲の他の部分にある他の被写体OB1またはOB3までの距離が算出されてもよい。
被写体までの距離は,フォーカス・レンズの移動量を利用して算出することができる。
図5は,フォーカス・レンズ位置と撮像により得られた画像データの高周波数成分を表わすAF評価値との関係を示している。
フォーカス・レンズをNEAR位置(またはホーム・ポジション位置)からFAR位置に移動させながら,被写体が撮像される。被写体が撮像されることにより得られる画像データのうち,撮像範囲の中央部分の画像データの高周波数成分(AF評価値)が抽出される。AF評価値が最大値AF0となったときのフォーカス・レンズ位置P0のフォーカス・レンズ移動量から,撮像範囲の中央部分にある被写体OB2までの距離が算出できる。
図3に戻って,シャッタ・レリーズ・ボタンが全押しされると(ステップ13でYES),全押しされたタイミングで撮像された被写体像(左目用画像,第1の被写体像)を表わす画像データがディジタル・スチル・カメラ1のメモリ・カードに記録される(ステップ14)。
つづいて,サイズ変数iが1にリセットされる(ステップ15)。
さらに,表示画面サイズ設定において設定された表示画面サイズごとに,必要視差量が決定される(ステップ16)。
図6は,必要視差量と被写体までの距離との関係を表わしている。
必要視差量と被写体までの距離との関係は,立体画像を表示する表示画面サイズごとにあらかじめ決まっている。図6に示す例は32インチの表示画面に立体画像を表示する場合の画素単位の必要視差量と被写体までの距離との関係を示している。たとえば,32インチの表示画面の場合,被写体までの距離が0.3mであれば,必要視差量は40画素である。
図7は,画素単位での必要視差量と被写体までの距離との関係を示すテーブルである。
このテーブルは,表示画面サイズが32インチのものである。被写体までの距離ごとに必要視差量が規定されている。このようなテーブルが表示画面サイズごとに決まっている。
上述のように,被写体までの距離と表示画面サイズとが決定すると,必要視差量が決定する。
図8は,表示画面サイズと決定された必要視差量との関係を示すテーブルである。
表示画面サイズが3インチと32インチと設定された場合において,被写体までの距離に応じて,表示画面サイズが3インチの場合の必要視差量はd1となり,表示画面サイズが32インチの場合の必要視差量はd2となる。
図3に戻って,表示画面サイズが3インチについての必要視差量がd1と算出されると(ステップ16),サイズ変数iが設定された表示画面サイズの種類の数(この場合2)となったかどうかが確認される(ステップ17)。サイズ変数iが設定された表示画面サイズの種類の数となっていなければ(ステップ17でNO),サイズ変数iがインクレメントされて(ステップ18),次の表示画面サイズについての必要視差量が算出される(ステップ16)。
設定された表示画面サイズのすべて(3インチと32インチ)の表示画面に立体画像を表示するために必要な左目用画像と右目用画像との必要視差量が算出されると(ステップ17でYES),計時が開始される(ステップ19)。
ユーザにディジタル・スチル・カメラ1を水平移動するように促すメッセージが表示画面に表示され,その表示にしたがって,ユーザはディジタル・スチル・カメラ1を水平方向(右方向。基準画像が右目用画像の場合には左方向。)に移動する(ステップ20)。
ディジタル・スチル・カメラ1の移動中にも被写体の撮像が続けられており,いわゆるスルー画像が連続的に得られている。第1の被写体像とスルー画像とのずれ量が算出される(ステップ21)。算出されたずれ量が,必要視差量と等しくなるまで,ディジタル・スチル・カメラ1の移動(ステップ20)および第1の被写体像とスルー画像とのずれ量の算出(ステップ21)が繰り返される。
算出されたずれ量が必要視差量と等しくなると(ステップ22),必要視差量と等しくなったときに撮像された被写体像(第2の被写体像,右目用画像)を表わす画像データがメモリ・カードに記録される(ステップ23)。ユーザが意識することなく,最適な視差量をもつ画像を記録できる。表示画面サイズに応じた画像を記録するので,大画面の表示画面で立体画像を表示した場合に視差量が大きくなりすぎることを未然に防止できる。また,撮像の失敗を未然に防止できる。
算出されたすべての必要視差量をもつ被写体像が記録されていなければ(ステップ24でNO),制限時間が経過しない限り(ステップ25でNO),再びステップ20からの処理が繰り返される。算出されたすべての必要視差量をもつ被写体像を表わす画像データがメモリ・カードに記録されると立体撮像モードの処理は終了する。上述のように,設定された表示画面サイズが3インチと32インチの場合には,d1の視差量をもつ3インチ用の右目用画像とd2の視差量をもつ32インチ用の右目用画像とが得られると立体撮像モードの処理が終了する。
図9から図11は,変形例を示している。
上述の実施例では,撮像範囲内の特定の一つの被写体を立体的に表示するための視差量を算出して,表示画面サイズごとに一つの右目用画像を生成している。これに対して,この変形例では,撮像範囲内の複数の被写体のそれぞれを立体的に表示するための視差量を算出する。それぞれの被写体ごとに,かつ表示画面サイズごとに一つの右目用画像が生成される。図1に示したように,被写体OB1,OB2,OB3のそれぞれの被写体ごとに表示画面サイズに応じた視差量をもつ右目用画像を生成するものとする。
図9は,必要視差量を表わすテーブルであり,図8に示すテーブルに対応している。
撮像範囲内の主な被写体の数を表わすための被写体変数jが導入される。被写体OB1,OB2,OB3の場合,被写体変数jは1から3となる。主な被写体の数はユーザが入力してもよいし,後述のように所定のしきい値以上のAF評価値のピーク値(極大値)の数としてもよい。被写体は,ディジタル・スチル・カメラ1から被写体までの距離に応じて,前景の被写体(ディジタル・スチル・カメラ1に近い被写体)OB1,中景の被写体(ディジタル・スチル・カメラ1から近くも遠くも無い被写体)OB2,背景の被写体(ディジタル・スチル・カメラ1から遠い被写体)OB3に分けられている。それぞれの被写体OB1,OB2,OB3について,表示画面サイズに適した必要視差量が算出される。算出された必要視差量が図9に示すテーブルに格納されていく。
図10は,立体撮像モードの処理手順を示すフローチャートであり,図3の処理手順に対応している。図10において,図3に示す処理と同様の処理については同一符号を付して説明を省略する。
シャッタ・レリーズ・ボタンの半押しがあると(ステップ11でYES),撮像範囲内の複数の主な被写体までのそれぞれの距離が算出される(ステップ12A)。
図11は,フォーカス・レンズ位置と撮像により得られる画像データから抽出される高周波数成分を表わすAF評価値との関係を示している。
撮像しながら,フォーカス・レンズがNEAR位置からFAR位置まで動かされて,撮像範囲全体の画像を表わす画像データから高周波数成分が抽出されると,図11に示す関係のグラフが得られる。図11に示すグラフにおいて,比較的AF評価値の値が高い(所定のしきい値以上の)AF評価値AF1,AF2およびAF3に対応するフォーカス・レンズの位置P1,P2およびP3が得られる。これらの位置P1,P2およびP3から(フォーカス・レンズの移動量から)被写体OB1,OB2およびOB3までの距離がわかる。
図10に戻って,シャッタ・レリーズ・ボタンの第二段階の押し下げがあると(ステップ13でYES),その第二段階の押し下げのタイミングで撮像された被写体像が第1番目被写体像(右目用画像)とされて,第1の被写体像を表わす画像データがメモリ・カードに記録される(ステップ14)。
被写体変数jおよびサイズ変数iがそれぞれ1にリセットされる(ステップ26,15)。
すると,必要視差量が算出される(ステップ16)。最初は,被写体変数jが1であり,サイズ変数iが1であるから,前景の被写体OB1について表示画面サイズが3インチに適した必要視差量が算出される(ステップ16)。表示画面サイズに対応した図6に示す関係のグラフから,測定された被写体までの距離を用いて,必要視差量が算出される。サイズ変数iが表示画面サイズの種類の数となっていなければ(ステップ17でNO),サイズ変数iがインクレメントされて(ステップ18),次の表示画面サイズでの表示に適した必要視差量が算出される(ステップ16)。
サイズ変数iが表示画面サイズの種類の数となると(表示画面サイズは3インチと32インチなので2となると)(ステップ17でYES),被写体変数jが被写体数となったかどうかが確認される(ステップ27)。被写体数となっていなければ(ステップ27でNO),被写体変数jがインクレメントされる(ステップ28)。これにより,次の被写体についての表示画面サイズごとの必要視差量の算出処理が行われる。
このようにして,撮像範囲内の主な被写体について表示画面ごとの必要視差量がすべて算出される。算出された必要視差量は図9に示すテーブルに格納される。上述したように,ユーザによってディジタル・スチル・カメラ1が水平方向に移動されながら撮像が繰り返されており,算出された必要視差量の被写体像が撮像されたときに,その被写体像を表わす画像データがメモリ・カードに記録される。この実施例では,基準となる左目用画像(第1の画像)と6種類の右目用画像をそれぞれ表わす画像データがメモリ・カードに記録されることとなる。もっとも,右目用画像を基準として,6種類の左目用画像をそれぞれ表わす画像データがメモリ・カードに記録されるようにしてもよい。
図12から図15は,他の変形例を示している。
この変形例では,撮像範囲内に複数の主な被写体が存在する場合,被写体までの代表的な距離が算出され,算出された代表的な距離から必要視差量が算出される。
図12は,立体撮像モードの処理手順を示すフローチャートである。この図において,図3に示す処理と同一の処理については同一符号を付して説明を省略する。
上述のように,シャッタ・レリーズ・ボタンの第一段階の押し下げがあると(ステップ11でYES),撮像範囲に含まれている複数の主な被写体までの距離が算出される(ステップ12A)。
図13は,複数の主な被写体までの距離を示すテーブルである。
上述のように,主な被写体までの距離が測定されると,それらの距離を示すテーブルが生成されてディジタル・スチル・カメラ1に記憶される。たとえば,前景の被写体OB1までの距離は1m,中景の被写体OB2までの距離は1.5m,背景の被写体OB3までの距離は3mである。
図12に戻って,シャッタ・レリーズ・ボタンの第二段階の押し下げがあると(ステップ13でYES),左目用画像(第1の被写体像)を表わす画像データがメモリ・カードに記録される(ステップ14)。
つづいて,代表画像までの距離を表わす代表距離が算出される(ステップ28)。代表距離は,撮像範囲内にある複数の主な被写体までの距離の平均距離,ディジタル・スチル・カメラ1にもっとも近い被写体までの距離などが考えられる。平均距離を代表距離とした場合には前景の被写体の視差量が大きくなってしまうことがあるが,代表距離をもっとも近い距離とした場合には,視差量が大きくなってしまうことを未然に防止できる。また,撮像により得られた被写体像がディジタル・スチル・カメラ1の背面に設けられている表示画面に表示されているので,その表示されている被写体像の中から所望の被写体像を選択し,選択された被写体像までの距離を代表画像としてもよい。
図14および図15は,代表画像を選択する方法の一例である。
図14は,表示画面に表示されている被写体像の一例である。
表示画面2に複数の被写体像OB1,OB2,OB3(被写体と同じ符号を付する)が表示されている。これらの被写体像OB1,OB2,OB3の中から,ユーザが指Fで代表画像を指定する。
図15は,代表画像を選択する他の方法であり,ディジタル・スチル・カメラ1の背面図を示している。
ディジタル・スチル・カメラ1の背面の全体にわたって表示画面2が形成されている。表示画面2に複数の被写体像OB1,OB2,OB3が表示されている。表示画面2の右側の下部に移動ボタン6が設けられている。この移動ボタン6の上に決定ボタン7が設けられている。さらに,決定ボタン7の上にワイド・ボタン8およびテレ・ボタン9が設けられている。表示画面2には,カーソル10が表示されている。このカーソル10は,ユーザの指Fによる移動ボタン6の操作に応じて表示画面2に表示されている画像上を移動する。所望の被写体像上にカーソル10が位置するように移動ボタン6によって操作される。所望の被写体像上にカーソル10が位置すると,決定ボタン7がユーザの指Fによって押される。すると,カーソル10がある被写体像が代表画像となる。
このようにして選択された代表画像までの距離は,図5に示したものと同様にして,上述のようにフォーカス・レンズの位置を動かしながら,撮像を繰り返して得られる画像データのうち,指Fでタッチされた代表画像部分またはカーソル10で指定された代表画像部分を表わす画像データから抽出して得られる高周波数成分であるAF評価値のピーク値におけるフォーカス・レンズの位置からわかる。
代表画像までの代表距離が算出されると,上述のように,その代表距離に対応した必要視差量が算出されて,その必要視差量となったときの被写体像を表わす画像データがメモリ・カードに記録される。代表距離に対応した視差量をもつ被写体像を表わす画像データがメモリ・カードに記録されるので,必要以上に無駄に画像データが記録されてしまうこともない。
図16から図20は,さらに他の変形例を示している。
この変形例は,上述のようにして算出される必要視差量が視差量許容値以下となるようにするものである。視差量が大きい場合,立体画像の観賞者は違和感を生じることがあるが,必要視差量の上限が制限されるので立体画像の観賞者が違和感を生じてしまうことを未然に防止できる。
図16は,被写体と撮影位置との関係を示す平面的に示している。
左目用画像の撮影位置はX1で表わされ,右目用画像の撮影位置はX2で表わされている。これらの撮影位置X1およびX2に比較的近い第1の被写体OB11と,撮影位置X11およびX12に比較的遠い第2の被写体OB12とがあるものとする。撮影位置X1から第1の被写体OB11および第2の被写体OB12が撮像されて左目用画像が得られる。また,撮影位置X2から第1の被写体OB11および第2の被写体OB12が撮像されて右目用画像が得られる。
図17(A)は撮像により得られた左目用画像の一例であり,図17(B)は撮像により得られた右目用画像の一例である。
図17(A)を参照して,左目用画像30Lには,第1の被写体OB11を表わす第1の被写体像31Lおよび第2の被写体OB12を表わす第2の被写体像32Lが含まれている。第1の被写体像31Lの左側に第2の被写体像32Lが位置している。
図17(B)を参照して,右目用画像30Rにも,第1の被写体OB11を表わす第1の被写体像31Rおよび第2の被写体OB12を表わす第2の被写体像32Rが含まれている。右目用画像30Rでは左目用画像30Lと異なり,第1の被写体像31Lの右側に第2の被写体像32Rが位置している。
図18は,左目用画像と右目用画像とを重ね合わせた立体画像30を表わしている。
図17(A)に示す左目用画像30Lに含まれている第1の被写体像31Lと図17(B)に示す右目用画像30Rに含まれている第1の被写体像31Rとが一致するように(クロス・ポイント),左目用画像30Lと右目用画像30Rとが重ねられている。第1の被写体OB11を表わす第1の被写体像31は左右のずれはない。これに対して,第2の被写体像OB12を表わす第2の被写体像32Lと第2の被写体像32Rとの間には視差量Lだけずれている。この視差量Lが大きすぎると,上述のように立体画像の観賞者が違和感をもつこととなる。
図19は,視差量と被写体距離との関係を示している。
被写体までの距離に対応して,その被写体が立体的に見える視差量を表すグラフG1が規定されている。たとえば,第1の被写体OB11までの距離が0.3mであれば,視差量は40画素となる。第1の被写体OB11よりも遠い位置にある第2の被写体OB12までの距離が1.5mの場合,その第2の被写体OB12の被写体像の視差量許容値はグラフG2から25画素であることがわかる。第1の被写体OB11の被写体像の視差量を40画素とすると,第2の被写体OB12の視差量は視差量許容値である25画素を超えてしまう。このために,この実施例では,第1の被写体OB11の視差量が第2の被写体OB12の視差量許容値25に設定される。
図20は,必要視差量算出処理手順(図10,図12のステップ16の処理手順)を示すフローチャートである。
図19に示すグラフG1を用いて被写体までの距離から被写体の必要視差量が算出される(ステップ41)。必要視差量が算出される被写体よりも遠くに主な被写体が存在するかどうか(上述したAF評価値が所定のしきい値以上となるような被写体)が確認される(ステップ42)。
必要視差量が算出される被写体よりも遠くに主な被写体が存在する場合には(ステップ42でYES),必要視差量が算出される被写体よりも遠くにある主な被写体の中で一番遠くにある被写体の視差許容値がグラフG2を利用して算出される(ステップ43)。
算出された必要視差量が視差許容値を超えると(ステップ44でYES),上述のように,一番遠くにある被写体の視差許容値が必要視差量とされる(ステップ45)。
必要視差量を算出する被写体よりも遠くに主な被写体が存在しない場合には(ステップ42でNO),ステップ43から45の処理はスキップされる。また,必要視差量が一番遠い主な被写体の視差許容値を超えていなければ(ステップ44でNO),ステップ45の処理はスキップされる。もっとも必要視差量を算出する被写体よりも近い主な被写体についても同様の処理を行ってもよい。
立体画像を表示したときに,視差が大きくなってしまうことを未然に防止できる。
図21は,上述した左目用画像および右目用画像をそれぞれ表わす画像データを格納するファイルのファイル構造の一例である。
ファイルには,ヘッダ記録領域51とデータ記録領域52とが含まれている。
ヘッダ記録領域51には,ファイルを管理する情報が格納されている。
データ記録領域52に複数の画像を表わす画像データ等が記録される。
データ記録領域52には複数の記録領域71〜78が形成されている。第1の記録領域71および第2の記録領域72が左目用画像のための領域である。第3の記録領域73から第8の記録領域78が右目用画像のための領域である。ファイルに格納される右目用画像データによって表わされる右目用画像の数が多ければ,記録領域の数はさらに多くなるのはいうまでもない。
第1の記録領域71には,画像データの開始を示すSOI(スタート・オブ・イメージ)データが格納されるSOI領域61,画像番号,つづいて記録されている画像データが右目用画像か左目用画像かを示す画像情報などの付属情報が格納される付属情報領域62,画像データが記録される領域63,および画像データの終了を示すEOI(エンド・オブ・イメージ)データが格納されるEOI領域64が形成されている。第1の記録領域71の画像データが記録される領域63には,左目用画像を表わす画像データが記録されている。第2の記録領域72の画像データが記録される領域63には第1の記録領域71に記録されている左目用画像データによって表わされる左目用画像のサムネイル画像を表わす画像データが記録されている。
第1の記録領域71から第8の記録領域78のうち,奇数番目の記録領域には撮像によって得られた左目用画像または右目用画像を表わす画像データが記録されており,偶数番目の記録領域には撮像によって得られた左目用画像または右目用画像のサムネイル画像を表わす画像データが記録されている。
第3の記録領域73から第8の記録領域78についても,右目用画像の画像データが記録されている以外は,第1の記録領域71および第2の記録領域72と同様である。もっとも,右目用画像には,付属情報に画像番号および右目用画像であることのほかに表示画面サイズ,主な被写体がどの位置にあるか(前景,中景,遠景など)を示すデータも記録されているのはいうまでもない。
上述のようにして得られた左目用画像を表わす画像データおよび複数の右目用画像を表わす画像データがファイルに格納されてメモリ・カードに記録される。
図22は,上述した撮像が行われるディジタル・スチル・カメラの電気的構成を示すブロック図である。
ディジタル・スチル・カメラの全体の動作は,CPU80によって統括される。ディジタル・スチル・カメラには,視差画像生成用の立体撮像モード,通常の二次元撮像を行う撮像モード,二次元再生を行う二次元再生モード,立体画像表示を行う立体再生モード,設定モードなどのモードを設定するモード設定ボタン,二段ストローク・タイプのシャッタ・レリーズ・ボタンなどの各種ボタン類が含まれている操作装置81が設けられている。操作装置81から出力される操作信号は,CPU80に入力する。
ディジタル・スチル・カメラには,被写体を撮像し,被写体を表わすアナログ映像信号を出力する撮像素子(CCD,CMOSなど)88が一つ含まれている。この撮像素子88の前方には,フォーカス・レンズ84,絞り85,赤外線カット・フィルタ86および光学ロウ・パス・フィルタ87が設けられている。フォーカス・レンズ84のレンズ位置は,レンズ駆動装置89によって制御される。絞り85の絞り量は絞り駆動装置90によって制御される。撮像素子88は,撮像素子駆動装置91によって制御される。
立体撮像モードが設定されると,撮像素子88によって被写体が周期的に撮像される。被写体像を表わす映像信号が撮像素子88から周期的に出力される。撮像素子88から出力された映像信号は,アナログ信号処理装置92において,所定のアナログ信号処理が行われ,アナログ/ディジタル変換装置96においてディジタル画像データに変換される。ディジタル画像データは,ディジタル信号処理装置96に入力する。ディジタル信号処理装置96においてディジタル画像データに対して所定のディジタル信号処理が行われる。ディジタル信号処理装置から出力されたディジタル画像データは,表示制御装置101を介して表示装置102に与えられる。表示装置102の表示画面に撮像により得られた画像が動画で表示される(スルー画表示)。
シャッタ・レリーズ・ボタンの第1段階の押し下げがあると,上述したように,フォーカス・レンズ84が移動させられながら被写体が撮像される。被写体距離取得装置103において,撮像により得られた画像データから高周波数成分が抽出されて,高周波数成分のピーク値等とフォーカス・レンズの移動量とから被写体までの距離が算出される。また,画像データが積算装置98に入力し,被写体が測光される。得られた測光値にもとづいて絞り85の絞り値および撮像素子88のシャッタ速度(電子シャッタ)が決定される。
シャッタ・レリーズ・ボタンの第2段階の押し下げがあると,その第2のタイミングで撮像された画像データが左目用画像を表わすものとなる。左目用画像を表わす画像データはメモリ制御装置94の制御のもとにメイン・メモリ95に与えられ,一時的に記憶される。画像データはメイン・メモリ95から読み出されて圧縮伸張処理装置97において圧縮される。圧縮された画像データがメモリ制御装置99によってメモリ・カード100に記録される。
被写体距離取得装置103において取得された主な被写体までの距離(撮像範囲の中央に存在する一つの被写体までの距離でもよい)を表わすデータは必要視差量算出装置105に入力する。必要視差量算出装置105において,上述したように必要視差量が算出される。さらに,主な被写体までの距離を表わすデータは代表距離算出装置104にも与えられる。代表距離算出装置104により,代表的な被写体までの距離が算出される。もっとも,上述のように,表示装置102の表示画面に表示されている複数の主な被写体の中から代表的な被写体が選択される場合には,その選択された被写体までの距離が代表距離として算出される。
左目用画像を表わす画像データがメモリ・カード100に記録されると,ユーザによってディジタル・スチル・カメラ自体が水平方向(右方向)に移動させられる。カメラの移動中も被写体の撮像が続けられており,被写体像が連続して得られる。連続した撮像により得られる画像データはスルー画視差量算出装置106に入力する。スルー画視差量算出装置106において,入力した被写体像が,算出された必要視差量と等しくなったかどうかが確認される。等しくなると,入力した被写体像をあらわす画像データが右目用画像データとしてメモリ・カード100に記録される。上述したように,表示画面サイズに応じた視差量をもつように右目用画像を表わす画像データがメモリ・カード100に記録されるようになる。
さらに,ディジタル・スチル・カメラには,発光装置82および受光装置83も含まれている。
立体再生モードが設定されると,メモリ・カード100に記録されている左目用画像データと表示装置102の表示画面サイズに対応した右目用画像データが記録されている場合には,その右目用画像データとが読み出される。読み出された左目用画像データおよび右目用画像データが圧縮伸張処理装置97において伸張される。伸張された左目用画像データおよび右目用画像データが表示装置102に与えられることにより,立体画像が表示される。表示装置102の表示画面サイズに対応した右目用画像データがメモリ・カード100に記録されていない場合には,メモリ・カード100に記録されている右目用画像データを読み出して,表示装置102の表示画面サイズに適した視差量となるように左目用画像と右目用画像との視差調整を行えばよい。
図23から図30は,第2実施例を示している。
この実施例では,撮像範囲内に含まれる複数の対象物のうち,ディジタル・スチル・カメラ(立体画像撮像装置)1にもっとも近い対象物(AF評価値がしきい値以上の対象物のうちもっとも近い対象物であり,最近対象物という)とディジタル・スチル・カメラ1にもっとも遠い対象物(AF評価値がしきい値以上の対象物のうちもっとも遠い対象物であり,最遠対象物という)との間の距離(対象物間距離,距離情報)にもとづいて必要視差量が決定される。
図23は,一つの撮像装置を備えたディジタル・スチル・カメラ1Aと撮像範囲に含まれる複数の対象物との関係を平面的に示している。
ディジタル・スチル・カメラ1の前方に第1の対象物OB10,第2の対象物OB20および第3の対象物OB30がある。第1の対象物OB10がディジタル・スチル・カメラ1にもっとも近く,第2の対象物OB20がディジタル・スチル・カメラ1に次に近い。第3の対象物OB30がディジタル・スチル・カメラ1からもっとも遠い。第1の対象物OB10が最近対象物であり,第3の対象物OB30が最遠対象物である。
第1の対象物OB10が符号L11で示す位置にあり,かつ第3の対象物OB30が符号L31で示す位置にある場合,最近対象物と最遠対象物との間の対象物間距離は比較的短い距離L1となる。これに対して,第1の対象物OB10が符号L11よりもディジタル・スチル・カメラ1に近い位置である符号L12で示す位置にあり,第3の対象物OB30が符号L31で示す位置よりもディジタル・スチル・カメラ1に遠い位置である符号L32で示す位置にあると,最近対象物と最遠対象物との間の対象物間距離は比較的長い距離L2となる。
対象物間距離が短い場合には,上述のようにして左目用画像と右目用画像とを得ても,主要被写体(第2の対象物OB20であり,主要被写体は最近対象物と最遠対象物との間にあるものと想定している)と最近対象物または最遠対象物との相対的な視差が少なくなる。このために,この実施例では,対象物間距離が短い場合には,立体画像を構成するための右目用画像と左目用画像との必要視差量が大きくされる。逆に対象物間距離が長い場合には,主要被写体と最近対象物または最遠対象物との相対的な視差が多くなる。このために,この実施例では,対象物間距離が長い場合には,立体画像を構成するための右目用画像と左目用画像との必要視差量が小さくされる。
上述したのと同様に,まず,基準位置PL11でディジタル・スチル・カメラ1Aが位置決めされて撮像範囲内に含まれる対象物OB10,OB20,OB30が連続して撮像される。連続して撮像された被写体像のうちのいずれかの被写体像である対象物検出用被写体像から対象物OB10,OB20,OB30が検出される。記録指令が与えられると,記録指令が与えられたタイミングで撮像された対象物OB10,OB20,OB30の被写体像を1フレームの画像(第1の被写体像)として表わす画像データが記録される。基準位置PL11で撮像により得られた被写体像が左目用画像となる(右目用画像でもよい)。
後述するように,たとえば,所定の大きさの表示画面での立体画像を表示するのに適した視差量d11が対象画像間距離に応じて決定される。
上述した実施例と同様に,対象物OB10,OB20,OB30を連続して(周期的に)撮像しながら,ユーザは,ディジタル・スチル・カメラ1Aを右方向に移動する。ディジタル・スチル・カメラ1の右方向への移動中も被写体OB10,OB20,OB30が撮像されている。ディジタル・スチル・カメラ1が位置PR11となった時点で,撮像により得られた被写体像の視差が,後述するように決定された視差量d11となると,撮像により得られた被写体像は所定の大きさの表示画面で表示される右目用画像(第2の被写体像)となり,その右目用画像を表わす画像データとして記録される。その他の大きさの表示画面に適した視差量も対象物間距離にもとづいて決定され,その決定された視差量をもつ被写体像が撮像されると,その撮像された被写体像を表わす画像データが記録される。もちろん,表示画面の大きさに関係なく,対象物間距離にもとづいて視差量が決定されてもよい。立体画像を表示する表示画面の大きさを設定する設定手段をディジタル・スチル・カメラ1に設けるようにしてもよい。その場合には,上記設定手段によって設定された表示画面の大きさと対象物間距離とから視差量が決定される。表示画面の大きさと対象物間距離と視差量との関係を表わすテーブルがあらかじめ定められており,そのようなテーブルを用いて視差量が決定されるのはいうまでもない。
図24は,必要視差量と対象物間距離との関係を表わしている。
必要視差量と対象物間距離との関係は,立体画像を表示する表示画面サイズごとにあらかじめ決まっている。図24に示す例は,3インチの表示画面に立体画像を表示する場合の画素単位の必要視差量と対象物間距離との関係を示している。たとえば,対象物間距離が0.3mであれば,必要視差量は40画素である。
図25は,画素単位での必要視差量と対象物間距離との関係を示すテーブルである。
このテーブルは,表示画面サイズが3インチのものである。対象物間距離ごとに必要視差量が規定されている。このようなテーブルが表示画面サイズごとに決まっている。
上述のように,最近対象物と最遠対象物との間の距離である対象物間距離と表示画面サイズとが決定すると,必要視差量が決定する。もちろん,上述のように表示画面サイズを考慮せずに対象物間距離のみに応じて必要視差量を決定してもよい。
図26は,一つの撮像装置をもつディジタル・スチル・カメラ1を用いて立体表示用の左目用画像および右目用画像を記録する立体撮像モードの処理手順の一部を示すフローチャートである。図26は,図3に対応するもので,図3の処理と同一の処理については同一符号を付して必要に応じて説明を省略する。
複数の対象物の撮像が連続的に繰り返されながら,カメラ・アングルが決定されると,シャッタ・レリーズ・ボタンが半押しされる(ステップ11)。すると,半押しのタイミングで撮像された被写体像(対象物検出用被写体像。必ずしも半押しのタイミングで撮像された被写体像に限らず,連続して撮像されている被写体像のうちいずれかの被写体像でもよい。)の中から所定の条件を満たすすべての対象物が検出される(ステップ29)。検出された対象物の中から最近対象物と最遠対象物との距離を表わす対象物間距離が算出される(ステップ12A)。
対象物間距離は,次のようにして算出することができる。
図11を参照して説明したように,まず,フォーカス・レンズが,撮像素子にもっとも近づく位置であるNEAR位置と撮像素子にもっとも遠くなる位置であるFAR位置との間を所定距離ずつ移動させられる。その移動位置ごとに対象物が撮像され,撮像ごとに得られる画像データから,高周波数成分が抽出される。この高周波数成分から,フォーカス・レンズの移動位置ごとに合焦の程度を表わすAF評価値が得られる。しきい値を越えるAF評価値の曲線の極大値を与えるフォーカス・レンズの位置P1,P2およびP3の位置(フォーカス・レンズの移動量)が,対象物OB10,OB20およびPB30までのそれぞれの距離に相当する。このようにして検出された対象物OB10と対象物OB30との間の距離が対象物間距離となる。フォーカス・レンズの移動量から対象物OB10,OB20およびOB30のそれぞれの距離がわかるのはいうまでもない。対象物の検出自体も上述のようにして実現できる。
シャッタ・レリーズ・ボタンが全押し(記録指令)されると(ステップ13でYES),全押しされたタイミングで撮像された被写体像が第1の被写体像とされてメモリ・カードに記録される(ステップ14)。上述したように,サイズ変数iが1にリセットされ(ステップ15),サイズ変数iで決定される表示画面のサイズに対応したテーブル(図25参照)から必要視差量が決定される(ステップ16)。上述の実施例では,シャッタ・レリーズ・ボタンが半押しされたことにより,最近対象物と最遠対象物との間の対象物間距離が算出され,シャッタ・レリーズ・ボタンが全押しされたことにより第1の被写体像をメモリ・カードに記録しているが,シャッタ・レリーズ・ボタンが全押しされたことにより,第1の被写体像をメモリ・カードに記録し,その第1の被写体像から所定の条件を満たす対象物(例えば,人物の顔画像,しきい値以上空間周波数をもつ対象物)をすべて検出し,検出された複数の対象物のうちディジタル・スチル・カメラ(撮像装置)1にもっとも近い対象物ともっとも遠い対象物との距離を算出し,算出された距離から視差量を決定することが好ましい。
サイズ変数iが表示画面サイズの種類の数と同じとなるまで(ステップ17),サイズ変数iがインクレメントされながら(ステップ18),表示画面の大きさおよび対象物間距離に対応した必要視差量が決定される。
必要視差量が決定されると,上述したように(図4参照),ユーザがディジタル・スチル・カメラを持ちながら撮像が繰り返される。第1の被写体像とスルー画像とのずれ量が,決定された必要視差量と同じとなったときに撮像された画像が第2の被写体像とされて,メモリ・カードに記録される。第1の画像が立体画像を構成する左目用画像(右目用画像)であり,第2の画像が立体画像を構成する右目用画像(または左目用画像)である。
上述の実施例では,最近対象物と最遠対象物との間の距離を示す対象物距離が算出できる場合について説明されているが,撮像範囲内から検出される対象物が一つのみの場合には対象物距離を算出することができない。そのような場合には,あらかじめ定められている必要視差量(好ましくは,表示画面に対応してあらかじめ定められている必要視差量)が決定されることとなる。
図27は,上述した実施例により得られる左目用画像および右目用画像をそれぞれ表わす画像データを格納するファイルのファイル構造の一例である。
図27は,図21に対応するもので,図21に示す物と同一物については同一符号を付して説明を省略する。
第1の記録領域71の画像データ記録領域63に,左目用画像を表わす画像データが格納されている。第2の記録領域72の画像データ記録領域63に,左目用画像のサムネイル画像を表わす画像データが格納されている。
第3の記録領域73,第5の記録領域75および第7の記録領域77に上述のように,対象物間距離および表示画面サイズに対応した必要視差量をもつ右目用画像を表わす画像データが記録されている。第4の記録領域74,第6の記録領域76および第8の記録領域78にサムネイル画像データが記録されている。
このように,左目用画像および複数フレーム分の右目用画像をそれぞれ表わす画像データが一つのファイルに格納され,そのファイルがメモリ・カードに記録される。
図28(A)は,この実施例により記録された左目用画像の一例であり,図28(B)は,この実施例により記録された右目用画像の一例である。
図28(A)を参照して,左目用画像140Lには,第1の対象物OB10を表わす第1の対象物画像110L,第2の対象物OB20を表わす第2の対象物画像120Lおよび第3の対象物OB30を表わす第3の対象物画像130Lが含まれている。
図28(B)を参照して,右目用画像140Rにも,第1の対象物OB10を表わす第1の対象物画像110R,第2の対象物OB20を表わす第2の対象物画像120Rおよび第3の対象物OB30を表わす第3の対象物画像130Rが含まれている。
図29は,図28(A)に示す左目用画像140Lと図28(B)に示す右目用画像140Rとを重ね合わせた立体画像140を表わしている。
図28(A)に示す左目用画像140Lと図28(B)に示す右目用画像140Rとが,必要視差量分だけ水平方向にずれるようにして左目用画像30Lと右目用画像30Rとが重ねられている。すると,主要被写体である第2の対象物OB20を表わす第2の被写体像120は左右のずれは無い。これに対して,第1の対象物OB10を表わす第1の対象物画像110Lと110Rとの間には左右のずれがある。同様に,第3の対象物OB30を表す第1の対象物画像130Lと130Rとの間にも左右のずれがある。このように左右のずれが生じることから,ユーザは,立体画像を見ることができる。
図30は,図22は,この実施例によるディジタル・スチル・カメラの電気的構成を示すブロック図である。図30は,図22に示すブロック図に対応するもので,図22に示すものと同一物については同一符号を付して説明を省略する。
図30に示すディジタル・スチル・カメラにおいては,対象物間距離算出装置104Aが設けられている。上述したように,被写体距離取得装置103において,複数の対象物までの距離が算出される。算出された複数の対象物のそれぞれの対象物までの距離を表わすデータが被写体距離取得装置103から対象物間距離算出装置104に入力する。入力したデータから対象物間距離算出装置104において対象物間距離が算出される。算出された対象物間距離にもとづいて上述のように,必要視差量が決定される。決定された必要視差量となる被写体像が上述のようにメモリ・カード100に記録される。
立体再生モードが設定されると,上述のようにメモリ・カード100に記録された左目用画像と右目用画像とをそれぞれ表わす画像データであって,表示装置102の表示画面の大きさに対応した画像データが読み取られる。読み取られた画像データが表示制御装置101に与えられることにより,表示装置102の表示画面上に立体画像が表示されるようになる。
この第2実施例においても,上述した第1実施例と同様に,立体画像を表示する表示画面の大きさと,最近対象物と最遠対象物との距離情報と,にもとづいて視差量を決定するようにしてもよい。また,図2に示すように,表示画面の大きさを設定するようにし,その設定された表示画面の大きさと,最近対象物と最遠対象物との距離情報と,にもとづいて視差量を決定するようにしてもよい。さらに,メモリ・カード100に記録された第1の被写体像を表わす画像データと第2の被写体像を表わす画像データとを読み出し,読み出された画像データによって表わされる第1の被写体像と第2の被写体像とを,決定された視差量だけ水平方向にずらして表示装置の表示画面に表示するようにしてもよい。
図31から図40は,変形例を示すもので,上述のように,最近対象物と最遠対象物とが選ばれる対象となる対象物を検出する処理(図26ステップ29に相当する処理)を示している。これらの処理により検出された対象物の中から上述の最近対象物と最遠対象物とが決定される。
図31は,対象物の種類を決定する処理手順を示すフローチャートである。
上述のように,シャッタ・レリーズ・ボタンが半押しされると,被写体が撮像され,被写体像(対象物検出用被写体像)を表わす画像データが得られる。
図32は,撮像により得られた対象物検出用画像160の一例である。被写体は図23と異なっているが,図23の被写体と同じでもよいのはいうまでもない。
対象物検出用画像160には,手前に道路の画像162があり,その道路の画像162上に自動車の画像161がある。ほぼ中央には人物の画像163があり,その人物の画像163の左右に木の画像164および165がある。対象物検出用画像160の左上には雲の画像166がある。さらに,対象物検出用画像160内の上部は空の画像167である。
図31を参照して,対象物検出用被写体像160が得られると,対象物検出用被写体像160を構成する各画素の色が検出され,色ごとの領域に分けられる(ステップ151)。フルカラーの色ごとの領域に分ける必要はなく,同じような対象物を表わしていると考えられる領域に分けられる程度の色(例えば,32色,64色程度)であればよい。つづいて,色ごとに分けられた領域から,領域ごとの特徴量が抽出される(ステップ152)。この特徴量は,あらかじめ定められているもので,分けられた領域を代表する色,コントラスト,明るさ,対象物検出用被写体像160における位置などである。このようにして領域が分けられた場合に,同じ対象物であっても異なる領域に表わされていることがあるので,特徴量が近似している近くの領域は一つの領域にまとめられる(ステップ153)。
対象物検出用被写体像160が複数の領域に分けられると,分けられた各領域がどのような対象物の種類を表わしているかが学習データベースを参照して決定される(ステップ154)。学習データベースは,対象物の色,コントラスト,明るさ,撮像される場合の位置などの特徴量と対象物との種類を対応して記憶しているもので,上述したようにメイン・メモリ95にあらかじめ格納されている。分けられた領域の特徴量から,その領域がどのような対象物の種類を表わしているかが決定できる。
図33は,決定された対象物の種類を示している。
上述したように,対象物検出用被写体像160が複数の領域171〜177に分けられている。領域171は,対象物の種類として自動車を表わしている。同様に,領域172は道路を,領域173は人間を,領域174および175は,それぞれ木を,領域176は雲を,領域177は空を,それぞれ対象物の種類として表わしている。
図34は,上述のようにして決定された対象物の種類を利用して,最近対象物と最遠対象物とが選ばれる対象となる対象物を検出する処理(図26ステップ29に相当する処理)を示すフローチャートである。
上述のように対象物の種類が決定されると(ステップ181),決定された対象物の種類があらかじめ定められている種類の対象物のものかどうかが判定される(ステップ182)。あらかじめ定められている種類の対象物であれば(ステップ182でYES),対象物として検出される。検出された対象物の中から上述のように最近対象物と最遠対象物とが決定され,上述のように,最近対象物と最遠対象物との対象物間距離がされるようになる。
最近対象物と最遠対象物との対象物間距離にもとづいて視差量を決定する場合,立体的に見せたい対象物と立体的に見せたくない対象物とがある。たとえば,立体的に見せたい対象物は,人物,自動車,樹木,建物などであり,立体的に見せたくない対象物は,空,道路,海,などであるが,何を立体的に見せたいか,見せたくないかは自由に決定することができる。たとえば,空,道路,海などを立体的に見せたいと考えてもよいし,人物,自動車,樹木,建物などを立体的に見せたくないと考えてもよい。
この実施例では,立体的に見せたい対象物の種類(たとえば,人物,自動車,樹木,建物)があらかじめ定められており,決定された種類が立体的に見せたい対象物かどうかが判定される。立体的に見せたくない対象物から最近対象物と最遠対象物との対象物間距離が算出されてしまうことを未然に防止できる。すなわち,立体的に見せたくない対象物が,より立体的に見えるような視差量が決定されてしまうことを未然に防止できる。
図35は,対象物検出処理手順を示す他のフローチャートである。
図34に示す処理手順は,あらかじめ定められた種類の対象物を対象物として検出するものである。これに対して,図35に示す処理手順は,あらかじめ除外対象種類の対象物が定められており,その除外対象種類に該当しない対象物を対象物として検出するものである。
上述したように対象物の種類が決定される(ステップ181)。すると,決定された種類の対象物があらかじめ定められている除外対象種類の対象物(たとえば,道路,空,雲,海など)かどうかが判定される(ステップ184)。決定された種類の対象物が除外対象物でなければ(ステップ184でNO),その決定された種類の対象物が対象物として検出される(ステップ183)。決定された種類の対象物が除外対象物であれば(ステップ184でYES),対象物としては検出されない。
図36は,対象物検出処理手順を示す他のフローチャートである。この処理手順は,第1のしきい値よりも近くにある対象物および第2のしきい値よりも遠くにある対象物を対象物から除外し,残りの対象物を対象物として検出するものである。
上述のように,対象物の種類が決定されると(ステップ181),種類が決定された対象物までの距離が,それぞれ算出される(ステップ191)。対象物までの距離は,上述のように,フォーカス・レンズ84を動かしながら被写体を撮像することにより得られる画像データから高周波数成分を抽出し(AF評価値),このAF評価値とフォーカス・レンズ84のレンズ位置との関係を表わすグラフを利用して算出することができる。図33に示すように,領域に分けられると,その領域に対応する画像データから高周波数成分を抽出することによりAF評価値が得られ,得られたAF評価値とフォーカス・レンズ84のレンズ位置とを示すグラフにおいて最大のAF評価値を与えるフォーカス・レンズ84のレンズ位置から,その領域が表わす対象物までの距離がわかる。
図37は,図33に示す自動車を表わす画像の領域171から得られるAF評価値とフォーカス・レンズ84のレンズ位置との関係を表わしている。
図37においては,AF評価値のピーク値がAF11であり,そのピーク値AF11のときのフォーカス・レンズ84のレンズ位置はP11である。そのレンズ位置P11がフォーカス・レンズ84のホーム・ポジションからどの位離れているかにより,自動車までの距離がわかる。
図38は,図33に示す人物を表わす画像の領域173から得られるAF評価値とフォーカス・レンズ84のレンズ位置との関係を表わしている。
図38においては,AF評価値のピーク値がAF13であり,そのピーク値AF13のときのフォーカス・レンズ84のレンズ位置はP13である。そのレンズ位置P13がフォーカス・レンズ84のホーム・ポジションからどの位離れているかにより,人物までの距離がわかる。
上述したように,自動車,人物に限らず,他の対象物までの距離についても同様に算出できる。
図36に戻って,それぞれの対象物までの距離が算出されると,距離が算出された対象物のうち,第1のしきい値(たとえば,0.5m)よりも近い対象物および第2のしきい値(たとえば,30m)よりも遠い対象物を除外したものが対象物として検出される(ステップ192)。検出された対象物の中から上述のように最近対象物および最遠対象物が見つけられる。
図39および図40は,対象物検出を示すもので,図39は,その処理手順を示すフローチャート,図40は,表示画面2に表示されている対象物検出用被写体像160を示している。
上述のように,撮像により対象物検出用被写体像160が得られると,その対象物検出用被写体像160は,表示画面2に表示される(ステップ201)。表示画面2の表面にはタッチ・パネルが形成されており,表示された対象物検出用被写体像160の中から所望の対象物がユーザによってタッチされる(ステップ202)。
図40を参照して,表示画面2には対象物検出用被写体像160が表示されている。対象物検出用被写体像160には,上述のように,自動車の画像161,道路の画像162,人物の画像163,木の画像164および165,雲の画像166,空の画像167が含まれている。ユーザは,これらの画像のうち,対象物としたい所望の対象物の画像部分を指Fでタッチする。たとえば,自動車の画像161,人物の画像163ならびに木の画像164および165が指Fでタッチされる。タッチされた画像部分を表わす対象物が検出されることとなる(図39ステップ203)。タッチされた対象物の中から最近対象物と最遠対象物とが見つけられることとなる。
上述したように,対象物決定処理において決定された対象物の種類を図40に示すように対象物検出用被写体像160の対応する対象物近傍に表示してもよい。ユーザがタッチする対象物が何か一見して分るようになる。また,図33に示すように,対象物ごとに領域が分けられ,それらの領域に検出された対象物の種類が表示されたものが表示画面2に表示してもよい。この場合もユーザがタッチする対象物が何か一見して分る。
1 ディジタル・スチル・カメラ(撮像装置)
80 CPU
88 撮像素子(撮像手段)
100 メモリ・カード
103 被写体距離取得装置
104A 対象物間距離算出装置
105 必要視差量算出装置
106 スルー画視差量算出装置

Claims (12)

  1. 撮像範囲内に含まれる被写体を連続して撮像し,撮像された画像データを連続して出力する撮像手段,
    記録指令が与えられたことにより,記録指令が与えられたタイミングで撮像されることにより得られる画像データを,第1の被写体像を表わす画像データとして記録手段に記録する第1の記録制御手段,
    上記撮像手段から連続して出力された画像データによって表わされる被写体像のうちの対象物検出用被写体像から所定の条件を満たす対象物を全て検出する対象物検出手段,
    上記対象物検出手段により検出された複数の対象物のうち撮像装置にもっとも近い対象物と上記撮像装置にもっとも遠い対象物との間の距離情報を算出する第1の距離情報算出手段,
    上記第1の距離情報算出手段によって算出された距離情報にもとづいて,視差量を決定する視差量決定手段,および
    上記撮像装置を水平方向にずらすことにより,上記撮像手段から連続して出力される画像データによって表わされる被写体像と上記第1の被写体像との水平方向のずれ量が上記視差量決定手段によって決定された視差量と等しくなったことに応じて,等しくなったタイミングで撮像された画像データを,第2の被写体像を表わす画像データとして,上記第1の被写体像を表す画像データと関連づけて上記記録手段に記録する第2の記録制御手段,
    を備えた撮像装置。
  2. 上記撮像装置から上記撮像範囲内に含まれる複数の対象物のそれぞれの対象物までの距離情報を測定する第2の距離情報算出手段をさらに備え,
    上記第1の距離情報算出手段は,
    上記第2の距離情報算出手段によって算出された,上記もっとも近い対象物までの距離情報と上記もっとも遠い対象物までの距離情報とから,上記もっとも近い対象物と上記もっとも遠い対象物との間の距離情報を算出するものである,
    請求項1に記載の撮像装置。
  3. 上記撮像手段は,撮像素子およびフォーカス・レンズを含み,
    上記フォーカス・レンズを移動させながら,その移動位置ごとに撮像することにより得られる画像データから,その移動位置ごとに合焦の程度を表わすAF評価値を算出するAF評価値算出手段をさらに備え,
    上記第2の距離情報算出手段は,
    上記AF評価値算出手段によって算出されたAF評価値がしきい値以上となる,AF評価値が得られたときのフォーカス・レンズの位置にもとづいて,上記複数の対象物のそれぞれの対象物までの距離を測定するものである,
    請求項2に記載の撮像装置。
  4. 上記視差量決定手段は,
    上記第2の距離情報算出手段が,上記対象物検出手段によって検出された複数の対象物のうち一つの対象物までの距離のみを測定できた場合には,あらかじめ定められた値を上記視差量と決定するものである,
    請求項1から3のうちいずれか一項に記載の撮像装置。
  5. 上記視差量決定手段は,
    立体画像を表示する表示画面の大きさと上記第1の距離情報算出手段によって算出された距離情報とにもとづいて,上記視差量を決定するものである,
    請求項1から3のうち,いずれか一項に記載の撮像装置。
  6. 上記立体画像を表示する表示画面の大きさを設定する設定手段をさらに備え,
    上記視差量決定手段は,
    上記設定手段によって設定された表示画面の大きさと上記第1の距離情報算出手段によって算出された距離情報とにもとづいて,上記視差量を決定するものであり,
    上記第2の記録制御手段は,
    上記撮像装置を水平方向にずらすことにより,上記撮像手段から連続して出力される画像データによって表わされる被写体像と上記第1の被写体像との水平方向のずれ量が上記視差量決定手段によって決定された複数の視差量のいずれかの視差量と等しくなったことに応じて,その等しくなったタイミングで撮像された画像データを,第2の被写体像を表わす画像データとして,上記第1の被写体像を表す画像データと関連づけて上記記録媒体に記録する処理を上記複数の視差量について繰り返すものである,
    請求項1から4のうち,いずれか一項に記載の撮像装置。
  7. 立体再生指令に応じて,上記記録手段に記録されている第1の被写体像を表わす画像データと上記記録手段に記録されている第2の被写体像を表わす画像データを上記記録手段から読み出す読出手段,および
    上記読出手段によって読み出された第1の被写体像を表わす画像データによって表わされる第1の被写体像と第2の被写体像を表わす画像データによって表わされる第2の被写体像とを,上記視差量決定手段によって決定された視差量だけ水平方向にずらして表示するように表示装置を制御する表示制御手段,
    をさらに備えた請求項1から6のうち,いずれか一項に記載の撮像装置。
  8. 上記対象物検出用被写体像に含まれる対象物の種類を決定する対象物種類決定手段をさらに備え,
    上記対象物検出手段は,
    上記対象物種類決定手段によって決定された対象物の種類のうち,あらかじめ定められた種類の対象物を検出するものである,
    請求項1から7のうち,いずれか一項に記載の撮像装置。
  9. 上記対象物検出用被写体像に含まれる対象物の種類を決定する対象物種類決定手段をさらに備え,
    上記対象物検出手段は,
    上記対象物種類決定手段によって決定された対象物の種類のうち,あらかじめ定められた種類を除く種類の対象物を検出するものである,
    請求項1から7のうち,いずれか一項に記載の撮像装置。
  10. 上記対象物決定手段によって種類が決定された対象物までの距離を算出する距離算出手段をさらに備え,
    上記対象物検出手段は,
    上記対象物種類決定手段によって決定された種類の対象物のうち,上記距離算出手段によって算出さたれ距離が第1のしきい値以下の距離にある対象物および第1のしきい値よりも大きな第2のしきい値以上の距離にある対象物を除く対象物を検出するものである,
    請求項8または9に記載の撮像装置。
  11. 第1の被写体像を表示画面に表示する表示装置,および
    上記表示画面に形成されたタッチ・パネルをさらに備え,
    上記対象物検出手段は,
    上記タッチ・パネルがタッチされた位置に表示されている対象物を検出するものである,
    請求項1から7のうち,いずれか一項に記載の撮像装置。
  12. 撮像手段が,撮像範囲内に含まれる被写体を連続して撮像し,撮像された画像データを連続して出力し,
    第1の記録制御手段が,記録指令が与えられたことにより,記録指令が与えられたタイミングで撮像されることにより得られる画像データを,第1の被写体像を表わす画像データとして記録手段に記録し,
    対象物検出手段が,上記撮像手段から連続して出力された画像データによって表わされる被写体像のうちの対象物検出用被写体像から所定の条件を満たす対象物を全て検出し,
    距離情報算出手段が,上記対象物検出手段により検出された複数の対象物のうち撮像装置にもっとも近い対象物と上記撮像装置にもっとも遠い対象物との間の距離情報を算出し,
    視差量決定手段が,上記第1の距離情報算出手段によって算出された距離情報にもとづいて,視差量を決定し,
    第2の記録制御手段が,上記撮像装置を水平方向にずらすことにより,上記撮像手段から連続して出力される画像データによって表わされる被写体像と上記第1の被写体像との水平方向のずれ量が上記視差量決定手段によって決定された視差量と等しくなったことに応じて,その等しくなったタイミングで撮像された画像データを,第2の被写体像を表わす画像データとして,上記第1の被写体像を表す画像データと関連づけて上記記録手段に記録する,
    撮像装置の動作制御方法。
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