JPWO2011161746A1 - 画像処理方法、プログラム、画像処理装置及び撮像装置 - Google Patents

画像処理方法、プログラム、画像処理装置及び撮像装置 Download PDF

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滋之 上田
央樹 坪井
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Abstract

被写体の正確な認識を図ること、及び、比較的小規模な回路で、処理時間の短縮化を図ることを目的とする。設定された仮想投影面を歪み補正率を複数段階に変更した補正係数によりカメラ座標系に変換し、変換したカメラ座標系の座標及び前記画素の画素データに基づいて前記仮想投影面の画像データの算出を行うステップと、前記ステップで算出した画像データを表示部に順次切り替えて表示させるステップと、を有する画像処理方法とする。

Description

本願発明は、集光レンズを含む光学系を介して撮像素子により撮像された画像の歪み補正処理を行う、画像処理方法、プログラム、画像処理装置及び撮像装置に関するものである。
一般に、広角レンズあるいは魚眼レンズのような焦点距離の短いレンズや画角の大きなレンズを備えた光学系により撮影した画像は歪曲を伴うので、歪曲を補正する画像処理を行う。特許文献1には従来技術の補正方法として、焦点距離の短いレンズを使用して撮像された撮像画像に生じる歪曲を、レンズの補正用のパラメータを用いて補正する方法が開示されている。
特許文献2では、光学ズーム機構のワイド端からテレ端までレンズ位置毎の光学歪み補正パラメータの算出を補間演算により行うことは、外部情報処理機器を必要とし、撮像装置単体では処理能力的に難しいという問題に対して、光学ズームを行う範囲内で離散的なレンズ位置に対する光学歪み補正パラメータを備え、そしてズームを行う際のレンズ位置を光学歪み補正パラメータを備えるレンズ位置に制限し、制限された位置間の光学ズームを電子ズームでつないでいる。
特開2009−140066号公報 特開2009−105546号公報
特許文献1に開示されたように、レンズで得た撮像画像を画像処理装置としてハード化した場合に処理時間が長くなり、回路規模が増大してしまい、コストが嵩んでしまうという問題があった。
特許文献2では、ズームの際のレンズ位置を離散的な歪み補正パラメータと対応する位置に制限することと、その間を電子ズームで繋ぐことにより、ズーム動作を歪み補正パラメータの補間処理を省略することで撮像装置単体でのズーム動作を実現している。しかし、ズーム動作のような一次元のレンズの動きにのみ適用できることであり、パン、チルト等の多様な動きには適用し難い。
また歪み補正処理をした後の画像は、視野角が狭くなるので広い領域を一度に認識することは難しくなる。歪み補正処理をおこなわない画像では、視野角は広くなるがその反面、被写体が歪むことにより距離感や大きさの認識が難しくなる。
本願発明はこのような問題に鑑み被写体の正確な認識を図ること、及び、比較的小規模な回路で、処理時間の短縮化を図ることが可能な、画像処理方法、プログラム、画像処理装置及び撮像装置を提供することを目的とする。
上記の目的は、下記に記載する発明により達成される。
1.光学系を介して複数の画素を有する撮像素子に受光して得られた複数の画素データを用いて歪み補正処理した画像データを得る画像処理方法において、
ワールド座標系の仮想投影面の位置及びサイズを設定する第1ステップと、
前記第1ステップで設定された前記仮想投影面の各画素のワールド座標系における座標を前記光学系の歪み補正係数を用いてカメラ座標系に変換し、変換したカメラ座標系における座標及び前記複数の画素データに基づいて前記第1ステップで設定された仮想投影面の画像データを算出する第2ステップと、
前記第2ステップで算出された画像データを用いて表示用画像を出力する第3ステップと、
を有し、
前記第2ステップにおける前記歪み補正係数は、第1補正係数から、前記第1補正係数よりも歪み補正率が高い補正係数であって前記光学系のレンズの物理的特性に基づいて算出された第2補正係数まで、歪み補正率が異なる複数段階の補正係数に変更され、
前記第2ステップ及び前記第3ステップにより前記複数段階のぞれぞれの段階における補正係数を用いて算出された画像データを用いて、前記表示用画像を順次切り替えて出力させることを特徴とする画像処理方法。
2.前記第1補正係数は、歪み補正を行わない補正係数であることを特徴とする前記1に記載の画像処理方法。
3.前記第1ステップにおけるワールド座標系の仮想投影面の位置を第1位置に設定し、前記第2ステップにおける画像データを、前記第1補正係数及び前記第1位置に基づいて算出して、算出した画像データを用いて前記第3ステップにおいて表示用画像を出力した後に、
前記第1ステップにおけるワールド座標系の仮想投影面の位置を前記第1位置と異なる第2位置に設定し、前記第2ステップにおける画像データを、前記第1補正係数よりも歪み補正率が高い第2補正係数及び前記第2位置に基づいて算出して、算出した画像データを用いて前記第3ステップにおいて表示用画像を出力させることを順次行い、徐々に歪み補正率が高い補正係数を用いて算出された画像データを用いて、表示用画像を切り替えて出力させることを特徴とする前記1又は2に記載の画像処理方法。
4.前記第1ステップでは、ワールド座標系の仮想投影面の第1位置と第2位置を設定し、
前記第2ステップでは、前記補正係数と前記仮想投影面の位置を初期値の前記第1補正係数及び該第1補正係数に対応させた前記第1位置から、最終値の前記第2補正係数及び該第2補正係数に対応させた前記第2位置まで、補正率と位置をともに変えて複数段階に変更し、
前記第3ステップでは変更した複数の前記補正係数及び前記位置により算出した画像データを用いて、表示用画像を切り替えて出力させることを特徴とする前記1又は2に記載の画像処理方法。
5.前記第1ステップにおける仮想投影面の位置及びサイズは、ユーザの指示に基づいて設定されることを特徴とする前記1から4のいずれか一項に記載の画像処理方法。
6.光学系を介して複数の画素を有する撮像素子に受光して得られた複数の画素データを用いて歪み補正処理した画像データを得る画像処理装置であって、
位置及びサイズが設定された仮想投影面の各画素のワールド座標系における座標を前記光学系の歪み補正係数を用いてカメラ座標系に変換し、カメラ座標系に変換した座標及び前記複数の画素データに基づいて、前記仮想投影面の画像データを算出する画像処理部と、
前記画像処理部で算出した画像データの表示用の画像信号を出力する画像信号出力部と、
を有し、
前記歪み補正係数は、第1補正係数から、前記第1補正係数よりも歪み補正率が高い補正係数であって前記光学系のレンズの物理的特性に基づいて算出された第2補正係数まで、歪み補正率が異なる複数の補正係数であり、
前記画像信号出力部では、複数の前記補正係数によりそれぞれ算出された画像データの表示用の画像信号を順次、出力することを特徴とする画像処理装置。
7.前記第1補正係数は、歪み補正を行わない補正係数であることを特徴とする前記6に記載の画像処理装置。
8.前記仮想投影面は、第1位置と第2位置が設定されており、
前記仮想投影面は、初期値の前記第1補正係数に対応する前記第1位置から、最終値の前記第2補正係数に対応する前記第2位置まで、複数の前記補正係数に対応させて複数の位置が設定され、
前記画像信号出力部では、複数の前記補正係数及び該補正係数に対応する前記位置によりそれぞれ算出された画像データの表示用の画像信号を順次、出力することを特徴とする前記6又は7に記載の画像処理装置。
9.光学系を介して複数の画素を有する撮像素子に受光して得られた複数の画素データを用いて歪み補正処理した画像データを得る画像処理装置であって、
ワールド座標系における仮想投影面の位置及びサイズを設定可能な設定部と、
前記設定部で設定された前記仮想投影面の各画素のワールド座標系における座標を前記光学系の歪み補正係数を用いてカメラ座標系に変換し、カメラ座標系に変換した座標及び前記複数の画素データに基づいて、前記仮想投影面の画像データを算出する画像処理部と、
画像処理部で算出した画像データを表示する表示部と、
を有し、
前記歪み補正係数は、第1補正係数から、前記第1補正係数よりも歪み補正率が高い補正係数であって前記光学系のレンズの物理的特性に基づいて算出された第2補正係数まで、歪み補正率が異なる複数の補正係数であり、
前記表示部では、複数の前記補正係数によりそれぞれ算出された画像データの表示用の画像信号を順次、表示することを特徴とする画像処理装置。
10.前記第1補正係数は、歪み補正を行わない補正係数であることを特徴とする前記9に記載の画像処理装置。
11.前記設定部により前記仮想投影面は第1位置と第2位置が設定されており、
前記仮想投影面は、初期値の前記第1補正係数に対応する前記第1位置から、最終値の前記第2補正係数に対応する前記第2位置まで、複数の前記補正係数に対応させて複数の位置が設定され、
前記表示部では、複数の前記補正係数及び該補正係数に対応する前記位置によりそれぞれ算出された画像データの表示用の画像信号を順次、表示することを特徴とする前記9又は10に記載の画像処理装置。
12.光学系を介して複数の画素を有する撮像素子に受光して得られた複数の画素データを用いて歪み補正処理した画像データを得る画像処理装置のプログラムであって、コンピュータを、
仮想投影面の各画素のワールド座標系における座標を前記光学系の歪み補正係数を用いてカメラ座標系に変換し、カメラ座標系に変換した座標及び前記複数の画素データに基づいて、前記仮想投影面の画像データを算出する画像処理部と、
前記画像処理部で算出した画像データの表示用の画像信号を出力する画像信号出力部、
として機能させ、
前記歪み補正係数は、第1補正係数から、前記第1補正係数よりも歪み補正率が高い補正係数であって前記光学系のレンズの物理的特性に基づいて算出された第2補正係数まで、歪み補正率が異なる複数の補正係数であり、
前記画像信号出力部では、複数の前記補正係数によりそれぞれ算出された画像データの表示用の画像信号を順次、出力することを特徴とするプログラム。
13.前記第1補正係数は、歪み補正を行わない補正係数であることを特徴とする前記12に記載のプログラム。
14.前記仮想投影面は第1位置と第2位置が設定されており、
前記仮想投影面は、初期値の前記第1補正係数に対応する前記第1位置から、最終値の前記第2補正係数に対応する前記第2位置まで、複数の前記補正係数に対応させて複数の位置が設定され、
前記画像信号出力部では、複数の前記補正係数及び該補正係数に対応する前記位置によりそれぞれ算出された画像データの表示用の画像信号を順次、出力することを特徴とする前記12又は13に記載のプログラム。
15.光学系と、
複数の画素を有する撮像素子と、
仮想投影面の各画素のワールド座標系における座標を前記光学系の歪み補正係数を用いてカメラ座標系に変換し、カメラ座標系に変換した座標及び前記撮像素子に受光して得られた複数の画素データに基づいて、前記仮想投影面の画像データを算出する画像処理部と、
前記画像処理部で算出した画像データの表示用の画像信号を出力する画像信号出力部と、
を有し、
前記歪み補正係数は、第1補正係数から、前記第1補正係数よりも歪み補正率が高い補正係数であって前記光学系のレンズの物理的特性に基づいて算出された第2補正係数まで、歪み補正率が異なる複数の補正係数であり、
前記画像信号出力部では、複数の前記補正係数によりそれぞれ算出された画像データの表示用の画像信号を順次、出力することを特徴とする撮像装置。
16.前記第1補正係数は、歪み補正を行わない補正係数であることを特徴とする前記15に記載の撮像装置。
17.前記仮想投影面は、第1位置と第2位置が設定されており、
前記仮想投影面は、初期値の前記第1補正係数に対応する前記第1位置から、最終値の前記第2補正係数に対応する前記第2位置まで、複数の前記補正係数に対応させて複数の位置が設定され、
前記画像信号出力部では、複数の前記補正係数及び該補正係数に対応する前記位置によりそれぞれ算出された画像データの表示用の画像信号を順次、出力することを特徴とする前記15又は16に記載の撮像装置。
本願発明によれば、仮想投影面を歪み補正係数を用いてカメラ座標系に変換し、変換したカメラ座標系の座標及び撮像素子の画素データに基づいて前記仮想投影面の画像データを算出し、前記歪み補正係数を第1補正係数から、前記第1補正係数よりも歪み補正率が高い補正係数であって光学系のレンズの物理的特性に基づいて算出された前記第2補正係数まで、補正率が異なる複数段階の補正係数に変更し、前記複数段階の補正係数を用いて算出した画像データを順次、表示させることにより、被写体の正確な認識を図ること、及び、比較的小規模な回路で、高速に処理することが可能となる。
本実施形態に係る歪曲補正を説明する模式図である。 仮想投影面VPの位置を移動させた例を示している。 撮像装置の概略構成を示すブロック図である。 メインの制御フローを示す図である。 ステップS30のサブルーチンを示す図である。 仮想投影面VPの座標を説明する図である。 カメラ座標系xyと撮像素子面IAとの対応関係を示す図である。 異なるレンズデータを用いた場合での歪曲補正を説明する模式図である。 表示画像(補正率0%)の例である。 表示画像(補正率20%)の例である。 表示画像(補正率40%)の例である。 表示画像(補正率65%)の例である。 表示画像(補正率90%)の例である。 表示画像(補正率100%)の例である。 第2の実施形態におけるメインの制御フローを示す図である。 カメラ座標系の画像中心oを回転中心として仮想投影面VPの位置を変更する例である。 仮想投影面VP0の中心ovを回転中心として仮想投影面VPの位置を変更する例である。 仮想投影面VP0を仮想pitch回転させた例を示すものである。 カメラ座標系の画像中心oを移動中心として仮想投影面VPの位置をオフセット移動する例である。 表示画像(補正率0%、位置移動0%)の例である。 表示画像(補正率20%、位置移動20%)の例である。 表示画像(補正率40%、位置移動40%)の例である。 表示画像(補正率65%、位置移動65%)の例である。 表示画像(補正率90%、位置移動90%)の例である。 表示画像(補正率100%、位置移動100%)の例である。
本発明を実施の形態に基づいて説明するが、本発明は該実施の形態に限られない。
図1は、本実施形態に係る歪曲補正を説明する模式図である。図1において、X、Y、Zはワールド座標系であり、原点Oはレンズ中心である。Zは光軸、XY平面はレンズ中心Oを通るレンズ中心面LCを含んでいる。点Pはワールド座標系XYZにおける対象物の物点である。θは光軸(Z軸に一致)に対する入射角度である。
x、yはカメラ座標系であり、xy平面は撮像素子面IAに対応する。oは画像中心であり光軸Zと撮像素子面との交点である。点pはカメラ座標系における撮像素子面上の点であり、物点Pをレンズの物理的特性に基づくパラメータ(以下、「レンズパラメータ」という)に基づく歪み補正係数を用いてカメラ座標系に変換したものである。
VPは仮想投影面である。仮想投影面VPは光学系のレンズ位置(レンズ中心面LC)に対して撮像素子(及び撮像素子面IA)とは反対側に設定される。仮想投影面VPは、ユーザによる操作部130(図3参照)への指示に基づいて、位置の移動及びサイズの変更を行うことが可能である。本願において「位置変更」とは、仮想投影面VPをXY平面上で平行移動させる場合のみならず、XY平面に対する角度変更(姿勢変更ともいう)をも含む概念である。
初期状態(初期の位置設定のこと、以下同様)において仮想投影面VPは、所定サイズでレンズ中心面LCと平行(XY方向)の所定位置(Z方向)に配置され、仮想投影面VPの中心ovはZ軸上に位置している。Gvは物点Pが仮想投影面VP上に投影された点であり、物点Pとレンズ中心Oを通る直線と仮想投影面VPとの交点である。図2における仮想投影面VP1は、仮想投影面VP0を操作部130の入力に基づいてXZ平面上で回転させた状態を示している。
[ブロック図]
図3は、撮像装置の概略構成を示すブロック図である。撮影装置は、撮像ユニット110、制御装置100、表示部120、操作部130を備えている。
撮像ユニット110は、短焦点のレンズ、撮像素子等から構成される。本実施形態においては、レンズとしては例えば広角レンズ、魚眼レンズがある。
制御装置100は、画像処理部101、設定部102、記憶部103から構成される。
設定部102では、操作部130への入力指示に基づいて仮想投影面VPの位置、サイズの設定を行う。
画像処理部101では、設定された仮想投影面VPの位置、サイズに基づいて仮想投影面上の各座標のカメラ座標系への変換テーブルを作成し、当該変換テーブルを用いて撮像ユニット110で撮影した画素データを処理して表示部120に表示させる画像データの作成を行う。また画像処理部は、表示用の画像信号の出力を行う画像信号出力部としても機能する。
記憶部103には、撮像ユニット110のレンズ(実レンズ)の物理的特性に基づくレンズパラメータにより算出された第2補正係数、歪み補正を行わない第1補正係数が記憶されている。また仮想投影面VPの位置、サイズ及び作成した変換テーブルの記憶も行う。なお歪み補正係数は、レンズのキャリブレーションデータの取得やレンズのfθ特性に基づく計算等により求めることができる。
表示部120は、液晶ディスプレイ等の表示画面を備え、撮像ユニット110で撮影した画素データに基づいて画像処理部101で作成した画像データに基づく表示用画像を逐次、表示画面に表示させる。
操作部130は、キーボード、マウス、あるいは表示部の液晶ディスプレイに重畳して配置したタッチパネルを備え、ユーザの入力操作を受け付ける。
[制御フロー]
図4は、本実施形態の制御フローを示す図である。図4はメインの制御フローを示す図であり、図5はステップS30のサブルーチンを示す図である。
ステップS10(「第1ステップ」に相当)では、仮想投影面VPの変換(設定)を行う。これは前述の様にユーザによる操作部130への入力指示により、設定部102により仮想投影面VPのワールド座標系における位置、サイズの設定が行われる。図2に示すように位置を変更することにより表示部120に表示されるカメラ視点が変更される(パン、チルトに相当)。また仮想投影面VPの位置の変更に伴いレンズ中心Oとの距離が変更されればズームイン、ズームアウトされることになる。またズームイン、ズームアウトは仮想投影面VPのサイズを変更することによっても行うことができる。仮想投影面VPの位置変更に関しての具体例は後述する。
またステップS10では、入力されたサイズ設定(あるいはデフォルト設定のサイズ値)に基づいて仮想投影面VPを画素数nに分割する。当該画素数は表示部120の表示総画素数(画面解像度)と同等かこれ以上であることが好ましい。以下においては例として、当該画素数n及び表示部120の表示総画素数はともに640×480pixel(総画素数30.7万)の固定条件で説明する。なお本実施形態においては仮想投影面VP上において隣接する画素との間隔は等間隔に設定しているので、画素数nが固定の場合には仮想投影面VPのサイズは固定となる。
ステップS20では、歪み補正係数の変更を行う。歪み補正係数は、初期値の第1補正係数から最終値の第2補正係数まで変更する。第1補正係数及び第2補正係数は記憶部103に記憶されており、第1補正係数は第2係数よりも歪み補正率が引く補正係数であり、本実施形態では歪み補正を行わない補正値に設定している。第2補正係数は撮像ユニット110のレンズの物理的特性に基づくレンズパラメータにより算出された補正係数である。第1補正係数から第2補正係数まで所定の刻み幅で歪み補正率を多段階で変更してゆく。なお第1補正係数と第2補正係数の間で複数の補正係数を予め設定しておき算出しておき、これを記憶部103に記憶しておくようにしてもよい。また所定の刻み幅(及び第1補正係数と第2補正係数の間で補正係数の個数)は、表示部120への表示周期(図9参照)に応じて適宜変更するようにしてもよい。更に、第1補正係数は操作部130への入力指示により変更可能な構成としてもよい。
ステップS30(「第2、第3ステップ」に相当)では、ステップS10で設定された仮想投影面VPの状態及びステップS20で設定された補正係数に基づいて、主に画像処理部101により歪み補正処理を行う。歪み補正処理について図5を参照して説明する。
図5はステップS30のサブルーチンを説明する図である。ステップS31では、仮想投影面VP上での各々の画素Gvのワールド座標系の座標Gv(X,Y,Z)を取得する。図6は、座標系を説明する模式図である。図6に示すように仮想投影面VPの4隅の点A(0,0,Za)、点B(0,479,Zb)、点C(639,479,Zc)、点D(639,0,Zd)で囲まれる平面を等間隔で640×480pixelの画素Gv(総画素数30.7万)に分割し、全ての画素Gvそれぞれのワールド座標系における座標を取得する。なお同図におけるX、Y座標の値は例示であり、理解を容易にするために、A点のX、Y座標をゼロとして表示している。
ステップS32では、画素Gvのワールド座標系での座標とステップS20で設定された歪み補正係数から、撮像素子面IAでの対応するカメラ座標系での座標Gi(x,y)を算出する。具体的には、当該歪み補正係数と各画素Gvの座標から得られる、光軸Zに対する入射角度θにより算出している(参考文献:国際公開第2010/032720号)。
図7はカメラ座標系xyと撮像素子面IAとの対応関係を示す図である。図7において点a〜dは、図6の点A〜Dをカメラ座標系に変換したものである。なお図6では点A〜Dで囲まれる仮想投影面VPは矩形の平面であるが、図7においてカメラ座標系に座標変換した後の点a〜dで囲まれる領域は(仮想投影面VPの位置に対応して)歪んだ形状となる。同図においては樽型形状に歪んだ例を示しているが、光学系の特性により糸巻型、陣笠型(中央では樽型で端部では直線あるいは糸巻型に変化する形状)の歪みとなる場合もある。
ステップS33では、座標Gi(x’,y’)から参照する撮像素子の画素を決定する。なお撮像素子の各画素の座標(x,y)におけるx、yは整数であるが、ステップS32で算出される座標Gi(x’,y’)のx’、y’は整数とは限らず小数部分を持つ実数値を取り得る。前者のようにx’、y’が整数で、座標Gi(x’,y’)と撮像素子の画素の位置とが一致する場合には、対応する撮像素子の画素の画素データを仮想投影面VP上の画素Gv(X,Y,Z)の画素データとして用いる。後者のようにx’、y’が整数でなくx’、y’とx、yとが一致しない場合には画素Gvの画素データとして、算出された座標Gi(x’,y’)周辺の画素、例えば座標Gi(x’,y’)の位置に近接する上位4箇所の画素の画素データを用いて、これらの単純平均値あるいは、座標Gi(x’,y’)に対する距離により近接する4箇所の画素に対して重み付けをして算出した画素データを用いたりしてもよい。なお周辺の箇所としては4箇所には限られず1箇所、又は16箇所若しくはそれ以上であってもよい。
当該ステップS31からステップS33を、図6の起点となる点A(0,0,Za)から1画素(ピクセル)ずつ移動させて右下の終点C(639,479,Zc)までの各画素(ピクセル)について実行することで全画素について歪み補正が行われた画像データを取得することができる。ここまでが図5に示したステップS30のサブルーチンに関する制御である。
図5の制御フローの説明に戻る。ステップS40(「第4ステップ」に相当)では、ステップS30で取得した画像データを表示部120の表示画面に表示させる。なおステップS20からS40は逐次実行されるものであり、終了の指示が入力されるまで(ステップS50:Yes)撮影された画素データに基づく歪み処理後の画像データの表示用画像を表示部120に出力してリアルタイムで表示させる。
図8、図9に基づいて本実施形態の表示例について説明する。図8は図1に対応する図であり、図8(a)、図8(b)、図8(c)ではそれぞれ異なるレンズデータを用いている。図8(c)に示すレLens3は第2補正係数に対応する撮像ユニット110のレンズ(実レンズ)を示している。Lens1は第1補正係数に対応する仮想レンズを示しておりLens2は、第1補正係数と第2補正係数との間の補正係数(以下、「補間補正係数」ともいう)に対応する仮想レンズを示している。補正係数(Lens)が変更されることにより物点Pをカメラ座標系に変換した点pの座標も変化することになる。
補足すると、仮想投影面VPの位置及び物点Pの位置が変化しないにも拘わらず、図8(c)、図8(b)、図8(a)と補正率を低くすることに対応して撮像素子面IAの対応する位置も、より外側に移動してゆく。このときには、実際の実レンズは変更しておらず、内部の処理に用いるレンズのパラメータ(及びこれに対応する歪み補正係数)を変更しているだけであり、図8(b)、図8(a)の点pの位置に入射される被写体は実際にはこれらの図に示す物点Pの位置にはなく、これよりも画角の端部側に存在することになる。つまり、レンズパラメータを変更することにより、これに対応する歪み補正率の変更のみならず画角の変更も行われることになる。
図9から図14は、表示部120に表示させた表示画像の例であり、図9は第1補正係数として補正率が0%(補正を行わない)で、図14は第2補正係数として補正率100%、図10から図13はその補間補正係数として、それぞれ補正率20%、40%、65%、90%の条件下で算出された画像データを表示させた例である。表示部120には、図9を初期画像として、最終画像の図14まで一定の速度で表示画像を順次更新しながら表示させている。例えばフレームレート30fpsであれば、1%/2フレームの割合で補正率を除々に高くした画像データを更新しながら表示部120に表示させ、これを可変可能な一定の周期で繰り返している。
従来のモーフィング画像のように初期画像と最終画像を合成して除々に変化させる画像データを生成するのに比べて、本実施形態においては仮想投影面VPを設定して、歪み補正率を変化させながら画像データを算出しているので、一回の画像処理で除々に変化する画像データを得ることができる。これにより比較的小規模な回路であっても高速に画像データを算出できるので、回路規模を増強せずに高速フレームの画像データの表示が可能となる。
図9の画像単体では視野角が広いが被写体の歪みにより距離や大きさを認識し難い、これに対して図9〜図14の様に除々に補正率を変化させた画像を表示させることにより歪みが解消され距離や大きさを正しく認識することができる。なお図9から図14まで表示させる周期としては数秒に設定しているが、操作部130への指示により適宜変更するようにしてもよい。またこれらの説明においては、初期画像として第1補正係数に対応する画像データ、次に補間補正係数、そして最終画像として第2補正係数に対応する画像データとする順でそれぞれに基づいて算出した画像データを表示する例について説明したが、初期画像と最終画像はそれぞれ第1補正係数、第2補正係数の間の任意の補正率に設定してもよい。例えば、初期画像と最終画像の歪み補正率の組み合わせを、0%と40%、あるいは40%と60%とする場合である。
更に、表示順をその逆に設定してもよい。この場合は、表示部120には、最終値の歪み補正率が高い第2補正係数に基づいて算出された画像データを初期画像として表示され、続いて歪み補正率が徐々に低くなる画像データを表示し、最終画像として初期値の第1補正係数に対応する画像データが表示される。これを可変可能な一定の周期で繰り返す。
[第2の実施形態]
次に、第2の実施形態について図15の制御フローに基づいて説明する。第2の実施形態においては図4に示した実施形態と異なり補正係数を変更するのに併せて仮想投影面の位置も変更する。
図4に示した制御フローと同じ処理については同じ符号を示しており説明を省略する。また図15に示す制御以外の構成は、図1から図8で説明した構成と同一である。
第2の実施形態においては、ステップS15において、仮想投影面の位置は、第1位置と第2位置の2箇所の位置が設定される。その他の設定は、図4に示したステップS10と同じ処理を行う。
ステップS25では、初期値の(1)第1補正係数及び第1位置から、最終値の(2)第2補正係数及び第2位置まで除々に、これらを変更してゆく。補正係数と位置の変更は対応するように変更してゆく。例えば、補正係数と位置のそれぞれの初期値を0%と最終値を100%として両者を同じ比率で変更する。変更の具体例については後述する。ステップS30では、ステップS25で設定された補正係数及び仮想投影面VPの位置に基づいて歪み補正処理した画像データを取得する。ここで、位置変更の具体例について図16から図19に基づいて説明する。
[仮想投影面VPの位置の変更の具体例]
図16は、カメラ座標系の画像中心oを回転中心(若しくは移動中心)として仮想投影面VP0の位置を変更する例である。図16に示すように画像中心oを回転中心としてx軸回りの回転がpitch(tilt:チルトともいう)であり、y軸回りの回転がyaw(pan:パンともいう)、Z軸回りの回転がrollである。
図17は、入力された回転量の設定値に基づいて仮想投影面VP0の中心ovを回転中心として仮想投影面VPの位置を変更する例である。仮想投影面VP0上の直交する関係となる2軸の一方をYaw−axis、他方をP−axisとして設定する。両者は中心ovを通る軸であり、中心ovを回転中心としてYaw−axis回りの回転を仮想yaw回転、P−axis回りの回転を仮想pitch回転という。以下においては仮想カメラCa0を回転あるいは位置変更させたことに相当する視点変換が行われる。
図18は、仮想pitch回転させた例であり、仮想投影面VP0を位置変更して仮想pitch回転させたものが仮想投影面VP1であり、位置変更後において仮想カメラCa1は上方に位置し、カメラ視点cavは見下げる方向となる。
図19は、入力されたオフセット移動量の設定値に基づいて仮想投影面VP0をx方向、y方向、Z方向にそれぞれオフセット移動(平行移動)させた例を示すものである。初期状態においては、Z方向へのオフセット移動は、ズームイン、ズームアウトと同様の動きとなる。初期状態以外においては、各方向へのオフセット移動は光学系の撮影領域外の暗部を画像領域外に移動させる際に有効である。
図20から図25は、表示部120に表示させた表示画像の例である。これらの図の例では、補正率を変化に対応させて仮想投影面VPの位置も変化させている。仮想投影面は第1位置と第2位置が設定されており、同図の例では第1位置は初期位置(レンズ中心面LCと平行に配置され、仮想投影面VPの中心ovはZ軸上に位置)である。第2位置は、初期位置に対してpitch回転(以下実pitchともいう)を−45deg(図16参照)及び仮想pitch回転を−45deg(図17、図18参照)させたものである。
初期値では補正率と仮想投影面VPの位置はそれぞれ補正率0%(第1補正係数)と第1位置である。最終値では補正率と位置はそれぞれ補正率100%(第2補正係数)と第2位置である。以下の説明においては初期値の第1位置は位置移動率0%、最終値の第2位置は位置移動率100%として説明する。また以下に説明する実施形態では、位置移動率と補正率は同じ変化幅で変化するような対応関係としている。例えば補正率が10%の場合には、位置移動率も同じ10%に設定している。なお、補正率と位置変動率は同じ変化幅に限定する必要はなく、位置変動率は、0%と100%の2段階で変更するようにしてもよい。
図20は、初期値として補正率0%(第1補正係数)で位置移動率0%(第1位置)の条件で算出した画像データを表示させた例である。図21は補正率、位置移動率がともに20%の条件下で算出された画像データを表示させた例である。図22、図23、図24、図25は同様に、補正率、位置移動率がともに40%、65%、90%、100%の条件下で算出した画像データを表示させた例である。図25では歪み補正率が100%とすることにより画像の歪みは解消されており、また位置の移動により仮想pitch及び実pitchがともに−45deg変更されており被写体を見下ろすように視点変更がなされている。
表示部120には、図20を初期画像として、最終画像の図25まで一定の速度で表示画像を順次更新しながら表示させている。例えばフレームレート30fpsであれば、補正率及び位置移動率をともに1%/2フレームの割合で除々に変更した画像データを図20、図21、図22、図23、図24、図25のような補正率及び位置移動率が低い画像から高い画像まで順に表示させ、これを一定周期で繰り返している。
本実施形態によれば、位置が設定された前記仮想投影面を補正係数によりカメラ座標系に変換し、変換したカメラ座標系の座標及び前記画素の画素データに基づいて前記仮想投影面の画像データの算出を行うに際し、補正係数及び位置のデータを変更させながら画像データの算出を行うことにより、歪補正率変更とともに仮想投影面の位置変更(カメラ視点の変更)を並行して行う場合であっても、別なプロセスを設ける必要がない。これにより図4に示した実施形態と同じ処理方式や装置に対して新たなリソースの増強を必要とせずに位置変更と歪補正率変更を同時に行うことが可能となる。
以上に説明した実施の形態では、集光レンズを含む光学系として、単玉レンズからなる光学系を例示して説明したが、集光レンズは複数枚のレンズで構成されてもよく、光学系には集光レンズ以外の光学素子を備えていてもよいことは勿論であり、本願の発明を適用できるものである。その場合には、歪み補正係数は、光学系全体としての値を利用すればよい。しかしながら、撮像装置の小型化や低コスト化の上では、以上の実施の形態で例示したように、単玉のレンズを用いることが最も好ましく、単玉のレンズとしては単玉の広角レンズ、魚眼レンズ等が挙げられる。
100 制御装置
101 画像処理部
102 設定部
103 記憶部
110 撮像ユニット
120 表示部
130 操作部
VP 仮想投影面
LC レンズ中心面
IA 撮像素子面
O レンズ中心
o 画像中心
ov 仮想投影面の中心

Claims (17)

  1. 光学系を介して複数の画素を有する撮像素子に受光して得られた複数の画素データを用いて歪み補正処理した画像データを得る画像処理方法において、
    ワールド座標系の仮想投影面の位置及びサイズを設定する第1ステップと、
    前記第1ステップで設定された前記仮想投影面の各画素のワールド座標系における座標を前記光学系の歪み補正係数を用いてカメラ座標系に変換し、変換したカメラ座標系における座標及び前記複数の画素データに基づいて前記第1ステップで設定された仮想投影面の画像データを算出する第2ステップと、
    前記第2ステップで算出された画像データを用いて表示用画像を出力する第3ステップと、
    を有し、
    前記第2ステップにおける前記歪み補正係数は、第1補正係数から、前記第1補正係数よりも歪み補正率が高い補正係数であって前記光学系のレンズの物理的特性に基づいて算出された第2補正係数まで、歪み補正率が異なる複数段階の補正係数に変更され、
    前記第2ステップ及び前記第3ステップにより前記複数段階のぞれぞれの段階における補正係数を用いて算出された画像データを用いて、前記表示用画像を順次切り替えて出力させることを特徴とする画像処理方法。
  2. 前記第1補正係数は、歪み補正を行わない補正係数であることを特徴とする請求項1に記載の画像処理方法。
  3. 前記第1ステップにおけるワールド座標系の仮想投影面の位置を第1位置に設定し、前記第2ステップにおける画像データを、前記第1補正係数及び前記第1位置に基づいて算出して、算出した画像データを用いて前記第3ステップにおいて表示用画像を出力した後に、
    前記第1ステップにおけるワールド座標系の仮想投影面の位置を前記第1位置と異なる第2位置に設定し、前記第2ステップにおける画像データを、前記第1補正係数よりも歪み補正率が高い第2補正係数及び前記第2位置に基づいて算出して、算出した画像データを用いて前記第3ステップにおいて表示用画像を出力させることを順次行い、徐々に歪み補正率が高い補正係数を用いて算出された画像データを用いて、表示用画像を切り替えて出力させることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理方法。
  4. 前記第1ステップでは、ワールド座標系の仮想投影面の第1位置と第2位置を設定し、
    前記第2ステップでは、前記補正係数と前記仮想投影面の位置を初期値の前記第1補正係数及び該第1補正係数に対応させた前記第1位置から、最終値の前記第2補正係数及び該第2補正係数に対応させた前記第2位置まで、補正率と位置をともに変えて複数段階に変更し、
    前記第3ステップでは変更した複数の前記補正係数及び前記位置により算出した画像データを用いて、表示用画像を切り替えて出力させることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理方法。
  5. 前記第1ステップにおける仮想投影面の位置及びサイズは、ユーザの指示に基づいて設定されることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の画像処理方法。
  6. 光学系を介して複数の画素を有する撮像素子に受光して得られた複数の画素データを用いて歪み補正処理した画像データを得る画像処理装置であって、
    位置及びサイズが設定された仮想投影面の各画素のワールド座標系における座標を前記光学系の歪み補正係数を用いてカメラ座標系に変換し、カメラ座標系に変換した座標及び前記複数の画素データに基づいて、前記仮想投影面の画像データを算出する画像処理部と、
    前記画像処理部で算出した画像データの表示用の画像信号を出力する画像信号出力部と、
    を有し、
    前記歪み補正係数は、第1補正係数から、前記第1補正係数よりも歪み補正率が高い補正係数であって前記光学系のレンズの物理的特性に基づいて算出された第2補正係数まで、歪み補正率が異なる複数の補正係数であり、
    前記画像信号出力部では、複数の前記補正係数によりそれぞれ算出された画像データの表示用の画像信号を順次、出力することを特徴とする画像処理装置。
  7. 前記第1補正係数は、歪み補正を行わない補正係数であることを特徴とする請求項6に記載の画像処理装置。
  8. 前記仮想投影面は、第1位置と第2位置が設定されており、
    前記仮想投影面は、初期値の前記第1補正係数に対応する前記第1位置から、最終値の前記第2補正係数に対応する前記第2位置まで、複数の前記補正係数に対応させて複数の位置が設定され、
    前記画像信号出力部では、複数の前記補正係数及び該補正係数に対応する前記位置によりそれぞれ算出された画像データの表示用の画像信号を順次、出力することを特徴とする請求項6又は7に記載の画像処理装置。
  9. 光学系を介して複数の画素を有する撮像素子に受光して得られた複数の画素データを用いて歪み補正処理した画像データを得る画像処理装置であって、
    ワールド座標系における仮想投影面の位置及びサイズを設定可能な設定部と、
    前記設定部で設定された前記仮想投影面の各画素のワールド座標系における座標を前記光学系の歪み補正係数を用いてカメラ座標系に変換し、カメラ座標系に変換した座標及び前記複数の画素データに基づいて、前記仮想投影面の画像データを算出する画像処理部と、
    画像処理部で算出した画像データを表示する表示部と、
    を有し、
    前記歪み補正係数は、第1補正係数から、前記第1補正係数よりも歪み補正率が高い補正係数であって前記光学系のレンズの物理的特性に基づいて算出された第2補正係数まで、歪み補正率が異なる複数の補正係数であり、
    前記表示部では、複数の前記補正係数によりそれぞれ算出された画像データの表示用の画像信号を順次、表示することを特徴とする画像処理装置。
  10. 前記第1補正係数は、歪み補正を行わない補正係数であることを特徴とする請求項9に記載の画像処理装置。
  11. 前記設定部により前記仮想投影面は第1位置と第2位置が設定されており、
    前記仮想投影面は、初期値の前記第1補正係数に対応する前記第1位置から、最終値の前記第2補正係数に対応する前記第2位置まで、複数の前記補正係数に対応させて複数の位置が設定され、
    前記表示部では、複数の前記補正係数及び該補正係数に対応する前記位置によりそれぞれ算出された画像データの表示用の画像信号を順次、表示することを特徴とする請求項9又は10に記載の画像処理装置。
  12. 光学系を介して複数の画素を有する撮像素子に受光して得られた複数の画素データを用いて歪み補正処理した画像データを得る画像処理装置のプログラムであって、コンピュータを、
    仮想投影面の各画素のワールド座標系における座標を前記光学系の歪み補正係数を用いてカメラ座標系に変換し、カメラ座標系に変換した座標及び前記複数の画素データに基づいて、前記仮想投影面の画像データを算出する画像処理部と、
    前記画像処理部で算出した画像データの表示用の画像信号を出力する画像信号出力部、
    として機能させ、
    前記歪み補正係数は、第1補正係数から、前記第1補正係数よりも歪み補正率が高い補正係数であって前記光学系のレンズの物理的特性に基づいて算出された第2補正係数まで、歪み補正率が異なる複数の補正係数であり、
    前記画像信号出力部では、複数の前記補正係数によりそれぞれ算出された画像データの表示用の画像信号を順次、出力することを特徴とするプログラム。
  13. 前記第1補正係数は、歪み補正を行わない補正係数であることを特徴とする請求項12に記載のプログラム。
  14. 前記仮想投影面は第1位置と第2位置が設定されており、
    前記仮想投影面は、初期値の前記第1補正係数に対応する前記第1位置から、最終値の前記第2補正係数に対応する前記第2位置まで、複数の前記補正係数に対応させて複数の位置が設定され、
    前記画像信号出力部では、複数の前記補正係数及び該補正係数に対応する前記位置によりそれぞれ算出された画像データの表示用の画像信号を順次、出力することを特徴とする請求項12又は13に記載のプログラム。
  15. 光学系と、
    複数の画素を有する撮像素子と、
    仮想投影面の各画素のワールド座標系における座標を前記光学系の歪み補正係数を用いてカメラ座標系に変換し、カメラ座標系に変換した座標及び前記撮像素子に受光して得られた複数の画素データに基づいて、前記仮想投影面の画像データを算出する画像処理部と、
    前記画像処理部で算出した画像データの表示用の画像信号を出力する画像信号出力部と、
    を有し、
    前記歪み補正係数は、第1補正係数から、前記第1補正係数よりも歪み補正率が高い補正係数であって前記光学系のレンズの物理的特性に基づいて算出された第2補正係数まで、歪み補正率が異なる複数の補正係数であり、
    前記画像信号出力部では、複数の前記補正係数によりそれぞれ算出された画像データの表示用の画像信号を順次、出力することを特徴とする撮像装置。
  16. 前記第1補正係数は、歪み補正を行わない補正係数であることを特徴とする請求項15に記載の撮像装置。
  17. 前記仮想投影面は、第1位置と第2位置が設定されており、
    前記仮想投影面は、初期値の前記第1補正係数に対応する前記第1位置から、最終値の前記第2補正係数に対応する前記第2位置まで、複数の前記補正係数に対応させて複数の位置が設定され、
    前記画像信号出力部では、複数の前記補正係数及び該補正係数に対応する前記位置によりそれぞれ算出された画像データの表示用の画像信号を順次、出力することを特徴とする請求項15又は16に記載の撮像装置。
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