JPWO2011142422A1 - 立体撮像装置及び立体撮像装置の自動焦点調節方法 - Google Patents

立体撮像装置及び立体撮像装置の自動焦点調節方法 Download PDF

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Abstract

本発明の一態様に係る立体撮像装置の自動焦点調節方法は、第1の撮影光学系の第1のフォーカスレンズを第1のサーチ範囲内でサーチ動作させたときに第1のレンズ位置(合焦位置)が見つからなかった場合に、第2の撮影光学系の第2のフォーカスレンズを前記第1のサーチ範囲内でサーチ動作させ、該サーチ動作時に前記第2の撮像部から取得される第2の視点画像に基づいて前記第2のフォーカスレンズが被写体に合焦する第2のレンズ位置を探索する工程と、前記第1のサーチ範囲内で探索された前記第2のレンズ位置に前記第2のフォーカスレンズを移動させる工程と、前記第1のサーチ範囲内で探索された前記第2のレンズ位置と記憶部に予め記憶されたフォーカス位置ずれ量とに基づいて前記第1のレンズ位置を算出する工程と、前記算出した第1のレンズ位置に前記第1のフォーカスレンズを移動させる工程とを含む。

Description

本発明は立体撮像装置及び立体撮像装置の自動焦点調節方法に係り、特に2つの撮像部の合焦位置を効率よく探索し、かつ合焦精度も高くする技術に関する。
従来から2つの撮像部を備えた立体撮像装置が数多く提案されている(特許文献1、2参照)。立体撮像装置は、2つの撮像部を使って同一被写体を異なる視点から撮像する立体撮像を行うことができるとともに、超広角のパノラマ撮像や2つの撮像部各々で異なる感度での撮像等を行うことができる。
2つの撮像部で上記立体撮像を行うものにあっては、2つの撮像部が、右眼、左眼に相当する位置に視差を持たせて並べられて設けられており、双方の撮像部から出力された画像信号に基づいて後段の信号処理部で右眼用の画像信号と左眼用の画像信号とが各々生成される。こうして立体撮像装置の信号処理部で生成された右眼用の画像信号と左眼用の画像信号とが、3次元表示が可能な表示画面を有する表示装置に入力されると、その表示画面上に立体画像が表示される。
ところで、デジタルカメラにおいては、ピント調整、つまり合焦位置の調整を行うにあたって、内部に配備されている自動焦点調節手段が、撮像光学系内のフォーカスレンズを所定のサーチ範囲内で移動させ、フォーカスレンズを移動させている期間に撮像している画像のコントラストを検出し、コントラストが最大となる合焦位置(レンズ位置)にフォーカスレンズを移動させる、いわゆるコントラストAF(Auto Focus)を行っているものが多い。
上記特許文献1の立体撮像装置においては、2つの撮像部が同じ被写体を捉えているということを理由に、一方の撮像部のみでコントラストAFを実施し、そのコントラストAFの結果を他方の撮像部に反映させることで、2つの撮像部を有する撮像装置のコントラストAFに要する時間の短縮化が図られている。また特許文献2の立体撮像装置には、双方の撮像部が備えるフォーカスレンズを相互に逆の方向にそれぞれ移動させるAFサーチを行わせ、双方の撮像部のうち、先に合焦位置を検出した撮像部の方のAFサーチ結果を使って双方の撮像部の合焦位置を決定するという技術が提案されている。
特開2005−45511号公報 特開2006−162990号公報
しかしながら、2つの撮像部には、フォーカスレンズのレンズ径やレンズ鏡胴の径や撮像素子の受光感度のばらつき等がどうしても存在する(以降の記載においてはこれらを総称して個体差という)。このため、上記特許文献1、2のように一方の撮像部の合焦位置を他方の撮像部に反映させる構成にすると、その個体差により他方の撮像部の合焦位置がずれてしまうという問題がある。
一方、それぞれの撮像部で個別にAF動作を行わせると、2つの撮像部の個体差の問題を解決することができるが、効率が悪いという問題がある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、2つの撮像部でのAF動作を効率よく行うことができ、かつ2つの撮像部に個体差があっても合焦精度の高い焦点調節を行うことができる立体撮像装置及びその自動焦点調節方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明の第1の態様に係る立体撮像装置は、第1のフォーカスレンズを含む第1の撮影光学系と、該第1の撮影光学系を介して結像される被写体光を光電変換して第1の視点画像を出力する第1の撮像素子とを有する第1の撮像部と、第2のフォーカスレンズを含む第2の撮影光学系と、該第2の撮影光学系を介して結像される被写体光を光電変換して第2の視点画像を出力する第2の撮像素子とを有する第2の撮像部と、同一距離の被写体に合焦するときの前記第1のフォーカスレンズの第1のレンズ位置と前記第2のフォーカスレンズの第2のレンズ位置とのフォーカス位置ずれ量が予め記憶された記憶部と、前記第1のフォーカスレンズを所定の第1のサーチ範囲内でサーチ動作させ、前記第1の撮像部から取得される第1の視点画像に基づいて被写体に合焦する第1のレンズ位置を探索し、該第1のレンズ位置に前記第1のフォーカスレンズを移動させ、前記第2の撮影光学系については、前記探索された前記第1のレンズ位置に対応する前記第2のフォーカスレンズのレンズ位置の前後の前記第1のサーチ範囲よりも狭い第2のサーチ範囲内で前記第2のフォーカスレンズをサーチ動作させ、前記第2の撮像部から取得される第2の視点画像に基づいて被写体に合焦する第2のレンズ位置を探索し、該第2のレンズ位置に前記第2のフォーカスレンズを移動させる焦点調節部とを備え、前記焦点調節部は、前記第1のサーチ範囲内で前記第1のレンズ位置の合焦位置が見つからなかった場合には、前記第2のフォーカスレンズを前記第1のサーチ範囲内でサーチ動作させ、前記第2の撮像部から取得される第2の視点画像に基づいて被写体に合焦する第2のレンズ位置を探索し、該第2のレンズ位置に前記第2のフォーカスレンズを移動させ、前記探索された前記第2のレンズ位置と前記記憶部に記憶されたフォーカス位置ずれ量とに基づいて前記第1のレンズ位置を算出し、該第1のレンズ位置に前記第1のフォーカスレンズを移動させるようにしたものである。
上記第1の態様によれば、前記第1の撮影光学系については、前記第1のフォーカスレンズを所定の第1のサーチ範囲内でサーチ動作させ、被写体に合焦する第1のレンズ位置を探索し、その第1のレンズ位置に第1のフォーカスレンズを移動させ、一方、前記第2の撮影光学系については、前記探索された第1のレンズ位置に対応する第2のフォーカスレンズのレンズ位置の前後の前記第1のサーチ範囲よりも狭い第2のサーチ範囲内で第2のフォーカスレンズをサーチ動作させ、被写体に合焦する第2のレンズ位置を探索し、この第2のレンズ位置に第2のフォーカスレンズを移動させるようにした。このため、第1、第2の撮像部の個体差の影響を受けない焦点合わせを行うことができる。更に、最初に探索した合焦位置(第1のレンズ位置)を利用して第2のフォーカスレンズの第2のサーチ範囲を第1のサーチ範囲よりも狭くすることで、第2のフォーカスレンズの合焦位置(第2のレンズ位置)の探索を短時間で行うことができる。
また、前記第1のサーチ範囲内で第1のレンズ位置の合焦位置が見つからなかった場合には、前記第2のフォーカスレンズを前記第1のサーチ範囲内でサーチ動作させ、前記第2の撮像部から取得される第2の視点画像に基づいて被写体に合焦する第2のレンズ位置を探索し、この探索した第2のレンズ位置に第2のフォーカスレンズを移動させるようにした。このため、第2のフォーカスレンズを精度よく合焦位置に移動させることができる。更に、前記第1のレンズ位置の合焦位置が見つからなかった第1のフォーカスレンズについては、前記探索された前記第2のレンズ位置と前記記憶部に記憶されたフォーカス位置ずれ量とに基づいて前記第1のレンズ位置を算出し、この算出した第1のレンズ位置に第1のフォーカスレンズを移動させるようにした。このため、前記第1、第2の撮像部に個体差があっても精度よく焦点調節を行うことができる。
本発明の第2の態様に係る立体撮像装置は、上記第1の態様において、前記焦点調節部は、前記第1のサーチ範囲内で前記第1のレンズ位置を探索することができず、かつ前記第2のレンズ位置が探索できた場合には、前記探索された前記第2のレンズ位置に対応する前記第1のフォーカスレンズのレンズ位置の前後の前記第1のサーチ範囲よりも狭い第2のサーチ範囲内で前記第1のフォーカスレンズをサーチ動作させ、前記第1の撮像部から取得される第1の視点画像に基づいて被写体に合焦する第1のレンズ位置を探索し、該第1のレンズ位置に前記第1のフォーカスレンズを移動させ、前記第2のサーチ範囲内で前記第1のレンズ位置の合焦位置が見つからなかった場合には、前記探索された前記第2のレンズ位置と前記記憶部に記憶されたフォーカス位置ずれ量とに基づいて前記第1のレンズ位置を算出し、該第1のレンズ位置に前記第1のフォーカスレンズを移動させるようにしたものである。
上記第2の態様によれば、前記第2のフォーカスレンズの第1のサーチ範囲のサーチ結果に基づいて第1のフォーカスレンズを第2のサーチ範囲内でサーチ動作(再サーチ)させるようにしたため、合成精度を高めることができる。
本発明の第3の態様に係る立体撮像装置は、上記第1又は第2の態様において、前記焦点調節部は、前記第2のサーチ範囲内で前記第2のレンズ位置の合焦位置が見つからなかった場合には、前記探索された前記第1のレンズ位置と前記記憶部に記憶されたフォーカス位置ずれ量とに基づいて前記第2のレンズ位置を算出し、該第2のレンズ位置に前記第2のフォーカスレンズを移動させるようにしたものである。
これにより、前記第2のサーチ範囲内で第2のフォーカスレンズの第2のレンズ位置の合焦位置が見つからなかった場合でも、第2のフォーカスレンズに対応する第2のレンズ位置を、第1、第2の撮像部に個体差があっても精度よく求めることができる。
本発明の第4の態様に係る立体撮像装置は、上記第1から第3のいずれかの態様において、前記焦点調節部は、前記第1の撮影光学系の光軸と前記第2の撮影光学系の光軸とが交差するクロスポイントに対応する被写体距離の被写体に合焦するフォーカスレンズ位置を記憶するレンズ位置記憶部を有し、前記第1のサーチ範囲内で前記第1のレンズ位置及び第2のレンズ位置がいずれも探索できない場合には、前記レンズ位置記憶部に記憶されたフォーカスレンズ位置に前記第1のフォーカスレンズ及び第2のフォーカスレンズを移動させるようにしたものである。
クロスポイントの距離にある被写体像は、視差量がほとんど発生しないことから、過度な立体感が生じない。このため、ユーザがクロスポイントの距離にある被写体像を立体視する際に不快感をおぼえることが少ない。したがって、前記第1のサーチ範囲内で第1、第2のレンズ位置が探索できない場合には、前記クロスポイントの距離にピントが合うように前記第1のフォーカスレンズ及び第2のフォーカスレンズを移動させることが好ましい。
本発明の第5の態様に係る立体撮像装置は、上記第1から第3のいずれかの態様において、前記第1の撮像部及び第2の撮像部からそれぞれ取得される第1の視点画像及び第2の視点画像を相対的に画像シフトすることにより視差を調整する視差調整部と、前記視差調整部による画像シフトのシフト量に基づいて前記第1の撮影光学系の光軸と前記第2の撮影光学系の光軸との仮想的な光軸の変化後のクロスポイントに対応する被写体距離を算出する距離算出部とを備え、前記焦点調節部は、被写体距離ごとに該被写体距離の被写体に合焦するフォーカスレンズ位置を記憶するレンズ位置記憶部を有し、前記第1のサーチ範囲内で前記第1のレンズ位置及び第2のレンズ位置がいずれも探索できない場合には、前記算出された被写体距離に対応するレンズ位置を前記レンズ位置記憶部から読み出し、前記第1のフォーカスレンズ及び第2のフォーカスレンズを前記読み出したレンズ位置に移動させるようにしたものである。
前記第1の視点画像及び第2の視点画像を相対的に画像シフトすることにより、第1、第2の撮影光学系の光軸のクロスポイントを仮想的に移動させることができる。そして、前記距離算出部は、前記画像シフトすることにより変化した仮想のクロスポイントの距離を算出し、前記焦点調節部は、前記算出した距離の被写体に合焦するレンズ位置を前記レンズ位置記憶部から読み出し、その読み出したレンズ位置に前記第1、第2のフォーカスレンズを移動させる。尚、読み出されるレンズ位置は、第1、第2の撮像部に個体差に応じてそれぞれ別々のレンズ位置が読み出され、又は第1、第2のフォーカスレンズのいずれか一方のレンズ位置と、そのレンズ位置に対応するフォーカス位置ずれ量とが読み出される。
本発明の第6の態様に係る立体撮像装置は、上記第5の態様において、前記第1の撮像部及び第2の撮像部からそれぞれ取得される第1の視点画像及び第2の視点画像に基づいて立体画像を表示させる立体表示部を備え、前記視差調整部は、視差をマニュアル調整するための操作部材と、該操作部材の操作に応じて前記第1の視点画像及び第2の視点画像の前記立体表示部における表示位置を相対的に画像シフトさせる第1の画像シフト部とを有する。
本発明の第7の態様に係る立体撮像装置は、上記第5又は第6の態様において、前記視差調整部は、前記第1の撮像部及び第2の撮像部からそれぞれ取得される第1の視点画像及び第2の視点画像のフォーカスエリアにおける被写体の位置ずれを検出する検出部と、前記検出された位置ずれがゼロになるように前記第1の視点画像及び第2の視点画像を相対的に画像シフトさせる第2の画像シフト部とを有する。
本発明の第8の態様に係る立体撮像装置は、上記第1又は第2の態様において、前記第1の撮影光学系及び第2の撮影光学系はそれぞれズームレンズを含んでおり、前記記憶部は、前記ズームレンズのズーム位置ごとに、同一距離の被写体に合焦するときの前記第1のフォーカスレンズの第1のレンズ位置と前記第2のフォーカスレンズの第2のレンズ位置とのフォーカス位置ずれ量を予め記憶しており、前記焦点調節部は、前記第1のレンズ位置を算出する際に、前記ズームレンズのズーム位置に対応するフォーカス位置ずれ量を前記記憶部から読み出し、該フォーカス位置ずれ量と前記探索された前記第2のレンズ位置とに基づいて前記第1のレンズ位置を算出するようにしたものである。
前記第1、第2の撮像部の個体差により生じる同一被写体に合焦するときの第1、第2のフォーカスレンズのフォーカス位置ずれ量は、ズーム位置により異なる。このため、上記第8の態様では、前記第1のレンズ位置を算出する際に、ズーム位置に対応するフォーカス位置ずれ量を前記記憶部から読み出し、このフォーカス位置ずれ量と前記第2のレンズ位置とに基づいて前記第1のレンズ位置を算出するようにしている。
本発明の第9の態様に係る立体撮像装置は、上記第3の態様において、前記第1の撮影光学系及び第2の撮影光学系はそれぞれズームレンズを含んでおり、前記記憶部は、前記ズームレンズのズーム位置ごとに、同一距離の被写体に合焦するときの前記第1のフォーカスレンズの第1のレンズ位置と前記第2のフォーカスレンズの第2のレンズ位置とのフォーカス位置ずれ量を予め記憶しており、前記焦点調節部は、前記第2のレンズ位置を算出する際に、前記ズームレンズのズーム位置に対応するフォーカス位置ずれ量を前記記憶部から読み出し、該フォーカス位置ずれ量と前記探索された前記第1のレンズ位置とに基づいて前記第2のレンズ位置を算出するようにしたものである。
上記第9の態様では、第8の態様と同様に、前記第2のレンズ位置を算出する際に、ズーム位置に対応するフォーカス位置ずれ量を前記記憶部から読み出し、このフォーカス位置ずれ量と前記第1のレンズ位置とに基づいて前記第2のレンズ位置を算出するようにしている。
本発明の第10の態様は、第1のフォーカスレンズを含む第1の撮影光学系と、該第1の撮影光学系を介して結像される被写体光を光電変換して第1の視点画像を出力する第1の撮像素子とを有する第1の撮像部と、第2のフォーカスレンズを含む第2の撮影光学系と、該第2の撮影光学系を介して結像される被写体光を光電変換して第2の視点画像を出力する第2の撮像素子とを有する第2の撮像部と、同一距離の被写体に合焦するときの前記第1のフォーカスレンズの第1のレンズ位置と前記第2のフォーカスレンズの第2のレンズ位置とのフォーカス位置ずれ量が予め記憶された記憶部とを備えた立体撮像装置の自動焦点調節方法であって、前記第1のフォーカスレンズを所定の第1のサーチ範囲内でサーチ動作させ、該サーチ動作時に前記第1の撮像部から取得される第1の視点画像に基づいて被写体に合焦する前記第1のフォーカスレンズの第1のレンズ位置を探索する工程と、前記第1のサーチ範囲内で探索した第1のレンズ位置に前記第1のフォーカスレンズを移動させる工程と、前記探索された前記第1のレンズ位置に対応する前記第2のフォーカスレンズのレンズ位置の前後の前記第1のサーチ範囲よりも狭い第2のサーチ範囲を決定する工程と、前記決定した第2のサーチ範囲内で前記第2のフォーカスレンズをサーチ動作させ、該サーチ動作時に前記第2の撮像部から取得される第2の視点画像に基づいて被写体に合焦する前記第2のフォーカスレンズの第2のレンズ位置を探索する工程と、前記第2のサーチ範囲内で探索された第2のレンズ位置に前記第2のフォーカスレンズを移動させる工程と、前記第1のサーチ範囲内で前記第1のレンズ位置が見つからなかった場合に、前記第2のフォーカスレンズを前記第1のサーチ範囲内でサーチ動作させ、該サーチ動作時に前記第2の撮像部から取得される第2の視点画像に基づいて被写体に合焦する前記第2のフォーカスレンズの第2のレンズ位置を探索する工程と、前記第1のサーチ範囲内で探索された前記第2のレンズ位置に前記第2のフォーカスレンズを移動させる工程と、前記第1のサーチ範囲内で探索された前記第2のレンズ位置と前記記憶部に記憶されたフォーカス位置ずれ量とに基づいて前記第1のレンズ位置を算出する工程と、前記算出した第1のレンズ位置に前記第1のフォーカスレンズを移動させる工程とを含む。
本発明の第11の態様に係る立体撮像装置の自動焦点調節方法は、上記第10の態様において、前記第1のサーチ範囲内で前記第1のレンズ位置を探索することができず、かつ前記第2のレンズ位置が探索できた場合には、前記探索された前記第2のレンズ位置に対応する前記第1のフォーカスレンズのレンズ位置の前後の前記第1のサーチ範囲よりも狭い第2のサーチ範囲を決定する工程と、前記決定した第2のサーチ範囲内で前記第1のフォーカスレンズをサーチ動作させ、該サーチ動作時に前記第1の撮像部から取得される第1の視点画像に基づいて被写体に合焦する前記第1のフォーカスレンズの第1のレンズ位置を探索する工程と、前記第2のサーチ範囲内で探索された第1のレンズ位置に前記第1のフォーカスレンズを移動させる工程とを含む。
本発明の第12の態様に係る立体撮像装置の自動焦点調節方法は、上記第10又は第11の態様において、前記第2のサーチ範囲内で前記第2のレンズ位置の合焦位置が見つからなかった場合には、前記探索された前記第1のレンズ位置と前記記憶部に記憶されたフォーカス位置ずれ量とに基づいて前記第2のレンズ位置を算出する工程と、前記算出した第2のレンズ位置に前記第2のフォーカスレンズを移動させる工程とを含む。
本発明の第13の態様に係る立体撮像装置の自動焦点調節方法は、上記第10から第12のいずれかの態様において、前記立体撮像装置は、前記第1の撮影光学系の光軸と前記第2の撮影光学系の光軸とが交差するクロスポイントに対応する被写体距離の被写体に合焦するフォーカスレンズ位置を記憶するレンズ位置記憶部を有し、前記第1のサーチ範囲内で前記第1のレンズ位置及び第2のレンズ位置がいずれも探索できない場合には、前記レンズ位置記憶部に記憶されたフォーカスレンズ位置に前記第1のフォーカスレンズ及び第2のフォーカスレンズを移動させる工程を含む。
本発明の第14の態様に係る立体撮像装置の自動焦点調節方法は、上記第10から第12のいずれかの態様において、前記立体撮像装置は、被写体距離ごとに該被写体距離の被写体に合焦するフォーカスレンズ位置を記憶するレンズ位置記憶部を有し、前記第1の撮像部及び第2の撮像部からそれぞれ取得される第1の視点画像及び第2の視点画像を相対的に画像シフトすることにより視差を調整する工程と、前記視差調整部による画像シフトのシフト量に基づいて前記第1の撮影光学系の光軸と前記第2の撮影光学系の光軸との仮想的な光軸の変化後のクロスポイントに対応する被写体距離を算出する工程と、前記第1のサーチ範囲内で前記第1のレンズ位置及び第2のレンズ位置がいずれも探索できない場合には、前記算出された被写体距離に対応するレンズ位置を前記レンズ位置記憶部から読み出し、前記第1のフォーカスレンズ及び第2のフォーカスレンズを前記読み出したレンズ位置に移動させる工程とを含む。
本発明によれば、第1の撮像部でのAFサーチの結果を利用して、第2の撮像部のサーチ範囲を狭くしてAFサーチを行うようにしたため、トータルのAFサーチの時間の短縮化、効率化を図ることができるとともに、第1、第2の撮像部の個体差の影響を受けない焦点合わせを行うことができる。
また、前記第1の撮像部の合焦位置を探索することができない場合には、第2の撮像部で同じサーチ範囲をAFサーチし、このAFサーチで取得した第2のフォーカスレンズの合焦位置と予め記憶された第1、第2のフォーカスレンズのフォーカス位置ずれ量とに基づいて第1のフォーカスレンズの合焦位置を算出するようにしたため、前記第1のフォーカスレンズを、第1、第2の撮像部の個体差の影響を受けずに精度よく求めることができる。
本発明の一実施形態に係る立体撮像装置の正面斜視図 本発明の一実施形態に係る立体撮像装置の背面斜視図 図1の立体撮像装置の内部構成を示すブロック図 本発明に係る自動焦点調節方法の第1の実施形態を示すフローチャート 本発明に係る自動焦点調節方法の第1の実施形態を示すフローチャート(つづき) 第1のフォーカスレンズの第1のサーチ範囲及び各サーチ位置(横軸)とAF評価値(縦軸)との関係を示す図 第2のフォーカスレンズの第2のサーチ範囲及び各サーチ位置(横軸)とAF評価値(縦軸)との関係を示す図 第2のフォーカスレンズの合焦位置P2から第1のフォーカスレンズの合焦位置P1を算出する方法を説明するために用いた図 本発明に係る自動焦点調節方法の第2の実施形態を示すフローチャート 本発明に係る自動焦点調節方法の第2の実施形態を示すフローチャート(つづき) 本発明に係る自動焦点調節方法の第2の実施形態の変形例を示す要部フローチャート 本発明に係る自動焦点調節方法の第3の実施形態を示すフローチャート 本発明に係る自動焦点調節方法の第3の実施形態を示すフローチャート(つづき) 本発明に係る自動焦点調節方法の第3の実施形態の変形例を示す要部フローチャート 視差調整を説明するために用いた図 視差調整を説明するために用いた図 視差調整を説明するために用いた図 視差量の自動検出を説明するために用いた図 視差量の自動検出を説明するために用いた図 視差調整した場合の仮想的なクロスポイントを説明するために用いた図
以下、添付図面に従って本発明に係る立体撮像装置及び立体撮像装置の自動焦点調節方法の実施の形態について説明する。
[立体撮像装置の外観]
図1A及び図1Bは本発明の一実施形態に係る立体撮像装置の外観図である。図1Aは立体撮像装置1を斜め上方から見た斜視図であり、図1Bは立体撮像装置1を背面から見た斜視図である。
図1Aに示すように立体撮像装置1には、2つの撮像部1A,1Bが設けられている。以下、これらの2つの撮像部を第1の撮像部lAと第2の撮像部1Bと記載して区別することにする。
第1の撮像部1Aと第2の撮像部1Bとは、立体視用の画像信号を取得することが可能なように並べて配置されている。これらの撮像部1A,1Bにより右眼と左眼の2視点の視点画像(第1の視点画像と第2の視点画像)を示す画像信号がそれぞれ生成される。図1の立体撮像装置1の上面にある電源スイッチ10Aが操作され、撮影モードダイヤル10Bが例えば立体モードというモードにセットされてシャッタボタン10Cが操作されると、立体視用の画像データが双方の撮像部1A,1Bで生成される。
この実施形態の立体撮像装置1が備えるシャッタボタン10Cは半押しと全押しとの2つの操作態様を有しており、この立体撮像装置1では、シャッタボタン10Cが半押しされたときに露出調整やピント調整が実施され、全押しされたときに撮影が実施される。また、被写界輝度が暗いときには被写体に向けてフラッシュを発光するフラッシュ発光窓WDが撮像部1Bの上方に設けられている。
また、図1Bに示すように、立体撮像装置1の背面には3次元表示が可能な液晶モニタDISPが設けられており、この液晶モニタDISPには双方の撮像部1A,1Bが捉えている同一の被写体が立体画像となって表示される。尚、液晶モニタDISPとしては、レンチキュラレンズやパララックスバリアを使用するもの、偏光メガネ、液晶シャッタメガネなどの専用メガネをかけることで右目用画像と左目用画像とを個別に見ることができるものなどが適用できる。更に、ズームスイッチ10D、メニュー/OKボタン10E、十字キー10Fなどの操作子も配設されている。以降においては、電源スイッチ10A、モードダイヤル10B、シャッタボタン10C、ズームスイッチ10D、メニュー/OKボタン10E、十字キー10Fなどを総称して操作部10と記載することがある。
[立体撮像装置の内部構成]
図2は図1の立体撮像装置1の内部構成を示すブロック図である。図2を参照して立体撮像装置1の内部の構成を説明する。
この立体撮像装置1の動作は、メインCPU(central processing unit)100によって統括的に制御される。
メインCPU100にはバスBusを介してROM(read−only memory)101が接続されている。そのROM101の中にはこの立体撮像装置1が動作するのに必要なプログラムが格納されている。このプログラムの手順にしたがってメインCPU100は、この立体撮像装置1の動作を統括的に制御する。
まず、図1に示した操作部10内の電源スイッチ10Aが操作されると、メインCPU100は、電源制御部1001を制御してバッテリBTからの電力を電源制御部1001を通して図2の各部に供給させ、この立体撮像装置1を動作状態に移行させる。こうしてメインCPU100は撮影処理を開始する。尚、AF検出部120、サーチ範囲設定部121、AE/AWB検出部130、画像入力コントローラ114A、デジタル信号処理部116A、3D画像生成部117は、DSP(Digital Signal Processor)等のプロセッサで構成されているとし、メインCPU100はそのDSPと連携して処理を実行するとする。
ここで、先に図1で説明した第1の撮像部1Aと第2の撮像部1Bの内部の構成を、図2を参照して説明する。尚、第1の撮像部1Aの各構成部材には‘第1の’という文言を付し、第2の撮像部1Bの各構成部材には‘第2’のという文言を付して説明する。
第1の撮像部1Aには、第1のフォーカスレンズFLAを含む第1の撮影光学系110Aと、その第1のフォーカスレンズFLAを光軸方向に移動させる第1のフォーカスレンズ駆動部(以降、第1のFレンズ駆動部という)104Aと、被写体が第1の撮影光学系で結像されてなる被写体光を受光して、その被写体を表わす画像信号を生成する第1の撮像素子111Aとが設けられている。この第1の撮影光学系110Aには、他に第1の絞りIAと、この第1の絞りIAの開口径を変更する第1の絞り駆動部105Aとが設けられている。
また、第1の撮影光学系100Aはズームレンズになっており、そのズームレンズを所定の焦点距離にする制御を行うZレンズ駆動部103Aが設けられている。尚、図2には、撮影光学系全体がズームレンズであることが1枚のレンズZLで模式的に示されている。
一方、第2の撮像部1Bにも上記第1の撮像部1Aと同じように、第2のフォーカスレンズFLBを含む撮影光学系と、第2のフォーカスレンズFLBを光軸方向に移動させる第2のフォーカスレンズ駆動部(以降、第2のFレンズ駆動部という)104Bと、被写体が第2の撮影光学系で結像されてなる被写体光を受光して、その被写体を表わす画像信号を生成する第2の撮像素子111Bとが設けられている。
これらの第1の撮像部1Aと第2の撮像部1Bとで立体視用の画像信号、つまり第1の撮像部1Aでは右眼用の画像信号が生成され、第2の撮像部1Bでは左眼用の画像信号がそれぞれ生成される。
第1の撮像部1Aと第2の撮像部1Bとは右眼用の画像信号を生成するか、左眼用の画像信号を生成するかの違いだけで構成が同じである。第1のA/D変換部113Aと第2のA/D変換部113Bで双方の撮像部の画像信号がデジタル信号に変換されてバスBusに導かれた後の信号処理も同じである。したがって、以下、第1の撮像部1Aについて画像信号の流れに沿ってその構成を説明する。
まず、第1の撮像部1Aと第2の撮像部1Bが捉えている被写体をそのままスルー画として液晶モニタDISP上に表示する際の動作から説明する。
操作部10内の電源スイッチ10Aが操作されたことを受けてメインCPU100は、電源制御部1001を制御し、各部にバッテリBTからの電力を供給させてこの立体撮像装置1を動作状態に移行させる。
メインCPU100は、まず、Fレンズ駆動部104Aと絞り駆動部105Aとを制御して露出及びピントの調整を開始する。更に、タイミングジェネレータ(TG)106Aに指示して撮像素子111Aに電子シャッタによる露光時間を設定させ、例えば1/60秒ごとに撮像素子111Aからアナログ信号処理部112Aに画像信号を出力させる。
アナログ信号処理部112Aでは、TG106Aからのタイミング信号の供給を受け、撮像素子111Aからの1/60秒ごとの画像信号の供給を受けてノイズの低減処理等が行われ、ノイズの低減処理が行われたアナログの画像信号が次段のA/D変換部113Aへと供給される。このA/D変換部113AにおいてもTG106Aからのタイミング信号に同期して、1/60秒ごとにアナログの画像信号からデジタルの画像信号への変換処理が行われる。こうしてA/D変換部113Aで変換され出力されてくるデジタルの画像信号が、画像入力コントローラ114Aによって1/60秒ごとにバスBusに導かれ、このバスBusに導かれた画像信号はSDRAM(synchronous dynamic random access memory)115に記憶される。撮像素子111Aからは1/60秒ごとに画像信号が出力されるので、このSDRAM115の内容は1/60秒ごとに書き換えられることになる。
このSDRAM115に記憶された画像信号は、AF検出部120、AE/AWB検出部130、及びデジタル信号処理部116Aを構成するDSPによって1/60秒ごとにそれぞれ読み出される。
AF検出部120では、メインCPU100がFレンズ駆動部104Aを制御してフォーカスレンズFLAを移動させている最中の1/60秒ごとに、フォーカスエリア(AFエリア)内の画像信号の高周波成分を抽出し、その高周波成分を積算して画像のコントラストを示すAF評価値を算出する。メインCPU100は、AF検出部120により算出されたAF評価値を取得し、AF評価値が最大になるレンズ位置(合焦位置)にFレンズ駆動部104Aを介して第1のフォーカスレンズFLAを移動させる。このため、第1の撮像部1Aがどの方向に向けられてもすぐにピントが調整されて、液晶モニタDISP上には、ほぼいつでもピントのあった被写体が表示される。
また、AE/AWB検出部130では、被写体輝度の検出とデジタル信号処理部116A内のホワイトバランスアンプに設定するゲインの算出が1/60秒ごとに行われる。メインCPU100は、このAE/AWB検出部130の輝度の検出結果に応じて絞り駆動部105Aを制御して絞りIAの開口径を変更させる。またデジタル信号処理部116Aは、AE/AWB検出部130からの検出結果を受けてホワイトバランスアンプのゲインを設定する。
このデジタル信号処理部116Aでは、表示に適した画像信号になるように処理が行われる。そのデジタル信号処理部116Aの信号処理により表示に適したものに変換された画像信号が、3D画像生成部117へと供給されてその3D画像生成部117で表示用の右眼用の画像信号が生成される。生成された右眼用の画像信号がVRAM(video Random Access Memory)118に記憶される。
ここまでの動作と同じ動作が、同じタイミングで第2の撮像部1Bによっても行われる。したがって、VRAM118には、右眼用と左眼用との2種類の画像信号が記憶されることになる。
メインCPU100は、表示制御部119にVRAM118内の右眼用の画像信号と左眼用の画像信号とを転送して液晶モニタDISP上に画像を表示させる。図1の液晶モニタDISPに右眼用の画像信号と左眼用の画像信号とが表示されると、人の眼には液晶モニタDISP上の画像が立体的に見えるようになる。第1、第2の撮像素子111A,111Bからは一例で1/60秒ごとに画像信号が出力される。これにより、VRAM118内の画像信号は一例で1/60秒ごとに書き換えられ、液晶モニタDISP上の立体画像も1/60秒ごとに切り替えられて表示され、立体画像が動画となって表示される。
ここで、液晶モニタDISP上の被写体が参照され操作部10の中のシャッタボタン10Cが半押し操作されると、メインCPU100は、AE/AWB検出部130でシャッタボタン10Cが全押しされる直前に検出されたAE値を受け取り、第1、第2の絞り駆動部105A,105Bを介して第1、第2の絞りIA、IBをAE値に応じた絞り径にさせるとともに、第1のFレンズ駆動部104Aを介して第1のフォーカスレンズFLAを第1のサーチ範囲で移動させながら、AF検出部120によりAF評価値の算出を行わせる。
メインCPU100は、AF検出部120により算出されたAF評価値に基づいてAF評価値が最大になる第1のフォーカスレンズFLAのレンズ位置(以下、「第1のレンズ位置P1」という)を検出し、この第1のレンズ位置Plに第1のフォーカスレンズFLAを移動させる。
一方、第2の撮影光学系については、メインCPU100は、第1のサーチ範囲よりも狭い第2のサーチ範囲内で第2のフォーカスレンズFLBを移動させ、AF検出部120によりAF評価値を算出させる。メインCPU100はAF検出部120からのAF評価値を受け取り、AF評価値が最大になる第2のフォーカスレンズFLBのレンズ位置(以下、「第2のレンズ位置P2」という)を検出し、この第2のレンズ位置P2に第2のフォーカスレンズFLBを移動させる。
詳細は後述するが、このときには、AF検出部120が、サーチ範囲設定部121に、第1のフォーカスレンズFLAの第1のレンズ位置P1と、フラッシュROM102から読み出したサーチ範囲を示すデータ(近傍側偏差Nと遠方側偏差F)とに基づいて第1のフォーカスレンズの第1のレンズ位置P1に対応したレンズ位置を中心に第1のサーチ範囲よりも狭い第2のサーチ範囲を算出させる。そして、メインCPU100がその第2のサーチ範囲の算出結果を受け取り、第2のFレンズ駆動部104Bを介して第2のサーチ範囲内で第2のレンズ位置P2(合焦位置)を探索するAFサーチを行わせる。
このように第1の撮像部1AのフォーカスレンズFLAには従来どおりのAFサーチを行わせ、第2の撮像部1Bには第1のフォーカスレンズのレンズ位置に対応したレンズ位置を含む第1のサーチ範囲よりも狭い第2のサーチ範囲でAFサーチを行わせる。これにより、第2のフォーカスレンズFLBによるAFサーチの短縮化を図ることができる。
そして、シャッタボタン10Cが全押しされると、メインCPU100は、第1、第2のTG106A,106Bを介して第1の撮像素子111A,第2の撮像素子111Bに所定のシャッタ速度だけ露光させ、静止画の撮影を行わせる。メインCPU100は、電子シャッタのオフタイミングで第1、第2の撮像素子111A,111Bから画像信号を第1、第2のアナログ信号処理部112A,112Bへと出力させ、第1、第2のアナログ信号処理部112A,112Bにノイズの低減処理を行わせる。その後、第1、第2のA/D変換部113A,113Bでアナログの画像信号をデジタルの画像信号に変換させる。
ここで、メインCPU100の指示にしたがって、第1、第2の画像入力コントローラ114A,114Bが、第1、第2のA/D変換部113A,113Bで変換されたデジタルの画像信号をバスBusを経由して一旦SDRAM115に記憶させる。その後、デジタル信号処理部116A,116BがSDRAM115の画像信号を読み出し、ホワイトバランス補正、ガンマ補正、単板CCDのカラーフィルタ配列に伴うR,G,Bなどの色信号の空間的なズレを補間して各色信号の位置を合わせる同時化処理、輪郭補正、輝度・色差信号(YC信号)生成等を含む画像処理を行い、3D画像生成部117に送出する。
続いて、メインCPU100は、3D画像生成部117内の右眼用の画像信号と左目用の画像信号を、バスBusを使って圧縮・伸張処理部150に供給する。メインCPU100は、この圧縮・伸張処理部150に画像データの圧縮を行わせた後、その圧縮された画像データをメディア制御部160にバスBusを使って転送するとともに、その圧縮や撮影に係るヘッダ情報をメディア制御部160に供給してメディア制御部160に所定形式の画像ファイル(例えば、3Dの静止画は、MP(マルチピクチャ)フォーマットの画像ファイル)を生成させメモリカード161にその画像ファイルを記録させる。
この実施形態の構成では、第1の撮像部1Aと第2の撮像部1Bとの間に個体差があっても、それぞれAFサーチを行って合焦する第1のレンズ位置P1,第2のレンズ位置P2に第1、第2のフォーカスレンズFLA,FLBを移動させる。このため、その個体差が解消され、また、第2の撮影光学系の第2のフォーカスレンズFLBのAFサーチを含むAF処理の時間を短縮することができる。
尚、図2には、他にフラッシュ制御部180とそのフラッシュ制御部180からの指示を受けて図1の発光窓WDからフラッシュを発光するフラッシュ181や現在の時刻を検知するための時計部W、更にはこの立体撮像装置1の姿勢を検出する姿勢検出センサ190が図示されている。
[第1の実施形態]
次に、本発明に係る自動焦点調節方法の第1の実施形態について、図3A及び図3Bに示すフローチャートを参照しながら説明する。
図3Aにおいて、メインCPU100が、シャッタボタン10Cが半押しされたかどうかを判別する(ステップS10)。このステップS10でメインCPU100が、シャッタボタン10Cが半押しされていないと判別すると、No側へ進んでステップS10の処理を繰り返し、このステップS10でシャッタボタン10Cが半押しされたと判別すると、Yes側へ進む。そして、Yes側へ進むと、ステップS12でメインCPU100からの撮影準備指示を受けてDSP内のAE/AWB検出部130がAE動作を開始し、更にステップS14へ進んで、DSP内のAF検出部120がAF動作を開始する。
ステップS14のAF動作の開始に伴ってステップS16で、メインCPU100が、まず第1のフォーカスレンズFLAの第1のサーチ範囲を設定する。
図4Aは、第1のフォーカスレンズFLAの第1のサーチ範囲と、各サーチ位置(第1のフォーカスレンズFLAの各レンズ位置)とAF評価値(縦軸)との関係を示す図である。
図4Aに示すように第1のサーチ範囲は、例えば至近端(Pn)から無限遠端(Pf)である。尚、ズーム倍率に応じてフォーカスレンズの移動範囲が異なるため、前記サーチ範囲は、ズーム倍率に応じて異なる範囲が設定される。
続いて、メインCPU100は、ステップS18で第1撮影光学系の第1のフォーカスレンズFLAを上記第1のサーチ範囲内で移動させ、第1のフォーカスレンズFLAが所定のレンズ位置に達するごとに(フォーカスレンズFLAをパルス駆動する場合には、所定のパルス数だけ駆動するごとに)、AF検出部120を介してAF評価値を取得する。
次に、前記取得したAF評価値に基づいてAFエリアの被写体に合焦する第1のフォーカスレンズFLAの第1合焦位置(レンズ位置)P1を検出することができるか否かを判別する(ステップS20)。例えば、画像のコントラストが低く、その結果、上記取得したAF評価値がいずれも所定の閾値に達しない場合、あるいは単調増加又は単調減少している場合(ピークが存在しない場合)には、合焦位置が検出できないと判別する。
第1合焦位置が検出できると判別されると、前記取得したAF評価値が最大になるレンズ位置を含む前後の複数のレンズ位置とそのAF評価値に基づいて各AF評価値を通るAF評価値の近似曲線を求め、その近似曲線が極大値となるレンズ位置P1を第1合焦位置として取得する(ステップS22)。尚、上記第1のサーチ範囲内でのAFサーチ時に、AF評価値が増加したのちAF評価値が減少した場合には、サーチ動作を停止して上記のようにAF評価値が極大値となるレンズ位置P1を演算するようにしてもよい。
次のステップS24では、AF検出部120がそのレンズ位置P1をサーチ範囲設定部121に供給するとともに、フラッシュROM102からサーチの開始位置データNとサーチの終了位置データFを読み出してサーチ範囲設定部121に供給し、サーチ範囲設定部121によりレンズ位置P1を中心に第1のサーチ範囲よりも狭い第2のサーチ範囲を設定させる。
この第2のサーチ範囲は、図4Bに示すようにサーチ開始位置をPn′、サーチ終了位置をPf′とすると、次式に示すように設定される。
[数1]
Pn′=P1+N、Pf′=P1−F
続いて、メインCPU100は、前記設定された第2のサーチ範囲で第2のフォーカスレンズFLBを移動させ、第2のフォーカスレンズFLBが所定のレンズ位置に達するごとにAF検出部120を介してAF評価値を取得する(ステップS26)。そして、第1のレンズ位置P1の取得と同様にして、ステップS26で取得したAF評価値が最大になるレンズ位置を含む前後の複数のレンズ位置とそのAF評価値に基づいて各AF評価値を通るAF評価値の近似曲線を求め、その近似曲線の極大値に対応する第2のレンズ位置P2を合焦位置として取得する(ステップS28)。
一方、ステップS20で合焦位置が検出できないと判別されると、図3Bに示すステップS30に遷移させる。
ステップS30では、図5に示すように第2のフォーカスレンズFLBの第1のサーチ範囲(例えば、至近端(Pn)から無限遠端(Pf))を設定する。この第1のサーチ範囲は、ステップS16で設定された第1のフォーカスレンズFLAの第1のサーチ範囲と同じである。
続いて、メインCPU100は、ステップS32で第2撮影光学系の第2のフォーカスレンズFLBを上記第1のサーチ範囲内で移動させ、第2のフォーカスレンズFLBが所定のレンズ位置に達するごとにAF検出部120を介してAF評価値を取得する。その後、前記取得したAF評価値が最大になるレンズ位置を含む前後の複数のレンズ位置とそのAF評価値に基づいて各AF評価値を通るAF評価値の近似曲線を求め、その近似曲線が極大値となるレンズ位置P2を第2合焦位置として取得する(ステップS34)。
次に、フラッシュROM102から同一距離の被写体に合焦するときの第1のフォーカスレンズFLAのレンズ位置と第2のフォーカスレンズFLBのレンズ位置とのフォーカス位置ずれ量Df(例えば、第2のフォーカスレンズFLBのレンズ位置に対応するパルス数から第1のフォーカスレンズFLAのレンズ位置に対応するパルス数を減算した値)を読み出す(ステップS36)。
尚、フラッシュROM102には、出荷前の調整時に予め同一距離の被写体に合焦するときの第1のフォーカスレンズFLAのレンズ位置と第2のフォーカスレンズFLBのレンズ位置とのフォーカス位置ずれ量Dfが検出され、この検出された値が記憶されているものとする。
また、このフォーカス位置ずれ量Dfは、ズームレンズのズーム倍率(ズーム位置)によっても異なるため、各ズーム位置ごとに検出されてフラッシュROM102に記憶されている。したがって、ステップS36では、現在のズームレンズのズーム位置に基づいて対応するフォーカス位置ずれ量Dfを読み出す。
次に、図5に示すように第2のフォーカスレンズFLBのAFサーチにより探索された第2のレンズ位置P2と、ステップS36で取得されたフォーカス位置ずれ量Dfとに基づいて、次式により第1のフォーカスレンズFLAの合焦位置(第1のレンズ位置)P1を算出する(ステップS38)。
[数2]
P1=P2−Df
ステップS38の処理が終了すると、図3AのステップS40に遷移する。
ステップS40では、第1のフォーカスレンズFLAの第1のレンズ位置P1が第1のサーチ範囲から探索された場合には、ステップS22及びステップS28により取得された第1のレンズ位置P1及び第2のレンズ位置P2にそれぞれ第1のフォーカスレンズFLA及び第2のフォーカスレンズFLBを移動させ、一方、第1のフォーカスレンズFLAの第1のレンズ位置P1が第1のサーチ範囲から探索できなかった場合には、ステップS38により算出された第1のレンズ位置P1、及びステップS34に取得された第2のレンズ位置P2にそれぞれ第1のフォーカスレンズFLA及び第2のフォーカスレンズFLBを移動させ、これによりAF動作を終了させる(ステップS42)。
上記AF動作が終了した後、メインCPU100はシャッタボタン10Cの全押しがされたか否かを判別する(ステップS44)。このステップS44でメインCPU100が、シャッタボタン10Cが全押しされないと判別するとNo側へ進んでステップS44の処理を繰り返し、シャッタボタン10Cが全押しされたと判別すると、Yes側へ進んで撮影処理を実行し(ステップS46)、このフローの処理を終了する。
尚、第1の実施形態の第1のレンズ位置P1を中心に前後のN、Fに設定される第2のサーチ範囲としては、例えば第1のフォーカスレンズFLAと第2のフォーカスレンズFLBとのフォーカス位置ずれ量Dfと、温度や姿勢等による変化量(サーチ余裕分)とを考慮して決定することができる。また、第1の実施形態では、第1のレンズ位置P1を中心にサーチ範囲を設定するようにしたが、フォーカス位置ずれ量Dfにより補正された第1のレンズ位置P1(第2のレンズ位置P2に相当)を中心に第2のサーチ範囲を設定するようにしてもよい。これによれば、第2のサーチ範囲をより狭くすることができる。
[第2の実施形態]
次に、本発明に係る自動焦点調節方法の第2の実施形態について、図6A及び図6Bに示すフローチャートを参照しながら説明する。尚、図6A及び図6Bにおいて、図3A及び図3Bに示した第1の実施形態のフローチャートと共通する部分には同一のステップ番号を付し、その詳細な説明は省略する。
図6A及び図6Bに示す第2の実施形態は、図6Bの処理が図3Bの処理と相違し、特にステップS34の後段にステップS50、ステップS52、ステップS54及びステップS56の処理が追加されている点で、図3Bの処理と相違する。
即ち、図6BのステップS34で、第2のフォーカスレンズFLBの合焦位置(第2のレンズ位置)P2が取得されると、その後、ステップS24の処理と同様に、第1のサーチ範囲よりも狭い第2のサーチ範囲を設定する(ステップS50)。
この第2のサーチ範囲は、サーチ開始位置をPn′、サーチ終了位置をPf′とすると、次式に示すように設定される(図4B参照)。
[数3]
Pn′=P2+N、Pf′=P2−F
続いて、メインCPU100は、前記設定された第2のサーチ範囲で第1のフォーカスレンズFLAを移動させ、第1のフォーカスレンズFLAが所定のレンズ位置に達するごとにAF検出部120を介してAF評価値を取得する(ステップS52)。そして、メインCPU100は、前記取得したAF評価値に基づいてAFエリアの被写体に合焦する第1のフォーカスレンズFLAの第1合焦位置(レンズ位置)P1を検出することができるか否かを判別する(ステップS54)。
第1合焦位置が検出できると判別されると、メインCPU100は、前記取得したAF評価値が最大になるレンズ位置を含む前後の複数のレンズ位置とそのAF評価値に基づいて各AF評価値を通るAF評価値の近似曲線を求め、その近似曲線が極大値となるレンズ位置P1を第1合焦位置として取得する(ステップS56)。
尚、ステップS20において、第1のサーチ範囲内でのAFサーチ時に第1合焦位置が検出できないと判別されても、前記第2のサーチ範囲内での再サーチにより第1合焦位置が検出できる場合がある。これは、再サーチ時に第1の撮像部lAから時間的に異なる画像信号が取得され、その結果、AF評価値も異なるからである。また、第2のサーチ範囲には、第1のフォーカスレンズFLAの第1合焦位置が存在する可能性が高いため、この第2のサーチ範囲内での再サーチ時には、合焦位置が検出できるか否かを判定するための閾値を第1のサーチ範囲のときよりも低く設定するようにしてもよい。
一方、ステップS54において、第2のサーチ範囲内で再サーチ時に第1のフォーカスレンズFLAの第1合焦位置を検出することができないと判別されると、ステップS36に遷移し、第1の実施形態と同様に第1の合焦位置(レンズ位置P1)を算出する。
[第2の実施形態の変形例]
図7は第2の実施形態の変形例を示す要部フローチャートである。以下、第2の実施形態との相違点のみ説明する。
図6A及び図6Bに示す第2の実施形態では、ステップS28により第2のフォーカスレンズFLBの第2合焦位置が取得される場合のみが示されているが、図7に示す第2の実施形態の変形例では、第2のフォーカスレンズFLBの第2合焦位置を探索することができない場合の処理が追加されている。
即ち、図7に示すように第2の実施形態の変形例では、図6AのステップS26とステップS28との間に、ステップS60が追加され、更にステップS60から分岐するステップS62及びステップS64が追加されている。
ステップS60では、ステップS26で取得したAF評価値に基づいてAFエリアの被写体に合焦する第2のフォーカスレンズFLBの第2合焦位置(レンズ位置)P2を検出することができるか否かを判別する。第2合焦位置が検出できると判別されると、ステップS28に遷移し、検出できないと判別されると、ステップS62に遷移する。
ステップS62では、フラッシュROM102から同一距離の被写体に合焦するときの第1のフォーカスレンズFLAのレンズ位置と第2のフォーカスレンズFLBのレンズ位置とのフォーカス位置ずれ量Dfを読み出す。そして、第1のフォーカスレンズFLAのAFサーチにより探索された第1のレンズ位置P1と、この第1のレンズ位置P1に対応してフラッシュROM102から読み出されたフォーカス位置ずれ量Dfとに基づいて、次式により第2のフォーカスレンズFLBの合焦位置(第2のレンズ位置)P2を算出する(ステップS64)。
[数4]
P2=P1+Df
ステップS64の処理が終了すると、ステップS40に遷移する。
これにより、第2のサーチ範囲内で第2のレンズ位置の合焦位置が見つからなかった場合には、上記[数4]式により第2のレンズ位置P2を算出することができるようにしている。
[第3の実施形態]
次に、本発明に係る自動焦点調節方法の第3の実施形態について、図8A及び図8Bに示すフローチャートを参照しながら説明する。尚、図8A及び図8Bにおいて、図3A及び図3Bに示した第1の実施形態のフローチャートと共通する部分には同一のステップ番号を付し、その詳細な説明は省略する。
図8A及び図8Bに示す第3の実施形態は、図8Bの処理が図3Bの処理と相違し、特にステップS32の後段にステップS70が追加され、更にステップS70から分岐するステップS72が追加されている点で、図3Bの処理と相違する。
即ち、図8BのステップS32により取得したAF評価値に基づいてAFエリアの被写体に合焦する第2のフォーカスレンズFLBの第2合焦位置(レンズ位置)P2を検出することができるか否かを判別する(ステップS70)。
ステップS70で第2合焦位置が検出できると判別されると、ステップS34に遷移し、第1の実施形態と同様の処理が行われる。
一方、ステップS70で第2合焦位置が検出できないと判別されると、ステップS72に遷移させ、ここで、第1のフォーカスレンズFLA及び第2のフォーカスレンズFLBを、それぞれクロスポイントに対応する被写体距離の被写体に合焦する、予め設定された第1のレンズ位置P1及び第2のレンズ位置P2に移動させる。
ここで、クロスポイントとは、第1の撮影光学系110Aの光軸と第2の撮影光学系110Bの光軸とが交差するポイント(輻輳点)であり、この立体撮像装置1の場合には、クロスポイントまでの距離が2000mmになるように調整されている。
尚、フラッシュROM102には、出荷前の調整時に予めクロスポイントの被写体に合焦するときの第1のフォーカスレンズFLAのレンズ位置と第2のフォーカスレンズFLBのレンズ位置とが検出され、これらの検出されたレンズ位置が記憶されているものとする。また、第1のフォーカスレンズFLA及び第2のフォーカスレンズFLBのうちのいずれか一方のレンズ位置のみを記憶し、他方のレンズ位置は、記憶したレンズ位置とそのレンズ位置に対応するフォーカス位置ずれ量Dfとに基づいて求めるようにしてもよい。
この第3の実施形態によれば、第1のフォーカスレンズFLA及び第2のフォーカスレンズFLBのいずれも合焦位置を探索することができない場合には、クロスポイント位置の被写体に合焦するように第1のフォーカスレンズFLA及び第2のフォーカスレンズFLBを移動させるようにしたため、このクロスポイント及びその近傍に主要被写体が存在する場合に、主要被写体に合焦した、立体視に適した左目用画像及び右目用画像を取得することができる。尚、クロスポイントの距離にある被写体の被写体像は、視差量がほとんど発生しないことから、過度な立体感が生じない。このため、クロスポイントの距離にある被写体の被写体像については、ユーザが立体視する際に不快感を感じることが少ないことができる。
[第3の実施形態の変形例]
図9は第3の実施形態の変形例を示す要部フローチャートである。以下、第3の実施形態の変形例と第3の実施形態との相違点のみ説明する。
第3の実施形態の変形例は、第3の実施形態の図8Bに示す処理の代わりに、図9に示す処理を行う点で、第3の実施形態と相違する。
即ち、図9に示すフローチャートでは、図8Bに示すフローチャートに対してステップS80及びステップS82が追加されている。
図9のステップS80では、立体視用の左画像と右画像との間の視差調整が行われているか否かが判別される。
図10Aから図10Cは、視差調整を説明するための図である。図10Aに示すようにクロスポイント位置に被写体が存在する場合には、左画像と右画像上の被写体の視差はほとんど発生しない。一方、図10Bに示すようにクロスポイント位置よりも遠側(INF側)に被写体が位置している場合には、右画像上の被写体の位置は、左画像上の被写体の位置よりも右側にシフトする。逆にクロスポイント位置よりも近側に被写体が位置している場合には、右画像上の被写体の位置は、左画像上の被写体の位置よりも左側にシフトする。
即ち、被写体がクロスポイント位置から遠ざかり、又は近づくと、その距離に応じて左画像と右画像上の被写体の水平視差が大きくなっていき、立体像の過度の奥まり、又は飛び出しが生じる。したがって、適切な立体視には、被写体距離に応じた視差調整が不可欠である。
この視差調整には、操作部10における視差調整ボタンの操作により、左画像と右画像との切り出し位置(オフセット値)を調整して画像シフトさせるマニュアル視差調整と、主要被写体の視差量を検出し、その視差量がゼロになるようにオフセット値を設定して画像シフトさせる自動視差調整とがある。
マニュアル視差調整は、図10Cに示すように液晶モニタDISP上にスルー画として表示されている左右の画像(立体画像)を見ながら、視差調整ボタンを操作することにより行う。尚、このマニュアル調整は、必ずしも主要被写体の位置を合わせるように視差調整する場合に限らず、ユーザの立体視の好みにより適宜調整することができる。
また、自動視差調整は、図11Aに示すように左画像のAFエリア内の画像(被写体)の特徴点を抽出し、抽出された特徴点に対応する右画像上の特徴点を検出し、これらの対応する特徴点間の視差ベクトルを求める(図11B)。求めた視差ベクトルの代表値(平均値、中央値、最頻値等)を視差量とし、その視差量がゼロになるオフセット値を設定することで視差量がゼロとなる画像シフトを行う。
図9に戻って、ステップS80では、上記マニュアル視差調整又は自動視差調整により視差調整が行われたか否か(即ち、オフセット値がゼロか否か)により、視差調整が行われているか否かが判別される。
視差調整が行われていないと判別されると、第3の実施形態と同様に、予め設定されているクロスポイント(2000mmの距離)の被写体に合焦するレンズ位置に第1のフォーカスレンズFLA及び第2のフォーカスレンズFLBを移動させる(ステップS72)。
一方、視差調整が行われていると判別されると、視差量が略ゼロの被写体に合焦するレンズ位置に第1のフォーカスレンズFLA及び第2のフォーカスレンズFLBを移動させる(ステップS82)。
いま、図12に示すようにクロスポイントCPよりも被写体が遠側に位置している場合、視差調整後の視差量が略ゼロになる被写体距離(仮想的なクロスポイントの距離)Dvは、次式により求めることができる。
[数5]
Dv=SB×tan{90°−atan(SB/CP)+atan(P/(f×1000))}
ここで、
CP:クロスポイントの距離(単位mm)
SB:ステレオベース(撮像系光軸の水平距離:単位mm)
f:焦点距離(単位mm)
P:視差調整量=(画像シフト画素数×画素ピッチ:単位μm)
Dv:仮想的なクロスポイントの距離(単位:mm)
ステップS82では、上記[数5]式により算出した仮想的なクロスポイントの距離Dv及びズームレンズのズーム位置(焦点距離f)に基づいて、予め被写体距離及びズーム位置ごとにその被写体距離の被写体に合焦する第1のフォーカスレンズFLA及び第2のフォーカスレンズFLBのレンズ位置が記憶されているフラッシュROM102から対応するレンズ位置を読み出し、読み出したレンズ位置に第1のフォーカスレンズFLA及び第2のフォーカスレンズFLBを移動させる。
この第3の実施形態の変形例によれば、第1のフォーカスレンズFLA及び第2のフォーカスレンズFLBのいずれも合焦位置を探索することができず、また、視差調整が行われている場合には、その視差調整の対象となっている視差量が略ゼロの被写体に合焦させることができる。
尚、本発明は上述した実施形態に限定されず、本発明の精神を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であり、また、各実施形態を適宜組み合わせたものでもよいことは言うまでもない。
1…立体撮像装置、1A…第1の撮像部、1B…第2の撮像部、10…操作部、100…メインCPU、101…ROM、102…フラッシュROM、104A…第1のフォーカスレンズ駆動部、104B…第2のフォーカスレンズ駆動部、110A…第1の撮影光学系、110B…第2の撮影光学系、111A…第1の撮像素子、111B…第2の撮像素子、120…AF検出部、121…サーチ範囲設定部、FLA…第1のフォーカスレンズ、FLB…第2のフォーカスレンズ

Claims (14)

  1. 第1のフォーカスレンズを含む第1の撮影光学系と、該第1の撮影光学系を介して結像される被写体光を光電変換して第1の視点画像を出力する第1の撮像素子とを有する第1の撮像部と、
    第2のフォーカスレンズを含む第2の撮影光学系と、該第2の撮影光学系を介して結像される被写体光を光電変換して第2の視点画像を出力する第2の撮像素子とを有する第2の撮像部と、
    同一距離の被写体に合焦するときの前記第1のフォーカスレンズの第1のレンズ位置と前記第2のフォーカスレンズの第2のレンズ位置とのフォーカス位置ずれ量が予め記憶された記憶部と、
    前記第1のフォーカスレンズを所定の第1のサーチ範囲内でサーチ動作させ、前記第1の撮像部から取得される第1の視点画像に基づいて被写体に合焦する第1のレンズ位置を探索し、該第1のレンズ位置に前記第1のフォーカスレンズを移動させ、前記第2の撮影光学系については、前記探索された前記第1のレンズ位置に対応する前記第2のフォーカスレンズのレンズ位置の前後の前記第1のサーチ範囲よりも狭い第2のサーチ範囲内で前記第2のフォーカスレンズをサーチ動作させ、前記第2の撮像部から取得される第2の視点画像に基づいて被写体に合焦する第2のレンズ位置を探索し、該第2のレンズ位置に前記第2のフォーカスレンズを移動させる焦点調節部とを備え、
    前記焦点調節部は、前記第1のサーチ範囲内で前記第1のレンズ位置の合焦位置が見つからなかった場合には、前記第2のフォーカスレンズを前記第1のサーチ範囲内でサーチ動作させ、前記第2の撮像部から取得される第2の視点画像に基づいて被写体に合焦する第2のレンズ位置を探索し、該第2のレンズ位置に前記第2のフォーカスレンズを移動させ、前記探索された前記第2のレンズ位置と前記記憶部に記憶されたフォーカス位置ずれ量とに基づいて前記第1のレンズ位置を算出し、該第1のレンズ位置に前記第1のフォーカスレンズを移動させる、立体撮像装置。
  2. 前記焦点調節部は、前記第1のサーチ範囲内で前記第1のレンズ位置を探索することができず、かつ前記第2のレンズ位置が探索できた場合には、前記探索された前記第2のレンズ位置に対応する前記第1のフォーカスレンズのレンズ位置の前後の前記第1のサーチ範囲よりも狭い第2のサーチ範囲内で前記第1のフォーカスレンズをサーチ動作させ、前記第1の撮像部から取得される第1の視点画像に基づいて被写体に合焦する第1のレンズ位置を探索し、該第1のレンズ位置に前記第1のフォーカスレンズを移動させ、前記第2のサーチ範囲内で前記第1のレンズ位置の合焦位置が見つからなかった場合には、前記探索された前記第2のレンズ位置と前記記憶部に記憶されたフォーカス位置ずれ量とに基づいて前記第1のレンズ位置を算出し、該第1のレンズ位置に前記第1のフォーカスレンズを移動させる、請求項1に記載の立体撮像装置。
  3. 前記焦点調節部は、前記第2のサーチ範囲内で前記第2のレンズ位置の合焦位置が見つからなかった場合には、前記探索された前記第1のレンズ位置と前記記憶部に記憶されたフォーカス位置ずれ量とに基づいて前記第2のレンズ位置を算出し、該第2のレンズ位置に前記第2のフォーカスレンズを移動させる、請求項1又は2に記載の立体撮像装置。
  4. 前記焦点調節部は、前記第1の撮影光学系の光軸と前記第2の撮影光学系の光軸とが交差するクロスポイントに対応する被写体距離の被写体に合焦するフォーカスレンズ位置を記憶するレンズ位置記憶部を有し、前記第1のサーチ範囲内で前記第1のレンズ位置及び第2のレンズ位置がいずれも探索できない場合には、前記レンズ位置記憶部に記憶されたフォーカスレンズ位置に前記第1のフォーカスレンズ及び第2のフォーカスレンズを移動させる、請求項1から3のいずれかに記載の立体撮像装置。
  5. 前記第1の撮像部及び第2の撮像部からそれぞれ取得される第1の視点画像及び第2の視点画像を相対的に画像シフトすることにより視差を調整する視差調整部と、
    前記視差調整部による画像シフトのシフト量に基づいて前記第1の撮影光学系の光軸と前記第2の撮影光学系の光軸との仮想的な光軸の変化後のクロスポイントに対応する被写体距離を算出する距離算出部とを備え、
    前記焦点調節部は、被写体距離ごとに該被写体距離の被写体に合焦するフォーカスレンズ位置を記憶するレンズ位置記憶部を有し、前記第1のサーチ範囲内で前記第1のレンズ位置及び第2のレンズ位置がいずれも探索できない場合には、前記算出された被写体距離に対応するレンズ位置を前記レンズ位置記憶部から読み出し、前記第1のフォーカスレンズ及び第2のフォーカスレンズを前記読み出したレンズ位置に移動させる、請求項1から3のいずれかに記載の立体撮像装置。
  6. 前記第1の撮像部及び第2の撮像部からそれぞれ取得される第1の視点画像及び第2の視点画像に基づいて立体画像を表示させる立体表示部を備え、
    前記視差調整部は、視差をマニュアル調整するための操作部材と、該操作部材の操作に応じて前記第1の視点画像及び第2の視点画像の前記立体表示部における表示位置を相対的に画像シフトさせる第1の画像シフト部とを有する、請求項5に記載の立体撮像装置。
  7. 前記視差調整部は、前記第1の撮像部及び第2の撮像部からそれぞれ取得される第1の視点画像及び第2の視点画像のフォーカスエリアにおける被写体の位置ずれを検出する検出部と、前記検出された位置ずれがゼロになるように前記第1の視点画像及び第2の視点画像を相対的に画像シフトさせる第2の画像シフト部とを有する、請求項5又は6に記載の立体撮像装置。
  8. 前記第1の撮影光学系及び第2の撮影光学系はそれぞれズームレンズを含んでおり、
    前記記憶部は、前記ズームレンズのズーム位置ごとに、同一距離の被写体に合焦するときの前記第1のフォーカスレンズの第1のレンズ位置と前記第2のフォーカスレンズの第2のレンズ位置とのフォーカス位置ずれ量を予め記憶しており、
    前記焦点調節部は、前記第1のレンズ位置を算出する際に、前記ズームレンズのズーム位置に対応するフォーカス位置ずれ量を前記記憶部から読み出し、該フォーカス位置ずれ量と前記探索された前記第2のレンズ位置とに基づいて前記第1のレンズ位置を算出する、請求項1又は2に記載の立体撮像装置。
  9. 前記第1の撮影光学系及び第2の撮影光学系はそれぞれズームレンズを含んでおり、
    前記記憶部は、前記ズームレンズのズーム位置ごとに、同一距離の被写体に合焦するときの前記第1のフォーカスレンズの第1のレンズ位置と前記第2のフォーカスレンズの第2のレンズ位置とのフォーカス位置ずれ量を予め記憶しており、
    前記焦点調節部は、前記第2のレンズ位置を算出する際に、前記ズームレンズのズーム位置に対応するフォーカス位置ずれ量を前記記憶部から読み出し、該フォーカス位置ずれ量と前記探索された前記第1のレンズ位置とに基づいて前記第2のレンズ位置を算出する、請求項3に記載の立体撮像装置。
  10. 第1のフォーカスレンズを含む第1の撮影光学系と、該第1の撮影光学系を介して結像される被写体光を光電変換して第1の視点画像を出力する第1の撮像素子とを有する第1の撮像部と、
    第2のフォーカスレンズを含む第2の撮影光学系と、該第2の撮影光学系を介して結像される被写体光を光電変換して第2の視点画像を出力する第2の撮像素子とを有する第2の撮像部と、
    同一距離の被写体に合焦するときの前記第1のフォーカスレンズの第1のレンズ位置と前記第2のフォーカスレンズの第2のレンズ位置とのフォーカス位置ずれ量が予め記憶された記憶部と、
    を備えた立体撮像装置の自動焦点調節方法であって、
    前記第1のフォーカスレンズを所定の第1のサーチ範囲内でサーチ動作させ、該サーチ動作時に前記第1の撮像部から取得される第1の視点画像に基づいて被写体に合焦する前記第1のフォーカスレンズの第1のレンズ位置を探索する工程と、
    前記第1のサーチ範囲内で探索した第1のレンズ位置に前記第1のフォーカスレンズを移動させる工程と、
    前記探索された前記第1のレンズ位置に対応する前記第2のフォーカスレンズのレンズ位置の前後の前記第1のサーチ範囲よりも狭い第2のサーチ範囲を決定する工程と、
    前記決定した第2のサーチ範囲内で前記第2のフォーカスレンズをサーチ動作させ、該サーチ動作時に前記第2の撮像部から取得される第2の視点画像に基づいて被写体に合焦する前記第2のフォーカスレンズの第2のレンズ位置を探索する工程と、
    前記第2のサーチ範囲内で探索された第2のレンズ位置に前記第2のフォーカスレンズを移動させる工程と、
    前記第1のサーチ範囲内で前記第1のレンズ位置が見つからなかった場合に、前記第2のフォーカスレンズを前記第1のサーチ範囲内でサーチ動作させ、該サーチ動作時に前記第2の撮像部から取得される第2の視点画像に基づいて被写体に合焦する前記第2のフォーカスレンズの第2のレンズ位置を探索する工程と、
    前記第1のサーチ範囲内で探索された前記第2のレンズ位置に前記第2のフォーカスレンズを移動させる工程と、
    前記第1のサーチ範囲内で探索された前記第2のレンズ位置と前記記憶部に記憶されたフォーカス位置ずれ量とに基づいて前記第1のレンズ位置を算出する工程と、
    前記算出した第1のレンズ位置に前記第1のフォーカスレンズを移動させる工程と、
    を含む立体撮像装置の自動焦点調節方法。
  11. 前記第1のサーチ範囲内で前記第1のレンズ位置を探索することができず、かつ前記第2のレンズ位置が探索できた場合には、前記探索された前記第2のレンズ位置に対応する前記第1のフォーカスレンズのレンズ位置の前後の前記第1のサーチ範囲よりも狭い第2のサーチ範囲を決定する工程と、
    前記決定した第2のサーチ範囲内で前記第1のフォーカスレンズをサーチ動作させ、該サーチ動作時に前記第1の撮像部から取得される第1の視点画像に基づいて被写体に合焦する前記第1のフォーカスレンズの第1のレンズ位置を探索する工程と、
    前記第2のサーチ範囲内で探索された第1のレンズ位置に前記第1のフォーカスレンズを移動させる工程と、
    を含む請求項10に記載の立体撮像装置の自動焦点調節方法。
  12. 前記第2のサーチ範囲内で前記第2のレンズ位置の合焦位置が見つからなかった場合には、前記探索された前記第1のレンズ位置と前記記憶部に記憶されたフォーカス位置ずれ量とに基づいて前記第2のレンズ位置を算出する工程と、
    前記算出した第2のレンズ位置に前記第2のフォーカスレンズを移動させる工程と、
    を含む請求項10又は11に記載の立体撮像装置の自動焦点調節方法。
  13. 前記立体撮像装置は、前記第1の撮影光学系の光軸と前記第2の撮影光学系の光軸とが交差するクロスポイントに対応する被写体距離の被写体に合焦するフォーカスレンズ位置を記憶するレンズ位置記憶部を有し、
    前記第1のサーチ範囲内で前記第1のレンズ位置及び第2のレンズ位置がいずれも探索できない場合には、前記レンズ位置記憶部に記憶されたフォーカスレンズ位置に前記第1のフォーカスレンズ及び第2のフォーカスレンズを移動させる工程を含む請求項10から12のいずれかに記載の立体撮像装置の自動焦点調節方法。
  14. 前記立体撮像装置は、被写体距離ごとに該被写体距離の被写体に合焦するフォーカスレンズ位置を記憶するレンズ位置記憶部を有し、
    前記第1の撮像部及び第2の撮像部からそれぞれ取得される第1の視点画像及び第2の視点画像を相対的に画像シフトすることにより視差を調整する工程と、
    前記視差調整部による画像シフトのシフト量に基づいて前記第1の撮影光学系の光軸と前記第2の撮影光学系の光軸との仮想的な光軸の変化後のクロスポイントに対応する被写体距離を算出する工程と、
    前記第1のサーチ範囲内で前記第1のレンズ位置及び第2のレンズ位置がいずれも探索できない場合には、前記算出された被写体距離に対応するレンズ位置を前記レンズ位置記憶部から読み出し、前記第1のフォーカスレンズ及び第2のフォーカスレンズを前記読み出したレンズ位置に移動させる工程と、
    を含む請求項10から12のいずれかに記載の立体撮像装置の自動焦点調節方法。
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