JPWO2011117956A1 - 仮想マシン管理装置、開発システム、仮想マシン管理方法、及びプログラム - Google Patents

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Abstract

仮想マシンを効率的に管理する仮想マシン管理装置、仮想マシン管理方法、及びプログラムを提供する。仮想マシン管理装置20は、所定の機能を実現する動作環境を仮想マシンに構築させるための構成情報を、管理者の操作入力に従って設定する構成情報設定部102と、構成情報設定部102により設定された各開発段階の構成情報を、開発段階に関連付けて記録するバージョン管理部とから構成されてなる。仮想マシン管理装置20は、上記構成により、同一の仮想化システム上で、テスト段階のコンピュータシステムを構成する仮想マシンと、本番運用段階のコンピュータシステムを構成する仮想マシンとを同時に稼働させる。

Description

本発明は、仮想化システム内に仮想マシンを起動させる仮想マシン管理装置、開発システム、仮想マシン管理方法、及びプログラムに関する。
例えば、特許文献1には、複数台の物理計算機を結合機構によって連結する分散形仮想計算機システムであって、複数台の物理計算機のうち少なくとも1台は仮想計算機制御プログラムの制御下で複数の仮想計算機が動作しているものであり、結合機構に物理計算機と仮想計算機とを一括してシミュレーション制御する制御プログラムを内蔵し、制御プログラムは各計算機との通信伝文上の識別子により物理計算機か仮想計算機かを識別して各計算機を制御することを特徴とする分散形仮想計算機システムが開示されている。
再表97/035255号公報
コンピュータシステムの開発運用を容易にする。
本発明は、各開発段階のコンピュータシステムを効率的に管理する仮想マシン管理装置、開発システム、仮想マシン管理方法、及びプログラムを提供する。
本発明の仮想マシン管理装置は、コンピュータシステムの各開発段階における仮想マシンの構成情報を、設定する構成情報設定部と、前記構成情報設定部により設定された各開発段階の構成情報に基づいて、同一の仮想化システム内で、互いに異なる開発段階のコンピュータシステムの仮想マシンを稼働させるシステム制御部とを有する。
好適には、前記システム制御部は、同種のマシンイメージと、各開発段階の構成情報とに基づいて、各開発段階の仮想マシンを稼働させる。
好適には、前記システム制御部は、前記仮想化システム内に仮想マシンが実行する起動スクリプトを生成する起動スクリプト生成部と、前記起動スクリプト生成部により生成された起動スクリプトを仮想化システムに送信する起動スクリプト送信部と、前記起動スクリプトを実行した仮想マシンからの要求に応じて、前記構成情報設定部により設定された各開発段階の構成情報を、該仮想マシンに送信する構成情報送信部とを含み、互いに異なる開発段階に属する同種の仮想マシンを、同一の仮想化システム内で同時に稼働させる。
好適には、前記開発段階は、少なくとも、テスト段階と、本番運用段階とを含み、前記構成情報設定部により設定された構成情報を、管理者により指定された開発段階に関連付けて記録するバージョン管理部をさらに有し、前記構成情報送信部は、同一のマシンイメージから構成された仮想マシンに、前記バージョン管理部に記録されている各開発段階の構成情報を送信して、少なくとも、テスト段階の仮想マシンと、本番運用段階の仮想マシンとを稼働させる。
本発明の開発システムは、ハードウェア資源を複数のユーザに共有させる仮想化システムと、前記仮想化システム内に稼働する仮想マシンを管理する仮想マシン管理装置とを含み、前記仮想マシン管理装置は、前記仮想マシンの構成情報を、管理者の操作入力に従って設定する構成情報設定部と、前記構成情報設定部により設定された構成情報を、管理者により指定された開発段階に関連付けて記録するバージョン管理部と、前記構成情報設定部により設定された各開発段階の構成情報を仮想マシンに送信する構成情報送信部とを有し、複数の前記仮想マシンは、前記構成情報送信部から受信した各開発段階の構成情報に基づいて、前記仮想化システム内で、互いに異なる開発段階の仮想マシンとして同時に稼働する。
本発明のプログラムは、コンピュータシステムの第1の開発段階における仮想マシンの構成情報を、管理者の操作入力に従って設定する第1設定ステップと、前記コンピュータシステムの第2の開発段階における仮想マシンの構成情報を、管理者の操作入力に従って設定する第2設定ステップと、設定された第1の開発段階の構成情報に基づいて、仮想化システム内に、第1の開発段階のコンピュータシステムを構成する仮想マシンを稼働させる第1稼働ステップと、設定された第2の開発段階の構成情報に基づいて、前記仮想化システム内で、第2の開発段階のコンピュータシステムを構成する仮想マシンを稼働させる第2稼働ステップとをコンピュータに実行させる。
本発明の仮想マシン管理方法は、コンピュータシステムのテスト段階における仮想マシンの構成情報を、管理者の操作入力に従って設定する第1設定ステップと、前記コンピュータシステムの本番運用段階における仮想マシンの構成情報を、管理者の操作入力に従って設定する第2設定ステップと、設定されたテスト段階の構成情報に基づいて、仮想化システム内に、テスト段階のコンピュータシステムを構成する仮想マシンを稼働させる第1稼働ステップと、設定された本番運用段階の構成情報に基づいて、前記仮想化システム内で、本番運用段階のコンピュータシステムを構成する仮想マシンを稼働させる第2稼働ステップとを有する。
コンピュータシステムの開発運用を容易にすることができる。
仮想マシン管理システム1の全体構成を例示する図である。 仮想マシン管理プログラム100、仮想化プログラム200、及び仮想マシンプログラム210の機能構成を例示する図である。 構成情報DB104を例示する図である。 仮想マシン管理DB108を例示する図である。 イベント管理DBを114例示する図である。 仮想マシン起動処理S10のフローチャートである。 構成情報送信処理S20のフローチャートである。 仮想マシン管理プログラム300、仮想化プログラム200、及び仮想マシンプログラム210の機能構成を例示する図である。 バージョン管理DB322を例示する図である。 仮想マシン管理DB308を例示する図である。 グループ単位で仮想マシンを運用する方法を説明する図である。 仮想マシン管理プログラム500、仮想化プログラム200、及び仮想マシンプログラム210の機能構成を例示する図である。 テンプレートDB524を例示する図である。 テンプレートによる仮想マシン連携システムの構築方法を説明する図である。
1 仮想サーバ管理システム
100 仮想マシン管理プログラム(実施例1)
102 構成情報設定部
104 構成情報DB
106 起動スクリプト生成部
108 仮想マシン管理DB
110 起動スクリプト送信部
112 構成情報送信部
114 イベント設定部
116 イベント管理部
118 イベント管理DB
200 仮想化プログラム
202 起動スクリプト実行部
210 仮想マシンプログラム
212 構成情報取得部
214 イベント処理部
300 仮想マシン管理プログラム(実施例2)
302 構成情報設定部(実施例2)
306 起動スクリプト生成部(実施例2)
308 仮想マシン管理DB(実施例2)
320 バージョン管理部
322 バージョン管理DB
430 開発グループ
432 テストグループ
434 本番グループ
440、442、444 仮想マシン
500 仮想マシン管理プログラム(実施例3)
502 構成情報設定部(実施例3)
524 テンプレートDB
610 販売システム用テンプレート
612 予約システム用テンプレート
614 業務システム用テンプレート
630、632、634 仮想マシン
(実施例1)
図1は、仮想マシン管理システム1の全体構成を例示する図である。
図1に例示するように、仮想マシン管理システム1は、管理端末10と、仮想マシン管理装置20と、仮想化システム30と、ユーザ端末40とを有する。管理者端末10、仮想マシン管理装置20、仮想化システム30、及びユーザ端末40は、通信ネットワーク50を介して、相互に接続している。なお、通信ネットワーク50は、特に限定するものではなく、例えば、インターネット、専用線、携帯電話通信網、及びLANなどの組み合わせにより構成されればよい。
以下、本図に示される各構成について説明する。
管理者端末10は、CPU及び記憶媒体などを備えたコンピュータである。管理者端末10は、仮想マシン管理装置20に接続し、仮想マシン管理装置20を介して、仮想化システム30が有するハードウェア資源をユーザ間で共有するための設定を行う。
本例では、管理者端末10は、管理者の操作入力に従って、構成情報を仮想マシン管理装置20に設定させる。また、管理者端末10は、管理者の操作入力に従って、仮想化システム30内に仮想マシンを起動するための処理を仮想マシン管理装置20に実行させる。
なお、構成情報は、所定の機能を実現する動作環境を仮想化システム30内に起動した仮想マシンに構築させるための情報である。
仮想マシン管理装置20は、CPU及び記憶媒体などを備えたコンピュータであり、図2を用いて後述する仮想マシン管理プログラム100がインストールされている。仮想マシン管理装置20は、管理者端末10における管理者の操作入力を通信ネットワーク50を介して受け付け、受け付けた操作入力に従って仮想化システム30内の仮想マシンを管理する。
本例では、仮想マシン管理装置20は、仮想マシン管理プログラム100により実現される機能により、主に、仮想マシンに動作環境を構築させるための構成情報の設定、仮想化システム30内の仮想マシンの起動、及び各種イベント情報を契機にしたアップデート処理などを行う。
仮想化システム30は、多数のコンピュータ、ストレージ、及びネットワーク回線などを相互に関連付けて構成されるハードウェア資源を、仮想化技術を用いて複数のユーザに共有させる手段を提供する。例えば、仮想化システム30は、クラウド・コンピューティング又はグリッド・コンピューティングなどにより実現される。なお、仮想化技術とは、単一の物理リソース(コンピュータ、ストレージ、及びネットワーク回線など)を複数の論理リソースとしたり、複数の物理リソースを単一の論理リソースとしたりするための技術である。本例では、仮想化システム30がIaaS(Infrastructure as a Service)である場合を具体例として説明する。
本例では、仮想化システム30は、マシンイメージを保有し、仮想マシン管理装置20から送信された起動スクリプトを実行して、このマシンイメージに基づき仮想マシンを起動する。起動した仮想マシンは、仮想マシン管理装置20から構成情報を取得し、取得した構成情報に基づいて所定の機能を実現する動作環境を構築し、以後その動作環境で動作する。本例ではマシンイメージが仮想化システム30により保有される形態を説明するが、仮想マシン管理装置20が、マシンイメージを保有し仮想化システム30に送信するようにしてもよい。
なお、マシンイメージは、仮想マシンの動作環境を表わすデータである。マシンイメージは、直接修正することができず、実際に動作しているコンピュータの動作環境を反映させて生成されるものである。このため、従来から、仮想マシンの動作環境の変更のたびに、マシンイメージを修正する作業は、多大な人的コスト及び時間を要するものであった。本例では、マシンイメージで仮想マシンのバリエーションを実現する代わりに、仮想マシンをカスタマイズする構成情報で仮想マシンのバリエーションを実現する。これにより、マシンイメージそのものに対する修正作業を減らすことができる。仮想マシンには、仮想サーバ、仮想ネットワーク機器、仮想ストレージ機器、仮想データベースなどが含まれる。
また、起動スクリプトは、仮想化システム30が有するマシンイメージに基づいて仮想マシンを起動することを仮想化システム30に命令するプログラムである。
ユーザ端末40は、CPU及び記憶媒体などを備えたコンピュータである。ユーザ端末40は、通信ネットワーク50を介して、管理者により設定された仮想化システム30内の仮想マシンに接続し、その仮想マシンにより実現されるシステムをユーザに利用させるユーザインターフェースの役を担う。
以上説明した構成によれば、管理者は、仮想マシン管理装置20を通じて、通信ネットワーク50を介して管理者端末10から仮想化システム30内の仮想マシンを管理することができる。
図2は、仮想マシン管理プログラム100、仮想化プログラム200、及び仮想マシンプログラム210の機能構成を例示する図である。
図2に例示するように、仮想マシン管理プログラム100は、構成情報設定部102と、起動スクリプト生成部106と、起動スクリプト送信部110と、構成情報送信部112と、イベント設定部114と、イベント管理部116とを有する。また、仮想マシン管理プログラム100は、上述した各部として機能する際、構成情報データベース(構成情報DB)104と、仮想マシン管理データベース(仮想マシン管理DB)108と、イベント管理データベース(イベント管理DB)118とを参照及び改変できる。なお、仮想マシン管理プログラム100の一部又は全部の機能は、ASIC等のハードウェアにより実現されてもよい。
また、仮想化システム30において仮想マシンを動作させるコンピュータは、仮想化プログラム200を実行する。仮想化プログラム200は、起動スクリプト実行部202を有する。さらに、起動スクリプト実行部202により仮想化システム30内で起動した仮想マシンは、仮想マシンプログラム210を実行する。仮想マシンプログラム210は、構成情報取得部212と、イベント処理部214とを有する。
以下、本図に示される各構成について説明する。
仮想マシン管理プログラム100の構成情報設定部102は、管理者の操作入力に従って構成情報を設定する。
本例では、構成情報設定部102は、管理者端末10のブラウザで構成情報の設定画面を管理者端末10に表示させ、この設定画面を通じて管理者の操作入力を受け付ける。そして、構成情報設定部102は、受け付けた管理者の操作入力に従って、管理者により入力された情報を構成情報の雛型に埋め込んで構成情報を生成し、又は、管理者端末10のアップロード操作により構成情報を取得して、その生成又は取得した構成情報を、設定画面を通じて管理者により入力されたグループ名及び仮想マシン名と、構成情報設定部102が割り当てる構成情報IDとに関連付けて構成情報DB104に格納する。
構成情報DB104は、図3に例示するように、データ項目として、グループ名と、仮想マシン名と、構成情報と、構成情報IDとを有する。構成情報は、仮想マシンに実現させる機能の種別に応じて共通となる共通部分と、仮想マシンごとに共通部分に付加する付加部分とから構成される。さらに、共通部分及び付加部分は、それぞれ構成定義と構成データとから構成される。
グループ名は、1又は複数の仮想マシンをひとまとまりにしたグループを特定するための名称である。例えば、グループ名には、複数の仮想マシンが連携して所定の機能を実現する各種情報システムの名称などが設定される。
仮想マシン名は、仮想マシンを特定するための名称である。
構成定義は、所定の機能を実現する動作環境を仮想マシンに構築させるための設定操作を表わすデータである。例えば、構成定義は、ファイルサーバから取得したファイルを配置する、ファイルの所有権を変更する、ディレクトリを作成する、ユーザーアカウントを登録する、コマンドを実行する、サービスを開始する、ネットワーク情報を最新にする、及び構成情報を仮想マシン管理装置20に要求するなどの設定操作を表わす。また、構成定義は、複数の各種設定操作を、組み合わせて表わしてもよい。
構成データは、所定の機能を実現する動作環境において参照されるデータである。例えば、構成データは、所定の機能を実現するプログラムにより参照される設定データ、又は画像若しくは音声などのリソースデータなどである。
構成情報IDは、構成情報を一意に識別する情報である。例えば、構成情報IDは、文字、数字、及び記号などの組み合わせにより表わされる。
起動スクリプト生成部106は、管理者の操作入力に従って、仮想化システム30内に仮想マシンの起動に関連して実行させる起動スクリプトを生成する。起動スクリプトは、仮想マシンの起動をトリガーとして実行させるスクリプトであってもよいし、仮想マシンを起動させるスクリプトであってもよい。
本例では、起動スクリプト生成部106は、管理者端末10のブラウザで、仮想化システム30に所定の仮想マシンの起動を指示するための起動画面を、管理者端末10に表示させ、この起動画面を通じて管理者の操作入力を受け付ける。そして、起動スクリプト生成部106は、受け付けた管理者の操作入力に従って、起動スクリプトを生成する。
また、起動スクリプト生成部106は、生成した起動スクリプトに関連する仮想マシン(具体的には、この起動スクリプトが送信される仮想マシン)に送信すべき構成情報を特定する情報を、生成した起動スクリプトが送信される仮想マシンを特定する情報に関連付けて記録する。
本例では、起動スクリプト生成部106は、構成情報DB104から、生成する起動スクリプトにより起動される仮想マシンを特定するグループ名及び仮想マシン名を、起動画面を通じて管理者により選択させ、選択されたグループ名及び仮想マシン名を、構成情報DB104において選択されたグループ名及び仮想マシン名に関連付けられている構成情報IDに関連付けて仮想マシン管理DB108に格納する。
また、起動スクリプト生成部106は、管理者の操作入力のみならず、イベント管理部116からの指示にも従って、仮想化システム30内の所定の仮想マシン内で、この仮想マシンの起動時に実行される起動スクリプトを生成する。
仮想マシン管理DB108は、図4に例示するように、データ項目として、グループ名と、仮想マシン名と、構成情報IDとを有する。
グループ名は、構成情報DB104におけるグループ名と同一である。
仮想マシン名は、構成情報DB104における仮想マシン名と同一である。
構成情報IDは、構成情報DB104における構成情報IDと同一である。
起動スクリプト送信部110は、起動スクリプト生成部106により生成された起動スクリプトを仮想化システム30に送信する。
本例では、起動スクリプト送信部110は、起動スクリプト生成部106により生成された起動スクリプトを、管理者により選択されたグループ名及び仮想マシン名とともに仮想化プログラム200における起動スクリプト実行部202に送信する。
構成情報送信部112は、起動スクリプトを用いて仮想化システム内でカスタマイズした仮想マシンからの要求に応じて、構成情報設定部102により設定された構成情報を、要求した仮想マシンに送信する。このとき、構成情報送信部112は、仮想マシンからの要求とともに送信されてくる仮想マシンを特定する情報に関連付けられている構成情報を特定する情報が、起動スクリプト生成部106により起動スクリプトの生成時に記録した構成情報を特定する情報と一致しているか否かにより、起動スクリプト生成部106により生成された起動スクリプトを実行した仮想マシンからの要求であるか否かを判定し、当該仮想マシンからの要求であると判定した場合にのみ、要求した仮想マシンに構成情報を送信する。
本例では、構成情報送信部112は、仮想化システム30内に起動スクリプトを実行した仮想マシンからの要求とともに仮想マシンから送信されて来たグループ名及び仮想マシン名に関連付けられている構成情報IDを仮想マシン管理DB108から取得しようと試みる。そして、構成情報送信部112は、仮想マシン管理DB108から構成情報IDを取得できた場合にのみ、起動スクリプト生成部106により生成された起動スクリプトによって起動した仮想マシンからの要求であると判定し、取得した構成情報IDに関連付けられている構成情報を構成情報DB104から取得し、取得した構成情報を、要求した仮想マシンに送信する。
イベント設定部114は、管理者の操作入力に従って、所定の動作状態になったことを表わすイベント情報を契機にして実行される処理を設定する。
本例では、イベント設定部114は、管理者端末10のブラウザでイベント情報を契機にして実行される処理を設定するための設定画面を管理者端末10に表示させ、この設定画面を通じて管理者の操作入力を受け付ける。そして、イベント設定部114は、受け付けた管理者の操作入力に従って、イベント情報と、このイベント情報に対するイベント対応処理とを設定し、設定したイベント情報及びイベント対応処理を互いに関連付けてイベント処理DB118に格納する。
イベント管理DB118は、図5に例示するように、データ項目として、イベント情報と、イベント対応処理とを有する。
イベント情報は、所定の動作状態になったことを表わす情報である。
イベント対応処理は、自身に関連付けられているイベント情報が表わす所定の動作状態になったことを契機にして実行される処理を表わす情報である。例えば、イベント対応処理は、仮想化システム30内の所定の仮想マシンに、構成情報の要求、又は起動若しくは停止などを指示することを表わす。
イベント管理部116は、所定の動作状態になったことを表わすイベント情報を契機にして、仮想化システム30内の所定の仮想マシンを操作する。
本例では、イベント管理部116は、管理者端末10からの要求、仮想マシン管理装置20における動作状態、及び仮想化システム30内の仮想マシンからの通知に基づいて発生するイベント情報を契機にして、仮想化システム30内の所定の仮想マシンに、構成情報の要求、又は起動若しくは停止などを指示する。
管理者端末10からの要求には、例えば、所定の仮想マシンにおける構成情報の変更、所定の仮想マシンの起動又は停止などがある。これらの要求は、管理者端末10における管理者による操作入力に従って、イベント管理部116に送信される。この場合、イベント管理部116は、イベント情報を契機にして、管理者端末10からの要求に従って、仮想化システム30内の所定の仮想マシンに、構成情報の要求、又は起動若しくは停止などを指示する。
また、仮想マシン管理装置20における動作状態には、例えば、現在時刻が所定の時間になったことなどがある。この場合、イベント管理部116は、イベント情報を契機にして、イベント管理DB118を参照し、仮想マシン管理装置20における動作状態に対応する構成情報の要求指示などの処理を行う。
また、仮想化システム30内の仮想マシンからの通知には、仮想マシンの起動の完了若しくは停止の完了、又は構成情報の取得若しくは変更の完了などの通知がある。この場合、イベント管理部116は、イベント情報を契機にして、イベント管理DB118を参照し、仮想化システム30内の仮想マシンからの通知に対応する構成情報の要求指示などの処理を行う。
なお、イベント管理部116は、構成情報の要求又は停止などを仮想化システム30内の所定の仮想マシンに指示する場合、仮想マシンの仮想マシンプログラム210におけるイベント処理部214に構成情報の要求又は停止などを表わす指示情報を送信する。また、イベント管理部116は、仮想化システム30内の所定の仮想マシンに起動を指示する場合、起動スクリプト生成部106に、仮想化システム30内の所定の仮想マシンを起動する起動スクリプトを生成するように指示する。
仮想化プログラム200の仮想マシン起動処理部は、管理者からの起動指示に応じて、予め用意されたマシンイメージの中から、指定されたマシンイメージに基づいて、仮想マシン(図2の起動スクリプト実行部202を含む)を起動させる。本例の仮想マシン起動処理部は、仮想マシン管理プログラム100(起動スクリプト送信部110)から、仮想マシンの起動指示及び起動スクリプトを受信すると、マシンイメージを用いて仮想マシンを起動させ、起動スクリプト送信部110から受信した起動スクリプトを、仮想マシンプログラム210の起動スクリプト実行部202に引き渡す。
起動スクリプト実行部202は、仮想マシン管理装置20から送信された起動スクリプトを受信し、受信した起動スクリプトを、仮想マシン内で実行し、構成変更モジュールが組み込まれた仮想マシンを生成する。
本例では、起動スクリプト実行部202は、仮想マシン管理装置20における起動スクリプト送信部110から送信された起動スクリプト(グループ名及び仮想マシン名が含まれている)を、仮想マシン起動処理部を経由して取得し、取得した起動スクリプトに基づいて、マシンイメージから起動した仮想マシンを、グループ名及び仮想マシン名が付与され、かつ、構成変更モジュールが起動した仮想マシンにカスタマイズする。かかる仮想マシンは、付与されたグループ名により特定される論理的なグループに属することとなる。
仮想マシンプログラム210の構成情報取得部212(構成変更モジュール)は、起動スクリプトの実行によって構成される機能モジュールであり、仮想マシン管理装置20から構成情報を取得する。
本例では、構成情報取得部212は、自身を実行する仮想マシンが属するグループを特定するグループ名及び自身を実行する仮想マシンを特定する仮想マシン名とともに、構成情報の要求を、仮想マシン管理装置20における構成情報送信部112に送信する。そして、構成情報取得部212は、仮想マシン管理装置20における構成情報送信部112から送信されてくる構成情報を受信し、受信した構成情報に基づき所定の機能を実現するための動作環境を構築する。換言すると、構成情報取得部212は、受信した構成情報に基づいて、マシンイメージから構成された汎用的な仮想マシン(仮想サーバ、仮想ネットワーク機器、仮想ストレージ機器、仮想データベース)を、所望の機能を有する仮想マシンにカスタマイズする。
イベント処理部214(構成変更モジュール)は、起動スクリプトの実行によって構成される機能モジュールであり、仮想マシン管理装置20から構成情報を取得したことにより、自身を実行する仮想マシンが所定の動作状態になったことを仮想マシン管理装置20に通知する。また、イベント処理部214は、仮想マシン管理装置20から受信した指示情報に従って仮想マシンの操作処理を行う。
本例では、イベント処理部214は、仮想マシン管理装置20における構成情報送信部112から受信した構成情報に基づき、自身を実行する仮想マシンの起動の完了若しくは停止の完了、又は構成情報の取得若しくは変更の完了などを仮想マシン管理装置20におけるイベント管理部118に通知する。また、イベント処理部214は、仮想マシン管理装置20におけるイベント管理部118から受信した指示情報に従って、構成情報の要求又は自身を実行する仮想マシンの停止などを行う。
図6は、仮想マシン起動処理S10のフローチャートである。
図6に例示するように、ステップ100(S100)において、起動スクリプト生成部106は、管理者端末10から接続されたか否かを判定する。仮想マシン管理プログラム100は、起動スクリプト生成部106が管理端末10から接続されたと判定した場合、S102に移行し、起動スクリプト生成部106が管理端末10から接続されていないと判定した場合、S100を繰り返す。
ステップ102(S102)において、起動スクリプト生成部106は、構成情報DB104から、生成する起動スクリプトにより起動される仮想マシンを特定するグループ名及び仮想マシン名を、起動画面を通じて管理者により選択させる。
ステップ104(S104)において、起動スクリプト生成部106は、起動画面を通じて管理者により選択されたグループ名及び仮想マシン名を、構成情報DB104において選択されたグループ名及び仮想マシン名に関連付けられている構成情報IDに関連付けて仮想マシン管理DB108に格納する。
ステップ106(S106)において、起動スクリプト生成部106は、起動画面を通じて管理者から受け付けた操作入力に従って、起動スクリプトを生成する。
ステップ108(S108)において、起動スクリプト送信部110は、S106において生成された起動スクリプトを、S102において管理者により選択されたグループ名及び仮想マシン名とともに、仮想化プログラム200における仮想マシン起動処理部に送信する。
仮想マシン起動処理部は、仮想化システム内で、マシンイメージに基づいて仮想マシンを起動させ、起動した仮想マシン内の起動スクリプト実行部202に、受信した起動スクリプト、グループ名及び仮想マシン名を引き渡す。起動スクリプト実行部202は、仮想マシン起動処理部から引き渡された起動スクリプトを実行して、構成変更モジュール(構成情報取得部212及びイベント処理部214)を起動させると共に、この仮想マシンを、引き渡されたグループ名及び仮想マシン名に関連付ける。起動した構成変更モジュールは、関連付けられたグループ名及び仮想マシン名を用いて、仮想マシン管理プログラム300と通信を行うようになる。
図7は、構成情報送信処理S20のフローチャートである。
図7に例示するように、ステップ200(S200)において、構成情報送信部112は、仮想マシンから構成情報を要求されたか否かを判定する。仮想化マシン管理プログラム100は、構成情報送信部112が仮想マシンから構成情報を要求されたと判定した場合、S202に移行し、構成情報送信部112が仮想マシンから構成情報を要求されていないと判定した場合、S200を繰り返す。
ステップ202(S202)において、構成情報送信部112は、起動スクリプトにより仮想化システム30内に起動した仮想マシンからの要求とともに仮想マシンから送信されて来たグループ名及び仮想マシン名に関連付けられている構成情報IDを仮想マシン管理DB108から取得しようと試みる。
ステップ204(S204)において、構成情報送信部112は、S202において構成情報IDを仮想マシン管理DB108から取得できたか否かを判定する。仮想化マシン管理プログラム100は、構成情報送信部112が構成情報IDを取得できたと判定した場合、S106において生成された起動スクリプトにより起動された仮想マシンから構成情報を要求されたとみなし、S206に移行し、構成情報送信部112が構成情報IDを取得できなかったと判定した場合は、S106において生成された起動スクリプトにより起動された仮想マシンから構成情報を要求されたのではないとみなし、S200に移行する。
ステップ206(S206)において、構成情報送信部112は、S202において取得された構成情報IDに関連付けられている構成情報を構成情報DB104から取得する。
ステップ208(S208)において、構成情報送信部112は、S202において取得した構成情報を、S200において構成情報を要求してきた仮想マシンに送信する。
以上説明した構成によれば、仮想化システム30内に仮想マシンプログラム210を実行するための汎用的なマシンイメージがあらかじめ用意されており、管理者は、各種機能を実現する仮想マシンを起動するためのマシンイメージを多数用意する必要がない。代わりに、管理者は、管理者端末10を用いて、仮想マシン管理装置20に構成情報を設定する。構成情報は、設定操作の組み合わせと動作環境において参照されるデータとから構成されるものであり、管理者により柔軟に編集することが可能である。これにより、管理者は、仮想マシン管理システム1において、構成情報によって、各種機能を実現する仮想マシンを効率的に起動、運用、及び管理することができる。
(実施例2)
図8は、仮想マシン管理プログラム300、仮想化プログラム200、及び仮想マシンプログラム210の機能構成を例示する図である。なお、本図に示された各構成のうち、図2に示された構成と実質的に同一のものには同一の符号が付されている。
図8に例示するように、仮想マシン管理プログラム300は、構成情報設定部302と、起動スクリプト生成部306と、起動スクリプト送信部110と、構成情報送信部312と、イベント設定部114と、イベント管理部116と、バージョン管理部320とを有する。また、仮想マシン管理プログラム300は、上述した各部として機能する際、構成情報データベース(構成情報DB)104と、仮想マシン管理データベース(仮想マシン管理DB)308と、イベント管理データベース(イベント管理DB)118と、バージョン管理データベース(バージョン管理DB)322とを参照及び改変できる。なお、仮想マシン管理プログラム300の一部又は全部の機能は、ASIC等のハードウェアにより実現されるとしてもよい。
以下、本図に示される各構成のうち、図2に示された構成と異なるものについて説明する。
構成情報設定部302は、所定の機能を実現する動作環境を仮想マシンに構築させるための構成情報を、管理者の操作入力に従って設定し、設定した該構成情報を設定時における変更を表わすバージョンに関連付けて記録する。
本例では、構成情報設定部302は、管理者端末10のブラウザで構成情報の設定画面を管理者端末10に表示させ、この設定画面を通じて管理者の操作入力を受け付ける。そして、構成情報設定部102は、受け付けた管理者の操作入力に従って、管理者により入力された情報を構成情報の雛型に埋め込んで構成情報を生成し、又は、管理者端末10のアップロード操作により構成情報を取得して、その生成又は取得した構成情報を、設定画面を通じて管理者により入力されたグループ名及び仮想マシン名と、構成情報設定部102が割り当てる構成情報IDとに関連付けて構成情報DB104に格納する。
また、本例では、構成情報設定部302は、構成情報DB104に格納した構成情報を、バージョン管理部320によりバージョン管理DB322に格納させる。
バージョン管理部320は、構成情報設定部302により設定された構成情報を、この構成情報の設定時における変更を表わすバージョンに関連付けて記録する。
本例では、バージョン管理部320は、構成情報設定部302から受け取った構成情報を、構成情報DB104においてこの構成情報に関連付けられている構成情報IDと、この構成情報の各設定時における変更を表わすバージョンと、この構成情報の設定日時とに関連付けてバージョン管理DB322に格納する。また、バージョン管理部320は、起動スクリプト生成部306、構成情報送信部312、及びイベント設定部314から要求されたデータを、バージョン管理DB322から取得する。
バージョン管理DB322は、図9に例示に例示するように、データ項目として、構成情報IDと、変更情報と、バージョンと、変更日時とを有する。
構成情報IDは、構成情報DB104における構成情報IDと同一である。
変更情報は、各設定時における構成情報を表わす。なお、変更情報は、初回設定時における構成情報からの変更差分を表わすものであってもよい。この場合、バージョン管理部320は、バージョン管理DB322から構成情報を取得するとき、初回設定時における構成情報に、変更差分を反映したものを取得すればよい。
バージョンは、構成情報の各設定時における変更を表わす。なお、バージョンは、例えば、バージョン管理部320により自動付与されてもよいし、又は管理者により指定されてもよい。
変更日時は、構成情報の各設定時における変更日時を表わす。
起動スクリプト生成部306は、管理者の操作入力に従って、仮想マシンの起動時に実行させる起動スクリプトを生成する。
本例では、起動スクリプト生成部306は、管理者端末10のブラウザで、仮想化システム30に所定の仮想マシンの起動を指示するための起動画面を、管理者端末10に表示させ、この起動画面を通じて管理者の操作入力を受け付ける。そして、起動スクリプト生成部306は、受け付けた管理者の操作入力に従って、起動スクリプトを生成する。
また、起動スクリプト生成部306は、生成した起動スクリプトにより起動した仮想マシンに送信すべき構成情報を特定する情報を、この構成情報のバージョンと、生成した起動スクリプトにより起動される仮想マシンを特定する情報とに関連付けて記録する。
本例では、起動スクリプト生成部306は、構成情報DB104から、生成する起動スクリプトにより起動される仮想マシンを特定するグループ名及び仮想マシン名を、起動画面を通じて管理者により選択させ、選択されたグループ名及び仮想マシン名を、構成情報DB104において選択されたグループ名及び仮想マシン名に関連付けられている構成情報IDに関連付けて仮想マシン管理DB308に格納する。また、起動スクリプト生成部306は、バージョン管理部320に、仮想マシン管理DB308に格納した構成情報IDに関連するバージョンの一覧を、バージョン管理DB320から取得させ、起動画面を通じて、この取得したバージョンの一覧から1つのバージョンを、管理者により選択させる。そして、起動スクリプト生成部306は、管理者により選択されたバージョンを、先に格納した構成情報IDに関連付けて、仮想マシン管理DB308に格納する。
また、起動スクリプト生成部306は、イベント管理部116からの指示に従って、仮想化システム30内の所定の仮想マシンの起動時に実行させる起動スクリプトを生成する。
仮想マシン管理DB308は、図10に例示するように、データ項目として、グループ名と、仮想マシン名と、構成情報IDと、バージョンとを有する。
グループ名は、構成情報DB104におけるグループ名と同一である。
仮想マシン名は、構成情報DB104における仮想マシン名と同一である。
構成情報IDは、構成情報DB104における構成情報IDと同一である。
バージョンは、バージョン管理DB322におけるバージョンと同一である。
構成情報送信部312は、起動スクリプトを用いて仮想化システム内で起動した仮想マシンからの要求に応じて、バージョン管理部により所定のバージョンに関連付けられた構成情報を、要求した仮想マシンに送信する。このとき、構成情報送信部312は、仮想マシンからの要求とともに送信されてくる仮想マシンを特定する情報に、関連付けられている構成情報を特定する情報が、起動スクリプト生成部306により起動スクリプトの生成時に記録されているか否かにより、起動スクリプト生成部306により生成された起動スクリプトを実行した仮想マシンからの要求であるか否かを判定し、当該仮想マシンからの要求であると判定した場合にのみ、要求した仮想マシンに構成情報を送信する。
本例では、構成情報送信部312は、起動スクリプトを実行した仮想マシンからの要求とともに仮想マシンから送信されて来たグループ名及び仮想マシン名に関連付けられている構成情報ID及びバージョンを仮想マシン管理DB108から取得しようと試みる。構成情報送信部312は、仮想マシン管理DB108から構成情報IDを取得できた場合にのみ、起動スクリプト生成部106により生成された起動スクリプトを実行した仮想マシンからの要求であると判定し、取得した構成情報ID及びバージョンに関連付けられている構成情報を、バージョン管理部320によりバージョン管理DB322から取得させる。そして、構成情報送信部312は、取得された構成情報を、要求した仮想マシンに送信する。
図11は、グループ単位で仮想マシンを運用する方法を説明する図である。
図11に例示するように、バージョン管理DB322は、バージョン1の構成情報410とバージョン2の構成情報420とを格納している。仮想化システム30では、仮想マシン440、442、及び444は、それぞれ論理的なグループである、開発グループ430、テストグループ432、及び本番グループ434に属している。そして、本番グループ434に属する仮想マシンは、仮想マシン管理装置20から取得したバージョン1の構成情報410を取得し、取得した構成情報に基づき動作環境を構築して動作している。
このような環境において、管理者は、まず、(1)開発グループ430に属する仮想マシン440に、開発における変更を反映したバージョン2の構成情報420を取得させて動作させる。ここで、開発における動作上の問題がなければ、管理者は、次に、(2)テストグループ432に属する仮想マシン442に、開発において問題のなかったバージョン2の構成情報442を取得させて動作させる。ここで、テストにおける動作上の問題がなければ、管理者は、最後に、(3)本番グループ434に属する仮想マシン444に、テストにおいて問題のなかったバージョン2の構成情報420を、バージョン1の構成情報に代えて取得させて動作させる。
なお、同一バージョンの構成情報は、この構成情報を取得させる仮想マシンが属するグループに応じて、一部改変されてもよい。例えば、開発及びテストでは、仮想マシンを利用させるユーザを、それぞれ開発者及びテスト者に限定させるため、管理者は、構成情報420を一部改変し、開発グループ430に属する仮想マシン440には開発者のみ、テストグループ432に属する仮想マシン442にはテスト者のみがアクセスできるようにアクセス制限を行ってもよい。
このように、管理者は、本番グループ434に属する仮想マシンを運用させた状態で、本番グループ434とは異なる独立したグループである、開発グループ430及びテストグループ432に属する仮想マシン440及び442を用いて、新しいバージョンの構成情報を開発及びテストさせることができる。そして、管理者は、本番グループ434に属する仮想マシン444の運用を止めることなく、開発及びテストさせた新しい構成情報を、本番グループ434に属する仮想マシン444に取得させて動作させることができる。
また、同一の仮想化システム30内で、各開発段階(開発段階、テスト段階、本番運用段階(開発完了段階))の仮想マシンを並存させることにより、本番環境と同じハードウェア環境で、開発やテストを行うことができる。すなわち、仮想化システム30ではハードウェア資源が抽象化されており、開発用システムやテスト用システムが併存していても、ハードウェア資源の奪い合いによる影響が無視できるため、完全に同じハードウェア環境で、システムの本番運用と、テスト運用と、システム開発とを行うことができる。
以上説明したように、管理者は、仮想マシン管理システム2を利用することで、指定したバージョンの構成情報に基づいて、仮想化システム30内の仮想マシンを動作させることができる。このように、仮想マシン管理装置20がバージョンを管理することにより、管理者は、仮想化システムに障害が発生した場合、以前の安全なバージョンの構成情報を仮想マシンに取得させて動作させることにより、障害から復旧させることができる。
また、管理者は、構成情報の開発、テスト、及び本番運用などの各フェーズごとに、論理的なグループを割り当て、各グループに属する仮想マシンに取得させる構成情報のバージョンを管理することができる。これにより、管理者は、各グループ間での、新しい構成情報に対する開発、テスト、及び運用などの流れ作業及び協調作業を行わせることができる。
(実施例3)
図12は、仮想マシン管理プログラム500、仮想化プログラム200、及び仮想マシンプログラム210の機能構成を例示する図である。なお、本図に示された各構成のうち、図2に示された構成と実質的に同一のものには同一の符号が付されている。
図12に例示するように、仮想マシン管理プログラム500は、構成情報設定部502と、起動スクリプト生成部106と、起動スクリプト送信部110と、構成情報送信部112と、イベント設定部114と、イベント管理部116とを有する。また、仮想マシン管理プログラム500は、上述した各部として機能する際、構成情報データベース(構成情報DB)104と、仮想マシン管理データベース(仮想マシン管理DB)108と、イベント管理データベース(イベント管理DB)118と、バージョン管理データベース(バージョン管理DB)122と、テンプレートデータベース(テンプレートDB)524とを参照及び改変できる。なお、仮想マシン管理プログラム300の一部又は全部の機能は、ASIC等のハードウェアにより実現されるとしてもよい。
以下、本図に示される各構成のうち、図2に示された構成と異なるものについて説明する。
構成情報設定部502は、所定の機能を実現する動作環境を仮想マシンに構築させる複数の構成情報を、複数の仮想マシンが連携して所定の機能を実現するように組み合わせてなるテンプレートを、管理者の操作入力に従って設定する。
本例では、構成情報設定部502は、管理者端末10のブラウザで構成情報の設定画面を管理者端末10に表示させ、この設定画面を通じて、テンプレートDB524から、テンプレートを選択させる。そして、構成情報設定部502は、管理者により選択されたテンプレートに含まれる構成情報を、設定画面を通じて管理者により入力されたグループ名及び仮想マシン名と、構成情報設定部102が割り当てる構成情報IDとに関連付けて構成情報DB104に格納する。
また、構成情報設定部502は、管理者の必要に応じて、設定画面を通じて、構成情報DB104に格納したテンプレートに含まれる構成情報を管理者により修正させる。
テンプレートDB524は、図13に例示するように、データ項目として、テンプレートを有する。
テンプレートは、1又は複数の構成情報を組み合わせたものである。
本例では、テンプレートは、業務システムなどの各種情報システムを実現するための構成情報の組み合わせである。
図14は、テンプレートによる各種情報システムの構築方法を説明する図である。
図14に例示するように、テンプレートDB524は、販売システム用テンプレート610、予約システム用テンプレート612、及び業務システム用テンプレート614などを格納している。
本例では、管理者は、まず、(1)管理者端末10を通じて、仮想マシン管理装置20により、テンプレートDB524に格納されているテンプレートのうち、販売システム用テンプレート610を選択させ、選択された販売システム用テンプレート610に含まれる構成情報620、622、及び624を構成情報DB104に格納させる。次に、管理者は、(2)管理者端末10を通じて、仮想マシン管理装置20により、仮想化システム30内に仮想マシン630、632、及び634を起動させ、起動した仮想マシン630、632、及び634それぞれに構成情報DB104に格納されている構成情報620、622、及び624を取得させる。このようにして、仮想化システム30内には、構成情報620、622、及び624に基づき動作する仮想マシン630、632、及び634による販売システムが構築される。最後に、利用者は、(3)ユーザ端末40を通じて、仮想化システム30内に構築された販売システムを利用することができる。
以上説明した構成によれば、仮想マシン管理装置20は、テンプレートDB524に汎用的な各種情報システムのテンプレートを格納することにより、管理者により容易に素早く仮想化システム30内に各種情報システムを構築させることができる。

Claims (7)

  1. コンピュータシステムの各開発段階における仮想マシンの構成情報を、設定する構成情報設定部と、
    前記構成情報設定部により設定された各開発段階の構成情報に基づいて、同一の仮想化システム内で、互いに異なる開発段階のコンピュータシステムの仮想マシンを稼働させるシステム制御部と
    を有する仮想マシン管理装置。
  2. 前記システム制御部は、同種のマシンイメージと、各開発段階の構成情報とに基づいて、各開発段階の仮想マシンを稼働させる
    請求項1に記載の仮想マシン管理装置。
  3. 前記システム制御部は、
    前記仮想化システム内に仮想マシンが実行する起動スクリプトを生成する起動スクリプト生成部と、
    前記起動スクリプト生成部により生成された起動スクリプトを仮想化システムに送信する起動スクリプト送信部と、
    前記起動スクリプトを実行した仮想マシンからの要求に応じて、前記構成情報設定部により設定された各開発段階の構成情報を、該仮想マシンに送信する構成情報送信部と
    を含み、
    互いに異なる開発段階に属する同種の仮想マシンを、同一の仮想化システム内で同時に稼働させる
    請求項2に記載の仮想マシン管理装置。
  4. 前記開発段階は、少なくとも、テスト段階と、本番運用段階とを含み、
    前記構成情報設定部により設定された構成情報を、管理者により指定された開発段階に関連付けて記録するバージョン管理部
    をさらに有し、
    前記構成情報送信部は、同一のマシンイメージから構成された仮想マシンに、前記バージョン管理部に記録されている各開発段階の構成情報を送信して、少なくとも、テスト段階の仮想マシンと、本番運用段階の仮想マシンとを稼働させる
    請求項3に記載の仮想マシン管理装置。
  5. ハードウェア資源を複数のユーザに共有させる仮想化システムと、
    前記仮想化システム内に稼働する仮想マシンを管理する仮想マシン管理装置と
    を含み、
    前記仮想マシン管理装置は、
    前記仮想マシンの構成情報を、管理者の操作入力に従って設定する構成情報設定部と、
    前記構成情報設定部により設定された構成情報を、管理者により指定された開発段階に関連付けて記録するバージョン管理部と、
    前記構成情報設定部により設定された各開発段階の構成情報を仮想マシンに送信する構成情報送信部と
    を有し、
    複数の前記仮想マシンは、前記構成情報送信部から受信した各開発段階の構成情報に基づいて、前記仮想化システム内で、互いに異なる開発段階の仮想マシンとして同時に稼働する
    開発システム。
  6. コンピュータシステムの第1の開発段階における仮想マシンの構成情報を、管理者の操作入力に従って設定する第1設定ステップと、
    前記コンピュータシステムの第2の開発段階における仮想マシンの構成情報を、管理者の操作入力に従って設定する第2設定ステップと、
    設定された第1の開発段階の構成情報に基づいて、仮想化システム内に、第1の開発段階のコンピュータシステムを構成する仮想マシンを稼働させる第1稼働ステップと、
    設定された第2の開発段階の構成情報に基づいて、前記仮想化システム内で、第2の開発段階のコンピュータシステムを構成する仮想マシンを稼働させる第2稼働ステップと
    をコンピュータに実行させるプログラム。
  7. コンピュータシステムのテスト段階における仮想マシンの構成情報を、管理者の操作入力に従って設定する第1設定ステップと、
    前記コンピュータシステムの本番運用段階における仮想マシンの構成情報を、管理者の操作入力に従って設定する第2設定ステップと、
    設定されたテスト段階の構成情報に基づいて、仮想化システム内に、テスト段階のコンピュータシステムを構成する仮想マシンを稼働させる第1稼働ステップと、
    設定された本番運用段階の構成情報に基づいて、前記仮想化システム内で、本番運用段階のコンピュータシステムを構成する仮想マシンを稼働させる第2稼働ステップと
    を有する仮想マシン管理方法。
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