JP6286345B2 - システム設計支援装置およびシステム設計支援方法 - Google Patents

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Description

本発明は、システム設計支援装置およびシステム設計支援方法に関するものであり、具体的には、構築システムに関する複数の要件に適合し、効率的なシステム設計、構築が可能な、システム構築用の要素の組合せを提案する技術に関する。
クラウドコンピューティングの登場により、従来は要件に基づき一から人手で行っていたITシステムの設計・構築の作業を、構成ごとにパターンとして用意しておくことで、簡単に再利用できるようになった。例えば、構築済の仮想サーバや仮想システムをテンプレートとして保管し、再利用することが可能なサービスも提供されている。
ただし、そうしたパターンを利用する際、どういう要件に基づいたパターンであるか根拠が不明確である場合、そのパターンが設計・構築対象のシステムの要件を満たすのか、人手による検証が必要になる。この人手による検証作業に伴うシステム解析やテストには時間および手間がかかるため、上述のパターン利用がかえって非効率を招く恐れもある。
そこで、OSやソフトウェアなどソフトウェア部品毎にパターン化を行い、それらを組合わせる手法も提案されている。こうした技術としては、例えば、部品データベースに格納されたソフトウェア部品を組み合わせてソフトウェア構造図を編集するソフトウェア構造図エディタと、エディタからのソフトウェア構造図データを解析し部品間の静的な関連と動的な振る舞いを示すソフトウェア部品間接続情報を生成するとともに、ソフトウェア構造図中に含まれる複合部品を抽出するソフトウェア構造図解析部と、複合部品のソフトウェア部品仕様データを生成する複合部品データ生成部と、複合部品のソフトウェア部品仕様データをデータベースに登録する複合部品登録部と、ソフトウェア部品間接続情報とデータベースに格納されたソフトウェア部品仕様データに基づいて部品間の整合性を検証する整合性検証部を備えたソフトウェア開発ツール(特許文献1参照)などが提案されている。
特開2008−171318号公報
上述の従来技術は、ソフトウェアの仕様という曖昧さのない機能要件とソフトウェアのパターンという組合せに関しては効果を発揮する。しかしながら、ITシステムのように非機能要件(例:処理速度、可用性など)が重要な役割を占める対象に関し、ソフトウェアのバージョンとシステム安定性との関係など、単純にその因果関係を示せない事象への考慮が必要な場合については、その効果を十分に発揮しない。更に、クラウド環境のように、サービスの仕様が完全には公開されておらず、利用者側からはブラックボックスとして扱わざるを得ない環境においては、既存のソフトウェア開発技法を越えた技術が必要になってしまう。
そこで本発明の目的は、構築システムに関する複数の要件に適合し、効率的なシステム設計、構築が可能な、システム構築用の要素の組合せを提案する技術を提供することにある。
上記課題を解決する本発明のシステム設計支援装置は、過去設計されたシステムの設計情報と当該設計情報が実現する要件とを対応付けて格納した第1のテーブルと、前記第1のテーブルが含む設計情報同士を組合せ利用する適性について、該当組合せ利用の実績に基づき順位付けして管理する第2のテーブルと、を記憶する記憶装置と、新規設計対象のシステムに関する複数の要件それぞれを実現する設計情報を、前記記憶装置の前記第1のテーブルで特定し、当該特定の結果、いずれかの要件について複数の設計情報を特定した場合、前記複数の設計情報それぞれと、前記複数の要件のうち他要件に関して特定された設計情報との組合せ利用の適性順位を、前記記憶装置の前記第2のテーブルで参照して、前記適性順位がより高い組合せとなる設計情報を前記複数の設計情報から特定し、前記複数の要件それぞれについて特定した設計情報を所定装置に出力する演算装置とを備えることを特徴とする。
また、本発明のシステム設計支援方法は、過去設計されたシステムの設計情報と当該設計情報が実現する要件とを対応付けて格納した第1のテーブルと、前記第1のテーブルが含む設計情報同士を組合せ利用する適性について、該当組合せ利用の実績に基づき順位付けして管理する第2のテーブルと、を記憶する記憶装置を備えた情報処理装置が、新規設計対象のシステムに関する複数の要件それぞれを実現する設計情報を、前記記憶装置の前記第1のテーブルで特定し、当該特定の結果、いずれかの要件について複数の設計情報を特定した場合、前記複数の設計情報それぞれと、前記複数の要件のうち他要件に関して特定された設計情報との組合せ利用の適性順位を、前記記憶装置の前記第2のテーブルで参照して、前記適性順位がより高い組合せとなる設計情報を前記複数の設計情報から特定し、前記複数の要件それぞれについて特定した設計情報を所定装置に出力する、ことを特徴とする。
本発明によれば、構築システムに関する複数の要件に適合し、効率的なシステム設計、構築が可能な、システム構築用の要素の組合せを提案できる。
第1実施形態のシステム設計支援装置を含むネットワーク構成例を示す図である。 第1実施形態におけるシステム設計支援装置のハードウェア構成例を示す図である。 第1実施形態のパターン管理データベースが含むテーブル例1を示す図である。 第1実施形態における要件とパターンとの関係を表す論理関係図である。 第1実施形態のシステム設計支援方法の手順例1を示すフロー図である。 第1実施形態のシステム設計支援方法の手順例2を示すフロー図である。 第1実施形態におけるパターンの構成例を示す図である。 第1実施形態のパターン管理データベースが含むテーブル例2を示す図である。 第1実施形態におけるパターンの組合せに対して付与される実績の関係を表す関係図である。 第1実施形態のシステム設計支援方法の手順例3を示すフロー図である。 第1実施形態のシステム設計支援方法の手順例4を示すフロー図である。 第2実施形態のパターン管理データベースが含むテーブル例を示す図である。 第2実施形態のシステム設計支援方法の手順例1を示すフロー図である。 第2実施形態のシステム設計支援方法の手順例2を示すフロー図である。
<第1実施形態>
以下に本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明する。図1は、第1実施形態のシステム設計支援装置180を含むネットワーク構成例を示す図である。図1に示すシステム設計支援装置180は、設計・構築対象となるシステムに関する複数の要件に適合し、効率的なシステム設計、構築が可能な、システム構築用の要素の組合せを提案するコンピュータである。図1で例示する第1実施形態におけるシステム設計支援装置180は、適宜なネットワーク20を介して、クラウドシステム160および端末190と通信可能に接続されている。なお、これらシステム設計支援装置180、クラウドシステム160、および端末190のうち少なくともシステム設計支援装置180によりシステム設計支援システム10を構成するとしてもよい。つまりシステム設計支援装置180がシステム設計支援方法の実行主体である。
図1における構成では、端末190において、システム開発担当者等の利用者100が入力した設計・構築対象のITシステムの要件を、システム設計支援装置180が入力として受け付けて適宜に処理することとなる。なお、端末190は、PCやタブレット端末、スマートフォン、携帯電話など、後述するパターン表示・編集装置110が提供する情報について操作者が閲覧や操作を行うコンピュータ端末である。
一方、こうして構成におけるシステム設計支援装置180は、パターン管理データベース120に蓄積している過去の設計情報、すなわち設計情報を元にパターン化されたITシステム(例:クラウドサービス上に実装される各種サーバなど)を、上述の要件に応じて適宜に選択して組合せ、クラウドシステム160にデプロイすることとなる。
上述のクラウドシステム160は、インターネットを介してクラウドサービスを提供するサーバ装置等である。このクラウドシステム160は、ユーザのニーズに応じて、PaaS(Platform as a Service)、SaaS(Software as a Service)、IaaS(Infrastructure as a Service)など、仮想化されたソフトウェア機能、プラットフォーム機能、ハードウェア機能等をネットワーク経由で提供する。第1実施形態においては、このクラウドシステム160が、例えばPaaS、すなわち仮想化されたWEBサーバ、アプリケーションサーバ、データベースサーバなど、各種アプリケーション実行用のプラットフォーム機能をネットワーク経由で提供するサービスを提供している状況を一例として想定する。
第1実施形態におけるシステム設計支援装置180は、パターン表示・編集装置110、パターン検索装置130、パターン統合装置140、およびパターン実行装置150を実装している。これら各装置はハードウェアとして実現されているとしてもよいが、システム設計支援装置180が備える機能として、当該システム設計支援装置180が備えるプログラムを実行することで実装される形態を主に想定出来る。
このうち、パターン表示・編集装置110は、上述の端末190に対し、GUI(Graphical User Interface)、API(Application Programming Interface)、およびCLI(Command Line Interface)など入出力用のインターフェイスを提供し、こうしたインターフェイスを介して、要件やパターンの組合せなどに関する所定の入出力動作を受け付ける機能を備える。上述した端末190は、このパターン表示・編集装置110が提供するインターフェイスでの情報の閲覧や操作をユーザに実行させる端末となる。
また、パターン検索装置130は、端末190から入力された要件を元に、パターン管理データベース120から適したパターンを検索する機能を備える。
また、パターン統合装置140は、上述のパターン検索装置130によるパターン検索の結果、いずれかの要件について複数のパターンを特定した場合、この複数のパターンそれぞれと、複数の要件のうち他の要件に関して特定されたパターンとの組合せ利用の適性順位を、パターン管理データベース120のパターン組合せテーブル470(後述)で参照して、適性順位がより高い組合せとなるパターンを複数の設計情報から特定する機能を備える。
また、パターン実行装置150は、上述のパターン検索装置130およびパターン統合装置140の処理結果であるパターンがデプロイ可能であることを判断し、クラウドシステム160に該当パターンをデプロイする機能を備える。
このような機能を実装するシステム設計支援装置180のハードウェア構成は図2に例示するものとなる。図2におけるシステム設計支援装置180は、SSD(Solid State Drive)やハードディスクドライブなど適宜な不揮発性記憶素子で構成される記憶装置11、RAMなど揮発性記憶素子で構成されるメモリ13、記憶装置11に保持されるプログラム12をメモリ13に読み出すなどして実行し装置自体の統括制御を行なうとともに各種判定、演算及び制御処理を行なうCPUなどの演算装置14、処理データの表示を行うディスプレイ等の出力装置15、ネットワーク20と接続し他装置との通信処理を担う通信装置16、を備える。なお、記憶装置11内には、本実施形態のシステム設計支援装置として必要な機能を実装する為のプログラム12に加え、作成者管理テーブル230、要件-パターンテーブル240、要件定義テーブル250、パターン定
義テーブル270、およびパターン組合せテーブル470を格納したパターン管理データベース120が少なくとも記憶されている。このパターン管理データベース120の具体的なデータ構成の例については後述する。
次に、第1実施形態のシステム設計支援装置180が利用するパターン管理データベース120の具体的な構成例について説明する。図3は第1実施形態のパターン管理データベース120が含むテーブル例1を示す図である。
図3で例示するパターン管理データベース120は、既に設計ないし構築を行ったITシステムの要件やそうした要件を実現するために採用されたパターン(クラウドサービス上で実装されるハードウェアやアプリケーションなど)の情報を管理するデータベースであり、以下のテーブルで構成されている。すなわち、パターン管理データベース120に登録する要件を管理する要件定義テーブル250、当該データベースに登録するパターンを管理するパターン定義テーブル270、上述の要件とパターンとの関係を管理する要件−パターンテーブル240、および上述の要件とパターンとの関係を登録した作成者を管理する作成者管理テーブル230を有する。他にもパターン組合せテーブル470も含んでいるが、このテーブルについては後述する。
上述のテーブルのうち要件定義テーブル250は、要件の固有の識別子である要件ID251をキーとして、該当要件の定義名を示す要件名252、要件として満たすべき水準を表す要件達成基準252、要件間の相対的な達成基準の厳しさを示す要件レベル254、および、該当要件の具体的な説明を示す説明255、の各値を対応付けたレコードの集合体となっている。このうち、要件ID251および要件達成基準252は必須の値である。
また、パターン定義テーブル270は、パターンの固有の識別子であるパターンID2
71をキーとして、該当パターンの定義名を示すパターン名272、OSやWebサーバ、Web3階層システムなど、該当パターンの属するカテゴリや粒度を示すパターン分類273、パターンとして登録された内容に関係する、実際のクラウドシステム上にデプロイするパターンの実態を表すテンプレート参照274、該当パターンの利用者数を表す利用者数275、該当パターンの利用者から与えられたパターンの平均評価を表す平均評価276、相対的なパターンの品質基準の厳しさを示すパターンレベル277、およびパターンの具体的な説明である説明278の各値を対応付けたレコードの集合体となっている。このうち、パターンID271、パターン名272、パターン分類273、利用者数275、平均評価276、パターンレベル277は必須の値である。
また、要件−パターンテーブル240は、上述の要件定義テーブル250で登録されている要件と、パターン定義テーブル270で登録されているパターンとの関係を表す固有の識別子である関係ID241をキーとして、該当要件と該当パターンとの関係性を示す関係式242、当該テーブルにおける該当組合せに対する登録要求が端末190から何回あったかを示す登録要求数243、該当関係性が何回利用されたかを示す利用回数244、該当関係の説明である説明245、該当関係の作成者である作成者246、および、該当関係の作成日時である作成日時247の各値を対応付けたレコードの集合体となっている。このうち、関係ID241、関係式242、登録要求数243、および利用回数244は必須の値である。
なお、上述した関係式242の具体的なイメージは、図4に例示するものを想定出来る。図4は、第1実施形態における要件とパターンとの関係を表す論理関係図である。ここで、要件310を、Webサーバ、APサーバ、およびDBサーバから構成されるシステム構成に対する要件、要件320をWebサーバの性能に関する要件、要件330をAPサーバで処理可能なプログラムの要件、要件340をDBサーバの可用性の要件としている。また、これら全ての要件310〜340を満たすパターンとして、Webサーバに対応するパターン311、APサーバに対応するパターン312、およびDBサーバに対応するパターン313の組があるとする。
上記の前提において、要件310は、パターン311、パターン312、およびパターン313の組合せである。そのためこの関係を、“R(310) is satisfied by P(311) and P(312) and P(313)”と表現する。
また、要件320とパターン311の関係も同様に、“R(320) is satisfied by P(311)”という形で表現できる。
逆にパターン312は、“P(312) can satisfy R(310) and R(330)”を満たすものである必要があり、システム設計支援装置180はこの条件を満たすパターンをパターン管理データベース120から選択することとなる。第1実施形態においては、こうした要件とパターンの組は、過去のシステム設計・構築に関して、或るシステム構成に応じたパターンが要件を満たすものとして確認された場合に、その関係性がパターン管理データベース120の要件-パターンテーブル240に登録さ
れたものである。
また、作成者管理テーブル230は、パターン管理データベース120に対して要件およびパターンの登録を行った者の固有の識別子である作成者ID231をキーとして、該当作成者の所属する組織を表す組織名232、該当作成者の名前を表す名前233、該当作成者の組織における役割を表す役割234、該当作成者の組織における役職を表す役職235、および、該当作成者の連絡先を表す連絡先236の各値を対応付けたレコードの
集合体となっている。なお、この作成者管理テーブル230は、必須の構成ではないが、システム設計支援装置180による処理結果の出力時に、出力内容が含む要件やパターンに関連する者の情報として上述の作成者の情報(例:経験やスキルに相関がある役割や役職等)を追加表示するとすれば、該当パターンやその組合せ利用に関する妥当性判断の材料となり好適である。
以下、本実施形態におけるシステム設計支援方法の実際手順について図に基づき説明する。以下で説明するシステム設計支援方法に対応する各種動作は、システム設計支援装置180がメモリ13等に読み出して実行するプログラム12によって実現される。そして、このプログラム12は、以下に説明される各種の動作を行うためのコードから構成されている。
図5は本実施形態のシステム設計支援方法の手順例1を示すフロー図であり、具体的には、パターン管理データベース120に対する要件とパターンの登録処理に関するフローチャートである。
ここで、既に設計ないし構築がなされたITシステムに関し、その要件とパターンの情報を登録したい利用者100が端末190を操作し、システム設計支援装置180にアクセスして登録処理を開始するものとする。
この場合、上述の端末190は、その入力装置において要件とパターンの組について利用者100の入力を受け付けて、ここで受け付けた情報を含む登録要求を、ネットワーク20を介してシステム設計支援装置180に送信する(550)。
一方、システム設計支援装置180のパターン表示・編集装置110は、端末190に提供した適宜なインターフェイス等を介して上述の登録要求が示す要件およびパターンを受けて(560、510)、これらをパターン統合装置140に通知する(561、511)。
この場合、パターン統合装置140は、上述のパターン表示・編集装置110から通知された要件をキーに、パターン管理データベース120での検索を実行し、同じ要件で既に登録済みのものが存在しない場合に、該当要件をパターン管理データベース120の要件定義テーブル250に登録する(570)。また同様に、パターン統合装置140は、上述のパターン表示・編集装置110から通知されたパターンをキーに、パターン管理データベース120での検索を実行し、同じパターンで既に登録済みのものが存在する場合(520:Y)、処理をステップ522に進め、他方、登録済みのものが存在しない場合(520:N)、処理をステップ540に進める。
なお、端末190で利用者100から受け付ける要件とパターンの組の記述方法について制限がない場合、パターン管理データベース120への登録後以降の該当情報に関する検索性は悪くなる。そのため、上述の登録要求に基づいて要件の登録処理を実行するパターン統合装置140は、上述のステップ570、520に関して説明したように、パターン管理データベース120に既に登録されている要件やパターンに同一または類似のものがないか検索し、同じ要件とパターンがパターン管理データベース120に重複登録されないようにすると好適である。このうち、要件の登録処理(上述のステップ570)を一例に挙げ、その詳細例を図6に基づき以下に示す。
図6は本実施形態のシステム設計支援方法の手順例2を示すフロー図であり、具体的には、要件の登録(570)の詳細を表すフローチャートである。なお、パターン管理データベース120に、いくつかのパターンに結びつく要件が既に登録されているものとする
。また、例えばパターン統合装置140が、パターン管理データベース120の要件-パ
ターンテーブル240に登録済みの要件一覧を作成し、記憶装置11にて保持しているものとする(900)。
こうした状況において、端末190から要件とパターンの各情報を含む登録要求がパターン表示・編集装置110に送信され、これを受けたパターン統合装置140は、上述のステップ900で保持した要件一覧を記憶装置11から読み込み、これを端末190に返信し表示させる(905)。なお、端末190とパターン統合装置140との間の情報授受は、パターン表示・編集装置110が仲介することを前提としているが、説明の簡明化のため、以降の説明においてはパターン表示・編集装置110の仲介処理については省略するものとする(以下同様)。
一方、端末190は、上述の要件一覧を出力装置にて表示し、利用者100に閲覧させることとなる。この利用者100は、要件一覧中に登録したい要件があるか確認し、存在した場合、該当要件の達成基準を端末190にて入力する。この時、端末190は、利用者100が指定した要件に関する達成基準の値を受け付ける(910)。例えば、利用者100が登録を希望する要件が“WebサーバのHTTPリクエストの応答性能”である場合、その達成基準としては、“平均3秒以内”などが該当する。よって、この場合の利用者100は、達成基準である“平均3秒以内”を端末190で選択ないし入力することとなる。パターン統合装置140は、要件に応じた達成基準の選択リストも、上述の要件一覧中からの該当要件の選択事象に応じて端末190に表示するとすれば好適である。この場合、利用者100は端末190にて、達成基準を選択リスト中より選択することになる。
他方、上述の要件一覧にて利用者100が登録したい要件がなかった場合、この利用者100は、要件名と要件の説明を端末190で入力することになる。端末190は、この要件名と要件の説明に関する入力を受け付けて、パターン統合装置140に送信する(912)。
この場合のパターン統合装置140は、端末190から上述の要件名および要件の説明の各情報を受けて、パターン管理データベース120を検索し、同様の説明を持つ要件が登録されているか否か確認する(914)。このように要件の説明もキーに含めての検索は、要件名だけでは同じかどうか判断がつかないが、要件の説明を踏まえることで、実際には登録済みでパターン管理データベース120に既に存在する要件かどうか確認するとの意図に対応している。例えば上記の例で、利用者100が登録希望としてイメージする要件が“Webサーバの問合せに関するサービスレベル”で、この達成条件が“HTTPの平均レスポンス3秒以内”であったとする。一方、パターン管理データベース120の例えば要件定義テーブル250にて、“WebサーバのHTTPリクエストの応答性能”なる要件について、その要件達成基準253ないし説明255の値が“平均3秒以内”と登録されている場合、これは利用者100の意図する達成基準とほぼ同等のことを意味していると言える。
上述の確認の結果、似たものが存在した場合(916:Y)、パターン統合装置140は、利用者100に確認を求める通知を端末190に送信する(917)。他方、上述の確認の結果、似たものが存在しなかった場合(916:Y)、パターン統合装置140は、該当要件を新規の要件としてパターン管理データベース120への登録を実行する(918)。
上述の確認を求める通知を受けた端末190は、これを出力装置にて表示して利用者100に閲覧させる。利用者100は、パターン統合装置140が提示してきた要件が、自
分の意図する要件と同一か否かあらためて検討し、その結果を端末190にて入力する。この場合、端末190は、利用者100による検討結果を受け付け、これをパターン統合装置140に返信する(920)。
これを受けたパターン統合装置140は、上述の検討結果が「同じでない」との内容である場合(922:N)、該当要件を新規の要件としてパターン管理データベース120への登録を実行する(918)。他方、上述の検討結果が「同じである」との内容である場合(922:Y)、パターン統合装置140は、該当要件を要件一覧から選択し(924)、当該フローを終了する。
ここで図5のフローの説明に戻る。上述のような要件の登録(560〜570)に続いて、パターン統合装置140は、上述のパターン表示・編集装置110から受けたパターンの登録処理を実行する(520)。このステップ520において、パターン統合装置140は、端末190にて入力されたパターンについてパターン管理データベース120にて検索を実行し、入力されたパターンと同じパターンがパターン管理データベース120に登録済みか確認する。
ここで、パターン管理データベース120に登録される(されている)パターンの具体的なイメージを示す。図7は第1実施形態におけるパターンの構成例を示す図である。この図7にて例示するパターン320、パターン330は、共にWebサーバの構成に対応したパターンである。例えばパターン320は、OSにApacheをインストールしたWebサーバを構成するものであり、当該パターンの構成要素である部品の関係を表すconstruction1010と、インストールしたApacheの設定を表すApache configuration1020と、OSの設定を表すOS configuration1030から構成される。ここで、construction1010、Apache configuration1020、およびOS configuration1030にそれぞれ内包されるrequired component1080、1081、1082は、それぞれの構成要素が必要な部品の前提条件を示している。 例えば、required component1082は、OSの前提条件であるため、このパターンをデプロイする先として、どういうハイパーバイザやどういうネットワーク構成やどういう運用があるべきかなどが定義されている。こうしたrequired
一方、パターン322は、上述のパターン320と類似しているが、動的にWebページを生成する機能のために実装したPHPの設定を表すPHP configuration1060を更に含んでいる。
パターン320、322がそれぞれ含んでいるrequired componentは、MUST(絶対必要)や、OPTIONAL(あってもよい)など、前提条件としての必要度がレベル分けされていてもよい。ここで挙げたパターンは、XMLやYAMLなど、機械的に処理可能な言語であれば、記載方法の違いは本発明の効果に影響しないため任意で良い。また、パターンの記述形式としては、OSやソフトウェアなどの部品の型定義ができ、かつその設定が記述できることと、部品間の関係についても同様に型定義ができ、その設定を記述できる能力のある記述形式であればよい。こうした記述形式としては、OASIS標準のTOSCAや、DMTF標準のOVF等が該当する。
上述のステップ520での処理にて、図7に例示したパターン320とパターン322といったパターン同士の同一性について確認することとなる。ここで、「パターンが同じ」とは、パターンが定義する内容をクラウドサービス上で実装した場合、同じITシステムが再現できる、と同義である。したがって1つでも異なる部品やパラメータがパターン間に存在する場合、それぞれのパターンを実装しても同じITシステムは再現できず、両
者は同じパターンとは見なされない。図7で例示したパターン320、322の間であれば、PHP configuration1060の存在有無により両パターンは同一でないと言える。勿論、パターン320、322がそれぞれ含んでいるrequired componentの内容の相違についても異同の判定基準となる。但し、パターン中での記述の順番が異なるだけで内容が同じ場合は、各パターンにより同じITシステムが再現されるため同じパターンとみなす(記述の順番に依存した制約が存在しない場合)。
上述のステップ520の結果、パターン管理データベース120にて同じパターンがないと判定した場合(520:N)、パターン統合装置140は、処理をステップ522に進め、パターンの新規登録のための処理を実行する。本実施形態においては、パターン間で利用関係が存在するケースがあり、パターン単体だけでなく、そうした利用関係にあるパターン同士の組合せについても実績管理することで、複数のパターンを組合わせてシステム設計・構築した際のテスト工数削減を可能としている。これは、部品の再利用性やメンテナンス性を考慮した場合、ある程度の細粒度で管理していないと、設定の変更や部品のアップデートに際して、多大な工数がかかることを踏まえている。例えば、OSとDBソフトウェアとWebサーバソフトウェアから構成されるパターンにおいて、OSのアップデートが発生した場合、このパターン全体の見直しが必要になる。そこでWebサーバソフトウェアだけが異なる別のパターンがあったとしても、パターンが異なることから、前のパターンに含まれるOSとDBソフトウェアの見直し結果を流用することは難しい。本実施形態では、OSとDB、OSとWebサーバなど、粒度を細かくした場合に、部品間の関係を実績として評価できるため、アップデートしたOSとDBの関係に対して実績として高い評価のあるパターンがあれば、その設定を流用することで複雑なパターンがあってもその見直しが容易になる。
ステップ522において、パターン統合装置140は、入力されたパターンとパターン管理データベース120内のパターンとを比較し、同じ機能ブロックを持つパターンがある場合、両者の関係を「Excess」としてパターン管理データベース120のパターン組合せテーブル470(後述)にて登録する(522)。ここで、「同じ機能ブロックを持つ」とは、同じ型定義の構成要素(部品)を持つことを意味する。例えば、OSとWebサーバとDBからなるパターンと、OSとWebサーバからなるパターンは、同じ機能ブロック、すなわち「OS」と「Webサーバ」をそれぞれ持つため、これらパターンの関係を「Excess」としてパターン組合せテーブル470に登録することとなる。例えば、或るITシステムの各要件に応じて利用関係にあるパターン同士で、同じ機能ブロックを持っている場合、すなわち関係が「Excess」である場合、パターン間の矛盾や機能重複に由来する実装時のトラブルや非効率の原因となる恐れがある。
パターン統合装置140は、上述のステップ522における確認処理を、端末190から受けた他のパターンに関しても同様に行った後、入力されたパターンとパターン管理データベース120にあるパターンとが接続可能、すなわち利用関係になるか確認し、接続可能である場合、両者の関係を「stone」としてパターン組合せテーブル470に登録する(524)。「接続可能」であるかは、パターンに含まれるrequired componentにより、あるパターンとあるパターンの接続が可能であったり、接続が要求されていることで判断する。
パターン統合装置140は、上述のステップ524における確認処理を、端末190から受けた他のパターンに関しても同様に行った後、入力されたパターンのうち残っているパターンを“Short”としてパターン組合せテーブル470に登録する(526)。ただし、パターン数が多くなることが見込まれ、パターン管理データベース120のデータサイズを小さくしたい場合、関係性が定義されていないパターン同士を“Short”であると見なしてもよい。この“Short”は、パターン間で直接接続できない、すな
わちそのままでは利用関係になれない関係を指す。例えば、OSとWebアプリの各パターンの間は、Webサーバやアプリ実行基盤(java、phpなど)のパターンが間に必要であり、このような場合、両者は直接繋がっていないと見なす。
続いてパターン統合装置140は、入力された要件とパターンの組合せと同じものが既に登録されていないか、パターン管理データベース120にて検索を実行し、同じものがなかった場合、新規な、要件とパターンとの関係性としてパターン管理データベース120の要件−パターンテーブル240に登録する。上述した一連の処理の終了後、パターン統合装置140は、登録完了通知を端末190に返す(541)。一方、端末190は、この登録完了通知を受けて出力装置に表示し(530)、処理を終了する。
こうして、パターン同士の関係について値が登録されたパターン組合せテーブル470の具体例を図8に示す。図8はパターン管理データベース120で管理されるパターン組合せテーブル470と、これに基づくパターン組合せ表410の例を示している。このうちパターン組合せテーブル470は、パターンの組合せを表す固有の識別子である組合せID471と、組合せ元のパターンを表すパターン名472と、組合せ先のパターンを表すパターン名473と、パターン名472と473から計算されるパターンの水準を表すパターンレベル474と、パターンベースのデプロイが成功した際にカウントアップするデプロイ成功実績475と、デプロイに失敗した際にカウントアップするデプロイ失敗実績476と、利用者がどれだけ多く利用したかを示す適用実績477と、デプロイが成功した際の評価である、平均評価478から構成される。
上述のパターン名472とパターン名473、適用実績477、パターン定義テーブル270に記載のパターン分類273を用いると、パターン間の関係は、パターン組合せ表410のように表現できる。このマトリクスに記載されている「Excess」、「Gold」などの文字は、上述の適用実績477を表している。この適用実績の具体的な構成は図9に示すとおりである。図9では8種類の各適用実績の間の関係を表している。ここで例示する適用実績は、パターン同士の組合せが可能であることが仕様上はわかっている「Stone」730、少なくとも1人の利用者がデプロイに成功し運用した実績に対応した「Bronze Pattern」725、10人以上の利用者がおり、かつ高い評価を得ている「Silver Pattern」720、利用者数100人以上で、かつ高い評価を得ている「Gold pattern」710、を含んでいる。また利用者数に関係なく、パターンの提供者が組合せを保証しているものは、「Supported Pattern」715としている。また、仕様書に記載があっても、実際には使えないパターンは「anti−Pattern」735としている。また、先に述べた「Excess」740と「Short」745もここに含まれる。こうしたパターン組合せ表410を用いることで、あるパターンとあるパターンを組合わせて利用できるかを確認できる。
次に、設計、構築対象のITシステムの要件に基づき、本実施形態のシステム設計支援方法により、要件それぞれを実現するパターンの特定と、或る要件について複数パターンを特定した場合のパターン間の組合せ利用の適性に応じたパターン特定の各処理を行う処理について説明する。
図10は本実施形態のシステム設計支援方法の手順例3を示すフロー図であり、具体的には、要件の入力に対するパターンの選択処理の詳細を示すフローチャートである。この場合、新たにITシステムの設計、構築を行おうとしている利用者100が、端末190を通じて、設計、構築の対象となる新システムの要件を入力することとなる。そこで端末190は、この要件の入力を受け付け(610)、受け付けた要件をパターン表示・編集装置110を介してパターン検索装置130に送信する(611)。
これを受けたパターン検索装置130は、端末190にて入力された要件を元に、パターン管理データベース120を検索し、その要件を実現するパターンを要件−パターンテーブル240から検索する(615)。この検索の結果、端末190から指定された各要件を全て満たすパターンの組が見つかった場合(620:Y)、パターン検索装置130は、特段のフラグを付与せず、上述の検索にて特定したパターンの情報を端末190に返信し(625)、利用者100に提案することとなる。
一方、上述のステップ615の検索の結果、端末190にて入力された各要件の中で、実現するパターンが検索出来なかった、すなわち満たされないものがあった場合(620:N)、パターン検索装置130は、達成基準に関して、端末190にて入力された要件の達成基準よりも厳しいものを含めて、要件−パターンテーブル240にて再度検索する(630)。例えば、端末190にて入力された要件の達成基準が処理速度に関するもので、「平均応答速度3秒以下」であった場合に、この「平均応答速度3秒」より処理速度が早いもの(例:平均応答速度1秒以下)も含めて、要件−パターンテーブル240にて検索を行う。
上述の検索の結果、端末190から指定された各要件を全て満たすパターンの組が見つかった場合(635:Y)、パターン検索装置130は、上述のステップ630における要件の(達成基準の)厳格化によって新しく特定できたパターンに、“over_spec”フラグをつけて端末190に返信し(640)、利用者100に提案することとなる。
他方、上述の検索の結果、端末190から指定された各要件のうち、満たされないものがあった場合(635:N)、パターン検索装置130は、上述の要件の達成基準について、端末190にて入力された要件の達成基準よりも所定程度緩い(例:該当値が30%低い)ものを含めて、要件−パターンテーブル240にて再度検索する(645)。例えば、端末190にて入力された要件の達成基準が処理速度に関するもので、「平均応答速度3秒以下」であった場合に、この「平均応答速度3秒」より処理速度が遅いもの(例:平均応答速度5秒以下)も含めて、要件−パターンテーブル240にて検索を行う。
上述の検索の結果、端末190から指定された各要件を全て満たすパターンの組が見つかった場合(650:Y)、パターン検索装置130は、上述のステップ630における要件の(達成基準の)緩和によって新しく特定できたパターンに、“under_spec”フラグをつけて端末190に返信し(655)、利用者100に提案することとなる。
他方、上述の検索の結果、達成基準を緩和した場合でも、端末190から指定された各要件のうち、満たされないものがあった場合(650:N)、パターン検索装置130は、対象の要件に“no_pattern”フラグをつけて端末190に返信し(660)処理を終了する。
なお、上述のステップ615、630、645の検索で特定したパターンの並び順(例:パターン検索装置130から端末190に返信する情報におけるパターンの表示位置の順)は、要件の達成基準(端末190にて入力されたもの)との差がより小さいもの、より実績が高いものを優先する。ここでのパターンの並び順は、以下の式により表現される。
・端末190にて入力されたものと要件−パターンテーブル240で検索したもので、要件とパターンが一致している場合:
並び順ポイント=パターンの実績・・・(式1500)
・端末190にて入力された要件より厳しい達成基準のパターンが特定された場合:
並び順ポイント=パターンの実績−(|要求される要件の達成基準−特定したパターンに関連付いた要件の達成基準|/要求される要件の達成基準)1/2・・・(式1510)
・端末190にて入力された要件より緩い達成基準のパターンが特定された場合:
並び順ポイント=パターンの実績−|要求される要件の達成基準−パターンに関連付いた要件の達成基準|/要求される要件の達成基準・・・(式1520)
ただし、パターンの実績は、例えば、Gold=1.3、Supported=1.0、Silver=0.7、Bronze=0.5、Stone=0.2、excess=0.1 other=0、などとして評価する。これらの計算式や点数の配分は、適用するシステムにより変更しても良い。
こうした検索で特定されたパターンを端末190にて認識した利用者100は、実際にパターンを組合わせてデプロイを実行し、所望のITシステムをクラウドサービス上で構築することになる。こうしたデプロイに伴う処理について以下に説明する。
図11は第1実施形態のシステム設計支援方法の手順例4を示すフロー図であり、具体的には、パターンのデプロイと、デプロイを通じた実績の更新の仕組みを表すフローチャートである。ここで利用者100は、上述の図10のフローで示す検索にて特定され、端末190にて表示されたパターンを組み合わせて所望の要件を実現するITシステムの構築指示を、端末190にて指示するものとする。
この場合、端末190は、上述のパターンの組合せに関する指示を受け付て、これをシステム設計支援装置180のパターン統合装置140に送信する(810)。なお、ここでの例では、端末190が、上述の図10のフローでのステップ625等でシステム設計支援装置180から送信されたパターンの情報を、所定のGUI上にてパターン一覧として表示し、このパターン一覧のうちどのパターン(例:Webサーバ)とどのパターン(例:DBサーバ)を接続するか、利用者100からの判断、指示を受け付けることを前提とする。
一方、パターン統合装置140は、端末190から指定されたパターンの組合せが実際に好適に接続可能か、すなわち利用可能であるか確認し、その結果を端末190に返す(815)。この処理は、端末190から指定された接続元と接続先のパターンの各組合せについて、パターン統合装置140が、パターン組合せ表410を用いて評価するものとなる。この評価に際し、パターン統合装置140は、各パターンの組合せの適性すなわち妥当性を計るため、該当パターンの組合せに紐づけられたフラグにより、上述の式1500、式1510、および式1520のいずれかを選択的に利用して判断することを想定出来る。
例えばパターン統合装置140は、パターン組合せ表410における、「Webサーバ」に関する「パターンA」と「DBサーバ」に関する「パターンD」の組合せについて、いずれのパターンにもフラグが付与されていない場合に式1500を採用し、「Short」すなわち「other」のパターン実績の値である「0」を算定する。また同様に、
パターン統合装置140は、パターン組合せ表410における、「Webサーバ」に関する「パターンA」と「DBサーバ」に関する「パターンE」の組合せについて、いずれのパターンにもフラグが付与されていない場合に式1500を採用し、「Bronze」のパターン実績の値である「0.5」を算定する。また、パターン統合装置140は、パターン組合せ表410における、「Webサーバ」に関する「パターンB」と「DBサーバ」に関する「パターンD」の組合せについて、「パターンB」に関して“under_spec”フラグが付与されており、また、「Webサーバ」に関して要求される要件の達成基準が“3”、「パターンB」に関連付いた要件の達成基準が“5”であった場合、“under_spec”フラグに応じて式1520を採用し、「Gold」のパターン実績値「1.3」−|3−5|/3=1.3−0.67=0.63を算定する。また、パターン統合装置140は、パターン組合せ表410における、「Webサーバ」に関する「パターンB」と「DBサーバ」に関する「パターンE」の組合せについて、「パターンB」に関して“under_spec”フラグが付与されており、また、「Webサーバ」に関して要求される要件の達成基準が“3”、「パターンB」に関連付いた要件の達成基準が“5”であった場合、“under_spec”フラグに応じて式1520を採用し、「Silver」のパターン実績値「0.7」−|3−5|/3=0.7−0.67=0.03を算定する。 パターン統合装置140は、こうして算定した値が所定の基準値(例:0.6)以上であるパターンの組合せが、実際に接続可能と特定し、その結果を端末190に返すこととなる。上述の例であれば、「Webサーバ」と「DBサーバ」に関して、「パターンB」と「パターンD」の組合せが接続可能な好適な組合せとして特定し、この情報を端末190に返すこととなる。なお、上述の基準値は、例えば1.0以上であることが望ましいが、設計、構築対象となるITシステムの用途等により適宜に設定すれば良い。
また、パターンの組合せの利用可能性について上述のように式を用いて検証する処理ではなく、該当組合せに関してパターン組合せ表410に登録された実績、すなわち、Gold=1.3、Supported=1.0、Silver=0.7、Bronze=0.5、Stone=0.2、excess=0.1 other=0、の値の大きさでのみ評価するとしてもよい(当然ながら、値が大きいほど利用可能性に優れる)。
他方、パターン統合装置140から上述の指定パターンの組合せに関する利用可能性に関する確認結果を受けた端末190は、これを出力装置にて表示し、利用者100によるデプロイ可否の最終指示を受け付ける(820)。利用者100が該当パターンの組合せに関してデプロイすると判断し、その指示を端末190にて入力したとする。
この場合、端末190は、デプロイ実行の指示を受けて(825:Y)、これをパターン実行装置150に通知する(826)。この通知を、パターン統合装置140を介して受けたパターン実行装置150は、端末190にて指定された該当パターンのデプロイを所定のアルゴリズム(クラウドサービスの事業者等が予め定めた手順)にてクラウドシステム160に対して実行する(830)。
この処理により、エラー発生等の問題も生じず実際にデプロイに成功した場合、(835:Y)、その旨をパターン実行装置150から通知されたパターン統合装置140は、パターン組合わせテーブル470における、該当組合せのレコードにおけるデプロイ成功実績475の値をカウントアップする(855)。また、他にもデプロイすべき組合せがある場合は、利用者100が端末190にて指示を行い、上述のステップ810から処理を再実行することとなる(860)。
他方、上述のパターン実行装置150において、クラウドシステム160へのデプロイ処理に失敗した場合(835:N)、その旨の通知をパターン実行装置150から受けた
パターン統合装置140は、パターン組合せテーブル470における、該当組合せのレコードにおけるデプロイ失敗実績476の値をカウントアップし(840)、デプロイ失敗の旨を端末190に通知する(845)。これを受けた端末190は、デプロイ失敗となった旨を該当パターンの組合せに関して表示し、利用者100からの新しい組合せに関する指示を受付け(850)、処理を上述のステップ810に戻す。
これら一連の操作により、要件に応じたパターンがクラウドシステム160にデプロイされ、実装されることとなったシステムは、上述の利用者100により利用されることとなる。この利用者100は、該当システムの利用に伴って判断した評価を端末190にて入力する。一方、端末190は、この評価入力を受け付けて(865)、これをパターン組合せテーブル470における、該当組合せのレコードにおける平均評価478に登録する(870)。こうした評価は、例えば10点満点とし、ベストプラクティスとして推奨する場合を10点、変更なく継続的に利用できた場合を9点、いくつかの項目の変更は伴うものの、パターン化の効果があると判断できるものは7点、パターン化しても設計工数は大きく変わらないが、構築など全体的に効果がある場合は5点、全体的な工数がむしろ増える場合は3点として登録を行う。この点数の配分は、適用するシステムにより変更しても良い。この変更を受けて、パターン統合装置140は、パターン組合わせテーブル470の適用実績477の値を変更するとしても良い(875)。
以上説明したシステム設計支援技術を用いることで、利用者100は、複数の要件に基づき、複数のパターンが選択される状況において、過去の実績を用いてパターンの組合せに関する検証作業の手間、コストを低減することが可能になる。
<第2実施形態>
上記の第1実施形態は、オンプレミスのシステムとクラウドシステムの双方に適用可能なものであるが、特にクラウドシステムの特徴に会わせたパターンの組合せを行う場合を第2実施形態として以下に説明する。第1実施形態でも説明したように、事業者がクラウドシステム160に備わるハードウェア或いはソフトウェア等の各種リソースをサービスとしてユーザに提供する形式をクラウドサービスと定義する。こうしたクラウドサービスの基盤側の詳細仕様は、利用者100側にオープンになるとは限らず、またクラウドサービスの仕様が非公開下で変更になる場合もある。従ってクラウドサービスに対して上述のパターンをデプロイすることを前提にする場合、パターンとクラウドサービスとの関係性についての定義も必要になる。
図12は、第2実施形態のパターン管理データベース120が含むテーブル例を示す図であり、具体的には、パターン管理データベース120で管理する情報を、サービスとパターンの関係も併せて管理する構成とした例である。
こうした第2実施形態におけるパターン管理データベース120は、サービス定義テーブル220、およびサービス−パターンテーブル210を更に備えている。このうちサービス定義テーブル220は、クラウドサービス固有の識別子であるサービスID221をキーとして、該当クラウドサービスの定義名であるサービス名222、クラウドサービスとして提供される水準を表すサービス提供基準223、相対的なクラウドサービスの提供基準の厳しさを示すサービスレベル224、および該当クラウドサービスの具体的な説明である説明225の各値を対応付けたレコードの集合体となっている。
また、サービス−パターンテーブル210は、パターン定義テーブル270で定義されているパターンと、サービス定義テーブル220で定義されているクラウドサービスとの関係を表す固有の識別子である関係ID211をキーにして、該当クラウドサービスとパターンの関係性を表す関係式212、この組合せに対する登録要求が利用者から何回あっ
たかを表す登録要求数213、この関係性が何回利用されたかを表す利用回数214、この関係の説明である説明215、この関係の作成者である作成者216、この関係の作成日時である作成日時217の各値を対応付けたレコードの集合体となっている。
続いて、このようなパターン管理データベース120を備える第2実施形態のシステム設計支援装置180が実行するシステム設計支援方法の手順について説明する。図13は、第2実施形態のシステム設計支援方法の手順例1を示すフロー図であり、具体的には、クラウドサービスとパターンとの関係を登録する際のフローチャートである。
ここでは、例えばクラウドサービスに関して相応の知見を備えた利用者100が、システム設計、構築に利用したパターンについて、そのデプロイ先としたクラウドサービスとの関係性も含めてパターン管理データベース120への登録作業を行う状況を想定する。
この場合、端末190は、上述の利用者100から入力されるパターンとクラウドサービスの組に関する情報を受け付けて、これを登録要求と共にシステム設計支援装置180に送信する(1150)。
一方、システム設計支援装置180のパターン表示・編集装置110は、端末190に提供した適宜なインターフェイス等を介して上述の登録要求が示すパターンおよびクラウドサービスの情報を受け付けて(1160、510)、これらをパターン統合装置140に通知する(1161、511)。
この場合、パターン統合装置140は、上述のパターン表示・編集装置110から通知されたクラウドサービスの情報(例:利用者100が指定したクラウドサービスのIDや名称といった情報)をキーに、サービス定義テーブル220での検索を実行し、このサービス定義テーブル220に登録されているクラウドサービスのうち、上述の検索キーと、サービスID221やサービス名222の該当項目の値が一致するクラウドサービスを選択する(1170)。なお、各クラウドサービスは、パターン管理データベース120のサービス定義テーブル220において予め登録されているものとする。
なお、図13のステップ510〜526の各処理内容は、図5におけるパターン登録のフローと同様であるため、ここでは説明を省略する。
次にステップ1140において、パターン統合装置140は、上述のステップ1170で選択したクラウドサービスと、該当パターン(ステップ520〜526の処理を経たもの)との組合せについて、サービス−パターンテーブル210にて検索を行い、同じ組合せが既に登録済みでない場合、登録を実行する(1140)。
上述した一連の処理の終了後、パターン統合装置140は、登録完了通知を端末190に返す(1141)。一方、端末190は、この登録完了通知を受けて出力装置に表示し(1130)、処理を終了する。
続いて、第2実施形態における要件の入力に対するパターンの選択処理の詳細について説明する。図14は第2実施形態のシステム設計支援方法の手順例2を示すフロー図であり、具体的には、上述のごとくクラウドサービスとパターンの組合せについて登録がされた以降、新規に設計、構築対象となるITシステムの要件に基づいてパターンを選択する際のフローチャートを表す。
図14に例示するフローは、要件からパターンを検索し特定するまでのステップについては図10のフローと同様である。ただし、パターン検索装置130が、特定したパター
ンをデプロイ可能であるクラウドサービスを、サービス−パターンテーブル210において検索し、パターン表示・編集装置110を介して端末190に通知するステップは、第2実施形態に対応したものとなっており、第1実施形態における図10のフローとは異なっている(1310、1320、1330)。
これらステップ1310、1320、1330の実行により、端末190を操作する利用者100は、自身が設計、構築しようとしているITシステム向けの各パターンが、どのクラウドサービス上でデプロイ可能か明確かつ容易に認識出来るようになる。そのため、利用者100が属する組織上のセキュリティポリシーなど、適宜な条件に応じて、随意なインフラ選択すなわちクラウドサービスの選択が行いやすくなる効果もある。
なお、第2実施形態におけるデプロイに伴う処理も、第1実施形態において図11に基づき説明した処理と同様であるため、説明は省略する。
以上、本発明を実施するための最良の形態などについて具体的に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
こうした本実施形態によれば、例えば、クラウドサービス上でのパターンベースのシステム開発等の状況において、顧客が要求するシステム要件に一致するパターンが見つからない状況や、或いは逆に多く見つかったためにどれを選択すべきかわからない状況を解消し、ひいては、構築したシステムに関する人間による再テストや再設計の工数を効果的に抑制することが可能となる。
すなわち、構築システムに関する複数の要件に適合し、効率的なシステム設計、構築が可能な、システム構築用の要素の組合せを提案できる。
本明細書の記載により、少なくとも次のことが明らかにされる。すなわち、本実施形態のシステム設計支援装置において、前記記憶装置は、前記第1のテーブルにおいて、過去設計されたシステムの設計情報と、当該設計情報が実現する要件と、当該設計情報の利用実績と、を対応付けて格納するものであり、前記演算装置は、前記複数の要件それぞれを実現する設計情報を特定する処理に際し、前記複数の要件それぞれを実現する設計情報を、利用実績の高さに応じて前記記憶装置の前記第1のテーブルで特定するものである、としてもよい。
これによれば、要件に適合する設計情報のうち利用実績が高いもの、すなわち、多く利用されることで、該当要件を満たすシステムを問題無く構築、運用出来たことが明らかな設計情報を、ユーザに提示することが可能となる。
また、本実施形態のシステム設計支援装置において、前記演算装置は、前記複数の要件それぞれを実現する設計情報を特定する処理の結果、いずれかの要件について、該当要件を実現し、かつ所定基準以上の利用実績がある設計情報が特定出来なかった場合、該当要件が示す規定を所定範囲で変更し、前記変更を行った要件を実現し、かつ所定基準以上の利用実績がある設計情報を前記第1のテーブルで特定する処理を更に実行するものである、としてもよい。
これによれば、例えば、実際運用上は問題が生じない程度に緩和した要件を踏まえた、設計情報の選択、提示が可能となり、現実に即した、より効率的なシステム設計、構築が可能となる。
また、本実施形態のシステム設計支援装置において、前記記憶装置は、前記第2のテー
ブルにおいて、前記第1のテーブルが含む設計情報同士を組合せ利用する適性について、該当組合せ利用の実績として、組合せ利用に伴って必要となった設計情報の変更程度の情報に基づき順位付けして管理するものであり、前記演算装置は、前記適性順位がより高い組合せとなる設計情報を前記複数の設計情報から特定するに際し、前記複数の設計情報それぞれと、前記複数の要件のうち他要件に関して特定された設計情報との組合せ利用の適性順位を、前記記憶装置の前記第2のテーブルで参照して、前記適性順位が所定基準以下であり、前記設計情報の変更程度が許容範囲外であることを示す組合せとなる設計情報を除いた上で、前記適性順位がより高い組合せとなる設計情報を前記複数の設計情報から特定するものである、としてもよい。
これによれば、要件に対する適性という観点では問題無い設計情報の組合せ利用が、実際のシステムにデプロイして運用しようとした際には、相当な追加工数が必要となったといった事例を踏まえて、そうした実際運用上は問題ある設計情報の組合せを、予め排除して選択を行うことが可能となる。この場合、ユーザは、要件に対する表面上の適性に惑わされることなく、システム設計に適切な設計情報を認識し適宜に活用することができる。
また、本実施形態のシステム設計支援装置において、前記記憶装置は、前記第2のテーブルにおいて、前記第1のテーブルが含む設計情報同士を組合せ利用する適性について、該当組合せ利用の実績として、組合せ利用に伴って必要となった設計情報の変更程度の情報に基づき順位付けして管理するものであり、前記演算装置は、前記適性順位がより高い組合せとなる設計情報を前記複数の設計情報から特定するに際し、前記複数の設計情報それぞれと、前記複数の要件のうち他要件に関して特定された設計情報との組合せ利用の適性順位を、前記記憶装置の前記第2のテーブルで参照して、前記適性順位が所定順位以上の組合せとなる設計情報を前記複数の設計情報から特定出来なかった場合、前記適性順位が前記所定順位より下位の所定範囲内であり、前記設計情報の変更程度が許容範囲内であることを示す組合せとなる設計情報中より、前記適性順位がより高い組合せとなる設計情報を特定し、前記特定した設計情報を所定装置に出力する処理に際し、前記組合せを特定した設計情報の利用に際して追加の設計情報が必要である旨の情報を更に出力するものである、としてもよい。
これによれば、例えば、要件に対する適性という観点では問題無い設計情報の組合せ利用が、実際のシステムにデプロイして運用しようとした際には、設計情報を再利用することで得られる効率化の効果と比較して、許容できる程度の幾らかの追加工数が必要となったといった事例を踏まえて、そうした、幾らかの追加工数が必要ながら一定程度の効率化は期待できる設計情報の組合せをユーザに提示することが可能となる。この場合、ユーザは、要件に対する適性も利用実績も最上級の設計情報が得られない状況下であっても、相応の効率化は期待できる設計情報を認識し適宜に活用することができる。
また、本実施形態のシステム設計支援装置において、前記演算装置は、前記適性順位がより高い組合せとなる設計情報を前記複数の設計情報から特定するに際し、前記複数の設計情報それぞれと、前記複数の要件のうち他要件に関して特定された設計情報との組合せ利用の適性順位を、前記記憶装置の前記第2のテーブルで参照して、前記適性順位が所定順位以上の組合せとなる設計情報を前記複数の設計情報から特定出来なかった場合、前記適性順位が前記所定順位より下位の所定範囲内であり、前記組合せ利用実績が所定基準以下であることを示す組合せとなる設計情報中より、前記適性順位がより高い組合せとなる設計情報を特定するものであり、前記特定した設計情報を所定装置に出力する処理に際し、前記組合せを特定した設計情報の利用に際して検証作業が必要である旨の情報を更に出力するものである、としてもよい。
これによれば、例えば、要件に対する適性という観点では問題無い設計情報の組合せが
、実際には低頻度でしか利用されていないといった事例を踏まえて、実際の利用について信頼性が不足しながら、一定程度の効率化は期待できる設計情報の組合せをユーザに提示することが可能となる。この場合、ユーザは、要件に対する適性も利用実績も最上級の設計情報が得られない状況下であっても、信頼性は完全でないながら相応の効率化は期待できる設計情報を認識し適宜に活用することができる。
また、本実施形態のシステム設計支援装置において、前記演算装置は、前記適性順位がより高い組合せとなる設計情報を前記複数の設計情報から特定するに際し、前記複数の設計情報それぞれと、前記複数の要件のうち他要件に関して特定された設計情報との組合せ利用の適性順位を、前記記憶装置の前記第2のテーブルで参照して、前記適性順位が所定順位以上の組合せとなる設計情報を前記複数の設計情報から特定出来なかった場合、前記適性順位が前記所定順位より下位の所定範囲内であり、前記組合せ利用実績が無いことを示す組合せとなる設計情報を特定するものである、としてもよい。
これによれば、例えば、要件に対する適性という観点では問題無い設計情報の組合せが、実際には一度も利用されていないといった事例を踏まえて、そうした利用実績のなさを補うために、該当設計情報を用いたシステムに関する所定の検証作業が必要ながら、一定程度の効率化は期待できる設計情報の組合せをユーザに提示することが可能となる。この場合、ユーザは、要件に対する適性も利用実績も最上級の設計情報が得られない状況下であっても、検証作業は必要ながら相応の効率化は期待できる設計情報を認識し適宜に活用することができる。
また、本実施形態のシステム設計支援装置において、前記演算装置は、前記複数の要件それぞれについて特定した設計情報を元に、クラウドサービス上にデプロイ可能な構成を生成し、前記生成したデプロイ可能な構成をクラウドサービスにデプロイする処理を更に実行するものである、としてもよい。
これによれば、設計情報がクラウドサービスにより提供される状況において、上述のように特定した設計情報をクラウドサービス上にデプロイし、設計対象となったシステムを構築することが可能となる。
また、本実施形態のシステム設計支援装置において、前記記憶装置は、前記第1のテーブルが含む設計情報をデプロイ可能なクラウドサービスの情報を格納した第3のテーブルを更に記憶するものであり、前記演算装置は、前記特定した設計情報を所定装置に出力する処理に際し、該当設計情報をデプロイ可能なクラウドサービスの情報を前記第3のテーブルで特定し、前記特定したデプロイ可能なクラウドサービスの情報も更に出力するものである、としてもよい。
これによれば、ユーザは、上述のように特定した設計情報がどのクラウドサービス上でデプロイ可能であるか容易に認識可能となり、例えば、デプロイ可能なクラウドサービスのなかから、所望の条件に応じて随意にクラウドサービスを選択でき、設計業務の自由度やユーザビリティ等が向上する。
また、本実施形態のシステム設計支援方法において、前記情報処理装置が、前記記憶装置の前記第1のテーブルにおいて、過去設計されたシステムの設計情報と、当該設計情報が実現する要件と、当該設計情報の利用実績と、を対応付けて格納して、前記複数の要件それぞれを実現する設計情報を特定する処理に際し、前記複数の要件それぞれを実現する設計情報を、利用実績の高さに応じて前記記憶装置の前記第1のテーブルで特定する、としてもよい。
また、本実施形態のシステム設計支援方法において、前記情報処理装置が、前記複数の要件それぞれを実現する設計情報を特定する処理の結果、いずれかの要件について、該当要件を実現し、かつ所定基準以上の利用実績がある設計情報が特定出来なかった場合、該当要件が示す規定を所定範囲で変更し、前記変更を行った要件を実現し、かつ所定基準以上の利用実績がある設計情報を前記第1のテーブルで特定する処理を更に実行する、としてもよい。
また、本実施形態のシステム設計支援方法において、前記情報処理装置が、前記記憶装置の前記第2のテーブルにおいて、前記第1のテーブルが含む設計情報同士を組合せ利用する適性について、該当組合せ利用の実績として、組合せ利用に伴って必要となった設計情報の変更程度の情報に基づき順位付けして管理して、前記適性順位がより高い組合せとなる設計情報を前記複数の設計情報から特定するに際し、前記複数の設計情報それぞれと、前記複数の要件のうち他要件に関して特定された設計情報との組合せ利用の適性順位を、前記記憶装置の前記第2のテーブルで参照して、前記適性順位が所定基準以下であり、前記設計情報の変更程度が許容範囲外であることを示す組合せとなる設計情報を除いた上で、前記適性順位がより高い組合せとなる設計情報を前記複数の設計情報から特定する、としてもよい。
また、本実施形態のシステム設計支援方法において、前記情報処理装置が、前記記憶装置の前記第2のテーブルにおいて、前記第1のテーブルが含む設計情報同士を組合せ利用する適性について、該当組合せ利用の実績として、組合せ利用に伴って必要となった設計情報の変更程度の情報に基づき順位付けして管理して、前記適性順位がより高い組合せとなる設計情報を前記複数の設計情報から特定するに際し、前記複数の設計情報それぞれと、前記複数の要件のうち他要件に関して特定された設計情報との組合せ利用の適性順位を、前記記憶装置の前記第2のテーブルで参照して、前記適性順位が所定順位以上の組合せとなる設計情報を前記複数の設計情報から特定出来なかった場合、前記適性順位が前記所定順位より下位の所定範囲内であり、前記設計情報の変更程度が許容範囲内であることを示す組合せとなる設計情報中より、前記適性順位がより高い組合せとなる設計情報を特定し、前記特定した設計情報を所定装置に出力する処理に際し、前記組合せを特定した設計情報の利用に際して追加の設計情報が必要である旨の情報を更に出力する、としてもよい。
また、本実施形態のシステム設計支援方法において、前記情報処理装置が、前記適性順位がより高い組合せとなる設計情報を前記複数の設計情報から特定するに際し、前記複数の設計情報それぞれと、前記複数の要件のうち他要件に関して特定された設計情報との組合せ利用の適性順位を、前記記憶装置の前記第2のテーブルで参照して、前記適性順位が所定順位以上の組合せとなる設計情報を前記複数の設計情報から特定出来なかった場合、前記適性順位が前記所定順位より下位の所定範囲内であり、前記組合せ利用実績が所定基準以下であることを示す組合せとなる設計情報中より、前記適性順位がより高い組合せとなる設計情報を特定し、前記特定した設計情報を所定装置に出力する処理に際し、前記組合せを特定した設計情報の利用に際して検証作業が必要である旨の情報を更に出力する、としてもよい。
また、本実施形態のシステム設計支援方法において、前記情報処理装置が、前記適性順位がより高い組合せとなる設計情報を前記複数の設計情報から特定するに際し、前記複数の設計情報それぞれと、前記複数の要件のうち他要件に関して特定された設計情報との組合せ利用の適性順位を、前記記憶装置の前記第2のテーブルで参照して、前記適性順位が所定順位以上の組合せとなる設計情報を前記複数の設計情報から特定出来なかった場合、前記適性順位が前記所定順位より下位の所定範囲内であり、前記組合せ利用実績が無いことを示す組合せとなる設計情報を特定する、としてもよい。
また、本実施形態のシステム設計支援方法において、前記情報処理装置が、前記複数の要件それぞれについて特定した設計情報を元に、クラウドサービス上にデプロイ可能な構成を生成し、前記生成したデプロイ可能な構成をクラウドサービスにデプロイする処理を更に実行する、としてもよい。
また、本実施形態のシステム設計支援方法において、前記情報処理装置が、前記記憶装置において、前記第1のテーブルが含む設計情報をデプロイ可能なクラウドサービスの情報を格納した第3のテーブルを更に記憶して、前記特定した設計情報を所定装置に出力する処理に際し、該当設計情報をデプロイ可能なクラウドサービスの情報を前記第3のテーブルで特定し、前記特定したデプロイ可能なクラウドサービスの情報も更に出力する、としてもよい。
10 システム設計支援システム
11 記憶装置
12 プログラム
13 メモリ
14 演算装置
15 入力装置
16 出力装置
17 通信装置
20 ネットワーク
110 パターン表示・編集装置
120 パターン管理データベース
130 パターン検索装置
140 パターン統合装置
150 パターン実行装置
160 クラウドシステム
180 システム設計支援装置
190 端末
210 サービス−パターンテーブル(第3のテーブル)
220 サービス定義テーブル
230 作成社管理テーブル
240 要件−パターンテーブル(第1のテーブル)
250 要件定義テーブル
270 パターン定義テーブル
410 パターン組合せ表
470 パターン組合せテーブル(第2のテーブル)

Claims (18)

  1. 過去設計されたシステムの設計情報と当該設計情報が実現する要件とを対応付けて格納した第1のテーブルと、前記第1のテーブルが含む設計情報同士を組合せ利用する適性について、該当組合せ利用の実績に基づき順位付けして管理する第2のテーブルと、を記憶する記憶装置と、
    新規設計対象のシステムに関する複数の要件それぞれを実現する設計情報を、前記記憶装置の前記第1のテーブルで特定し、当該特定の結果、いずれかの要件について複数の設計情報を特定した場合、前記複数の設計情報それぞれと、前記複数の要件のうち他要件に関して特定された設計情報との組合せ利用の適性順位を、前記記憶装置の前記第2のテーブルで参照して、前記適性順位がより高い組合せとなる設計情報を前記複数の設計情報から特定し、前記複数の要件それぞれについて特定した設計情報を所定装置に出力する演算装置と、
    を備えることを特徴とするシステム設計支援装置。
  2. 前記記憶装置は、
    前記第1のテーブルにおいて、過去設計されたシステムの設計情報と、当該設計情報が実現する要件と、当該設計情報の利用実績と、を対応付けて格納するものであり、
    前記演算装置は、
    前記複数の要件それぞれを実現する設計情報を特定する処理に際し、前記複数の要件それぞれを実現する設計情報を、利用実績の高さに応じて前記記憶装置の前記第1のテーブルで特定するものである、
    ことを特徴とする請求項1に記載のシステム設計支援装置。
  3. 前記演算装置は、
    前記複数の要件それぞれを実現する設計情報を特定する処理の結果、いずれかの要件について、該当要件を実現し、かつ所定基準以上の利用実績がある設計情報が特定出来なかった場合、該当要件が示す規定を所定範囲で変更し、前記変更を行った要件を実現し、かつ所定基準以上の利用実績がある設計情報を前記第1のテーブルで特定する処理を更に実行するものである、
    ことを特徴とする請求項2に記載のシステム設計支援装置。
  4. 前記記憶装置は、
    前記第2のテーブルにおいて、前記第1のテーブルが含む設計情報同士を組合せ利用する適性について、該当組合せ利用の実績として、組合せ利用に伴って必要となった設計情報の変更程度の情報に基づき順位付けして管理するものであり、
    前記演算装置は、
    前記適性順位がより高い組合せとなる設計情報を前記複数の設計情報から特定するに際し、前記複数の設計情報それぞれと、前記複数の要件のうち他要件に関して特定された設計情報との組合せ利用の適性順位を、前記記憶装置の前記第2のテーブルで参照して、前記適性順位が所定基準以下であり、前記設計情報の変更程度が許容範囲外であることを示す組合せとなる設計情報を除いた上で、前記適性順位がより高い組合せとなる設計情報を前記複数の設計情報から特定するものである、
    ことを特徴とする請求項1に記載のシステム設計支援装置。
  5. 前記記憶装置は、
    前記第2のテーブルにおいて、前記第1のテーブルが含む設計情報同士を組合せ利用する適性について、該当組合せ利用の実績として、組合せ利用に伴って必要となった設計情報の変更程度の情報に基づき順位付けして管理するものであり、
    前記演算装置は、
    前記適性順位がより高い組合せとなる設計情報を前記複数の設計情報から特定するに際し、前記複数の設計情報それぞれと、前記複数の要件のうち他要件に関して特定された設計情報との組合せ利用の適性順位を、前記記憶装置の前記第2のテーブルで参照して、前記適性順位が所定順位以上の組合せとなる設計情報を前記複数の設計情報から特定出来なかった場合、前記適性順位が前記所定順位より下位の所定範囲内であり、前記設計情報の変更程度が許容範囲内であることを示す組合せとなる設計情報中より、前記適性順位がより高い組合せとなる設計情報を特定し、
    前記特定した設計情報を所定装置に出力する処理に際し、前記組合せを特定した設計情報の利用に際して追加の設計情報が必要である旨の情報を更に出力するものである、
    ことを特徴とする請求項1に記載のシステム設計支援装置。
  6. 前記演算装置は、
    前記適性順位がより高い組合せとなる設計情報を前記複数の設計情報から特定するに際し、前記複数の設計情報それぞれと、前記複数の要件のうち他要件に関して特定された設計情報との組合せ利用の適性順位を、前記記憶装置の前記第2のテーブルで参照して、前記適性順位が所定順位以上の組合せとなる設計情報を前記複数の設計情報から特定出来なかった場合、前記適性順位が前記所定順位より下位の所定範囲内であり、前記組合せ利用実績が所定基準以下であることを示す組合せとなる設計情報中より、前記適性順位がより高い組合せとなる設計情報を特定するものであり、
    前記特定した設計情報を所定装置に出力する処理に際し、前記組合せを特定した設計情報の利用に際して検証作業が必要である旨の情報を更に出力するものである、
    ことを特徴とする請求項1に記載のシステム設計支援装置。
  7. 前記演算装置は、
    前記適性順位がより高い組合せとなる設計情報を前記複数の設計情報から特定するに際し、前記複数の設計情報それぞれと、前記複数の要件のうち他要件に関して特定された設計情報との組合せ利用の適性順位を、前記記憶装置の前記第2のテーブルで参照して、前記適性順位が所定順位以上の組合せとなる設計情報を前記複数の設計情報から特定出来なかった場合、前記適性順位が前記所定順位より下位の所定範囲内であり、前記組合せ利用実績が無いことを示す組合せとなる設計情報を特定するものである、
    ことを特徴とする請求項6に記載のシステム設計支援装置。
  8. 前記演算装置は、
    前記複数の要件それぞれについて特定した設計情報を元に、クラウドサービス上にデプロイ可能な構成を生成し、前記生成したデプロイ可能な構成をクラウドサービスにデプロイする処理を更に実行するものである、
    ことを特徴とする請求項1に記載のシステム設計支援装置。
  9. 前記記憶装置は、
    前記第1のテーブルが含む設計情報をデプロイ可能なクラウドサービスの情報を格納した第3のテーブルを更に記憶するものであり、
    前記演算装置は、
    前記特定した設計情報を所定装置に出力する処理に際し、該当設計情報をデプロイ可能なクラウドサービスの情報を前記第3のテーブルで特定し、前記特定したデプロイ可能なクラウドサービスの情報も更に出力するものである、
    ことを特徴とする請求項8に記載のシステム設計支援装置。
  10. 過去設計されたシステムの設計情報と当該設計情報が実現する要件とを対応付けて格納した第1のテーブルと、前記第1のテーブルが含む設計情報同士を組合せ利用する適性について、該当組合せ利用の実績に基づき順位付けして管理する第2のテーブルと、を記憶
    する記憶装置を備えた情報処理装置が、
    新規設計対象のシステムに関する複数の要件それぞれを実現する設計情報を、前記記憶装置の前記第1のテーブルで特定し、当該特定の結果、いずれかの要件について複数の設計情報を特定した場合、前記複数の設計情報それぞれと、前記複数の要件のうち他要件に関して特定された設計情報との組合せ利用の適性順位を、前記記憶装置の前記第2のテーブルで参照して、前記適性順位がより高い組合せとなる設計情報を前記複数の設計情報から特定し、前記複数の要件それぞれについて特定した設計情報を所定装置に出力する、
    ことを特徴とするシステム設計支援方法。
  11. 前記情報処理装置が、
    前記記憶装置の前記第1のテーブルにおいて、過去設計されたシステムの設計情報と、当該設計情報が実現する要件と、当該設計情報の利用実績と、を対応付けて格納して、
    前記複数の要件それぞれを実現する設計情報を特定する処理に際し、前記複数の要件それぞれを実現する設計情報を、利用実績の高さに応じて前記記憶装置の前記第1のテーブルで特定する、
    ことを特徴とする請求項10に記載のシステム設計支援方法。
  12. 前記情報処理装置が、
    前記複数の要件それぞれを実現する設計情報を特定する処理の結果、いずれかの要件について、該当要件を実現し、かつ所定基準以上の利用実績がある設計情報が特定出来なかった場合、該当要件が示す規定を所定範囲で変更し、前記変更を行った要件を実現し、かつ所定基準以上の利用実績がある設計情報を前記第1のテーブルで特定する処理を更に実行する、
    ことを特徴とする請求項11に記載のシステム設計支援方法。
  13. 前記情報処理装置が、
    前記記憶装置の前記第2のテーブルにおいて、前記第1のテーブルが含む設計情報同士を組合せ利用する適性について、該当組合せ利用の実績として、組合せ利用に伴って必要となった設計情報の変更程度の情報に基づき順位付けして管理して、
    前記適性順位がより高い組合せとなる設計情報を前記複数の設計情報から特定するに際し、前記複数の設計情報それぞれと、前記複数の要件のうち他要件に関して特定された設計情報との組合せ利用の適性順位を、前記記憶装置の前記第2のテーブルで参照して、前記適性順位が所定基準以下であり、前記設計情報の変更程度が許容範囲外であることを示す組合せとなる設計情報を除いた上で、前記適性順位がより高い組合せとなる設計情報を前記複数の設計情報から特定する、
    ことを特徴とする請求項10に記載のシステム設計支援方法。
  14. 前記情報処理装置が、
    前記記憶装置の前記第2のテーブルにおいて、前記第1のテーブルが含む設計情報同士を組合せ利用する適性について、該当組合せ利用の実績として、組合せ利用に伴って必要となった設計情報の変更程度の情報に基づき順位付けして管理して、
    前記適性順位がより高い組合せとなる設計情報を前記複数の設計情報から特定するに際し、前記複数の設計情報それぞれと、前記複数の要件のうち他要件に関して特定された設計情報との組合せ利用の適性順位を、前記記憶装置の前記第2のテーブルで参照して、前記適性順位が所定順位以上の組合せとなる設計情報を前記複数の設計情報から特定出来なかった場合、前記適性順位が前記所定順位より下位の所定範囲内であり、前記設計情報の変更程度が許容範囲内であることを示す組合せとなる設計情報中より、前記適性順位がより高い組合せとなる設計情報を特定し、
    前記特定した設計情報を所定装置に出力する処理に際し、前記組合せを特定した設計情報の利用に際して追加の設計情報が必要である旨の情報を更に出力する、
    ことを特徴とする請求項10に記載のシステム設計支援方法。
  15. 前記情報処理装置が、
    前記適性順位がより高い組合せとなる設計情報を前記複数の設計情報から特定するに際し、前記複数の設計情報それぞれと、前記複数の要件のうち他要件に関して特定された設計情報との組合せ利用の適性順位を、前記記憶装置の前記第2のテーブルで参照して、前記適性順位が所定順位以上の組合せとなる設計情報を前記複数の設計情報から特定出来なかった場合、前記適性順位が前記所定順位より下位の所定範囲内であり、前記組合せ利用実績が所定基準以下であることを示す組合せとなる設計情報中より、前記適性順位がより高い組合せとなる設計情報を特定し、
    前記特定した設計情報を所定装置に出力する処理に際し、前記組合せを特定した設計情報の利用に際して検証作業が必要である旨の情報を更に出力する、
    ことを特徴とする請求項10に記載のシステム設計支援方法。
  16. 前記情報処理装置が、
    前記適性順位がより高い組合せとなる設計情報を前記複数の設計情報から特定するに際し、前記複数の設計情報それぞれと、前記複数の要件のうち他要件に関して特定された設計情報との組合せ利用の適性順位を、前記記憶装置の前記第2のテーブルで参照して、前記適性順位が所定順位以上の組合せとなる設計情報を前記複数の設計情報から特定出来なかった場合、前記適性順位が前記所定順位より下位の所定範囲内であり、前記組合せ利用実績が無いことを示す組合せとなる設計情報を特定する、
    ことを特徴とする請求項15に記載のシステム設計支援方法。
  17. 前記情報処理装置が、
    前記複数の要件それぞれについて特定した設計情報を元に、クラウドサービス上にデプロイ可能な構成を生成し、前記生成したデプロイ可能な構成をクラウドサービスにデプロイする処理を更に実行する、
    ことを特徴とする請求項10に記載のシステム設計支援方法。
  18. 前記情報処理装置が、
    前記記憶装置において、前記第1のテーブルが含む設計情報をデプロイ可能なクラウドサービスの情報を格納した第3のテーブルを更に記憶して、
    前記特定した設計情報を所定装置に出力する処理に際し、該当設計情報をデプロイ可能なクラウドサービスの情報を前記第3のテーブルで特定し、前記特定したデプロイ可能なクラウドサービスの情報も更に出力する、
    ことを特徴とする請求項17に記載のシステム設計支援方法。
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