JPWO2011099498A1 - 燃料電池用電極触媒の製造方法ならびにその用途 - Google Patents
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Abstract
Description
このような高温加熱処理は工業的には不可能ではないが困難をともない、設備費の高騰や運転管理の困難を招き、ひいては製造コストが高くなることからより安価に製造出来る方法の開発が望まれていた。
すなわち本発明の目的は、高温での熱処理(焼成)工程を設けることなく、遷移金属(チタン等)を用いた高い触媒活性を有する燃料電池用電極触媒を製造する方法を提供することである。
(1) 分子中に窒素を含まない有機化合物と分子中に酸素を含む遷移金属含有化合物との混合物を500〜1100℃、窒素ガス含有ガス雰囲気下で熱処理することを特徴とする燃料電池用電極触媒の製造方法。
(2) 分子中に窒素を含まない有機化合物が、アルコール類、ヒドロキシ類、ペルオキシ類、ケトン類、アルデヒド類、エーテル類、カルボキシル類、エステル類、カルボニル類、チオール類、スルホ類、糖類及び窒素を含まない5員及び6員複素環化合物、並びに前記複素環化合物が2つ以上組み合わさってできた環状構造を持つ化合物及び錯体からなる群から選ばれる一種以上であることを特徴とする(1)に記載の燃料電池用電極触媒の製造方法。
(3) 分子中に窒素を含まない有機化合物が、(2)に記載の化合物の重合反応により得られた高分子化合物からなる群から選ばれる一種以上であることを特徴とする(1)に記載の燃料電池用電極触媒の製造方法。
(4) 分子中に窒素を含まない有機化合物が、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸、ポリエチレンオキシド、エチレングリコール、ポリエチレングリコール、クエン酸、リンゴ酸、コハク酸、フマル酸、酒石酸、シュウ酸、グルコース、マンノース、セルロース、フルクトース、ガラクトース、マルトース、スクロース、ラクトース、酪酸、吉草酸、カプロン酸、カプリル酸、ラウリン酸からなる群から選ばれる一種以上であることを特徴とする(1)に記載の燃料電池用電極触媒の製造方法。
(5) 分子中に酸素を含む遷移金属含有化合物が、チタン、バナジウム、クロム、マンガン、鉄、コバルト、ニッケル、銅、亜鉛、ジルコニウム、ニオブ、モリブデン、タンタル及びタングステンからなる群から選ばれる一種以上の金属(以下「金属M」または単に「M」ともいう。2種以上金属を含む場合は「金属M1」または単に「M1」とMの後に数字を記す。)を含む金属酸化物もしくは金属水酸化物または前記金属酸化物及び金属水酸化物の混合物からなることを特徴とする(1)〜(4)のいずれかに記載の燃料電池用電極触媒の製造方法。
(6) 分子中に窒素を含まない有機化合物(2種以上の場合は全ての有機化合物の総和モル数である。高分子化合物の場合はモノマーを基準とする。)と分子中に酸素を含む遷移金属含有化合物(2種以上の場合は全ての金属の総和モル数である。)との混合物における前記有機化合物と前記遷移金属含有化合物の混合割合が、前記有機化合物および前記遷移金属含有化合物のモル数をそれぞれx、yとした場合、0.01≦x/y≦100の範囲であることを特徴とする(1)〜(5)のいずれかに記載の燃料電池用電極触媒の製造方法。
(7) 窒素ガス含有ガス中の窒素ガスの含有量が10〜100体積%であることを特徴とする(1)〜(6)のいずれかに記載の燃料電池用電極触媒の製造方法。
(8) 窒素ガス含有ガスが、さらに、全ガスに対して0.01〜5体積%の水素ガスを含むことを特徴とする(1)〜(7)のいずれかに記載の燃料電池用電極触媒の製造方法。
(9) 窒素ガス含有ガスが、さらに、全ガスに対して0.01〜10体積%の酸素ガスを含むことを特徴とする(1)〜(8)のいずれかに記載の燃料電池用電極触媒の製造方法。
(10) (1)〜(9)のいずれかに記載の燃料電池用電極触媒の製造方法により製造された燃料電池用電極触媒であって、該燃料電池用電極触媒を構成する遷移金属元素、炭素、窒素および酸素の原子数の比(遷移金属元素:炭素:窒素:酸素)を1:x:y:zとした場合に、0<x≦3、0<y≦2、0<z≦3であることを特徴とする燃料電池用電極触媒。
(11) (1)〜(9)のいずれかに記載の燃料電池用電極触媒の製造方法により製造された燃料電池用電極触媒であって、該燃料電池用電極触媒を構成する遷移金属元素M1、遷移金属元素M2(ただし、M1は、チタン、バナジウム、クロム、マンガン、鉄、コバルト、ニッケル、銅、亜鉛、ジルコニウム、ニオブ、モリブデン、タンタル及びタングステンからなる群より選択される1種の金属であり、M2は、前記群より選択されるM1とは異なる少なくとも1種の金属である。)、炭素、窒素および酸素の原子数の比(遷移金属元素M1:遷移金属元素M2:炭素:窒素:酸素)を(1−a):a:x:y:zとした場合に、0<a≦0.5、0<x≦3、0<y≦2、0<z≦3であることを特徴とする燃料電池用電極触媒。
(12) BET法で算出される比表面積が30〜400m2/gであることを特徴とする前記(10)または(11)に記載の燃料電池用電極触媒。
(13) (10)〜(12)のいずれかに記載の燃料電池用電極触媒を含むことを特徴とする燃料電池用触媒層。
(14) さらに電子伝導性物質を含むことを特徴とする(13)に記載の燃料電池用触媒層。
(15) 燃料電池用触媒層と多孔質支持層とを有する電極であって、前記燃料電池用触媒層が(14)に記載の燃料電池用触媒層であることを特徴とする電極。
(16) カソードとアノードと前記カソード及び前記アノードの間に配置された電解質膜とを有する膜電極接合体であって、前記カソード及び/または前記アノードが(15)に記載の電極であることを特徴とする膜電極接合体。
(17) (16)に記載の膜電極接合体を備えることを特徴とする燃料電池。
本発明の燃料電池用電極触媒の製造方法は、分子中に窒素を含まない有機化合物と分子中に酸素を含む遷移金属含有化合物との混合物を500〜1100℃、窒素ガス含有ガス雰囲気下で熱処理することを特徴とする。
本発明の燃料電池用電極触媒は、上述した本発明の燃料電池用電極触媒の製造方法により製造されることを特徴としている(以下、上述した本発明の燃料電池用電極触媒の製造方法により製造される燃料電池用電極触媒を「触媒(A)」ともいう)。
前記触媒(A)を構成する遷移金属元素、炭素、窒素および酸素の原子数の比を遷移金属元素:炭素:窒素:酸素=1:x:y:zと表すと、好ましくは0<x≦3、0<y≦2、0<z≦3である。
遷移金属元素M2(チタン、バナジウム、クロム、マンガン、鉄、コバルト、ニッケル、銅、亜鉛、ジルコニウム、ニオブ、モリブデン、タンタルおよびタングステンからなる群から選択される遷移金属元素M1とは異なる少なくとも1種の金属元素)が存在することにより予想される効果は以下のとおりである。
本発明の燃料電池用電極触媒の製造方法によれば、比表面積の大きな燃料電池用電極触媒が製造され、本発明の触媒(A)のBET法で算出される比表面積は、好ましくは30〜400m2/g、より好ましくは50〜350m2/g、さらに好ましくは100〜300m2/gである。
〔測定法(A):
電子伝導性物質であるカーボンに分散させた触媒が1質量%となるように、該触媒およびカーボンを溶剤中に入れ、超音波で攪拌し懸濁液を得る。なお、カーボンとしては、カーボンブラック(比表面積:100〜300m2/g)(例えばキャボット社製 XC−72)を用い、触媒とカーボンとが質量比で95:5になるように分散させる。また、溶剤としては、イソプロピルアルコール:水(質量比)=2:1を用いる。
本発明において、酸素還元電流密度は、以下のとおり求めることができる。
本発明の触媒(A)は、白金触媒の代替触媒として使用することができる。
本発明の燃料電池を備えることができる前記物品の具体例としては、ビル、家屋、テント等の建築物、蛍光灯、LED等、有機EL、街灯、屋内照明、信号機等の照明器具、機械、車両そのものを含む自動車用機器、家電製品、農業機器、電子機器、携帯電話等を含む携帯情報端末、美容機材、可搬式工具、風呂用品トイレ用品等の衛生機材、家具、玩具、装飾品、掲示板、クーラーボックス、屋外発電機などのアウトドア用品、教材、造花、オブジェ、心臓ペースメーカー用電源、ペルチェ素子を備えた加熱および冷却器用の電源が挙げられる。
1.粉末X線回折
理学電機株式会社製 ロータフレックスを用いて、試料の粉末X線回折を行った。
炭素:試料約0.1gを量り取り、堀場製作所 EMIA−110で測定を行った。
試料を0.15g採取し、全自動BET比表面積測定装置 マックソーブ((株)マウンテック製)で比表面積測定を行った。前処理時間、前処理温度は、それぞれ30分、200℃に設定した。
1.触媒の調製
30%硫酸チタン溶液(和光純薬製)18.24gを蒸留水に加え、100mlの溶液を作成した。作成した溶液を28%アンモニア水(和光純薬製)100mlと蒸留水200mlとの混合溶液に滴下し、水酸化チタンの沈殿を得た。得られた水酸化チタンを含む反応液を遠心分離することによりゲル状の水酸化チタンを得た。ポリビニルアルコール(和光純薬製、平均重合度1000)2.008gを蒸留水50mlに溶解させ、得られたゲル状の水酸化チタン6.5gと混合した。その後、溶媒を除去した。得られた混合粉末を管状炉において、1000℃で3時間、窒素ガス雰囲気中で熱処理することにより、燃料電池用電極触媒(以下「触媒(1)」とも記す。)が得られた。
触媒(1)0.095gとカーボン(キャボット社製 XC−72)0.005gとを、イソプロピルアルコール:純水=2:1の質量比で混合した溶液10gに入れ、超音波で撹拌、懸濁して混合した。この混合物30μlをグラッシーカーボン電極(東海カーボン社製、直径:5.2mm)に塗布し、120℃で1時間乾燥し、カーボン電極表面に1.0mg以上の燃料電池触媒層が形成された。さらに、ナフィオン(NAFION(登録商標))(デュポン社 5%NAFION(登録商標)溶液(DE521))を10倍にイソプロピルアルコールで希釈したもの10μlを塗布し、120℃で1時間乾燥し、燃料電池用電極(1)を得た。
作製した燃料電池用電極(1)を、酸素雰囲気および窒素雰囲気で、0.5mol/Lの硫酸水溶液中、30℃、5mV/秒の電位走査速度で分極し、電流−電位曲線を測定した。その際、同濃度の硫酸水溶液中での可逆水素電極を参照電極とした。
1.触媒の調製
30%硫酸チタン溶液18.24g(和光純薬製)を蒸留水に加え、100mlの溶液を作成した。作成した溶液を28%アンモニア水(和光純薬製)100mlと蒸留水200mlとの混合溶液に滴下し、水酸化チタンの沈殿を得た。得られた水酸化チタンを含む反応液を遠心分離することによりゲル状の水酸化チタンを得た。ポリビニルアルコール(和光純薬製、平均重合度1000)2.008gを蒸留水50mlに溶解させ、得られたゲル状の水酸化チタン6.5gと混合した。その後、溶媒を除去した。得られた混合粉末を管状炉において、800℃で3時間、窒素ガス雰囲気中で熱処理することにより、燃料電池用電極触媒(以下「触媒(2)」とも記す。)が得られた。
前記触媒(2)を用いた以外は実施例1と同様にして燃料電池用電極(2)を得た。
前記燃料電池用電極(2)を用いた以外は実施例1と同様にして触媒能を評価した。
1.触媒の調製
30%硫酸チタン溶液18.24g(和光純薬製)を蒸留水に加え、100mlの溶液を作成した。作成した溶液を28%アンモニア水(和光純薬製)100mlと蒸留水200mlとの混合溶液に滴下し、水酸化チタンの沈殿を得た。得られた水酸化チタンを含む反応液を遠心分離することによりゲル状の水酸化チタンを得た。グルコース(純正化学製)1.396gを蒸留水50mlに溶解させ、得られたゲル状の水酸化チタン6.5gと混合した。その後、溶媒を除去した。得られた混合粉末を管状炉において、1000℃で3時間、窒素ガス雰囲気中で熱処理することにより、燃料電池用電極触媒(以下「触媒(3)」とも記す。)が得られた。
前記触媒(3)を用いた以外は実施例1と同様にして燃料電池用電極(3)を得た。
前記燃料電池用電極(3)を用いた以外は実施例1と同様にして触媒能を評価した。
1.触媒の調製
30%硫酸チタン溶液(和光純薬製)18.24gおよび酢酸鉄(Aldrich社製)1.823gを蒸留水に加え、100mlの溶液を作成した。作成した溶液を28%アンモニア水(和光純薬製)100mlと蒸留水200mlとの混合溶液に滴下し、水酸化チタンの沈殿を得た。得られた水酸化チタンを含む反応液を遠心分離することによりゲル状の水酸化チタンを得た。ポリビニルアルコール(和光純薬製、平均重合度1000)2.008gを蒸留水50mlに溶解させ、得られたゲル状の水酸化チタン6.5gと混合した。その後、溶媒を除去した。得られた混合粉末を管状炉において、1000℃で3時間、窒素ガス雰囲気中で熱処理することにより、燃料電池用電極触媒(以下「触媒(4)」とも記す。)が得られた。
前記触媒(4)を用いた以外は実施例1と同様にして燃料電池用電極(4)を得た。
前記燃料電池用電極(4)を用いた以外は実施例1と同様にして触媒能を評価した。
1.触媒の調製
30%硫酸チタン溶液(和光純薬製)18.24gを蒸留水に加え、100mlの溶液を作成した。作成した溶液を28%アンモニア水(和光純薬製)100mlと蒸留水200mlとの混合溶液に滴下し、水酸化チタンの沈殿を得た。得られた水酸化チタンを含む反応液を遠心分離することによりゲル状の水酸化チタンを得た。ポリビニルアルコール(和光純薬製、平均重合度1000)2.008gを蒸留水50mlに溶解させ、得られたゲル状の水酸化チタン6.5gと混合した。その後、溶媒を除去した。得られた混合粉末を管状炉において、1000℃で3時間、アルゴン雰囲気中で熱処理することにより、燃料電池用電極触媒(以下「触媒(5)」とも記す。)が得られた。
前記触媒(5)を用いた以外は実施例1と同様にして燃料電池用電極(5)を得た。
前記燃料電池用電極(5)を用いた以外は実施例1と同様にして触媒能を評価した。
1.触媒の調製
30%硫酸チタン溶液18.24g(和光純薬製)を蒸留水に加え、100mlの溶液を作成した。作成した溶液を28%アンモニア水(和光純薬製)100mlと蒸留水200mlとの混合溶液に滴下し、水酸化チタンの沈殿を得た。得られた水酸化チタンを含む反応液を遠心分離することによりゲル状の水酸化チタンを得た。得られたゲル状の水酸化チタン6.5gを有機化合物と混合せず、80℃で真空乾燥させた。得られた粉末を管状炉において、1000℃で3時間、窒素ガス雰囲気中で熱処理することにより、燃料電池用電極触媒(以下「触媒(6)」とも記す。)が得られた。
前記触媒(6)を用いた以外は実施例1と同様にして燃料電池用電極(6)を得た。
前記燃料電池用電極(6)を用いた以外は実施例1と同様にして触媒能を評価した。
1.触媒の調製
30%硫酸チタン溶液(和光純薬製)18.24gを蒸留水に加え、100mlの溶液を作成した。作成した溶液を28%アンモニア水(和光純薬製)100mlと蒸留水200mlとの混合溶液に滴下し、水酸化チタンの沈殿を得た。得られた水酸化チタンを含む反応液を遠心分離することによりゲル状の水酸化チタンを得た。ポリビニルアルコール(和光純薬製、平均重合度1000)2.008gを蒸留水50mlに溶解させ、得られたゲル状の水酸化チタン6.5gと混合した。その後、溶媒を除去した。得られた混合粉末を管状炉において、1200℃で3時間、窒素ガス雰囲気中で熱処理することにより、燃料電池用電極触媒(以下「触媒(7)」とも記す。)が得られた。
前記触媒(7)を用いた以外は実施例1と同様にして燃料電池用電極(7)を得た。
前記燃料電池用電極(7)を用いた以外は実施例1と同様にして触媒能を評価した。
1.触媒の調製
酸化チタン(昭和電工製、スーパータイタニアF6)3.52gとカーボン(キャボット社製、Vulcan72)1.32gとを乳鉢で十分に粉砕して混合した。この混合粉末を管状炉において、1000℃で3時間、窒素雰囲気中で熱処理した。その後、得られた粉末1.0gを管状炉において、1000℃で3時間、2体積%の酸素ガス、4体積%の水素ガスおよび94体積%の窒素ガスからなる窒素ガス含有ガス雰囲気下で熱処理することにより、燃料電池用電極触媒(以下「触媒(8)」とも記す。)が得られた。
前記触媒(8)を用いた以外は実施例1と同様にして燃料電池用電極(8)を得た。
前記燃料電池用電極(8)を用いた以外は実施例1と同様にして触媒能を評価した。
Claims (17)
- 分子中に窒素を含まない有機化合物と分子中に酸素を含む遷移金属含有化合物との混合物を500〜1100℃、窒素ガス含有ガス雰囲気下で熱処理することを特徴とする燃料電池用電極触媒の製造方法。
- 分子中に窒素を含まない有機化合物が、アルコール類、ヒドロキシ類、ペルオキシ類、ケトン類、アルデヒド類、エーテル類、カルボキシル類、エステル類、カルボニル類、チオール類、スルホ類、糖類及び窒素を含まない5員及び6員複素環化合物、並びに前記複素環化合物が2つ以上組み合わさってできた環状構造を持つ化合物及び錯体からなる群から選ばれる一種以上であることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池用電極触媒の製造方法。
- 分子中に窒素を含まない有機化合物が、請求項2に記載の化合物の重合反応により得られた高分子化合物からなる群から選ばれる一種以上であることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池用電極触媒の製造方法。
- 分子中に窒素を含まない有機化合物が、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸、ポリエチレンオキシド、エチレングリコール、ポリエチレングリコール、クエン酸、リンゴ酸、コハク酸、フマル酸、酒石酸、シュウ酸、グルコース、マンノース、セルロース、フルクトース、ガラクトース、マルトース、スクロース、ラクトース、酪酸、吉草酸、カプロン酸、カプリル酸、ラウリン酸からなる群から選ばれる一種以上であることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池用電極触媒の製造方法。
- 分子中に酸素を含む遷移金属含有化合物が、チタン、バナジウム、クロム、マンガン、鉄、コバルト、ニッケル、銅、亜鉛、ジルコニウム、ニオブ、モリブデン、タンタル及びタングステンからなる群から選ばれる一種以上の金属(以下「金属M」または単に「M」ともいう。2種以上金属を含む場合は「金属M1」または単に「M1」とMの後に数字を記す。)を含む金属酸化物もしくは金属水酸化物または前記金属酸化物及び金属水酸化物の混合物からなることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の燃料電池用電極触媒の製造方法。
- 分子中に窒素を含まない有機化合物(2種以上の場合は全ての有機化合物の総和モル数である。高分子化合物の場合はモノマーを基準とする。)と分子中に酸素を含む遷移金属含有化合物(2種以上の場合は全ての金属の総和モル数である。)との混合物における前記有機化合物と前記遷移金属含有化合物の混合割合が、前記有機化合物および前記遷移金属含有化合物のモル数をそれぞれx、yとした場合、0.01≦x/y≦100の範囲であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の燃料電池用電極触媒の製造方法。
- 窒素ガス含有ガス中の窒素ガスの含有量が10〜100体積%であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の燃料電池用電極触媒の製造方法。
- 窒素ガス含有ガスが、さらに、0.01〜5体積%の水素ガスを含むことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の燃料電池用電極触媒の製造方法。
- 窒素ガス含有ガスが、さらに、0.01〜10体積%の酸素ガスを含むことを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の燃料電池用電極触媒の製造方法。
- 請求項1〜9のいずれかに記載の燃料電池用電極触媒の製造方法により製造された燃料電池用電極触媒であって、該燃料電池用電極触媒を構成する遷移金属元素、炭素、窒素および酸素の原子数の比(遷移金属元素:炭素:窒素:酸素)を1:x:y:zとした場合に、0<x≦3、0<y≦2、0<z≦3であることを特徴とする燃料電池用電極触媒。
- 請求項1〜9のいずれかに記載の燃料電池用電極触媒の製造方法により製造された燃料電池用電極触媒であって、該燃料電池用電極触媒を構成する遷移金属元素M1、遷移金属元素M2(ただし、M1は、チタン、バナジウム、クロム、マンガン、鉄、コバルト、ニッケル、銅、亜鉛、ジルコニウム、ニオブ、モリブデン、タンタル及びタングステンからなる群より選択される1種の金属であり、M2は、前記群より選択されるM1とは異なる少なくとも1種の金属である。)、炭素、窒素および酸素の原子数の比(遷移金属元素M1:遷移金属元素M2:炭素:窒素:酸素)を(1−a):a:x:y:zとした場合に、0<a≦0.5、0<x≦3、0<y≦2、0<z≦3であることを特徴とする燃料電池用電極触媒。
- BET法で算出される比表面積が30〜400m2/gであることを特徴とする請求項10または11に記載の燃料電池用電極触媒。
- 請求項10〜12のいずれかに記載の燃料電池用電極触媒を含むことを特徴とする燃料電池用触媒層。
- さらに電子伝導性物質を含むことを特徴とする請求項13に記載の燃料電池用触媒層。
- 燃料電池用触媒層と多孔質支持層とを有する電極であって、前記燃料電池用触媒層が請求項14に記載の燃料電池用触媒層であることを特徴とする電極。
- カソードとアノードと前記カソード及び前記アノードの間に配置された電解質膜とを有する膜電極接合体であって、前記カソード及び/または前記アノードが請求項15に記載の電極であることを特徴とする膜電極接合体。
- 請求項16に記載の膜電極接合体を備えることを特徴とする固体高分子型燃料電池。
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