JPWO2011077609A1 - ネットワーク位置認識システム、及び端末位置認識装置 - Google Patents

ネットワーク位置認識システム、及び端末位置認識装置 Download PDF

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Abstract

端末位置認識装置150は、端末501〜506の夫々から、自端末から経路探索利用装置100までのネットワーク経路上に存在する夫々の中継装置を示す中継装置識別情報を列挙したネットワーク経路の経路情報を受信する。そして、端末位置認識装置150は、端末501〜506の夫々から受信したネットワーク経路の経路情報に基づいて、ルータ間の接続関係及びルータと端末501〜506間の接続関係を表した端末位置情報を作成する。

Description

本発明は、ネットワーク上での端末の位置を認識する技術に関する。
近年、動画コンテンツなどの大量、大容量の情報・コンテンツが、インターネットを通じて流通、配信されるようになっている。インターネット上では、文字情報から画像、動画に至るまで様々なコンテンツが配信されており、その量は年々増加の一途をたどっている。
こうしたインターネット上のトラフィックの増加に対応するために、ISP(インターネットサービスプロバイダ)においては、通信回線やサーバの増強などの投資により物理的な施設、設備を強化することが必要となる。
しかしながら、このような投資には多額なコストを要することから、特に多量のデータを配信するに当たっては、より少ない資源を有効に活用して効率的に配信するための技術が重要になってきている。
このような問題に対応すべく、コンテンツ配信を効率化するために、BitTorrent(登録商標)やSwarmcastのようなP2P(Peer to Peer)技術が広がってきている(例えば、非特許文献1、特許文献1、特許文献2参照。)。
P2Pとは、インターネットにアクセスしているコンピュータ間同士を直接繋ぐネットワークを指す。具体的には、ピア(Peer)と呼ばれる端末(コンピュータ)が、インターネットにアクセス中の他のピアが利用しているコンピュータのコンピューティング能力や、ピアが接続しているインターネット回線を利用して、互いに、直接、情報やコンテンツのやり取りを行うことを可能とするものである。
P2P技術は参加する端末が利用しているコンテンツの一部を保存し、他端末に供給することによって、コンテンツ配信ネットワークを構築し、コンテンツの効率的な配信の実現を目指すものである。
特開2002−084321号公報 特開2009−141425号公報
市川類 著「コンテンツ配信(CDN)技術とP2P技術を巡る動向」 独立行政法人 情報処理推進機構発行、2009年5月1日
ところで、ネットワーク上のトラフィックを最小にするためには、コンテンツの配信元の端末として配信先の端末の近傍に存在する端末を利用する必要があり、現状のP2P技術ではネットワークアドレスを使用して配信元の端末を決定している。
しかしながら、ネットワークアドレスからだけでは、ネットワーク上で転送に適した端末(コンテンツ配信を受ける端末にネットワーク上で近傍の位置にある端末)を選択することが困難である。このため、配信元の端末としてネットワーク上で転送に適した端末を選択できずに、それ以外の端末からコンテンツ配信が行われてしまい、ネットワーク上のトラフィックを増大させてしまう恐れがある。
そこで、本発明は、ネットワーク環境での端末間でのコンテンツなどのデータ配信において、例えば効率的なデータ配信を実現するために、ネットワーク上の各端末の位置を把握することを可能にするネットワーク位置認識システム、及び端末位置認識装置を提供することを目的とする。
本発明のネットワーク位置認識システムは、複数の端末と、夫々が中継装置を有するサブネットワークを階層的に接続したネットワーク上の端末の位置を認識する端末位置認識装置と、任意の前記中継装置に接続された経路探索利用装置とを備えるネットワーク位置認識システムにおいて、前記端末位置認識装置は、前記端末の夫々から、自端末から前記経路探索利用装置までのネットワーク経路上に存在する夫々の中継装置を示す中継装置識別情報を列挙した経路情報を受信する経路情報受信部と、前記端末の夫々から受信した前記経路情報に基づいて、前記中継装置間の接続関係及び前記中継装置と前記端末間の接続関係を表した端末位置情報を作成する端末位置情報作成部と、を備える。
上記のネットワーク位置認識システムによれば、端末位置認識装置は複数の端末の夫々から自端末から経路探索利用装置までのネットワーク経路の経路情報を受け取り、受け取った経路情報からネットワーク上の各端末の位置を示す端末位置情報を作成する。これにより、例えば効率的なデータ配信を実現するための、ネットワーク上の各端末の位置を把握することが可能になる。
上記のネットワーク位置認識システムにおいて、前記ネットワーク位置認識システムは、前記端末間でデータの送受信が行われる場合に、前記端末位置情報作成部にて作成された前記端末位置情報に基づいて、データの送信を行う送信端末、又は、データの受信を行う受信端末の決定を行う配信管理装置を更に備えるようにしてもよい。
これによれば、端末位置情報を用いることによって、端末間のデータの送受信を様々な要望に応えるようにすることができる。
上記のネットワーク位置認識システムにおいて、前記配信管理装置は、データを受信しようとする端末にネットワーク上の位置が近い端末を前記送信端末に決定し、又は、データを送信しようとする端末にネットワーク上の位置が近い端末を前記受信端末に決定するようにしてもよい。
これによれば、ネットワーク上で近接した位置の端末間でデータの送受信が行われるため、ネットワーク上のトラフィックを効果的に抑えることができる。
上記のネットワーク位置認識システムにおいて、前記配信管理装置は、データを受信しようとする端末にネットワーク上の位置が遠い端末を前記送信端末に決定し、又は、データを送信しようとする端末にネットワーク上の位置が遠い端末を前記受信端末に決定するようにしてもよい。
これによれば、ネットワーク上で離れた位置の端末同士が同じデータを保有することが可能になるので、火災や自然災害などの発生時にデータが失われてしまう可能性を低く抑えることが可能になる。
上記のネットワーク位置認識システムにおいて、前記配信管理装置は、前記端末の夫々が保有するデータを示すデータ識別情報を列挙したデータリスト情報を記憶するデータリスト記憶部と、前記端末位置情報作成部にて作成された前記端末位置情報及び前記データリスト記憶部に記憶されている前記データリスト情報に基づいて、データを受信しようとする端末が受信しようとするデータを保有する端末の中から前記送信端末を決定する送信端末決定部と、前記データを受信しようとする端末に対して送信端末決定部にて決定された前記送信端末を通知する送信端末通知部と、を備えるようにしてもよい。
これによれば、データを受信しようとする端末が受信しようとするデータを保有する端末の中から前記送信端末を決定するため、端末間のデータの送受信を様々な要望に応えるようにすることができる。
上記のネットワーク位置認識システムにおいて、最初に前記複数の端末のうちの1以上の前記端末にデータを供給するデータ供給装置を更に備えるようにしてもよい。
これによれば、端末間でのデータの送受信が可能になる。
上記のネットワーク位置認識システムにおいて、データを受信しようとする端末に当該データを供給するデータ供給装置を更に備えるようにしてもよい。
これによれば、端末はデータ供給装置から所望のデータの供給を受けることができる。
上記のネットワーク位置認識システムにおいて、前記複数の端末以外のデータの送信のみ行う1以上の送信専用端末と、前記送信専用端末の稼働状況を管理する端末管理装置と、を更に備えるようにしてもよい。
これによれば、送信専用端末を設けることによって、データの送信元となる端末の数を増加させることが可能になり、効率的なデータ転送が可能になる。
上記のネットワーク位置認識システムにおいて、前記端末管理装置は、前記送信専用端末を常時稼働させるようにしてもよい。
これによれば、常時稼働している送信専用端末が存在することになり、効率的なデータ転送が可能になる。
上記のネットワーク位置認識システムにおいて、前記端末管理装置は、前記送信専用端末を時間管理の元で、稼働させるようにしてもよい。
これによれば、例えば必要な時間帯のみ送信専用端末を稼働させることにより、電力消費を抑えつつ、効率的なデータ転送が可能になる。
上記のネットワーク位置認識システムにおいて、前記端末管理装置は、前記送信専用端末をデータ転送負荷に応じて稼働させるようにしてもよい。
これによれば、例えばデータ転送負荷が大きいときのみ送信専用端末を稼働させることにより、電力消費を抑えつつ、効率的なデータ転送が可能になる。
上記のネットワーク位置認識システムにおいて、前記送信専用端末は、データ配信方法に対応した動作に切り替えて動作を行うようにしてもよい。
これによれば、送信専用端末は例えばデータ配信業者のデータ配信方法に応じた動作を行うことが可能になる。
上記のネットワーク位置認識システムにおいて、前記端末位置認識装置は、前記端末位置情報作成部にて作成された端末位置情報において、同じ中継装置に接続された1以上の端末を端末グループとして特定し、特定した端末グループを基に、端末グループ毎に、同じ端末グループの一の端末から他の端末までに存在する夫々の中継装置を示す中継装置識別情報を列挙した端末間経路情報を当該一の端末から入手するとともに、異なる端末グループの組み合わせ毎に、一方の端末グループの一の端末から他方の端末グループの一の端末までに存在する夫々の中継装置を示す中継装置識別情報を列挙した端末間経路情報を当該一方の端末グループの一の端末から入手する端末間経路情報入手部と、前記端末間経路情報入手部によって入手された前記端末間経路情報に基づいて、前記端末位置情報作成部によって作成された端末位置情報から、データを折り返して送信しない中継装置を示す中継装置識別情報を削除することによって、当該端末位置情報を修正する端末位置情報修正部と、を更に備えるようにしてもよい。
これによれば、例えば効率的なデータ配信を実現するための、ネットワーク上の各端末の位置をより適切に把握することが可能になる。
本発明の端末位置認識装置は、複数の端末と、任意の中継装置に接続された経路探索利用装置とに接続され、夫々が前記中継装置を有するサブネットワークを階層的に接続したネットワーク上の端末の位置を認識する端末位置認識装置であって、前記端末の夫々から、自端末から前記経路探索利用装置までのネットワーク経路上に存在する夫々の中継装置を示す中継装置識別情報を列挙した経路情報を受信する経路情報受信部と、前記端末の夫々から受信した前記経路情報に基づいて、前記中継装置間の接続関係及び前記中継装置と前記端末間の接続関係を表した端末位置情報を作成する端末位置情報作成部と、を備える。
上記の端末位置認識装置によれば、複数の端末の夫々から自端末から経路探索利用装置までのネットワーク経路の経路情報を受け取り、受け取った経路情報からネットワーク上の各端末の位置を示す端末位置情報を作成する。これにより、例えば効率的なデータ配信を実現するための、ネットワーク上の各端末の位置を把握することが可能になる。
上記の端末位置認識装置において、前記端末位置情報作成部にて作成された端末位置情報において、同じ中継装置に接続された1以上の端末を端末グループとして特定し、特定した端末グループを基に、端末グループ毎に、同じ端末グループの一の端末から他の端末までに存在する夫々の中継装置を示す中継装置識別情報を列挙した端末間経路情報を当該一の端末から入手するとともに、異なる端末グループの組み合わせ毎に、一方の端末グループの一の端末から他方の端末グループの一の端末までに存在する夫々の中継装置を示す中継装置識別情報を列挙した端末間経路情報を当該一方の端末グループの一の端末から入手する端末間経路情報入手部と、前記端末間経路情報入手部によって入手された前記端末間経路情報に基づいて、前記端末位置情報作成部によって作成された端末位置情報から、データを折り返して送信しない中継装置を示す中継装置識別情報を削除することによって、当該端末位置情報を修正する端末位置情報修正部と、を更に備えるようにしてもよい。
これによれば、例えば効率的なデータ配信を実現するための、ネットワーク上の各端末の位置をより適切に把握することが可能になる。
第1の実施の形態におけるネットワーク位置認識システムの構成図。 図1の一部のネットワーク経路を示す図。 図1の端末位置認識装置の構成図。 図3の経路情報テーブルの一例を示す図。 図4の経路情報テーブルの内容から作成される端末位置情報を示す図。 図1の配信管理装置の構成図。 図1のネットワーク位置認識システムにおいて行われるネットワーク経路の経路情報の取得の動作に関する動作シーケンス例。 図1のネットワーク位置認識システムにおいて行われる端末位置情報の作成の動作に関する動作シーケンス例。 図1のネットワーク位置認識システムにおいて行われるデータリストテーブルの作成の動作に関する動作シーケンス例。 図1のネットワーク位置認識システムにおいて行われるデータ配信の動作に関する動作シーケンス例。 第2の実施の形態におけるネットワーク位置認識システムの構成図。 図11の一部のネットワーク経路を示す図。 図11の端末位置認識装置の構成図。 図13の端末間経路情報テーブルの一例を示す図。 図5の端末位置情報が図14の端末間経路情報テーブルの内容を利用して修正された後の端末位置情報を示す図。 図11のネットワーク位置認識システムにおいて行われるネットワーク経路の端末間経路情報の取得の動作に関する動作シーケンス例。 図11のネットワーク位置認識システムにおいて行われる端末位置情報の作成及び修正の動作に関する動作シーケンス例。 図11のネットワーク位置認識システムにおいて行われる端末位置情報の作成及び修正の動作に関する動作シーケンス例。 第3の実施の形態におけるネットワーク位置認識システムの構成図。 図19の端末位置認識装置内の経路情報テーブルの一例を示す図。 図19の経路情報テーブルの内容から作成される端末位置情報を示す図。 第4の実施の形態におけるネットワーク位置認識システムの構成図。 図22の送信専用端末管理装置に記憶保持される稼働状況管理テーブルの一例を示す図。 図22の送信専用端末の稼働管理テーブルの他の例を示す図。 第4の実施の形態の変形例におけるネットワーク位置認識システムの構成図。
≪第1の実施の形態≫
以下、本発明の第1の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
<ネットワーク位置認識システムのシステム構成>
図1は、第1の実施の形態におけるネットワーク位置認識システムの構成であり、図2は、図1の一部のネットワーク経路を示す図である。
図1のネットワーク位置認識システム1には、経路探索利用装置100と、端末位置認識装置150と、配信管理装置200と、ネットワーク300と、端末群500とが存在する。但し、本実施の形態では、端末群500内の端末501〜506がデータの配信先及びデータの配信元となる端末とする。なお、データの配信先及びデータの配信元となる端末の数は特に限定されるものではない。
経路探索利用装置100は、端末群500内の端末501〜506がLinux(登録商標)のtracerouteコマンドを利用してネットワーク経路の経路情報を入手する際の通信相手となる装置である。
端末位置認識装置150は、端末501〜506の夫々から、自端末から経路探索利用装置100までに存在するルータを示す情報(以下、「ルータ識別情報」と言う。)を自端末側から列挙したネットワーク経路の経路情報を受け取る。そして、端末位置認識装置150は、端末501〜506の夫々から受け取ったネットワーク経路の経路情報を利用してネットワーク上の端末501〜506の位置を示す端末位置情報を作成する。
配信管理装置200は、端末位置認識装置150から端末位置情報を受け取り、受け取った端末位置情報を利用して、データを受信しようとする端末(以下、「データ受信端末」と言う。)が受信しようとするデータ(以下、「配信要求データ」と言う。)を保有する端末のうち、データ受信端末にネットワーク上の位置が最も近接する端末を、データ受信端末に対して配信要求データを送信する端末(以下、「データ送信端末」と言う。)に決定し、データ受信端末に対してデータ送信端末を通知する。
ネットワーク300は、図1の例では、サブネットワーク301,311〜312,321〜322,331〜332,341〜345によって階層的に構成されたネットワークである。図1の例では、ネットワーク301に経路探索利用装置100、端末位置認識装置150及び配信管理装置200が接続されている。また、ネットワーク341に端末501,502が接続され、ネットワーク344に端末503,504が接続され、ネットワーク345に端末505,506が接続されている。
図2のルータR301,R311,R321〜R322,R331〜R332,R341,R344,R345は、夫々、図1のネットワーク301,311,321〜322,331〜332,341,344,345内のルータである。なお、ここでは、ネットワーク内の中継装置がルータであるとするが、これに限定されるものではなく、ゲートウェイなどであってもよい。
端末群500内の端末501〜506は、tracerouteコマンドを利用して、自端末から経路探索利用装置100までのネットワーク経路の経路情報を作成し、自端末を示す情報と作成したネットワーク経路の経路情報とを含む経路情報通知パケットを端末位置認識装置150に対して送信する。なお、以下では、端末を識別する情報を「端末識別情報」と言う。
また、端末501〜506は、自端末を示す端末識別情報と自端末が保有しているデータを示す情報(データ識別情報)を列挙したデータリスト情報とを含むデータリスト通知パケットを配信管理装置200に対して送信する。なお、以下において、端末が保有しているデータを、「保有データ」と言う。
更に、端末501〜506は、自端末(データ受信端末)を示す端末識別情報と受信しようとするデータ(配信要求データ)を示すデータ識別情報とを含む送信端末通知要求パケットを配信管理装置200に対して送信し、この応答としてデータ送信端末を示す端末識別情報を含む送信端末通知パケットを受信する。そして、端末501〜506は、送信端末通知パケットに含まれる端末識別情報のデータ送信端末に対して、配信要求データを示すデータ識別情報を含むデータ送信要求パケットを送信し、データ送信端末から配信要求データを受信する。
更に、端末501〜506は、他の端末から配信要求データを示すデータ識別情報を含むデータ送信要求パケットを受信し、他の端末に対して配信要求データを送信する。
なお、以下では、説明の便宜上、端末、ルータ及び各装置を識別する情報としてそれらに付した符号と同じ値を用いる。但し、それらにIPアドレスを用いることができるが、これに限定されるものではない。
[端末位置認識装置の構成]
図3は、図1の端末位置認識装置150の構成図である。端末位置認識装置150は、経路情報受信部151と、経路情報格納部152と、経路情報テーブル153と、端末位置情報作成部154と、端末位置情報記憶部155と、端末位置情報送信部156とを備える。
経路情報受信部151は、端末501〜506からネットワーク経路の経路情報を通知するための上述した経路情報通知パケットを受信し、それに含まれる端末501〜506を示す端末識別情報と端末501〜506から経路探索利用装置100までのネットワーク経路の経路情報とを経路情報格納部152へ出力する。経路情報格納部152は、経路情報テーブル153に、端末501〜506を示す端末識別情報に端末501〜506から経路探索利用装置100までのネットワーク経路の経路情報を対応させて格納する。経路情報テーブル153は、例えば半導体メモリやHDD(Hard Disk Drive)などの記憶デバイスに記憶保持されており、その一例を図4に示す。図4に一例を示す経路情報テーブル153には、端末501〜506毎に、端末の端末識別情報に対応させて当該端末から経路探索利用装置100までのネットワーク経路の経路情報L501〜L506が記憶保持されている。例えば、端末501の端末識別情報に対応するネットワーク経路の経路情報L501には、端末501に近い順に、ルータR341,R331,R321,R311,R301を示すルータ識別情報が順に列挙されている。
端末位置情報作成部154は、経路情報テーブル153の内容から、例えば端末501〜506に対応するネットワーク経路の経路情報間で同じルータのルータ識別情報を見つけながら、ネットワーク上の端末501〜506の位置を示す端末位置情報を作成し、作成した端末位置情報を端末位置情報記憶部155に格納する。ここで、端末位置情報はルータ間の接続関係及びルータと端末間の接続関係を表したものであり、端末位置情報から端末間のネットワーク上の位置関係が分かる。
端末位置情報記憶部155は、図5に一例を示す端末位置情報を記憶保持するための例えば半導体メモリやHDDなどの記憶デバイスである。図5に示す端末位置情報は、図4に示す経路情報テーブル153の内容から端末位置情報作成部154によって作成された端末位置情報である。なお、図5に示す端末位置情報では、ルータR341に接続された端末501及び端末502が端末グループG1に属し、ルータR344に接続された端末503及び端末504が端末グループG2に属し、ルータR345に接続された端末505及び端末506が端末グループG3に属する。
端末位置情報送信部156は、端末位置情報記憶部155に記憶保持されている端末位置情報を含む端末位置通知パケットを配信管理装置200へ送信する。
[配信管理装置の構成]
図6は、図1の配信管理装置200の構成図である。配信管理装置200は、端末位置情報受信部201と、端末位置情報格納部202と、端末位置情報記憶部203と、データリスト受信部204と、データリスト格納部205と、データリストテーブル206と、送信端末通知要求受信部207と、送信端末決定部208と、送信端末通知部209とを備える。
端末位置情報受信部201は、端末位置認識装置150内の端末位置情報送信部156から端末位置情報を含む端末位置通知パケットを受信し、端末位置情報を端末位置情報格納部202へ出力する。端末位置情報格納部202は、端末位置情報記憶部203に、端末位置情報受信部201から受け取った端末位置情報を格納する。端末位置情報記憶部203は、端末位置情報を記憶保持するための例えば半導体メモリやHDDなどの記憶デバイスであり、端末位置情報記憶部203には端末位置認識装置150内の端末位置情報記憶部155と同じ図5に一例を示す端末位置情報が記憶されることになる。
データリスト受信部204は、端末501〜506から保有データを通知するための上述したデータリスト通知パケットを受信し、それに含まれる端末501〜506を示す端末識別情報と端末501〜506が保有するデータを示すデータ識別情報を列挙したデータリスト情報とをデータリスト格納部205へ出力する。データリスト格納部205は、データリストテーブル206に、端末501〜506を示す端末識別情報に端末501〜506に関するデータリスト情報を対応させて格納する。データリストテーブル206は、例えば半導体メモリやHDDなどの記憶デバイスに記憶保持されている。データリストテーブル206には、端末501〜506毎に、端末の端末識別情報に対応させて当該端末が保有する保有データを示すデータ識別情報を列挙したデータリスト情報が記憶保持される。
送信端末通知要求受信部207は、端末501〜506からデータ送信端末の通知を要求するための上述した送信端末通知要求パケットを受信し、それに含まれる送信端末通知要求パケットを送信した端末(データ受信端末)を示す端末識別情報と配信要求データを示すデータ識別情報とを送信端末決定部208へ出力する。
送信端末決定部208は、データリストテーブル206に記憶保持されている各端末のデータリスト情報を参照して、受け取ったデータ識別情報の配信要求データを保有する端末を探索する。そして、送信端末決定部208は、端末位置情報記憶部203に記憶保持されている端末位置情報を参照して、見つかった端末のうち、データ受信端末に最もネットワーク上の位置が近接した端末を探索し、最も近接した端末をデータ送信端末に決定する。そして、送信端末決定部208は、データ受信端末の端末識別情報とデータ送信端末の端末識別情報とを送信端末通知部209へ出力する。
ここでいう、データ受信端末に最もネットワーク上の位置が近接した端末とは、端末位置情報においてデータ受信端末までに存在するルータの数が最も少ない端末である。例えば、端末501がデータ受信端末であり、配信要求データを保有する端末が端末503及び端末505である場合には、データ受信端末である端末501に最もネットワーク上の位置が近接した端末は端末503である。
送信端末通知部209は、データ受信端末に対して、送信端末決定部208によって決定されたデータ送信端末を示す端末識別情報を含む送信端末通知パケットを送信する。
<ネットワーク位置認識システムのシステム動作>
[ネットワーク経路の経路情報の取得動作]
図7は、図1のネットワーク位置認識システム1において行われるネットワーク経路の経路情報の取得の動作に関する動作シーケンス例である。但し、図7の動作シーケンス例は、図1の端末501がtracerouteコマンドを利用して経路探索利用装置100までのネットワーク経路の経路情報を取得し、取得したネットワーク経路の経路情報を端末位置認識装置150へ送信する場合の動作シーケンスを表している。なお、端末502〜506に関するネットワーク経路の経路情報の取得に関する動作については、端末502〜506と経路探索利用装置100のルータが異なる点を踏まえれば、図7の動作シーケンス例の説明を適用できる。
端末501は、tracerouteコマンドを利用し、TTL(Time To Live)=1のパケットを経路探索利用装置100に対して送信する。ルータR341は当該パケットを受信し、TTLの値を1減算し、TTL=0となったので、パケットを破棄し、端末501に対して自身のルータ識別情報を含むICMP Time Exceededパケット(以下、「エラー応答パケット」と言う。)を返信する。端末501は、このエラー応答パケットを受信し、ルータR341のルータ識別情報(例えば、IPアドレス)を入手する(ステップS101)。
続いて、端末501は、TTL=2のパケットを経路探索利用装置100に対して送信する。ルータR341は、当該パケットを受信し、TTLの値を1減算し、TTL≠0であるので、TTL=1のパケットを転送する。ルータR331は、TTL=1のパケットを受信し、TTLの値を1減算し、TTL=0となったので、パケットを破棄し、端末501に対して自身のルータ識別情報を含むエラー応答パケットを返信する。端末501は、このエラー応答パケットを受信し、ルータR331のルータ識別情報を入手する(ステップS102)。
続いて、端末501は、TTL=3のパケットを経路探索利用装置100に対して送信する。ルータR341,R331は、受信したパケットのTTLの値を1減算しながら、パケットの転送を行う。ルータR321は、TTL=1のパケットを受信し、TTLの値を1減算し、TTL=0となったので、パケットを破棄し、端末501に対して自身のルータ識別情報を含むエラー応答パケットを返信する。端末501は、このエラー応答パケットを受信し、ルータR321のルータ識別情報を入手する(ステップS103)。
続いて、端末501は、TTL=4のパケットを経路探索利用装置100に対して送信する。ルータR341,R331,R321は、受信したパケットのTTLの値を1減算しながら、パケットの転送を行う。ルータR311は、TTL=1のパケットを受信し、TTLの値を1減算し、TTL=0となったので、パケットを破棄し、端末501に対して自身のルータ識別情報を含むエラー応答パケットを返信する。端末501は、このエラー応答パケットを受信し、ルータR311のルータ識別情報を入手する(ステップS104)。
続いて、端末501は、TTL=5のパケットを経路探索利用装置100に対して送信する。ルータR341,R331,R321,R311は、受信したパケットのTTLの値を1減算しながら、パケットの転送を行う。ルータR301は、TTL=1のパケットを受信し、TTLの値を1減算し、TTL=0となったので、パケットを破棄し、端末501に対して自身のルータ識別情報を含むエラー応答パケットを返信する。端末501は、このエラー応答パケットを受信し、ルータR301のルータ識別情報を入手する(ステップS105)。
続いて、端末501は、TTL=6のパケットを経路探索利用装置100に対して送信する。ルータR341,R331,R321,R311,R301は、受信したパケットのTTLの値を1減算しながら、パケットの転送を行う。経路探索利用装置100は、TTL=1のパケットを受信し、TTLの値を1減算し、TTL=0となったので、パケットを破棄し、端末501に対してEcho Replyパケット(以下、「到達応答パケット」と言う。)を返信する。端末501は、この到達応答パケットを受信する(ステップS106)。これにより、端末501は、tracerouteコマンドを利用した端末501から経路探索利用装置100までのネットワーク経路の経路情報の取得処理を完了する。
端末501は、tracerouteコマンドを利用して取得した、自端末501から経路探索利用装置100までのネットワーク経路の経路情報を作成し、端末501を示す端末識別情報と作成したネットワーク経路の経路情報とを含む経路情報通知パケットを端末位置認識装置150に対して送信する(ステップS107)。端末位置認識装置150において、経路情報受信部151は経路情報通知パケットを受信し、経路情報格納部152は経路情報テーブル153に端末501を示す端末識別情報に対応させて端末501から経路探索利用装置100までのネットワーク経路の経路情報を格納する(ステップS108)。
これにより、経路情報テーブル153には、端末501を示す端末識別情報に対応させてネットワーク経路の経路情報L501が記憶保持されることになる(図4参照)。
なお、端末501は、端末501の電源投入時に、tracerouteコマンドを利用してネットワーク経路の経路情報を作成し、作成したネットワーク経路の経路情報を送信する。又は、端末501は、一定周期毎に、tracerouteコマンドを利用してネットワーク経路の経路情報を作成し、作成したネットワーク経路の経路情報を送信する。又は、端末501〜506は、端末位置認識装置150からネットワーク経路の経路情報が要求された場合に、tracerouteコマンドを利用してネットワーク経路の経路情報を作成し、作成したネットワーク経路の経路情報を送信する。これらは、例示であって、これらに限定されるものではない。
[端末位置情報の作成動作]
図8は、図1のネットワーク位置認識システム1において行われる端末位置情報の作成に関する動作シーケンス例である。
端末501〜506は、tracerouteコマンドを利用して、自端末から経路探索利用装置100までのネットワーク経路の経路情報を作成し、自端末を示す端末識別情報と作成したネットワーク経路の経路情報とを含む経路情報通知パケットを端末位置認識装置150に対して送信する。そして、端末位置認識装置150において、経路情報受信部151は端末501〜506から経路情報通知パケットを受信し、経路情報格納部152は経路情報テーブル153に端末501〜506を示す端末識別情報に対応させて端末501〜506において作成されたネットワーク経路の経路情報を格納する(ステップS151〜S156)。なお、ステップS151〜ステップS156における「経路情報(A=>100)」は、端末Aから経路探索利用装置100までのネットワーク経路の経路情報を表す。
端末位置認識装置150において、端末位置情報作成部154は、図4に示す経路情報テーブル153の内容から、図5に示すネットワーク上の端末501〜506の位置を示す端末位置情報を作成し、作成した端末位置情報を端末位置情報記憶部155に格納する(ステップS157)。
端末位置認識装置150において、端末位置情報送信部156は、端末位置情報記憶部156に記憶保持されている端末位置情報を含む端末位置通知パケットを配信管理装置200に対して送信する。配信管理装置200において、端末位置情報受信部201は端末位置認識装置150から端末位置通知パケットを受信し、端末位置情報格納部202は端末位置情報記憶部203に端末位置情報を格納する(ステップS158)。
[データリストテーブルの作成の動作]
図9は、図1のネットワーク位置認識システム1において行われるデータリストテーブルの作成の動作に関する動作シーケンス例である。
端末501〜506は、自端末を示す端末識別情報と自端末が保有している保有データを示すデータ識別情報を列挙したデータリスト情報とを含むデータリスト通知パケットを配信管理装置200に対して送信する。配信管理装置200において、データリスト受信部204は端末501〜506からデータリスト通知パケットを受信し、データリスト格納部205はデータリストテーブル206に端末501〜506を示す端末識別情報に対応させて端末501〜506から受け取ったデータリスト情報を格納する(ステップS201〜S206)。
なお、端末501〜506は、端末501〜506の電源投入時に、データリスト情報を送信する。又は、端末501〜506は、一定周期毎に、データリスト情報を送信する。又は、端末501〜506は、配信管理装置200からデータリスト情報が要求された場合に、データリスト情報を送信する。これらは、例示であって、これらに限定されるものではない。
<データ配信動作>
図10は、図1のネットワーク位置認識システム1において行われるデータ配信の動作に関する動作シーケンス例である。但し、図10では、端末501がデータ配信を受ける端末(データ受信端末)であるとし、端末501が配信を受けようとするデータ(配信要求データ)を端末503及び端末505が記憶保持しているものとする。
端末501は、データ送信端末の通知を要求するための、自端末(データ受信端末)を示す端末識別情報と配信要求データを示すデータ識別情報とを含む送信端末通知要求パケットを配信管理装置200に対して送信する(ステップS251)。配信管理装置200において、送信端末通知要求受信部207は、端末501から送信端末通知要求パケットを受信する。そして、送信端末決定部208は、データリストテーブル206の内容を参照して、送信端末通知要求パケットに含まれるデータ識別情報の配信要求データを保有する端末を探索し、端末503及び端末505を見つける。そして、送信端末決定部208は、端末位置情報記憶部203に記憶保持されている端末位置情報を参照して、端末503及び端末505のうち端末501(データ受信端末)に最もネットワーク上の位置が近接した端末を調べ、最もネットワーク上の位置が近接した端末503をデータ送信端末に決定する(ステップS252)。送信端末通知部209は、端末501に対して、端末503を示す端末識別情報を含む送信端末通知パケットを送信する(ステップS253)。
端末501は、配信管理装置200から送信端末通知パケットを受信する。そして、端末501は、送信端末通知パケットに含まれる端末識別情報の端末503に対して、配信要求データの配信を要求するための、配信要求データを示すデータ識別情報を含むデータ送信要求パケットを送信する(ステップS254)。端末503は、データ送信要求パケットを受信し、データ送信要求パケットに含まれるデータ識別情報の配信要求データを端末501へ送信する。端末501は、端末503から配信要求データを受信する(ステップS255)。
このように、データ受信端末はデータが経由するルータの数が少ないデータ送信端末からデータの配信を受けることができるので、ネットワーク上のトラフィックを効果的に抑えることができ、効率的なデータ伝送を実現することができる。
≪第2の実施の形態≫
以下、本発明の第2の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
ルータには、例えば下層ネットワークに接続される端末装置間で送受信されるデータを上層ネットワークに転送することなく折り返してデータ転送を行う機能(以下、「折り返し機能」と言う。)を備えたルータと、折り返し機能を備えていないルータとが存在する。第1の実施の形態ではネットワーク上の端末の位置を認識するに際してルータに両者が存在することを考慮していないが、第2の実施の形態はルータに両者が存在することを考慮してネットワーク上の端末の位置を認識するものである。
本実施の形態において、ネットワーク及びルータに関しては、説明の便宜上、第1の実施の形態と同じ符号を付す。また、それ以外の構成要素に関しては、第1の実施の形態の構成要素と実質的に同じ構成要素には同じ符号を付し、その説明が適用できるため本実施の形態ではその説明を省略し、或いは、簡単な記載に留める。
<ネットワーク位置認識システムのシステム構成>
図11は、第2の実施の形態におけるネットワーク位置認識システム1aの構成図であり、図12は、図11の一部のネットワーク経路を示す図である。
図11のネットワーク位置認識システム1aには、経路探索利用装置100と、端末位置認識装置150aと、配信管理装置200と、ネットワーク300と、端末群500とが存在する。但し、本実施の形態では、端末群500内の端末501〜506がデータの配信先及びデータの配信元となる端末とする。なお、データの配信先及びデータの配信元となる端末の数は特に限定されるものではない。
図11の網掛を施したネットワーク311,321,345内のルータは上述した折り返し機能を有するルータであり、それ以外のネットワーク内のルータは折り返し機能を有していないルータである。図12の網掛を施したルータR311,R321,R345は折り返し機能を有するルータであり、それ以外のルータは折り返し機能を有さないルータである。
端末位置認識装置150aは、第1の実施の形態で説明した端末位置認識装置150の動作に加え、次の動作を行う。端末位置認識装置150aは、端末501〜506から経路探索利用装置100までのネットワーク経路の経路情報から作成した端末位置情報から、データを折り返して送信しないルータ(下層ネットワークからのデータを単に上層ネットワークへ転送するルータ)を示すルータ識別情報を削除することによって、端末位置情報を修正する。
端末501〜506は、第1の実施の形態で説明した動作に加え、端末位置認識装置150aから要求された、自端末から他の端末に至るまでに存在するルータを示すルータ識別情報を列挙したネットワーク経路の経路情報(以下、「端末間経路情報」と言う。)を取得し、取得したネットワーク経路の端末間経路情報を端末位置認識装置150aに対して送信する。
[端末位置認識装置の構成]
図13は、図11の端末位置認識装置150aの構成図である。端末位置認識装置150aは、経路情報受信部151と、経路情報格納部152と、経路情報テーブル153と、端末位置情報作成部154と、端末位置情報記憶部155aと、端末位置情報送信部156aと、端末間経路情報要求部161と、端末間経路情報受信部162と、端末間経路情報格納部163と、端末間経路情報テーブル164と、端末位置情報修正部165とを備える。
経路位置情報記憶部155aは、端末位置情報作成部154によって作成された図5に一例を示す端末位置情報を記憶するとともに、端末位置情報修正部165によって修正された図15に一例を示す端末位置情報を記憶するための例えば半導体メモリやHDDなどの記憶デバイスである。
端末間経路情報要求部161は、端末位置情報記憶部155aに記憶保持されている端末位置情報作成部154によって作成された端末位置情報を参照して、同じルータに接続された1以上の端末を端末グループとして特定する。そして、端末間経路情報要求部161は、特定した端末グループに基づいて、端末グループ毎に、一の端末に対して当該一の端末から同じ端末グループに属する他の端末までのネットワーク経路の端末間経路情報を要求するための端末間経路情報要求パケットを送信する。また、端末間経路情報要求部161は、特定した端末グループに基づいて、異なる端末グループの組み合わせ毎に、一方の端末グループに属する一の端末に対して当該一の端末から他方の端末グループ内に属する一の端末までのネットワーク経路の端末間経路情報を要求するための端末間経路情報要求パケットを送信する。なお、以下において、端末間経路情報要求パケットが送信される端末を「経路探索端末」と言い、ネットワーク経路の端末間経路情報の取得の際に経路探索端末の相手となる端末を「経路探索利用端末」と言う。
端末間経路情報受信部162は、経路情報要求パケットを送信した経路探索端末から、経路探索端末から経路探索利用端末に至るまでに存在するルータを識別するルータ識別情報を列挙したネットワーク経路の端末間経路情報を含む端末間経路情報通知パケットを受信し、ネットワーク経路の端末間経路情報を端末間経路情報格納部163へ出力する。
なお、端末間経路情報要求部161と端末間経路情報受信部162とが、端末間経路情報入手部の一例に該当する。
端末間経路情報格納部163は、端末間経路情報テーブル164に、経路探索端末から経路探索利用端末までの端末間経路情報であることを示す情報(以下、「端末間識別情報」と言う。)に、端末間経路情報受信部162から受け取ったネットワーク経路の端末間経路情報を対応させて格納する。
端末間経路情報テーブル164は、例えば半導体メモリやHDDなどの記憶デバイスに記憶保持されており、その一例を図14に示す。図14に一例を示す端末間経路情報テーブル164には、端末グループ毎に、及び、異なる端末グループの組み合わせ毎に、端末間識別情報「501=>502」、「503=>504」、「505=>506」、「501=>503」、「503=>505」、「505=>501」に対応させて、経路探索端末から経路探索利用端末までのネットワーク経路の端末経路情報L501−502、L503−504、L505−506、L501−503、L503−505、L505−501が記憶保持されている。なお、「A=>B」に対応するネットワーク経路の端末間経路情報は端末Aから端末Bまでのネットワーク経路の端末間経路情報である。
端末位置情報修正部165は、端末間経路情報テーブル164の内容を参照して、端末位置情報記憶部155aに記憶保持されている端末位置情報作成部154によって作成された端末位置情報から、データを折り返して送信しないルータ(下層ネットワークからのデータを単に上層ネットワークへ転送するルータ)を示すルータ識別情報を削除する。例えば、端末位置情報修正部165は、端末位置情報作成部154によって作成された端末位置情報において、当該端末位置情報に含まれるルータ識別子のうち、端末間経路情報テーブルの何れの端末経路情報においても端末経路情報で最上位のルータ識別子になっていないルータ識別子を削除する。これによって、端末位置情報修正部165は、端末位置情報作成部154によって作成された端末位置情報を修正し、修正した端末位置情報を端末位置情報記憶部155aに格納する。
例えば、端末位置情報修正部165は、図14に示す端末間経路情報テーブル164の内容を参照して、図5に示す端末位置情報からデータを折り返して送信しないルータを示すルータ識別情報を削除することによって、図5に示す端末位置情報を図15に示す端末位置情報に修正する。なお、図15では、端末501,502,503,504が同じ端末グループGAに属し、端末505,506,503,504が同じ端末グループGBに属する。
端末位置情報送信部156aは、端末位置情報記憶部155aに記憶保持されている端末位置情報修正部165によって修正された端末位置情報を含む端末位置通知パケットを配信管理装置200へ送信する。
<ネットワーク位置認識システムのシステム動作>
[ネットワーク経路の端末間経路情報の取得動作]
図16は、図11のネットワーク位置認識システム1aにおいて行われるネットワーク経路の経路情報の取得の動作に関する動作シーケンス例である。但し、図16の動作シーケンス例は、端末位置認識装置150aが端末501に対して端末501から端末503までのネットワーク経路の端末間経路情報を要求して、端末501から端末503までのネットワーク経路の端末間経路情報を端末501から取得する場合の動作シーケンス例を表している。なお、異なる端末間のネットワーク経路の経路情報の取得に関する動作については、端末間のルータが異なることを踏まえれば、図16の動作シーケンス例の説明を適用できる。
端末位置認識装置150a内の端末間経路情報要求部161は、端末501に対して端末501から端末503までのネットワーク経路の端末間経路情報を要求するための端末間経路情報要求パケットを送信する(ステップS301)。
端末501は、端末位置認識デバイス150aからの端末間経路情報要求パケットを受けて、tracerouteコマンドを利用して、端末501から端末503までのネットワーク経路の端末間経路情報の取得動作を開始する。まず、端末501は、TTL=1のパケットを端末503に対して送信する。ルータR341は当該パケットを受信し、TTLの値を1減算し、TTL=0となったので、パケットを破棄し、端末501に対して自身のルータ識別情報を含むエラー応答パケットを返信する。端末501は、このエラー応答パケットを受信し、ルータR341のルータ識別情報を入手する(ステップS302)。
続いて、端末501は、TTL=2のパケットを端末503に対して送信する。ルータR341は、当該パケットを受信し、TTLの値を1減算する。そして、TTL≠0であるので、折り返し機能を有さないルータR341は、TTL=1のパケットを上位階層のルータR331へ転送する。ルータR331は、TTL=1のパケットを受信し、TTLの値を1減算し、TTL=0となったので、パケットを破棄し、端末501に対して自身のルータ識別情報を含むエラー応答パケットを返信する。端末501は、このエラー応答パケットを受信し、ルータR331のルータ識別情報を入手する(ステップS303)。
続いて、端末501は、TTL=3のパケットを端末503に対して送信する。ルータR341,R331は、受信したパケットのTTLの値を1減算しながら、折り返し機能を有さないので、上位階層のルータに対してパケットの転送を行う。ルータR321は、TTL=1のパケットを受信し、TTLの値を1減算し、TTL=0となったので、パケットを破棄し、端末501に対して自身のルータ識別情報を含むエラー応答パケットを返信する。端末501は、このエラー応答パケットを受信し、ルータR321のルータ識別情報を入手する(ステップS304)。
続いて、端末501は、TTL=4のパケットを端末503に対して送信する。ルータR341,R331は、受信したパケットのTTLの値を1減算しながら、折り返し機能を有さないので、上位階層のルータに対してパケットの転送を行う。ルータR321は、TTL=2のパケットを受信し、TTLの値を1減算する。そして、TTL≠0であるので、折り返し機能を有するルータR321は、TTL=1のパケットを下位階層のルータR332へ転送する。ルータR332は、TTL=1のパケットを受信し、TTLの値を1減算し、TTL=0となったので、パケットを破棄し、端末501に対して自身のルータ識別情報を含むエラー応答パケットを返信する。端末501は、このエラー応答パケットを受信し、ルータR332のルータ識別情報を入手する(ステップS305)。
続いて、端末501は、TTL=5のパケットを端末503に対して送信する。ルータR341,R331,R321,R332は、受信したパケットのTTLの値を1減算しながら、パケットの転送を行う。ルータR344は、TTL=1のパケットを受信し、TTLの値を1減算し、TTL=0となったので、パケットを破棄し、端末501に対して自身のルータ識別情報を含むエラー応答パケットを返信する。端末501は、このエラー応答パケットを受信し、ルータR344のルータ識別情報を入手する(ステップS306)。
続いて、端末501は、TTL=6のパケットを端末503に対して送信する。ルータR341,R331,R321,R332,R344は、受信したパケットのTTLの値を1減算しながら、パケットの転送を行う。端末503は、TTL=1のパケットを受信し、TTLの値を1減算し、TTL=0となったので、パケットを破棄し、端末501に対して到達応答パケットを返信する。端末501は、この到達応答パケットを受信する(ステップS307)。これにより、端末501は、tracerouteコマンドを利用したネットワーク経路の経路情報の取得処理を完了する。
端末501は、tracerouteコマンドを利用して取得した、自端末501から端末503までのルータのルータ識別情報を入手した順に並べることによってネットワーク経路の端末間経路情報を作成し、作成したネットワーク経路の端末間経路情報を含む端末間経路情報通知パケットを端末位置認識装置150aに対して送信する(ステップS308)。
端末位置認識装置150aにおいて、端末間経路情報受信部162は端末501から端末503までのネットワーク経路の端末間経路情報を含む端末間経路情報通知パケットを端末501から受信し、端末間経路情報格納部163は端末間経路情報テーブル164に端末501から端末503までのネットワーク経路の端末間経路情報を格納する(ステップS309)。
[端末位置情報の作成及び修正動作]
図17及び図18は、図11のネットワーク位置認識システム1aにおいて行われる端末位置情報の作成及び修正の動作に関する動作シーケンス例である。
端末501〜506は、tracerouteコマンドを利用して、自端末から経路探索利用装置100までのネットワーク経路の経路情報を作成し、自端末を示す端末識別情報と作成したネットワーク経路の経路情報とを含む経路情報通知パケットを端末位置認識装置150aに対して送信する。そして、端末位置認識装置150aにおいて、経路情報受信部151は端末501〜506から経路情報通知パケットを受信し、経路情報格納部152は経路情報テーブル153に端末501〜506を示す端末識別情報に対応させて端末501〜506において作成されたネットワーク経路の経路情報を格納する(ステップS351〜S356)。なお、ステップS351〜ステップS356における「経路情報(A=>100)」は、端末Aから経路探索利用装置100までのネットワーク経路の経路情報を表す。
端末位置認識装置150aにおいて、端末位置情報作成部154は、図4に示す経路情報テーブル153の内容から、図5に示すネットワーク上の端末501〜506の位置を示す端末位置情報を作成し、作成した端末位置情報を端末位置情報記憶部155aに格納する(ステップS357)。
端末位置認識装置150aにおいて、端末間経路情報要求部161は、図5に示す端末位置情報を参照して、同じルータに接続された1以上の端末を端末グループとして特定する。そして、端末間経路情報要求部161は、特定した端末グループに基づいて、端末グループG1の端末501に対して、端末501から同じ端末グループG1の端末502までのネットワーク経路の端末間経路情報を要求するための端末間経路情報要求パケットを送信する(ステップS358)。端末501は、端末間経路情報要求パケットの受信を受けて、tracerouteコマンドを利用して、端末501から端末502までのネットワーク経路の端末間経路情報を作成し、作成したネットワーク経路の端末間経路情報を含む端末間経路情報通知パケットを端末位置認識装置150aに対して送信する。そして、端末位置認識装置150aにおいて、端末間経路情報受信部162は端末501から端末間経路情報通知パケットを受信し、端末間経路情報格納部163は端末間経路情報テーブル164にネットワーク経路の端末間経路情報を格納する(ステップS359)。
端末位置認識装置150aにおいて、端末間経路情報要求部161は、図5に示す端末位置情報を参照して特定した端末グループに基づいて、端末グループG2の端末503に対して、端末503から同じ端末グループG2の端末504までのネットワーク経路の端末間経路情報を要求するための端末間経路情報要求パケットを送信する(ステップS360)。端末503は、端末間経路情報要求パケットの受信を受けて、tracerouteコマンドを利用して、端末503から端末504までのネットワーク経路の端末間経路情報を作成し、作成したネットワーク経路の端末間経路情報を含む端末間経路情報通知パケットを端末位置認識装置150aに対して送信する。そして、端末位置認識装置150aにおいて、端末間経路情報受信部162は端末503から端末間経路情報通知パケットを受信し、端末間経路情報格納部163は端末間経路情報テーブル164にネットワーク経路の端末間経路情報を格納する(ステップS361)。
端末位置認識装置150aにおいて、端末間経路情報要求部161は、図5に示す端末位置情報を参照して特定した端末グループに基づいて、端末グループG3の端末505に対して、端末505から同じ端末グループG3の端末506までのネットワーク経路の端末間経路情報を要求するための端末間経路情報要求パケットを送信する(ステップS362)。端末505は、端末間経路情報要求パケットの受信を受けて、tracerouteコマンドを利用して、端末505から端末506までのネットワーク経路の端末間経路情報を作成し、作成したネットワーク経路の端末間経路情報を含む端末間経路情報通知パケットを端末位置認識装置150aに対して送信する。そして、端末位置認識装置150aにおいて、端末間経路情報受信部162は端末505から端末間経路情報通知パケットを受信し、端末間経路情報格納部163は端末間経路情報テーブル164にネットワーク経路の端末間経路情報を格納する(ステップS363)。
端末位置認識装置150aにおいて、端末間経路情報要求部161は、図5に示す端末位置情報を参照して特定した端末グループに基づいて、端末グループG1の端末501に対して、端末501から異なる端末グループG2の端末503までのネットワーク経路の端末間経路情報を要求するための端末間経路情報要求パケットを送信する(ステップS364)。端末501は、端末間経路情報要求パケットの受信を受けて、tracerouteコマンドを利用して、端末501から端末503までのネットワーク経路の端末間経路情報を作成し、作成したネットワーク経路の端末間経路情報を含む端末間経路情報通知パケットを端末位置認識装置150aに対して送信する。そして、端末位置認識装置150aにおいて、端末間経路情報受信部162は端末501から端末間経路情報通知パケットを受信し、端末間経路情報格納部163は端末間経路情報テーブル164にネットワーク経路の端末間経路情報を格納する(ステップS365)。
端末位置認識装置150aにおいて、端末間経路情報要求部161は、図5に示す端末位置情報を参照して特定した端末グループに基づいて、端末グループG2の端末503に対して、端末503から異なる端末グループG3の端末505までのネットワーク経路の端末間経路情報を要求するための端末間経路情報要求パケットを送信する(ステップS366)。端末503は、端末間経路情報要求パケットの受信を受けて、tracerouteコマンドを利用して、端末503から端末505までのネットワーク経路の端末間経路情報を作成し、作成したネットワーク経路の端末間経路情報を含む端末間経路情報通知パケットを端末位置認識装置150aに対して送信する。そして、端末位置認識装置150aにおいて、端末間経路情報受信部162は端末503から端末間経路情報通知パケットを受信し、端末間経路情報格納部163は端末間経路情報テーブル164にネットワーク経路の端末間経路情報を格納する(ステップS367)。
端末位置認識装置150aにおいて、端末間経路情報要求部161は、図5に示す端末位置情報を参照して特定した端末グループに基づいて、端末グループG3の端末505に対して、端末505から異なる端末グループG1の端末501までのネットワーク経路の端末間経路情報を要求するための端末間経路情報要求パケットを送信する(ステップS368)。端末505は、端末間経路情報要求パケットの受信を受けて、tracerouteコマンドを利用して、端末505から端末501までのネットワーク経路の端末間経路情報を作成し、作成したネットワーク経路の端末間経路情報を含む端末間経路情報通知パケットを端末位置認識装置150aに対して送信する。そして、端末位置認識装置150aにおいて、端末間経路情報受信部162は端末505から端末間経路情報通知パケットを受信し、端末間経路情報格納部163は端末間経路情報テーブル164にネットワーク経路の端末間経路情報を格納する(ステップS369)。
端末位置認識装置150aにおいて、端末位置情報修正部165は、端末位置情報記憶部155aに記憶保持されているステップS357で作成された端末位置情報を、端末間経路情報テーブル164の内容を参照して修正し、修正した端末位置情報を端末位置情報記憶部155aに格納する(ステップS370)。
端末位置認識装置150aにおいて、端末位置情報送信部156aは、端末位置情報記憶部155aに記憶保持されているステップS370で修正された端末位置情報を含む端末位置通知パケットを配信管理装置200に対して送信する。配信管理装置200において、端末位置情報受信部201は端末位置認識装置150から端末位置情報を含む端末位置通知パケットを受信し、端末位置情報格納部202は端末位置情報記憶部203に端末位置情報を格納する(ステップS371)。
これによれば、端末501〜504が同じ下層のサブネットワークに位置することを認識することが可能になる。P2Pにおけるデータ転送のトラフィックを低減するため、今後より下層でのデータの折り返しが可能になっていくことが予測され、端末位置情報作成部154で作成された端末位置情報を端末位置情報修正部165で簡素化することの効果が期待される。
≪第3の実施の形態≫
以下、本発明の第3の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。但し、第3の実施の形態は、第1の実施の形態に、端末群内の端末にデータを供給するデータ供給装置を追加したものである。なお、本実施の形態において、第1の実施の形態の構成要素と実質的に同じ構成要素には同じ符号を付し、その説明が適用できるため本実施の形態ではその説明を省略し、或いは、簡単な記載に留める。
<ネットワーク位置認識システムのシステム構成>
図19は、第3の実施の形態におけるネットワーク位置認識システム1bの構成図である。図19のネットワーク位置認識システム1bには、ネットワーク位置認識システム1の構成要素の他に、データ供給装置250が存在する。データ供給装置250は、ネットワーク上の端末にデータを供給するための装置である。
端末位置認識装置150は、端末501〜506の夫々から、端末501〜506から経路探索利用装置100までのネットワーク経路の経路情報を入手するとともに、データ供給装置250から、データ供給装置250から経路探索利用装置100までのネットワーク経路の経路情報を入手する。端末位置認識装置150は、端末501〜506及びデータ供給装置250の夫々から入手したネットワーク経路の経路情報L501〜L506及び経路情報L250を経路情報テーブル153に格納する。このときの経路情報テーブル153の内容を図20に示す。
端末位置認識装置150は、図20に示す経路情報テーブル153の内容から、図21に示すネットワーク上の端末501〜506及びデータ供給装置250の夫々の位置を示す端末位置情報を作成し、作成した端末位置情報を配信管理装置200へ送信する。
端末群500内の端末501〜506の何れにも保有されていないデータが最初に端末501〜506の何れかに送信されるとき、配信管理装置200は、端末位置認識装置150から受け取った端末位置情報に基づいてデータ供給配信装置250にネットワーク上の位置が最も近接した端末をデータが送信される端末に決定する。これによって、データ供給装置250から当該データ供給装置250にネットワーク上の位置が近接した端末へデータの転送が行われる。
≪第4の実施の形態≫
以下、本発明の第4の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。但し、第4の実施の形態は、第3の実施の形態に、データを送信する端末としてのみ使用される端末(以下、「送信専用端末」と言う。)を追加したものである。なお、本実施の形態において、第1及び第3の実施の形態の構成要素と実質的に同じ構成要素には同じ符号を付し、その説明が適用できるため本実施の形態ではその説明を省略し、或いは、簡単な記載に留める。
<ネットワーク位置認識システムのシステム構成>
図22は、第4の実施の形態におけるネットワーク位置認識システム1cの構成図である。図22のネットワーク位置認識システム1cには、経路探索利用装置100と、端末位置認識装置150と、配信管理装置200と、データ供給装置250と、送信専用端末管理装置280と、ネットワーク300と、端末群500aとが存在する。
端末群500a内には、データの配信先及びデータの配信元となる端末501〜506と、データの送信のみ行う端末(送信専用端末)551〜558とが含まれている。なお、データの配信先及びデータの配信元となる端末の数は特に限定されるものではない。また、送信専用端末の数は特に限定されるものではない。
送信専用端末551〜558には事前にデータ供給装置250から他の端末(例えば、端末501〜506)へ供給するデータが転送され、送信専用端末551〜558はデータ供給装置250から受け取ったデータを記憶保持している。また、送信専用端末551〜558は、他の端末(例えば、端末501〜506)から配信要求データを示すデータ識別情報を含むデータ送信要求パケットを受信し、配信要求データを他の端末へ送信するための処理部(以下、「制御対象処理部」と言う。)の稼働状況が送信専用端末管理装置280によって制御される。
但し、送信専用端末551〜558の夫々に対する事前のデータの供給は、データ供給装置250が保有する全データであってもよい。また、送信専用端末551〜558に対する事前のデータの供給は、データ供給装置250が保有する一部のデータであってもよく、送信専用端末551〜558を合わせてデータ供給装置250が保有する全データが供給されるようにしてもよい。なお、送信専用端末551〜558を合わせてもデータ供給装置250が保有する全データが供給されていなくてもよい。
また、送信専用端末551〜558は、専用の装置であってもよく、HDDレコーダなどの民生品の一部に送信専用端末としての機能を搭載したものであってもよい。
送信専用端末551〜558は、自身を示す端末識別情報と自身から経路探索利用装置100までのネットワーク経路の経路情報とを含む経路情報通知パケットを端末位置認識装置150へ送信する。また、送信専用端末551〜558は、自身を示す端末識別情報と自身が保有する保有データを示すデータ識別情報を列挙したデータリスト情報とを含むデータリスト通知パケットを配信管理装置200に対して送信する。更に、送信専用端末551〜558は、他の端末から配信要求データを示すデータ識別情報を含むデータ送信要求パケットを受信し、他の端末に対して配信要求データを送信する。
送信専用端末管理装置280は、送信専用端末551〜558の制御対象処理部の稼働状況を管理するための、図23に一例を示す稼働状況管理テーブルを保有している。なお、稼働状況管理テーブルは送信専用端末管理装置280が有する例えば半導体メモリやHDDなどの記憶デバイスに記憶されている。図23に一例を示す稼働状況管理テーブルには、送信専用端末551〜558毎に稼働予定時間が格納されている。
送信専用端末管理部280は、稼働状況管理テーブルの内容を参照して、時間管理の元で、稼働予定時間の時間帯の最初に送信専用端末551〜558の制御対象処理部を稼働させ、当該時間帯の最後に送信専用端末551〜558の制御対象処理部を停止させる。
端末位置認識装置150は、端末501〜506、データ供給装置250、及び送信専用端末551〜558の夫々からネットワーク経路の経路情報を受け取る。そして、端末位置認識装置150は、端末501〜506、データ供給装置250、及び送信専用端末551〜558の夫々から受け取ったネットワーク経路の経路情報を利用して、ネットワーク上の端末501〜506、データ供給装置250、及び送信専用端末551〜558の夫々の位置を示す端末位置情報を作成し、作成した端末位置情報を配信管理装置200へ送信する。
配信管理装置200は、送信専用端末管理装置280から送信専用端末501〜508の夫々の稼働状況の通知を受け、端末位置認識装置150から受け取った端末位置情報を利用して、端末501〜506とデータ供給装置250と稼働している送信専用端末551〜558との中からデータ送信端末の決定を行う。
本実施の形態によれば、事前にデータ供給装置250から送信専用端末501〜508へデータ供給することによって、端末501〜508がデータを受信する際のネットワーク上のトラフィックを低く抑えることができる可能性がある。
≪補足≫
本発明は上記の実施の形態で説明した内容に限定されず、本発明の目的とそれに関連又は付随する目的を達成するためのいかなる形態においても実施可能であり、例えば、以下であってもよい。
(1)上記の各実施の形態では、経路探索利用装置100は、ネットワーク階層の最上層のサブネットワーク301内のルータR301に接続されているものとしたが、これに限らず、任意のサブネットワーク内のルータに接続されていてもよい。
(2)上記の各実施の形態では、データ受信端末にネットワーク上の位置が最も近接した端末をデータ送信端末としたが、これに限定されるものではなく、データ受信端末にネットワーク上の位置が近接した複数の端末の中の1つの端末(例えば、現時点での処理負荷の小さい端末)をデータ送信端末とするようにしてもよい。
また、配信管理装置は、端末間でデータの送受信が行われる場合に、上記の実施の形態で作成された端末位置情報又は修正された端末位置情報を用いて、データの送信を行う送信端末、又は、データの受信を行う受信端末の決定を行うようにしてもよい。
例えば、配信管理装置は、端末位置情報に基づいて、データを受信しようとする端末にネットワーク上の位置が近い端末を送信端末に決定し、或いは、データを送信しようとする端末にネットワーク上の位置が近い端末を受信端末に決定する。これによれば、端末間でデータの送受信が行われる際の、ネットワーク上のトラフィックを効果的に抑えることができる。
或いは、配信管理装置は、端末位置情報に基づいて、データを受信しようとする端末にネットワーク上の位置が遠い端末を送信端末に決定し、或いは、データを送信しようとする端末にネットワーク上の位置が遠い端末を受信端末に決定する。これによれば、ネットワーク上で離れた位置の端末同士が同じデータを保有することが可能になるので、火災や自然災害などの発生時にデータが失われてしまう可能性を低く抑えることが可能になる。
(3)上記の各実施の形態では、端末501〜506などから経路探索利用装置100までのネットワーク経路の経路情報の取得、及び、一の端末(経路探索端末)から他の端末(経路探索利用端末)までのネットワーク経路の端末間経路情報の取得を、tracerouteコマンドを利用して行うとしたが、これに限定されるものではなく、例えば、Windows(登録商標)のtracertコマンドを利用して端末501〜506などから経路探索利用装置100までのネットワーク経路の経路情報を取得し、経路探索端末から経路探索利用端末までのネットワーク経路の端末間経路情報を取得するなど、ネットワーク経路の経路情報を取得することができる方法であればどのような方法を利用してネットワーク経路の経路情報を取得するようにしてもよい。
(4)上記の第3の実施の形態では、端末501〜506の何れにも保有されていないデータを最初にデータ供給装置250から端末へ転送する場合に、データの転送先となる端末の数が1つであるとしたが、これに限定されるものではなく、2以上の端末へ転送するようにしてもよい。
(5)上記の第3の実施の形態で説明したデータ供給装置250を、端末501〜506がデータを受信しようとする場合に、端末501〜506が受信しようとするデータを端末501〜506に対して送信する装置として利用するようにしてもよい。
(6)上記の第3の実施の形態では、端末501〜506の何れにも保有されていないデータを最初にデータ供給装置250から端末へ転送する場合に、データ供給装置250にネットワーク上の位置が最も近接した端末を転送先の端末としているが、これに限定されるものではなく、例えば、データ供給装置250にネットワーク上の位置が最も離れた端末を転送先の端末としてもよい。
(7)上記の第4の実施の形態では、送信専用端末管理装置280は、稼働状況管理テーブル(図23参照)を参照して、時間管理の元で、送信専用端末551〜558を稼働させるなど、送信専用端末551〜558の稼働状況を管理するとしたが、これに限定されるものではなく、例えば、送信専用端末管理装置280は、送信専用端末551〜558の全部又は一部を常時稼働するように送信専用端末551〜558の稼働状況を管理するようにしてもよい。
(8)上記の第4の実施の形態では、送信専用端末551〜558の数を固定としているが、これに限定されるものではなく、例えば、送信専用端末管理装置280は、データ転送負荷、言い換えると、データを受信しようとする端末の数などに応じて、送信専用端末551〜558の稼働状況の管理を行っても良い。この場合、例えば、送信専用端末管理装置280は、データ転送負荷が大きい場合には、多くの送信専用端末を稼働させ、データ転送負荷が小さい場合には、少ない送信専用端末を稼働させるようにする。
(9)上記の第4の実施の形態では、送信専用端末551〜558の稼働予定時間を固定としているが、これに限定されるものではなく、例えば、送信専用端末管理装置280は、送信専用端末551〜558の稼働予定時間を増減させるようにしてもよく、送信専用端末553,554,556の稼働予定時間を増減させた稼働管理状況テーブルの内容の一例を図24に示す。
(10)上記の第4の実施の形態を、図25に示すネットワーク位置認識システム1dのように変形することができる。この変形例では、端末提供事業者は、経路探索利用装置100と端末位置認識装置150と送信専用端末管理装置280とをネットワーク上に設置する。データ配信事業者(A)は、配信管理装置200とデータ供給装置250と実質的に同じ機能を有する配信管理装置200Aとデータ供給装置250Aとをネットワーク上に設置する。データ配信事業者(B)は、配信管理装置200とデータ供給装置250と実質的に同じ機能を有する配信管理装置200Bとデータ供給装置250Bとをネットワーク上に設置する。
データ配信事業者(A)とデータ配信事業者(B)は、それぞれ異なるデータ転送ルールや認証方法などを用いることが多く、またデータ配信方法も変更することがあるため、送信専用端末の機能はデータ配信事業者に応じて変更する必要がある。
送信専用端末管理装置280は、送信専用端末551〜558の一部をデータ配信事業者(A)に割り当て、残りをデータ配信事業者(B)に割り当てる。データ配信事業者(A)及びデータ配信事業者(B)はそれぞれ割り当てられた送信専用端末に対して自らが配信を行うために必要な設定等を行う。これにより、送信専用端末551〜558は割り当てられたデータ配信事業者のデータ配信方法などに対応した動作に切り替えて動作を行う。
これによれば、送信専用端末をデータ配信事業者の必要性に応じてネットワーク上に配置することが可能となり、データ配信時のネットワークのトラフィックを低く抑えつつ、安定したデータ転送が可能になる。
(11)上記の各実施の形態で説明した内容及び上記の補足の内容を適宜組み合わせることによって、ネットワーク位置認識システムやそれに含まれる各装置を変形することが可能である。例えば、第2の実施の形態で説明した端末位置認識装置150aを、第3及び第4の実施の形態並びに第4の実施の形態の端末位置認識装置150に置き換えることができる。
(12)上記の各実施の形態では、経路探索利用装置100、端末位置認識装置150,150a、配信管理装置200、データ供給装置250、送信専用端末管理装置280などは夫々独立した装置としたが、これに限定されるものではなく、上記の実施の形態や補足で説明した複数の装置(経路探索利用装置、端末位置認識装置、配信管理装置、データ供給装置、送信専用端末管理装置など)の全てを一つの装置として実現してもよく、複数の装置を任意に組み合わせて複数の装置で実現してもよいことは言うまでもない。
(13)上記の各実施の形態でのネットワークの階層の深さ及びネットワークを構成するサブネットワークの数は一例であって、ネットワークが2以上の階層で構成されていれば、ネットワークの階層の深さ及びサブネットワークの数は特に限定されるものではない。
本発明は、ネットワーク上での端末の位置を認識するシステムに利用できる。
1 ネットワーク位置認識システム
100 経路探索利用装置
150,150a 端末位置認識装置
151 経路情報受信部
152 経路情報格納部
153 経路情報テーブル
154 端末位置情報作成部
155,155a 端末位置情報記憶部
156,156a 端末位置情報送信部
161 端末間経路情報要求部
162 端末間経路情報受信部
163 端末間経路情報格納部
164 端末間経路情報テーブル
165 端末位置情報修正部
200,200A,200B 配信管理装置
201 端末位置情報受信部
202 端末位置情報格納部
203 端末位置情報記憶部
204 データリスト受信部
205 データリスト格納部
206 データリストテーブル
207 送信端末通知要求受信部
208 送信端末決定部
209 送信端末通知部
250,250A,250B データ供給装置
280 送信専用端末管理装置
300 ネットワーク
500 端末群
501〜506 端末
本発明は、ネットワーク上での端末の位置を認識する技術に関する。
近年、動画コンテンツなどの大量、大容量の情報・コンテンツが、インターネットを通じて流通、配信されるようになっている。インターネット上では、文字情報から画像、動画に至るまで様々なコンテンツが配信されており、その量は年々増加の一途をたどっている。
こうしたインターネット上のトラフィックの増加に対応するために、ISP(インターネットサービスプロバイダ)においては、通信回線やサーバの増強などの投資により物理的な施設、設備を強化することが必要となる。
しかしながら、このような投資には多額なコストを要することから、特に多量のデータを配信するに当たっては、より少ない資源を有効に活用して効率的に配信するための技術が重要になってきている。
このような問題に対応すべく、コンテンツ配信を効率化するために、BitTorrent(登録商標)やSwarmcastのようなP2P(Peer to Peer)技術が広がってきている(例えば、非特許文献1、特許文献1、特許文献2参照。)。
P2Pとは、インターネットにアクセスしているコンピュータ間同士を直接繋ぐネットワークを指す。具体的には、ピア(Peer)と呼ばれる端末(コンピュータ)が、インターネットにアクセス中の他のピアが利用しているコンピュータのコンピューティング能力や、ピアが接続しているインターネット回線を利用して、互いに、直接、情報やコンテンツのやり取りを行うことを可能とするものである。
P2P技術は参加する端末が利用しているコンテンツの一部を保存し、他端末に供給することによって、コンテンツ配信ネットワークを構築し、コンテンツの効率的な配信の実現を目指すものである。
特開2002−084321号公報 特開2009−141425号公報
市川類 著「コンテンツ配信(CDN)技術とP2P技術を巡る動向」 独立行政法人 情報処理推進機構発行、2009年5月1日
ところで、ネットワーク上のトラフィックを最小にするためには、コンテンツの配信元の端末として配信先の端末の近傍に存在する端末を利用する必要があり、現状のP2P技術ではネットワークアドレスを使用して配信元の端末を決定している。
しかしながら、ネットワークアドレスからだけでは、ネットワーク上で転送に適した端末(コンテンツ配信を受ける端末にネットワーク上で近傍の位置にある端末)を選択することが困難である。このため、配信元の端末としてネットワーク上で転送に適した端末を選択できずに、それ以外の端末からコンテンツ配信が行われてしまい、ネットワーク上のトラフィックを増大させてしまう恐れがある。
そこで、本発明は、ネットワーク環境での端末間でのコンテンツなどのデータ配信において、例えば効率的なデータ配信を実現するために、ネットワーク上の各端末の位置を把握することを可能にするネットワーク位置認識システム、及び端末位置認識装置を提供することを目的とする。
本発明のネットワーク位置認識システムは、複数の端末と、夫々が中継装置を有するサブネットワークを階層的に接続したネットワーク上の端末の位置を認識する端末位置認識装置と、任意の前記中継装置に接続された経路探索利用装置とを備えるネットワーク位置認識システムにおいて、前記端末位置認識装置は、前記端末の夫々から、自端末から前記経路探索利用装置までのネットワーク経路上に存在する夫々の中継装置を示す中継装置識別情報を列挙した経路情報を受信する経路情報受信部と、前記端末の夫々から受信した前記経路情報に基づいて、前記中継装置間の接続関係及び前記中継装置と前記端末間の接続関係を表した端末位置情報を作成する端末位置情報作成部と、を備える。
上記のネットワーク位置認識システムによれば、端末位置認識装置は複数の端末の夫々から自端末から経路探索利用装置までのネットワーク経路の経路情報を受け取り、受け取った経路情報からネットワーク上の各端末の位置を示す端末位置情報を作成する。これにより、例えば効率的なデータ配信を実現するための、ネットワーク上の各端末の位置を把握することが可能になる。
上記のネットワーク位置認識システムにおいて、前記ネットワーク位置認識システムは、前記端末間でデータの送受信が行われる場合に、前記端末位置情報作成部にて作成された前記端末位置情報に基づいて、データの送信を行う送信端末、又は、データの受信を行う受信端末の決定を行う配信管理装置を更に備えるようにしてもよい。
これによれば、端末位置情報を用いることによって、端末間のデータの送受信を様々な要望に応えるようにすることができる。
上記のネットワーク位置認識システムにおいて、前記配信管理装置は、データを受信しようとする端末にネットワーク上の位置が近い端末を前記送信端末に決定し、又は、データを送信しようとする端末にネットワーク上の位置が近い端末を前記受信端末に決定するようにしてもよい。
これによれば、ネットワーク上で近接した位置の端末間でデータの送受信が行われるため、ネットワーク上のトラフィックを効果的に抑えることができる。
上記のネットワーク位置認識システムにおいて、前記配信管理装置は、データを受信しようとする端末にネットワーク上の位置が遠い端末を前記送信端末に決定し、又は、データを送信しようとする端末にネットワーク上の位置が遠い端末を前記受信端末に決定するようにしてもよい。
これによれば、ネットワーク上で離れた位置の端末同士が同じデータを保有することが可能になるので、火災や自然災害などの発生時にデータが失われてしまう可能性を低く抑えることが可能になる。
上記のネットワーク位置認識システムにおいて、前記配信管理装置は、前記端末の夫々が保有するデータを示すデータ識別情報を列挙したデータリスト情報を記憶するデータリスト記憶部と、前記端末位置情報作成部にて作成された前記端末位置情報及び前記データリスト記憶部に記憶されている前記データリスト情報に基づいて、データを受信しようとする端末が受信しようとするデータを保有する端末の中から前記送信端末を決定する送信端末決定部と、前記データを受信しようとする端末に対して送信端末決定部にて決定された前記送信端末を通知する送信端末通知部と、を備えるようにしてもよい。
これによれば、データを受信しようとする端末が受信しようとするデータを保有する端末の中から前記送信端末を決定するため、端末間のデータの送受信を様々な要望に応えるようにすることができる。
上記のネットワーク位置認識システムにおいて、最初に前記複数の端末のうちの1以上の前記端末にデータを供給するデータ供給装置を更に備えるようにしてもよい。
これによれば、端末間でのデータの送受信が可能になる。
上記のネットワーク位置認識システムにおいて、データを受信しようとする端末に当該データを供給するデータ供給装置を更に備えるようにしてもよい。
これによれば、端末はデータ供給装置から所望のデータの供給を受けることができる。
上記のネットワーク位置認識システムにおいて、前記複数の端末以外のデータの送信のみ行う1以上の送信専用端末と、前記送信専用端末の稼働状況を管理する端末管理装置と、を更に備えるようにしてもよい。
これによれば、送信専用端末を設けることによって、データの送信元となる端末の数を増加させることが可能になり、効率的なデータ転送が可能になる。
上記のネットワーク位置認識システムにおいて、前記端末管理装置は、前記送信専用端末を常時稼働させるようにしてもよい。
これによれば、常時稼働している送信専用端末が存在することになり、効率的なデータ転送が可能になる。
上記のネットワーク位置認識システムにおいて、前記端末管理装置は、前記送信専用端末を時間管理の元で、稼働させるようにしてもよい。
これによれば、例えば必要な時間帯のみ送信専用端末を稼働させることにより、電力消費を抑えつつ、効率的なデータ転送が可能になる。
上記のネットワーク位置認識システムにおいて、前記端末管理装置は、前記送信専用端末をデータ転送負荷に応じて稼働させるようにしてもよい。
これによれば、例えばデータ転送負荷が大きいときのみ送信専用端末を稼働させることにより、電力消費を抑えつつ、効率的なデータ転送が可能になる。
上記のネットワーク位置認識システムにおいて、前記送信専用端末は、データ配信方法に対応した動作に切り替えて動作を行うようにしてもよい。
これによれば、送信専用端末は例えばデータ配信業者のデータ配信方法に応じた動作を行うことが可能になる。
上記のネットワーク位置認識システムにおいて、前記端末位置認識装置は、前記端末位置情報作成部にて作成された端末位置情報において、同じ中継装置に接続された1以上の端末を端末グループとして特定し、特定した端末グループを基に、端末グループ毎に、同じ端末グループの一の端末から他の端末までに存在する夫々の中継装置を示す中継装置識別情報を列挙した端末間経路情報を当該一の端末から入手するとともに、異なる端末グループの組み合わせ毎に、一方の端末グループの一の端末から他方の端末グループの一の端末までに存在する夫々の中継装置を示す中継装置識別情報を列挙した端末間経路情報を当該一方の端末グループの一の端末から入手する端末間経路情報入手部と、前記端末間経路情報入手部によって入手された前記端末間経路情報に基づいて、前記端末位置情報作成部によって作成された端末位置情報から、データを折り返して送信しない中継装置を示す中継装置識別情報を削除することによって、当該端末位置情報を修正する端末位置情報修正部と、を更に備えるようにしてもよい。
これによれば、例えば効率的なデータ配信を実現するための、ネットワーク上の各端末の位置をより適切に把握することが可能になる。
本発明の端末位置認識装置は、複数の端末と、任意の中継装置に接続された経路探索利用装置とに接続され、夫々が前記中継装置を有するサブネットワークを階層的に接続したネットワーク上の端末の位置を認識する端末位置認識装置であって、前記端末の夫々から、自端末から前記経路探索利用装置までのネットワーク経路上に存在する夫々の中継装置を示す中継装置識別情報を列挙した経路情報を受信する経路情報受信部と、前記端末の夫々から受信した前記経路情報に基づいて、前記中継装置間の接続関係及び前記中継装置と前記端末間の接続関係を表した端末位置情報を作成する端末位置情報作成部と、を備える。
上記の端末位置認識装置によれば、複数の端末の夫々から自端末から経路探索利用装置までのネットワーク経路の経路情報を受け取り、受け取った経路情報からネットワーク上の各端末の位置を示す端末位置情報を作成する。これにより、例えば効率的なデータ配信を実現するための、ネットワーク上の各端末の位置を把握することが可能になる。
上記の端末位置認識装置において、前記端末位置情報作成部にて作成された端末位置情報において、同じ中継装置に接続された1以上の端末を端末グループとして特定し、特定した端末グループを基に、端末グループ毎に、同じ端末グループの一の端末から他の端末までに存在する夫々の中継装置を示す中継装置識別情報を列挙した端末間経路情報を当該一の端末から入手するとともに、異なる端末グループの組み合わせ毎に、一方の端末グループの一の端末から他方の端末グループの一の端末までに存在する夫々の中継装置を示す中継装置識別情報を列挙した端末間経路情報を当該一方の端末グループの一の端末から入手する端末間経路情報入手部と、前記端末間経路情報入手部によって入手された前記端末間経路情報に基づいて、前記端末位置情報作成部によって作成された端末位置情報から、データを折り返して送信しない中継装置を示す中継装置識別情報を削除することによって、当該端末位置情報を修正する端末位置情報修正部と、を更に備えるようにしてもよい。
これによれば、例えば効率的なデータ配信を実現するための、ネットワーク上の各端末の位置をより適切に把握することが可能になる。
第1の実施の形態におけるネットワーク位置認識システムの構成図。 図1の一部のネットワーク経路を示す図。 図1の端末位置認識装置の構成図。 図3の経路情報テーブルの一例を示す図。 図4の経路情報テーブルの内容から作成される端末位置情報を示す図。 図1の配信管理装置の構成図。 図1のネットワーク位置認識システムにおいて行われるネットワーク経路の経路情報の取得の動作に関する動作シーケンス例。 図1のネットワーク位置認識システムにおいて行われる端末位置情報の作成の動作に関する動作シーケンス例。 図1のネットワーク位置認識システムにおいて行われるデータリストテーブルの作成の動作に関する動作シーケンス例。 図1のネットワーク位置認識システムにおいて行われるデータ配信の動作に関する動作シーケンス例。 第2の実施の形態におけるネットワーク位置認識システムの構成図。 図11の一部のネットワーク経路を示す図。 図11の端末位置認識装置の構成図。 図13の端末間経路情報テーブルの一例を示す図。 図5の端末位置情報が図14の端末間経路情報テーブルの内容を利用して修正された後の端末位置情報を示す図。 図11のネットワーク位置認識システムにおいて行われるネットワーク経路の端末間経路情報の取得の動作に関する動作シーケンス例。 図11のネットワーク位置認識システムにおいて行われる端末位置情報の作成及び修正の動作に関する動作シーケンス例。 図11のネットワーク位置認識システムにおいて行われる端末位置情報の作成及び修正の動作に関する動作シーケンス例。 第3の実施の形態におけるネットワーク位置認識システムの構成図。 図19の端末位置認識装置内の経路情報テーブルの一例を示す図。 図19の経路情報テーブルの内容から作成される端末位置情報を示す図。 第4の実施の形態におけるネットワーク位置認識システムの構成図。 図22の送信専用端末管理装置に記憶保持される稼働状況管理テーブルの一例を示す図。 図22の送信専用端末の稼働管理テーブルの他の例を示す図。 第4の実施の形態の変形例におけるネットワーク位置認識システムの構成図。
≪第1の実施の形態≫
以下、本発明の第1の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
<ネットワーク位置認識システムのシステム構成>
図1は、第1の実施の形態におけるネットワーク位置認識システムの構成であり、図2は、図1の一部のネットワーク経路を示す図である。
図1のネットワーク位置認識システム1には、経路探索利用装置100と、端末位置認識装置150と、配信管理装置200と、ネットワーク300と、端末群500とが存在する。但し、本実施の形態では、端末群500内の端末501〜506がデータの配信先及びデータの配信元となる端末とする。なお、データの配信先及びデータの配信元となる端末の数は特に限定されるものではない。
経路探索利用装置100は、端末群500内の端末501〜506がLinux(登録商標)のtracerouteコマンドを利用してネットワーク経路の経路情報を入手する際の通信相手となる装置である。
端末位置認識装置150は、端末501〜506の夫々から、自端末から経路探索利用装置100までに存在するルータを示す情報(以下、「ルータ識別情報」と言う。)を自端末側から列挙したネットワーク経路の経路情報を受け取る。そして、端末位置認識装置150は、端末501〜506の夫々から受け取ったネットワーク経路の経路情報を利用してネットワーク上の端末501〜506の位置を示す端末位置情報を作成する。
配信管理装置200は、端末位置認識装置150から端末位置情報を受け取り、受け取った端末位置情報を利用して、データを受信しようとする端末(以下、「データ受信端末」と言う。)が受信しようとするデータ(以下、「配信要求データ」と言う。)を保有する端末のうち、データ受信端末にネットワーク上の位置が最も近接する端末を、データ受信端末に対して配信要求データを送信する端末(以下、「データ送信端末」と言う。)に決定し、データ受信端末に対してデータ送信端末を通知する。
ネットワーク300は、図1の例では、サブネットワーク301,311〜312,321〜322,331〜332,341〜345によって階層的に構成されたネットワークである。図1の例では、ネットワーク301に経路探索利用装置100、端末位置認識装置150及び配信管理装置200が接続されている。また、ネットワーク341に端末501,502が接続され、ネットワーク344に端末503,504が接続され、ネットワーク345に端末505,506が接続されている。
図2のルータR301,R311,R321〜R322,R331〜R332,R341,R344,R345は、夫々、図1のネットワーク301,311,321〜322,331〜332,341,344,345内のルータである。なお、ここでは、ネットワーク内の中継装置がルータであるとするが、これに限定されるものではなく、ゲートウェイなどであってもよい。
端末群500内の端末501〜506は、tracerouteコマンドを利用して、自端末から経路探索利用装置100までのネットワーク経路の経路情報を作成し、自端末を示す情報と作成したネットワーク経路の経路情報とを含む経路情報通知パケットを端末位置認識装置150に対して送信する。なお、以下では、端末を識別する情報を「端末識別情報」と言う。
また、端末501〜506は、自端末を示す端末識別情報と自端末が保有しているデータを示す情報(データ識別情報)を列挙したデータリスト情報とを含むデータリスト通知パケットを配信管理装置200に対して送信する。なお、以下において、端末が保有しているデータを、「保有データ」と言う。
更に、端末501〜506は、自端末(データ受信端末)を示す端末識別情報と受信しようとするデータ(配信要求データ)を示すデータ識別情報とを含む送信端末通知要求パケットを配信管理装置200に対して送信し、この応答としてデータ送信端末を示す端末識別情報を含む送信端末通知パケットを受信する。そして、端末501〜506は、送信端末通知パケットに含まれる端末識別情報のデータ送信端末に対して、配信要求データを示すデータ識別情報を含むデータ送信要求パケットを送信し、データ送信端末から配信要求データを受信する。
更に、端末501〜506は、他の端末から配信要求データを示すデータ識別情報を含むデータ送信要求パケットを受信し、他の端末に対して配信要求データを送信する。
なお、以下では、説明の便宜上、端末、ルータ及び各装置を識別する情報としてそれらに付した符号と同じ値を用いる。但し、それらにIPアドレスを用いることができるが、これに限定されるものではない。
[端末位置認識装置の構成]
図3は、図1の端末位置認識装置150の構成図である。端末位置認識装置150は、経路情報受信部151と、経路情報格納部152と、経路情報テーブル153と、端末位置情報作成部154と、端末位置情報記憶部155と、端末位置情報送信部156とを備える。
経路情報受信部151は、端末501〜506からネットワーク経路の経路情報を通知するための上述した経路情報通知パケットを受信し、それに含まれる端末501〜506を示す端末識別情報と端末501〜506から経路探索利用装置100までのネットワーク経路の経路情報とを経路情報格納部152へ出力する。経路情報格納部152は、経路情報テーブル153に、端末501〜506を示す端末識別情報に端末501〜506から経路探索利用装置100までのネットワーク経路の経路情報を対応させて格納する。経路情報テーブル153は、例えば半導体メモリやHDD(HardDisk Drive)などの記憶デバイスに記憶保持されており、その一例を図4に示す。図4に一例を示す経路情報テーブル153には、端末501〜506毎に、端末の端末識別情報に対応させて当該端末から経路探索利用装置100までのネットワーク経路の経路情報L501〜L506が記憶保持されている。例えば、端末501の端末識別情報に対応するネットワーク経路の経路情報L501には、端末501に近い順に、ルータR341,R331,R321,R311,R301を示すルータ識別情報が順に列挙されている。
端末位置情報作成部154は、経路情報テーブル153の内容から、例えば端末501〜506に対応するネットワーク経路の経路情報間で同じルータのルータ識別情報を見つけながら、ネットワーク上の端末501〜506の位置を示す端末位置情報を作成し、作成した端末位置情報を端末位置情報記憶部155に格納する。ここで、端末位置情報はルータ間の接続関係及びルータと端末間の接続関係を表したものであり、端末位置情報から端末間のネットワーク上の位置関係が分かる。
端末位置情報記憶部155は、図5に一例を示す端末位置情報を記憶保持するための例えば半導体メモリやHDDなどの記憶デバイスである。図5に示す端末位置情報は、図4に示す経路情報テーブル153の内容から端末位置情報作成部154によって作成された端末位置情報である。なお、図5に示す端末位置情報では、ルータR341に接続された端末501及び端末502が端末グループG1に属し、ルータR344に接続された端末503及び端末504が端末グループG2に属し、ルータR345に接続された端末505及び端末506が端末グループG3に属する。
端末位置情報送信部156は、端末位置情報記憶部155に記憶保持されている端末位置情報を含む端末位置通知パケットを配信管理装置200へ送信する。
[配信管理装置の構成]
図6は、図1の配信管理装置200の構成図である。配信管理装置200は、端末位置情報受信部201と、端末位置情報格納部202と、端末位置情報記憶部203と、データリスト受信部204と、データリスト格納部205と、データリストテーブル206と、送信端末通知要求受信部207と、送信端末決定部208と、送信端末通知部209とを備える。
端末位置情報受信部201は、端末位置認識装置150内の端末位置情報送信部156から端末位置情報を含む端末位置通知パケットを受信し、端末位置情報を端末位置情報格納部202へ出力する。端末位置情報格納部202は、端末位置情報記憶部203に、端末位置情報受信部201から受け取った端末位置情報を格納する。端末位置情報記憶部203は、端末位置情報を記憶保持するための例えば半導体メモリやHDDなどの記憶デバイスであり、端末位置情報記憶部203には端末位置認識装置150内の端末位置情報記憶部155と同じ図5に一例を示す端末位置情報が記憶されることになる。
データリスト受信部204は、端末501〜506から保有データを通知するための上述したデータリスト通知パケットを受信し、それに含まれる端末501〜506を示す端末識別情報と端末501〜506が保有するデータを示すデータ識別情報を列挙したデータリスト情報とをデータリスト格納部205へ出力する。データリスト格納部205は、データリストテーブル206に、端末501〜506を示す端末識別情報に端末501〜506に関するデータリスト情報を対応させて格納する。データリストテーブル206は、例えば半導体メモリやHDDなどの記憶デバイスに記憶保持されている。データリストテーブル206には、端末501〜506毎に、端末の端末識別情報に対応させて当該端末が保有する保有データを示すデータ識別情報を列挙したデータリスト情報が記憶保持される。
送信端末通知要求受信部207は、端末501〜506からデータ送信端末の通知を要求するための上述した送信端末通知要求パケットを受信し、それに含まれる送信端末通知要求パケットを送信した端末(データ受信端末)を示す端末識別情報と配信要求データを示すデータ識別情報とを送信端末決定部208へ出力する。
送信端末決定部208は、データリストテーブル206に記憶保持されている各端末のデータリスト情報を参照して、受け取ったデータ識別情報の配信要求データを保有する端末を探索する。そして、送信端末決定部208は、端末位置情報記憶部203に記憶保持されている端末位置情報を参照して、見つかった端末のうち、データ受信端末に最もネットワーク上の位置が近接した端末を探索し、最も近接した端末をデータ送信端末に決定する。そして、送信端末決定部208は、データ受信端末の端末識別情報とデータ送信端末の端末識別情報とを送信端末通知部209へ出力する。
ここでいう、データ受信端末に最もネットワーク上の位置が近接した端末とは、端末位置情報においてデータ受信端末までに存在するルータの数が最も少ない端末である。例えば、端末501がデータ受信端末であり、配信要求データを保有する端末が端末503及び端末505である場合には、データ受信端末である端末501に最もネットワーク上の位置が近接した端末は端末503である。
送信端末通知部209は、データ受信端末に対して、送信端末決定部208によって決定されたデータ送信端末を示す端末識別情報を含む送信端末通知パケットを送信する。
<ネットワーク位置認識システムのシステム動作>
[ネットワーク経路の経路情報の取得動作]
図7は、図1のネットワーク位置認識システム1において行われるネットワーク経路の経路情報の取得の動作に関する動作シーケンス例である。但し、図7の動作シーケンス例は、図1の端末501がtracerouteコマンドを利用して経路探索利用装置100までのネットワーク経路の経路情報を取得し、取得したネットワーク経路の経路情報を端末位置認識装置150へ送信する場合の動作シーケンスを表している。なお、端末502〜506に関するネットワーク経路の経路情報の取得に関する動作については、端末502〜506と経路探索利用装置100のルータが異なる点を踏まえれば、図7の動作シーケンス例の説明を適用できる。
端末501は、tracerouteコマンドを利用し、TTL(Time To Live)=1のパケットを経路探索利用装置100に対して送信する。ルータR341は当該パケットを受信し、TTLの値を1減算し、TTL=0となったので、パケットを破棄し、端末501に対して自身のルータ識別情報を含むICMPTime Exceededパケット(以下、「エラー応答パケット」と言う。)を返信する。端末501は、このエラー応答パケットを受信し、ルータR341のルータ識別情報(例えば、IPアドレス)を入手する(ステップS101)。
続いて、端末501は、TTL=2のパケットを経路探索利用装置100に対して送信する。ルータR341は、当該パケットを受信し、TTLの値を1減算し、TTL≠0であるので、TTL=1のパケットを転送する。ルータR331は、TTL=1のパケットを受信し、TTLの値を1減算し、TTL=0となったので、パケットを破棄し、端末501に対して自身のルータ識別情報を含むエラー応答パケットを返信する。端末501は、このエラー応答パケットを受信し、ルータR331のルータ識別情報を入手する(ステップS102)。
続いて、端末501は、TTL=3のパケットを経路探索利用装置100に対して送信する。ルータR341,R331は、受信したパケットのTTLの値を1減算しながら、パケットの転送を行う。ルータR321は、TTL=1のパケットを受信し、TTLの値を1減算し、TTL=0となったので、パケットを破棄し、端末501に対して自身のルータ識別情報を含むエラー応答パケットを返信する。端末501は、このエラー応答パケットを受信し、ルータR321のルータ識別情報を入手する(ステップS103)。
続いて、端末501は、TTL=4のパケットを経路探索利用装置100に対して送信する。ルータR341,R331,R321は、受信したパケットのTTLの値を1減算しながら、パケットの転送を行う。ルータR311は、TTL=1のパケットを受信し、TTLの値を1減算し、TTL=0となったので、パケットを破棄し、端末501に対して自身のルータ識別情報を含むエラー応答パケットを返信する。端末501は、このエラー応答パケットを受信し、ルータR311のルータ識別情報を入手する(ステップS104)。
続いて、端末501は、TTL=5のパケットを経路探索利用装置100に対して送信する。ルータR341,R331,R321,R311は、受信したパケットのTTLの値を1減算しながら、パケットの転送を行う。ルータR301は、TTL=1のパケットを受信し、TTLの値を1減算し、TTL=0となったので、パケットを破棄し、端末501に対して自身のルータ識別情報を含むエラー応答パケットを返信する。端末501は、このエラー応答パケットを受信し、ルータR301のルータ識別情報を入手する(ステップS105)。
続いて、端末501は、TTL=6のパケットを経路探索利用装置100に対して送信する。ルータR341,R331,R321,R311,R301は、受信したパケットのTTLの値を1減算しながら、パケットの転送を行う。経路探索利用装置100は、TTL=1のパケットを受信し、TTLの値を1減算し、TTL=0となったので、パケットを破棄し、端末501に対してEchoReplyパケット(以下、「到達応答パケット」と言う。)を返信する。端末501は、この到達応答パケットを受信する(ステップS106)。これにより、端末501は、tracerouteコマンドを利用した端末501から経路探索利用装置100までのネットワーク経路の経路情報の取得処理を完了する。
端末501は、tracerouteコマンドを利用して取得した、自端末501から経路探索利用装置100までのネットワーク経路の経路情報を作成し、端末501を示す端末識別情報と作成したネットワーク経路の経路情報とを含む経路情報通知パケットを端末位置認識装置150に対して送信する(ステップS107)。端末位置認識装置150において、経路情報受信部151は経路情報通知パケットを受信し、経路情報格納部152は経路情報テーブル153に端末501を示す端末識別情報に対応させて端末501から経路探索利用装置100までのネットワーク経路の経路情報を格納する(ステップS108)。
これにより、経路情報テーブル153には、端末501を示す端末識別情報に対応させてネットワーク経路の経路情報L501が記憶保持されることになる(図4参照)。
なお、端末501は、端末501の電源投入時に、tracerouteコマンドを利用してネットワーク経路の経路情報を作成し、作成したネットワーク経路の経路情報を送信する。又は、端末501は、一定周期毎に、tracerouteコマンドを利用してネットワーク経路の経路情報を作成し、作成したネットワーク経路の経路情報を送信する。又は、端末501〜506は、端末位置認識装置150からネットワーク経路の経路情報が要求された場合に、tracerouteコマンドを利用してネットワーク経路の経路情報を作成し、作成したネットワーク経路の経路情報を送信する。これらは、例示であって、これらに限定されるものではない。
[端末位置情報の作成動作]
図8は、図1のネットワーク位置認識システム1において行われる端末位置情報の作成に関する動作シーケンス例である。
端末501〜506は、tracerouteコマンドを利用して、自端末から経路探索利用装置100までのネットワーク経路の経路情報を作成し、自端末を示す端末識別情報と作成したネットワーク経路の経路情報とを含む経路情報通知パケットを端末位置認識装置150に対して送信する。そして、端末位置認識装置150において、経路情報受信部151は端末501〜506から経路情報通知パケットを受信し、経路情報格納部152は経路情報テーブル153に端末501〜506を示す端末識別情報に対応させて端末501〜506において作成されたネットワーク経路の経路情報を格納する(ステップS151〜S156)。なお、ステップS151〜ステップS156における「経路情報(A=>100)」は、端末Aから経路探索利用装置100までのネットワーク経路の経路情報を表す。
端末位置認識装置150において、端末位置情報作成部154は、図4に示す経路情報テーブル153の内容から、図5に示すネットワーク上の端末501〜506の位置を示す端末位置情報を作成し、作成した端末位置情報を端末位置情報記憶部155に格納する(ステップS157)。
端末位置認識装置150において、端末位置情報送信部156は、端末位置情報記憶部156に記憶保持されている端末位置情報を含む端末位置通知パケットを配信管理装置200に対して送信する。配信管理装置200において、端末位置情報受信部201は端末位置認識装置150から端末位置通知パケットを受信し、端末位置情報格納部202は端末位置情報記憶部203に端末位置情報を格納する(ステップS158)。
[データリストテーブルの作成の動作]
図9は、図1のネットワーク位置認識システム1において行われるデータリストテーブルの作成の動作に関する動作シーケンス例である。
端末501〜506は、自端末を示す端末識別情報と自端末が保有している保有データを示すデータ識別情報を列挙したデータリスト情報とを含むデータリスト通知パケットを配信管理装置200に対して送信する。配信管理装置200において、データリスト受信部204は端末501〜506からデータリスト通知パケットを受信し、データリスト格納部205はデータリストテーブル206に端末501〜506を示す端末識別情報に対応させて端末501〜506から受け取ったデータリスト情報を格納する(ステップS201〜S206)。
なお、端末501〜506は、端末501〜506の電源投入時に、データリスト情報を送信する。又は、端末501〜506は、一定周期毎に、データリスト情報を送信する。又は、端末501〜506は、配信管理装置200からデータリスト情報が要求された場合に、データリスト情報を送信する。これらは、例示であって、これらに限定されるものではない。
<データ配信動作>
図10は、図1のネットワーク位置認識システム1において行われるデータ配信の動作に関する動作シーケンス例である。但し、図10では、端末501がデータ配信を受ける端末(データ受信端末)であるとし、端末501が配信を受けようとするデータ(配信要求データ)を端末503及び端末505が記憶保持しているものとする。
端末501は、データ送信端末の通知を要求するための、自端末(データ受信端末)を示す端末識別情報と配信要求データを示すデータ識別情報とを含む送信端末通知要求パケットを配信管理装置200に対して送信する(ステップS251)。配信管理装置200において、送信端末通知要求受信部207は、端末501から送信端末通知要求パケットを受信する。そして、送信端末決定部208は、データリストテーブル206の内容を参照して、送信端末通知要求パケットに含まれるデータ識別情報の配信要求データを保有する端末を探索し、端末503及び端末505を見つける。そして、送信端末決定部208は、端末位置情報記憶部203に記憶保持されている端末位置情報を参照して、端末503及び端末505のうち端末501(データ受信端末)に最もネットワーク上の位置が近接した端末を調べ、最もネットワーク上の位置が近接した端末503をデータ送信端末に決定する(ステップS252)。送信端末通知部209は、端末501に対して、端末503を示す端末識別情報を含む送信端末通知パケットを送信する(ステップS253)。
端末501は、配信管理装置200から送信端末通知パケットを受信する。そして、端末501は、送信端末通知パケットに含まれる端末識別情報の端末503に対して、配信要求データの配信を要求するための、配信要求データを示すデータ識別情報を含むデータ送信要求パケットを送信する(ステップS254)。端末503は、データ送信要求パケットを受信し、データ送信要求パケットに含まれるデータ識別情報の配信要求データを端末501へ送信する。端末501は、端末503から配信要求データを受信する(ステップS255)。
このように、データ受信端末はデータが経由するルータの数が少ないデータ送信端末からデータの配信を受けることができるので、ネットワーク上のトラフィックを効果的に抑えることができ、効率的なデータ伝送を実現することができる。
≪第2の実施の形態≫
以下、本発明の第2の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
ルータには、例えば下層ネットワークに接続される端末装置間で送受信されるデータを上層ネットワークに転送することなく折り返してデータ転送を行う機能(以下、「折り返し機能」と言う。)を備えたルータと、折り返し機能を備えていないルータとが存在する。第1の実施の形態ではネットワーク上の端末の位置を認識するに際してルータに両者が存在することを考慮していないが、第2の実施の形態はルータに両者が存在することを考慮してネットワーク上の端末の位置を認識するものである。
本実施の形態において、ネットワーク及びルータに関しては、説明の便宜上、第1の実施の形態と同じ符号を付す。また、それ以外の構成要素に関しては、第1の実施の形態の構成要素と実質的に同じ構成要素には同じ符号を付し、その説明が適用できるため本実施の形態ではその説明を省略し、或いは、簡単な記載に留める。
<ネットワーク位置認識システムのシステム構成>
図11は、第2の実施の形態におけるネットワーク位置認識システム1aの構成図であり、図12は、図11の一部のネットワーク経路を示す図である。
図11のネットワーク位置認識システム1aには、経路探索利用装置100と、端末位置認識装置150aと、配信管理装置200と、ネットワーク300と、端末群500とが存在する。但し、本実施の形態では、端末群500内の端末501〜506がデータの配信先及びデータの配信元となる端末とする。なお、データの配信先及びデータの配信元となる端末の数は特に限定されるものではない。
図11の網掛を施したネットワーク311,321,345内のルータは上述した折り返し機能を有するルータであり、それ以外のネットワーク内のルータは折り返し機能を有していないルータである。図12の網掛を施したルータR311,R321,R345は折り返し機能を有するルータであり、それ以外のルータは折り返し機能を有さないルータである。
端末位置認識装置150aは、第1の実施の形態で説明した端末位置認識装置150の動作に加え、次の動作を行う。端末位置認識装置150aは、端末501〜506から経路探索利用装置100までのネットワーク経路の経路情報から作成した端末位置情報から、データを折り返して送信しないルータ(下層ネットワークからのデータを単に上層ネットワークへ転送するルータ)を示すルータ識別情報を削除することによって、端末位置情報を修正する。
端末501〜506は、第1の実施の形態で説明した動作に加え、端末位置認識装置150aから要求された、自端末から他の端末に至るまでに存在するルータを示すルータ識別情報を列挙したネットワーク経路の経路情報(以下、「端末間経路情報」と言う。)を取得し、取得したネットワーク経路の端末間経路情報を端末位置認識装置150aに対して送信する。
[端末位置認識装置の構成]
図13は、図11の端末位置認識装置150aの構成図である。端末位置認識装置150aは、経路情報受信部151と、経路情報格納部152と、経路情報テーブル153と、端末位置情報作成部154と、端末位置情報記憶部155aと、端末位置情報送信部156aと、端末間経路情報要求部161と、端末間経路情報受信部162と、端末間経路情報格納部163と、端末間経路情報テーブル164と、端末位置情報修正部165とを備える。
経路位置情報記憶部155aは、端末位置情報作成部154によって作成された図5に一例を示す端末位置情報を記憶するとともに、端末位置情報修正部165によって修正された図15に一例を示す端末位置情報を記憶するための例えば半導体メモリやHDDなどの記憶デバイスである。
端末間経路情報要求部161は、端末位置情報記憶部155aに記憶保持されている端末位置情報作成部154によって作成された端末位置情報を参照して、同じルータに接続された1以上の端末を端末グループとして特定する。そして、端末間経路情報要求部161は、特定した端末グループに基づいて、端末グループ毎に、一の端末に対して当該一の端末から同じ端末グループに属する他の端末までのネットワーク経路の端末間経路情報を要求するための端末間経路情報要求パケットを送信する。また、端末間経路情報要求部161は、特定した端末グループに基づいて、異なる端末グループの組み合わせ毎に、一方の端末グループに属する一の端末に対して当該一の端末から他方の端末グループ内に属する一の端末までのネットワーク経路の端末間経路情報を要求するための端末間経路情報要求パケットを送信する。なお、以下において、端末間経路情報要求パケットが送信される端末を「経路探索端末」と言い、ネットワーク経路の端末間経路情報の取得の際に経路探索端末の相手となる端末を「経路探索利用端末」と言う。
端末間経路情報受信部162は、経路情報要求パケットを送信した経路探索端末から、経路探索端末から経路探索利用端末に至るまでに存在するルータを識別するルータ識別情報を列挙したネットワーク経路の端末間経路情報を含む端末間経路情報通知パケットを受信し、ネットワーク経路の端末間経路情報を端末間経路情報格納部163へ出力する。
なお、端末間経路情報要求部161と端末間経路情報受信部162とが、端末間経路情報入手部の一例に該当する。
端末間経路情報格納部163は、端末間経路情報テーブル164に、経路探索端末から経路探索利用端末までの端末間経路情報であることを示す情報(以下、「端末間識別情報」と言う。)に、端末間経路情報受信部162から受け取ったネットワーク経路の端末間経路情報を対応させて格納する。
端末間経路情報テーブル164は、例えば半導体メモリやHDDなどの記憶デバイスに記憶保持されており、その一例を図14に示す。図14に一例を示す端末間経路情報テーブル164には、端末グループ毎に、及び、異なる端末グループの組み合わせ毎に、端末間識別情報「501=>502」、「503=>504」、「505=>506」、「501=>503」、「503=>505」、「505=>501」に対応させて、経路探索端末から経路探索利用端末までのネットワーク経路の端末経路情報L501−502、L503−504、L505−506、L501−503、L503−505、L505−501が記憶保持されている。なお、「A=>B」に対応するネットワーク経路の端末間経路情報は端末Aから端末Bまでのネットワーク経路の端末間経路情報である。
端末位置情報修正部165は、端末間経路情報テーブル164の内容を参照して、端末位置情報記憶部155aに記憶保持されている端末位置情報作成部154によって作成された端末位置情報から、データを折り返して送信しないルータ(下層ネットワークからのデータを単に上層ネットワークへ転送するルータ)を示すルータ識別情報を削除する。例えば、端末位置情報修正部165は、端末位置情報作成部154によって作成された端末位置情報において、当該端末位置情報に含まれるルータ識別子のうち、端末間経路情報テーブルの何れの端末経路情報においても端末経路情報で最上位のルータ識別子になっていないルータ識別子を削除する。これによって、端末位置情報修正部165は、端末位置情報作成部154によって作成された端末位置情報を修正し、修正した端末位置情報を端末位置情報記憶部155aに格納する。
例えば、端末位置情報修正部165は、図14に示す端末間経路情報テーブル164の内容を参照して、図5に示す端末位置情報からデータを折り返して送信しないルータを示すルータ識別情報を削除することによって、図5に示す端末位置情報を図15に示す端末位置情報に修正する。なお、図15では、端末501,502,503,504が同じ端末グループGAに属し、端末505,506,503,504が同じ端末グループGBに属する。
端末位置情報送信部156aは、端末位置情報記憶部155aに記憶保持されている端末位置情報修正部165によって修正された端末位置情報を含む端末位置通知パケットを配信管理装置200へ送信する。
<ネットワーク位置認識システムのシステム動作>
[ネットワーク経路の端末間経路情報の取得動作]
図16は、図11のネットワーク位置認識システム1aにおいて行われるネットワーク経路の経路情報の取得の動作に関する動作シーケンス例である。但し、図16の動作シーケンス例は、端末位置認識装置150aが端末501に対して端末501から端末503までのネットワーク経路の端末間経路情報を要求して、端末501から端末503までのネットワーク経路の端末間経路情報を端末501から取得する場合の動作シーケンス例を表している。なお、異なる端末間のネットワーク経路の経路情報の取得に関する動作については、端末間のルータが異なることを踏まえれば、図16の動作シーケンス例の説明を適用できる。
端末位置認識装置150a内の端末間経路情報要求部161は、端末501に対して端末501から端末503までのネットワーク経路の端末間経路情報を要求するための端末間経路情報要求パケットを送信する(ステップS301)。
端末501は、端末位置認識デバイス150aからの端末間経路情報要求パケットを受けて、tracerouteコマンドを利用して、端末501から端末503までのネットワーク経路の端末間経路情報の取得動作を開始する。まず、端末501は、TTL=1のパケットを端末503に対して送信する。ルータR341は当該パケットを受信し、TTLの値を1減算し、TTL=0となったので、パケットを破棄し、端末501に対して自身のルータ識別情報を含むエラー応答パケットを返信する。端末501は、このエラー応答パケットを受信し、ルータR341のルータ識別情報を入手する(ステップS302)。
続いて、端末501は、TTL=2のパケットを端末503に対して送信する。ルータR341は、当該パケットを受信し、TTLの値を1減算する。そして、TTL≠0であるので、折り返し機能を有さないルータR341は、TTL=1のパケットを上位階層のルータR331へ転送する。ルータR331は、TTL=1のパケットを受信し、TTLの値を1減算し、TTL=0となったので、パケットを破棄し、端末501に対して自身のルータ識別情報を含むエラー応答パケットを返信する。端末501は、このエラー応答パケットを受信し、ルータR331のルータ識別情報を入手する(ステップS303)。
続いて、端末501は、TTL=3のパケットを端末503に対して送信する。ルータR341,R331は、受信したパケットのTTLの値を1減算しながら、折り返し機能を有さないので、上位階層のルータに対してパケットの転送を行う。ルータR321は、TTL=1のパケットを受信し、TTLの値を1減算し、TTL=0となったので、パケットを破棄し、端末501に対して自身のルータ識別情報を含むエラー応答パケットを返信する。端末501は、このエラー応答パケットを受信し、ルータR321のルータ識別情報を入手する(ステップS304)。
続いて、端末501は、TTL=4のパケットを端末503に対して送信する。ルータR341,R331は、受信したパケットのTTLの値を1減算しながら、折り返し機能を有さないので、上位階層のルータに対してパケットの転送を行う。ルータR321は、TTL=2のパケットを受信し、TTLの値を1減算する。そして、TTL≠0であるので、折り返し機能を有するルータR321は、TTL=1のパケットを下位階層のルータR332へ転送する。ルータR332は、TTL=1のパケットを受信し、TTLの値を1減算し、TTL=0となったので、パケットを破棄し、端末501に対して自身のルータ識別情報を含むエラー応答パケットを返信する。端末501は、このエラー応答パケットを受信し、ルータR332のルータ識別情報を入手する(ステップS305)。
続いて、端末501は、TTL=5のパケットを端末503に対して送信する。ルータR341,R331,R321,R332は、受信したパケットのTTLの値を1減算しながら、パケットの転送を行う。ルータR344は、TTL=1のパケットを受信し、TTLの値を1減算し、TTL=0となったので、パケットを破棄し、端末501に対して自身のルータ識別情報を含むエラー応答パケットを返信する。端末501は、このエラー応答パケットを受信し、ルータR344のルータ識別情報を入手する(ステップS306)。
続いて、端末501は、TTL=6のパケットを端末503に対して送信する。ルータR341,R331,R321,R332,R344は、受信したパケットのTTLの値を1減算しながら、パケットの転送を行う。端末503は、TTL=1のパケットを受信し、TTLの値を1減算し、TTL=0となったので、パケットを破棄し、端末501に対して到達応答パケットを返信する。端末501は、この到達応答パケットを受信する(ステップS307)。これにより、端末501は、tracerouteコマンドを利用したネットワーク経路の経路情報の取得処理を完了する。
端末501は、tracerouteコマンドを利用して取得した、自端末501から端末503までのルータのルータ識別情報を入手した順に並べることによってネットワーク経路の端末間経路情報を作成し、作成したネットワーク経路の端末間経路情報を含む端末間経路情報通知パケットを端末位置認識装置150aに対して送信する(ステップS308)。
端末位置認識装置150aにおいて、端末間経路情報受信部162は端末501から端末503までのネットワーク経路の端末間経路情報を含む端末間経路情報通知パケットを端末501から受信し、端末間経路情報格納部163は端末間経路情報テーブル164に端末501から端末503までのネットワーク経路の端末間経路情報を格納する(ステップS309)。
[端末位置情報の作成及び修正動作]
図17及び図18は、図11のネットワーク位置認識システム1aにおいて行われる端末位置情報の作成及び修正の動作に関する動作シーケンス例である。
端末501〜506は、tracerouteコマンドを利用して、自端末から経路探索利用装置100までのネットワーク経路の経路情報を作成し、自端末を示す端末識別情報と作成したネットワーク経路の経路情報とを含む経路情報通知パケットを端末位置認識装置150aに対して送信する。そして、端末位置認識装置150aにおいて、経路情報受信部151は端末501〜506から経路情報通知パケットを受信し、経路情報格納部152は経路情報テーブル153に端末501〜506を示す端末識別情報に対応させて端末501〜506において作成されたネットワーク経路の経路情報を格納する(ステップS351〜S356)。なお、ステップS351〜ステップS356における「経路情報(A=>100)」は、端末Aから経路探索利用装置100までのネットワーク経路の経路情報を表す。
端末位置認識装置150aにおいて、端末位置情報作成部154は、図4に示す経路情報テーブル153の内容から、図5に示すネットワーク上の端末501〜506の位置を示す端末位置情報を作成し、作成した端末位置情報を端末位置情報記憶部155aに格納する(ステップS357)。
端末位置認識装置150aにおいて、端末間経路情報要求部161は、図5に示す端末位置情報を参照して、同じルータに接続された1以上の端末を端末グループとして特定する。そして、端末間経路情報要求部161は、特定した端末グループに基づいて、端末グループG1の端末501に対して、端末501から同じ端末グループG1の端末502までのネットワーク経路の端末間経路情報を要求するための端末間経路情報要求パケットを送信する(ステップS358)。端末501は、端末間経路情報要求パケットの受信を受けて、tracerouteコマンドを利用して、端末501から端末502までのネットワーク経路の端末間経路情報を作成し、作成したネットワーク経路の端末間経路情報を含む端末間経路情報通知パケットを端末位置認識装置150aに対して送信する。そして、端末位置認識装置150aにおいて、端末間経路情報受信部162は端末501から端末間経路情報通知パケットを受信し、端末間経路情報格納部163は端末間経路情報テーブル164にネットワーク経路の端末間経路情報を格納する(ステップS359)。
端末位置認識装置150aにおいて、端末間経路情報要求部161は、図5に示す端末位置情報を参照して特定した端末グループに基づいて、端末グループG2の端末503に対して、端末503から同じ端末グループG2の端末504までのネットワーク経路の端末間経路情報を要求するための端末間経路情報要求パケットを送信する(ステップS360)。端末503は、端末間経路情報要求パケットの受信を受けて、tracerouteコマンドを利用して、端末503から端末504までのネットワーク経路の端末間経路情報を作成し、作成したネットワーク経路の端末間経路情報を含む端末間経路情報通知パケットを端末位置認識装置150aに対して送信する。そして、端末位置認識装置150aにおいて、端末間経路情報受信部162は端末503から端末間経路情報通知パケットを受信し、端末間経路情報格納部163は端末間経路情報テーブル164にネットワーク経路の端末間経路情報を格納する(ステップS361)。
端末位置認識装置150aにおいて、端末間経路情報要求部161は、図5に示す端末位置情報を参照して特定した端末グループに基づいて、端末グループG3の端末505に対して、端末505から同じ端末グループG3の端末506までのネットワーク経路の端末間経路情報を要求するための端末間経路情報要求パケットを送信する(ステップS362)。端末505は、端末間経路情報要求パケットの受信を受けて、tracerouteコマンドを利用して、端末505から端末506までのネットワーク経路の端末間経路情報を作成し、作成したネットワーク経路の端末間経路情報を含む端末間経路情報通知パケットを端末位置認識装置150aに対して送信する。そして、端末位置認識装置150aにおいて、端末間経路情報受信部162は端末505から端末間経路情報通知パケットを受信し、端末間経路情報格納部163は端末間経路情報テーブル164にネットワーク経路の端末間経路情報を格納する(ステップS363)。
端末位置認識装置150aにおいて、端末間経路情報要求部161は、図5に示す端末位置情報を参照して特定した端末グループに基づいて、端末グループG1の端末501に対して、端末501から異なる端末グループG2の端末503までのネットワーク経路の端末間経路情報を要求するための端末間経路情報要求パケットを送信する(ステップS364)。端末501は、端末間経路情報要求パケットの受信を受けて、tracerouteコマンドを利用して、端末501から端末503までのネットワーク経路の端末間経路情報を作成し、作成したネットワーク経路の端末間経路情報を含む端末間経路情報通知パケットを端末位置認識装置150aに対して送信する。そして、端末位置認識装置150aにおいて、端末間経路情報受信部162は端末501から端末間経路情報通知パケットを受信し、端末間経路情報格納部163は端末間経路情報テーブル164にネットワーク経路の端末間経路情報を格納する(ステップS365)。
端末位置認識装置150aにおいて、端末間経路情報要求部161は、図5に示す端末位置情報を参照して特定した端末グループに基づいて、端末グループG2の端末503に対して、端末503から異なる端末グループG3の端末505までのネットワーク経路の端末間経路情報を要求するための端末間経路情報要求パケットを送信する(ステップS366)。端末503は、端末間経路情報要求パケットの受信を受けて、tracerouteコマンドを利用して、端末503から端末505までのネットワーク経路の端末間経路情報を作成し、作成したネットワーク経路の端末間経路情報を含む端末間経路情報通知パケットを端末位置認識装置150aに対して送信する。そして、端末位置認識装置150aにおいて、端末間経路情報受信部162は端末503から端末間経路情報通知パケットを受信し、端末間経路情報格納部163は端末間経路情報テーブル164にネットワーク経路の端末間経路情報を格納する(ステップS367)。
端末位置認識装置150aにおいて、端末間経路情報要求部161は、図5に示す端末位置情報を参照して特定した端末グループに基づいて、端末グループG3の端末505に対して、端末505から異なる端末グループG1の端末501までのネットワーク経路の端末間経路情報を要求するための端末間経路情報要求パケットを送信する(ステップS368)。端末505は、端末間経路情報要求パケットの受信を受けて、tracerouteコマンドを利用して、端末505から端末501までのネットワーク経路の端末間経路情報を作成し、作成したネットワーク経路の端末間経路情報を含む端末間経路情報通知パケットを端末位置認識装置150aに対して送信する。そして、端末位置認識装置150aにおいて、端末間経路情報受信部162は端末505から端末間経路情報通知パケットを受信し、端末間経路情報格納部163は端末間経路情報テーブル164にネットワーク経路の端末間経路情報を格納する(ステップS369)。
端末位置認識装置150aにおいて、端末位置情報修正部165は、端末位置情報記憶部155aに記憶保持されているステップS357で作成された端末位置情報を、端末間経路情報テーブル164の内容を参照して修正し、修正した端末位置情報を端末位置情報記憶部155aに格納する(ステップS370)。
端末位置認識装置150aにおいて、端末位置情報送信部156aは、端末位置情報記憶部155aに記憶保持されているステップS370で修正された端末位置情報を含む端末位置通知パケットを配信管理装置200に対して送信する。配信管理装置200において、端末位置情報受信部201は端末位置認識装置150から端末位置情報を含む端末位置通知パケットを受信し、端末位置情報格納部202は端末位置情報記憶部203に端末位置情報を格納する(ステップS371)。
これによれば、端末501〜504が同じ下層のサブネットワークに位置することを認識することが可能になる。P2Pにおけるデータ転送のトラフィックを低減するため、今後より下層でのデータの折り返しが可能になっていくことが予測され、端末位置情報作成部154で作成された端末位置情報を端末位置情報修正部165で簡素化することの効果が期待される。
≪第3の実施の形態≫
以下、本発明の第3の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。但し、第3の実施の形態は、第1の実施の形態に、端末群内の端末にデータを供給するデータ供給装置を追加したものである。なお、本実施の形態において、第1の実施の形態の構成要素と実質的に同じ構成要素には同じ符号を付し、その説明が適用できるため本実施の形態ではその説明を省略し、或いは、簡単な記載に留める。
<ネットワーク位置認識システムのシステム構成>
図19は、第3の実施の形態におけるネットワーク位置認識システム1bの構成図である。図19のネットワーク位置認識システム1bには、ネットワーク位置認識システム1の構成要素の他に、データ供給装置250が存在する。データ供給装置250は、ネットワーク上の端末にデータを供給するための装置である。
端末位置認識装置150は、端末501〜506の夫々から、端末501〜506から経路探索利用装置100までのネットワーク経路の経路情報を入手するとともに、データ供給装置250から、データ供給装置250から経路探索利用装置100までのネットワーク経路の経路情報を入手する。端末位置認識装置150は、端末501〜506及びデータ供給装置250の夫々から入手したネットワーク経路の経路情報L501〜L506及び経路情報L250を経路情報テーブル153に格納する。このときの経路情報テーブル153の内容を図20に示す。
端末位置認識装置150は、図20に示す経路情報テーブル153の内容から、図21に示すネットワーク上の端末501〜506及びデータ供給装置250の夫々の位置を示す端末位置情報を作成し、作成した端末位置情報を配信管理装置200へ送信する。
端末群500内の端末501〜506の何れにも保有されていないデータが最初に端末501〜506の何れかに送信されるとき、配信管理装置200は、端末位置認識装置150から受け取った端末位置情報に基づいてデータ供給配信装置250にネットワーク上の位置が最も近接した端末をデータが送信される端末に決定する。これによって、データ供給装置250から当該データ供給装置250にネットワーク上の位置が近接した端末へデータの転送が行われる。
≪第4の実施の形態≫
以下、本発明の第4の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。但し、第4の実施の形態は、第3の実施の形態に、データを送信する端末としてのみ使用される端末(以下、「送信専用端末」と言う。)を追加したものである。なお、本実施の形態において、第1及び第3の実施の形態の構成要素と実質的に同じ構成要素には同じ符号を付し、その説明が適用できるため本実施の形態ではその説明を省略し、或いは、簡単な記載に留める。
<ネットワーク位置認識システムのシステム構成>
図22は、第4の実施の形態におけるネットワーク位置認識システム1cの構成図である。図22のネットワーク位置認識システム1cには、経路探索利用装置100と、端末位置認識装置150と、配信管理装置200と、データ供給装置250と、送信専用端末管理装置280と、ネットワーク300と、端末群500aとが存在する。
端末群500a内には、データの配信先及びデータの配信元となる端末501〜506と、データの送信のみ行う端末(送信専用端末)551〜558とが含まれている。なお、データの配信先及びデータの配信元となる端末の数は特に限定されるものではない。また、送信専用端末の数は特に限定されるものではない。
送信専用端末551〜558には事前にデータ供給装置250から他の端末(例えば、端末501〜506)へ供給するデータが転送され、送信専用端末551〜558はデータ供給装置250から受け取ったデータを記憶保持している。また、送信専用端末551〜558は、他の端末(例えば、端末501〜506)から配信要求データを示すデータ識別情報を含むデータ送信要求パケットを受信し、配信要求データを他の端末へ送信するための処理部(以下、「制御対象処理部」と言う。)の稼働状況が送信専用端末管理装置280によって制御される。
但し、送信専用端末551〜558の夫々に対する事前のデータの供給は、データ供給装置250が保有する全データであってもよい。また、送信専用端末551〜558に対する事前のデータの供給は、データ供給装置250が保有する一部のデータであってもよく、送信専用端末551〜558を合わせてデータ供給装置250が保有する全データが供給されるようにしてもよい。なお、送信専用端末551〜558を合わせてもデータ供給装置250が保有する全データが供給されていなくてもよい。
また、送信専用端末551〜558は、専用の装置であってもよく、HDDレコーダなどの民生品の一部に送信専用端末としての機能を搭載したものであってもよい。
送信専用端末551〜558は、自身を示す端末識別情報と自身から経路探索利用装置100までのネットワーク経路の経路情報とを含む経路情報通知パケットを端末位置認識装置150へ送信する。また、送信専用端末551〜558は、自身を示す端末識別情報と自身が保有する保有データを示すデータ識別情報を列挙したデータリスト情報とを含むデータリスト通知パケットを配信管理装置200に対して送信する。更に、送信専用端末551〜558は、他の端末から配信要求データを示すデータ識別情報を含むデータ送信要求パケットを受信し、他の端末に対して配信要求データを送信する。
送信専用端末管理装置280は、送信専用端末551〜558の制御対象処理部の稼働状況を管理するための、図23に一例を示す稼働状況管理テーブルを保有している。なお、稼働状況管理テーブルは送信専用端末管理装置280が有する例えば半導体メモリやHDDなどの記憶デバイスに記憶されている。図23に一例を示す稼働状況管理テーブルには、送信専用端末551〜558毎に稼働予定時間が格納されている。
送信専用端末管理部280は、稼働状況管理テーブルの内容を参照して、時間管理の元で、稼働予定時間の時間帯の最初に送信専用端末551〜558の制御対象処理部を稼働させ、当該時間帯の最後に送信専用端末551〜558の制御対象処理部を停止させる。
端末位置認識装置150は、端末501〜506、データ供給装置250、及び送信専用端末551〜558の夫々からネットワーク経路の経路情報を受け取る。そして、端末位置認識装置150は、端末501〜506、データ供給装置250、及び送信専用端末551〜558の夫々から受け取ったネットワーク経路の経路情報を利用して、ネットワーク上の端末501〜506、データ供給装置250、及び送信専用端末551〜558の夫々の位置を示す端末位置情報を作成し、作成した端末位置情報を配信管理装置200へ送信する。
配信管理装置200は、送信専用端末管理装置280から送信専用端末501〜508の夫々の稼働状況の通知を受け、端末位置認識装置150から受け取った端末位置情報を利用して、端末501〜506とデータ供給装置250と稼働している送信専用端末551〜558との中からデータ送信端末の決定を行う。
本実施の形態によれば、事前にデータ供給装置250から送信専用端末501〜508へデータ供給することによって、端末501〜508がデータを受信する際のネットワーク上のトラフィックを低く抑えることができる可能性がある。
≪補足≫
本発明は上記の実施の形態で説明した内容に限定されず、本発明の目的とそれに関連又は付随する目的を達成するためのいかなる形態においても実施可能であり、例えば、以下であってもよい。
(1)上記の各実施の形態では、経路探索利用装置100は、ネットワーク階層の最上層のサブネットワーク301内のルータR301に接続されているものとしたが、これに限らず、任意のサブネットワーク内のルータに接続されていてもよい。
(2)上記の各実施の形態では、データ受信端末にネットワーク上の位置が最も近接した端末をデータ送信端末としたが、これに限定されるものではなく、データ受信端末にネットワーク上の位置が近接した複数の端末の中の1つの端末(例えば、現時点での処理負荷の小さい端末)をデータ送信端末とするようにしてもよい。
また、配信管理装置は、端末間でデータの送受信が行われる場合に、上記の実施の形態で作成された端末位置情報又は修正された端末位置情報を用いて、データの送信を行う送信端末、又は、データの受信を行う受信端末の決定を行うようにしてもよい。
例えば、配信管理装置は、端末位置情報に基づいて、データを受信しようとする端末にネットワーク上の位置が近い端末を送信端末に決定し、或いは、データを送信しようとする端末にネットワーク上の位置が近い端末を受信端末に決定する。これによれば、端末間でデータの送受信が行われる際の、ネットワーク上のトラフィックを効果的に抑えることができる。
或いは、配信管理装置は、端末位置情報に基づいて、データを受信しようとする端末にネットワーク上の位置が遠い端末を送信端末に決定し、或いは、データを送信しようとする端末にネットワーク上の位置が遠い端末を受信端末に決定する。これによれば、ネットワーク上で離れた位置の端末同士が同じデータを保有することが可能になるので、火災や自然災害などの発生時にデータが失われてしまう可能性を低く抑えることが可能になる。
(3)上記の各実施の形態では、端末501〜506などから経路探索利用装置100までのネットワーク経路の経路情報の取得、及び、一の端末(経路探索端末)から他の端末(経路探索利用端末)までのネットワーク経路の端末間経路情報の取得を、tracerouteコマンドを利用して行うとしたが、これに限定されるものではなく、例えば、Windows(登録商標)のtracertコマンドを利用して端末501〜506などから経路探索利用装置100までのネットワーク経路の経路情報を取得し、経路探索端末から経路探索利用端末までのネットワーク経路の端末間経路情報を取得するなど、ネットワーク経路の経路情報を取得することができる方法であればどのような方法を利用してネットワーク経路の経路情報を取得するようにしてもよい。
(4)上記の第3の実施の形態では、端末501〜506の何れにも保有されていないデータを最初にデータ供給装置250から端末へ転送する場合に、データの転送先となる端末の数が1つであるとしたが、これに限定されるものではなく、2以上の端末へ転送するようにしてもよい。
(5)上記の第3の実施の形態で説明したデータ供給装置250を、端末501〜506がデータを受信しようとする場合に、端末501〜506が受信しようとするデータを端末501〜506に対して送信する装置として利用するようにしてもよい。
(6)上記の第3の実施の形態では、端末501〜506の何れにも保有されていないデータを最初にデータ供給装置250から端末へ転送する場合に、データ供給装置250にネットワーク上の位置が最も近接した端末を転送先の端末としているが、これに限定されるものではなく、例えば、データ供給装置250にネットワーク上の位置が最も離れた端末を転送先の端末としてもよい。
(7)上記の第4の実施の形態では、送信専用端末管理装置280は、稼働状況管理テーブル(図23参照)を参照して、時間管理の元で、送信専用端末551〜558を稼働させるなど、送信専用端末551〜558の稼働状況を管理するとしたが、これに限定されるものではなく、例えば、送信専用端末管理装置280は、送信専用端末551〜558の全部又は一部を常時稼働するように送信専用端末551〜558の稼働状況を管理するようにしてもよい。
(8)上記の第4の実施の形態では、送信専用端末551〜558の数を固定としているが、これに限定されるものではなく、例えば、送信専用端末管理装置280は、データ転送負荷、言い換えると、データを受信しようとする端末の数などに応じて、送信専用端末551〜558の稼働状況の管理を行っても良い。この場合、例えば、送信専用端末管理装置280は、データ転送負荷が大きい場合には、多くの送信専用端末を稼働させ、データ転送負荷が小さい場合には、少ない送信専用端末を稼働させるようにする。
(9)上記の第4の実施の形態では、送信専用端末551〜558の稼働予定時間を固定としているが、これに限定されるものではなく、例えば、送信専用端末管理装置280は、送信専用端末551〜558の稼働予定時間を増減させるようにしてもよく、送信専用端末553,554,556の稼働予定時間を増減させた稼働管理状況テーブルの内容の一例を図24に示す。
(10)上記の第4の実施の形態を、図25に示すネットワーク位置認識システム1dのように変形することができる。この変形例では、端末提供事業者は、経路探索利用装置100と端末位置認識装置150と送信専用端末管理装置280とをネットワーク上に設置する。データ配信事業者(A)は、配信管理装置200とデータ供給装置250と実質的に同じ機能を有する配信管理装置200Aとデータ供給装置250Aとをネットワーク上に設置する。データ配信事業者(B)は、配信管理装置200とデータ供給装置250と実質的に同じ機能を有する配信管理装置200Bとデータ供給装置250Bとをネットワーク上に設置する。
データ配信事業者(A)とデータ配信事業者(B)は、それぞれ異なるデータ転送ルールや認証方法などを用いることが多く、またデータ配信方法も変更することがあるため、送信専用端末の機能はデータ配信事業者に応じて変更する必要がある。
送信専用端末管理装置280は、送信専用端末551〜558の一部をデータ配信事業者(A)に割り当て、残りをデータ配信事業者(B)に割り当てる。データ配信事業者(A)及びデータ配信事業者(B)はそれぞれ割り当てられた送信専用端末に対して自らが配信を行うために必要な設定等を行う。これにより、送信専用端末551〜558は割り当てられたデータ配信事業者のデータ配信方法などに対応した動作に切り替えて動作を行う。
これによれば、送信専用端末をデータ配信事業者の必要性に応じてネットワーク上に配置することが可能となり、データ配信時のネットワークのトラフィックを低く抑えつつ、安定したデータ転送が可能になる。
(11)上記の各実施の形態で説明した内容及び上記の補足の内容を適宜組み合わせることによって、ネットワーク位置認識システムやそれに含まれる各装置を変形することが可能である。例えば、第2の実施の形態で説明した端末位置認識装置150aを、第3及び第4の実施の形態並びに第4の実施の形態の端末位置認識装置150に置き換えることができる。
(12)上記の各実施の形態では、経路探索利用装置100、端末位置認識装置150,150a、配信管理装置200、データ供給装置250、送信専用端末管理装置280などは夫々独立した装置としたが、これに限定されるものではなく、上記の実施の形態や補足で説明した複数の装置(経路探索利用装置、端末位置認識装置、配信管理装置、データ供給装置、送信専用端末管理装置など)の全てを一つの装置として実現してもよく、複数の装置を任意に組み合わせて複数の装置で実現してもよいことは言うまでもない。
(13)上記の各実施の形態でのネットワークの階層の深さ及びネットワークを構成するサブネットワークの数は一例であって、ネットワークが2以上の階層で構成されていれば、ネットワークの階層の深さ及びサブネットワークの数は特に限定されるものではない。
本発明は、ネットワーク上での端末の位置を認識するシステムに利用できる。
1 ネットワーク位置認識システム
100 経路探索利用装置
150,150a 端末位置認識装置
151 経路情報受信部
152 経路情報格納部
153 経路情報テーブル
154 端末位置情報作成部
155,155a 端末位置情報記憶部
156,156a 端末位置情報送信部
161 端末間経路情報要求部
162 端末間経路情報受信部
163 端末間経路情報格納部
164 端末間経路情報テーブル
165 端末位置情報修正部
200,200A,200B 配信管理装置
201 端末位置情報受信部
202 端末位置情報格納部
203 端末位置情報記憶部
204 データリスト受信部
205 データリスト格納部
206 データリストテーブル
207 送信端末通知要求受信部
208 送信端末決定部
209 送信端末通知部
250,250A,250B データ供給装置
280 送信専用端末管理装置
300 ネットワーク
500 端末群
501〜506 端末

Claims (15)

  1. 複数の端末と、夫々が中継装置を有するサブネットワークを階層的に接続したネットワーク上の端末の位置を認識する端末位置認識装置と、任意の前記中継装置に接続された経路探索利用装置とを備えるネットワーク位置認識システムにおいて、
    前記端末位置認識装置は、
    前記端末の夫々から、自端末から前記経路探索利用装置までのネットワーク経路上に存在する夫々の中継装置を示す中継装置識別情報を列挙した経路情報を受信する経路情報受信部と、
    前記端末の夫々から受信した前記経路情報に基づいて、前記中継装置間の接続関係及び前記中継装置と前記端末間の接続関係を表した端末位置情報を作成する端末位置情報作成部と、
    を備えるネットワーク位置認識システム。
  2. 前記ネットワーク位置認識システムは、
    前記端末間でデータの送受信が行われる場合に、前記端末位置情報作成部にて作成された前記端末位置情報に基づいて、データの送信を行う送信端末、又は、データの受信を行う受信端末の決定を行う配信管理装置
    を更に備える請求項1記載のネットワーク位置認識システム。
  3. 前記配信管理装置は、
    データを受信しようとする端末にネットワーク上の位置が近い端末を前記送信端末に決定し、又は、データを送信しようとする端末にネットワーク上の位置が近い端末を前記受信端末に決定する
    請求項2記載のネットワーク位置認識システム。
  4. 前記配信管理装置は、
    データを受信しようとする端末にネットワーク上の位置が遠い端末を前記送信端末に決定し、又は、データを送信しようとする端末にネットワーク上の位置が遠い端末を前記受信端末に決定する
    請求項2記載のネットワーク位置認識システム。
  5. 前記配信管理装置は、
    前記端末の夫々が保有するデータを示すデータ識別情報を列挙したデータリスト情報を記憶するデータリスト記憶部と、
    前記端末位置情報作成部にて作成された前記端末位置情報及び前記データリスト記憶部に記憶されている前記データリスト情報に基づいて、データを受信しようとする端末が受信しようとするデータを保有する端末の中から前記送信端末を決定する送信端末決定部と、
    前記データを受信しようとする端末に対して送信端末決定部にて決定された前記送信端末を通知する送信端末通知部と、
    を備える請求項2記載のネットワーク位置認識システム。
  6. 最初に前記複数の端末のうちの1以上の前記端末にデータを供給するデータ供給装置
    を更に備える請求項2記載のネットワーク位置認識システム。
  7. データを受信しようとする端末に当該データを供給するデータ供給装置
    を更に備える請求項2記載のネットワーク位置認識システム。
  8. 前記複数の端末以外のデータの送信のみ行う1以上の送信専用端末と、
    前記送信専用端末の稼働状況を管理する端末管理装置と、
    を更に備える請求項2記載のネットワーク位置認識システム。
  9. 前記端末管理装置は、
    前記送信専用端末を常時稼働させる
    請求項8記載のネットワーク位置認識システム。
  10. 前記端末管理装置は、
    前記送信専用端末を時間管理の元で、稼働させる
    請求項8記載のネットワーク位置認識システム。
  11. 前記端末管理装置は、
    前記送信専用端末をデータ転送負荷に応じて稼働させる
    請求項8記載のネットワーク位置認識システム。
  12. 前記送信専用端末は、データ配信方法に対応した動作に切り替えて動作を行う
    請求項8記載のネットワーク位置認識システム。
  13. 前記端末位置認識装置は、
    前記端末位置情報作成部にて作成された端末位置情報において、同じ中継装置に接続された1以上の端末を端末グループとして特定し、特定した端末グループを基に、端末グループ毎に、同じ端末グループの一の端末から他の端末までに存在する夫々の中継装置を示す中継装置識別情報を列挙した端末間経路情報を当該一の端末から入手するとともに、異なる端末グループの組み合わせ毎に、一方の端末グループの一の端末から他方の端末グループの一の端末までに存在する夫々の中継装置を示す中継装置識別情報を列挙した端末間経路情報を当該一方の端末グループの一の端末から入手する端末間経路情報入手部と、
    前記端末間経路情報入手部によって入手された前記端末間経路情報に基づいて、前記端末位置情報作成部によって作成された端末位置情報から、データを折り返して送信しない中継装置を示す中継装置識別情報を削除することによって、当該端末位置情報を修正する端末位置情報修正部と、
    を更に備えた請求項1記載のネットワーク位置認識システム。
  14. 複数の端末と、任意の中継装置に接続された経路探索利用装置とに接続され、夫々が前記中継装置を有するサブネットワークを階層的に接続したネットワーク上の端末の位置を認識する端末位置認識装置であって、
    前記端末の夫々から、自端末から前記経路探索利用装置までのネットワーク経路上に存在する夫々の中継装置を示す中継装置識別情報を列挙した経路情報を受信する経路情報受信部と、
    前記端末の夫々から受信した前記経路情報に基づいて、前記中継装置間の接続関係及び前記中継装置と前記端末間の接続関係を表した端末位置情報を作成する端末位置情報作成部と、
    を備える端末位置認識装置。
  15. 前記端末位置情報作成部にて作成された端末位置情報において、同じ中継装置に接続された1以上の端末を端末グループとして特定し、特定した端末グループを基に、端末グループ毎に、同じ端末グループの一の端末から他の端末までに存在する夫々の中継装置を示す中継装置識別情報を列挙した端末間経路情報を当該一の端末から入手するとともに、異なる端末グループの組み合わせ毎に、一方の端末グループの一の端末から他方の端末グループの一の端末までに存在する夫々の中継装置を示す中継装置識別情報を列挙した端末間経路情報を当該一方の端末グループの一の端末から入手する端末間経路情報入手部と、
    前記端末間経路情報入手部によって入手された前記端末間経路情報に基づいて、前記端末位置情報作成部によって作成された端末位置情報から、データを折り返して送信しない中継装置を示す中継装置識別情報を削除することによって、当該端末位置情報を修正する端末位置情報修正部と、
    を更に備えた請求項14記載の端末位置認識装置。
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