JPWO2011067953A1 - 超音波口内洗浄器 - Google Patents
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Abstract
本発明は、超音波振動が歯や歯茎に充分に作用することはいうまでもなく、製造も簡単で安価に提供できる超音波口内洗浄器を提供することを課題とする。作用部を有する基台の内側に超音波発振体を配置したヘッドを有し、基台が柔軟材により形成されているとともに、基台に柔軟材により形成された平滑な頂面を超音波放射面とした作用部を配置した。
Description
本発明は先端に超音波発振体を使用者の歯や歯茎に伝達して歯垢の除去や歯周組織の除菌、或いは歯周病を予防するなど口内を清潔にするために用いられる超音波口内洗浄器に関するものである。
従来から超音波振動エネルギーにより歯磨きを行わせるようにした超音波歯ブラシが知られており、例えば特表平7−509151号公報などに提示されている。
この超音波歯ブラシは超音波発振体から放射された超音波振動が、ブラシ毛およびブラシ毛周辺に付着する唾液、歯磨き材などを介して使用者の歯部に伝わり、歯垢菌の分解洗浄、歯茎のマッサージなどの歯磨き作用を生ずるものであり、特に、近頃は特定の周波数の記超音波振動が歯周病菌などの口内細菌の殺菌に効果があることが知られており口内洗浄用としても使用されている。
しかしながら、前記従来の超音波歯ブラシにおいて、超音波振動は水中では効率良く伝達されるが、細くて軟らかい毛で作られるブラシ毛の超音波伝達効率は水中より相当低い。また歯磨き中のブラシ毛に付着している唾液、歯磨き材なども超音波伝達に有効であるがこれらは泡、粉末などを含んでいるので水中より超音波伝達効率が低い。またブラシ毛を植設した周囲の基体側面付近から放射される超音波振動の方がブラシ毛部分よりも強い場合があり、これを考慮して超音波発振体から放射される超音波出力は口内生体組織に悪影響を及ぼさないように安全基準を超えない強さに制限される。すなわち超音波発振体からブラシ毛に向かって放射された超音波振動は、歯磨き状態の口腔内におけるブラシ毛先端部では相当減衰しており、このため超音波振動による歯磨き効果も抑えられる。この減衰を補うために超音波出力を強めることは生体安全上問題があり、口内清浄の性能を高めるためにはブラシ毛部分の超音波振動の伝達効率を向上させることが極めて重要な課題であった。
そこで、超音波を伝えやすくするための対策として、特開2004−148079号公報や特開2005−66024号公報などに提示されているように、超音波発振体の超音波振動面に対向する位置に配置した基台にゴム質等の柔軟材による突起を配置するとともにこの突起群の周囲にブラシ毛を植設したブラシヘッドを具えたものであり、前記柔軟材により形成された突起群を介して超音波振動を効率良く歯部に伝達させて歯磨き性能を高めようとしたものである。
ところが、前記基台にゴム質等の柔軟材による突起を配置するとともにこの突起群の周囲にブラシ毛を植設したブラシヘッドを具えた超音波歯ブラシは、周囲に配置したブラシ毛が歯や歯茎への接触を邪魔して充分に超音波を伝えることができなかったり、突起の周囲にブラシ毛を植設する必要から、製造工程が複雑になるとともに製品コストが高価になってしまうという問題点があった。
一方、例えば特開2006−239368号公報に提示されているように、マウスピースのような形状の口腔用衛生器具も提案されているが、装置が複雑になるとともに使用者にあわせて調整する必要があり簡便な手段とは言い難い。
この超音波歯ブラシは超音波発振体から放射された超音波振動が、ブラシ毛およびブラシ毛周辺に付着する唾液、歯磨き材などを介して使用者の歯部に伝わり、歯垢菌の分解洗浄、歯茎のマッサージなどの歯磨き作用を生ずるものであり、特に、近頃は特定の周波数の記超音波振動が歯周病菌などの口内細菌の殺菌に効果があることが知られており口内洗浄用としても使用されている。
しかしながら、前記従来の超音波歯ブラシにおいて、超音波振動は水中では効率良く伝達されるが、細くて軟らかい毛で作られるブラシ毛の超音波伝達効率は水中より相当低い。また歯磨き中のブラシ毛に付着している唾液、歯磨き材なども超音波伝達に有効であるがこれらは泡、粉末などを含んでいるので水中より超音波伝達効率が低い。またブラシ毛を植設した周囲の基体側面付近から放射される超音波振動の方がブラシ毛部分よりも強い場合があり、これを考慮して超音波発振体から放射される超音波出力は口内生体組織に悪影響を及ぼさないように安全基準を超えない強さに制限される。すなわち超音波発振体からブラシ毛に向かって放射された超音波振動は、歯磨き状態の口腔内におけるブラシ毛先端部では相当減衰しており、このため超音波振動による歯磨き効果も抑えられる。この減衰を補うために超音波出力を強めることは生体安全上問題があり、口内清浄の性能を高めるためにはブラシ毛部分の超音波振動の伝達効率を向上させることが極めて重要な課題であった。
そこで、超音波を伝えやすくするための対策として、特開2004−148079号公報や特開2005−66024号公報などに提示されているように、超音波発振体の超音波振動面に対向する位置に配置した基台にゴム質等の柔軟材による突起を配置するとともにこの突起群の周囲にブラシ毛を植設したブラシヘッドを具えたものであり、前記柔軟材により形成された突起群を介して超音波振動を効率良く歯部に伝達させて歯磨き性能を高めようとしたものである。
ところが、前記基台にゴム質等の柔軟材による突起を配置するとともにこの突起群の周囲にブラシ毛を植設したブラシヘッドを具えた超音波歯ブラシは、周囲に配置したブラシ毛が歯や歯茎への接触を邪魔して充分に超音波を伝えることができなかったり、突起の周囲にブラシ毛を植設する必要から、製造工程が複雑になるとともに製品コストが高価になってしまうという問題点があった。
一方、例えば特開2006−239368号公報に提示されているように、マウスピースのような形状の口腔用衛生器具も提案されているが、装置が複雑になるとともに使用者にあわせて調整する必要があり簡便な手段とは言い難い。
本発明は、前記のような従来の超音波歯ブラシが有している問題点を解決するためになされたものであり、超音波振動が歯や歯茎に充分に作用することはいうまでもなく、製造も簡単で安価に提供できる超音波口内洗浄器を提供するものである。
前記課題を解決するためになされた本発明である超音波口内洗浄器は、基台の内側に超音波発振体を配置したヘッドを有し、前記基台が柔軟材により形成されているとともに、前記基台に平滑な頂面を超音波放射面とした柔軟材により形成された作用部が配置されていることを特徴とする。
また、本発明において、前記基台の内側面に前記ヘッドの空所に露出する超音波発振体への密着を良好にするための突設部が設けられている場合には、超音波発振体からの超音波が確実に基台に伝達される。
更にまた、本発明において、前記作用部の超音波放射面が内方または外方へ向けて湾曲している場合には歯や歯茎に合わせて当接し易く、前記作用部が超音波発振体を配置したヘッドの周囲に被せるカバー体により形成されている場合には製造が容易であるばかりか交換も容易であり、更に、前記作用部と基台とが一体に形成されていると製造が容易で超音波の伝達も良好となる。
加えて、前記ヘッドにおける基台の内側に前記作用部用の超音波発振体とブラシ毛用の超音波発振体がそれぞれ配置されている場合にはそれぞれに充分な強さの超音波を付与することができるばかりか、前記作用部用の超音波発振体とブラシ毛用の超音波発振体がそれぞれ異なる周波数の超音波を発振可能とすることによりそれぞれの目的に応じた周波数の超音波を発振することができる。
また、本発明において、前記基台の内側面に前記ヘッドの空所に露出する超音波発振体への密着を良好にするための突設部が設けられている場合には、超音波発振体からの超音波が確実に基台に伝達される。
更にまた、本発明において、前記作用部の超音波放射面が内方または外方へ向けて湾曲している場合には歯や歯茎に合わせて当接し易く、前記作用部が超音波発振体を配置したヘッドの周囲に被せるカバー体により形成されている場合には製造が容易であるばかりか交換も容易であり、更に、前記作用部と基台とが一体に形成されていると製造が容易で超音波の伝達も良好となる。
加えて、前記ヘッドにおける基台の内側に前記作用部用の超音波発振体とブラシ毛用の超音波発振体がそれぞれ配置されている場合にはそれぞれに充分な強さの超音波を付与することができるばかりか、前記作用部用の超音波発振体とブラシ毛用の超音波発振体がそれぞれ異なる周波数の超音波を発振可能とすることによりそれぞれの目的に応じた周波数の超音波を発振することができる。
本発明によれば、超音波振動が歯や歯茎に充分に作用することはいうまでもなく、製造が容易で且つ製造コストを削減することもできる。
図1は本発明の好ましい実施形態を示すもので、(a)は正面図、(b)は側面図である。
図2は図1に示した実施の形態の要部を示す縦断部分図であり、(a)は分解図、(b)は組立図である。
図3は図1に示した実施の形態の要部を示す縦断面部分図である。
図4は図2におけるA−A線に沿う断面拡大図である。
図5は本発明の異なる実施の形態を示す部分斜視図である。
図6は図5に示した実施の形態の組み立て前の状態を示す部分斜視図である。
図7は図6のB−B線に沿う断面拡大図である。
図8は本発明の更に異なる実施の形態を示す側面図である。
図9は図8に示した実施の形態の要部における拡大断面部分図である。
図10は本発明における更にもう1つの異なる実施の形態の要部における拡大断面部分図である。
図2は図1に示した実施の形態の要部を示す縦断部分図であり、(a)は分解図、(b)は組立図である。
図3は図1に示した実施の形態の要部を示す縦断面部分図である。
図4は図2におけるA−A線に沿う断面拡大図である。
図5は本発明の異なる実施の形態を示す部分斜視図である。
図6は図5に示した実施の形態の組み立て前の状態を示す部分斜視図である。
図7は図6のB−B線に沿う断面拡大図である。
図8は本発明の更に異なる実施の形態を示す側面図である。
図9は図8に示した実施の形態の要部における拡大断面部分図である。
図10は本発明における更にもう1つの異なる実施の形態の要部における拡大断面部分図である。
次に本発明における実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1乃至図4は本発明を超音波発生装置(図示せず)を内蔵した柄本体1と、作用部2を有して前記柄本体1の先端に差し換え可能に嵌装したヘッド3を備えたタイプの超音波口内洗浄器についての好ましい実施の形態を示すものである。
前記柄本体1には例えばバッテリ電源、超音波発生回路などの従来周知の超音波発生装置が内蔵されているとともに先端に形成した差し込み部11に前記超音波発生装置から出力される超音波信号により振動する超音波発振体12が配置されている。
一方、前記柄本体1に差し換え可能に差し込まれるヘッド3は本実施の形態では底面に前記差し込み部11を差し込む空所31が形成されているとともに前記差し込んだ差し込み部11の超音波発振体12の部分が露出する開口部34に外側に作用部2を一体に形成した基台33が配置されている。従って、差し込み部11の超音波発振体12の部分が直接的に基台33(作用部2)に接触するので確実に振動が伝達される。また、作用部2を基台33と一体に形成したので、製造が容易であるとともに耐性に優れ、また、超音波が基台33から作用部2へと連続して伝達される。
加えて、本実施の形態では図4に示すように、前記基台33の内側面に前記ヘッド3における空所33の開口部34に露出する超音波発振体12への密着を良好にするための突設部35が設けられているので、超音波発振体からの超音波が確実に基台に伝達される。
本実施の形態では基台33および作用部2は例えばシリコーンゴムやエラストマーなどの弾力性を有するゴム質材により形成されている。
また、前記作用部2は、表面である超音波放射面21が平面ではなく、少なくとも一部が内方または外方或いは内方および外方(図示せず)へ向けて湾曲している場合には歯や歯茎に合わせて当接し易いが、少なくとも平滑の場合に、幅Hが最も狭い部分において前記超音波発振体12が発する超音波波長λの整数倍であるとともに高さLが同超音波波長λの整数倍に形成してあり、幅方向並びに前後方向への超音波の放射を良好にすることができる。
更に、前記作用部2を成型する柔軟材は硬度30度から70度程度のものが好ましい。硬度70度以上であると歯茎に傷をつけ、硬度30度以下だと歯垢の除去効果が悪くなるためである。
加えて、本実施の形態では図4に示すように、前記基台33の内側面に前記ヘッド3における空所33の開口部34に露出する超音波発振体12の密着を良好にするための例えば断面が円弧状である突設部35が設けられている場合には、超音波発振体12からの超音波が確実に基台33に伝達される。
本実施の形態は、柄本体1に備えられたスイッチ13をON操作して内蔵している超音波発生装置(図示せず)から出力される超音波信号により超音波発振体12が所定の周波数で振動し、その振動が作用部2に伝播する。従って、作用部2の表面である超音波放射面21を歯や歯茎の表面に当接させることにより超音波放射面21から歯や歯茎の表面に超音波振動が伝播され、歯垢の除去や歯周病菌の殺菌などを行う(図示せず)。
このとき、本実施の形態では、作用部2が従来のブラシ部を有しておらず、表面である超音波放射面21が平滑であることから、作用部2が歯の表面や歯茎に直接、且つ広い接触面積を以て接触するので、歯面や歯茎に充分な量の超音波が確実に伝達される。
図5乃至図7は本発明の異なる実施の形態を示すものであり、ヘッド3および超音波発振体12などの主たる構成は前記実施の形態とほぼ同様であるが、前記作用部2が超音波発振体12を配置したヘッド3に取り外し可能に被冠させる底部の開口35を脱着手段とした前記の実施の形態と同様の柔軟材により形成されるカバー体状の基台33に一体に形成されている点が異なる。
このような本実施の形態では作用部2を配置した基台33をカバー体状として被脱可能とすることにより簡単に基台33(作用部2)を交換することができるので経済的であるばかりか衛生面でも優れている。
また、本実施の形態でも前記基台33の内側面に、前記ヘッド3の空所に露出する超音波発振体12への密着を良好にするための逆円弧状の突設部35が設けられている。更に、本実施の形態では、ヘッド3の基台33が被冠される部分に突起36,36が突設されているので基台33を被冠したときに、基台33が伸延して突起36,36に係止された状態となるので使用中に抜ける心配がない。
図8は本発明の異なる実施の形態を示すものであり、作用部2およびその他の部分については前記図1乃至4に示した実施の形態とほぼ同様の構成を有するが、図9に示すようにヘッド3の前記超音波発振体12を挟む側にブラシ部4が植設されている点が異なる。
図8に示すように例えば1つの超音波発振体12を挟んで反対側にブラシ部4が植設されたものであり、作用部2による超音波の伝達だけでなくブラシ部4を用いた歯磨きも可能である。
また、本実施の形態では1つの超音波発振体12により作用部2とブラシ部4とから超音波を発振させるものであり、いずれの場合も同じ周波数による超音波を発振させてもよいが、前記柄本体1に備えられたスイッチ13により作用部2またはブラシ部4の用途に合わせて(例えば歯周の治療、歯面の洗浄など)予め設定してある周波数に切り替えて使用することによりそれぞれ優れた効果を挙げることができる。
更に、図10は図8に示した実施の形態についての異なる実施の形態を示すものであり、作用部2およびブラシ部4にそれぞれ適した超音波発振体12,13を配置したものであり、超音波発振体12,13を同時にまたはそれぞれ個別に駆動することにより作用部2およびブラシ部4をその目的に合わせて使用することができる。
図1乃至図4は本発明を超音波発生装置(図示せず)を内蔵した柄本体1と、作用部2を有して前記柄本体1の先端に差し換え可能に嵌装したヘッド3を備えたタイプの超音波口内洗浄器についての好ましい実施の形態を示すものである。
前記柄本体1には例えばバッテリ電源、超音波発生回路などの従来周知の超音波発生装置が内蔵されているとともに先端に形成した差し込み部11に前記超音波発生装置から出力される超音波信号により振動する超音波発振体12が配置されている。
一方、前記柄本体1に差し換え可能に差し込まれるヘッド3は本実施の形態では底面に前記差し込み部11を差し込む空所31が形成されているとともに前記差し込んだ差し込み部11の超音波発振体12の部分が露出する開口部34に外側に作用部2を一体に形成した基台33が配置されている。従って、差し込み部11の超音波発振体12の部分が直接的に基台33(作用部2)に接触するので確実に振動が伝達される。また、作用部2を基台33と一体に形成したので、製造が容易であるとともに耐性に優れ、また、超音波が基台33から作用部2へと連続して伝達される。
加えて、本実施の形態では図4に示すように、前記基台33の内側面に前記ヘッド3における空所33の開口部34に露出する超音波発振体12への密着を良好にするための突設部35が設けられているので、超音波発振体からの超音波が確実に基台に伝達される。
本実施の形態では基台33および作用部2は例えばシリコーンゴムやエラストマーなどの弾力性を有するゴム質材により形成されている。
また、前記作用部2は、表面である超音波放射面21が平面ではなく、少なくとも一部が内方または外方或いは内方および外方(図示せず)へ向けて湾曲している場合には歯や歯茎に合わせて当接し易いが、少なくとも平滑の場合に、幅Hが最も狭い部分において前記超音波発振体12が発する超音波波長λの整数倍であるとともに高さLが同超音波波長λの整数倍に形成してあり、幅方向並びに前後方向への超音波の放射を良好にすることができる。
更に、前記作用部2を成型する柔軟材は硬度30度から70度程度のものが好ましい。硬度70度以上であると歯茎に傷をつけ、硬度30度以下だと歯垢の除去効果が悪くなるためである。
加えて、本実施の形態では図4に示すように、前記基台33の内側面に前記ヘッド3における空所33の開口部34に露出する超音波発振体12の密着を良好にするための例えば断面が円弧状である突設部35が設けられている場合には、超音波発振体12からの超音波が確実に基台33に伝達される。
本実施の形態は、柄本体1に備えられたスイッチ13をON操作して内蔵している超音波発生装置(図示せず)から出力される超音波信号により超音波発振体12が所定の周波数で振動し、その振動が作用部2に伝播する。従って、作用部2の表面である超音波放射面21を歯や歯茎の表面に当接させることにより超音波放射面21から歯や歯茎の表面に超音波振動が伝播され、歯垢の除去や歯周病菌の殺菌などを行う(図示せず)。
このとき、本実施の形態では、作用部2が従来のブラシ部を有しておらず、表面である超音波放射面21が平滑であることから、作用部2が歯の表面や歯茎に直接、且つ広い接触面積を以て接触するので、歯面や歯茎に充分な量の超音波が確実に伝達される。
図5乃至図7は本発明の異なる実施の形態を示すものであり、ヘッド3および超音波発振体12などの主たる構成は前記実施の形態とほぼ同様であるが、前記作用部2が超音波発振体12を配置したヘッド3に取り外し可能に被冠させる底部の開口35を脱着手段とした前記の実施の形態と同様の柔軟材により形成されるカバー体状の基台33に一体に形成されている点が異なる。
このような本実施の形態では作用部2を配置した基台33をカバー体状として被脱可能とすることにより簡単に基台33(作用部2)を交換することができるので経済的であるばかりか衛生面でも優れている。
また、本実施の形態でも前記基台33の内側面に、前記ヘッド3の空所に露出する超音波発振体12への密着を良好にするための逆円弧状の突設部35が設けられている。更に、本実施の形態では、ヘッド3の基台33が被冠される部分に突起36,36が突設されているので基台33を被冠したときに、基台33が伸延して突起36,36に係止された状態となるので使用中に抜ける心配がない。
図8は本発明の異なる実施の形態を示すものであり、作用部2およびその他の部分については前記図1乃至4に示した実施の形態とほぼ同様の構成を有するが、図9に示すようにヘッド3の前記超音波発振体12を挟む側にブラシ部4が植設されている点が異なる。
図8に示すように例えば1つの超音波発振体12を挟んで反対側にブラシ部4が植設されたものであり、作用部2による超音波の伝達だけでなくブラシ部4を用いた歯磨きも可能である。
また、本実施の形態では1つの超音波発振体12により作用部2とブラシ部4とから超音波を発振させるものであり、いずれの場合も同じ周波数による超音波を発振させてもよいが、前記柄本体1に備えられたスイッチ13により作用部2またはブラシ部4の用途に合わせて(例えば歯周の治療、歯面の洗浄など)予め設定してある周波数に切り替えて使用することによりそれぞれ優れた効果を挙げることができる。
更に、図10は図8に示した実施の形態についての異なる実施の形態を示すものであり、作用部2およびブラシ部4にそれぞれ適した超音波発振体12,13を配置したものであり、超音波発振体12,13を同時にまたはそれぞれ個別に駆動することにより作用部2およびブラシ部4をその目的に合わせて使用することができる。
1 柄本体、2 作用部、3 ヘッド、4 ブラシ毛、12 超音波発振体、21 超音波放射面、33 基台
Claims (8)
- 基台の内側に超音波発振体を配置したヘッドを有し、前記基台が柔軟材により形成されているとともに、前記基台に平滑な頂面を超音波放射面とした柔軟材により形成された作用部が配置されていることを特徴とする超音波口内洗浄器。
- 前記基台の内側面に前記ヘッドの空所に露出する超音波発振体への密着を良好にするための突設部が設けられている請求の範囲1記載の超音波口内洗浄器。
- 前記作用部における超音波放射面が内方または外方へ向けて湾曲していることを特徴とする請求の範囲1または2に記載の超音波口内洗浄器。
- 前記作用部が超音波発振体を配置したベッドに取り外し可能に被冠させるカバー体状の基台に形成されている請求の範囲1,2,3または4記載の超音波口内洗浄器。
- 前記ヘッドの前記作用部の裏面にブラシ毛が配置されていることを特徴とする請求の範囲1,2,3,4または5記載の超音波口内洗浄器。
- 前記ヘッドの前記作用部の裏面にブラシ毛が配置されているとともに、前記ヘッドにおける基台の内側に前記作用部用の超音波発振体とブラシ毛用の超音波発振体がそれぞれ配置されていることを特徴とする請求の範囲1,2,3,4または5記載の超音波口内洗浄器。
- 前記ヘッドの前記作用部の裏面にブラシ毛が配置されているとともに、前記ヘッドにおける基台の内側に前記作用部用の超音波発振体とブラシ毛用の超音波発振体がそれぞれ配置されており、前記作用部用の超音波発振体とブラシ毛用の超音波発振体がそれぞれ異なる周波数の超音波を発振可能である請求の範囲1,2,3,4または5記載の超音波口内洗浄器。
- 前記作用部が前記基台と一体に形成されている請求の範囲1,2,3,4,5,6または7記載の超音波口内洗浄器。
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