JPWO2011039969A1 - 無線通信装置、無線通信基地局及び無線通信システム - Google Patents

無線通信装置、無線通信基地局及び無線通信システム Download PDF

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Abstract

無線通信基地局が管理する複数のセルの各コンポーネントキャリアを同時に使用して無線通信基地局と通信可能な無線通信装置は、セル毎に送信された参照信号に基づいて受信電波状況を判定する電波状況判定部と、判定結果に基づいて報告を作成する報告作成部と、報告を無線通信基地局に送信する送信部とを備える。電波状況判定部は、無線通信基地局との間の通信で使用されている又は使用され得るコンポーネントキャリア毎に物理層障害の発生を判定する物理層障害判定部を有し、当該通信で使用されている複数のコンポーネントキャリアの一部に物理層障害が発生したと判定された際、どのコンポーネントキャリアで物理層障害が発生したかを報告作成部に通知する。報告作成部は、物理層障害が発生したコンポーネントキャリア及び所定の判定基準に応じた報告を作成する。したがって、無線リソースの浪費及び消費電力の浪費を抑えることができる。

Description

本発明は、キャリアアグリゲーションによって、複数の通信セルの各コンポーネントキャリアを同時に使用して通信可能な無線通信装置、無線通信基地局及び無線通信システムに関する。
標準化団体3GPP(The 3rd Generation Partnership Project)は、W−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)方式の次世代の通信規格として、LTE(Long Term Evolution)の標準化を進めている(例えば、非特許文献1〜3参照)。
LTEでは、ネットワーク(Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network(E-UTRAN))の無線通信基地局(E-UTRAN NodeB(eNB))は、複数の通信セルを有する。無線通信端末(User Equipment(UE))は、そのうちの1つの通信セルに属する。以下、無線通信基地局(eNB)を単に「基地局」といい、通信セルを単に「セル」といい、無線通信端末(UE)を単に「端末」という。
端末の状態には、基地局とデータを送受信するための無線ベアラ(Radio Bearer)を確立していないアイドル状態(RRC_IDLE)と、基地局と無線ベアラを確立しているコネクテッド状態(RRC_CONNECTED)とがある。端末は、基地局とデータを送受信する場合、アイドル状態からコネクテッド状態に遷移する必要がある。
コネクテッド状態の端末は、使用中のコンポーネントキャリアの電波状況の変動に伴う通信断を防ぐために、電波状況の監視を行い、電波状況の変動を基地局に報告する。端末から基地局への電波状況の変動の報告には、RRC(Radio Resource Control)層で行うものと、物理層で行うものとがある。RRC層で行う報告は、端末と接続中のセルとの通信を他の隣接するセルとの通信に変更するために使用される。一方、物理層で行う報告は、CQI(Channel Quality Indicator)報告と呼ばれ、端末と基地局間で行われる通信の伝送レートの監視や送信電力の制御のために使用される。
以下、端末がRRC層で行う電波状況の変動の報告について詳細に説明する。
端末は、基地局から送られるRRC接続再設定(RRC Connection Reconfiguration)に含まれている、参照信号の測定(Measurement)の設定(以下、単に「測定設定(Measurement Configuration)」という)を受信する。端末は、その測定設定に基づいて、受信電波状況(受信電力又は受信品質)を測定する。端末は、測定結果を送るためのイベント(例えば、受信電力が設定された閾値を上回る等の事象の変化)が発生すると、接続している基地局(以下、「Source eNB」または「移動元基地局」という)に測定結果報告(Measurement Report(MR))を送る。
端末は、使用しているキャリア周波数と同じ周波数で受信電波状況を測定(Measurement)するとき、使用中のコンポーネントキャリアからデータを受信しつつ、当該測定(Measurement)を行うことができる。しかしながら、端末は、使用しているキャリア周波数と異なるキャリア周波数で受信電波状況を測定(Measurement)するとき、使用中のコンポーネントキャリアを監視しながら前記使用しているキャリア周波数以外のキャリア周波数を監視する能力(Capability)が当該端末にない場合には、使用しているキャリア周波数からのデータ受信を一時的に停止して、測定したいキャリア周波数を監視する必要がある。その一時的にデータ受信を停止する期間のことを「Measurement Gap」と呼ぶ。このMeasurement Gapの設定は、基地局から端末に制御情報として通知される。
端末に受信電力や受信品質を測定させるための測定設定には、以下の情報等が含まれる。
・測定設定を示す識別子である測定識別子(Measurement Identities(MeasID))
・測定する対象を示す測定対象(Measurement Object(MeasObject))
・測定結果のフィルタリング(filtering)処理動作などを示すクオンティティ設定(Quantity Configuration(QuantityConfig))
・測定結果報告(MR)を送るためのトリガー基準と測定結果報告(MR)のフォーマットを示す報告設定(Reporting Configuration(ReportConfig))
・他の周波数又は他のシステムにおける受信電波状況を測定するための、データを送受信しない期間を示す測定ギャップ(Measurement Gap)
これらの情報の中でも、測定識別子(MeasID)、測定対象(MeasObject)及び報告設定(ReportConfig)は連携した情報である。
図18は、測定設定の一例を示す図である。図18に示すように、測定設定は、測定対象識別子(MeasObjectID)と報告設定識別子(ReportConfigID)の組み合わせによって構成される。なお、測定対象識別子(MeasObjectID)は、測定対象(MeasObject)を示す識別子である。また、報告設定識別子(ReportConfigID)は、報告設定(ReportConfig)を示す識別子である。
図19は、測定対象(MeasObject)の一例を示す図である。図19に示すように、測定対象(MeasObject)は、ダウンリンクのキャリア周波数(EUTRA-DL-CarrierFreq)、測定する帯域幅(MeasurementBandwidth)、周波数オフセット(OffsetFreq)、隣接セルリストからの削除リスト(CellsToRemoveList)、隣接セルへの追加変更リスト(NeighbourCellsToAddModifyList)、ブラックリストセルリストからの削除リスト(BlackListedCellsToRemoveList)、ブラックリストセルへの追加変更リスト(BlackListedCellsToAddModifyList)を有する。
報告設定(ReportConfig)は、測定結果報告(MR)のトリガーの種類、トリガークオンティティ(Trigger Quantity)、レポートクオンティティ(Report Quantity)、レポートするセルの最大数、レポートの周期及びレポート量(Report Amount)等を有する。トリガーの種類には、イベント発生時に送るもの(event trigger reporting)、周期的に送るもの(periodic reporting)及びイベント発生後から周期的に送るもの(event trigger periodic reporting)がある。E-UTRANのイベントの種類には、例えば、サービングセルが閾値よりも高い、サービングセルが閾値よりも低い、隣接セルがサービングセルよりも良い、隣接セルが閾値よりも高い、サービングセルが閾値1よりも低く隣接セルが閾値2よりも高いという5種類がある。
測定結果報告(MR)の構成は、何を測定するかによって異なる。例えば、E-UTRAのセルを測定する場合、またはE-UTRAとは異なる無線アクセス技術(Radio Access Technology(RAT))を測定する場合によって、測定結果報告(MR)の構成要素が異なる。以下、E-UTRAのセルを測定する場合の測定結果報告(MR)について説明する。
図20は、測定結果報告(MR)の一例を示す図である。端末がE-UTRAのセルを測定する場合、測定結果報告(MR)は、図20に示した構成要素により構成される。測定結果報告(MR)の先頭部分には、測定識別子(MeasID)、サービングセル(Serving Cell)の参照信号受信電力(Reference Signal Received Power(RSRP))及びサービングセル(Serving Cell)の参照信号受信品質(Reference Signal Received Quality(RSRQ))の情報が含まれる。また、測定結果報告(MR)が隣接セルの測定結果を含む場合、当該測定結果報告は、測定設定に含まれているレポート可能な最大のセル数(MaxReportCells)までの分の、イベントを満たす隣接セル(Neighbour cell)の情報を先頭部分の次の部分に含む。隣接セルの情報は、物理セル識別子(Physical Cell Identity(PCI))を含む。また、隣接セルの情報は、オプションとして、セルグローバル識別子(Cell Global Identity(CGI))、トラッキングエリアコード(Tracking Area Code)、PLMN識別子リスト(Public Land Mobile Network Identity List)を含んでも良い。さらに、隣接セルの情報は、オプションとして、参照信号受信電力(RSRP)又は参照信号受信品質(RSRQ)を含んでも良い。RSRPとRSRQのどちらの情報を含むかは、測定設定に記載されている。なお、隣接セルが複数ある場合は、複数の隣接セルの情報が含まれる。例えば、図20に示すように、1つ目の隣接セル(Neighbour cell 1)の情報の後ろに、次の隣接セル(Neighbour cell 2)の情報が含まれる。
また、測定結果報告(MR)の構成要素の値は、測定の目的に応じて異なる。目的には、ベストセルの探索、SON(Self Optimizing Network)及びCGIのレポートの3つがある。目的がベストセルの探索である場合は、測定結果報告(MR)の構成は上記の通りとなる。目的がSONの場合には、E-UTRAとは異なる無線アクセス技術(RAT)の測定結果報告となること、及びレポートするセルが1つであることが制約条件として加えられる。目的がCGIのレポートである場合は、オプションとしている隣接セルのCGIを含む測定結果報告とする。ただし、隣接セルのCGIを測定できない場合は、その制約は免除される。
端末は、測定識別子(MeasID)で示された測定を行い、測定結果報告(MR)を基地局に送る。基地局は、測定結果報告(MR)に基づいて、セルの変更を行うか否か、また、セルの変更を行うのであればどのセルに変更するかを決定する。基地局は、セルの変更を行う場合には、その手順を開始する。
次に、端末が物理層で行う電波状況の変動の報告について詳細に説明する。
端末は、基地局から送られるRRC接続再設定(RRC Connection Reconfiguration)に含まれている、個別無線リソース設定(Radio Resource Config Dedicated)の個別物理層に含まれているCQI報告設定を受信する。端末は、そのCQI報告設定に基づいて、参照信号を測定し、CQI報告を作成する。CQI報告の対象となる帯域には、広帯域(wideband)及びサブ帯域(subband)が含まれる。広帯域の場合は、広帯域で一つのCQI報告を送り、サブ帯域の場合は、サブ帯域ごとにCQI報告を送る。また、サブ帯域の場合は、基地局から指示された全てのサブ帯域のCQI報告を送る方法と、端末が選択したサブ帯域のCQI報告を送る方法がある。
次に、コネクテッド状態の端末は、セルと同期がとれているかを確認する。当該端末は、同期がとれていない場合に、無線リンクが途切れたと判断し、他のセルとのRRC接続再確立を行う。以下、当該端末の詳細な動作について述べる。
端末の物理層は、接続しているセルのダウンリンクの無線リンクの品質を監視して、同期中(in-sync)又は同期はずれ(out-of-sync)を端末の上位層であるRRC層に伝える。間欠受信(Discontinuous Reception: DRX)が設定されている場合、端末の物理層は、間欠受信の周期ごとに少なくとも一度、無線リンクの品質を査定する。間欠受信が設定されていない場合、端末の物理層は、無線フレーム(radio frame)ごとに無線リンクの品質を査定する。端末の物理層は、無線リンクの品質がスレッショルドQoutよりも悪いとき、RRC層に同期はずれ(out-of-sync)を伝える。一方、端末の物理層は、無線リンクの品質がスレッショルドQinよりも良いとき、RRC層に同期中(in-sync)を伝える。
端末のRRC層は、端末の物理層から送られた同期はずれ(out-of-sync)又は同期中(in-sync)の査定結果に基づいて、端末と基地局間の接続が切れかけているか、維持されているかを判断する。端末のRRC層は、図21に示すように、端末の物理層から同期はずれ(out-of-sync)を所定回数N310連続して受信すると、物理層障害(Physical Layer Problem: PLP)が発生したと判定し、タイマーの第1動作を開始する。端末のRRC層は、タイマーの第1動作から所定期間T310内に、端末の物理層から同期中(in-sync)を所定回数N311連続して受信すると、PLPから回復したと判定し、タイマーの動作を停止(stop)する。一方、端末のRRC層は、所定期間T310を満了(expire)すると、RLF(Radio Link Failure)が発生したと判断し、タイマーの第2動作を開始する。端末は、シグナリング無線ベアラ0番(Signaling Radio Bearer 0(SRB0))を除く全ての無線ベアラを一時停止する。端末は、タイマーの第2動作から所定期間T311中に、基地局に対して他のセルとのRRC接続再確立(Re-establishment)を試みるためのセルを探すためにセル選択(cell selection)を行う。端末は、所定期間T311中にRRC接続再確立を試みるためのセルを見つけられなかった場合、アイドル状態になる。端末は、所定期間T311中にRRC接続再確立を試みるためのセルを見つけた場合、タイマーの第2動作を停止し、タイマーの第3動作を開始する。端末はタイマーの第3の動作から所定期間T301中に、RRC接続再確立を試みる。端末は、所定期間T301中にRRC接続再確立を完了しなかった場合、アイドル状態になる。端末は所定期間T301中にRRC接続再確立が成功した場合、そのセルに接続を切り換え、タイマーの動作を停止(stop)する。
間欠受信(DRX)には、「shortDRX」と「LongDRX」とがある。shortDRXとLongDRXの違いは、データを受信しない期間が短いか長いかである。基地局からの制御情報に、shortDRXの設定のみが記載されている場合、端末は、shortDRXの動作を行う。基地局からの制御情報にLongDRXの設定が記載されている場合、端末は、shortDRXの動作を行っている最中にデータの受信が一定期間なければ、LongDRXに移行する。
標準化団体3GPPは、LTEと互換性のある次世代の無線通信規格として、LTE−A(Long Term Evolution Advanced)の標準化を進めている。LTE−Aでは、端末が1つの基地局の複数のセルの各コンポーネントキャリアを同時に使用するキャリアアグリゲーション(Carrier Aggregation)の導入が検討されている。なお、キャリアアグリゲーションは、バンドアグリゲーション(Band Aggregation)とも呼ばれる。
図22(a)及び図22(b)は、キャリアアグリゲーションの例を示す図である。図22(a)及び図22(b)には、キャリア周波数がそれぞれf1、f2、f3、f4、f5、f6である6つのコンポーネントキャリアのうち、キャリア周波数がそれぞれf1、f2、f3、f6である4つのコンポーネントキャリアを端末が同時に使用する例が示されている。このように、複数のコンポーネントキャリアを使用することにより、端末と基地局との間の通信のスループットの向上が期待されている。
ここで、端末が複数のコンポーネントキャリアを使用している場合のRLFについて述べる。上述の背景技術をそのまま適用すると、端末は、一つのコンポーネントキャリアにおいてPLPを検知してRLFを判断したとき、RRC接続再確立の動作を行う。しかしながら、端末が複数のコンポーネントキャリアを使用している場合、一つのコンポーネントキャリアでPLPが発生しても他のコンポーネントキャリアは使用可能である。このような状況においても端末がRRC接続再確立の動作を行うと、端末の接続性の悪化に加え、端末が他のコンポーネントキャリアを探索するため、消費電力の無駄にもつながる。
この課題を解決する方法の一つとして、非特許文献4に記載されているように、PLPが発生したコンポーネントキャリアを端末が測定結果報告を使用して基地局に通知する方法がある。しかしながら、PLPが発生したコンポーネントキャリアの測定結果報告が基地局に送られると、当該基地局は、他のセルへのハンドオーバ又はコンポーネントキャリアの変更を端末に指示すべきかどうかを判断する。しかしながら、端末から送られた測定結果報告には他のコンポーネントキャリアの情報が含まれていないため、基地局は、当該判断を行えない。仮に、基地局が、他のコンポーネントキャリアの測定結果報告を送るよう、当該端末に測定設定を送っても、端末がハンドオーバ又はコンポーネントキャリアの変更を望んでいなければ、それらの動作は無駄になる。この場合、端末の消費電力の浪費及び無線リソースの浪費を招いてしまう。
なお、非特許文献4には、CQI報告が欠落したコンポーネントキャリアにPLPが発生したと基地局が判断する方法についても記載されている。しかし、端末と基地局の間でキャリアアグリゲーションが行われている際、CQI報告の利用だけでは一部のコンポーネントキャリアを変更することができない。
本発明は、無線リソースの浪費及び消費電力の浪費を抑えることができる無線通信装置、無線通信基地局及び無線通信システムを提供することを目的とする。
本発明は、無線通信基地局が管理する複数の通信セルの各コンポーネントキャリアを同時に使用して前記無線通信基地局と通信可能な無線通信装置であって、前記無線通信基地局から通信セル毎に送信された参照信号を受信する受信部と、前記受信部が受信した参照信号に基づいて、当該無線通信装置の受信電波状況を判定する電波状況判定部と、前記電波状況判定部による判定結果に基づいて、前記無線通信基地局に送信する報告を作成する報告作成部と、前記報告を前記無線通信基地局に送信する送信部と、を備え、前記電波状況判定部は、当該無線通信装置と前記無線通信基地局の間の通信で使用されている又は使用され得るコンポーネントキャリア毎に物理層障害の発生を判定する物理層障害判定部を有し、当該無線通信装置と前記無線通信基地局の間の通信で使用されている複数のコンポーネントキャリアの一部に物理層障害が発生したと前記物理層障害判定部が判定した際、どのコンポーネントキャリアで物理層障害が発生したかを前記報告作成部に通知し、前記報告作成部は、物理層障害が発生したコンポーネントキャリア及び所定の判定基準に応じた報告を作成する無線通信装置を提供する。
上記無線通信装置では、前記報告作成部は、物理層障害が発生したコンポーネントキャリアの代わりに使用可能なコンポーネントキャリアを判定する監視キャリア判定部と、前記無線通信基地局が管理する前記複数の通信セルの少なくともいずれか1つのコンポーネントキャリアにおける参照信号の測定を設定する測定設定を生成する測定設定生成部と、を有し、前記監視キャリア判定部が判定したコンポーネントキャリアの測定設定がある場合、当該測定設定を用いた測定結果に基づいて、当該コンポーネントキャリアが使用可能かを判定し、使用可能であれば当該コンポーネントキャリアの測定結果と、物理層障害が発生したコンポーネントキャリアの測定結果とを含む報告を生成し、前記監視キャリア判定部が判定したコンポーネントキャリアの測定設定がない場合、当該コンポーネントキャリアの測定設定を生成するよう前記測定設定生成部に指示する。
上記無線通信装置では、前記報告作成部は、当該無線通信装置と前記無線通信基地局の間の通信で使用されている複数のコンポーネントキャリアの一部に物理層障害が発生したと前記物理層障害判定部が判定した際、前記所定の判定基準に基づいて、前記物理層障害が発生したコンポーネントキャリアの受信電波状況を監視するか、前記物理層障害が発生したコンポーネントキャリア以外のコンポーネントキャリアの受信電波状況を監視するかを判定する監視判定部と、前記監視判定部が、前記物理層障害が発生したコンポーネントキャリアの受信電波状況を監視すると判定した場合、当該コンポーネントの測定結果が欠落した報告を作成する自キャリア監視モード報告作成部と、前記監視判定部が、前記物理層障害が発生したコンポーネントキャリア以外のコンポーネントの受信電波状況を監視すると判定した場合、当該コンポーネントの測定結果と、前記物理層障害が発生したコンポーネントキャリアの測定結果とを含む報告を作成する他キャリア監視モード報告作成部と、を有する。
上記無線通信装置では、前記所定の判定基準は、当該無線通信装置の能力である。
上記無線通信装置では、前記他キャリア監視モード報告作成部は、物理層障害が発生したコンポーネントキャリアの代わりに使用可能なコンポーネントキャリアを判定する監視キャリア判定部と、前記無線通信基地局が管理する前記複数の通信セルの少なくともいずれか1つのコンポーネントキャリアにおける参照信号の測定を設定する測定設定を生成する測定設定生成部と、を有し、前記監視キャリア判定部が判定したコンポーネントキャリアの測定設定がある場合、当該測定設定を用いた測定結果に基づいて、当該コンポーネントキャリアが使用可能かを判定し、使用可能であれば当該コンポーネントキャリアの測定結果と、物理層障害が発生したコンポーネントキャリアの測定結果とを含む報告を生成し、前記監視キャリア判定部が判定したコンポーネントキャリアの測定設定がない場合、当該コンポーネントキャリアの測定設定を生成するよう前記測定設定生成部に指示する。
上記無線通信装置では、前記自キャリア監視モード報告作成部は、前記複数のコンポーネントキャリア中の基準となるコンポーネントキャリアの受信電波状況に応じて、前記受信部による前記参照信号の受信周期を変更する。
上記無線通信装置では、前記無線通信基地局から送られた通信セルの大きさの情報に基づいて、当該無線通信装置が使用している通信セルの大きさを管理するエリア情報管理部と、ディアクティベートするよう前記無線通信基地局から通知されたコンポーネントキャリアの内、参照信号の測定を設定する測定設定がされているコンポーネントキャリアの少なくとも一つを監視するディアクティベート監視部と、を備え、前記ディアクティベート監視部は、監視しているコンポーネントキャリアがある場合、前記監視しているコンポーネントキャリアのエリアが前記無線通信基地局から通知されたコンポーネントキャリアのエリアよりも小さいとき、監視するコンポーネントキャリアを前記無線通信基地局から通知されたコンポーネントキャリアに切り替える。
上記無線通信装置では、前記ディアクティベート監視部は、アクティベートするよう前記無線通信基地局から通知されたコンポーネントキャリアを監視している場合、測定設定されディアクティベートされたコンポーネントキャリアが他になければ当該監視を停止し、測定設定されディアクティベートされたコンポーネントキャリアが他にあれば、監視しているコンポーネントキャリアのエリアの大きさ以上のコンポーネントキャリアを監視する。
本発明は、複数の通信セルの各コンポーネントキャリアを同時に使用して上記無線通信装置と通信可能な無線通信基地局であって、前記無線通信装置から送信された報告を受信する受信部と、前記報告から、前記無線通信装置と当該無線通信基地局の間の通信で使用されている複数のコンポーネントキャリアの一部に物理層障害が発生したかを判定する物理層障害判定部と、前記物理層障害判定部による判定結果が、前記複数のコンポーネントキャリアの一部に物理層障害が発生したことを示す場合、当該物理層障害が発生したコンポーネントキャリアに対する無線リソースの割り当てを一時的に停止する制御部と、参照信号を前記無線通信装置に送信する送信部と、を備えた無線通信基地局を提供する。
上記無線通信基地局は、前記報告に前記複数のコンポーネントキャリア以外のコンポーネントキャリアに関する情報が含まれている場合、前記無線通信装置が当該コンポーネントキャリアを追加するよう要求していると判定する。
本発明は、無線通信基地局が管理する複数の通信セルの各コンポーネントキャリアを同時に使用して無線通信装置が前記無線通信基地局と通信可能な無線通信システムであって、前記無線通信装置は、前記無線通信基地局から通信セル毎に送信された参照信号を受信する受信部と、前記受信部が受信した参照信号に基づいて、当該無線通信装置の受信電波状況を判定する電波状況判定部と、前記電波状況判定部による判定結果に基づいて、前記無線通信基地局に送信する報告を作成する報告作成部と、前記報告を前記無線通信基地局に送信する送信部と、を備え、前記電波状況判定部は、当該無線通信装置と前記無線通信基地局の間の通信で使用されている又は使用され得るコンポーネントキャリア毎に物理層障害の発生を判定する物理層障害判定部を有し、当該無線通信装置と前記無線通信基地局の間の通信で使用されている複数のコンポーネントキャリアの一部に物理層障害が発生したと前記物理層障害判定部が判定した際、どのコンポーネントキャリアで物理層障害が発生したかを前記報告作成部に通知し、前記報告作成部は、物理層障害が発生したコンポーネントキャリア及び所定の判定基準に応じた報告を作成し、前記無線通信基地局は、前記無線通信装置から送信された報告を受信する受信部と、前記報告から、前記無線通信装置と当該無線通信基地局の間の通信で使用されている複数のコンポーネントキャリアの一部に物理層障害が発生したかを判定する物理層障害判定部と、前記物理層障害判定部による判定結果が、前記複数のコンポーネントキャリアの一部に物理層障害が発生したことを示す場合、当該物理層障害が発生したコンポーネントキャリアに対する無線リソースの割り当てを一時的に停止する制御部と、参照信号を前記無線通信装置に送信する送信部と、を備えた無線通信システムを提供する。
本発明に係る無線通信装置、無線通信基地局及び無線通信システムによれば、無線リソースの浪費及び消費電力の浪費を抑えることができる。
一実施の形態の無線通信システムの全体構成図 (a)〜(d)は一実施の形態の基地局が管理する複数のセルを示す模式図 第1の実施の形態の無線通信システムを構成する端末のブロック図 第1の実施の形態の無線通信システムを構成する基地局のブロック図 第2の実施の形態の無線通信システムを構成する端末を示すブロック図 第3の実施の形態の無線通信システムを構成する端末を示すブロック図 (a)及び(b)は無線周波数帯域幅の一端のコンポーネントキャリアでPLPが発生した際に、PLPが発生したコンポーネントキャリアがある位置の反対方向に無線周波数帯域幅をシフトする例を示す図 第3の実施の形態の端末の動作を説明するためのフローチャート 第3の実施の形態の無線通信システムを構成する基地局のブロック図 第3の実施の形態の基地局の動作を説明するためのフローチャート 第3の実施の形態の基地局の動作を説明するためのフローチャート 第4の実施の形態の無線通信システムを構成する端末を示すブロック図 第5の実施の形態の無線通信システムを構成する端末を示すブロック図 第6の実施の形態の無線通信システムを構成する端末を示すブロック図 コンポーネントキャリアがディアクティベートされたことが通知された際のディアクティベート監視部616の動作を説明するためのフローチャート コンポーネントキャリアがアクティベートされたことが通知された際のディアクティベート監視部616の動作を説明するためのフローチャート 第6の実施の形態の無線通信システムを構成する基地局のブロック図 測定設定の一例を示す図 測定対象(MeasObject)の一例を示す図 測定結果報告(MR)の一例を示す図 端末がPLP(Physical Layer Problem)又はRLF(Radio Link Failure)の発生を判断する際のフローチャート (a)及び(b)はキャリアアグリゲーションの例を示す図
本発明に係る無線通信システムの実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。当該無線通信システムは、無線通信ネットワークを介して通信可能な無線通信基地局と無線通信端末とから構成される。以下の説明では、無線通信基地局を単に「基地局」といい、無線通信端末を単に「端末」という。
以下に、第1〜第5の実施の形態を説明するが、最初に、第1〜第5の実施の形態に共通する部分を説明し、その後に第1〜第5の実施の形態のそれぞれ特徴的な部分について説明する。また、第1〜第5の実施の形態において、同一機能を有する構成には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
[無線通信システムの全体構成]
無線通信システムは、複数の端末と複数の基地局とから構成される。無線通信システムにおいて、各基地局は、複数の通信セルを構成する。ここで、通信セルとは、1つの基地局から地理的エリアに対して割り当てられた識別子、又は当該地理的エリアで用いられる周波数の相違に基づいて、端末がユニークに識別できる無線ネットワークオブジェクトをいう。以下の説明では、通信セルを単に「セル」という。
端末は、例えば携帯電話機であり、基地局は、携帯電話機の基地局である。但し、端末は携帯電話機に限られず、基地局は携帯電話機の基地局に限られない。また、無線通信システムは、3GPP(The 3rd Generation Partnership Project)で規格化されているLTE又はLTE−Aの移動通信技術を利用する。但し、無線通信システムが利用する移動通信技術は、上記規格に限られず、無線LAN(Wireless Local Area Network)、IEEE802.16、IEEE802.16e若しくはIEEE802.16m等のWiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)、3GPP2、SAE(System Architecture Evolution)、又は第四世代移動通信規格であっても良い。
以下、複数のキャリア周波数(例えば、6つの周波数f1、f2、f3、f4、f5、f6)のコンポーネントキャリアの少なくとも一つを利用して基地局と端末が通信可能な無線通信システムを一例に説明する。なお、1つの基地局によって、複数のキャリア周波数の各々につき、複数のセルが構成される。
図1は、一実施の形態の無線通信システムの全体構成図である。図1に示した無線通信システムにおいて、端末は、複数のセルの各コンポーネントキャリアを同時に使用するキャリアアグリゲーションにより、1つの基地局と通信を行うことができる。図1に示した例では、左の端末は、セル1のコンポーネントキャリア(キャリア周波数はf1)及びセル4のコンポーネントキャリア(キャリア周波数はf2)を同時に使用してキャリアアグリゲーションを行う。また、右の端末は、セル3のコンポーネントキャリア(キャリア周波数はf1)及びセル6のコンポーネントキャリア(キャリア周波数はf2)を同時に使用してキャリアアグリゲーションを行う。なお、この無線通信システムには、中央の端末のように、キャリアアグリゲーションの機能を持たない又はキャリアアグリゲーションを行わない端末が含まれていても良い。図1に示した例では、中央の端末は、セル2のコンポーネントキャリア(キャリア周波数はf1)を使用して基地局と通信している。
図2(a)〜図2(d)は、一実施の形態の基地局が管理する複数のセルを示す模式図である。キャリアアグリゲーションでは、複数のセルの各コンポーネントキャリアが同時に使用されるが、使用される複数のセルの組み合わせには種々の態様がある。図2(a)〜図2(d)に示した例では、1つの基地局が、キャリア周波数f1に対応する3つのセル(セル1、セル2、セル3)と、キャリア周波数f2に対応する3つのセル(セル4、セル5、セル6)とを管理する。
同じ基地局に属する複数の異なるキャリア周波数のコンポーネントキャリアを同時に使用する態様としては、図2(a)のように、同じ基地局の同じ地理的エリアに属する複数の異なるキャリア周波数のコンポーネントキャリアを同時に使用する場合もあれば、図2(b)のように、同じ基地局の異なる地理的エリアに属する複数の異なるキャリア周波数のコンポーネントキャリアを同時に使用する場合もある。また、図2(c)に示すように、同じ基地局の異なるキャリア周波数において異なる地理的サイズのセルを管理する場合においても、キャリアアグリゲーションが可能である。さらに、図2(d)のように、同じ基地局の異なる地理的エリアに属する複数の同じキャリア周波数のコンポーネントキャリアを同時に使用する場合もある。本明細書では、図2(a)〜図2(c)のように複数の異なるキャリア周波数のコンポーネントキャリアを同時に使用する場合に限らず、図2(d)のように複数の同じキャリア周波数のコンポーネントキャリアを同時に使用する場合も含めて、「キャリアアグリゲーション」という。
上記説明したキャリアアグリゲーションは例示にすぎない。すなわち、キャリアアグリゲーション時に使用可能なセルの数は、図2(a)〜図2(d)に示した例に限定されない。また、キャリアアグリゲーション時であっても、状況によっては、1つのセルだけが使用される場合もある。
キャリアアグリゲーションに使用される複数のコンポーネントキャリアは、コンポーネントキャリアの性質に応じて、「バックワードコンパチブルキャリア(Backward Compatible Carrier、バックワードコンパチブルコンポーネントキャリアともいう)」、「ノンバックワードコンパチブルキャリア(Non-backward Compatible Carrier、ノンバックワードコンパチブルコンポーネントキャリアともいう)」、及び「エクステンションキャリア(Extension Carrier、エクステンションコンポーネントキャリアともいう)」に分けられる。
バックワードコンパチブルキャリアは、LTEに対応した全ての存在する端末がアクセスすることができるキャリアである。端末は、このキャリアのみを使用して基地局に接続することができる(すなわち、端末は、このキャリアをスタンドアローンで使用できる。)。また、バックワードコンパチブルキャリアは、キャリアアグリゲーションの一部のキャリアとしても使用可能である。
ノンバックワードコンパチブルキャリアは、このキャリアを定義している端末は接続することができるが、このキャリアを定義していない端末は接続することができない。また、もしノンバックワードコンパチビリティが重複の期間から始まったら、端末は、このキャリアのみを使用して基地局に接続することができる(すなわち、端末は、このキャリアをスタンドアローンで使用できる。)。また、ノンバックワードコンパチブルキャリアは、キャリアアグリゲーションの一部のキャリアとしても使用可能である。
エクステンションキャリアは、スタンドアローンとしては使用不可能であり、スタンドアローンで使用可能なキャリアと共に構成される。すなわち、エクステンションキャリアは、コンポーネントキャリアセットの一部である。
キャリアアグリゲーションのタイプは、何通りか考えられる。
第1のタイプでは、複数のバックワードコンパチブルキャリアのみを使用する。
第2のタイプでは、1つ又は複数のバックワードコンパチブルキャリアと、1つ又は複数のノンバックワードコンパチブルキャリアを使用する。
第3のタイプでは、1つ又は複数のバックワードコンパチブルキャリアと、1つ又は複数のエクステンションキャリアを使用する。
第4のタイプでは、1つ又は複数のバックワードコンパチブルキャリアと、1つ又は複数のノンバックワードコンパチブルキャリアと、1つ又は複数のエクステンションキャリアを使用する。
第5のタイプでは、複数のノンバックワードコンパチブルキャリアのみを使用する。
第6のタイプでは、1つ又は複数のノンバックワードコンパチブルキャリアと1つまたは複数のエクステンションキャリアを使用する。
また、上記説明したコンポーネントキャリアの分け方とは異なる基準として、アンカーキャリアとそれ以外のキャリアに分ける方法がある。アンカーキャリアは、端末が基地局と接続を確立するために必要なキャリアであり、端末ごとに一つである。すなわち、端末は、アンカーキャリアによって、基地局との接続を維持する。なお、この場合でも、キャリアアグリゲーションのタイプは上記のように分けることができる。その場合、アンカーキャリアは、バックワードコンパチブルキャリアから選択してもよいし、ノンバックワードコンパチブルキャリアから選択しても良いし、バックワードコンパチブルキャリア又はノンバックワードコンパチブルキャリアのどちらかから選択してもよい。なお、アンカーキャリアの接続が切れた場合、端末が使用中の他のバックワードコンパチブルキャリア又はノンバックワードコンパチブルキャリアにアンカーキャリアを切り換えても良い。なお、アンカーキャリアの数は帯域ごとに一つでもよい。
次に、各端末宛のデータがどこで送られているかなどといった物理層の制御情報を送るための物理チャネルであるPDCCH(Physical Downlink Control CHannel)を使用する方法について説明する。当該方法は、何通りか考えられる。
第1の方法では、コンポーネントキャリア毎にPDCCHを使用する。
第2の方法では、セットとして使用する複数のキャリアで一つのPDCCHを使用する。例えば、バックワードコンパチブルキャリアとエクステンションキャリアをセットで使用する場合、バックワードコンパチブルキャリアで送られるPDCCHにエクステンションキャリアで送られるデータの制御情報も含める。また、例えば、ノンバックワードコンパチブルキャリアとエクステンションキャリアをセットで使用する場合、ノンバックワードコンパチブルキャリアで送られるPDCCHにエクステンションキャリアで送られるデータの制御情報も含める。こうすることで、エクステンションキャリアではPDCCHを使用する必要がなくなるため、送信する制御情報量を減らすことができる。その結果、無線リソースの浪費を抑えることができる。また、端末が監視するコンポーネントキャリアを限定することができるため、消費電力の浪費を抑えることができる。
第3の方法では、アンカーキャリアで送るPDCCHに端末が使用しているコンポーネントキャリアの制御情報を含める。当該方法によっても、第2の方法と同様の効果が得られる。
なお、上記以外の方法でPDCCHを使用しても良い。
次に、報知情報(System Information)の報知方法について説明する。報知情報は、端末が動作するために必要な制御情報であり、基地局が端末に送る制御情報である。当該方法は、何通りか考えられる。
第1の方法では、コンポーネントキャリア毎に報知情報を報知する。
第2の方法では、バックワードコンパチブルキャリア及びノンバックワードコンパチブルキャリアでは、端末が接続するために必要な報知情報を報知し、エクステンションキャリアでは、キャリア固有の報知情報を報知する。
第3の方法では、バックワードコンパチブルキャリアとエクステンションキャリアをセットで使用する場合、バックワードコンパチブルキャリアでは、端末が接続するために必要な報知情報を報知し、エクステンションキャリアでは、端末が接続するために必要な報知情報を報知する。一方、ノンバックワードコンパチブルキャリアとエクスションキャリアをセットで使用する場合、ノンバックワードコンパチブルキャリアでは、端末が接続するために必要な報知情報とエクステンションキャリアの報知情報とを併せて報知し、エクステンションキャリアでは、報知情報を報知しない。
第4の方法では、バックワードコンパチブルキャリア及びノンバックワードコンパチブルキャリアでは、端末が接続するために必要な報知情報と、これらのキャリアとセットのエクステンションキャリアの報知情報とを報知し、エクステンションキャリアでは、報知情報を報知しない。
なお、上記以外の方法で、報知情報を報知しても良い。
以下、第1〜第5の実施の形態の無線通信システムについて順に説明する。
(第1の実施の形態)
第1の実施の形態の無線通信システムについて説明する。第1の実施の形態の無線通信システムは、端末及び基地局から構成される。
第1の実施の形態の無線通信システムにおいて、端末は、ダウンリンクで基地局からセル毎に送信された参照信号を受信し、定められた計算式に基づいて導出した測定結果を測定結果報告としてアップリンクで基地局に報告する機能を備える。また、端末は、ダウンリンクで基地局からセル毎に送信された参照信号をCQI報告設定に応じて受信し、CQI報告をアップリンクで基地局に報告する機能を備える。
また、基地局は、端末のための無線アクセスネットワークのアクセスポイントの役割を有し、無線リソース(例えば、周波数領域、又は時間領域での周波数帯域)の割り当て及び管理を行う。また、基地局は、端末から報告された測定結果報告に基づいて、他のセルへのハンドオーバ又はコンポーネントキャリアの変更が必要と判断する場合に、ハンドオーバ処理又はコンポーネントキャリアの変更処理を行う機能を備える。
[第1の実施の形態の端末の構成]
図3は、第1の実施の形態の無線通信システムを構成する端末のブロック図である。図3に示すように、第1の実施の形態の端末100は、受信部101と、報告制御部103と、制御部105と、送信部107とを備える。
受信部101は、制御部105又は報告制御部103からの指示に応じて、端末100が使用中のセル若しくは他のセルを管理する基地局から送信された報知情報、個別制御情報又は参照信号などを受信する。受信部101は、報知情報及び個別制御情報などを制御部へ出力し、参照信号を報告制御部103へ出力する。
報告制御部103は、制御部105から入力されたCQI報告設定(CQI report config)及び測定設定(Measurement Configuration)に基づいて、参照信号の測定を制御する。また、報告制御部103は、参照信号の測定を受信部101に指示する。また、報告制御部103は、受信部101から入力された参照信号に基づいて、受信電波状況を判定する。
報告制御部103は、電波状況判定部111と、報告作成部113とを有する。電波状況判定部111は、PLP判定部115を有する。PLP判定部115は、端末100が使用中のコンポーネントキャリア毎に、そのコンポーネントキャリアが基地局と同期しているかどうかを判定する。以下、PLP判定部115が当該判定を行う際の処理について説明する。
PLP判定部115は、物理層において定められた期間スレッショルドQoutよりも無線リンクの品質が低い場合に物理層から送られてくる同期はずれ(out-of-sync)を所定回数N310連続して受信すると、図示しないタイマーの第1動作を開始する。PLP判定部115は、タイマーの第1動作から所定期間T310内に、物理層において定められた期間スレッショルドQinよりも無線リンクの品質が高い場合に物理層から送られてくる同期中(in-sync)を所定回数N311連続して受信すると、タイマーの動作を停止する。一方、PLP判定部115は、タイマーが稼働中に物理層から同期中(in-sync)が所定回数N311連続して送られてこずに、所定期間T310が経過すると、そのコンポーネントキャリアを物理層障害(Physical Layer Problem: PLP)と判定する。なお、N310、T310は、コンポーネントキャリアごとに別の値を設定してもよい。
なお、背景技術では、同期はずれ(out-of-sync)を所定回数N310連続して受信したときにPLPが発生したと判定し、その後、所定期間T310が経過したときにRLF(Radio Link Failure)が発生したと判断する。一方、本実施形態では、同期はずれ(out-of-sync)を所定回数N310連続して受信した後、所定期間T310が経過したときにPLP判定部115は、PLPが発生したと判定する。
このように、本実施形態によれば、背景技術で行われているRLFの判定と信頼度が同じ情報を端末から基地局に送ることができる。また、PLPの発生とPLPからの回復の繰り返しが頻繁に発生することを防ぐことができる。このため、無線リソースの浪費を抑えることができる。また、シグナリング量を減らすことができるため、端末の消費電力の浪費を抑えることができる。なお、PLPが発生したという判定方法は、そのコンポーネントキャリアにおいて、データの送信、あるいは、受信ができないことを判定できる方法であれば、上記以外の方法でもよい。
PLP判定部115は、PLPと判定したコンポーネントキャリアを電波状況判定部111に通知する。なお、PLP判定部115は、PLPが発生したコンポーネントキャリアに影響されてデータを受信できなくなるコンポーネントキャリアもPLPと判定しても良い。例えば、PLP判定部115は、バックワードコンパチブルキャリア又はノンバックワードコンパチブルキャリアでPLPが発生した場合、そのコンポーネントキャリアとセットで使用されているエクステンションキャリアもPLPであると判定しても良い。
なお、セットとは、コンポーネントキャリアAとコンポーネントキャリアBがある場合、コンポーネントキャリアBからデータを受信するために必要な情報の少なくとも一部をコンポーネントキャリアAから受信している状態で、コンポーネントキャリアAとの接続が切れると、コンポーネントキャリアBからデータを受信し続けられなくなるこれらのコンポーネントキャリアA,Bをいう。データを受信するために必要な情報とは、報知情報又はPDCCHなどをいう。
以下、PLP判定部115によるPLPが発生したと判定する方法の例を述べる。
複数のバックワードコンパチブルキャリアのみを使用している場合、一つのバックワードコンパチブルキャリアでPLPが発生すると、PLP判定部115は、そのバックワードコンパチブルキャリアでPLPが発生したと判定し、それ以外のバックワードコンパチブルキャリアではPLPが発生していないと判定する。また、複数のバックワードコンパチブルキャリアでPLPが発生すると、PLP判定部115は、それらのバックワードコンパチブルキャリアでPLPが発生したと判定し、それら以外のバックワードコンパチブルキャリアではPLPが発生していないと判定する。
一つ又は複数のバックワードコンパチブルキャリアと一つ又は複数のノンバックワードコンパチブルキャリアを使用している場合、バックワードコンパチブルキャリアでPLPが発生すると、PLP判定部115は、そのバックワードコンパチブルキャリアでPLPが発生したと判定し、それ以外のコンポーネントキャリアではPLPが発生していないと判定する。また、ノンバックワードコンパチブルキャリアでPLPが発生すると、PLP判定部115は、そのノンバックワードコンパブルキャリアでPLPが発生したと判定し、それ以外のコンポーネントキャリアではPLPが発生していないと判定する。
一つ又は複数のバックワードコンパチブルキャリアと一つ又は複数のエクステンションキャリアを使用している場合、バックワードコンパチブルキャリアでPLPが発生すると、PLP判定部115は、そのバックワードコンパチブルキャリアと、当該バックワードコンパチブルキャリアとセットで使用されているエクステンションキャリアでPLPが発生したと判定し、それら以外のコンポーネントキャリアではPLPが発生していないと判定する。また、エクステンションキャリアでPLPが発生すると、PLP判定部115は、そのエクステンションキャリアでPLPが発生したと判定する。
一つ又は複数のバックワードコンパチブルキャリアと一つ又は複数のノンバックワードコンパチブルキャリアと一つ又は複数のエクステンションキャリアを使用している場合、バックワードコンパチブルキャリアでPLPが発生すると、PLP判定部115は、そのバックワードコンパチブルキャリアと、当該バックワードコンパチブルキャリアとセットで使用されているエクステンションキャリアでPLPが発生したと判定し、それら以外のコンポーネントキャリアではPLPが発生していないと判定する。また、ノンバックワードコンパチブルキャリアでPLPが発生すると、PLP判定部115は、そのノンバックワードコンパチブルキャリアと、当該ノンバックワードコンパチブルキャリアとセットで使用されているエクステンションキャリアでPLPが発生したと判定し、それら以外のコンポーネントキャリアではPLPが発生していないと判定する。また、エクステンションキャリアでPLPが発生すると、PLP判定部115は、そのエクステンションキャリアでPLPが発生したと判定し、それ以外のコンポーネントキャリアではPLPが発生していないと判定する。
複数のノンバックワードコンパチブルキャリアを使用している場合、ノンバックワードコンパチブルキャリアでPLPが発生すると、PLP判定部115は、そのノンバックワードコンパチブルキャリアでPLPが発生したと判定し、それ以外のノンバックワードコンパチブルキャリアではPLPが発生していないと判定する。
一つ又は複数のノンバックワードコンパチブルキャリアと一つ又は複数のエクステンションキャリアを使用している場合、ノンバックワードコンパチブルキャリアでPLPが発生すると、PLP判定部115は、そのノンバックワードコンパチブルキャリアと、当該ノンバックワードコンパチブルキャリアとセットで使用されているエクステンションキャリアでPLPが発生したと判定し、それら以外のコンポーネントキャリアではPLPが発生していないと判定する。エクステンションキャリアでPLPが発生すると、PLP判定部115は、そのエクステンションキャリアでPLPが発生したと判定し、それ以外のコンポーネントキャリアではPLPが発生していないと判定する。
なお、複数の種類のコンポーネントキャリアで同時にPLPが発生すると、PLP判定部115は、それぞれの種類において、PLPが発生したと判定したコンポーネントキャリアをPLPが発生したコンポーネントキャリアと判定し、PLPが発生したと判定されなかったコンポーネントキャリアをPLPが発生していないコンポーネントキャリアと判定する。
なお、上記説明では、ダウンリンクについて述べているが、同様のことをアップリンクにおいても適用することができる。
また、キャリアアグリゲーションの場合、ダウンリンクとアップリンクが1対1に対応しているとは限らず、例えば、2つのダウンリンクに対して、1つのアップリンクが割り当てられる。したがって、どのダウンリンクとどのアップリンクが対応しているかというマッピングが行われる。このマッピングにより、ダウンリンクで受信したデータに対するACK(Acknowledgement)又はNACK(Negative Acknowledgement)を送るアップリンクが決まり、また、アップリンクで送ったデータに対するACK又はNACKを受信するダウンリンクが決まる。PLP判定部115は、ダウンリンクとアップリンクのマッピングでアップリンクに対応する全てのダウンリンクにおいて、PLPが発生したと判定した場合、アップリンクをPLPと判定しても良い。このとき、アップリンクに対応するダウンリンクのうち、PLPを判定するコンポーネントキャリア(例えば、バックワードコンパチブルキャリアとノンバックワードコンパチブルキャリア)の全てでPLPが発生したとPLP判定部115が判定した場合、PLP判定部115は、対応するアップリンクもPLPが発生したと判定する。
また、PLP判定部115は、ダウンリンクとアップリンクのマッピングでダウンリンクに対応する全てのアップリンクにおいて、PLPが発生したと判定した場合、ダウンリンクをPLPと判定しても良い。このとき、ダウンリンクに対応するアップリンクのうち、PLPを判定するコンポーネントキャリア(例えば、バックワードコンパチブルキャリアとノンバックワードコンパチブルキャリア)の全てでPLPが発生したとPLP判定部115が判定した場合、PLP判定部115は、対応するダウンリンクもPLPが発生したと判定する。
このように、PLPが発生したと判定されていないコンポーネントキャリアであっても、データが受信できない状況に陥っているコンポーネントキャリアには無線リソースが割り当てられなくなる。このため、無線リソースの浪費を抑えることができる。
なお、参照信号を測定してPLPを判定するコンポーネントキャリアと、参照信号を測定してPLPを判定しないコンポーネントキャリアがある場合、PLP判定部115は、参照信号を測定してPLPを判定するコンポーネントキャリアに対してのみPLPを判定する。例えば、参照信号を測定してPLPを判定するコンポーネントキャリアとして、バックワードコンパチブルキャリアとノンバックワードコンパチブルキャリアが設定され、参照信号を測定してPLPを判定しないコンポーネントキャリアとして、エクステンションキャリアが設定される場合、PLP判定部115は、バックワードコンパチブルキャリアとノンバックワードコンパチブルキャリアのPLPのみを判定し、エクステンションキャリアのPLPは判定しない。なお、参照信号を測定してPLPを判定するコンポーネントキャリアと参照信号を測定してPLPを判定しないコンポーネントキャリアがセットで使用される場合、PLP判定部115は、参照信号を測定してPLPを判定するコンポーネントキャリアのPLP判定結果に基づいて、参照信号を測定してPLPを判定しないコンポーネントキャリアのPLP判定を行っても良い。
電波状況判定部111は、PLP判定部115から少なくとも一部のコンポーネントキャリアがPLPであることを通知されると、端末100がRLF(Radio Link Failure)であるかどうかを判定する。電波状況判定部111は、端末100がRLFではないと判定した場合、どのコンポーネントキャリアでPLPが発生したかを報告作成部113に通知する。一方、電波状況判定部111は、端末100がRLFであると判定した場合、RRC接続再確立の処理を開始する。
なお、電波状況判定部111は、どのコンポーネントキャリアでPLPが発生したかを報告作成部113に通知する際、他のコンポーネントキャリアのデータ送受信に影響を与えるコンポーネントキャリアでPLPが発生している場合には、そのコンポーネントキャリアでPLPが発生したことによりデータ送受信ができなくなるコンポーネントキャリアを報告作成部113に通知しなくても良い。例えば、バックワードコンパチブルキャリアとエクステンションキャリアをセットで使用している際に、バックワードコンパチブルキャリアとエクステンションキャリアでPLPが発生した場合、電波状況判定部111は、バックワードコンパチブルキャリアのみを報告作成部113に通知しても良い。このように、端末100が基地局に通知する、PLPが発生したコンポーネントキャリアの数を減らすことができるため、無線リソースの浪費を抑えることができる。
電波状況判定部111は、端末100が基地局との接続を維持できるコンポーネントキャリアの有無によって、端末100がRLFであるかどうかを判定する。すなわち、電波状況判定部111は、端末100が基地局との接続を維持できるコンポーネントキャリアの全てでPLPが発生している場合、端末100はRLFであると判定する。一方、電波状況判定部111は、端末100が基地局との接続を維持できるコンポーネントキャリアのうち、PLPが発生していないコンポーネントキャリアがある場合、端末100はRLFではないと判定する。
なお、端末100が基地局との接続を維持できるコンポーネントキャリアには何通りか存在する。
第1の例は、PLPが判定されるコンポーネントキャリアである。例えば、バックワードコンパチブルキャリアとノンバックワードコンパチブルキャリアである。すなわち、PLPが判定されるコンポーネントキャリア全てにおいて、PLPが発生すると、端末100はRLFとなる。
第2の例は、ランダムアクセスチャネル(Random Access Channel: RACH)があるアップリンクである。すなわち、RACHがあるアップリンクにおいてPLPが発生した場合、他にRACHがあるアップリンクがないとき、端末100はRLFとなる。
第3の例は、RACHがあるアップリンクとマッピングされているダウンリンクである。すなわち、RACHがあるアップリンクとマッピングされているダウンリンクにおいてPLPが発生すると、他にRACHがあるアップリンクとマッピングされているダウンリンクがなければ、端末100はRLFとなる。
第4の例は、単独で基地局との接続を維持できるコンポーネントキャリアである。例えば、バックワードコンパチブルキャリアとノンバックワードコンパチブルキャリアである。すなわち、全てのバックワードコンパチブルキャリアとノンバックワードコンパチブルキャリアでPLPが発生下場合、端末100はRLFとなる。
第5の例は、アンカーキャリアである。すなわち、アンカーキャリアにおいてPLPが発生した場合、代わりにアンカーキャリアとなり得るコンポーネントキャリアがない場合、端末100はRLFとなる。
なお、端末100が基地局との接続を維持できるコンポーネントキャリアは、上記第1〜第5の例の一部でも全てでも良く、また、上記以外でも良い。このように、端末100は、基地局と接続が切れたときに、RLFが発生したと判定することができ、素早くRRC接続再確立の処理を行うことができる。
なお、電波状況判定部111は、アンカーキャリアにおいてPLPが発生した場合、PLPが発生していないバックワードコンパチブルキャリア又はノンバックワードコンパチブルキャリアなどといったアンカーキャリアとしても使用できるコンポーネントキャリアに、アンカーキャリアを切り換えても良い。
電波状況判定部111は、PLPが発生したコンポーネントキャリアにおいて基地局との同期が回復した場合、そのことを基地局に通知するために、該コンポーネントキャリアの測定結果を含めた測定結果報告を作成するよう報告作成部113に通知する。このとき、報告作成部113は、同期が回復したコンポーネントキャリアの測定結果を含めた測定結果報告を作成する。なお、PLPが発生したコンポーネントキャリアにおいて基地局との同期が回復したかは、PLP判定部で判定してもよい。判定方法は、RRC層において、物理層から同期中(in-sync)を所定回数N311連続して受信するとき、PLPから基地局との同期が回復したと判定する。但し、当該判定方法には限られない。なお、測定結果報告の代わりに、CQI報告に同期が回復したコンポーネントキャリアの値を含めても良い。
報告作成部113は、PLPを基地局に報告するための測定結果報告(Measurement Report: MR)を作成し、送信部107へ出力する。報告作成部113は、測定結果報告にPLPが発生したコンポーネントキャリアに関する情報を含める。したがって、端末100は、どのコンポーネントキャリアでPLPが発生したかを基地局に伝えることができる。なお、報告作成部113は、予め基地局から送られてくる測定設定に含まれている「MeasObject」を使用して、使用していないコンポーネントキャリアの測定(Measurement)を行い、新たに追加したいコンポーネントキャリアの測定結果を含む測定結果報告を作成してもよい。このとき、PLPが発生したコンポーネントキャリアの監視を一時停止することにより、新たに「Measurement Gap(一時的にデータ受信を停止する期間)」を取得しなくても他のコンポーネントキャリアを測定することができる。
報告作成部113は、測定結果報告の代わりに、PLPが発生したコンポーネントキャリアにおけるCQI(Channel Quality Indicator)を除いたCQI報告を作成しても良い。なお、新たに追加したいコンポーネントキャリアがある場合、そのコンポーネントキャリアを含めたCQI報告を作成してもよい。例えば、新たなコンポーネントキャリアを含める場合、CQI報告にどのコンポーネントキャリアであるかを示すインデックスをつけることにより、そのコンポーネントキャリアの帯域全体で測定することもそのコンポーネントキャリアの一部の帯域(サブ帯域)で測定することも可能となる。なお、CQI報告のフォーマットは上記以外のフォーマットでもよい。このとき、基地局は、CQI報告におけるPLPが発生したコンポーネントキャリアの欠落に基づいて、当該CQIが欠落しているコンポーネントキャリアには無線リソースを割り当てない。したがって、無線リソースの浪費を減らすことができる。
なお、CQI報告はダウンリンクのPLPを通知するため、端末100は、そのダウンリンクに対応するアップリンクをPHR(Power Header Room)でPLPとして基地局に通知しても良い。PHRは、端末100の送信電力の余力を基地局に通知するためのものである。PHRのフォーマットは、新たにPLPを通知するフラグを付加しても良い。
制御部105は、基地局から送られてくる報知情報又は個別制御情報などの受信の指示を受信部101に対して行う。制御部105は、受信部101から出力された個別制御情報に基づく測定設定を報告作成部113に出力する。
CQI報告、PHR又は測定結果報告を送信するタイミングの問い合わせを制御部105が送信部107から受け取った場合の処理は、受信部101からアップリンクの割り当てを得ている場合と、アップリンクの割り当てを得ていない場合とで異なる。すなわち、アップリンクの割り当てを得ている場合、制御部105は、そのタイミングを送信部107に出力する。アップリンクの割り当てを得ていない場合、制御部105は、アップリンクの割り当てを得るように、予め割り当てられているアップリンク制御信号用の無線リソースを利用してスケジューリングリクエスト(Scheduling Request)を基地局に送信するよう送信部107に指示する。制御部105は、受信部101からアップリンクの割り当てを得ると、バッファ状態報告(Buffer Status Report)を基地局に送信するよう送信部107に指示する。その後、制御部105は、受信部101からアップリンクの割り当てを受信し、CQI報告、PHR又は測定結果報告を送信するよう送信部107に指示する。
送信部107は、報告制御部103から入力されるCQI報告、PHR又は測定結果報告などのデータを送信するタイミングを制御部105に問い合わせる。また、送信部107は、制御部105からの指示に従って、CQI報告、PHR、測定結果報告又は制御信号などのデータを基地局に送信する。
[第1の実施の形態の基地局の構成]
図4は、第1の実施の形態の無線通信システムを構成する基地局のブロック図である。図4に示すように、第1の実施の形態の基地局150は、受信部151と、PLP判定部153と、制御部155と、送信部157とを備える。
受信部151は、端末100が送信したCQI報告、PHR又は測定結果報告を受信し、PLP判定部153へ出力する。
PLP判定部153は、受信部151から測定結果報告が入力されると、測定結果報告にPLPが発生したことを示す値のコンポーネントキャリアが含まれているかどうかを判定する。測定結果報告にPLPが発生したことを示す値のコンポーネントキャリアが含まれていない場合、PLP判定部153は、通常の測定結果報告であると判定し、当該測定結果報告を制御部155に出力する。PLP判定部153は、測定結果報告にPLPが発生したことを示す値のコンポーネントキャリアが含まれている場合、PLP判定部153は、そのコンポーネントキャリアに関する情報を制御部155に出力する。
また、PLP判定部153は、測定結果報告にPLPが発生したことを示す値のコンポーネントキャリアが含まれている場合、この測定結果報告に端末100が使用中のコンポーネントキャリア以外のコンポーネントキャリアが含まれているかを判定する。端末100が使用中のコンポーネントキャリア以外のコンポーネントキャリアが含まれている場合、基地局150は、端末100がそのコンポーネントキャリアを追加するよう要求していると判定する。
このとき、PLP判定部153は、端末100から送られた測定結果報告に含まれている、端末100が使用中のコンポーネントキャリア以外のコンポーネントキャリアを追加するよう制御部155に指示する。なお、測定結果報告にPLPが発生したことを示す値のコンポーネントキャリアが含まれている場合、同じ端末100から送られた別の測定結果報告に当該端末100が使用中のコンポーネントキャリア以外のコンポーネントキャリアが含まれていても、基地局150は、端末100がそのコンポーネントキャリアを追加するよう要求していると判断しても良い。この場合、PLP判定部153は、前記別の測定結果報告に含まれている、端末100が使用中のコンポーネントキャリア以外のコンポーネントキャリアを追加するよう制御部155に指示する。このように、端末100が追加を望むコンポーネントキャリアを優先的に追加することができる。
また、PLP判定部153は、受信部151からCQI報告が入力されると、端末100が使用中のコンポーネントキャリアであってCQI報告に含まれていないものが存在するかどうかを判定しても良い。端末100が使用中のコンポーネントキャリアがCQI報告に含まれていない場合、PLP判定部153は、そのコンポーネントキャリアにPLPが発生したと判定する。PLP判定部153は、そのコンポーネントキャリアにPLPが発生したことを制御部155に通知する。また、PLP判定部153は、CQI報告に端末100が使用していないコンポーネントキャリアが存在するかどうかを判定してもよい。端末100が使用していないコンポーネントキャリアがCQI報告に含まれている場合、PLP判定部153は、端末100が使用中のコンポーネントキャリア以外のコンポーネントキャリアを追加するよう制御部155に指示する。
また、PLP判定部153は、受信部151からPHRが入力されると、当該PHRにPLPが発生したことを示す値又はフラグが含まれているかに基づいてPLPを判定しても良い。PLP判定部153は、PLPが発生したと判定すると、そのコンポーネントキャリアがPLPであることを制御部155に通知する。
さらに、PLP判定部153は、受信部151から入力された測定結果報告において、PLPと判定したコンポーネントキャリアの測定結果が基地局150との同期が回復したと判定できる値を超えていると、その旨を制御部155に通知する。また、PLP判定部153は、受信部151から入力されたCQI報告において、PLPと判定したコンポーネントキャリアが含まれている場合、基地局150との同期が回復したと判定し、その旨を制御部155に通知しても良く、上記機能と一緒に有していても良い。
制御部155は、PLP判定部153から、PLPが発生したコンポーネントキャリアに関する情報が入力されると、そのコンポーネントキャリアが他のコンポーネントキャリアを制御するために使用されているかどうかを確認する。他のコンポーネントキャリアを制御するために使用されている場合、制御部155は、該当するコンポーネントキャリアもPLPが発生したものと見なして、無線リソースの割り当てを行わない。
制御部155は、PLP判定部153から、PLPが発生したコンポーネントキャリアに関する情報が入力される場合、そのコンポーネントキャリアに対する無線リソースの割り当てを一時的に停止する。
制御部155は、PLP判定部153から、端末100にコンポーネントキャリアを追加するように指示された場合、そのコンポーネントキャリアを追加できるかどうかをコンポーネントキャリアの使用状況及び設定などを基に判定する。制御部155は、当該コンポーネントキャリアを追加できる場合は、追加するための個別制御情報を作成し、送信部157に出力する。
制御部155は、PLP判定部153からPLPが発生したコンポーネントキャリアが入力された場合、PLP判定部153から新たなコンポーネントキャリアの追加を通知されない、又は通知されたコンポーネントキャリアでは十分ではないと判定すると、端末100に測定設定を送り、他のコンポーネントキャリアを測定させても良い。
制御部155は、PLP判定部153から通常の測定結果報告が入力された場合、他セルへのハンドオーバ又はコンポーネントキャリアの変更を端末100に指示するか否かを判定する。制御部155は、入力された測定結果報告のみでハンドオーバ又はコンポーネントキャリアの変更を指示すると判定した場合、ハンドオーバ又はコンポーネントキャリアの変更の動作を行う。一方、制御部155は、入力された測定結果報告のみでハンドオーバ又はコンポーネントキャリアの変更を指示しないと判定した場合、端末100に他のコンポーネントキャリアの測定を指示すると判断した際には、そのための測定設定を端末100に送るよう送信部157に指示する。また、制御部155は、入力した測定結果報告のみでハンドオーバ又はコンポーネントキャリアの変更を指示しないと判定した場合、特に新しい測定結果を必要としないときは何も行わない。
また、制御部155は、PLP判定部153からPLPが発生したコンポーネントキャリアにおいて、同期が回復したと入力されると、そのコンポーネントキャリアへの無線リソースの割り当てを再開する。
送信部157は、スケジュール情報に基づいて、参照信号又は制御情報などを端末100に送信する。
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態の無線通信システムについて説明する。第2の実施の形態の無線通信システムは、端末及び第1の実施の形態の無線通信システムが備える基地局から構成される。
第2の実施の形態の無線通信システムにおいて、端末は、ダウンリンクで基地局からセル毎に送信された参照信号を受信し、定められた計算式に基づいて導出される測定結果を測定結果報告としてアップリンクで基地局に報告する機能を備える。また、端末は、ダウンリンクで基地局からセル毎に送信された参照信号をCQI報告設定に応じて受信し、CQI報告をアップリンクで基地局に報告する機能を備える。
また、基地局は、端末のための無線アクセスネットワークのアクセスポイントの役割を有し、無線リソース(例えば、周波数領域、又は時間領域での周波数帯域)の割り当て及び管理を行う。また、基地局は、端末から報告された測定結果報告に基づいて、他のセルへのハンドオーバ又はコンポーネントキャリアの変更が必要と判断する場合に、ハンドオーバ処理又はコンポーネントキャリアの変更処理を行う機能を備える。
[第2の実施の形態の端末の構成]
図5は、第2の実施の形態の無線通信システムを構成する端末を示すブロック図である。図5に示すように、第2の実施の形態の端末200は、受信部101と、報告制御部201と、制御部105と、送信部107とを備える。本実施形態の端末200が第1の実施の形態の端末100と異なる点は、報告作成部の構成である。そのため、本実施形態の端末200が備える構成要素において、第1の実施の形態の端末100の構成要素と同一の構成要素(受信部101、制御部105及び送信部107)については、同一の参照番号をそれぞれ付して、その詳細な説明は省略する。
報告制御部201は、第1の実施の形態の報告制御部201と同様に、電波状況判定部211と、報告作成部213とを有する。電波状況判定部211は、第1の実施の形態の電波状況判定部111と同じ機能を有する。報告作成部213は、第1の実施の形態の報告作成部113の機能に加えて、測定設定生成部217と、監視キャリア判定部219とを有する。
測定設定生成部217は、報告作成部213から、コンポーネントキャリア情報が入力され、当該情報が示すコンポーネントキャリアの測定設定を生成するよう指示されると、そのコンポーネントキャリアの測定設定を生成する。測定設定生成部217は、生成した測定設定を報告作成部213に出力する。
測定設定生成部217がコンポーネントキャリアの測定設定を生成する方法は、何通りか存在する。
第1の例は、アンカーキャリアに設定されている測定設定に基づいて、測定設定を作成する方法である。
第2の例は、PLPが発生したコンポーネントキャリアの測定設定に基づいて、測定設定を生成する方法である。なお、PLPが発生したコンポーネントキャリアがエクステンションキャリアであって測定設定がない場合には、当該エクステンションキャリアとセットで使用しているコンポーネントキャリアの測定設定に基づいて測定設定を生成する方法でも良い。
第3の例は、測定設定を生成するコンポーネントキャリアと同じ周波数帯の他のコンポーネントキャリアの測定設定に基づいて、測定設定を生成する方法である。
第4の例は、エクステンションキャリアの測定の場合、そのコンポーネントキャリアとセットになっているバックワードコンパチブルキャリア又はノンバックワードコンパチブルキャリアの測定設定に基づいて、測定設定を生成する方法である。
第5の例は、バックワードコンパチブルキャリアの測定の場合には、別のバックワードコンパチブルキャリアに設定されている測定設定を使用し、ノンバックワードコンパチブルキャリアの測定の場合には、別のノンバックワードコンパチブルキャリアに設定されている測定設定を使用し、エクステンションキャリアの測定の場合には、別のエクステンションキャリアに設定されている測定設定を使用する方法である。
なお、上記の例を組み合わせても良いし、上記の例以外の方法で測定設定を生成しても良い。このように、測定設定のないコンポーネントキャリアに対しても、端末200は、新たに基地局から測定設定をもらわなくても当該コンポーネントキャリアを測定できる。端末が使用していないキャリアの測定設定を生成できるのは、PLPが発生したコンポーネントキャリアでは、データを受信できないことに着目し、PLPが発生したコンポーネントキャリアを監視する代わりに、異なるキャリア周波数を測定することで、「Measurement Gap(一時的にデータ受信を停止する期間)」を新たに基地局から通知してもらわなくてよいためである。
監視キャリア判定部219は、報告作成部213から入力された情報に基づいて、測定(Measurement)するコンポーネントキャリアを判定する。監視キャリア判定部219は、PLPが発生したコンポーネントキャリアの代わりに使用できるコンポーネントキャリアを判定する。監視キャリア判定部219は、判定したコンポーネントキャリアを報告作成部213に出力する。なお、監視キャリア判定部219は、判定したコンポーネントキャリアが使用できないと報告作成部213から入力されると、PLPが発生したコンポーネントキャリアの代わりに使用できる別のコンポーネントキャリアを判定し、報告作成部213に出力する。
PLPが発生したコンポーネントキャリアの代わりに使用できるコンポーネントキャリアを判定する条件はいくつか存在する。
一つ目は、使用していないコンポーネントキャリアであること。
二つ目は、アンカーキャリアにおいてPLPが発生した場合、アンカーキャリアとして使用できるコンポーネントキャリアであること。
三つ目は、異なる周波数帯に属するコンポーネントキャリアを使用している場合、PLPが発生したコンポーネントキャリアが属する周波数帯とは異なる周波数帯に属するコンポーネントキャリアであること。
四つ目は、バックワードコンパチブルキャリア又はノンバックワードコンパチブルキャリアでPLPが発生した場合、バックワードコンパチブルキャリア又はノンバックワードコンパチブルキャリアのコンポーネントキャリアであること。
五つ目は、設定が容易なコンポーネントキャリアであること。例えば、エクステンションキャリアでPLPが発生した場合に、そのエクステンションキャリアとセットで使用されているバックワードコンパチブルキャリア、又はノンバックワードコンパチブルキャリアとセットで使用されている別のエクステンションキャリアであるコンポーネントキャリアであること。また、例えば、周波数情報が得られるコンポーネントキャリアである。
六つ目は、使用中のコンポーネントキャリアと同時に使用することのできるコンポーネントキャリアであること。
七つ目は、コンポーネントキャリアの設定がされているコンポーネントキャリアの中で、ディアクティベート(de-activate)されているコンポーネントキャリアであること。なお、ディアクティベートされているコンポーネントキャリアは、コンポーネントキャリアの設定(Component Carrier Configuration)がされている状態、かつ、端末がデータを送受信しないコンポーネントキャリアのことである。このようにすることで、基地局がアクティベート(activate)を端末に通知するだけで、端末はそのコンポーネントキャリアの使用を開始できるため、他のコンポーネントキャリアと比較して、早く使用を開始することができる。また、基地局がコンポーネントキャリアの設定情報を送らないで良い分、無線リソースの使用を減らすことができる。
なお、上記の条件全てに当てはまるコンポーネントキャリアから測定しても良いし、上記の条件の一部に当てはまるコンポーネントキャリアから測定しても良い。このように測定するコンポーネントキャリアを限定することにより、コンポーネントキャリアの測定に要する時間を短くすることができる。また、上記の条件に示すように、PLPが発生したコンポーネントキャリアの代替となるコンポーネントキャリアを選択することにより、PLPが発生する前のQoS(Quality of Service)を維持しやすくなる。
報告作成部213は、監視キャリア判定部219から入力されたコンポーネントキャリアの測定設定がある場合、その測定設定を用いて、測定(Measurement)を行う。監視キャリア判定部219から入力されたコンポーネントキャリアの測定設定がない場合、報告作成部213は、そのコンポーネントキャリアの測定設定を生成するよう測定設定生成部217に指示する。
報告作成部213は、監視キャリア判定部219から入力されたコンポーネントキャリアを測定した結果に基づいて、当該コンポーネントキャリアが使用できるかどうかを判定する。報告作成部213は、当該コンポーネントキャリアを使用できないと判定すると、監視キャリア判定部219にその旨を出力する。一方、報告作成部213は、当該コンポーネントキャリアを使用できると判定すると、当該コンポーネントキャリアの測定結果と、PLPが発生したコンポーネントキャリアの測定結果とを含む測定結果報告を生成し、送信部107に出力する。なお、報告作成部213は、これら2つの測定結果をそれぞれ別々に含む2つの測定結果報告を作成しても良い。また、測定結果報告の変わりにCQI報告を用いても良い。
(第3の実施の形態)
第3の実施の形態の無線通信システムについて説明する。第3の実施の形態の無線通信システムは、端末及び基地局から構成される。
第3の実施の形態の無線通信システムにおいて、端末は、ダウンリンクで基地局からセル毎に送信された参照信号を受信し、定められた計算式に基づいて導出される測定結果を測定結果報告としてアップリンクで基地局に報告する機能を備える。また、端末は、ダウンリンクで基地局からセル毎に送信された参照信号をCQI報告設定に応じて受信し、CQI報告をアップリンクで基地局に報告する機能を備える。
また、基地局は、端末のための無線アクセスネットワークのアクセスポイントの役割を有し、無線リソース(例えば、周波数領域、又は時間領域での周波数帯域)の割り当て及び管理を行う。また、基地局は、端末から報告された測定結果報告に基づいて、他のセルへのハンドオーバ又はコンポーネントキャリアの変更が必要と判断する場合に、ハンドオーバ処理又はコンポーネントキャリアの変更処理を行う機能を備える。
[第3の実施の形態の端末の構成]
図6は、第3の実施の形態の無線通信システムを構成する端末を示すブロック図である。図6に示すように、第3の実施の形態の端末300は、受信部101と、報告制御部301と、CQI報告作成部303と、測定結果報告作成部305と、制御部307と、送信部107とを備える。本実施形態の端末300が第1の実施の形態の端末100と異なる点は、報告制御部と制御部の構成である。そのため、本実施形態の端末300が備える構成要素において、第1の実施の形態の端末100の構成要素と同一の構成要素(受信部101及び送信部107)については、同一の参照番号をそれぞれ付して、その詳細な説明は省略する。
報告制御部301は、制御部307から入力されたCQI報告設定(CQI report config)又は測定設定(Measurement Configuration)に基づいて、参照信号の測定を制御する。また、報告制御部301は、参照信号の測定を受信部101に指示する。また、報告制御部301は、受信部101から入力された参照信号に基づいて、電波状況を判定する。
報告制御部301は、電波状況判定部311と、モード判定部313と、自キャリア監視モード部315と、他キャリア監視モード部317とを有する。電波状況判定部311は、PLP判定部319を有する。PLP判定部319は、第1の実施の形態のPLP判定部115と同じ機能を有する。
第3の実施の形態の電波状況判定部311は、第1の実施の形態の電波状況判定部311とほぼ同じ機能を有するが、端末300自身がRLFではないと判定した場合、どのコンポーネントキャリアでPLPが発生したかをモード判定部313に通知する。
モード判定部313は、電波状況判定部311からコンポーネントキャリアでPLPが発生したことが通知された場合、予め端末300に設定されている判定基準又は基地局から送られる判定基準に基づいて、自キャリアを監視するか、他キャリアを監視するかを判定する。
モード判定部313は、PLPが発生したコンポーネントキャリアにおける基地局との同期の回復を待つために自キャリアを監視すると判定した場合、自キャリア監視モード部315に当該PLPが発生したコンポーネントキャリアを示す情報を出力する。一方、モード判定部313は、端末300が新たに他のコンポーネントキャリアを利用するために他キャリアを監視すると判定した場合、他キャリア監視モード部317に前記PLPが発生したコンポーネントキャリアを示す情報を出力する。
モード判定部313の判定基準としては、例えば、QoS(Quality of Service)が用いられる。端末におけるQoSは、スループットと遅延が影響すると考えられる。モード判定部313は、QoSとしてスループットを判定基準とする場合、PLPが発生したコンポーネントキャリア以外の残りのコンポーネントキャリアで、スループットを維持できる又はスループットが低下しても端末300が満足すれば、自キャリアを監視すると判定する。一方、モード判定部313は、PLPが発生したコンポーネントキャリア以外の残りのコンポーネントキャリアで、スループットを維持できない又は低下したスループットに端末300が満足できないのであれば、他キャリアを監視すると判定する。
また、モード判定部313は、QoSとして遅延を判定基準とする場合、PLPが発生したコンポーネントキャリア以外の残りのコンポーネントキャリアで、遅延時間を維持できる又は遅延時間が長くなっても端末300が満足すれば、自キャリアを監視すると判定する。一方、モード判定部313は、PLPが発生したコンポーネントキャリア以外の残りのコンポーネントキャリアで、遅延時間を維持できない又は遅延時間の延長に端末300が満足できないのであれば、他キャリアを監視すると判定する。
このように、端末300がQoSに満足できる場合には、モード判定部313が自キャリア監視モードを選択するため、無駄なシグナリングと測定(Measurement)を減らすことができる。このため、無線リソースの浪費を抑え、かつ、端末300の消費電力を抑えることができる。一方、端末300がQoSに満足できない場合には、モード判定部313が他キャリア監視モードを選択するため、他キャリアが測定され、ハンドオーバ又はコンポーネントキャリアの変更を行うことによって、QoSの低下を補完できると考えられる。
モード判定部313の判定基準は、上記QoS以外にも何通りかある。
第1の例では、他のコンポーネントキャリアに影響を及ぼすコンポーネントキャリアでPLPが発生したか、他のコンポーネントキャリアに影響を及ぼさないコンポーネントキャリアでPLPが発生したかに応じて、モード判定部313は、自キャリアを監視するか、他キャリアを監視するかを判定する。他のコンポーネントキャリアに影響を及ぼすコンポーネントキャリアでPLPが発生した場合、モード判定部313は他キャリアを監視すると判定する。一方、他のコンポーネントキャリアに影響を及ぼさないコンポーネントキャリアでPLPが発生した場合、モード判定部313は自キャリアを監視すると判定する。
このように、他のコンポーネントキャリアに影響を及ぼす、すなわち、QoSの低下が大きい場合には、他キャリア監視モードに基づくハンドオーバ又はコンポーネントキャリアの変更を行うことによって、QoSの低下を補完できると考えられる。一方、他のコンポーネントキャリアに影響を及ぼさない、すなわち、QoSの低下が小さい場合には、自キャリア監視モードに基づいてコンポーネントキャリアがPLPから回復するのを待つことで、無線リソースの浪費及び端末における消費電力の浪費を抑えることができる。
なお、他のコンポーネントキャリアに影響を及ぼすコンポーネントキャリアと、他のコンポーネントキャリアに影響を及ぼさないコンポーネントキャリアのセットの例は、3通り考えられる。
一つ目の例は、他のコンポーネントキャリアに影響を及ぼすコンポーネントキャリアが、バックワードコンパチブルキャリアとノンバックワードコンパチブルキャリアであり、他のコンポーネントキャリアに影響を及ぼさないコンポーネントキャリアが、エクステンションキャリアである。
二つ目の例は、他のコンポーネントキャリアに影響を及ぼすコンポーネントキャリアが、アンカーキャリアであり、他のコンポーネントキャリアに影響を及ぼさないコンポーネントキャリアが、アンカーキャリアのコンポーネントキャリア以外である。
三つ目の例は、他のコンポーネントキャリアに影響を及ぼすコンポーネントキャリアが、PDCCHを報知しているコンポーネントキャリアであり、他のコンポーネントキャリアに影響を及ぼさないコンポーネントキャリアが、PDCCHを報知していないコンポーネントキャリアである。
なお、他のコンポーネントキャリアに影響を及ぼすコンポーネントキャリアと、他のコンポーネントキャリアに影響を及ぼさないコンポーネントキャリアのセットは、上記の3通りのセット以外でも良い。
第2の例では、PLPの発生していないコンポーネントキャリアの受信品質に応じて、モード判定部313は、自キャリアを監視するか、他キャリアを監視するかを判定する。モード判定部313は、PLPの発生していないコンポーネントキャリアの受信品質が良い場合は、自キャリアを監視すると判定し、PLPの発生していないコンポーネントキャリアの受信品質が悪い場合は、他キャリアを監視すると判定する。なお、受信品質は、測定(Measurement)又はCQIによって判定される。
PLPの発生していないコンポーネントキャリアが複数存在する場合、モード判定部313による判定方法はいくつか存在する。一つは、受信品質(受信電力でも良い)が良いか悪いかを判定する基準を超えるコンポーネントキャリアが何個残っているかにより判定する方法である。この方法によれば、QoSを満足できるか否かを正確に判断できる。もう一つは、基準となるコンポーネントキャリアを選定し、そのコンポーネントキャリアの受信品質(受信電力でも良い)で判定する方法である。この方法によれば、判定条件が少なくてすむため、実装がしやすくなる。なお、基準となるコンポーネントキャリアを選定する方法はいくつか存在する。一つ目は、アンカーキャリアである。二つ目は、バックワードコンパチブルキャリア又はノンバックワードコンパチブルキャリアである。三つ目は、PDCCHを送っているコンポーネントキャリアである。なお、上記3つ以外の方法で、基準となるコンポーネントキャリアを選定しても良い。
第3の例では、間欠受信(Discontinuous Reception(DRX))が設定されているかどうかによって、モード判定部313は、自キャリアを監視するか、他キャリアを監視するかを判定する。モード判定部313は、DRXが設定されている場合、自キャリアを監視すると判定し、DRXが設定されていない場合、他キャリアを監視すると判定する。
なお、モード判定部313は、DRXが設定されているかどうかではなく、コンポーネントキャリアがDRXを行っているかどうかによって判定しても良い。このとき、モード判定部313は、コンポーネントキャリアがDRXを行っていれば自キャリアを監視すると判定し、コンポーネントキャリアがDRXを行っていなければ他キャリアを監視すると判定する。
また、モード判定部313は、コンポーネントキャリアがLong DRXを行っているかどうかによって判定しても良い。このとき、コンポーネントキャリアがLong DRXを行っていれば自キャリアを監視すると判定し、コンポーネントキャリアがLong DRXを行っていなければ他キャリアを監視すると判定する。DRXを行っている場合、受信機会が少なくても良いと考えられるので、QoSを満足していると判定することができる。
第4の例では、ダウンリンクのバッファ量が多いかどうかによって、モード判定部313は、自キャリアを監視するか、他キャリアを監視するかを判定する。端末300が基地局にダウンリンクのバッファ量を問い合わせる信号を送ると、端末300にはダウンリンクのバッファ量を通知する信号が基地局から送られる。端末300は、ダウンリンクのバッファ量に対して適したスループット(例えば、使用しているコンポーネントキャリアの合計帯域幅)を示す表を予め保持している。モード判定部313は、ダウンリンクのバッファ量に対するスループットを実現するために、コンポーネントキャリアの数が十分であると判定する場合、自キャリアを監視すると判定する。一方、コンポーネントキャリアの数が不足であると判定する場合、モード判定部313は、他キャリアを監視すると判定する。
第5の例では、電波状況が異なるコンポーネントキャリアを使用しているかどうかによって、モード判定部313は、自キャリアを監視するか、他キャリアを監視するかを判定する。端末300が一つの周波数帯を使用してキャリアアグリゲーションを行っている場合、モード判定部313は、自キャリアを監視すると判定する。一方、端末300が異なる複数の周波数帯を使用してキャリアアグリゲーションを行っている場合、モード判定部313は、他キャリアを監視すると判定する。
第6の例では、予め他キャリアの測定(Measurement)が設定されているかいないかによって、モード判定部313は、自キャリアを監視するか、他キャリアを監視するかを判定する。使用していないコンポーネントキャリアの測定(Measurement)が設定されていない場合、モード判定部313は、自キャリアを監視すると判定する。一方、使用していないコンポーネントキャリアの測定(Measurement)が設定されている場合、モード判定部313は、他キャリアを監視すると判定する。
第7の例では、モード判定部313は、端末300の能力(UE Capability)に応じて、自キャリアを監視するか、他キャリアを監視するかを判定する。モード判定部313は、端末300が使用しているコンポーネントキャリアを使用しながら他のコンポーネントキャリアを監視する能力が端末300にある場合、他キャリアを監視すると判定する。一方、モード判定部313は、端末300が使用しているコンポーネントキャリアを使用しながら他のコンポーネントキャリアを監視する能力が端末300にない場合、自キャリアを監視すると判定する。
第8の例では、モード判定部313は、端末300の能力(UE Capability)内に、端末300が使用中のコンポーネントキャリアと一緒に使用できるコンポーネントキャリアが存在するか否かに応じて、自キャリアを監視するか、他キャリアを監視するかを判定する。すなわち、モード判定部313は、端末300が使用中のコンポーネントキャリアと一緒に使用できるコンポーネントキャリアが存在する場合、他キャリアを監視すると判定する。一方、モード判定部313は、端末300が使用中のコンポーネントキャリアと一緒に使用できるコンポーネントキャリアが存在しない場合、自キャリアを監視すると判定する。
なお、端末300が使用中のコンポーネントキャリアと一緒に使用できるコンポーネントキャリアが存在するか否かは、基地局から送られてくる周波数リストに、バックワードコンパチブルキャリア、ノンバックワードコンパチブルキャリア、又はエクステンションキャリアであることを追記することで判定が可能となる。端末300の能力(UE Capability)内にバックワードコンパチブルキャリア又はノンバックワードコンパチブルキャリアが存在する場合、モード判定部313は、他キャリアを監視すると判定する。また、端末300の能力(UE Capability)内にエクステンションキャリアが存在し、かつ、端末300が使用中のコンポーネントキャリアであって当該エクステンションキャリアに対するPDCCHを送っているコンポーネントキャリアが存在する場合、モード判定部313は、他キャリアを監視すると判定する。なお、端末300の能力(UE Capability)内にエクステンションキャリアが存在し、かつ、端末300の能力(UE Capability)内に、エクステンションキャリアとセットで使用するコンポーネントキャリアが存在する場合、モード判定部313は、他キャリアを監視すると判定しても良い。上記以外のとき、モード判定部313は、自キャリアを監視すると判定する。以下、より詳細な具体例を示す。
一つ目は、端末300が、サポートしている無線周波数帯域幅(例えば、60MHz)を全て使用している際、図7(a)に示すように、端末300が使用している無線周波数帯域幅の一端のコンポーネントキャリアでPLPが発生したが、使用できるコンポーネントキャリアが当該無線周波数帯域幅の反対側に存在する場合、モード判定部313は、他キャリアを監視すると判定する。このとき、図7(b)に示すように、監視する無線周波数帯域幅を、PLPが発生したコンポーネントキャリアがある位置の反対方向にシフトする。こうすることで、使用中のコンポーネントキャリアを使用しながら、PLPが発生したコンポーネントキャリアに対して、反対側のコンポーネントキャリアを監視することができる。
二つ目は、端末300が、サポートしている無線周波数帯域幅を全て使用している際、端末300が使用している無線周波数帯域幅の端以外のコンポーネントキャリアでPLPが発生した場合、モード判定部313は、自キャリアを監視すると判定する。
三つ目は、端末300が、サポートしている無線周波数帯域幅を一部使用している際、使用中のコンポーネントキャリアにPLPが発生した場合、モード判定部313は、当該無線周波数帯域幅内に使用可能なコンポーネントキャリアが存在すれば、他キャリアを監視すると判定する。
四つ目は、端末300が、一つの周波数帯(例えば、800MHz帯又は2GHz帯)のみをサポートしている場合、上記と同様の判定方法を適用できる。
五つ目は、端末300が、二つの周波数帯(例えば、800MHz帯と2GHz帯)をサポートしているが、同時には片方の周波数帯しか使用できない場合、使用中の周波数帯において、上記と同様の判定方法を適用できる。
六つ目は、端末300が二つ以上の周波数帯(例えば、800MHz帯と2GHz帯)をサポートし、その中で二つ以上の周波数帯を同時に使用できる場合、一つの周波数帯(例えば、2GHz帯)でPLPが発生すると、当該周波数帯内で使用できるコンポーネントキャリアがあれば、モード判定部313は、当該周波数帯内で他キャリアを監視すると判定する。一方、当該周波数帯内で使用できるコンポーネントキャリアが存在せず、他の周波数帯(例えば、800MHz帯)内に使用できるコンポーネントキャリアが存在すれば、モード判定部313は、当該他の周波数帯内で他キャリアを監視すると判定する。
七つ目は、端末300が二つ以上の周波数帯(例えば、800MHz帯と2GHz帯)をサポートし、その中で二つ以上の周波数帯を同時に使用できる場合、一つの周波数帯(例えば、2GHz帯)でPLPが発生すると、他の周波数帯(例えば、800MHz帯)内で使用できるコンポーネントキャリアがあれば、モード判定部313は、当該他の周波数帯内で他キャリアを監視すると判定する。一方、当該他の周波数帯内(800MHz帯内)で使用できるコンポーネントキャリアが存在せず、PLPが発生した周波数帯(2GHz帯)内に使用できるコンポーネントキャリアが存在すれば、モード判定部313は、当該PLPが発生した周波数帯内で他キャリアを監視すると判定する。
なお、上記具体例は、端末300の能力の一例である。端末300は、使用中のコンポーネントキャリアとディアクティベート中のコンポーネントキャリアとを、サポートする無線周波数帯域幅内に収める。こうすることで、使用中のコンポーネントキャリアを使用し続けることができる。また、ディアクティベートされたコンポーネントキャリアがアクティベートされたときにすぐに当該コンポーネントキャリアを使用できる。
なお、周波数リストにバックワードコンパチブルキャリアとノンバックワードコンパチブルキャリアの情報のみが記載され、エクステンションキャリアの情報が記載されていない場合、端末300はエクステンションキャリアの存在を知らないため、モード判定部313は、エクステンションキャリアが存在しないと判定する。このとき、周波数リストには、バックワードコンパチブルキャリア又はノンバックワードコンパチブルキャリアであることを追記する必要はない。こうすることで、エクステンションキャリアが周波数リストに記載されていない場合であっても上記具体例のように動作できる。
なお、周波数リストにバックワードコンパチブルキャリア、ノンバックワードコンパチブルキャリア及びエクステンションキャリアであることが記載されていない場合、端末300の能力内に、周波数リストに存在する周波数があれば、端末300は、その周波数で情報を取得することにより、使用できるコンポーネントキャリアが存在するかを確認する。こうすることで、周波数リストに追記をしなくても、モード判定部313は上記具体例のように判定できる。
以上説明したように、端末300の能力(UE Capability)に応じて他キャリアを監視するか自キャリアを監視するかを判定するため、端末300の能力(UE Capability)を有効に使用できる。
なお、モード判定部313は、上記以外の方法で、自キャリアを監視するか他キャリアを監視するかを判定しても良い。
自キャリア監視モード部315は、モード判定部313からPLPが発生したコンポーネントキャリアを示す情報が入力されたときは、PLPを基地局に報告するためのCQI報告を作成するようCQI報告作成部303に指示する。CQI報告作成部303は、PLPが発生したコンポーネントキャリアのCQIを除いたCQI報告を作成し、送信部107に出力する。このとき、基地局は、CQI報告におけるPLPが発生したコンポーネントキャリアの欠落に基づいて、当該CQIが欠落しているコンポーネントキャリアには無線リソースを割り当てない。したがって、無線リソースの浪費を減らすことができる。
なお、CQI報告はダウンリンクのPLPを通知するため、端末300は、そのダウンリンクに対応するアップリンクをPHR(Power Header Room)でPLPとして基地局に通知しても良い。PHRは、端末300の送信電力の余力を基地局に通知するためのものである。PHRのフォーマットは、新たにPLPを通知するフラグを付加しても良い。
また、自キャリア監視モード部315は、PLPが発生したコンポーネントキャリアの監視を続ける。自キャリア監視モード部315は、PLPと判定したコンポーネントキャリアにおいて基地局との同期が回復したと判定すると、PLPから回復したコンポーネントキャリアを示す情報を電波状況判定部311に出力する。なお、自キャリア監視モード部315は、RRC層において、物理層から同期中(in-sync)を所定回数N311連続して受信するとき、PLPから基地局との同期が回復したと判定する。但し、当該判定方法には限られない。
自キャリア監視モード部315は、PLPが発生したコンポーネントキャリアにおいて基地局との同期が回復したことを基地局に通知するために、改めてCQI報告を作成するようCQI報告作成部303に指示する。このとき、CQI報告作成部303は、同期が回復したコンポーネントキャリアのCQIを含めたCQI報告を作成する。このように、PLPが発生したが基地局との同期が回復したコンポーネントキャリアにおいて、基地局から無線リソースを再び割り当ててもらうことができる。なお、PLPが発生したコンポーネントキャリアにおいて基地局との同期が回復したことを基地局に通知方法は、CQI報告ではなく、測定結果報告に含める方法でもよい。
他キャリア監視モード部317は、モード判定部313からPLPが発生したコンポーネントキャリアを示す情報が入力されたときは、PLPを基地局に報告するための測定結果報告を作成するよう測定結果報告作成部305に指示する。測定結果報告作成部305は、PLPが発生したコンポーネントキャリアの測定結果と、新たに追加したいコンポーネントキャリアの測定結果を含む測定結果報告を作成し、送信部107に出力する。なお、測定結果報告作成部305は、これら2つの測定結果をそれぞれ別々に含む2つの測定結果報告を作成しても良い。
他キャリア監視モード部317は、予め基地局から送られてくる測定設定に含まれている「MeasObject」を使用して、使用していないコンポーネントキャリアの測定(Measurement)を行う。このとき、他キャリア監視モード部317は、PLPが発生したコンポーネントキャリアの監視を一時停止することにより、新たに「Measurement Gap(一時的にデータ受信を停止する期間)」を取得しなくても他のコンポーネントキャリアを測定することができる。
制御部307は、基地局から送られてくる報知情報又は個別制御情報などの受信の指示を受信部101に対して行う。制御部307は、受信部101から出力された個別制御情報に基づく測定設定を他キャリア監視モード部317に出力する。
CQI報告、PHR又は測定結果報告を送信するタイミングの問い合わせを制御部307が送信部107から受け取った場合の処理は、受信部101からアップリンクの割り当てを得ている場合と、アップリンクの割り当てを得ていない場合とで異なる。すなわち、アップリンクの割り当てを得ている場合、制御部307は、そのタイミングを送信部107に出力する。アップリンクの割り当てを得ていない場合、制御部307は、アップリンクの割り当てを得るように、予め割り当てられているアップリンク制御信号用の無線リソースを利用してスケジューリングリクエスト(Scheduling Request)を基地局に送信するよう送信部107に指示する。制御部307は、受信部101からアップリンクの割り当てを得ると、バッファ状態報告(Buffer Status Report)を基地局に送信するよう送信部107に指示する。その後、制御部307は、受信部101から、アップリンクの割り当てを受信し、CQI報告、PHR又は測定結果報告を送信するよう送信部107に指示する。
[第3の実施の形態の端末の動作]
図8は、第3の実施の形態の端末300の動作を説明するためのフローチャートである。図8に示すように、端末300は、使用中のコンポーネントキャリア毎に基地局との同期を監視する(ステップS101)。続いて、端末300は、コンポーネントキャリア毎に、PLPを検知する(ステップS103)。端末300は、新たにコンポーネントキャリアが必要かどうかにより、端末300のモード切り替えを判定する(ステップS105)。端末300は、新たにコンポーネントキャリアが必要であると判定すると、他キャリア監視モードに移行する(ステップS107)。一方、端末300は、新たにコンポーネントキャリアが必要でないと判定すると、自キャリア監視モードに移行する(ステップS109)。
このように、端末300が新たにコンポーネントキャリアが必要と判定した場合、PLPが発生したコンポーネントキャリアの測定を他のキャリア周波数のコンポーネントキャリアの測定に切り換えることにより、「Measurement Gap(一時的にデータ受信を停止する期間)」が割り当てられることなく、使用していないキャリア周波数のコンポーネントキャリアを測定(measurement)することができる。このため、無線リソースの消費と端末の消費電力を抑えることができる。また、新たにコンポーネントキャリアが不要と判定した場合、基地局とのシグナリング量を抑えることができるため、無駄な無線リソースの割り当てを減らすことができる。
また、端末300は、PLPが発生したキャリアにおいて、再び基地局との同期が回復した場合、そのことを測定結果報告又はCQI報告を用いて、基地局に通知する。測定結果報告を用いて通知する場合、端末300は、PLPが発生したキャリアの測定結果を含む測定結果報告を基地局に送る。CQI報告を用いて通知する場合、端末300は、PLPが発生したキャリアを含むCQI報告を基地局に送る。端末300は、基地局との同期回復を、物理層からRRC層に同期中(in-sync)が所定回数N311連続して送られてくることにより判定しても良い。なお、端末300は、他の方法によって基地局との同期回復を判定しても良い。
[第3の実施の形態の基地局の構成]
図9は、第3の実施の形態の無線通信システムを構成する基地局のブロック図である。図9に示すように、第3の実施の形態の基地局350は、受信部151と、PLP判定部351と、制御部155と、送信部157とを備える。本実施形態の基地局350が第1の実施の形態の基地局150と異なる点は、PLP判定部の構成である。そのため、本実施形態の基地局350が備える構成要素において、第1の実施の形態の基地局150の構成要素と同一の構成要素(受信部151、制御部155及び送信部157)については、同一の参照番号をそれぞれ付して、その詳細な説明は省略する。
PLP判定部351は、受信部151から測定結果報告が入力されると、測定結果報告にPLPが発生したことを示す値のコンポーネントキャリアが含まれているかどうかを判定する。測定結果報告にPLPが発生したことを示す値のコンポーネントキャリアが含まれていない場合、PLP判定部351は、通常の測定結果報告であると判定し、当該測定結果報告を制御部155に出力する。PLP判定部351は、測定結果報告にPLPが発生したことを示す値のコンポーネントキャリアが含まれている場合、PLP判定部351は、そのコンポーネントキャリアに関する情報を制御部155に出力する。
また、PLP判定部351は、測定結果報告にPLPが発生したことを示す値のコンポーネントキャリアが含まれている場合、この測定結果報告に端末300が使用中のコンポーネントキャリア以外のコンポーネントキャリアが含まれているかを判定する。端末300が使用中のコンポーネントキャリア以外のコンポーネントキャリアが含まれている場合、基地局350は、端末300がそのコンポーネントキャリアを追加するよう要求していると判定する。
PLP判定部351は、端末300から送られた測定結果報告に含まれているコンポーネントキャリアを追加するよう制御部155に指示する。なお、測定結果報告にPLPが発生したことを示す値のコンポーネントキャリアが含まれている場合、同じ端末300から送られた別の測定結果報告に当該端末300が使用中のコンポーネントキャリア以外のコンポーネントキャリアが含まれていても、基地局350は、端末300がそのコンポーネントキャリアを追加するよう要求していると判断しても良い。この場合、PLP判定部351は、前記別の測定結果報告に含まれている、端末300が使用中のコンポーネントキャリア以外のコンポーネントキャリアを追加するよう制御部155に指示する。このように、端末300が追加を望むコンポーネントキャリアを優先的に追加することができる。
また、PLP判定部351は、受信部151からCQI報告が入力されると、端末300が使用中のコンポーネントキャリアであってCQI報告に含まれていないものが存在するかどうかを判定する。端末300が使用中のコンポーネントキャリアがCQI報告に含まれていない場合、PLP判定部351は、そのコンポーネントキャリアにPLPが発生したと判定する。PLP判定部351は、そのコンポーネントキャリアにPLPが発生したことを制御部155に通知する。
また、PLP判定部351は、受信部151から入力されたCQI報告に、PLPと判定したコンポーネントキャリアが含まれている場合、基地局との同期が回復したと判定し、その旨を制御部155に通知する。なお、PLP判定部351は、受信部151から入力された測定結果報告において、PLPと判定したコンポーネントキャリアの測定結果が基地局との同期が回復したと判定できる値を超えていると、その旨を制御部155に通知しても良く、当該機能を上記機能と一緒に有していても良い。
また、PLP判定部351は、受信部151からPHRが入力されると、当該PHRにPLPが発生したことを示す値又はフラグが含まれているかに基づいてPLPを判定しても良い。PLP判定部351は、PLPが発生したと判定すると、そのコンポーネントキャリアがPLPであることを制御部155に通知する。
[第3の実施の形態の基地局の動作]
図10及び図11は、第3の実施の形態の基地局350の動作を説明するためのフローチャートである。図10に示すように、基地局350は、測定結果報告(MR)又はCQI報告が入力されたかを判定する(ステップS201)。測定結果報告が入力されると、基地局350は、PLPが発生したことを示す値のコンポーネントキャリアのセルが当該測定結果報告に含まれているかどうかを判定する(ステップS203)。基地局350は、PLPが発生したことを示す値の、端末が使用しているコンポーネントキャリアのセルが測定結果報告に含まれていない場合、PLPは発生していないと判定する(ステップS205)。
基地局350は、測定結果報告にPLPが発生したことを示す値のコンポーネントキャリアのセルが含まれている場合、そのコンポーネントキャリアへの無線リソースの割り当てを一時的に停止する(ステップS207)。基地局350は、コンポーネントキャリアの変更を行うか否かを判定する(ステップS209)。コンポーネントキャリアの変更を行わないと判定した場合、基地局350は何もしない(ステップS211)。
コンポーネントキャリアの変更を行うと判定した場合、基地局350は、端末300から送られてきた測定結果報告の情報のみでコンポーネントキャリアの変更先を判定できるかを判定する(ステップS213)。端末300から送られてきた測定結果報告の情報のみでコンポーネントキャリアの変更先を判定できる場合、基地局350は、キャリアの変更を端末に通知する(ステップS215)。一方、端末300から送られてきた測定結果報告の情報のみでコンポーネントキャリアの変更先を判定できない場合、基地局350は、端末300にコンポーネントキャリアを測定するための測定設定を送る(ステップS217)。
また、基地局350は、CQI報告が入力された場合、図11に示すように、端末300が使用中のコンポーネントキャリアであってCQI報告に含まれないコンポーネントキャリアが存在するか否かを判定する(ステップS221)。端末300が使用中のコンポーネントキャリアであってCQI報告に含まれないコンポーネントキャリアがCQI報告に存在しない、すなわち、端末300が使用中のコンポーネントキャリアの全てがCQI報告に存在する場合、基地局350はPLPではないと判定する(ステップS223)。一方、端末300が使用中のコンポーネントキャリアであってCQI報告に含まれないコンポーネントキャリアがCQI報告に存在する場合、基地局350はPLPと判定し、そのコンポーネントキャリアに無線リソースを割り当てない(ステップS225)。
また、基地局350は、PLPと判定したコンポーネントキャリアを含む測定結果報告又はCQI報告を受信し、当該報告に基づいて端末300との同期が回復したと判定すると、回復したコンポーネントキャリアへの無線リソースの割り当てを開始する。
(第4の実施の形態)
第4の実施の形態の無線通信システムについて説明する。第4の実施の形態の無線通信システムは、端末及び第3の実施の形態の無線通信システムが備える基地局から構成される。
第4の実施の形態の無線通信システムにおいて、端末は、ダウンリンクで基地局からセル毎に送信された参照信号を受信し、定められた計算式に基づいて導出される測定結果を測定結果報告としてアップリンクで基地局に報告する機能を備える。また、端末は、ダウンリンクで基地局からセル毎に送信された参照信号をCQI報告設定に応じて受信し、CQI報告をアップリンクで基地局に報告する機能を備える。
また、基地局は、端末のための無線アクセスネットワークのアクセスポイントの役割を有し、無線リソース(例えば、周波数領域、又は時間領域での周波数帯域)の割り当て及び管理を行う。また、基地局は、端末から報告された測定結果報告に基づいて、他のセルへのハンドオーバ又はコンポーネントキャリアの変更が必要と判断する場合に、ハンドオーバ処理又はコンポーネントキャリアの変更処理を行う機能を備える。
[第4の実施の形態の端末の構成]
図12は、第4の実施の形態の無線通信システムを構成する端末を示すブロック図である。図12に示すように、第4の実施の形態の端末400は、受信部101と、報告制御部401と、CQI報告作成部303と、測定結果報告作成部305と、制御部307と、送信部107とを備える。本実施形態の端末400が第3の実施の形態の端末300と異なる点は、報告制御部が401有する他キャリア監視モード部の構成である。そのため、本実施形態の端末400が備える構成要素において、第3の実施の形態の端末300の構成要素と同一の構成要素(受信部101、CQI報告作成部303、測定結果報告作成部305、制御部307及び送信部107)については、同一の参照番号をそれぞれ付して、その詳細な説明は省略する。
報告制御部401は、第3の実施の形態の報告制御部301と同様に、電波状況判定部411と、モード判定部413と、自キャリア監視モード部415と、他キャリア監視モード部417とを有する。電波状況判定部411は、第3の実施の形態の電波状況判定部311と同じ機能を有する。モード判定部413は、第3の実施の形態のモード判定部313と同じ機能を有する。自キャリア監視モード部415は、第3の実施の形態の自キャリア監視モード部315と同じ機能を有する。他キャリア監視モード部417は、第3の実施の形態の他キャリア監視モード部317の機能に加えて、測定設定生成部421と監視キャリア判定部423とを有する。
測定設定生成部421は、他キャリア監視モード部417から、コンポーネントキャリア情報が入力され、当該情報が示すコンポーネントキャリアの測定設定を生成するよう指示されると、そのコンポーネントキャリアの測定設定を生成する。測定設定生成部421は、生成した測定設定を他キャリア監視モード部417に出力する。
測定設定生成部421がコンポーネントキャリアの測定設定を生成する方法は、何通りか存在する。
第1の例は、アンカーキャリアに設定されている測定設定に基づいて、測定設定を作成する方法である。
第2の例は、PLPが発生したコンポーネントキャリアの測定設定に基づいて、測定設定を生成する方法である。なお、PLPが発生したコンポーネントキャリアがエクステンションキャリアであって測定設定がない場合には、当該エクステンションキャリアとセットで使用しているコンポーネントキャリアの測定設定に基づいて測定設定を生成する方法でも良い。
第3の例は、測定設定を生成するコンポーネントキャリアと同じ周波数帯の他のコンポーネントキャリアの測定設定に基づいて、測定設定を生成する方法である。
第4の例は、エクステンションキャリアの測定の場合、そのコンポーネントキャリアとセットになっているバックワードコンパチブルキャリア又はノンバックワードコンパチブルキャリアの測定設定に基づいて、測定設定を生成する方法である。
第5の例は、バックワードコンパチブルキャリアの測定の場合には、別のバックワードコンパチブルキャリアに設定されている測定設定を使用し、ノンバックワードコンパチブルキャリアの測定の場合には、別のノンバックワードコンパチブルキャリアに設定されている測定設定を使用し、エクステンションキャリアの測定の場合には、別のエクステンションキャリアに設定されている測定設定を使用する方法である。
なお、上記の例を組み合わせても良いし、上記の例以外の方法で測定設定を生成しても良い。このように、測定設定のないコンポーネントキャリアに対しても、端末400は、新たに基地局から測定設定をもらわなくても当該コンポーネントキャリアを測定できる。これは、PLPが発生したコンポーネントキャリアを監視する代わりに、異なるキャリア周波数を測定することで、「Measurement Gap(一時的にデータ受信を停止する期間)」を新たに基地局からもらわなくてよいためである。
監視キャリア判定部423は、他キャリア監視モード部417から入力された情報に基づいて、測定(Measurement)するコンポーネントキャリアを判定する。監視キャリア判定部423は、PLPが発生したコンポーネントキャリアの代わりに使用できるコンポーネントキャリアを判定する。監視キャリア判定部423は、判定したコンポーネントキャリアを報告制御部401に出力する。なお、監視キャリア判定部423は、判定したコンポーネントキャリアが使用できないと報告制御部401から入力されると、PLPが発生したコンポーネントキャリアの代わりに使用できる別のコンポーネントキャリアを判定し、報告制御部401に出力する。
PLPが発生したコンポーネントキャリアの代わりに使用できるコンポーネントキャリアを判定する条件はいくつか存在する。
一つ目は、使用していないコンポーネントキャリアであること。
二つ目は、アンカーキャリアにおいてPLPが発生した場合、アンカーキャリアとして使用できるコンポーネントキャリアであること。
三つ目は、異なる周波数帯に属するコンポーネントキャリアを使用している場合、PLPが発生したコンポーネントキャリアが属する周波数帯とは異なる周波数帯に属するコンポーネントキャリアであること。
四つ目は、バックワードコンパチブルキャリア又はノンバックワードコンパチブルキャリアでPLPが発生した場合、バックワードコンパチブルキャリア又はノンバックワードコンパチブルキャリアのコンポーネントキャリアであること。
五つ目は、設定が容易なコンポーネントキャリアであること。例えば、エクステンションキャリアでPLPが発生した場合に、そのエクステンションキャリアとセットで使用されているバックワードコンパチブルキャリア、又はノンバックワードコンパチブルキャリアとセットで使用されている別のエクステンションキャリアであるコンポーネントキャリアであること。また、例えば、周波数情報が得られるコンポーネントキャリアである。
六つ目は、使用中のコンポーネントキャリアと同時に使用することのできるコンポーネントキャリアであること。
七つ目は、コンポーネントキャリアの設定がされているコンポーネントキャリアの中で、ディアクティベート(de-activate)されているコンポーネントキャリアであること。こうすることで、基地局がアクティベート(activate)を端末に通知するだけで、端末はそのコンポーネントキャリアの使用を開始できるため、他のコンポーネントキャリアと比較して、早く使用を開始することができる。また、基地局がコンポーネントキャリアの設定情報を送らないで良い分、無線リソースの使用を減らすことができる
なお、上記の条件全てに当てはまるコンポーネントキャリアから測定しても良いし、上記の条件の一部に当てはまるコンポーネントキャリアから測定しても良い。このように測定するコンポーネントキャリアを限定することにより、コンポーネントキャリアの測定に要する時間を短くすることができる。また、上記の条件に示すように、PLPが発生したコンポーネントキャリアの代替となるコンポーネントキャリアを選択することにより、PLPが発生する前のQoS(Quality of Service)を維持しやすくなる。
他キャリア監視モード部417は、監視キャリア判定部423から入力されたコンポーネントキャリアの測定設定がある場合、その測定設定を用いて、測定(Measurement)を行う。監視キャリア判定部423から入力されたコンポーネントキャリアの測定設定がない場合、他キャリア監視モード部417は、そのコンポーネントキャリアの測定設定を生成するように測定設定生成部421に指示する。
他キャリア監視モード部417は、監視キャリア判定部423から入力されたコンポーネントキャリアを測定した結果に基づいて、当該コンポーネントキャリアが使用できるかどうかを判定する。他キャリア監視モード部417は、当該コンポーネントキャリアの測定結果から、そのコンポーネントキャリアを使用できないと判定すると、監視キャリア判定部423にその旨を出力する。一方、他キャリア監視モード部417は、当該コンポーネントキャリアの測定結果から、そのコンポーネントキャリアを使用できると判定すると、当該コンポーネントキャリアの測定結果と、PLPが発生したコンポーネントキャリアの測定結果とを含む測定結果報告を作成するよう測定結果報告作成部305に指示する。なお、測定結果報告作成部305は、これら2つの測定結果をそれぞれ別々に含む2つの測定結果報告を作成しても良い。
(第5の実施の形態)
第5の実施の形態の無線通信システムについて説明する。第5の実施の形態の無線通信システムは、端末及び第3の実施の形態の無線通信システムが備える基地局から構成される。
第5の実施の形態の無線通信システムにおいて、端末は、ダウンリンクで基地局からセル毎に送信された参照信号を受信し、定められた計算式に基づいて導出される測定結果を測定結果報告としてアップリンクで基地局に報告する機能を備える。また、端末は、ダウンリンクで基地局からセル毎に送信された参照信号をCQI報告設定に応じて受信し、CQI報告をアップリンクで基地局に報告する機能を備える。
また、基地局は、端末のための無線アクセスネットワークのアクセスポイントの役割を有し、無線リソース(例えば、周波数領域、又は時間領域での周波数帯域)の割り当て及び管理を行う。また、基地局は、端末から報告された測定結果報告に基づいて、他のセルへのハンドオーバ又はコンポーネントキャリアの変更が必要と判断する場合に、ハンドオーバ処理又はコンポーネントキャリアの変更処理を行う機能を備える。
[第5の実施の形態の端末の構成]
図13は、第5の実施の形態の無線通信システムを構成する端末を示すブロック図である。図13に示すように、第5の実施の形態の端末500は、受信部101と、報告制御部501と、CQI報告作成部303と、測定結果報告作成部305と、制御部307と、送信部107とを備える。本実施形態の端末500が第3の実施の形態の端末300と異なる点は、報告制御部が有する自キャリア監視モード部の構成である。そのため、本実施形態の端末500が備える構成要素において、第3の実施の形態の端末300の構成要素と同一の構成要素(受信部101、CQI報告作成部303、測定結果報告作成部305、制御部307及び送信部107)については、同一の参照番号をそれぞれ付して、その詳細な説明は省略する。
報告制御部501は、第3の実施の形態の報告制御部301と同様に、電波状況判定部511と、モード判定部513と、自キャリア監視モード部515と、他キャリア監視モード部517とを有する。電波状況判定部511は、第3の実施の形態の電波状況判定部311と同じ機能を有する。モード判定部513は、第3の実施の形態のモード判定部313と同じ機能を有する。他キャリア監視モード部517は、第3の実施の形態の他キャリア監視モード部317と同じ機能を有する。自キャリア監視モード部515は、第3の実施の形態の自キャリア監視モード部315の機能に加えて、監視周期判定部521を有する。
監視周期判定部521は、端末500が使用しているコンポーネントキャリアの状況に応じて、監視周期を判定する。監視周期は、端末500が基地局と同期しているかを確認するために、受信部101が参照信号を受信する周期をいう。監視周期が長くなるに従い、すなわち、参照信号を受信しない期間が長くなるに従い、端末500は参照信号の受信を試みなくて良い。このため、消費電力の浪費を抑えることができる。
監視周期判定部521による監視周期の判定方法によれば、基準となるコンポーネントキャリアの状況が悪い場合は監視周期を長くし、基準となるコンポーネントキャリアの状況が良い場合は監視周期を短くする。例えば、基準となる周期を予め保持しておき、基準となるコンポーネントキャリアの状況が悪い場合は、その基準となる周期のx倍(xは実数)を監視周期とし、基準となるコンポーネントキャリアの状況が良い場合は、その基準となる周期を監視周期とする方法がある。また、例えば、間欠受信(DRX)が設定されている場合、基準となるコンポーネントキャリアの状況が悪い場合は、DRXで設定されている周期のy倍(yは実数)を監視周期とし、基準となるコンポーネントキャリアの状況が良い場合は、DRXで設定されている周期を監視周期とする方法が考えられる。
基準となるコンポーネントキャリアの候補は何通りか存在する。
第1の例は、PLPが発生したコンポーネントキャリアである。
第2の例は、アンカーキャリアである。
第3の例は、PLPが発生したコンポーネントキャリアに隣接している又は近いバックワードコンパチブルキャリアである。なお、ノンバックワードコンパチブルキャリアでも良い。
第4の例は、PLPが発生したコンポーネントキャリアが属する周波数帯と同じ周波数帯に属するコンポーネントキャリアである。
なお、上記の例を組み合わせてもよいし、上記の例以外の方法で基準となるコンポーネントキャリアを選定しても良い。
(第6の実施の形態)
第6の実施の形態の無線通信システムについて説明する。第6の実施の形態の無線通信システムは、端末及び基地局から構成される。
第6の実施の形態の無線通信システムにおいて、端末は、ダウンリンクで基地局からセル毎に送信された参照信号を受信し、定められた計算式に基づいて導出される測定結果を測定結果報告としてアップリンクで基地局に報告する機能を備える。また、端末は、ダウンリンクで基地局からセル毎に送信された参照信号をCQI報告設定に応じて受信し、CQI報告をアップリンクで基地局に報告する機能を備える。
また、基地局は、端末のための無線アクセスネットワークのアクセスポイントの役割を有し、無線リソース(例えば、周波数領域、又は時間領域での周波数帯域)の割り当て及び管理を行う。また、基地局は、端末から報告された測定結果報告に基づいて、他のセルへのハンドオーバ又はコンポーネントキャリアの変更が必要と判断する場合に、ハンドオーバ処理又はコンポーネントキャリアの変更処理を行う機能を備える。
[第6の実施の形態の端末の構成]
図14は、第6の実施の形態の無線通信システムを構成する端末を示すブロック図である。図14に示すように、第6の実施の形態の端末600は、受信部101と、報告制御部603と、制御部605と、送信部107とを備える。本実施形態の端末600が第1の実施の形態の端末100と異なる点は、報告制御部603が有するディアクティベート監視部616及び報告作成部613、並びに、制御部605が有するエリア情報管理部617の構成である。そのため、本実施形態の端末600が備える構成要素において、第1の実施の形態の端末100の構成要素と同一の構成要素(受信部101及び送信部107)については、同一の参照番号をそれぞれ付して、その詳細な説明は省略する。
制御部605は、第1の実施の形態の制御部105に加え、以下の機能を有する。制御部605は、コンポーネントキャリアをディアクティベートするよう基地局から通知されると、そのコンポーネントキャリアをディアクティベートする。このとき、制御部605は、コンポーネントキャリアがディアクティベートされたことを報告制御部603のディアクティベート監視部616に通知する。一方、制御部605は、コンポーネントキャリアをアクティベートするよう基地局から通知されると、そのコンポーネントキャリアをアクティベートする。このとき、制御部605は、コンポーネントキャリアがアクティベートされたことを報告制御部603のディアクティベート監視部616に通知する。
制御部605は、エリア情報管理部617を有する。エリア情報管理部617は、基地局から送られた報知情報に含まれるセルの大きさの情報に基づいて、端末600が使用しているセルの大きさが大きいか小さいかを管理しており、その情報を報告制御部603のディアクティベート監視部616に出力する。なお、セルの大きさの分け方は、何通りか存在する。第1の例は、1ビットを使用して、大と小の2段階で表現をする方法である。第2の例は、2ビットを使用して、大、中、小の3段階で表現する方法である。第3の例は、2ビットを使用して、大きさを1,2,3,4の4段階で表現する方法である。第4の例は、3ビットを使用して、大きさを5〜8段階で表現する方法である。なお、これら以外の方法でも良い。
報告制御部603は、電波状況判定部111と、ディアクティベート監視部616と、報告作成部613とを有する。電波状況判定部111は、第1の実施の形態と同じ機能を有する。
ディアクティベート監視部616は、コンポーネントキャリアがディアクティベート又はアクティベートされたことが制御部605から通知されると、それらの情報を管理する。また、ディアクティベート監視部616は、ディアクティベートされたコンポーネントキャリアの内、コンポーネントキャリア周波数の測定設定がされているコンポーネントキャリアを一つ選択し、当該コンポーネントキャリア監視する。
図15は、コンポーネントキャリアがディアクティベートされたことが通知された際のディアクティベート監視部616の動作を説明するためのフローチャートである。図15に示すように、ディアクティベート監視部616は、コンポーネントキャリアがディアクティベートされたことが制御部605から通知される(ステップS601)と、当該コンポーネントキャリアの周波数は測定設定がされているコンポーネントキャリア周波数か否かを判定する(ステップS603)。コンポーネントキャリア周波数に測定設定がされていない場合(ステップS603でNO)、ディアクティベート監視部616は処理を終了する。一方、コンポーネントキャリア周波数に測定設定がされている場合(ステップS603でYES)、ディアクティベート監視部616は、ディアクティベートされたコンポーネントキャリアのエリアの大きさを調べる(ステップS605)。
次に、ディアクティベート監視部616は、監視しているコンポーネントキャリアがあるか否かを調べる(ステップS607)。監視しているコンポーネントキャリアがない場合(ステップS607でNO)、ディアクティベート監視部616は、ステップS601で通知されたコンポーネントキャリア(以下「通知コンポーネントキャリア」という)を監視する(ステップS609)。一方、監視しているコンポーネントキャリアがある場合(ステップS607でYES)、ディアクティベート監視部616は、監視しているコンポーネントキャリアの大きさが、通知コンポーネントキャリアのエリアの大きさより小さいか否かを判別する(ステップS611)。
監視しているコンポーネントキャリアのエリアの大きさが通知コンポーネントキャリアのエリアの大きさ以上の場合(ステップS611でNO)、ディアクティベート監視部616は、監視しているコンポーネントキャリアの監視を続ける(ステップS613)。一方、監視しているコンポーネントキャリアの大きさが通知コンポーネントキャリアのエリアの大きさより小さい場合(ステップS611でYES)、ディアクティベート監視部616は、監視するコンポーネントキャリアを通知コンポーネントキャリアに切り替える(ステップS615)。
なお、これら2つのコンポーネントキャリアのエリアの大きさが同じ場合、ディアクティベート監視部616は、これらのコンポーネントキャリアを同時に監視しても良い。また、ディアクティベート監視部616は、監視しているコンポーネントキャリアの状態が良くなると、そのことを報告制御部603の報告作成部613に通知する。
図16は、コンポーネントキャリアがアクティベートされたことが通知された際のディアクティベート監視部616の動作を説明するためのフローチャートである。図16に示すように、ディアクティベート監視部616は、コンポーネントキャリアがアクティベートされたことが制御部605から通知される(ステップS701)と、その通知されたコンポーネントキャリアを監視しているか否かを判別する(ステップS703)。通知されたコンポーネントキャリアを監視していない場合(ステップS703でNO)、ディアクティベート監視部616は処理を終了する。一方、通知されたコンポーネントキャリアを監視している場合(ステップS703でYES)、ディアクティベート監視部616は、測定設定されディアクティベートされたコンポーネントキャリアが他にあるか判定する(ステップS705)。
測定設定されディアクティベートされたコンポーネントキャリアが他にない場合(ステップS705でNO)、ディアクティベート監視部616は、コンポーネントキャリアの監視を停止する(ステップS707)。測定設定されディアクティベートされたコンポーネントキャリアが他にある場合(ステップS705でYES)、ディアクティベート監視部616は、ステップS701で通知されたコンポーネントキャリアのエリアと同じ大きさのエリアを持ち、測定設定され、かつ、ディアクティベートされているコンポーネントキャリアがあるか否かを判定する(ステップS709)。
通知されたコンポーネントキャリアのエリアと同じ大きさのエリアを持ち、測定設定され、かつ、ディアクティベートされているコンポーネントキャリアがない場合(ステップS709でNO)、ディアクティベート監視部616は、通知されたコンポーネントキャリアの監視を停止し、かつ、測定設定されディアクティベートされているコンポーネントキャリアの中からエリアが大きいコンポーネントキャリアを一つ選択し、当該コンポーネントキャリアを監視する(ステップS711)。通知されたコンポーネントキャリアのエリアと同じ大きさのエリアを持ち、測定設定され、かつ、ディアクティベートされているコンポーネントキャリアがある場合(ステップS709でYES)、ディアクティベート監視部616は、通知されたコンポーネントキャリアの監視を停止し、かつ、測定設定されディアクティベートされている同じ大きさのエリアのコンポーネントキャリアを監視する(ステップS713)。
なお、測定設定されディアクティベートされている同じ大きさのエリアのコンポーネントキャリアが複数ある場合、ディアクティベート監視部616は、これらのコンポーネントキャリアの全てを監視しても良い。また、ディアクティベート監視部616は、エリアが同じ大きさのコンポーネントキャリアの監視に加え、測定設定されディアクティベートされている残りのコンポーネントキャリアの中からエリアが大きいコンポーネントキャリアを一つだけ選択し、当該コンポーネントキャリアも監視して良い。このとき、測定設定されディアクティベートされている同じ大きさのエリアのコンポーネントキャリアが複数ある場合は、ディアクティベート監視部616は一つを選択する。
このように、ディアクティベート監視部616は、エリアの大きさに基づいてコンポーネントキャリアを監視することで、回復する可能性がないコンポーネントキャリアの監視を減らすことができる。なお、ディアクティベート監視部616は、監視中のディアクティベートされているコンポーネントキャリアの測定設定が消されると、監視するコンポーネントキャリアを、測定設定がされディアクティベートされているコンポーネントキャリアの中からエリアが大きいコンポーネントキャリアに切り替える。
報告作成部613は、第1の実施の形態の報告作成部113の機能に加え、以下の機能を有する。報告作成部613は、ディアクティベート監視部616からコンポーネントキャリアの状態が回復したことが通知されると、そのコンポーネントキャリアの測定結果報告を作成する。なお、報告作成部613は、測定結果報告の代わりに、状態が回復したコンポーネントキャリアのCQIを含むCQI報告を作成しても良い。報告作成部613は、作成した測定結果報告又はCQI報告を送信部107に出力する。
[第6の実施の形態の基地局の構成]
図17は、第6の実施の形態の無線通信システムを構成する基地局のブロック図である。図17に示すように、第6の実施の形態の基地局650は、受信部151と、PLP判定部153と、制御部655と、送信部157とを備える。本実施形態の基地局650が第1の実施の形態の基地局150と異なる点は、制御部の構成である。そのため、本実施形態の基地局650が備える構成要素において、第1の実施の形態の基地局150の構成要素と同一の構成要素(受信部151、PLP判定部153及び送信部157)については、同一の参照番号をそれぞれ付して、その詳細な説明は省略する。
制御部655は、第1の実施の形態の制御部155の機能に加え、以下の機能を有する。制御部655は、コンポーネントキャリアに対する無線リソースの割り当てを一時的に停止する場合、端末600に送信するディアクティベーションを指示する制御信号を送信部157へ出力する。また、制御部655は、コンポーネントキャリアに対する無線リソースの割り当てを開始する場合、端末600に送信するアクティベーションを指示する制御信号を送信部157へ出力する。
なお、制御部655は、ディアクティベーション又はアクティベーションを指示する制御信号をPDCCH(Physical Downlink Control CHannel)を用いて送るよう送信部157に指示しても良い。また、制御部655は、ディアクティベーションを指示する際に、測定設定を一時的に停止するよう指示するフラグを制御信号と共に出力しても良い。また、なお、制御部655は、アクティベーションを指示する際に、測定設定を開始するよう指示をするフラグを制御信号と共に出力しても良い。こうすることで、使用する予定がないコンポーネントキャリアの測定を一時的に停止できる。
本実施形態では、エリア情報が基地局650から端末600に送られる例を示したが、端末600が、受信電力からエリア情報を導き出しても良い。なお、エリア情報は、基地局650の送信電力から導き出される。また、エリア情報は、周波数リストの上から順又は下から順にエリアが大きくなるように設定しても良い。その場合にも同様の動作が可能である。
(変形例)
以上、本発明に係る無線通信システムの実施の形態を説明したが、本発明の範囲はこれらに限定されるものではなく、請求項に記載された範囲内において目的に応じて変更又は変形することが可能である。
例えば、以上の説明では、第1〜5の実施の形態を別々に説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、これらの実施の形態は互いに組み合わせて使用することも可能である。
例えば、第4の実施の形態と第5の実施の形態を組み合わせる場合、第4の実施の形態の自キャリア監視モード部415を第5の実施の形態の自キャリア監視モード部515に替えることができる。
また、例えば、第1の実施の形態と第5の実施の形態を組み合わせる場合、第1の報告制御部103に第5の実施の形態の自キャリア監視モード部515の機能を入れることができる。さらに、例えば、第6の実施の形態と第3の実施の形態を組み合わせる場合、第6の実施の形態のディアクティベート監視部616とエリア情報管理部617とを、第3の実施の形態の報告制御部301と制御部307に組み込むことができる。
なお、上記説明した基地局は、リレーノード(Relay Node)又はホームeNB(Home eNB)など端末を収容するものに適用しても良い。また、上記説明した端末は、リレーノードなどの基地局に接続するものに適用しても良い。
なお、モード判定部313,413,513は、使用中のコンポーネントキャリアの状況に応じて、他キャリアも自キャリアも監視しないと判定しても良い。例えば、使用中のコンポーネントキャリア数が自然数z以上の場合、モード判定部は、他キャリアも自キャリアも監視しないと判定する。なお、自然数zは、基地局からのシグナリングで指示しても良く、端末の能力(UE Capability)から一意に決定しても良く、予め端末にセットしておいても良い。こうすることで、余分な測定を減らすことができる。また、基地局から測定設定が行われている場合、条件に応じて端末が測定を行うか否かを判断することにより、基地局が測定設定の信号を送る回数を減らすことができる。
また、モード判定部313,413,513は、PLPが発生したコンポーネントキャリアに応じて、他キャリアも自キャリアも監視しないと判定しても良い。例えば、エクステンションキャリアの場合、モード判定部は、他キャリアも自キャリアも監視しないと判定する。こうすることで、端末が測定する回数を減らすことができる。
なお、エクステンションキャリアのPDCCHを送るキャリアがディアクティベートされる場合、エクステンションキャリアもディアクティベートされたと判定して良い。こうすることで、受信できない状況に陥っているキャリアの監視を、制御信号なくディアクティベートできる。また、エクステンションキャリアにPLPが発生した場合、基地局からの制御信号なくディアクティベート状態にし、他のキャリアを探しに行かないという判定を行っても良い。
また、端末の能力(UE Capability)に応じた測定を指示するフラグを測定設定に含めても良い。こうすることで、端末は、使用中ではないコンポーネントキャリアに測定設定がされた場合、Measurement Gapなしで測定すること明示的に知ることができる。さらに、端末は測定結果報告を送る際に、他キャリア監視モードを行いたいことを示すフラグを含めても良い。こうすることで、基地局は、他キャリア監視モード用の測定設定を端末に渡すことができる。
なお、上記各実施の形態において、PLPが発生したコンポーネントキャリアを端末がディアクティベーションする機能を保持してもよい。ここで、端末が基地局に信号を送る送信タイミングがコンポーネントキャリアによって異なり、送信タイミングが同じコンポーネントキャリアでグループを形成する場合、端末は、グループ毎に送信タイミングを管理し、グループ毎に送信タイミングを管理するためのダウンリンクの参照コンポーネントキャリア(DL Reference CC)を保持することを考える。このとき、さらに、グループ毎にPUCCHを持つ場合、ダウンリンクの参照コンポーネントキャリアにおいて、PLPが発生すると、グループ内のほかのコンポーネントキャリアにおいてもACK/NACKを送ることができなくなり、ダウンリンクでの受信ができなくなるため、それらのコンポーネントキャリアをディアクティベーションする機能を保持してもよい。複数のグループで一つのPUCCHを持つ場合において、PUCCHを持つグループのダウンリンクの参照コンポーネントキャリアにおいて、PLPが発生すると、それら複数のグループ内においてもACK/NACKを送ることができなくなり、ダウンリンクでの受信ができなくなるため、それらのコンポーネントキャリアをディアクティベーションする機能を保持しもよい。なお、ディアクティベーションの代わりに設定の削除を行う機能を保持してもよい。上記のように、監視しても使用できないコンポーネントキャリアをディアクティベーションあるいは、設定の削除を行うことにより、消費電力を低減することができる。
上記各実施形態では、本発明をハードウェアで構成する場合を例にとって説明したが、本発明はソフトウェアで実現することも可能である。
また、上記各実施形態の説明に用いた各機能ブロックは、典型的には集積回路であるLSIとして実現される。これらは個別に1チップ化されてもよいし、一部または全てを含むように1チップ化されてもよい。ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。
また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路または汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用してもよい。
さらには、半導体技術の進歩または派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。バイオ技術の適応等が可能性としてありえる。
本発明を詳細にまた特定の実施態様を参照して説明したが、本発明の精神と範囲を逸脱することなく様々な変更や修正を加えることができることは当業者にとって明らかである。
本出願は、2009年9月29日出願の日本特許出願(特願2009−224655)、2010年1月8日出願の日本特許出願(特願2010−003333)に基づくものであり、その内容はここに参照として取り込まれる。
本発明に係る無線通信装置、無線通信基地局及び無線通信システムは、キャリアアグリゲーションによって、複数の通信セルの各コンポーネントキャリアを同時に使用して通信する装置又はシステム等として有用である。
100,200,300,400,500,600 無線通信端末
101 受信部
103,201,301,401,501,603 報告制御部
105,307,605 制御部
107 送信部
111,211,311,411,511 電波状況判定部
113,213,613 報告作成部
115,215,319,419,519 PLP判定部
150,350 無線通信基地局
151 受信部
153,351 PLP判定部
155,655 制御部
157 送信部
217 測定設定生成部
219 監視キャリア判定部
303 CQI報告作成部
305 測定結果報告作成部
313,413,513 モード判定部
315,415,515 自キャリア監視モード部
317,417,517 他キャリア監視モード部
421 測定設定生成部
423 監視キャリア判定部
521 監視周期判定部
616 ディアクティベート監視部
617 エリア情報管理部

Claims (11)

  1. 無線通信基地局が管理する複数の通信セルの各コンポーネントキャリアを同時に使用して前記無線通信基地局と通信可能な無線通信装置であって、
    前記無線通信基地局から通信セル毎に送信された参照信号を受信する受信部と、
    前記受信部が受信した参照信号に基づいて、当該無線通信装置の受信電波状況を判定する電波状況判定部と、
    前記電波状況判定部による判定結果に基づいて、前記無線通信基地局に送信する報告を作成する報告作成部と、
    前記報告を前記無線通信基地局に送信する送信部と、を備え、
    前記電波状況判定部は、
    当該無線通信装置と前記無線通信基地局の間の通信で使用されている又は使用され得るコンポーネントキャリア毎に物理層障害の発生を判定する物理層障害判定部を有し、
    当該無線通信装置と前記無線通信基地局の間の通信で使用されている複数のコンポーネントキャリアの一部に物理層障害が発生したと前記物理層障害判定部が判定した際、どのコンポーネントキャリアで物理層障害が発生したかを前記報告作成部に通知し、
    前記報告作成部は、
    物理層障害が発生したコンポーネントキャリア及び所定の判定基準に応じた報告を作成することを特徴とする無線通信装置。
  2. 請求項1に記載の無線通信装置であって、
    前記報告作成部は、
    物理層障害が発生したコンポーネントキャリアの代わりに使用可能なコンポーネントキャリアを判定する監視キャリア判定部と、
    前記無線通信基地局が管理する前記複数の通信セルの少なくともいずれか1つのコンポーネントキャリアにおける参照信号の測定を設定する測定設定を生成する測定設定生成部と、を有し、
    前記監視キャリア判定部が判定したコンポーネントキャリアの測定設定がある場合、当該測定設定を用いた測定結果に基づいて、当該コンポーネントキャリアが使用可能かを判定し、使用可能であれば当該コンポーネントキャリアの測定結果と、物理層障害が発生したコンポーネントキャリアの測定結果とを含む報告を生成し、
    前記監視キャリア判定部が判定したコンポーネントキャリアの測定設定がない場合、当該コンポーネントキャリアの測定設定を生成するよう前記測定設定生成部に指示することを特徴とする無線通信装置。
  3. 請求項1に記載の無線通信装置であって、
    前記報告作成部は、
    当該無線通信装置と前記無線通信基地局の間の通信で使用されている複数のコンポーネントキャリアの一部に物理層障害が発生したと前記物理層障害判定部が判定した際、前記所定の判定基準に基づいて、前記物理層障害が発生したコンポーネントキャリアの受信電波状況を監視するか、前記物理層障害が発生したコンポーネントキャリア以外のコンポーネントキャリアの受信電波状況を監視するかを判定する監視判定部と、
    前記監視判定部が、前記物理層障害が発生したコンポーネントキャリアの受信電波状況を監視すると判定した場合、当該コンポーネントの測定結果が欠落した報告を作成する自キャリア監視モード報告作成部と、
    前記監視判定部が、前記物理層障害が発生したコンポーネントキャリア以外のコンポーネントの受信電波状況を監視すると判定した場合、当該コンポーネントの測定結果と、前記物理層障害が発生したコンポーネントキャリアの測定結果とを含む報告を作成する他キャリア監視モード報告作成部と、を有することを特徴とする無線通信装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の無線通信装置であって、
    前記所定の判定基準は、当該無線通信装置の能力であることを特徴とする無線通信装置。
  5. 請求項3に記載の無線通信装置であって、
    前記他キャリア監視モード報告作成部は、
    物理層障害が発生したコンポーネントキャリアの代わりに使用可能なコンポーネントキャリアを判定する監視キャリア判定部と、
    前記無線通信基地局が管理する前記複数の通信セルの少なくともいずれか1つのコンポーネントキャリアにおける参照信号の測定を設定する測定設定を生成する測定設定生成部と、を有し、
    前記監視キャリア判定部が判定したコンポーネントキャリアの測定設定がある場合、当該測定設定を用いた測定結果に基づいて、当該コンポーネントキャリアが使用可能かを判定し、使用可能であれば当該コンポーネントキャリアの測定結果と、物理層障害が発生したコンポーネントキャリアの測定結果とを含む報告を生成し、
    前記監視キャリア判定部が判定したコンポーネントキャリアの測定設定がない場合、当該コンポーネントキャリアの測定設定を生成するよう前記測定設定生成部に指示することを特徴とする無線通信装置。
  6. 請求項3に記載の無線通信装置であって、
    前記自キャリア監視モード報告作成部は、
    前記複数のコンポーネントキャリア中の基準となるコンポーネントキャリアの受信電波状況に応じて、前記受信部による前記参照信号の受信周期を変更することを特徴とする無線通信装置。
  7. 請求項1に記載の無線通信装置であって、
    前記無線通信基地局から送られた通信セルの大きさの情報に基づいて、当該無線通信装置が使用している通信セルの大きさを管理するエリア情報管理部と、
    ディアクティベートするよう前記無線通信基地局から通知されたコンポーネントキャリアの内、参照信号の測定を設定する測定設定がされているコンポーネントキャリアの少なくとも一つを監視するディアクティベート監視部と、を備え、
    前記ディアクティベート監視部は、監視しているコンポーネントキャリアがある場合、前記監視しているコンポーネントキャリアのエリアが前記無線通信基地局から通知されたコンポーネントキャリアのエリアよりも小さいとき、監視するコンポーネントキャリアを前記無線通信基地局から通知されたコンポーネントキャリアに切り替えることを特徴とする無線通信装置。
  8. 請求項7に記載の無線通信装置であって、
    前記ディアクティベート監視部は、アクティベートするよう前記無線通信基地局から通知されたコンポーネントキャリアを監視している場合、測定設定されディアクティベートされたコンポーネントキャリアが他になければ当該監視を停止し、測定設定されディアクティベートされたコンポーネントキャリアが他にあれば、監視しているコンポーネントキャリアのエリアの大きさ以上のコンポーネントキャリアを監視することを特徴とする無線通信装置。
  9. 複数の通信セルの各コンポーネントキャリアを同時に使用して請求項1〜5のいずれか一項に記載の無線通信装置と通信可能な無線通信基地局であって、
    前記無線通信装置から送信された報告を受信する受信部と、
    前記報告から、前記無線通信装置と当該無線通信基地局の間の通信で使用されている複数のコンポーネントキャリアの一部に物理層障害が発生したかを判定する物理層障害判定部と、
    前記物理層障害判定部による判定結果が、前記複数のコンポーネントキャリアの一部に物理層障害が発生したことを示す場合、当該物理層障害が発生したコンポーネントキャリアに対する無線リソースの割り当てを一時的に停止する制御部と、
    参照信号を前記無線通信装置に送信する送信部と、
    を備えたことを特徴とする無線通信基地局。
  10. 請求項9に記載の無線通信基地局であって、
    当該無線通信基地局は、前記報告に前記複数のコンポーネントキャリア以外のコンポーネントキャリアに関する情報が含まれている場合、前記無線通信装置が当該コンポーネントキャリアを追加するよう要求していると判定することを特徴とする無線通信基地局。
  11. 無線通信基地局が管理する複数の通信セルの各コンポーネントキャリアを同時に使用して無線通信装置が前記無線通信基地局と通信可能な無線通信システムであって、
    前記無線通信装置は、
    前記無線通信基地局から通信セル毎に送信された参照信号を受信する受信部と、
    前記受信部が受信した参照信号に基づいて、当該無線通信装置の受信電波状況を判定する電波状況判定部と、
    前記電波状況判定部による判定結果に基づいて、前記無線通信基地局に送信する報告を作成する報告作成部と、
    前記報告を前記無線通信基地局に送信する送信部と、を備え、
    前記電波状況判定部は、
    当該無線通信装置と前記無線通信基地局の間の通信で使用されている又は使用され得るコンポーネントキャリア毎に物理層障害の発生を判定する物理層障害判定部を有し、
    当該無線通信装置と前記無線通信基地局の間の通信で使用されている複数のコンポーネントキャリアの一部に物理層障害が発生したと前記物理層障害判定部が判定した際、どのコンポーネントキャリアで物理層障害が発生したかを前記報告作成部に通知し、
    前記報告作成部は、
    物理層障害が発生したコンポーネントキャリア及び所定の判定基準に応じた報告を作成し、
    前記無線通信基地局は、
    前記無線通信装置から送信された報告を受信する受信部と、
    前記報告から、前記無線通信装置と当該無線通信基地局の間の通信で使用されている複数のコンポーネントキャリアの一部に物理層障害が発生したかを判定する物理層障害判定部と、
    前記物理層障害判定部による判定結果が、前記複数のコンポーネントキャリアの一部に物理層障害が発生したことを示す場合、当該物理層障害が発生したコンポーネントキャリアに対する無線リソースの割り当てを一時的に停止する制御部と、
    参照信号を前記無線通信装置に送信する送信部と、を備えたことを特徴とする無線通信システム。
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