JPWO2011037229A1 - 可溶化剤及びそれを含む可溶化組成物 - Google Patents

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喬史 勅使河原
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Abstract

本発明は、低分子の環状ないし直鎖状シリコーンを多量且つ安定に可溶化させた可溶化組成物を提供する。本発明に係る可溶化剤は、特定構造のポリオキシエチレンアルキルエーテル型ノニオン性界面活性剤と、特定構造のアニオン性界面活性剤と、を含むことを特徴とする。

Description

関連出願
本出願は、2009年 9月28日付け出願の日本国特許出願2009−222779号の優先権を主張しており、ここに折り込まれるものである。
本発明は、可溶化剤及びそれを含む透明一相系の可溶化組成物に関し、特に環状ないし鎖状の低分子シリコーンの多量且つ安定した水系可溶化の改善に関する。
水(溶媒)に溶解しない物質を透明且つ均一に溶解させる可溶化の技術は、化粧品、医薬品、食品等の分野において広く用いられてきた。一般に、難溶性物質の可溶化には界面活性剤が用いられ、界面活性剤濃度がcmc(臨界ミセル濃度)を超えると、難溶性物質がミセル中に取り込まれて溶解することで可溶化が成る。系をこのような可溶化状態とすることで、組成物に熱力学的な安定性を付与することができる。
特に化粧品においては、透明な化粧水や美容液といった水性ベースの化粧料の製造に際して、エステル、アルデヒド、ケトン、アルコール、エーテル、フェノール、ラクトン等からなる香料などの油剤を水性溶媒に可溶化させる目的で、EOまたはPO付加型ノニオン性界面活性剤が可溶化剤として用いられてきた。
一方、近年では、熱安定性や安全性に優れ、構造・性状において多用なシリコーンオイルが油剤として化粧品に多用されている。その中でも、単鎖のシロキサン構造を有する環状ないし直鎖状シリコーンオイルは、揮発性が高く、肌にさらっとした使用感触を与えるという点で、水性ベースの化粧料への配合が特に期待されている。
シリコーンオイルを透明可溶化したものとしては、特定の脂肪アルコール等のノニオン性界面活性剤を用いた透明シリコーン組成物(特許文献1)や、特定のポリエーテル変性シリコーンを用いた組成物(特許文献2)が報告されている。
特開昭62−34955号公報 特開平6−56623号公報
しかしながら、特に低分子のシリコーンオイルは、一般的な可溶化剤であるノニオン性界面活性剤を用いても、該活性剤と同量以下しか混和させることができなかった。そのため、化粧料成分として有用な単鎖のシロキサン構造を有する環状ないし直鎖状シリコーンオイルを、より安定且つ多量に水へ透明可溶化することのできる可溶化剤が強く求められていた。
本発明はこのような従来技術の課題に鑑みなされたものであり、その目的は、低分子の環状ないし直鎖状シリコーンを多量且つ安定に可溶化させた可溶化組成物を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明者らが鋭意検討を行った結果、特定構造ノニオン性界面活性剤とアニオン性界面活性剤を配合することにより、特定構造の環状ないし直鎖状シリコーンが水に極めて多量に可溶化され、安定性に優れた透明〜ほぼ透明の水溶液となることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明に係る可溶化剤は、下記一般式(I)で表されるポリオキシエチレンアルキルエーテル型ノニオン性界面活性剤と、下記一般式(II)で表されるアニオン性界面活性剤と、を含むことを特徴とする。
Figure 2011037229
(式中、Rは炭素数8〜18の分岐鎖を有するアルキル基、aは2≦a≦6を満たす整数を示す。)
Figure 2011037229
(式中、X2+は二価のカチオンを示す。)
また、前記可溶化剤においては、前記ポリオキシエチレンアルキルエーテル型ノニオン性界面活性剤と、前記アニオン性界面活性剤との合計量に対するノニオン性界面活性剤の質量比が30質量%以上であることが好適である。
また、前記可溶化剤においては、前記ポリオキシエチレンアルキルエーテル型ノニオン性界面活性剤が、POE(3)イソトリデシルエーテルであることが好適である。
また、前記可溶化剤において、前記アニオン性界面活性剤が、ドデシル硫酸カルシウム又はドデシル硫酸マグネシウムであることが好適である。
また、本発明に係る可溶化組成物は、前記可溶化剤と、下記一般式(III)で表される環状シリコーン及び下記一般式(IV)で表される単鎖直鎖状シリコーンから選択される1種以上のシリコーンと、水と、を含むことを特徴とする。
Figure 2011037229
(式中、mは3≦m≦7を満たす整数を示す。)
Figure 2011037229
(式中、nは0≦n≦7を満たす整数を示す。)
また、前記可溶化組成物において、前記可溶化剤におけるポリオキシエチレンアルキルエーテル型ノニオン性界面活性剤と、アニオン性界面活性剤との合計量に対するノニオン性界面活性剤の質量比が40〜70質量%であり、前記シリコーンと、水との合計量に対するシリコーンの質量比が20質量%以下であり、且つ、ラメラ状構造体、又は光学的等方性を有することが好適である。
また、前記可溶化組成物において、前記可溶化剤におけるポリオキシエチレンアルキルエーテル型ノニオン性界面活性剤と、アニオン性界面活性剤との合計量に対するノニオン性界面活性剤の質量比が50〜90質量%であり、前記シリコーンと、水との合計量に対する前記シリコーンの質量比が20〜60質量%であり、且つ、光学的等方性を有することが好適である。
また、前記可溶化組成物において、前記可溶化剤におけるポリオキシエチレンアルキルエーテル型ノニオン性界面活性剤と、アニオン性界面活性剤との合計量に対するノニオン性界面活性剤の質量比が90〜97.5質量%であり、前記シリコーンと、水との合計量に対するシリコーンの質量比が50〜80質量%であり、且つ、光学的等方性を有することが好適である。
また、前記可溶化組成物においては、前記シリコーンが、ヘキサメチルジシロキサンを含むことが好適である。
さらに、本発明に係る化粧料は、前記可溶化組成物からなることを特徴とする。
本発明によれば、水に難溶のシリコーンを多量に可溶化させ、熱力学的に安定で透明な一相系の可溶化組成物を得ることができる。また、本発明に係る可溶化組成物は、構成成分の質量比による相状態や油分量などによって多様な使用感を付与できるため、化粧品分野などにおいて、目的に応じた様々な製品を製造することができる。
本発明に係る可溶化剤及び可溶化組成物の状態を示す相図である。 ドデシル硫酸カルシウム(CDS)及びPOE(3)イソトリデシルエーテル(IT3)からなる界面活性剤の15%水溶液製剤において、CDS及びIT3の質量比による系の相状態の変化を示した写真である。 POE(3)イソトリデシルエーテルの質量比を30〜65質量%とした可溶化剤に対し、質量比10〜45質量%のヘキサメチルシロキサンを混和した本発明に係る可溶化組成物の写真である。 POE(3)イソトリデシルエーテルの質量比を65〜100質量%とした可溶化剤に対し、質量比5〜95質量%のヘキサメチルシロキサンを混和した本発明に係る可溶化組成物の写真である。
本発明に係る可溶化剤は、特定構造を有するポリオキシエチレンアルキルエーテル型ノニオン性界面活性剤と、特定構造を有するアニオン性界面活性剤とを含む製剤であり、難水溶性の油分を水系に溶解させ、可溶化組成物となすものである。ここで、「可溶化」とは、水と油の混合物を相分離せずに、透明で均一、且つ熱力学的に安定な一相系とせしめる現象を表す。すなわち、本願における可溶化で得られる可溶化組成物は、前記のような系を形成する相状体をなし得るものとして、O/Wマイクロエマルション及びバイコンティニュアスマイクロエマルションが想定される。よって、O/Wマイクロエマルションにおける界面活性剤の会合体もまた、前記の如き一相系を形成するものであれば、ミセル構造やラメラ構造が単独で存在する形態、あるいはそれらが混合状態で存在する形態が想定され、本発明はそのいずれも包含する。なお、前記バイコンティニュアスマイクロエマルションは、通常、界面活性剤が油及び水と均一に混ざり合った状態と考えられるが、前記した透明一相系を維持する限り、ここでは前記状態に界面活性剤の会合体が混在したものも包含するとする。
まず、本発明に係る可溶化剤の必須成分について説明する。
本発明の可溶化剤に用いられる分岐鎖を有するアルキル基をもつノニオン性界面活性剤は、下記一般式(I)で表されるポリオキシエチレンアルキルエーテル型ノニオン性界面活性剤である。
Figure 2011037229
上記式中、Rは炭素数8〜18の分岐鎖を有するアルキル基を示す。具体例としては、イソトリデシル、イソセチル、イソステアリルなどの基が挙げられる。
aはエチレンオキシド(CHCHO)の平均付加モル数であり、2〜6の整数、より好ましくは3である。
なお、前記ノニオン性界面活性剤は、一般式(I)においてaで表されるエチレンオキシドの平均付加モル数や、Rで表されるアルキル基の鎖長によって親水性−親油性バランス(HLB)が変化する。本発明においては、エチレンオキシドの平均付加モル数やアルキル基の鎖長が前記数値範囲内にあって、且つHLBが8以上となるノニオン性界面活性剤の使用がより好ましい。HLBが8よりも低いと、親油性が高すぎて界面活性剤が水に溶解し難いことがある。そのような場合は、HLBが8より高い界面活性剤を併用するとよい。
HLBが8以上であり、本発明において特に好ましいノニオン性界面活性剤としては、POE(3)イソトリデシルエーテル[HLB8]、POE(5)イソトリデシルエーテル[HLB10]等が挙げられ、特にPOE(3)イソトリデシルエーテルが好適である。
また、本発明に係る可溶化剤の別の必須成分であるアニオン性界面活性剤は、下記一般式(II)で表される親油性界面活性剤である。
Figure 2011037229
上記式中、X2+は二価のカチオンを表す。X2+として適用し得る二価のカチオンとしては、例えば、マグネシウム、カルシウム、鉄(II)、銅(II)、亜鉛、バリウム、コバルト、ニッケル、マンガン、クロム(II)等の金属イオンが挙げられ、好ましくはマグネシウムイオン又はカルシウムイオン、より好ましくはカルシウムイオンである。
上記アニオン性界面活性剤は、例えば、ドデシル硫酸ナトリウム(SDS)と、前記二価のカチオンとを室温にて水中で反応させることによって、該カチオンで結合したドデシル硫酸アニオン会合物として容易に析出させることができる。
このようなアニオン性界面活性剤は、ナトリウム等の一価のカチオンの作る活性剤に比べてクラフト点が高く、ノニオン性界面活性剤と組み合わせた場合に、ラメラ相やマイクロエマルション相等を容易に形成可能である。
本発明に係る可溶化剤は、上記下親水性アニオン性界面活性剤の水溶液へ、ポリオキシエチレンアルキルエーテル型ノニオン性界面活性剤を添加していくことにより製造することができる。得られる製剤は、添加するノニオン性界面活性剤の質量比が上昇するに従い、ミセル一相系(L1相)、ミセル(L1相)/ラメラ(Lα相)二相系、ラメラ一相系(Lα相)、水/アニオン性界面活性剤/ノニオン性界面活性剤のバイコンティニュアス相(L3相)と変化し、最終的にアニオン性界面活性剤水溶液相とノニオン性界面活性剤相に分離したものとなる。このような製剤の相状態は、例えば、図1の相図において、水に対して添加する油分の質量比(横軸)が0のときの縦軸(上記ノニオン性界面活性剤質量比)上に表されている。例えば、図1において、ノニオン性界面活性剤質量比が30〜75質量%のとき、縦軸が示す製剤の相状態はラメラ一相系(図中の灰色○印)となる。
同図において、二つの界面活性剤の質量比によって様々な状態にある製剤は、横軸たる難水溶性油分の質量比によって、さらに後述する多様な透明一相系の可溶化組成物を形成し得る。すなわち、本発明の可溶化剤は、製剤の相状態に係わらず、各状態に応じた量の難水溶性油分を混和させることができるのである。
したがって、本発明の可溶化剤において、上記ポリオキシエチレンアルキルエーテル型ノニオン性界面活性剤及びアニオン性界面活性剤の合計量に対するノニオン性界面活性剤の質量比は特に限定されないが、難水溶性油分を十分な量で可溶化させることを考慮すれば、前記質量比を30質量%以上に設定することが好ましく、より好ましくは40〜97.5質量%である。
なお、本発明に係る可溶化剤の製造において、ノニオン性界面活性剤の質量比が低い(すなわち、アニオン性界面活性剤の質量比が高い)領域では、アニオン性界面活性剤のクラフト点以上の温度で系を加熱することによって、会合体を形成した透明の溶液となり易い。前記領域において、クラフト点よりも低い温度でアニオン性界面活性剤を溶解させようとすると、アニオン性界面活性剤が溶解しきれずに沈殿してしまうことがある。
このように製造された本発明の可溶化剤は、後述の通り、水に多量の油分を混和した可溶化組成物を製造し、化粧品や医薬品等の原料として提供する他、一般的な洗浄剤(界面活性剤)として、そのまま若しくは他の成分を適宜添加して使用することができる。
次に、本発明に係る可溶化組成物について説明する。
本発明に係る可溶化組成物は、上記した可溶化剤と水の混合液に、特定構造を有するシリコーンを混和させて得られる透明一相系の液状組成物である。
本発明の可溶化組成物に用いるシリコーンは、下記一般式(III)で表される環状シリコーン及び下記一般式(IV)で表される単鎖直鎖状シリコーンから選択される1種以上である。
Figure 2011037229
Figure 2011037229
上記式中、m及びnはそれぞれ3≦m≦7、0≦n≦7を満たす整数であり、より好ましくは3≦m≦5、0≦n≦2である。
すなわち、上記式(III)に示す環状シリコーンは、メチルハイドロジェンシクロシロキサンであり、シクロシロキサンとしては、例えば、シクロトリシロキサン、シクロテトラシロキサン、シクロペンタシロキサン、シクロヘキサシロキサン、シクロヘプタシロキサン等が挙げられる。
また、上記式(IV)で示される単鎖直鎖状シリコーンとしては、ヘキサメチルジシロキサン(ジメチコン)、オクタメチルトリシロキサン(トリシロキサン)、デカメチルテトラシロキサン、ドデカメチルペンタシロキサン、テトラデカメチルヘキサシロキサン、ヘキサデカメチルヘプタシロキサン、オクタデカメチルオクタシロキサン、エイコサメチルノナシロキサン等が挙げられる。本発明に係る可溶化組成物において、特に好ましい単鎖直鎖状シリコーンは、ヘキサメチルジシロキサンである。
本発明に係る可溶化組成物は、可溶化剤を構成するポリオキシエチレンアルキルエーテル型ノニオン性界面活性剤と、アニオン性界面活性剤との配合比、及び、可溶化させるシリコーンと水との配合比によって、相状態の異なった透明一相系となる。
本発明の可溶化組成物としては、環境温度が25〜50℃、組成物中の界面活性剤濃度が10〜20%の条件下において、特に次の(1)〜(3)に示すような相状態を保持するものが好ましい。
(1)複屈折を示すラメラ構造を含むラメラ相であり、光学的異方性を有する可溶化組成物。
(2)複屈折性を示さない膨潤ミセルを有するO/Wマイクロエマルションであり、光学的等方性を有する可溶化組成物。
(3)複屈折性を示さないバイコンティニュアスマイクロエマルションであり、光学的等方性を有する可溶化組成物。
上記各相状態において、「複屈折(性)」とは、偏光照射下において干渉色を生じる性質を示し、対象の光学的異方性によって引き起こされる。したがって、複屈折性を示す上記(1)の組成物は、光学的異方性を有するラメラ構造を含むものと推測することができる。一方、光学的等方性を有し、複屈折性を示さない別の透明一相系は、上記(2)又は(3)の組成物であることが推測されるが、両組成物の相状態を正確に把握し、区別することは困難である。そこで、本願では、外観上は同じ透明一相系を、(1)の特徴を示す組成物と、(2)及び/又は(3)の特徴を示す組成物とに特定したのである。
図1は、40℃における界面活性剤成分の配合比と、水及び油分の配合比との関係を示した相図である。図1の縦軸は、上記一般式(I)に相当するノニオン性界面活性剤(POE(3)イソトリデシルエーテル)、及び上記一般式(II)に相当するアニオン性界面活性剤(ドデシル硫酸カルシウム)の合計量に対する前記ノニオン性界面活性剤の質量比を表し、横軸は水及び油分(単鎖直鎖状シリコーン:ヘキサメチルジシロキサン)の合計量に対する前記油分の質量比を表している。なお、図1中の組成物における界面活性剤の濃度は15%とした。
図1に示すように、ノニオン性界面活性剤の質量比が40〜70質量%であり、且つ油分の質量比が20質量%以下の領域においては、複屈折性示す透明一相系(すなわち、図中の灰色○印で示す系)が形成される。このような特徴から、この領域は光学的異方性を有するラメラ相、すなわち上記(1)に示す相状態にあると考えられる。
また、同じく図1において、ノニオン性界面活性剤の質量比が50〜90質量%であり、且つ油分の質量比が20〜60質量%である領域では、複屈折性を示さない光学的等方性を有する透明一相系(すなわち、図中の白色○印で示す系)であって、皮膚使用感にも優れた組成物が得られる。図1に示すように、この相状態は、前記領域内においてノニオン性界面活性剤の質量比が「低い領域」と「高い領域」に、それぞれ帯状に存在する。このうち「低い領域」は、図中菱型印で示されるミセル相/ラメラ相の多相状態と、灰色×印で示される透明相/油相の二相状態とに挟まれた領域である。したがって、該領域は、油分を取り込んだ膨潤ミセルが分散したO/Wマイクロエマルション相、すなわち上記(2)に示す相状態にあると考えられる。
一方、ノニオン性界面活性剤の質量比が「高い領域」は、図1中白色*印で示される白濁相状態と、菱形印で示されるミセル相/ラメラ相の多相状態とに挟まれた領域である。したがって、該領域は界面活性剤成分と、水と、油分とが連続したバイコンティニュアスマイクロエマルション相、すなわち上記(3)に示す相状態にあると考えられる。さらに、この透明一相系の組成物からなる「高い領域」の帯は、ノニオン性界面活性剤の質量比が90〜97.5質量%であって、且つ油分の質量比が50〜80質量%となる領域に続いており、該領域の組成物にも同様の特徴が認められる。
すなわち、ノニオン性界面活性剤の質量比が50〜90質量%であり、且つ油分の質量が20〜60質量%である領域と、ノニオン性界面活性剤の質量比が90〜97.5質量%であり、且つ油分の質量比が50〜80質量%である領域とに認められる透明一相系は、上記(2)又は(3)に示す光学的等方性を有する可溶化組成物である。特に、図1に示すように、(3)の相状態となる前記「高い領域」は、水と同比又はそれ以上の油分を可溶化させることができ、可溶化性の極めて乏しい低分子シリコーン油等の油分を水へ多量に溶解した透明組成物を得るに適している。
また一方で、油分によるべたつきが少ない可溶化組成物を所望する場合は、特に油分の質量比が20〜60質量%、ノニオン性界面活性剤の質量比が50〜90質量%の領域にある透明一相系の組成物を選択することが好ましい。
なお、図1に示すとおり、白色○印で表される光学的等方性を有する透明一相系は、前述のノニオン性界面活性剤の質量比が40〜70質量%であり、且つ油分の質量比が20質量%以下の領域にも現れることがある。これは、前記領域が、(1)のラメラ相の組成物以外に、(2)及び(3)の複屈折性を示さない光学的等方性を有する組成物も発現し得ることを示している。よって、前記領域における可溶化組成物は、ラメラ状構造体を有する、又は光学的等方性を有する組成物であるといえる。
また、本発明に係る可溶化組成物は、代表的には上記(1)〜(3)に示す系で表されるものであるが、これらと同領域内に認められる透明一相系である限り、(1)〜(3)に定義した以外の相状態、若しくはこれらが混合した相状態であってもよい。
本発明に係る可溶化組成物は、上記した可溶化剤と、環状及び/又は単鎖直鎖状シリコーンと、水とを適宜加熱下において混合溶解して調製することができる。また、本発明の製造に際し、エタノール、フェノキシエタノール等の溶剤などの他成分を添加してもよい。
上記下本発明の可溶化組成物には、通常化粧品、医薬部外品、医薬品等に配合可能な成分を、本発明の効果が損なわれない範囲で任意に配合し、化粧料とすることができる。このような任意成分を以下に例示する。
(1)保湿剤:ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ヘキシレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、キシリトール、マルチトール、マルトース、D−マンニット等。
(2)水溶性高分子:アラビアゴム、カラギーナン、ペクチン、寒天、クインスシード(マルメロ)、デンプン、アルゲコロイド(褐藻エキス)等の植物系高分子;デキストラン、プルラン等の微生物系高分子;コラーゲン、カゼイン、ゼラチン等の動物系高分子;カルボキシメチルデンプン、メチルヒドロキシプロピルデンプン等のデンプン系高分子;アルギン酸ナトリウム等のアルギン酸系高分子;カルボキシビニルポリマー(CARBOPOLなど)等のビニル系高分子;ポリオキシエチレン系高分子;ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体系高分子;ポリアクリル酸ナトリウム、ポリアクリルアミド等のアクリル系高分子;ベントナイト、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ラポナイト等の無機系水溶性高分子等。
(3)紫外線吸収剤:パラアミノ安息香酸等の安息香酸系紫外線吸収剤;アントラニル酸メチル等のアントラニル酸系紫外線吸収剤;サリチル酸オクチル、サリチル酸フェニル等のサリチル酸系紫外線吸収剤;パラメトキシケイ皮酸イソプロピル、パラメトキシケイ皮酸オクチル、ジパラメトキシケイ皮酸モノ−2−エチルヘキサン酸グリセリル等のケイ皮酸系紫外線吸収剤;2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸等のベンゾフェノン系紫外線活性剤;ウロカニン酸;2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール;4−tert−ブチル−4’−メトキシベンゾイルメタン、フェニルベンズイミダゾールスルホン酸等。
(4)金属イオン封鎖剤:エデト酸ナトリウム塩、メタリン酸ナトリウム、リン酸等。
(5)酸化防止剤:アスコルビン酸、α−トコフェロール、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール等。
(6)薬剤:ビタミンA油、レチノール、パルミチン酸レチノール、イノシット、塩酸ピリドキシン、ニコチン酸ベンジル、ニコチン酸アミド、ニコチン酸DL−α−トコフェロール、アスコルビン酸リン酸マグネシウム、アスコルビン酸2−グルコシド、ビタミンD2(エルゴカシフェロール)、dl−α−トコフェロール2−L−アスコルビン酸リン酸ジエステルカリウム塩、dl−α−トコフェロール、酢酸dl−α−トコフェロール、パントテン酸、ビオチン等のビタミン類;エストラジオール、エチニルエストラジオール等のホルモン、アラントイン、アズレン等の抗炎症剤;アルブチン等の美白剤;酸化亜鉛、タンニン等の収斂剤;L−メントール、カンフル等の清涼剤;イオウ;塩化リゾチーム;塩化ピリドキシン;γ−オリザノール等。
(7)各種抽出液:ドクダミエキス、オウバクエキス、メリロートエキス、オドリコソウエキス、カンゾウエキス、シャクヤクエキス、サボンソウエキス、ヘチマエキス、キナエキス、ユキノシタエキス、クララエキス、コウホネエキス、ウイキョウエキス、サクラソウエキス、バラエキス、ジオウエキス、レモンエキス、シコンエキス、アロエエキス、ショウブ根エキス、ユーカリエキス、スギナエキス、セージエキス、タイムエキス、茶エキス、海藻エキス、キューカンバーエキス、チョウジエキス、キイチゴエキス、メリッサエキス、ニンジンエキス、カロットエキス、マロニエエキス、モモエキス、桃葉エキス、クワエキス、ヤグルマギクエキス、ハマメリス抽出液、プラセンタエキス、胸腺抽出物、シルク抽出液等。
(8)その他:粉体、色素、pH調整剤、防腐剤等。
上記成分は、遊離の状態で使用されるほか、可能なものは酸又は塩基の形で、また、カルボキシル基を有するものはそのエステル誘導体も使用することができる。また、本発明の可溶化組成物には、必要に応じて必須成分以外の界面活性剤を配合することも可能である。このような界面活性剤としては、通常化粧料等に配合されるアニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、両性界面活性剤等が挙げられる。
本発明の可溶化組成物は、安定性、可溶化能、使用感に優れるので、化粧料や医薬品として特に有用であり、例えば、クレンジング、化粧水、アフターシェーブローション、美容液、ボディーローション、ヘアトニック、ヘアリキッド、育毛料、フレグランス等の液状製剤とすることができる。また、本発明の可溶化組成物は、本発明の効果を損なわない範囲であれば、その他の剤形に適用することも可能である。例えば、公知の増粘剤等を用いてジェル状製剤としたり、不織布等に含侵させてシート状製剤としたり、公知の方法によりスプレーやエアゾール、ロールオンタイプの製剤とすることもできる。
ドデシル硫酸カルシウム(CDS)及びPOE(3)イソトリデシルエーテル(IT3)からなる界面活性剤の15%水溶液製剤において、CDS及びIT3の質量比による系の相状態の変化を調べた。評価試験は下記方法で行い、調製直後の製剤の外観を目視で観察し、偏光顕微鏡にて複屈折性の有無を判定して行った。
外観
表1に示す質量比のCDSを水に溶解し、そこへ対応する質量比のIT3を加熱下で添加し、界面活性剤の濃度が15%となるように調整して各製剤を得た。調製直後の製剤の外観を40℃下において目視で観察した。各製剤の外観写真を図2(上段)に、下記基準による評価結果を表1に示す。
<評価基準>
◎:透明一相系である。
○:ほぼ透明の一相系である。
×:二相以上に相分離しているか、系が白濁している。
複屈折性
前記方法で調製された各製剤を偏光顕微鏡にて観察し、複屈折性の有無によって光学的異方性・等方性を判定した。各製剤の偏光顕微鏡写真を図2(下段)に、下記基準による評価結果を表1に示す。
Figure 2011037229
表1及び図2に示すように、IT3の質量比が30〜75質量%の場合、製剤は透明一相系を形成した。これら製剤は全て複屈折性を示したことから、ラメラ状構造体を含み光学的異方性を有するものと考えられた。
ここで、上記IT3の質量比30〜70質量%の製剤へ、ヘキサメチルシロキサン(HMS)を水との質量比を変えて添加していったところ、図1に示すように、前記IT3が40〜70質量%であり、水及びHMSの合計量に対するHMSの質量比が20質量%以下の条件において、光学的異方性を有する透明一相系が維持されることが分かった。また、このような可溶化特性は、特に、IT3の質量比が50〜60質量%の製剤において顕著であった。
したがって、前記可溶化剤を用いたラメラ状構造体又は光学的等方性を有する透明一相系の可溶化組成物は、前記ポリオキシエチレンアルキルエーテル型ノニオン性界面活性剤と、前記アニオン性界面活性剤との合計量に対するノニオン性界面活性剤の質量比が40〜70質量%であり、特定構造のシリコーンと、水との合計量に対するシリコーンの質量比が20質量%以下であることが好適である。
また、界面活性剤に対するIT3の質量比を30〜100質量%まで変化させた表1に示す各可溶化剤に、さらに多量のHMSを添加した場合においても、透明一相系の可溶化組成物が得られることを確認した。結果を図3及び4に示す。なお、図3及び4中のHMSの配合量は、水及びHMSの合計量に対するHMSの質量比を表す。
図3に示すように、IT3の質量比を30〜65質量%とした各可溶化組成物に対し、質量比10〜45質量%のHMSを混和し、透明一相系の可溶化組成物を得ることができた。これらの組成物について偏光顕微鏡による観察を行ったところ、複屈折性をもたない光学的等方性の性質を有していた。
このような性質を有する透明一相系は、図1に示すように、IT3質量比30〜65質量%・HMS質量比10〜45質量%の領域に帯状に存在することが分かった。
一方、図4に示すように、IT3の質量比を65〜100質量%とした可溶化剤に対し、質量比5〜95質量%のHMSを混和した場合についても、外観上図3に示したサンプルと同様の透明一相系の可溶化組成物を得ることができた。これらの組成物についても偏光顕微鏡による観察を行ったところ、複屈折性をもたない光学的等方性の性質を有していた。
このような性質を有する透明一相系は、図1に示すように、IT3質量比65〜100質量%・HMS5〜95質量%の領域に帯状に存在していた。
さらに、可溶化させる油分の量について検討したところ、水及び油分の合計量に対し、特に、油分の質量比が20〜60質量%であると、可溶化組成物を化粧料等に用いた際にべたつきがなく、しかも難溶性油分を多量に可溶化したことによる使用感などの効果が十分に発揮されることが分かった。また、上記の試験結果及び図1を考慮すると、前記好適な油分量を混和し得る可溶化剤は、特定構造のポリオキシエチレンアルキルエーテル型ノニオン性界面活性剤と、特定構造のアニオン性界面活性剤の合計量に対するノニオン性界面活性剤の質量比が50〜90質量%のものであると考えられた。
したがって、前記可溶化剤を用いた光学的等方性を有する透明一相系の可溶化組成物は、前記ポリオキシエチレンアルキルエーテル型ノニオン性界面活性剤と、特定アニオン性界面活性剤との合計量に対するノニオン性界面活性剤の質量比が50〜90質量%であり、特定構造のシリコーンと、水との合計量に対するシリコーンの質量比が20〜60質量%であることが好適である。
以上のことから、本発明に係る可溶化剤は、特定ポリオキシエチレンアルキルエーテル型ノニオン性界面活性剤と、特定アニオン性界面活性剤との合計量に対するノニオン性界面活性剤の質量比を30質量%以上とすることで、特定構造のシリコーンを可溶化した透明一相系を形成し得ることが明らかである。
以下に、本発明の可溶化剤及び可溶化組成物の具体的な処方例を挙げるが、本発明はこれらに限定されない。
処方例1
(処方) (質量%)
POE(3)イソトリデシルエーテル 6
ドデシル硫酸カルシウム 7
ヘキサメチルシロキサン 5
イオン交換水 残余
(製造方法)
POE(3)イソトリデシルエーテル及びヘキサメチルシロキサンをドデシル硫酸カルシウム、イオン交換水の混合物と高温(70℃)にて混合し、その後冷却した。
処方例2
(処方) (質量%)
POE(5)イソトリデシルエーテル 10
ドデシル硫酸マグネシウム 5
ヘキサメチルシロキサン 34
フェノキシエタノール 0.5
イオン交換水 残余
(製造方法)
POE(5)イソトリデシルエーテル、ヘキサメチルシロキサンをドデシル硫酸マグネシウム、フェノキシエタノール、イオン交換水の混合物と高温(70℃)にて混合し、その後冷却した。

Claims (10)

  1. 下記一般式(I)で表されるポリオキシエチレンアルキルエーテル型ノニオン性界面活性剤と、
    下記一般式(II)で表されるアニオン性界面活性剤と、
    を含むことを特徴とする可溶化剤。
    Figure 2011037229
    (式中、R1は炭素数8〜18の分岐鎖を有するアルキル基、aは2≦a≦6を満たす整数を示す。)
    Figure 2011037229
    (式中、X2+は二価のカチオンを示す。)
  2. 前記ポリオキシエチレンアルキルエーテル型ノニオン性界面活性剤と、前記アニオン性界面活性剤との合計量に対するノニオン性界面活性剤の質量比が30質量%以上であることを特徴とする請求項1に記載の可溶化剤。
  3. 前記ポリオキシエチレンアルキルエーテル型ノニオン性界面活性剤が、POE(3)イソトリデシルエーテルであることを特徴とする請求項1又は2に記載の可溶化剤。
  4. 前記アニオン性界面活性剤が、ドデシル硫酸カルシウム又はドデシル硫酸マグネシウムであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の可溶化剤。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の可溶化剤と、
    下記一般式(III)で表される環状シリコーン及び下記一般式(IV)で表される単鎖直鎖状シリコーンから選択される1種以上のシリコーンと、
    水と、
    を含むことを特徴とする可溶化組成物。
    Figure 2011037229
    (式中、mは3≦m≦7を満たす整数を示す。)
    Figure 2011037229
    (式中、nは0≦n≦7を満たす整数を示す。)
  6. 前記可溶化剤におけるポリオキシエチレンアルキルエーテル型ノニオン性界面活性剤と、アニオン性界面活性剤との合計量に対するノニオン性界面活性剤の質量比が40〜70質量%であり、
    前記シリコーンと、水との合計量に対するシリコーンの質量比が20質量%以下であり、且つ、
    ラメラ状構造体を有する、又は光学的等方性を有することを特徴とする請求項5に記載の可溶化組成物。
  7. 前記可溶化剤におけるポリオキシエチレンアルキルエーテル型ノニオン性界面活性剤と、アニオン性界面活性剤との合計量に対するノニオン性界面活性剤の質量比が50〜90質量%であり、
    前記シリコーンと、水との合計量に対するシリコーンの質量比が20〜60質量%であり、且つ、
    光学的等方性を有することを特徴とする請求項5に記載の可溶化組成物。
  8. 前記可溶化剤におけるポリオキシエチレンアルキルエーテル型ノニオン性界面活性剤と、アニオン性界面活性剤との合計量に対するノニオン性界面活性剤の質量比が90〜97.5質量%であり、
    前記シリコーンと、水との合計量に対するシリコーンの質量比が50〜80質量%であり、且つ、
    光学的等方性を有することを特徴とする請求項5に記載の可溶化組成物。
  9. 前記シリコーンが、ヘキサメチルジシロキサンを含むことを特徴とする請求項5〜8のいずれかに記載の可溶化組成物。
  10. 請求項5〜9のいずれかに記載の可溶化組成物からなる化粧料。
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