JPWO2011021579A1 - 入力装置 - Google Patents

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英人 笹川
山縣 一芳
一芳 山縣
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貴志 西山
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Abstract

【課題】 特に、従来に比べて効果的に反りを抑制できる入力装置を提供することを目的とする。【解決手段】 本体部は下から支持部材、下部基板、上部基板、加飾層及び被覆層の順に積層されている。各部材間は粘着剤等で接合される。本体部の下面には反り矯正用部材72が設置される。反り矯正用部材72は、例えばPETの基材73の上下面に例えば熱収縮性のウレタンアクリレート樹脂から成る表面層74,75を備え、前記本体部の反り方向に対し逆方向への反り力を有するように、前記表面層74,75の厚さが異なる寸法に調整されている。【選択図】図2

Description

本発明は、対向配置された下部基板及び上部基板を有する入力装置に係り、反り矯正構造に関する。
下記特許文献1には、ポリカーボネート板の上下面をポリエチレンテレフタレートフィルムで挟んだタッチパネルの発明が開示されている。
下記特許文献2には、ポリカーボネートの透明フィルムを備える下部電極シートの下面にポリカーボネート板からなる透明保持板が設けられたタッチパネルの発明が開示されている。
下記特許文献3には、低反射タッチパネル自身に剛性を持たせるために第1の1/4波長板の背後に支持体として剛性を有するガラス板や樹脂板からなる透明板を配置して成るタッチパネルの発明が開示されている。
また下記特許文献4には、上面にハードコート層が形成された可動電極フィルムの下面に透明な収縮性樹脂層を設けた透明タッチパネルの発明が開示されている。
特開2000−207983号公報 特開2000−207123号公報 特開2000−321558号公報 特開平7−13695号公報
上記した特許文献に記載された発明には、製造工程に施される熱や使用環境温度に対して反りの発生を抑制するための構成が開示されているが、特許文献1,2,4に記載された発明では材質の制約があり、また特許文献3に記載された発明ではタッチパネル全体の厚さが厚くなる問題があった。また特許文献1に記載された発明では、反り矯正シートとして下部電極シートと同じポリエチレンフタレートフィルムを用いるため、十分に薄い反り矯正シートを形成することができず、あるいは反り矯正シートに対する厚さの自由度が小さい問題もあった。
また上記した特許文献1、2に記載された発明では、下部電極シートに対する反り矯正構造が開示されており、上記した特許文献4に記載された発明では、上部電極シートに対する反り矯正構造が開示されている。
しかしながら、タッチパネル本体には、上部電極シートや下部電極シートのみならず支持板、粘着層及び加飾層等、様々な材質で形成された部材が密着して配置されており、必ずしも上部電極シートや下部電極シートに着目して、前記電極シートに対する反りを矯正しても、タッチパネル全体に対して反りを十分に矯正できるものではなかった。また特許文献3に記載された発明では、剛性の高いガラス板や樹脂をパネル背面に複数枚、積層した構成が開示されており、これによりタッチパネル全体の剛性を高めているが、ガラス板や樹脂板の熱に対する反り量が大きければ、反りを抑制できるどころか、益々反りが大きくなるため、特許文献3の構成は反り抑制に効果的な構成とはいえなかった。
そこで本発明は上記従来の課題を解決するためのものであり、特に、従来に比べて効果的に反りを抑制できる入力装置を提供することを目的とする。
本発明における入力装置は、
対向配置された各基材の内面に導電層が形成された下部基板及び上部基板を有して構成される本体部と、前記本体部の下面に設けられた反り矯正用部材と、を備え、
前記反り矯正用部材は、基材表面の少なくとも一方に設けられた熱収縮性あるいは熱膨張性の表面層を備えて前記本体部の反り方向に対し逆方向への反り力を有することを特徴とするものである。
本発明では、反り矯正用部材自らが、本体部の反り方向に対し逆方向への反り力を有するものであり、効果的に本体部の反りを抑制することが出来る。また本発明では、本体部の材質・積層構造等に関わらず、本体部の反り方向を把握したうえで、その逆方向への反り力を発生するように、表面層の材質や厚さ等を自由に選択できるので、反り矯正の自由度が高くまた反り矯正用部材の薄型化にも貢献できる。
また本発明では、本体部の下面側に反り矯正用部材を設けているが、これにより安定した入力操作性を得ることができ、また、反りを矯正しやすい。
本発明では、前記反り矯正用部材は、基材上面に設けられた第1の表面層と、基材下面に設けられ、基材面内方向への伸縮力が前記第1の表面層と異なる第2の表面層とを有して構成されることが好ましい。
例えば、前記第1の表面層と前記第2の表面層を同じ材料で形成する場合、前記第1の表面層と前記第2の表面層との厚さが異なることが好ましい。
また、第1の表面層と第2の表面層に熱収縮率や熱膨張率の異なる材料を使用して、同じ厚み、もしくは異なる厚みにしてもよい。
具体的には、前記第1の表面層及び前記第2の表面層は、透明基材の上下面に、アクリル系樹脂で形成されることが好ましい。アクリル系樹脂にはウレタンアクリレートやエポキシアクリレート等を提示できる。
本発明では、基材上下面に第1の表面層と第2の表面層とを設け、例えば、第1の表面層と第2の表面層を熱収縮性の材質で且つ厚さを変えて形成することで、反り矯正用部材の反り力を高精度に調整でき、本体部の材質・積層構造に関わらず、効果的に本体部の反りを抑制できる。
また本発明では、前記本体部は、前記下部基板の下面側に支持部材を有し、前記支持部材の下面に前記反り矯正用部材が設けられる構成に効果的に適用できる。プラスチック材等から成る支持部材を設けた構成では、前記支持部材の下面に前記反り矯正用部材を設けることで、本体部の反りをより効果的に抑制することが出来る。
また、前記上部基板の上面側に加飾層及び被覆層を有する構成においても、本発明によれば、本体部の反りを効果的に抑制することが出来る。
本発明の入力装置によれば、反り矯正用部材自らが、本体部の反り方向に対し逆方向への反り力を有するものであり、効果的に本体部の反りを抑制することが出来る。また本発明では、本体部の材質・積層構造等に関わらず、本体部の反り方向を把握したうえで、その逆方向への反り力を発生するように、表面層の材質や厚さ等を自由に選択できるので、反り矯正の自由度が高くまた反り矯正用部材の薄型化にも貢献できる。
本実施形態における入力装置(タッチパネル)の部分縦断面図、 本実施形態における反り矯正用部材の部分拡大縦断面図、 入力装置の検知動作を示す説明図、 本実施形態の下部基板の平面図。
図1は本実施形態における入力装置(タッチパネル)の部分縦断面図、図2は本実施形態における反り矯正用部材の部分拡大縦断面図、図3は、入力装置の検知動作を示す説明図、図4は、下部基板の平面図を示す。
図1に示す入力装置1は、下から、支持部材50、下部基板10、上部基板20、加飾層23及び被覆層24の順に積層された構成である。
図1に示すように、下部基板10は、下部基材15と、下部基材15の上面(上部基板20と対向する内面)に形成された下部導電層11と、下部導電層11の表面に形成された下部電極層12a,12a(図3,図4参照も参照)を有して構成される。下部電極層12a,12aは入力領域1aの外側に配置される。
また、図1に示すように、下部基板10と高さ方向にて所定間隔を空けて対向する上部基板20は、上部基材26と、上部基材26の下面(下部基板10と対向する内面)に形成された上部導電層21と、上部導電層21の表面に形成された一対の上部電極層22a,22a(図3参照も参照)とを有して構成される。上部電極層22a,22aは入力領域1aの外側に配置される。
下部基材15はポリカーボネート樹脂(PC樹脂)やポリエチレンテレフタレート樹脂(PET樹脂)、ポリエチレンナフタレート樹脂(PEN樹脂)、環状ポリオレフィン(COP樹脂)、ポリメタクリル酸メチル樹脂(アクリル)(PMMA)等の透明基材で形成され、厚みが50μm〜300μm程度で形成される。前記下部基材15は上部基材26より厚くまた剛性が高いことが好適である。
また上部基材26は、ポリカーボネート樹脂(PC樹脂)やポリエチレンテレフタレート樹脂(PET樹脂)、ポリエチレンナフタレート樹脂(PEN樹脂)、環状ポリオレフィン(COP樹脂)、ポリメタクリル酸メチル樹脂(アクリル)(PMMA)等の透明基材であり、厚みが50μm〜300μm程度で形成される。
下部導電層11及び上部導電層21は、ITO(Indium Tin Oxide)、SiO2,ZnO等の無機透明導電材料を、スパッタや蒸着等で成膜して形成される。又は、これらの無機透明導電材料の微粉末を固着したものでもよい。あるいは、有機透明導電材料として、カーボンナノチューブやポリチオフィン、ポリピロール等の有機導電性ポリマーをコーティングしたものでもよい。各導電層11,21の厚さは、0.005μm〜2μm程度である。
下部電極層12a及び上部電極層22aは例えばAg塗膜を印刷形成したものである。電極層12a,22aには導電層11,21よりも抵抗値の低い導電材料が使用される。
なお図1では、各基材15,26の表面(内面)は平坦面であるが、干渉縞等の発生を抑制すべく、液晶表示パネル(図示せず)と対向する部分の前記基材15,26の表面が例えばプリズム形状とされていてもよい。
図1に示す入力装置1は抵抗式タッチパネルの構造であり、入力操作可能な入力領域1aが設けられる。
前記入力領域1aでは、下部基板10と上部基板20との間に空気層44が設けられている。空気層44内には多数のドットスペーサ70が設けられている。
図1に示すように、電極層12a及び電極層22a表面は夫々、オーバーコート層27で覆われる。前記オーバーコート層27は、前記入力領域1aの外周に設けられる。また前記オーバーコート層27は、ポリエステル樹脂やエポキシ樹脂等の絶縁材料で形成される。オーバーコート層27の厚さは、5μm〜50μm程度である。
図1に示すように、下部基板10と上部基板20の間であって入力領域1aの周囲に電気的絶縁性の接合層40が設けられ、これにより前記下部基板10と上部基板20間が入力領域1aの周囲で固定される。また図1に示すように入力領域1aには下部基板10と上部基板20の間に空気層44が設けられる。接合層40は、例えばアクリル樹脂系の粘着剤や接着剤である。接合層40の厚さは、5μm〜200μm程度である。
図1に示すように、下部基板10の下面には接合層51を介して支持部材50が接合されている。接合層51は、アクリル樹脂系の粘着剤や接着剤である。接合層51には透明な(透光性の)粘着剤や接着剤が使用され、例えば、アクリル樹脂系粘着テープを用いることが出来る。接合層51の厚さは、5μm〜200μm程度である。
支持部材50は、透明な樹脂板であり、ポリカーボネート樹脂(PC樹脂)や環状ポリオレフィン(COP樹脂)、ポリメタクリル酸メチル樹脂(アクリル)(PMMA)等のプラスチック基材で形成されることが好適である。支持部材50は、下部基材15に比べて厚い厚さ寸法で形成され、具体的には0.5mm〜2mm程度の厚さで形成される。支持部材50は下部基板10の下面の略全面に設けられる。
また図1に示すように、上部基板20の上面には、被覆層24が、接合層25を介して接合されている。接合層25は、アクリル樹脂系の粘着剤や接着剤である。接合層25には透明な(透光性の)粘着剤や接着剤が使用される。接合層25の厚さは、5μm〜200μm程度である。
また図1に示すように、被覆層24の外周位置(入力領域1aの外周)には加飾層23が印刷等で形成されている。被覆層24は、入力領域1aの表面を保護するためのもので透明な樹脂材で形成されることが好適である。被覆層24は、ポリカーボネート樹脂(PC樹脂)やポリエチレンテレフタレート樹脂(PET樹脂)、環状ポリオレフィン(COP樹脂)、ポリメタクリル酸メチル樹脂(アクリル)(PMMA)等である。あるいは被覆層24は、ポリカーボネート樹脂(PC樹脂)やポリエチレンテレフタレート樹脂(PET樹脂)、環状ポリオレフィン(COP樹脂)、ポリメタクリル酸メチル樹脂(アクリル)(PMMA)等で形成された透明基材の上下面にウレタンアクリレート樹脂等のハードコート層が形成されたハードコートフィルム等であることが好適である。被覆層24の厚さは、50μm〜300μm程度である。
また加飾層23は非透光性であり、加飾層23が形成されていない入力領域1aは透光性となっている。例えば加飾層23は額縁状に着色されており、入力装置1が組み込まれる電子機器の表示部のデザインの一部を構成する。
操作者が指やペンで入力領域1aを下方向へ押圧すると、上部基板20が下方向へ撓み、上部導電層21と下部導電層11とが当接する。このとき、図3のP点で上部導電層21と下部導電層11とが接触すると、下部導電層11をX方向に分割した抵抗値に対応する電圧が電極層22a,22aから得られ、上部導電層21をY方向に分割した抵抗値に対応する電圧が電極層12a,12aから得られる。そして得られた各電圧をA/D変換することにより、P点のX−Y座標上の位置を検知できる。
図4に示すように、下部基板10の下部導電層11の表面には、入力領域1aの外側に配線層12bが形成される。そして電極層12aは前記配線層12bを介してスルーホール内に設けられた貫通導電層13(図1も参照)に電気的に接続されている。また上部基板20に形成された上部電極層22aと導通する接続導電層22c(図1も参照)も、配線層12bを介して貫通導電層13に電気的に接続されている。
図1及び図4に示すように、下部基材15の下面側には、出力用電極層14が設けられ、前記出力用電極層14と貫通導電層13とが電気的に接続されている。出力用電極層14は図4に示すように4つ、並設されており、夫々、下部基板10に設けられた各下部電極層12a,12aと、上部基板20に設けられた各上部電極層22a,22aとに電気的に接続されている。
配線層12b、貫通導電層13、接続導電層22c、及び出力用電極層14は、いずれも下部電極層12aと同じ材料(例えばAg塗膜)で形成することができる。そして、配線層12b、出力用電極層14は、下部電極層12aと略同一の厚さ寸法で形成される。また、接続導電層22cは、図1に示すように、空気層44と略同一の高さ寸法に厚く形成されて、配線層12bと上部電極層22a間を電気的に接続している。
図1に示すように、フレキシブルプリント基板30が出力用電極層14と電気的に接続されている。前記フレキシブルプリント基板30には、下部基板10と対向する側の上面に、各出力用電極層14に対応した4つの接続電極層(図示しない)が設けられている。そして、各接続電極層と各出力用電極層14間が例えば異方性導電接着剤により固着されている。
図1と異なり例えばフレキシブルプリント基板30を、下部基板10と上部基板20の間に挟みこむ構成にすることも可能である。ただし、かかる構成では、フレキシブルプリント基板30が入力装置1の側面から延出する構造となり引き回しの自由度が低下する。また、電子機器に設けられる画面表示部を大きくするために、入力領域1aの周囲の幅は益々小さくなっており、したがって入力装置1の側面からフレキシブルプリント基板30を突出させるための許容空間を十分に確保できない場合もある。
これに対して図1のように、下部基板10の下面側からフレキシブルプリント基板30を接続する構成とすることで、上記問題点を解決できる。また図1には図示しないが、支持部材50にフレキシブルプリント基板30を通す貫通孔を設けて、フレキシブルプリント基板30を支持部材50の下面側から取り出すように構成することも可能である。
図1に示す入力装置1では、支持部材50から被覆層24までの積層構造が本体部60を構成する。
そして本実施形態では、本体部60の下面60a(図1の実施形態では支持部材50の下面)にアクリル系粘着テープ等の接合層71を介して反り矯正用部材72が設けられている。接合層71には透明な(透光性の)粘着剤や接着剤が使用される。そして接合層71の厚さは、5μm〜200μm程度である。
反り矯正用部材72は、例えば、所定厚さのシート状で本体部60の下面60a全体に設けられ、透光性で構成される。
本実施形態における前記反り矯正用部材72は、本体部60の反り方向に対して逆方向に反り力を有するもので、図2に示す構造で形成される。すなわち反り矯正用部材72は、基材73と、基材73の上面73aに形成された第1の表面層74と、基材73の下面73bに形成された第2の表面層75との積層構造で形成される。各表面層74,75は、基材73の上下面の全体に形成されていることが好適である。
図2に示す実施形態では、第1の表面層74及び第2の表面層75がいずれも熱収縮性の材料で形成される。基材73は、第1の表面層74及び第2の表面層75に比べて熱による寸法変化が小さく、優れた熱的安定性を備える材質であることが好ましい。基材73は、第1の表面層74及び第2の表面層75に比べて熱変形率が小さい。また、図2に示す実施形態では、第1の表面層74の厚さが第2の表面層75の厚さよりも厚く形成されており、これにより、第1の表面層74が第2の表面層75よりも基材73の面内方向における収縮力が大きい。このため図2に示す反り矯正用部材72単体に対して熱を加えると、下方向に凸となるように反る。
一方、本体部60は、上記したように様々な材質からなる部材が積み重ねられて形成されており、図1に示す実施形態では、加熱処理により、上方向に凸となるように反る。このため図1に示すように、反り矯正用部材72を本体部60の下面60aに設置することで、加熱処理が施されたときに、反り矯正用部材72自身に、本体部60の反り方向に対して逆方向の反り力が生ずる結果、本体部60の反りを小さくすることが可能になる。
加熱処理は、例えば部材間を接合する接合層内や界面に気泡が入るのを抑制するために加圧しながら行われる。加熱処理温度は、40℃〜100℃程度である。
また、入力装置1の本体部60は、過酷な使用環境温度下に晒された場合でも反りやすくなる。そこで本実施形態では、本体部60の下面60aに反り矯正用部材72を設置したが、従来と異なって、基材73の上下面に第1の表面層74及び第2の表面層75を設け、第1の表面層74及び第2の表面層75の基材面内方向への伸縮力を異ならせることで、反り矯正用部材72自身に、本体部60の反り方向とは逆方向への反り力を付与できる。このため、本体部60の反り方向や反り量を把握できれば、表面層74,75の材質や厚さを適宜調整することで、本体部60の材質・積層構造に左右されることなく、本体部60の反りを効果的に小さくでき、反り矯正の自由度が高い。しかも表面層74,75の材質や厚さを自由に選択できるので、反り矯正用部材72の薄型化も促進でき、したがって、入力装置1全体が厚くなることを抑制できる。
図2に示す実施形態では、PET(ポリエチレンテレフタレート)で形成された基材73の上下面に、ハードコート層として、ウレタンアクリレート樹脂で形成された第1の表面層74及び第2の表面層75を形成することが好適である。そして、第1の表面層74の厚さは第2の表面層75の厚さに対して例えば1/3倍〜3倍程度の範囲内で調整される。
具体的には基材73の厚さは、30μm〜100μm程度、第1の表面層74及び第2の表面層75は4μm〜15μm程度である。
基材73としてはPETのほかに、ポリカーボネート樹脂(PC樹脂)やポリエチレンナフタレート樹脂(PEN樹脂)、環状ポリオレフィン(COP樹脂)、ポリメタクリル酸メチル樹脂(アクリル)(PMMA)、トリアセチルセルロース(TAC)、ポリエーテルサルホン樹脂(PES樹脂)を提示できる。また、第1の表面層74及び第2の表面層75は、紫外線硬化型のアクリル系樹脂(特に、ウレタンアクリレート樹脂やエポキシアクリレート樹脂が好ましい)を提示できる。このほか、第1の表面層74及び第2の表面層75として、ポリシラザンに由来する化合物からなるシリカ質の層やSiO2等の無機材料、DLC(ダイヤモンドライクカーボン)等を成膜することも出来る。
第1の表面層74及び第2の表面層75を異なる材料で形成することも可能である。かかる場合、第1の表面層74及び第2の表面層75の厚さを同じにしても第1の表面層74と第2の表面層75とで基材73の面内方向への伸縮力が異なれば、反り矯正用部材72に反り力を付与することが出来る。
反り矯正用部材72は、本体部60の下面60aに設けられる。本体部60の上面側は、入力領域1aの操作面側であるため、反り矯正用部材72を本体部60の上面側に設けるより下面側に設けることで、安定した入力操作性を得ることができる。また、図1に示すように、下部基板10の下面側に厚さが厚いアクリル系の支持部材50が接合されており、この形態では支持部材50が本体部60の反りを大きくしている。このため、支持部材50の下面に反り矯正用部材72を接合することで、より効果的に、本体部60の反りを小さくすることが可能である。
また、図1に示す被覆層24の部分にも、図2に示す反り矯正用部材72を設けることが出来る。これにより、本体部60の反りをより効果的に小さくできる。
また図1に示す実施形態の入力装置1は抵抗式タッチパネルであったが、静電容量式タッチパネル等であってもよい。
また図2に示す反り矯正用部材72は、基材73の上下面に表面層74,75が設けられているがどちらか1層のみでもよい。ただし基材73の上下面に表面層74,75を設けたほうが、本体部60の反りが小さくなるように高精度に調整できる。
また、表面層74,75は熱収縮性の材料でなく熱膨張性の材料であってもよい。
1 入力装置
1a 入力領域
10 下部基板
11 下部導電層
12a 下部電極層
15 下部基材
20 上部基板
21 上部導電層
22a 上部電極層
23 加飾層
24 被覆層
25、40、51、71 接合層
26 上部基材
30 フレキシブルプリント基板
50 支持部材
60 本体部
72 反り矯正用部材
73 基材
74 第1の表面層
75 第2の表面層

Claims (6)

  1. 対向配置された各基材の内面に導電層が形成された下部基板及び上部基板を有して構成される本体部と、前記本体部の下面に設けられた反り矯正用部材と、を備え、
    前記反り矯正用部材は、基材表面の少なくとも一方に設けられた熱収縮性あるいは熱膨張性の表面層を備えて前記本体部の反り方向に対し逆方向への反り力を有することを特徴とする入力装置。
  2. 前記反り矯正用部材は、基材上面に設けられた第1の表面層と、基材下面に設けられ、基材面内方向への伸縮力が前記第1の表面層と異なる第2の表面層とを有して構成される請求項1記載の入力装置。
  3. 前記第1の表面層と前記第2の表面層とは同じ材料で形成されており、前記第1の表面層と前記第2の表面層との厚さが異なる請求項2記載の入力装置。
  4. 前記第1の表面層及び前記第2の表面層は、透明基材の上下面に、アクリル系樹脂で形成される請求項3記載の入力装置。
  5. 前記本体部は、前記下部基板の下面側に支持部材を有し、前記支持部材の下面に前記反り矯正用部材が設けられる請求項1ないし4のいずれか1項に記載の入力装置。
  6. 前記本体部は、前記上部基板の上面側に加飾層及び被覆層を有する請求項1ないし5のいずれか1項に記載の入力装置。
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