JPWO2011018890A1 - ハンドオーバー制御システム、ターゲット制御装置、ソース制御装置、ハンドオーバー制御方法、及びプログラム - Google Patents

ハンドオーバー制御システム、ターゲット制御装置、ソース制御装置、ハンドオーバー制御方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

第2の制御装置(1B)は、第1の制御装置(1A)から送信されるハンドオーバー要求メッセージを受信したことに応じて、セル(41B、42A及び42C)を含む複数のセルのハンドオーバー可否を調査可能に構成されている。さらに、第2の制御装置(1B)は、複数のセルのうち少なくとも1つが移動局(3)のハンドオーバーを受け入れ可能である場合に、ハンドオーバー承認を示す承認応答メッセージを第1の制御装置(1A)に送信するよう構成されている。これにより、ハンドオーバー手順に関する冗長なシグナリングを削減することができる。

Description

本発明は、移動局のハンドオーバーの制御に関する。
3GPP(3rd Generation Partnership Project)のLTE-Advanced (Long Term Evolution Advanced)のStudy Itemでは、中継局(以下RN:Relay node)の導入が検討されている。RNは、セル端にいる移動局(以下UE:User Equipment)の通信速度の高速化や、基地局(以下eNB:Evolved Node B)のセル範囲拡大等を目的とした技術の1つである。
RNを導入したネットワークでは、RNとの接続機能を有する基地局(eNB:Evolved Node B)は「Donor eNB(以下DeNB)」と呼ばれる。
本明細書では、RNとの接続に関わるDeNB固有の事象を述べる場合に限り、通常のeNBと区別するために「DeNB」の用語を用いる。
また、本明細書では、DeNBに直接接続する移動局(以下UE:User Equipment)を「eNB-UE」と呼ぶ。これに対して、RNに直接接続する移動局を「RN-UE」と呼ぶ。また、eNB-UEとRN-UEの共通の事象である場合は、単に「UE」と記述する。
また、LTE-AdvancedのStudy itemに関する議論では、将来的にマルチホップRNをサポートする要求が出ている。マルチホップRNとは、DeNBに接続するRNに更にRNをカスケード接続できる技術のことである。本明細書では、マルチホップに関して述べる場合、DeNBの下位層に無線インターフェースで接続されるRNを「上位RN」と呼び、上位RNの下位層に無線インターフェースで接続されるRNを「下位RN」呼んで区別することとする。
また、本明細書では、DeNBとRN間および上位RNと下位RN間を接続する無線インターフェースを「バックホールリンク」と呼ぶ。一方、eNBとeNB-UE間、RNとRN-UE間の無線インターフェースを「アクセスリンク」と呼ぶ。
以下では、3GPPのLTE-Advancedにおいて検討中のRNの概要について説明する。図1は、LTE-AdvancedのRN使用時のネットワーク構成例を示す図である。基地局(eNB)8A及び8Bは、移動体通信事業者のコアネットワーク(CN)5に接続されている。CN5は、MME(Mobility Management Entity)及びS-GW(Serving Gateway)を含む。
基地局8A及び8Bは、セル41A及び41Bをそれぞれ生成し、移動局(UE)3とCN5との間でトラフィックを中継する。また、基地局8Bは、バックホールリンク(図中のBL1)によって中継局(RN)9に接続する。つまり、基地局8Bは、上述したDeNBに相当する。中継局9は、基地局8Bとの間のバックホールリンク(BL1)を介してCN5に接続されている。中継局9は、セル42を生成し、移動局3とCN5との間でトラフィックを中継する。
また、LTE-AdvancedのStudy itemでは、RNを使用する際のネットワークアーキテクチャーに関して下記4つの候補が挙げられている(3GPP寄書R2-093972(非特許文献1)を参照)。
1. Full-L3 relay, transparent for DeNB
2. Proxy S1/X2
3. RN bearers terminate in RN
4. S1 termination in DeNB
これら4つのRNネットワークアーキテクチャー候補をコアネットワーク内の制御装置(以下MME/S-GW)とeNBとをつなぐインターフェース(S1)に使用されるS1アプリケーションプロトコル(S1AP)の終端点の観点から分類すると、以下の2つのグループに分けることができる。なお、S1インターフェース及びS1APの詳細については、3GPPの技術仕様 TS36.413(非特許文献2)及びTS36.414(非特許文献3)を参照するとよい。
グループI. DeNBでS1プロトコルを終端するもの(候補2及び4)
グループII. RNでS1プロトコルを終端するもの(候補1及び3)
次に、LTE-Advancedにおける移動局のハンドオーバー手順の概要について説明する。LTE-Advancedのハンドオーバーには、X2ハンドオーバー及びS1ハンドオーバーの2通りの手順がある。
X2ハンドオーバーは、eNB間インターフェースであるX2インターフェースを使用してハンドオーバーを行う。つまり、ソースeNB(S-eNB)とターゲットeNB(T-eNB)とのハンドオーバーに関するシグナリングやユーザデータの転送にX2インターフェースを利用する。X2インターフェース及びX2APの詳細については、3GPPの技術仕様 TS36.423(非特許文献4)及びTS36.424(非特許文献5)を参照するとよい。
一方、S1ハンドオーバーでは、S-eNBからT-eNBへのハンドオーバーに S1インターフェースを使用する。S1ハンドオーバーは、S-eNBとT-eNBの間で X2インターフェースを使用できない場合や、MME跨り(inter-MME)のハンドオーバーとなる場合等に実行される。
図2Aは、X2ハンドオーバー手順の成功例を示している。S-eNB (図1の基地局8A)は、UE(図1の移動局3)から測定レポートを受信する(ステップS101)。測定レポートは、UE(移動局3)が帰属するセル41Aの周辺セルからの無線信号の受信品質の測定結果を含む。S-eNB(基地局8A)は、測定レポートに基づいて最適なハンドオーバー先セルを決定する。S-eNB(基地局8A)は、ハンドオーバー先セルの情報を含むハンドオーバー要求メッセージ(Handover Request)をX2インターフェースを経由してT-eNB(基地局8B)に送る(ステップS102)。
T-eNB(基地局8B)は、ハンドオーバー受け入れ可能である場合、ハンドオーバーに必要な情報(アクセスリンクの設定情報など)を含む承認応答メッセージ(Handover Request Acknowledge)をX2インターフェースを経由してS-eNB(基地局8A)に送る(ステップS103)。承認応答を受信したS-eNB(基地局8A)は、RRCの接続先変更を促すメッセージ(RRC Connection Reconfiguration)をUE(移動局3)に送る。そして、UE(移動局3)は、random access preambleをT-eNB(基地局8B)に送信することで、T-eNB(基地局8B)とのRRC接続を開始する(ステップS105)。
図2Bは、S1ハンドオーバー手順の成功例を示している。S-eNB (基地局8A)は、UE(移動局3)から測定レポートを受信する(ステップS111)。S-eNB(基地局8A)は、測定レポートに基づいて、測定レポートに基づいて最適なハンドオーバー先セルを決定する。S-eNB(基地局8A)は、ハンドオーバー先セルの情報を含むハンドオーバー要求メッセージ(Handover Required)をS1インターフェースを経由してMMEに送る(ステップS112)。Handover Requiredメッセージを受信したMMEは、ハンドオーバー要求メッセージ(Handover Request)をT-eNB(基地局8B)に送る(ステップS113)。T-eNB(基地局8B)は、ハンドオーバー受け入れ可能である場合、S1インターフェースを経由して承認応答メッセージ(Handover Request Acknowledge)をMMEに送る(ステップS114)。ステップS115では、MMEは、ハンドオーバー承認を示すメッセージ(Handover Command)をS-eNB (基地局8A)に送る。その後のステップS116及びS118は、図2AのステップS104及びS105と同様である。
3GPP寄書、R2-093972 "Report of email discussion [66#22] on Relay architecture"、[online]、3GPP、[平成21年7月22日検索]、インターネット<URL:ftp://ftp.3gpp.org/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_66bis/Docs/R2-093972.zip> 3GPP TS36.413 v8.6.1 (2009-06)、"S1 Application Protocol (S1AP)" 3GPP TS36.414 v8.4.0 (2009-03)、"S1 data transport" 3GPP TS36.423 v8.6.0 (2009-06)、"X2 Application Protocol (X2AP)" 3GPP TS36.424 v8.5.0 (2009-03)、"X2 data transport"
次に、RNを使用する場合に想定されるX2ハンドオーバー手順及びS1ハンドオーバー手順について図3A及び3Bを参照して説明する。なお、図3AはX2ハンドオーバー手順を示すシーケンス図であり、図3BはS1ハンドオーバー手順示すシーケンス図である。なお、図3A及び3Bは、S1プロトコルがDeNBで終端される上述のグループIのネットワークアーキテクチャーに関して、本願の発明者が作成したものであり、公知の技術内容を示すものではない。
図3Aは、eNB(基地局8A)からRN(中継局9)へのX2ハンドオーバーの成功例を示している。ステップS101及びS102は、図2Aと同様である。ただし、ハンドオーバー先が中継局9である場合、S-eNB(基地局8A)は、中継局9が接続されているDeNB(基地局8B)にハンドオーバー要求メッセージ(Handover Request)を送信する。また、S102におけるハンドオーバー要求メッセージ(Handover Request)で指定されているハンドオーバー先は中継局9である。
DeNB(基地局8B)は、ハンドオーバー先としてRNが指定されたハンドオーバー要求メッセージを受信した場合、該当のターゲットRN(T-RN)、ここでは中継局9、にハンドオーバー要求メッセージを転送する(ステップS201)。T-RN(中継局9)は、ハンドオーバー受け入れ可能である場合、ハンドオーバーに必要な情報(アクセスリンクの設定情報など)を含む承認応答メッセージ(Handover Request Acknowledge)をDeNB(基地局8B)に送信する(ステップS202)。その後のステップS103〜S105は、図2Aと同様である。
図3Bは、eNB(基地局8A)からRN(中継局9)へのS1ハンドオーバーの成功例を示している。この場合も、MMEからT-RN (中継局9)へのハンドオーバー要求メッセージ及びT-RN (中継局9)からMME への承認応答メッセージが、DeNB(基地局8B)によって中継される(ステップS201及びS202)。図3B中のその他のステップは、図2Bと同様である。
上述したように、S-eNBからのハンドオーバー要求は、1のハンドオーバー先の指定を含む。仮に、T-eNBまたはT-RNがリソース不足等のためにハンドオーバー要求を許容できない場合、T-eNBまたはT-RNは、ハンドオーバー拒否応答メッセージ(Handover Preparation Failure)をS-eNBに送信する。そして、ハンドオーバー拒否応答メッセージを受信したS-eNBは、次のハンドオーバー先を決定し、このハンドオーバー先に対して新たにハンドオーバー要求メッセージを送信する。図4及び5は、S-eNBによるハンドオーバー手順の繰り返しを示すシーケンス図である。
図4は、eNB間でのX2ハンドオーバーを示している。ステップS301では、UEからS-eNBに測定レポートが送信される。ステップS302〜S303は、最初のハンドオーバー先候補セル(T-eNB1)へのハンドオーバー手順を示している。ステップS303に示すように、T-eNB1からの応答がハンドオーバー拒否応答(Handover Preparation Failure)であった場合、S-eNBは、次のハンドオーバー先候補セル(T-eNB2)へのハンドオーバー手順を開始する(ステップS304〜S305)。T-eNB2から承認応答メッセージ(Handover Request Acknowledge)を受信した場合、S-eNBは、RRC Connection ReconfigurationメッセージをUEに送る(ステップS306)。もし、T-eNB2からの応答もハンドオーバー拒否応答であった場合、S-eNBは、次のハンドオーバー先候補セルへのハンドオーバー手順を開始する。S-eNBは、この動作をハンドオーバー先候補がなくなるまで繰り返す。
図5は、eNB-RN間でのX2ハンドオーバーを示している。ステップS311では、UEからS-eNBに測定レポートが送信される。ステップS312〜S315は、最初のハンドオーバー先候補セル(T-RN1)へのハンドオーバー手順を示している。ステップS314に示すように、T-RN1からの応答がハンドオーバー拒否応答(Handover Preparation Failure)であった場合、S-eNBは、次のハンドオーバー先候補セル(T-RN2)へのハンドオーバー手順を開始する(ステップS316〜S319)。T-RN2から承認応答メッセージ(Handover Request Acknowledge)を受信した場合、S-eNBは、RRC Connection ReconfigurationメッセージをUEに送る(ステップS320)。
このように、LTE-advancedにおけるハンドオーバーでは、S-eNBは、1のハンドオーバー先の指定を含むハンドオーバー要求を送信する。拒否応答メッセージを受信した場合には、S-eNBは、次のハンドオーバー先セルを決定して改めてハンドオーバー要求を送信する。つまり、ハンドオーバーに関するシグナリングは、S-eNB に集約されており、S-eNBを起点として1のハンドオーバー先ごとに順次行われる。このため、最初の候補に対するハンドオーバー手順が失敗に終わった場合に、冗長なシグナリングが発生するという問題がある。冗長なシグナリングは、ハンドオーバーの完了までに要する時間の増大をもたらすため、移動局の同期はずれによるハンドオーバー失敗の原因となる。
この問題は、RNを使用する場合に特に顕著である。DeNBがシグナリングに介在するためである。しかしながら、冗長なシグナリングの問題は、図4に示したように、RNを使用しない場合にも生じる。また、冗長なシグナリングの問題は、LTE-Advancedに限らず、UTRAN(UMTS (Universal Mobile Telecommunications System) Terrestrial Radio Access Network)、LTE/E-TRAN(Evolved UTRAN)、GSM(Global System for Mobile Communications)等の他の移動通信システムでも発生する。これらの他の移動通信システムにおいても、ハンドオーバー元セル(ソースセル)のセル制御主体(以下、「ソース制御装置」と呼ぶ)に、ハンドオーバーに関するシグナリングが集約されているためである。ソース制御装置は、UTRANにおけるRNC(Radio Network Controller)、E-UTRANにけるeNBなどである。
本発明は、上述した問題点を考慮してなされたものであって、ハンドオーバー手順に関する冗長なシグナリングの削減に寄与するハンドオーバー制御システム、ハンドオーバー制御装置、ハンドオーバー制御方法、及びプログラムの提供を目的とする。
本発明の第1の態様にかかるハンドーバー制御システムは、第1及び第2の制御装置を有する。前記第1の制御装置は、移動局のハンドオーバー先であるターゲットセルを指定する第1のセル情報を含む第1の要求メッセージを送信するよう構成されている。また、前記第2の制御装置は、ハンドオーバー受け入れ可能であって前記ターゲットセルとは異なる他のセルを指定する第2のセル情報を含む第1の承認応答メッセージを前記第1の制御装置に送信できるよう構成されている。
本発明の第2の態様にかかるハンドーバー制御システムは、第1及び第2の制御装置を有する。前記第1の制御装置は、移動局のハンドオーバー先に関する複数のセルを指定する複数の第1のセル情報を含む第1の要求メッセージを送信するよう構成されている。また、前記第2の制御装置は、前記複数のセルのうちハンドオーバーを受け入れ可能な少なくとも1つのセルに関する第2のセル情報を含む第1の承認応答メッセージを前記第1の制御装置に送信できるよう構成されている、
本発明の第3の態様にかかるターゲット制御装置は、制御部を有する。前記制御部は、移動局のハンドオーバー先であるターゲットセルを指定する第1のセル情報を含む第1の要求メッセージを受信するとともに、ハンドオーバー受け入れ可能であって前記ターゲットセルとは異なる他のセルを指定する第2のセル情報を含む第1の承認応答メッセージを送信できるよう構成されている。
本発明の第4の態様にかかるソース制御装置は、制御部を有する。前記制御部は、移動局のハンドオーバー先に関する複数のセルを指定する複数の第1のセル情報を含む第1の要求メッセージを送信するとともに、前記複数のセルのうちハンドオーバーを受け入れ可能な少なくとも1つのセルに関する第2のセル情報を含む第1の承認応答メッセージの受信結果に基づいて前記移動局のハンドオーバーを制御する。
本発明の第5の態様にかかるハンドオーバー制御方法は、(a)移動局のハンドオーバー先であるターゲットセルを指定する第1のセル情報を含む第1の要求メッセージを受信すること、及び(b)ハンドオーバー受け入れ可能であって前記ターゲットセルとは異なる他のセルを指定する第2のセル情報を含む第1の承認応答メッセージを送信すること、を含む。
本発明の第6の態様にかかるハンドオーバー制御方法は、(a)移動局のハンドオーバー先に関する複数のセルを指定する複数の第1のセル情報を含む第1の要求メッセージを送信すること、及び(b)前記複数のセルのうちハンドオーバーを受け入れ可能な少なくとも1つのセルに関する第2のセル情報を含む第1の承認応答メッセージの受信結果に基づいて前記移動局のハンドオーバーを制御すること、を含む。
本発明の第7の態様は、上述した第5の態様に係るハンドオーバー制御をコンピュータに実行させるプログラムが格納された非一時的なコンピュータ可読媒体である。
本発明の第8の態様は、上述した第6の態様に係るハンドオーバー制御をコンピュータに実行させるプログラムが格納された非一時的なコンピュータ可読媒体である。
上述した本発明の各態様によれば、ハンドオーバー手順に関する冗長なシグナリングの削減に寄与することが可能なハンドオーバー制御システム、ターゲット制御装置、ソース制御装置、ハンドオーバー制御方法、及びプログラムを提供できる。
LTE-AdvancedのRN使用時のネットワーク構成例を示す図である。 LTE-AdvancedのX2ハンドオーバー手順を示すシーケンス図である。 LTE-AdvancedのS1ハンドオーバー手順を示すシーケンス図である。 LTE-AdvancedのRN使用時のX2ハンドオーバー手順を示すシーケンス図である。 LTE-AdvancedのRN使用時のS1ハンドオーバー手順を示すシーケンス図である。 LTE-Advancedのハンドオーバー手順の繰り返しを示すシーケンス図である。 LTE-AdvancedのRN使用時におけるハンドオーバー手順の繰り返しを示すシーケンス図である。 発明の実施の形態1〜3にかかるハンドオーバー制御システムの構成例を示すブロック図である。 基地局1の構成例を示すブロック図である。 中継局2の構成例を示すブロック図である。 発明の実施の形態1における基地局1のハンドオーバー制御手順を示すフローチャート図である。 発明の実施の形態1における中継局2のハンドオーバー制御手順を示すフローチャート図である。 発明の実施の形態1における移動局のハンドオーバー手順の第1の例を示すシーケンス図である。 発明の実施の形態1における移動局のハンドオーバー手順の第2の例を示すシーケンス図である。 発明の実施の形態1における移動局のハンドオーバー手順の第3の例を示すシーケンス図である。 発明の実施の形態2における基地局1のハンドオーバー制御手順を示すフローチャート図である。 発明の実施の形態2における移動局のハンドオーバー手順の一例を示すシーケンス図である。 発明の実施の形態3における基地局1のハンドオーバー制御手順を示すフローチャート図である。 発明の実施の形態3における移動局のハンドオーバー手順の一例を示すシーケンス図である。 変形例1にかかるハンドオーバー制御システムの構成例を示すブロック図である。 変形例1における移動局のハンドオーバー手順の一例を示すシーケンス図である。 変形例2における移動局のハンドオーバー手順の一例を示すシーケンス図である。 変形例3にかかるハンドオーバー制御システムの構成例を示すブロック図である。 変形例3における移動局のハンドオーバー手順の一例を示すシーケンス図である。 変形例4にかかるハンドオーバー制御システムの構成例を示すブロック図である。 変形例4における移動局のハンドオーバー手順の一例を示すシーケンス図である。 変形例5にかかるハンドオーバー制御システムの構成例を示すブロック図である。 変形例5における移動局のハンドオーバー手順の一例を示すシーケンス図である。
以下では、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。各図面において、同一要素には同一の符号が付されており、説明の明確化のため、必要に応じて重複説明は省略される。
<実施の形態1>
本実施の形態では、ハンドオーバー先セル(ターゲットセル)に関するT-RNC、T-eNB、DeNB等のターゲット制御装置が、1のハンドオーバー要求の受信に応じて複数のセルのハンドオーバー可否を調査することができる。そして、ターゲット制御装置は、複数のセルのうち少なくとも1つが前記移動局のハンドオーバーを受け入れ可能である場合に、ハンドオーバー承認応答メッセージをソースセル側の制御装置(S-RNC、S-eNB、S-RNなど)に送信することができる。言い換えると、本実施の形態のターゲット制御装置は、ソース制御装置を代理して自立的にハンドオーバー可否を調査し、ハンドオーバー受け入れ可能なセルをソース制御装置に通知することができる。
より具体的に述べると、本実施の形態のターゲット制御装置は、ハンドオーバー要求で指定されたターゲットセル(T-RN等)がハンドオーバー要求を許容できない場合、他のセルのハンドオーバー可否を調査する。この調査は、他のセルを管理するRNまたはeNB等にハンドオーバー要求を送信することによって行うことができる。また、この調査は、ターゲット制御装置が管理する自セルの無線リソースの使用状況を監視することによって行うことができる。ターゲット制御装置は、ハンドオーバー要求で指定されたハンドオーバー先セルがハンドオーバーを受け入れることができず、かつ、自身が調査可能な他のセルがハンドオーバー受け入れ可能である場合に、承認応答メッセージに他のセルの情報を含めて送信する。
以下では、本実施の形態にかかるハンドオーバー制御システムの構成および動作について詳細に説明する。なお、以下の説明では、LTE-Advanced方式でRNを使用する場合を例にとって説明する。
図6は、ハンドオーバー制御システムを含む移動通信システムの構成例を示す図である。本実施の形態のハンドオーバー制御システムは、ソース制御装置としての基地局(eNB)1Aと、ターゲット制御装置としての基地局(eNB)1B並びに中継局(RN)2A及び2Bを含む。基地局1A及び1Bは、セル41A及び41Bをそれぞれ生成し、移動局(UE)3とCN5との間でトラフィックを中継する。また、基地局1Bは、バックホールリンク(図中のBL1及びBL2)によって中継局(RN)2A及び2Bに接続する。つまり、基地局1Bは、上述したDeNBに相当する。中継局2A及び2Bは、セル42A及び42Bをそれぞれ生成し、移動局3とCN5との間でトラフィックを中継する。なお、図6では、移動局3を1台しか示していないが、基地局1A及び1B、中継局2A及び2Bには複数の移動局30が接続可能である。
次に、基地局1(1A及び1Bを含む)、中継局2(2A及び2Bを含む)の構成例について順に説明する。図7は、基地局1の構成例を示すブロック図である。図7において、無線通信部11は、移動局30または中継局2から送信されたアップリンク信号をアンテナを介して受信する。受信データ処理部13は、受信されたアップリンク信号の逆拡散、RAKE合成、デインタリービング、チャネル復号、エラー訂正等の各処理を行って受信データを復元する。得られた受信データは、通信部14を経由してCN5に転送される。
送信データ処理部12は、通信部14から取得した移動局3または中継局2に向けて送信すべきデータに対して誤り訂正符号化、レートマッチング、インタリービング等を行なってトランスポートチャネルを生成する。さらに、送信データ処理部12は、トランスポートチャネルのデータ系列に制御情報を付加して無線フレームを生成する。また、送信データ処理部12は、拡散処理、シンボルマッピングを行って送信シンボル列を生成する。無線通信部11は、送信シンボル列の直交変調、周波数変換、信号増幅等の各処理を行ってダウンリンク信号を生成し、これを移動局3または中継局2に送信する。
ハンドオーバー制御部15は、移動局3、他の基地局1、及びCN5との間でシグナリングを行うことにより、移動局3のハンドオーバーを制御する。以下、基地局1が、S-eNBである場合、T-eNBである場合に分けて詳しく述べる。
<1.基地局1がS-eNBである場合>
ハンドオーバー制御部15は、移動局3から通知された測定レポートを受信データ処理部13を介して受信する。ハンドオーバー制御部15は、測定レポートに含まれる無線品質情報を基に、ハンドオーバー先を決定する。ハンドオーバー制御部15は、通信部14を介して他の基地局1へ、または無線通信部11を介して中継局2へハンドオーバー要求メッセージを送信する。また、ハンドオーバー制御部15は、ハンドオーバー要求に対する応答メッセージの内容に基づいて、移動局3のハンドオーバーを開始する。
<2.基地局1がT-eNBである場合>
ハンドオーバー制御部15は、通信部14または無線通信部11を介して基地局1または中継局2から送信されたハンドオーバー要求を受信する。ハンドオーバー制御部15は、ハンドオーバー受け入れ可能な場合、自セルに関するハンドオーバー情報を含む承認応答メッセージをソースセル側の基地局1または中継局2へ送信する。ハンドオーバー要求が許容できない場合、隣接セルのハンドオーバー受け入れ可否を調査し、受け入れ可能な隣接セルに関するハンドオーバー情報を含む承認応答メッセージを送信する。受け入れ可能な隣接セルがなかった場合、ハンドオーバー拒否応答(Handover Preparation Failure)をソースセル側の基地局1または中継局2へ送信する。
<3.基地局1がT-RNを仲介するDeNBである場合>
ハンドオーバー制御部15は、通信部14または無線通信部11を介して基地局1または中継局2から送信されたハンドオーバー要求を受信する。このハンドオーバー要求においてハンドオーバー先としてRNが指定されている場合、該当のターゲットRN(T-RN)のハンドオーバー受け入れ可否を調査するため、T-RNにハンドオーバー要求メッセージを転送する。T-RNからハンドオーバー承認応答を受け取った場合、ハンドオーバー制御部15は、T-RNに関するハンドオーバー情報を含む承認応答メッセージをソースセル側の基地局1または中継局2へ送信する。一方、T-RNからハンドオーバー拒否応答を受け取った場合、ハンドオーバー制御部15は、隣接セルのハンドオーバー受け入れ可否を調査する。この調査は、隣接セルが自セルであればーゲットセルが自セルであれば自身のリソース管理に基づいて行えばよい。一方、隣接セルが他の基地局又は中継局が生成するセルである場合、当該隣接セルの基地局又は中継局にハンドオーバー要求を送信し、これに対する応答が承認応答であるか拒否応答であるかによってハンドオーバー受け入れ可否を調査すればよい。
そして、ハンドオーバー制御部15は、ハンドオーバー受け入れ可能な隣接セルが存在すれば、当該隣接セルに関するハンドオーバー情報を含む承認応答メッセージを送信する。受け入れ可能な隣接セルがなかった場合、ハンドオーバー制御部15は、ハンドオーバー拒否応答をソースセル側の基地局1または中継局2へ送信する。
図8は、中継局2の構成例を示すブロック図である。中継局2は、特別な記述がない限り基地局1と同等の機能を持つ。図8において、アクセスリンク無線通信部21は、移動局3から送信されたアップリンク信号をアンテナを介して受信する。受信データ処理部23は、基地局1の受信データ部13と同等の機能を持ち、得られた受信データは、バックホールリンク無線通信部24を経由して基地局1(DeNB)に送信される。送信データ処理部22は基地局1の送信データ処理部12及びバッファ121と同様の機能を持ち、バックホールリンク無線通信部24から取得した移動局3に向けて送信される送信データから送信シンボル列を生成する。無線通信部21は、シンボル列からダウンリンク信号を生成し、これを移動局3に送信する。
ハンドオーバー制御部25は、移動局3、基地局1(DeNB)、及びCN5との間でシグナリングを行うことにより、セル42から隣接セルへのハンドオーバー及び隣接セルからセル42へのハンドオーバーを制御する。以下、中継局2が、S-RNである場合、T-RNである場合に分けて詳しく述べる。
<1.中継局2がS-RNである場合>
ハンドオーバー制御部25は、移動局3から通知された測定レポートを受信データ処理部23を介して受信する。ハンドオーバー制御部25は、測定レポートに含まれる無線品質情報を基に、ハンドオーバー先を決定する。ハンドオーバー制御部25は、バックホールリンク無線通信部24を介して基地局1へ、またはアクセスリンク無線通信部21を介して中継局2へハンドオーバー要求メッセージを送信する。また、ハンドオーバー制御部25は、ハンドオーバー要求に対する応答メッセージの内容に基づいて、移動局3のハンドオーバーを開始する。
<2.中継局2がT-RNである場合>
ハンドオーバー制御部25は、基地局1または中継局2から送信されたハンドオーバー要求を無線通信部21又は24を介して受信する。ハンドオーバー制御部25は、ハンドオーバー受け入れ可能な場合、自セルに関するハンドオーバー情報を含む承認応答メッセージをソースセル側の基地局1または中継局2へ送信する。ハンドオーバー要求が許容できない場合、ハンドオーバー拒否応答(Handover Preparation Failure)をソースセル側の基地局1または中継局2へ送信する。
続いて以下では、基地局1のハンドオーバー制御部15及び中継局2のハンドオーバー制御部25の制御動作の具体例について説明する。図9は、基地局1Bが、T-eNBとして又はT-RNを仲介するDeNBとしてハンドオーバー要求を受信した場合の動作の具体例を示している。
ステップS401では、ハンドオーバー制御部15は、ソース制御装置(基地局1A)又はCN5からハンドオーバー要求を受信したか否かを判定する。ハンドオーバー要求を受信した場合、(ステップS401でYES)、ハンドオーバー制御部15は、ハンドオーバー要求で指定されたターゲットセルがハンドオーバー受け入れ可能であるかを調査する。当該調査は、ターゲットセルが自セルであれば自身のリソース管理に基づいて行えばよい。一方、ターゲットセルが中継局2によって生成されるセルである場合、中継局2にハンドオーバー要求を転送し、これに対する応答が承認応答であるか拒否応答であるかによってハンドオーバー受け入れ可否を調査すればよい。なお、ハンドオーバー制御部15は、周囲のセルのハンドオーバー受け入れ可否情報や負荷情報を定期的に収集してもよい。この場合、ハンドオーバー制御部15は、予め収集されたハンドオーバー受け入れ可否情報や負荷情報に基づいて、ターゲットセルのハンドオーバー受け入れ可否を判定してもよい。
ターゲットセルがハンドオーバー受け入れ可能であれば(ステップS402でYES)、制御部15は、ターゲットセルに関するハンドオーバー情報を含むハンドオーバー承認応答を返信する(ステップS403)。
一方、ターゲットセルがハンドオーバー受け入れ不可(ハンドオーバー要求を許容できない)の場合(ステップS402でNO)、制御部15は、ターゲットセル(ハンドオーバ先候補セル)に隣接セルが存在するかを判定する(ステップS404)。隣接セルが存在しなければ(ステップS404でNO)、制御部15は、ハンドオーバー拒否応答を返信する(ステップS405)。隣接セルが存在する場合(ステップS404でYES)、制御部15は、隣接セルのハンドオーバー受け入れ可否を調査する(ステップS406)。当該調査は、隣接セルが自セルであれば自身のリソース管理に基づいて行えばよい。一方、隣接セルが他の基地局1又は中継局2によって生成されるセルである場合、ハンドオーバー要求を新たに生成して送信するとともに、当該要求への応答が承認応答であるか拒否応答であるかによって調査すればよい。
ステップS406の調査によって隣接セルがハンドオーバー受け入れ可能と判定した場合(ステップS407でYES)、制御部15は、隣接セルに関するハンドオーバー情報を含むハンドオーバー承認応答を返信する(ステップS408)。隣接セルがハンドオーバー受け入れ不可であった場合、制御部15は、ステップS404に戻って他の隣接セルに対して同様の手順を繰り返す。
続いて、中継局2のハンドオーバー制御部25の制御動作の具体例を図10のフローチャートに従って説明する。ステップS411では、ハンドオーバー制御部25は、DeNB(基地局1B)を経由してハンドオーバー要求を受信したか否かを判定する。ハンドオーバー制御部25は、ハンドオーバー要求で指定された自セルがハンドオーバー受け入れ可能であるか調査する。当該調査は、自身のリソース管理に基づいて行えばよい。自セルがハンドオーバー受け入れ可能であれば(ステップS412でYES)、制御部25は、自セルに関するハンドオーバー情報を含むハンドオーバー承認応答を返信する(ステップS413)。一方、ハンドオーバー要求を許容できない場合(ステップS412でNO)、制御部25は、ハンドオーバー拒否応答を返信する(ステップS414)。
続いて以下では、本実施の形態におけるハンドオーバー手順の具体例をシーケンス図に従って説明する。図11のシーケンス図にかかる第1の例は、RN(中継局2A)がターゲットセルとして指定されたハンドオーバー要求に対し、DeNB(基地局1B)に関する情報を含むハンドオーバー承認応答を返信するケースである。また、図11は、X2ハンドオーバーの例を示している。
ステップS421では、S-eNB である基地局1Aは、移動局3から測定レポートを受信する。基地局1Aは、測定レポートに基づいて中継局2Aをハンドオーバー先に決定し、中継局2Aをターゲットセルに指定したハンドオーバー要求メッセージ(Handover Request)をDeNBである基地局1Bに送る(ステップS422)。基地局1Bは、ターゲットセルとして中継局2Aが指定されたハンドオーバー要求メッセージを受信した場合、中継局2Aにハンドオーバー要求メッセージを転送する(ステップS423)。図11の例では、中継局2Aは、ハンドオーバー要求を許容できないために、ハンドオーバー拒否応答(Handover Preparation Failure)を基地局1Bに返信する(ステップS424)。
ハンドオーバー拒否応答を受信した基地局1Bは、隣接セルのハンドオーバー受け入れ可否を調査する。図11の例では、基地局1Bは、自セルのリソース使用状況を確認する(ステップS425)。ハンドオーバー受け入れ可能と判断した基地局1Bは、基地局1Bに関するハンドオーバー情報を含む承認応答メッセージ(Handover Request Acknowledge)を生成し、これを基地局1Aに送信する(ステップS426)。
承認応答メッセージを受信した基地局1Aは、RRC Connection Reconfigurationメッセージを移動局3に送る(ステップS427)。移動局3は、random access preambleを基地局1Bに送信することで、基地局1BとのRRC接続を開始する(ステップS428)。
図12のシーケンス図にかかる第2の例は、RN(中継局2A)がターゲットセルとして指定されたハンドオーバー要求に対し、他のRN(中継局2B)に関する情報を含むハンドオーバー承認応答を返信するケースである。また、図12は、X2ハンドオーバーの例を示している。
図12のステップS431〜S434は、図11のステップS421〜S424と同様である。ハンドオーバー拒否応答を受信した基地局1Bは、隣接セルのハンドオーバー受け入れ可否を調査する。図12の例では、基地局1Bは、他の中継局2Bをターゲットセルに指定したハンドオーバー要求を生成し、これを中継局2Bに送信する(ステップS435)。ハンドオーバー受け入れ可能と判断した中継局2Bは、中継局2Bに関するハンドオーバー情報を含む承認応答メッセージを生成し、これを基地局1Bに送信する(ステップS436)。
基地局1Bは、中継局2Bからの承認応答の受信によって、中継局2Bがハンドオーバー受け入れ可能と判断し、中継局2Bに関するハンドオーバー情報を含む承認応答メッセーを基地局1Aに送信する(ステップS437)。その後のステップS438及びS439は、図11のステップS427及びS428と同様である。
図13のシーケンス図にかかる第3の例は、DeNB(基地局1B)がターゲットセルとして指定されたハンドオーバー要求に対し、RN(中継局2A)に関する情報を含むハンドオーバー承認応答を返信するケースである。また、図13は、X2ハンドオーバーの例を示している。
図13のステップS441〜S442は、図11のステップS421〜S422と同様である。ただし、ターゲットセルの指定が異なる。ステップS443では、基地局1Bは、ターゲットセルとして指定された自セルのリソース使用状況を確認する。図13の例では、基地局1Bは、残リソースが十分でないために、自セルのハンドオーバー受け入れ不可(ハンドオーバー要求を許容できない)と判定する(ステップS443)。そこで、基地局1Bは、隣接セルのハンドオーバー受け入れ可否を調査する。図13の例では、基地局1Bは、他の中継局2Aをターゲットセルに指定したハンドオーバー要求を生成し、これを中継局2Aに送信する(ステップS444)。ハンドオーバー受け入れ可能と判断した中継局2Aは、中継局2Aに関するハンドオーバー情報を含む承認応答メッセージを生成し、これを基地局1Bに送信する(ステップS445)。
基地局1Bは、中継局2Aからの承認応答の受信によって、中継局2Aがハンドオーバー受け入れ可能と判断し、中継局2Aに関するハンドオーバー情報を含む承認応答メッセーを基地局1Aに送信する(ステップS446)。その後のステップS447及びS448は、図11のステップS427及びS428と同様である。
なお、図11〜13ではX2ハンドオーバーの例を説明したが、S1ハンドオーバーに関してもMMEを経由したシグナリングが行われる点を除いて同様に行うことができる。
上述したように本実施の形態では、ソース制御装置(基地局1A)からハンドオーバー要求を受信したターゲット側の制御装置(基地局1B)が、ハンドオーバー要求で指定されたターゲットセルがハンドオーバー要求を許容できない場合に、拒否応答を直ちに返すのではなく、隣接セルのハンドオーバー受け入れ可否を調査する。そして、ターゲット側の制御装置(基地局1B)は、ハンドオーバー受け入れ可能な隣接セルが存在すれば、当該隣接セルのハンドオーバー情報を含む承認応答を生成して、ソース制御装置に送信する。
つまり、ターゲット側の制御装置(基地局1B)は、1のハンドオーバー要求に応じてターゲットセルだけでなく隣接セルハンドオーバー受け入れ可否の調査を行う。このため、ソース制御装置(基地局1A)への拒否応答メッセージの送信、およびソース制御装置(基地局1A)からの再度のハンドオーバー要求メッセージの送信が省略され、ハンドオーバー手順に関する冗長なシグナリングを削減できる。
<実施の形態2>
実施の形態2にかかるハンドオーバー制御システムでは、ソース制御装置(基地局1A)から送信されるハンドオーバー要求メッセージが複数のハンドオーバー先候補の指定を含むことができる。ターゲット側の制御装置(基地局1B)は、1のハンドオーバー要求メッセージに応じて、複数のハンドオーバー先候補の受け入れ可否を調査することができる。そして、ターゲット側の制御装置(基地局1B)は、複数のハンドオーバー先候補のうち少なくとも1つがハンドオーバー受け入れ可能である場合に、ハンドオーバー承認応答をソース制御装置(基地局1A)に送信する。本実施の形態によっても、ソース制御装置(基地局1A)への拒否応答メッセージの送信、およびソース制御装置(基地局1A)からの再度のハンドオーバー要求メッセージの送信が省略され、ハンドオーバー手順に関する冗長なシグナリングを削減できる。
以下では、本実施の形態のハンドオーバー制御の具体例について説明する。なお、本実施の形態にかかるハンドオーバー制御システムの構成については、実施の形態1で述べた図6〜8と同様とすればよい。図14は、基地局1のハンドオーバー制御部15の制御手順を示すフローチャートである。図14は、基地局1Bが、T-eNBとして又はT-RNを仲介するDeNBとしてハンドオーバー要求を受信した場合の動作の具体例を示している。
ステップS501では、ハンドオーバー制御部15は、ソース制御装置(基地局1A)又はCN5からハンドオーバー要求を受信したか否かを判定する。ハンドオーバー要求を受信した場合、(ステップS501でYES)、ハンドオーバー制御部15は、ハンドオーバー要求メッセージで指定された複数のハンドオーバー先候補セルのいずれかがハンドオーバー受け入れ可能であるかを調査する(ステップS502)。なお、本実施の形態では、ハンドオーバー要求メッセージにおいて、複数の候補セル間の優先順位が指定される。よって、基地局1Bは、優先順位の高い候補セルから順にハンドオーバー受け入れ可否を調査すればよい。
ステップS502におけるハンドオーバー受け入れ可否の調査は、実施の形態1で述べたのと同様の手順で行えばよい。つまり、当該調査は、候補セルが自セルであれば自身のリソース管理に基づいて行えばよい。一方、候補セルが中継局2によって生成されるセルである場合、中継局2にハンドオーバー要求を転送した後に受信した応答が承認応答であるか拒否応答であるかによって調査すればよい。
対象の候補セルがハンドオーバー受け入れ可能であれば(ステップS503でYES)、制御部15は、対象の候補セルに関するハンドオーバー情報を含むハンドオーバー承認応答を返信する(ステップS504)。一方、対象の候補セルがハンドオーバー受け入れ不可である場合(ステップS503でNO)、制御部15は、次順位の候補セルが存在するかを判定する(ステップS505)。次順位の候補セルが存在する場合(ステップS505でYES)、制御部15は、ステップS502に戻って処理を繰り返す。次順位の候補セルが存在しない場合(ステップS505でNO)、制御部15は、ハンドオーバー拒否応答を返信する(ステップS506)。
図15のシーケンス図は、本実施の形態におけるハンドオーバー手順の具体例を示している。ステップS511では、S-eNB である基地局1Aは、移動局3から測定レポートを受信する。基地局1Aは、測定レポートに基づいてハンドオーバー先候補の優先順位を決定する。例えば、基地局1Aは、無線受信品質が高い順に優先順位をつければよい。また、基地局1Aは、セル種別(eNBセルであるかRNセルであるか)又はセルサイズに応じて優先順位を決定しても良い。また、基地局1Aは、無線受信品質とセル種別を共に考慮して優先順位を決定してもよい。また、優先順位の決定は、測定レポートの送信元である移動局3が行ってもよい。
ステップS512では、複数の候補セルの指定及び優先順位の指定を含むハンドオーバー要求メッセージをDeNBである基地局1Bに送る(ステップS512)。ここでは、中継局2A、中継局2B、基地局1Bの順で優先順位が付与されているものとして説明する。なお、ハンドオーバー要求メッセージにおける優先順位の指定の仕方は特に限定されない。例えば、ハンドオーバー要求メッセージ内における複数の候補セルの配置順序によって優先順位を指定してもよい。また、ハンドオーバー要求メッセージは、優先順位の基準となる評価値(無線受信品質の値など)を含んでもよい。
DeNBである基地局1Bは、ハンドオーバー要求メッセージを受信した場合、指定された優先順位に従って候補セルのハンドオーバー受け入れ可否を調査する。つまり、始めに中継局2Aの受け入れ可否調査が行うため、基地局1Bは、中継局2Aにハンドオーバー要求メッセージを転送する(ステップS513)。図15の例では、中継局2Aは、ハンドオーバー要求を許容できないために、ハンドオーバー拒否応答(Handover Preparation Failure)を基地局1Bに返信する(ステップS514)。
ハンドオーバー拒否応答を受信した基地局1Bは、次順位の候補セル、つまり中継局2Bのハンドオーバー受け入れ可否を調査する。このため、基地局1Bは、中継局2Bにハンドオーバー要求メッセージを転送する(ステップS515)。図15の例では、中継局2Bは、ハンドオーバー受け入れ可能であり、中継局2Bに関するハンドオーバー情報を含む承認応答メッセージを生成し、これを基地局1Bに送信する(ステップS516)。
基地局1Bは、中継局2Bからの承認応答の受信によって、中継局2Bがハンドオーバー受け入れ可能と判断し、中継局2Bに関するハンドオーバー情報を含む承認応答メッセーを基地局1Aに送信する(ステップS517)。その後のステップS518及びS519は、図11のステップS427及びS428と同様である。
なお、図15ではX2ハンドオーバーの例を説明したが、S1ハンドオーバーに関してもMMEを経由したシグナリングが行われる点を除いて同様に行うことができる。
<実施の形態3>
上述した実施の形態2では、ソース制御装置(基地局1A)が複数の候補セルおよびこれらの優先順位が指定されたハンドオーバー要求を生成、送信する例を説明した。これに対して本実施の形態では、複数の候補セルの指定を含むハンドオーバー要求を受信したターゲット側の制御装置(基地局1B)が優先順位を決定する例を説明する。なお、ハンドオーバー要求においても複数の候補セル間の優先順位が指定されていてもよい。この場合、ターゲット側の制御装置(基地局1B)は、ハンドオーバー要求での優先順位に依存せずに、独自の基準で優先順位を算出してもよい。また、ターゲット側の制御装置(基地局1B)は、ハンドオーバー要求での優先順位と他の評価基準とを複合的に考慮して新たな優先順位を算出してもよい。
以下では、本実施の形態のハンドオーバー制御の具体例について説明する。なお、本実施の形態にかかるハンドオーバー制御システムの構成については、実施の形態1で述べた図6〜8と同様とすればよい。図16は、基地局1のハンドオーバー制御部15の制御手順を示すフローチャートである。なお、図16のフローチャートは、図14のフローチャートのステップS501とS502の間に、優先順位の決定に関するステップS601及びS602を追加したものである。よって、図16中の図14と共通するステップには図14と同一の符号を付し、重複説明を省略する。
ステップS601では、制御部15は、隣接セル(セル42A及び42B)の負荷情報を保持しているかを判定する。制御部15は、周辺の中継局2A及び2Bから負荷情報の収集を定期的に行えばよい。また、中継局2A及び2Bは、負荷状況に変化があった場合に、自発的に負荷情報を基地局1Bに送信してもよい。また、負荷情報としては、例えば、中継局2のセルに帰属する移動局数が利用可能である。より具体的には、予め定められた時間内に中継局2との間でデータ送信または受信を行った移動局3の数を負荷情報としてもよい。また、ある時点において中継局2に接続中である(Connected modeである)移動局3の数を負荷情報としてもよい。また、負荷情報としては、無線リソースブロックの使用率、基地局又は中継局の送信電力などを用いてもよい。
ステップS602では、隣接セルの負荷状況を考慮して、複数の候補セル間の優先度を算出する。つまり、負荷が相対的に小さい候補セルの優先度が相対的に高くなるように優先度を決定すればよい。
図17のシーケンス図は、本実施の形態におけるハンドオーバー手順の具体例を示している。ステップS611では、S-eNB である基地局1Aは、移動局3から測定レポートを受信する。基地局1Aは、測定レポートに基づいて決定した複数のハンドオーバー先候補セルの指定を含むハンドオーバー要求メッセージを生成し、これをDeNBである基地局1Bに送る(ステップS612)。ハンドオーバー要求メッセージには、候補セル間の優先順位が指定されていてもよい。図17の例では、無線受信品質レベルがCQI(Channel Quality Indicator)によって指定されている。
ステップS613では、基地局1Bは、周辺の中継局2A及び2Bから収集した負荷情報と自セルの負荷状況に基づいて、ハンドオーバー要求メッセージに含まれる複数の候補セル間の優先順位を判定する。判定の結果、図17の例では、中継局2Aが最高順位である。このため、基地局1Bは、中継局2Aのハンドオーバー受け入れ可否を調査する。具体的には、基地局1Bは、中継局2Aにハンドオーバー要求メッセージを送信する(ステップS614)。図17の例では、中継局2Aは、ハンドオーバー受け入れ可能であり、中継局2Aに関するハンドオーバー情報を含む承認応答メッセージを生成し、これを基地局1Bに送信する(ステップS615)。
基地局1Bは、中継局2Aからの承認応答の受信によって、中継局2Aがハンドオーバー受け入れ可能と判断し、中継局2Aに関するハンドオーバー情報を含む承認応答メッセーを基地局1Aに送信する(ステップS616)。その後のステップS617及びS618は、図11のステップS427及びS428と同様である。
なお、図17ではX2ハンドオーバーの例を説明したが、S1ハンドオーバーに関してもMMEを経由したシグナリングが行われる点を除いて同様に行うことができる。
本実施で述べたように負荷状況に応じて優先順位を算出することで、ハンドオーバー受け入れ可能性の高いセルに優先的にハンドオーバー要求を行うことができる。このため、ハンドオーバー拒否応答メッセージの発生をより抑えることができ、無駄なシグナリングの発生を一層抑制できる。中継局2の収容可能な移動局数が通常の基地局(eNB)と比べて制限される運用形態も想定される。本実施の形態は、このような制限が設けられる場合に特に有効である。
なお、複数の候補セルの指定を含むハンドオーバー要求を受信したターゲット側の制御装置(基地局1B)は、複数の候補セル間の優先順位を算出する基準は、上述した負荷状況に限られない。例えば、予めセル間に設定された優先度(セルプライオリティ)を基準として優先順位を決定してもよい。例えば、カバーエリアの小さい中継局2A及び2Bのセル42A及びBとカバーエリアの大きい基地局1Bのセル41Bが階層的に配置されている場合、セル42A及びBの優先度をセル41Bより高くし、移動局3をセル42A及びBに優先的にハンドオーバーさせてもよい。これにより、カバーエリアの大きい基地局1Bへのトラフィック集中を緩和できる。
ところで、上述した実施の形態1〜3では、"1のハンドオーバー要求に応じて複数セルのハンドオーバー可否を調査し、少なくとも1つのセルがハンドオーバー受け入れ可能であればハンドオーバー承認応答を返信する"という技術思想を、RNを使用したネットワークにおいてeNB跨り(Inter-eNB)のハンドオーバーを行う場合を例に説明した。しかしながら、上記の技術思想は、他のネットワーク形態にも適用可能である以下の変形例1〜5では、(a)RN を使用するネットワークにおけるIntra-eNBハンドオーバー、(b)RNを使用しないネットワークにおけるInter-eNBハンドオーバー、(c)UTRANネットワークにおけるInter-RNCハンドオーバー等に、上記の技術思想を適用した場合について具体的に説明する。
<変形例1>
変形例1では、上述した実施の形態1を、RN を使用するネットワークにおけるIntra-eNBハンドオーバーに適用したケースについて説明する。図18は、ハンドオーバー制御システムを含む移動通信システムの構成例を示す図である。ここでは、中継局2Aのセル42Aに帰属する移動局3が、中継局2Bのセル42Bにハンドオーバーする場合について考える。
図19は、DeNB(基地局1)がターゲットセルとして指定されたハンドオーバー要求に対し、RN(中継局2B)に関する情報を含むハンドオーバー承認応答を返信するケースを示している。ステップS711では、S-RN である中継局2Aは、移動局3から測定レポートを受信する。中継局2Aは、測定レポートに基づいて基地局1をハンドオーバー先に決定し、基地局1をターゲットセルに指定したハンドオーバー要求メッセージ(Handover Request)をDeNBである基地局1に送る(ステップS712)。
ステップS713では、基地局1は、ターゲットセルとして指定された自セルのリソース使用状況を確認する。図19の例では、基地局1は、残リソースが十分でないために、自セルのハンドオーバー受け入れ不可(ハンドオーバー要求を許容できない)と判定する(ステップS713)。そこで、基地局1は、隣接セルのハンドオーバー受け入れ可否を調査する。図19の例では、基地局1は、他の中継局2Bをターゲットセルに指定したハンドオーバー要求を生成し、これを中継局2Bに送信する(ステップS714)。ハンドオーバー受け入れ可能と判断した中継局2Bは、中継局2Bに関するハンドオーバー情報を含む承認応答メッセージを生成し、これを基地局1に送信する(ステップS715)。
基地局1は、中継局2Bからの承認応答の受信によって、中継局2Bがハンドオーバー受け入れ可能と判断し、中継局2B関するハンドオーバー情報を含む承認応答メッセーを中継局2Aに送信する(ステップS716)。その後のステップS717及びS718は、図11のステップS427及びS428と同様である。
<変形例2>
変形例2では、変形例1と同様に、上述した実施の形態1を、RN を使用するネットワークにおけるIntra-eNBハンドオーバーに適用したケースについて説明する。本実施の形態の移動通信システムの構成例は図18と同様である。ここでは、中継局2Aのセル42Aに帰属する移動局3が、基地局1のセル41にハンドオーバーする場合について考える。
図20は、RN(中継局2B)がターゲットセルとして指定されたハンドオーバー要求に対し、DeNB(基地局1)に関する情報を含むハンドオーバー承認応答を返信するケースを示している。ステップS721では、S-RN である中継局2Aは、移動局3から測定レポートを受信する。中継局2Aは、測定レポートに基づいて中継局2Bをハンドオーバー先に決定し、中継局2Bをターゲットセルに指定したハンドオーバー要求メッセージ(Handover Request)をDeNBである基地局1に送る(ステップS722)。
基地局1は、ターゲットセルとして中継局2Bが指定されたハンドオーバー要求メッセージを受信した場合、中継局2Bにハンドオーバー要求メッセージを転送する(ステップS723)。図20の例では、中継局2Bは、ハンドオーバー要求を許容できないために、ハンドオーバー拒否応答(Handover Preparation Failure)を基地局1に返信する(ステップS724)。
ハンドオーバー拒否応答を受信した基地局1は、隣接セルのハンドオーバー受け入れ可否を調査する。図20の例では、基地局1は、自セルのリソース使用状況を確認する(ステップS725)。ハンドオーバー受け入れ可能と判断した基地局1は、基地局1に関するハンドオーバー情報を含む承認応答メッセージ(Handover Request Acknowledge)を生成し、これを中継局2Aに送信する(ステップS726)。その後のステップS727及びS728は、図11のステップS427及びS428と同様である。
<変形例3>
変形例1では、上述した実施の形態2を、RN を使用するネットワークにおけるIntra-eNBハンドオーバーに適用したケースについて説明する。図21は、ハンドオーバー制御システムを含む移動通信システムの構成例を示す図である。ここでは、中継局2Aのセル42Aに帰属する移動局3が、基地局1のセル41、中継局2Bのセル42B、又は中継局2Cのセル42Cにハンドオーバーする場合について考える。
図19は、DeNB(基地局1)及び他のRN(中継局2B及び2C)が複数の候補セルとして指定されたハンドオーバー要求に対し、中継局2Cに関する情報を含むハンドオーバー承認応答を返信するケースを示している。ステップS731では、S-RN である中継局2Aは、移動局3から測定レポートを受信する。中継局2Aは、測定レポートに基づいて複数の候補セル間の優先順位を決定し、複数のセル候補およびその優先順位を指定したハンドオーバー要求メッセージ(Handover Request)をDeNBである基地局1に送る(ステップS732)。ここでは、中継局2B、中継局2C、基地局1の順で優先順位が付与されているものとして説明する。
DeNBである基地局1は、ハンドオーバー要求メッセージを受信した場合、指定された優先順位に従って候補セルのハンドオーバー受け入れ可否を調査する。つまり、始めに中継局2Bの受け入れ可否調査が行うため、基地局1は、中継局2Bにハンドオーバー要求メッセージを転送する(ステップS733)。図22の例では、中継局2Bは、ハンドオーバー要求を許容できないために、ハンドオーバー拒否応答(Handover Preparation Failure)を基地局1に返信する(ステップS734)。
ハンドオーバー拒否応答を受信した基地局1は、次順位の候補セル、つまり中継局2Cのハンドオーバー受け入れ可否を調査する。このため、基地局1は、中継局2Cにハンドオーバー要求メッセージを転送する(ステップS735)。図22の例では、中継局2Cは、ハンドオーバー受け入れ可能であり、中継局2Cに関するハンドオーバー情報を含む承認応答メッセージを生成し、これを基地局1に送信する(ステップS736)。
基地局1は、中継局2Cからの承認応答の受信によって、中継局2Cがハンドオーバー受け入れ可能と判断し、中継局2Cに関するハンドオーバー情報を含む承認応答メッセーを基地局1に送信する(ステップS737)。その後のステップS738及びS739は、図22のステップS427及びS428と同様である。
本変形例では、実施の形態2の変形について述べたが、上述した実施の形態3についても同様にIntra-eNBハンドオーバーに適用できる。
<変形例4>
変形例4では、上述した実施の形態1を、RN を使用していないネットワークにおけるInter-eNBハンドオーバーに適用したケースについて説明する。図23は、ハンドオーバー制御システムを含む移動通信システムの構成例を示す図である。ここでは、基地局1Aのセル41Aに帰属する移動局3が、基地局1Bのセル41B又は基地局1Cのセル41Cにハンドオーバーする場合について考える。
図24は、基地局1Cがターゲットセルとして指定されたハンドオーバー要求に対し、基地局1Bに関する情報を含むハンドオーバー承認応答を返信するケースを示している。ステップS741では、S-eNB である基地局1Aは、移動局3から測定レポートを受信する。基地局1Aは、測定レポートに基づいて基地局1Cをハンドオーバー先に決定し、基地局1Cをターゲットセルに指定したハンドオーバー要求メッセージ(Handover Request)を基地局1Cに送る(ステップS742)。
ステップS743では、基地局1Cは、ターゲットセルとして指定された自セルのリソース使用状況を確認する。図24の例では、基地局1は、残リソースが十分でないために、自セルのハンドオーバー受け入れ不可(ハンドオーバー要求を許容できない)と判定する(ステップS743)。そこで、基地局1Cは、隣接セルのハンドオーバー受け入れ可否を調査する。図24の例では、基地局1Cは、基地局1Bをターゲットセルに指定したハンドオーバー要求を生成し、これを基地局1Bに送信する(ステップS744)。ハンドオーバー受け入れ可能と判断した基地局1Bは、基地局1Bに関するハンドオーバー情報を含む承認応答メッセージを生成し、これを基地局1Cに送信する(ステップS745)。
基地局1Cは、基地局1Bからの承認応答の受信によって、基地局1Bがハンドオーバー受け入れ可能と判断し、基地局1B関するハンドオーバー情報を含む承認応答メッセーを基地局1Aに送信する(ステップS746)。その後のステップS747及びS748は、図11のステップS427及びS428と同様である。
本変形例においても、ステップS643の判定に応じた拒否応答メッセージの送信が少なくとも削減される。
なお、具体例は示さないが、上述した実施の形態2及び3もまた、RN を使用していないネットワークにおけるInter-eNBハンドオーバーに適用してもよい。
<変形例5>
変形例1では、上述した実施の形態1を、UTRANネットワークにおけるInter-RNCハンドオーバーに適用したケースについて説明する。図25は、ハンドオーバー制御システムを含む移動通信システムの構成例を示す図である。基地局(NodeB)6A〜6Cは、セル41A〜41Cをそれぞれ生成する。基地局6AはRNC7AにIubインターフェースによって接続され、基地局6B及び6CはRNC7BにIubインターフェースによって接続されている。また、RNC7Aと7Bの間は、Iurインターフェースによって接続されている。ここでは、基地局1Aのセル41Aに帰属する移動局3が、基地局1Bのセル41B又は基地局1Cのセル41Cにハンドオーバーする場合について考える。
図26は、基地局6Cがターゲットセルとして指定されたハンドオーバー要求に対し、基地局6Bに関する情報を含むハンドオーバー承認応答を返信するケースを示している。ステップS751では、ソースRNC(S-RNC)であるRNC7Aは、移動局3から測定レポートを受信する。RNC7Aは、測定レポートに基づいて基地局1Cをハンドオーバー先に決定し、基地局1Cをターゲットセルに指定したハンドオーバー要求メッセージ(Handover Request)をターゲットRNC(T-RNC)であるRNC7Bに送る(ステップS752)。
ステップS753では、RNC7Bは、ターゲットセルとして指定されたセル41C(基地局6C)のリソース使用状況を確認する。図26の例では、基地局6Cの残リソースが十分でないために、基地局6Cがハンドオーバー要求を許容できないと判定する(ステップS753)。そこで、RNC7Bは、隣接セルであるセル41B(基地局6B)のリソース使用状況を確認する(ステップS754)。セル41B(基地局6B)によるハンドオーバー受け入れ可能と判断したRNC7Bは、基地局6Bに関するハンドオーバー情報を含む承認応答メッセージを生成し、これをRRC7Aに送信する(ステップS755)。承認応答メッセージを受信したRRC7Aは、RRC Connection Reconfigurationメッセージを移動局3に送る(ステップS756)。
本変形例においても、ステップS653の判定に応じた拒否応答メッセージの送信が少なくとも削減される。
なお、具体例は示さないが、上述した実施の形態2及び3もまた、UTRANネットワークにおけるInter-RNCハンドオーバーに適用してもよい。
<その他の実施の形態>
"1のハンドオーバー要求に応じて複数セルのハンドオーバー可否を調査し、少なくとも1つのセルがハンドオーバー受け入れ可能であればハンドオーバー承認応答を返信する"という技術思想は、RNがマルチホップ接続されたネットワークに適用することもできる。この場合、上位RNは、下位RNとDeNBとの間でハンドオーバーに関するシグナリングを仲介するとともに、下位RNのハンドオーバー受け入れ可否を調査してもよい。つまり、上位RNは、発明の実施の形態1〜3で述べたDeNB(基地局1B)と同様のハンドオーバー制御を行えばよい。
また、上述した各実施の形態および各変形例では、1のハンドオーバー要求に応じて複数セルのハンドオーバー可否を調査した結果、ハンドオーバー受け入れ可能な1のセルに関するハンドオーバー情報を含む承認応答メッセージをソース制御装置(S-eNB、S-RN、S-RNC等)に送信する例を示した。しかしながら、このとき、ハンドオーバー受け入れ可能なセルが複数存在する場合、複数のセルに関するハンドオーバー情報を含む承認応答メッセージをソース制御装置送信してもよい。この場合、ソース制御装置は、ハンドオーバー受け入れ可能な複数のセルのうち、移動局からの測定レポートに示された受信品質が最も良いものをハンドオーバー先として優先的に選択すればよい。また、セル種別やセルサイズに基づいて、ハンドオーバー先を選択してもよい。
上述した各実施の形態および各変形例で述べたソース制御装置およびターゲット制御装置のハンドオーバー制御処理は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(Digital Signal Processor)、MPU(Micro Processing Unit)若しくはCPU(Central Processing Unit)又はこれらの組み合わせを含むコンピュータ・システムを用いて実現することができる。具体的には、シーケンス図又はフローチャートを用いて説明したソース制御装置およびターゲット制御装置のハンドオーバー制御手順に関する命令群を含むプログラムをコンピュータ・システムに実行させればよい。
なお、これらのプログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD−ROM(Read Only Memory)、CD−R、CD−R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(random access memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
さらに、本発明は上述した実施の形態のみに限定されるものではなく、既に述べた本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能であることは勿論である。
この出願は、2009年8月11日に出願された日本出願特願2009−186394を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
1、1A、1B、1C 基地局(eNB)
2、2A、2B、2C 中継局(RN)
3 移動局(UE)
41、41A、41B、41C セル
42A、42B、42C セル
5 コアネットワーク(CN)
6A、6B、6C 基地局(NodeB)
7A,7B 無線ネットワーク制御装置(RNC)
11 無線通信部
12 送信データ処理部
13 受信データ処理部
14 通信部
15 ハンドオーバー制御部
21 アクセスリンク無線通信部
22 送信データ処理部
23 受信データ処理部
24 バックホールリンク無線通信部
25 ハンドオーバー制御部
31 無線通信部
32 受信データ処理部
33 送信データ制御部
34 送信データ処理部
35 バッファ部
BL1〜BL3 バックホールリンク

Claims (36)

  1. 第1及び第2の制御装置を備え、
    前記第1の制御装置は、移動局のハンドオーバー先であるターゲットセルを指定する第1のセル情報を含む第1の要求メッセージを送信するよう構成され、
    前記第2の制御装置は、ハンドオーバー受け入れ可能であって前記ターゲットセルとは異なる他のセルを指定する第2のセル情報を含む第1の承認応答メッセージを前記第1の制御装置に送信できるよう構成されている、
    ハンドオーバー制御システム。
  2. 前記第2の制御装置は、前記第1の要求メッセージ又は前記第1の要求メッセージに起因して生成される第2の要求メッセージを受信したことに応じて、複数のセルのハンドオーバー可否を調査可能に構成されている、請求項1に記載のハンドオーバー制御システム。
  3. 前記第2の制御装置は、前記第1又は第2の要求メッセージを受信したことに応じて、ハンドオーバーを要求する第3の要求メッセージを前記ターゲットセル及び前記他のセルを含む複数のセルに対して送信可能に構成されている、請求項1又は2に記載のハンドオーバー制御システム。
  4. 前記第2の制御装置は、前記ターゲットセルがハンドオーバー要求を許容できない場合、前記第3の要求メッセージを前記他のセルに送信する、請求項3に記載のハンドオーバー制御システム。
  5. 前記第2の制御装置は、前記第3の要求メッセージに応答して送信される、ハンドオーバー受け入れ可否を示す応答メッセージを受信する、請求項3又は4に記載のハンドオーバー制御システム。
  6. 前記第2の制御装置は、前記複数のセルのうち少なくとも1つが前記移動局のハンドオーバーを受け入れ可能である場合に、前記第1の承認応答メッセージを前記第1の制御装置に送信する、請求項2〜5のいずれか1項に記載のハンドオーバー制御システム。
  7. 前記第2の制御装置は、前記複数のセルの中でハンドオーバー要求を受け入れ可能なセルのうち最も優先度が高いセルを選択し、選択したセルに関する情報を前記第1の承認応答メッセージに含めて送信可能である、請求項2〜5のいずれか1項に記載のハンドオーバー制御システム。
  8. 前記第2の制御装置は、ハンドオーバー受け入れ可否の調査を優先度の高い候補セルから順に行うことができるよう構成されている、請求項2〜7のいずれか1項に記載のハンドオーバー制御システム。
  9. 前記複数のセルに含まれる第1のセルを管理する第3の制御装置をさらに備え、
    前記第2の制御装置は、前記第1又は第2の要求メッセージを受信した場合に、新たな第3の要求メッセージを生成して前記第3の制御装置に送信し、ハンドオーバー受け入れ可否を示す応答メッセージを前記第3の制御装置から受信することによって、前記第1のセルのハンドオーバー可否を調査する、
    請求項2に記載のハンドオーバー制御システム。
  10. 前記第2の制御装置は、前記複数のセルに含まれる上位層セルを生成する基地局であり、
    前記第1のセルは、前記上位層セルに隣接して配置され、前記上位層セルに比べてカバーエリアの小さい下位層セルであり、
    前記第3の制御装置は、前記基地局の配下に従属的に接続され、前記下位層セルへの送信データを上位ネットワークから前記基地局を経由して受信する中継局である、
    請求項9に記載のハンドオーバー制御システム。
  11. 前記第2の制御装置は、前記ターゲットセルがハンドオーバー要求を許容できない場合に、前記ターゲットセルに隣接する隣接セルのハンドオーバー受け入れ可否を調査する、請求項2に記載のハンドオーバー制御システム。
  12. 第1及び第2の制御装置を備え、
    前記第1の制御装置は、移動局のハンドオーバー先に関する複数のセルを指定する複数の第1のセル情報を含む第1の要求メッセージを送信するよう構成され、
    前記第2の制御装置は、前記複数のセルのうちハンドオーバーを受け入れ可能な少なくとも1つのセルに関する第2のセル情報を含む第1の承認応答メッセージを前記第1の制御装置に送信できるよう構成されている、
    ハンドオーバー制御システム。
  13. 前記第2の制御装置は、前記第1の要求メッセージ又は前記第1の要求メッセージに起因して生成される第2の要求メッセージを受信したことに応じて、前記複数のセル候補のハンドオーバー可否を調査可能に構成されている、請求項12に記載のハンドオーバー制御システム。
  14. 前記第1又は第2の要求メッセージは、前記複数のセル間の優先度の指定をさらに含み、
    前記第2の制御装置は、優先度の高い候補セルに関する情報を前記第1の承認応答メッセージに優先的に付与できるよう構成されている、請求項12又は13に記載のハンドオーバー制御システム。
  15. 前記優先度は、前記移動局によって計測された前記複数のセルからの無線信号の受信品質に応じて決定される、請求項14に記載のハンドオーバー制御システム。
  16. 前記第2の制御装置は、前記複数のセルの負荷情報に基づいて前記複数のセルの優先度を決定し、優先度の高い候補セルに関する情報を前記第1の承認応答メッセージに優先的に付与できるよう構成されている、請求項12又は13に記載のハンドオーバー制御システム。
  17. 前記第1の承認応答メッセージは、ハンドオーバー受け入れ可能な複数のセルに関する情報を含む、請求項1〜16のいずれか1項に記載のハンドオーバー制御システム。
  18. 前記第1の制御装置は、前記第1の承認応答メッセージを受信したことに応じて、前記第1の承認応答メッセージによって示される前記複数のセルのうちいずれかをハンドオーバー先セルとする前記移動局のハンドオーバーを開始できるよう構成されている、請求項17に記載のハンドオーバー制御システム。
  19. 前記第1の制御装置は、前記第1の承認応答メッセージによって示される前記複数のセルについて、前記移動局における各セルからの信号受信品質を前記移動局から受信した測定レポートに基づいて判定することによって、前記ハンドオーバー先セルを決定できるよう構成されている、請求項18に記載のハンドオーバー制御システム。
  20. 移動局のハンドオーバー先であるターゲットセルを指定する第1のセル情報を含む第1の要求メッセージを受信するとともに、ハンドオーバー受け入れ可能であって前記ターゲットセルとは異なる他のセルを指定する第2のセル情報を含む第1の承認応答メッセージを送信できるよう構成された制御手段を備えるターゲット制御装置。
  21. 前記制御手段は、前記第1の要求メッセージを受信したことに応じて、複数のセルのハンドオーバー可否を調査可能に構成されている、請求項20に記載のターゲット制御装置。
  22. 前記制御手段は、前記第1の要求メッセージを受信したことに応じて、ハンドオーバーを要求する第3の要求メッセージを前記ターゲットセル及び前記他のセルを含む複数のセルに対して送信可能に構成されている、請求項20又は21に記載のターゲット制御装置。
  23. 前記制御手段は、前記ターゲットセルがハンドオーバー要求を許容できない場合、前記第3の要求メッセージを前記他のセルに送信する、請求項22に記載のターゲット制御装置。
  24. 前記制御手段は、前記第3の要求メッセージに応答して送信される、ハンドオーバー受け入れ可否を示す応答メッセージを受信する、請求項22又は23に記載のターゲット制御装置。
  25. 前記制御手段は、前記複数のセルのうち少なくとも1つが前記移動局のハンドオーバーを受け入れ可能である場合に、前記第1の承認応答メッセージを送信する、請求項21〜24のいずれか1項に記載のターゲット制御装置。
  26. 前記制御手段は、前記複数のセルの中でハンドオーバー要求を受け入れ可能なセルのうち最も優先度が高いセルを選択し、選択したセルに関する情報を前記第1の承認応答メッセージに含めて送信可能である、請求項21〜24のいずれか1項に記載のターゲット制御装置。
  27. 前記制御手段は、ハンドオーバー受け入れ可否の調査を優先度の高い候補セルから順に行うことができるよう構成されている、請求項21〜26のいずれか1項に記載のターゲット制御装置。
  28. 前記制御手段は、前記第1の要求メッセージを受信した場合に、新たな第2の要求メッセージを生成するとともに、前記複数のセルに含まれる第1のセルを管理する第1の制御局に送信し、ハンドオーバー受け入れ可否を示す応答メッセージを前記第1の制御局から受信することによって、前記第1のセルのハンドオーバー可否を調査可能である、請求項21に記載のターゲット制御装置。
  29. 前記ターゲット制御装置は、前記複数のセルに含まれる上位層セルを生成する基地局であり、
    前記第1のセルは、前記上位層セルに隣接して配置され、前記上位層セルに比べてカバーエリアの小さい下位層セルであり、
    前記第1の制御局は、前記基地局の配下に従属的に接続され、前記下位層セルへの送信データを上位ネットワークから前記基地局を経由して受信する中継局である、
    請求項28に記載のターゲット制御装置。
  30. 前記第1の承認応答メッセージは、ハンドオーバー受け入れ可能な複数のセルに関する情報を含む、請求項20〜29のいずれか1項に記載のターゲット制御装置。
  31. 移動局のハンドオーバー先に関する複数のセルを指定する複数の第1のセル情報を含む第1の要求メッセージを送信するとともに、前記複数のセルのうちハンドオーバーを受け入れ可能な少なくとも1つのセルに関する第2のセル情報を含む第1の承認応答メッセージの受信結果に基づいて前記移動局のハンドオーバーを制御する制御手段を備えるソース制御装置。
  32. 前記制御手段は、前記第2のセル情報によって指定される前記少なくとも1つのセルについて、前記移動局における各セルからの信号受信品質を前記移動局から受信した測定レポートに基づいて判定することによって、ターゲットセルを決定できるよう構成されている、請求項31に記載のソース制御装置。
  33. 移動局のハンドオーバー先であるターゲットセルを指定する第1のセル情報を含む第1の要求メッセージを受信すること、及び
    ハンドオーバー受け入れ可能であって前記ターゲットセルとは異なる他のセルを指定する第2のセル情報を含む第1の承認応答メッセージを送信すること、
    を備えるハンドオーバー制御方法。
  34. 移動局のハンドオーバー先に関する複数のセルを指定する複数の第1のセル情報を含む第1の要求メッセージを送信すること、及び
    前記複数のセルのうちハンドオーバーを受け入れ可能な少なくとも1つのセルに関する第2のセル情報を含む第1の承認応答メッセージの受信結果に基づいて前記移動局のハンドオーバーを制御すること、
    を備えるハンドオーバー制御方法。
  35. 移動局のハンドオーバー先であるターゲットセルを指定する第1のセル情報を含む第1の要求メッセージを受信すること、及び
    ハンドオーバー受け入れ可能であって前記ターゲットセルとは異なる他のセルを指定する第2のセル情報を含む第1の承認応答メッセージを送信すること、
    を含むハンドオーバー制御をコンピュータに実行させるためのプログラムが格納された非一時的なコンピュータ可読媒体。
  36. 移動局のハンドオーバー先に関する複数のセルを指定する複数の第1のセル情報を含む第1の要求メッセージを送信すること、及び
    前記複数のセルのうちハンドオーバーを受け入れ可能な少なくとも1つのセルに関する第2のセル情報を含む第1の承認応答メッセージの受信結果に基づいて前記移動局のハンドオーバーを制御すること、
    を含むハンドオーバー制御をコンピュータに実行させるためのプログラムが格納された非一時的なコンピュータ可読媒体。
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