JP5780295B2 - 無線通信方法 - Google Patents

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Description

本発明は、無線通信の制御を行う通信システムに関する。
無線通信の制御を行う通信システムは、交換機に接続されたネットワーク網とネットワーク網に接続された複数の基地局を有する。1つの基地局は複数の移動機との通信を行う。
1つの基地局により移動機との通信が保証される領域をセルという。セルは移動機が移動すると予測される領域をすべてカバーするのが望ましい。しかしながら、地理的な条件や通信データ量などの条件により、基地局だけではカバーできない領域が発生する。
基地局だけでカバーできない領域を補うため、中継局が用いられる。中継局は基地局に接続される。中継局によりカバーされる領域に存在する移動機は、中継局、基地局、およびネットワーク網を経由して交換機にアクセスする。中継局、基地局などのネットワーク接続ポイントにある装置は、ノードと呼ばれる。
通信条件が時間的に変化する無線通信では、移動機側から電波の測定値を送り、受信側は測定値に基づいて通信環境を確認しながらデータ通信を行っている。移動機と交換機との間にノードが複数存在し、中継地点間の通信距離が長い場合、移動機と交換機との間の信号伝播遅延時間が大きくなる。信号伝播遅延時間が大きくなると、測定値に対する通信環境の確認処理が遅くなる。確認処理の遅れは、レイテンシの低下の原因となる。
レイテンシの低下を防ぐため、ノード間で独立した通信プロトコルを用いてデータ通信を行う技術がある。ノード間で独立した通信プロトコルを用いることにより、データ通信の区間がそれぞれ短くなる。データ通信の区間を短くすることにより、測定値に対する通信環境の確認処理を速くすることができる。
1つの中継局がカバーするセルにある移動機が、他の基地局がカバーするセルに移動する場合、移動機と交換機とのデータ通信が途切れないようにするため、通信システムにおいてハンドオーバー処理が発生する。特許文献1および特許文献2には、基地局間のハンドオーバー処理に関する技術が開示されている。
特開2010−183645号公報 特開2010−157908号公報
中継局を有する通信システムにおいてハンドオーバー処理を行う場合、処理のタイミングによっては、基地局および中継局に滞留データが発生する場合がある。滞留データとは、ハンドオーバー処理における切り替え元のノードにおいて、ノード内のバッファに送信されずに残っているデータを言う。滞留データを破棄して再度送信元からデータを再送信すると、再送信処理による装置の処理負荷が発生する。滞留データをハンドオーバー先に転送し、その後通信を再開することにより、再送信処理による処理負荷を軽減することが出来る。中継局を有する通信システムの場合、移動機の移動先のセルを構成するのが基地局か中継局かで、最適な滞留データの転送先、転送タイミング、データ形式の変換処理などが異なってくる。
本技術では、移動機の移動先のセルを構成するノードの環境に応じて、最適な残留データの転送が可能な無線通信システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、無線通信システムは、交換機と、交換機に有線接続された第1基地局と、該第1基地局と無線通信する第1中継局と、該第1中継局と無線通信する移動機とを有する無線通信システムであって、該移動機は、該移動機と無線通信する少なくとも1つのノードから受信する信号強度の測定結果を該第1中継局に送信し、該第1中継局は該測定結果に基づいてハンドオーバー先のノードを選択し、該移動機のハンドオーバー先が該交換機に有線接続された第2基地局である場合に、該第1中継局は、該第1基地局に滞留した第1滞留データを受信し、該第1中継局に滞留する第2滞留データと共に該第2基地局に転送することを特徴とする。
実施形態によれば、移動機の移動先のセルを構成するノードの環境に応じて、最適な残留データの転送が可能な無線通信システムを提供することが出来る。
本実施例にかかる無線通信システム1のブロック図である。 各ノード間のデータの流れを示すブロック図である。 各ノード間のプロトコル構成の違いを示すブロック図である。 基地局の詳細ブロック図である。 中継局の詳細ブロック図である。 ハンドオーバー元の中継局のハンドオーバー処理実行判断フローチャート図である。 無線通信システム1の一部である無線通信システム1aのブロック図である。 無線通信システム1aにおいてハンドオーバー処理が発生した場合の各ノードでのデータ処理の概略図である。 Aは下り滞留データのシーケンス番号の変化を示す。Bは上り滞留データのシーケンス番号を示す。 移動機が中継局から基地局へハンドオーバーする場合の無線通信システム1aのシーケンス図である。 図10のシーケンス図における、ハンドオーバー元の中継局の処理フローチャート図である。 無線通信システム1の一部である無線通信システム1bのブロック図である。 Aは交換機から移動機へデータを送信中にハンドオーバー処理が発生した場合の概略図である。Bは移動機から交換機へデータを送信中にハンドオーバー処理が発生した場合の概略図である。 Aは下り滞留データのシーケンス番号の変化を示す。Bは上り滞留データのシーケンス番号を示す。 移動機が中継局から中継局へハンドオーバーする場合の無線通信システム1bのシーケンス図である。 図15のシーケンス図における、ハンドオーバー元の中継局の処理フローチャート図である。 無線通信システム1bにおける、各ノードでのデータ処理の概略図である。 無線通信システム1bにおいて図17のデータ転送処理をする場合の第一のシーケンス図である。 図18のシーケンス図における、ハンドオーバー先の基地局の処理フローチャート図である。 無線通信システム1bにおいて図17のデータ転送処理をする場合の第二のシーケンス図である。 無線通信システム1bにおいて図17のデータ転送処理をする場合の第三のシーケンス図である。 図21の第三のシーケンス図における、ハンドオーバー先の基地局の処理フローチャート図である。
以下、本実施の形態について説明する。なお、各実施形態における構成の組み合わせも本発明の実施形態に含まれる。
図1は本実施例に係る無線通信システム1のブロック図である。無線通信システム1は交換機2と複数の移動機6とのデータ通信を実行する。無線通信システム1は交換機2、ネットワーク網3、基地局4、7、8、中継局5、9、複数の移動機6を有する。
交換機2は、多対多の電気通信において、発信者の要求に応じて信号伝送路の切り替えを行う。交換機2は電気通信網を構成する複数の交換機の1つである。複数の交換機は、コアネットワークと呼ばれる移動通信ネットワークの基幹部分を形成する。
ネットワーク網3は、交換機2と基地局4、7、8とを有線で接続するネットワーク接続網である。
基地局4、7、8は移動機や中継局が通信を行う際に、移動機や中継局と無線信号の送受信を行う。基地局4、7、8は適切な間隔で分散して設置される。基地局4、7、8は通常複数の中継局または移動機と同時に無線信号の送受信を行う。基地局4、7、8は中継局や移動機と通信を開始する際のチャネルの設定や、ハンドオーバー時におけるチャネルの切り替えを行う。各基地局が中継局または移動機と通信可能な領域をセルという。
中継局5は基地局4および移動機6と無線信号の送受信を行う。中継局9は基地局8および移動機6と無線信号の送受信を行う。中継局5、9は基地局4、8によるセル領域で十分にカバーできない領域を補助的に補う。中継局5、9は基地局4、8と通信を行う移動機としての機能と、移動機6と通信を行う基地局としての機能との2つの機能を有する。本実施例において、中継局5、9は基地局4、8と移動機6との通信を中継する。本実施例において中継局5、9は、基地局4、8がカバーするセル内に常に存在する。
移動機6は交換機2を介して他の移動機と通信を行う移動端末である。移動機6は現在のセルから他のセルへ移動可能である。中継局5と無線通信している移動機6が中継局9または基地局7により構成されるセル範囲に移動した場合、中継局5は必要に応じてハンドオーバー処理を実行する。
ハンドオーバー処理の発生時において、基地局4および中継局5に滞留した滞留データをハンドオーバー先の基地局または中継局に転送する。ハンドオーバー先のセルを構成するのが基地局か中継局かにより、最適な滞留データの手順が異なる。中継局5は、ハンドオーバー先の装置構成に応じて最適な滞留データ転送処理を選択し、実行する。
図2は各ノード間のデータの流れを示すブロック図である。交換機2は中継局5および基地局4を介して移動機6と制御信号およびユーザーデータの送受信を行う。制御信号はC−plane(Control plane)プロトコル階層で取り扱われ、ユーザーデータはU−plane(User plane)プロトコル階層で取り扱われる。基地局4は基地局処理部20、交換機ゲートウェイ25、中継ゲートウェイ26を有する。中継局5は基地局処理部40、移動機処理部53を有する。
基地局4において基地局処理部20は、中継局5を移動機とみなした場合の、基地局としての処理を行う。交換機ゲートウェイ25、中継ゲートウェイ26は、交換機向けの信号形式と中継局または移動機向けの信号形式との変換処理を行う。中継局5において、基地局処理部40は移動機6に対する基地局としての処理を行う。移動機処理部53は基地局4に対する移動機としての処理を行う。
プロトコル80a、80bは、中継局がない場合の交換機と基地局との間のデータ通信に用いられる交換機プロトコルを示す。プロトコル81a、81bは、中継局がない場合の基地局と移動機との間のデータ通信に用いられる無線通信用プロトコルを示す。中継局5は移動機6と基地局4との間の通信を中継するため、基地局としての機能と移動機としての機能の両方を有する。
交換機ゲートウェイ25は、中継局5が存在する場合に、移動機6に対し、基地局4が交換機2の代理と見せるための機能を有するゲートウェイである。中継ゲートウェイ26は、基地局4と交換機2とのデータ通信を中継する。
中継局5と基地局4との間のプロトコルは、無線プロトコル81a、81b上に交換機プロトコル80a、80bが搭載された形式の連結プロトコルとなる。交換機ゲートウェイ25および中継ゲートウェイ26は、連結プロトコルを交換機プロトコル80a、80bに変換する。また交換機ゲートウェイ25および中継ゲートウェイ26は、交換機プロトコル80a、80bを連結プロトコルに変換する。
以上の構成により無線通信システム1は、中継局がない場合のプロトコル形式を中継局が有る場合のプロトコル形式と共通化することにより、無線通信システムの構成の自由度を高めることが出来る。
図3は各ノード間のプロトコル構成の違いを示すブロック図である。本実施例における通信方式はLTE(Long Term Evolution)である。LTE方式は、ユーザーデータを取り扱うU−planeプロトコル階層と、制御信号を取り扱うC−planeプロトコル階層を有する。図3はU−planeでのプロトコル階層について説明するものである。C−planeでのプロトコル階層の説明は省略する。
交換機2のプロトコルはUserData60、IP/UDP/GTP−U61、Ether62を有する。UserData60は移動機6と交換機2との間で送受信されるユーザーデータである。IP/UDP/GTP−U61はそれぞれ、交換機プロトコルを表す。IP(Internet Protocol)はInternet通信プロトコルである。UDP(User Datagram Protocol)はデータ送信相手へのデータ到達を確認しない通信プロトコルである。GTP−U(GPRS Tunneling Protocol for User Plane)はユーザーデータ転送用のプロトコルである。GPRS(General Packet Radio Service)はパケット単位でのデータ伝送技術の一つである。GTP−Uは滞留データを他のノードへ転送するためのトンネリング・プロトコルである。Ether62はプロトコル通信を行う物理ネットワークがEthernet(登録商標)であることを示す。
基地局4は交換機2との通信に用いるプロトコルである交換機プロトコル67と、中継局5との無線通信に用いる連結プロトコル68との変換処理を行う。基地局4における交換機プロトコル67は、交換機2におけるプロトコルと同一構成であるため、その説明を省略する。
基地局4における連結プロトコル68は、交換機プロトコルに無線通信用プロトコルを搭載した構造となっている。連結プロトコル68は、UserData60、IP/UDP/GTP−U61、UserData60、PDCP63、RLC64、MAC65、無線66を有する。PDCP(Packet Data Convergence Protocol)63はUserData60の秘匿およびヘッダ圧縮などを行う無線プロトコルである。PDCP63は中継局5との通信におけるシーケンス番号を有する。RLC(Radio Link Control)64はデータの再送制御をおこなうためのプロトコルである。MAC(Medium Access Control)65は論理チャネルとトランスポート・チャネルとのマッピングを行うプロトコルである。無線66はプロトコル伝送を行う物理ネットワークが無線通信であることを示す。
中継局5は基地局4との連結プロトコル69と移動機6との無線通信用プロトコル70との変換処理を行う。連結プロトコル69は基地局4に送信される上りデータである。無線通信用プロトコル70は移動機6に送信される下りデータである。連結プロトコル69は基地局4の連結プロトコル68と同一構成なので、その説明を省略する。
中継局5における無線通信用プロトコル70は、UserData60、PDCP63、RLC64、MAC65、無線66を有する。無線通信用プロトコル70は、基地局4向けの連結プロトコル69に対し、交換機プロトコルであるIP/UDP/GTP−U61を取り除いた構成となっている。無線通信用プロトコル70のPDCP63におけるシーケンス番号は、連結プロトコル69におけるシーケンス番号と独立した値を有する。それぞれの通信区間でシーケンス番号を独立させることにより、それぞれの通信区間で独立したデータ通信を行うことが出来る。
移動機6における無線通信用プロトコルは、中継局5における無線通信用プロトコル70と同一構成なので、その説明を省略する。
以上の通りノード間ごとに異なるプロトコル形式を用い、各パケットデータを独立したシーケンス番号で管理することにより、各ノードからの要求信号に対し、短い応答速度で応答信号を返信することが出来る。
図4は基地局4の詳細ブロック図である。基地局7も基地局4と同様の構成を有するため、基地局4についてのみ説明し、基地局7の説明を省略する。
基地局4は基地局処理部20、交換機ゲートウェイ25、中継ゲートウェイ26、交換インターフェース部27、呼制御部30、装置制御部31を有する。基地局処理部20は中継局5が仮想的に移動機として動作する場合の、基地局としての処理を行う。基地局処理部20は無線インターフェース部21、変復調部22、無線プロトコル処理部23、交換プロトコル処理部24、転送制御部28、記憶部29を有する。
無線インターフェース部21は中継局または移動機との間でアンテナを介して無線信号を送受信する。変復調部22は中継局または移動機との間の通信データの変調および復調処理を行う。無線プロトコル処理部23は中継局または移動機との間の無線通信用プロトコルの終端を行う。交換プロトコル処理部24は交換機2との間の交換機プロトコルの終端を行う。プロトコルの終端処理とは、プロトコルの変換、シーケンス番号の割り当てなどである。
交換機ゲートウェイ25、中継ゲートウェイ26は、交換機向けの信号形式と中継局または移動機向けの信号形式との変換処理を行う。交換機向けの信号形式は、交換機プロトコル形式である。中継局または移動機向けの信号形式は、交換機プロトコルが無線通信用プロトコルに搭載された形式である。
交換機ゲートウェイ25は、移動機に対して基地局を交換機の代理に見せる機能を有する。この機能により移動機は、中継局を代理の基地局に、基地局を代理の交換機にみなして通信を行う。実際の交換機は基地局の上位に存在するため、中継ゲートウェイ26は代理の交換機である基地局4と実際の交換機2との中継処理を行う。
交換インターフェース部27は交換機2との間で伝送路を介して信号を送受信する。呼制御部30は呼制御信号に応じて呼接続状態を管理する。呼制御信号はデータ転送用のパス設定および解放、ハンドオーバー要求、リソース解放指示などのシーケンス中のトリガとなる信号である。呼制御部30は他のノードへ呼制御信号を送信すると共に、他のノードから呼制御信号を受信する。呼制御部30は受信するハンドオーバー要求信号の種別に応じて、最適なハンドオーバー処理を実行する。
装置制御部31は基地局4内部の監視制御をおこなう。装置制御部31は呼制御部30からの指示に応じて、転送制御部28、交換機ゲートウェイ25、中継ゲートウェイ26、交換インターフェース部27に対してデータ転送用のパス設定および解放の設定をする。
転送制御部28は装置制御部31からの指示に応じてデータ転送を実行する。記憶部29は設定されたデータ転送用のパスがから送信されたデータを格納する。記憶部29は例えばFIFO(First In First Out)などのバッファであってもよい。
基地局4がハンドオーバー元の基地局である場合、記憶部29は設定されたデータ転送用のパスによりハンドオーバー先の基地局へ転送する滞留データを有している。装置制御部31は装置各部におけるデータ転送用のパス設定が完了した後、転送制御部28に対し滞留データの転送を指示する。転送制御部28は記憶部29から読みだした滞留データをデータ転送用パスに送信する。転送制御部28は滞留データをすべて転送した後、EndMarkerを送信する。転送制御部28は滞留データの転送完了を装置制御部31に通知する。装置制御部31は滞留データの転送完了を呼制御部30に通知する。
基地局4がハンドオーバー先の基地局である場合、記憶部29は設定されたデータ転送用のパスにより、ハンドオーバー元の中継局から送信された滞留データを記憶する。装置制御部31は装置各部におけるデータ転送用のパス設定が完了した後、転送制御部28に対し、受信する滞留データの格納を指示する。転送制御部28はデータ転送用パスにより受信した滞留データを記憶部29に書き込む。転送制御部28はEndMarkerを受信すると、受信完了を装置制御部31に通知する。装置制御部31は滞留データの受信完了を呼制御部30に通知する。呼制御部30は装置制御部31からの通知およびハンドオーバー先の基地局からの転送完了通知を受信した場合、移動機6および基地局4との新規データの通信を開始する。
以上の構成により基地局4は、移動機に対しては交換機の代理として機能すると共に、実際の交換機に対しては基地局として機能することができる。また、ハンドオーバー処理発生時においてハンドオーバー元の基地局と転送用のパスを確立すると共に、ハンドオーバー元の基地局に滞留した滞留データを受信し格納することができる。
図5は中継局5の詳細ブロック図である。中継局5は基地局4と通信を行う移動機としての機能と、移動機6と通信を行う基地局としての機能との2つの機能を有する。中継局9も中継局5と同様の構成を有するため、中継局5についてのみ説明し、中継局9の説明を省略する。
中継局5は基地局処理部40、移動機処理部53、呼制御部51、装置制御部52を有する。基地局処理部40は移動機6に対する基地局として機能する。移動機処理部53は基地局4に対する移動機として機能する。基地局処理部40は無線インターフェース部41、変復調部42、無線プロトコル処理部43、交換プロトコル処理部44、転送制御部48、記憶部49を有する。移動機処理部53は無線プロトコル処理部45、変復調部46、無線インターフェース部47、記憶部50を有する。
無線インターフェース部41は移動機との間で無線信号を送受信する。変復調部42は移動機6から受信したデータを復調すると共に、移動機6へ送信するデータを変調する。無線プロトコル処理部43は受信した無線通信用プロトコルの終端を行う。交換プロトコル処理部44は受信した交換機プロトコルの終端を行う。
呼制御部51は呼制御信号に応じて呼接続状態を管理する。呼制御信号はデータ転送用のパス設定および解放、ハンドオーバー応答、リソース解放指示などのシーケンス中のトリガとなる信号である。呼制御信号は他のノードから送信される。呼制御部51は呼制御信号を他のノードから受信すると、装置制御部52に対しデータ転送用のパス設定および解放を指示する。また呼制御部51は、他のノードに対し呼制御信号を送信する。呼制御部51は受信するハンドオーバー要求信号の種別に応じて、最適なハンドオーバー処理を実行する。
装置制御部52は中継局5内部の監視制御をおこなう。装置制御部52は呼制御部51からの指示に応じて、交換プロトコル処理部44、無線プロトコル処理部43、45、変復調部42、46、無線インターフェース部41、47、転送制御部48に対してデータ転送用のパス設定および解放の設定をする。転送制御部48は装置制御部52からの指示に応じてデータ転送処理を実行する。
記憶部49は移動機6に対し送信するデータを格納する。記憶部50は基地局4に対し送信するデータを格納する。記憶部49、50は例えばFIFO(First In First Out)である。
中継局5がハンドオーバー元の中継局である場合、ハンドオーバー処理発生時において、記憶部49、50はハンドオーバー先の中継局へ転送すべき滞留データを有する。装置制御部52は装置各部におけるデータ転送用のパス設定が完了した後、転送制御部48に対し滞留データの転送を指示する。転送制御部48は記憶部49、50から読みだした滞留データをデータ転送用パスに送信する。転送制御部48は滞留データをすべて転送した後、EndMarkerを送信する。転送制御部48は滞留データの転送完了を装置制御部52に通知する。装置制御部52は滞留データの転送完了を呼制御部51に通知する。
中継局5がハンドオーバー先の中継局である場合、記憶部49、50は設定されたデータ転送用のパスにより、ハンドオーバー元の中継局から送信された滞留データを格納する。装置制御部52は装置各部におけるデータ転送用のパス設定が完了した後、転送制御部48に対し受信する滞留データの格納を指示する。転送制御部48はデータ転送用パスにより受信した滞留データを記憶部49、50に書き込む。転送制御部48はEndMarkerを受信すると、受信完了を装置制御部52に通知する。装置制御部52は滞留データの受信完了を呼制御部51に通知する。呼制御部51は装置制御部52からの通知およびハンドオーバー先の基地局からの転送完了通知を受信した場合、装置制御部52に対しデータ転送用パスの解放を指示する。装置制御部52は呼制御部51からの指示に応じて、交換プロトコル処理部44、無線プロトコル処理部43、45、変復調部42、46、無線インターフェース部41、47、転送制御部48に対してデータ転送用のパスを解放させる。データ転送用パスの解放後、中継局5は移動機6および基地局4との新規データの通信を開始する。
以上の構成により中継局5は、実際の移動機に対しては基地局として機能すると共に、実際の基地局に対しては移動機として機能することができる。また、ハンドオーバー処理発生時においてハンドオーバー先の中継局と転送用のパスを確立して滞留データを転送すると共に、ハンドオーバー元の中継局に滞留した滞留データを受信し格納することができる。
図6はハンドオーバー元の中継局のハンドオーバー処理実行判断フローチャート図である。ハンドオーバー元の中継局5において、呼制御部51は移動機6からの受信電波の強度の測定結果に基づいて、ハンドオーバー処理の実行を開始する。
呼制御部51は近隣セルのセル番号および各セル番号に対応するセルをカバーする基地局または中継局の構成情報を有する。呼制御部51はセル番号に基づいて構成情報を参照することにより、そのセル番号に対応するセルが基地局によるものか中継局によるものかを判別することが出来る。呼制御部51は移動機6から定期的に送信される測定結果を受信する。測定結果には、隣接する各セル番号をカバーする基地局または中継局からの受信電波の強度に関する情報が含まれる。
呼制御部51は移動機6から電波強度の測定結果を受信すると、測定値とあらかじめ設定した閾値とを比較する(S180)。閾値は他のセル領域へハンドオーバーすべきか否かを判断するための値である。閾値は呼制御部51に記憶してもよい。
呼制御部51は、測定値が閾値以上であれば(S181:NO)、ハンドオーバー処理を行わずそのまま移動機との通信を継続する。呼制御部51は測定値が閾値よりも小さい場合(S181:YES)、移動機6から受信した他のセルからの受信電波強度の測定値に基づいて、ハンドオーバー先のセルを決定する(S182)。
呼制御部51は、決定したセルのセル番号に基づいて構成情報を参照し、ハンドオーバー先のセルを構成するのが基地局なのか中継局なのかを判別する。呼制御部51は判別したハンドオーバー先の構成に基づいて、ハンドオーバー処理の手順を決定する(S183)。
呼制御部51は決定したハンドオーバー処理の手順に従い、ハンドオーバーの要求信号をハンドオーバー先の基地局および中継局に送信する(S184)。
図7は無線通信システム1の一部である無線通信システム1aのブロック図である。無線通信システム1aは交換機2、ネットワーク網3、基地局4、7、中継局5、複数の移動機6を有する。図7において、図1と同一部材には同一番号を付し、その説明を省略する
本実施例では、中継局5により形成されるセル範囲に属する移動機6が、基地局7により形成されるセル範囲に移動した場合のハンドオーバー処理について説明する。
図8は無線通信システム1aにおいてハンドオーバー処理が発生した場合の各ノードでのデータ処理の概略図である。図8のAは交換機2からデータを受信中に中継局5でハンドオーバー処理が発生した場合の概略図である。図8のBは交換機2へデータを送信中に中継局5でハンドオーバー処理が発生した場合の概略図である。図8において図1と同一部材には同一番号を付し、その説明を省略する。
図8のAにおいて、中継局5は交換機2から移動機6へ下りデータ送信中に、中継局5から基地局7へのハンドオーバー処理をおこなう。移動機6がデータ受信中にハンドオーバーが発生した場合、基地局4および中継局5にデータが滞留する。データの滞留は無線区間で発生する。基地局4に滞留しているデータのプロトコルと中継局5に滞留しているデータのプロトコルは異なる。滞留データ転送時のプロトコル変換処理を回避するため、基地局4の滞留データは中継局5へ転送後、中継局5の滞留データと共に基地局7へ転送される。
中継局5と基地局7は、ハンドオーバー処理前においてどこまでのデータを送受信しているか、ハンドオーバー処理後にどこから新規のデータかをデータに付されたシーケンス番号によって互いに通知し合う。シーケンス番号は各ノード間で独立に管理される。このため、異なるノード間のデータのシーケンス番号を比較しても、データの前後関係が正確でない場合がある。よって、ハンドオーバー処理発生時において、基地局間の滞留データ転送、中継局間の滞留データ転送、およびハンドオーバー処理後に交換機2から新規に受信するデータの受信のタイミング調整が必要となる。
図8のAを用い、下りデータ送信時のハンドオーバー処理の概略を説明する。ハンドオーバー処理が発生すると、基地局4は中継局5に対し滞留データの転送を開始する(S1)。滞留データの転送処理が終了した後、基地局4は転送完了を中継局5へ通知する。基地局4からの通知を受けた中継局5は、基地局7に対し滞留データの転送を開始する(S2)。滞留データの転送処理が終了した後、中継局5は転送完了を基地局7へ通知する。
転送完了通知を受信した基地局7は、交換機2および移動機6へデータ転送完了を通知する。基地局7からデータ転送完了通知を受けた交換機2は、移動機6との通信を再開する。交換機2は下りデータを基地局7へ送信する(S3)。基地局7に送信された下りデータは、基地局7の記憶部に一時記憶されている下り滞留データを押し出す。基地局7から押し出された上り滞留データは、移動機6に送信される(S4)。この結果、移動機6は、基地局7の下り滞留データ、交換機2から送信された下りデータの順にデータを受信する。
以上の通り、基地局4および中継局5に滞留したデータの転送処理を制御することにより、ハンドオーバー処理後の移動機6へのデータ送信を最適化することができる。
図8のBにおいて、中継局5は移動機6から交換機2へ上りデータ送信中に、中継局5から基地局7へのハンドオーバー処理をおこなう。移動機6から上りデータを送信中にハンドオーバーが発生した場合、中継局5に上りデータが滞留する。
上り滞留データは基地局4向けにシーケンス番号を変換しているため、そのまま基地局7に転送すると、転送後に移動機6から受信するデータのシーケンス番号と番号の順序が入れ替わる可能性がある。順序の入れ替わりを回避するため、中継局5は基地局4向けの上り滞留データのプロトコルおよびシーケンス番号を、移動機6から受信した時のプロトコルおよびシーケンス番号に変換する(S5)。
プロトコルおよびシーケンス番号の変換後、中継局5は基地局7に対し上り滞留データの転送を開始する(S6)。なお、基地局4は有線で交換機2と接続されているため、ハンドオーバー処理による基地局4での上りデータの滞留は発生しないものとする。
滞留データの転送処理完了後、中継局5は基地局7へ転送完了を通知する。中継局5から転送完了通知を受けた基地局7は、データ転送完了を交換機2および移動機6へ通知する。
基地局7からデータ転送完了通知を受けた移動機6は、交換機2との通信を再開する。移動機6は上りデータを基地局7へ送信する(S7)。基地局7はデータを受信すると、基地局7の記憶部に一時記憶された古い上り滞留データから順に交換機2へ送信する(S8)。この結果、交換機2は、基地局7の上り滞留データ、移動機6から送信された上りデータの順にデータを受信する。
以上の通り、基地局4および中継局5に滞留したデータの転送処理を制御することにより、ハンドオーバー処理後の交換機2へのデータ送信を最適化することができる。
図9は滞留データのデータ転送におけるシーケンス番号の変化を示すものである。図9のAは下り滞留データのシーケンス番号の変化を示す。図9のBは上り滞留データのシーケンス番号を示す。
図9のAにおいて、基地局4にはシーケンス番号SN=10、11、12の下り滞留データが存在している。中継局5にはシーケンス番号SN=98、99、100の下り滞留データが存在している。基地局4の下り滞留データは、中継局5に送信されると、シーケンス番号がふり直される(S50)。新しいシーケンス番号は、中継局5に滞留しているデータの後に続くように、SN=101、102、103となる。
中継局5は、SN=98〜103のデータを基地局7に転送する(S51)。基地局4の下り滞留データをいったん中継局5に送信し、シーケンス番号をそろえてから基地局7に転送することにより、基地局4および中継局5に別個に滞留したデータの前後関係を維持したまま、基地局7に転送することが出来る。
図9のBにおいて、中継局5に滞留する上り滞留データのシーケンス番号はSN=98、99、100である。このシーケンス番号は中継局5において、基地局4に送信するため、移動機6から受信した時と異なる番号に変換されたものである。
一方、移動機6から未送信のデータのシーケンス番号はSN=13、14、15である。よって中継局5のデータをそのまま基地局7に転送すると、中継局5の上り滞留データのシーケンス番号が、移動機6から未送信のデータのシーケンス番号よりも大きくなる。このため、中継局5の上り滞留データと移動機6から未送信のデータとの順序が逆転する。
データの逆転を防止するため中継局5は、移動機6から未送信のデータのシーケンス番号に基づいて、上り滞留データを基地局7に転送する前にシーケンス番号をSN=10、11、12にふり直す。中継局5はシーケンス番号をふり直した上り滞留データを基地局7に転送する(S52)。
上り滞留データを基地局7に転送した後、移動機6は基地局7へデータを送信開始する(S53)。これにより移動機6は、ハンドオーバー前のデータ順序を維持したまま、交換機2に対しデータ送信を再開することが出来る。
図10は移動機6が中継局5から基地局7へハンドオーバーする場合の無線通信システム1aのシーケンス図である。
移動機6は受信信号電力の測定値を中継局5に定期的に送信する(S10)。中継局5はハンドオーバー処理を行うか否かを判定する判定処理を実行する(S190)。判定の結果ハンドオーバーが必要と判断した場合、中継局5はハンドオーバー先のノード構成に応じて、ハンドオーバー処理を開始するためのハンドオーバー(HO)要求信号を出力する(S11)。中継局5からハンドオーバー要求信号を受信した基地局4は、ハンドオーバー処理を開始すると共に、ハンドオーバー要求信号を基地局7に送信する。
基地局7はハンドオーバー要求信号を受信すると、中継局5に滞留した滞留データを基地局7に転送するためのデータ転送用パスおよびチャネルを設定する(S12)。基地局7はデータ転送用パスおよびチャネルの設定が完了すると、基地局4にハンドオーバー応答信号を送信する(S13)。
基地局4はハンドオーバー応答信号を受信すると、滞留データ転送するためのデータ転送用パスおよびチャネルを設定する(S14)。基地局4はデータ転送用パスおよびチャネルの設定が完了すると、中継局5にハンドオーバー応答信号を送信する(S15)。
中継局5はハンドオーバー応答信号を受信すると、滞留データを転送するためのデータ転送用パスおよびチャネルを設定する(S16)。中継局5はデータ転送用パスおよびチャネルの設定が完了すると、移動機6の接続先を基地局7に切り替えるための無線チャネル再設定要求信号を移動機6に送信する(S17)。
基地局4はハンドオーバー応答信号を送信後、下り滞留データを中継局5に送信する(S19)。中継局5は基地局4から受信した下り滞留データのフォーマットおよびシーケンス番号を中継局5の下り滞留データに応じて変換する。また中継局5は、上り滞留データのシーケンス番号を移動機6の未送信データのシーケンス番号に基づいて変換する(S20)。
中継局5は無線チャネル再設定要求信号を送信後、中継局5に滞留する滞留データの最後のパケットデータのシーケンス番号を基地局7に通知する(S21)。シーケンス番号を受信した基地局7は、中継局5から受信する滞留データの転送監視処理を開始する。
中継局5はシーケンス番号を基地局7に通知した後、中継局5の滞留データを基地局7に転送開始する(S22)。滞留データを全て転送後、中継局5は滞留データの転送完了を示すEndMarkerを基地局7に送信する(S23)。基地局7はEndMarkerを受信することにより、中継局5から転送される滞留データの転送完了を検出する。
移動機6はハンドオーバー元の中継局5から無線チャネルの再設定要求信号を受信すると、ハンドオーバー先の基地局7と通信するための再設定処理を実行する(S18)。移動機6は再設定処理が完了すると、基地局7へ再設定処理が完了したことを示す再設定完了通知信号を送信する(S24)。
移動機6から無線チャネル再設定要求信号を受信すると基地局7は、移動機6から交換機2までのデータ伝送経路をデータ転送用パスから通常のデータ伝送パスに切り替える切り替え要求信号を交換機2に送信する(S25)。交換機2はデータ伝送経路をデータ転送用パスから通常のデータ伝送パスに切り替えたことを示す切り替え応答信号を基地局7に送信する(S26)。
リソース解放指示信号を移動機6から受信した基地局7は、交換機2および移動機6との通信を再開する(S32)。基地局7は移動機6から上りデータを受信すると、まず格納した上り滞留データを交換機2へ送信し、その後移動機6から受信した上りデータを交換機2へ送信する。
また基地局7は、データ転送用パスおよびチャネルを解放する(S27)。データ転送用パスおよびチャネルの解放後、基地局7はデータ転送用パスおよびチャネルの解放を指示するリソース解放指示信号を基地局4に送信する(S28)。
リソース解放指示信号を受信した基地局4は、データ転送用パスおよびチャネルを解放する(S29)。データ転送用パスおよびチャネルの解放後、基地局4はデータ転送用パスおよびチャネルの解放を指示するリソース解放指示信号を中継局5に送信する(S30)。中継局5はリソース解放指示信号を受信すると、データ転送用パスおよびチャネルを解放する(S31)。
以上の通り無線通信システム1aは、ハンドオーバー元の中継局5および基地局4に滞留したデータをハンドオーバー先の基地局7に転送完了後、交換機2と移動機6との通信を再開する。これにより無線通信システム1aは、データの並べ替えを発生させることなく、移動機の通信先である基地局および中継局の切り替えを行うことが出来る。
また、各ノードでデータ転送用パスおよびチャネルの解放処理をした後に他のノードにリソース解放指示信号を送信することにより、滞留データの転送処理後不要となったパスおよびチャネルを解放することが出来る。
図11は図10のシーケンス図における、ハンドオーバー元の中継局5の処理フローチャート図である。図11のフローチャートにおいて、シーケンス図と同一処理には同一の符号を付す。図11のフローチャートを用いて、中継局5における処理をさらに詳細に説明する。
中継局5は滞留データ転送用のパス設定が完了後(S16)、基地局4から送信される滞留データの格納を開始する(S19)。中継局5は滞留データの受信が完了すると(S19:YES)、ハンドオーバー処理前に移動機6から受信済みのデータの最終シーケンス番号SN1を参照する(S42)。移動機6から受信済みのデータの最終シーケンス番号SN1は、再送プロトコルであるRLCプロトコルに状態変数の形で記録されている。
中継局5は、記憶部50に滞留しているデータの最終シーケンス番号SN2を参照する(S43)。滞留データの最終シーケンス番号SN2は、RLCプロトコルにおける状態変数である。中継局5はSN1とSN2との差分を計算する(S44)。
中継局5は、記憶部50から上り滞留データを読み出す(S45)。中継局5は、読み出した上り滞留データから、交換機プロトコルであるIP/UDP/GTP−Uを除去する(S46)。中継局5は、交換機プロトコル除去後の残留データに対し、先程計算したSN1とSN2の差分に基づいてシーケンス番号を付け替える(S47)。以上の処理により、中継局5の上り滞留データは、移動機6から受信した際のデータ形式となる。
中継局5は滞留データを基地局7へ転送する(S22)。中継局5は滞留データの転送が完了すると(S49:YES)、EndMarkerを送信する(S23)。中継局5は、滞留データの転送完了後、不要となったデータ転送用のパスを解放する(S31)。
以上の通り中継局5は、ハンドオーバー元の基地局4および中継局5の両方に滞留したデータのプロトコルおよびシーケンス番号を変換し、ハンドオーバー先の基地局7へ転送することが出来る。
図12は無線通信システム1の一部である無線通信システム1bのブロック図である。無線通信システム1bは交換機2、ネットワーク網3、基地局4、8、中継局5、9、複数の移動機6を有する。図12において、図1と同一部材には同一番号を付し、その説明を省略する
本実施例では、中継局5により形成されるセル範囲に属する移動機6が、中継局9により形成されるセル範囲に移動した場合のハンドオーバー処理について説明する。
図13は図12の無線通信システム1bにおいてハンドオーバー処理が発生した場合の、各ノードでのデータ処理の概略図である。図13のAは交換機2から移動機6へデータを送信中にハンドオーバー処理が発生した場合の概略図である。図13のBは移動機6から交換機2へデータを送信中にハンドオーバー処理が発生した場合の概略図である。図13において図1と同一部材には同一番号を付し、その説明を省略する。
図13のAにおいて、中継局5は交換機2から移動機6へ下りデータを送信中に、中継局5から中継局9へのハンドオーバー処理をおこなう。下りデータ送信中にハンドオーバーが発生した場合、基地局4および中継局5にデータが滞留する。データの滞留は無線区間で発生する。基地局4に滞留しているデータのプロトコルと中継局5に滞留しているデータのプロトコルは異なる。滞留データ転送時のプロトコル変換処理を回避するため、基地局4の滞留データは中継局5に転送後、中継局5の滞留データと共に中継局9に転送される。
中継局5と中継局9は、ハンドオーバー処理前においてどこまでのデータを送受信しているか、ハンドオーバー処理後にどこから新規のデータかをデータに付されたシーケンス番号によって互いに通知し合う。シーケンス番号は各ノード間で独立に管理される。このため、異なるノード間のデータのシーケンス番号を比較しても、データの前後関係を把握することはできない。よって、ハンドオーバー処理発生時において、基地局間の滞留データ転送、中継局間の滞留データ転送、およびハンドオーバー処理後に交換機2から新規に受信するデータの受信のタイミング調整が必要となる。
図13のAを用い、下りデータ送信時のハンドオーバー処理の概略を説明する。ハンドオーバー処理が発生すると、基地局4は中継局5に対し下り滞留データの転送を開始する(S61)。下り滞留データの転送処理が終了した後、基地局4は転送完了を中継局5へ通知する。基地局4から通知を受けた中継局5は、中継局9に対し滞留データの転送を開始する(S62)。滞留データの転送処理が終了した後、中継局5は転送完了を中継局9へ通知する。
転送完了通知を受信した中継局9は、交換機2および移動機6へデータ転送完了を通知する。中継局9からデータ転送完了通知を受けた交換機2は、移動機6への送信を再開する。交換機2は下りデータを基地局8へ送信する。基地局8は受信した下りデータを中継局9へ送信する(S63)。中継局9は下りデータを受信すると、中継局9の記憶部に記憶された古い下り滞留データから順に移動機6へ送信する(S64)。この結果、移動機6は、中継局9の下り滞留データ、交換機2から送信された下りデータの順にデータを受信する。
以上の通り、基地局4および中継局5に滞留したデータの転送処理を制御することにより、ハンドオーバー処理後の移動機6へのデータ送信を最適化することができる。
図13のBにおいて、中継局5は交換機2へのデータ送信中に中継局5から中継局9へハンドオーバー処理をおこなう。移動機6から上りデータを送信中にハンドオーバーが発生した場合、中継局5に上りデータが滞留する。
図13のBを用い、上りデータ送信時のハンドオーバー処理の概略を説明する。ハンドオーバー処理が発生すると、中継局5は中継局9に対し上り滞留データの転送を開始する(S66)。なお、基地局4は有線で交換機2と接続されているため、ハンドオーバー処理に伴う上りデータの滞留は発生しないものとする。
上り滞留データの転送処理完了後、中継局5は中継局9へ転送完了を通知する。中継局5から転送完了通知を受けた中継局9は、データ転送完了を交換機2および移動機6へ通知する。
中継局9からデータ転送完了通知を受けた移動機6は、交換機2への送信を再開する。移動機6は上りデータを中継局9へ送信する(S67)。中継局9は上りデータを受信すると、中継局9の記憶部にある上り滞留データを古い順に基地局8へ送信する(S68)。基地局8は受信した上り滞留データを交換機2へ送信する。この結果、交換機2は、中継局9の上り滞留データ、移動機6から送信された上りデータの順にデータを受信する。
以上の通り、基地局4および中継局5に滞留したデータの転送処理を制御することにより、ハンドオーバー処理後の交換機2へのデータ送信を最適化することができる。
図14は滞留データのデータ転送におけるシーケンス番号の変化を示すものである。図14のAは下り滞留データのシーケンス番号の変化を示す。図14のBは上り滞留データのシーケンス番号を示す。
図14のAにおいて、基地局4にはシーケンス番号SN=10、11、12の下り滞留データが存在している。中継局5にはシーケンス番号SN=98、99、100の下り滞留データが存在している。基地局4の下り滞留データは、中継局5に送信されると、シーケンス番号がふり直される(S70)。新しいシーケンス番号は、中継局5に滞留しているデータの後に続くように、SN=101、102、103となる。
中継局5は、SN=98〜103のデータを中継局9に転送する(S71)。基地局4の下り滞留データをいったん中継局5に送信し、シーケンス番号をそろえてから中継局9に転送することにより、基地局4および中継局5に別個に滞留したデータの前後関係を維持したまま、中継局9に転送することが出来る。
図14のBにおいて、中継局5に滞留する上り滞留データのシーケンス番号はSN=98、99、100である。このシーケンス番号は中継局5において、基地局4に送信するため、移動機6から受信した時と異なる番号に変換されたものである。
一方、移動機6から未送信のデータのシーケンス番号はSN=13、14、15である。よって中継局5のデータをそのまま中継局9に転送すると、本実施例のように、中継局5の上り滞留データのシーケンス番号が、移動機6から未送信のデータのシーケンス番号よりも大きくなる場合がある。この結果、中継局5の上り滞留データと移動機6から未送信のデータとの順序が逆転する。
データの逆転を防止するため中継局5は、移動機6から未送信のデータのシーケンス番号に基づいて、上り滞留データを中継局9に転送する前にシーケンス番号をSN=10、11、12にふり直す。中継局5はシーケンス番号をふり直した上り滞留データを中継局9に転送する(S72)。
上り滞留データを中継局9に転送した後、移動機6は中継局9へデータを送信開始する(S73)。これにより移動機6は、ハンドオーバー前のデータ順序を維持したまま、交換機2に対しデータ送信を再開することが出来る。
図15は移動機6が中継局5から中継局9へハンドオーバーする場合の無線通信システム1bのシーケンス図である。
移動機6は受信信号電力の測定値を中継局5に定期的に送信する(S80)。中継局5はハンドオーバー(HO)処理を行うか否かを判定する判定処理を実行する(S190)。判定の結果ハンドオーバーが必要と判断した場合、中継局5はハンドオーバー先のノード構成に応じて、ハンドオーバー処理を開始するためのハンドオーバー(HO)要求信号を出力する(S81)。中継局5からハンドオーバー要求信号を受信した基地局4は、ハンドオーバー処理を開始すると共に、ハンドオーバー要求信号を基地局8に送信する。基地局4からハンドオーバー要求信号を受信した基地局8は、ハンドオーバー処理を開始すると共に、ハンドオーバー要求信号を中継局9に送信する。
中継局9はハンドオーバー要求信号を受信すると、中継局5に滞留した滞留データを中継局9に転送するためのデータ転送用パスおよびチャネルを設定する(S82)。中継局9はデータ転送用パスおよびチャネルの設定が完了すると、基地局8にハンドオーバー応答信号を送信する(S83)。
基地局8はハンドオーバー応答信号を受信すると、滞留データ転送するためのデータ転送用パスおよびチャネルを設定する(S84)。基地局8はデータ転送用パスおよびチャネルの設定が完了すると、基地局4にハンドオーバー応答信号を送信する(S85)。
基地局4はハンドオーバー応答信号を受信すると、滞留データ転送するためのデータ転送用パスおよびチャネルを設定する(S86)。基地局4はデータ転送用パスおよびチャネルの設定が完了すると、中継局5にハンドオーバー応答信号を送信する(S87)。
中継局5はハンドオーバー応答信号を受信すると、滞留データを転送するためのデータ転送用パスおよびチャネルを設定する(S88)。中継局5はデータ転送用パスおよびチャネルの設定が完了すると、移動機6の接続先を中継局9に切り替えるための無線チャネル再設定要求信号を移動機6に送信する(S103)。
基地局4はハンドオーバー応答信号を送信後、下り滞留データを中継局5に送信する(S89)。中継局5は基地局4から受信した下り滞留データのフォーマットおよびシーケンス番号を中継局5の下り滞留データに応じて変換する。また中継局5は、上り滞留データのシーケンス番号を移動機6の未送信データのシーケンス番号に基づいて変換する(S90)。
中継局5は無線チャネル再設定要求信号を送信後、中継局5に滞留する滞留データの最後のパケットデータのシーケンス番号を中継局9に通知する(S91)。シーケンス番号を受信した中継局9は中継局5から受信する滞留データの転送監視処理を開始する。
中継局5はシーケンス番号を中継局9に通知した後、中継局5の滞留データを中継局9に転送開始する(S92)。滞留データを全て転送後、中継局5は滞留データの転送完了を示すEndMarkerを中継局9に送信する(S93)。中継局9はEndMarkerを受信することにより、中継局5から転送される滞留データの転送完了を検出する。
移動機6はハンドオーバー元の中継局5から無線チャネルの再設定要求信号を受信すると、ハンドオーバー先の中継局9と通信するための再設定処理を実行する(S104)。移動機6は再設定処理が完了すると、中継局9へ再設定処理が完了したことを示す再設定完了通知信号を送信する(S94)。
移動機6から無線チャネル再設定要求信号を受信すると中継局9は、移動機6から交換機2までのデータ伝送経路をデータ転送用パスから通常のデータ伝送パスに切り替える切り替え要求信号を交換機2に送信する(S95)。交換機2はデータ伝送経路をデータ転送用パスから通常のデータ伝送パスに切り替えたことを示す切り替え応答信号を中継局9に送信する(S96)。
リソース解放指示信号を移動機6から受信した中継局9は、交換機2および移動機6との通信を再開する(S97)。中継局9は移動機6から上りデータを受信すると、まず格納した上り滞留データを交換機2へ送信し、その後移動機6から受信した上りデータを交換機2へ送信する。
また中継局9は、データ転送用パスおよびチャネルを解放する(S98)。データ転送用パスおよびチャネルの解放後、中継局9はデータ転送用パスおよびチャネルの解放を指示するリソース解放指示信号を基地局8に送信する(S99)。
リソース解放指示信号を受信した基地局8は、交換機2および移動機6との通信を再開するとともに(S105)、データ転送用パスおよびチャネルを解放する(S106)。データ転送用パスおよびチャネルの解放後、基地局8はデータ転送用パスおよびチャネルの解放を指示するリソース解放指示信号を基地局4に送信する(S107)。
リソース解放指示信号を受信した基地局4は、データ転送用パスおよびチャネルを解放する(S100)。データ転送用パスおよびチャネルの解放後、基地局4はデータ転送用パスおよびチャネルの解放を指示するリソース解放指示信号を中継局5に送信する(S101)。中継局5はリソース解放指示信号を受信すると、データ転送用パスおよびチャネルを解放する(S102)。
以上の通り無線通信システム1bは、ハンドオーバー元の中継局5および基地局4に滞留したデータをハンドオーバー先の中継局9に転送完了後、交換機2と移動機6との通信を再開する。これにより無線通信システム1bは、データの並べ替えを発生させることなく、基地局および中継局の切り替えを行うことが出来る。
また、各ノードでデータ転送用パスおよびチャネルの解放処理をした後に他のノードにリソース解放指示信号を送信することにより、滞留データの転送処理後不要となったパスおよびチャネルを解放することが出来る。
図16は図15のシーケンス図における、ハンドオーバー元の中継局5の処理フローチャート図である。図16のフローチャートにおいて、シーケンス図と同一処理には同一の符号を付す。図16のフローチャートを用いて、中継局5における処理をさらに詳細に説明する。
中継局5は滞留データ転送用のパス設定が完了後(S88)、基地局4から送信される滞留データの格納を開始する(S89)。中継局5は滞留データの受信が完了すると(S89:YES)、ハンドオーバー処理前に移動機6から受信済みのデータの最終シーケンス番号SN1を参照する(S192)。移動機6から受信済みのデータの最終シーケンス番号SN1は、再送プロトコルであるRLCプロトコルに状態変数の形で記録されている。
中継局5は、記憶部50に滞留しているデータの最終シーケンス番号SN2を参照する(S193)。滞留データの最終シーケンス番号SN2は、RLCプロトコルにおける状態変数である。中継局5はSN1とSN2との差分を計算する(S194)。
中継局5は、記憶部50から上り滞留データを読み出す(S195)。中継局5は、読み出した上り滞留データから、交換機プロトコルであるIP/UDP/GTP−Uを除去する(S196)。中継局5は、交換機プロトコル除去後の残留データに対し、先程計算したSN1とSN2の差分に基づいてシーケンス番号を付け替える(S197)。以上の処理により、中継局5の上り滞留データは、移動機6から受信した際のデータ形式となる。
中継局5は滞留データを中継局9へ転送する(S92)。中継局5は全ての滞留データの転送が完了するまで(S199:NO)、転送処理を継続する(S195〜S92)。中継局5は滞留データの転送が完了すると(S199:YES)、EndMarkerを送信する(S93)。中継局5は、滞留データの転送完了後、不要となったデータ転送用のパスを解放する(S102)。
以上の通り中継局5は、ハンドオーバー元の基地局4および中継局5の両方に滞留したデータのプロトコルおよびシーケンス番号を変換し、ハンドオーバー先の基地局8へ転送することが出来る。
図17は無線通信システム1bにおける、各ノードでのデータ処理の概略図である。図13とノード構成は同じであるが、図13ではハンドオーバー元で滞留データを1つにまとめてからハンドオーバー先に転送するのに対し、本実施例ではハンドオーバー元の基地局、中継局に滞留したデータをそれぞれ、ハンドオーバー先の基地局、中継局に転送する。滞留データをそれぞれ別個に転送することにより、滞留データを1つにまとめる場合に必要なプロトコル変換処理を無くすことが出来る。
図17のAは交換機2から移動機6へデータを送信中にハンドオーバー処理が発生した場合の概略図である。図17のBは移動機6から交換機2へデータを送信中にハンドオーバー処理が発生した場合の概略図である。図17において図1と同一部材には同一番号を付し、その説明を省略する。
図17のAにおいて、移動機6は交換機2からのデータ受信中に中継局5から中継局9へハンドオーバー処理をおこなう。交換機2から下りデータを送信中にハンドオーバーが発生した場合、基地局4および中継局5に下りデータが滞留する。データの滞留は無線区間で発生する。基地局4および中継局5に滞留した下りデータを下り滞留データと呼ぶ。基地局4に滞留している下りデータのプロトコルと中継局5に滞留している下りデータのプロトコルは異なる。データ転送におけるプロトコル変換処理を回避するため、基地局4の下り滞留データは基地局8に転送され、中継局5の下り滞留データは中継局9に転送される。
図17のAを用い、下りデータ送信時のハンドオーバー処理の概略を説明する。ハンドオーバー処理が発生すると、中継局5は中継局9に対し下り滞留データの転送を開始する(S111)。中継局5が下り滞留データの転送を開始後、基地局4は下り滞留データの転送を開始する(S112)。中継局5が先に転送処理を開始するのは、中継局と基地局の間が無線区間であるため、中継局間のデータ転送のほうが基地局間のデータ転送よりも時間がかかる可能性が高いためである。
滞留データの転送処理完了後、中継局5は転送完了を基地局8へ通知する。中継局5から転送完了通知を受け、かつ、基地局4から基地局8への下り滞留データ転送が完了している場合、基地局8は切り替え要求を交換機2および移動機6へ通知する。
基地局8から切り替え要求通知を受けた交換機2は、移動機6との通信を再開する。交換機2は下りデータを基地局8へ送信する(S113)。基地局8に送信された下りデータは、基地局8の記憶部にある下り滞留データを押し出す(S114)。基地局8から押し出された下り滞留データは、中継局9の記憶部にある下り滞留データを押し出す(S115)。この結果、移動機6は、中継局9の下り滞留データ、基地局8の下り滞留データ、交換機2から送信された下りデータの順にデータを受信する。
以上の通り、基地局4および中継局5に滞留したデータの転送処理を制御することにより、ハンドオーバー処理後の移動機6へのデータ送信を最適化することができる。
図17のBにおいて、移動機6は交換機2へのデータ送信中に中継局5から中継局9へハンドオーバー処理をおこなう。移動機6から上りデータを送信中にハンドオーバーが発生した場合、基地局4および中継局5に上りデータが滞留する。基地局4に滞留している上りデータのプロトコルと中継局5に滞留している上りデータのプロトコルは異なる。プロトコル変換処理を回避するため、基地局4の上り滞留データは基地局8に転送され、中継局5の上り滞留データは中継局9に転送される。
図17のBを用い、上りデータ送信時のハンドオーバー処理の概略を説明する。ハンドオーバー処理が発生すると、中継局5は中継局9に対し上り滞留データの転送を開始する(S116)。なお、基地局4は有線で交換機2と接続されているため、ハンドオーバー処理による上りデータの滞留は発生しないものとする。
滞留データの転送処理完了後、中継局5は基地局8へ通知する。中継局5から転送完了通知を受けた基地局8は、切り替え要求を交換機2および移動機6へ通知する。
基地局8から切り替え要求通知を受けた移動機6は、交換機2との通信を再開する。移動機6は上りデータを中継局9へ送信する(S117)。中継局9に送信された上りデータは、中継局9の記憶部にある上り滞留データを押し出す(S118)。中継局9から押し出された上り滞留データは、基地局8を経由して交換機2に送信される(S119)。この結果、交換機2は、中継局9の上り滞留データ、移動機6から送信された上りデータの順にデータを受信する。
以上の通り、基地局4および中継局5に滞留したデータの転送処理を制御することにより、ハンドオーバー処理後の交換機2へのデータ送信を最適化することができる。
図18は無線通信システム1bにおいて図17のデータ転送処理をする場合の第一のシーケンス図である。
移動機6は受信信号電力の測定値を中継局5に定期的に送信する(S120)。中継局5はハンドオーバー(HO)処理を行うか否かを判定する判定処理を実行する(S190)。判定の結果ハンドオーバーが必要と判断した場合、中継局5はハンドオーバー先のノード構成に応じて、ハンドオーバー処理を開始するためのハンドオーバー(HO)要求信号を出力する(S121)。中継局5からハンドオーバー要求信号を受信した基地局4は、ハンドオーバー処理を開始すると共に、ハンドオーバー要求信号を基地局8に送信する。基地局4からハンドオーバー要求信号を受信した基地局8は、ハンドオーバー処理を開始すると共に、ハンドオーバー要求信号を中継局9に送信する。
中継局9はハンドオーバー要求信号を受信すると、中継局5に滞留した滞留データを中継局9に転送するためのデータ転送用パスおよびチャネルを設定する(S122)。中継局9はデータ転送用パスおよびチャネルの設定が完了すると、基地局8にハンドオーバー応答信号を送信する(S123)。
基地局8はハンドオーバー応答信号を受信すると、滞留データ転送するためのデータ転送用パスおよびチャネルを設定する(S124)。基地局8はデータ転送用パスおよびチャネルの設定が完了すると、基地局4にハンドオーバー応答信号を送信する(S125)。
基地局4はハンドオーバー応答信号を受信すると、滞留データを転送するためのデータ転送用パスおよびチャネルを設定する(S126)。基地局4はデータ転送用パスおよびチャネルの設定が完了すると、中継局5にハンドオーバー応答信号を送信する(S127)。
基地局4はハンドオーバー応答信号を送信すると共に、基地局4に滞留する滞留データの最後のパケットデータのシーケンス番号(SN)を基地局8に通知する(S129)。シーケンス番号を受信した基地局8は基地局4から受信する滞留データの転送監視処理を開始する(S131)。
中継局5はハンドオーバー応答信号を受信すると、中継局5に滞留した滞留データを中継局9に転送するためのデータ転送用パスおよびチャネルを設定する(S128)。中継局5はデータ転送用パスおよびチャネルの設定が完了すると、移動機6の接続先を中継局9に切り替えるための無線チャネル再設定要求信号を移動機6に送信する(S130)。
中継局5は無線チャネル再設定要求信号を送信後、中継局5に滞留する滞留データの最後のパケットデータのシーケンス番号を中継局9に通知する(S132)。シーケンス番号を受信した中継局9は中継局5から受信する滞留データの転送監視処理を開始する(S133)。
中継局5はシーケンス番号を中継局9に通知した後、中継局5の滞留データを中継局9に転送開始する(S134)。滞留データを全て転送後、中継局5は滞留データの転送完了を示すEndMarkerを基地局8および中継局9に送信する(S135)。
中継局9はEndMarkerを受信することにより、中継局5から転送される滞留データの転送完了を検出する(S136)。中継局9は基地局4から基地局8への滞留データの転送処理が完了するまで待機する。
基地局4は滞留データを基地局8に転送開始する(S138)。滞留データを全て転送後、基地局4は滞留データの転送完了を示すEndMarkerを基地局8に送信する(S139)。
基地局8は基地局4の滞留データを受信完了後、基地局4からEndMarkerを受信する。基地局8は中継局5および基地局4の両方からEndMarkerを受信すると、全ての滞留データの転送が完了したことを示す転送完了通知信号を中継局9に送信する(S140)。
移動機6はハンドオーバー元の中継局5から無線チャネルの再設定要求信号を受信すると、ハンドオーバー先の中継局9と通信するための再設定処理を実行する(S137)。移動機6は再設定処理が完了すると、再設定処理が完了したことを示す再設定完了通知信号を中継局9へ送信する(S141)。
基地局8から転送完了通知信号を受信すると共に、移動機6から無線チャネル再設定要求信号を受信すると、中継局9は交換機2までのデータ伝送経路をデータ転送用パスから通常のデータ伝送パスに切り替える切り替え要求信号を基地局8および交換機2に送信する(S142)。交換機2および基地局8はデータ伝送経路をデータ転送用パスから通常のデータ伝送パスに切り替えたことを示す切り替え応答信号を中継局9に送信する(S143)。
リソース解放指示信号を受信した中継局9は、交換機2および移動機6との通信を再開する(S144)。中継局9は移動機6から上りデータを受信すると、まず格納した上り滞留データを基地局8へ送信し、その後移動機6から受信した上りデータを基地局8へ送信する。また中継局9は、基地局8から下りデータを受信すると、まず格納した下り滞留データを移動機6へ送信し、その後基地局8から受信した下りデータを移動機6へ送信する。
また中継局9は、データ転送用パスおよびチャネルを解放する(S145)。データ転送用パスおよびチャネルの解放後、中継局9はデータ転送用パスおよびチャネルの解放を指示するリソース解放指示信号を基地局8に送信する(S146)。
リソース解放指示信号を受信した基地局8は、交換機2および移動機6との通信を再開する(S147)。基地局8は交換機2から下りデータを受信すると、まず格納した下り滞留データを中継局9へ送信し、その後交換機2から受信した下りデータを中継局9へ送信する。また基地局8は、データ転送用パスおよびチャネルを解放する(S148)。データ転送用パスおよびチャネルの解放後、基地局8はデータ転送用パスおよびチャネルの解放を指示するリソース解放指示信号を基地局4に送信する(S149)。
基地局4はリソース解放指示信号を受信すると、データ転送用パスおよびチャネルを解放する(S150)。データ転送用パスおよびチャネルの解放後、基地局4はデータ転送用パスおよびチャネルの解放を指示するリソース解放指示信号を中継局5に送信する(S151)。
中継局5はリソース解放指示信号を受信すると、データ転送用パスおよびチャネルを解放する(S152)。以上の通り無線通信システム1bは本実施例において、ハンドオーバー元の中継局5および基地局4に滞留したデータをハンドオーバー先の中継局9および基地局8に転送完了後、交換機2と移動機6との通信を再開する。これにより無線通信システム1bは、データの並べ替えを発生させることなく、基地局および中継局の切り替えを行うことが出来る。
また、各ノードでデータ転送用パスおよびチャネルの解放処理をした後に他のノードにリソース解放指示信号を送信することにより、滞留データの転送処理後不要となったパスおよびチャネルを解放することが出来る。
図19は図18のシーケンス図における、ハンドオーバー先の基地局8の処理フローチャート図である。図19のフローチャートにおいて、第一のシーケンス図と同一処理には同一の符号を付す。図19のフローチャートを用いて、基地局8における処理をさらに詳細に説明する。
基地局8は滞留データ転送用のパス設定が完了後(S124)、基地局4から転送される滞留データの格納を開始する(S138)。基地局8はハンドオーバー元の基地局である基地局4から滞留データの転送完了を示すEndMarkerが送信されるのを待つ(S139)。基地局8はEndMarkerを受信すると(S139:YES)、ハンドオーバー先の中継局9へ転送完了通知信号を送信する(S140)。また基地局8は、ハンドオーバー元の中継局である中継局5から滞留データの転送完了を示すEndMarkerが送信されるのを待つ(S135)。
基地局8はハンドオーバー元の基地局4および中継局5の両方からEndMarkerを受信すると(S153:YES)、交換機2および移動機6との通信を再開する(S147)。また基地局8は、不要となったデータ転送用のパスを解放する(S148)。
以上の通り基地局8はハンドオーバー元の基地局4および中継局5の両方からEndMarkerを受信することにより、基地局4および中継局5の滞留データの転送完了を監視することが出来る。
図20は無線通信システム1bにおいて図17のデータ転送処理をする場合の第二のシーケンス図である。第二のシーケンス図において、図18の第一のシーケンス図と同一の処理ステップには同一符号を付し、その説明を省略する。
中継局5から中継局9への滞留データの転送において、基地局8はデータの転送完了を示すEndMarkerを中継局5から受信すると(S160)、中継局9への転送を保留する(S161)。基地局8はEndMarkerの受信により、中継局5から中継局9への滞留データの転送完了を検出する。
基地局8は基地局4から転送される滞留データを格納し(S138)、転送完了を示すEndMarkerを受信すると(S139)、中継局5から受信し保留していたEndMarkerを中継局9へ送信する(S162)。
以上の通り第二のシーケンス図における処理は、基地局4から基地局8へ転送されるEndMarkerをトリガにして中継局5から受信して基地局8に保持したEndMarkerを転送する。これにより中継局9は、中継局5および基地局4における滞留データの転送がすべて完了したことを認識することが出来る。
図21は無線通信システム1bにおいて図17のデータ転送処理をする場合の第三のシーケンス図である。第三のシーケンス図において、図18の第一のシーケンス図と同一の処理ステップには同一符号を付し、その説明を省略する。
中継局5から中継局9への滞留データの転送において、中継局9はデータの転送完了を示すEndMarkerを中継局5から受信すると(S170)、転送完了通知信号を基地局8へ送信する(S171)。また基地局4から基地局8への滞留データの転送において、基地局8はデータの転送完了を示すEndMarkerを基地局4から受信すると(S139)、転送完了通知信号を中継局9へ送信する(S172)。
以上の通り第三のシーケンス図における処理は、中継局間の滞留データ転送完了通知を受信した基地局8が、基地局間の滞留データ転送が完了次第、中継局9にデータ転送完了通知をする。これにより中継局9は、中継局5および基地局4における滞留データの転送がすべて完了したことを認識することが出来る。
図22は図21の第三のシーケンス図における、ハンドオーバー先の基地局8の処理フローチャート図である。図22のフローチャートにおいて、図21の第三のシーケンス図と同一処理には同一の符号を付す。図22のフローチャートを用いて、基地局8における処理をさらに詳細に説明する。
基地局8は滞留データ転送用のパス設定が完了後(S124)、基地局4から転送される滞留データの格納を開始する(S138)。基地局8はハンドオーバー元の基地局である基地局4から滞留データの転送完了を示すEndMarkerが送信されるのを待つ(S139)。基地局8はEndMarkerを受信すると(S139:YES)、ハンドオーバー先の中継局9へ転送完了通知信号を送信する(S172)。また基地局8は、ハンドオーバー元の中継局である中継局5から滞留データの転送完了を示す転送完了通知信号が送信されるのを待つ(S171)。
基地局8は基地局4からのEndMarkerの受信、および中継局9からの転送完了通知信号の受信の両方の受信が完了すると(S173:YES)、交換機2および移動機6との通信を再開する(S147)。また基地局8は、不要となったデータ転送用のパスを解放する(S148)。
以上の通り基地局8は基地局4から送信されるEndMarker、および中継局9から送信される転送完了通知信号の両方を受信することにより、基地局4および中継局5の滞留データの転送完了を監視することが出来る。
1、1a、1b 無線通信システム
2 交換機
3 ネットワーク網
4、7、8 基地局
5、9 中継局
6 移動機
20 基地局処理部
21 無線インターフェース部
22 変復調部
23 無線プロトコル処理部
24 交換プロトコル処理部
25 交換機ゲートウェイ
26 中継ゲートウェイ
27 交換インターフェース部
28 転送制御部
29 記憶部
30 呼制御部
31 装置制御部
40 基地局処理部
41、47 無線インターフェース部
42、46 変復調部
43、45 無線プロトコル処理部
44 交換プロトコル処理部
48 転送制御部
49、50 記憶部
51 呼制御部
52 装置制御部
53 移動機処理部

Claims (3)

  1. 交換機に有線接続された第1基地局、及び移動機と無線通信を行う第1中継局を含む無線通信システムを用いた無線通信方法であって、
    第1シーケンス番号を有する第1データを前記第1基地局から前記第1中継局へ転送する工程と、
    前記第1シーケンス番号を第2シーケンス番号に変更して前記第1データに付して前記第1中継局に格納する工程と、
    ハンドオーバー先となる第1ノードを決定する工程と、
    前記第1ノードが、前記交換機に有線接続された第2基地局である場合は、第3シーケンス番号が付された第2データを前記第1基地局から前記第1中継局へ転送し、前記第3シーケンス番号を、前記第2シーケンス番号に連続する第4シーケンス番号に変更し、前記第2シーケンス番号が付された前記第1データと、前記第4シーケンス番号が付された前記第2データとを、前記第2基地局へ転送する工程と
    を有することを特徴とする無線通信方法。
  2. 前記第1ノードが、前記交換機に有線接続された前記第2基地局と、前記第2基地局と無線通信を行う第2中継器を含む場合は、前記第3シーケンス番号が付された前記第2データを前記第1基地局から前記第1中継局へ転送し、前記第3シーケンス番号を前記第2シーケンス番号に連続する前記第4シーケンス番号に変更し、前記第2シーケンス番号が付された前記第1データと、前記第4シーケンス番号が付された前記第2データを、前記第2中継局へ転送する工程を有することを特徴とする請求項1に記載の無線通信方法。
  3. 第5シーケンス番号が付された第3データを前記移動機から前記第1中継局へ転送する工程と、
    前記第5シーケンス番号を第6シーケンス番号に変更して前記第3データに付して前記第1中継局に格納する工程と、
    ハンドオーバー先となる第2ノードを決定する工程と、
    前記第6シーケンス番号を前記第5シーケンス番号に戻し、前記第3データに付して前記第1中継局から前記第2ノードへ転送する工程と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載の無線通信方法。
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