JPWO2010143428A1 - 基地局制御装置および携帯端末 - Google Patents

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Abstract

HeNB−GW(120)は、複数のCSGセルを含むネットワークに適用され、携帯端末(140)によるアクセスが許可されたCSGセルのCSG識別情報を記憶した許可CSG−IDリスト記憶部(425)と、CSGセル識別情報に対応するPCIを記憶したHeNB情報記憶部と、携帯端末(140)の位置を特定する情報を受信する位置情報受信部(412)と、許可CSG−IDリスト記憶部(425)から、携帯端末(140)がアクセス可能なCSGセルを読み出し、読み出したCSGセルのうちで、携帯端末(140)が存在するCSGセルの所定の範囲内にある隣接CSGセルのPCIをHeNB情報記憶部430から読み出し、携帯端末(140)がアクセス可能なPCIリストを生成するPCIマッピング部(420)と、アクセス可能なPCIリストを携帯端末(140)に通知するHeNB管理部(410)とを備える。これにより、アクセスが許可されたCSGセルに迅速に接続できるようにした基地局制御装置を提供する。

Description

関連する出願
本出願では、2009年6月12日に日本国に出願された特許出願番号2009−141662の利益を主張し、当該出願の内容は引用することによりここに組み込まれているものとする。
本発明は、データ通信ネットワークに関し、より詳細には、移動体通信システムにおける識別情報モビリティ管理に関する。
移動体通信システム(例えば、3GPPロングタームエボリューション(LTE)においては、携帯端末は1つのセルから他のセルへのハンドオーバを行うことで移動制御を行っており、この移動制御に対応する必要がある。これには、マクロセル間、CSG(Closed Subscriber Group)セル間、および、マクロセルとCSGセルとの間のハンドオーバが含まれる。CSGセルの場合、基地局(例えばホーム基地局(Home eNodeB:以下「HeNB」ともいう)は、基地局間または基地局とマクロセル基地局(例えば、eNodeB)との間で直接のインタフェース(例えば、[3GPP TS36.300]で定義されているX2インタフェース)を持たない場合がある。このような場合、コアネットワーク(すなわちモビリティマネージメントエンティティ(Mobility Management Entity:以下「MME」という))を介したS1ハンドオーバのみが実現可能である。
無線リンク障害(Radio Link Failure:以下「RLF」という)が発生した場合、携帯端末はRRC接続再確立手順を行って接続の回復を試みることになる。RRC接続再確立手順が失敗すると、携帯端末は非アクセス層(Non Access Stratum:以下「NAS」という)の回復手順を採用することになる。
3GPP TS23.401 SAE 3GPP TS36.331 RRCプロトコル 3GPP TS36.304 IDLEモード 3GPP TS24.301 NAS
CSGセル配備の性質上、CSGセルへのハンドオーバ時のRLFの発生率は通常のマクロセルへのハンドオーバ時よりもはるかに高い。これは以下の理由による。CSGセルはカバー範囲が狭いため、途切れないハンドオーバを行うにはハンドオーバの準備を迅速に行う必要がある。しかし、X2インタフェースがないと、通常は基地局間の信号送信遅延が長くなり、その結果、携帯端末はハンドオーバを始動するハンドオーバコマンドを受信することができなくなる。また、CSGアクセス制御処理のために、さらなるハンドオーバ準備遅延が発生する可能性がある。
RRC接続再確立処理中、携帯端末は既存のセル選択処理を使用して準備未完了のCSGを選択することがあり、その結果、RRC接続再確立に失敗することがある。これは、ユーザ装置(User Equipment:UE)コンテキストを有する準備完了セルに対してのみ、RRC接続再確立手順を行うことができるためである。ここで、UEコンテキストは、UEセキュリティ関連情報、UEサービス関連情報、UE RRC/RDCP/RLC/MAC設定などから成る。
RRC接続再確立失敗の場合には、NASによる回復処理が始動される。しかし、NASによる回復処理には時間がかかる場合があるので、最終的にはサービスが中断することがある。例えば、携帯端末が、アクセスを許可されているCSGセルリスト内のCSGセルを選択したとしても、そのセルがUEコンテキストを持っていない場合がある。これは、携帯端末が接続している基地局が他の基地局にUEコンテキストを送る等の準備がなされないと、他の基地局がUEコンテキストを持つことができないためである。
この問題に対処するために、いくつかの技術を採用することができる。例えば、携帯端末に、以前使用されていたCSGセルのみを選択させるようにすることができる。しかし、これは円滑なハンドオーバを保証せず、以前のCSGセルがRRC接続再確立に適したセルとならない可能性がある。
本発明は、上記背景に鑑み、携帯端末を、アクセスが許可されたCSGセルに迅速に接続できるようにした基地局制御装置を提供することを目的とする。
本発明の基地局制御装置は、複数のCSGセルを含むネットワークに適用される基地局制御装置であって、携帯端末によるアクセスが許可されたCSGセルのCSG識別情報を、前記携帯端末に関連付けて記憶したアクセス許可情報記憶部と、CSGセル識別情報に対応する物理セルIDを記憶したCSGセル情報記憶部と、携帯端末が位置するCSGセルを特定する情報を受信する位置情報受信部と、前記アクセス許可情報記憶部から、前記携帯端末がアクセス可能なCSGセルを読み出し、読み出したCSGセルのうちで、前記携帯端末が存在するCSGセルの所定の範囲内にある隣接CSGセルの物理セルIDを前記CSGセル情報記憶部から読み出し、携帯端末がアクセス可能な物理セルIDリストを生成するマッピング部と、アクセス可能な物理セルIDリスト(Accessible Physical Cell ID List:以下「A−PCIリスト」という)を携帯端末に通知する通知部とを備える。
なお、基地局制御装置は、ネットワークアーキテクチャに応じて異なるネットワーク要素により実現できる。例えば、(1)コアネットワークの制御プレーン(control-plane)装置(すなわちMME)とHeNB−GWを有するネットワークでは、MMEまたはHeNB−GWのいずれか、または両方により実現できる。(2)コアネットワークの制御プレーン(control-plane)装置(すなわちMME)とCSGセルのHeNBからなるネットワークでは、MMEにより実現できる。
本発明によれば、携帯端末は、CSG識別情報を含むシステム情報を受信することなく、A−PCIリスト情報に基づいて、アクセス許可されたCSGセルを確認することができ、携帯端末のアクセス確認に要する時間を低減することができるというすぐれた効果を有する。
以下に説明するように、本発明には他の態様が存在する。したがって、この発明の開示は、本発明の一部の提供を意図しており、ここで記述され請求される発明の範囲を制限することは意図していない。
図1は、携帯端末がA−PCIリストを取得する動作を示す図 図2は、本実施の形態が適用される移動体通信システムのアーキテクチャを示す図 図3Aは、アクセス許可されたCSGセルのCSG−IDのテーブルの例を示す図 図3Bは、CSG−IDリストの例を示す図 図3Cは、位置情報によって絞り込みを行ったCSG−IDリストを示す図 図3Dは、アクセス可能な物理セルIDを示す図 図4は、携帯端末がアクセス可能PCIリストパラメタを使用する動作シーケンスを示す図 図5は、MMEのアーキテクチャの一例を示す図 図6は、MMEが選択CSG−IDを決定するための動作を示す図 図7は、HeNB−GWのアーキテクチャの一例を示す図 図8は、HeNB−GWがアクセス可能PCIリストパラメタを決定するための動作を示す図 図9は、携帯端末のアーキテクチャの一例を示す図 図10は、携帯端末がアクセス可能PCIリストを使用する動作を示す図 図11は、本実施の形態が適用されるシステムアーキテクチャの別の例を示す図 図12は、本実施の形態の動作シーケンスの例を示す図 図13は、MMEのアーキテクチャの一例を示す図 図14は、MMEがアクセス可能PCIリストパラメタを決定する動作の例を示す図 図15Aは、A−PCIリストの例を示す図 図15Bは、A−PCIリストの別の例を示す図 図16は、セルが準備完了か否かを携帯端末が判定するために使用する動作の例を示す図 図17は、共通のアクセス可能PCIリストを使用する実施の形態の信号送信シーケンスを示す図 図18は、携帯端末が共通のアクセス可能PCIリストを使用する動作の例を示す図 図19は、携帯端末が好ましい通知CSGセルパラメタを決定する動作の一例を示す図 図20は、第6の実施の形態の動作シーケンスを示す図 図21は、M2Mの場合の動作を示す動作シーケンスを示す図 図22は、A−PCIリスト情報を使用するサービス・アプリケーション毎に作成し、端末に提供する動作を示す動作シーケンス図 図23は、携帯端末からの情報を用いて複数のA−PCIリスト情報作成を制限する動作を示す動作シーケンス図 図24は、A−PCIリストをセル選択・セル再選択以外に使用する動作を示す動作シーケンス図
以下に、本発明の詳細な説明を述べる。以下に説明する実施の形態は本発明の単なる例であり、本発明が様々な態様に変形することができる。従って、以下に開示する特定の構成および機能は、請求の範囲を限定するものではない。
以下、本発明の実施の形態の基地局制御装置および携帯端末について図面を参照しながら説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、サービスセッション確立処理時に携帯端末140がA−PCIリストを取得する動作シーケンスを示す図である。図2は、本実施の形態を適用可能な移動体通信システム100を示す図である。最初に、図2を参照して、移動体通信システム100について説明する。
移動体通信システム100は、CSGセルを提供するHeNB130,150と、インタフェース135,155を介してHeNB130,150と通信可能な携帯端末140とを有している。HeNB130,150は、HeNBゲートウェイ(以下、「HeNB−GW」という)120を介して通信事業者のコアネットワーク、例えばMME110等の他のノードに接続されている。HeNB130,150はインタフェース125,145を介してHeNB−GW120に接続され、HeNB−GWによって連係制御される。MME110は、インタフェース115を介してHeNB−GW120に接続されている。本実施の形態では、HeNB−GW120が「基地局制御装置」に該当する。なお、携帯端末140は、HeNB130,150とは同時に接続するのではなく、インタフェース135を介してHeNB130と接続、またはインタフェース155を介してHeNB150と接続という切り替えを行う。
図2に示すように、携帯端末140は、当初、リンク135を介して移動元のHeNB(以下「s_HeNB」という)130と通信している。s_HeNB130は、HeNB−GW120を介して通信事業者のサービスを携帯端末140に提供する。
制御プレーンとしては、HeNB−GW120は、通信事業者のコアネットワーク制御要素であるMME110に接続する。MME110は、携帯端末140のアクセス制御を管理する。すなわち、MME110は、CSGセル基地局のうちのどのCSGセルに対して携帯端末140のアクセスが許可されているか判定する。なお、HeNB−GW120は、場合によっては存在しないこともある。その場合、HeNB130,150は、直接、または他の要素を介してMME110に接続する。
図1を参照して、携帯端末140がA−PCIリストを取得する動作について説明する。携帯端末はs_HeNB130の圏内にあり呼接続処理が起動された場合に、非特許文献1に規定されているサービス要求と同様のサービス要求をs_HeNB130に送信し(S10)、サービスセッションを開始する。s_HeNB130は、サービス要求を受信すると、その携帯端末140に対応する適切なMME110を選択する。s_HeNB130は、選択したMME110にサービス要求を送信するため、HeNB−GW120にサービス要求を転送する(S12)。このとき、s_HeNB130は、サービス要求にセルの位置情報を付加する。
当業者に明らかなように、セルの位置情報の形態は、実施態様によって異なる。例えば、セルの位置情報は、s_HeNB130のGPS(Global Positioning System)パラメタとすることができる。s_HeNB130付与された都市位置情報、または、セルのグローバル固有識別子、例えばECGIをセルの位置情報として用いることもできる。
当業者には明らかなことであるが、MME110の選択は、s_HeNB130ではなく、HeNB−GW120が行ってもよい。その場合、s_HeNB130は、単に携帯端末140から受信したサービス要求をHeNB−GW120に転送し、HeNB−GW120がサービス要求の送信先として適切なMME110を決定する。
HeNB−GW120は、転送されるメッセージ内のセル位置情報をHeNB−GW120の位置情報に置き換える。HeNB−GW120の位置情報としては、MME110が認識可能な地域情報、例えばトラッキングエリア識別子(Tracking Area Identifier:以下「TAI」という)を用いる。HeNB−GW120は、サービス要求を受信すると、受信したサービス要求を対応するMME110に転送する(S14)。なお、MME110が、s_HeNB130が付加したセルの位置情報をそのまま解釈可能な場合には、HeNB−GW120は置き換えを行わず、その情報をそのまま送信することも可能である。
CSGアクセス制御の方法によっては、HeNB−GW120が携帯端末140の検証を行ってもよい。この場合、HeNB−GW120は、携帯端末140のCSGセルに対するアクセスが許可されていないと判断すると、s_HeNB130にエラーメッセージを返送する。
MME110は、サービス要求を受信すると、非特許文献1に規定されているサービス制御動作に対応するサービス制御動作を行う。MME110は、携帯端末140の加入状況に基づいて、携帯端末140がセルへのアクセスを許可されているか否かを調べる検査(CSG用のアクセス制御)も行う。
これらの通常の動作の後、MME110は、サービス要求の送信元の携帯端末によるアクセスが許可されているCSGセルのCSG−IDを選択する(S16)。図3Aは、携帯端末毎にアクセスが許可されたCSGセルのCSG−IDのテーブルの例を示す図である。MME110は、このテーブルから、携帯端末140に対応するCSG−IDリストを読み出す。図3Bは、IDが「U001」の携帯端末140についてアクセスが許可されたCSG−IDのリストの例を示す図である。
MME110は、選択されたCSG−IDのリストをサービス要求に対する応答、例えば初期コンテキスト確立要求と共に、HeNB−GW120に送信する(S18)。例えば、ID「U001」の携帯端末140に対応して、図3Bに示すリストを送信する。
HeNB−GW120は、選択されたCSG−IDリストを受信すると、CSG−IDからPCIへのマッピングを行い、A−PCIリストを生成する(S20)。A−PCIリストは、携帯端末140がアクセス許可されているCSGセルの物理層セル識別子(Physical Cell Identifier:以下「PCI」という)のリストである。例えば、このリストに含まれるセルを配下に持つ基地局は、携帯端末140の受信品質が劣化した際に、s_HeNB130によってUEコンテキストが渡され、RRC再接続処理が可能になる。
ここで、HeNB−GW120がPCIマッピングを行う詳細な処理の一例を説明する。HeNB−GW120は、様々な段階において収集した情報に基づいて、PCIマッピングを行う。また、携帯端末140がどのセルにアクセスすることができるかを識別するために、選択CSG−IDの代わりにCGI(セルグローバルID)リストを使用することもできる。
例えば、各HeNB130,150は、HeNB−GW120に登録するために、そのHeNB130,150がサポートするCSG−IDを提供する。これにより、HeNB−GW120は、CSG−IDとそれらのCSG−IDに対応するHeNB130,150のリストを作成することができる。それと同時に、HeNB130,150は、対応する位置情報もHeNB−GW120に提供する。HeNB−GW120は、HeNB130,150の位置情報を記憶しておく。
HeNB−GW120は、上記のようにして取得したHeNB130,150に関する情報を調べ、MME110から送信されたメッセージに示されたCSG−IDリストにあるHeNBを検索する。HeNB−GW120は、さらに、位置情報を調べることによって、検索されたHeNBから、携帯端末140の近傍にあるHeNBへの絞り込みを行う。携帯端末140の現在位置の近傍にあるか否かは、携帯端末140のサービス提供HeNB130の位置に基づいて求めることができる。HeNBの位置の情報としては、例えば、TAIなどを用いてもよいし、ECGIを用いてもよいし、各HeNBのGPS測定結果をHeNB−GW120を保有することになっていてもよい。当業者には明らかなように、この選択は他の基準、例えばCSG間の関係、すなわちCSGが同じ上位グループに属しているか否か、または事前定義された通信事業者のローミング契約などに基づいて行うこともできる。図3Cは、図3Bに示したCSG−IDリストを位置情報によって絞り込みを行ったCSG−IDリストである。
次に、HeNB−GW120は、選択したHeNB130,150のPCIを入手する。図3Dは、図3Cに示すCSG−IDリストに示されるCSGセルの基地局の物理セルIDを示す図である。これがA−PCIリストである。これらのHeNB130,150が使用するPCIは、例えば、HeNB登録処理時にHeNB130,150から提供され、HeNB−GW120が格納しておくことができる。HeNB−GW120にPCIがない場合、HeNB−GW120はそれらのHeNB130,150に問い合わせて使用PCIの入手を試みる。なお、A−PCIリストとしてはCSG IDを含まず、PCIのみとすることも可能である。
当業者に明らかなように、選択されたCSG−IDリストをA−PCIリストにマップする方法は他にも考えられる。これは発明の一般的原理には影響を及ぼさない。
HeNB−GW120は、転送された初期コンテキスト確立要求メッセージと共に、A−PCIリストをs_HeNB130に送信する(S22)。s_HeNB130は、初期コンテキスト確立要求を受信すると、A−PCIリストを格納し、非特許文献2に規定されているように、携帯端末140に対して無線ベアラ確立を開始する(S24)。この無線ベアラ確立には、非特許文献2に規定されているRRC接続リコンフィグレーション(RRC Connection Reconfiguration)メッセージを用いることができる。s_HeNB130は、携帯端末140への無線ベアラ確立メッセージにA−PCIリストを挿入する。
携帯端末140は、無線ベアラ確立メッセージを受信すると、A−PCIリストを格納し、無線ベアラ確立に必要な動作を行う。無線ベアラ確認に必要な動作としては、例えば非特許文献2に規定されているような、s_HeNB130へのRRC接続リコンフィグレーション完了(RRC Connection Reconfiguration Complete)メッセージの送信がある。
当業者に明らかなように、この処理に伴うその他の動作、例えば非特許文献1のUEによるサービス要求手順に定義されている動作もあるが、上記のシーケンスではすべてのステップを示しているわけではない。これらの他の動作ステップが本発明の一般的原理に影響しないことは、当業者に明らかである。
上記の説明では、A−PCIリストの生成と携帯端末140への送信を例示するために、携帯端末140によって始動されるサービス要求手順を用いている。他の手順として、携帯端末140から送信されたTAU(トラッキングエリア更新)メッセージに、「アクティブ」フラグが設定されて、通信を行う場合にも、トラッキングエリア更新処理時にA−PCIリストの生成を行うことができる。なお、「アクティブ」フラグが設定されていない場合に、携帯端末140に対してA−PCIリストを通知することも可能である。
A−PCIリストは、携帯端末140が接続しているセルに関連する。従って、ハンドオーバ動作が行われるときに、A−PCIリストを更新し、携帯端末140とそれに対応する新しいHeNB130,150に送信することも考えられる。この更新処理は、新しいHeNB130,150に送信されるハンドオーバ要求メッセージによって開始でき、A−PCIリストを、非特許文献2に規定されているハンドオーバを指示するRRC接続リコンフィグレーション(RRC Connection Reconfiguration)メッセージを用いて、携帯端末140に更新することができる。
ネットワークから、許可されたCSGセルの新たな情報が通知されたときに、HeNB−GW120が新しいA−PCIリストを生成し、s_HeNB130を通じて、携帯端末140に通知することができることは、当業者に明らかである。これは、RRC接続リコンフィグレーションメッセージを使用して、例えば測定設定(Measurement Configuration)として行うことができる。
図4を参照しながら、携帯端末140がA−PCIリストを使用して接続を回復する動作シーケンスについて説明する。図4に示されているように、s_HeNB130はRRC接続リコンフィグレーションメッセージによってA−PCIリストを携帯端末140に送信する(S30)。このRRC接続リコンフィグレーションメッセージは、サービス要求によって始動するか、またはs_HeNB130が測定構成の一部として開始することができる。
携帯端末140は、RRC接続リコンフィグレーションメッセージを受信すると、その後の使用のためにA−PCIリストを格納する。当業者に明らかなように、携帯端末140は、受信したRRC接続リコンフィグレーションメッセージに基づいて、他の必要な動作を行うこともできる。しかし、これは本発明の一般的原理には影響を及ぼさない。
しばらくして、携帯端末140は、無線リンク障害を検出する。例えば、携帯端末140は、s_HeNB130のカバー範囲から出て、t_HeNB150のカバー範囲に入る。その場合、非特許文献2で規定されているように携帯端末140がs_HeNB130との接続を所定の時間内に回復できない場合、携帯端末140は無線リンク障害を検出することになる(S32)。
その場合、携帯端末140は、ステップS30で取得したA−PCIリストを使用して、セル選択手順を開始する。携帯端末140はA−PCIリスト内のセルを優先してセル選択を実施する(S38)。
本例では、A−PCIリストにt_HeNB150のCSGセルが含まれているため、携帯端末140は、RRC接続再確立のためにt_HeNB150を選択し、非特許文献2に規定されているようにRRC接続再確立処理を実施する(S40)。
当業者に明らかなように、携帯端末140からのRRC接続再確立要求によって、t_HeNB150はA−PCIリストの更新を実施できる。t_HeNB150は、セル準備処理の一部として、この動作を実施することもできる(S36)。その場合、t_HeNB150は、新しいA−PCIリストをRRC接続再確立メッセージと共に携帯端末140に送る(S42)。
図5は、本発明を実施するMME110のアーキテクチャが示されている。図5に示すように、MME110は、CSGリスト管理部310とモビリティ管理部320とを有する。
モビリティ管理部320は、携帯端末140とMME110との間のモビリティ管理関連のメッセージを処理する。両者の間で使用されるプロトコルは、非特許文献4に規定されている。
CSGリスト管理部310は、CSGセルへの携帯端末140のアクセス制御を行う。例えば、携帯端末140からCSGセルを介してNAS手順が開始されると、モビリティ管理部320はCSGリスト管理部310に、図3Aに示すような加入プロファイルに基づいて、携帯端末140による当該CSGセルへのアクセスが許可されているか否か問い合わせる。
それと同時に、CSGリスト管理部310は、携帯端末140によるアクセスが許可されたCSGセルのCSG−IDを選択する。CSGリスト管理部310は、選択されたCSG−IDリストを、インタフェース315を介してモビリティ管理部320に出力する。次に、図1に示すようにモビリティ管理部320は、この選択CSG−IDリストをHeNB−GW120に転送する(図1、S18参照)。
図6は、CSGリスト管理部310の動作の一例を示す図である。図6に示されているように、CSGリスト管理部310は、モビリティ管理部320から携帯端末140の位置更新を通知される(S50)。
モビリティ管理部320は、例えば、携帯端末140のサービス提供セルの変更を検出したときに、CSGリスト管理部310に通知することができる。例えば、大学構内や事務所などで携帯端末140がサービス提供セルのCSG−IDを変更せずに位置を変えた場合、隣接するアクセス可能CSGセルが変更されないため同じ選択CSG−IDリストが再使用されることがある。モビリティ管理部320の動作は運用によって異なり、そのことは本発明の一般的原理には影響を与えない。
CSGリスト管理部310は、携帯端末140の位置の変化を通知されると、携帯端末140の新しいサービス提供セルのCSG−IDまたはCGIの取得を試みる(S52)。新しいCSG−ID等の情報は、モビリティ管理部320が提供することができる。
CSGリスト管理部310は、さらに、許可CSGリストで携帯端末140の加入情報を取得する(S54)。この情報は、MME110に格納されている携帯端末140コンテキストの一部である。加入情報を取得できない場合、MME110は、通信事業者のコアネットワーク、例えばHSSの加入データベースから加入情報を取得する必要がある。
次に、CSGリスト管理部310は、携帯端末140の新しい位置のCSG−IDに対してアクセス制御を行うと共に、既知のシステム情報、例えばローミング契約、CSG−ID間の関係などに基づいて携帯端末がアクセス可能なCSG−IDリストを生成する(S56)。
CSGリスト管理部310は新しいCSG−IDリストをモビリティ管理部320に送る(S58)。モビリティ管理部320は、このCSG−IDリストを、S1AP(S1 Application Protocol)メッセージを使用してHeNB−GW120に送信する。
当業者に明らかなように、CSGリスト管理部310は、CSG−IDリストの生成の際に、例えば携帯端末140の位置、時刻、システムの負荷状態、システムにアクセスするコストなどの他の情報も考慮に入れることができる。
図7は、本実施の形態のHeNB−GW120のアーキテクチャの一例を示す図である。図7に示すように、HeNB−GW120は、HeNB管理部410と、PCIマッピング部420と、MME110から受信した許可されたCSGセルのリストを記憶する許可CSG−IDリスト記憶部425と、HeNB130,150のデータを記憶したHeNB情報記憶部430とを有している。
HeNB管理部410は、HeNB130,150とMME110との接続を管理する。これには、HeNB130,150の登録および検証/認証と、HeNB130,150とMME110との間のS1インタフェースの確立が含まれる。HeNB管理部410は、HeNB130,150とMME110との間のメッセージ交換を傍受することもできる。HeNB管理部410は、HeNB130,150から携帯端末140の存在するセル位置情報を受信する位置情報受信部412を有している。
PCIマッピング部420は、MME110から渡されたCSG−IDリストから、携帯端末140が現在のロケーションでアクセス可能なCSGセルを絞り込み、絞り込まれたCSGセルのCSG−IDをPCIにマッピングする。PCIマッピング部420は、HeNB情報記憶部430に格納されているHeNB130,150に関する情報に基づいてマッピングを行う。HeNB情報記憶部430には、配下のHeNB130,150の物理セルIDのほか、HeNB130,150の位置情報などが含まれている。
HeNB−GW120は、HeNB130,150に関する情報がHeNB情報記憶部430に記憶されていない場合、HeNB−GW120が対応するHeNB130,150に、そのPCIを問い合わせる。
図8は、PCIマッピング部420が選択CSG−IDリストをPCIリストにマップする動作の一例を示す図である。図8に示すように、PCIマッピング部420は、携帯端末140のモビリティに関するトリガを受信する(S60)。このトリガは、例えば、MME110からの新しいS1初期コンテキスト確立要求、または、MME110から着信するハンドオーバ関連メッセージ、あるいは、HeNB間の内部のハンドオーバ関連メッセージによって発生させることができる。
トリガを受信すると、PCIマッピング部420は、携帯端末140によるアクセスが許可されたCSGセルのCSG−IDリストを取得する。このCSG−IDリストは、携帯端末140のモビリティ管理のためのメッセージの一部としてMME110から提供される。
次に、PCIマッピング部420は、選択CSG−IDリスト内のCSGセルの中から、携帯端末140の現在位置付近に存在するHeNB130,150を抽出する(S64)。この際に用いるHeNB位置情報は、HeNB−GW120に対するHeNB登録処理によって入手することができ、HeNB情報記憶部430に記憶されている。入手不能な場合、HeNB−GW120は、HeNB位置情報をHeNB130,150との通信によって取得することができる。
PCIマッピング部420は、携帯端末140付近にあることが判明したHeNB、例えばt_HeNB150について、CSG−IDに対応するセルのために使用されているPCIを取得する。このPCIの情報は、HeNBの登録処理によって事前に取得して、HeNB情報記憶部430に記憶されている。あるいは、HeNB−GW120が、管理機能によって、PCI情報を取得することができる(S66)。
PCIマッピング部420は、作成したA−PCIリストをHeNB管理部410に渡し、HeNB管理部410は、A−PCIリストを携帯端末140のサービス提供中のs_HeNB130に転送する(S68)。
当業者に明らかなように、HeNB−GW120は、A−PCIリストと共に他の情報、例えばリストの内のPCIに対応するHeNBのグローバル固有識別子、例えば非特許文献1に記載されているHeNB IDやECGIなどを送信することができる。
図9は、本実施の形態の携帯端末140のアーキテクチャを示す図である。当業者に明らかなように、本実施の形態を例示するのに必要な構成要素のみが示されている。このことは、携帯端末140が、他の構成要素も備えることを妨げるものではない。
図9に示されているように、携帯端末140は、PCIリスト管理部502と、回復接続部506と、接続確立部510と、優先順位決定部512を備える。
PCIリスト管理部502は、設定された隣接セルの物理セル識別情報(PCI)およびA−PCIリスト情報を格納する。例えば、s_HeNB130がRRC接続リコンフィグレーションメッセージによってA−PCIリストおよびPCI情報を携帯端末140に対して設定した場合、PCIリスト管理部502はこの設定されたA−PCIリストとPCI情報をその後の使用のために格納する。s_HeNB130から隣接セルPCIとA−PCIリスト情報の両方を受信した場合、これらの情報はインタフェース508を使用して接続確立部510からPCIリスト管理部502に供給される。そして、回復接続部506には、PCIリスト管理部502よりA−PCIリスト情報のみがインタフェース504を使用して供給される。
接続確立部510は、携帯端末140とネットワーク要素(例えばs_HeNB130)との間の初期接続確立手順を行う。両者の間で使用されるプロトコルは、非特許文献2で規定されている。ここで、例えばRRC接続リコンフィグレーション(RRC Connection Reconfiguration)メッセージを用いてA−PCIリスト情報、物理セル識別情報等を受信し、PCIリスト管理部502に渡す。
回復接続部506は、携帯端末140とHeNB(例えばt_HeNB150)との間で再接続処理を行う。これは、非特許文献2に規定されているように、携帯端末140について検出された無線リンク問題が所定の時間を超えて継続している場合に行われる。これは無線リンク障害(RLF)と呼ばれる。RLFが発生した場合、携帯端末140はA−PCIリスト情報を使用してセル選択手順を行う。
優先順位決定部512は、PCIリスト管理部502に記憶されたA−PCIリストを参照して、優先的に品質測定等を行うHeNB130,150を決定する。
図10は、携帯端末140の動作の一例を示す図である。当業者に明らかなように、この動作は、無線リンク問題が検出された後の、携帯端末140の構成要素である回復接続部506の相互通信の一部のみを示している。
図10に示すように、携帯端末140の回復接続部506は無線リンク問題を検出する(S70)。回復接続部506は、無線リンク問題を検出すると、タイマT310を起動する(S72)。タイマT310の稼働中、携帯端末140は、現在接続しているセルの検出を実施する(S74)。サービス提供セルが検出された場合(S76でYES)、携帯端末140はサービス提供セルへの接続を再開する(S78)。
サービス提供セルが検出されない場合(S76でNO)、携帯端末140はタイマT310がタイムアウトするまでサービス提供セルの探索を続ける(S74、S76、S80)。タイマT310がタイムアウトすると(S80でYES)、携帯端末140はタイマT311を始動させ、A−PCIリスト情報を使用してセル選択の優先順位を決定する(S82)。ここでは、携帯端末140は、A−PCIリストにリストされているセル(以下、「A−PCIセル」という)の探索を他のセルよりも高い頻度で実施するような優先順位を決定する。続いて携帯端末140は、優先順位に従ってセルの探索を行い(S84)、隣接するセルが検出されたか否かを調べる(S86)。
セルが検出されない場合(S86でNO)、携帯端末140は、タイマT311がタイムアウトするまで、A−PCIセルを優先して探索を続ける(S84、S86、S88)。タイマT311がタイムアウトすると(S88でYES)、携帯端末140はサービス提供セルの接続を切断し(S90)、遊休モードになる。
セルが検出された場合(S86でYES)、携帯端末140は、検出されたセルでの回復接続の設定を開始する(S92)。検出されたセルは、非特許文献2に規定されているRRC接続再確立処理を実行する。再確立処理の完了後、携帯端末140は、検出されたセルで、サービス接続を再開する(S94)。以上、第1の実施の形態のHeNB−GW120の構成および動作について説明した。
第1の実施の形態のHeNB−GW120は、携帯端末140によるアクセスが許可されたCSGセルのPCIを示したA−PCIリストを携帯端末140に通知するので、携帯端末140は、CSG識別情報を含むシステム情報を受信することなく、アクセス可能なCSGセルを確認することができる。これにより、携帯端末140のアクセス確認に要する時間を低減することができる。
また、第1の実施の形態のHeNB−GW120は、携帯端末140の位置情報を用いて、アクセスが許可されたCSGセルの中から、近傍にあるCSGセルを選択してA−PCIリストを生成している。PCIは、グローバルにみれば一意ではないので、異なるCSGセルに対して同じPCIが割り当てられる場合があり、PCIだけではCSGセルを特定できない。本実施の形態では、携帯端末140の現在位置の情報に基づいて、携帯端末140の周辺にあるCSGセルのみをA−PCIリストに入れているので、PCIによってCSGセルを特定することができ、これにより、PCIに基づく迅速なアクセス可能性判断が可能となった。
なお、上記ではセルが検出されない場合に継続してA−PCIセルを優先して探索を続ける例を示したが、この際にA−PCIリスト情報にリストされていないセルを探索することも可能である。例えば、その探索でマクロセルが検出された場合には、そのマクロセルがUEコンテキストを保持している可能性もあるため、そのマクロセルに対して再接続処理を行うことが可能である。なお、この際にUEコンテキストを保持しているマクロセルをA−PCIリストに含めて、携帯端末140に通知することも可能である。
本実施の形態では、A−PCIリストがある場合の動作を示したが、A−PCIリストが設定されない場合が考えられる。すなわち、携帯端末は1つのCSGセル、例えばホームの基地局のみを有する場合がある。このように設定されているA−PCIリスト情報がない場合(すなわちA−PCIリスト=0)、携帯端末140はセル選択手順でCSGセルよりもマクロセルを優先させることが考えられる。
本実施の形態では、MME110にて携帯端末140によるアクセスが許可されたCSGセルを選択し、そのCSG−IDをHeNB−GW120に送信し、HeNB−GW120にて携帯端末140の位置の近傍にあるCSGセルを選択する例について説明した。MME110が、携帯端末140の位置の近傍にあるCSGセルのCSGセルIDを選択してHeNB−GW120に送信し、HeNB−GW120にてCSG−IDを物理セルIDに変換することとしてもよい。この場合、MME110とHeNB−GW120が基地局制御装置に該当する。このように(1)携帯端末140によるアクセスが許可されたCSGセルの選択、(2)選択されたCSGセルの近傍にあるCSGセルの絞り込み、(3)絞り込まれたCSGセルのCSG−IDからPCIへの変換の各機能を、移動体通信システム100を構成するネットワーク要素によって分担することができる。
(第2の実施の形態)
図11は、第2の実施の形態の移動体通信システム600を示す図である。移動通信システム600の基本的な構成は、第1の実施の形態と同じであるが、HeNB620,640が、ゲートウェイ機能を介さずにMME610に直接接続されている点が異なる。本実施の形態では、MME610が「基地局制御装置」に該当する。
この構成では、HeNB620,640は、その構成情報、例えばサポートされているCSG−ID、位置情報などをMME610に提供する。従って、第2の実施の形態では、第1の実施の形態においてHeNB−GW120が行っていた動作をMME610が行う。
当業者に明らかなように、実際の配備では、例えば、HeNB620,640からのユーザプレーンデータを処理するサービス提供ゲートウェイなど、他のコアネットワーク要素も存在するが、説明の便宜上、そのような要素は図示していない。
図12は、第2の実施の形態の移動体通信システムアーキテクチャの動作シーケンスの一例を示す図である。図12に示すように、携帯端末630はCSGセルでサービスセッションを開始する必要があるときに、サービス要求を発行する(S100)。
サービス要求を受信したs_HeNB620は、携帯端末630にサービスを提供する適切なMME610を選択する。次に、s_HeNB620は、携帯端末630から受信したサービス要求を、CSGセルの位置情報と共にMME610に転送する(S102)。当業者に明らかなように、この位置情報は、MME610とHeNB620,640との間の設定や契約に応じて形式が異なることがある。
MME610は、サービス要求を受け取ると、非特許文献1で規定されている必要なモビリティ管理動作を行う。サービスセッションを確立することができる場合、MME610は、携帯端末630の現在位置に基づいて近傍のCSGセルを特定し、CSGセルのCSG−IDをPCIに変換するPCIマッピングを行う(S104)。PCIマッピングによって、A−PCIリストが生成される。MME610は、A−PCIリストをS1初期コンテキスト確立要求と共にs_HeNB620に転送する(S106)。
コンテキスト確立要求を受け取ると、s_HeNB620は、無線ベアラ確立を開始する(S108)。s_HeNB620は、無線ベアラ確立メッセージと共に、A−PCIリストを携帯端末630に送信する。無線ベアラ確立メッセージは、非特許文献2に規定されているRRC接続リコンフィグレーションメッセージとすることができる。
当業者に明らかなように、この動作はA−PCIリストの生成と携帯端末630への送信の方法を例示するものである。同じ目的のために、例えば、非特許文献1に規定されているようにMME610を介したハンドオーバ関連処理など、他の動作処理を使用することもできる。
図13は、本実施の形態のMME610のアーキテクチャの一例を示す図である。MME610は、CSG−ID管理部810と、PCIマッピング部820と、モビリティ管理部830と、HeNB情報記憶部840と、許可CSG−IDリスト記憶部845とを有している。
モビリティ管理部830は、携帯端末630のアクセス制御とモビリティ管理を行う。モビリティ管理部830は、非特許文献1で規定されているMME610のすべての必要な機能を実施する。また、モビリティ管理部830は、携帯端末630の位置に関する情報を受信する位置情報受信部835を有している。モビリティ管理部830は、CSG関連アクセス制御も行う。例えば、許可CSG−IDリスト記憶部845に記憶されたリストを参照して携帯端末630が特定のCSGセルへのアクセスを許可されているか否かを検証する。携帯端末630が新しいCSGセルでサービスセッションの確立に成功した場合、または、接続モードで位置の変更に成功した場合、すなわち他のセルへのハンドオーバに成功した場合、モビリティ管理部830はインタフェース825を介してPCIマッピング部820にトリガを送る。
PCIマッピング部820は、携帯端末630の現在位置に対応するA−PCIリストを生成する。PCIマッピング部820は、マッピングに必要なCSG−ID情報をCSG−ID管理部810から取得し、HeNB620,640の位置情報およびPCIをHeNB情報記憶部840から取得する。
CSG−ID管理部810は、携帯端末630の許可CSG−IDリストの取得と管理を行う。PCIマッピング部820から要求があると、CSG−ID管理部810は、許可CSG−IDリストを生成し、インタフェース815を介してPCIマッピング部820に送る。
図14は、PCIマッピング部820の動作の一例を示す図である。携帯端末630がサービスセッションの確立またはハンドオーバに成功すると、PCIマッピング部820は、モビリティ管理部830からトリガを受信する(S110)。
PCIマッピング部820はトリガを受信すると、CSG−ID管理部810から、CSG−IDリストを入手する(S112)。選択CSG−IDリストは、携帯端末630の加入プロファイル、およびCSG−ID間の関係に基づいて生成される。
PCIマッピング部820は、選択CSG−IDリスト内のCSG−IDごとに、携帯端末630の現在位置付近に位置するHeNB620,640があるか否かを調べる(S114)。このHeNB位置情報は、MME610へのHeNB登録処理によって入手し、HeNB情報記憶部840に記憶することができる。入手不能な場合、MME610は、それぞれのHeNB620,640との通信によって入手することができる。
PCIマッピング部820は、携帯端末630の付近にあると判定されたHeNB、例えばt_HeNB640について、CSG−IDに対応するセルに使用されているPCIを入手する。この情報は、HeNBの登録処理によって事前に入手することもできる。また、MME610は、管理機能によってHeNB620,640のPCI情報を取得することができる(S116)。
PCIマッピング部820は、作成したA−PCIリストをモビリティ管理部830に渡し、モビリティ管理部830は、そのA−PCIリストを携帯端末630のサービス提供HeNBに転送する(S118)。
当業者に明らかなように、MME610は、A−PCIリストと共に、他の情報、例えばリスト内のPCIに対応するHeNBのグローバル固有識別子、例えば非特許文献1のHeNB IDまたはECGIなども送信することができる。
第2の実施の形態のMME610は、携帯端末630によるアクセスが許可されたCSGセルのPCIを示したA−PCIリストを携帯端末630に通知するので、携帯端末は、CSG識別情報を含むシステム情報を受信することなく、アクセス可能なCSGセルを確認することができる。これにより、携帯端末630のアクセス確認に要する時間を低減することができる。
(第3の実施の形態)
s_HeNB130,620に周囲にあるCSGセルは、ハンドオーバ等に備えて、あらかじめ携帯端末140,630の接続の準備を行う。しかし、携帯端末140,630の周囲にある許可されたすべてのCSGセルが、s_HeNB130,620によって準備を整えられるわけではない。本実施の形態では、A−PCIリストに、どのPCIが準備完了セルに対応しているかを示す指示情報を追加する。この指示情報は、例えば準備完了セルのPCIに関連付けられたフラグであってもよい。以下では、図2に示すネットワークアーキテクチャを例として、第3の実施の形態について説明する。ただし、以下に述べる構成は、図11に示すネットワークアーキテクチャにも適用可能である。
s_HeNB130は、接続準備のために、携帯端末140のコンテキストを隣接HeNBに送るが、そのコンテキストを含む隣接HeNBが、携帯端末140の準備完了セルである。従って、s_HeNB130は、隣接するHeNBの中で、準備完了のセル、準備未完了のセルを判定することができる。s_HeNB130は、準備完了または未完了の情報をHeNB−GW120に送信する。HeNB−GW120は、準備完了か否かの情報を含むA−PCIリスト情報を生成する。
図15Aは、本実施の形態のA−PCIリストの例を示す図である。本実施の形態のA−PCIリストは、近傍のCSG−ID、PCIに加えて、準備完了フラグを有している。この準備完了フラグが真(TRUE)に設定されている場合にそれに関連付けられたCSGセルは準備完了セルである。一方、このフラグが偽(FALSE)に設定されている場合は、それに関連付けられたCSGフラグは準備未完了セルである。
HeNB−GW120は、無線ベアラの確立(図1、S24参照)の際に、非特許文献2に規定されているRRC接続リコンフィグレーションメッセージによって携帯端末140に送る。
図16は、作成されたA−PCIリスト情報を使用して携帯端末140で接続回復手順の動作の一例を示す図である。図16に示す基本的な動作は、図10に示す動作と同じであるので、以下では、相違点を中心に説明する。
携帯端末140が無線リンク障害に遭遇すると(S80でYES)、携帯端末140は、A−PCIリスト情報を使用してセル選択の優先順位を決定する(S120)。具体的には、準備未完了A−PCIリスト内のセルおよびその他のセル(例えばマクロセル)よりも準備完了A−PCIリスト内のセルを優先させる。携帯端末140は、優先順位に基づいて、準備完了A−PCIリスト内のセルの探索を他のセルよりも高い頻度で行う(S122)。ただし、準備未完了A−PCIリストのみしかない場合(すなわち、A−PCIリストに関連付けられた追加のフラグすべてがFALSEに設定されている場合)、携帯端末140は、セル選択手順で準備未完了A−PCIリスト内のセルよりもマクロセルの方を優先する。以上、第3の実施の形態の基地局制御装置および携帯端末について説明した。
第3の実施の形態では、RRC接続再確立手順時に、携帯端末140は、準備が完了したアクセス可能CSGセルを選択でき、準備未完了に起因する接続失敗を回避できる。
上記した実施の形態では、準備完了か否かを示す準備完了フラグを設ける例について説明したが、準備が完了したCSGセルのみを含むA−PCIリストを生成してもよい。図15Bは、図15Aで示すA−PCIリストと同じ準備状態を示すA−PCIリストの別の例を示す図である。この例では、準備が未完了のCSGセルの情報はレコードごと削除されている。このA−PCIリストによっても、携帯端末140は準備完了したCSGセルを選択することが可能である。また、このA−PCIリストは、情報量が少なくて済むという利点がある。
なお、本実施の形態ではs_HeNB130が準備完了のセル、準備未完了のセルを判断する例を示したが、HeNB−GW120にて判断してもよい。この場合には、図15Aまたは図15Bに示されるA−PCIリストの作成は、HeNB−GW120にて行われる。
(第4の実施の形態)
第4の実施の形態では、例えば企業ネットワークでの配備など、A−PCIリスト情報を携帯端末140に一斉送信するネットワーク構成への適用例について説明する。以下では、図2に示すネットワークアーキテクチャを例として、第4の実施の形態について説明する。ただし、以下に述べる構成は、図11に示すネットワークアーキテクチャにも適用可能である。
例えば、複数のHeNBを備える配備環境(例えば事務所や学校構内など)において、従業員や学生などのユーザにサービスを提供する場合に、A−PCIリスト情報が全従業員または全学生にとって有効な場合がある。その場合、ネットワーク要素(例えばHeNB)が共通のA−PCIリスト情報を報知情報として携帯端末140に一斉送信(ブロードキャスト)することが可能である。
HeNB−GW120で動作するPCIマッピング部420が複数の携帯端末140に共通のA−PCIリスト情報を生成する。共通A−PCIリストの設定は、CSGセルを運営する通信事業者または所有者が決定することができる。例えば、CSG専用搬送波周波数を使用する場合、通信業者は、図17に示すように、非特許文献2に規定されているシステム情報を使用して、基地局(s_HeNB130)から携帯端末140に、共通A−PCIリスト情報を一斉送信することができる。
図9を参照して、携帯端末140について説明する。携帯端末140は、接続確立部510を通じて共通A−PCIリスト情報を入手すると、その共通A−PCIリスト情報をPCIリスト管理部502に格納する。携帯端末140は、この共通A−PCIリスト情報を、回復接続部506で使用することができる。
携帯端末140の優先順位決定部512は、共通A−PCIリストにあるセルを他のセル(例えばマクロセル)より優先させるように、セル探索の優先順位を決定する。例えば、マクロセルのカバー範囲内にあるCSGセルを優先させる。
回復接続部506は、優先順位決定部512にて決定された優先順位に従って、セル再選択手順またはセル選択手順において、セルの探索を行う。
本実施の形態によれば、共通のA−PCIリストを一斉送信するので、専用信号の送信数を削減することができ、遊休モードの携帯端末の移動能力を向上させることができる。
共通A−PCIリストが有効であるか否かは、携帯端末140の位置によって決めることができる。例えば、携帯端末140が、接続回復後、他のセルに移動し、移動先のセルが同じHeNB配備環境内にある場合(例えば、企業の事務所や学校の構内にあるCSGセル)、携帯端末140は、共通のA−PCIリスト情報を継続して使用することができる。共通A−PCIリスト情報は、s_HeNB130,620が非特許文献2に規定されているシステム情報メッセージを使用して変更することができる。
複数のHeNBを備える配備環境(すなわち企業や学校構内)を考える場合、1つの共通制御信号ですべてのCSGセルの情報を携帯端末140に提供するのは複雑な場合がある。これを容易にするために、CSGセルを異なるグループに区分けするのも1つの方法である。例えば、共通A−PCIリスト情報と共に関連パラメタ(例えばグループPCI−ID)を設定する。この関連パラメタを、共通A−PCIリスト情報と共に一斉送信する。新しい共通のA−PCIリスト情報を利用可能な場合、s_HeNB130は更新されたグループPCI−IDをそのA−PCIリスト情報と共に携帯端末140に一斉送信する。更新されたグループPCI−IDを受信したことによって、携帯端末140は、現在格納されているA−PCIリスト情報が無効であるとみなし、新しいA−PCIリスト情報をその後の使用のために格納する。逆に、携帯端末140は、同じグループPCI−IDを受信した場合には、引き続き以前受信した共通A−PCIリスト情報を使用できると判断できる。当業者に明らかなように、携帯端末140は、CSGセルのグループのための更新された共通A−PCIリスト情報を取得するために必要な他の動作も行うことができる。このことは本発明の一般的原理には影響を与えない。
図18は、携帯端末140で共通のA−PCIリスト情報を使用して接続回復手順を実行する例を示す図である。図18に示す基本的な動作は、図10に示す動作と同じであるので、以下では、相違点を中心に説明する。
携帯端末140が無線リンク障害に遭遇した場合(S80でYES)、携帯端末140は共通A−PCIリスト内のセルを他のセル(例えばマクロセル)よりも優先して探索するように優先順位付けを行う(S124)。このセル選択優先順位付けにより、携帯端末140は、共通A−PCIリスト内のセルの探索を他のセルよりも高い頻度で行う(S126)。例えば、共通A−PCIリストを使用する携帯端末140は、セルの選択で同じHeNB配備環境のアクセス可能CSGセル(例えば、企業の事務所または学校の構内のCSGセル)のみを、同じHeNB配備環境内にない他のCSGセルやマクロセルよりも優先させる。セル選択手順で共通A−PCIリスト内にリストされているセルを優先させる目的は、携帯端末140が、回復接続手順後も同じHeNB配備環境(すなわち会社の事業所または学校の構内のCSGセル)に留まり続けることができるようにするためである。これにより、携帯端末140は選択されたアクセス可能CSGセルからの特別なサービス(例えば高データ転送速度)を継続して利用することができる。
(第5の実施の形態)
第5の実施の形態では、s_HeNB130がハンドオーバを決定するのを支援するために、アクセス可能CSGセルの情報を、携帯端末140がs_HeNB130に通知する際に利用する例について説明する。以下では、図2に示すネットワークアーキテクチャを例として、第5の実施の形態について説明する。ただし、以下に述べる構成は、図11に示すネットワークアーキテクチャにも適用可能である。
携帯端末140は、A−PCIリスト情報に基づいて、ハンドオーバ先として好ましいCSGセルを取得する。ハンドオーバ先として好ましいCSGセルとは、アクセスが許可されているCSGセルであり、第3の実施の形態で説明したように準備完了しているか否かも分かる場合には、準備完了しているCSGセルである。図9を参照すると、携帯端末140内の接続確立部510は、A−PCIリスト情報内のセルを評価し、既存のRRCメッセージ、例えば測定報告(Measurement Report)を使用して、好ましいアクセス可能CSGセルをs_HeNB130に通知する。
これによってs_HeNB130は、携帯端末140が対象とするセル(すなわちハンドオーバ先として好ましいセルの候補)を知ることができる。その場合、s_HeNB130は、ハンドオーバ準備手順でこれらの好ましいセルを優先させることができる。
図19は、携帯端末140における接続確立手順において、A−PCIリスト情報を通知して、好ましいアクセス可能CSGセルを決定するための動作の一例を示す図である。
図19に示すように、携帯端末140の接続確立部510は、受信品質の低下等により、モビリティがトリガされると(S130)、A−PCIリスト情報を使用して測定対象のセルを決定する(S132)。携帯端末140は、測定対象として決定されたセルを探索する(S134)。携帯端末140は、測定報告を送信する基準が満たされているか否かを調べる(S136)。
通知基準が満たされていない場合(S136でNO)、携帯端末140はA−PCIリストでリストされているセルの探索・測定を続ける。通知基準が満たされている場合(S136でYES)、携帯端末140は、既存のRRCメッセージ、例えば測定報告メッセージを用いて、通知基準に基づき測定結果を送信する(S138)。A−PCIリスト内のセルを測定していることから、ここで通知される測定結果は、携帯端末140によるアクセスが許可された好ましいCSGセルの測定結果である。
なお、通知基準に基づく測定結果とは、例えば通知基準を満たしたセルの測定結果である。更に具体的には、現在接続しているセルよりも品質の良いセルの際に通知基準を満たす場合には現在接続しているセルよりも品質の良いセルの品質結果が、そのセルの識別子(PCI)と共に送られる。評価通知が完了すると、携帯端末140は、評価手順を停止する(S140)。
なお、上記の例では端末がA−PCIリストに含まれるセルのみを通知基準の対象として選択する例を示したが、全てのセルを通知基準の対象として、A−PCIリストに含まれるセルを測定報告メッセージで別途通知することも可能である。これは、例えばA−PCIリストがMME、HeNB−GW等のオペレータ内に属する機器と端末にのみ通知され、HeNBには通知されない場合等に有効である。これは、MMEまたはHeNB−GWによって生成されたA−PCIリストを、HeNBが復号可能なメッセージを使用せずに携帯端末に送信する場合等である。この時には、基地局はどのセルがアクセス可能かをPCIかだけでは判断できない。しかし、携帯端末は測定結果とA−PCIリストからハンドオーバ可能、すなわち測定品質が良く、かつアクセス許可のあるCSGセルがどれかが分かる。このことを基地局に伝えることで、基地局はハンドオーバの動作を適切に判断することが可能となる。
図19を用いて説明すると、携帯端末140は、測定報告メッセージをs_HeNB130に送信する際に(S130)、測定報告メッセージに、通知された物理セル識別情報(PCI)にアクセス可能か否かを示す追加のフラグを組み込む。この追加のフラグがTRUEに設定されている場合、それに関連付けられたPCIが好ましいアクセス可能CSGセルであることを示す。一方、この追加のフラグがFALSEに設定されている場合、それに関連付けられたPCIは好ましいアクセス可能CSGセルではないと基地局は判断できる。
当業者に明らかなように、携帯端末140は、測定報告メッセージを構成するために他の必要な動作を行うこともできる。しかし、これは本発明の一般的原理に影響を与えない。
好ましいアクセス可能CSGセルを設定して通知する目的は、携帯端末140が、s_HeNB130によるハンドオーバの決定を支援することができるようにし、それによって携帯端末140がハンドオーバ手順後にアクセス可能CSGセル内に継続して留まることができるようにすることである。これにより、携帯端末140は接続先のアクセス可能CSGセルから特別なサービス(例えば高データ転送速度サービス)を継続して利用することができる。
基地局は、携帯端末140から通知された好ましいCSGセルの情報を用いてハンドオーバを行うので、携帯端末140によるCSGセルへのアクセスが許可されているか否かをMME110に問い合わせることなく確認でき、迅速にハンドオーバをさせることができる。また、サービス提供セルの近傍にCSGセルとマクロセルの両方があるときに、携帯端末は、常にマクロセルにハンドオーバすることなく、許可されたCSGセルに対してハンドオーバを行うことができる。
以上、本発明の実施の形態の移動通信システムについて実施の形態を挙げて詳細に説明したが、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではない。
上記した図11での説明では、s_HeNB620がA−PCIリスト情報を使用して、携帯端末630にとってアクセス可能なCSGセルのPCIを判断する例について説明したが、HeNB620をeNodeB(すなわち、マクロセル)に置き換えることも可能である。
A−PCIリスト情報を受け取ると、eNBはその情報を使用して、アクセス可能CSGセルへのハンドオーバ準備手順を行うことができる。例えば、eNBが測定報告メッセージを受信した後、eNBは通知されたPCIを使用してどのPCIがアクセス可能CSGセルであるかを判断する(すなわち格納されたA−PCIリスト情報を使用して検証する)。これにより、eNBは携帯端末630がアクセス可能CSGセルにハンドオーバする可能性を向上させることができる。
これにより、基地局(eNB)がA−PCIリスト情報を使用して、アクセス可能CSGセルに対するハンドオーバ準備手順を行うことができる。
(第6の実施の形態)
本実施の形態では、前記の実施の形態で示したA−PCIリスト情報を、携帯端末がCSGセルへアクセス可能か否かに関する情報のみでなく、提供するサービスなど他の条件も考慮して作成する例を記載する。
HeNBが提供するサービスの一つとして、宅内アクセス(LIPA: Local IP Access)がある。これは、携帯端末が、HeNBを通じて宅内にある機器(ビデオ、プリンター等)に接続する技術であり、携帯端末 − HeNB − 家庭内機器という形態で通信が出来るため、オペレータ網を介す必要がないという特徴がある。この宅内アクセス技術をオフィス等に使用する場合には、複数のHeNBが存在することが考えられる。そのような場合に、携帯端末が宅内アクセスとして機器(ビデオ、プリンター等)と通信を実施している時に、それらの機器と引き続き宅内アクセスができるセルをA−PCIリストとして携帯端末に提供することが考えられる。これにより、携帯端末が引き続き宅内アクセスを継続できるセルを優先的に選択することが可能となる。
本動作を示す動作シーケンスを図20に示す。この図は、図4をもとにしており、図4と同じ部分の説明は省略する。
n_HeNB150a,150bは、s_HeNB130に隣接するHeNBであり、この例ではn_HeNB150aがA−PCIリストに含まれるセルを提供しているHeNBであり、n_HeNB150bがA−PCIリストに含まれていないセルを提供しているHeNBである。
宅内アクセス用entity160は、宅内アクセスのサービス提供を実現、管理するためのentityであり、宅内サービスを実施する際のA−PCIリスト(n_HeNB150aが提供するセルを含む)を作成し、それをs_HeNB130に送る。s_HeNB130は、そのA−PCIリストを携帯端末140に通知する。
このように図20に示す動作によって、宅内アクセスを提供可能なセルを携帯端末140に通知することが出来、その結果、携帯端末140はn_HeNB150aが提供するセルを優先的に選択し、s_HeNB130で使用していた宅内アクセスを継続できることになる。
なお、図20では宅内アクセスのサービス提供を実現・管理するentityとして、宅内アクセス用entity160を用いる例を記載したが、これはHeNBに実装されていてもよいし、非特許文献(3GPP TR23.829 V1.0.1)に記載されているLocal Gateway (Local GW、L-GW)であってもよいし、HeNB GWにあってもよいし、MMEで実現されてもよい。
なお、A−PCIリスト作成に携帯端末140の位置、使用するサービスに関する情報を使用することも可能である。
なお、上記の例ではA−PCIリストとして携帯端末140がアクセスすべき、またはアクセス可能なセルのリストを作成する場合を示したが、逆に携帯端末140がアクセスすべきでない、またはアクセスが許可されていないセルのリストを作成し、それを携帯端末140に送付することで、携帯端末140が不要なセル選択処理・再選択処理をすることを回避することも可能である。
また、宅内アクセス以外の例として、携帯端末140が、M2M (Machine 2 Machine: 機器間通信)用のデバイスであることが考えられる。M2M用デバイス、例えばセキュリティカメラ、スマートメーター等の特徴としては、移動が無い、または移動範囲が限定されることが考えられる。このような場合において、M2M用デバイスがアクセス可能な基地局を限定して、それらの基地局に対するA−PCIリストを提供することが考えられる。これを実現する方法として、MME等のネットワーク内の制御部がM2M用デバイスのアクセス可能な基地局を限定して、その結果をA−PCIリストとして携帯端末140に送信することが考えられる。この時の送信手段としては、NASのメッセージを用いてもよいし、RRCのメッセージを用いてもよい。また、3GPP等で規定されるメッセージではなく、アプリケーションも考えられるし、IMS (Internet Multimedia System)の使用(例えばSIP: Session Initiating Protocol)、OMA DM等も考えられる。これにより、接続しているセルの通信品質が悪くなる等によって、他のセルを選択するような場合に、接続出来ないセルへのアクセスを行わなくなるため、携帯端末が不要なアクセスを行わない等のメリットがある。
このM2Mの場合の動作を示す動作シーケンスを図21に示す。この図は、図20をもとにしており、図20と同じ部分の説明は省略する。
s_HeNB130、n_HeNB150a、n_HeNB150bは、それぞれs_(H)eNB130a、n_(H)eNB150c、n_(H)eNB150dに変更されている。これは、M2Mの場合には、必ずしもHeNBを用いる必要はなく、マクロセルを提供するeNBでもよいためである。また、宅内アクセス用entity160が、M2M管理entity170となっており、M2M管理entity170で何処の(H)eNBが提供するセルにM2Mサービスを実施するために接続可能かを判断し、A−PCIリストを作成する。なお、図20と同じく、M2M管理entity170の実装としては(H)eNBでもよいし、MMEでもよい。
なお、A−PCIリストの情報は、携帯端末140が、RRC_Connected状態のみならず、RRC_Idle状態にいる場合に使用することが可能であり、携帯端末140がセル選択処理・再選択処理を実施する際の両方に有効である。また、RRC_Connected状態にある場合に使用することで、不要な測定を省き、携帯端末140の電力消費を削減することも可能である。
なお、上記のプリンターの例では宅内アクセス以外でも、M2Mサービスとして考えることも可能であり、HeNBの使用に限定するものではない。
なお、A−PCIリストとしてPCI以外の情報を含むことも考えられる。例えば、実際にセルを特定するためのECGIやCSG IDを含むことも考えられる。これにより、PCIを見た携帯端末140が報知情報を確認し、ECGIやCSG IDを確認し、本当に想定しているセルなのかを確認することが出来る。これにより、携帯端末140が誤ったセルでサービス要求等をするこを防ぐことが出来る。また、追加の情報のみならず、携帯端末140がその情報をどのように使用するか、を示すことも可能である。例えば、上記の例では報知情報を見て、確認する、などである。
なお、この動作はプリンターの動作に限られるわけではなく、宅内アクセス、M2Mとして考えられるサービスに適用可能である。
なお、A−PCIリストの作成において、M2Mのサブスクリプション情報、通信端末140の位置情報、オペレータのポリシー、M2Mサービスのポリシー等が考えられる。
(第7の実施の形態)
本実施の形態では、第6の実施の形態で示したA−PCIリスト情報を使用するサービス、アプリケーション毎に作成し、携帯端末に提供する。具体的な例としては、携帯端末140がM2M機能と通常の携帯端末としての機能を持っている場合に、M2M用のサービスを実現するためのA−PCIリスト情報、宅内アクセスのサービスを実現するためのA−PCIリスト情報、を別々にネットワークが作成し、それぞれを携帯端末140に提供することが考えられる。これにより、携帯端末140が現在使用しているサービスに応じてアクセス可能なセルを決定することが出来る。具体的には、M2Mサービスを実施しているときにはM2M用のA−PCIリスト情報を用い、宅内アクセスサービスを使用しているときには宅内アクセス用のA−PCIリスト情報を用いることが考えられる。
なお、宅内アクセス時に使用するサービス毎に異なるA−PCIリストを作成することも考えられる。例えば宅内アクセスとしてプリンターを使用した印刷をすることが考えられる。複数の携帯端末が大量の写真を印刷するような場合に、プリンター側でプリンターに近い携帯端末に限定して印刷を許可するような動作が、プリンターの処理負荷低減、またはストレージ等を含むネットワークリソースの制御、誤ったプリンター選択回避、等のために有効と考えられる。そのため、プリンターにおいてプリンターから近い位置(すなわち近いセル)にいる携帯端末のみにプリンターの使用を許可するように、A−PCIリストを作成することが考えられる。逆に、映像などを蓄えているサーバー等へのアクセスは、より広範囲のセルで許可することもある。このような場合に異なるA−PCIリストを作成して、それぞれ携帯端末に送信する。これにより、同じ宅内アクセスでも、現在、携帯端末が使用しているサービスに応じて使用するA−PCIリストを選択し、使用しているサービスをより継続出来るセルを選択、または優先的に選択することが可能である。
本動作を示す動作シーケンスを図22に示す。この図は、図20をもとにしており、図20と同じ部分の説明は省略する。
A−PCIリスト作成entity180は、A−PCIリスト作成をする機能をもっており、M2M用A−PCIリスト、宅内アクセス用A−PCIリスト、またはM2Mの特定サービス、宅内アクセスの特定サービス毎にA−PCIリストを作成する機能を持っている。この動作が、ステップS26である。なお、本図面では、簡単のため一つのentityとして記載しているが、複数のentityで作成を行い、それぞれがA−PCIリストを携帯端末140に提供する事も可能である。
携帯端末140は、一つ、または複数のA−PCIリストから現在使用しているサービスに関係するA−PCIリストを選択し、そのA−PCIリストに含まれているセルを優先的に選択する(S35)。なお、携帯端末140が複数のサービスを実施しており、複数のA−PCIリストが該当する場合には、該当するA−PCIリストに共通するセルを優先する、または優先度の高いサービスに該当するA−PCIリストを優先的に使う、という動作が可能である。
なお、本実施の形態では、ネットワークが複数のA−PCIリストを携帯端末140に送り、携帯端末140側で使用するA−PCIリストを決定するようにした。しかし、ネットワーク側で携帯端末140側の使用サービスをもとに、携帯端末140に送信するA−PCIリストを選択することも可能である。この場合には、携帯端末140は使用しているサービスを気にすることなくA−PCIリストを使用することが可能となる。この場合には、図22のステップS26にて、送信するA−PCIリストを選択することとなり、ステップS35では図20と同様の動作となる。
(第8の実施の形態)
本実施の形態では、前記の実施の形態で示した複数のA−PCIリスト情報作成を携帯端末からの情報を用いて制限する例を記載する。
携帯端末140は、宅内アクセスサービスを使用していない場合などに宅内アクセス用のA−PCIリスト情報を必要としないことが考えられる。このような場合には、宅内アクセス用のA−PCIリスト情報を携帯端末140に送信しないことが考えられる。
これを実現する方法として、携帯端末140がネットワークに必要とするA−PCIリストを通知することが考えられる。この通知としては、NASメッセージである、Service Request、Tracking Area Update等を使用することが考えられる。また、この通知としては予め定義したフラグの使用、または使用するサービスを判断できるEPS (Evolved Packet Service) bearerを用いて通知することが考えられる。
ネットワーク側は、携帯端末140からのこれらの信号を受信し、携帯端末140が必要とするA−PCIリスト情報を作成し、携帯端末140に送信する。これにより、ネットワーク側でA−PCIリスト情報を作成する処理が低減できるとともに、メッセージサイズの削減等が可能である。
この場合の動作を示す動作シーケンスを図23に示す。この図は、図20をもとにしており、図20と同じ部分の説明は省略する。
ステップS27では、携帯端末140は現在使用しているサービスをもとに、必要とするサービスを決定する。そして、携帯端末140は、決定されたサービスを示す情報をA−PCIリスト作成entity180に送信する。
A−PCIリスト作成entity180は、携帯端末140からの指示に基づいて必要とするA−PCIリストを作成する(S28)。A−PCIリスト作成entity180は、作成したA−PCIリストを携帯端末140に送信する。この動作により、携帯端末140に必要なA−PCIリストのみが提供される。
(第9の実施の形態)
本実施の形態は、上記の実施の形態と異なり、A−PCIリストをセル選択・セル再選択以外の動作に使用することが特徴である。
第6の実施の形態で示した通り、A−PCIリストはM2Mサービスにも適用可能である。このような場合に、セル検出と同時に特定の動作を実施させることが可能である。具体的には、第6の実施の形態で示したプリンターを使っての印刷動作に適用することが可能である。例えば、ユーザーがプリンターでの印刷を指示した場合に、携帯端末140がプリンターの使用可能なセルに属していないことが考えられる。このような場合に、一旦プリンターでの印刷のための要求を携帯端末140で保持しておき、A−PCIリストに含まれるセルが検出された場合に、ユーザーにプリンター使用が可能なセルが近隣にあることを通知することが考えられる。
なお、この動作としては携帯端末140がA−PCIリストを検出した場合に開始するのみならず、A−PCIリストに含まれるセルに移動した場合に開始することも可能である。この場合には、一旦プリンターでの印刷のための要求を携帯端末140で保持しておき、A−PCIリストに含まれるセルに移動した場合に自動で開始することが考えられる。なお、このような携帯端末140の対応動作を実施しやすくするために、A−PCIリストに含まれるセルに優先的に接続するような動作も可能である。
図24に本実施の形態の動作を示す動作シーケンスを示す。この図は、図21をもとにしており、図21と同じ部分の説明は省略する。
M2M管理エンティティ170は、従来のA−PCIリスト作成に加えて、携帯端末140がA−PCIリストに含まれているセルを検出した場合に、携帯端末140が実施する対応動作を決定し、その情報を作成する(S150)。上記の例では、プリンターを使用可能なセルを検知したことを通知等である。次に、M2M管理エンティティ170は、従来のA−PCIリストに加え、ステップS150で作成された携帯端末140が実施する対応動作の情報を、携帯端末140に送信する(S152)。携帯端末140は、A−PCIリストに含まれるセルを検出する(S154)。図24ではn_(H)eNB1配下のセルを検出する場合を示している。携帯端末140は、ステップS154でのセル検出に基づき、ステップS152で指定された対応動作を実施する。このように、A−PCIリストをセル選択・セル再選択以外の動作に使うことも可能である。
なお、本実施の形態の動作も端末がRRC_Connected状態のみならず、RRC_Idle状態にいる場合に使用してもよい。
また、A−PCIリストの情報としては、PCIのみならずECGIやCSG IDを含んでもよい。これにより、携帯端末140がA−PCIリストに含まれるセルに接続した場合に、ECGIやCSG IDを報知情報から確認し、確実にサービス可能なセルであることが特定できる。
また、セルの情報としてA−PCIリストではなく、ECGIやCSG ID等のセルに関する情報のみを使用することも可能である。また、このセルの情報の携帯端末140への通知としてはRRCのメッセージのみならず、NASのメッセージ、アプリケーションでのメッセージの使用などが考えられる。更に、アプリケーションでのメッセージを使用した場合には、アプリケーションが該当するセルが隣接にあるか否かの情報が必要になるため、RRCやNASから常に現在接続している、または隣接するセルの情報を通知させるという方法も考えられるし、アプリケーションがRRCやNASに対して、該当するセルの情報を渡し、それらのセルが検出、またはそれらのセルに接続した場合に、その情報をアプリケーションにあげる等の動作が考えられる。
以上に現時点で考えられる本発明の好適な実施の形態を説明したが、本実施の形態に対して多様な変形が可能であり、そして、本発明の真実の精神と範囲内にあるそのようなすべての変形を添付の請求の範囲が含むことが意図されている。
本発明は、アクセスが許可されたCSGセルに迅速に接続できるというすぐれた効果を有し、回復接続処理やハンドオーバ処理を制御する基地局制御装置等として有用である。
100 移動体通信システム
110 MME
120 HeNB−GW
130 s_HeNB
140 携帯端末
150 t_HeNB
310 CSGリスト管理部
320 モビリティ管理部
410 HeNB管理部
412 位置情報取得部
420 PCIマッピング部
425 許可CSG−IDリスト記憶部
430 HeNB情報記憶部
502 PCIリスト管理部
506 回線接続部
510 接続確立部
512 優先順位決定部
600 移動体通信システム
610 MME
620 s_HeNB
630 携帯端末
640 t_HeNB
810 CSG−ID管理部
820 PCIマッピング部
830 モビリティ管理部
835 位置情報取得部
840 HeNB情報記憶部
845 許可CSG−IDリスト記憶部

Claims (13)

  1. 複数のCSGセルを含むネットワークに適用される基地局制御装置であって、
    携帯端末によるアクセスが許可されたCSGセルのCSG識別情報を、前記携帯端末に関連付けて記憶したアクセス許可情報記憶部と、
    CSGセル識別情報に対応する物理セルIDを記憶したCSGセル情報記憶部と、
    携帯端末が位置するCSGセルを特定する情報を受信する位置情報受信部と、
    前記アクセス許可情報記憶部から、前記携帯端末がアクセス可能なCSGセルを読み出し、読み出したCSGセルのうちで、前記携帯端末が存在するCSGセルの所定の範囲内にある隣接CSGセルの物理セルIDを前記CSGセル情報記憶部から読み出し、携帯端末がアクセス可能な物理セルIDリストを生成するマッピング部と、
    アクセス可能な物理セルIDリストを携帯端末に通知する通知部と、
    を備える基地局制御装置。
  2. 個別チャネルを用いて前記アクセス可能な物理セルIDリストを携帯端末に通知する請求項1に記載の基地局制御装置。
  3. 前記マッピング部は、隣接CSGセルが前記携帯端末のコンテキスト情報を有しているかを示す情報を、アクセス可能な物理セルIDリストに含める請求項1または2に記載の基地局制御装置。
  4. CSGセル内に存在する携帯端末に共通のアクセス可能な物理セルIDリストを、報知情報を用いて送信する請求項1に記載の基地局制御装置。
  5. 前記共通のアクセス可能な物理セルIDリストと共に、その物理セルIDリストが有効かを特定する情報を、報知情報を用いて送信する請求項4に記載の基地局制御装置。
  6. アクセス可能なCSGセルの物理セルIDリストを記憶した記憶部と、
    前記記憶部からアクセス可能な物理セルIDリストを読み出し、読み出した物理セルIDリストを用いてセル選択の優先順位を決定する優先順位決定部と、
    を備える携帯端末。
  7. 前記記憶部には、アクセス可能で、かつ、携帯端末のコンテキスト情報を記憶したCSGセルの物理セルIDリストを記憶している請求項6に記載の携帯端末。
  8. アクセス可能なCSGセルの物理セルIDリストを、報知情報により受信する受信部を備え、
    受信した物理セルIDリストを前記記憶部に記憶する請求項6または7に記載の携帯端末。
  9. 前記優先順位決定部は、CSGセルの基地局との接続回復時のセル選択において、優先順位を決定する請求項6〜8のいずれかに記載の携帯端末。
  10. 前記優先順位決定部は、ハンドオーバ先のセル選択において、優先順位を決定する請求項6〜8のいずれかに記載の携帯端末。
  11. 前記優先順位決定部にて決定されたセルの優先順位を示す情報を、ハンドオーバ時に、基地局に送信する請求項10に記載の携帯端末。
  12. 複数のCSGセルを含むネットワークに適用される基地局制御装置による基地局制御方法であって、
    前記基地局制御装置が、携帯端末が位置するCSGセルを特定する情報を受信するステップと、
    携帯端末によるアクセスが許可されたCSGセルのCSG識別情報を、前記携帯端末に関連付けて記憶したアクセス許可情報記憶部から、前記携帯端末がアクセス可能なCSGセルを読み出すステップと、
    前記基地局制御装置が、読み出したCSGセルのうちで、前記携帯端末が存在するCSGセルの所定の範囲内にある隣接CSGセルの物理セルIDを、CSGセル識別情報に対応する物理セルIDを記憶したCSGセル情報記憶部から読み出して、携帯端末がアクセス可能な物理セルIDリストを生成するステップと、
    アクセス可能な物理セルIDリストを携帯端末に通知するステップと、
    を備える基地局制御方法。
  13. 複数のCSGセルを含むネットワークに適用される携帯端末によるセル選択方法であって、
    前記携帯端末が、アクセス可能なCSGセルの物理セルIDリストを受信し、受信した物理セルIDを記憶部に記憶するステップと、
    前記携帯端末が、前記記憶部からアクセス可能な物理セルIDリストを読み出すステップと、
    前記携帯端末が、読み出した物理セルIDリストを用いてセル選択の優先順位を決定するステップと、
    を備えるセル選択方法。
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