JPWO2010131630A1 - 六角形型キューブコーナー再帰反射物品 - Google Patents

六角形型キューブコーナー再帰反射物品 Download PDF

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Abstract

【課題】 優れた観測角特性を有する六角形型キューブコーナー再帰反射物品を提供する。【解決手段】 六角形型キューブコーナー再帰反射物品は、少なくとも一つの反射側面(a面,b面,および/または,c面)が該反射側面を構成する頂点(E,F,および/またはD)により結ばれた線分(EF,FD,および/またはDE)により区画された一対の上部副反射側面(a1面,b1面,および/またはc1面)と下部副反射側面(a2面,b2面,および/またはc2面)に分割されており、該副反射側面対を構成する二つの副反射側面が同一平面上にないことを特徴とする六角形型キューブコーナー再帰反射素子が多数集合してなる。【選択図】 図6

Description

本発明は、六角形型キューブコーナー再帰反射物品に関し、よし詳しくは、観測角特性に優れ、交通標識、工事標識、警戒標識、案内標識、車両マーキング、再帰反射衣料用品、光学センサー用反射器、あるいは液晶表示装置に用いる集光プリズムシートなどに好ましく用いることの出来る六角形型キューブコーナー再帰反射物品に関する。
優れた再帰反射効率、入射角特性をもつ六角形型キューブコーナー再帰反射素子からなる再帰反射物品に関しては従来からいくつかの提案がなされている。しかしながら、優れた観測角特性を与える方法に関してはどのような方法が好ましいか開示された技術は少ない。
例えば、スチムソン(Stimson)の米国特許第1,591,572号明細書(特許文献1)においては、六角形型キューブコーナー再帰反射素子が開示されているが、どのような形状の素子によれば優れた入射角特性、観測角特性および回転角特性が得られるかは記載されていない。
また、シュルツ(Schultz)の米国特許第3,417,959号明細書(特許文献2)及び米国特許第3,922,065号明細書(特許文献4)においては、金属のピンの先端にプリズムを形成し、それらを何本も束ねてプリズム集合体を形成する方法(ピン結束法)が示されている。この方法は、比較的大きなプリズム製造に適するが、例えば2000個/cm以上のマイクロプリズムの形成を必要とする場合には実用的ではない。
さらに、スタンレー(Stanley)の米国特許第3,458,245号明細書(特許文献3)においては、鈍角と鋭角が交互に少なくとも2面、好ましくは4面以上ならんだ再帰反射プリズムが示されている。
さらにまた、ホルメンら(Holmen)の米国特許第3,924,929号明細書(特許文献5)においても、六角形型プリズムを密封したユニットの繰り返しで形成された再帰反射物品が記載されている。
さらにまた、リンドナー(Lindner)の米国特許第4,066,331号明細書(特許文献6)においても、列毎に異なる六角形型プリズムをならべた再帰反射物品が記載されている。
さらにまた、ヒースレー(Heasley)の米国特許第4,073,568号明細書(特許文献7)においても、1種類の六角形型プリズムを繰り返しならべた再帰反射物品が記載されている。
さらに同じく、ヒースレー(Heasley)の米国特許第4,189,209号明細書(特許文献8)においても、厚さの異なる2種類の六角形型プリズムを交互に繰り返しならべた再帰反射物品が記載されている。
さらにまた、スミス(Smith)の米国特許第6,114,009号明細書(特許文献9)においても、キューブコーナー再帰反射シートの形成に適した型と、その製造方法と、その型により形成される再帰反射シートが開示されており、特に複数の薄い薄板から形成される型とその製造方法が記載されている。
さらにまた、加藤の日本国実開昭63−109233号公報(特許文献10)においても、左方向からの臨界角以上の入射光線に対し反射性能を有する第1の反射部と、右方向からの臨界角以上の入射光線に対し反射性能を有する第2の反射部から構成された反射物品が記載されている。
また、三村らの米国特許第6,120,280号明細書(特許文献11)、米国特許第6,010,609号明細書(特許文献12)には,光学軸を素子の左右の方向に傾斜させた非対称形状の六角形型キューブコーナー再帰反射素子の素子デザインと製造方法に関して開示されている。
この様な光学軸を素子の左右の方向に傾斜させた六角形型キューブコーナー再帰反射素子により、光学軸を傾斜させた2方向に入射角特性が改善されることが記載されている。しかしながら、これらの特許に記載の素子においては、優れた回転角特性の改善は得られない。
一方、三村らの米国特許第6,318,866号明細書(特許文献13)には観測角の改善に関する様々な提案がなされている。
特許文献13では、一対の三角錐型キューブコーナー再帰反射素子の向かい合った側面を異なる形状にすることで観測角特性を改善できることが開示されている。
アッペルドーンら(Appeldorn)の米国特許第4,775,219号明細書(特許文献14)には、三角錐型再帰反射素子群からなる再帰反射物品の観測角特性を改善させる方法が開示されている。
特許文献14に開示される観測角改善の方法は、素子を形成する3方向のV字状の溝の角度を左右非対称の形で、隣接するV字状の溝とは異なる角度で繰り返しのパターンで変化させて、さまざまなプリズム頂角をもった三角錐型再帰反射素子を形成させるものである。
米国特許第1,591,572号明細書 米国特許第3,417,959号明細書 米国特許第3,458,245号明細書 米国特許第3,922,065号明細書 米国特許第3,924,929号明細書 米国特許第4,066,331号明細書 米国特許第4,073,568号明細書 米国特許第4,189,209号明細書 米国特許第6,114,009号明細書 日本国実開昭63−109233号公報 米国特許第6,120,280号明細書 米国特許第6,010,609号明細書 米国特許第6,318,866号明細書 米国特許第4,775,219号明細書
上述のように観測角特性が改善された再帰反射物品はいくつか知られているが、更に改善された観測角特性を有する再帰反射物品が求められている。そこで、本発明は、観測角特性に優れ、交通標識などに好ましく用いることが出来る六角形型キューブコーナー再帰反射素子を用いた再帰反射物品を提供することを目的とする。
以下、上記課題を達成するための手段を詳細に説明する。
従来公知の技術、および、本発明における六角形型キューブコーナー再帰反射素子とは、キューブコーナー型再帰反射素子であって、3つの四角形の反射側面がひとつの頂点と3つの稜線を共有しており、外周辺の投影形状が六角形である反射素子をいう。この六角形型キューブコーナー再帰反射素子は、交通標識などに好ましく用いられている三角錐型キューブコーナー再帰反射素子と比べて、再帰反射効率が著しく優れている。
本発明における六角形型キューブコーナー再帰反射素子を構成する3つの反射側面は、互いに垂直であり、所謂キューブコーナー面を形成する。しかしながら、再帰反射光の光束をわずかに広げて観測角特性を改善するため、互いに垂直な面にわずかな角度偏差が与えられて、いわゆる頂角偏差をもった再帰反射素子にすることが好ましい。
このような頂角偏差を与えることにより観測角特性を改善することは、三角錐型キューブコーナー再帰反射素子においては様々な手法が提案されているが、六角形型キューブコーナー再帰反射素子においてはどのような方法が好ましい観測角特性を付与するかという提案はない。
なお、本発明における再帰反射物品の共通平面とは、同一形状を有した反射素子群の頂点が共有する平面に平行な仮想的な平面である。通常は再帰反射物品の入射面に一致する面と考えることができる。
さらに、本発明における光学軸とは、3つの反射側面から等しい距離にある光学的な中心軸として定義される。六角形型キューブコーナー再帰反射素子は、外部からの光線が該光学軸に平行に入射した場合には、優れた再帰反射効率を得ることができ、光学軸から外れた角度で入射した場合には、その角度に比例して再帰反射効率が低下する。従って、あらかじめ入射光線の方向に光学軸を傾斜させておけば、その傾斜した方向に対して再帰反射効率を改善することができる。
本発明における六角形型キューブコーナー再帰反射素子は、3つの四角形状の反射側面(a面,b面,および,c面)が、互に3つの稜線(HD,HE,および,HF)および1つの頂点(H)を共有し、6つの外周辺(AE,EC,CD,DB,BF,および,FA)によって区画されている。また、本発明における六角形型キューブコーナー再帰反射素子は、該反射素子の頂点(H)を通り該3つの反射側面(a面,b面,および,c面)から等しい距離にある光学軸を有している。
さらに、本発明における六角形型キューブコーナー再帰反射素子は、少なくとも一つの反射側面(a面,b面,および/または,c面)が該反射側面を構成する頂点(E,F、および/またはD)により結ばれた線分(EF,FD,および/またはDE)により区画されている。その結果、本発明における六角形型キューブコーナー再帰反射素子は、一対の上部副反射側面(a1面,b1面,および/またはc1面)と下部副反射側面(a2面,b2面,および/またはc2面)に分割された、最大6つの副反射側面により形成されている。なお、すべての反射側面が上部副反射側面と下部副反射側面に分割されている必要はないが、すべての方位において均一な観測角特性を得るためには3つの反射側面がすべて分割されて6つの副反射側面となっていることが好ましい。そして、本発明における六角形型キューブコーナー再帰反射素子は、これら該副反射側面対を構成する二つの副反射側面(上部副反射側面、下部副反射側面)が同一平面上にない。
別言すれば、本発明における再帰反射物品に用いる六角形型キューブコーナー再帰反射素子は、3つの四角形状の反射側面が、それぞれの1つの頂点を共有すると共に、互いに隣り合う該反射側面同士が1つの辺を共有して3つの稜線を形成し、それぞれの該反射側面における隣り合う該反射側面同士により共有されない辺により、6つの外周辺が形成されている六角形型キューブコーナー再帰反射素子であって、3つの該反射側面により共有される該頂点を通る光学軸が、それぞれの該反射側面から等しい距離とされ、該反射側面の少なくとも一つは、2つの反射側面同士のみで共有する頂点をそれぞれ結ぶ線分により、上部副反射側面及び下部副反射側面に分割されており、該上部副反射側面と該下部副反射側面とが、互いに同一平面上にないことを特徴とするものであり、本再帰反射物品は、このような六角形型キューブコーナー再帰反射素子が多数集合してなるものである。そして、該上部副反射側面と該下部副反射側面とが互いに非平行であることが好ましい。
従来公知の六角形型キューブコーナー再帰反射素子においては、3つの反射側面にそれぞれ頂角偏差を与えても、光が3つの反射側面でそれぞれ反射して再帰反射する場合、光が反射する3つの反射側面の頂角偏差の組合せは1組に限られる。従って、再帰反射光の発散は単純なパターンに限られてしまい、均一な観測角特性を得ることは困難であった。
一方、本発明における六角形型キューブコーナー再帰反射素子においては、少なくとも1つの反射側面が、副反射側面対を構成する2つの副反射側面から成り、それぞれの副反射側面が同一平面上になく、わずかに異なった角度をもって形成されている。この結果、6つの副反射側面がそれぞれ異なる頂角偏差を有することができ、均一な観測角特性を得ることができる。
即ち、3つの反射側面をa面、b面、c面として、例えば、これらの反射側面のそれぞれが上部副反射側面と下部副反射側面とに分割されて、a面の上部副反射側面がa1面とされ、下部副反射側面がa2面とされ、b面の上部副反射側面がb1面とされ、下部副反射側面がb1面とされ、c面の上部副反射側面がc1面とされ、下部副反射側面がc1面とされる場合において、光が3つの反射側面でそれぞれ反射して再帰反射する場合、6つの副反射側面による3つの副反射側面の組合せは下に示されるように8種類である。一方、従来公知の六角形型キューブコーナー再帰反射素子においては、反射側面の組み合わせは、1種類に限られる。
(1) a1,b1,c1
(2) a1,b1,c2
(3) a1,b2,c1
(4) a1,b2,c2
(5) a2,b1,c1
(6) a2,b1,c2
(7) a2,b2,c1
(8) a2,b2,c2
本発明における六角形型キューブコーナー再帰反射物品は、上記に説明したような様々な頂角偏差を有する副反射側面を有する多数の六角形型キューブコーナー再帰反射素子が集合しているために、六角形型キューブコーナー再帰反射素子の優れた再帰反射効率に加えて、優れた観測角特性を有することを可能としている。
また、本発明における六角形型キューブコーナー再帰反射素子の光学軸は、該反射素子の頂点(H)から該再帰反射物品の共通平面にたてられた垂線に対して、3〜15度傾斜していることが、入射角特性を改善するうえで好ましい。
さらに、六角形型キューブコーナー再帰反射素子の光学軸は、5〜10度傾斜していることが、入射角特性を改善するうえでさらに好ましい。
従来公知の六角形型キューブコーナー再帰反射素子においては、光学軸が傾斜しておらず、共通平面に対して垂直であり、反射側面は通常正方形である。一方、光学軸が傾斜した再帰反射素子の反射側面は長方形であり、3つの反射側面の少なくとも一つは、他の2つの反射側面と異なる形状を有している。
本発明によれば、このような光学軸が傾斜した六角形型キューブコーナー再帰反射素子においても、少なくとも一つの長方形形状或いは正方形の反射側面が、該反射側面を構成する頂点により結ばれた線分により区画され、一対の上部副反射側面(a1面,b1面,および/またはc1面)と下部副反射側面(a2面,b2面,および/またはc2面)に分割された最大6つの副反射側面より形成することができる。
本発明における再帰反射素子の1つの反射側面が分割された上部副反射側面(a1面,b1面,および/またはc1面)と下部副反射側面(a2面,b2面,および/またはc2面)とがなす副側面間の角度は、0.008〜0.33度であることが好ましい。副側面間の角度が0.008度以上である場合には、再帰反射光の発散をより十分に得ることができ、観測角特性の改善をより得ることができる。また、副側面間の角度が、0.33度以下である場合には、再帰反射光の発散が過大とならずに、正面方向への再帰反射成分を十分確保でき好ましい。なお、副側面間の角度は、目的とする用途により適宜調整することができる。
さらに、本発明における六角形型キューブコーナー再帰反射素子の副反射側面と共通平面とがなす角度を90度から減じた角度として定義される副側面角が、隣接する再帰反射素子の対応する反射側面の副側面角と0.008〜0.33度異なるように形成することにより、さらに観測角特性を改善することが出来る。
この様に、隣接する素子同士において、副側面角が異なるような素子の組合せを行うことにより、さらに頂角偏差の組合せの数を多くすることができるので、このような六角形型キューブコーナー再帰反射素子同士の組み合わせは、観測角特性を改善するうえで好ましい。
また、副側面角が、隣接する再帰反射素子の対応する副反射側面の副側面角と0.008〜0.33度異なり、2つ以上の組み合わせで周期的に変化することができる。このような周期的な変化は、再帰反射物品の均一な再帰反射性能を付与するうえで好ましい。
本発明における六角形型キューブコーナー再帰反射素子においては、上部副反射側面(a1面,b1面,および/またはc1面)と、下部副反射側面(a2面,b2面,および/またはc2面)との間にキューブコーナーを形成しない面を設置することができる。
これらのキューブコーナーを形成しない面は、再帰反射には寄与しない非再帰反射面であるが、過大な再帰反射を制御することができる。また、このような再帰反射には寄与しない非再帰反射面が形成された六角形型キューブコーナー再帰反射素子は、内部照明型標識などにおいては内部からの照明光を効率良く透過させることができ、内部照明の効率を高めることができる。また、これらの非再帰反射面は、3つの面すべてが設置されてもよく、あるいは1または2つの面に限定することもできる。つまり、非再帰反射面は、反射側面が上部副反射側面と下部副反射側面に分割される少なくとも1つの反射側面に設置されることができ、反射側面が上部副反射側面と下部副反射側面に分割される全ての反射側面に設置されても良く、反射側面が上部副反射側面と下部副反射側面に分割される一部の反射側面のみに設置されても良い。
これらの非再帰反射側面は再帰反射物品の共通平面に平行であってもよく、あるいは平行でなくてもよい。また、平面ではなく2次曲面を形成していてもよい。
本発明における六角形型キューブコーナー再帰反射素子においては、上部副反射側面(a1面,b1面,および/またはc1面)および/または下部副反射側面(a2面,b2面,および/またはc2面)を2つ以上の平面に分割することができる。つまり、上部副反射側面、及び、下部副反射側面の少なくとも一方が2つ以上の平面に分割される。このような六角形型キューブコーナー再帰反射素子により、さらに均一な観測角特性を与えることができる。そして、上部副反射側面或いは下部副反射側面を構成する分割されたそれぞれの平面が同一平面上にないことが好ましく、互いに非平行であることがより好ましい。
このように分割された副反射側面は多面体を構成しており、それぞれの分割された副反射側面を構成する平面が互いになす角度は0.008〜0.33度の範囲で異なるように形成されることが好ましい。分割された副反射側面間を構成する平面がなす角度が0.008度以上であれば、再帰反射光の発散をより十分に得ることができ、観測角特性の改善をより得ることができる。また0.33度以下である場合には、再帰反射光の発散が過大とならずに、正面方向への再帰反射成分を十分確保でき好ましい。なお、これらの角度は、目的とする用途により適宜調整することができる。
本発明における再帰反射素子においては、上部副反射側面(a1面,b1面,および/またはc1面)および/または下部副反射側面(a2面,b2面,および/またはc2面)が2次曲面を形成していることとすることができる。つまり、上部副反射側面、及び、下部副反射側面の少なくとも一方が、2次曲面を形成している。このような六角形型キューブコーナー再帰反射素子により、さらに均一な観測角特性を与えることができる。なお、2次曲面は、当該2次曲面内に描くことのできる直線が、線分(EF、FD、またはDE)を平行に移動した線となるように形成されている。
これらの曲面形状を有する副反射側面は、曲面の接面(曲面の接線を含む平面)と他の副反射側面とがなす角が0.008〜0.33度の範囲で形成されることが好ましい。
本発明における再帰反射素子を形成する方法は、従来公知の六角形型キューブコーナー再帰反射素子の形成方法である切削法を採用することができる。切削に用いる基材には、従来公知の金属として、銅、真鍮、リン青銅、ニッケル―リン合金など、樹脂としてアクリル樹脂などを用いることができる。切削に用いる切削ツールは、ダイアモンドツールであることが好ましい。
また、上部副反射側面および/または下部副反射側面が異なる平面とするための好ましい方法としては、副反射側面で分割されていない従来公知の六角形型キューブコーナー再帰反射素子を形成したのちに、上部副反射側面をさらに切削する方法が挙げられる。このような方法により、上部副反射側面と下部副反射側面とが互いに角度の異なる六角形型キューブコーナー再帰反射素子を得ることができる。
さらに、基材上に切削法により形成された素子は凸形状を有しているので、電鋳法により凹形状に反転したのちに樹脂成型により透明な再帰反射物品とすることができる。
これらの六角形型キューブコーナー再帰反射物品の作成方法や、好ましく用いることができる樹脂、あるいは六角形型キューブコーナー再帰反射物品の構成などは従来公知の技術をそのまま利用することができる。
以上のように、本発明によれば、観測角特性に優れ、交通標識などに好ましく用いることが出来る六角形型キューブコーナー再帰反射素子を用いた再帰反射物品が提供される。
従来技術による六角形型キューブコーナー再帰反射素子を示す斜視図である。 従来技術による六角形型キューブコーナー再帰反射素子を示す平面図である。 従来技術による六角形型キューブコーナー再帰反射素子を示す側面図である。 従来技術による六角形型キューブコーナー再帰反射素子を示す他の側面図である。 従来技術による六角形型キューブコーナー再帰反射物品を示す図である。 本発明における六角形型キューブコーナー再帰反射素子を示す斜視図である。 本発明における六角形型キューブコーナー再帰反射素子を示す平面図である。 本発明における六角形型キューブコーナー再帰反射素子を示す側面図である。 本発明における六角形型キューブコーナー再帰反射素子を示す他の側面図である。 本発明における六角形型キューブコーナー再帰反射物品を示す図である。 本発明における六角形型キューブコーナー再帰反射素子を示す斜視図である。 本発明における六角形型キューブコーナー再帰反射素子を示す平面図である。 本発明における六角形型キューブコーナー再帰反射素子を示す側面図である。 本発明における六角形型キューブコーナー再帰反射素子を示す他の側面図である。 本発明における六角形型キューブコーナー再帰反射素子を示す斜視図である。 本発明における六角形型キューブコーナー再帰反射素子を示す平面図である。 本発明における六角形型キューブコーナー再帰反射素子を示す側面図である。 本発明における六角形型キューブコーナー再帰反射素子を示す他の側面図である。 本発明における六角形型キューブコーナー再帰反射素子を示す斜視図である。 本発明における六角形型キューブコーナー再帰反射素子を示す平面図である。 本発明における六角形型キューブコーナー再帰反射素子を示す側面図である。 本発明における六角形型キューブコーナー再帰反射素子を示す他の側面図である。 従来技術における三角錐型キューブコーナー再帰反射素子による観測角特性の改善のため手法の原理図である。 本発明における六角形型キューブコーナー再帰反射物品を示す図である。
本発明による六角形型キューブコーナー再帰反射物品の好ましい形態に関して、図面を引用しながら以下に説明を行う。
図1は、従来技術による六角形型キューブコーナー再帰反射素子を示す斜視図を示す。図1に示すように、この六角形型キューブコーナー再帰反射素子においては、反射側面のa面とb面とが、頂点Hと稜線(HF)を共有して配置されている。
図2は、図1に示された従来技術による六角形型キューブコーナー再帰反射素子の平面図を示す。図2に示すように、この六角形型キューブコーナー再帰反射素子においては、3つの反射側面(a面、b面、およびc面)が、頂点Hと3つの稜線(HF,DH,およびHE)を共有して配置されている。反射側面(a面)は、4つの辺(HE,EA,AF,およびFB)により囲まれており、反射側面(b面)は、4つの辺(HF,FB,BD,およびDH)により囲まれており、また同様に、反射側面(c面)は4つの辺(HD,DC,CE,およびEH)により囲まれている。
また、図2に示された六角形型キューブコーナー再帰反射素子のもつ3つの反射側面(a面、b面、およびc面)は、キューブコーナーを形成するために互いに直角な面を形成するが、再帰反射光をわずかに広げることにより観測角特性を付与するために直角形成からわずかに偏差を与えることが出来る。また、3つの反射側面(a面、b面およびc面)は6つの外周辺(AE,EC,CD,DB,BF,および,FA)によって区画されており、投影形状が六角形状の形状を有している。
図3は、図1に示された従来技術による六角形型キューブコーナー再帰反射素子の側面図を示す。図3に示すように、稜線HFは反射側面(c面)の側面(HDC)と直角にされている。
図4は、図1に示された従来技術による六角形型キューブコーナー再帰反射素子の他の方位から見た側面図である。
図5は、図1〜4に示された従来技術による六角形型キューブコーナー再帰反射素子が、多数最密充填状に集合した六角形型キューブコーナー再帰反射物品を示す図であり、具体的には、図5の(5A)が、六角形型キューブコーナー再帰反射物品の平面図を示しており、図5の(5B)が、図5の(5A)に示される多数の六角形型キューブコーナー再帰反射素子が最密充填状に集合した六角形型キューブコーナー再帰反射物品を素子群の頂点に沿って、L−L’線に沿って切断した断面図を示している。
図5の(5A)に示される多数の六角形型キューブコーナー再帰反射素子が最密充填状に集合した六角形型キューブコーナー再帰反射物品においては、隣接する再帰反射素子が、6つの外周辺(AE,EC,CD,DB,BF,およびFA)を互いに共有するようにして最密充填状に配置されている。
図5の(5B)に示すように、隣接する素子群同士において、反射側面と各頂点から六角形型キューブコーナー再帰反射物品の共通の平面に対する垂直線とがなす角度(α)は、一定である。なお、図5Bにおいては、反射側面の断面における角度(α)のみが示されているが、実際の反射側面と垂直線がなす角度に関しても、角度の関係は同様である。
図6は、本発明による六角形型キューブコーナー再帰反射素子を示す斜視図を示す。なお、図6において、従来公知の六角形型キューブコーナー再帰反射素子が破線で示されている。図6に示されるように、本発明の六角形型キューブコーナー再帰反射素子は、素子の頂点(H)が従来公知の六角形型キューブコーナー再帰反射素子の頂点(H’)と異なる高さになるように形成されている。また、従来技術の六角形型キューブコーナー再帰反射素子の反射側面(a面、b面、およびc面)は、本発明においては、線分(EF,FD,およびDE)により、おのおの2つの反射側面に分割されている。即ち、反射側面(a面)は、上部副反射側面(a1面)と、下部副反射側面(a2面)に分割されている。同様に、反射側面(b面)は、上部副反射側面(b1面)と、下部副反射側面(b2面)に分割されており、反射側面(c面)は、上部副反射側面(c1面)と、下部副反射側面(c2面)に分割されている。
従って、上部副反射側面(a1面,b1面,および/またはc1面)と下部副反射側面(a2面,b2面,および/またはc2面)とは、異なった傾斜を持つ傾斜面として形成されており、反射側面を構成する二つの副反射側面は、同一平面上にない。そして、これら6つの反射側面のいずれか3組の面の組み合わせが互いに垂直なキューブコーナーを形成していることが好ましい。他の反射側面の組み合わせは垂直面形成に対して様々な偏差を持つために、再帰反射光が均一な発散をして均一な観測角特性を得ることができる。
上記の反射側面の組み合わせをさらに詳細に説明する。入射した光が再帰反射するためには、3つの互いに垂直な反射側面(a面,b面,c面)で内部全反射または鏡面反射原理により反射する必要がある。3つの反射側面がたがいに垂直であれば、入射光は光源に向かって再帰反射する。各反射側面(a面,b面,c面)が垂直形成に対してわずかな頂角偏差を持つと、再帰反射光は入射光軸に平行には戻らずに、頂角偏差に応じた程度で再帰反射光の発散が生じる。このわずかな発散は、観測角の改善に寄与する。
本発明による六角形型キューブコーナー再帰反射素子においては、上記に説明した様に一つの素子において、下記に示される8通りもの副反射側面の組み合わせを持つことができる。すなわち、図6に示すように、従来技術における3つの反射側面(a面,b面,c面)のそれぞれが、本発明においては、上部副反射側面(a1面,b1面,c1面)と下部副反射側面(a2面,b2面,c2面)とに分割される場合において、光が3つの反射側面でそれぞれ反射して再帰反射する場合、3つの副反射側面の組合せは下に示されるように8種類である。従って、様々な発散の組合せを生じさせることができ、好ましい観測角特性を得ることができる。一方、従来公知の反射素子においては、上述のように組み合わせは1通りに限定されている。
(1) a1,b1,c1
(2) a1,b1,c2
(3) a1,b2,c1
(4) a1,b2,c2
(5) a2,b1,c1
(6) a2,b1,c2
(7) a2,b2,c1
(8) a2,b2,c2
また、これらの副反射側面同士のいずれの組み合わせにおいても、副反射側面同士が互いに垂直な関係を形成するキューブコーナーではなく、互いに垂直な関係から僅かな偏差をもって形成されても良く、この場合においては、再帰反射光が比較的広い広がりを持つ方が良い用途に、好ましく用いることができる。
図7は、図6に示された本発明による六角形型キューブコーナー再帰反射素子の平面図を示す。上部副反射側面(a1面,b1面,および/またはc1面)と下部副反射側面(a2面,b2面,および/またはc2面)から成る反射側面(a面、b面、c面)は、頂点Hと3つの稜線(HF,DH,およびHE)を共有して配置されていることが示されている。反射側面(a1面)は、3つの辺(HE,EF,およびFH)により囲まれており、反射側面(b1面)は、3つの辺(HF,FD,およびDH)により囲まれており、また同様に反射側面(c1面)は、3つの辺(HD,DE,およびEH)により囲まれている。さらに、反射側面(a2面)は、3つの辺(AE,EF,およびFA)により囲まれており、反射側面(b2面)は、3つの辺(BF,FD,およびDB)により囲まれており、また同様に反射側面(c2面)は、3つの辺(CD,DE,およびEC)により囲まれている。
図8は、図6に示された本発明による六角形型キューブコーナー再帰反射素子の側面図を示す。素子の頂点(H)は、従来公知の六角形型キューブコーナー素子の頂点(H’)と異なる高さで設置されていることが示されている。また、上部副反射側面(c1面)の側面(HD)と下部副反射側面(c2面)とは、異なる平面であり、同一平面上にないことが示されている。
図9は、図6に示された本発明による六角形型キューブコーナー再帰反射素子の他の側面図を示す。素子の頂点(H)は、従来公知の六角形型キューブコーナー素子の頂点(H’)とは異なる高さで設置されていることが示されている。2つの上部副反射側面(a1,b1)は、稜線(HF)を共有して互いに略垂直となるようにして設置されている。
図10は、図6〜9に示された本発明による六角形型キューブコーナー再帰反射素子が、多数最密充填状に集合した六角形型キューブコーナー再帰反射物品を示す図であり、具体的には、図10の(10A)は、六角形型キューブコーナー再帰反射物品の平面図を示しており、図10の(10B)は、図10の(10A)に示される多数の六角形型キューブコーナー再帰反射素子が最密充填状に集合した六角形型キューブコーナー再帰反射物品を素子群の頂点に沿って、L−L’線に沿って切断した断面図を示している。
図10の(10A)に示すように、六角形型キューブコーナー再帰反射素子が多数最密充填状に集合した六角形型キューブコーナー再帰反射物品においては、隣接する再帰反射素子が6つの外周辺(AE,EC,CD,DB,BF,および,FA)を互いに共有するようにして、六角形型キューブコーナー再帰反射素子が最密充填状に配置されている。
いずれの六角形型キューブコーナー再帰反射素子においても、上部副反射側面(a1面,b1面,および/またはc1面)と下部副反射側面(a2面,b2面,および/またはc2面)から成る反射側面(a面、b面、c面)は、頂点Hと3つの稜線(HF,DH,およびHE)を共有し、上部副反射側面(a1面,b1面,c1面)と下部副反射側面(a2面,b2面,c2面)とが、3つの線分(EF,FD,およびDE)で分割されて配置されている。
さらに、互いに隣接する再帰反射素子の前記3つの分割線分群(EF,FD,およびDE)は、互いに共通する同一線上に連続している。また、この同一線の上に並ぶ上部副反射側面群(a1面,b1面,および/またはc1面)は、同一平面上にある。
図10の(10B)に示すように、隣接する素子群の上部副反射側面または下部副反射側面と、各頂点から再帰反射物品の共通の平面に対する垂直線がなす角はいずれも異なっている。
なお、図10の(10B)においては、反射側面の断面方向の角度成分のみが示されているが、実際の反射側面と垂直線がなす角度に関しても角度の関係は同様である。
図11は本発明による他の六角形型キューブコーナー再帰反射素子の態様を示す。この六角形型キューブコーナー再帰反射素子においては、上部副反射側面(a1面,b1面,および/またはc1面)と下部副反射側面(a2面,b2面,および/またはc2面)との間に、別の面(E1E2F2F1,F1F2D2D1,およびD1D2E2E1)が設置されて区画されている。
これらの面(E1E2F2F1,F1F2D2D1,およびD1D2E2E1)は、再帰反射には寄与しない非再帰反射面であり、過大な再帰反射を制御することができる。また、内部照明型標識などにおいては、内部からの照明光を透過させることができて、内部照明の効率を高めることができる。また、これらの非再帰反射面は、3つの面すべてが設置されてもよく、あるいは、1または2つの面に限定することもできる。
これらの非再帰反射側面は、再帰反射物品の共通平面に平行であってもよく、あるいは平行でなくてもよい。また、平面ではなく2次曲面を形成していてもよい。
図12は、図11に示された本発明による六角形型キューブコーナー再帰反射素子の平面図を示す。上部副反射側面(a1面,b1面,および/またはc1面)と下部副反射側面(a2面,b2面,および/またはc2面)とから成る反射側面(a面、b面、c面)は、頂点Hと3つの稜線(HF,DH,およびHE)を共有して配置されている。上部副反射側面(a1面)は、3つの辺(HE,EF,およびFH)により囲まれており、上部副反射側面(b1面)は、3つの辺(HF,FD,およびDH)により囲まれており、また同様に上部副反射側面(c1面)は、3つの辺(HD,DE,およびEH)により囲まれている。さらに、下部副反射側面(a2面)は、3つの辺(AE,EF,およびFA)により囲まれており、下部副反射側面(b2面)は、3つの辺(BF,FD,およびDB)により囲まれており、また同様に下部副反射側面(c2面)は、3つの辺(CD,DE,およびEC)により囲まれている。そしてこれらの上部副反射側面と下部副反射側面とは、非再帰反射側面(E1E2F2F1,F1F2D2D1,およびD1D2E2E1)によって区画されている。
図13は、図11に示された本発明による六角形型キューブコーナー再帰反射素子の側面図を示す。HD2で示される上部副反射側面(c1面)と直線D1Cで示される下部副反射側面(c2面)とが、異なる平面であり同一平面上にないことが示されている。非再帰反射面で区画された上部副反射側面と下部副反射側面は、上述のように同一平面上にはないが、平行な面であってもよくあるいは平行な面でなくてもよい。
図14は、図11に示された本発明による六角形型キューブコーナー再帰反射素子の他の側面図を示す。2つの上部副反射側面(a1面,b1面)は、稜線(HF2)を共有して、互いに略垂直となるようにして設置されている。
図15は、本発明による他の六角形型キューブコーナー再帰反射素子の態様を説明する斜視図を示す。図15における再帰反射素子における上部副反射側面はさらに二つの上部副反射側面(a11面,a12面,b11面,b12面,c11面,およびc12面)に分割されている。また、二つの上部副反射側面と下部副反射側面(a2面,b2面,および/またはc2面)との間には、非再帰反射側面(FLF,FMD,およびDKE)が設けられており、上部副反射側面(a11面,a12面,b11面,b12面,c11面,c12面)と下部副反射側面(a2面,b2面,c2面)とは、非再帰反射側面(FLF,FMD,DKEにより区画されている。
図15に示される六角形型キューブコーナー再帰反射素子の頂点(H)は、従来公知の六角形型キューブコーナー再帰反射素子の頂点と等しい高さ、または、異なる高さになるように形成されている。また、該六角形型キューブコーナー再帰反射素子の上部副反射側面は、線分(HL,HM,およびHK)により、おのおの2つの上部副反射側面(a11面,a12面,b11面,b12面,c11面,およびc12面)に分割されている。
従って、上部副反射側面(a11面,a12面,b11面,b12面,c11面,およびc12面)は、異なった傾斜を持つ傾斜面として形成されており、該副反射側面群を構成する二組の上部副反射側面(a11面,a12面,b11面,b12面,c11面,およびc12面)と下部副反射側面(a2面,b2面,および/またはc2面)は、同一平面上にない。また、これら9つの反射側面のいずれか3組の面の組み合わせが、互いに垂直なキューブコーナーを形成していることが好ましい。他の反射側面の組み合わせは、垂直面形成に対して様々な偏差を持つために、再帰反射光が均一な発散をして均一な観測角特性を得ることができる。
上記の反射側面の組み合わせをさらに詳細に説明する。入射した光が再帰反射するためには、3つの互いに垂直な反射側面で内部全反射または鏡面反射原理により、光が反射する必要がある。3つの反射側面が互いに垂直であれば、入射光は光源に向かって再帰反射する。各反射側面が垂直形成に対してわずかな頂角偏差を持つと、再帰反射光は、入射光軸に平行には戻らず、頂角偏差に応じた程度で再帰反射光の発散が生じる。このわずかな発散は、観測角の改善に寄与する。
本発明による六角形型キューブコーナー再帰反射素子においては、上記に説明した様に一つの素子において下記に示される27通りもの反射側面の組み合わせを持つことができる。従って、このような六角形型キューブコーナー再帰反射素子によれば、様々な発散を生じさせる組合せができ、好ましい観測角特性を得ることができる。一方、従来公知の反射素子においては、組み合わせは1通りに限定される。すなわち、図15に示すように、3つの反射側面(a面,b面,c面)のそれぞれが、上部副反射側面(a1面,b1面,c1面)と下部副反射側面(a2面,b2面,c2面)とに分割され、上部副反射側面(a1面)が2つの平面(a11面,a12面)に分割され、上部副反射側面(b1面)が2つの平面(b11面,b12面)に分割され、上部副反射側面(c1面)が2つの平面(c11面,c12面)に分割される場合において、光が3つの反射側面でそれぞれ反射して再帰反射する場合、3つの副反射側面の組合せは下に示されるように27種類である。
副反射側面が取りうる組み合わせは、
(1) a11,b11,c11
(2) a11,b11,c12
(3) a11,b11,c2
(4) a11,b12,c11
(5) a11,b12,c12
(6) a11,b12,c2
(7) a11,b2,c11
(8) a11,b2,c12
(9) a11,b2,c2
(10) a12,b11,c11
(11) a12,b11,c12
(12) a12,b11,c2
(13) a12,b12,c11
(14) a12,b12,c12
(15) a12,b12,c2
(16) a12,b2,11
(17) a12,b2,c12
(18) a12,b2,c2
(19) a2,b11,c11
(20) a2,b11,c12
(21) a2,b11,c2
(22) a2,b12,c11
(23) a2,b12,c12
(24) a2,b12,c2
(25) a2,b2,c11
(26) a2,b2,c12
(27) a2,b2,c2
の27通りとなる。
また、これらの副反射側面同士のいずれの組み合わせにおいても、副反射側面同士が互いに垂直な関係を形成するキューブコーナーではなく、互いに垂直な関係から僅かな偏差をもって形成されて良く、この場合においては、再帰反射光が比較的広い広がりを持つ方が良い用途に、好ましく用いることができる。
さらに、上部副反射側面は、二つの副反射側面ではなく、三つ以上の副反射側面に分割されていても良い。このような3つ以上の副反射側面に分割された六角形型キューブコーナー再帰反射素子は、さらに優れた観測角特性を有することができる。
図16は、図15に示された本発明による六角形型キューブコーナー再帰反射素子の平面図を示す。図16に示すように、反射素子は、二組の上部副反射側面(a11面,a12面,b11面,b12面,c11面,およびc12面)と下部副反射側面(a2面,b2面,および/またはc2面)より構成されている。また、上部副反射側面(a11面,a12面,b11面,b12面,c11面,およびc12面)と下部副反射側面(a2面,b2面,および/またはc2面)との間には非再帰反射側面(FLF,FMD,およびDKE)が設けられている。
図17、及び、図18は、図15に示された本発明による六角形型キューブコーナー再帰反射素子の側面図を示す。
図19は、本発明による他の六角形型キューブコーナー再帰反射素子の斜視図を示す。この再帰反射素子の反射側面は、線分(EF,FD,およびDE)によりおのおの2つの反射側面、即ち上部副反射側面(a1面,b1面,および/またはc1面)と下部副反射側面(a2面,b2面,および/またはc2面)に分割されており、上部副反射側面は、線分(EF,FD,およびDE)に沿った2次曲面または3次曲面を形成している。さらに、図19に示される再帰反射素子の頂点(H)は、従来公知の六角形型キューブコーナー再帰反射素子の頂点と異なる高さでも同じ高さになるように形成されていても良い。
このように、上部副反射側面が2次曲面または3次曲面を形成しているような再帰反射素子は、均一な観測角特性を有することができるために好ましい。
図20は、図19に示される本発明による曲面を有する六角形型キューブコーナー再帰反射素子の平面図を示す。本図に示される上部副反射側面(a1面,b1面,および/またはc1面)は、線分(EF,FD,およびDE)に沿った2次曲面を形成している。
図21及び図22は、図19に示される本発明による六角形型キューブコーナー再帰反射素子の側面図を示す。
図23は、従来技術による三角錐型再帰反射素子群からなる再帰反射物品の観測角特性の改善のための様々な頂角偏差を与える手法の原理図を示す。この手法は、アッペルドーンらの米国特許第4,775,219号明細書(特許文献14)において、観測角特性を改善させる方法として、詳細に開示されている。
特許文献14に開示される観測角改善の方法は、素子を形成する3方向のV字状の溝の角度を左右非対称の形で、隣接するV字状の溝とは異なる角度で繰り返しのパターンで変化させて、さまざまなプリズム頂角をもった三角錐型再帰反射素子を形成させるものである。
図24を用いて、本発明による観測角特性を改善する方法を以下に示す。
図24は、本発明による他の六角形型キューブコーナー再帰反射素子が多数最密充填状に集合した六角形型キューブコーナー再帰反射物品を示す図であり、具体的には、図24の(24A)は、六角形型キューブコーナー再帰反射物品の平面図を示しており、図24の(24B)は、図24の(24A)に示される多数の六角形型キューブコーナー再帰反射素子が最密充填状に集合した六角形型キューブコーナー再帰反射物品を素子群の頂点に沿って、L−L’線に沿って切断した断面図を示している。
図24の(24A)に示すように、六角形型キューブコーナー再帰反射素子が多数集合した六角形型キューブコーナー再帰反射物品においては、隣接する再帰反射素子が6つの外周辺(AE,EC,CD,DB,BF,および,FA)を互いに共有するようにして、六角形型キューブコーナー再帰反射素子が最密充填状に多数配置されている。
いずれの六角形型キューブコーナー再帰反射素子においても、上部副反射側面(a1面,b1面,および/またはc1面)と下部副反射側面(a2面,b2面,および/またはc2面)から成る反射側面(a面、b面、c面)は、頂点Hと3つの稜線(HF,DH,およびHE)を共有し、3つの分割線分(EF,FD,およびDE)で分割されて配置されている。
さらに、互いに隣接する再帰反射素子の前記3つの分割線分群(EF,FD,DE)は、互いに共通する同一線上(La,Lb,Lc)に連続し配置されている。また、この同一線上(La,Lb,Lc)に並ぶ上部副反射側面群(a1面,b1面,および/またはc1面)は、同一平面上にあり、形成する副側面角(β1,β2、および/またはβ3)は同じ角度である。
図24の(24B)に示すように反射素子の上部副反射側面または下部副反射側面と、各頂点から再帰反射物品の共通の平面に対する垂直線がなす角は、いずれも異なっている。
さらに、図24に示す六角形型キューブコーナー再帰反射物品においては、六角形型キューブコーナー再帰反射素子の上部副反射側面群(a1面,b1面,および/またはc1面)が、形成する副側面角(β)が、隣接する上部副反射側面の副側面角と異なり、この副側面角(β)が、素子の2つ以上の組み合わせで周期的に変化している。
即ち、図23Bにおいて、左端の反射素子の上部副反射側面(a1)および下部副反射側面(a2)の副側面角は、β1とαであり、β1は、αより大きい。また、左端より2番目の反射素子の副側面角は、β2とαであり、β2は、αより小さい。さらに、左端より3番目の反射素子の副側面角は、β3とαであり、β3は、αは等しい。これらの3種類の副側面角をもつ反射素子は、周期的に繰り返して形成されている。
この様な周期性をもって形成される上部副反射側面は、各反射側面(a1,b1,c1)のいずれの方向においても、均一な観測角特性を得るうえで好ましい。
なお、図24Bにおいては、反射側面の断面方向の角度成分のみが示されているが、実際の反射側面と垂直線がなす実際の角度に関しても同様である。
また、図24においては、上部副反射側面(a1面,b1面,および/またはc1面)が形成する副側面角のみを周期的に変化させたが、下部副反射側面(a2面,b2面,および/またはc2面)が形成する副側面角を周期的に変化させることもできる。
以下、実施例により本発明の詳細を更に具体的に説明するが、本発明は実施例にのみ限定されるものでないことはいうまでもない。
<再帰反射係数>
実施例をはじめ本明細書に記載の再帰反射係数は、以下で述べる方法で測定されたものである。再帰反射係数測定器として、ガンマーサイエンティフィック社製「モデル920」を用い、100mm×100mmの再帰反射シートの再帰反射係数をASTM E810−91に準じて、観測角0.2および1.0°、入射角5°および30°の角度条件で、測定試料の適宜の5個所について測定し、その平均値をもって再帰反射シートの再帰反射係数とした。
<比較例>
光学軸の傾斜がない正規六角形型キューブコーナー再帰反射素子であって、素子の高さ(h)が100μmとなるようにして、切削加工法を用いて多数の六角形型キューブコーナー再帰反射素子が配置された真鍮製の金型を形成した。
この真鍮製母型を用いて、濃度が55%のスルファミン酸ニッケル液を用いて電鋳法により、材質がニッケルであって、形状が反転された凹形状の六角形型キューブコーナー成形用金型を作成した。この成形用金型を用いて、厚さ200μmのポリカーボネート樹脂シート(三菱エンジニアリングプラスティックス株式会社製「ユーピロンH3000」)を成形温度200℃、成形圧力50kg/cm2の条件で圧縮成形した後に、加圧下で30℃まで冷却してから樹脂シートを取り出して、表面に多数の六角形型キューブコーナー再帰反射素子を最密充填状に配置したポリカーボネート樹脂製の再帰反射物品(比較品)を作成した。
また、反射素子の形状は、図1〜5に示されるように底面の投影形状が正六角形(AFBDCE)であり、これらの反射素子群は、いずれも各反射素子の頂点を含む平面に平行な仮想上の共通の平面上に位置している。
比較品を形成する六角形型キューブコーナー素子の形状は、頂点(H)から反射側面の最下部(A,B,およびC)間の高さが80.0μm、反射側面は正方形であり一辺の長さが69.2μm、反射側面の対角線(EF,FD,およびDE)の長さは97.96μmであり、光学軸の傾斜は0度である。
さらに、各反射側面(a面,b面,およびc面)と共通平面とがなす角度を90度から減じた角度として定義される副側面角が、いずれも35.26°で等しくなるように形成されている。
<実施例1>
比較例に記載されたのと同じ形成方法により、図6〜10に示されるような本発明による六角形型キューブコーナー型再帰反射物品(発明品1)を形成した。
発明品を形成する六角形型キューブコーナー型再帰反射素子の形状は、頂点(H)から反射側面の最下部(A,B,およびC)間の高さが80μm、6個の副反射側面は直角二等辺三角形であり、下部副反射側面(a2面,b2面,およびc2面)の一辺の長さ(AE,AF,BF,BD,CD,及びCE)は69.2μm、他の辺(EF,FD,およびDE)の長さは97.96μmであり、光学軸の傾斜は0度である。
さらに、各下部副反射側面(a2面,b2面,およびc2面)と共通平面とがなす角度を90度から減じた角度として定義される副側面角が、いずれも35.26°で等しくなるように形成されている。
また、各上部副反射側面(a1面,b1面,およびc1面)と共通平面とがなす角度を90度から減じた角度として定義される副側面角が、正規反射素子の理論値35.26°に対していずれも0.167度(10分)小さく形成されており、副側面角は35.10度である。
<実施例2>
比較例に記載されたのと同じ形成方法で図24に示されるような本発明による六角形型キューブコーナー型再帰反射物品(発明品2)を形成した。
発明品2を形成する六角形型キューブコーナー型再帰反射素子の形状は、頂点(H)から反射側面の最下部(A,B,およびC)間の高さが80μmで、6個の副反射側面は、直角二等辺三角形である。
下部副反射側面(a2面,b2面,およびc2面)の一辺の長さ(AE,AF,BF,BD,CD,及びCE)は、69.2μm、他の辺(EF,FD,およびDE)の長さは97.96μmであり、光学軸の傾斜は0度である。
また、各下部副反射側面(a2面,b2面,およびc2面)と共通平面とがなす角度を90度から減じた角度として定義される副側面角が、いずれも35.26°で等しくなるように形成されている。
さらに、発明品2においては、2種類の副側面角を有する第1の上部副反射側面(a1面,b1面,およびc1面)と第2の下部副反射側面(a1’面,b1’面,およびc1’面)が1個おきに形成されている。
第1の上部副反射側面(a1面,b1面,およびc1面)と共通平面とがなす角度を90度から減じた角度として定義される副側面角が、正規反射素子の理論値35.26°に対していずれも0.083度(5分)小さく形成されており、副側面角は35.18度である。
第2の上部副反射側面(a1面,b1面,およびc1面)と共通平面とがなす角度を90度から減じた角度として定義される副側面角が、正規反射素子の理論値35.26°に対していずれも0.25度(15分)小さく形成されており、副側面角は35.01度である。
表1には各観測角(Obs.)と入射角(Ent.)における比較品の再帰反射係数(Ra)を、表2には発明品1、表3には発明品2の再帰反射係数を示す。
いずれの発明品においても従来公知の六角形型キューブコーナー再帰反射素子により構成される比較品に比べて、いずれの入射角条件においても優れた観測角特性を有していた。
Figure 2010131630
Figure 2010131630
Figure 2010131630
本発明における再帰反射物品の具体的な用途としては、交通標識、工事標識、警戒標識、案内標識、車両マーキング、および再帰反射衣料用品に好ましく用いることの出来る再帰反射物品であって、とくに優れた観測角特性を所有している交通標識に好ましく用いることが出来る。
本発明における再帰反射物品の他の具体的な用途としては、光学センサー用反射器、あるいは液晶表示装置に用いる集光プリズムシートなどである。特に液晶表示装置に用いる場合には、再帰反射面の間の角度を自由に調節することができるために、シート裏面より導かれた光の集光の程度を自由に調整することができる。
a、b、c・・・反射側面
a1、b1、c1・・・上部副反射側面
a2、b2、c2・・・下部副反射側面
a11、a12、b11、b12、c11、c12・・・平面(副反射側面)
A、B、C、D、D1、D2、E、E1、E2、F、F1、F2、H・・・頂点

Claims (8)

  1. 3つの四角形状の反射側面(a面,b面,および,c面)が互に3つの稜線(HD,HE,および,HF)および1つの頂点(H)を共有し、6つの外周辺(AE,EC,CD,DB,BF,および,FA)によって区画されてなり、該頂点(H)を通り該3つの反射側面(a面,b面,および,c面)から等しい距離にある光学軸をもつ六角形型キューブコーナー再帰反射素子において、
    少なくとも一つの反射側面(a面,b面,および/または,c面)が、該反射側面を構成する頂点(E,F、および/またはD)により結ばれた線分(EF,FD,および/またはDE)により区画された一対の上部副反射側面(a1面,b1面,および/またはc1面)と下部副反射側面(a2面,b2面,および/またはc2面)に分割されており、該副反射側面対を構成する二つの副反射側面が同一平面上にない
    ことを特徴とする六角形型キューブコーナー再帰反射素子が多数集合してなる再帰反射物品。
  2. 該六角形型キューブコーナー再帰反射素子の光学軸が、該反射素子の頂点(H)から該再帰反射物品の共通平面にたてられた垂線に対して、3〜15度傾斜していることを特徴としている請求項1に記載の再帰反射物品。
  3. 前記上部副反射側面(a1面,b1面,および/またはc1面)と下部副反射側面(a2面,b2面,および/またはc2面)とがなす副側面間角が0.008〜0.33度であることを特徴としている請求項1または請求項2に記載の再帰反射物品。
  4. 前記の副反射側面の副側面角が、隣接する再帰反射素子の対応する副反射側面の副側面角と0.008〜0.33度異なることを特徴としている請求項1〜3のいずれか1項に記載の再帰反射物品。
  5. 前記の副側面角が隣接する再帰反射素子の対応する副反射側面の副側面角と0.008〜0.33度異なり、2つ以上の副側面角の組み合わせで周期的に変化することを特徴としている請求項1〜4のいずれか1項に記載の再帰反射物品。
  6. 前記の上部副反射側面(a1面,b1面,および/またはc1面)と下部副反射側面(a2面,b2面,および/またはc2面)との間にキューブコーナーを形成しない面(E1−E2−F2−F1,F1−F2−D2−D1,および/またはD1−D2−E2−E1)が設置されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の再帰反射物品。
  7. 前記の上部副反射側面(a1面,b1面,および/またはc1面)および/または下部副反射側面(a2面,b2面,および/またはc2面)がさらに2つ以上の平面に分割されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の再帰反射物品。
  8. 前記の上部副反射側面(a1面,b1面,および/またはc1面)および/または下部副反射側面(a2面,b2面,および/またはc2面)が2次曲面を形成していることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の再帰反射物品。
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