JPWO2010113352A1 - 表示素子、及びこれを用いた電気機器 - Google Patents

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Abstract

上部基板(第1の基板)(2)と、下部基板(第2の基板)(3)と、上部基板(2)及び下部基板(3)の間に形成された表示用空間(S)の内部で有効表示領域(P1)側または非有効表示領域(P2)側に移動可能に封入された導電性液体(16)とを具備した表示素子(10)において、有効表示領域(P1)側及び非有効表示領域(P2)側の一方側及び他方側にそれぞれ設置されるように、参照電極(5)及び走査電極(6)を下部基板(3)側に設ける。さらに、参照電極(5)及び走査電極(6)において、導電性液体(16)の移動方向とは反対側の端部を切り欠く。

Description

本発明は、導電性液体を移動させることにより、画像や文字などの情報を表示する表示素子、及びこれを用いた電気機器に関する。
近年、表示素子では、エレクトロウェッティング方式の表示素子に代表されるように、外部電界による導電性液体の移動現象を利用して、情報の表示を行うものが開発され、実用化されている。
具体的にいえば、上記のような従来の表示素子では、例えば下記特許文献1に記載されているように、第1及び第2の電極と、第1及び第2の基板と、これら基板間に形成された表示用空間の内部に封入されるとともに、所定の色に着色された導電性液体としての着色液滴とが設けられている。そして、この従来の表示素子では、着色液滴に対し第1及び第2の電極を介在させて電界印加を行うことにより、着色液滴の形状を変化させて表示面側の表示色を変更するようになっていた。
また、この従来の表示素子では、第1の基板上に、着色液滴に対して電気的に絶縁された状態で、第1及び第2の電極を並設するとともに、これらの第1及び第2の電極と対向するように、第2の基板側に第3の電極を設ける。さらに、第1の電極の上方に遮光用のシェードを設置することにより、第1の電極側及び第2の電極側をそれぞれ非有効表示領域側及び有効表示領域側に設定して、第1及び第3の電極間または第2及び第3の電極間に電位差が生じるように電圧印加を行うことが提案されている。そして、この従来の表示素子では、着色液滴の形状を変化させる場合に比べ、着色液滴を第1の電極側または第2の電極側に高速に移動させて、表示面側の表示色も高速に変更可能とされていた。
特開2004−252444号公報
しかしながら、上記のような従来の表示素子では、消費電力の削減を図ったときに、着色液滴(導電性液体)が不必要に移動して、表示品位が低下するという問題点を生じるおそれがあった。
具体的にいえば、従来の表示素子では、表示単位(画素)毎に、第3の電極に対して、常にマイナス電位の電圧印加し、かつ、第1及び第2の電極の一方の電極に対して、プラス電位の電圧印加していた。そして、この従来の表示素子では、プラス電位を印加した第1の電極(非有効表示領域)側または第2の電極(有効表示領域)側に着色液滴(導電性液体)を移動させて、表示面側の表示色を明表示または暗表示としていた。このため、従来の表示素子では、表示面側の表示色に関わらず、電圧印加を常時行うことが要求されて、消費電力の削減を図ることは困難であった。
また、従来の表示素子において、消費電力の削減を図るために、着色液滴を第1及び第2の電極の一方側に移動させた後、これら第1及び第2の電極への電圧印加を停止して、表示面側の表示色を明表示または暗表示とすることは可能である。しかしながら、この従来の表示素子では、第1及び第2の電極への電圧印加を停止した場合、着色液滴が不必要に移動して、表示品位が低下するという問題点を生じるおそれがあった。つまり、従来の表示素子では、第1及び第2の電極への電圧印加を停止した場合、着色液滴にエレクトロウェッティング現象が作用しなくなる。これにより、従来の表示素子では、着色液滴と第1の基板との界面張力が大きくなり、当該着色液滴は球状の形状に変化する。この結果、従来の表示素子では、着色液滴は不必要に移動して、表示品位が低下するという問題点を生じるおそれがあった。
上記の課題を鑑み、本発明は、消費電力の削減を図ったときでも、導電性液体の不必要な移動を抑制することができる表示品位に優れた表示素子、及びこれを用いた電気機器を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明にかかる表示素子は、表示面側に設けられた第1の基板と、所定の表示用空間が前記第1の基板との間に形成されるように、当該第1の基板の非表示面側に設けられた第2の基板と、前記表示用空間に対し、設定された有効表示領域及び非有効表示領域と、前記表示用空間の内部で前記有効表示領域側または前記非有効表示領域側に移動可能に封入された導電性液体とを具備し、前記導電性液体を移動させることにより、前記表示面側の表示色を変更可能に構成された表示素子であって、
前記導電性液体と接触するように、前記表示用空間の内部に設置されるとともに、所定の配列方向に沿って設けられた複数の信号電極、
前記有効表示領域側及び前記非有効表示領域側の一方側に設置されるように、前記導電性液体に対して電気的に絶縁された状態で、前記第1及び第2の基板の一方側に設けられるとともに、前記複数の信号電極と交差するように設けられた複数の参照電極、及び
前記有効表示領域側及び前記非有効表示領域側の他方側に設置されるように、前記導電性液体及び前記参照電極に対して電気的に絶縁された状態で、前記第1及び第2の基板の一方側に設けられるとともに、前記複数の信号電極と交差するように設けられた複数の走査電極を備え、
前記参照電極及び前記走査電極において、前記導電性液体の移動方向とは反対側の端部を切り欠いたことを特徴とするものである。
上記のように構成された表示素子では、参照電極及び走査電極において、導電性液体の移動方向とは反対側の端部が切り欠かれている。これにより、参照電極及び走査電極への電圧印加の有無に関わらず、導電性液体の形状を同じ形状とすることができる。この結果、エレクトロウェッティング現象が作用している場合と、エレクトロウェッティング現象が作用していない場合とにおいて、上記従来例と異なり、導電性液体の形状を同じ形状とすることができる。従って、上記従来例と異なり、消費電力の削減を図ったときでも、導電性液体の不必要な移動を抑制することができ、表示品位に優れた表示素子を構成することができる。
また、上記表示素子において、前記参照電極及び前記走査電極では、電圧が印加されていない場合での前記導電性液体の形状に基づいて、前記導電性液体の移動方向とは反対側の端部が切り欠かれていることが好ましい。
この場合、参照電極及び走査電極への電圧印加の有無に関わらず、導電性液体の形状をより確実に同じ形状とすることができ、当該導電性液体の移動をより確実に抑制することができる。
また、上記表示素子において、前記参照電極及び前記走査電極では、前記導電性液体の移動方向とは反対側の端部が多角形状となるように、当該端部にCカット部を形成してもよい。
この場合、Cカット部によって参照電極及び走査電極への電圧印加の有無に関わらず、導電性液体の形状を同じ形状とすることができる。
また、上記表示素子において、前記参照電極及び前記走査電極では、前記導電性液体の移動方向とは反対側の端部が円弧状となるように、当該端部にRカット部を形成してもよい。
この場合、Rカット部によって参照電極及び走査電極への電圧印加の有無に関わらず、導電性液体の形状を同じ形状とすることができる。
また、上記表示素子において、複数の前記信号電極が、所定の配列方向に沿って設けられ、
複数の前記参照電極及び複数の前記走査電極が、互いに交互に、かつ、前記複数の信号電極と交差するように設けられ、
前記複数の信号電極に接続されるとともに、前記複数の各信号電極に対して、前記表示面側に表示される情報に応じて、所定の電圧範囲内の信号電圧を印加する信号電圧印加部と、
前記複数の参照電極に接続されるとともに、前記複数の各参照電極に対して、前記導電性液体が前記信号電圧に応じて、前記表示用空間の内部を移動するのを許容する選択電圧と、前記導電性液体が前記表示用空間の内部を移動するのを阻止する非選択電圧との一方の電圧を印加する参照電圧印加部と、
前記複数の走査電極に接続されるとともに、前記複数の各走査電極に対して、前記導電性液体が前記信号電圧に応じて、前記表示用空間の内部を移動するのを許容する選択電圧と、前記導電性液体が前記表示用空間の内部を移動するのを阻止する非選択電圧との一方の電圧を印加する走査電圧印加部とを備えていることが好ましい。
この場合、優れた表示品位を有するマトリクス駆動方式の表示素子を構成することができる。
また、上記表示素子において、複数の画素領域が、前記表示面側に設けられるとともに、
前記複数の各画素領域は、前記信号電極と前記走査電極との交差部単位に設けられ、かつ、前記各画素領域では、前記表示用空間が仕切壁にて区切られてもよい。
この場合、表示面側の複数の各画素において導電性液体を移動させることにより、表示面側での表示色を画素単位に変更することができる。
また、上記表示素子において、前記複数の画素領域は、前記表示面側でハニカム配列となるように、設置されてもよい。
この場合、画素領域での上記有効表示領域の割合を容易に大きくすることができる。
また、上記表示素子において、前記複数の画素領域が、前記表示面側でフルカラー表示が可能な複数の色に応じてそれぞれ設けられてもよい。
この場合、複数の各画素において対応する導電性液体が適切に移動されることにより、カラー画像表示を行うことができる。
また、上記表示素子において、前記表示用空間の内部には、前記導電性液体と混じり合わない絶縁性流体が当該表示用空間の内部を移動可能に封入されていることが好ましい。
この場合、導電性液体の移動速度の高速化を容易に図ることができる。
また、上記表示素子において、前記参照電極及び前記走査電極の表面上には、誘電体層が積層されていることが好ましい。
この場合、誘電体層が導電性液体に印加する電界を確実に大きくして、当該導電性液体の移動速度をより容易に向上することができる。
また、上記表示素子において、前記非有効表示領域は、前記第1及び第2の基板の一方側に設けられた遮光膜によって設定され、
前記有効表示領域は、前記遮光膜に形成された開口部によって設定されてもよい。
この場合、表示用空間に対し、有効表示領域及び非有効表示領域を適切に、かつ、確実に設定することができる。
また、上記表示素子において、前記開口部では、その開口形状は前記参照電極及び前記走査電極のうち、前記有効表示領域側に設けられた一方の電極の形状に基づいて、決定されていることが好ましい。
この場合、上記一方の電極の形状に基づき開口形状を決定していない場合に比べて、上記遮光膜での開口部の開口形状を適切に決定することができる。
また、本発明の電気機器は、文字及び画像を含んだ情報を表示する表示部を備えた電気機器であって、
前記表示部に、上記いずれかの表示素子を用いたことを特徴とするものである。
上記のように構成された電気機器では、消費電力の削減を図ったときでも、導電性液体の不必要な移動を抑制することができる表示品位に優れた表示素子が表示部に用いられているので、優れた表示品位を有する表示部を備えた高性能な電気機器を容易に構成することができる。
本発明によれば、消費電力の削減を図ったときでも、導電性液体の不必要な移動を抑制することができる表示品位に優れた表示素子、及びこれを用いた電気機器を提供することが可能となる。
図1は、本発明の第1の実施形態にかかる表示素子、及び画像表示装置を説明する平面図である。 図2は、表示面側から見た場合での図1に示した上部基板側の要部構成を示す拡大平面図である。 図3は、非表示面側から見た場合での図1に示した下部基板側の要部構成を示す拡大平面図である。 図4(a)及び図4(b)は、それぞれ非CF着色表示時及びCF着色表示時における、図1に示した表示素子の要部構成を示す断面図である。 図5は、上記画像表示装置の動作例を説明する図である。 図6は上記表示素子の画素領域での動作例を説明する図であり、図6(a)は画素領域での電極構成を説明する図であり、図6(b)は各電極に電圧が印加されている場合での導電性液体の状態を説明する図であり、図6(c)は各電極に電圧が印加されていない場合での導電性液体の状態を説明する図である。 図7は、本発明の第2の実施形態にかかる表示素子において、非表示面側から見た場合での下部基板側の要部構成を示す拡大平面図である。 図8は、図7に示した表示素子の画素領域での動作例を説明する図であり、図8(a)は画素領域での電極構成を説明する図であり、図8(b)は各電極に電圧が印加されている場合での導電性液体の状態を説明する図であり、図8(c)は各電極に電圧が印加されていない場合での導電性液体の状態を説明する図である。 図9は、本発明の第3の実施形態にかかる表示素子において、表示面側から見た場合での上部基板側の要部構成を示す拡大平面図である。 図10は、本発明の第3の実施形態にかかる表示素子において、非表示面側から見た場合での下部基板側の要部構成を示す拡大平面図である。 図11は図9に示した表示素子でのハニカム配列の効果を説明する図であり、図11(a)は図2に示した表示素子での画素領域の平面図であり、図11(b)は図9に示した表示素子での画素領域の平面図である。 図12は、本発明の第4の実施形態にかかる表示素子において、非表示面側から見た場合での下部基板側の要部構成を示す拡大平面図である。
以下、本発明の表示素子及び電気機器の好ましい実施形態について、図面を参照しながら説明する。尚、以下の説明では、カラー画像表示を表示可能な表示部を備えた画像表示装置に本発明を適用した場合を例示して説明する。また、各図中の構成部材の寸法は、実際の構成部材の寸法及び各構成部材の寸法比率等を忠実に表したものではない。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態にかかる表示素子、及び画像表示装置を説明する平面図である。図1において、本実施形態の画像表示装置1では、本発明の表示素子10を用いた表示部が設けられており、この表示部には矩形状の表示面が構成されている。すなわち、表示素子10は、図1の紙面に垂直な方向で互いに重ね合うように配置された上部基板2及び下部基板3を備えており、これらの上部基板2と下部基板3との重なり部分によって上記表示面の有効表示領域が形成されている(詳細は後述。)。
また、表示素子10では、複数の信号電極4が互いに所定の間隔をおいて、かつ、X方向に沿ってストライプ状に設けられている。また、表示素子10では、複数の参照電極5及び複数の走査電極6が、互いに交互に、かつ、Y方向に沿ってストライプ状に設けられている。これら複数の信号電極4と、複数の参照電極5及び複数の走査電極6とは、互いに交差するように設けられており、表示素子10では、信号電極4と走査電極6との交差部単位に、複数の各画素領域が設定されている。
また、これら複数の信号電極4、複数の参照電極5、及び複数の走査電極6は、互いに独立して、第1の電圧としてのHigh電圧(以下、“H電圧”という。)と、第2の電圧としてのLow電圧(以下、“L電圧”という。)との間の所定の電圧範囲内の電圧が印加可能に構成されている(詳細は後述。)。
さらに、表示素子10では、後に詳述するように、上記複数の各画素領域が仕切壁にて区切られるとともに、複数の画素領域が、上記表示面側でフルカラー表示が可能な複数の色に応じてそれぞれ設けられている。そして、表示素子10では、マトリクス状に設けられた複数の画素(表示セル)毎に、エレクトロウェッティング現象にて後述の導電性液体を移動させ、表示面側での表示色を変更するようになっている。
また、複数の信号電極4、複数の参照電極5、及び複数の走査電極6では、各々一端部側が表示面の有効表示領域の外側に引き出されて、端子部4a、5a、及び6aが形成されている。
複数の信号電極4の各端子部4aには、配線7aを介して信号ドライバ7が接続されている。信号ドライバ7は、信号電圧印加部を構成するものであり、画像表示装置1が文字及び画像を含んだ情報を表示面に表示する場合に、複数の各信号電極4に対して、情報に応じた信号電圧Vdを印加するように構成されている。
また、複数の参照電極5の各端子部5aには、配線8aを介して参照ドライバ8が接続されている。参照ドライバ8は、参照電圧印加部を構成するものであり、画像表示装置1が文字及び画像を含んだ情報を表示面に表示する場合に、複数の各参照電極5に対して、参照電圧Vrを印加するように構成されている。
また、複数の走査電極6の各端子部6aには、配線9aを介して走査ドライバ9が接続されている。走査ドライバ9は、走査電圧印加部を構成するものであり、画像表示装置1が文字及び画像を含んだ情報を表示面に表示する場合に、複数の各走査電極6に対して、走査電圧Vsを印加するように構成されている。
また、走査ドライバ9では、複数の各走査電極6に対して、上記導電性液体が移動するのを阻止する非選択電圧と、導電性液体が信号電圧Vdに応じて移動するのを許容する選択電圧との一方の電圧を走査電圧Vsとして印加するようになっている。また、参照ドライバ8は、走査ドライバ9の動作を参照して動作するように構成されており、参照ドライバ8は、複数の各参照電極5に対して、上記導電性液体が移動するのを阻止する非選択電圧と、導電性液体が信号電圧Vdに応じて移動するのを許容する選択電圧との一方の電圧を参照電圧Vrとして印加するようになっている。
そして、画像表示装置1では、走査ドライバ9が例えば図1の左側から右側の各走査電極6に対し、選択電圧を順次印加し、かつ、参照ドライバ8が走査ドライバ9の動作に同期して図1の左側から右側の各走査電極6に対し、選択電圧を順次印加することにより、ライン毎の走査動作が行われるように構成されている(詳細は後述。)。
また、信号ドライバ7、参照ドライバ8、及び走査ドライバ9には、直流電源または交流電源が含まれており、対応する信号電圧Vd、参照電圧Vr、及び走査電圧Vsを供給するようになっている。
また、参照ドライバ8は、参照電圧Vrの極性を所定の時間(例えば、1フレーム)毎に切り替えるように構成されている。さらに、走査ドライバ9は、参照電圧Vrの極性の切り替えに対応して、走査電圧Vsの各極性を切り替えるように構成されている。このように、参照電圧Vr及び走査電圧Vsの各極性が所定の時間毎に切り替えられるので、参照電極5及び走査電極6に対して常時同じ極性の電圧を印加するときに比べて、これらの参照電極5及び走査電極6での電荷の局在化を防ぐことができる。さらに、電荷の局在化に起因する表示不良(残像現象)や信頼性(寿命低下)の悪影響を防止することができる。
ここで、図2〜図4も参照して、表示素子10の画素構造について具体的に説明する。
図2は表示面側から見た場合での図1に示した上部基板側の要部構成を示す拡大平面図であり、図3は非表示面側から見た場合での図1に示した下部基板側の要部構成を示す拡大平面図である。図4(a)及び図4(b)は、それぞれ非CF着色表示時及びCF着色表示時における、図1に示した表示素子の要部構成を示す断面図である。なお、図2及び図3では、図面の簡略化のために、上記表示面に設けられた複数の画素のうち、図1の左上端部に配設された12個の画素を図示している(後掲の図7、図9、図10、及び図12においても、同様。)。
図2〜図4において、表示素子10は、表示面側に設けられた第1の基板としての上記上部基板2と、上部基板2の背面側(非表示面側)に設けられた第2の基板としての上記下部基板3とを備えている。また、表示素子10では、上部基板2と下部基板3が互いに所定の間隔をおいて配置されることにより、これら上部基板2及び下部基板3の間に所定の表示用空間Sが形成されている。また、この表示用空間Sの内部には、上記導電性液体16及びこの導電性液体16と混じり合わない絶縁性のオイル17が当該表示用空間Sの内部で上記X方向(図4の左右方向)に移動可能に封入されており、導電性液体16は後述の有効表示領域P1側または非有効表示領域P2側に移動できるようになっている。
導電性液体16には、例えば溶媒としての水と、溶質としての所定の電解質を含んだ水溶液が用いられている。具体的には、例えば1mmol/Lの塩化カリウム(KCl)の水溶液が導電性液体16に用いられている。また、導電性液体16には、例えば自己分散型顔料によって黒色に着色されたものが使用されている。
また、導電性液体16は黒色に着色されているので、当該導電性液体16は、各画素において、光の透過を許容または阻止するシャッターとして機能するようになっている。つまり、表示素子10の各画素では、後に詳述するように、導電性液体16が表示用空間Sの内部を参照電極5側(有効表示領域P1側)または走査電極6側(非有効表示領域P2側)にスライド移動することによって表示色が黒色またはRGBのいずれかの色に変更されるよう構成されている。
また、オイル17には、例えば側鎖高級アルコール、側鎖高級脂肪酸、アルカン炭化水素、シリコーンオイル、マッチングオイルから選択された1種または複数種からなる無極性で、かつ、無色透明なオイルが用いられている。また、このオイル17は、導電性液体16のスライド移動に伴って、表示用空間Sの内部を移動するようになっている。
上部基板2には、無アルカリガラス基板などの透明なガラス材またはアクリル系樹脂などの透明な合成樹脂等の透明な透明シート材が用いられている。また、上部基板2の非表示面側の表面には、カラーフィルタ層11及び信号電極4が順次形成されており、さらにはカラーフィルタ層11及び信号電極4を覆うように撥水膜12が設けられている。
また、下部基板3には、上部基板2と同様に、無アルカリガラス基板などの透明なガラス材またはアクリル系樹脂などの透明な合成樹脂等の透明な透明シート材が用いられている。また、下部基板3の表示面側の表面には、上記参照電極5及び上記走査電極6が設けられており、さらに、これらの参照電極5及び走査電極6を覆うように、誘電体層13が形成されている。また、この誘電体層13の表示面側の表面には、Y方向及びX方向にそれぞれ平行となるように設けられたリブ14a及び14bが設けられている。さらに、下部基板3では、誘電体層13及びリブ14a、14bを覆うように、撥水膜15が設けられている。
また、下部基板3の背面側(非表示面側)には、例えば白色の照明光を発光するバックライト18が一体的に組み付けられており、透過型の表示素子10が構成されている。尚、バックライト18には、冷陰極蛍光管やLEDなどの光源が用いられている。
カラーフィルタ(Color Filter)層11には、赤色(R)、緑色(G)、及び青色(B)のカラーフィルタ部11r、11g、及び11bと、遮光膜としてのブラックマトリクス部11sとが設けられており、RGBの各色の画素を構成するようになっている。つまり、カラーフィルタ層11では、図2に例示するように、RGBのカラーフィルタ部11r、11g、11bがX方向に沿って順次設けられるとともに、各々4つのカラーフィルタ部11r、11g、11bがY方向に沿って設けられており、X方向及びY方向にそれぞれ3個及び4個、合計12個の画素が配設されている。
また、表示素子10では、図2に例示するように、各画素領域Pにおいて、画素の有効表示領域P1に対応する箇所にRGBのいずれかのカラーフィルタ部11r、11g、及び11bが設けられ、非有効表示領域P2に対応する箇所にブラックマトリクス部11sが設けられている。つまり、表示素子10では、上記表示用空間Sに対し、ブラックマトリクス部(遮光膜)11sによって非有効表示領域P2(非開口部)が設定され、そのブラックマトリクス部11sに形成された開口部(つまり、いずれかのカラーフィルタ部11r、11g、及び11b)によって有効表示領域P1が設定されている。
また、表示素子10では、カラーフィルタ部11r、11g、11bの各面積は、有効表示領域P1の面積に対し、同一または若干大きい値が選択されている。一方、ブラックマトリクス部11sの面積は、非有効表示領域P2の面積に対し、同一または若干小さい値が選択されている。尚、図2では、隣接する画素の境界部を明確にするために、隣接する画素に応じた2つのブラックマトリクス部11s間の境界線を点線にて示しているが、実際のカラーフィルタ層11では、ブラックマトリクス部11s間の境界線は存在しない。
さらに、表示素子10では、図2に例示するように、上記開口部の開口形状(有効表示領域P1の形状)は、五角形の形状に構成されている。この開口部の開口形状は、参照電極5及び走査電極6のうち、有効表示領域P1側に設けられた参照電極5の形状に基づいて、決定されている(詳細は後述。)。
また、表示素子10では、上記仕切壁としてのリブ14a、14bにより表示用空間Sが画素領域P単位に区切られている。すなわち、表示素子10では、各画素の表示用空間Sは、図3に例示するように、互いに対向する2つのリブ14aと、互いに対向する2つのリブ14bとによって区画されている。さらに、表示素子10では、リブ14a、14bによって導電性液体16が隣接する画素領域Pの表示用空間Sの内部に流入するのが防がれている。すなわち、リブ14a、14bには、例えば光硬化性樹脂が用いられており、これらのリブ14a、14bでは、隣接する画素間で導電性液体16の流入出が防止されるように、誘電体層13からの突出高さが決定されている。
尚、上記の説明以外に、リブ14a、14bに代えて、例えば下部基板3上で枠状に構成されたリブを画素単位に設けてもよい。また、隣接する画素領域Pどうしが気密に区切られるように、上記枠状に構成されたリブの先端部を上部基板2側に密接させてもよい。このようにリブの先端部を上部基板2側に密接させた場合には、当該リブを貫通するように信号電極4を設けることで表示用空間Sの内部に信号電極4を設置すればよい。
撥水膜12、15には、透明な合成樹脂、好ましくは電圧印加時に導電性液体16に対し親水層となる、例えばフッ素系樹脂が使用されている。これにより、表示素子10では、上部基板2及び下部基板3の表示用空間S側の各表面側での導電性液体16との間の濡れ性(接触角)を大きく変化させることができ、導電性液体16の移動速度の高速化を図ることができる。また、誘電体層13は、例えばパリレンや窒化シリコン、酸化ハフニウム、酸化亜鉛、二酸化チタン、あるいは酸化アルミニウムを含有した透明な誘電体膜によって構成されている。尚、各撥水膜12、15の具体的な厚さ寸法は、数十nm〜数μmであり、誘電体層13の具体的な厚さ寸法は、数百nmである。また、撥水膜12は、信号電極4と導電性液体16とを電気的に絶縁することはなく、導電性液体16の応答性向上を阻害しないようになっている。
参照電極5及び走査電極6には、酸化インジウム系(ITO)、酸化スズ系(SnO2)、または酸化亜鉛系(AZO、GZO、あるいはIZO)などの透明な電極材料が用いられている。これらの各参照電極5及び各走査電極6は、スパッタ法等の公知の成膜方法により、下部基板3上に略帯状に形成されている。
具体的にいえば、図3に例示するように、参照電極5及び走査電極6では、電圧が印加されていない場合での導電性液体16の形状に基づいて、導電性液体16の移動方向とは反対側の端部が切り欠かれている。すなわち、図3に示すように、参照電極5は、帯状の電極本体5bと、各画素領域Pに設けられるとともに、同図3の左側の端部に形成されたCカット部5c、5dを備えている。これらのCカット部5c、5dは、図3の左側の端部、つまり導電性液体16の移動方向とは反対側の端部が多角形状となるように、当該端部に形成されており、各Cカット部5c、5dでの切欠形状は、電圧が印加されていない場合での導電性液体16の形状を基に定められたものである。そして、参照電極5では、画素領域Pでの形状がCカット部5c、5dを有する台形状の左側の端部と、長方形状の電極本体5bとを組み合わせた形状に構成されている。
また、図2に示したように、上記開口部の開口形状(有効表示領域P1の形状)は、各画素領域Pでの参照電極5の形状に基づき定められており、同図2の左端部側(導電性液体16の移動方向とは反対側)に頂点を有する、五角形の形状に構成されている。
同様に、走査電極6は、帯状の電極本体6bと、各画素領域Pに設けられるとともに、同図3の右側の端部に形成されたCカット部6c、6dを備えている。これらのCカット部6c、6dは、図3の右側の端部、つまり導電性液体16の移動方向とは反対側の端部が多角形状となるように、当該端部に形成されており、各Cカット部6c、6dでの切欠形状は、電圧が印加されていない場合での導電性液体16の形状を基に定められたものである。そして、走査電極6では、画素領域Pでの形状がCカット部6c、6dを有する台形状の左側の端部と、長方形状の電極本体6bとを組み合わせた形状に構成されている。
信号電極4には、X方向に平行となるように配置された線状配線が用いられている。また、信号電極4は、カラーフィルタ層11上で、各画素領域PのY方向でのほぼ中心部を通るように設置されており、撥水膜12を介して導電性液体16に電気的に接触するように構成されている。これにより、表示素子10では、表示動作時での導電性液体16の応答性の向上が図られている。
また、この信号電極4には、導電性液体16に対して電気化学的に不活性な材料が使用されており、当該信号電極4に上記信号電圧Vd(例えば、40V)が印加されたときでも、導電性液体16と電気化学反応を極力生じないように構成されている。これにより、信号電極4の電気分解の発生を防いで、表示素子10の信頼性及び寿命を向上させることができる。
具体的にいえば、信号電極4には、金、銀、銅、白金、及びパラジウムの少なくとも一つを含んだ電極材料が用いられている。また、信号電極4は、上記金属材料からなる細線をカラーフィルタ層11上に固定したり、スクリーン印刷法などを用いて、カラーフィルタ層11上に金属材料を含んだ導電性ペースト材などのインク材を載置したりすることで形成されている。
さらに、信号電極4では、その形状が画素の有効表示領域P1の下方に設けられた参照電極5の透過率を用いて、定められている。具体的にいえば、信号電極4では、75%〜95%程度の参照電極5の透過率に基づき、有効表示領域P1の面積に対し、当該有効表示領域P1上での信号電極4の占有面積が30%以下、好ましくは10%以下、より好ましくは5%以下となるように、信号電極4の形状は決定されている。
上記のように構成された表示素子10の各画素では、図4(a)に例示するように、導電性液体16がカラーフィルタ部11rと参照電極5との間で保持されると、バックライト18からの光が導電性液体16により遮光されて、黒色表示(非CF着色表示)が行われる。一方、図4(b)に例示するように、導電性液体16がブラックマトリクス部11sと走査電極6との間で保持されると、バックライト18からの光は導電性液体16に遮光されることなく、カラーフィルタ部11rを通過することにより、赤色表示(CF着色表示)が行われる。
ここで、上記のように構成された本実施形態の画像表示装置1の表示動作について、図5及び図6も参照して具体的に説明する。
まず図5を用いて、画像表示装置1での基本的な動作について説明する。
図5は、上記画像表示装置の動作例を説明する図である。
図5において、参照ドライバ8及び走査ドライバ9は、例えば同図の左側から右側に向かう所定の走査方向で、参照電極5及び走査電極6に対して、それぞれ参照電圧Vr及び走査電圧Vsとして上記選択電圧を順次印加する。具体的には、参照ドライバ8及び走査ドライバ9は、参照電極5及び走査電極6に対して、選択電圧としてH電圧(第1の電圧)及びL電圧(第2の電圧)をそれぞれ順次印加して選択ラインとする走査動作を行う。また、この選択ラインでは、信号ドライバ7は外部からの画像入力信号に応じて、対応する信号電極4に対して、H電圧またはL電圧を信号電圧Vdとして印加する。これにより、選択ラインの各画素では、導電性液体16が有効表示領域P1側または非有効表示領域P2側に移動されて、表示面側の表示色が変更される。
一方、非選択ライン、つまり残り全ての参照電極5及び走査電極6に対しては、参照ドライバ8及び走査ドライバ9は、それぞれ参照電圧Vr及び走査電圧Vsとして上記非選択電圧を印加する。具体的には、参照ドライバ8及び走査ドライバ9は、残り全ての参照電極5及び走査電極6に対して、非選択電圧として、例えば上記H電圧とL電圧の中間の電圧である中間電圧(Middle電圧、以下、“M電圧”という。)を印加する。これにより、非選択ラインの各画素では、導電性液体16が有効表示領域P1側または非有効表示領域P2側で不必要な変動を生じることなく静止され、表示面側の表示色が変更されない。
上記のような表示動作を行う場合、参照電極5、走査電極6、及び信号電極4への印加電圧の組み合わせは、表1に示されるものとなる。さらに、導電性液体16の挙動及び表示面側の表示色は、表1に示すように、印加電圧に応じたものとなる。なお、表1では、H電圧、L電圧、及びM電圧をそれぞれ“H”、“L”、及び“M”にて略記している(後掲の表2でも同様。)。また、H電圧、L電圧、及びM電圧の具体的な値は、それぞれ例えば+16V、0V、及び+8Vである。
Figure 2010113352
<選択ラインでの動作>
選択ラインでは、信号電極4に対して例えばH電圧が印加されているときでは、参照電極5と信号電極4との間では、共にH電圧が印加されているので、これらの参照電極5と信号電極4との間には、電位差が生じていない。一方、信号電極4と走査電極6との間では、走査電極6に対して、L電圧が印加されているので、電位差が生じている状態となる。このため、導電性液体16は、信号電極4に対して、電位差が生じている走査電極6側に表示用空間Sの内部を移動する。この結果、導電性液体16は、図4(b)に例示したように、非有効表示領域P2側に移動した状態となり、オイル17を参照電極5側に移動させて、バックライト18からの照明光がカラーフィルタ部11rに達するのを許容する。これにより、表示面側での表示色は、カラーフィルタ部11rによる赤色表示(CF着色表示)の状態となる。また、画像表示装置1では、隣接するRGBの3つの全画素において、それらの導電性液体16が非有効表示領域P2側に移動して、CF着色表示が行われたときに、当該RGBの画素からの赤色光、緑色光、及び青色光が白色光に混色して、白色表示が行われる。
一方、選択ラインにおいて、信号電極4に対してL電圧が印加されているときでは、参照電極5と信号電極4との間では、電位差が生じ、信号電極4と走査電極6との間には、電位差が生じていない。従って、導電性液体16は、信号電極4に対して、電位差が生じている参照電極5側に表示用空間Sの内部を移動する。この結果、導電性液体16は、図4(a)に例示したように、有効表示領域P1側に移動した状態となり、バックライト18からの照明光がカラーフィルタ部11rに達するのを阻止する。これにより、表示面側での表示色は、導電性液体16による黒色表示(非CF着色表示)の状態となる。
<非選択ラインでの動作>
非選択ラインでは、信号電極4に対して例えばH電圧が印加されているときでは、導電性液体16は現状の位置に静止した状態で維持されて、現状の表示色で維持される。すなわち、参照電極5及び走査電極6の双方に対して、M電圧が印加されているので、参照電極5と信号電極4との間の電位差及び走査電極6と信号電極4との間の電位差は、共に同じ電位差が生じるからである。この結果、表示色は、現状の黒色表示またはCF着色表示から変更されずに維持される。
同様に、非選択ラインにおいて、信号電極4に対してL電圧が印加されているときでも、導電性液体16は現状の位置に静止した状態で維持されて、現状の表示色で維持される。すなわち、参照電極5及び走査電極6の双方に対して、M電圧が印加されているので、参照電極5と信号電極4との間の電位差及び走査電極6と信号電極4との間の電位差は、共に同じ電位差が生じるからである。
以上のように、非選択ラインにおいては、信号電極4がH電圧及びL電圧のいずれかの電圧であっても、導電性液体16は移動せずに、静止して、表示面側での表示色は変化しない。
一方、選択ラインにおいては、信号電極4への印加電圧に応じて、上述のように、導電性液体16を移動させることができ、表示面側での表示色を変更させることができる。
また、画像表示装置1では、表1に示した印加電圧の組み合わせによって、選択ライン上の各画素での表示色は、例えば図5に示すように、各画素に対応する信号電極4への印加電圧に応じて、カラーフィルタ部11r、11g、11bによるCF着色(赤色、緑色、あるいは青色)または導電性液体16による非CF着色(黒色)となる。また、参照ドライバ8及び走査ドライバ9が、それぞれ参照電極5及び走査電極6の選択ラインを、例えば図5の左から右へ走査動作を行う場合、画像表示装置1の表示部での各画素の表示色もまた同図5の左から右に向かって順次変化することとなる。したがって、参照ドライバ8及び走査ドライバ9による選択ラインの走査動作を高速で行うことにより、画像表示装置1において、表示部での各画素の表示色も高速に変化させることが可能となる。さらに、選択ラインの走査動作に同期させて信号電極4への信号電圧Vdの印加を行うことにより、画像表示装置1では、外部からの画像入力信号に基づいて、動画像を含んだ種々の情報を表示することが可能となる。
また、参照電極5、走査電極6、及び信号電極4への印加電圧の組み合わせは、表1に限定されるものではなく、表2に示すものでもよい。
Figure 2010113352
すなわち、参照ドライバ8及び走査ドライバ9は、例えば同図の左側から右側に向かう所定の走査方向で、参照電極5及び走査電極6に対して、選択電圧としてL電圧(第2の電圧)及びH電圧(第1の電圧)をそれぞれ順次印加して選択ラインとする走査動作を行う。また、この選択ラインでは、信号ドライバ7は外部からの画像入力信号に応じて、対応する信号電極4に対して、H電圧またはL電圧を信号電圧Vdとして印加する。
一方、非選択ライン、つまり残り全ての参照電極5及び走査電極6に対しては、参照ドライバ8及び走査ドライバ9は、非選択電圧としてM電圧を印加する。
<選択ラインでの動作>
選択ラインでは、信号電極4に対して例えばL電圧が印加されているときでは、参照電極5と信号電極4との間では、共にL電圧が印加されているので、これらの参照電極5と信号電極4との間には、電位差が生じていない。一方、信号電極4と走査電極6との間では、走査電極6に対して、H電圧が印加されているので、電位差が生じている状態となる。従って、導電性液体16は、信号電極4に対して、電位差が生じている走査電極6側に表示用空間Sの内部を移動する。この結果、導電性液体16は、図4(b)に例示したように、非有効表示領域P2側に移動した状態となり、オイル17を参照電極5側に移動させて、バックライト18からの照明光がカラーフィルタ部11rに達するのを許容する。これにより、表示面側での表示色は、カラーフィルタ部11rによる赤色表示(CF着色表示)の状態となる。また、表1に示した場合と同様に、隣接するRGBの3つの全画素において、CF着色表示が行われたときには、白色表示が行われる。
一方、選択ラインにおいて、信号電極4に対してH電圧が印加されているときでは、参照電極5と信号電極4との間では、電位差が生じ、信号電極4と走査電極6との間には、電位差が生じていない。従って、導電性液体16は、信号電極4に対して、電位差が生じている参照電極5側に表示用空間Sの内部を移動する。この結果、導電性液体16は、図4(a)に例示したように、有効表示領域P1側に移動した状態となり、バックライト18からの照明光がカラーフィルタ部11rに達するのを阻止する。これにより、表示面側での表示色は、導電性液体16による黒色表示(非CF着色表示)の状態となる。
<非選択ラインでの動作>
非選択ラインでは、信号電極4に対して例えばL電圧が印加されているときでは、導電性液体16は現状の位置に静止した状態で維持されて、現状の表示色で維持される。すなわち、参照電極5及び走査電極6の双方に対して、M電圧が印加されているので、参照電極5と信号電極4との間の電位差及び走査電極6と信号電極4との間の電位差は、共に同じ電位差が生じるからである。この結果、表示色は、現状の黒色表示またはCF着色表示から変更されずに維持される。
同様に、非選択ラインにおいて、信号電極4に対してH電圧が印加されているときでも、導電性液体16は現状の位置に静止した状態で維持されて、現状の表示色で維持される。すなわち、参照電極5及び走査電極6の双方に対して、M電圧が印加されているので、参照電極5と信号電極4との間の電位差及び走査電極6と信号電極4との間の電位差は、共に同じ電位差が生じるからである。
以上のように、表2に示した場合でも、表1に示した場合と同様に、非選択ラインにおいては、信号電極4がH電圧及びL電圧のいずれかの電圧であっても、導電性液体16は移動せずに、静止して、表示面側での表示色は変化しない。
一方、選択ラインにおいては、信号電極4への印加電圧に応じて、上述のように、導電性液体16を移動させることができ、表示面側での表示色を変更させることができる。
また、本実施形態の画像表示装置1では、表1及び表2に示した印加電圧の組み合わせ以外に、信号電極4への印加電圧を、H電圧またはL電圧の2値だけではなく、これらのH電圧とL電圧との間の電圧を、表示面側に表示される情報に応じて変化させることもできる。すなわち、画像表示装置1では、信号電圧Vdを制御することにより、階調表示が可能となる。これにより、表示性能に優れた表示素子10を構成することができる。
次に、図6を用いて、本実施形態の表示素子10において、信号電極4、参照電極5、及び走査電極6の各電極に対して、電圧の印加が行われている場合と、電圧の印加が行われていない場合とでの動作例について、具体的に説明する。
図6は上記表示素子の画素領域での動作例を説明する図であり、図6(a)は画素領域での電極構成を説明する図であり、図6(b)は各電極に電圧が印加されている場合での導電性液体の状態を説明する図であり、図6(c)は各電極に電圧が印加されていない場合での導電性液体の状態を説明する図である。
図6(a)に示すように、参照電極5及び走査電極6では、導電性液体16の移動方向とは反対側の端部が多角形状となるように、当該端部にCカット部5c、5d、6c、6dが形成されている。ここで、例えば静止画像を表示するために、信号電極4、参照電極5、及び走査電極6の各電極に対し、電圧の印加が行われると、図6(b)に例示するように、導電性液体16は走査電極6側に移動する。このとき、図6(b)に示すように、走査電極6では、導電性液体16の移動方向とは反対側の端部にCカット部6c、6dが形成されているので、導電性液体16の形状は、走査電極6の形状に沿った形状となる。
また、例えば上記静止画像を継続的に表示するために、信号電極4、参照電極5、及び走査電極6の各電極に対し、電圧印加の停止が行われると、参照電極5または走査電極6上の導電性液体16に対し、エレクトロウェッティング現象が作用せずに、導電性液体16と下部基板3側との界面張力が大きくなる。ところが、図6(c)に例示するように、走査電極6には、電圧が印加されていない場合での導電性液体16の形状に基づいたCカット部6c、6dが形成されているので、導電性液体16と下部基板3側との界面張力が大きくなっても、当該導電性液体16の形状を図6(b)に示したものと同じ形状とすることができる。それゆえ、導電性液体16が、界面張力変化によって図6(c)の左側(つまり、有効表示領域P1側)に不必要に移動するのを抑制することができる。
以上のように構成された本実施形態の表示素子10では、参照電極5及び走査電極6において、導電性液体16の移動方向とは反対側の端部が多角形状となるように、当該端部にCカット部5c、5d、6c、6dが形成されている。これにより、本実施形態の表示素子10では、図6に例示したように、参照電極5に設けたCカット部5c、5dまたは走査電極6に設けたCカット部6c、6dにより、これらの参照電極5及び走査電極6への電圧印加の有無に関わらず、導電性液体16の形状を同じ形状とすることができる。この結果、本実施形態の表示素子10では、エレクトロウェッティング現象が作用している場合と、エレクトロウェッティング現象が作用していない場合とにおいて、上記従来例と異なり、導電性液体16の形状を同じ形状とすることができる。従って、本実施形態では、上記従来例と異なり、消費電力の削減を図ったときでも、導電性液体16の不必要な移動を抑制することができ、表示品位に優れた表示素子10を構成することができる。
また、本実施形態の画像表示装置(電気機器)1では、消費電力の削減を図ったときでも、導電性液体16の不必要な移動を抑制することができる表示品位に優れた表示素子10が表示部に用いられているので、優れた表示品位を有する表示部を備えた高性能な画素表示装置(電気機器)1を容易に構成することができる。
また、本実施形態の表示素子10では、信号ドライバ(信号電圧印加部)7、参照ドライバ(参照電圧印加部)8、及び走査ドライバ(走査電圧印加部)9が信号電極4、参照電極5、及び走査電極6に対して、信号電圧Vd、参照電圧Vr、及び走査電圧Vsを印加するようになっている。これにより、本実施形態では、優れた表示品位を有するマトリクス駆動方式の表示素子10を容易に構成することができるとともに、各画素領域の表示色を適切に変更することができる。
尚、上記の説明では、信号電極4、参照電極5、及び走査電極6の全ての各電極に対して、電圧の印加または電圧の印加を停止した場合について説明した。つまり、上記の説明では、本実施形態の表示素子10を用いて、静止画像を継続的に表示する場合を例示して説明したが、本実施形態の表示素子10はこれに限定されるものではなく、例えば表1または表2に示したように、上記走査動作において非選択ラインとされた画素でも、図6(b)及び図6(c)に示した効果を奏することができる。
具体的には、参照電極5及び走査電極6にM電圧が印加され、信号電極4にH電圧またはL電圧が印加された場合でも、本実施形態の表示素子10では、導電性液体16の形状が図6(b)に示した状態と同様に、図6(c)に示した状態と同じ形状にて維持される。この結果、本実施形態の表示素子10では、非選択ラインとされた場合でも、導電性液体16の不必要な移動を抑制することができる(後掲の図8においても、同様。)。
[第2の実施形態]
図7は、本発明の第2の実施形態にかかる表示素子において、非表示面側から見た場合での下部基板側の要部構成を示す拡大平面図である。図において、本実施形態と上記第1の実施形態との主な相違点は、上記Cカット部の代わりに、参照電極及び走査電極において、導電性液体の移動方向とは反対側の端部が円弧状となるように、当該端部にRカット部を形成した点である。なお、上記第1の実施形態と共通する要素については、同じ符号を付して、その重複した説明を省略する。
すなわち、図7に例示するように、本実施形態の表示素子10では、参照電極5及び走査電極6において、電圧が印加されていない場合での導電性液体16の形状に基づいて、導電性液体16の移動方向とは反対側の端部が円弧状となるように、当該端部にRカット部5e、5f、6e、6fが形成されている。具体的には、図7に示すように、参照電極5は、帯状の電極本体5bと、各画素領域Pに設けられるとともに、同図7の左側の端部に形成されたRカット部5e、5fを備えている。これらのRカット部5e、5fは、図7の左側の端部、つまり導電性液体16の移動方向とは反対側の端部が円弧状となるように、当該端部に形成されており、各Rカット部5e、5fでの切欠形状は、電圧が印加されていない場合での導電性液体16の形状を基に定められたものである。そして、参照電極5では、画素領域Pでの形状がRカット部5e、5fを有する半円状の左側の端部と、長方形状の電極本体5bとを組み合わせた形状に構成されている。
同様に、走査電極6は、帯状の電極本体6bと、各画素領域Pに設けられるとともに、同図7の右側の端部に形成されたRカット部6e、6fを備えている。これらのRカット部6e、6fは、図7の右側の端部、つまり導電性液体16の移動方向とは反対側の端部が円弧状となるように、当該端部に形成されており、各Rカット部6e、6fでの切欠形状は、電圧が印加されていない場合での導電性液体16の形状を基に定められたものである。そして、走査電極6では、画素領域Pでの形状がRカット部6e、6fを有する半円状の左側の端部と、長方形状の電極本体6bとを組み合わせた形状に構成されている。
ここで、図8を用いて、本実施形態の表示素子10において、信号電極4、参照電極5、及び走査電極6の各電極に対して、電圧の印加が行われている場合と、電圧の印加が行われていない場合とでの動作例について、具体的に説明する。
図8は図7に示した表示素子の画素領域での動作例を説明する図であり、図8(a)は画素領域での電極構成を説明する図であり、図8(b)は各電極に電圧が印加されている場合での導電性液体の状態を説明する図であり、図8(c)は各電極に電圧が印加されていない場合での導電性液体の状態を説明する図である。
図8(a)に示すように、参照電極5及び走査電極6では、導電性液体16の移動方向とは反対側の端部が円弧状となるように、当該端部にRカット部5e、5f、6e、6fが形成されている。ここで、例えば静止画像を表示するために、信号電極4、参照電極5、及び走査電極6の各電極に対し、電圧の印加が行われると、図8(b)に例示するように、導電性液体16は走査電極6側に移動する。このとき、図8(b)に示すように、走査電極6では、導電性液体16の移動方向とは反対側の端部にRカット部6e、6fが形成されているので、導電性液体16の形状は、走査電極6の形状に沿った形状となる。
また、例えば上記静止画像を継続的に表示するために、信号電極4、参照電極5、及び走査電極6の各電極に対し、電圧印加の停止が行われると、参照電極5または走査電極6上の導電性液体16に対し、エレクトロウェッティング現象が作用せずに、導電性液体16と下部基板3側との界面張力が大きくなる。ところが、図8(c)に例示するように、走査電極6には、電圧が印加されていない場合での導電性液体16の形状に基づいたRカット部6e、6fが形成されているので、導電性液体16と下部基板3側との界面張力が大きくなっても、当該導電性液体16の形状を図8(b)に示したものと同じ形状とすることができる。それゆえ、導電性液体16が、界面張力変化によって図8(c)の左側(つまり、有効表示領域P1側)に不必要に移動するのを抑制することができる。
以上の構成により、本実施形態では、上記第1の実施形態と同様な作用・効果を奏することができる。また、本実施形態では、図8に例示したように、参照電極5に設けたRカット部5e、5fまたは走査電極6に設けたRカット部6e、6fにより、これらの参照電極5及び走査電極6への電圧印加の有無に関わらず、導電性液体16の形状を同じ形状とすることができる。
さらに、本実施形態の表示素子10では、第1の実施形態のものに比べて、導電性液体16の不必要な移動をより効果的に抑制することができる。すなわち、参照電極5及び走査電極6に電圧が印加されていない場合において、導電性液体16は、上述したように、界面張力変化によって球状の形状に変化する。それ故、第1の実施形態でのCカット部5c、5d、6c、6dに比べて、Rカット部5e、5f、6e、6fの方が、界面張力が大きい場合での導電性液体16の形状に合致させ易くなり、導電性液体16の不必要な移動をより効果的に抑制することができる。
[第3の実施形態]
図9は本発明の第3の実施形態にかかる表示素子において、表示面側から見た場合での上部基板側の要部構成を示す拡大平面図であり、図10は本発明の第3の実施形態にかかる表示素子において、非表示面側から見た場合での下部基板側の要部構成を示す拡大平面図である。図において、本実施形態と上記第1の実施形態との主な相違点は、表示面側でハニカム配列となるように、複数の画素領域を設置した点である。なお、上記第1の実施形態と共通する要素については、同じ符号を付して、その重複した説明を省略する。
すなわち、図9に例示するように、本実施形態の表示素子10では、複数の画素領域Pが表示面側でハニカム配列となるように設置されている。具体的にいえば、本実施形態の表示素子10では、複数の各画素領域Pにおいて、その全体形状が六角形状に構成されている。そして、本実施形態の表示素子10では、図9に示すように、同図9の中央部に設けられた4個の画素領域Pにおいて、隣接する2つの画素領域Pの間に、同図9の左側及び右側に設けられた画素領域Pの端部が密接するように配置されている。
言い換えれば、本実施形態の表示素子10では、第1の実施形態のものと異なり、複数の各画素領域Pは、図9の左右方向での端部が三角形状に構成されており、画素領域Pは、三角形状の端部どうしが互いに密接するように、設置されている。そして、本実施形態の表示素子10では、X方向で隣接する2つの画素領域Pは、隙間を設けることなく、上記三角形状の端部がY方向で直線状に配列されるように設置されている。また、以上のように画素領域Pの形状を構成することにより、本実施形態の表示素子10では、第1の実施形態のものに比べて、画素領域Pでの有効表示領域P1の割合を容易に大きくすることができる(詳細は後述。)。
また、本実施形態の表示素子10では、図9に示すように、信号電極4は、画素領域Pのハニカム配列に応じた形状に構成されている。すなわち、信号電極4には、画素領域PのY方向での中央部を通るように設けられた直線部分4bと、隣接する2つの画素領域Pの間に設けられた傾斜部分4c、4dとが設けられている。
また、本実施形態の表示素子10では、図10に示すように、リブ14aが、画素領域Pのハニカム配列に応じた形状に構成されている。すなわち、リブ14aは、上記三角形状の端部の2つの斜辺にそれぞれ対応するように設けられたリブ14a1、14a2を備えている。
ここで、図11を用いて、本実施形態の表示素子10でのハニカム配列の効果について具体的に説明する。
図11は図9に示した表示素子でのハニカム配列の効果を説明する図であり、図11(a)は図2に示した表示素子での画素領域の平面図であり、図11(b)は図9に示した表示素子での画素領域の平面図である。
図11(a)に示すように、第1の実施形態での画素領域Pでは、その全体形状が矩形状に構成されている。一方、図11(b)に示すように、本実施形態の画素領域Pでは、その全体形状が六角形状に構成されている。すなわち、本実施形態では、図9に例示したように、複数の画素領域Pがハニカム配列となるように設置されているので、各画素領域Pの全体形状は図11(b)の左右方向での端部を三角形状とした上記六角形状とされている。
また、図11(a)及び図11(b)において、各画素領域Pでは、有効表示領域P1の面積は同一である。これに対して、各画素領域Pでの全体的な面積は、第1の実施形態のものに比べて、本実施形態のものが小さい面積とされている。すなわち、本実施形態の画素領域Pでは、上記左右方向での端部の形状が三角形状とされているので、非有効表示領域P2の面積ひいては全体的な面積は第1の実施形態のものより小さくなるよう構成されている。この結果、本実施形態では、第1の実施形態のものに比べて、画素領域Pでの有効表示領域P1の割合を容易に大きくすることができる。言い換えれば、本実施形態では、画素領域Pでの各カラーフィルタ部(開口部)11r、11g、11bの割合を容易に大きくすることができるので、各画素での開口率を容易に向上させることが可能となる。
以上の構成により、本実施形態では、上記第1の実施形態と同様な作用・効果を奏することができる。また、本実施形態では、図11に示したように、第1の実施形態のものに比べて、画素領域Pでの有効表示領域P1の割合を容易に大きくすることができる。
[第4の実施形態]
図12は、本発明の第4の実施形態にかかる表示素子において、非表示面側から見た場合での下部基板側の要部構成を示す拡大平面図である。図において、本実施形態と上記第3の実施形態との主な相違点は、上記Cカット部の代わりに、参照電極及び走査電極において、導電性液体の移動方向とは反対側の端部が円弧状となるように、当該端部にRカット部を形成した点である。なお、上記第3の実施形態と共通する要素については、同じ符号を付して、その重複した説明を省略する。
すなわち、図12に示すように、本実施形態の表示素子10では、参照電極5及び走査電極6において、導電性液体16の移動方向とは反対側の端部が円弧状となるように、当該端部にRカット部5e、5f、6e、6fが形成されている。これらの各Rカット部5e、5f、6e、6fでは、第2の実施形態と同様に、切欠形状は、電圧が印加されていない場合での導電性液体16の形状に基づいて、定められている。
以上の構成により、本実施形態では、上記第3の実施形態と同様な作用・効果を奏することができる。また、本実施形態では、第2の実施形態と同様に、参照電極5に設けたRカット部5e、5fまたは走査電極6に設けたRカット部6e、6fにより、これらの参照電極5及び走査電極6への電圧印加の有無に関わらず、導電性液体16の形状を同じ形状とすることができる。
さらに、本実施形態の表示素子10では、第2の実施形態と同様に、第3の実施形態のものに比べて、導電性液体16の不必要な移動をより効果的に抑制することができる。
尚、上記の実施形態はすべて例示であって制限的なものではない。本発明の技術的範囲は特許請求の範囲によって規定され、そこに記載された構成と均等の範囲内のすべての変更も本発明の技術的範囲に含まれる。
例えば、上記の説明では、カラー画像表示を表示可能な表示部を備えた画像表示装置に本発明を適用した場合について説明したが、本発明は文字及び画像を含んだ情報を表示する表示部が設けられた電気機器であれば何等限定されるものではなく、例えば電子手帳等のPDAなどの携帯情報端末、パソコンやテレビなどに付随する表示装置、あるいは電子ペーパーその他、各種表示部を備えた電気機器に好適に用いることができる。
また、上記の説明では、導電性液体への電界印加に応じて、当該導電性液体を移動させるエレクトロウェッティング方式の表示素子を構成した場合について説明したが、本発明の表示素子は、これに限定されるものではなく、外部電界を利用して、表示用空間の内部で導電性液体を動作させることにより、表示面側の表示色を変更可能な電界誘導型の表示素子であれば何等限定されるものではなく、電気浸透方式、電気泳動方式、誘電泳動方式などの他の方式の電界誘導型表示素子に適用することができる。
但し、上記各実施形態のように、エレクトロウェッティング方式の表示素子を構成する場合の方が、導電性液体を低い駆動電圧で高速に移動させることが可能となる。しかも、3つの電極を設けて、導電性液体をスライド移動させているので、導電性液体の形状を変化させるものに比べて、表示面側の表示色の切換速度の高速化及び省力化を容易に図ることができる。また、エレクトロウェッティング方式の表示素子では、導電性液体の移動に応じて表示色が変更されるので、液晶表示装置等と異なり、視野角依存性がない点でも好ましい。さらには、画素毎にスイッチング素子を設ける必要がないので、構造簡単で高性能なマトリクス駆動方式の表示素子を低コストで構成できる点でも好ましい。しかも、液晶層などの複屈折材料を用いていないので、情報表示に使用される、バックライトからの光や外光の光利用効率に優れた高輝度な表示素子を容易に構成できる点でも好ましい。
また、上記第1及び第3の各実施形態の説明では、Cカット部を参照電極及び走査電極に設けた場合について説明した。また、上記第2及び第4の各実施形態の説明では、Rカット部を参照電極及び走査電極に設けた場合について説明した。しかしながら、本発明の表示素子はこれに限定されるものではなく、参照電極及び走査電極において、導電性液体の移動方向とは反対側の端部を切り欠いたものであればよい。
但し、上記の各実施形態のように、参照電極及び走査電極では、電圧が印加されていない場合での導電性液体の形状に基づいて、導電性液体の移動方向とは反対側の端部が切り欠かれている場合の方が、参照電極及び走査電極への電圧印加の有無に関わらず、導電性液体の形状をより確実に同じ形状とすることができ、当該導電性液体の移動をより確実に抑制することができる点で好ましい。
また、上記の説明では、バックライトを備えた透過型の表示素子を構成した場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、拡散反射板などの光反射部を有する反射型や、前記光反射部とバックライトとを併用した半透過型の表示素子にも適用することができる。
また、上記の説明では、信号電極を上部基板(第1の基板)側に設けるとともに、参照電極及び走査電極を下部基板(第2の基板)側に設けた場合について説明した。しかしながら、本発明は、導電性液体と接触するように、表示用空間の内部に信号電極を設置し、かつ、導電性液体及び互いに電気的に絶縁された状態で、参照電極及び走査電極を第1及び第2の基板の一方側に設けるものであればよい。具体的にいえば、例えば信号電極を第2の基板側やリブ上に設けるとともに、参照電極及び走査電極を第1の基板側に設けてもよい。
また、上記の説明では、参照電極及び走査電極を有効表示領域側及び非有効表示領域側にそれぞれ設置した場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、参照電極及び走査電極を非有効表示領域側及び有効表示領域側にそれぞれ設置してもよい。
また、上記の説明では、参照電極及び走査電極を下部基板(第2の基板)の表示面側の表面に設けた場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、絶縁材料からなる上記第2の基板の内部に埋設した参照電極及び走査電極を用いることもできる。このように構成した場合には、第2の基板を誘電体層として兼用させることができ、当該誘電体層の設置を省略することができる。さらに、誘電体層を兼用した第1及び第2の基板上に信号電極を直接的に設け、表示用空間の内部に当該信号電極を設置する構成でもよい。
また、上記の説明では、透明な電極材料を用いて参照電極及び走査電極を構成した場合について説明したが、本発明は参照電極及び走査電極のうち、画素の有効表示領域に対向するように設置される一方の電極だけを透明な電極材料によって構成すればよく、有効表示領域に対向されない他方の電極には、アルミニウム、銀、クロム、その他の金属などの不透明な電極材料を使用することができる。
また、上記の説明では、帯状の参照電極及び走査電極を用いた場合について説明したが、本発明の参照電極及び走査電極の各形状はこれに何等限定されない。例えば透過型に比べて、情報表示に用いられる光の利用効率が低下する反射型の表示素子では、線状や網状などの光ロスが生じ難い形状としてもよい。
また、上記の説明では、信号電極に線状配線を用いた場合について説明したが、本発明の信号電極はこれに限定されるものではなく、網状配線などの他の形状に形成された配線も使用することができる。
但し、上記の各実施形態のように、透明な透明電極が用いられた参照電極及び走査電極の透過率を用いて、信号電極の形状を定める場合の方が、不透明な材料を使用して信号電極を構成したときでも、当該信号電極の影が表示面側に現れるのを防ぐことができ、表示品位が低下するのを抑えることができる点で好ましく、さらには線状配線を用いた場合には、上記表示品位の低下を確実に抑えることができる点でより好ましい。
また、上記の説明では、塩化カリウムの水溶液を導電性液体に用いるとともに、金、銀、銅、白金、及びパラジウムの少なくとも一つを用いて、信号電極を構成した場合について説明したが、本発明は表示用空間の内部に設置されて、導電性液体と接触する信号電極に、当該導電性液体に対して電気化学的に不活性な材料を用いたものであれば何等限定されない。具体的にいえば、導電性液体には、塩化亜鉛、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、アルカリ金属水酸化物、酸化亜鉛、塩化ナトリウム、リチウム塩、リン酸、アルカリ金属炭酸塩、酸素イオン伝導性を有するセラミックスなどの電解質を含んだものを使用することができる。また、溶媒には、水以外に、アルコール、アセトン、ホルムアミド、エチレングリコールなどの有機溶媒を使用することもできる。さらに、本発明の導電性液体には、ピリジン系、脂環族アミン系、または脂肪族アミン系などの陽イオンと、フッ化物イオンやトリフラート等のフッ素系などの陰イオンとを含んだイオン液体(常温溶融塩)を使用することもできる。
但し、上記の各実施形態のように、所定の電解質を溶かした水溶液を導電性液体に使用する場合の方が、取扱性に優れるとともに、製造が簡単な表示素子を容易に構成することができる点で好ましい。
また、本発明の信号電極には、例えばアルミニウム、ニッケル、鉄、コバルト、クロム、チタン、タンタル、ニオブあるいはそれらの合金などの導電性を有する金属を用いた電極本体と、この電極本体の表面を覆うように設けられた酸化被膜とを備えた不動態を使用することができる。
但し、上記の各実施形態のように、金、銀、銅、白金、及びパラジウムの少なくとも一つを信号電極に用いる場合の方が、イオン化傾向の小さい金属を使用することとなり、当該電極の簡略化を図りつつ、導電性液体との間での電気化学反応を確実に防ぐことが可能となって信頼性の低下が防がれた長寿命な表示素子を容易に構成することができる点で好ましい。また、イオン化傾向の小さい金属は導電性液体との間の界面に生じる界面張力を比較的小さくすることができることから、導電性液体を移動させないときでは、その固定位置で当該導電性液体を安定した状態で容易に保持できる点でも好ましい。
また、上記の説明では、無極性のオイルを用いた場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、導電性液体と混じり合わない絶縁性流体であればよく、例えばオイルに代えて、空気を使用してもよい。また、オイルとして、シリコーンオイル、脂肪系炭化水素などを使用することができる。
但し、上記の各実施形態のように、導電性液体と相溶性がない無極性のオイルを用いた場合の方が、空気と導電性液体とを用いる場合よりは、無極性のオイル中で導電性液体の液滴がより移動し易くなって、当該導電性液体を高速移動させることが可能となり、表示色を高速に切り換えられる点で好ましい。
また、上記の説明では、黒色に着色された導電性液体及びカラーフィルタ層を用いて、RGBの各色の画素を表示面側に設けた場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、複数の画素領域が、表示面側でフルカラー表示が可能な複数の色に応じてそれぞれ設けられているものであればよい。具体的には、RGB、シアン(C)、マゼンタ(M)、及びイエロー(Y)のCMY、またはRGBYCなどに着色された複数色の導電性液体を用いることもできる。
また、上記の説明では、カラーフィルタ層を上部基板(第1の基板)の非表示面側の表面に形成した場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、第1の基板の表示面側の表面や下部基板(第2の基板)側にカラーフィルタ層を設置することもできる。このように、カラーフィルタ層を用いる場合の方が、複数色の導電性液体を用意する場合に比べて、製造簡単な表示素子を容易に構成できる点で好ましい。また、このカラーフィルタ層に含まれたカラーフィルタ部(開口部)及びブラックマトリクス部(遮光膜)により、表示用空間に対し、有効表示領域及び非有効表示領域をそれぞれ適切に、かつ、確実に設定することができる点でも好ましい。
また、上記の説明では、開口部の開口形状(有効表示領域の形状)を、五角形の形状とした場合について説明したが、本発明の表示素子は何等これに限定されるものではなく、例えば矩形状の開口形状としてもよい。
但し、上記の各実施形態のように、開口部の開口形状は、参照電極及び走査電極のうち、有効表示領域側に設けられた一方の電極の形状に基づいて、決定されている場合の方が、当該一方の電極の形状に基づき開口形状を決定していない場合に比べて、上記遮光膜での開口部の開口形状を適切に決定することができる点で好ましい。
本発明は、消費電力の削減を図ったときでも、導電性液体の不必要な移動を抑制することができる表示品位に優れた表示素子、及びこれを用いた電気機器に対して有用である。
1 画像表示装置(電気機器)
2 上部基板(第1の基板)
3 下部基板(第2の基板)
4 信号電極
5 参照電極
5c、5d Cカット部
5e、5f Rカット部
6 走査電極
6c、6d Cカット部
6e、6f Rカット部
7 信号ドライバ(信号電圧印加部)
8 参照ドライバ(参照電圧印加部)
9 走査ドライバ(走査電圧印加部)
10 表示素子
11 カラーフィルタ層
11r、11g、11b カラーフィルタ部(開口部)
11s ブラックマトリクス部(遮光膜)
13 誘電体層
14、14a、14b、14a1、14a2 リブ(仕切壁)
16 導電性液体
17 オイル(絶縁性流体)
S 表示用空間
P 画素領域
P1 有効表示領域
P2 非有効表示領域

Claims (13)

  1. 表示面側に設けられた第1の基板と、所定の表示用空間が前記第1の基板との間に形成されるように、当該第1の基板の非表示面側に設けられた第2の基板と、前記表示用空間に対し、設定された有効表示領域及び非有効表示領域と、前記表示用空間の内部で前記有効表示領域側または前記非有効表示領域側に移動可能に封入された導電性液体とを具備し、前記導電性液体を移動させることにより、前記表示面側の表示色を変更可能に構成された表示素子であって、
    前記導電性液体と接触するように、前記表示用空間の内部に設置されるとともに、所定の配列方向に沿って設けられた複数の信号電極、
    前記有効表示領域側及び前記非有効表示領域側の一方側に設置されるように、前記導電性液体に対して電気的に絶縁された状態で、前記第1及び第2の基板の一方側に設けられるとともに、前記複数の信号電極と交差するように設けられた複数の参照電極、及び
    前記有効表示領域側及び前記非有効表示領域側の他方側に設置されるように、前記導電性液体及び前記参照電極に対して電気的に絶縁された状態で、前記第1及び第2の基板の一方側に設けられるとともに、前記複数の信号電極と交差するように設けられた複数の走査電極を備え、
    前記参照電極及び前記走査電極において、前記導電性液体の移動方向とは反対側の端部を切り欠いた、
    ことを特徴とする表示素子。
  2. 前記参照電極及び前記走査電極では、電圧が印加されていない場合での前記導電性液体の形状に基づいて、前記導電性液体の移動方向とは反対側の端部が切り欠かれている請求項1に記載の表示素子。
  3. 前記参照電極及び前記走査電極では、前記導電性液体の移動方向とは反対側の端部が多角形状となるように、当該端部にCカット部を形成した請求項1または2に記載の表示素子。
  4. 前記参照電極及び前記走査電極では、前記導電性液体の移動方向とは反対側の端部が円弧状となるように、当該端部にRカット部を形成した請求項1または2に記載の表示素子。
  5. 複数の前記信号電極が、所定の配列方向に沿って設けられ、
    複数の前記参照電極及び複数の前記走査電極が、互いに交互に、かつ、前記複数の信号電極と交差するように設けられ、
    前記複数の信号電極に接続されるとともに、前記複数の各信号電極に対して、前記表示面側に表示される情報に応じて、所定の電圧範囲内の信号電圧を印加する信号電圧印加部と、
    前記複数の参照電極に接続されるとともに、前記複数の各参照電極に対して、前記導電性液体が前記信号電圧に応じて、前記表示用空間の内部を移動するのを許容する選択電圧と、前記導電性液体が前記表示用空間の内部を移動するのを阻止する非選択電圧との一方の電圧を印加する参照電圧印加部と、
    前記複数の走査電極に接続されるとともに、前記複数の各走査電極に対して、前記導電性液体が前記信号電圧に応じて、前記表示用空間の内部を移動するのを許容する選択電圧と、前記導電性液体が前記表示用空間の内部を移動するのを阻止する非選択電圧との一方の電圧を印加する走査電圧印加部とを備えている請求項1〜4のいずれか1項に記載の表示素子。
  6. 複数の画素領域が、前記表示面側に設けられるとともに、
    前記複数の各画素領域は、前記信号電極と前記走査電極との交差部単位に設けられ、かつ、前記各画素領域では、前記表示用空間が仕切壁にて区切られている請求項1〜5のいずれか1項に記載の表示素子。
  7. 前記複数の画素領域は、前記表示面側でハニカム配列となるように、設置されている請求項6に記載の表示素子。
  8. 前記複数の画素領域が、前記表示面側でフルカラー表示が可能な複数の色に応じてそれぞれ設けられている請求項6または7に記載の表示素子。
  9. 前記表示用空間の内部には、前記導電性液体と混じり合わない絶縁性流体が当該表示用空間の内部を移動可能に封入されている請求項1〜8のいずれか1項に記載の表示素子。
  10. 前記参照電極及び前記走査電極の表面上には、誘電体層が積層されている請求項1〜9のいずれか1項に記載の表示素子。
  11. 前記非有効表示領域は、前記第1及び第2の基板の一方側に設けられた遮光膜によって設定され、
    前記有効表示領域は、前記遮光膜に形成された開口部によって設定されている請求項1〜10のいずれか1項に記載の表示素子。
  12. 前記開口部では、その開口形状は前記参照電極及び前記走査電極のうち、前記有効表示領域側に設けられた一方の電極の形状に基づいて、決定されている請求項11に記載の表示素子。
  13. 文字及び画像を含んだ情報を表示する表示部を備えた電気機器であって、
    前記表示部に、請求項1〜12のいずれか1項に記載の表示素子を用いたことを特徴とする電気機器。
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