JPWO2010098339A1 - 生体内成分測定システム、組織液収集装置および生体内成分測定方法 - Google Patents

生体内成分測定システム、組織液収集装置および生体内成分測定方法 Download PDF

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Abstract

この生体内成分測定システムは、生体の皮膚と当接する当接部材と、予め当接部材が皮膚に当接された状態で、当接部材を位置基準として組織液抽出部位を形成する皮膚透過亢進処理装置と、組織液を収集する収集部材と、収集部材を保持するとともに、皮膚に当接された当接部材を位置基準として、収集部材を組織液抽出部位に付着させることが可能に構成された収集部材保持部材と、収集部材に収集された組織液に含まれる成分を測定する測定装置とを備え、当接部材および収集部材保持部材の少なくともいずれか一方は、収集部材を組織液抽出部位に付着させた状態で、皮膚から離間させることが可能に構成されている。

Description

この発明は、生体内成分測定システム、組織液収集装置および生体内成分測定方法に関し、特に、組織液を収集する収集部材を備えた生体内成分測定システム、組織液収集装置、および組織液収集装置を用いた生体内成分測定方法に関する。
従来、組織液を収集する収集部材を備えた生体内成分測定システムが知られている(たとえば、特許文献1および2参照)。これらの特許文献1および2では、被験者の皮膚に、組織液を抽出し易くする皮膚透過促進処理を行って組織液抽出部位を形成し、その組織液抽出部位に組織液を収集する収集部材を付着させることにより、収集部材に組織液を収集している。そして、収集部材に収集された組織液を用いて生体内成分を測定している。
上記特許文献1には、被験者の皮膚に粒子を衝突させることにより被験者の皮膚に微小経路(組織液抽出部位)を形成し、その微小経路にゲル(収集部材)を付着させることにより、微小経路を介して抽出した組織液をゲルに収集させる構成が開示されている。
また、上記特許文献2では、微細孔形成装置を用いて被験者の皮膚に微細孔を形成し、その微細孔形成領域(組織液抽出部位)に抽出カートリッジ(収集部材)を付着させることにより、微細孔形成領域を介して抽出した組織液を抽出カートリッジに収集させることが開示されている。具体的には、上記特許文献2には、被験者の腕に巻きつけるためのベルト部と、抽出カートリッジを保持する本体部と、開口部が設けられた受け部と、受け部に対して本体部を回動可能に支持するヒンジ部とを含む血糖値分析装置が開示されている。上記特許文献2では、受け部の開口部を介して開口部内に露出した皮膚に微細孔形成装置により微細孔形成領域が形成される。また、本体部の皮膚側の面には抽出カートリッジがセットされており、本体部を受け部の開口部側に回動させることにより、抽出カートリッジが開口部内に露出した皮膚に形成された微細孔形成領域に付着するように構成されている。
特表2005−513428号公報 特開2007−236844号公報
しかしながら、上記特許文献1では、微小経路が形成された領域にどのようにしてゲルを付着させるかについては何ら開示していない。微小経路は目視では確認できないため、被験者は、正確にゲルを微小経路に付着させることが困難であると考えられる。このため、被験者がゲルを微小経路とずれた位置に付着してしまった場合には、組織液の収集を正常に行うことができないので、生体内成分の測定結果の信頼性が低下してしまうという問題点がある。
その一方、上記特許文献2では、ヒンジ部を介して本体部を回動させれば抽出カートリッジが微細孔形成領域に付着されるので、被験者が目視により微細孔形成領域を確認できない場合であっても、正確に微細孔形成領域に抽出カートリッジを付着させることが可能である。しかしながら、上記特許文献2では、組織液を抽出カートリッジにより収集している間も、組織液の収集に必要な抽出カートリッジのみならず、組織液の収集中は使用されないベルト部、本体部、受け部およびヒンジ部を含む血糖値分析装置を常に装着している必要がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、生体内成分の測定結果の信頼性を向上させるとともに、組織液を収集する際の被験者の負担が大きくなってしまうことを抑制することが可能な生体内成分測定システム、組織液収集装置および生体内成分測定方法を提供することである。
課題を解決するための手段および発明の効果
この発明の第1の局面による生体内成分測定システムは、生体の皮膚と当接する当接部材と、予め当接部材が皮膚に当接された状態で、当接部材を位置基準として生体の組織液を抽出し易くする皮膚透過亢進処理を皮膚の所定の部位に対して行うことにより、組織液抽出部位を形成する皮膚透過亢進処理装置と、組織液を収集する収集部材と、収集部材を保持するとともに、皮膚に当接された当接部材を位置基準として、収集部材を組織液抽出部位に付着させることが可能に構成された収集部材保持部材と、収集部材に収集された組織液に含まれる成分を測定する測定装置とを備え、当接部材および収集部材保持部材の少なくともいずれか一方は、収集部材を組織液抽出部位に付着させた状態で、皮膚から離間させることが可能に構成されている。
この第1の局面による生体内成分測定システムでは、上記のように、予め当接部材が皮膚に当接された状態で、当接部材を位置基準として皮膚透過亢進処理を行うことにより、組織液抽出部位を形成する皮膚透過亢進処理装置と、皮膚に当接された当接部材を位置基準として、収集部材を組織液抽出部位に付着させることが可能に構成された収集部材保持部材とを設けている。このように構成することによって、当接部材を位置基準として皮膚透過亢進処理を行って組織液抽出部位を形成し、かつ、当接部材を位置基準として収集部材を皮膚に付着させることができるので、被験者が組織液抽出部位を目視により確認できない場合であっても、収集部材を確実に組織液抽出部位に付着させることができる。これにより、収集部材が組織液抽出部位から外れた位置に付着した状態で組織液の収集が行われることを防止することができるので、生体内成分の測定結果の信頼性を向上させることができる。また、当接部材および収集部材保持部材の少なくともいずれか一方を、収集部材を組織液抽出部位に付着させた状態で、皮膚から離間させることが可能に構成することによって、収集部材を組織液抽出部位に付着させた後は、組織液の収集中には使用されない当接部材および収集部材保持部材の少なくともいずれかを皮膚から取り外すことができるので、組織液を収集する際に被験者の皮膚に取り付けられる部材の数および重量などを減らすことができる。これにより、組織液を収集する際の被験者の負担を軽減することができる。
この発明の第2の局面による組織液収集装置は、生体の皮膚に予め当接された状態で、皮膚の所定の部位に組織液を抽出し易くする皮膚透過亢進処理を行うことにより組織液抽出部位を形成する皮膚透過亢進処理装置の位置基準として機能する当接部と、組織液を収集する収集部材と、収集部材を保持するとともに、皮膚に当接された当接部を位置基準として、収集部材を組織液抽出部位に付着することが可能に構成された収集部材保持部とを備え、当接部および収集部材保持部の少なくともいずれか一方は、収集部材を組織液抽出部位に付着させた状態で、皮膚から離間させることが可能に構成されている。
この第2の局面による組織液収集装置では、上記のように、生体の皮膚に予め当接された状態で、皮膚透過亢進処理を行うことにより組織液抽出部位を形成する皮膚透過亢進処理装置の位置基準として機能する当接部と、皮膚に当接された当接部を位置基準として、収集部材を組織液抽出部位に付着することが可能に構成された収集部材保持部とを設けている。このように構成することによって、当接部を位置基準として皮膚透過亢進処理を行って組織液抽出部位を形成し、かつ、当接部を位置基準として収集部材を皮膚に付着させることができるので、被験者が組織液抽出部位を目視により確認できない場合であっても、収集部材を確実に組織液抽出部位に付着させることができる。これにより、収集部材が組織液抽出部位から外れた位置に付着した状態で組織液の収集が行われることを防止することができるので、生体内成分の測定結果の信頼性を向上させることができる。また、当接部および収集部材保持部の少なくともいずれか一方を、収集部材を組織液抽出部位に付着させた状態で、皮膚から離間させることが可能に構成することによって、収集部材を組織液抽出部位に付着させた後は、組織液の収集中には使用されない当接部および収集部材保持部の少なくともいずれかを皮膚から取り外すことができるので、組織液を収集する際に被験者の皮膚に取り付けられる部材の数および重量などを減らすことができる。これにより、組織液を収集する際の被験者の負担を軽減することができる。
上記第2の局面による組織液収集装置において、好ましくは、当接部および収集部材保持部の両方は、収集部材を組織液抽出部位に付着させた状態で、皮膚から離間させることが可能に構成されている。このように構成すれば、収集部材を組織液抽出部位に付着させた後は、組織液の収集中には使用されない当接部および収集部材保持部の両方を皮膚から取り外して、収集部材のみを皮膚に付着させたまま残すことができる。これにより、組織液を収集する際に被験者の皮膚に取り付けられる部材の数および重量などを最小限にすることができるので、組織液を収集する際の被験者の負担をさらに軽減することができる。
上記第2の局面による組織液収集装置において、好ましくは、当接部および皮膚透過亢進処理装置は、それぞれ、皮膚透過亢進処理装置を当接部に対して位置決めするための第1位置決め部および第2位置決め部を有しており、皮膚透過亢進処理装置は、第1位置決め部および第2位置決め部によって当接部に対して位置決めされた状態で当接部を位置基準として皮膚透過亢進処理を行うことにより、組織液抽出部位を形成するように構成されている。このように構成すれば、被験者は第1位置決め部および第2位置決め部によって皮膚透過亢進処理装置を当接部に対して所定の位置に位置決めすることができるので、確実に、当接部に対して同じ位置に組織液抽出部位を形成することができる。
上記第2の局面による組織液収集装置において、好ましくは、収集部材保持部は、収集部材を組織液抽出部位に付着させた状態で、皮膚から離間させることが可能に構成されており、収集部材は、収集部材保持部に接着されることにより収集部材保持部に保持されており、収集部材が組織液抽出部位に付着された場合に、収集部材が組織液抽出部位に接着されるとともに、収集部材保持部が皮膚から離間された場合に、収集部材保持部と収集部材との接着が外れるように構成されている。このように構成すれば、収集部材保持部を皮膚に押し付けてから離間させるという簡単な作業だけで、収集部材を組織液抽出部位に接着させて付着させたまま残すことができる。これにより、組織液を収集する際の被験者の負担をさらに軽減することができる。
この場合、好ましくは、収集部材は、組織液を収集して保持する収集体と、収集体を保持するとともに、皮膚と接着される第1接着部と、収集部材保持部と接着される第2接着部とを有する収集体保持部とを含み、第1接着部の皮膚に対する接着力は、第2接着部の収集部材保持部に対する接着力よりも大きい。このように構成すれば、収集部材保持部を皮膚に押し付けてから離間させた場合に、第1接着部の接着力が第2接着部の接着力よりも大きいので、収集部材を皮膚(組織液抽出部位)に接着させたまま残すことができる。
上記第1接着部の接着力が第2接着部の接着力よりも大きい構成において、好ましくは、収集体保持部の第1接着部と皮膚との接着面積は、収集体保持部の第2接着部と収集部材保持部との接着面積よりも大きい。このように構成すれば、容易に第1接着部の皮膚に対する接着力を第2接着部の収集部材保持部に対する接着力よりも大きくすることができる。
上記収集部材が、収集体と、第1接着部と第2接着部とを有する収集体保持部とを含む構成において、好ましくは、収集体保持部は、フィルム状に形成されている。このように構成すれば、収集体保持部が重量および厚みの小さいフィルム状に形成されているので、組織液の収集中に収集体およびフィルム状の収集体保持部が皮膚に付着した状態が継続した場合にも、被験者にかかる負担を軽減することができる。
上記収集部材が、収集体と、第1接着部と第2接着部とを有する収集体保持部とを含む構成において、好ましくは、収集体保持部は、不透湿性を有する。このように構成すれば、収集体保持部を水分が通過することを抑制することができるので、組織液の収集中に収集体に保持された水分が収集体保持部を通過して蒸発してしまうことを抑制することができる。
上記収集部材が、収集体と、第1接着部と第2接着部とを有する収集体保持部とを含む構成において、好ましくは、収集体は、ゲル部材からなる。このように構成すれば、ゲル部材を用いて、容易に組織液を収集することができる。
上記第2の局面による組織液収集装置において、好ましくは、収集部材保持部と当接部とは、一体的に形成されている。このように構成すれば、部品点数が増加することを抑制することができる。また、被験者が扱う部品の数が増加することを抑制することができるので、使用者が容易に組織液の収集を行うことができる。
この場合、好ましくは、収集部材保持部および当接部と一体的に形成されたヒンジ部をさらに備え、収集部材保持部は、当接部に対して、ヒンジ部が折りたたまれた第1位置と、ヒンジ部が開いた第2位置とに変位可能に構成されており、収集部材保持部が第2位置に位置する状態で、皮膚透過亢進処理装置によって皮膚透過亢進処理が行われることにより組織液抽出部位が形成され、収集部材保持部が第1位置に位置する状態で、収集部材保持部に保持された収集部材が組織液抽出部位に付着するように構成されている。このように構成すれば、被験者は、収集部材保持部を第1位置に位置させた状態で組織液抽出部位を形成し、その後に収集部材保持部を第2位置に位置させることにより、収集部材を組織液抽出部位に付着させることができる。このように、被験者は、簡単な作業で、正確に収集部材を組織液抽出部位に付着させて組織液の収集を行うことができる。
上記第2の局面による組織液収集装置において、好ましくは、当接部は、皮膚と当接して皮膚と接着される第3接着部を含む。このように構成すれば、第3接着部により当接部を皮膚に固定することができるので、組織液抽出部位を形成する際、および収集部材を組織液抽出部位に付着させる際などの作業中に当接部が皮膚から外れることを抑制することができる。これにより、被験者は、容易かつ確実に収集部材を組織液抽出部位に付着させて組織液の収集を行うことができる。
この発明の第3の局面による生体内成分測定方法は、上記構成を有する組織液収集装置によって、収集部材を組織液抽出部位に付着させ、当接部および収集部材保持部の少なくともいずれか一方を、収集部材を組織液抽出部位に付着させた状態で、皮膚から離間させ、1時間以上にわたって組織液抽出部位に付着された収集部材によって収集された組織液に含まれる成分を測定する。
この第3の局面による生体内成分測定方法では、上記のように、上記構成を有する組織液収集装置によって、収集部材を組織液抽出部位に付着させることにより、当接部を位置基準として皮膚透過亢進処理を行って組織液抽出部位を形成し、かつ、当接部を位置基準として収集部材を皮膚に付着させることができるので、被験者が組織液抽出部位を目視により確認できない場合であっても、収集部材を確実に組織液抽出部位に付着させることができる。これにより、収集部材が組織液抽出部位から外れた位置に付着した状態で組織液の収集が行われることを防止することができるので、生体内成分の測定結果の信頼性を向上させることができる。また、当接部および収集部材保持部の少なくともいずれか一方を、収集部材を組織液抽出部位に付着させた状態で、皮膚から離間させることによって、収集部材を組織液抽出部位に付着させた後は、組織液の収集中には使用されない当接部および収集部材保持部の少なくともいずれかを皮膚から取り外すことができるので、組織液を収集する際に被験者の皮膚に取り付けられる部材の数および重量などを減らすことができる。これにより、組織液を収集する際の被験者の負担を軽減することができる。
上記第3の局面による生体内成分測定方法において、好ましくは、収集部材によって収集された組織液に含まれる成分が、グルコースである。このように構成すれば、容易に、グルコースの測定結果の信頼性を向上させるとともに、グルコースを含む組織液を収集する際の被験者の負担を軽減することができる。
本発明の第1実施形態による生体内成分測定システムの全体構成を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態による生体内成分測定システムの組織液収集装置を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態による生体内成分測定システムの組織液収集装置を示す上面図である。 本発明の第1実施形態による生体内成分測定システムの組織液収集装置を示す下面図である。 本発明の第1実施形態による生体内成分測定システムの組織液収集装置を示す側面図である。 本発明の第1実施形態による生体内成分測定システムの組織液収集装置を示す図3の100−100線に沿った断面図である。 本発明の第1実施形態による生体内成分測定システムの包装状態の組織液収集装置を示す断面図である。 本発明の第1実施形態による生体内成分測定システムの収集部材の詳細構造を説明するための断面図である。 本発明の第1実施形態による生体内成分測定システムの測定装置を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態による生体内成分測定システムの測定装置を示す平面図である。 本発明の第1実施形態による生体内成分測定システムの測定装置を示す側面図である。 本発明の第1実施形態による生体内成分測定システムの微細孔形成装置のスキンガイドを示す斜視図である。 本発明の第1実施形態による生体内成分測定システムの微細孔形成装置の微細針チップを示す斜視図である。 本発明の第1実施形態による生体内成分測定システムの微細孔形成装置により形成された微細孔形成領域を示す断面図である。 本発明の第1実施形態による生体内成分測定システムを用いた生体内成分の測定手順を説明するための断面図である。 本発明の第1実施形態による生体内成分測定システムを用いた生体内成分の測定手順を説明するための断面図である。 本発明の第1実施形態による生体内成分測定システムを用いた生体内成分の測定手順を説明するための断面図である。 本発明の第1実施形態による生体内成分測定システムを用いた生体内成分の測定手順を説明するための断面図である。 本発明の第1実施形態による生体内成分測定システムを用いた生体内成分の測定手順を説明するための断面図である。 本発明の第2実施形態による生体内成分測定システムの組織液収集装置を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態による生体内成分測定システムの組織液収集装置を示す上面図である。 本発明の第2実施形態による生体内成分測定システムの組織液収集装置を示す下面図である。 本発明の第2実施形態による生体内成分測定システムの組織液収集装置を示す側面図である。 本発明の第2実施形態による生体内成分測定システムの組織液収集装置を示す図21の400−400線に沿った断面図である。 本発明の第2実施形態による生体内成分測定システムを用いた生体内成分の測定手順を説明するための断面図である。 本発明の第2実施形態による生体内成分測定システムを用いた生体内成分の測定手順を説明するための断面図である。 本発明の第2実施形態による生体内成分測定システムを用いた生体内成分の測定手順を説明するための断面図である。 本発明の第2実施形態による生体内成分測定システムを用いた生体内成分の測定手順を説明するための断面図である。 本発明の第2実施形態による生体内成分測定システムを用いた生体内成分の測定手順を説明するための断面図である。 本発明の第3実施形態による生体内成分測定システムの組織液収集装置を示す斜視図である。 本発明の第3実施形態による生体内成分測定システムを用いた生体内成分の測定手順を説明するための平面図である。 本発明の第3実施形態の変形例による生体内成分測定システムの組織液収集装置を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態の変形例による生体内成分測定システムの組織液収集装置を示す斜視図である。
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
まず、図1〜図14を参照して、本発明の第1実施形態による生体内成分測定システム1の全体構成について説明する。
図1に示すように、第1実施形態による生体内成分測定システム1は、被験者の皮膚6(図14参照)の微細孔6aが形成された領域(微細孔形成領域6b)から出る組織液を収集するための組織液収集装置2と、組織液収集装置2によって収集された組織液内の所定の成分(第1実施形態では、グルコース)の量を測定するための測定装置3と、被験者の皮膚6に微細孔6aを形成する微細孔形成装置4とを備えている。
図1〜図7に示すように、組織液収集装置2は、組織液を収集するための収集部材21と、収集部材21を保持する本体22とを含んでいる。組織液収集装置2は、包装部材23(図7参照)に包装された状態で保管されており、組織液の収集を行う際に包装部材23から取り出して使用される。
収集部材21は、被験者の皮膚6から抽出した組織液を保持可能な吸湿性を有するポリビニルアルコールからなるゲル部材24と、ゲル部材24を保持するゲル保持部材25とから構成されている。図8に示すように、ゲル保持部材25は、小さい厚みT1(たとえば、約70μm)を有するとともに伸縮性を有するフィルム状のドレッシングテープ25aと、ドレッシングテープ25aを支持する枠状のフレーム部材25bとからなる。ドレッシングテープ25aは、不透湿性を有する。フレーム部材25bは、ドレッシングテープ25aよりも硬く、変形しにくいように構成されている。フレーム部材25bは、たとえば、ドレッシングテープ25aの厚みT1よりも大きい厚みT2を有するPET樹脂からなる。また、ゲル部材24は、ドレッシングテープ25aの中央部に接着されることにより保持されている。
ドレッシングテープ25aおよびフレーム部材25bからなるゲル保持部材25の皮膚当接側の面(図1〜図6では露出している側の面、図4では露出している側の面の背面)は全面的に粘着性を有しており、接着部21aを構成している。収集部材21の皮膚非当接側の面(図1〜図6では露出している側の面、図4では露出している側の面の背面)は、部分的に粘着性を有しており、接着部21b(図1および図4参照)を構成している。これにより、収集部材21を皮膚6に接着した場合に、接着部21aの皮膚6に対する接着面積は、接着部21bの本体22(後述する収集部材保持部27)に対する接着面積よりも大きくなるように構成されている。すなわち、接着部21aの皮膚6に対する接着力は、接着部21bの収集部材保持部27に対する接着力よりも大きい。
本体22は、皮膚6と当接して微細孔形成装置4の穿刺位置およびゲル部材24の付着位置の位置基準として機能する当接部26と、収集部材21を保持する収集部材保持部27と、当接部26に対して収集部材保持部27を回動させるヒンジ部28とを含んでいる。当接部26、収集部材保持部27およびヒンジ部28は、樹脂成形により一体的に形成されている。
当接部26は、中央部に収集部材保持部27よりも大きい開口部26aを有する枠形状に形成されている。当接部26の皮膚当接側の面(図1〜図6では、下面)は、粘着性を有しており、接着部26bを構成している。この接着部26bにより、本体22を被験者の皮膚6に固定することが可能である。枠形状の当接部26の皮膚非当接側の面(図1〜図6では、上面)には、後述する微細孔形成装置4と係合する凹形状の係合部26cが互いに対向する2辺に一対形成されている。
収集部材保持部27は平板状に形成されており、収集部材保持部27の皮膚当接側の面27aと、収集部材21の皮膚非当接側の面(接着部21b)とが接着されることにより、収集部材保持部27が収集部材21を保持している。収集部材保持部27は、当接部26に対して、ヒンジ部28が折りたたまれた第1位置P(図7参照)と、ヒンジ部28が開いた第2位置Q(図6参照)とに変位可能に構成されている。図7に示すように、第1位置Pにおいては、収集部材保持部27が当接部26の開口部26a内に配置されるとともに、収集部材保持部27に保持された収集部材21のゲル部材24が開口部26aの中心位置に位置するように構成されている。
図7に示すように、組織液収集装置2(収集部材21および本体22)が包装部材23に包装されている状態においては、収集部材21が収集部材保持部27の皮膚当接側の面と接着部21b(図1および図4参照)により接着されており、かつ、収集部材21の皮膚当接部側の面(接着部21a)およびゲル部材24が剥離シート29aにより覆われている。ゲル部材24が剥離シート29aにより覆われていることにより、ゲル部材24と包装部材23とが直接接触することを防止している。また、当接部26の皮膚当接側の面(接着部26b)も剥離シート29bにより覆われている。
図9〜図11に示すように、測定装置3は、表示部31と、記録部32と、解析部33と、電源34と、センサチップ200および収集部材21を設置するための設置部35と、設置部35に設置されたセンサチップ200に接続される電気回路36と、ユーザ(被験者)が測定装置3を操作するための操作ボタン37と、タイマー部38とを備えている。
表示部31は、解析部33による測定結果および記録部32に記録されたデータなどを表示する機能を有する。記録部32は、過去のデータを保存するために設けられている。解析部33は、電気回路36の出力値に基づいて、グルコース濃度および電解質(NaCl)濃度を算出する機能を有する。設置部35は、凹形状を有しており、センサチップ200および収集部材21を設置することが可能に構成されている。電気回路36は、グルコース測定用回路36aと、電解質測定用回路36bとを含んでいる。グルコース測定用回路36aは、設置部35内に露出した端子36cおよび36dを含んでおり、電解質測定用回路36bは、設置部35内に露出した端子36eおよび36fを含んでいる。また、電気回路36は、グルコース測定用回路36aと、電解質測定用回路36bとを切り替えるためのスイッチ36gを含んでいる。ユーザは、操作ボタン37を操作することによりスイッチ36gを操作して、グルコース測定用回路36aと、電解質測定用回路36bとを切り替えることが可能である。操作ボタン37は、スイッチ36gの切換、表示部31の表示の切換およびタイマー部38の設定などの操作をするために設けられている。タイマー部38は、グルコースの収集を開始してから所定の時間で収集を終了するために、ユーザに抽出の終了時間を通知する機能を有する。
センサチップ200は、プラスチック製の基板201と、基板201の上面上に設けられた一対のグルコース測定用電極202と、基板201の上面上に設けられた一対の電解質測定用電極203とを含んでいる。グルコース測定用電極202は、白金電極にGOD酵素膜(GOD:グルコースオキシダーゼ)が形成された作用電極202aと白金電極からなる対電極202bとからなり、電解質測定用電極203は、銀/塩化銀からなる作用電極203aと銀/塩化銀からなる対電極203bとからなる。センサチップ200が測定装置3の設置部35に設置された状態で、グルコース測定用電極202の作用電極202aおよび対電極202bは、それぞれ、グルコース測定用回路36aの端子36cおよび36dと接触するように構成されている。同様に、センサチップ200が測定装置3の設置部35に設置された状態で、電解質測定用電極203の作用電極203aおよび対電極203bは、それぞれ、電解質測定用回路36bの端子36eおよび36fと接触するように構成されている。
図1および図12〜図14に示すように、微細孔形成装置4は、減菌処理された微細針チップ5を装着して、その微細針チップ5の微細針5aを生体の表皮(被験者の皮膚6)に当接させることによって、被験者の皮膚6に組織液の抽出孔(微細孔6a)を形成する装置である。以後、微細孔6aが形成された領域を微細孔形成領域6bと呼ぶ。微細針チップ5の微細針5aは、微細孔形成装置4により微細孔6aを形成した場合に、その微細孔6aが皮膚6の角質層を貫通するとともに表皮内部と真皮との境界まで到達するが、真皮の深部までは到達しないような大きさを有する。図1に示すように、微細孔形成装置4は、筐体4aと、筐体4aの表面に設けられたリリースボタン4bと、筐体4aの内部に設けられたアレイチャック4cおよびバネ部材4dとを備えている。バネ部材4dはアレイチャック4cを下方に付勢する機能を有する。アレイチャック4cは下端に微細針チップ5を装着することが可能である。微細針チップ5の下面には、複数の微細針5aが形成されている。また、微細孔形成装置4は、アレイチャック4cをバネ部材4dの付勢力に逆らって上方に押し上げた状態で固定する固定機構(図示せず)を有しており、使用者(被験者)がリリースボタン4bを押下することにより、固定機構によるアレイチャック4cの固定が解除されるように構成されている。
また、第1実施形態では、図1および図12に示すように、微細孔形成装置4の下部に取り付けられたスキンガイド4eの下面には、下方に突出するように周状に形成されたリブ4fが設けられている。このリブ4fの形状は、組織液収集装置2の当接部26の皮膚非当接側の面に設けられた凹形状の一対の係合部26cの形状と合致するように形成されている。すなわち、スキンガイド4eの周状のリブ4fを一対の当接部26の係合部26cに係合させることにより、当接部26に対してスキンガイド4e(微細孔形成装置4)を位置決めすることが可能である。当接部26を皮膚6に当接させた状態で、リブ4fと係合部26cとを係合させて位置決めした状態で穿刺を行った場合、微細孔形成領域6bは、当接部26の開口部26aの中央位置に形成されるように構成されている。
次に、図1、図4、図7、図9〜図11および図15〜図19を参照して、本発明の第1実施形態による生体内成分測定システム1による測定手順について説明する。
まず、被験者は、包装部材23(図7参照)から組織液収集装置2を取り出す。そして、図15に示すように、剥離シート29bを剥がすことにより接着部26bを露出させた状態で、組織液収集装置2の本体22の当接部26を皮膚6に付着させる。この時、組織液を抽出しようとする部位を当接部26の開口部26aの中央に配置するように本体22を配置させて付着させる。また、被験者は、剥離シート29aを剥がすことにより、ゲル部材24および収集部材21の接着部21aを露出させる。
次に、図16に示すように、被験者は、ヒンジ部28を開くことにより収集部材保持部27を回動させて第2位置Qに位置させた状態で、微細孔形成装置4のリブ4fを当接部26の凹形状の係合部26cに係合させる。これにより、微細孔形成装置4が当接部26に対して位置決めされる。そして、リリースボタン4bを押すことによって、固定機構(図示せず)によるアレイチャック4cの固定を解除する。これにより、微細針チップ5が皮膚6に衝突されて皮膚6に微細孔形成領域6bが形成される。この微細孔形成領域6bは、当接部26の開口部26aの中央位置に形成される。この後、被験者は、微細孔形成装置4および微細針チップ5を皮膚6から取り外す。
次に、図17に示すように、被験者は、ヒンジ部28を折りたたむことにより収集部材保持部27を回動させて第1位置Pに位置させる。これにより、収集部材保持部27に保持された収集部材21のゲル部材24が微細孔形成領域6b上に配置される。なお、上記した説明では、穿刺を行う前に剥離シート29aを剥がしたが、穿刺後に剥離シート29aを剥がしてもよい。
そして、被験者が収集部材保持部27をさらに皮膚6側に押圧すると、図18に示すように、ゲル部材24が微細孔形成領域6b上に配置された状態で、収集部材21の接着部21aがゲル部材24の周囲の領域(フレーム部材25bの部分など)において皮膚6に接着される。この時、厚みの大きいゲル部材24が伸縮性を有するドレッシングテープ25aに保持されているので、ゲル保持部材25の縁部が皮膚6に接着された状態でゲル部材24の厚み分だけゲル保持部材25の中央部(ドレッシングテープ25aの部分)の高さが盛り上がった場合にも、ドレッシングテープ25aが伸びることにより、ゲル部材24を無理なく保持することが可能である。
この後、図19に示すように、被験者は、組織液の収集中には使用されない本体22を皮膚6から離間させて取り除く。収集部材21は収集部材保持部27の面27aに接着部21b(図1および図4参照)の接着力により接着されているが、接着部21bの収集部材保持部27に対する接着力が接着部21aの皮膚6に対する接着力よりも小さい。このため、本体22を皮膚6から離間させるように本体22に力が加わった場合、収集部材21が皮膚6に付着したまま、収集部材21と収集部材保持部27の面27aとの接着が外れる。これにより、組織液の収集に最低限必要な収集部材21を皮膚6に付着させたまま、組織液の収集に必要のない本体22を取り除くことが可能である。
次に、ゲル部材24が正確に微細孔形成領域6bに配置された状態で、被験者は、所定の時間(約1〜3時間)だけ放置する。この間に、微細孔形成領域6bから抽出された組織液がゲル部材24に収集される。そして、所定の時間が経過した後、被験者は、収集部材21を皮膚6から取り外す。
そして、被験者は、測定装置3を用いて所定の時間にわたって収集部材21に収集された生体内成分の測定(グルコース濃度の測定)を行う。
具体的には、図9〜図11に示すように、被験者は、測定装置3の設置部35にセンサチップ200を設置するとともに、センサチップ200の上に抽出終了後の収集部材21を設置する。これにより、測定装置3のグルコース測定用回路36a、センサチップ200のグルコース測定用電極202および収集部材21のゲル部材24によって第1回路が構成されるとともに、測定装置3の電解質測定用回路36b、センサチップ200の電解質測定用電極203および収集部材21のゲル部材24によって第2回路が構成される。
抽出したグルコース濃度を測定する場合には、被験者は、操作ボタン37によりスイッチ36gをグルコース測定用回路36aに切り替えるとともに、測定開始を指示する。これにより、所定の値の一定電圧が第1回路に印加され、電流計により検出された電流値が解析部33に入力される。解析部33には、電流値とグルコース濃度との関係に基づく関数が記憶されている。解析部33は、記憶されている関数と入力された電流値とに基づいて、ゲル部材24内のグルコース濃度を算出する。
さらに、第1実施形態においては、測定装置3によってゲル部材24に含まれる電解質濃度を測定することができる。この場合、被験者は、操作ボタン37によりスイッチ36gを電解質測定用回路36bに切り替えるとともに、測定開始を指示する。これにより、第2回路に発生する電解質由来の起電力を電圧計により検出し、電圧計により検出された電圧値が解析部33に入力される。検出される電圧値は、グルコース濃度と同様に、ゲル部材24に含まれる電解質濃度に比例する。そこで、解析部33には、電圧値と電解質濃度との関係に基づく関数が記憶されており、解析部33は、記憶されている関数と入力された電圧値とに基づいて、ゲル部材24内の電解質濃度を算出する。
第1実施形態では、上記のように、予め当接部26が皮膚6に当接された状態で、当接部26を位置基準として微細孔形成装置4により微細孔形成領域6bを形成するとともに、皮膚6に当接された当接部26を位置基準として、収集部材21を微細孔形成領域6bに付着させることが可能に構成された収集部材保持部27とを設けている。このように構成することによって、当接部26を位置基準として微細孔形成領域6bを形成し、かつ、当接部26を位置基準として収集部材21を微細孔形成領域6bに付着させることができるので、被験者が微細孔形成領域6bを目視により確認できない場合であっても、収集部材21を確実に微細孔形成領域6bに付着させることができる。これにより、収集部材21が微細孔形成領域6bから外れた位置に付着した状態で組織液の収集が行われることを防止することができるので、生体内成分の測定結果の信頼性を向上させることができる。また、当接部26および収集部材保持部27の両方を、収集部材21を微細孔形成領域6bに付着させた状態で、皮膚6から離間させることが可能に構成することによって、収集部材21を微細孔形成領域6bに付着させた後は、組織液の収集中は使用されない当接部26および収集部材保持部27の少なくともいずれかを皮膚6から取り外すことができるので、組織液を収集する際に被験者の皮膚6に取り付けられる部材の数および重量などを減らすことができる。これにより、組織液を収集する際に被験者の皮膚6に取り付けられる部材の数および重量などを最小限にすることができるので、組織液を収集する際の被験者の負担を軽減することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、微細孔形成装置4のリブ4fと当接部26の凹形状の係合部26cとを係合した状態で微細孔形成領域6bを形成するように構成している。このように構成することによって、被験者は微細孔形成装置4のリブ4fと当接部26の凹形状の係合部26cとを係合させることによって微細孔形成装置4を当接部26に対して所定の位置に位置決めすることができるので、容易かつ確実に、当接部26に対して同じ位置(開口部26aの中心位置)に微細孔形成領域6bを形成することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、収集部材21が微細孔形成領域6bに付着された場合に、収集部材21が微細孔形成領域6bに接着されるとともに、収集部材保持部27が皮膚6から離間された場合に、収集部材保持部27と収集部材21との接着が外れるように構成している。このように構成することによって、収集部材保持部27を皮膚6に押し付けてから離間させるという簡単な作業だけで、収集部材21を微細孔形成領域6bに接着させて付着させたまま残すことができる。これにより、組織液を収集する際の被験者の負担をさらに軽減することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、収集部材21の接着部21aの皮膚6に対する接着力を、収集部材21の接着部21bの収集部材保持部27に対する接着力よりも大きくしている。このように構成することによって、収集部材保持部27を皮膚6に押し付けてから離間させた場合に、接着部21aの接着力が接着部21bの接着力よりも大きいので、収集部材21を皮膚6(微細孔形成領域6b)に接着させたまま残すことができる。
また、第1実施形態では、上記のように、収集部材21の接着部21aと皮膚6との接着面積が、収集部材21の接着部21bと収集部材保持部27との接着面積よりも大きくなるように構成することによって、容易に接着部21aの皮膚6に対する接着力を接着部21bの収集部材保持部27に対する接着力よりも大きくすることができる。
また、第1実施形態では、上記のように、ゲル保持部材25をフィルム状に形成することによって、ゲル保持部材25が重量および厚みの小さいフィルム状に形成されているので、組織液の収集中にゲル部材24およびフィルム状のゲル保持部材25が皮膚6に付着した状態が継続した場合にも、被験者にかかる負担を軽減することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、ゲル保持部材25を不透湿性を有する部材から構成することによって、ゲル保持部材25を水分が通過することを抑制することができるので、組織液の収集中にゲル部材24に保持された水分がゲル保持部材25を通過して蒸発してしまうことを抑制することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、収集部材保持部27と当接部26とを一体的に形成することによって、部品点数が増加することを抑制することができる。また、被験者が扱う部品の数が増加することを抑制することができるので、使用者が容易に組織液の収集を行うことができる。
また、第1実施形態では、上記のように、収集部材保持部27を、当接部26に対して、ヒンジ部28が折りたたまれた第1位置Pと、ヒンジ部28が開いた第2位置Qとに変位可能に構成するとともに、収集部材保持部27が第2位置Qに位置する状態で、微細孔形成装置4によって微細孔形成領域6bを形成し、収集部材保持部27が第1位置Pに位置する状態で、収集部材保持部27に保持された収集部材21を微細孔形成領域6bに付着させるように構成している。このように構成することによって、被験者は、収集部材保持部27を第1位置Pに位置させた状態で微細孔形成領域6bを形成し、その後に収集部材保持部27を第2位置Qに位置させることにより、収集部材21のゲル部材24を微細孔形成領域6bに付着させることができる。このように、被験者は、簡単な作業で、正確に収集部材21のゲル部材24を微細孔形成領域6bに付着させて組織液の収集を行うことができる。
また、第1実施形態では、上記のように、微細孔形成装置4によって皮膚6に形成された微細孔形成領域6bから出る組織液を収集することによって、微細孔6aを介して組織液が皮膚6から出やすくなるので、容易にゲル部材24に組織液を収集することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、皮膚6と当接して皮膚6と接着される接着部26bを当接部26に設けることによって、接着部26bにより当接部26を皮膚6に固定することができるので、微細孔形成領域6bを形成する際、および収集部材21を微細孔形成領域6bに付着させる際などの作業中に当接部26が皮膚6から外れることを抑制することができる。これにより、被験者は、容易かつ確実に収集部材21を微細孔形成領域6bに付着させて組織液の収集を行うことができる。
(第2実施形態)
次に、図7および図20〜図24を参照して、本発明の第2実施形態による生体内成分測定システムについて説明する。この第2実施形態では、収集部材21をゲル保持部材25からなる1層構造とした上記第1実施形態と異なり、収集部材301をゲル保持部材302とゲル保持部材302を皮膚6に直接接触させないためのシート部材303との2層構造とした例について説明する。
図20〜図24に示すように、第2実施形態による生体内成分測定システムの組織液収集装置300では、収集部材301は、ゲル部材24と、ゲル部材24を保持するアルミフィルムからなるゲル保持部材302と、ゲル保持部材302を皮膚6に直接接触させないためのシート部材303とから構成されている。
ゲル保持部材302の皮膚非当接側の面の一部が粘着性を有しており、接着部302aを構成している。ゲル保持部材302は、接着部302aの接着力によって収集部材保持部27の面27aに接着されている。シート部材303の中央部には、開口部303aが設けられており、ゲル部材24は、開口部303aを介してシート部材303の皮膚当接側の面側に突出している。シート部材303の皮膚非当接側(ゲル保持部材302側)の面は全面が粘着性を有しており、接着部303bを構成している。シート部材303は、接着部303bの接着力によってゲル保持部材302に接着されている。また、シート部材303の皮膚当接側の面は全面が粘着性を有しており、接着部303cを構成している。シート部材303は、接着部303cの接着力によって皮膚6に付着することが可能である。
組織液収集装置300が包装部材23(図7参照)に包装されている状態においては、シート部材303の接着部303cおよびゲル部材24を覆うように、剥離シート29aが接着部303cに接着されている。シート部材303の接着部303cの皮膚6に対する接着力およびシート部材303のゲル保持部材302に対する接着力は、ゲル保持部材302の接着部302aの収集部材保持部27に対する接着力よりも大きい。
第2実施形態の上記した構造以外の構造は、上記第1実施形態と同様である。
次に、図7、図20および図25〜図29を参照して、本発明の第2実施形態による生体内成分測定システムによる測定手順について説明する。
まず、被験者は、包装部材23(図7参照)から組織液収集装置300を取り出す。そして、図25に示すように、剥離シート29b(図20参照)を剥がすことにより接着部26bを露出させた状態で、組織液収集装置300の本体22の当接部26を皮膚6に付着させる。また、被験者は、剥離シート29aを剥がすことにより、ゲル部材24およびシート部材303の接着部303cを露出させる。
次に、図26に示すように、被験者は、微細孔形成装置4のリブ4fと当接部26の係合部26cとを係合させて微細孔形成装置4を当接部26に対して位置決めした状態で、微細孔形成装置4により穿刺を行う。これにより、微細孔形成領域6bが、当接部26の開口部26aの中央位置に形成される。この後、被験者は、微細孔形成装置4および微細針チップ5を皮膚6から取り外す。
次に、図27に示すように、被験者は、ヒンジ部28を閉じることにより収集部材保持部27を回動させて第2位置Qから第1位置Pに位置させる。これにより、収集部材保持部27に保持され、シート部材303の開口部303aを介してシート部材303よりも皮膚6側に突出しているゲル部材24が微細孔形成領域6b上に配置される。
そして、被験者が収集部材保持部27をさらに皮膚6側に押圧すると、ゲル部材24が微細孔形成領域6b上に配置された状態で、シート部材303の接着部303cが皮膚6に接着される。
この後、図28に示すように、被験者は、組織液の収集中は使用されない本体22を皮膚6から離間させて取り除く。収集部材301は収集部材保持部27にゲル保持部材302の接着部302aの接着力により接着されているが、接着部302aの収集部材保持部27に対する接着力が、シート部材303の接着部303cの皮膚6に対する接着力およびシート部材303の接着部303bのゲル保持部材302に対する接着力よりも小さい。このため、本体22を皮膚6から離間させた場合、ゲル保持部材302がシート部材303に接着され、かつ、シート部材303が皮膚6に付着した状態で、収集部材301と収集部材保持部27との接着(接着部302aによる接着)が外れる。これにより、収集部材301を皮膚6に付着させたまま、組織液の収集に必要のない本体22を取り除くことが可能である。
次に、図29に示すように、微細孔形成領域6bから抽出された組織液を所定の時間にわたってゲル部材24に収集した後、被験者は、収集部材301のうち、ゲル部材24を保持するゲル保持部材302を皮膚6から取り外す。この時、シート部材303は皮膚6に付着したままである。
そして、被験者は、測定装置3を用いてゲル部材24に収集された生体内成分の測定(グルコース濃度の測定)を行う。グルコース濃度の測定は、上記第1実施形態と同様である。なお、ゲル保持部材302とシート部材303とを一緒に皮膚6から取り外して、その後にシート部材303とゲル保持部材302とを分離させて測定を行ってもよい。
第2実施形態では、上記のように、ゲル保持部材302を皮膚6に直接接触させないためのシート部材303を設けることによって、ゲル保持部材302が皮膚6に直接接着されることに起因してゲル保持部材302に皮膚6上の角質などの異物が付着することを抑制することができる。これにより、ゲル部材24およびゲル保持部材302をまとめて測定装置3により測定を行う場合に、ゲル保持部材302に付着した異物に起因して測定結果がずれてしまうことを抑制することができる。
第2実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
(第3実施形態)
次に、図1および図30および図31を参照して、本発明の第3実施形態による生体内成分測定システムについて説明する。この第3実施形態では、当接部26と収集部材保持部27とが一体的に形成された上記第1実施形態と異なり、当接部(当接部材501)と収集部材保持部(収集部材保持部材502)とを別体として形成した例について説明する。
第3実施形態では、図30に示すように、組織液収集装置500は、組織液を収集するための収集部材21と、皮膚6と当接する当接部材501と、収集部材21を保持する収集部材保持部材502とを含んでいる。
当接部材501は、中央部に形成された開口部501aと、皮膚当接側の面に設けられた接着部501bと、微細孔形成装置4のリブ4f(図1参照)と係合する凹形状の係合部501cとを含んでいる。また、図31に示すように、収集部材保持部材502の外縁の形状は、当接部材501の開口部501aの内縁の形状と略同じで、かつ、当接部材501の開口部501aの大きさよりも若干小さくなるように構成されている。これにより、当接部材501の開口部501aに収集部材保持部材502を嵌め込んだ場合に、収集部材保持部材502に保持された収集部材21のゲル部材24が開口部501aの中央位置に位置するように構成されている。
次に、図7、図30および図31を参照して、第3実施形態による生体内成分測定システムによる測定手順について説明する。
まず、被験者は、包装部材23(図7参照)から組織液収集装置500を取り出す。そして、上記第1実施形態と同様に、当接部材501の剥離シート29b(図30参照)を剥がすことにより接着部501bを露出させた状態で、当接部材501を皮膚6に付着させる。
次に、被験者は、微細孔形成装置4のリブ4fと当接部材501の係合部501cとを係合させて微細孔形成装置4を当接部材501に対して位置決めした状態で、微細孔形成装置4により穿刺を行う。これにより、微細孔形成領域6bが、当接部材501の開口部501aの中央位置に形成される。この後、被験者は、微細孔形成装置4および微細針チップ5を皮膚6から取り外す。
次に、被験者は、収集部材保持部材502の剥離シート29aを剥がすことにより、ゲル部材24および収集部材21の接着部21aを露出させる。そして、図31に示すように、収集部材保持部材502の外縁と当接部材501の開口部501aの内縁とが合うように収集部材保持部材502を当接部材501の開口部501a内に配置する。これにより、収集部材保持部材502に保持されたゲル部材24が微細孔形成領域6b上に配置される。そして、被験者が収集部材保持部材502をさらに皮膚6側に押圧すると、ゲル部材24が微細孔形成領域6b上に配置された状態で、ゲル保持部材25の接着部21aが皮膚6に接着される。
この後、被験者は、組織液の収集中には使用されない当接部材501および収集部材保持部材502を皮膚6から離間させて取り除く。収集部材21は収集部材保持部材502に接着部21bの接着力により接着されているが、接着部21bの収集部材保持部材502に対する接着力が接着部21aの皮膚6に対する接着力よりも小さい。このため、収集部材保持部材502を皮膚6から離間させた場合、収集部材21が皮膚6に付着した状態で、収集部材21と収集部材保持部材502との接着が外れる。また、当接部材501は簡単に皮膚6から外すことが可能である。
この後、組織液を収集した収集部材21について、測定装置3を用いて上記第1実施形態と同様の測定を行う。
第3実施形態では、収集部材保持部材502と当接部材501とを別体として形成するとともに、収集部材保持部材502の外縁の形状に対応するように当接部材501の開口部501aの内縁の形状を形成している。これにより、収集部材保持部材502と当接部材501とが別体である場合にも、収集部材保持部材502の外縁の形状を当接部材501の開口部501aの内縁の形状に合わせるように収集部材保持部材502を当接部材501の開口部501a内に配置すれば、収集部材保持部材502を当接部材501に対して所定の位置(収集部材21のゲル部材24が微細孔形成領域6bに位置するような位置)に位置決めすることができる。これにより、被験者は、確実に収集部材21を微細孔形成領域6bに付着させて組織液の収集を行うことができる。
第3実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、上記第1〜第3実施形態では、本発明の「皮膚透過亢進処理」の一例として、微細孔形成装置4を用いて微細孔形成領域6bを形成した例を示したが、本発明はこれに限らず、皮膚に超音波を照射して、皮膚のバリア機能を低下させることにより受動拡散を促進させてもよいし、皮膚の組織液抽出部位に組織液の経皮移動を促進するためのエンハンサー(アルコールなどの界面活性剤)を付与してもよい。
また、上記第1〜第3実施形態では、ゲル部材24を用いて組織液を収集した例を示したが、本発明はこれに限らず、メッシュシート、シート状の紙片、または、シート状でない紙片やナイロンなどを用いてもよい。
また、上記第1〜第3実施形態では、ゲル部材24としてポリビニルアルコールからなるゲルを使用した例を示したが、本発明はこれに限らず、セルロースまたはポリアクリル酸からなるゲルを使用してもよい。
また、上記第1〜第3実施形態では、組織液中のグルコース量を測定した例を示したが、本発明はこれに限らず、組織液中に含まれるグルコース以外の物質の量を測定してもよい。本発明により測定される物質としては、たとえば、生化学成分や被験者に投与された薬剤などが挙げられる。生化学成分としては、生化学成分の一種であるたんぱく質の、アルブミン、グロブリンおよび酵素などが挙げられる。また、たんぱく質以外の生化学成分として、クレアチニン、クレアチン、尿酸、アミノ酸、フルクトース、ガラクトース、ペントース、グリコーゲン、乳酸、ピルビン酸およびケトン体などが挙げられる。また、薬剤としては、ジギタリス製剤、テオフィリン、不整脈用剤、抗てんかん剤、アミノ酸糖体抗生物質、グリコペプチド系抗生物質、抗血栓剤および免疫抑制剤などが挙げられる。
また、上記第3実施形態では、収集部材保持部材502の外縁の形状に対応するように当接部材501の開口部501aの内縁の形状を形成することにより、収集部材保持部材502を当接部材501に対して所定の位置(ゲル部材24が微細孔形成領域6bに位置するような位置)に位置決め可能なように構成した。ここで、本発明はこれに限らず、図32に示す第3実施形態の変形例の組織液収集装置600のように、当接部材601に孔状の係合部601aを設けるとともに、収集部材保持部材602に当接部材601の係合部601aに対応する位置にボス状の係合部602aを設けてもよい。これにより、当接部材601の係合部601aと収集部材保持部材602の係合部602aとを係合させることにより、容易に、収集部材保持部材602を当接部材601に対して所定の位置(ゲル部材24が微細孔形成領域6bに位置するような位置)に位置決めすることができる。
また、当接部材と収集部材保持部材とが別体の場合に、当接部材および収集部材保持部材のそれぞれに互いに対応するマークを付しておくことにより、被験者がそのマークを目印として、収集部材保持部材を当接部材に対して所定の位置(収集部材が組織液抽出部位に位置するような位置)に位置決めするように構成してもよい。また、当接部材と収集部材保持部材とが別体の場合には、収集部材を皮膚に付着させた後に、当接部材および収集部材保持部材のいずれか一方を皮膚から取り外すだけでもよい。
また、上記第1〜第3実施形態では、収集部材に収集された組織液のグルコース濃度を直接的に測定した例を示したが、本発明はこれに限らず、グルコースを他の物質に置換した後に、その物質の濃度を測定してもよい。
また、上記第1実施形態では、収集部材保持部27と当接部26とが第1位置Pにおいて係合しない例を示したが、本発明はこれに限らず、図33に示す第1実施形態の変形例による組織液収集装置700のように、収集部材保持部27と当接部26とがヒンジ部28が閉じた第1位置Pにおいて係合するように構成してもよい。具体的には、組織液収集装置700では、収集部材保持部27に凸状の係合部701が設けられているとともに、当接部26に収集部材保持部27の係合部701に対応する位置に切欠形状の係合部702が設けられている。また、ヒンジ部28の折り曲げ部分から係合部701の先端部までの長さL1がヒンジ部28の折り曲げ部分から係合部702の先端部までの長さL2よりも僅かに大きくなるように構成されている。これにより、ヒンジ部28を折り曲げ部分において折り曲げることにより収集部材保持部27を第1位置Pに移動させた場合に、係合部701の先端部が係合部702の先端部の下側に撓みながら入り込むことによって係合部701と係合部702とを係合させることができる。このように構成することによって、被験者は、係合部701と係合部702とが係合したことを確認することによって、収集部材保持部27に保持された収集部材24が皮膚に接触するまで押さえつけられたことを確認することができる。また、係合部701と係合部702とが係合していることにより、収集部材保持部27が第2位置Qに移動することを抑制することができるので、被験者は、本体22を皮膚から離間させる際に、収集部材保持部27を当接部26側に押さえつけておく必要がなくなる。これにより、被験者が容易に本体22を皮膚から離間させることができる。
1 生体内成分測定システム
2 組織液収集装置
21 収集部材
21a 接着部(第1接着部)
21b 接着部(第2接着部)
24 ゲル部材(収集体)
25 ゲル保持部材(収集体保持部)
26 当接部(当接部材)
26b 接着部(第3接着部)
26c 係合部(第1位置決め部)
27 収集部材保持部(収集部材保持部材)
28 ヒンジ部
3 測定装置
4 微細孔形成装置(皮膚透過亢進処理装置)
4f リブ(第2位置決め部)
6 皮膚
6a 微細孔
6b 微細孔形成領域(組織液抽出部位)
300 組織液収集装置
301 収集部材
302 ゲル保持部材(収集体保持部)
302a 接着部(第2接着部)
303 シート部材
303c 接着部(第1接着部)
500 組織液収集装置
501 当接部材
501b 接着部(第3接着部)
502 収集部材保持部材
600 組織液収集装置
601 当接部材
602 収集部材保持部材
700 組織液収集装置

Claims (15)

  1. 生体の皮膚と当接する当接部材と、
    予め前記当接部材が皮膚に当接された状態で、前記当接部材を位置基準として生体の組織液を抽出し易くする皮膚透過亢進処理を皮膚の所定の部位に対して行うことにより、組織液抽出部位を形成する皮膚透過亢進処理装置と、
    組織液を収集する収集部材と、
    前記収集部材を保持するとともに、皮膚に当接された前記当接部材を位置基準として、前記収集部材を前記組織液抽出部位に付着させることが可能に構成された収集部材保持部材と、
    前記収集部材に収集された組織液に含まれる成分を測定する測定装置とを備え、
    前記当接部材および前記収集部材保持部材の少なくともいずれか一方は、前記収集部材を前記組織液抽出部位に付着させた状態で、前記皮膚から離間させることが可能に構成されている、生体内成分測定システム。
  2. 生体の皮膚に予め当接された状態で、皮膚の所定の部位に組織液を抽出し易くする皮膚透過亢進処理を行うことにより組織液抽出部位を形成する皮膚透過亢進処理装置の位置基準として機能する当接部と、
    組織液を収集する収集部材と、
    前記収集部材を保持するとともに、皮膚に当接された前記当接部を位置基準として、前記収集部材を前記組織液抽出部位に付着することが可能に構成された収集部材保持部とを備え、
    前記当接部および前記収集部材保持部の少なくともいずれか一方は、前記収集部材を前記組織液抽出部位に付着させた状態で、前記皮膚から離間させることが可能に構成されている、組織液収集装置。
  3. 前記当接部および前記収集部材保持部の両方は、前記収集部材を前記組織液抽出部位に付着させた状態で、前記皮膚から離間させることが可能に構成されている、請求項2に記載の組織液収集装置。
  4. 前記当接部および前記皮膚透過亢進処理装置は、それぞれ、前記皮膚透過亢進処理装置を前記当接部に対して位置決めするための第1位置決め部および第2位置決め部を有しており、
    前記皮膚透過亢進処理装置は、前記第1位置決め部および前記第2位置決め部によって前記当接部に対して位置決めされた状態で前記当接部を位置基準として皮膚透過亢進処理を行うことにより、前記組織液抽出部位を形成するように構成されている、請求項2または3に記載の組織液収集装置。
  5. 前記収集部材保持部は、前記収集部材を前記組織液抽出部位に付着させた状態で、皮膚から離間させることが可能に構成されており、
    前記収集部材は、前記収集部材保持部に接着されることにより前記収集部材保持部に保持されており、
    前記収集部材が前記組織液抽出部位に付着された場合に、前記収集部材が前記組織液抽出部位に接着されるとともに、前記収集部材保持部が皮膚から離間された場合に、前記収集部材保持部と前記収集部材との接着が外れるように構成されている、請求項2〜4のいずれか1項に記載の組織液収集装置。
  6. 前記収集部材は、
    組織液を収集して保持する収集体と、
    前記収集体を保持するとともに、皮膚と接着される第1接着部と、前記収集部材保持部と接着される第2接着部とを有する収集体保持部とを含み、
    前記第1接着部の皮膚に対する接着力は、前記第2接着部の前記収集部材保持部に対する接着力よりも大きい、請求項5に記載の組織液収集装置。
  7. 前記収集体保持部の第1接着部と前記皮膚との接着面積は、前記収集体保持部の第2接着部と前記収集部材保持部との接着面積よりも大きい、請求項6に記載の組織液収集装置。
  8. 前記収集体保持部は、フィルム状に形成されている、請求項6または7に記載の組織液収集装置。
  9. 前記収集体保持部は、不透湿性を有する、請求項6〜8のいずれか1項に記載の組織液収集装置。
  10. 前記収集体は、ゲル部材からなる、請求項6〜9のいずれか1項に記載の組織液収集装置。
  11. 前記収集部材保持部と前記当接部とは、一体的に形成されている、請求項2〜10のいずれか1項に記載の組織液収集装置。
  12. 前記収集部材保持部および前記当接部と一体的に形成されたヒンジ部をさらに備え、
    前記収集部材保持部は、前記当接部に対して、前記ヒンジ部が折りたたまれた第1位置と、前記ヒンジ部が開いた第2位置とに変位可能に構成されており、
    前記収集部材保持部が前記第2位置に位置する状態で、前記皮膚透過亢進処理装置によって皮膚透過亢進処理が行われることにより前記組織液抽出部位が形成され、前記収集部材保持部が前記第1位置に位置する状態で、前記収集部材保持部に保持された前記収集部材が前記組織液抽出部位に付着するように構成されている、請求項11に記載の組織液収集装置。
  13. 前記当接部は、皮膚と当接して皮膚と接着される第3接着部を含む、請求項2〜12のいずれか1項に記載の組織液収集装置。
  14. 請求項2〜13のいずれか1項に記載の前記組織液収集装置によって、前記収集部材を前記組織液抽出部位に付着させ、
    前記当接部および前記収集部材保持部の少なくともいずれか一方を、前記収集部材を前記組織液抽出部位に付着させた状態で、前記皮膚から離間させ、
    1時間以上にわたって前記組織液抽出部位に付着された前記収集部材によって収集された組織液に含まれる成分を測定する、生体内成分測定方法。
  15. 前記成分が、グルコースである、請求項14に記載の生体内成分測定方法。
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