JPWO2010058537A1 - ノード装置、経路制御方法、経路計算システム、及び経路計算装置 - Google Patents
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Abstract
Description
本願は、2008年11月19日に出願された特願2008−295928号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
従来、ネットワークを構成するノード装置や、リンクなどを予め冗長に構成しておき、動的経路制御を行うことで、ネットワーク信頼性の向上を行っていた。動的経路制御を行っているネットワークでは、ネットワークを構成するノード装置同士が互いの接続状況に関する情報を交換し、それらの情報を元に最適な経路を自律的に決定している。
このように、動的経路制御は、故障が発生しても、残りのノード装置や、リンクなどのみで通信サービスを継続することを可能としている。
このように、サービス停止時間とネットワークの安定性とは、トレードオフの関係にあり、両立することが難しいという問題があった。
まず、本発明の第1実施形態について説明する。
図1は、本発明の第1実施形態によるノード装置の構成を示すブロック図である。
図において、ノード装置1は、他のノード装置との間で経路情報等の交換を行い、パケット転送に用いる経路表を作成する経路制御部11と、該経路制御部11で作成された経路表の情報を元にパケットの転送を行うパケット転送部12と、経路制御部11が用いる各種タイマを管理するタイマ管理部13と、現在時刻を保持するリアルタイムクロック14と、外部のネットワーク31〜3nと接続するためのネットワークインターフェイス21〜2nとから構成されている。
例えば、ノード装置1と別にサーバ装置を用意し、そのサーバ装置内に経路制御部11、タイマ管理部13、及びリアルタイムクロック14が存在してもよい。
ノード装置1とサーバ装置との間は、専用のケーブルを用いて一対一で接続を行ってもよいし、ノード装置1と接続されたネットワーク31、32、…、3nのいずれかを介して接続を行ってもよい。
図2は、本第1実施形態によるノード装置の経路制御プロトコルによるメッセージ受信時の動作を説明するためのフローチャートである。
経路制御プロトコルによるメッセージは、ネットワークを構成するノード装置や、リンクなどの故障によりトポロジーに変化があった場合に通知される以外にも、隣接ノード装置の監視などにも用いられる。
ここでいう経路制御プロトコルによるメッセージとは、何らかのトポロジーの変更を通知するメッセージを意味しており、以下、このようなメッセージを受信したときの動作について説明するものである。
次に、遅延計算部115は、メッセージ受信部111が受け取った経路制御プロトコルのメッセージから、自ノードと障害箇所との間の距離dを求める(ステップSa2)。ここでの距離dは、自ノードから故障箇所(トポロジー変更箇所)までの最短パス上におけるノードの数(ホップ数)とする。
次に、遅延計算部115は、求めたタイマ値tc、及びタイマ値ttを、それぞれ、計算開始遅延タイマ131、及びメッセージ転送遅延タイマ132に設定し、それぞれの計時動作を開始させる(ステップSa4)。
さらに、メッセージ転送遅延タイマ132による計時時間が設定されたタイマ値tt分の時間が経過すると、遅延実行部133は、メッセージ送信部112にメッセージの送信を行うよう指示を出す(ステップSa6)。
なお、ステップSa5、及びステップSa6は、設定されるタイマ値tc、ttの値によっては、実行順序が入れ替わってもよい。
そして、全ての処理が終了すると、ステップSa1へ戻り、上述した処理を繰り返し実行する。
上述した方法で求められたタイマ値tc、またはタイマ値ttと、予め設定により与えられた上限値tcmax、ttmaxとをそれぞれ比較し、後者(上限値)の方が小さかった場合に、後者の上限値tcmax、ttmaxをタイマ値tc、ttとして用いる。つまり、タイマ値tt、tcの値が大きくなりすぎてしまうのを防ぐために、タイマ値がとりうる値として、上限値tcmax、ttmaxを定めておくということである。
この上限値の設定は、計算により求められるタイマ値tc、ttに対してのみでなく、距離dに対して適用してもよい。例えば、計算に用いる距離dが予め設定された上限値dmaxよりも大きかった場合、タイマ値のtc、ttの算出に、距離dの代わりに上限値dmaxを用いればよい。
遅延計算部115により求められたタイマ値tc、またはタイマ値ttと、予め設定により与えられた所定の値とを比較し、前者の方が大きかった場合、タイマ値tc、ttを無限大とする。
タイマ値tc、ttを無限大とするということは、つまり、計算開始遅延タイマ131とメッセージ転送遅延タイマ132とを動作させないということであり、経路計算部114による経路計算、及びメッセージ送信部112によるメッセージの再転送を行わないということである。
同様な処理は、距離dに対する上限値dmaxにも適用することができる。計算に用いる距離dが上限値dmaxを超えていた場合、タイマ値tc、ttを無限大として扱う。
例えば、距離dが閾値dthを超えていなければ、距離dに比例するタイマ値tc、ttを用い、そうでなければ、距離dの自乗に比例する値を用いるという具合にしてもよい。
ここでの閾値は1つでなく、複数の閾値を用いるようにしてもよい。例えば、閾値dth1,dth2(dth1<dth2)の2つを用いるようにし、計算に用いる距離dについて、以下の3つのケースでそれぞれ異なる計算方法を用いるようにしてもよい。
(2)dth1≦d<dth2
(3)dth2≦d
OSPFのように、各リンクにのみコスト値が設定されており、各ノードにコスト値が設定されていない場合には、パスのコスト値として、経由する各リンクのコスト値の合計を用いてもよい。
逆に各ノードにのみコスト値が設定されており、各リンクにコスト値が設定されていない場合には、パスのコスト値として、経由する各ノードのコスト値の合計を用いてもよい。
本第1実施形態におけるこのプロセスでは、図1に示す経路計算部114において、一般的なOSPFにおける経路計算を行う過程で生成されるツリー構造の情報を用いる。このため、まず、OSPFにおける経路計算とそのために利用される情報とについて説明する。
図3は、OSPFメッセージにおけるLSA headerと呼ばれる部分のフォーマットであり、各種LSAの種類を問わず共通に使用される部分である。
図4は、OSPFメッセージにおけるRouter LSAのパケットフォーマットを表しており、図3で示したLSA headerに続いて配置される。
図3のフィールド43(Link State ID)には、ノード装置(ルータ)毎に一意に割り当てられた番号(Router ID)が格納される。
LSA headerに続いて配置される図4の部分では、フィールド53〜57で一組となり、ノード装置に接続するリンクに関する情報が格納される。
また、ノード装置に接続されるリンクが複数存在する場合には、同様な情報が図4のフィールド58以降のフィールドに続けて格納される。
このように、Router LSAは、ノード装置(ルータ)がどのリンクと接続しているかを表している。
Network LSAでは、図3のフィールド42(Link State Type)に、このLSAがNetwork LSAであることを示す数値「2」が格納される。
図3のフィールド43(Link State ID)には、そのリンクに接続されているノード装置(ルータ)のうち、指名ルータと呼ばれる代表となるノード装置(ルータ)を一意に識別するためのID(Router ID)が格納される。
図5のフィールド71〜7n(Attached Router 1〜n)には、このリンクに接続されるノード装置のRouter IDが格納される。
このように、Network LSAは、当該リンクにそのルータが接続しているかを表している。
図6は、本第1実施形態において、経路計算時に得られるツリー構造を示す概念図である。
この計算過程において、図6に示すような、自分自身を表すRouter LSAを頂点(L11)とするツリー構造の情報を得ることができる。
本第1実施形態では、故障箇所からノード装置1までの距離dを求めるために、このツリー構造の情報を用いる。
まず、経路計算部114において経路計算を行った際に得られるツリー構造の情報を遅延計算部115へと送る(ステップSb1)。これは、一回前の経路計算時に得られるツリー構造の情報を用いて、次の経路計算、もしくはメッセージ送信のためのタイマ値tc、ttを決定するということを示す。
次に、受信したメッセージ中のLSAを参照し、そのLSAがツリー構造のどの部分に相当するかを調べる(ステップSb2)。
そして、ステップSb3で求めた値に「1」を加えた数を距離dとする(ステップSb4)。
例えば、図6におけるRouter(LSA)L53と接続するNetwork(LSA)L61との間に故障が発生した場合について説明を行う。
このとき、Router(LSA)53が表すノード装置は、Network(LSA)L61が表すリンクと接続関係がなくなるため、Router(LSA)L53が更新され、各ノード装置に通知される。
該当するのは、Router(LSA)L34の1つのみであるため、これに1を足して、このときの距離は「2」となる。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
図8は、本発明の第2実施形態によるノード装置の構成を示すブロック図である。
図において、本第2実施形態は、前述した第1実施形態による構成(図1)と比較して、故障箇所情報受信部116を備えている点で異なる。
しかし、参考文献1(立花 篤男、阿野 茂浩、鶴 正人:“シミュレーション解析に基づくBGP経路障害箇所推定法の提案”、2008年電子情報通信学会通信ソサイエティ大会、B−16−6、p.314、2008.)などでは、各種情報から故障箇所を推定する技術が研究開発されている。
このため、本第2実施形態によるノード装置1’では、後述する故障箇所推定システムにより推定された故障箇所に関する情報の通知を故障箇所情報受信部116により受信し、その情報を元にタイマ値tc、ttの決定を行う。
図において、ノード装置1’と故障箇所推定システム2との間は、BGPにおける同一の自律システム内で動作し、自律システム内の内部ネットワーク4を介して接続される。また、故障箇所推定システム2は、自律システムの外部のネットワーク5とは、内部ネットワーク4、もしくはノード装置1’を介して接続されている。
図9の故障箇所推定システム2内には、故障箇所の推定を行う故障箇所推定部210、及び故障箇所推定部により推定された故障箇所をノード装置1’に通知する故障箇所通知部220が備えられている。
なお、図10において、ステップSc1、Sc5、Sc6、Sc7、及びステップSc8は、前述した第1実施形態における動作を示している図2のステップSa1、Sa3、Sc4、Sc5、及びSc6と同じであり、ステップSc1とSc4の間に新たにステップSc2、Sc3が追加されている点で異なるとともに、ステップSc4(図2のステップSa2に対応)の動作が一部異なる。
さらに、ステップSc3では、ノード装置1’における故障箇所情報受信部116は、故障箇所推定システム2から推定された故障箇所に関する情報が到着するのを待つ。
さらに、ステップSc4では、遅延計算部115は、故障箇所情報受信部116から通知された障害箇所と自ノード間の距離dを求める。
前述した第1実施形態における距離dはノードのホップ数であったが、本第2実施形態では、ホップ数の代わりに、経由するASパス数を用いてもよい。
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
図11は、本発明の第3実施形態によるノード装置10の構成を示すブロック図である。
図において、本第3実施形態は、前述した第1実施形態による構成(図1)と比較して、遅延管理部134を備えている点で異なる。
前述した第1実施形態と同様に、遅延計算部115において、経路計算開始、もしくはメッセージの再転送開始までのタイマ値tc、ttを決定し、遅延管理部134へと送る。
遅延管理部134は、遅延計算部115から送られてきた経路計算開始までのタイマ値tcと、計算開始遅延タイマ131における現在値との比較を行う。
そして、遅延計算部115から送られてきた経路計算開始までのタイマ値tcの方が小さい場合に、計算開始遅延タイマ131の値を、遅延計算部115から送られてきたタイマ値tcで更新する。
次に、本発明の第4実施形態について説明する。
図12は、本発明の第4実施形態によるノード装置10’の構成を示すブロック図である。
図において、本第4実施形態は、前述した第1実施形態による構成(図1)と比較して、計算開始遅延タイマ131、及びメッセージ転送遅延タイマ132の代わりに、経路更新開始遅延タイマ315が存在する点が異なる。
経路更新開始遅延タイマ315は、タイマ値trが設定されると、該タイマ値trが「0」になるまでのカウントダウン動作を開始する。
遅延実行部133は、経路更新開始遅延タイマ315の値が「0」になると、経路計算部114に対し、経路計算求められた経路を用いて、主経路表122の更新を開始するよう指示を行う。
11 経路制御部
12 パケット転送部
13 タイマ管理部
14 リアルタイムクロック
21〜2n ネットワークインターフェイス
31〜3n 外部のネットワーク
111 メッセージ受信部
112 メッセージ送信部
113 経路情報データベース
114 経路計算部
115 遅延計算部
116 故障箇所情報受信部
121 ルーティング処理部
122 主経路表
131 計算開始遅延タイマ
132 メッセージ転送遅延タイマ
133 遅延実行部
134 遅延管理部
135 経路更新開始遅延タイマ
2 故障箇所推定システム
210 故障箇所推定部
220 故障箇所通知部
4 内部ネットワーク
5 外部ネットワーク
Claims (43)
- 複数のノード装置間におけるパケット転送に用いるネットワーク上でトポロジーに変化が生じた場合に、新たな正常な経路を確立する動的経路制御を行うノード装置であって、
他のノード装置から経路を決定するために必要となる情報を含む経路制御メッセージを受信するメッセージ受信手段と、
前記受信した経路制御メッセージを元に前記ネットワーク上の経路を決定する経路計算手段と、
他のノード装置で前記ネットワーク上の経路を決定するために必要な情報を含む経路制御メッセージを他のノード装置に送信するメッセージ送信手段と、
前記メッセージ受信手段により経路制御メッセージを受信すると、トポロジー変更箇所と自ノード装置との距離に基づいて、前記経路計算手段と前記メッセージ送信手段とによる経路制御動作に関わる動作開始時間を算出する遅延計算手段と、
前記遅延計算手段により算出された動作開始時間に基づいて、前記経路計算手段と前記メッセージ送信手段とによる経路制御動作の実行を制御する実行制御手段と、
を備えることを特徴とするノード装置。 - 前記実行制御手段は、前記遅延計算手段により算出された動作開始時間に基づいて、前記経路計算手段による経路計算の開始までの時間を計時する計算開始遅延タイマ手段を備えることを特徴とする請求項1記載のノード装置。
- 前記実行制御手段は、前記計算開始遅延タイマ手段による計時が前記動作開始時間に達すると、前記経路計算手段に経路計算の開始を指示する遅延実行手段を備えることを特徴とする請求項2記載のノード装置。
- 前記実行制御手段は、前記遅延計算手段により算出された動作開始時間に基づいて、前記メッセージ送信手段による経路制御メッセージの送信の開始までの時間を計時するメッセージ転送遅延タイマ手段を備えることを特徴とする請求項1記載のノード装置。
- 前記実行制御手段は、前記メッセージ転送遅延タイマ手段による計時が前記動作開始時間に達すると、前記メッセージ送信手段に経路制御メッセージの送信を指示する遅延実行手段を備えることを特徴とする請求項4記載のノード装置。
- 前記遅延計算手段は、前記動作開始時間を算出するために用いる距離として、トポロジー変更箇所と自ノード装置との間に存在するノード数であるホップ数を用いることを特徴とする請求項1記載のノード装置。
- 前記遅延計算手段は、前記動作開始時間を算出するために用いる距離として、トポロジー変更箇所と自ノード装置との間のパスのコストの合計値を用いることを特徴とする請求項1記載のノード装置。
- 前記遅延計算手段は、前記動作開始時間を算出するために用いる距離として、トポロジー変更箇所と自ノード装置との間にある自律システム数を用いることを特徴とする請求項1記載のノード装置。
- 前記遅延計算手段は、前記動作開始時間を算出するために用いる距離を決定する際に、前記経路計算手段による経路計算過程において生成される最短パスツリーを用いることを特徴とする請求項1記載のノード装置。
- 前記遅延計算手段は、前記動作開始時間を算出するために用いる距離を決定する際に、他のシステムにより算出され、通知された距離を用いることを特徴とする請求項1記載のノード装置。
- 前記遅延計算手段は、前記距離を求める際に用いる前記トポロジー変更箇所を、前記メッセージ受信手段により受信された経路制御メッセージから取得することを特徴とする請求項1記載のノード装置。
- 前記遅延計算手段は、前記距離を求める際に用いる前記トポロジー変更箇所を、他のシステムにより決定され、通知された情報により取得することを特徴とする請求項1記載のノード装置。
- 前記遅延計算手段は、前記トポロジー変更箇所と前記自ノード装置との距離に比例した値を、前記経路計算手段と前記メッセージ送信手段とによる経路制御動作に関わる動作開始時間とすることを特徴とする請求項1記載のノード装置。
- 前記遅延計算手段は、前記トポロジー変更箇所までの距離と予め設定されている値との比較結果に応じて決定した計算方法により、前記経路計算手段と前記メッセージ送信手段とによる経路制御動作に関わる動作開始時間を算出することを特徴とする請求項1記載のノード装置。
- 前記遅延計算手段は、前記比較結果により、前記トポロジー変更箇所までの距離が予め定められた値よりも大きかった場合、前記予め定められた値を距離として用いて、前記経路計算手段と前記メッセージ送信手段とによる経路制御動作に関わる動作開始時間を算出することを特徴とする請求項14記載のノード装置。
- 前記遅延計算手段は、前記比較結果により、前記トポロジー変更箇所までの距離が予め定められた値よりも大きかった場合、前記経路計算手段と前記メッセージ送信手段とによる経路制御動作に関わる動作開始時間を無限大とすることを特徴とする請求項14記載のノード装置。
- 前記遅延計算手段は、算出された動作開始時間と予め定められた値とを比較し、算出された動作開始時間が予め定められた値よりも大きかった場合、前記予め定められた値を前記動作開始時間とすることを特徴とする請求項1記載のノード装置。
- 前記遅延計算手段は、前記比較結果により、算出された動作開始時間が予め定められた値よりも小さかった場合にのみ、算出された動作開始時間を有効とすることを特徴とする請求項17記載のノード装置。
- 前記実行制御手段は、前記遅延計算手段により算出された動作開始時間に基づいて、前記経路計算手段により計算された経路で、パケット転送に用いる前記ネットワーク上の経路情報を保持する経路表の更新を開始するまでの時間を計時する経路更新開始遅延タイマ手段を備えることを特徴とする請求項1記載のノード装置。
- 前記実行制御手段は、前記経路更新開始遅延タイマ手段による計時が前記動作開始時間に達すると、前記経路計算手段に経路表の更新の開始を指示する遅延実行手段を備えることを特徴とする請求項19記載のノード装置。
- 前記実行制御手段は、前記メッセージ受信手段により新たな経路制御メッセージが受信されると、前記タイマ手段が動作中だった場合、前記遅延計算手段により算出された動作開始時間と現在動作中の前記タイマ手段の計時時間との比較結果に基づいて、前記タイマ手段による計時時間の更新を制御する遅延管理手段を備えることを特徴とする請求項2、4,19のいずれかに記載のノード装置。
- 前記遅延計算手段は、前記動作開始時間を算出するために用いる距離として、トポロジー変更箇所と自ノード装置との間に存在するノード数であるホップ数を用い、前記トポロジー変更箇所を、前記メッセージ受信手段により受信された経路制御メッセージから取得することを特徴とする請求項3、5のいずれかに記載のノード装置。
- 複数のノード装置間におけるパケット転送に用いるネットワーク上でトポロジーに変化が生じた場合に、新たな正常な経路を確立するための経路制御方法であって、
前記ネットワーク上の経路を決定するために必要となる情報を含む経路制御メッセージを受信する受信ステップと、
前記受信した経路制御メッセージを元に前記ネットワーク上の経路を決定する経路計算ステップと、
他のノード装置で前記ネットワーク上の経路を決定するために必要な情報を含む経路制御メッセージを他のノード装置に送信する送信ステップと、
前記経路制御メッセージを受信すると、トポロジー変更箇所と自ノード装置との距離に基づいて、前記ネットワーク上の経路の決定動作と前記経路制御メッセージの送信動作とに関わる動作開始時間を算出する遅延計算ステップと、
前記算出された動作開始時間に基づいて、前記経路の決定動作と前記経路制御メッセージの送信動作との実行を制御する実行制御ステップと、
を含むことを特徴とする経路制御方法。 - 前記実行制御ステップは、前記動作開始時間に基づいて、前記経路の決定動作開始までの時間を計時する計算開始時間計時ステップを含むことを特徴とする請求項23の経路制御方法。
- 前記実行制御ステップは、前記動作開始時間に基づいて、前記経路制御メッセージの送信の開始までの時間を計時するメッセージ転送開始時間計時ステップを含むことを請求項23記載の経路制御方法。
- 前記遅延計算ステップは、前記動作開始時間を算出するために用いる距離として、トポロジー変更箇所と自ノード装置との間に存在するノード数であるホップ数を用いることを特徴とする請求項23記載の経路制御方法。
- 前記遅延計算ステップは、前記動作開始時間を算出するために用いる距離として、トポロジー変更箇所と自ノード装置との間のパスのコストの合計値を用いることを特徴とする請求項23記載の経路制御方法。
- 前記遅延計算ステップは、前記動作開始時間を算出するために用いる距離として、トポロジー変更箇所と自ノード装置との間にある自律システム数を用いることを特徴とする請求項23記載の経路制御方法。
- 前記遅延計算ステップは、前記動作開始時間を算出するために用いる距離を決定する際に、前記経路計算ステップにおいて生成される最短パスツリーを用いることを特徴とする請求項23記載の経路制御方法。
- 前記遅延計算ステップは、前記動作開始時間を算出するために用いる距離を決定する際に、他のシステムにより算出され、通知された距離を用いることを特徴とする請求項23記載の経路制御方法。
- 前記遅延計算ステップは、前記距離を求める際に用いる前記トポロジー変更箇所を、前記受信ステップで受信された経路制御メッセージから取得することを特徴とする請求項23記載の経路制御方法。
- 前記遅延計算ステップは、前記距離を求める際に用いる前記トポロジー変更箇所を、他のシステムにより決定され、通知された情報により取得することを特徴とする請求項23記載の経路制御方法。
- 前記遅延計算ステップは、前記トポロジー変更箇所と前記自ノード装置との距離に比例した値を、前記経路の決定動作と前記経路制御メッセージの送信動作とに関わる動作開始時間とすることを特徴とする請求項23記載の経路制御方法。
- 前記遅延計算ステップは、前記トポロジー変更箇所までの距離と予め設定されている値との比較結果に応じて決定した計算方法により、前記経路の決定動作と前記経路制御メッセージの送信動作とに関わる動作開始時間を算出することを特徴とする請求項23記載の経路制御方法。
- 前記遅延計算ステップは、前記比較結果により、前記トポロジー変更箇所までの距離が予め定められた値よりも大きかった場合、前記予め定められた値を距離として用いて、前記経路の決定動作と前記経路制御メッセージの送信動作とに関わる動作開始時間を算出することを特徴とする請求項34記載の経路制御方法。
- 前記遅延計算ステップは、前記比較結果により、前記トポロジー変更箇所までの距離が予め定められた値よりも大きかった場合、前記経路の決定動作と前記経路制御メッセージの送信動作とに関わる動作開始時間を無限大とすることを特徴とする請求項34記載の経路制御方法。
- 前記遅延計算ステップは、算出された動作開始時間と予め定められた値とを比較し、算出された動作開始時間が予め定められた値よりも大きかった場合、前記予め定められた値を前記動作開始時間とすることを特徴とする請求項23記載の経路制御方法。
- 前記遅延計算ステップは、前記比較結果により、算出された動作開始時間が予め定められた値よりも小さかった場合にのみ、算出された動作開始時間を有効とすることを特徴とする請求項37記載の経路制御方法。
- 実行制御ステップは、前記遅延計算ステップで算出された動作開始時間に基づいて、前記経路計算ステップ計算された経路で、パケット転送に用いる前記ネットワーク上の経路情報を保持する経路表の更新を開始するまでの時間を計時する経路更新開始時間計時ステップを含むことを特徴とする請求項23記載の経路制御方法。
- 前記実行制御ステップは、前記受信ステップで新たな経路制御メッセージを受信すると、前記計時ステップが動作中だった場合、前記遅延計算ステップで前記新たな経路制御メッセージから算出された動作開始時間と現在動作中の前記計時ステップでの計時時間とを比較し、該比較結果に基づいて、前記計時ステップによる計時動作の更新を制御する遅延管理ステップを含むことを特徴とする請求項24、25、39のいずれかに記載の経路制御方法。
- 同一の自律システム内で動作し、自律システム内の内部ネットワークを介して互いに接続されるノード装置と故障箇所推定装置とからなり、パケット転送に用いるネットワーク上でトポロジーに変化が生じた場合に、新たな正常な経路を確立するための動的経路制御を行う経路計算システムであって、
前記故障箇所推定装置は、
トポロジー変更箇所を推定する故障箇所推定手段と、
前記故障箇所推定手段により推定された前記トポロジー変更箇所をノード装置に通知する故障箇所通知手段とを備え、
前記ノード装置は、
他のノード装置から前記ネットワーク上の経路を決定するために必要となる情報を含む経路制御メッセージを受信するメッセージ受信手段と、
前記故障箇所推定装置から前記トポロジー変更箇所を受信する故障箇所受信手段と、
前記受信した経路制御メッセージを元に経路を決定する経路計算手段と、
他のノード装置で前記ネットワーク上の経路を決定するために必要な情報を含む経路制御メッセージを他のノード装置に送信するメッセージ送信手段と、
前記メッセージ受信手段により経路制御メッセージを受信すると、前記故障箇所受信手段により受信した前記トポロジー変更箇所と自ノード装置との距離に基づいて、前記経路計算手段と前記メッセージ送信手段とによる経路制御動作に関わる動作開始時間を算出する遅延計算手段と、
前記遅延計算手段により算出された動作開始時間に基づいて、前記経路計算手段と前記メッセージ送信手段とによる経路制御動作の実行を制御する実行制御手段と
を備えることを特徴とする経路計算システム。 - 同一の自律システム内で動作し、自律システム内の内部ネットワークを介して互いに接続されるノード装置と距離推定装置とからなり、パケット転送に用いるネットワーク上でトポロジーに変化が生じた場合に、新たな正常な経路を確立するための動的経路制御を行う経路計算システムであって、
前記距離推定装置は、
前記ノード装置とトポロジー変更箇所までの距離を推定する距離推定手段と、
前記距離推定手段により推定された距離を前記ノード装置に通知する距離通知手段とを備え、
前記ノード装置は、
他のノード装置から前記ネットワーク上の経路を決定するために必要となる情報を含む経路制御メッセージを受信するメッセージ受信手段と、
前記距離推定装置から前記トポロジー変更箇所までの距離を受信する距離受信手段と、
前記受信した経路制御メッセージを元に前記ネットワーク上の経路を決定する経路計算手段と、
他のノード装置で前記ネットワーク上の経路を決定するために必要な情報を含む経路制御メッセージを他のノード装置に送信するメッセージ送信手段と、
前記メッセージ受信手段により経路制御メッセージを受信すると、前記距離受信手段により受信した前記トポロジー変更箇所までの距離に基づいて、前記経路計算手段と前記メッセージ送信手段とによる経路制御動作に関わる動作開始時間を算出する遅延計算手段と、
前記遅延計算手段により算出された動作開始時間に基づいて、前記経路計算手段と前記メッセージ送信手段とによる経路制御動作の実行を制御する実行制御手段と
を備えることを特徴とする経路計算システム。 - 複数のノード装置の少なくとも1つのノード装置に接続され、パケット転送に用いるネットワーク上でトポロジーに変化が生じた場合に、新たな正常な経路を確立するための動的経路制御を行う経路計算装置であって、
前記少なくとも1つのノード装置から前記ネットワーク上の経路を決定するために必要となる情報を含む経路制御メッセージを受信するメッセージ受信手段と、
前記受信した経路制御メッセージを元に前記ネットワーク上の経路を決定する経路計算手段と、
他のノード装置で前記ネットワーク上の経路を決定するために必要な情報を含む経路制御メッセージを、前記少なくとも1つのノード装置を介して他のノード装置に送信するメッセージ送信手段と、
前記メッセージ受信手段により経路制御メッセージを受信すると、トポロジー変更箇所と前記少なくとも1つのノード装置との距離に基づいて、前記経路計算手段と前記メッセージ送信手段とによる経路制御動作に関わる動作開始時間を算出する遅延計算手段と、
前記遅延計算手段により算出された動作開始時間に基づいて、前記経路計算手段と前記メッセージ送信手段とによる経路制御動作の実行を制御する実行制御手段と
を備えることを特徴とする経路計算装置。
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