JPWO2010052999A1 - メンテナンスシステム、メンテナンス方法、及びメンテナンス用プログラム - Google Patents

メンテナンスシステム、メンテナンス方法、及びメンテナンス用プログラム Download PDF

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Abstract

メンテナンス作業中に行ったユーザの作業が失われないメンテナンスシステムを提供する。具体的には、ユーザ計算機は、ソフトウェア更新サービスから受信したファイルの名前が、ユーザが使用しているVMに含まれるファイルの名前と同じである場合に、ユーザが使用しているVMに含まれるファイルがユーザデータであるか否かを判定するユーザデータ判定手段と、前記ユーザデータ判定手段を呼び出すことにより、受信したファイルのうち、ユーザデータ以外をユーザが使用しているVMにコピーするVMマージ手段を備える。

Description

本発明はメンテナンスシステム、メンテナンス方法、及びメンテナンス用プログラムに関し、メンテナンス作業中に行ったユーザの作業が失われないメンテナンスシステム、メンテナンス方法、及びメンテナンス用プログラムに関する。
近年、計算機が普及し、計算機に詳しくない人でも、計算機を使う機会が多い。そのような計算機初心者は、計算機のトラブルが発生したときの問題解消や、不必要なファイルの削除などの定期的なメンテナンスを、一人で行えないことが多い。そこで、計算機に詳しい人にメンテナンスしてもらう必要がある。
関連する技術として、非特許文献1では、一般的なデュプレックスシステムの構成を開示している。デュプレックスシステムとは、計算機の構成要素が2重化されており、片方が故障した場合には、もう片方の予備系で作業を継続することによって、可用性を高めることが出来るシステムである。このような構成の場合、故障要素のメンテナンス中でも、計算機を動作させることが出来る。デュプレックスシステムでは、ストレージの同期が常にとれているとう前提があるため、OS(Operating System)やアプリケーションの設定などを書き換え、メインの系と待機系のストレージの内容が異なるとき、メイン系のみの動作に戻すためには、いずれかのストレージの更新を捨て、ディスクの同期を行う必要がある。
また、特許文献1(特開2004−171412号公報)では、画面転送型シンクライアントにおいて、サーバ側の仮想計算機(Virtual Machine:VM)を正常な状態までロールバックすることによって、メンテナンスする技術が公開されている。
上記の関連技術の問題点は、メンテナンス終了後にディスクの同期やロールバックを行うため、メンテナンス作業中にユーザが行った作業結果が失われてしまうことである。
特開2004−171412号公報
「FACOM230−60−75,富士通(登録商標),高信頼性システム,三輪 修」<http://homepage2.nifty.com/Miwa/Reliability/index.html>
本発明の目的は、メンテナンス作業中に行ったユーザの作業が失われないメンテナンスシステムを提供することにある。
本発明のメンテナンスシステムは、仮想計算機で利用するソフトウェアのファイルをユーザの代わりに更新するソフトウェア更新サービスから、ファイルを受け取るデータ取得手段と、受け取ったファイルの名前(ファイル名)が、仮想計算機で利用するソフトウェアのファイルの名前と同じ場合に、仮想計算機で利用するソフトウェアのファイルが、ユーザにより作成されたデータかどうか判定するユーザデータ判定手段と、受け取ったファイルのうち、ユーザにより作成されたデータではないと判定されたファイルを、仮想計算機へコピーするコピー手段とを具備する。なお、データ取得手段は、通信を行うためのNICでも良いし、記憶媒体(メディア)に対してデータを読み書きするための端子や装置でも良い。
本発明のメンテナンス方法は、ユーザが使用する計算機により実施されるメンテナンス方法であって、仮想計算機で利用するソフトウェアのファイルをユーザの代わりに更新するソフトウェア更新サービスから、ファイルを受け取るステップと、受け取ったファイルの名前が、仮想計算機で利用するソフトウェアのファイルの名前と同じ場合に、仮想計算機で利用するソフトウェアのファイルが、ユーザにより作成されたデータかどうか判定するステップと、受け取ったファイルのうち、ユーザにより作成されたデータではないと判定されたファイルを、仮想計算機へコピーするステップとを含む。
本発明のメンテナンス用プログラムは、仮想計算機で利用するソフトウェアのファイルをユーザの代わりに更新するソフトウェア更新サービスから、ファイルを受け取るステップと、受け取ったファイルの名前が、仮想計算機で利用するソフトウェアのファイルの名前と同じ場合に、仮想計算機で利用するソフトウェアのファイルが、ユーザにより作成されたデータかどうか判定するステップと、受け取ったファイルのうち、ユーザにより作成されたデータではないと判定されたファイルを、仮想計算機へコピーするステップとを計算機に実行させるためのプログラムである。なお、本発明のメンテナンス用プログラムは、記憶装置や記憶媒体に格納することが可能である。
以上により、メンテナンス作業中に行ったユーザの作業が失われることを防止する。
図1は、本発明のメンテナンスシステムの構成例を示すブロック図である。 図2は、メンテナンスシステムの動作を示すシーケンス図である。 図3は、ユーザデータの判定に用いるリストの例を示す図である。 図4は、ユーザデータ判定の動作を示す流れ図である。 図5は、ユーザデータ判定の動作を示す流れ図である。 図6は、ユーザデータ判定の動作を示す流れ図である。 図7は、ユーザVMとメンテナンス済みのコピーVMのマージの動作を示す流れ図である。 図8は、設定ファイルを定義するリストの例を示す図である。
以下に、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。
図1に示すように、本発明のメンテナンスシステムは、メンテナ計算機1000Mと、ユーザ計算機1000Uを含む。
以下、メンテナ計算機1000Mの構成要素の番号には末尾に「M」を付けて表し、ユーザ計算機1000Uの構成要素の番号には末尾に「U」を付けて表す。
メンテナ計算機1000Mは、メンテナンスする人(メンテナ)が操作する計算機である。
ユーザ計算機1000Uは、メンテナンスしてもらう人(ユーザ)が操作する計算機である。ここでは、ユーザ計算機1000Uは、プログラム制御により動作する。
メンテナ計算機1000M、及びユーザ計算機1000Uの例として、PC(パソコン)、モバイルノートPC、シンクライアント端末/サーバ、ワークステーション、メインフレーム、スーパーコンピュータ等のコンピュータや、携帯電話機、カーナビ(カーナビゲーションシステム)、家庭用ゲーム機、携帯ゲーム機、デジタルチューナー、デジタルレコーダー、情報家電(information home appliance)、POS(Point of Sale)端末、OA(Office Automation)機器、又は同様の通信機能を有する電子機器等が考えられる。なお、メンテナ計算機1000M、及びユーザ計算機1000Uは、端末やサーバに限らず、中継機器や周辺機器でも良い。また、メンテナ計算機1000M、及びユーザ計算機1000Uは、コンピュータに搭載される拡張ボードやソフトウェアでも良い。更に、ユーザ計算機1000Uは、車両や船舶、航空機等の移動体に搭載されていても良い。但し、実際には、これらの例に限定されない。
本発明では、ユーザ計算機1000UのVM(Virtual Machine:仮想計算機)を複製し、複製したVMをメンテナ計算機1000Mに送信し、メンテナンスを行った後、ユーザ計算機1000Uへ送信する。
ここでは、ユーザ計算機1000UのVMをユーザVMと定義する。ユーザVMの複製をコピーVMとする。メンテナ計算機1000Mに最初から存在するVMをメンテナVMとする。
また、本発明において、コピーするとは、コピー先に同名のファイルが存在しない場合には、ファイルの複製を作製し、コピー先に同名のファイルが存在する場合には、複製したファイルで同名のファイルを上書きする操作を意味する。
メンテナ計算機1000Mは、CPU(Central Processing Unit:中央処理装置)1001Mと、メモリ1002Mと、HDD(Hard Disk Drive:ハードディスクドライブ)1003Mと、NIC(Network Interface Card:ネットワークインターフェースカード)1004Mと、VMM(Virtual Machine Monitor:仮想計算機モニタ)1005Mと、メタデータ取得部1006Mと、差分送受信部1007Mを備える。
ユーザ計算機1000Uは、CPU1001Uと、メモリ1002Uと、HDD1003Uと、NIC1004Uと、VMM1005Uと、メタデータ取得部1006Uと、差分送受信部1007Uと、VMコピー生成部1008Uと、ユーザデータ判定部1009Uと、VMマージ部1010Uを備える。
CPU1001M、及びCPU1001Uは、コンピュータ内外の各装置の制御やデータの計算・加工を行い、メモリに記憶されたプログラムを実行したり、入力装置や記憶装置からデータを受け取り、演算・加工した上で、出力装置や記憶装置に出力したりする。CPU1001M、及びCPU1001Uの例として、マイクロプロセッサ(microprocessor)、マイクロコントローラ、或いは、同様の機能を有するIC(Integrated Circuit:半導体集積回路)等が考えられる。但し、実際には、これらの例に限定されない。
メモリ1002M、及びメモリ1002Uは、CPUが直接データを読み取ることができる半導体記憶装置である。ここでは、メモリ1002M、及びメモリ1002Uは、主記憶装置(メインメモリ)を示す。メモリ1002M、及びメモリ1002Uの例として、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、フラッシュメモリ、又はこれらの組み合わせ等が考えられる。但し、実際には、これらの例に限定されない。
HDD1003M、及びHDD1003Uは、コンピュータ内外でデータやプログラムを格納する補助記憶装置である。ここでは、HDD1003M、及びHDD1003Uは、外部記憶装置(ストレージ)を示す。なお、HDD1003M、及びHDD1003Uは、SSD(Solid State Drive)等のフラッシュメモリドライブでも良い。或いは、HDD1003M、及びHDD1003Uは、DVD(Digital Versatile Disk)やメモリカード等の記憶媒体(メディア)等でも良い。また、HDD1003M、及びHDD1003Uは、メンテナ計算機1000M、及びユーザ計算機1000Uに内蔵された記憶装置に限らず、周辺機器(外付けHDD等)や外部のサーバ(ストレージサーバ等)に設置された記憶装置でも良い。但し、実際には、これらの例に限定されない。
NIC1004M、及びNIC1004Uは、通信回線(ネットワーク)を介して、外部とデータの送受信を行うための通信装置である。ここでは、NIC1004MとNIC1004Uは、NIC1004MとNIC1004Uを介して接続される。NIC1004M、及びNIC1004Uの例として、ネットワークアダプタや、アンテナ、接続口(コネクタ)等の通信ポート等が考えられる。また、NIC1004M、及びNIC1004Uが利用するネットワークの例として、インターネット、LAN(Local Area Network)、無線LAN(Wireless LAN)、WAN(Wide Area Network)、バックボーン(Backbone)、ケーブルテレビ(CATV)回線、固定電話網、携帯電話網、WiMAX(IEEE 802.16a)、3G(3rd Generation)、専用線(lease line)、IrDA(Infrared Data Association)、Bluetooth(登録商標)、シリアル通信回線、データバス等が考えられる。但し、実際には、これらの例に限定されない。
VMM1005M、及びVMM1005Uは、仮想マシン(VM)を生成する。
メタデータ取得部1006M、及びメタデータ取得部1006Uは、VMに含まれるファイルのメタデータを取得する。また、メタデータ取得部1006M、及びメタデータ取得部1006Uは、HDDに保存されているVMのファイルシステムを解析し、ファイルの名前(ファイル名)とファイルのハッシュ値を取得し、リストを作成する。
差分送受信部1007M、及び差分送受信部1007Uは、ファイルの転送を行う。
差分送受信部1007Mは、メンテナVMのメタデータのリストと、コピーVMのメタデータのリストを取得し、比較を行うことで差分を求め、差分の転送要求を、差分送受信部1007Uへ送信する。また、差分送受信部1007Mは、差分送受信部1007Uから差分を受信し、コピーVMを構築する。また、差分送受信部1007Mは、メンテナンス作業によって更新されたコピーVMのファイルを、差分送受信部1007Uへ送信する。
差分送受信部1007Uは、差分送受信部1007Mから要求された差分を送信する。また、差分送受信部1007Mから、メンテナンスによって更新されたファイルを受信する。
VMコピー生成部1008Uは、VMのコピーを行う。ここでは、VMコピー生成部1008Uは、HDDに保存されているVMに含まれるファイルをコピーし、新たなVMを生成する。このとき、VMコピー生成部1008Uは、ユーザデータ判定部1009Uを呼び出し、ユーザデータが含まれるファイルのコピーは行わない。
ユーザデータ判定部1009Uは、VMに含まれるファイルがユーザデータか否かを判定する。ここでは、ユーザデータ判定部1009Uは、VMコピー生成部1008UとVMマージ部1010Uから呼び出され、VMに含まれるファイルが、ユーザデータであるか否かを判定し、判定結果を返す。
VMマージ部1010Uは、メンテナンス作業によって、更新されたコピーVMと、メンテナンス作業の間にユーザが作業を行い、更新されているユーザVMとを、競合を解決し、マージ(merge:統合)する。すなわち、VMマージ部1010Uは、メンテナンス済みのコピーVMを、ユーザVMへマージする。このとき、ユーザデータ判定部1009Uを呼び出すことによって、ユーザデータのマージは行わない。また、VMマージ部1010Uは、設定ファイルに対しては、必ずマージを行い、アプリケーション本体やライブラリに対しては、メンテナンス済みコピーVMに含まれるファイルのバージョンが新しいときだけ、マージを行う。
なお、VMM1005M、VMM1005U、メタデータ取得部1006M、メタデータ取得部1006U、差分送受信部1007M、差分送受信部1007U、VMコピー生成部1008U、ユーザデータ判定部1009U、及びVMマージ部1010Uは、コンピュータに搭載される拡張ボードでも良い。或いは、各々の機能をコンピュータやCPUに実行させるためのプログラムでも良い。この場合、当該プログラムは、記憶装置や記憶媒体に格納することも可能である。但し、実際には、これらの例に限定されない。
ここで、メンテナ計算機1000Mは、ユーザ計算機1000Uと同じ構成でも良い。すなわち、メンテナ計算機1000Mは、ユーザ計算機1000Uの1つでも良い。メンテナ計算機1000Mとしての構成要素は、ユーザ計算機1000Uにも含まれているためである。この場合、複数のユーザ計算機1000Uの各々は、自機以外の他のユーザ計算機1000Uに対し、メンテナ計算機1000Mとなることができる。
次に、図2のシーケンス図を参照して、本発明のメンテナンスシステムの全体の動作について説明する。なお、メンテナンス作業の間、ユーザVMを停止させるか否かで、VMマージ方法が異なる。詳しくは後述する。
(1)ステップS1
まず、ユーザ計算機1000UのVMコピー生成部1008Uは、HDD1003UからユーザVMのディスクイメージを読み込む。次に、VMコピー生成部1008Uは、ユーザデータ判定部1009Uを呼び出し、ユーザVM中のユーザデータの特定を行う。そして、VMコピー生成部1008Uは、特定されたユーザデータを避けて、ユーザデータ以外をコピーし、新たなVMとしてコピーVMを生成する。すなわち、ユーザ計算機1000UのVMコピー生成部1008Uは、ユーザデータを含まないコピーVMを生成する。VMコピー生成部1008Uとユーザデータ判定部1009Uの詳しい動作については後述する。
(2)ステップS2
ユーザ計算機1000Uのメタデータ取得部1006Uは、生成されたコピーVMのディスクイメージのファイルシステムを解析することで、全てのファイルのメタデータを取得し、取得されたメタデータのリストとしてコピーVMのメタデータのリストを作成し、NIC1004UとNIC1004Mの間のネットワークを介して、メンテナ計算機1000Mの差分送受信部1007Mへ送信する。メタデータには、ファイル名とファイルの内容を一意に識別するファイルのハッシュ値が含まれる。ファイルのハッシュ値とは、ファイルの内容を、SHA1やMD5等のハッシュ関数に入力したときの、関数の出力である。
(3)ステップS3
メンテナ計算機1000Mのメタデータ収集部1006Mは、メンテナVMのディスクイメージを読み込み、ファイルシステムを解析することでメタデータを取得し、取得されたメタデータのリストとしてメンテナVMのメタデータのリストを作成する。
(4)ステップS4
メンテナ計算機1000Mの差分送受信部1007Mは、取得された2つのメタデータのリスト、すなわちコピーVMのメタデータのリストとメンテナVMのメタデータのリストを比較し、差分を求める。ここでは、メンテナ計算機1000Mの差分送受信部1007Mは、コピーVMにのみに存在するファイルと、コピーVMとメンテナVMで内容が異なるファイルとを記録したリストである差分リストを求め、求められた差分リストを、ユーザ計算機1000Uの差分送受信部1007Uへ送信する。
ここで、コピーVMにのみに存在するファイルは、コピーVMのメタデータのリストから、メンテナVMのメタデータのリストに存在するファイルを引くことによって求められる。コピーVMとメンテナVMで内容が異なるファイルは、コピーVMのメタデータのリストと、メンテナVMのメタデータのリストで共通するファイルのうち、ファイルのハッシュ値がコピーVMとメンテナVMで異なるファイルである。コピーVMにのみ存在するファイルと、コピーVMとメンテナVMで内容が異なるファイルとの和集合を、差分と呼ぶ。
(5)ステップS5
ユーザ計算機1000Uの差分送信部1007Uは、コピーVMとメンテナVMの差分を示す差分リストを受信する。そして、差分送信部1007Uは、コピーVMイメージから、差分リストに記載されているファイルを読み込み、読み込まれたファイルをメンテナ計算機1000Mの差分送受信部1007Mへ送信する。
(6)ステップS6
メンテナ計算機1000Mの差分送受信部1007Mは、差分のファイルを受信する。次に、差分送受信部1007Mは、受信された差分のファイルを持たない新たなVMであるメンテナンス用のコピーVMを生成する。そして、差分送受信部1007Mは、先に取得された2つのメタデータのリスト、すなわち現在のコピーVMのメタデータのリストとメンテナVMのメタデータのリストを比較し、コピーVMとメンテナVMに共通なファイルを、メンテナVMから新たなVMであるメンテナンス用のコピーVMへコピーする。次に、差分送受信部1007Mは、差分のファイルを新たなVMであるメンテナンス用のコピーVMにコピーし、現在のコピーVMの受信処理を完了する。すなわち、メンテナ計算機1000Mの差分送受信部1007Mは、メンテナンス用のコピーVMを作成し、差分をマージする。
(7)ステップS7
メンテナ計算機1000MのCPU1001Mは、メンテナからの指示や操作に応じて、メンテナンス更新ファイルリストを起動し、メンテナンスを行う。CPU1001Mは、設定ファイルの書き換えや、OS(Operating System)やアプリケーションやライブラリのアップデートすることによってメンテナンスを行う。
(8)ステップS8
メンテナ計算機1000Mのメタデータ取得部1006Mは、メンテナンス済みのメンテナンス更新ファイルリストのメタデータを取得する。
(9)ステップS9
メンテナ計算機1000Mの差分受信部1007Mは、先に取得された現在のコピーVMのメタデータのリストと、新たに取得されたメンテナンス更新ファイルリストのメタデータのリストを比較し、メンテナンス作業によって生成されたファイルと更新されたファイルを特定し、特定されたファイルをユーザ計算機1000Uの差分送受信部1007Uへ送信する。
このとき、更新されたファイルの特定方法の例として、差分受信部1007Mは、ハッシュ値を比較することによって、更新されたファイルを特定する。また、メタデータのリストにファイルの最終更新日時を記録しておき、最終更新日時が異なっていることを検知して、更新されたファイルを特定しても良い。
(10)ステップS10
ユーザ計算機1000Uの差分送受信部1007Uは、特定されたファイルを受信すると、受信されたファイルをVMマージ部1010Uへ渡す。VMマージ部1010Uは、受信されたファイルに基づいて、メンテナンス作業による更新を反映する。なお、メンテナンス作業による更新の反映方法(VMマージ方法)は、ユーザVMを停止させているか否かで異なる。これは、ユーザVMを停止させていない場合、ユーザVMの更新と、メンテナンスが行われたコピーVMの更新が競合する可能性があるためである。
ユーザVMを停止させている場合、ユーザ計算機1000Uの差分送受信部1007Uは、特定されたファイルを受信し、受信されたファイルをVMマージ部1010Uへ渡す。VMマージ部1010Uは、差分送受信部1007Uから受け取ったファイルを、HDD1003Uに保存されているユーザVMにコピーすることによって、メンテナンス作業によって行われた変更を反映する。
ユーザVMを停止させていない場合、ユーザ計算機1000Uの差分送受信部1007Uは、特定されたファイルを受信し、受信されたファイルをVMマージ部1010Uへ渡す。VMマージ部1010Uは、差分送受信部1007Uから受け取ったファイルを、稼働中のユーザVMにコピーし、メンテナンスによって行われた更新内容を反映する。このとき、VMマージ部1010Uは、ユーザデータ判定部1009Uを呼び出し、ユーザデータと判定されたファイルのコピーは行わない。設定ファイルについては、コピーVMのファイルを優先し、必ずコピーする。アプリケーションやライブラリについては、新しいバージョンの方を優先する。VMマージ部1010Uの詳しい動作については後述する。
上記の動作では、最初にユーザデータが含まれないコピーVMを生成し、次にコピーVMにのみ存在するファイルと、コピーVMとメンテナVMで内容が異なるファイルとが記載されたリストである差分リストを求めたが、先に、ユーザVMにのみ存在するファイルと、ユーザVMとメンテナVMで内容が異なるファイルとが記載されたリストを求め、更にそのリストからユーザデータが含まれるファイルを除き、差分リストとしても良い。
また、上記の動作では、ユーザ計算機1000UのVMコピー生成部1008Uは、ファイルをコピーすることによって、コピーVMを生成したが、ファイルをコピーするオーバヘッドを減らすために、実際にファイルをコピーせずに、コピーVMのファイル構成を記録したリストを作成しても良い。リストには、ファイル名を記録しておけば良い。この場合、メタデータ取得部1006Uが、メタデータを取得する際、このリストを参照し、ユーザVMファイルからメタデータを取得する。また、差分送受信部1007Uは、コピーVMではなく、ユーザVMからファイルを読み込み、読み込まれたファイルを送信する。
次に、上記のステップS1における、VMコピー生成部1008Uの動作について詳しく説明する。
VMコピー生成部1008Uは、VMのディスクイメージに記録されているファイルシステムを解析し、全てのファイルが記録されたコピーファイルリストを作る。次に、VMコピー生成部1008Uは、リストのファイルの内容とファイル名を1つずつユーザデータ判定部1009Uへ渡し、ユーザデータと判定されたファイルを、コピーファイルリストから削除する。最後に、VMコピー生成部1008Uは、コピーファイルリストに載っているファイルをコピーし、新しいVMとしてコピーVMを生成する。
次に、ユーザデータ判定部1009Uの動作について詳しく説明する。
ユーザデータ判定部1009Uは、VMコピー生成部1008U、又はVMマージ部1010Uから呼び出されると、以下の動作のいずれか、又は、以下の動作の組み合わせによって、ファイルがユーザデータであるか否かを判定し、判定結果を返す。
<動作1>:「ファイル名やファイルの拡張子で判定する」
ユーザデータが含まれるファイルを指定するリストとしてユーザデータファイルリストを用意する。指定方法は、図3に示すように、ファイル名や拡張子でも良いし、ディレクトリ名でも良い。ユーザデータ判定部1009Uは、ファイル名や拡張子がユーザデータファイルリストに記載されているか否かを確認する。記載されている場合は、ユーザデータの判定結果を返し、記載されていない場合は、非ユーザデータの判定結果を返す。
<動作2>:「ファイルの中身を見て判定する」
ユーザデータ判定部1009Uは、ファイルの内容に対し、パターンマッチングで氏名、住所、電話番号等を検索し、それらが含まれている場合、ユーザデータと判定する。また、特定のアプリケーションが出力するファイルには、ファイルの先頭にそのアプリケーション独自のヘッダが埋め込まれている場合がある。そのようなアプリケーションの場合、ヘッダによって、判定を行っても良い。
<動作3>:「ユーザVMにしか存在しないファイルをユーザデータと見なす」
OSやアプリケーションのファイルは、ユーザVMとメンテナVMで共通であると仮定する。よって、ユーザデータ判定部1009Uは、ユーザVMにしか存在しないファイルをユーザデータと判定する。
図4を参照して、<動作3>の詳細な動作について説明する。
(1)ステップV1
ユーザデータ判定部1009Uは、ユーザ計算機1000Uのメタデータ取得部1006Uと、メンテナ計算機1000Mのメタデータ取得部1006Mからメタデータのリストを取得する。すなわち、ユーザデータ判定部1009Uは、ユーザVMのメタデータのリストとメンテナVMのメタデータのリストを取得する。
(2)ステップV2
ユーザデータ判定部1009Uは、ユーザVMのメタデータのリストから、メンテナVMのメタデータのリストに載っているファイルを削除し、ユーザ計算機1000Uにのみ存在するファイルのファイル名のリストとしてユーザデータファイルリストを作成する。
(3)ステップV3
ユーザデータ判定部1009Uは、判定の問い合わせを待つ。ここでは、ユーザデータ判定部1009Uは、VMコピー生成部1008Uからファイル名の通知を受け取るまで待つ。
(4)ステップV4
ユーザデータ判定部1009Uは、判定の問い合わせがあった場合、すなわち、VMコピー生成部1008Uからファイル名の通知を受け取った場合、VMコピー生成部1008Uから受け取ったファイル名が、ユーザデータファイルリストにあるか否かを確認する。
(5)ステップV5
ユーザデータ判定部1009Uは、VMコピー生成部1008Uから受け取ったファイル名が、ユーザデータファイルリストにある場合は、ユーザデータであるとの判定結果をVMコピー生成部1008Uに通知する。
(6)ステップV6
ユーザデータ判定部1009Uは、VMコピー生成部1008Uから受け取ったファイル名が、ユーザデータファイルリストに無い場合は、非ユーザデータであるとの判定結果を通知する。
<動作4>:「アプリケーションが読み込むファイルを監視する」
CPU1001Uがアプリケーションを起動するとき、アプリケーション本体や、その設定ファイルは、毎回読み込まれる性質がある。この性質を利用し、OS上のエージェントが、メンテナンスが必要となる前から、アプリケーションの起動と、アプリケーションのHDDへのアクセスを監視し、CPU1001Uがアプリケーションを起動したときに、読み込まれなかったファイルをユーザデータファイルリストに記録する。或いは、ユーザVMに含まれる全てのファイルのファイル名を記載したユーザデータファイルリストを作成しておき、OS上のエージェントが、CPU1001Uがアプリケーションを起動したときに、読み込まれたファイルをユーザデータファイルリストから削除する。
図5を参照して、<動作4>の詳細な動作を説明する。
(1)ステップW1
最初に、ユーザデータ判定部1009Uは、ユーザVMに含まれる全てのファイルのファイル名を記載したリストとしてユーザデータファイルリストを作成する。
(2)ステップW2
次に、OS上のエージェントが、プロセス起動のAPI(Application Program Interface)を監視することによって、アプリケーション起動の監視を行う。ここでは、CPU1001Uは、OS上のエージェントを稼動状態にしておき、プロセス起動のAPIを監視することによって、アプリケーション起動の監視を行う。なお、OS上のエージェントの代わりに、デーモン(Daemon)や、常駐プロセス、その他のバックグラウンドプログラムを使用しても良い。
(3)ステップW3
OS上のエージェントは、アプリケーションの起動時に、アプリケーションによりユーザVMのディスクイメージから読み出されたファイルを、APIフックやIO(Input/Output)フックドライバ等によって監視する。このとき、OS上のエージェントではなく、VMM1005Uが、アプリケーションによるファイルの読み込みを監視し、ファイルシステムの解析を行うことによって、エージェントを導入せずに、ユーザVMのディスクイメージから読み出されるファイルの監視を行っても良い。ここでは、OS上のエージェント(又はVMM1005U)は、アプリケーションが読み込んだファイルを、ユーザデータ判定部1009Uに通知する。
(4)ステップW4
次に、ユーザデータ判定部1009Uは、アプリケーションが読み込んだファイルを、ユーザデータファイルリストから削除する。
(5)ステップW5
OS上のエージェント(又はVMM1005U)は、アプリケーションの起動が完了したか否かを確認する。OS上のエージェント(又はVMM1005U)は、アプリケーションの起動が完了していなければ、継続して、アプリケーションによるファイルの読み込みを監視する。アプリケーションの起動完了は、ユーザのインタラクションの開始によって検知することができる。例えば、入力のAPIを監視し、マウスやキーボード入力が行われたら、アプリケーションの起動完了とする。
以降の動作(ステップW6からステップW9)は、基本的に、<動作3>のステップV3からステップV6と同じである。
(6)ステップW6
ユーザデータ判定部1009Uは、アプリケーションの起動が完了したら、ユーザデータであるか否かの問い合わせがあるまで、待機する。ここでは、ユーザデータ判定部1009Uは、VMコピー生成部1008Uからファイル名の通知を受け取るまで、待機する。
(7)ステップW7
ユーザデータ判定部1009Uは、ユーザデータであるか否かの問い合わせがあった場合、すなわち、VMコピー生成部1008Uからファイル名の通知を受け取った場合、VMコピー生成部1008Uから受け取ったファイル名が、ユーザデータファイルリストにあるか否かを確認する。
(8)ステップW8
ユーザデータ判定部1009Uは、VMコピー生成部1008Uから受け取ったファイル名が、ユーザデータファイルリストにある場合は、ユーザデータであるとの判定結果をVMコピー生成部1008Uに通知する。
(9)ステップW9
ユーザデータ判定部1009Uは、VMコピー生成部1008Uから受け取ったファイル名が、ユーザデータファイルリストに無い場合は、非ユーザデータであるとの判定結果を通知する。
なお、アプリケーションが自動的にユーザデータを読み込む場合、例えば、前回起動時のファイルを自動表示する場合には、ユーザデータファイルリストからユーザデータが削除される場合がある。この場合は、アプリケーションを何度か起動し、全ての起動において読み込まれたファイルのみを、ユーザデータファイルリストから削除しても良い。この動作によって、ユーザデータファイルリストの精度を高めることが出来る。
<動作5>:「アプリケーションが読み込むファイルのパスを監視する」
アプリケーションの設定ファイルは、特定のディレクトリに置かれていることが多い。よって、アプリケーションが読み込むファイルのフォルダ(又はディレクトリ)の変更を検知し、フォルダ変更前に読み込まれたファイルをアプリケーションの設定ファイル、変更後に読み込まれたファイルをアプリケーションで作成したユーザデータと判定する。
図6を参照して、<動作5>の詳細な動作について説明する。
(1)ステップX1
動作4と同様に、OS上のエージェントが、プロセス起動のAPI(Application Program Interface)を監視することによって、アプリケーション起動の監視を行う。ここでは、CPU1001Uは、OS上のエージェントを稼動状態にしておき、プロセス起動のAPIを監視することによって、アプリケーション起動の監視を行う。なお、OS上のエージェントの代わりに、デーモン(Daemon)や、常駐プロセス、その他のバックグラウンドプログラムを使用しても良い。
(2)ステップX2
OS上のエージェントは、アプリケーションが起動したら、アプリケーションのファイル読み込みを監視する。例えば、OS上のエージェントは、アプリケーションの起動時に、アプリケーションによりユーザVMのディスクイメージから読み出されたファイルを、APIフックやIOフックドライバ等によって監視する。このとき、OS上のエージェントではなく、VMM1005Uが、アプリケーションによるファイルの読み込みを監視し、ファイルシステムの解析を行うことによって、エージェントを導入せずに、ユーザVMのディスクイメージから読み出されるファイルの監視を行っても良い。
(3)ステップX3
OS上のエージェント(又はVMM1005U)は、アプリケーションが最初に読み込んだファイルのディレクトリを記録する。例えば、OS上のエージェント(又はVMM1005U)は、アプリケーションが初めてファイルを読み込んだ際に、初期ディレクトリリストを作成し、初期ディレクトリリストに、アプリケーションが最初に読み込んだファイルのディレクトリのパスを記録する。なお、パスは、「絶対パス」、「相対パス」を問わない。パスの例として、URI(Uniform Resource Identifier)やアドレス等がある。このとき、OS上のエージェント(又はVMM1005U)は、アプリケーションが最初に読み込んだファイルがユーザデータであれば、ディレクトリのパスを記録するようにしても良い。この場合、ユーザデータ判定部1009Uは、OS上のエージェント(又はVMM1005U)から、アプリケーションが最初に読み込んだファイルの通知を受け取り、ファイルがユーザデータであるか否かを判定し、判定結果を、OS上のエージェント(又はVMM1005U)に返す。ファイルがユーザデータであるか否かの判定方法については、<動作1>〜<動作3>に示す方法が考えられる。
なお、ファイルのパスは、「/第1ディレクトリ/第2ディレクトリ/〜/第nディレクトリ/ファイル名」のような階層構造で示されることが多い。ディレクトリのパスを記録する際は、ファイル名の直前のディレクトリまでのパス(上記の例では、「/第1ディレクトリ/第2ディレクトリ/〜/第nディレクトリ」)を記録するのが好適であるが、上位のディレクトリのパス(上記の例では、「/第1ディレクトリ」や「/第1ディレクトリ/第2ディレクトリ」)で、ファイルの存在するディレクトリを特定できる場合(例えば、その上位のディレクトリの配下にしか当該ファイルが存在しない場合)は、上位のディレクトリのパスを記録するようにしても良い。
(4)ステップX4
OS上のエージェント(又はVMM1005U)は、アプリケーションのファイル読み込みを引き続き監視する。このときの動作(アプリケーションのファイル読み込みの監視)については、ステップX2と同じである。
(5)ステップX5
ユーザデータ判定部1009Uは、アプリケーションにファイルが読み込まれたら、読み込まれたファイルの存在するディレクトリが、記録しておいたディレクトリと同じか否かを判定する。例えば、ユーザデータ判定部1009Uは、OS上のエージェント(又はVMM1005U)から、アプリケーションに読み込まれたファイルに関する通知を受け、読み込まれたファイルのパスに基づいて、読み込まれたファイルの存在するディレクトリが、初期ディレクトリリストに記録しておいたディレクトリと同じか否かを判定する。ユーザデータ判定部1009Uは、読み込まれたファイルの存在するディレクトリが、記録しておいたディレクトリと同じ場合、ディレクトリが変化していないと判定し、記録しておいたディレクトリと同じでない(異なる)場合、ディレクトリが変化していると判定する。ユーザデータ判定部1009Uは、ディレクトリが変化していない場合は、ステップX4へ戻る。
(6)ステップX6
ユーザデータ判定部1009Uは、ディレクトリが変化している場合は、ファイルの読み込みを監視し、アプリケーションが終了するまでに読み込んだファイルを、確認用のリストであるユーザデータファイルリストに追加する。なお、ユーザデータ判定部1009Uは、ユーザデータであるか否かの問い合わせがあるまで、この動作を継続する。ここでは、ユーザデータ判定部1009Uは、VMコピー生成部1008Uからファイル名の通知を受け取るまで、ファイルの読み込みを監視し、アプリケーションが終了するまでに読み込んだファイルのファイル名を記載するための確認用のリストとしてユーザデータファイルリストを作成し、アプリケーションが終了するまでに読み込んだファイルのファイル名を、ユーザデータファイルリストに追加する。
以降の動作(ステップX7からステップX9)は、基本的に、<動作3>のステップV4からステップV6と同じである。
(7)ステップX7
ユーザデータ判定部1009Uは、ユーザデータであるか否かの問い合わせがあった場合、すなわち、VMコピー生成部1008Uからファイル名の通知を受け取った場合、VMコピー生成部1008Uから受け取ったファイル名が、ユーザデータファイルリストにあるか否かを確認する。
(8)ステップX8
ユーザデータ判定部1009Uは、VMコピー生成部1008Uから受け取ったファイル名が、ユーザデータファイルリストにある場合は、ユーザデータであるとの判定結果をVMコピー生成部1008Uに通知する。
(9)ステップX9
ユーザデータ判定部1009Uは、VMコピー生成部1008Uから受け取ったファイル名が、ユーザデータファイルリストに無い場合は、非ユーザデータであるとの判定結果を通知する。
次に、上記の動作(<動作1>〜<動作5>)の組み合わせについて説明する。
複数の動作を組み合わせるときの判定結果は、複数の動作の判定結果の論理和や論理積を用いて組み合わせルールを記述し、組み合わせルールに基づいて判定結果を返す。
例えば、<動作1>と<動作2>の両方でユーザデータであると判定されたときに、最終的な判定をユーザデータとする場合は、「<動作1> and <動作2>」を組み合わせルールとして記述する。また、例えば、<動作1>又は<動作2>のいずれかでユーザデータであると判定された場合に、ユーザデータであると判定する場合は、「<動作1> or <動作2>」を組み合わせルールとして記述する。3つ以上のルールを組み合わせる場合は、例えば、「(<動作1> or <動作2>) and <動作3>」のように括弧によって評価の優先順位を指定しても良い。
ユーザデータ判定部1009Uは、組み合わせルールに記述されている動作を全て実行する。次に、ユーザデータ判定部1009Uは、各動作の判定結果を、論理式に従って評価する。論理式評価は、ユーザデータの判定結果を真、非ユーザデータの判定結果を偽と見なして行う。最終的な判定については、論理式の値が真であるならば、ユーザデータであり、論理式の値が偽であれば、非ユーザデータである。
例えば、「(<動作1> or <動作2>) and <動作3>」という組み合わせルールが設定されているとき、<動作1>がユーザデータ、<動作2>が非ユーザデータ、<動作3>がユーザデータという判定結果であったとき、論理式は、「(真 or 偽) and 真」となり真である。よって、ユーザデータ判定部1009Uは、ユーザデータの判定結果を返す。
次に、図7を参照して、VMマージ部1010Uの動作について詳細に説明する。
(1)ステップU1
VMマージ部1010Uは、差分送受信部1007Uから受け取った差分のファイルのリストとしてメンテナンス更新ファイルリストを作成する。ここでは、VMマージ部1010Uは、ステップS5において差分送信部1007Uが受信した差分リストに基づいて、メンテナンス更新ファイルリストを作成する。例えば、VMマージ部1010Uは、差分リストに記載されたファイルとユーザデータのファイルを含むメンテナンス更新ファイルリストを作成する。
(2)ステップU2
VMマージ部1010Uは、メンテナンス更新ファイルリストの最初のファイル情報を読み込む。
(3)ステップU3
VMマージ部1010Uは、読み込まれたファイル情報に対応するファイルがユーザVMに既に存在するか否かを、ユーザVMのファイルシステムを解析することによって調べる。VMマージ部1010Uは、ファイルが存在しない場合は、ステップU7に移る。VMマージ部1010Uは、ファイルが存在する場合は、ステップU4へ移る。
(4)ステップU4
VMマージ部1010Uは、ユーザデータ判定部1009Uを呼び出し、ユーザVMのファイルがユーザデータであるか否かを判定する。このとき、ユーザデータ判定部1009Uは、ユーザVMのファイルがユーザデータであるか否かを判定し、判定結果をVMマージ部1010Uに返す。VMマージ部1010Uは、ファイルがユーザデータである場合、ステップU8へ移る。VMマージ部1010Uは、ファイルがユーザデータではない場合、ステップU5へ移る。
(5)ステップU5
VMマージ部1010Uは、ファイルが設定ファイルであるか否かを判定する。ファイルが設定ファイルである場合は、ステップU7へ移る。設定ファイルではない場合は、ステップU6へ移る。設定ファイルであるか否かは、ファイルの名前や拡張子、ファイルの置かれているディレクトリで判断できる。例えば、図8のように、指定方法と指定内容を記述したリストである設定定義リストを与え、ファイルが設定定義リストに記載されていたら、設定ファイルと判断する。
(6)ステップU6
VMマージ部1010Uは、ファイルがライブラリやアプリケーションの実行ファイル(アプリ本体)であり、当該ファイルよりもメンテナンス済みコピーVMのファイルの方が新しいバージョンであるか否かを判定する。ファイルがライブラリやアプリケーションの実行ファイルであり、当該ファイルよりもメンテナンス済みコピーVMのファイルの方が新しいバージョンの場合、ステップU7へ移る。ユーザVMのファイルの方が新しいバーションの場合、ステップU8へ移る。ファイルがアプリケーション本体やライブラリであるか否かは、ステップU5と同様の設定定義リストを持ち、拡張子や名前やディレクトリ名によって判定することができる。
また、アプリケーションの実行ファイルやライブラリには、固有のヘッダが付加されているため、ヘッダの有り無しを基に設定ファイルか否かを判定しても良い。例えば、「Windows(登録商標)」のアプリケーションの実行ファイルであれば、先頭に「image_dos_header」や「PEヘッダ」が含まれている。また、「Linux(登録商標)」等で用いられている「ELFフォーマット」(Executable and Linkable Format:ELF)では、先頭に「ELFヘッダ」があり、「0x7F 0x45 0x4C 0x46」というシグネチャが記録されている。
また、ファイルのバーション情報の取得は、例えば、「Windows(登録商標)」のアプリケーションやライブラリであれば、ファイル内部にバージョン情報が埋め込まれているため、「Windows(登録商標)」のAPIを用いて、バージョン情報を取得し、どちらのバージョンが新しいかを比較すれば良い。
(7)ステップU7
VMマージ部1010Uは、メンテナンス済みのコピーVMからユーザVMへ、ファイルをコピーする。
(8)ステップU8
VMマージ部1010Uは、メンテナンス更新ファイルリストから次のファイルを読み込み、ステップU3からステップU7を繰り返す。VMマージ部1010Uは、メンテナンス更新ファイルリストのファイルを全て処理したら、マージ処理を終了する。
本発明では、「ユーザデータが含まれないVM」をメンテナ計算機に送信し、メンテナンスを行うように構成されているため、ユーザデータの漏洩を防止することができる。
<実施例>
次に、具体的な実施例を用いて、本発明を実施するための最良の形態の動作を説明する。
図1のユーザ計算機1000Uは、CPU1001U、メモリ1002U、HDD1003U、NIC1004U、マウス、キーボード、ディスプレイのようなインターフェースを備える一般的な計算機である。メンテナ計算機1000Mも同様である。
ユーザ計算機1000Uとメンテナ計算機1000Mは、ネットワークによって接続される。ネットワークの回線は、電話回線、LAN,無線LAN,インターネット等が上げられるが、特に限定されるものではない。
ユーザ計算機1000UのVMコピー生成部1008Uは、仮想マシンのディスクイメージのファイルシステムを解析する。例えば、VMM1005Uに「Linux(登録商標)」の「Xen」を用いていれば、「mountコマンド」を用いて「Linux(登録商標)」の機能を用いてファイルシステムを解析することができる。
次に、VMコピー生成部1008Uは、例えば、VMM1005Uに「Linux(登録商標)」の「Xen」を用いていれば、解析したファイルシステムに対して「findコマンド」を実行することで、コピーファイルリストを作成することができる。そして、VMコピー生成部1008Uは、ユーザデータ判定部1009Uを呼び出し、コピーファイルリストからユーザデータを削除する。ユーザデータ判定部1009Uの詳しい動作については後述する。
次に、VMコピー生成部1008Uは、例えば、VMM1005Uに「Linux(登録商標)」の「Xen」を用いていれば、「ddコマンド」を用いてコピーVMのVMディスクイメージを作成し、「mkdosfsコマンド」や「mkextコマンド」を用いてファイルシステムのフォーマットを行った後、「mountコマンド」を用いてマウントを行う。そして、VMコピー生成部1008Uは、コピーファイルリストに記載されているファイルを、ユーザVMから、コピーVMへする。ファイルのコピーであるので、例えば「Linux(登録商標)」であれば、「cpコマンド」を用いれば良い。
ここで、「ddコマンド」や「cpコマンド」によって、ファイルをコピーせずに、コピーファイルリストを、コピーVMのファイル構成リストとして保持しておき、コピーVMのファイルを参照するときには、このリストを基に、ユーザVMからファイルを読み込んでも良い。
ユーザ計算機1000Uのメタデータ取得部1006Uは、コピーVMのディスクイメージからメタデータを取得する。「Linux(登録商標)」では、「lsコマンド」によってファイルの名前を取得し、「sha1sumコマンド」や「md5sumコマンド」によってファイルのハッシュ値を取得することができる。
メンテナ計算機1000Mのメタデータ収集部1006Mは、ユーザ計算機1000Uのメタデータ取得部1006Uと同様に、メンテナVMのメタデータを取得する。
続いて、メタデータ収集部1006Mは、コピーVMのメタデータのリストと、メンテナVMのメタデータのリストから、差分のリストを作成し、ユーザ計算機1000Uの差分送信部1007Uへ送信する。
例えば、コピーVMのメタデータのリストが、
「name=a.txt,hash=11111111; name=b.txt,hash=22222222; name=c.txt,hash=abcdef09」
であり、メンテナVMのメタデータのリストが、
「name=b.txt,hash=87654321;name=c.txt,hash=abcdef09」
である場合、コピーVMにしか存在しない「a.txt」と、コピーVMとメンテナVMで内容が異なる「b.txt」が差分となるため、差分のリストは「a.txt;b.txt」となる。
ユーザ計算機1000Uの差分送信部1007Uは、差分リストを受信する。そして、差分送信部1007Uは、差分リストに記載されているファイルをコピーVMから読み込み、メンテナ計算機1000Mの差分送受信部1007Mへ送信する。このとき、差分送信部1007Uは、コピーVMを生成せず、コピーVMのファイル構成リストを作成している場合には、リストに記載されているファイルをユーザVMから読み込み送信する。送信は、例えば、「FTPコマンド」や、「SCPコマンド」をファイル送信に用いることが出来る。このとき、ファイルを圧縮することによって、転送効率を高めても良い。
メンテナ計算機1000Mの差分送受信部1007Mは、差分を受信する。そして、差分送受信部1007Mは、例えば、VMM1005Mに「Linux(登録商標)」の「Xen」を用いていれば、コピーVM生成の動作と同じように、ディスクイメージのファイルを生成し、フォーマットした後、マウントする。差分送受信部1007Mは、マウントしたディレクトリに、受信した差分と、メンテナ計算機1000MのVMから取得したファイルをコピーする。
メンテナ計算機1000Mにおいて、生成したVMを起動する。起動したVMに対して、メンテナはメンテナンス作業を行う。メンテナンスは、設定ファイルをエディタによって書き換えたり、アプリケーションやOSに対するパッチを当てたりすることによって行う。このとき、自動診断プログラムを用いて、メンテナンス作業の効率化を図っても良い。
メンテナ計算機1000Mの差分送受信部1007Mは、メンテナンス前のコピーVMのメタデータのリストとメンテナンス後のコピーVMのメタデータのリストを比較し、更新されたファイルを特定する。
例えば、メンテナンス前の「config.ini」のハッシュ値が「1234567」であった場合、メタデータのリストは、「name=config.ini,hash=1234567」となる。
メンテナンスによって、「config.ini」が書き換わり、ハッシュ値がfedcba98になり、さらに「config_new.ini」が新しく作成されたとき、メタデータのリストは、
「name=config.ini,hash= fedcba98; name=config_new.ini,hash=00998877」
となる。
メタデータのハッシュ値が異なるため、「config.ini」が更新されたと判断できる。また、メンテナンス前のメタデータのリストには、「config_new.ini」が無いことから、「config_new.ini」が作成されたと判断できる。
差分送受信部1007Mは、「config.ini」と、「config_new.ini」をメンテナンス作業によって更新・作成されたファイルとし、ユーザ計算機1000Uの差分送受信部1007Uへ送信する。
ユーザ計算機1000Uの差分送受信部1007Uは、VMマージ部1010Uを呼び出して、VMのマージを行う。VMマージ部1010Uの具体的な動作の例は、後述する。
次に、ユーザデータ判定部1009Uの具体的な動作を説明する。
<動作1>:「ファイル名やファイルの拡張子で判定する」
ユーザデータ判定部1009Uは、判定対象のメタデータからファイル名を取得し、ユーザデータファイルリストにあるか否かを検索する。
例えば、「Windows(登録商標)」では、「My documents」フォルダに多くのユーザデータが記録されるため、「My documents」をユーザデータファイルリストに記録すれば、大半のアプリケーションが記録するユーザデータを判別することが出来る。また、「MS Office」が記録するユーザデータは、「*.ppt」や「*.xls」、「*.doc」(*は、ワイルドカード(wild card))であると決まっているため、それらをユーザデータファイルリストに記録することで、「MS Office」が記録したユーザデータを判定できる。
<動作2>:「ファイルの中身を見て判定する」
例えば、「0?0−????−????」(?は任意の数字1文字)のパターンを検索することによって、携帯電話番号を判定できる。このパターンが含まれるファイルは電話帳であり、ユーザデータであると判定できる。また、東京、神奈川等の地名が多く組まれたファイルは、住所録であり、ユーザデータであると判定できる。
<動作3>:「ユーザVMにしか存在しないファイルをユーザデータと見なす」
例えば、メンテナVMとユーザ計算機1000Uに「MS Word」というアプリケーションがインストールされていれば、「word.exe」は両方のVMに存在する。しかし、ユーザデータ、例えば、wordで作成した「patent.doc」は、ユーザVMにしか存在しない。
上記の場合、ユーザVMのメタデータのリストは、例えば、
「name=word.exe, hash=11111111; name=patent.doc, hash=222222」
である。
メンテナVMのメタデータのリストは、例えば、
「name=word.exe, hash=11111111;」
である。
2つのリストの差をとると、ユーザVMにのみ存在する「patent.doc」が抽出されるため、「patent.doc」をユーザデータであると見なすことが出来る。
<動作4>:「アプリケーションが読み込むファイルを監視する」
例えば、あるアプリケーションは、「config.ini」という設定ファイルを持つとする。アプリケーションを起動し、ユーザが操作するまでのアプリケーションのファイル読み込みを監視すると、config.iniの読み込みが観測できる。よって、「config.ini」を設定ファイルと判定し、ユーザデータファイルリストから削除する。
しかし、アプリケーションが前回使用していたファイルを自動的に読み込む場合、例えば、「user.dat」を自動的に読み込んだとき、「user.dat」はユーザデータであるにも関わらず、ユーザデータファイルリストから削除されてしまう。一般的にユーザは、毎回「user.dat」を使用するとは限らないため、何度かアプリケーションの起動を監視し、一度でも「user.dat」が読み込まれないときは、「user.dat」はリストから削除しない。
アプリケーションの監視は、OSにアプリケーションを監視するエージェントを導入しても良いし、VMMでアプリケーションを起動するシステムコールの割り込みを検知することによって行っても良い。読み込まれたファイルの監視は、OS上のエージェントか、仮想ハードディスクを監視することによって行うことができる。
例えば、「Windows(登録商標)」では、「SetWindowsHookEx関数」を用いることで、アプリケーションを起動する「CreateProcess関数」や、ファイルをオープンする「CreateFile関数」を監視できる。
例えば、「Linux(登録商標)」では、プロセスを起動する「sys_execveシステムコール」や、ファイルを開く「sys_openシステムコール」が呼び出されるときに、「int0x80」のソフトウェア割り込みが発生するため、VMMによってソフトウェア割り込みを監視することによって、アプリケーション起動やファイルへのアクセスを監視できる。
<動作5>:「アプリケーションが読み込むファイルのパスを監視する」
例えば、あるアプリケーションは、「c:¥config」ディレクトリに設定ファイルを複数保存するとする。このアプリの起動時のファイル読み込みを監視すると、「c:¥config」から数個の設定ファイルを読み込み、自動的もしくはユーザの操作によって、例えば「My documents」からユーザデータを読み込む。このとき、「c:¥config」から「My documents」へディレクトリが変更されたことを検知して、ディレクトリ変更後をユーザデータと判定する。そして、ユーザデータと判定したファイルを、ユーザデータファイルリストに追加する。アプリケーション起動やファイル読み込みの監視は、<動作4>と同様の動作で行うことができる。
次に、VMマージ部1010Uの具体的な動作を説明する。
まず、ユーザデータが、メンテナンス作業中に、ユーザ計算機1000Uとメンテナ計算機1000Mで更新された場合を考える。例えば、メンテナンス中に、ユーザが「新規テキストドキュメント.txt」をユーザVMに作成したとする。また、メンテナンス中にメンテナがテストのために、「新規テキストドキュメント.txt」を作成したとする。
VMマージにおいて、「新規テキストドキュメント.txt」はユーザデータ判定部1009Uによって、ユーザデータであると判定されるため、ファイルのコピーは行わない。
次に、設定ファイルが、メンテナンス作業中にユーザ計算機1000Uとメンテナ計算機1000Mで更新された場合を考える。例えば、メンテナンスを頼んだにもかかわらず、ユーザが設定ファイルを操作した場合等が考えられる。
予め、VMマージ部1010Uには、設定ファイルのリストが与えられる。例えば、「*.ini」、「*config」が設定ファイルのリストであったとする。メンテナンス中に、ユーザ計算機1000Uとメンテナ計算機1000Mのファイル「c:¥config.ini」が更新された場合、VMマージは、設定ファイルのリストを参照し、「c:¥config.ini」が設定データであると判定し、「c:¥config.ini」は必ず、ユーザ計算機1000UのVMへコピーされる。
次に、ライブラリが、メンテナンス作業中に、ユーザ計算機1000Uとメンテナ計算機1000Mで更新された場合を考える。例えば、メンテナンス作業中にユーザがあるアプリケーションをインストールし、そのアプリケーションが既存のライブラリを更新する場合等が考えられる。
VMメンテナンス中に、ユーザがライブラリAを更新し、「A’」(バージョン1.1)を導入し、メンテナが「A”」(バージョン1.2)を導入した状況を考える。VMマージ部1010Uは、「A’」と「A”」のバージョンを比較し、「A”」をユーザ計算機1000UのVMへコピーする。バージョン情報は、例えば「Windows(登録商標)」では、「GetFileVersionInfo関数」を用いて取得することができる。
最後に、本発明の特徴について、以下に列挙する。
本発明のユーザ計算機は、仮想計算機で利用するソフトウェアのファイルをユーザの代わりに更新するソフトウェア更新サービスから、ファイルを受け取る装置であって、受け取ったファイルの名前が、仮想計算機で利用するソフトウェアのファイルの名前と同じ場合に、仮想計算機で利用するソフトウェアのファイルが、ユーザが作成したものかどうか判定するユーザデータ判定手段と、受け取ったファイルのうち、ユーザが作成したものではないと判定されたファイルを、仮想計算機へコピーするコピー手段とを備えることを特徴とする。
コピー手段は、仮想計算機で利用するソフトウェアのファイルに、コピーしようとするファイルと同名のファイルが有る場合は、仮想計算機で利用するソフトウェアのファイルにコピーしようとするファイルを上書きし、仮想計算機で利用するソフトウェアのファイルに、コピーしようとするファイルと同名のファイルが無い場合は、仮想計算機にファイルを追加することを特徴とする。
また、コピー手段は、設定ファイルを定義するリストを持ち、リストによって設定ファイルであるか否かを判定し、設定ファイルと判定されたファイルを仮想計算機へコピーすることを特徴とする。
また、コピー手段は、ソフトウェア更新サービスから受け取ったファイルのバージョンと、仮想計算機で利用するソフトウェアのファイルのバージョンとを比較し、ソフトウェア更新サービスから受け取ったファイルのバージョンの方が新しいか否かを判定し、ソフトウェア更新サービスから受け取ったファイルのうち、バージョンが新しいと判定されたファイルを、仮想計算機へコピーすることを特徴とする。
ユーザデータ判定手段は、ファイル名や拡張子のリストを持ち、リストに記載されているファイルを、ユーザデータと判定することを特徴とする。
また、ユーザデータ判定手段は、与えられたファイルが電話番号や住所などの個人情報を含むか否かを検索し、個人情報が含まれているファイルを、ユーザデータと判定することを特徴とする。
また、ユーザデータ判定手段は、仮想計算機とソフトウェア更新サービスで用いられる仮想計算機のファイルのリストを用いて、非共通なファイルを、ユーザデータと判定することを特徴とする。
また、ユーザデータ判定手段は、アプリケーションの起動とファイル読み込みを監視し、アプリケーションの起動が完了するまでにアプリケーションに読み込まれなかったファイルを、ユーザデータと判定することを特徴とする。
また、ユーザデータ判定手段は、アプリケーションの起動と、アプリケーションが読み込むファイルのディレクトリを監視し、ディレクトリ変更後に読み込まれたファイルを、ユーザデータと判定することを特徴とする。
更に、ユーザデータ判定手段は、上記の各動作のうち、少なくとも2つ以上を実行し、各動作の判定結果を組み合わせ、ユーザデータであるか否かを判定することを特徴とする。
以上のように、本発明のメンテナンスシステムは、ユーザの使用する計算機(ユーザ計算機1000U)とメンテナの使用する計算機(メンテナ計算機1000M)の2台の計算機から構成される。
ユーザ計算機は、VMコピー生成部1009Uと、ユーザデータ判定部1010Uと、メタデータ取得部1007Uと、差分送受信部1008Uと、VMマージ部を備える。メンテナ計算機1000Mは、メタデータ取得部1007Uと、差分送受信部1008Uとを備える。
VMコピー生成部1009Uは、ユーザ計算機において、ユーザが使用しているVMであるユーザVMの複製としてコピーVMを生成する。次に、差分送信部1008Uは、コピーVMのメタデータのリストをメタデータ取得部1007Uによって取得し、メンテナ計算機1000MのVMであるメンテナVMのメタデータのリストをメタデータ取得部1007Mによって取得する。そして、差分送信部1008Uは、コピーVMとメンテナVMの差分をメンテナ計算機1000Mに送信する。差分送信部1008Mは、受信した差分とメンテナVMのファイルから、コピーVMを構築する。メンテナ計算機1000Mにおいて、コピーVMを起動し、メンテナンス作業が行われた後、差分送受信部1008Mはメンテナンス作業によって更新されたファイルを、ユーザの計算機へ送信する。
最後に、VMマージ部が、メンテナンスで更新されたファイルと、ユーザVMで更新されたファイルの名前が同じ場合に、ユーザVMのファイルがユーザデータであるか否かを判定し、ユーザデータではないと判定された場合に、ファイルをユーザVMへコピーする。
ユーザデータか否かを判定してコピーするように構成されているため、メンテナンス作業中に行ったユーザの作業が失われない。
ここでは、NICを用いて通信を行うことによって、メタデータや差分をやり取りする事例について説明しているが、実際には、USBメモリやDVD等の記憶媒体にメタデータや差分を記憶し、当該記憶媒体を介して、メタデータや差分をやり取りすることも可能である。この場合、NICの代わりに、USBポート等の接続口(コネクタ)やDVDドライブ等の読取装置が使用される。
本発明では、メンテナンス作業中に行ったユーザの作業が失われない。その理由は、メンテナンスが行われたコピーVMで更新されたファイルと、メンテナンス中にユーザが使用していたユーザVMで更新されたファイルの名前が同じ場合に、ユーザVMのファイルがユーザデータであるか否かを判定し、ユーザデータではないと判定された場合に、コピーVMのファイルをユーザVMへコピーするためである。
本発明のメンテナンスシステムは、遠隔からの計算機メンテナンスに適用できる。
以上、本発明の実施形態を詳述してきたが、実際には上記の実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の変更があっても本発明に含まれる。
なお、本出願は、日本出願番号2008−285444に基づく優先権を主張するものであり、日本出願番号2008−285444における開示内容は引用により本出願に組み込まれる。

Claims (27)

  1. 仮想計算機で利用するソフトウェアのファイルをユーザの代わりに更新するソフトウェア更新サービスから、ファイルを受け取るデータ取得手段と、
    前記受け取ったファイルの名前が、前記仮想計算機で利用するソフトウェアのファイルの名前と同じ場合に、前記仮想計算機で利用するソフトウェアのファイルが、前記ユーザにより作成されたデータかどうか判定するユーザデータ判定手段と、
    前記受け取ったファイルのうち、前記ユーザにより作成されたデータではないと判定されたファイルを、前記仮想計算機へコピーするコピー手段と
    を具備する
    メンテナンスシステム。
  2. 請求の範囲1に記載のメンテナンスシステムであって、
    前記コピー手段は、前記仮想計算機で利用するソフトウェアのファイルに、コピーしようとしているファイルと同名のファイルが有る場合は、前記仮想計算機で利用するソフトウェアの同名のファイルに、コピーしようとしているファイルを上書きし、前記仮想計算機で利用するソフトウェアのファイルに、コピーしようとしているファイルと同名のファイルが無い場合は、前記仮想計算機に、コピーしようとしているファイルを追加する
    メンテナンスシステム。
  3. 請求の範囲1又は2に記載のメンテナンスシステムであって、
    前記コピー手段は、設定ファイルを定義するリストを参照し、コピーしようとしているファイルが設定ファイルであるか否かを判定し、コピーしようとしているファイルが設定ファイルであると判定された場合、コピーしようとしているファイルを、前記仮想計算機へコピーする
    メンテナンスシステム。
  4. 請求の範囲1乃至3のいずれかに記載のメンテナンスシステムであって、
    前記コピー手段は、前記ソフトウェア更新サービスから受け取ったファイルのバージョンと、前記仮想計算機で利用するソフトウェアのファイルのバージョンとを比較し、前記ソフトウェア更新サービスから受け取ったファイルの方が、前記仮想計算機で利用するソフトウェアのファイルよりもバージョンが新しいか否かを判定し、前記ソフトウェア更新サービスから受け取ったファイルのうち、前記仮想計算機で利用するソフトウェアのファイルよりもバージョンが新しいと判定されたファイルを、前記仮想計算機へコピーする
    メンテナンスシステム。
  5. 請求の範囲1乃至4のいずれかに記載のメンテナンスシステムであって、
    前記ユーザデータ判定手段は、ファイル名及び拡張子のうち少なくとも1つを示す識別情報が記載されたリストを参照し、前記仮想計算機で利用するソフトウェアのファイルのうち、前記リストに記載されている識別情報に該当するファイルを、前記ユーザにより作成されたデータと判定する
    メンテナンスシステム。
  6. 請求の範囲1乃至5のいずれかに記載のメンテナンスシステムであって、
    前記ユーザデータ判定手段は、前記仮想計算機で利用するソフトウェアのファイルが個人情報を含むか否かを検索し、前記個人情報が含まれているファイルを、前記ユーザにより作成されたデータと判定する
    メンテナンスシステム。
  7. 請求の範囲1乃至6のいずれかに記載のメンテナンスシステムであって、
    前記ユーザデータ判定手段は、前記仮想計算機と前記ソフトウェア更新サービスで用いられる仮想計算機のファイルのリストを参照し、前記仮想計算機と前記ソフトウェア更新サービスで用いられる仮想計算機とで非共通なファイルを、前記ユーザにより作成されたデータと判定する
    メンテナンスシステム。
  8. 請求の範囲1乃至7のいずれかに記載のメンテナンスシステムであって、
    前記ユーザデータ判定手段は、アプリケーションの起動とファイル読み込みを監視し、前記アプリケーションの起動から完了までの間に、前記アプリケーションに読み込まれなかったファイルを、前記ユーザにより作成されたデータと判定する
    メンテナンスシステム。
  9. 請求の範囲1乃至8のいずれかに記載のメンテナンスシステムであって、
    前記ユーザデータ判定手段は、アプリケーションの起動と、前記アプリケーションが読み込むファイルのディレクトリを監視し、前記ディレクトリが変更された際、前記ディレクトリの変更後に前記アプリケーションに読み込まれたファイルを、前記ユーザにより作成されたデータと判定する
    メンテナンスシステム。
  10. ユーザが使用する計算機により実施されるメンテナンス方法であって、
    仮想計算機で利用するソフトウェアのファイルをユーザの代わりに更新するソフトウェア更新サービスから、ファイルを受け取ることと、
    前記受け取ったファイルの名前が、前記仮想計算機で利用するソフトウェアのファイルの名前と同じ場合に、前記仮想計算機で利用するソフトウェアのファイルが、前記ユーザにより作成されたデータかどうか判定することと、
    前記受け取ったファイルのうち、前記ユーザにより作成されたデータではないと判定されたファイルを、前記仮想計算機へコピーすることと
    を含む
    メンテナンス方法。
  11. 請求の範囲10に記載のメンテナンス方法であって、
    前記仮想計算機で利用するソフトウェアのファイルに、コピーしようとしているファイルと同名のファイルが有る場合は、前記仮想計算機で利用するソフトウェアの同名のファイルに、コピーしようとしているファイルを上書きすることと、
    前記仮想計算機で利用するソフトウェアのファイルに、コピーしようとしているファイルと同名のファイルが無い場合は、前記仮想計算機に、コピーしようとしているファイルを追加することと
    を更に含む
    メンテナンス方法。
  12. 請求の範囲10又は11に記載のメンテナンス方法であって、
    設定ファイルを定義するリストを参照し、コピーしようとしているファイルが設定ファイルであるか否かを判定し、コピーしようとしているファイルが設定ファイルであると判定された場合、コピーしようとしているファイルを、前記仮想計算機へコピーするステップ
    を更に含む
    メンテナンス方法。
  13. 請求の範囲10乃至12のいずれかに記載のメンテナンス方法であって、
    前記ソフトウェア更新サービスから受け取ったファイルのバージョンと、前記仮想計算機で利用するソフトウェアのファイルのバージョンとを比較し、前記ソフトウェア更新サービスから受け取ったファイルの方が、前記仮想計算機で利用するソフトウェアのファイルよりもバージョンが新しいか否かを判定し、前記ソフトウェア更新サービスから受け取ったファイルのうち、前記仮想計算機で利用するソフトウェアのファイルよりもバージョンが新しいと判定されたファイルを、前記仮想計算機へコピーすること
    を更に含む
    メンテナンス方法。
  14. 請求の範囲10乃至13のいずれかに記載のメンテナンス方法であって、
    ファイル名及び拡張子のうち少なくとも1つを示す識別情報が記載されたリストを参照し、前記仮想計算機で利用するソフトウェアのファイルのうち、前記リストに記載されている識別情報に該当するファイルを、前記ユーザにより作成されたデータと判定するステップ
    を更に含む
    メンテナンス方法。
  15. 請求の範囲10乃至14のいずれかに記載のメンテナンス方法であって、
    前記仮想計算機で利用するソフトウェアのファイルが個人情報を含むか否かを検索し、前記個人情報が含まれているファイルを、前記ユーザにより作成されたデータと判定すること
    を更に含む
    メンテナンス方法。
  16. 請求の範囲10乃至15のいずれかに記載のメンテナンス方法であって、
    前記仮想計算機と前記ソフトウェア更新サービスで用いられる仮想計算機のファイルのリストを参照し、前記仮想計算機と前記ソフトウェア更新サービスで用いられる仮想計算機とで非共通なファイルを、前記ユーザにより作成されたデータと判定すること
    を更に含む
    メンテナンス方法。
  17. 請求の範囲10乃至16のいずれかに記載のメンテナンス方法であって、
    アプリケーションの起動とファイル読み込みを監視し、前記アプリケーションの起動から完了までの間に、前記アプリケーションに読み込まれなかったファイルを、前記ユーザにより作成されたデータと判定すること
    を更に含む
    メンテナンス方法。
  18. 請求の範囲10乃至17のいずれかに記載のメンテナンス方法であって、
    アプリケーションの起動と、前記アプリケーションが読み込むファイルのディレクトリを監視し、前記ディレクトリが変更された際、前記ディレクトリの変更後に前記アプリケーションに読み込まれたファイルを、前記ユーザにより作成されたデータと判定するステップ
    を更に含む
    メンテナンス方法。
  19. 仮想計算機で利用するソフトウェアのファイルをユーザの代わりに更新するソフトウェア更新サービスから、ファイルを受け取るステップと、
    前記受け取ったファイルの名前が、前記仮想計算機で利用するソフトウェアのファイルの名前と同じ場合に、前記仮想計算機で利用するソフトウェアのファイルが、前記ユーザにより作成されたデータかどうか判定するステップと、
    前記受け取ったファイルのうち、前記ユーザにより作成されたデータではないと判定されたファイルを、前記仮想計算機へコピーするステップとを計算機に実行させるためのメンテナンス用プログラムを格納する
    記憶媒体。
  20. 請求の範囲19に記載の記憶媒体であって、
    前記仮想計算機で利用するソフトウェアのファイルに、コピーしようとしているファイルと同名のファイルが有る場合は、前記仮想計算機で利用するソフトウェアの同名のファイルに、コピーしようとしているファイルを上書きするステップと、
    前記仮想計算機で利用するソフトウェアのファイルに、コピーしようとしているファイルと同名のファイルが無い場合は、前記仮想計算機に、コピーしようとしているファイルを追加するステップと
    を更に計算機に実行させるためのメンテナンス用プログラムを格納する
    記憶媒体。
  21. 請求の範囲19又は20に記載の記憶媒体であって、
    設定ファイルを定義するリストを参照し、コピーしようとしているファイルが設定ファイルであるか否かを判定し、コピーしようとしているファイルが設定ファイルであると判定された場合、コピーしようとしているファイルを、前記仮想計算機へコピーするステップ
    を更に計算機に実行させるためのメンテナンス用プログラムを格納する
    記憶媒体。
  22. 請求の範囲19乃至21のいずれかに記載の記憶媒体であって、
    前記ソフトウェア更新サービスから受け取ったファイルのバージョンと、前記仮想計算機で利用するソフトウェアのファイルのバージョンとを比較し、前記ソフトウェア更新サービスから受け取ったファイルの方が、前記仮想計算機で利用するソフトウェアのファイルよりもバージョンが新しいか否かを判定し、前記ソフトウェア更新サービスから受け取ったファイルのうち、前記仮想計算機で利用するソフトウェアのファイルよりもバージョンが新しいと判定されたファイルを、前記仮想計算機へコピーするステップ
    を更に計算機に実行させるためのメンテナンス用プログラムを格納する
    記憶媒体。
  23. 請求の範囲19乃至22のいずれかに記載の記憶媒体であって、
    ファイル名及び拡張子のうち少なくとも1つを示す識別情報が記載されたリストを参照し、前記仮想計算機で利用するソフトウェアのファイルのうち、前記リストに記載されている識別情報に該当するファイルを、前記ユーザにより作成されたデータと判定するステップ
    を更に計算機に実行させるためのメンテナンス用プログラムを格納する
    記憶媒体。
  24. 請求の範囲19乃至23のいずれかに記載の記憶媒体であって、
    前記仮想計算機で利用するソフトウェアのファイルが個人情報を含むか否かを検索し、前記個人情報が含まれているファイルを、前記ユーザにより作成されたデータと判定するステップ
    を更に計算機に実行させるためのメンテナンス用プログラムを格納する
    記憶媒体。
  25. 請求の範囲19乃至24のいずれかに記載の記憶媒体であって、
    前記仮想計算機と前記ソフトウェア更新サービスで用いられる仮想計算機のファイルのリストを参照し、前記仮想計算機と前記ソフトウェア更新サービスで用いられる仮想計算機とで非共通なファイルを、前記ユーザにより作成されたデータと判定するステップ
    を更に計算機に実行させるためのメンテナンス用プログラムを格納する
    記憶媒体。
  26. 請求の範囲19乃至25のいずれかに記載の記憶媒体であって、
    アプリケーションの起動とファイル読み込みを監視し、前記アプリケーションの起動から完了までの間に、前記アプリケーションに読み込まれなかったファイルを、前記ユーザにより作成されたデータと判定するステップ
    を更に計算機に実行させるためのメンテナンス用プログラムを格納する
    記憶媒体。
  27. 請求の範囲19乃至26のいずれかに記載の記憶媒体であって、
    アプリケーションの起動と、前記アプリケーションが読み込むファイルのディレクトリを監視し、前記ディレクトリが変更された際、前記ディレクトリの変更後に前記アプリケーションに読み込まれたファイルを、前記ユーザにより作成されたデータと判定するステップ
    を更に計算機に実行させるためのメンテナンス用プログラムを格納する
    記憶媒体。
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