JPWO2010050252A1 - 骨固定部材及び大腿骨固定システム - Google Patents

骨固定部材及び大腿骨固定システム Download PDF

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Abstract

骨折した大腿骨Bの髄腔に挿入される髄内釘本体1に取付固定され、当該大腿骨を構成する大骨片部B1及び小骨片部B2を固定するための骨固定用ブレード2であって、棒状に形成されてなり、当該骨固定用ブレードの周方向に沿って形成され、表面から内側に向かって切り欠かれた切欠部23aが3つ設けられた切欠部形成部231を具備し、大骨片部及び小骨片部の各々の内側に切欠部形成部231が骨折線Lよりも奥側に位置するように圧入されてなる。

Description

本発明は、骨折した大腿骨を固定するための骨固定部材及び大腿骨固定システムに関する。
従来より、大腿骨の近位端部、例えば、大腿骨頚部の骨折を治療するための大腿骨固定システムが知られている(例えば、特許文献1、2参照)。
具体的には、大腿骨固定システムは、大腿骨の近位端から大腿骨体の髄腔内に挿入される髄内釘本体と、この髄内釘本体の長手方向と交わるように形成された挿通孔に挿通されて先端部が大腿骨の骨頭内に配置される骨固定部材と、挿通孔に挿通された骨固定部材を回動不可に固定する固定用スクリューとを備えている。
骨固定部材としては、例えば、骨頭内に螺子込まれるスクリュー型のものや圧入されるブレード型のものが知られている。
このうち、スクリュー型の骨固定部材は、大腿骨内に対する螺子込みを考慮すると先端部がより尖頭状に形成されていることが好ましいが、先端部をあまりにも尖らせ過ぎると術後に当該先端部が骨頭の外側に突き抜けてしまう虞がある。そこで、骨固定部材を寸胴型に形成した上で、予めリーマーで大腿骨体側面から骨頭に亘って内側に下穴を形成した後、当該骨固定部材を螺子込むようになっている。
特開2008−36094号公報 特開2007−61631号公報
しかしながら、下穴の形成により海綿骨量が減少することから、骨固定部材を螺子込んでもその螺合力が弱くなってしまうといった問題が生じる虞がある。特に、骨の弱い人や高齢の人のように海綿骨量が少ない場合に、骨固定部材の螺合力が弱くなる。このため、骨固定部材が抜け易くなってしまい、さらに、大腿骨頚部の骨折の場合には、骨頭側の骨片部が回旋し易くなってしまう。
一方、ブレード型の骨固定部材として、長手方向に略直交する断面が「H」字状の上端及び下端の各々の自由端部どうしを互いに近付けるように湾曲した形状に形成されたものが知られている。この骨固定部材は、大腿骨内への配設に際して海綿骨を取り除く量がスクリュー型のものに比べて少ないことから、骨の癒着速度が速く、大腿骨頚部の骨折であっても骨頭側の骨片部が回旋し難いといった利点がある。
しかしながら、上記のブレード型の骨固定部材は、周囲の海綿骨からの圧力で支持されているために、海綿骨量が少ない場合には、スクリュー型の骨固定部材と同様に、骨固定部材が抜け易くなってしまうといった問題もある。
そこで、本発明の課題は、大腿骨からの抜け落ちを適正に防止することができる骨固定部材及び大腿骨固定システムを提供することである。
本発明の一態様によれば、骨折した大腿骨の髄腔に挿入される髄内釘本体に取付固定され、前記大腿骨を構成する一の骨片部及び当該一の骨片部と異なる他の骨片部を固定するための骨固定部材であって、棒状に形成されてなり、当該骨固定部材の長手方向と交わる方向に沿って形成され、表面から内側に向かって切り欠かれた切欠部が少なくとも一つ設けられた切欠部形成部を具備し、前記一の骨片部及び前記他の骨片部の各々の内側に前記切欠部形成部が骨折線よりも奥側に位置するように圧入されてなる骨固定部材が提供される。
また、前記一の骨片部及び前記他の骨片部に対して先に圧入される先端部側に、前記長手方向に沿って形成され、表面から内側に凹んだ溝部を少なくとも一つ具備していても良い。
また、前記切欠部形成部及び前記溝部は、それぞれ複数設けられ、当該骨固定部材の前記長手方向に略直交する周方向に交互に配設されていても良い。
また、前記切欠部形成部は、前記長手方向に略直交する周方向に所定間隔を空けて複数配設され、前記複数の切欠部形成部の各々に設けられて前記周方向に隣合う前記切欠部どうしは、前記長手方向にずれて配置されていても良い。
また、前記切欠部は、前記一の骨片部及び前記他の骨片部に対して先に圧入される先端部側ほど深くなるように切り欠かれていても良い。
また、上記骨固定部材と、棒状に形成された前記髄内釘本体と、を備える大腿骨固定システムであって、前記髄内釘本体は、前記骨固定部材が挿通される挿通孔が形成された挿通孔形成部を備え、前記挿通孔形成部は、当該髄内釘本体の長手方向に略直交する方向であって、前記骨固定部材の挿通方向と交わらない方向の幅が前記挿通方向と交わる方向の幅に対して大きくされていても良い。
本発明によれば、髄内釘本体に取付固定される骨固定部材は、棒状に形成されてなり、当該骨固定部材の長手方向と交わる方向に沿って形成され、表面から内側に向かって切り欠かれた切欠部が少なくとも一つ設けられた切欠部形成部が骨折線よりも奥側に位置するように大腿骨を構成する一の骨片部及び他の骨片部の各々の内側に圧入されているので、術後に切欠部の内側にも骨固定部材の周囲の海綿骨が食い込んだ状態となり、骨固定部材が軸方向に移動しようとしても切欠部が海綿骨に引っ掛かり易くなって当該骨固定部材を大腿骨から抜け落ち難くすることができる。さらに、切欠部により当該骨固定部材の表面積をより広くすることができ、一の骨片部及び他の骨片部の内側に圧入された状態にて、当該骨固定部材の周囲の海綿骨からの圧力によってより適正に支持することができる。
従って、骨固定部材が大腿骨から抜け落ちることを適正に防止することができる。
本発明を適用した好適な一実施形態として例示する大腿骨固定システムを前側から視て模式的に示した図である。 図1の大腿骨固定システムを示す分解斜視図である。 図1の大腿骨固定システムを構成する髄内釘本体を前側から視て示した図である。 図3Aの髄内釘本体を右側から視て示した図である。 図3Aの髄内釘本体を上側から視て示した図である。 図1の大腿骨固定システムを構成する骨固定用ブレードを示す斜視図である。 図4の骨固定用ブレードを前側から視て示す図である。 図5Aの骨固定用ブレードを後側から視て示す図である。 図1の大腿骨固定システムを構成する骨固定用スクリューを示す斜視図である。 骨固定用ブレードの変形例を側方から視て示す図である。
以下に、本発明について、図面を用いて具体的な態様を説明する。ただし、発明の範囲は、図示例に限定されない。
図1は、本発明を適用した好適な一実施形態として例示する大腿骨固定システム100を大腿骨Bに取り付けた状態を前方から視て模式的に示した図であり、図2は、大腿骨固定システム100の分解斜視図である。
なお、以下の説明では、大腿骨固定システム100が大腿骨Bに取り付けられた状態で、当該大腿骨Bの近位端側を上側とするとともに遠位端側を下側とし、大腿骨Bの骨頭側を左(内)側とするとともに骨頭と反対側を右(外)側とし、腹側を前側とするとともに背中側を後側とする。
本実施形態の大腿骨固定システム100は、図1に示すように、大腿骨Bの近位端部、例えば、大腿骨Bの頚部の骨折を治療するために当該大腿骨Bに取り付け固定されるものである。
具体的には、大腿骨固定システム100は、図1及び図2に示すように、骨折した大腿骨Bの大骨片部(一の骨片部)B1の近位端から大腿骨体の髄腔に挿入される髄内釘本体1と、この髄内釘本体1の近位端側部1Aの第1挿通孔14に挿通され、大骨片部B1から小骨片部(他の骨片部)B2にかけて内側に配置される骨固定用ブレード(骨固定部材)2と、第1挿通孔14に挿通された骨固定用ブレード2を回動不可に固定する固定用スクリュー3と、髄内釘本体1の遠位端側部1Bの第2挿通孔16に挿通されるディスタールスクリュー4とを備えている。
また、大腿骨固定システム100は、患者の大腿骨Bの状態に応じて、大腿骨B内に圧入される骨固定用ブレード2に代えて、大腿骨B内に螺子込まれる骨固定用スクリュー102(図6参照;後述)を用いることもできる。
即ち、大腿骨固定システム100は、海綿骨量が比較的少ない骨の弱い人や高齢の人に対しては骨固定用ブレード2を用いる一方で、海綿骨量が比較的多い骨の強い人や若齢の人に対しては骨固定用スクリュー102を用いて、大腿骨Bの固定及び安定化を図るものである。
先ず、髄内釘本体1について詳細に説明する。
図3Aは、髄内釘本体1を前側から視て示した図であり、図3Bは、髄内釘本体1を右側から視て示した図であり、図3Cは、髄内釘本体1を上側から視て示した図である。
髄内釘本体1は、図2並びに図3A〜図3Cに示すように、大腿骨Bに取り付けられた状態で上下方向に長尺な棒状をなし、近位端側部1Aが遠位端側部1Bよりも大径に、且つ、遠位端側部1Bに対して近位端側部1Aがわずかに外(右)側に屈曲するような形状に形成されている。また、髄内釘本体1は、その中心部分に長手方向に沿って貫通孔11が形成されている。
近位端側部1Aの上部には、貫通孔11の上端開口に連続して、固定用スクリュー3が取付け固定される取付固定部12が形成されている。
取付固定部12の内周面には、図示は省略するが、固定用スクリュー3の螺合部32(後述)が螺合する被螺合部が形成されている。
なお、被螺合部は、当該大腿骨固定システム100の大腿骨Bに対する取付け及び位置決めに用いられるターゲットデバイス(図示略)の取付け用に用いられても良い。
また、近位端側部1Aの上端縁部には、ターゲットデバイス(図示略)の位置決め用の位置決め部13が設けられている。
位置決め部13は、近位端側部1Aの環状の上端縁部から下側に略三角形状に切り欠かれるようにして、当該上端縁部の周方向に沿って所定間隔(例えば、120°)を空けて複数(例えば、3つ)配設されている。
このように、位置決め部13が複数設けられているので、当該髄内釘本体1に対するターゲットデバイスの位置決めを適正に行うことができ、骨固定用ブレード2及びディスタールスクリュー4の大腿骨Bに対する取付け及び位置決め(後述)を精度良く行うことができる。
近位端側部1Aの取付固定部12の下側には、骨固定用ブレード2が挿通される第1挿通孔14が形成されている。ここで、近位端側部1Aは、骨固定用ブレード2が挿通される挿通孔が形成された挿通孔形成部を構成している。
第1挿通孔14は、内形が略円形状に形成され、髄内釘本体1の長手方向と交わるように右下から左上にかけて斜めに当該髄内釘本体1を貫通して形成されている。第1挿通孔14の内径は、骨固定用ブレード2及び骨固定用スクリュー102の外径と略等しいか、或いは、これよりもわずかに大径とされている。
また、第1挿通孔14は、例えば、解剖学的頚体角を考慮して、上下方向に対して約128°で延在するような向きで形成されている。
また、近位端側部1Aの第1挿通孔14の右側開口、即ち、骨固定用ブレード2の挿入側となる開口部の周囲には、当該近位端側部1Aの側面から左側に所定の深さ座刳られた第1座ぐり部15が設けられている(図3B等参照)。
第1座ぐり部15は、第1挿通孔14の右側開口と近位端側部1Aの側面とに連続するように形成されている。これにより、第1挿通孔14に骨固定用ブレード2が挿通された状態で、当該骨固定用ブレード2に外力が加わった場合に、第1挿通孔14よりも外側に応力を分散させ易くなって髄内釘本体1が破損してしまうことを防止することができる。
また、近位端側部1Aは、左右方向の幅Wに対して前後方向の幅Wが大きくなるように断面略楕円形状をなしている(図3C参照)。
即ち、近位端側部1Aは、当該髄内釘本体1の長手方向(上下方向)に略直交する方向であって、骨固定用ブレード2の第1挿通孔14に対する挿通方向と交わる方向の幅Wに比べて挿通方向と交わらない方向の幅Wが大きくされている。これにより、髄内釘本体1の近位端側部1Aにおける強度を向上させて、当該近位端側部1Aに外力が加わった場合に、髄内釘本体1が破損してしまうことを防止することができる。
近位端側部1Aの下端部には、下側になるにつれて縮径されたテーパ部1Cが連続して形成され、このテーパ部1Cの下端部に連続して遠位端側部1Bが形成されている。
遠位端側部1Bには、ディスタールスクリュー4が挿通される第2挿通孔16が形成されている。
第2挿通孔16は、内形が略円形状に形成され、遠位端側部1Bを左右に貫通して形成されている。
また、遠位端側部1Bの第2挿通孔16の右側開口、即ち、ディスタールスクリュー4の挿入側となる開口部の周囲には、当該遠位端側部1Bの側面から左側に所定の深さ座刳られた第2座ぐり部17が設けられている(図3B等参照)。
第2座ぐり部17は、第2挿通孔16の右側開口と遠位端側部1Bの側面とに連続するように形成されている。これにより、第2挿通孔16にディスタールスクリュー4が挿通された状態で、当該ディスタールスクリュー4に外力が加わった場合に、第2挿通孔16よりも外側に応力を分散させ易くなって髄内釘本体1やディスタールスクリュー4が破損してしまうことを防止することができる。
また、遠位端側部1Bの第2挿通孔16よりも下側には、当該髄内釘本体1の軸方向に沿って延在するスリット18が設けられている。
スリット18は、遠位端側部1Bの周面部に、当該遠位端側部1Bの周方向に沿って所定間隔(例えば、120°)を空けて複数(例えば、3つ)配設されている。
次に、骨固定用ブレード2について詳細に説明する。
図4は、骨固定用ブレード2を示す斜視図である。また、図5Aは、骨固定用ブレード2を前側から視て示す図であり、図5Bは、骨固定用ブレード2を後側から視て示す図である。
骨固定用ブレード2は、図4並びに図5A及び図5Bに示すように、所定方向に長尺な棒状をなし、その中心部分に軸方向に沿って貫通孔21が形成されている。また、骨固定用ブレード2は、第1挿通孔14に対して先に挿入される先端部22と、この先端部22の後端(図4における右下端)に連続して形成され、当該骨固定用ブレード2の軸方向に沿って略等しい外径を有するブレード本体部23とを具備している。
骨固定用ブレード2の先端部22の先端からブレード本体部23の先端部22よりの部分には、軸方向(長手方向)に沿って延在する溝部24が形成されている。
溝部24は、先端部22及びブレード本体部23の表面から内側に凹んで円弧状曲面を具備してなり、当該骨固定用ブレード2の周方向に沿って略等しい間隔を空けて72°刻みで5つ並設されている。
先端部22は、軸方向に対して所定角度傾斜して形成されている。また、先端部22は、表面から外側に突出したリブが長手方向に沿って複数条並設されたリブ条部221を備えている。リブ条部221は、当該骨固定用ブレード2の周方向に沿って略等しい間隔を空けて72°刻みで5つ並設されている。
即ち、先端部22は、大腿骨Bの海綿骨に挿入し易いように先端ほど縮径され、周面に環状のリブが複数条形成された円錐台形部に、5つの溝部24、…を形成することによって、溝部24とリブ条部221とが周方向に交互に配設された状態となっている。
ブレード本体部23は、リブ条部221の各々の後端に連続して形成された複数の切欠部形成部231、…を備えている。
切欠部形成部231の各々には、骨固定用ブレード2の軸方向と交わる方向に沿って表面から内側に向かって切り欠かれた円弧状曲面を具備する切欠部23aが、長手方向に沿って3つ並設されている。具体的には、切欠部23aの各々は、溝部24に対して略直角に連設されるように骨固定用ブレード2の周方向に沿って所定長切り欠かれて形成されている。また、切欠部23aの深さは、溝部24の深さよりも浅くされているが、当該溝部24の深さと略等しくされても良い。
また、切欠部形成部231は、当該骨固定用ブレード2の周方向に沿って所定間隔(例えば、72°)を空けて複数(例えば、5つ)並設されている。具体的には、ブレード本体部23には、5つの切欠部形成部231、…及び5つの溝部24、…が当該骨固定用ブレード2の周方向に交互に配設されている。
即ち、5つの切欠部形成部231、…は、円筒状のブレード本体部23に、5つの溝部24を形成することによって、溝部24と切欠部形成部231とが周方向に交互に配設された状態となっている。
さらに、切欠部形成部231の各々には、骨固定用ブレード2の周方向に隣合う切欠部23aどうしが軸方向に所定量ずつずれ、全体として螺旋状となるように複数の切欠部23a、…が配置されている。
即ち、5つの切欠部形成部231、…のうち、例えば、第1の切欠部形成部231の何れか一(例えば、最も先端側)の切欠部23aに対して、当該骨固定用ブレード2の後端側から視て時計回転方向に隣合う第2の切欠部形成部231の切欠部23aが軸方向後側に所定量ずれて配置され、同様に、この第2の切欠部形成部231の切欠部23aに対して時計回転方向に隣合う第3の切欠部形成部231の切欠部23aが軸方向後側に所定量ずれて配置され、同様に、この第3の切欠部形成部231の切欠部23aに対して時計回転方向に隣合う第4の切欠部形成部231の切欠部23aが軸方向後側に所定量ずれて配置され、同様に、この第4の切欠部形成部231の切欠部23aに対して時計回転方向に隣合う第5の切欠部形成部231の切欠部23aが軸方向後側に所定量ずれて配置され、同様に、この第5の切欠部形成部231の切欠部23aに対して時計回転方向に隣合う第1の切欠部形成部231の(例えば、先端から二つ目の)切欠部23aが軸方向後側に所定量ずれて配置されている。
ブレード本体部23の切欠部形成部231よりも後端側には、固定用スクリュー3の突状部33(後述)が係合する被係合部23bが5つ形成された被係合部形成部232が設けられている。具体的には、切欠部形成部231の後端部には、外径が略円筒状の円筒状部233が連続して形成され、この円筒状部233の後端部に連続して被係合部形成部232が形成されている。
被係合部23bの各々は、軸方向に沿って延在して、ブレード本体部23の表面から内側に凹んだ円弧状曲面を具備している。
また、5つの被係合部23b、…は、当該骨固定用ブレード2の周方向に沿って略等しい間隔を空けて72°刻みで並設されている。具体的には、被係合部形成部232には、複数の溝部24、…の各々の延在方向と略等しい方向に延在するように5つの被係合部23b、…が形成されている。
ブレード本体部23の後端部には、貫通孔21の後端開口に連続して、ターゲットデバイス(図示略)の骨固定用ブレード埋込器(図示略)が接続される接続部234が形成されている。
次に、固定用スクリュー3について説明する。
固定用スクリュー3は、上端部にスクリュードライバが接続される接続部31が設けられ、その下側に、髄内釘本体1の取付固定部12の内周面に形成された被螺合部に螺合される螺合部32が形成され、その下側に、骨固定用ブレード2の被係合部23bと係合する突状部33が形成されている。
次に、骨固定用スクリュー102について詳細に説明する。
図6は、骨固定用スクリュー102を示す斜視図である。
なお、骨固定用スクリュー102は、以下に説明する以外の構成は、骨固定用ブレード2と略同様の構成をなし、その詳細な説明は省略する。
骨固定用スクリュー102は、図6に示すように、骨固定用ブレード2におけるリブ条部221、切欠部形成部231及び溝部24の代わりにスクリュー部102Aが形成されている。即ち、円筒状部233の先端側に連続するようにテーパ部102Bが形成され、このテーパ部102Bの先端側に所定ピッチでネジ山が形成されたスクリュー部102Aが設けられている。
また、骨固定用スクリュー102の大腿骨B内への配設方法は、従来のスクリューと略同様となっている。即ち、骨固定用スクリュー102は所定方向に回転することで、スクリュー部102Aが骨頭内に螺子込まれていき、これにより、当該骨固定用スクリュー102は大腿骨B内に配置された状態となる。
上記大腿骨固定システム100を構成する各部、即ち、髄内釘本体1、骨固定用ブレード2、固定用スクリュー3、ディスタールスクリュー4、骨固定用スクリュー102は、例えば、チタン等を所定の比率で含む合金やステンレス等の医療用材料から構成されている。
次に、大腿骨固定システム100の大腿骨Bに対する取り付け方法について説明する。
なお、本実施形態にあっては、骨固定用ブレード2を用いて大腿骨Bを固定する場合について説明する。
先ず、骨折した大腿骨Bの外形・寸法から、所定寸法の髄内釘本体1、骨固定用ブレード2、固定用スクリュー3、ディスタールスクリュー4を選択して、当該髄内釘本体1の埋込位置を特定する。
そして、髄内釘本体1の埋込位置が特定されると、例えば、中空オウル(図示略)を用いて大腿骨Bの大転子の所定位置に穿孔した後、当該孔から遠位端側にガイドワイヤ(図示略)を挿入する。
その後、中空オウルを取り外し、所定のリーマー(図示略)を用いてガイドワイヤに沿って髄腔をリーミングする。
リーミングの完了後、リーマーを取り外し、ターゲットデバイス(図示略)が髄内釘本体1の位置決め部13により位置決めされて取付固定部12に取付固定された髄内釘本体1をガイドワイヤに沿って髄腔内に挿入する。
その後、大腿骨体における骨固定用ブレード2の圧入用のガイドピン(図示略)の刺入位置を特定して、当該位置にガイドピンの刺入孔を形成した後、刺入孔及び第1挿通孔14を通過させるようにしてガイドピンを大腿骨B内に刺入する。そして、所定のリーマー(図示略)を用いてガイドピンの周囲に骨固定用ブレード埋込用孔(図示略)を形成する。
骨固定用ブレード埋込用孔の形成後、リーマーを取り外し、骨固定用ブレード2の何れか一の被係合部23bが上側に配置される向きで当該骨固定用ブレード2の接続部234に骨固定用ブレード埋込器(図示略)を接続して、骨固定用ブレード2をガイドピンに沿って大骨片部B1及び小骨片部B2の各々の内側に圧入する。これにより、骨固定用ブレード2は、切欠部形成部231が骨折線Lよりも奥側に位置した状態で大腿骨B内に配置される。
その後、大腿骨体におけるディスタールスクリュー4の埋込位置を特定して、当該位置に埋込用孔を形成した後、埋込用孔及び第2挿通孔16を通過させるようにして大腿骨Bにディスタールスクリュー4を螺子込み固定する。
そして、ターゲットデバイスを髄内釘本体1から取り外した後、取付固定部12の被螺合部に固定用スクリュー3の螺合部32を螺合させるようにして当該固定用スクリュー3を取付固定部12に取付ける。これにより、固定用スクリュー3の突状部33が骨固定用ブレード2の被係合部23bと係合した状態となって、髄内釘本体1に対して骨固定用ブレード2が回動不可に取付けられた状態となる。
以上のように、本実施形態の大腿骨固定システム100によれば、髄内釘本体1に取付固定される骨固定用ブレード2は、棒状に形成されてなり、当該骨固定用ブレード2の周方向に沿って形成され、表面から内側に向かって切り欠かれた3つの切欠部23aが設けられた5つの切欠部形成部231が骨折線Lよりも奥側に位置するように大骨片部B1及び小骨片部B2の各々の内側に圧入されているので、術後に切欠部23aの内側にも骨固定用ブレード2の周囲の海綿骨が食い込んだ状態となり、骨固定用ブレード2が軸方向に移動しようとしても切欠部23aが海綿骨に引っ掛かり易くなって当該骨固定用ブレード2を大腿骨Bから抜け落ち難くすることができる。さらに、切欠部23aによって当該骨固定用ブレード2の表面積を従来の骨固定用ブレード2に対してより広くすることができ、大骨片部B1及び小骨片部B2の内側に圧入された状態にて、当該骨固定用ブレード2の周囲の海綿骨からの圧力によってより適正に支持することができる。
従って、骨固定用ブレード2が大腿骨Bから抜け落ちることを適正に防止することができる。
また、骨固定用ブレード2の先端部22側に、軸方向に沿って形成された溝部24が5つ設けられているので、術後、溝部24の内側にも当該骨固定用ブレード2の周囲の海綿骨が食い込んだ状態となって、骨頭側の小骨片部B2が骨固定用ブレード2周りに回動しようとしても溝部24により引っ掛かり易くなって、当該骨片部を回旋し難くすることができる。
さらに、切欠部形成部231及び溝部24は、それぞれ5つずつ設けられ、当該骨固定用ブレード2の周方向に交互に配設されているので、術後、これら切欠部23a及び溝部24の内側に当該骨固定用ブレード2の周囲の海綿骨が食い込んだ状態となって、大腿骨Bからの抜け落ち及び小骨片部B2の回旋をより適正に防止することができる。
加えて、切欠部形成部231の各々に設けられて周方向に隣合う切欠部23aどうしは、軸方向にずれて配置されているので、術後に骨固定用ブレード2を大腿骨Bから取り除く際に、当該骨固定用ブレード2の周囲の海綿骨量が増加して当該海綿骨からの圧力が大きくなり軸方向に引っ張るだけでは引き抜けない場合であっても、当該骨固定用ブレード2を所定方向(例えば、後端側から視て反時計周り)に切欠部形成部231どうしの刻みの半分となる36°回転させることで、回転前に切欠部23aに食い込んでいた海綿骨を当該切欠部23aの反時計回転方向に隣合う溝部24の内側に配置させることができる。これにより、切欠部23aの内側に存して引っ掛かった状態となる海綿骨量を少なくして、骨固定用ブレード2の軸方向に対する引き抜きをより容易に行うことができる。
つまり、本実施形態の大腿骨固定システム100によれば、大腿骨Bに圧入された骨固定用ブレード2の切欠部23aの内側に当該骨固定用ブレード2の周囲の海綿骨が食い込んだ状態となって、大腿骨Bからの抜け落ちをより適正に防止することができるとともに、術後に骨固定用ブレード2を大腿骨Bから取り除く際には、当該骨固定用ブレード2を回転させるだけで切欠部23aに対する海綿骨の食い込みを解除して、骨固定用ブレード2の軸方向に対する引き抜きをより容易に行うこともできる。
また、大腿骨固定システム100は、患者の大腿骨Bの状態に応じて、即ち、海綿骨量が比較的少ない骨の弱い人や高齢の人に対しては骨固定用ブレード2を用いる一方で、海綿骨量が比較的多い骨の強い人や若齢の人に対しては骨固定用スクリュー102を用いて、大腿骨Bの固定及び安定化を図ることができ、骨固定用ブレード2と骨固定用スクリュー102を交換するだけで大腿骨Bが様々な状態の患者に対応することができるより汎用性の高いシステムを提供することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の改良並びに設計の変更を行っても良い。
例えば、上記実施形態にあっては、切欠部23aとして周方向に沿って円弧状曲面を具備するものを例示したが、切欠部23aの形状はこれに限られるものではない。
即ち、図7に示すように、先端部22側ほど深くなるように切り欠かれた曲面を具備する切欠部123aであっても良い。
これにより、切欠部123aの先端部22側の壁面の当該ブレード本体部23の軸方向に対する角度をより大きくすることができ、術後に切欠部123aの内側に海綿骨が食い込んだ状態となることで、切欠部23aが海綿骨により引っ掛かり易くなって、当該骨固定用ブレード2の抜止めをより適正に行うことができる。
さらに、上記実施形態にあっては、骨固定用ブレード2に切欠部形成部231及び溝部24を5つずつ設けるようにしたが、切欠部形成部231及び溝部24の数はこれに限られるものではなく、適宜任意に変更することができる。
また、切欠部形成部231に切欠部23aを3つ設けるようにしたが、切欠部23aの数はこれに限られるものではなく、適宜任意に変更することができる。
加えて、今回開示された実施形態は、全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
以上説明したように、本発明の好ましい実施の形態によれば、術後に切欠部の内側にも骨固定部材の周囲の海綿骨が食い込んだ状態となり、骨固定部材が軸方向に移動しようとしても切欠部が海綿骨に引っ掛かり易くなる。さらに、切欠部により当該骨固定部材の表面積をより広くすることができ、一の骨片部及び他の骨片部の内側に圧入された状態にて、当該骨固定部材の周囲の海綿骨からの圧力によってより適正に支持することができる。
その結果、本発明は、骨固定部材及び大腿骨固定システムにおいて、大腿骨からの骨固定部材の抜け落ちを適正に防止することができる技術に特に好適に利用できる。
符号の説明
100 大腿骨固定システム
1 髄内釘本体
1A 近位端側部
1B 遠位端側部
14 第1挿通孔
2 骨固定用ブレード(骨固定部材)
231 切欠部形成部
23a 切欠部
23b 被係合部
24 溝部
3 固定用スクリュー(固定用部材)
33 突状部
B 大腿骨
B1 大骨片部(一の骨片部)
B2 小骨片部(他の骨片部)
【0002】
には、骨頭側の骨片部が回旋し易くなってしまう。
[0005]
一方、ブレード型の骨固定部材として、長手方向に略直交する断面が「H」字状の上端及び下端の各々の自由端部どうしを互いに近付けるように湾曲した形状に形成されたものが知られている。この骨固定部材は、大腿骨内への配設に際して海綿骨を取り除く量がスクリュー型のものに比べて少ないことから、骨の癒着速度が速く、大腿骨頚部の骨折であっても骨頭側の骨片部が回旋し難いといった利点がある。
しかしながら、上記のブレード型の骨固定部材は、周囲の海綿骨からの圧力で支持されているために、海綿骨量が少ない場合には、スクリュー型の骨固定部材と同様に、骨固定部材が抜け易くなってしまうといった問題もある。
[0006]
そこで、本発明の課題は、大腿骨からの抜け落ちを適正に防止することができる骨固定部材及び大腿骨固定システムを提供することである。
課題を解決するための手段
[0007]
本発明の一態様によれば、骨折した大腿骨の髄腔に挿入される髄内釘本体に取付固定され、前記大腿骨を構成する一の骨片部及び当該一の骨片部と異なる他の骨片部を固定するための骨固定部材であって、棒状に形成されてなり、当該骨固定部材の長手方向と交わる方向に沿って形成され、前記長手方向と交わる方向側の両端を開放させるように表面から内側に向かって切り欠かれた切欠部が少なくとも一つ設けられた切欠部形成部を具備し、前記一の骨片部及び前記他の骨片部の各々の内側に前記切欠部形成部が骨折線よりも奥側に位置するように圧入されてなる骨固定部材が提供される。
[0008]
また、前記一の骨片部及び前記他の骨片部に対して先に圧入される先端部側に、前記長手方向に沿って形成され、表面から内側に凹んだ溝部を少なくとも一つ具備していても良い。
ここで、前記溝部は、当該骨固定部材の前記先端部の先端から切り欠かれて前記長手方向に沿って形成されていても良い。
[0009]
また、前記切欠部形成部及び前記溝部は、それぞれ複数設けられ、当該骨固定部材の前記長手方向に略直交する周方向に交互に配設されていても良い。
[0010]
また、前記切欠部形成部は、前記長手方向に略直交する周方向に所定間隔を空けて複数配設され、前記複数の切欠部形成部の各々に設けられて前記周方向に隣合う前記切欠部どうしは、前記長手方向にずれて配置されていても良い。
[0011]
また、前記切欠部は、前記一の骨片部及び前記他の骨片部に対して先に圧入され
【0003】
[0011]
る先端部側ほど深くなるように切り欠かれていても良い。
また、前記切欠部形成部よりも前記一の骨片部及び前記他の骨片部に対して先に圧入される先端部側に設けられ、表面から外側に突出したリブが前記長手方向に沿って複数条並設されたリブ条部を少なくとも一つ具備していても良い。
[0012]
また、上記骨固定部材と、棒状に形成された前記髄内釘本体と、を備える大腿骨固定システムであって、前記髄内釘本体は、前記骨固定部材が挿通される挿通孔が形成された挿通孔形成部を備え、前記挿通孔形成部は、当該髄内釘本体の長手方向に略直交する方向であって、前記骨固定部材の挿通方向と交わらない方向の幅が前記挿通方向と交わる方向の幅に対して大きくされていても良い。
発明の効果
[0013]
本発明によれば、髄内釘本体に取付固定される骨固定部材は、棒状に形成されてなり、当該骨固定部材の長手方向と交わる方向に沿って形成され、長手方向と交わる方向側の両端を開放させるように表面から内側に向かって切り欠かれた切欠部が少なくとも一つ設けられた切欠部形成部が骨折線よりも奥側に位置するように大腿骨を構成する一の骨片部及び他の骨片部の各々の内側に圧入されているので、術後に切欠部の内側にも骨固定部材の周囲の海綿骨が食い込んだ状態となり、骨固定部材が軸方向に移動しようとしても切欠部が海綿骨に引っ掛かり易くなって当該骨固定部材を大腿骨から抜け落ち難くすることができる。さらに、切欠部により当該骨固定部材の表面積をより広くすることができ、一の骨片部及び他の骨片部の内側に圧入された状態にて、当該骨固定部材の周囲の海綿骨からの圧力によってより適正に支持することができる。
従って、骨固定部材が大腿骨から抜け落ちることを適正に防止することができる。
図面の簡単な説明
[0014]
[図1]本発明を適用した好適な一実施形態として例示する大腿骨固定システムを前側から視て模式的に示した図である。
[図2]図1の大腿骨固定システムを示す分解斜視図である。
[図3A]図1の大腿骨固定システムを構成する髄内釘本体を前側から視て示した図である。
[図3B]図3Aの髄内釘本体を右側から視て示した図である。
[図3C]図3Aの髄内釘本体を上側から視て示した図である。
[図4]図1の大腿骨固定システムを構成する骨固定用ブレードを示す斜視図である。
[図5A]図4の骨固定用ブレードを前側から視て示す図である。

Claims (6)

  1. 骨折した大腿骨の髄腔に挿入される髄内釘本体に取付固定され、前記大腿骨を構成する一の骨片部及び当該一の骨片部と異なる他の骨片部を固定するための骨固定部材であって、
    棒状に形成されてなり、
    当該骨固定部材の長手方向と交わる方向に沿って形成され、表面から内側に向かって切り欠かれた切欠部が少なくとも一つ設けられた切欠部形成部を具備し、
    前記一の骨片部及び前記他の骨片部の各々の内側に前記切欠部形成部が骨折線よりも奥側に位置するように圧入されてなる骨固定部材。
  2. 請求項1に記載の骨固定部材において、
    前記一の骨片部及び前記他の骨片部に対して先に圧入される先端部側に、前記長手方向に沿って形成され、表面から内側に凹んだ溝部を少なくとも一つ具備する骨固定部材。
  3. 請求項2に記載の骨固定部材において、
    前記切欠部形成部及び前記溝部は、それぞれ複数設けられ、当該骨固定部材の前記長手方向に略直交する周方向に交互に配設されている骨固定部材。
  4. 請求項1〜3の何れか一項に記載の骨固定部材において、
    前記切欠部形成部は、前記長手方向に略直交する周方向に所定間隔を空けて複数配設され、
    前記複数の切欠部形成部の各々に設けられて前記周方向に隣合う前記切欠部どうしは、前記長手方向にずれて配置されている骨固定部材。
  5. 請求項1〜4の何れか一項に記載の骨固定部材において、
    前記切欠部は、前記一の骨片部及び前記他の骨片部に対して先に圧入される先端部側ほど深くなるように切り欠かれてなる骨固定部材。
  6. 請求項1〜5の何れか一項に記載の骨固定部材と、棒状に形成された前記髄内釘本体と、を備える大腿骨固定システムであって、
    前記髄内釘本体は、前記骨固定部材が挿通される挿通孔が形成された挿通孔形成部を備え、
    前記挿通孔形成部は、当該髄内釘本体の長手方向に略直交する方向であって、前記骨固定部材の挿通方向と交わらない方向の幅が前記挿通方向と交わる方向の幅に対して大きくされている大腿骨固定システム。
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