JPWO2010032438A1 - 自然蒸発式加湿器 - Google Patents

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Abstract

小型でも加湿能力の高い自然蒸発式加湿器を提供する。加湿部3に水を供給する給水部2と、給水部2から給水した水を蒸発させて加湿する前記加湿部3とがシート状部材1に設けられている。水に漬けられる給水部2が折り畳まれた状態となっているので、シート状部材1の広い面積の部分をコンパクトにして水につけて給水部2とすることができる。すなわち、コンパクトな形状でもシート状部材1の比較的大きな面積部分を給水部2として機能させることができる。これにより給水部に高い給水性能を持たせることができる。給水部2に対して加湿部3が拡がった形状とされるので、水を蒸発させる加湿部3の面積も十分に確保できるとともに、上述のようにコンパクトにされた給水部2でも十分な給水量を確保できるので、広い面積の加湿部3における水の蒸発量に見合った分の水を供給できる。

Description

本発明は、毛細管現象により水を吸い上げる毛細管構造を有するシート状部材で吸い上げた水を自然蒸発させることで周囲の空間を加湿する自然蒸発式加湿器に関する。
従来から、広い表面積を有し、かつ、毛細管現象により水を吸い上げ可能な毛細管構造を有するシート状部材を用い、当該シート状部材に水を吸い上げることで、水の空気との接触面積を増加させて水の蒸発を促すことにより、周囲の空間を加湿する自然蒸発式加湿器が知られている。
また、当該自然蒸発式加湿器を小型化するとともに、液体貯留部を有するケースに収納可能として携帯できるようにしたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この携帯可能な自然蒸発式加湿器によれば、未使用時および携帯時には、吸水性を有するシート状の加湿エレメントが折り畳んだ状態で収納され、使用時には、ケースを開放した際にケースの開放部分と他の部分とにそれぞれ一部が接続された加湿エレメントが、ケースの開放により折り畳んだ状態から展開した状態となり、ケース内の水貯留部から吸い上げた水を展開した加湿エレメントから蒸発するようになっている。
このような携帯式の自然蒸発式加湿器によれば、例えば、自宅でも出先でも自分の周囲の空間を加湿することが可能となり、暖房や冷房によって、周囲の空気が乾燥するようなことがあっても加湿により、肌や喉の乾燥を防止することができる。特に、勤め先や出先で、通常の加湿器を自分で勝手に設置したり、備え付けの加湿器の設定を勝手に変更できないような状況でも、携帯型の自然蒸発式加湿器を用いることで、自分の周囲の空間の湿度を高めることができる。
特開2005−321184号公報
ところで、電気を必要としない自分専用の加湿器を勤め先のデスク等の所定の位置で定常的に使用するような場合に、必ずしも携帯する必要はないが、設置場所の制約から小型化する必要がある。
また、携帯可能とする場合には、さらに小型化が必要となる。しかし、小型化することにより加湿が十分に行えない虞が生じてしまう。
例えば、特許文献1の自然蒸発式加湿器では水を給水するために加湿エレメントの比較的広い面積の部分が水に浸かる構成となっており、これにより吸水量を確保している。しかし、加湿エレメントの比較的広い面積の部分が水貯留部の水に浸かるようにするとともに、ケースを開放した使用時に水がこぼれないようにケースの水貯留部を囲む壁の高さを高くすると、加湿エレメントを収容するとともに水貯留部を有するケースのサイズが大きくなってしまい、携帯性が悪化する。
すなわち、加湿能力を高める上では、加湿エレメントのある程度広い面積の部分を水に漬けた状態とすることで、加湿エレメントの水から出ている部分への十分な給水性能を確保する必要がある。また、水を蒸発させる部分の面積も大きくし、十分な蒸発性能を確保する必要がある。そのために、携帯性が損われる虞、すなわち小型化が困難になる虞があり、携帯性(小型化)を優先するか、加湿性能を優先するかの二者択一となる虞がある。また、携帯しないものとしても、十分な加湿性能を得るためには、上述のように十分な給水性能と蒸発性能が必要であり、シート状部材の水に漬かる部分の面積および蒸発する部分の面積を広くすると、小型化が困難になる。したがって、デスク上で大きな面積を占めるような状態となってしまうと、個人用の加湿器として使うことが困難になる。
また、デスク上や身の回りの直ぐ近くで使用する上では、水がこぼれることが問題となり、上述のように水貯留部を囲む壁の高さを高くするなどの配慮が必要であるが、水貯留部からシート状部材が上に突出した状態の配置となると、どうしても転倒による水こぼれが発生する虞を否定できず、設置場所が限定されることになる。
また、比較的長い期間使用すると、どうしても、加湿エレメントが汚れてしまうので、洗浄が必要となるが、上述のようにケースの開閉に連動して加湿エレメントが畳まれたり展開されたりするために、加湿エレメントがケースに接合されているので、例え、加湿エレメントが着脱自在にケースに接合されていても、ケースから加湿エレメントを外したり取り付けたりするのに煩雑な作業を必要とし、洗浄が難しいといった問題がある。
本発明は、上記事情に鑑みて為されたもので、小型でも個人用として十分な加湿性能を持たせることが可能な自然蒸発式加湿器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の自然蒸発式加湿器は、毛細管現象により水を吸い上げ可能な毛細管構造を有するシート状部材を用い、当該シート状部材の一部を貯留された水に漬けることにより、当該シート状部材の水面より上に水を吸い上げて、当該シート状部材から水を自然蒸発させることにより周囲の空間を加湿する自然蒸発式加湿器において、
当該シート状部材の一方の端部側が、複数の折り線に沿って折り畳まれて貯留した水に漬けられることにより、当該シート状部材の前記一方の端部側より上側に配置される部分に水を供給する給水部とされ、
当該一方の端部側より上側が毛細管現象により吸い上げた水を自然蒸発させる加湿部とされ、
当該シート状部材は、前記一方の端部側を支持され、
前記加湿部が膨らんだ状態となるように、前記加湿部には、当該給水部の折り線に連続する曲線状の折り線に沿って緩やかに折り曲げられる折り曲げ部が設けられていることを特徴とする。
請求項1に記載の本発明においては、加湿部に水を供給する給水部と、給水部から給水した水を蒸発させて加湿する加湿部とがシート状部材に設けられているが、水に漬けられる給水部が折り畳まれた状態となっているので、シート状部材の広い面積の部分をコンパクトにして水につけて給水部とすることができる。すなわち、コンパクトな形状でもシート状部材の比較的大きな面積部分を給水部として機能させることができる、これにより給水部に高い給水性能を持たせることができる。
また、給水部に対して加湿部が拡がった形状とされるので、水を蒸発させる加湿部の面積も十分に確保できるとともに、上述のようにコンパクトにされた給水部でも十分な給水量を確保できるので、広い面積の加湿部における水の蒸発量に見合った分の水を供給できる。よって、コンパクトな形状でありながら、個人用として使用する上では、十分な加湿性能を付与することができる。また、蒸発式加湿器を小型化することが可能なので、設置面積が小さくなり、設置可能な場所が増え、設置場所に困るような事態となる虞を低減することができる。
また、全体としては、コンパクトな形状となっているので、簡単に移動可能であり、例えば、建物の中で設置場所を変更することは容易に可能である。また、未使用状態、すなわち、濡れていない状態ならば、例えば、シート状部材を折り畳んで封筒のような平板状の袋等に収納して携帯したり、郵送したりすることが可能である。すなわち、常時携帯するような使用方法はできないが、新たな設置場所に携帯して持っていくことは極めて容易である。また、給水部に水を供給するための水を貯留する容器も水が貯留されていない状態ならば、容易に持ち歩き可能である。したがって、普段カバンに収納してどこでも使えるような使い方は、必ずしも容易ではないが、濡れていない状態ならば、容易に携帯可能であり、例えば、店頭で販売されているものを購入して持ち帰ったり、勤め先に持っていったりすることは極めて容易である。
なお、折り線とは、シート状部材の折り目が形成される部分であるが、例えば、シート状部材を折り線となる線に沿って押圧した状態(押圧により溝を形成した状態)としたり、上記線に沿って薄く削った状態(溝を削って設けた状態)としたり、上記線に沿って折り癖を付けたり、上記線に沿ってミシン目を設けたり、ミシン目の各孔よりも長い複数のスリットを一列に設けたりして、これを折り線とするものとしてもよい。すなわち、折り線に沿って容易に折り目を形成できる状態となっている必要がある。
また、シート状部材の一方の端部側を折り畳んだ状態の給水部としているので、給水部と連続するシート状部材である加湿部も給水部での折り目の影響で、基本的に給水部の折り線に連続する部分で湾曲した状態となる。
また、給水部の折り線に連続する折り線を加湿部に設け、予め加湿部が折れるようにしておくことで、加湿部が大きく広がった状態となるのを防止し、加湿部を比較的コンパクトな状態とできるが、加湿部も折り畳まれた状態で、折り線と折り線との間の隣り合う面同士が接触してしまうような状態では、水の蒸発が阻害されてしまい、水の蒸発量が低減してしまうので、折り線を曲線とすることで、折れた状態となっても、上述のような面同士の接触を防止することができる。また、緩やかに折ることが可能なので、加湿部が拡がって大きな体積を占有するのを防止し、設置場所を確保し易い状態とすることができる。
また、給水部と加湿部との折り線を連続させることで、基本的に給水部を折り畳むだけで、自然に加湿部が緩やかに折れた状態となり、例えば、使用者が自分でシート状部材を折って設置するような使用方式とした場合に容易に使用者が自然蒸発式加湿器を設置することができる。
請求項2に記載の自然蒸発式加湿器は、請求項1に記載の発明において、
前記給水部の折り線が直線状とされ、前記加湿部の曲線状の折り線が前記シート状部材を切断した状態の切れ目で形成されていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明においては、給水部の折り線を直線状とすることで、給水部では折られた部分が膨らんだ状態となることなく、給水部全体を平板的な状態とし、より確実にコンパクトな状態とすることができる。
また、上述の給水部の直線状の折り線に連続する加湿部の曲線状の折り線がシート状部材を切断した状態の切れ目となっているので、給水部を折り線に沿って折り畳むだけで、加湿部の折り線としての切れ目に応力が作用し、加湿部が切れ目に沿って緩やかに折られた状態となり、簡単に自然蒸発式加湿器を組み立てることができる。また、切れ目となった折り線で加湿部が折られた際に、切れ目が多少開いた状態となり、シート状の加湿部を通り抜けるように風が通ることが可能となり、加湿部における空気の蒸発率の向上を図ることができる。これにより、加湿性能を向上することができる。
なお、使用者が上述のように設置する場合などにおいて、店頭での販売での持ち帰り時の形状や、通販等による配送時の形状等を考慮した場合に、加湿部の折り線の一部を給水部の直線状の折り線と連続する直線状の折り線として、シート状部材全体を折り畳んで封筒のような形状の薄い袋に収納可能とすることが好ましく、加湿部の折り線の一部が直線状となっているものを含んでもよい。
また、切れ目は、加湿部側の端部の側縁まで至らずに、スリット状となっていることが好ましい。
また、加湿部の折り線において給水部の折り線と連続して接続される部分は、上述の切れ目以外の折り線となった状態で、給水部の折り線から少し離れたところから切れ目となっていてもよい。
請求項3に記載の自然蒸発式加湿器は、請求項1または請求項2に記載の発明において、前記シート状部材の加湿部には、他方の端部側の側縁から前記一方の端部側に向かう複数の切欠部および/または切り込みが形成されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明においては、切欠部や切り込みにより、加湿部のシート状部材が離れた状態となることで、シート状の加湿部を風が通過することが可能となり、加湿部における蒸発率の向上を図ることができるとともに、加湿部の下から上に向かって膨らんだ形状を上述の曲線状の折り線と、切り込みや切欠部の形状や数や配置により多彩なものとすることができ、デザインの自由度を向上することができる。また、花束やブーケ状のデザインとする際に切欠部や切り込みの形状により、葉や花びら等の形状とすることが可能となり、よりデザイン上の企画の作成を容易とすることができる。
請求項4に記載の自然蒸発式加湿器は、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の発明において、前記シート状部材が、当該シート状部材の中心部分に対して、当該シート状部材の左右側縁がそれぞれにおおよそ放射状に外側へ向かって形成されることにより、当該中心部分側から離れるにつれて拡がる形状に形成され、
当該シート状部材の前記一方の端部側である前記中心部分側の端部が前記放射方向におおよそ沿った前記複数の折り線に沿って折り畳まれており、
当該シート状部材は、前記一方の端部側である前記給水部もしくは当該給水部近傍を支持され、かつ水に濡れた状態で加湿部が自立可能な硬さを有していることを特徴とする。
請求項4に記載の発明においては、シート状部材が中心部分側から離れるにつれて拡がる形状に形成されているので、中心部分側である給水部に対して加湿部がさらに拡がった形状とすることができる。したがって、コンパクトな形状でありながら、水を蒸発させる加湿部の面積をさらに十分に確保することができる。
また、シート部材の中心部分とは、放射状に拡がるシート状部材の放射方向の中心部分であるとともに、放射方向におおよそ沿って形成される折り線の前記放射方向の中心部分であり、必ずしもシート状部材の形状上の中心や重心等を指すものではないが、形状上の中心や重心もしくはその近傍を含むものであってもよい。また、シート状部材の中心部分には、シート状部材が存在しなくてもよい。例えば、扇の骨組みを除く紙の部分だけを放射状に広がる扇形とした場合に、前記放射の中心部分には基本的に扇の紙が存在せず、シート状部材はこのように放射の中心部分に部材が存在しない形状であってもよい。
請求項5に記載の自然蒸発式加湿器は、請求項4に記載の発明において、前記シート状部材が、前記中心部分がくり貫かれた形状で、かつ、前記中心部分から放射状に略全周もしくは全周の一部となる方向に広がる形状に形成されていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明においては、シート状部材の形状が上述の中心部分がくり貫かれた状態で放射状に拡がっているので、加湿部として大きな面積を確保して加湿性能を向上することができる。また、全周に近い方が加湿部の面積を確保する上で好ましいとともに、例えば、加湿部の形状を下側から上側に向かうにつれて膨らんだ状態の形状とすることができ、例えば、花束状の形状や、ブーケ状の形状とすることが可能となり、デザイン上の好ましい形状とすることができる。なお、シート状部材が中心に対して全周に渡って広がる形状となっている場合でも、左右の側縁が存在するので、シート状部材の中心部分に単に孔を形成した形状ではなく、一箇所に外周の側縁から中心部分の孔に至る切り込みもしくは切欠部が存在する。
請求項6に記載の自然蒸発式加湿器は、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の発明において、
前記給水部が漬けられる水が貯留される水貯留容器を有し、当該水貯留容器は、上方が開口した容器本体と、容器本体上部に着脱自在に嵌合して前記開口を閉塞する蓋とを備え、当該蓋には、前記シート状部材の折り畳まれた給水部が挿入されるスリット状の開口が形成され、
当該開口に給水部が挿入された状態で開口の多くの部分が閉塞された状態とされるとともに、折り畳まれた状態から広がろうとする給水部により開口を押し広げる方向へ作用する付勢力によって、前記給水部に前記蓋の開口に対する引き抜き抵抗が生じていることを特徴とする。
請求項6に記載の発明においては、給水部が漬けられる水を貯留する容器に蓋が嵌合し、かつ、当該蓋のスリット状の開口に給水部が差し込まれた状態となっているので、万が一、シート状部材と給水容器とを転倒させた場合でも、蓋のスリット状の開口からだけ水が漏れる状態となり、水の流出が制限されるとともに、スリット状の開口に給水部が挿入されていることで、水の流出がさらに制限されることになる。
したがって、転倒させても水がこぼれないか、こぼれても僅かな水がこぼれるだけとなり、設置場所の自由度を向上することができる。
また、開口に挿入された給水部には、折り畳まれた給水部が開く方向に力が作用するので、スリット状の開口に挿入された給水部に引き抜き抵抗が作用し、シート状部材が容器から簡単に外れた状態となるのを防止できる。また、上述のように容器とシート状部材とが転倒した場合に、給水部がスリット状の開口から外れるこがなく、開口が給水部に塞がれた状態を保持し、水の流出量を大きく制限した状態となる。
また、給水部がスリット状の開口に支持された状態でも、容器を押えてシート状部材1を引き抜くことにより、容易に容器からシート状部材1を取り外して、洗浄することが可能となり、シート状部材が汚れてもこれを容易に洗浄することが可能となる。
請求項7に記載の自然蒸発式加湿器は、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の発明において、
前記給水部が、スリット状の孔を有する折り畳み保持部材の当該孔に挿入されて折り畳んだ状態に保持されて、水が貯留されるとともに上方が開口した容器内に入れられていることを特徴とする。
請求項7に記載の発明においては、スリット状の孔を有する折り畳み保持部材の当該孔に給水部を挿入することで、折り畳まれた状態の給水部が広がってしまうのを防止することができる。また、前記保持部材の比重を水より大きなものとすれば、保持部材が錘となって、加湿部を安定して立たせた状態とすることができる。
また、請求項6に記載のような専用の水を貯留する容器を使用しなくても、給水部を折り畳んだ状態に保持できるので、水を貯留する容器を自由に選択可能となる。但し、専用の容器のような水こぼれ防止効果が望めないので、設置場所の自由度が減少する代わりに、容器の選択が自由となる。
また、折り畳み保持部材を付けたままシート状部材を洗浄することが可能となる。
本発明によれば、自然蒸発式加湿器を、十分に小型でかつ十分な給水性能とそれに伴なう十分な加湿性能を有するものとすることができ、自然蒸発式加湿器の使い勝手を向上することができる。
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照しつつ説明する。
図1は本発明の実施の形態に係る自然蒸発式加湿器の展開した状態のシート状部材を示す平面図、図2は自然蒸発式加湿器を示す斜視図、図3はシート状部材の折り方を説明するための図、図4は前記自然蒸発式加湿器の変形例を示す斜視図、図5はさらに別の変形例として折り畳み保持部材を取り付ける状態を示す斜視図、図6は上述の折り畳み保持部材を用いた自然蒸発式加湿器を示す斜視図である。
図2に示すように、この例の自然蒸発式加湿器は、毛細管現象により水を吸い上げ可能な毛細管構造を有するシート状部材1と、当該シート状部材1に吸水されて蒸発させられる水を貯留した容器20とを有するものである。但し、容器20は、基本的に水が貯留できて、シート状部材1の後述の給水部2が貯留された水に漬けられる状態となっていれば使用可能であり、シート状部材1単独でも流通可能なものであり、シート状部材1を自然蒸発式加湿器と見なしてもよい。
シート状部材1は、この例において、図1に示すように当該シート状部材1の範囲外となる仮想の中心部分8に対して、当該シート状部材1の左右側縁9,10がそれぞれにおおよそ放射状に外側に向かって形成されることにより、当該中心部分8側から離れるにつれて拡がる形状に形成されている。
すなわち、シート状部材1が、当該シート状部材1の中心部分8がくり貫かれた形状であり、くり貫かれた中心部分8から放射状に略全周もしくは全周の一部となる方向に広がる形状に形成されていることになる。なお、この例では、図1に示すように、シート状部材1が全周ではないが、全周に近い状態で放射状に拡がった形状となっている。
また、シート状部材1は、基本的に不織布製のものであるが、例えば、紙であってもよく、また、織られた布地であってもよいが、図2に示すように使用時の形態で、下端部(後述の給水部2もしくは加湿部3の給水部2の近傍)を支持した状態で、自立可能な硬さを有するものである必要がある。また、上述のように毛細管構造を有する必要がある。この例の不織布は、例えば、抗菌、抗カビ性能を有するものとなっているが、例えば、金属微粒子等の無機系や、有機系の抗菌・抗カビ剤等が含有された素材により形成されている。
また、シート状部材1は、縦横の細かな格子状の肉厚部と、格子の間となる肉厚部より薄い肉薄部とから構成されることにより、表面に凹凸のある形状となっている。これにより、表面積が増加し、蒸発率を高めることができる。特に、肉薄部により体積当たりの蒸発率を高めることができ、かつ、格子状の肉厚部により、シート状部材1全体を薄くしても上述のように自立可能な硬さを確保することができる。
そして、このシート状部材1を折り畳むことで、自然蒸発式加湿器が形成されることになる。そして、シート状部材1は、一方の端部側である中心部分8側の端部が、上記放射方向におおよそ沿った複数の折り線4に沿って折り畳まれて貯留した水に漬けられることにより、当該シート状部材1の一方の端部より上側に配置される部分(後述の加湿部3)に水を供給する給水部2とされる。なお、中心側端部とは、上述の中心部分8のくり貫かれた状態で、くり貫かれた部分の周囲となる。
くり貫かれた中心部分8の周囲となる端部には、例えば、中心部分8から放射方向に沿うとともに、それぞれ周方向に沿って互いに間隔をあけた折り線4が十数本から数十本設けられている。これらの折り線4は、例えば、直ぐに折れるように形成されたもので、この例では、短いスリットが一列に複数形成された形状、すなわち破線状の形状となっており、図1および図3においては、そのまま破線として図示されている。
なお、折り線4は、破線状のスリットに限定されるものではなく、その部分を直ぐに折れる状態となっていれば、予め折癖を付けたものや、溝状の構造を設けたものや、孔を一列に設けたミシン目であってもよい。
そして、給水部2となるシート状部材1の中心側端部の折り線4は、全て直線状となっているとともに、上述のようにくり貫かれた状態の中心部分8から放射状に複数設けられている。なお、互いに間隔をあけた各折り線4は、1点の中心に対して半径方向となるものではなく、全ての折り線4の中心側への延長線は、必ずしも略1点で交わる状態とはなっていない。
なお、各折り線4を中心となる一点に対して半径に沿ったものとしてもよいが、この例では、人工物でありながら、自然な印象を与えるために、敢えて、各折り線4の延長線が一点に集中する方向とならず、それぞれが、例えば、一点に対する半径からずれた状態となっている。
なお、折り線4の延長線のうちの一部が一点に対する半径方向となって(同じ点を通過し)、残りの折り線4の延長線が上記一点の近傍を通過するが上記一点上を通過しないものとしてもよい。
また、隣り合う折り線4同士の間隔も、各折り線4で均等とはなっておらず、各折り線4の間隔が異なるものとなっている。なお、折り線4同士の全ての間隔のうちの一部の間隔が等しくなっていてもよいが、この例では、各折り線4が放射状に配置されるが、必ずしも中心となる1点を全ての折り線4の延長線が通るわけではないので、同じ条件で各折り線4の間隔を測ることができない。
いずれにしろ、各折り線4は、その方向や間隔にずれがあるものの、中心部分8に対して放射状に配置されるとともに、それぞれが互いに間隔を置いて配置されている。
また、各折り線4の長さも互いに異なるものとなっているが、一部の折り線4の長さが同じとなっていてもよい。また、折り線4の外周側の端が、一つの円上に配置されることもない。これらは、上述のように人工物なのに自然の造詣に見えるようにわざとずらされたものである。以上のことから、シート状部材1における給水部2と加湿部3との境界も明確なものではなく、折り線4同士の間の面で、折り線4で折ることにより、隣接する面と面がほぼ当接可能となっているところが給水部2であり、それより上、すなわち、隣接する面同士が離れている部分があるところから上が加湿部3となる。
また、給水部2の全てが水に漬けられなくてもよく、少なくとも給水部2の下側の一部が水に漬けられればよい。
そして、給水部2を折り畳む際には、上述の破線状のスリットから形成される折り線2がシート状部材1の一方の面から見て山折と谷折とが交互に繰り返されるように折られる。すなわち、一つの折り線4を山折にした場合、その隣の折り線4を谷折とし、さらに谷折とされた折り線4の隣の折り線4を山折とする。なお、図3において、丸に山と書かれた折り線4が山折で折られ、丸に谷と書かれた折り線4が谷折とされる。
これにより、折り線4を山折と谷折とを繰り返して給水部2を折り畳むことにより、給水部2は薄い板状となるが、その左右側縁は、上述のように折り線4の配置が規則的でなく不規則になっているので、折り目が揃った状態となっておらず、出っ張っている部分と引っ込んでいる部分とがある。
また、上述のシート状部材1の中心部分8のくり貫き側となる部分が給水部2の下端となるが、上記くり貫き部分は、円や正多角形といった形状ではないが、くり貫き部分側のシート状部材1の側縁では、基本的に各折り線4のくり貫き部分側端部同士の間がほぼ直線となっているとともに、シート状部材1の中心部分8側端部を上述のように折って給水部2を形成した際に、中心部分8側の側縁の各折り線4の端部間の幅は異なるが、上下位置は、略一致するように形成されている。
これにより、給水部2を水に漬けた際に、各折り線4間の下端が上下にあまりずれていないことで、一部が水面から出てしまって吸水しない状態となるのを防止するようになっている。そして、上述のように給水部2を十数本から数十本の折り線4で谷折と山折とを繰り返して折り畳むことにより、給水部2を極めてコンパクトなものとできるとともに、さらに、シート状部材1の比較的広い面積を給水部2として水に漬けることができる。
この際に、給水部2がコンパクトでも実際には広い面積を有することで、さらに広い面積を有する加湿部3に対して十分に水を供給する給水性能を持たせることができる。
また、給水部2がコンパクトとなることで、給水部2が漬けられる水を貯留する容器20の開口面積を小さなものとすることができるので、容器20もコンパクトなものとすることができる。
そして、シート状部材1において給水部2の外側となる加湿部3には、給水部2の折り線4に繋がる折り線5が曲線状に設けられている。ここで、折り線5は、一続きのスリット状の切れ目となっており、実際に折り線5上で紙が連続した状態となっておらず、連続した紙が折られた状態とはならないが、この折り線5の位置で、紙の方向が折った場合と同様に大きく変化するものとなっており、外見上は折れた状態となっており、この切れ目からなる部分を折り線5とし、この折り線5およびその周囲の部分を紙が緩やかに折り曲げられた折り曲げ部とする。なお、折り線5は、加湿部3の外周側の側縁11(外縁)までは至っておらず、折り線5の外縁側は切れていない状態となっている。また、折り線5は、一つのスリット状の切れ目に限定されるものではなく、一つの線(曲線)上に一列に形成された複数のスリットであってもよいし、ミシン目であってもよいし、溝であってもよい。
ここで、折り線5が曲線状となっているので、給水部2の直線状の折り線4を折った際に、給水部2は完全に折り畳んだ状態とすることができるが、加湿部の折り線5では、折り線5を挟むように配置される2つの面が折り線で180度折れて互いに当接するような状態とはならず、緩やかに折られた状態(例えば、160度以下)となる。
また、給水部2の折り線4でシート状部材1を折ることにより、加湿部3では、切れ目である折り線5で自然に折られた状態となる。
なお、各折り線5の湾曲状態や長さや湾曲部の凸となる方向は、それぞれ任意に決定することができ、各折り線5毎に曲率半径が異なる円弧状としてもよい。この際もそれぞれ異なる湾曲状態や長さとすることで、人工物でありながら、自然な造形とすることができる。
また、給水部2の全ての折り線4に、折り線5となる切れ目が設けられているわけではなく、一部の折り線4には、折り線5が設けられることなく、後述の切欠部6が配置され、切欠部6側の側縁まで折り線4(図1および図3において、符号4aで示す)となっているものがある。この場合に折り線4aは、中心部分8側の側縁から外周側の側縁11まで直線状に設けられていることになる。
したがって、この部分では、シート状部材1全体が直線で折れることなる。
また、このような曲線状の折り線5と接続されていない折り線4aは、例えば、一枚のシート状部材1に対して4本程度(例えば、3本から6本程度)設けられている。
ここで、シート状部材1を輸送、販売、郵送等する場合に、封筒状の平面的な袋に入れられた状態とするが、この際にシート状部材1を折り線4aでおることにより、折り目が直線状となっているので、給水部2だけではなく、シート状部材1全体を平面的に折り畳んだ状態とすることができ、袋に入れられるシート状部材1の面積を大きく減少させることができ、かつ、折り畳んでも膨らんだ状態とならず厚みも薄くでき、取り扱いに便利なサイズとすることができる。また、折り線4aには、他の折り線4と容易に視認して識別可能とする小さい丸孔4bがあけられている。
また、複数回折った状態とすることで、シート状部材1の全体の強度を高めることができ、袋に入れられたシート状部材1が意図しない部分で折り曲げられたりするのを防止することができる。また、上述のようにある程度小さくすることで、店頭に展示し易いサイズとすることができる。
シート状部材1の加湿部3となる部分には、中心部分8の反対となる外周側の側縁11から中心部分8側に向かう複数の切欠部6および/または切り込み7が形成されている。この例では、切欠部6と切り込み7との両方が形成されている。
また、この例では、シート状部材1から構成される自然蒸発式加湿部(容器20を含まない)をブーケに見立てたデザインとしている。
そして、加湿部3に外縁側から中心部分8側に向かって切欠部6や切り込み7を設けることにより、加湿部3の切欠部6や切り込み7の間となる部分の形状を葉や花びらに見立てられる形状とすることができ、ブーケ状(一般的な花束も含む)のデザインとすることができる。なお、ブーケ状のデザインにかかわらず、上述の切り込み7や切欠部6の形状により、様々な形状とすることができ、例えば、炎を表すような形状や、水しぶきを表すような形状とすることも可能であり、さらにより具体的な形状(例えば、動物、乗り物、顔等)を取り入れることも可能である。
なお、ここで、切欠部6は、面としてシート状部材1を切り取った形状であり、切り込み7は線として切断した状態である。また、切欠部6および切り込み7は、湾曲した形状となっていることが好ましい。
また、これらの切欠部6、切り込み7と、上述の折り線5としての切れ目とのそれぞれの部分では、シート状部材1を通り抜けるように風(空気)が通過可能となり、これにより、加湿部3における蒸発率の向上を図ることができる。
なお、切欠部6によってシート状部材1の面積が減少することになるが、面積が減少する場合には、シート状部材1の放射状に拡がる部分をなるべく全周に近づけるようにするか、加湿部3の高さを高くすることで、面積を増加させることができる。
そして、上述のようにシート状部材1の給水部2を折り線4で折ると、自然に折り線5で加湿部3が折られることにより、図2に示すような形状となる。ここで、単に給水部2を折り畳んだだけでは、手を離すと開いてしまうので、この例では、容器20を用いて、給水部2を折り畳んだ状態に保持して、水に漬けるようになっている。
容器20は、例えば、上側が開口した四角箱状の容器本体21と、容器本体21の上部に着脱自在に嵌合して、容器本体21の開口を閉塞する蓋22とを有する。上部が開口した四角箱状の容器本体21は、例えば、透明な樹脂製で、内部に注水されて貯留される水の量を外部から確認可能となっている。
蓋22は、下方が開口した薄い箱状(上下高さが低い箱状)の部材であり、下方の開口が、容器本体21の上部の開口部分に嵌合して、容器本体21の開口を閉塞するようになっている。また、比較的きつく嵌合するようになっており、容器20が転倒しても容器本体21から蓋22が外れないようになっているとともに。容器本体21と蓋22との嵌合部分からの水漏れがほとんどないようになっている。なお、容器本体21に対して蓋22は、基本的に着脱自在だが、接着等により容器本体21に蓋22を固定した状態としてもよい。この際に、注水は、蓋22の後述の開口23から行うことになる。
そして、蓋22の上面を構成する部材には、左右に長いスリット状の開口23が設けられている。当該スリット状の開口23は、上述のようにシート状部材1の給水部2の折り線4を交互に山折および谷折して折り畳んだ状態とした後に、この給水部2を挿入可能な厚みとなっている。そして、折り畳んだ給水部2を開口23に挿入して手を離すと、給水部2が僅かに拡がってスリットの左右側縁部に当接した状態となり、この状態で給水部2が容器本体21の底に達していなくても、蓋22の開口23に支持された状態となる。なお、安定した状態とするには、給水部2の下端が容器本体21の底に当接するまで、開口23に給水部2を挿入することが好ましい。
そして、折り畳まれた状態の給水部2が圧縮された状態から拡がる方向に弾性力が作用し、この弾性力(付勢力)により蓋22の開口23の左右の側縁との間に摩擦力が生じ、シート状部材1の給水部2が蓋22を有する容器20に支持された状態となる。
また、上述の摩擦力により給水部2は蓋22に対して引き抜き抵抗が生じており、例えば、加湿部3が倒れるように移動して、給水部2が開口23から抜けたりしないようになっている。また、シート状部材1は、給水部2もしくはその近傍の加湿部3が支持されて加湿部3が立った状態となった際に、水を吸い上げて濡れた状態となっても、自立した状態を維持する硬さを有するものとなっている。なお、上述のように給水部2と加湿部3の境目は明確ではなく、実質的に加湿部3の下端部、すなわち、給水部2の直ぐ上の部分がスリット状の開口23の高さ位置となってもよい。
また、給水部2の上端部の高さ位置が開口23の高さ位置になっている場合には、給水部2の全体が容器20内に注水された水に漬かった状態とならず、給水部2の上部は、水面よりも上となる。
また、開口23に給水部2を挿入した状態では、開口23の一部が給水部2に閉塞された状態となり、開口23の実際に開口している部分が僅かなものとなり、万が一、容器20とシート状部材1とが一緒に転倒するような事態となっても、上述の引き抜き抵抗によりシート状部材1の給水部が開口23に挿入された状態維持し、これにより、開口23の一部が閉塞した状態で維持されることにより、開口23からの水漏れを抑制し、僅かに水が漏れるようなことがあっても、自然蒸発式加湿器が設置された場所の上面を水浸しにしてしまうようなことを防止することができる。
また、倒れた状態で、開口23に容器20内に注水された水の水面の高さが達した状態でも、開口23からの水の流出速度が抑制されているので、なるべく早く自然蒸発式加湿器を元の状態に戻すことで、ほとんど水が漏出しない状態とすることが可能となる。したがって、設置場所の制限を緩和することができ、比較的多くの場所に設置可能である。なお、多少の水の漏出が生じる虞があるので、水に濡れると問題が生じるようなもの(例えば、重要書類や、防水性が全く無い電気製品等)からは、離すことが好ましい。
図4は、自然蒸発式加湿器の容器20の変形例を示すものであって、図4のシート状部材1は、上述の例のシート状部材1と全く同様のものであり、説明を省略する。図4の容器30は、その形状を、この例の容器20が四角箱状だったのに対して、円筒状に変えたものであり、容器本体31および蓋32の形状が円筒状となっている以外は、図2の容器20と同様の構成となっており、蓋32のスリット状の開口33も、この例のスリット状の開口23と同様のものとなっている。
図4に示す変形例の容器30は、飲用の缶やペットボトルと略同じ直径を有するものであり、例えば、自動車等に設けられたカップホルダ70に安定して収容可能なサイズとなっている。したがって、変形例の自然蒸発式加湿器は、カップホルダ70を有する自動車に容易に搭載可能となっている。すなわち、特に特別な取り付け装置がなくても、カップホルダ70があれば、この変形例の自然蒸発式加湿器を車に設置することができる。なお、基本的に容器30の形状が円筒状となっただけであり、自動車ではなくて、通常の建築物内においては、上述の例の容器20を有する自動蒸発式加湿器と同様に用いることができる。
図5に示すのは、上記例と同様のシート状部材1からなる自然蒸発式加湿器であるが、専用の容器20、30を用いないものとなっている。なお、専用の容器20,30では、その蓋22,32に開口23,33があり、当該開口23,33にシート状部材1の折り畳まれた給水部2を挿入することで、給水部2を折り畳まれた状態に保持することが可能となる。したがって、開口23,33がない通常の水を貯留可能な各種容器では、シート状部材1単独で、自動蒸発式加湿器として使用することが困難であるが、上述の容器20,30の開口23,33と同様の形状のスリット43を有する折り畳み保持部材40を使用することで、給水部2を折り畳んだ状態に保持することができる。
折り畳み保持部材40は、スリット43、すなわち、孔を有する環状の部材であるが、円環状ではなく、スリット43の形状に対応して細長い環状の部材となっている。
したがって、図6に示すように上側が開口しただけの一般的な容器50として、例えば、コップや椀(碗)等の各種の食器、各種花瓶や壷など、水を貯留可能な容器50ならば使用可能であり、容器を選ばないものとすることができる。したがって、この場合に、シート状部材1と折り畳み保持部材40とをセットで使用すれば、容器20,30を用いる必要がなくなる。
ただし、倒した時にこぼれる水の量を少なくするためには、容器20,30を用いることが好ましい。すなわち、折り畳み保持部材40を用いることで、使用可能な容器50の種類が大きく増えることになるが、容器50によっては、倒れると多くの水を流出するものがあり、比較的多くの水がこぼれても問題が発生しない場所に設置することが好ましい。なお、上記例では、シート状部材1を容器20,30から引き抜くことで、シート状部材1を洗浄可能な状態とすることができ、この例では、シート状部材1を容器50から出すだけで洗浄可能となる。なお、シート状部材1を容器50から出し、さらに折り畳み保持部材40を取り外してから洗浄するものとしてもよい。以上のことから、シート状部材1が汚れても容易に洗浄可能である。
以上のような自然蒸発式加湿器によれば、給水部2が折り畳まれた状態となっているので、シート状部材の比較的広い面積の部分を折り畳んでコンパクトにした状態で多くの水を加湿部3に給水可能とすることができる。したがって、加湿部3の面積を大きくしても十分な量の水を給水することができる。また、加湿部3を大きな面積としても、加湿部3も緩やかに複数箇所で折られた状態となるので、その占有空間を比較的小さなものとしつつ、十分に水を蒸発させることができ、高い加湿性能を持たせることができる。
本発明の実施の形態の自然蒸発式加湿器となるシート状部材を示す平面図である。 本発明の実施の形態の自然蒸発式加湿器の使用例の一例を示す斜視図である。 本発明の実施の形態の自然蒸発式加湿器の使用方法を説明するためのシート状部材を示す斜視図である。 本発明の実施の形態の自然蒸発式加湿器の別の使用例を示す斜視図である。 本発明の実施の形態の自然蒸発式加湿器のさらに別の使用例を説明するためのシート状部材と折り畳み保持部材を示す斜視図である。 本発明の実施の形態の自然蒸発式加湿器の図5の使用例を示す斜視図である。
符号の説明
1 シート状部材
2 給水部
3 加湿部
4 折り線
5 折り線(切れ目、折り曲げ部)
6 切欠部
7 切り込み
8 中心部分
9 左の側縁
10 右の側縁
11 外周側の側縁
20 容器
21 容器本体
22 蓋
23 開口
30 容器
31 容器本体
32 蓋
33 開口
40 折り畳み保持部材

Claims (7)

  1. 毛細管現象により水を吸い上げ可能な毛細管構造を有するシート状部材を用い、当該シート状部材の一部を貯留された水に漬けることにより、当該シート状部材の水面より上に水を吸い上げて、当該シート状部材から水を自然蒸発させることにより周囲の空間を加湿する自然蒸発式加湿器において、
    当該シート状部材の一方の端部側が、複数の折り線に沿って折り畳まれて貯留した水に漬けられることにより、当該シート状部材の前記一方の端部側より上側に配置される部分に水を供給する給水部とされ、
    当該一方の端部側より上側が毛細管現象により吸い上げた水を自然蒸発させる加湿部とされ、
    当該シート状部材は、前記一方の端部側を支持され、前記加湿部が膨らんだ状態となるように、前記加湿部には、当該給水部の折り線に連続する曲線状の折り線に沿って緩やかに折り曲げられる折り曲げ部が設けられていることを特徴とする自然蒸発式加湿器。
  2. 前記給水部の折り線が直線状とされ、前記加湿部の曲線状の折り線が前記シート状部材を切断した状態の切れ目で形成されていることを特徴とする請求項1に記載の自然蒸発式加湿器。
  3. 前記シート状部材の加湿部には、他方の端部側の側縁から前記一方の端部側に向かう複数の切欠部および/または切り込みが形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の自然蒸発式加湿器。
  4. 前記シート状部材は、当該シート状部材の中心部分に対して、当該シート状部材の左右側縁がそれぞれにおおよそ放射状に外側へ向かって形成されることにより、当該中心部分側から離れるにつれて拡がる形状に形成され、
    当該シート状部材の前記一方の端部側である前記中心部分側の端部が前記放射方向におおよそ沿った前記複数の折り線に沿って折り畳まれており、当該シート状部材は、前記一方の端部側である前記給水部もしくは当該給水部近傍を支持され、かつ水に濡れた状態で加湿部が自立可能な硬さを有していることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の自然蒸発式加湿器。
  5. 前記シート状部材が、前記中心部分がくり貫かれた形状で、かつ、前記中心部分から放射状に略全周もしくは全周の一部となる方向に広がる形状に形成されていることを特徴とする請求項4に記載の自然蒸発式加湿器。
  6. 前記給水部が漬けられる水が貯留される水貯留容器を有し、当該水貯留容器は、上方が開口した容器本体と、容器本体上部に着脱自在に嵌合して前記開口を閉塞する蓋とを備え、当該蓋には、前記シート状部材の折り畳まれた給水部が挿入されるスリット状の開口が形成され、
    当該開口に給水部が挿入された状態で開口の多くの部分が閉塞された状態とされるとともに、折り畳まれた状態から広がろうとする給水部により開口を押し広げる方向へ作用する付勢力によって、前記給水部に前記蓋の開口に対する引き抜き抵抗が生じていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の自然蒸発式加湿器。
  7. 前記給水部が、スリット状の孔を有する折り畳み保持部材の当該孔に挿入されて折り畳んだ状態に保持されて、水が貯留されるとともに上方が開口した容器内に入れられていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の自然蒸発式加湿器。
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