JPWO2010032387A1 - 高負荷伝動用vベルト - Google Patents

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Abstract

ベルト長さ方向に延びるように環状に形成された張力帯と、張力帯にベルト長さ方向に沿って互いに並ぶように取り付けられた複数のブロックとを備え、各ブロックが、ブロック本体を補強する補強部材と、補強部材の少なくとも一部を覆うように設けられてVプーリの溝面に接触する樹脂製の接触部とを有し、接触部は、補強部材の被覆厚さがベルト内側に向かって大きくなるように形成されている。

Description

本発明は、高負荷伝動用Vベルトに関するものである。
高負荷伝動用Vベルトは、従来から、例えば溝間隔が可変の可変プーリを含む複数のVプーリに巻き掛けられて自動車等のベルト式無段変速機に使用されている。この高負荷伝動用Vベルトは、各プーリの溝面からの側圧を各ブロックで受けてそれら各プーリと各ブロックとの間で動力授受を行うと共に、各張力帯によって動力伝達を行うように構成されている(例えば、特許文献1参照)。
図11は、従来の高負荷伝動用Vベルト100を概略的に示す横断面図である。
高負荷伝動用Vベルト100は、図11に示すように、ベルト長さ方向に互いに平行に延びるように環状に形成された一対の張力帯101と、その一対の張力帯101に対して全長に亘って所定ピッチで互いに並ぶように複数取り付けられたブロック102とを備えている。
各ブロック102は、両側部にベルト幅方向の外側に開放された切り欠き溝状の一対の嵌合部103を有し、これら各嵌合部103に張力帯101がそれぞれ嵌合されている。これら各ブロック102は、プーリから受ける比較的大きな側圧に耐えることが可能なように、基幹部分に金属製の補強部材104が埋設され、この補強部材104がフェノール系複合樹脂等の樹脂で被覆されて構成されており、プーリの溝面に接触する接触部105が均一な厚さの樹脂で構成されている。
特許第3044212号公報
図12は、走行中における従来の高負荷伝動用Vベルト100を概略的に示す横断面図である。
高負荷伝動用Vベルト100は、図12に示すように、走行中において、特に変速するためにVプーリの溝間隔が狭められたときに、各ブロック102にプーリ106からの側圧が加わることにより、接触部105がベルト外側に撓むように変形しやすい。ここで、図12中の2点鎖線は、接触部105が撓んでいない状態のブロック102を示している。また、図12中の曲線107は接触部105がプーリ106から受ける側圧の分布を示し、この曲線107がプーリ106の溝面に垂直方向に離れている程にその部分での側圧が大きくなっていることを示している。このように、接触部105がベルト外側に撓むことにより、プーリ106から接触部105が受ける側圧がベルト内側に向かって大きくなるため、上述のように接触部105が均一な厚さの樹脂によって構成されている場合には、接触部105が受ける側圧がベルト内側で局部的に大きくなりやすい。このため、プーリ106からの局部的に大きな側圧により接触部105が破壊されてブロック102が破損しやすい問題がある。
本発明は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、各ブロックにおけるVプーリに接触する接触部の破損を抑制することにある。
上記の目的を達成するために、この発明では、各ブロックを補強する補強部材の少なくとも一部を覆うように設けられてVプーリの溝面に接触する樹脂製の接触部を、補強部材の被覆厚さがベルト内側に向かって大きくなるように形成するようにした。
具体的に、本発明に係る高負荷伝動用Vベルトは、ベルト長さ方向に延びるように環状に形成された張力帯と、上記張力帯にベルト長さ方向に沿って互いに並ぶように取り付けられた複数のブロックとを備え、上記各ブロックが、ブロック本体を補強する補強部材と、該補強部材の少なくとも一部を覆うように設けられてVプーリの溝面に接触する樹脂製の接触部とを有する高負荷伝動用Vベルトであって、上記接触部は、上記補強部材の被覆厚さがベルト内側に向かって大きくなるように形成されていることを特徴とする。
上記構成の高負荷伝動用Vベルトにおいて、上記張力帯が互いに平行に延びるように一対に設けられ、上記補強部材は、上記一対の張力帯を挟むように設けられた一対のビーム部と、上記一対の張力帯の間に設けられて上記一対のビーム部を互いに連結するピラー部とで構成され、上記一対のビーム部の少なくとも一方に設けられた上記接触部の被覆厚さがベルト内側に向かって大きくなっていてもよい。
そして、上記一対のビーム部の双方に設けられた上記接触部の被覆厚さがベルト内側に向かって大きくなっていることが好ましい。
また、上記接触部における上記Vプーリの溝面に接触する接触面と上記補強部材における上記接触部が設けられた側面とがなす角度は、8度以上且つ20度以下であることが好ましい。
−作用−
次に、本発明の作用について説明する。
本発明に係る高負荷伝動用Vベルトによると、各ブロックを補強する補強部材の少なくとも一部を覆うように設けられてVプーリの溝面に接触する樹脂製の接触部は、補強部材の被覆厚さがベルト内側に向かって大きくなるように形成されている。そのことにより、接触部自体におけるVプーリからの側圧に対する緩衝性がベルト内側に向かって高くなり、ベルト走行中において接触部がベルト外側に撓むように変形したとしても、Vプーリから接触部が受ける側圧がベルト内側に向かう程に大きく分散されるため、ベルト内側において接触部が受ける側圧が局部的に大きくなることが抑制される。したがって、各ブロックにおける接触部の破損が抑制される。
さらに、Vプーリから接触部が受ける側圧の分散に伴い、Vプーリから接触部が受ける剪断力も分散されてベルト内側で局部的に大きくなることが抑制されることにより、接触部におけるベルト内側での局部的な摩耗の促進が抑制され、接触部の耐摩耗寿命が向上する。
例えば、張力帯が互いに平行に延びるように一対に設けられ、補強部材が、一対の張力帯を挟むように設けられた一対のビーム部と、一対の張力帯の間に設けられて一対のビーム部を互いに連結するピラー部とで構成され、一対のビーム部の少なくとも一方に設けられた接触部の被覆厚さがベルト内側に向かって大きくなっている場合にも、その被覆厚さがベルト内側に向かって大きくなっている接触部において、本発明の作用効果が具体的に奏される。
特に、一対のビーム部の双方に設けられた接触部の被覆厚さがベルト内側に向かって大きくなっている場合には、一対のビーム部の双方に設けられた接触部の破損が抑制されるため、一対のビーム部の一方に設けられた接触部のみの被覆厚さがベルト内側に向かって大きくなっている場合に対して、各ブロックの破損がより抑制される。
ところで、接触部におけるVプーリの溝面に接触する接触面と補強部材における接触部が設けられた側面とがなす角度が8度よりも小さい場合には、ベルト内側に向かって接触部の緩衝性が良好に高められ難く、Vプーリから接触部が受ける側圧が十分に分散され難い。このため、ブロックの側圧強度が十分に高められ難い。一方、その接触部の接触面と補強部材の側面とがなす角度が20度よりも大きい場合には、接触部の機械的強度がベルト内側で比較的低くなるため、高負荷条件下のベルト走行でのブロックの耐久強度が比較的大きく低下し、ベルト走行中において、特にベルト走行開始時や低速なベルト走行中等のように極度的な高負荷がブロックに加わったときに、接触面に作用するVプーリからの剪断力によって接触部がベルト内側で早期に破断する虞が高くなる。すなわち、高負荷条件下の走行でのベルト自体の耐久強度が比較的大きく低下する虞がある。
これに対して、上記接触部の接触面と補強部材の側面とがなす角度が8度以上且つ20度以下である場合には、ベルト内側に向かって接触部の緩衝性が確実且つ良好に高められてVプーリから接触部が受ける側圧が十分に分散されることにより、ブロックの側圧強度が十分に高められ、そして、接触部の機械的強度がベルト内側においても比較的高く保たれることにより、高負荷条件下におけるベルト走行でのブロックの耐久強度の低下が比較的小さくなる。これにより、各ブロックの破損が良好に抑制される。
本発明によれば、各ブロックを補強する補強部材の少なくとも一部を覆うように設けられてVプーリの溝面に接触する樹脂製の接触部は、補強部材の被覆厚さがベルト内側に向かって大きくなるように形成されているので、各ブロックにおける接触部の破損を抑制できる。その結果、高負荷伝動用Vベルトを長寿命化できる。
図1は、実施形態1の高負荷伝動用Vベルトが使用される無段変速機を概略的に示す側面図である。 図2は、無段変速機を構成するVプーリの一部を概略的に示す横断面図である。 図3は、実施形態1の高負荷伝動用Vベルトの一部を概略的に示す斜視図である。 図4は、図3のIV−IV線断面を概略的に示す図である。 図5は、走行中における高負荷伝動用Vベルトを概略的に示す横断面図である。 図6は、接触部の接触面と補強部材の側面(接着面)とがなす角度とブロックの側圧強度比との関係を示すグラフ図である。 図7は、高負荷耐久強度評価実験に用いた走行試験装置を概略的に示す断面図である。 図8は、接触部の接触面と補強部材の側面(接着面)とがなす角度とブロックの高負荷耐久強度比との関係を示すグラフ図である。 図9は、その他の実施形態における内ビーム部のみで接触部の被覆厚さがベルト内側に向かって大きくなっている高負荷伝動用Vベルトを概略的に示す横断面図である。 図10は、その他の実施形態における外ビーム部のみで接触部の被覆厚さがベルト内側に向かって大きくなっている高負荷伝動用Vベルトを概略的に示す横断面図である。 図11は、従来の高負荷伝動用Vベルトを概略的に示す横断面図である。 図12は、走行中における従来の高負荷伝動用Vベルトを概略的に示す横断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、本発明は、以下の各実施形態に限定されるものではない。
《発明の実施形態1》
図1〜図8は、本発明に係る高負荷伝動用Vベルトの実施形態1を示している。
図1は、高負荷伝動用VベルトBが使用される無段変速機Tを概略的に示す側面図である。図2は、高負荷伝動用VベルトBが巻き掛けられた状態の無段変速機Tを構成するプーリ3,4の一部を概略的に示す横断面図である。図3は、本実施形態1の高負荷伝動用VベルトBの一部を概略的に示す斜視図である。図4は、図3のIV−IV線に沿って高負荷伝動用VベルトBを概略的に示す横断面図である。図5は、ベルト走行中における高負荷伝動用VベルトBを概略的に示す横断面図である。図6〜図8は、後述するように、本実施形態の評価実験における試験装置及び試験結果を示す図である。
本実施形態の高負荷伝動用Vベルト(以下、単にVベルトと称する)Bは、例えばベルト伝動装置である無段変速機Tに使用される。
無段変速機Tは、図1に示すように、駆動軸1と、この駆動軸1に平行に配置された従動軸2とを備え、これら駆動軸1及び従動軸2に駆動プーリ3及び従動プーリ4がそれぞれ取り付けられている。これら駆動プーリ3及び従動プーリ4は、図2に示すように、各軸1,2に一体に形成されてその軸方向に固定された固定シーブ5と、その軸方向に摺動可能に支持されて固定シーブ5との間にVベルトBが出入りする断面V字状のベルト溝を形成する可動シーブ6とを有する変速Vプーリであり、固定シーブ5に対して可動シーブ6を接近又は離間させることで溝間隔を変化させることが可能に構成されている。
この無段変速機Tは、駆動プーリ3及び従動プーリ4における各シーブ5,6間のベルト溝にVベルトBが巻き掛けられてその溝間隔を変化させることで各プーリ3,4におけるベルト巻き掛け径を調整できるように構成され、駆動プーリ3の回転力をVベルトBを介して従動プーリ4に伝達するようになっている。そして、無段変速機Tは、両プーリ3,4のベルト巻き掛け径を互いに逆方向に変えて変速し、図1に示すように駆動プーリ3の巻き掛け径を従動プーリ4の巻き掛け径よりも大きくしたときに加速状態となり、図示は省略するが逆に従動プーリ4の巻き掛け径を駆動プーリ3の巻き掛け径よりも大きくしたときに減速状態となる。また、駆動プーリ3と従動プーリ4との間には、VベルトBをベルト外側から押圧してVベルトBに張力を付与する平プーリであるテンショナプーリ7が配置されている。
VベルトBは、図3に示すように、ベルト幅方向に並んでベルト長さ方向に互いに平行に延びるように環状に形成された一対の張力帯10と、両張力帯10にベルト長さ方向に沿って互いに並ぶように取り付けられた複数のブロック20とを備えている。
一対の張力帯10は、硬質ゴムからなる保形層11と、保形層11の内部にベルト長さ方向に延びるようにスパイラル状に配置された心線12とを有している。
保形層11には、例えばメタクリル酸亜鉛で強化された水素化ニトリルゴム(H−NBR)に、アラミド短繊維やナイロン短繊維等の短繊維が混入された耐熱性に優れて且つ永久変形し難い硬質ゴムが用いられる。この硬質ゴムには、JIS−C硬度計で測定したときに75°程度以上のゴム硬度が必要である。この保形層11の両面には、耐摩耗性を高める等の目的で帆布13がそれぞれ接着して設けられている。これら各帆布13は、例えばナイロン製の帆布にメタクリル酸亜鉛で強化された水素化ニトリルゴム(H−NBR)を含浸させた後にその水素化ニトリルゴムを加硫して作製される。
これら各張力帯10には、ベルト長さ方向に対して所定の間隔で並ぶと共にそれぞれベルト幅方向に延びる複数の内溝14が内側被噛合部としてベルト内側に形成されている一方、各内溝14に対応してそれぞれベルト幅方向に延びる複数の外溝15が外側被噛合部としてベルト外側に形成されている。
各ブロック20は、横断面が略工字形状に形成され、ベルト幅方向にそれぞれ延びると共に一対の張力帯10を挟むように設けられた一対のビーム部20a,20bと、一対の張力帯10の間に設けられて一対のビーム部20a,20bにおけるベルト幅方向の中央部分を互いに連結するピラー部20cとで構成されている。
一対のビーム部を構成するベルト内側に配置された内ビーム部20a及びベルト外側に配置された外ビーム部20bは、ベルト外側からベルト内側に向かってベルト幅方向の長さが徐々に短くなるように形成され、ベルト幅方向の両側で各プーリ3,4に接触する接触面27a同士がなす角度が各プーリ3,4の溝面がなす角度と略同じになっている。ピラー部20cにおけるベルト幅方向の両側には、それぞれベルト幅方向の外側に開放され、各張力帯10が嵌合された切り欠き溝状の一対の嵌合部21が区画形成されている。
各ブロック20の各嵌合部21には、張力帯10の内溝14に噛合するように突出した内突条部22が内側噛合部としてベルト内側に設けられている一方、張力帯10の外溝15に噛合するように突出した外突条部23が外側噛合部としてベルト外側に設けられている。これら内突条部22及び外突条部23が内溝14及び外溝15にそれぞれ噛合していることにより、各ブロック20がベルト長さ方向に沿って両張力帯10にそれぞれ係止固定されてそれら両張力帯10との動力授受を行うようになっている。
これら各ブロック20は、図4に示すように、基幹部分にブロック本体を補強する金属製の補強部材25が埋設され、この補強部材25が樹脂部26に覆われて構成されており、補強部材25におけるベルト幅方向の両側面を覆うように設けられて各プーリ3,4の溝面に接触する樹脂製の接触部27を有している。
補強部材25は、ブロック本体と略同じ輪郭形状の略工字状にアルミニウム合金等によって形成され、ブロック本体の各ビーム部20a,20b及びピラー部20cをそれぞれ補強する一対のビーム部であるビーム補強部25a,25b及びピラー部であるピラー補強部25cで構成されている。すなわち、各ビーム部20a,20bは各ビーム補強部25a,25b及びそれら各ビーム補強部25a,25bを覆う樹脂部26a,26bとでそれぞれ構成され、ピラー部20cはピラー補強部25c及びそのピラー補強部25cを覆う樹脂部26cとで構成されている。
樹脂部26は、例えば、フェノール系複合樹脂等から構成され、各プーリ3,4からの回転力を効率的に受ける観点から常温での弾性率が9000MPa程度以上であることが好ましい。これら各ブロック20は、例えばインサート成型により、樹脂部26の内部に補強部材25がブロック20の中央部分に配置するように埋め込まれて形成される。
尚、本実施形態では、補強部材25が樹脂部26に被覆されて各ブロック20が構成されているとしているが、少なくとも接触部27及び嵌合部21が樹脂で構成されるように補強部材25に樹脂部26が設けられていればよく、その他の部分では補強部材25がブロック20の表面に露出していてもよい。
そして、本実施形態におけるVベルトBの各ブロック20は、一対のビーム部20a,20bの双方において、接触部27における補強部材25の被覆厚さがベルト内側に向かって大きくなるように形成されている。
ところで、接触部27における各プーリ3,4の溝面に接触する接触面27aと、その接触部27が設けられた補強部材25の側面、つまり補強部材25における接触部27との接着面25dとがなす角度αが8度よりも小さい場合には、ベルト内側に向かって接触部27の緩衝性が良好に高められ難く、各プーリ3,4から接触部27が受ける側圧が十分に分散され難い。このため、ブロック20の側圧強度が十分に高められ難い。一方、その接触部27の接触面27aと補強部材25の接着面25dとがなす角度αが20度よりも大きい場合には、接触部27の機械的強度がベルト内側で比較的低くなるため、高負荷条件下のベルト走行でのブロック20の耐久強度が比較的大きく低下し、ベルト走行中において、特にベルト走行開始時や低速なベルト走行中等のように極度的な高負荷がVベルトBに加わったときに、接触面27aに作用する各プーリ3,4からの剪断力によって接触部27がベルト内側で破断する虞が高くなる。すなわち、高負荷条件下の走行でのVベルトBの耐久強度が比較的大きく低下する虞がある。
このことから、本実施形態の各ブロック20は、接触部27の接触面27aと補強部材25の接着面25dとがなす角度αが8度以上且つ20度以下になっている。
また、図3に示すように、各ブロック20におけるベルト内側の下半部はベルト長さ方向の厚さがベルト内側に向かって次第に小さくなるようにベルト長さ方向に沿った縦断面がテーパ状に形成されて各プーリ3,4に正曲げ状態で巻き掛けられるようになっている。一方、各ブロック20におけるベルト外側の上半部は、ベルト長さ方向の厚さがベルト外側に向かって次第に小さくなるようにベルト長さ方向に沿った縦断面がテーパ状に形成されてテンショナプーリ7に対してベルト外側面で当接して逆曲げ状態となることが可能に構成されている。
以上のように、VベルトBは、無段変速機Tにおいて、各プーリ3,4の溝面からの側圧を各ブロック20で受けてそれら各プーリ3,4と各ブロック20との間で動力授受を行うと共に、各張力帯10によって動力伝達を行うように構成されている。
−評価実験−
次に、具体的に実施した評価実験について説明する。評価実験としては、Vベルトを構成するブロックについて、側圧強度を評価するための側圧強度評価実験と、高負荷条件下のベルト走行での耐久強度を評価するための高負荷耐久強度評価実験とを行った。
(側圧強度評価実験)
側圧強度評価実験では、上記実施形態1と同様の構成を有するVベルトBのブロック20を含む本発明に係るVベルトのブロック20について、従来の構成を有するVベルトのブロックに対する側圧強度比を有限要素法を用いた解析によって求めた。
本評価実験では、実施例1〜実施例5として、接触部27の接触面27aと補強部材25の接着面25dとがなす角度αがそれぞれ7.5度、8.4度、15.7度、20.0度、22.1度である5つのブロック20について解析を行った。また、比較例として、その接触部の接触面と補強部材の接着面とがなす角度が0.0度、つまり接触部が均一な厚さに形成された従来の構成を有するブロックについても同様に解析を行った。これら実施例1〜実施例5及び比較例の各ブロックの解析モデルは、接触部の接触面と補強部材の接着面とがなす角度以外の構成については全て同じである。
この評価実験では、実施例及び比較例の各ブロックに対して、その接触部に一定の側圧を加え、その側圧に起因して接触部に生じる応力の最大値に基づいて側圧強度を求め、比較例のブロックについて得られた応力の最大値を基準値として、その比較例のブロックに対する実施例の各ブロック20の側圧強度比を求めた。
Figure 2010032387
この解析結果を表1及び図6に示す。図6は、接触部の接触面と補強部材の接着面とがなす角度と側圧強度比との関係を示すグラフ図である。
これら表1及び図6に示すように、実施例1〜実施例5の各ブロック20は比較例のブロックに対していずれも側圧強度が高く、接触部27の接触面27aと補強部材25の接着面25dとが角度をなすことで側圧強度が高くなることが確認された。このことから、ブロック20は接触部27における補強部材25の被覆厚さがベルト内側に向かって大きくなるように形成されていることにより、接触部の被覆厚さが均一に形成されている場合に比べて、そのブロック20の側圧強度が高められる有利な効果を奏することが判明した。
さらに、図6に示す解析結果から、接触部27の接触面27aと補強部材25の接着面25dとがなす角度αが8度以上の場合には従来の構成を有するブロックに対して側圧強度が確実に1.1倍以上に高められることが分かった。
(高負荷耐久強度評価実験)
高負荷耐久強度評価実験では、上記側圧強度評価実験で解析モデルとして用いた実施例1〜実施例5及び比較例のブロックをそれぞれ有する各Vベルトを作製し、それら各Vベルトを自動車のベルト式無段変速機に使用した場合の自動車の発進時から低速走行までのモードと同様のベルト走行条件で試験走行させることにより実施例1〜実施例5及び比較例の各ブロックの高負荷耐久強度を評価した。
この高負荷耐久強度評価実験は、図7に示すように、ボックス40内に、プーリ径が70mmである駆動プーリ41と、プーリ径が127mmである従動プーリ42とが配置された走行試験装置を用いて行った。
具体的には、実施例1〜実施例5及び比較例のブロックをそれぞれ有する各Vベルトを612mmの周長に作製し、これら各Vベルトを駆動プーリ41及び従動プーリ42に巻き掛け、ボックス40の内部温度を90℃程度に維持し、従動プーリ42に3285.2Nの軸加重(DW)を加えつつ、駆動プーリ41を2600rpmの回転速度になるように53.9N・mのトルクで駆動して、低速且つ高負荷条件下で各Vベルトをブロックが破損に至るまで走行させた。そして、その破損までに要した時間を各ブロックの高負荷耐久強度として求め、比較例のブロックについて得られた高負荷耐久強度を基準として、その比較例に対する実施例の各ブロック20の高負荷耐久強度比を求めた。
この評価実験の結果を表1及び図8に示す。図8は、接触部の接触面と補強部材の接着面とがなす角度と高負荷耐久強度比との関係を示すグラフ図である。
これら表1及び図8に示すように、実施例1〜実施例4の各ブロック20については、比較例のブロックに対して高負荷耐久強度が0.90倍よりも大きく、若干の高負荷耐久強度の低下におさまるものの、実施例5のブロック20については、比較例のブロックに対して高負荷耐久強度が0.8倍近くにまで低下することが確認された。そして、図8に示す結果から、接触部27の接触面27aと補強部材25の接着面25dとがなす角度αが20度以下の場合には、従来の構成を有するブロックに対して高負荷耐久強度が0.9倍よりも大きく保たれて比較的小さい低下に抑えられることが分かった。
以上の各評価実験から、接触部27の接触面27aと補強部材25の接着面25dとがなす角度αが8度以上且つ20度以下であることにより、従来の構成を有するVベルトに対して、ブロック20の側圧強度が確実に1.1倍以上に比較的大きく高められると共に、ブロック20の高負荷耐久強度が0.9倍よりも大きく保たれて比較的小さい低下に抑えられることが判明した。
−実施形態1の効果−
したがって、この実施形態1によると、一対のビーム部20a,20bの双方において、各ブロック20を補強する補強部材25の両側面を覆うように設けられて各プーリ3,4の溝面に接触する樹脂製の接触部27は、補強部材25の被覆厚さがベルト内側に向かって大きくなるように形成されている。そのことにより、接触部27自体の緩衝性をベルト内側に向かって高くでき、図5に示すように、ベルト走行中において接触部27がベルト外側に撓むように変形したとしても、接触部27が各プーリ3,4から受ける側圧をベルト内側に向かう程に大きく分散できる。ここで、図中の2点鎖線は、接触部27が撓んでいない状態のブロック20を示している。また、図中の曲線31は、接触部27がプーリ3,4から受ける側圧の分布を示し、この曲線31がプーリ3,4の溝面に垂直方向に離れている程にその部分での側圧が大きくなっていることを示している。このように、接触部27が受ける側圧をベルト内側に向かう程に大きく分散できることにより、ベルト内側において接触部27が受ける側圧が局部的に大きくなることを抑制できる。したがって、各ブロック20における一対のビーム部20a,20bの双方における接触部27の破損を抑制できる。
そのことに加えて、各プーリ3,4から接触部27が受ける側圧の分散に伴い、各プーリ3,4から接触部27が受ける剪断力も分散されてベルト内側で局部的に大きくなることを抑制できることにより、接触部27におけるベルト内側での局部的な摩耗の促進を抑制でき、接触部27の耐摩耗寿命を向上させることができる。
さらに、接触部27における各プーリ3,4の溝面に接触する接触面27aと補強部材25における接触部27が設けられた接着面(側面)25dとがなす角度αが8度以上且つ20度以下であるため、ベルト内側に向かって接触部27の緩衝性を確実且つ良好に高めて各プーリ3,4から接触部27が受ける側圧を十分に分散できることにより、上述の側圧強度評価実験で示すように各ブロック20の側圧強度を十分に高めることができ、且つ、接触部27の機械的強度をベルト内側においても比較的高く保つことができることにより、上述の高負荷耐久強度評価実験で示すように高負荷条件下のベルト走行での各ブロック20の耐久強度の低下を比較的小さくできる。これにより、各ブロック20の破損を良好に抑制できる。その結果、高負荷伝動用VベルトBを長寿命化できる。
《その他の実施形態》
上記実施形態1では、一対のビーム部20a,20bの双方において接触部27の被覆厚さがベルト内側に向かって大きくなっているとしたが、本発明はこれに限られず、図9に示すように内ビーム部20aのみで接触部27の被覆厚さがベルト内側に向かって大きくなっていてもよく、図10に示すように外ビーム部20bのみで接触部27の被覆厚さがベルト内側に向かって大きくなっていてもよい。このように一対のビーム部20a,20bの一方において接触部27の被覆厚さがベルト内側に向かって大きくなっていれば、その被覆厚さがベルト内側に向かって大きくなっている接触部27の破損を抑制することが可能になる。
上記実施形態1では、接触部27におけるプーリ3,4の溝面に接触する接触面27aと補強部材25における接触部27が設けられた接着面(側面)25aとがなす角度αが8度以上且つ20度以下であるとしたが、本発明はこれに限られず、その接触部27の接触面27aと補強部材25の接着面25dとがなす角度は、8度よりも小さくてもよく、20度よりも大きくてもよい。
上記実施形態1では、ベルト伝動装置として無段変速機TにVベルトBを使用する場合について説明しているが、本発明はこれに限られず、VベルトBは、その他のベルト伝動装置にも適用することが可能である。
以上説明したように、本発明は、高負荷伝動用Vベルトについて有用であり、特に、各ブロックにおけるVプーリに接触する接触部の破損を抑制することが要望される高負荷伝動用Vベルトに適している。
B 高負荷伝動用Vベルト
3 駆動プーリ(Vプーリ)
4 従動プーリ(Vプーリ)
10 張力帯
20 ブロック
25 補強部材
25a,25b ビーム補強部(ビーム部)
25c ピラー補強部(ピラー部)
25d 補強部材の接着面(接触部が設けられた側面)
27 接触部
27a 接触面

Claims (4)

  1. ベルト長さ方向に延びるように環状に形成された張力帯と、
    上記張力帯にベルト長さ方向に沿って互いに並ぶように取り付けられた複数のブロックとを備え、
    上記各ブロックが、ブロック本体を補強する補強部材と、該補強部材の少なくとも一部を覆うように設けられてVプーリの溝面に接触する樹脂製の接触部とを有する高負荷伝動用Vベルトであって、
    上記接触部は、上記補強部材の被覆厚さがベルト内側に向かって大きくなるように形成されている
    ことを特徴とする高負荷伝動用Vベルト。
  2. 請求項1に記載の高負荷伝動用Vベルトにおいて、
    上記張力帯が互いに平行に延びるように一対に設けられ、
    上記補強部材は、上記一対の張力帯を挟むように設けられた一対のビーム部と、上記一対の張力帯の間に設けられて上記一対のビーム部を互いに連結するピラー部とで構成され、
    上記一対のビーム部の少なくとも一方に設けられた上記接触部の被覆厚さがベルト内側に向かって大きくなっている
    ことを特徴とする高負荷伝動用Vベルト。
  3. 請求項2に記載の高負荷伝動用Vベルトにおいて、
    上記一対のビーム部の双方に設けられた上記接触部の被覆厚さがベルト内側に向かって大きくなっている
    ことを特徴とする高負荷伝動用Vベルト。
  4. 請求項1に記載の高負荷伝動用Vベルトにおいて、
    上記接触部における上記Vプーリの溝面に接触する接触面と上記補強部材における上記接触部が設けられた側面とがなす角度は、8度以上且つ20度以下である
    ことを特徴とする高負荷伝動用Vベルト。
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