JPWO2009157185A1 - 痛み判定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 痛みを客観的に判断することのできる装置を提供する。【解決手段】 波高関連値取得手段10は、得られた心電図に基づいて、波高関連値(たとえばR波のピーク値(R波高値))を各周期ごとに取得する。波高関連値周波数解析手段12は、時系列データとして得られた波高関連値を周波数解析し、周波数成分ごとの大きさを得る。波高関連値LF算出手段14は、波高関連値の周波数成分に基づいてLF成分(波高関連値LF成分)を算出する。間隔取得手段4は、得られた心電図に基づいて、心電波形の特徴点の間隔(たとえば、R波とR波の時間間隔(RR間隔))を取得する。間隔周波数解析手段6は、時系列データとして得られた特徴点の間隔を周波数解析し、周波数成分ごとの大きさを得る。間隔HF算出手段8は、間隔周波数解析手段6によって得られた特徴点の間隔の周波数成分に基づいてHF成分(間隔HF成分)を算出する。解析手段16は、波高関連値LF成分と間隔HF成分の変化に基づき、痛みを判定する。【選択図】 図1

Description

この発明は、痛みの存在を客観化するための技術に関する。
被験者の有する痛みを測定し客観的に示すことができれば、沈痛剤の薬効を客観的に測定したり、患者の痛みを可視化して適切な治療を行ったりすることが可能となる。従来、たとえば特許文献1に示すように、痛みの度合いを示すスケールを患者に渡し、患者が自らの痛みの度合いに応じてカーソルを移動し、それを読み取ることによって痛みを定量化する方法が用いられている。
米国特許第6258042
しかしながら、従来技術における痛みの測定においては、患者の自己申告によるものであるため、客観的なデータの採取が難しいという問題点があった。
この発明は上記のような問題点を解決して、痛みを客観的に判断することのできる技術を提供することを目的とする。
この発明の独立した各側面を以下に示す。
(1)この発明に係る痛み判定装置は、測定部によって測定された心電情報を取得する心電情報取得部と、前記心電情報の波高関連値に関するゆらぎに基づいて、痛みを判断する痛み判断手段と、痛み判断手段による判断結果を出力する出力手段とを備えている。
したがって、客観的に痛みの判定を行うことができる。
(2)この発明に係る痛み判定装置は、波高関連値に関するゆらぎが、P波、Q波、R波、S波、T波もしくはSTの特徴値のゆらぎであることを特徴としている。
したがって、特徴点の明瞭なこれらの値に基づいて、正確な痛み判定を行うことができる。
(3)この発明に係る痛み判定装置は、痛み判断手段が、波高関連値に関するゆらぎに基づく痛み判断の正確性を向上させるためのノイズ排除手段を備えていることを特徴としている。
したがって、痛みのない場合を痛みであると判定する誤判断を少なくすることができる。
(4)この発明に係る痛み判定装置は、ノイズ排除手段が、心電波形の特徴点の間隔のゆらぎ、筋電情報または第2の測定部によって測定した皮膚抵抗または皮膚電位を指標としてノイズ排除の判断をすることを特徴としている。
したがって、より正確に、誤判断を排除することができる。
(5)この発明に係る痛み判定装置は、痛み判断手段が、時系列データとして得られた前記波高関連値を周波数解析する波高関連値周波数解析手段と、前記波高関連値周波数解析手段によって得られた波高関連値の周波数成分に基づいてLF成分を算出して波高関連値LF成分とする波高関連値LF成分算出手段とを備え、前記波高関連値LF成分を波高関連値のゆらぎの特徴として得ることを特徴としている。
したがって、波高関連値LF成分を観察することによって痛み判定を行うことができる。
(6)この発明に係る痛み判定装置は、痛み判断手段が、前記波高関連値LF成分が増大した場合に、痛みがあると判定することを特徴としている。
したがって、より正確に痛み判定を行うことができる。
(7)この発明に係る痛み判定装置は、痛み判断手段が、時系列データとして得られた前記心電情報の波形特徴点の間隔を周波数解析する間隔周波数解析手段と、前記間隔周波数解析手段によって得られた波形特徴点の間隔の周波数成分に基づいてHF成分を算出して間隔HF成分とする間隔HF成分算出手段とを備え、前記間隔HF成分を間隔のゆらぎの特徴として得ることを特徴としている。
したがって、間隔HF成分を観察することによって痛み判定の正確性を増すことができる。
(8)この発明に係る痛み判定装置は、間隔HF成分が、前記間隔周波数解析手段によって得られた波形特徴点の間隔の周波数成分から得た呼吸性変動成分を示す指標であることを特徴としている。
(9)この発明に係る痛み判定装置は、痛み判断手段が、間隔HF成分が減少せず、波高関連値LF成分が増大した場合に、痛みがあると判定することを特徴としている。
したがって、より正確に痛み判定を行うことができる。
(10)この発明に係る痛み判定装置は、痛み判断手段が、時系列データとして得られた前記波高関連値を周波数解析する波高関連値周波数解析手段と、前記波高関連値周波数解析手段によって得られた波高関連値の周波数成分に基づいてHF成分を算出して波高関連値HF成分とする波高関連値HF成分算出手段とを備え、前記波高関連値HF成分を波高関連値のゆらぎの特徴として得ることを特徴としている。
(11)この発明に係る痛み判定装置は、痛み判断手段は、間隔HF成分が減少せず、波高関連値LF成分および波高関連値HF成分がともに増大した場合に、痛みがあると判定することを特徴としている。
したがって、より正確に痛み判定を行うことができる。
この発明において「心電波形測定部」とは、測定対象の心電波形を測定する機能を有するものをいい、心電計などがこれに該当する。実施形態においては、図2のECG電極20、増幅アンプ22がこれに該当する。
「痛み判断手段」は、実施形態においては、図3のステップS3〜S7、図4のステップS8〜S14がこれに対応する。
「間隔周波数解析手段」は、実施形態においては、図3のステップS5、S6がこれに対応する。
「間隔波形HF成分算出手段」は、実施形態においては、図3のステップS7がこれに対応する。
「波高関連値周波数解析手段」は、実施形態においては、図4のステップS8、S9がこれに対応する。
「波高関連値LF成分算出手段」は、実施形態においては、図4のステップS10がこれに対応する。
「出力手段」とは、判断結果を何らかの形式で出力する機能を有するものをいい、ディスプレイ、プリンタ、他のコンピュータ、記録媒体などに対する出力を行うものや送信するための通信部を含む概念である。
「心電情報」とは、心電波形データだけでなく、心電波形の特徴部分の値などを含む概念である。
「波高関連値」とは、波高ピーク値だけでなく、波高平均値、波形面積など、波の形に関連する値を含む概念である。
「心電情報取得部」とは、測定部からの信号を受ける回路、記録媒体からのデータを読み出すドライブ、通信によって送られてくるデータを受信する受信部などを含む概念である。
「ゆらぎ」とは、値の時間的変動をいうものである。
「P波、Q波、R波、S波、T波もしくはSTの特徴値のゆらぎ」とは、P波などを特徴付ける特徴値(ピーク値や平均値など)のゆらぎをいう。
「プログラム」とは、CPUにより直接実行可能なプログラムだけでなく、ソース形式のプログラム、圧縮処理がされたプログラム、暗号化されたプログラム等を含む概念である。
この発明の一実施形態による痛み判定装置の機能ブロック図である。 痛み判定装置をCPUを用いて実現した場合のハードウエア構成である。 痛み判定プログラムのフローチャートである。 痛み判定プログラムのフローチャートである。 心電波形を示す図である。 ハードディスク32に記録された一拍ごとのデータを示す図である。 ハードディスク32に記録された5秒間の平均のデータを示す図である。 RR間隔、R波高値のスプライン補完を示す図である。 LF成分とHF成分の算出を示す図である。 痛み判定装置の実測例データを示す図である。 痛み判定装置の実測例データを示す図である。 痛み判定装置の実測例グラフを示す図である。 痛み判定装置の実測例グラフを示す図である。 痛み判定装置の実測例グラフを示す図である。 痛み判定装置の実測例グラフを示す図である。 T波波高値のLF成分、HF成分の変化を示す図である。 ST値のLF成分、HF成分の変化を示す図である。 QRS間隔のLF成分、HF成分の変化を示す図である。 鎮痛剤を投与した場合におけるR波高値LF成分、R波高値HF成分の変化を示す図である。 鎮痛剤を投与した場合におけるRR間隔HF成分の変化を示す図である。 鎮痛剤を投与した場合におけるT波高値LF成分、T波高値HF成分の変化を示す図である。
1.機能ブロック図
図1に、この発明の一実施形態による痛み判定装置の機能ブロック図を示す。心電情報取得部2は、対象者の心電図情報を取得する。
波高関連値取得手段10は、得られた心電図に基づいて、波高関連値(たとえばR波のピーク値(R波高値))を各周期ごとに取得する。なお、波高関連値取得手段10は、予め波高関連値の含まれたデータを取得しても良いし、心電図データに基づいて波高関連値を算出することによってこれを取得しても良い。波高関連値周波数解析手段12は、時系列データとして得られた波高関連値を周波数解析し、周波数成分ごとの大きさを得る。波高関連値LF算出手段14は、波高関連値の周波数成分に基づいてLF成分(波高関連値LF成分)を算出する。
間隔取得手段4は、得られた心電図に基づいて、心電波形の特徴点の間隔(たとえば、R波とR波の時間間隔(RR間隔))を取得する。なお、間隔取得手段4は、予め特徴点の間隔の含まれたデータを取得しても良いし、心電図データに基づいて特徴点の間隔を算出することによってこれを取得しても良い。間隔周波数解析手段6は、時系列データとして得られた特徴点の間隔を周波数解析し、周波数成分ごとの大きさを得る。間隔HF成分算出手段8は、間隔周波数解析手段6によって得られた特徴点の間隔の周波数成分に基づいてHF成分(間隔HF成分)を算出する。
解析手段16は、波高関連値LF成分と間隔HF成分の変化に基づき、以下のようにして痛みの有無および程度を判断する。解析手段16は、波高関連値LF成分を基準として痛みの判定を行う。波高関連値LF成分が、平常時よりも増大していれば、痛みの可能性があるとする。また、波高関連値LF成分が、平常時と同じであるか減少していれば、痛みの可能性はないとする。
ただし、解析手段16は、波高関連値LF成分が平常時よりも増大しており、痛みの可能性がある場合でも、間隔HF成分が平常時よりも減少している場合には、痛みであるとの判断を行わない。解析手段16は、波高関連値LF成分が平常時よりも増大しており、間隔HF成分が平常時と同じであるか増大している場合に、痛みであるとの判断を行う。この時、解析手段16は、波高関連値LF成分のピークの大きさを痛みの程度として判断する。
なお、この実施形態では、波高関連値取得手段10、波高関連値周波数解析手段12、波高関連値LF成分算出手段14、間隔取得手段4、間隔周波数解析手段6、間隔HF成分算出手段8によって、痛み判断手段3が構成されている。また、間隔算出手段4、間隔周波数解析手段6、間隔HF算出手段8によって、ノイズ排除手段が構成されている。
出力手段17は、以上のようにして解析された痛みの判定結果を、ディスプレイなどに出力する。
2.ハードウエア構成
図2に、一実施形態による痛み判定装置をCPU26を用いて実現した場合のハードウエア構成を示す。CPU26には、A/D変換器24、ディスプレイ28、メモリ30、ハードディスク32、操作部34が接続されている。
ECG電極20は、対象者の心電信号を取得するため、対象者の体に貼り付けられる。ECG電極20からの心電信号は、増幅アンプ22によって増幅され、A/D変換器24によってディジタルデータの心電波形信号に変換される。A/D変換器24は、生成したディジタルデータをメモリ30に蓄積していく。
メモリ30は、CPU26のワークエリアとして使用される。ディスプレイ28は、判定結果などを表示する。操作部34は、操作者による操作入力を行うためのボタンなどである。ハードディスク32には、痛み判定のためのプログラムが記録されている。
3.痛み判定プログラムの処理
ハードディスク32に記録された痛み判定プログラムのフローチャートを図3に示す。CPU26は、ステップS1において、メモリ30に蓄積された心電波形データを取り込む。心電波形は、電位の変化を所定時間ごとにサンプリングしたディジタルデータであり、模式的に示すと図5に示すようになる。
CPU26は、取り込んだ心電波形の一拍を認識する(ステップS2)。たとえば、所定の値を超えるピーク点を有する波を認識しこれをR波とする。そして、このR波の直前のボトム波をQ波とし、Q波の開始点を一拍の開始点とする。同様にして、次の拍の開始点を認識することにより一拍を認識する。また、R波の直後のボトム波をS波とし、S波終了後の平坦部をST部として認識する。
CPU26は、次に、今回認識した一拍のR波のピークと、前の拍のR波のピークとの時間間隔を算出し、ハードディスク32に記録する(ステップS3)。この実施形態では、ステップS3が間隔取得手段に対応する。さらに、R波のピークの波高値を算出し、ハードディスク32に記録する(ステップS4)。この実施形態では、ステップS4が波高関連値取得手段に対応する。したがって、処理が継続されると、図6aに示すように、ハードディスク32には、各拍ごとのRR間隔とR波高値が記録されていくことになる。
なお、図6aにおいて、RがR波高値を示し、RRがRR間隔を示している。また、絶対時刻は計測時刻を示し、相対時刻は計測開始を0とした時間を示している。また、この実施形態では、図6aに示すように、RR間隔とR波高値以外の特徴値も記録するようにしている。PはP波高値、QはQ波高値、SはS波高値、STはST値、TはT波高値、PRはP波とR波の間隔、VATはQ波とR波の間隔、QRSはQ波とS波の間隔、QTはQ波とT波の間隔である。
次に、CPU26は、RR間隔の時間的変動を表す波形を算出する(ステップS5)。たとえば、図6bに示すように、図6aのデータに基づいてRR間隔の5秒間の平均値の時間的変動を算出する。次に、図7Aに示すように、横軸に時間、縦軸にRR間隔をとった平面に、図6bのRR間隔の平均値の時間的変動をPに示すようにプロットする。横軸に対するプロットの時間間隔は、実際の一拍の時間に対応するようにすればよい。RR間隔の時間的変動は一拍ごとの離散的な値となっているので、図7Aに示すようにスプライン補完などにより、なめらかな波形αで結ぶ。
次に、CPU26は、生成したRR間隔変動波形αに基づいて、一拍よりも細かい時間間隔(たとえば、数十ms)でリサンプリングして、RR間隔の時系列データを得る。この時系列データを、周波数解析し(たとえば、フーリエ変換、ウエーブレット変換など)、各周波数成分ごとの値を算出する(ステップS6)。この周波数解析による値は、リサンプリングの単位時間間隔ごとに算出する。
図8にこのようにして得られた周波数解析の波形を示す。縦軸はパワースペクトル密度(単位はmsec2・Hzの平方根)であり、横軸は周波数(単位はHz)である。低い周波数に現れたピークを有する波をVLF、その次の波をLF、その次の波をHF(呼吸性変動成分を表している)と呼ぶ。CPU26は、HFの波の平均値を算出する。
この実施形態では、CPU26は、次のようにしてHFの平均値を算出している。まず、0.15Hz〜0.4Hz(2Hzまでとしてもよい)の間にある極大値を見出す。次に、この極大値から前後0.15Hzの区間の波形の抽出し、最小値を基線としてその面積を算出する(図8参照)。これを、周波数幅(0.3Hz)で割ることにより、平均値を算出し、これをRR間隔HF成分としている(単位はmsec/(Hzの平方根))。
CPU26は、リサンプリングの単位時間ごとに算出したRR間隔HF成分の5秒間の平均値を算出し、ハードディスク32に記録する(ステップS7)。図9に、RR間隔HF成分の記録例を示す。図において、HF Amplitudeで示す項目が、RR間隔HF成分である。
次に、CPU26は、R波高値の時間的変動を表す波形を算出する(ステップS8)。たとえば、図7Bに示すように、横軸に時間、縦軸にR波高値をとった平面に、図6bのデータに基づいてR波高値の5秒間の平均値の時間的変動をQに示すようにプロットする。横軸に対するプロットの時間間隔は、実際の一拍の時間に対応するようにとればよい。R波高値の時間的変動は一拍ごとの離散的な値となっているので、図7Bに示すようにスプライン補完などにより、なめらかな波形βで結ぶ。
次に、CPU26は、生成したR波高値波形βに基づいて、一拍よりも細かい時間間隔(たとえば、数十ms)でリサンプリングして、R波高値の時系列データを得る。この時系列データを、周波数解析し(たとえば、フーリエ変換、ウエーブレット変換など)、各周波数成分ごとの値を算出する(ステップS9)。この周波数解析による値は、リサンプリングの単位時間間隔ごとに算出する。
図8にこのようにして得られた周波数解析の波形を示す。CPU26は、時系列データであるR波高値の周波数解析波形につき、前述のRR間隔HF成分と同様の算出方法によって、R波高値LF成分を算出する。
この実施形態では、CPU26は、次のようにしてR波高値LFの平均値を算出している。まず、0.04Hz〜0.15Hzの区間の波形を抽出し、最小値を基線としてその面積を算出する(図8参照)。これを、周波数幅(0.11Hz)で割ることにより、平均値を算出し、これをR波高値LF成分としている(単位はmsec/(Hzの平方根))。
CPU26は、リサンプリングの単位時間ごとに算出したR波高値LF成分の5秒間の平均値を算出し、ハードディスク32に記録する(ステップS10)。図10に、R波高値LF成分の記録例を示す。図において、LF Amplitudeで示す項目が、R波高値LF成分である。
次に、CPU26は、判断対象としているRR間隔HF成分(上記の5秒間の平均値)が、基準HF成分から減少したかどうかを判断する(ステップS11)。ここで、基準HFは、対象者の平常状態におけるRR間隔HF成分である。予め測定したものを基準HF成分として記録しておいてもよいし、今回の測定における所定時間分のRR間隔HF成分の平均値を用いるようにしてもよい。なお、後述の基準LF成分についても同様である。RR間隔HF成分が基準HF成分よりも小さい場合には、当該拍において「痛み」はないと判定する(ステップS14)。
RR間隔HF成分が基準HF成分と同じレベルであるか、あるいは増大している場合には、CPU26は、次に判断対象としているR波高値LF成分が基準LF成分から増大したかどうかを判断する(ステップS12)。R波高値LF成分が基準LF成分から増大していなければ、「痛み」はないと判定する(ステップS14)。R波高値LF成分が基準LF成分から増大していれば、「痛み」があると判定する。CPU26は、痛みの指標として、R波高値LF成分から基準値LF成分を減じた値を出力する(たとえばディスプレイ28に表示する)。たとえば、R波高値LF成分は0.04mV/Hz1/2、R波高値HF成分は0.03mV/Hz1/2とすることができる。
以上の処理を終了すると、ステップS1に戻って、次の処理を実行する。このようにして、リアルタイムに、痛みの有無を検出していく。
図11、図12に、上記のようにして痛みを計測した例を示す。図11Aは、R波高値LF成分(5秒間の平均)の推移を示すグラフである。図11において、(1)〜(8)の破線は、以下のイベントが生じたことを示している。(1)(2)(4)クリップで脛を挟み、脛に対する痛み刺激を与えた。(5)(7)(8)クリップで爪を挟み、爪に対する痛み刺激を与えた。(3)(6)痛み刺激を与えなかった。このグラフからも分かるように、痛み刺激を与えた直後(1)(2)(4)(5)(7)(8)には、R波高値LF成分が増大していることがわかる。したがって、R波高値LF成分を観測することによって、痛みの判断を行うことが可能である。
しかし、痛みを与えなかった(3)(6)の直後においても、レベルは低いもののR波高値LF成分の増大がみられる。そこで、この実施形態では、RR間隔HF成分もあわせて考慮することで、判定の正確性を向上させている。つまり、R波高値LF成分とRR間隔HF成分の双方が増大した場合に痛みであると判断する。図12BにRR間隔HF成分を示す。これをみると分かるように、痛みを与えなかった(3)(6)の直後には、RR間隔HF成分の増大がみられない。したがって、(1)(2)(4)(5)(7)(8)が痛みであると判断することができる。一方、(3)(6)は、上記の条件を満たさず、痛みではないと判断することができる。
上記では人為的に痛みを与えて計測したが、以下では、癌により定常的に痛みを有する患者に対し、鎮痛剤を投与した場合の効果を計測した。
図18は、鎮痛薬であるモルヒネ塩酸塩の投与前後におけるR波高値LF成分と、喉頭癌患者による痛みの訴えとの関係を示すグラフである。測定開始(1)から、患者がかなり痛いと訴える時点(2)まで、R波高値LF成分は高いレベルで推移している。時点(3)ではナースコールがあり、時点(4)においてもかなり痛いとの訴えがある。時点(5)において、鎮痛剤としての内服液(モルヒネ塩酸塩)を投与した。この内服液は、喉に対する刺激が大きく飲み込む際に痛みを感じる。したがって、服用直後は痛みが存在する。
図18において鎮痛剤投与の時点(5)より少し経過した後は、R波高値LF成分が低下し、痛みが楽になったという患者の訴えと一致している。また、R波高値HF成分の低下もみられない。
図19は、上記実験におけるRR間隔HF成分のグラフである。鎮痛剤投与後の時点(5)より後は、RR間隔HF成分が平均的に増大していない。
図20は、上記の実験におけるT波高値LF成分、T波高値HF成分のグラフである。R波高値LF成分、R波高値HF成分と同様の傾向を示していることがうかがえる。
4.その他実施形態
(1)上記実施形態では、R波高値LF成分、RR間隔HF成分の所定時間分の平均値(実施形態では5秒の平均)を用いているが、R波高値LF成分、RR間隔HF成分をそのまま用いて判断するようにしてもよい。
(2)上記実施形態では、R波高値LF成分、RR間隔HF成分の所定時間分の平均値をそのまま用いているが、これをハイカットフィルタリングして判断に用いてもよい。たとえば、時系列のR波高値LF成分、RR間隔HF成分を、0.03Hzを遮断周波数とするハイカットフィルタリングする。その時の、RR間隔HF成分の値を図9のハイカットHF Amplitudeに示す。R波高値LF成分の値を図10のハイカットLF Amplitudeに示す。また、図11Cに、ハイカット後のR波高値LF成分(5秒間の平均)の推移を示す。図12Dに、ハイカット後のRR間隔HF成分(5秒間の平均)の推移を示す。このようにハイカット処理を行うことにより、より明瞭に痛みの判断を行うことができる。
(3)なお、R波高値LF成分、RR間隔HF成分だけでなくR波高値HF成分も組み合わせて痛み判定を行うようにしてもよい。すなわち、これら3つともが増大した場合に痛みであると判定する、これにより、より正確な判定が可能となる。
図10のHF AmplitudeにR波高値HF成分のデータ例を示す。また、図11Bに、その時間的推移をグラフにて示す。(1)(2)(4)(5)(7)(8)の部分において、R波高値HF成分が増大していていることが分かる。なお、この場合においても、ハイカットフィルタリングを実施することができる。
図13、図14に、痛みを与えずに、走った場合のR波高値LF成分、RR間隔HF成分、R波高値HF成分の推移を示す。図13AがR波高値LF成分、図14BがRR間隔HF成分、図13BがR波高値HF成分である。なお、図13C、図14D、図13Dは、それぞれについてハイカットフィルタリング処理をした波形である。
この場合には、R波高値HF成分が増大していないので、痛みではないと判定することが可能である。
(4)なお、上記では、R波高値LF成分、RR間隔HF成分、(R波高値HF成分)を用いて判定を行った。しかし、R波高値に代えてP波、Q波、S波、T波など他の波高値やST値を用いてもよい。たとえば、図15Aは、T波高値のLF成分であり、図15BはT波高値のHF成分である。R波高値と同じように、痛みに対するイベント(1)(2)(4)(5)(7)(8)に応じて増加していることが分かる。なお、図15C、図15Dは、図15A、図15Bのそれぞれについてハイカットフィルタリング処理をした波形である。
さらに、図16AにST値のLF成分を示し、図16BにST値のHF成分を示す。図16C、図16Dに、図16A、図16Bのそれぞれについてハイカットフィルタリング処理をした波形を示す。R波高値と同じように、痛みに対するイベント(1)(2)(4)(5)(7)(8)に応じて増加していることが分かる。
(5)上記実施形態では、RR間隔HF成分を用いてノイズ排除を行うようにしている。しかし、心電波形の任意の特徴点(P点、Q点など)の拍動間隔のHF成分を用いるようにしてもよい。また、同一拍内の任意の2つの特徴点間の時間間隔のHF成分を用いてもよい。図17Aに同一拍内におけるQRS間隔のLF成分を示し、図17BにQRS間隔のHF成分を示す。図17C、図17Dに、図17A、図17Bのそれぞれについてハイカットフィルタリング処理をした波形を示す。RR間隔HF成分と同じように、痛みを与えなかった(3)(6)の直後には、QRS間隔HF成分の増大がみられない。
さらに、RR間隔HF成分に代えて、あるいは、これとともに、皮膚電位や皮膚抵抗の変化や心電波形に重畳した筋電波形の有無などによってノイズ排除を行うようにしてもよい。たとえば、皮膚抵抗が所定値以上であれば、R波高値LF成分が増大しても痛みではないと判断する。皮膚電位(2点間の皮膚の電位差、たとえばSPL(スキン・ポテンシャル・レベル)やSPR(スキン・ポテンシャル・レスポンス)など)が所定値より小さければ、R波高値LF成分が増大しても痛みではないと判断する。また、心電波形を10-40Hzを透過するバンドパスフィルタにかけて筋電波形を取得し、筋電波形の大きさが所定値を超えている場合には、R波高値LF成分が増大しても痛みではないと判断するようにしてもよい。
(6)上記実施形態では、LF成分やHF成分算出において平均値を用いているが、最高値や面積値を用いてもよい。
(7)上記実施形態では、人間を対象としているので、図8においてLF成分算出のための範囲を0.04Hz〜0.15Hz、HF成分算出のための範囲を0.15Hz〜.4Hzとした。しかし、動物などを対象として痛み判定を行う場合には、下記表1に示すようにその範囲を定めるとよい。
Figure 2009157185
(8)なお、上記各実施形態では、痛み判定を出力するようにしているが、図11、図12に示すようなグラフをディスプレイ28に表示出力して人間に判断させるようにしてもよい。
(9)なお、上記実施形態では痛み判定装置として構成したが、痛み判定機能を有する心電計として適用することもできる。
(10)上記実施形態では、HF成分、LF成分を算出することによって「ゆらぎ」を数値化している。しかし、他の方法、たとえば、HF波やLF波のピーク値、HF波やLF波の急峻度などによって「ゆらぎ」を数値化して判定するようにしてもよい。
(11)上記実施形態では、心電図波形を受けてR波高値、RR間隔などの特徴量を抽出し、痛み判定を行っている。しかし、外部から特徴量自体を受けて、痛み判定を行うようにしてもよい。
(12)上記実施形態では、R波高値LF成分を痛み判定の主要素とし、RR間隔HF成分、R波高値HF成分を副次的な判断要素としている。しかし、RR間隔HF成分またはR波高値HF成分を主要素とし、他の成分を副次的な判断要素としてもよい。
(13)上記実施形態では、波高関連値や間隔値のゆらぎに基づいて痛みを判断している。しかし、波高関連値や間隔値に基づいて直接的に痛みを判断してもよい。
(14)上記実施形態では、図1の各機能をコンピュータを用いて実現したが、その一部または全部をハードウエア論理回路によって実現するようにしてもよい。

Claims (24)

  1. 測定部によって測定された心電情報を取得する心電情報取得部と、
    前記心電情報の波高関連値に関するゆらぎに基づいて、痛みを判断する痛み判断手段と、
    痛み判断手段による判断結果を出力する出力手段と、
    を備えた痛み判定装置。
  2. 請求項1の痛み判定装置において、
    前記波高関連値に関するゆらぎが、P波、Q波、R波、S波、T波もしくはSTの特徴値のゆらぎであることを特徴とする痛み判定装置。
  3. 請求項1または2の痛み判定装置において、
    前記痛み判断手段は、前記波高関連値に関するゆらぎに基づく痛み判断の正確性を向上させるためのノイズ排除手段を備えていることを特徴とする痛み判定装置。
  4. 請求項3の痛み判定装置において、
    前記ノイズ排除手段は、前記心電波形の特徴点の間隔のゆらぎ、筋電情報または第2の測定部によって測定した皮膚抵抗または皮膚電位を指標としてノイズ排除の判断をすることを特徴とする痛み判定装置。
  5. 請求項1〜4のいずれかの判定装置において、
    前記痛み判断手段は、
    時系列データとして得られた前記波高関連値を周波数解析する波高関連値周波数解析手段と、
    前記波高関連値周波数解析手段によって得られた波高関連値の周波数成分に基づいてLF成分を算出して波高関連値LF成分とする波高関連値LF成分算出手段とを備え、
    前記波高関連値LF成分を波高関連値のゆらぎの特徴として得ることを特徴とする痛み判定装置。
  6. 請求項5の判定装置において、
    前記痛み判断手段は、前記波高関連値LF成分が増大した場合に、痛みがあると判定することを特徴とする痛み判定装置。
  7. 請求項1〜6のいずれかの判定装置において、
    前記痛み判断手段は、
    時系列データとして得られた前記心電情報の波形特徴点の間隔を周波数解析する間隔周波数解析手段と、
    前記間隔周波数解析手段によって得られた波形特徴点の間隔の周波数成分に基づいてHF成分を算出して間隔HF成分とする間隔HF成分算出手段とを備え、
    前記間隔HF成分を間隔のゆらぎの特徴として得ることを特徴とする痛み判定装置。
  8. 請求項1〜7のいずれかの判定装置において、
    前記間隔HF成分は、前記間隔周波数解析手段によって得られた波形特徴点の間隔の周波数成分から得た呼吸性変動成分を示す指標であることを特徴とする痛み判定装置。
  9. 請求項8の判定装置において、
    前記痛み判断手段は、間隔HF成分が減少せず、波高関連値LF成分が増大した場合に、痛みがあると判定することを特徴とする痛み判定装置。
  10. 請求項1〜9のいずれかの判定装置において、
    前記痛み判断手段は、
    時系列データとして得られた前記波高関連値を周波数解析する波高関連値周波数解析手段と、
    前記波高関連値周波数解析手段によって得られた波高関連値の周波数成分に基づいてHF成分を算出して波高関連値HF成分とする波高関連値HF成分算出手段とを備え、
    前記波高関連値HF成分を波高関連値のゆらぎの特徴として得ることを特徴とする痛み判定装置。
  11. 請求項10の判定装置において、
    前記痛み判断手段は、間隔HF成分が減少せず、波高関連値LF成分および波高関連値HF成分がともに増大した場合に、痛みがあると判定することを特徴とする痛み判定装置。
  12. コンピュータによって痛み判定装置を実現するための痛み判定プログラムであって、
    測定部によって測定された心電情報を取得する心電情報取得手段と、
    前記心電情報の波高関連値に関するゆらぎに基づいて、痛みを判断する痛み判断手段と、
    を備えた痛み判定プログラム。
  13. 請求項12の痛み判定プログラムにおいて、
    前記波高関連値に関するゆらぎが、P波、Q波、R波、S波、T波もしくはSTの特徴値のゆらぎであることを特徴とする痛み判定プログラム。
  14. 請求項12または13の痛み判定プログラムにおいて、
    前記痛み判断手段は、前記波高関連値に関するゆらぎに基づく痛み判断の正確性を向上させるためのノイズ排除手段を備えていることを特徴とする痛み判定プログラム。
  15. 請求項14の痛み判定プログラムにおいて、
    前記ノイズ排除手段は、前記心電波形の特徴点の間隔のゆらぎ、筋電情報または第2の測定部によって測定した皮膚抵抗または皮膚電位を指標としてノイズ排除の判断をすることを特徴とする痛み判定プログラム。
  16. 請求項12〜15のいずれかの判定プログラムにおいて、
    前記痛み判断手段は、
    時系列データとして得られた前記波高関連値を周波数解析する波高関連値周波数解析手段と、
    前記波高関連値周波数解析手段によって得られた波高関連値の周波数成分に基づいてLF成分を算出して波高関連値LF成分とする波高関連値LF成分算出手段とを備え、
    前記波高関連値LF成分を波高関連値のゆらぎの特徴として得ることを特徴とする痛み判定プログラム。
  17. 請求項16の判定プログラムにおいて、
    前記痛み判断手段は、前記波高関連値LF成分が増大した場合に、痛みがあると判定することを特徴とする痛み判定プログラム。
  18. 請求項12〜17のいずれかの判定プログラムにおいて、
    前記痛み判断手段は、
    時系列データとして得られた前記心電情報の波形特徴点の間隔を周波数解析する間隔周波数解析手段と、
    前記間隔周波数解析手段によって得られた波形特徴点の間隔の周波数成分に基づいてHF成分を算出して間隔HF成分とする間隔HF成分算出手段とを備え、
    前記間隔HF成分を間隔のゆらぎの特徴として得ることを特徴とする痛み判定プログラム。
  19. 請求項12〜18のいずれかの判定プログラムにおいて、
    前記間隔HF成分は、前記間隔周波数解析手段によって得られた波形特徴点の間隔の周波数成分から得た呼吸性変動成分を示す指標であることを特徴とする痛み判定プログラム。
  20. 請求項19の判定プログラムにおいて、
    前記痛み判断手段は、間隔HF成分が減少せず、波高関連値LF成分が増大した場合に、痛みがあると判定することを特徴とする痛み判定プログラム。
  21. 請求項12〜20のいずれかの判定プログラムにおいて、
    前記痛み判断手段は、
    時系列データとして得られた前記波高関連値を周波数解析する波高関連値周波数解析手段と、
    前記波高関連値周波数解析手段によって得られた波高関連値の周波数成分に基づいてHF成分を算出して波高関連値HF成分とする波高関連値HF成分算出手段とを備え、
    前記波高関連値HF成分を波高関連値のゆらぎの特徴として得ることを特徴とする痛み判定プログラム。
  22. 請求項21の判定プログラムにおいて、
    前記痛み判断手段は、間隔HF成分が減少せず、波高関連値LF成分および波高関連値HF成分がともに増大した場合に、痛みがあると判定することを特徴とする痛み判定プログラム。
  23. 心電波形を測定し、
    前記心電情報の波高関連値に関するゆらぎに基づいて、痛みを判断する痛みを判断すること、
    を特徴とする痛み判定方法。
  24. 測定部によって測定された心電情報を取得する心電情報取得部と、
    前記心電情報の波高関連値に基づいて、痛みを判断する痛み判断手段と、
    痛み判断手段による判断結果を出力する出力部と、
    を備えた痛み判定装置。
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