JPWO2009151134A1 - リソース情報のリソース・ポイント算出、およびポイント流通方法 - Google Patents
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Abstract
ユーザによりネットワークを介してコミュニティに投稿され、データベースに蓄積される様々なリソースに対して、客観的な価値評価を行い、当該価値をコミュニティ内で流通させるシステムおよび方法を提供する。データベースに蓄積される様々なリソースに対して、自動的に抽出されるタグの内容やリソースに対するユーザの行動に応じた関連付け(リンク)を生成する。これらリソースおよび関連付けを用いて、所定の評価方法によりコミュニティ全体に対する客観的な評価を自動的に行い、さらに、この評価に基づいたポイントをリソースに関連付けることで、コミュニティ内の相対的な価値をユーザに提示し、さらに、このポイントに基づいて、所与のポイントを報酬分配としてリソースを投稿したユーザに配当し分配することで、コミュニティにおいてポイントを自動流通させるシステムを提供する。
Description
本発明は、クライアント端末によりネットワークを介して投稿される複数のリソースに対して、所定の方法により評価を行い、および所与のポイントを自動的に付与することで、ネットワーク上に複数のリソース・グループを有するコミュニティにおいてポイントを流通させることができるシステムに関するものである。
インターネットを利用してユーザ自身が直接情報を投稿し掲載することでコンテンツを生成するメディアとして、例えばQ&Aサイト、オークションサイト、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)およびブログなどがある。これらはCGM(Customer Generated Media)と呼ばれ、ユーザはインターネット上にリアルタイムかつ手軽に情報を開示することができ、また他のインターネット・ユーザも、これらの情報の中から興味深い有用な情報を自由に取捨選択することができる。このため、CGMは様々な形態で、インターネット上のコミュニティへのソーシャル・データベースとして多くのインターネット・ユーザに利用されている。
しかしながら、これらソーシャル・データベースに蓄積される情報は、その手軽さや自由さから信憑性に欠けることも多く、また真に有効な情報であってもその評価は、インターネット・ユーザ自身が個別に判断する主観的なものに過ぎなかった。
そして、例えば、Q&Aサイトでは、質問、質問への回答およびその回答への評価において出題者が質問に寄せられた有用な回答や回答の評価に対して有用度を評価しようとする場合、一般的には、これらを出題者の主観を元に手動で行い、例えば有用度をポイントという形で投稿したユーザに付与する形態で行っている(特許文献1)。また、オークションサイトでは、購入者と販売者との間においてオークション形式で価格を決定したりするに過ぎず、やはり価格は主観を元に決定されているに過ぎない。すなわち、ソーシャル・データベースに蓄積される情報に共通する価値観は存在しておらず、社会的な資産価値は希薄であることが多かった。
一方で、コンテンツに対して客観的な評価を与えるインターネット上のメディアとして、検索サイトがあり、例えば、Google(http://www.google.com)において用いられるPage Rankがある(特許文献2)。これは、「重要なサイトからハイパーリンクされた先のサイトはやはり重要なサイトである」というコンセプトに基づくものであり、インターネット上のコンテンツに対して均衡に価値決定を行っている。ここでは、検索に用いられたキーワードに近いコンテンツを客観的に高評価し、この評価に基づいて検索結果としてユーザに提示する。しかしながら、このような検索サイトにおける評価では、ハイパーリンクによる明示的なリンク情報が与えられることを前提としており、この明示的なリンク情報を用いてコンテンツの重要度を算出した上で、ソーシャル・データベースからキーワードに関連するコンテンツ群(検索結果)を抽出し、その相対的な表示順を評価しているに過ぎない。つまり、ソーシャル・データベース全体を通じて、ソーシャル・データベースに蓄積される全てのコンテンツに共通する価値評価を与えるというものではない。
また一方で、社会的資産価値の高いインターネット上のメディアとして、Wikipedia(http://ja.wikipedia.org/wiki/)のような、誰もがフリーにコンテンツを追加、変更することができる百科事典サイトがある。これは、運営者が明確な価値観を提示し、社会的資産価値の高いソーシャル・データベースが構築できている例といえる。しかしながら、このようなメディアにおいては、常に運営者が投稿内容を監視しなければならないという運用者側の負担増という事態が生じていた。また、ソーシャル・データベースを利用する全ユーザに対して投稿者数の割合が非常に少ないため、投稿障壁が高いにも関わらず、価値提供を行った投稿者の投稿に対して何らかの報酬を還元するという考え方があって然るべきものの、投稿者はボランティア・ベースで情報を投稿するという考え方が根底にあるため、この報酬還元に対する考え方は実現されるに至っていない。
本発明は、こうした従来の課題を解決するために提案されたものであり、本発明の目的は、インターネットをはじめとしたネットワークを介してコミュニティに投稿され、データベースに蓄積される様々なリソースに対して、自動的に抽出されるタグの内容やリソースに対するユーザの行動に応じた対応付け(リンク)を生成し、また、これらリソースに対して、所定の評価方法を用いたコミュニティ全体に対する客観的な評価を自動的に行い、さらに、この評価に基づいたポイントをリソースに関連付けることで、コミュニティ内の相対的な価値をユーザに提示し、さらに、このポイントに基づいて、所与のポイントを報酬分配としてリソースを投稿したユーザに配当し分配することで、コミュニティにおいてポイントを自動流通させるシステムを提供することである。
上記の目的を達成するため、請求項1に係る発明は、(i)インターフェイス(21)を介してユーザによって入力されるリソースについて、前記リソースのポイントを計算して出力するシステムであって、前記リソースと、前記リソースを識別するためのリソースIDと、該リソースIDに関連付けられる第1リソース中心値と、を格納する第1格納手段(42)と、(ii)前記リソースIDの1つと、前記リソースIDの1つに関連付けられるタグIDであって、前記リソースIDで識別される前記リソースから抽出されるタグを識別するためのタグIDと、を含む1つ以上のリソース・タグ関連情報を格納する第2格納手段(45、図9B)と、(iii)前記第2格納手段に格納された前記1つ以上のリソース・タグ関連情報に基づいて、1の前記リソースIDについてホップ数の値に対応するリソース・リストを、前記ホップ数の値を1から順にインクリメントしながら繰り返し生成する第1生成手段(図9A、図17、S1608)であって、前記生成されるリソース・リストの各々は、1つ以上の前記リソースIDを含んでおり、直前に生成された前記リソース・リストに含まれる各前記リソースIDに関連付けられた各前記タグIDを、さらに関連付けている前記リソース・タグ関連情報に含まれる前記リソースIDに基づく、手段と、(iv)前記ホップ数の値と、前記ホップ数の値に対応するリソース・リストに含まれる各前記リソースIDに前記第1格納手段によりそれぞれ関連付けられた前記第1リソース中心値の値とに基づいて、前記1のリソースIDの第1リソース中心値を計算する第1計算手段(S3401)と、(v)前記第1計算手段で計算された第1リソース中心値に基づいて、さらに前記1のリソースIDで識別される前記リソースの前記ポイントを計算する第2計算手段(S3404)と、(vi)前記第2計算手段により計算された前記ポイントを前記インターフェイスに提示する提示手段(D143)と、を備えるシステムに関する。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載のシステムであって、(i)前記第1生成手段で生成される前記ホップ数の値を1とする前記リソース・リストは、前記第2格納手段(45)により前記1のリソースIDに関連付けられた各前記タグIDをさらに関連付けている前記リソース・タグ関連情報に含まれる前記リソースIDの和集合から、前記1のリソースIDを除くことで生成され(S1603)、また、(ii)前記第1生成手段で生成される前記ホップ数の値を2以上とする前記リソース・リストの各々は、前記直前に生成された前記リソース・リストに含まれる前記リソースIDに各々関連付けられた各前記タグIDをさらに関連付けている前記リソース・タグ関連情報に含まれる前記リソースIDの和集合から、既に生成されたいずれの前記ホップ数の値に対応する前記リソース・リストにも含まれない新たな前記リソースIDを抽出することで生成される(S1608)システムに関する。
請求項3に係る発明は、請求項2に記載のシステムであって、さらに前記第1生成手段において、前記新たなリソースIDが抽出されなくなるまで、または、前記ホップ数の値が、インクリメントされた結果所与の値に達するまで前記リソース・リストを繰り返し生成する(S1607、S1608)システムに関する。
請求項4に係る発明は、請求項1から3のいずれか1項に記載のシステムであって、さらに、前記第1格納手段は、前記リソースIDに関連付けられる第2リソース中心値を格納することができ、(i)前記リソースIDの1つと、前記リソースIDの1つに関連付けられるユーザIDであって前記ユーザを識別するためのユーザIDと、前記リソースIDの1つおよび前記ユーザIDの関係を識別するための行動区分と、を含む1つ以上のユーザ行動対応情報を格納する第3格納手段(44)と、(ii)前記第3格納手段(44)に格納された前記1つ以上のユーザ行動対応情報に基づいて、前記1のリソースIDに関連付けられる前記ユーザIDのそれぞれについてユーザ評価値を計算する第3計算手段(S1803、S3503、S1806)であって、前記ユーザIDのそれぞれについて、前記ユーザIDを関連付けている前記ユーザ行動対応情報のリソースIDに、さらに前記第1格納手段(42)により関連付けられた前記第2リソース中心値の値と、前記ユーザIDを関連付けている前記ユーザ行動対応情報のリソースIDおよび前記ユーザIDの関係を識別するための前記行動区分を示す値と、前記第3格納手段において前記1のリソースIDおよび前記ユーザIDの関係を識別するための前記行動区分を示す値と、に基づいて前記ユーザIDのユーザ評価値を計算する第3計算手段と、(iii)前記第3計算手段で計算された、前記ユーザIDのぞれぞれの前記ユーザ評価値に基づいて、前記1のリソースIDの第2リソース中心値を計算する第4計算手段(S1815)とを備えるシステムに関する。
請求項5に係る発明は、請求項4に記載のシステムであって、さらに、(i)前記ユーザIDと、前記ユーザIDに関連付けられるユーザ中心値とを格納する第4格納手段(41)と、(ii)第5格納手段(311)であって、前記ユーザIDの1つと、前記ユーザIDの1つに関連付けられる他の前記ユーザIDと、前記ユーザIDの1つおよび前記他のユーザIDの関係を識別するためのユーザ関連種別と、を含む1つ以上のユーザ関連情報を格納する手段と、(iii)1の前記ユーザIDについて前記第4格納手段(41)に格納される前記ユーザ中心値の値を計算する第5計算手段(S3306)であって、前記格納されるユーザ中心値の値は、前記第5格納手段に格納された前記1のユーザIDに関連付けられる前記他のユーザIDのそれぞれに、前記第4格納手段によりさらに関連付けられる各前記ユーザ中心値の値と、前記1のユーザIDおよび前記他のユーザIDのそれぞれの関係を識別するための各前記ユーザ関連種別と、に基づいて計算される手段と、を備えており、(iv)前記第4計算手段で計算される前記1のリソースIDの第2リソース中心値は、さらに、前記第3格納手段(44)に格納された、前記1のリソースIDに関連付けられた前記ユーザ行動対応情報のそれぞれのユーザIDに、前記第4格納手段(41)によりさらに関連付けられた前記ユーザ中心値のそれぞれの値に基づいて計算される、システムに関する。
請求項6に係る発明は、請求項4に記載のシステムであって、前記行動区分は、出題、回答、ネガティブ評価、ポジティブ評価、および/または閲覧を含んでおり、前記行動区分を示す値は、各前記行動区分に対応して重み付けがされて設定される、システムに関する。
請求項7に係る発明は、請求項5に記載のシステムであって、前記ユーザ関連種別は、お気に入りユーザ登録、および/または拒否ユーザ登録を含んでいる、システムに関する。
請求項8に係る発明は、請求項4から7のいずれか1項に記載のシステムであって、さらに、前記第1格納手段は、前記リソースIDに関連付けられるリソース需給値を格納することができ、前記1のリソースIDについて、前記第1計算手段で計算された前記第1リソース中心値および前記第4計算手段で計算された前記第2リソース中心値に基づいて、前記第1格納手段(42)に格納される、前記1のリソースIDに関連付けられる前記リソース需給値の値を計算する第6計算手段を備える、システムに関する。
請求項9に係る発明は、請求項8に記載のシステムであって、前記第6計算手段によって計算され格納される前記リソース需給値の値は、前記第2中心値と前記第1中心値との除算値に基づく、システムに関する。
請求項10に係る発明は、請求項9に記載のシステムであって、前記第2計算手段によって計算される前記1のリソースIDで識別される前記リソースのポイントは、前記第1格納手段において前記1のリソースIDに関連付けられた前記リソース需給値の値を、前記第1格納手段に格納された全ての前記リソースIDに関連付けられる全ての前記リソース需給値の値を所与の範囲で正規化することに基づいて計算される、システムに関する。
請求項11に係る発明は、請求項1〜10のいずれか1項に記載のシステムであって、(i)前記第2計算手段によって、前記リソースIDで識別される前記リソースのポイントと前記リソースのポイントが計算された日時とを格納する第6格納手段(図示せず)であって、前記ポイントが計算された日時は、前記リソースが入力された日時並びに定期、定時および/または任意の設定されたタイミングを含む日時である手段を備え、(ii)前記提示手段において、さらに、前記1のリソースIDで識別されるリソースについてのリソース・ポイント遷移グラフ(D142)であって、前記第6格納手段に格納された前記1のリソースIDに関連した前記日時および前記ポイントに基づくリソース・ポイント遷移グラフを作成して前記インターフェイス(21)に提示することを特徴とする、システムに関する。
請求項12に係る発明は、サーバ(13)が備える記憶装置内のデータベース(152)に、(i)リソースと前記リソースを一意に識別するリソースIDとリソース・ポイントとを含む2つ以上のリソース情報を記憶するリソース・テーブル(42)と、(ii)タグと該タグを一意に識別するタグIDとを含む2以上のタグ情報を記憶するタグ・テーブル(43)と、(iii)前記リソース情報が有するリソースIDの1つと該リソースIDに関連付けられる1つ以上のタグIDとを含む1つ以上のリソース・タグ対応情報を記憶するリソース・タグ関連テーブル(45)とが含まれており、(iv)一時メモリ(153)を備える前記サーバ(13)がさらに備える処理装置(14)が、1つの前記リソース情報のリソース・ポイントの値を、他の前記リソース情報のリソース・ポイントの値に基づいて算出および格納して、前記アカウント・ポイントを増減させる方法であって、(v)前記リソース・テーブル(42)に格納された1つの前記リソース情報の前記リソースIDの値を選択する選択ステップ(S1601)と、(vi)前記選択されたリソースIDの値を前記リソース・タグ対応情報のリソースIDの値として有する該リソース・タグ対応情報の前記タグIDの値を抽出し(S1601)、該抽出されたタグIDの値を前記リソース・タグ対応情報のタグIDの値として有している該リソース・タグ対応情報のリソースIDをさらに抽出し、前記抽出されたリソースIDの値の和集合から、前記選択されたリソースIDの値を削除した前記リソースIDの値からなるリストを、前記選択されたリソースIDについてのホップ数の値を1とする、該ホップ数に対応したリソース・リストとして生成して前記一時メモリ(153)に格納する第1のリソース・リスト生成格納ステップ(S1603)と、(vii)前記ホップ数の値を2以上の整数とする、前記ホップ数対応リソース・リストを、所与の条件(S1607)を満たすまで、前記ホップ数の値を2からインクリメント(S1606)しながら繰り返し生成して、前記一時メモリ(153)に格納する第2のリソース・リスト生成格納ステップ(S1608)であって、直前に生成された前記ホップ数対応リソース・リストが有している前記リソースIDの値を、前記リソース・タグ対応情報のリソースIDの値として有している該リソース・タグ対応情報のタグIDの値を抽出し、該抽出された前記タグIDの値を前記リソース・タグ対応情報のタグIDの値として有する該リソース・タグ対応情報のリソースIDの値をさらに抽出し、該抽出されたリソースIDの値の和集合から、前記一時メモリに格納されているすべての第1リソース・リストがそれぞれ有している前記リソースIDの値を削除したリソースIDの値からなるリストを、前記ホップ数対応リソース・リストとして繰り返し生成するステップ(S1608)と、(viii)前記ホップ数の値と、前記ホップ数の値に対応したそれぞれの前記ホップ数対応リソース・リストが有する各前記リソースIDの値を、前記リソース・テーブル(42)に格納された前記リソース情報のリソースIDの値として有する該リソース情報のリソース・ポイントの値に基づいて、前記1つのリソース情報についての第1リソース中心値を計算する第1の計算ステップ(S1604、S1605、S1609)と、(ix)前記計算された第1リソース中心値に基づいて、前記1つのリソース情報についての第1ポイントを計算して、前記1つのリソース情報のリソース・ポイントの値として前記リソース・テーブルに格納する第2の計算ステップ(S1503)と、を備えており、第1のタイミングで前記処理装置により実行される方法に関する。
請求項13に係る発明は、請求項12に記載の方法において、前記リソース・テーブル(42)に格納される前記リソース情報は、前記リソースIDに関連付けられる初期リソース・ポイントを含んでおり、さらに、(i)インターフェイス(21)を介して新たに入力された1つ以上の第1のテキストをそれぞれ新たな前記リソース情報のリソースとして、前記新たなリソース情報のリソースIDの値と前記初期リソース・ポイントの値ともに前記リソース・テーブル(42)に新たに格納するリソース格納ステップ(S1202、S1204、S2501)と、(ii)前記リソース格納ステップ(S1202、S1204、S2501)により前記新たに格納された1つ以上の第1テキストからそれぞれ抽出される第2のテキストであって、前記タグ・テーブル(43)に格納された前記タグ情報のタグとして格納されていない新たな第2テキストを、新たな前記タグ情報のタグとして、前記新たなタグ情報のタグIDの値とともに、前記タグ・テーブル(43)に新たに格納するタグ抽出格納ステップ(S2004)と、(iii)前記リソース格納ステップにより格納された前記新たなリソース情報のリソースIDの値と前記タグ抽出格納ステップにより格納された前記新たなタグ情報のタグIDの値とを含む新たな前記リソース・タグ対応情報を前記リソース・タグ関連テーブルに格納するステップと、を備えており、前記リソース格納ステップにより格納された前記新たなリソース情報の初期リソース・ポイントの値は、前記インターフェイスを介して入力されたタイミングを前記第1タイミングとして、(iv)前記選択ステップにおいて前記新たなリソース情報のリソースIDの値を選択し(S1601)、次いで、前記第1リソース・リスト生成格納ステップ(S1603)と、(v)前記第2リソース・リスト生成格納ステップ(S1608)と、(vi)前記第1計算ステップ(S1604、S1605、S1609)と、(vii)前記第2計算ステップ(S1503)とにより計算されることを特徴とする、前記処理装置(14)により実行される方法に関する。
請求項14に係る発明は、請求項13記載の方法において、前記タグ抽出格納ステップによって前記第1テキストから抽出される前記第2テキストは、(i)前記第1テキストから、1つ以上の第1のキーワードを含む第1のキーワード群を抽出し(S2002)、(ii)ネットワーク上に構成される第2のサーバの記憶装置に格納される第2のデータベース(19)であって、前記サーバ(13)のデータベース(152)とアプリケーション・インターフェースによって連携する第2データベース(19)に格納される、ワードとその説明との組を複数備えるテキスト集合に対し、前記抽出された第1キーワード群の各第1キーワードを用いて、前記各第1キーワードに対応する前記ワードを検索することで、前記第1キーワードに一致する前記ワードの説明を取得し(S2002、S2101)、(iii)前記取得された説明から、さらに、1つ以上の第2のキーワードを含む第2のキーワード群を抽出し(S2002、S2102)、および(iv)前記抽出された第2キーワード群に含まれる各前記第2キーワードを用いて前記リソース・テーブル(42)のリソース情報のリソースを検索して、該リソースとして所与の数以上格納されている前記第2キーワードを前記第2キーワード群から削除することにより抽出される(S2003、S2104〜S2107)ことを特徴とする、方法に関する。
請求項15に係る発明は、請求項13または請求項14に記載の方法において、さらに、(i)前記データベース(152)が、前記リソース・テーブル(42)のリソース情報が有する前記リソースIDの1つと、前記リソースIDの1つに関連付けられる1つ以上のユーザIDおよび対応する行動区分と、を含む2つ以上のユーザ行動対応情報を格納するユーザ履歴テーブル(44)を含んでおり、(ii)前記選択ステップ(S1601)により選択された前記1つのリソース情報のリソースIDの値を前記ユーザ履歴テーブル(44)に格納された前記ユーザ行動対応情報のリソースIDの値として有している該ユーザ行動対応情報の前記1つ以上のユーザIDの値、および前記対応する第1の行動区分の値とを抽出して一時メモリ(153)に格納する行動区分抽出ステップ(S1801)と、(iii)前記抽出された1つ以上のユーザIDの値ごとに1つの前記ユーザIDの評価値を繰り返し計算して一時メモリ(153)に格納する第3計算ステップ(S1803〜S1806)であって、前記1つのユーザIDの値を前記ユーザ履歴テーブル(44)に格納された前記ユーザ行動対応情報のユーザIDの値として有する該ユーザ行動対応情報が有する、1つ以上のリソースIDの値および前記対応する第2の行動区分の値を抽出し、前記抽出された1つ以上のリソースIDの値の和集合から、前記選択されたリソースIDの値を削除したリストを、前記選択されたリソースIDについての第2リソース・リストとして生成して前記一時メモリ(153)に格納すること(S1803)と、(iv)前記行動区分抽出ステップ(S1801)で抽出された前記第1行動区分の値と、前記生成された第2リソース・リストが有する各前記リソースIDの値を前記リソース・テーブル(42)に格納された前記リソース情報のリソースIDの値として有する該リソース情報のリソース・ポイントの値と、前記リソース情報のリソースIDの値についての、前記抽出された第2行動区分の値とに基づいて、前記1つのユーザIDの評価値を計算して一時メモリ(153)に格納すること(S1805)、とを含む第3計算ステップと、(v)前記抽出された1つ以上のユーザIDの各前記評価値に基づいて、前記1つのリソース情報についての第2リソース中心値を計算するステップ(S1512、S1808、S1815)と、(vi)前記1つのリソース情報についての前記計算された第1リソース中心値と前記計算された第2リソース中心値とに基づいて、さらに前記1つのリソース情報についての第2ポイントを計算して、前記1つのリソース情報のリソース・ポイントの値として前記リソース・テーブル(42)に格納するステップ(S1503)と、を備えており、前記第1タイミングで前記処理装置(14)により実行される方法に関する。
請求項16に係る発明は、請求項15記載の方法において、さらに、(i)前記リソース・テーブル(42)に格納された全てのリソース情報のリソースIDの値のそれぞれについて、前記選択ステップ(S1601)において前記1つのリソース情報のリソースIDとして選択し、次いで、(ii)前記第1リソース・リスト生成格納ステップ(S1603)と、前記第2リソース・リスト生成格納ステップ(S1608)と、前記第1計算ステップ(S1604、S1605、S1609)と、前記第2計算ステップ(S1503)とによって、前記全てのリソース情報の第1リソース中心値の値および全てのリソース情報の第2リソース中心値をそれぞれ計算し、(iii)該計算された前記第1リソース中心値の合計値と前記第2リソース中心値の合計値との比率に基づいて、前記全てのリソース情報の第3ポイントをそれぞれ計算して一時メモリ(153)に格納し、(iv)該それぞれ計算された第3ポイントを、前記全てのリソース情報のリソース・ポイントの値としてそれぞれ前記リソース・テーブル(42)に格納する、第3ポイント格納ステップ(S1503)を備え、前記第1タイミングで前記処理装置(14)により実行される方法に関する。
請求項17に係る発明は、請求項16記載の方法において、さらに、(i)ユーザを一意に識別する前記ユーザIDおよび該ユーザIDに関連付けられるアカウント・ポイントを含む2つ以上のユーザ・アカウント情報を格納するユーザ・テーブル(41)を備え、(ii)前記リソース・テーブル(42)に格納される前記2つ以上のリソース情報は、さらに前記リソース情報のリソースIDに関連付けられる1つの投稿ユーザIDであって、該投稿ユーザIDの値は、前記リソース情報のリソースとして、前記第1テキストを入力した前記ユーザの前記ユーザIDの値である投稿ユーザIDをそれぞれ含み、(iii)前記ユーザ履歴テーブル(44)に格納された前記2つ以上のユーザ行動対応情報の前記行動区分は、出題、回答、ネガティブ評価、ポジティブ評価および閲覧を表わす区分を含み、前記区分に応じた値を前記行動区分の値としており、(iv)前記リソース格納ステップ(S1202、S1204、S2501)において、さらに、前記インターフェイス(21)を介して前記第1テキストを入力したユーザの前記ユーザIDの値を、前記新たなリソース情報の前記投稿ユーザIDの値として格納し、同時に、前記新たなリソース情報の前記リソースIDの値と、前記新たなリソース情報の前記投稿ユーザIDの値と、前記行動区分のうち閲覧以外のいずれか1つの区分であって前記ユーザに選択された区分に応じた値と、を含む前記ユーザ行動対応情報を前記ユーザ履歴テーブル(44)に格納するステップと、(v)前記リソース・テーブル(42)に格納された前記全てのリソース情報が有するリソースの前記リソースIDの値のいずれかが、任意の前記ユーザにより前記インターフェイス(21)を介して指定されたタイミングで、前記指定されたリソースIDの値と、前記指定した前記ユーザを識別する前記ユーザIDの値と、前記閲覧を表わす前記区分に応じた値と、を含む前記ユーザ行動対応情報を前記ユーザ履歴テーブル(44)に格納するステップと、を備え、前記処理装置(14)により実行される方法に関する。
請求項18に係る発明は、請求項17に記載の方法において、さらに、(i)ポイント投資ステップであって、前記新たなリソース情報の前記投稿ユーザIDの値を前記ユーザ・テーブル(41)に格納された前記ユーザ・アカウント情報のユーザIDの値として有する該ユーザ・アカウント情報のアカウント・ポイントの値から、前記リソース・テーブル(42)に格納された前記新たなリソース情報の初期リソース・ポイントを減算して、該減算された結果をさらに前記ユーザ・アカウント情報のアカウント・ポイントの値として前記ユーザ・テーブル(41)に格納することで、前記アカウント・ポイントの値を増減させることを特徴とするステップを備えており、(ii)前記タグ・テーブル(43)に格納された全てのタグ情報はさらに、それぞれタグ・ポイントを備えており、1つの前記タグ情報のタグ・ポイントは、1つの前記タグ情報のタグIDの値を、前記リソース・タグ関連テーブル(45)に格納された前記リソース・タグ対応情報のタグIDの値として有する該リソース・タグ対応情報の1つ以上のリソースIDの値を、さらに前記リソース・テーブル(42)に格納された前記リソース情報のリソースIDの値として有する該リソース情報のリソース・ポイントの値を合計した値を格納することができ、さらに、(iii)前記方法において、前記第1タイミングで、前記全てのタグ情報についての第4ポイントを計算して前記タグ・テーブルの前記タグ情報のタグ・ポイントの値としてそれぞれ格納する第4ポイント計算格納ステップと、(iv)報酬分配ステップであって、前記新たなリソース情報のリソースの前記第1テキストが前記インターフェイス(21)を介して入力された際に指定された第2のタイミングにおいて、(a)前記選択ステップにより前記新たなリソース情報のリソースIDの値を選択し、(b)前記第1リソース・リスト生成格納ステップ(1603)により前記新たなリソース情報の前記リソースIDについての前記ホップ数を1とする前記ホップ数対応リソース・リストを生成し、(c)該ホップ数対応リソース・リストが有する各リソースIDの値を、前記リソース・タグ関連テーブル(45)に格納された前記リソース・タグ対応情報のリソースIDの値としてそれぞれ有する該リソース・タグ対応情報の1つ以上のタグIDの値を、さらに前記タグ・テーブル(43)に格納された前記タグ情報のタグIDの値としてそれぞれ有する該タグ情報のタグ・ポイントの値を合計することで、前記ホップ数を1とする前記ホップ数対応リソース・リストが有する各リソースIDについての前記タグ・ポイントの値の合計をそれぞれ計算して前記一時メモリ(153)に格納し、(d)前記リソース・テーブル(42)に格納された前記新たなリソース情報の前記初期リソース・ポイントの値から、前記格納されたタグ・ポイントの値の合計の比に基づいて、前記ホップ数対応リソース・リストが有する前記各リソースIDについての各配当ポイントを計算してそれぞれ前記一時メモリ(153)に格納し、および(e)前記格納された各配当ポイントを、前記ホップ数対応リソース・リストが有する前記各リソースIDの値を前記リソース・テーブル(42)に格納された前記リソース情報のリソースIDの値として有する該リソース情報の投稿ユーザIDの値を、さらに前記ユーザ・テーブル(41)の前記ユーザ・アカウント情報のユーザIDの値として有する該ユーザ・アカウント情報のアカウント・ポイントの値にそれぞれ加算して、該加算した結果を、前記ユーザ・アカウント情報のアカウント・ポイントの値として前記ユーザ・テーブル(41)にそれぞれ格納する、報酬分配ステップとを備え、前記処理装置(14)により実行される方法に関する。
請求項19に係る発明は、請求項18に記載の方法において、(i)前記データベース(152)はさらに、報酬分配における支出ポイントと回収ポイントとポイント移動時刻とを含む2以上の管理情報を格納する運営管理テーブル(48)を備えており、(ii)前記リソース・テーブルに格納された前記新たなリソース情報の前記初期リソース・ポイントの値を前記支出ポイントの値とし、前記新たなリソース情報の前記リソース・ポイントの値と前記一時メモリに格納された配当ポイントの合計値との差を前記回収ポイントの値とし、前記第2タイミングの時刻をポイント移動時刻の値とする前記管理情報を、前記運営管理テーブルに格納する第1管理情報格納ステップと、を備え、前記処理装置(14)により実行される方法に関する。
請求項20に係る発明は、請求項19に記載の方法において、さらに、第3のタイミングにおいて、(i)前記ユーザ・テーブル(41)に格納された全ての前記ユーザ・アカウント情報が有する各アカウント・ポイントの値に対して、所与の割合を乗算し、該乗算した結果から小数点以下を切り捨てることにより整数値とした値を、前記各アカウント・ポイントの値から減算し、該減算された結果を前記ユーザ・アカウント情報のアカウント・ポイントの値として、前記ユーザ・テーブル(41)に格納するステップと、(ii)前記整数値を前記運営管理テーブル(48)に格納される前記管理情報の前記支出ポイントの値および前記回収ポイントの値とし、前記第3タイミングの時刻をポイント移動時刻の値とする前記管理情報を、前記運営管理テーブル(48)に格納する第2管理情報格納ステップと、を備え、前記処理装置(14)により実行されることを特徴とする、方法に関する。
請求項21に係る発明は、請求項20に記載の方法において、(i)前記データベース(152)は、さらに、総流通ポイントを含む2以上のポイント流通情報を格納するポイント流通管理テーブル(49)を備えており、前記第1タイミングにおいて、(ii)前記第1管理情報格納ステップおよび/または前記第2管理情報格納ステップにより前記運営管理テーブル(48)に格納された前記管理情報のうち、前記ポイント移動時刻の値が所与の範囲内である前記管理情報が有する支出ポイントの値の合計値を計算し、該計算された合計値を総流通ポイントの値として、前記ポイント流通管理テーブル(49)に格納するステップ(S301)と、(iii)前記格納された前記総流通ポイントの値と、既に格納されていた前記ポイント流通情報のうち最後に格納された前記ポイント流通情報の総流通ポイントとの比をとることにより、総流通ポイント増加率を計算して、前記一時メモリ(153)に格納するステップ(S302)と、(iv)前記新たなリソース情報についての第5ポイントを計算および格納するステップであって、前記第4ポイント計算格納ステップにより、前記新たなリソース情報ついて計算された第4ポイントと前記一時メモリ(153)に格納された総流通ポイント増加率とに基づいて、第5ポイントを計算して、前記新たに入力された1つのリソース情報のリソース・ポイントの値として前記リソース・テーブル(42)に格納するステップ(S292)とを備え、前記処理装置(14)により実行される方法に関する。
以下、本発明に係るリソースに対するポイント評価配当システムを、若干の実施の形態を用いて図面を参照しながら具体的に説明する。
図1は、本発明に係るリソースに対するポイント評価配当システムの第1の実施の形態の構成を概略的に示す図である。図1において、ポイント評価配当システムは通信ネットワーク11を介して、複数のクライアント端末12A、12B、12C・・・と、ポイント評価配当サーバ13とを相互に接続することにより構成されている。こうしたシステムにより、ユーザは、ネットワーク11を介して、クライアント端末によりポイント評価配当サーバ13にアクセスすることができる。
ここで、ポイント評価配当サーバ13は、処理装置14と、記憶装置15と、通信装置16とを備える。記憶装置15は、ハードディスクやランダム・アクセス・メモリ(RAM)をはじめとした媒体により構成される。また、通信ネットワーク11は、インターネット網をはじめとした任意のネットワークであってよい。クライアント端末12Aから12Nは、通常使用されるコンピュータ・システム、すなわち、デスクトップ型又はラップトップ型のパーソナル・コンピュータでよく、さらには携帯電話やPDAといった前記ネットワーク11に接続可能な携帯端末であってもよい。さらに、クライアント端末12Aから12Nの各々は、処理装置14や通信ネットワーク11と接続するための通信装置(図示せず)に加えて、ポイント評価配当サーバ13との間で対話を行うためのブラウザ21を備えている。本ポイント評価配当システムは、公知のクライアント・サーバ型のネットワーク・システムとすることができる。
ここで、ポイント評価配当サーバ13が備える前記記憶装置15は、当該サーバ13を機能させるためのプログラム151と、数値その他の情報の集合物であって当該サーバ13を用いて検索することができるデータベース152と、一時的に情報を記憶する一時メモリ153とを格納することができる。ポイント評価配当サーバ13は、処理装置14が記憶装置15に格納されるプログラム151を動作させることにより、データベース152に含まれるデータが登録/検索/更新/削除等され、所望の処理が実現されるように構成されている。ここで、データベース152は、公知のリレーショナル型データベースとすることができる。
次に、図2を用いて、このような構成で実現される本発明に係るポイント評価配当システムの第一の実施形態における、クライアント端末12とポイント評価配当サーバ13との間の好適な全体の流れ(2)について説明する。図2において、ポイント評価配当サーバ13にアクセスするユーザとして、ユーザA、B1、B2、C1およびC2がおり、それぞれは自身のクライアント端末が備えるブラウザ21およびネットワーク11を介してポイント評価配当サーバと対話を行うことができる。またこれらのユーザは、当該システムにより実現されるサービスにおいて、ポイント評価配当サーバにより仮想的に実現されユーザに提供される場(以下、「コミュニティ」という)に属することができ、このコミュニティ内で、自由にリソースをアップロードすることができる。ここでリソースとは、ユーザにより投稿されるコンテンツのことであり、ユーザ画面において、タイトルや本文といった複数のフィールドにコンテンツが入力された場合は、ポイント評価配当サーバ側でこれらコンテンツを連結して1つのリソースとして扱うものとする。さらに、リソースは、テキスト・データのみならず画像その他のフォーマット・データを含むことができる。
まず、ユーザAは、コミュニティに向けて、例えば「MS Office 2007のインストール方法を教えてほしい」といった内容の質問を、回答受付期限とともに出題リソースとして投稿することができる(S21)。この出題リソースは、登録完了後、別のユーザに開示される。出題リソースを閲覧したユーザB1およびB2はそれぞれ、質問に対して、例えば「現状のままインストールが可能です」といった適当と思われる回答を回答リソースとして投稿することができる(S22)。さらにこの出題リソース及び/又は回答リソースを閲覧したユーザC1およびC2は、例えば「非常に参考になる回答でした」といった評価を出題リソース及び/又は回答リソースに対する評価リソースとして投稿することができる(S23)。このようにして、ポイント評価配当サーバのデータベース152には、リソース、すなわち、出題リソース、回答リソースおよび評価リソースをはじめとしたリソースが順次蓄積されることになる。
図3にポイント評価配当システムに係る第一の実施形態の好適な機能の一覧および関連を示す。ポイント評価配当サーバ13が備える記憶装置15に格納されるプログラム1511は、機能31から機能33を実現するためのユーザ・モジュールB1と機能34から機能36を実現するための管理モジュールB2とを備えることができる。
ユーザ認証機能31は、クライアント端末からの認証処理要求を通じて、ユーザによるサーバへのアクセスや各種機能の利用を許可する。リソース投稿機能32は、クライアント端末からのリソース投稿要求を許可し、ユーザによるリソースの投稿を受け付ける。リソース閲覧機能33は、クライアント端末からの閲覧要求を許可し、データベース152に格納されている各種リソースの検索やリソース内容の提示を行う。
ユーザ・アカウント管理機能34は、ユーザ認証機能を実行するための認証情報の管理やユーザ・プロファイルの管理、およびユーザ・アカウントに関連するアカウント(口座)の管理を行う。タグ情報管理機能35は、ユーザにより投稿されたリソース群からの任意のタイミングでのタグの自動抽出、および抽出したタグ情報のデータベース152への登録、更新、もしくは削除をはじめとする各種タグ情報の管理を行う。リソース管理機能36は、ユーザにより投稿されたリソースの登録、リソース間の関連付け、タグとリソースとの間の関連付け、およびユーザとリソース間の関連付けをはじめとする各種リソース情報の管理を行う。
また、プログラム1511には、上記の機能31から機能36を実現するためのモジュール以外にも、例えばTCP/IPなどのプロトコルを用いてコンピュータが通信することを可能とする一般的な通信プログラムや、一般的なデータベース管理システムにおける公知のプログラムを含むことができる。
図4に本実施形態における好適なテーブルの一覧およびこれらの間の関連(4)を示すように、データベース152には、ユーザ・テーブル41、リソース・テーブル42、タグ・テーブル43、ユーザ履歴テーブル44、リソース・タグ関連テーブル45、リソース関連テーブル46を含むことができる。
具体的には、ユーザ・テーブル41には、ユーザを一意に識別するユーザID、認証情報、ユーザの各種プロファイル情報、およびユーザ・アカウントが有する当該ユーザIDに関連付けられるアカウント・ポイントの情報をユーザ・アカウント情報として含むことができる。リソース・テーブル42には、ユーザにより投稿されるリソース情報が格納され、リソース、リソースを一意に識別するリソースID、リソース区分や投稿ユーザIDを含むリソース属性情報、およびリソースが有するリソース・ポイント、および初期リソース・ポイントを含むリソース・ポイント情報をリソース情報として含むことができる。ここで、リソース区分とは、本実施形態においては「出題」「回答」「評価」を含んだ区分を指す。タグ・テーブル43には、リソース群から抽出されるタグ情報が格納され、タグ、当該タグを一意に識別するタグID、タグ属性情報、タグの内容、およびタグが有するタグ・ポイントをタグ情報として含むことができる。ユーザ履歴テーブル44には、リソースに対するユーザの履歴情報が格納され、リソースID、ユーザID、行動区分をユーザ行動対応情報として含むことができる。ここで、行動区分とは、本実施形態においては「出題」、「回答」、「評価」、および「閲覧」を含んだ区分を指す。これ以外にも、「購入」、「お気に入り登録」および「リソース削除依頼」といった区分を含むこともできる。さらに、行動区分「評価」は、さらに「ポジティブ評価」および「ネガティブ評価」というように、複数の区分に詳細化することもできる。リソース・タグ関連テーブル45には、リソースとタグとの関連情報が格納され、リソース情報が有するリソースIDの1つおよび当該リソースIDに関連付けられる1つ以上のタグIDをリソース・タグ対応情報として含むことができる。リソース関連テーブル46には、2つのリソースの親子間の情報が格納され、リソースIDおよびその子リソースIDが含まれる。ここで親子間の情報とは、リソースがどのリソースに対して登録されたものかを示しており、例えば、出題リソースに対する回答リソース、回答リソースに対する評価リソースといった具合である。
なお、ユーザ・テーブル41は、ユーザを識別するユーザIDによりユーザ行動対応情報が関連付けられる。また、リソース・テーブル42では、リソースを識別するリソースIDによりリソース情報が関連付けられる。さらに、タグ・テーブル43では、タグを識別するタグIDによりタグ情報が関連付けられ、ユーザ履歴テーブル44では、リソースIDによりユーザ履歴情報が関連付けられ、リソース・タグ関連テーブル45では、リソースIDによりタグIDが関連付けられ、リソース関連テーブル46では、リソースIDにより、子リソースIDが関連付けられる。
また、ユーザ・テーブル41とリソース・テーブル42とは、ユーザIDをキーとしてリンクすることができ、タグ・テーブル43とリソース・テーブル42とは、リソースIDをキーとしてリンクすることができ、同様に、リソース・テーブル42と、ユーザ履歴テーブル44、リソース・タグ関連テーブル45およびリソース関連テーブル46とは、それぞれリソースIDをキーにリンクすることができる。
なお、上述したプログラムおよびデータベースに関する記載、すなわち具体的なモジュール構成、機能構成、テーブル構成、テーブルの項目およびそのキー項目等に関する記載は、例示を目的とするに過ぎず、これらに限定されるものではない。
以下に、本実施形態におけるポイント評価配当システムの概要について説明する。
ここで、図5、図6および図7を用いて本発明に係るポイント評価配当システムにおける出題リソース、回答リソースおよび評価リソースの登録におけるクライアント端末、サーバのプログラムおよびデータベース間のフローについて説明する。なお、図示した処理装置14および記憶装置15は、ポイント評価配当サーバ13が備えるものである。
図5は、クライアント端末Aによる、ポイント評価配当サーバへの出題リソース登録フロー(5)を示している。まず、S500において、処理装置14は、クライアント端末Aからの認証要求に対し、ユーザ認証機能31、ユーザ・アカウント管理機能34、およびユーザ・テーブル41に格納されている情報を用いて認証処理を行う。この認証処理は、例えば、通常用いられるID/パスワード方式とすることができるが、これに限定されない。正常に認証処理が終了した後、ポイント評価配当サーバは、クライアント端末Aによる出題リソース投稿要求を受けることができる。S502において、処理装置14は、リソース投稿機能36を通じて、リソース情報とともに「区分=出題」としてリソース・テーブル42に格納する。ここで、当該出題リソースの登録情報として、「仮登録」や「正式登録」といったステータスで管理することもできる。同時に、S501おいて、クライアント端末Aは、リソース情報に加えて、当該リソースに関係するタグ情報を指定して投稿することができ、またユーザ履歴テーブル44に「出題」履歴を格納する。以上で、出題リソースの登録が完了する。
図6は、クライアント端末Bによる、ポイント評価配当サーバへの回答リソース登録フロー(6)を示している。S600における認証処理は、上記図5における説明と同様である。クライアント端末Bによる出題リソース閲覧要求を受けたポイント評価配当サーバは、S601において、リソース閲覧機能33により、所与の検索条件を用いてリソース・テーブル42を検索し、検索結果をクライアント端末Bに提示する。ここで、この検索条件は、出題リソースが登録された日付やキーワードによる検索とすることができるが、これらに限定されない。この検索された出題リソースに対して、クライアント端末Bにより回答リソースが投稿され得る(S602)。S602において、クライアント端末Bは、リソース情報に加えて、当該リソースに関係するタグ情報を指定して投稿することができる。S603において、リソース投稿機能32により、ある出題リソースに対する回答リソースの登録要求を受けたサーバは、投稿されたリソース情報とともにリソース管理機能36により「区分=回答」として、リソース・テーブル42に格納する。ここで、当該回答リソースの登録情報として、「仮登録」や「正式登録」といったステータスで管理することもできる。同時に、タグ管理テーブル43に投稿されたタグ情報を格納し、またユーザ履歴テーブル44に「回答」履歴を格納する。以上で、回答リソースの登録が完了する。
図7は、クライアント端末Cによる、ポイント評価配当サーバへの評価リソース登録フロー(7)を示している。S700における認証処理は、上記図5における説明と同様である。クライアント端末Cによる出題リソースおよび/または回答リソースの閲覧要求を受けたポイント評価配当サーバは、S701において、リソース閲覧機能33により、所与の検索条件を用いてリソース・テーブル42を検索し、検索結果をクライアント端末Bに提示する。ここで、この検索条件は、出題リソースが登録された日付やキーワードによる検索とすることができるが、これらに限定されない。この検索された出題リソースおよび/または回答リソースに対して、クライアント端末Cにより評価リソースが投稿され得る(S702)。S702において、クライアント端末Cは、リソース情報に加えて、当該リソースに関係するタグ情報を指定して投稿することができる。S703において、リソース投稿機能32により、ある出題リソースまたは回答リソースに対する評価リソースの登録要求を受けたサーバは、投稿されたリソース情報とともにリソース管理機能36により「区分=評価」として、リソース・テーブル42に格納する。ここで、該評価リソースの登録情報として、「仮登録」や「正式登録」といったステータスで管理することもできる。同時に、タグ管理テーブル43に投稿されたタグ情報を格納し、またユーザ履歴テーブル44に「評価」履歴を格納する。以上で、回答リソースの登録が完了する。 本実施形態のポイント評価配当システムにおける「コミュニティ」は、リソース・テーブル42に蓄積されるリソースの集合、およびこれにリンクするユーザ・テーブル41およびタグ・テーブル43をはじめとしたテーブル群に蓄積されるユーザの集合およびタグの集合の全体として定義されるものである。コミュニティを特定可能なID等により複数のコミュニティの集合として定義することもできる。このコミュニティにおいて、1つ以上のリソース間の関係は、次の3つのリンクにより定義することができる。すなわち、リソース関連テーブル46により実現される「リソース区分によるリンク」、リソース・タグ関連テーブル43により実現される「リソースの有するタグ・リンク」、およびユーザ履歴テーブル44により実現される「ユーザの行動(履歴)によるリンク」である。
以下、図8Aから図10Bを用いてこれら3つのリンクについて説明する。
図8Aおよび図8Bは、「リソース区分によるリンク」(以下、「リソース区分リンク」という)の概念、およびその具体的なリソース関連テーブル(46)への格納状況を示している。図8Aでは、コミュニティにリソース(ID)Aからリソース(ID)Gが存在しており、リソース・テーブル42においてはリソース区分により、「出題リソース」、「回答リソース」または「評価リソース」のうちいずれか一つとして登録されている。そして、リソースAおよびリソースFが「出題リソース」、リソースCおよびリソースEが「回答リソース」、そしてリソースB、リソースDおよびリソースGが「評価リソース」である。さらに、リソースFには、リソースEとリソースBがリンクしている。さらにリソースAにはリソースCがリンクしており、リソースCにはリソースDおよびリソースGがリンクしている。このように、コミュニティにおいて、出題リソースに対する回答リソースまたは評価リソースが、出題リソースから直接的または間接的にリンクされており、このリンク関係を「リソース区分リンク」として定義する。図8Aの例では、リソースAからリソースGの関係においては、リソースFから直接的にリンクしているリソース区分リンクと、リソースAから直接的または間接的にリンクしているリソース区分リンクとの2つのリソース区分リンクが存在している。そして、リソースFのホップ数1のリソース・リストは(B、E)、リソースAのホップ数1のリソース・リストは(C)、およびリソースAのホップ数2のリソース・リストは(D、G)というように、基準となるリソースとそこからの距離を示すホップ数とにより、対応するリソース・リストを定義することができる。なお、リソース・リストとは、1つ以上のリソースIDから構成されるリストのことをいい、これらのリソース・リストは前記一時メモリに別々に格納して保存する。また、「リンクする」とは、(リソース関連テーブルのような)関連付けを規定するテーブルに基づいて、1のIDに他のIDが関連付けられることをいう。このリソース区分リンクは、リソース関連テーブル46において、2つのリソースをリソースIDとその子リソースのリソースIDとの対応により定義することができる。そして、単一の当該リソース区分リンクに含まれるリソース群を「リソース・グループ」として体系付けることも可能である。
図9Aおよび図9Bは、「リソースの有するタグによるリンク」(以下、「タグ・リンク」という)の概念、およびその具体的なリソース・タグ関連テーブル(45)への格納状況を示している。図9Aでは、コミュニティにリソースAからリソースGが存在しており、同時にタグ1からタグ3も存在している。タグ1からタグ3は、タグ・テーブル43に格納されており、本実施形態においては、上述した図5から図7に係るリソースの登録時に、ユーザにより手動で投稿されたものである。そして、タグ1を介してリソースA、リソースB、リソースCおよびリソースDが互いにリンクしており、タグ2を介してリソースE、リソースF、リソースAおよびリソースBが互いにリンクしており、およびタグ3を介してリソースDおよびリソースGが互いにリンクしている。そして、リソースEとリソースGとは、タグ2、タグ1、およびタグ3を介して「リソースE⇔リソースB⇔リソースD⇔リソースE」と3ホップでリンクしている。このように、コミュニティにおいて、タグを介した複数のリソース間の直接的および/又は間接的な関係を「タグ・リンク」として定義する。さらに、例えば、リソースAのホップ数1のリソース・リストは(B、C、D、E、F)、ホップ数2のリソース・リストは(G)というように、基準となるリソースと介在するタグの数を示すホップ数とにより、対応するリソース・リストを定義することができる。一方のリソースから他方のリソースへの考えられるタグ・リンクが複数ある場合は、すなわちホップ数が最小のものをタグ・リンクとすることができる。このタグ・リンクは、リソース・タグ関連テーブル45を用いて、2つのリソースのリンクをリソースIDとタグIDとの対応により定義することができる。なお、本実施形態においては、タグとリソースとの関係でタグ・リンクを定義したが、他の実施形態においては、タグとリソース・グループとの関係で当該タグ・リンクを定義することもできる。
図10Aおよび図10Bは、「ユーザの行動(履歴)によるリンク」(以下、「行動リンク」という)の概念、およびその具体的なユーザ履歴テーブル(44)への格納状況を示している。図10Aでは、コミュニティにリソースAからリソースGが存在しており、同時にユーザ1からユーザ3が存在している。ユーザ1からユーザ3のユーザ情報は、ユーザ・テーブル41に格納されており、各々のユーザは、出題リソース、回答リソースおよび評価リソースを「投稿」することができ、また既にリソース・テーブルに格納されているリソース情報を「閲覧」することもできる。さらに、評価リソースを投稿する際は、「ポジティブ評価」や「ネガティブ評価」といった2以上の評価区分と共に投稿することもできる。図10Aにおいては、ユーザの行動の区分として、記号「Q」は「出題リソースの投稿」を意味しており、同様に記号「A」は「回答リソースの投稿」、記号「+R」は「プラス評価の投稿」そして記号「―R」は「マイナス評価の投稿」を意味している。そして、ユーザ1を介してリソースE、リソースF、リソースA、およびリソースBがそれぞれの行動区分と共に互いにリンクしており、同様に、ユーザ2を介してリソースA、リソースB、リソースCおよびリソースDが、そして、ユーザ3を介してリソースDおよびリソースGがそれぞれの行動区分と共に互いにリンクしている。このように、コミュニティにおいて、ユーザおよびその行動区分を用いて、任意の2つのリソース間の直接的および/又は間接的な関係を「行動リンク」として定義する。さらに、例えば、リソースAのホップ数1のリソース・リストは(B、C、D、E、F)、ホップ数2のリソース・リストは(G)というように、基準となるリソースと介在するユーザの数を示すホップ数とにより、対応するリソース・リストを定義することができる。この行動リンクは、ユーザ履歴テーブル44を用いて、2つのリソースのリンクをリソースIDとユーザIDとの対応により定義することができる。なお、図10Aおよび図10Bにおけるユーザの行動区分はあくまで一例に過ぎず、上記以外にも、例えば、「購入」、「お気に入り登録」および「リソース削除依頼」といった行動区分も自由に定義することができ、これらを含めて行動リンクを定義してもよい。
以上のように、本実施形態のポイント評価配当システムにおいては、1以上のユーザにより投稿される複数のリソースの関係は、リソース区分リンク、タグ・リンクおよび行動リンクの3種類のリンクを用いて定義することができる。これにより、コミュニティに存在するリソース、すなわち、ポイント評価配当サーバのデータベース152に蓄積された個々のリソースに対し、複数の観点からコミュニティに対する当該リソースの客観的な評価を行うことができ、この評価を組み合わせることにより特徴的なリソース・ポイント算出の仕組みを提供することが可能になる。
本発明のポイント評価配当システムにおける第二の実施の形態では、上述した第一の実施形態におけるコミュニティ内に存在する1つ以上のリソース、すなわち、ポイント評価配当サーバのデータベース152に蓄積された個々のリソース対して、コミュニティ全体に対する客観的な中心値を算出し、リソース・ポイントとして計算する値付け処理を任意のタイミングで行うことができる。これにより、従来のようなユーザの主観によるリソースの手動評価ではなく、コミュニティ全体に対する客観的な評価を提供できるようになり、ソーシャル・データ-ベースに蓄積される情報に共通した価値評価を提供することが可能となる。
図11に本実施形態における好適な機能の一覧(1512)を示すとおり、上述した第一の実施形態における図3のポイント評価配当システムのプログラム1511が備える機能31から機能36に、さらに、コミュニティ運営管理機能37およびリソース・ポイント算出機能38を実現するためのモジュールを追加している。コミュニティ運営管理機能37は、コミュニティの運営管理者が、値付け処理タイミングの設定やコミュニティ内利率の設定をはじめとした、値付け処理を実行するのに必要な各種設定を行うための機能を提供することができる。リソース・ポイント算出機能38は、例えば、定期/定時的に、もしくは予め指定された時刻や特定のイベントが発生した都度といった、任意のタイミングで、リソース・テーブル42に格納されている各リソースの値付けを行い、その結果をリソース・ポイントとして出力し、リソース・テーブル42のリソース・ポイントに格納する。なお、上述したプログラムに関する記載は、例示を目的とするに過ぎず、これらに限定されるものではない。
図12は、クライアント端末Aによる、ポイント評価配当サーバ13への出題リソース登録に係るフローの一例(12)であり、当該値付け処理の実施を組み込んでいる。上述した第一の実施形態における図5の出題リソース登録フローに対して、クライアント端末Aによる出題リソース入力投稿(S1203)の前に、S1202において、ポイント評価配当サーバ13がクライアント端末Aによる出題リソース投稿要求(S1201)を受けると同時に初期リソース・ポイント算出処理を行う点で異なっている。すなわち、出題リソース投稿要求(S1201)に対し、S1202において、処理装置14は、リソース管理機能36により、例えば「ステータス=仮登録」および「区分=出題」として、リソース・テーブル42に格納するとともに、リソース・ポイント算出機能38により、当該出題リソースを含む各リソースの値付けを行い、このうち当該出題リソースに対する値付け結果を初期リソース・ポイントとしてクライアント端末Aの提示することができる。
このように、インターフェイス(21)を介して新たに入力された1つ以上のテキスト、すなわちリソースをそれぞれ新たなリソース情報のリソースとして、新たなリソース情報のリソースIDの値と初期リソース・ポイントの値ともにリソース・テーブル(42)に新たに格納するリソース格納することができる(S1202、S1204)点が本実施形態の特徴である。なお、当該初期リソース・ポイントは、後に説明するように、リソース・ポイント算出機能38における処理により算出および格納されるものである。
この例では、出題リソースの登録時に、当該出題リソースの値付け処理を行っているが、本実施形態においては、このタイミングに限られることなく、任意のタイミング、すなわち、1回/日、毎日午前零時、または出題リソースへの回答受付終了時若しくはイベント検知時といったタイミングで、処理装置14がリソース・ポイント算出機能38におけるプログラムを起動して値付け処理を行うことができる。また、値付け処理対象となるリソースは、特定リソースのみに限らず、全リソースでもよく、リソース・テーブル42に格納される任意のリソースとすることができる。
図13は、本実施形態のポイント評価配当システムにおいて、値付け処理を実行するタイミングを例示するフロー・チャートの一例である。タイミングT1301においては、1回/日、毎日午前零時といった定期的/定時的なタイミングで値付け処理を実行することができ、全リソースを対象に値付け処理を行うことができる。タイミングT1302においては、本システムがユーザによる行動イベントを検知し、すなわち、ユーザ履歴テーブル44に履歴が格納され、さらにその行動が、あるリソースの「閲覧」であるというイベントが発生するタイミングにおいて、当該リソースに対して値付け処理を実行することができる。タイミングT1303は、上述した図12における初期リソース・ポイント算出の場合であり、本システムがユーザによる行動を検知し、すなわち、ユーザ履歴テーブル44に履歴が格納され、その行動が「投稿」であり、さらに投稿されたリソースが「出題リソース」であるようなイベントが発生するタイミングにおいて、当該リソースに対して値付け処理を実行することができる。なお、この場合において、リソースがそれ以外、すなわち、「回答リソース」または「評価リソース」であるイベントの場合においては、値付け処理は行わない。タイミングT1304においては、出題リソース登録時に設定した回答受付終了のタイミングで、全リソースに対して値付け処理を実行することができる。
なお、このように任意のタイミングで値付け処理を実行できるようにするために、任意のイベントを検知し、特定のプログラム1512を起動できるジョブ・スケジューラをプログラム151内に実装するか、当該ジョブスケジューリングを実行可能なミドルウェアを本システムと連携させることが好ましい。
任意のタイミングで値付け処理を行い、コミュニティ内のリソース全てのリソース・ポイントを算出することにより、値付け処理を実行する都度、各リソース・ポイントは動的に変化することになる。これらのリソース・ポイントを毎回記憶装置に保持することで、サーバは、当該リソース・ポイントの時間的な推移を示すグラフを生成することができる。そしてリソースを有するユーザに対して、このような推移グラフを提示することができる。すなわち、ユーザのブラウザ画面に表示することを通じて、ユーザは、自分が投稿したリソースの、初期リソース・ポイントからのリソース・ポイントの推移を常に確認することができる。これにより、「自身が投稿したリソースが如何に有用な情報であったか」をその都度確認することが可能となる。そして、当該リソース・ポイントは、コミュニティ全体に対する相対的かつ客観的な評価であるため、コミュニティを通じて信頼性のある値であるといえる。図14に、ユーザのブラウザに表示される、画面イメージを示す。D141は、ユーザにより登録された出題リソースを示しており、当該出題リソースのリソース・ポイントの1日毎の推移状況がD142に示されている。また、D143は、現在のリソース・ポイントの値を示している。D142に示すとおり、日時を横軸に、リソース・ポイントを縦軸にいてグラフを生成することが好ましい。本システムでは、ポイント評価配当サーバ13は、D141〜D143のような情報をユーザのブラウザに提示する手段を備えている。
以下に、図15を用いて本実施形態におけるリソースの値付けについて、その概要を具体的に説明する。リソース・テーブル42に格納される複数のリソースの各々は、リソースを識別するためのリソースIDと該リソースIDに関連付けられるリソース・ポイントを有しており、本システムは値付け処理によりコミュニティ内の全リソースに対して当該リソース・ポイントを計算し、リソース・テーブル42内の項目を更新する。また、リソース・タグ関連テーブル(45)には、リソースIDの1つとリソースIDの1つに関連付けられるタグIDであって、前記リソースIDで識別されるリソースから抽出されるタグを識別するためのタグIDとを含む1つ以上のリソース・タグ関連情報が格納される。本実施形態における値付け処理では、ポイント評価配当サーバ13の処理装置14は、まずリソース・ポイント算出機能により、上述したリソース区分リンク、タグ・リンクおよび行動リンクを用いてコミュニティ内の全リソースに対する中心値を各リソースに対して算出することができる。ここで当該中心値算出に際しては、「タグ・リンクのリソース・リストを利用したタグによるリソース中心値算出」(S1501)および/または「行動リンクのリソース・リストを利用したユーザの行動によるリソース中心値算出」(S1502)が利用される。そしてこれら中心値および後に説明する流動比率を用いることで、各リソースのリソース・ポイントが決定される(S1503)。ここで、「中心値」とは、1つ以上のリソースを有するリソース群全体から見た特定リソースの客観的な中心性を相対的に示した値のことをいい、上述したタグ・リンクおよび/または行動リンクとこれらのリソース・リストを用いることで算出できる。すなわち、当該特定リソースと他のリソースの多くとが、直接的/間接的にリンクされ、関係を有していればいるほど、中心値は高くなり、逆に、直接的/間接的な関係が少ないほど当該中心値は小さくなる。
なお、「タグ・リンクを利用したタグによるリソース中心値算出」(S1501)および「行動リンクを利用したユーザの行動によるリソース中心値算出」(S1502)について、これらの処理実行タイミングは、上述したタイミングT1301からT1304に応じて使い分けることができ、例えば、タイミングT1302およびT1303のように、ユーザからの行動イベントに応じてリアルタイムにユーザにリソース・ポイントを提示する場合にはS1502の処理のみを実行して値付け処理を軽減化するよう設定することもできる。これらは、コミュニティ運営管理機能37により運営管理者により設定される。
ここで、S1501およびS1502の詳細な処理フローの一例について、各々図16、図18Aおよび図18Bを用いて具体的に説明する。
図16は、図15の「タグ・リンクを利用したタグによるリソース中心値算出」(S1501)に係る処理フローの一例である。
その概要は以下のとおりである。すなわち、リソース・タグ関連テーブル(45)に格納された1つ以上のリソース・タグ関連情報に基づいて、1の前記リソースIDについてホップ数の値に対応するリソース・リストを、前記ホップ数の値を1から順にインクリメントしながら繰り返し生成する(図17、S1608)ためのモジュールをリソース・ポイント算出機能38に備えており、生成されるリソース・リストの各々は、1つ以上の前記リソースIDを含んでおり、直前に生成されたリソース・リストに含まれる各前記リソースIDに関連付けられた各前記タグIDを、さらに関連付けている前記リソース・タグ関連情報に含まれる前記リソースIDに基づくことを特徴とする。なお、上記「直前に」とは、後述するように、繰り返し処理において繰り返しの回数に応じて生成させる1つ以上のリソース・リストのうち、最も新しく生成されたリソース・リストという意味である。さらに、ホップ数の値と、前記ホップ数の値に対応するリソース・リストに含まれる各リソースIDにリソース・テーブル42によりそれぞれ関連付けられたリソース・ポイントとに基づいて、1のリソースIDの第1リソース中心値を計算する(S3401)モジュールを、リソース・ポイント算出機能38に備えている。さらに、リソース・ポイント算出機能38には、第1リソース中心値に基づいて、さらに前記1のリソースIDで識別されるリソースのポイントを計算する(S3404)ためのモジュールを備え、本システムは、この計算されたポイントを前記インターフェイスに提示(D143)する手段により、ユーザに当該ポイントを提示することを特徴としている。
以下、処理の詳細を説明する。まず、リソース・テーブル(42)に格納された1つのリソース情報のリソースIDの値を選択することで、リソース中心値評価対象のリソース(以下、評価対象リソースという)が選択され、タグ・リンクに沿って、当該評価対象リソースが有するタグを抽出する(S1601)。すなわち、リソース・タグ関連テーブル45から、当該選択されたリソースIDの値をリソース・タグ対応情報のリソースIDの値として有するリソース・タグ対応情報のタグIDの値を抽出することで、リソースIDに関連付けられているタグIDを抽出する。
仮に、タグが抽出されない場合(S1602)には、タグによるリソース中心値に所与の最低値を設定して(S1610)、その後リソース中心値算出処理が完了する。タグが抽出された場合は、タグ・リンクに沿って、このタグに関連するリソースの検索を行い、その和集合から評価対象リソースを除いたものをホップ数「1」のリソース・リストとして生成する(S1603)。これは、抽出されたタグIDの値をリソース・タグ対応情報のタグIDの値として有している、当該リソース・タグ対応情報のリソースIDをさらに抽出し、抽出されたリソースIDの値の和集合から、選択されたリソースIDの値を削除した前記リソースIDの値からなるリストを、選択されたリソースIDについてのホップ数の値を1とする、リソース・リストとして生成して前記一時メモリ(153)に格納するステップにより実現される。すなわち、生成されるホップ数の値を1とするリソース・リストは、リソース・ポイント算出機能に含まれるリソース・リストを生成するためのモジュールにより、リソース・タグ関連テーブル(45)から抽出された各タグIDを用いて、さらにリソース・タグ関連テーブル45を検索して、評価対象リソースIDに関連付けられた各タグIDをさらに関連付けているリソース・タグ関連情報に含まれる前記リソースIDを抽出し、抽出されたリソースIDの集合から評価対象リソースIDを除いたリソースIDからなるリストとして生成されるものである。
次いで、当該ヒット・リソースの合計リソース・ポイントを算出し、「リンク強度[ホップ数]=ホップ数/合計ポイント」として、ホップ数に対応するリンク強度[ホップ数]を算出する(S1604)。そして既存のリンク強度に加算する、すなわち、「リンク強度+リンク強度[ホップ数]」を新たな「リンク強度」として設定する(S1605)。次いで、ホップ数をインクリメント(S1606)し、リソース・リストが有する各リソースに対するタグ・リンクに沿って抽出されるタグの各々を用いて、当該タグと関連するリソースを検索し、ヒットしたリソースを抽出し、その和集合から既にヒット済みのリソースを削除することで、新規にヒットしたリソースのみを含むリソース・リストをホップ数「n(nは自然数であり、初期値は1である)」に対応するリソース・リストとして得る(S1608)。つまり、このステップは、ホップ数の値を2以上の整数とする、リソース・リストを、所与の条件(S1607)を満たすまで、ホップ数の値を2からインクリメント(S1606)しながら繰り返し生成して、前記一時メモリ(153)に格納するステップ(S1608)であり、直前に生成されたリソース・リストが有しているリソースIDの値を、リソース・タグ対応情報のリソースIDの値として有している、当該リソース・タグ対応情報のタグIDの値を抽出し、抽出された前記タグIDの値を前記リソース・タグ対応情報のタグIDの値として有するリソース・タグ対応情報のリソースIDの値をさらに抽出し、該抽出されたリソースIDの値の和集合から、前記一時メモリに格納されているすべての第1リソース・リストがそれぞれ有している前記リソースIDの値を削除したリソースIDの値からなるリストを、前記ホップ数対応リソース・リストとして繰り返し生成するステップ(S1608)である。すなわち、リソース・タグ関連テーブル45を用いて、直前に生成されたリソース・リストに含まれる各リソースIDに各々関連付けられる各タグIDを、さらに関連付けているリソース・タグ関連情報に含まれるリソースIDを抽出し、当該抽出されたリソースIDの集合から既に作成されたいずれのホップ数の値に対応するいずれのリソース・リストにも含まれていない、新規に抽出されたリソースIDを抽出し、抽出されてリソースIDの集合をホップ数「n」に対応する新たなリソース・リストとして生成するものである。
なお、これらのホップ数「n(nは自然数であり、初期値は1である)」に対応するリソース・リストは、一時メモリ153にそれぞれ別個に保存して、当該「タグ・リンクを利用したタグによるリソース中心値算出」処理中は利用できるようにしておく。さらに、このリソース・リストを用いて所与の条件を満たすまでS1609およびS1604からS1607までの処理を繰り返す。所与の条件とは、ここでは、リソース・テーブル42に格納されているコミュニティ内全リソースが検索にヒットし、新たなリソースIDが抽出されなくなるまで、もしくは、ホップ数nの値がインクリメントされた結果、所与の値に達したか(例えば、「nが10に達したか」)とすることができる。当該所与の条件を満たした場合には、当該繰り返し処理を抜け、最終的に、「タグによるリソース中心値=1/リンク強度」としてタグによるリソース中心値を算出して、当該タグによるリソース中心値算出処理が完了する(S1609)。なお、この処理において生成されたリソース・リストやリンク強度は、前記サーバが備える一時メモリ内に一時的に格納することができる。
ここで、上記「タグ・リンクを利用したタグによるリソース中心値算出」の処理を図9Aおよび図9Bに示したタグ・リンクの例に基づいて説明する。リソースAからGの処理時点でのリソース・ポイントは、それぞれ、リソース・ポイント(A)=30、リソース・ポイント(B)=40、リソース・ポイント(C)=50、リソース・ポイント(D)=60、リソース・ポイント(E)=10、リソース・ポイント(F)=40およびリソース・ポイント(G)=70と想定しており、これらからリソース中心値算出処理により「タグによるリソース中心値」を算出する。ここでの評価対象リソースは、「リソース(ID)A」とする。
(S1601)リソースAに対応するタグ、「タグ1およびタグ2」を抽出する。
(S1603)「タグ1およびタグ2」を用いてリソースを検索し、ホップ数1のリソース・リスト、「リソース(B、C、D、E、F)」を生成する。
(S1604)リンク強度[1]=1/(40+50+60+10+40)、すなわち1/200と算出される。
(S1605)リンク強度=1/200となる。
(S1606)ホップ数2にインクリメントする。
(S1607)リソースGがまだヒットしていないため、S1609へ進む。
(S1609)ホップ数1のリソース・リストに関連するタグ、「タグ1、タグ2およびタグ3」を抽出してリソース検索を行い、新規に抽出されたリソースGに対して、ホップ数2のリソース・リスト、「リソース(G)」を抽出する。
(S1604)’リンク強度[2]=2/70と算出される。
(S1605)’強度=1/200+2/70と算出される。
(S1606)ホップ数3にインクリメントする。
(S1607)’全リソースがヒットしたため、S1608へ進む。
(S1608)’タグによるリソース中心値=1/(1/200+2/70)(≒52)と出力して処理が完了する。
(S1601)リソースAに対応するタグ、「タグ1およびタグ2」を抽出する。
(S1603)「タグ1およびタグ2」を用いてリソースを検索し、ホップ数1のリソース・リスト、「リソース(B、C、D、E、F)」を生成する。
(S1604)リンク強度[1]=1/(40+50+60+10+40)、すなわち1/200と算出される。
(S1605)リンク強度=1/200となる。
(S1606)ホップ数2にインクリメントする。
(S1607)リソースGがまだヒットしていないため、S1609へ進む。
(S1609)ホップ数1のリソース・リストに関連するタグ、「タグ1、タグ2およびタグ3」を抽出してリソース検索を行い、新規に抽出されたリソースGに対して、ホップ数2のリソース・リスト、「リソース(G)」を抽出する。
(S1604)’リンク強度[2]=2/70と算出される。
(S1605)’強度=1/200+2/70と算出される。
(S1606)ホップ数3にインクリメントする。
(S1607)’全リソースがヒットしたため、S1608へ進む。
(S1608)’タグによるリソース中心値=1/(1/200+2/70)(≒52)と出力して処理が完了する。
このように、ホップ数の値と、当該ホップ数の値に対応したそれぞれのリソース・リストが有する各リソースIDの値を、リソース・テーブル(42)に格納されたリソース情報のリソースIDの値として有するリソース情報のリソース・ポイントの値に基づいて、1つのリソース情報についての第1リソース中心値を計算することができる。そして、当該計算された第1リソース中心値に基づいて、1つのリソース情報についての第1ポイントを計算して、1つのリソース情報のリソース・ポイントの値として前記リソース・テーブルに格納することができる(S1503)。
なお、上述した新たなリソース情報の初期リソース・ポイントの値は、インターフェイスを介して入力されたタイミングを前記第1タイミングとして、リソースIDを選択するステップにおいて前記新たなリソース情報のリソースIDの値を選択し(S1601)、次いで、リソース・リストを生成して格納するステップ(S1603およびS1608)、計算ステップ(S1604、S1605、S1609、およびS1503)を実行することにより同様に計算することができる。
なお、図17に示すとおり、当初格納されていたリソースがリソースA、B、C、E、Fであり、本リソース・ポイント算出時までにリソースD(60ポイント)およびリソースG(40ポイント)が投稿されて、その結果、タグ3が新規に格納され、リソースDとタグ1およびタグ3がリンクされ、さらに、リソースGとタグ3がリンクされたと想定する(17)。このような場合において、当該リソース中心値がそのまま上記のリソースAに対するリソース・ポイントになるとすると、リソースAは当初30ポイントであったのに対し、本リソース・ポイント算出によりリソースBからリソースGの影響を受けて52ポイントへと変化したことになる。すなわち、各リソースのリソース・ポイントは、リソース・ポイント算出時のリンクの状況により、動的に変化しつづけることになる。
図18Aは、図15の「行動リンクを利用したユーザの行動によるリソース中心値算出」(S1502)に係る処理フローの一例である。本処理において主に利用する、ユーザ履歴テーブル44は、リソースIDの1つと、当該リソースIDの1つに関連付けられるユーザIDであって1のユーザを識別するためのユーザIDと、当該リソースIDの1つおよびユーザIDの関係を識別するための行動区分と、を含む1つ以上のユーザ行動対応情報を格納する。そして、ユーザ履歴テーブル44に格納された1つ以上のユーザ行動対応情報に基づいて、1のリソースIDに関連付けられるユーザIDのそれぞれについてユーザ評価値を計算する(S1803、S3503、S1806)ためのモジュールをリソース・ポイント算出機能38に備えており、当該モジュールにおいて、前記ユーザIDのそれぞれについて、ユーザIDを関連付けているユーザ行動対応情報のリソースIDに、さらにリソース・テーブル42により関連付けられたリソース・ポイントの値と、当該ユーザIDを関連付けているユーザ行動対応情報のリソースIDおよび当該ユーザIDの関係を識別するための行動区分を示す値と、ユーザ履歴テーブル(44)において当該1のリソースIDおよび当該ユーザIDの関係を識別するための行動区分を示す値と、に基づいて前記ユーザIDのユーザ評価値を計算することを特徴とし、さらに、リソース・ポイント算出機能38に備えられるモジュールにより、当該ユーザIDのぞれぞれのユーザ評価値に基づいて、1のリソースIDの第2リソース中心値を計算できることを特徴とする。以下、図18Aに基づいて詳細に説明する。
まず、リソース中心値評価対象のリソース(以下、評価対象リソースという)が選択され、行動リンクに沿って、当該評価対象リソースが有するユーザID、および当該ユーザの行動ログを抽出する。このような行動区分抽出ステップ(S1801)により、評価対象として選択された1つのリソース情報のリソースIDの値をユーザ履歴テーブル(44)に格納されたユーザ行動対応情報のリソースIDの値として有している、当該ユーザ行動対応情報の1つ以上のユーザIDの値、および対応する(第1の)行動区分の値とを抽出して一時メモリ(153)に格納する。すなわち、ユーザ履歴テーブル44により評価対象リソースIDに関連付けられているユーザIDからなるリスト(ユーザ・リスト)を生成し、および関連付けている行動区分(以下、「区分I」とする)をユーザ履歴テーブル44から各々抽出する(S1801)。ここで、「ユーザ・リスト」は、ホップ数「n(nは自然数であり、初期値は1である)」に対応に対応するものである(ここでは、n=1である)。仮に、ユーザIDが存在しない場合(S1802)には、ユーザ行動によるリソース中心値に最低値を設定して、その後リソース中心値算出処理が完了する(図示せず)。ユーザIDが抽出された場合は、行動リンクに沿って、このユーザIDに関連するリソースの検索を行い、その和集合から評価対象リソースを除いたものをユーザIDに対応するリソース・リストとして生成する。このステップは、1つのユーザIDの値をユーザ履歴テーブル(44)に格納されたユーザ行動対応情報のユーザIDの値として有する当該ユーザ行動対応情報が有する、1つ以上のリソースIDの値および対応する(第2の)行動区分の値を抽出し、前記抽出された1つ以上のリソースIDの値の和集合から、前記選択されたリソースIDの値を削除したリストを、選択されたリソースIDについての(第2)リソース・リストとして生成して前記一時メモリ(153)に格納すること(S1803)で実現される。すなわち、抽出された1のユーザIDに対して、ユーザ履歴テーブル44からユーザ履歴情報を検索し、当該履歴情報に含まれるリソースIDを抽出する。そして、抽出されたリソースIDから評価対象リソースIDおよび既に作成されたリソース・リストに含まれているリソースIDを除いた、新規に抽出されたリソースIDの集合を、当該1のユーザIDに対応するリソース・リストとして生成する(S1803)。同時に当該1のユーザIDとリソース・リストの各リソースIDを関連付けている行動区分(以下、「区分II」とする)もまた抽出する(S1803)。
仮に、ホップ数が1であり、かつリソースIDが抽出されない(S1804)ときには、ユーザの行動によるリソース中心値に所与の最低値を設定して(図示せず)、その後リソース中心値算出処理が完了する。ホップ数が2以上であり、かつリソースIDが抽出されない(S1804)ときには、後述するリソース中心値の算出を行い(S1815)、やはりその後リソース中心値算出処理が完了する。
次いで、当該ユーザIDに対応するリソース・リストの全てのリソースに対して、「リソースのリソース・ポイント×区分IIによる重み×区分Iによる重み」として算出し(S1805)、当該全てのリソースの合計値を当該ユーザIDの評価値とする(S1806)。すなわち、上述した行動区分を抽出するステップ(S1801)で抽出された(第1)行動区分の値と、当該生成された(第2)リソース・リストが有する各リソースIDの値をリソース・テーブル(42)に格納されたリソース情報のリソースIDの値として有する当該リソース情報のリソース・ポイントの値と、前記リソース情報のリソースIDの値についての抽出された(第2)行動区分の値とに基づいて、1つのユーザIDの評価値を計算して一時メモリ(153)に格納する(S1805)。なお、「区分I(II)による重み」とは、上述した行動区分に対して運営者により自由に設定される値であり、例えば、「閲覧=1、回答=3、出題=4、ポジティブ評価=2、ネガティブ評価=0.5」といった具合である。上述したS1803からS1806は、S1801または後述のS1811で抽出および作成したステップ数に対応するユーザ・リストのユーザIDごとに、全て当該ユーザIDに対して繰返し実行し、この全てのユーザIDに対する各評価値を算出して一時メモリ(153)に格納する(S1806)。次いで、当該繰返し処理により算出された各ユーザIDに対する評価値の合計から「重み付けリンク強度[ホップ数]=ホップ数/評価値の合計」として、ホップ数に対応する重み付けリンク強度[ホップ数](以下、リンク強度[ホップ数]という)を算出する(S1807)。そして既に計算してあるリンク強度に加算する。すなわち、「リンク強度+リンク強度[ホップ数]」を新たな「リンク強度」として設定する(S1808)。
次いで、ホップ数をインクリメント(S1809)し、リソース・リストが有するリソースに対する行動リンクに沿って抽出されたユーザIDおよび行動ログを抽出する。すなわち、ユーザ履歴テーブル44から、直前に生成されたユーザ・リストに含まれる各ユーザIDに対応する各リソース・リストに含まれる各リソースIDに、さらに関連付けられているユーザIDを抽出する。そして、抽出されたユーザIDから既に作成されたいずれのユーザ・リストに含まれているリソースIDを除いた、新規に抽出されたユーザIDの集合を、ホップ数「n(nは自然数であり、初期値は1である)」に対応する新たなユーザ・リストとして得る(S1811)。同時に当該各ユーザIDとリソース・リストの各リソースIDとを関連付けている行動区分(「区分I」)もまた抽出する(S1811)。さらに、このユーザ・リストを用いて所与の条件(S1810)を満たすまでS1811およびS1802からS1810までの処理を繰り返す。ここで所与の要件とは、ここでは、nが所与のホップ数を満たしたか、とすることができ、場合によっては当該所与のホップ数=1と設定して、繰り返し処理を省略することもできる。
本実施形態では、抽出された1つ以上のユーザIDの各評価値に基づいて、前記1つのリソース情報についての第2リソース中心値を計算する(S1512、S1808、S1815)。すなわち、当該所与の要件を満たし、繰り返し処理を抜けた場合には、最終的に、「ユーザ行動によるリソース中心値=1/リンク強度」としてユーザ行動によるリソース中心値を算出して、当該タグによるリソース中心値算出処理が完了する(S1815)。なお、この処理において生成されたユーザ・リストやリンク強度や抽出された行動ログは、前記サーバが備える一時メモリ内に一時的に格納することができる。
ここで、上記「行動リンクを利用したユーザの行動によるリソース中心値算出」の処理を図18Bに示した行動リンクの例(18)に基づいて説明する。リソースAからGの処理時点でのリソース・ポイントは、それぞれ、リソース・ポイント(A)=30、リソース・ポイント(B)=40、リソース・ポイント(C)=50、リソース・ポイント(D)=60、リソース・ポイント(E)=10、リソース・ポイント(F)=20およびリソース・ポイント(G)=70としており、また、行動区分による重みは、閲覧(V)=1、回答(A)=3、出題(Q)=4、ポジティブ評価(+R)=2、ネガティブ評価(−R)=0.5と想定する。さらに、「所定のホップ数=2」とする。これらの下でリソース中心値算出処理により「ユーザ行動によるリソース中心値」を算出する。ここでの評価対象リソースは、「リソース(ID)A」とする。図示のとおり、リソースAからのホップ数1のユーザ・リストは、「ユーザ(1、2)」であり、ホップ数2のユーザ・リストは、「ユーザ(3)」である。また、「ユーザ1」に対応するリソース・リストは「りソース(E、F)」、「ユーザ2」に対応するリソース・リストは「りソース(B、C、D)」および「ユーザ3」に対応するリソース・リストは「りソース(G)」である。
(S1801)ホップ数1のユーザ・リスト「ユーザ(1、2)」および区分I(A、+R)を抽出する。
(S1803)ホップ数1のユーザ・リスト「ユーザ(1、2)」を用いてリソースを検索し、「ユーザ1」に対応するリソース・リスト「リソース(E、F)」、「ユーザ2」に対応するリソース・リスト「リソース(B、C、D)」を生成する。また、区分II(+R、Q、V、V、Q)を各々抽出する。
(S1805およびS1806)ユーザ1の評価値=(Eの評価値+Fの評価値)={(10×(+2)×3)+(20×4×3)}=300、
ユーザ2の評価値 = (Bの評価値+Cの評価値+Dの評価値)={(40×1×(+2))+(50×1×(+2))+(60×4×(+2))}=660
と算出される。
(S1807)リンク強度[1]=1/(300+660)、と算出される。
(S1808)リンク強度=1/960、と算出される。
(S1809)ホップ数2にインクリメントする。
(S1811) ホップ数1のユーザ・リスト「ユーザ(1、2)」を用いてリソースを検索し、ホップ数2のユーザ・リスト「ユーザ3」および区分I(A)を生成する。
(S1803)’ ホップ数2のユーザ・リスト「ユーザ(3)」を用いてリソースを検索し、「ユーザ3」に対応するリソース・リスト「リソース(G)」を生成する。また、区分II(ーR)を抽出する。
(S1805およびS1806)’ユーザ3の評価値=(Gの評価値)=(70×0.5×3)=105、と算出される。
(S1807)’リンク強度[2]=2/105、と算出される。
(S1808)’リンク強度=1/960+2/105、と算出される。
(S1815)ユーザ行動によるリソース中心値=1/(1/960+2/105)(=約50)、と算出し、出力して処理が完了する。
(S1801)ホップ数1のユーザ・リスト「ユーザ(1、2)」および区分I(A、+R)を抽出する。
(S1803)ホップ数1のユーザ・リスト「ユーザ(1、2)」を用いてリソースを検索し、「ユーザ1」に対応するリソース・リスト「リソース(E、F)」、「ユーザ2」に対応するリソース・リスト「リソース(B、C、D)」を生成する。また、区分II(+R、Q、V、V、Q)を各々抽出する。
(S1805およびS1806)ユーザ1の評価値=(Eの評価値+Fの評価値)={(10×(+2)×3)+(20×4×3)}=300、
ユーザ2の評価値 = (Bの評価値+Cの評価値+Dの評価値)={(40×1×(+2))+(50×1×(+2))+(60×4×(+2))}=660
と算出される。
(S1807)リンク強度[1]=1/(300+660)、と算出される。
(S1808)リンク強度=1/960、と算出される。
(S1809)ホップ数2にインクリメントする。
(S1811) ホップ数1のユーザ・リスト「ユーザ(1、2)」を用いてリソースを検索し、ホップ数2のユーザ・リスト「ユーザ3」および区分I(A)を生成する。
(S1803)’ ホップ数2のユーザ・リスト「ユーザ(3)」を用いてリソースを検索し、「ユーザ3」に対応するリソース・リスト「リソース(G)」を生成する。また、区分II(ーR)を抽出する。
(S1805およびS1806)’ユーザ3の評価値=(Gの評価値)=(70×0.5×3)=105、と算出される。
(S1807)’リンク強度[2]=2/105、と算出される。
(S1808)’リンク強度=1/960+2/105、と算出される。
(S1815)ユーザ行動によるリソース中心値=1/(1/960+2/105)(=約50)、と算出し、出力して処理が完了する。
このような場合において、当該リソース中心値がそのまま上記のリソースAに対するリソース・ポイントであると想定すると、リソースAは当初30ポイントであったのに対し、本リソース・ポイント算出により行動リンク生成の影響を受けて約50ポイントへと変化したことになる。すなわち、各リソースのリソース・ポイントは、リソース・ポイント算出時のリンクの状況により、動的に変化しつづけることになる。なお、このような「行動リンクを利用したユーザの行動によるリソース中心値算出」においては、サーバ13による処理の軽減のため、リソース中心性評価の対象を、前回評価した時から本評価時の間に新規に生成された行動リンクのみ、すなわち差分の行動リンクだけとすることもできる。この場合は、各リソースにおける当該差分の行動リンクに対して、リンク強度算出を行い、当該リンク強度を前回算出したリンク強度に加算することで、各リソースのリンク強度とすることができる。
図15のS1503における、上述した「タグ・リンクを利用したタグによるリソース中心値算出」および/または「行動リンクを利用したユーザの行動によるリソース中心値算出」を用いてリソース・ポイントの算出および更新に係る処理について説明する。
本実施形態においては、上述の第1のタイミングで、1つのリソース情報についての計算された第1リソース中心値および/または計算された第2リソース中心値に基づいて、1つのリソース情報についてのポイントを計算して、前記1つのリソース情報のリソース・ポイントの値としてリソース・テーブル(42)に格納するステップ(S1503)を備える。
入力が、「タグ・リンクを利用したタグによるリソース中心値算出」または「行動リンクを利用したユーザの行動によるリソース中心値算出」のどちらか一方である場合は、当該処理は、ポイント評価配当サーバ13の処理装置14は、リソース・ポイント算出機能により、そのリソース中心値をそのままリソースのリソース・ポイントとみなすことができ、全リソースのそれぞれに対してリソース・テーブル42のリソース・ポイントの値を更新することができる。入力が、「タグ・リンクを利用したタグによるリソース中心値算出」と「行動リンクを利用したユーザの行動によるリソース中心値算出」との両方である場合は、全リソースにおける「タグ・リンクを利用したタグによるリソース中心値算出」の合計値と「行動リンクを利用したユーザの行動によるリソース中心値算出」の合計値とが等しくなるようにその比率(流動比率)により2つのリソース中心値を均衡させて、その上で当該均衡後のリソース中心値の平均をとることでリソースのリソース・ポイントとする。そして、全リソースのそれぞれに対してリソース・テーブル42のリソース・ポイントの値を更新することができる。
すなわち、上述した第1タイミングで、リソース・テーブル(42)に格納された全てのリソース情報のリソースIDの値のそれぞれについて、リソースIDを選択するステップ(S1601)において1つのリソース情報のリソースIDとして選択し、次いで、上述した、リソース・リスト生成格納ステップ(S1603、S1608)および計算ステップ(S1604、S1605、S1609、S1503)を含むステップによって、全てのリソース情報の第1リソース中心値の値および全てのリソース情報の第2リソース中心値をそれぞれ計算し、第1リソース中心値の合計値と第2リソース中心値の合計値との比率に基づいて、前記全てのリソース情報の第3ポイントをそれぞれ計算して一時メモリ(153)に格納し、当該それぞれ計算された第3ポイントを、全てのリソース情報のリソース・ポイントの値としてそれぞれリソース・テーブル(42)に格納する(S1503)ことができる。
以上、リソースの値付けに関する具体的な処理の一例を説明した。なお、本実施形態においては、リソースの中心性を表わすリソース中心値として、「タグ・リンクを利用したタグによるリソース中心値算出」と「行動リンクを利用したユーザの行動によるリソース中心値算出」との2つを想定したが、本発明におけるポイント評価配当システムではこれらに限定されることはない。
本発明のポイント評価配当システムにおける第三の実施の形態においては、上述した第二の実施形態における値付け処理と、リソース・テーブル42に格納されているリソース群からタグを自動的に抽出する処理とを組み合わせることができる。より具体的には、リソース・テーブルに格納されているリソース群から抽出した1つ以上のキーワードを利用し、そして辞書システム(データベース)19と連携することにより、リソースに対応するタグを任意のタイミングで自動的に抽出することができ、そしてタグ・テーブル43およびリソース・タグ関連テーブル45を更新することができる。このタグ自動抽出により、当該タグ・テーブル43への自動蓄積を踏まえた上での前記タグ・リンクの動的更新およびリソースのリソース・ポイント自動更新を実現することができるようになり、コミュニティ内の各リソースのリソース・ポイントはよりいっそう客観的なものとなる。
図19に本実施形態における好適な機能の一覧(1513)を示すとおり、上述した第二の実施形態における図11のポイント評価配当システムのプログラム1512が備える機能31から機能36に、さらに、タグ自動抽出機能39を実現するためのモジュールを追加している。タグ自動抽出機能39は、上述のように、抽出対象となるリソースからタグを抽出し、さらにリソースとタグの対応付け行うための機能である。なお、上記プログラムに関する記載は、例示を目的とするに過ぎず、これらに限定されるものではない。
本実施形態においては、上述したリソースを格納するステップ(S1204)により新たに格納された1つ以上の第1のテキスト、すなわちリソースからそれぞれ抽出される第2テキストであって、タグ・テーブル(43)に格納されたタグ情報のタグとしてまだ格納されていない新たな第2テキストを、新たなタグ情報のタグとして、新たなタグ情報のタグIDの値とともに、タグ・テーブル(43)に新たに格納するタグ抽出格納に係るステップ(S2004)、そして新たに格納されたリソース情報のリソースIDの値と当該新たなタグ情報のタグIDの値とを含む新たなリソース・タグ対応情報をリソース・タグ関連テーブル(45)に格納するステップを備えている。
そして、本実施形態におけるこのような前記第1テキストから抽出される前記第2テキストは、当該第1テキストから、1つ以上の第1のキーワードを含む第1のキーワード群を抽出し(S2002、S2101)、ネットワーク上に構成される第2のサーバの記憶装置に格納される第2のデータベース(19)であって、サーバ(13)のデータベース(152)とアプリケーション・インターフェースによって連携する第2データベース(19)に格納される、ワードとその説明との組を複数備えるテキスト集合に対し、当該第1キーワード群の各第1キーワードを用いて、各第1キーワードに対応する前記ワードを検索することで、当該第1キーワードに一致するワードの説明を取得し(S2002、S2102)、当該取得された説明から、さらに、1つ以上の第2のキーワードを含む第2のキーワード群を抽出し(S2002、S2103)、当該第2キーワード群に含まれる各第2キーワードを用いてリソース・テーブル(42)のリソース情報のリソースを検索して、リソースとして所与の数以上格納されている第2キーワードを当該第2キーワード群から削除することにより抽出される(S2003、S2104〜S2107)ことを特徴としている。
以下に、図20を用いて本実施形態におけるポイント評価配当システムのタグ自動抽出に係る処理の概要(20)について説明する。
リソースの登録時、1回/日、毎日午前零時、または出題リソースへの回答受付終了時若しくはイベント検知時といった任意のタイミングで、ポイント評価配当サーバ13の処理装置14はタグ自動抽出機能39におけるプログラムを起動してタグ自動抽出処理を開始することができる(S2001)。そして、S2002において、タグ抽出の対象となる1つ以上のリソースからキーワードを抽出し、辞書システム19との連携を介して、当該キーワードから所与の要件を満たすm個のキーワードおよびTF/IDF値を要素として有する特徴ベクトルを生成する。次いで、S2003において、遺伝的アルゴリズムを用いて当該m個の特徴ベクトルからn個のタグを抽出する。最後にS2004において、新規のタグのみをタグ・テーブル43に格納し(すでに登録されているタグは格納しない)、抽出対象リソースと当該抽出された全てのタグとの対応付けを行い、リソース・タグ関連テーブル45に格納することができる。なお、ここでの辞書システム19とは、キーワードとその説明文とをコンテンツとして備え、キーワードの入力を受けると、当該キーワードの説明文を出力するような入出力インターフェイス機能を有するシステムのことであり、本発明におけるポイント評価配当システムでは、システムの内部に備えてもよく、またはネットワーク上の公知の辞書サイトとAPIを用いて対話する構成としてもよい。また、上記TF/IDF値および遺伝的アルゴリズムには、公知の評価方法およびアルゴリズムを適用することができる。
ここで、図21および図22を用いて上述したS2002およびS2003の具体的な構成を各々説明する。
図21は、本実施形態における上述した特徴ベクトル抽出(図20のS2002)に係る処理フローの一例である。ポイント評価配当サーバ13の処理装置14は、特徴ベクトル抽出開始指示を受け、まず、公知の形態素解析手法によりキーワードを抽出して、第1のキーワード群に設定する(S2101)。次いで、上述した辞書システム19と連携することにより当該キーワードに対する説明文を取得し、抽出対象リソースと当該取得した説明文とを連結することにより抽出対象リソースの拡張を行う(S2102)。そして、形態素解析手法を再度用いてキーワードを再抽出して、第2のキーワード群に設定する(S2103)と共に、当該第2キーワード群における各キーワードのTF/IDF値を算出する(S2104)。ここで、TF/IDF値は以下の公知の計算式に基づいて算出することができる。
次いで、各キーワードのTF/IDF値のうち、所与の閾値より大きい値を有するキーワードを抽出し、その出現頻度と共に特徴ベクトルの要素として登録する(S2105)。そして、登録された特徴ベクトルの各キーワードを有しているリソース数を算出し(S2106)、当該リソース数のうち所与の閾値より大きい値を有するキーワードを当該特徴ベクトルから削除することで、特徴ベクトルが決定する(S2107)。以上で特徴ベクトル抽出処理が完了する。
なお、S2107において、特定のキーワードを特徴ベクトルから削除する処理を行っているが、この処理で削除されるキーワードは、多くのリソースが共通に備えるものであるために、上述したタグ・リンクを複雑化させ、タグによるリソース中心値の算出およびこれに基づくリソース・ポイント算出に悪影響を及ぼす可能性がある。よってこれらのキーワードは、当該処理によって削除されるべきである。一方で、これらのキーワードを利用することにより、コミュニティ内に存在するリソースの明示的な自動グルーピングを行うことが可能となる。すなわち、第一の実施形態の図4において説明した各テーブルに加えて、例えば、グループを一意に識別するID、キーワード、およびキーワードを有しているリソースIDを項目に含み、当該抽出されたキーワードとキーワードを有しているリソースとの対応付けが定義されるテーブルをデータベース152が新たに備え、そして、当該キーワードが特徴ベクトルから削除されるタイミングで当該テーブルに格納してリソースと対応付けることにより、リソースのグルーピングを自動的に行えるという別の効果をも奏している。
図22は、本実施形態における上述した遺伝的アルゴリズムによるタグ抽出(図20のS2003)に係る処理フローの一例である。ポイント評価配当サーバ13の処理装置14は、特徴ベクトル抽出終了後、引き続いて、特徴ベクトルに登録されたキーワード群をリソース抽出対象のタグ候補群として、当該タグ候補群から遺伝的アルゴリズムにより抽出タグ群を決定する処理を行うことができる。
まず、所与の数のタグ候補を有する個体を、所与の回数だけランダムに生成することで、遺伝子型をタグ集合とした親個体群(第1世代の個体群)とすることができる(S2201)。次いで、これら親個体群から任意の2個体を選択して交叉を行い、当該交叉を所与の回数繰り返すことで子個体群を生成することができる(S2202)。子個体群が生成されたら、各個体の個体評価値を算出する(S2203)。ここで、個体評価には、個体が有する所与の数のタグ候補のうち1つ以上を含んでいるリソースのリソース数とすることができる。次いで、遺伝的アルゴリズムにおける公知のエリート戦略、ルーレット戦略、および突然変異を用いることで、次世代向けの個体群を選択し、次世代個体群を生成する(S2204)。各次世代個体の個体評価値を算出して次世代個体群における最優良評価値を抽出する(S2206)。仮に、当該最優良評価値が前世代の最優良評価値を上回っていた場合、すなわち進化が見られる場合は、S2202に戻り再度交叉処理を行う。当該最優良評価値が上回っておらず、進化が終了している場合には、最良評価値を有している個体を最適個体とみなし(S2206)、最適個体の遺伝子型であるタグ候補を抽出対象リソースのタグに決定し、設定することができる(S2207)。
以上、抽出対象リソースからのタグ自動抽出処理について説明した。
本発明のポイント評価配当システムにおける第四の実施の形態では、一つの出題リソースに対し、前述したリソース区分リンクまたはタグ・リンクに含まれる他の1つ以上のリソースを有するユーザのアカウント(口座)に、所与の方法で計算された配分ポイントを分配すること(以下、「報酬分配」という)ができる。
本実施形態においては、一時メモリ(153)を備えるサーバ(13)がさらに備える処理装置(14)が、1つのリソース情報のリソース・ポイントの値を、他のリソース情報のリソース・ポイントの値に基づいて算出および格納して、アカウント・ポイントを増減させることができることを特徴としている。
第一の実施形態でも説明したとおり、ユーザ・テーブル(41)は、ユーザを一意に識別するユーザIDおよび該ユーザIDに関連付けられるアカウント・ポイントを含む2つ以上のユーザ・アカウント情報を格納し、また、リソース・テーブル(42)は、2つ以上のリソース情報を格納する際に、さらにリソース情報のリソースIDに関連付けられる1つの投稿ユーザIDであって、当該投稿ユーザIDの値は、リソース情報のリソースとして、テキストを入力したユーザのユーザIDの値である投稿ユーザIDをそれぞれ含んでいる。また、ユーザ履歴テーブル(44)に格納された2つ以上のユーザ行動対応情報の行動区分は、出題、回答、ネガティブ評価、ポジティブ評価および閲覧を表わす区分を含み、当該区分に応じた値を行動区分の値とする。そして、当該リソースを格納する際(S1202、S1204、S2501)において、併せて、インターフェイス(21)を介して(第1)テキストを入力したユーザのユーザIDの値を、新たなリソース情報の投稿ユーザIDの値として格納し、同時に、新たなリソース情報のリソースIDの値と、新たなリソース情報の投稿ユーザIDの値と、行動区分のうち閲覧以外のいずれか1つの区分であって当該ユーザにより選択された区分に応じた値と、を含むユーザ行動対応情報をユーザ履歴テーブル(44)に格納する。さらに、リソース・テーブル(42)に格納された全てのリソース情報が有するリソースのリソースIDの値のいずれかが、任意のユーザによりインターフェイス(21)を介して指定されたタイミングで、指定されたリソースIDの値と、指定した当該ユーザを識別するユーザIDの値と、閲覧を表わす区分に応じた値と、を含むユーザ行動対応情報をユーザ履歴テーブル(44)に格納するように構成する。このように格納される、各テーブルの情報に基づいて、本発明に係るポイント評価配当システムを用いた報酬分配を実施することができる。
第四の実施形態における、本発明に係るポイント評価配当システムを用いた報酬分配の全体の概略(23)について、図23を用いて説明する。なお、本実施例においては、上述した本システムにおけるポイント、すなわち、上述したアカウント・ポイント、リソース・ポイントおよびタグ・ポイントは計算の関係上、小数点以下を含む数値となることが考えられるが、本実施例においては、これらの値は全て小数点以下の値は切り捨てられて整数値として前述した各テーブルに格納されているものとする。
ユーザAにより出題リソースが登録される際に、前述した第二の実施形態において算出された初期リソース・ポイントを投資リソース・ポイントとして、ユーザAは出題リソース投稿に対する初期投資を行うことができる(S2301)。ユーザB1およびB2により回答リソースが投稿され、さらにユーザC1およびC2により評価リソースが投稿され、そして回答受付期限が終了した後に、これら投稿された回答リソースと評価リソースとを含むコミュニティ内の全リソースに対して値付けが行われる(図示せず)。そして、これらリソース・ポイントの値に応じて、投資リソース・ポイントのうちの所与の割合が直接配当ポイントとして配当され(直接配当)、ユーザB1、B2、C1およびC2のアカウントに分配される(S2302およびS2303)。さらに、ユーザDが、出題リソースに対して直接的に回答リソースおよび投稿リソースを投稿していないものの、別の契機にこれらに偶然関係するリソースを投稿していたユーザである場合、当該ユーザDの投稿したリソースもまた、投資リソース・ポイントの配当対象となり(間接配当)、ユーザDのアカウントも投資リソース・ポイントのうちの所与の割合が間接配当ポイントとして配当される(S2304)。さらに、これら直接配当および間接配当の算出を通じて発生した端数分のリソース・ポイントは、運営者アカウントに回収される(S2305)。
図24に本実施形態における好適な機能の一覧(1514)を示すとおり、上述した第三の実施形態における図19のポイント評価配当システムのプログラム1513が備える機能31から機能39に、さらに、報酬分配機能40が追加される。報酬分配機能40は、出題リソース登録時にユーザによるリソース・ポイントの投資を受付け、回答受付終了時に投資リソース・ポイントの分配先および当該分配先への配当ポイントを算出し、そして関係する各ユーザのアカウント・ポイントの増減を行う。ここで、アカウント・ポイントとは、ユーザ・テーブル41に格納されるユーザのアカウント(口座)が有するポイントのことであり、ユーザによる出題リソースの投稿時の投資や、直接配当および間接配当における報酬分配時に増減するポイントのことである。また、直接配当ポイントおよび/または間接配当ポイント算出時の所与の割合は、前述したコミュニティ運営管理機能37により、コミュニティ運営者が事前に設定することができる。
図25に、クライアント端末Aによる、ポイント評価配当サーバへの回答リソース登録フローに係るフロー(25)を示す。第二の実施形態の説明で用いた図12の回答リソース登録フローと比べると、処理装置14によるアカウント引落し処理(S2503)が追加されており、このタイミングでユーザ・テーブル44に格納されたユーザAのアカウント・ポイントを減算して格納することができる。また、出題リソース入力投稿S2502の際は、クライアント端末に算出された初期リソース・ポイントが提示されるため、このリソース・ポイントをユーザが見て、投資すると判断した場合にのみ出題リソース入力の「正式登録」を行い、投資しないと判断した場合には、「正式登録」を行わず、「仮登録」をキャンセルすることができる。
以下に、図26および図27を用いて本実施形態における好適な報酬分配処理のフロー・チャートについて説明する。本実施形態における報酬分配処理は、直接配当処理、間接配当処理、および端数回収処理を含むことができる。
本実施形態において、ポイント投資ステップ(S2503)であって、新たなリソース情報の投稿ユーザIDの値をユーザ・テーブル(41)に格納されたユーザ・アカウント情報のユーザIDの値として有する当該ユーザ・アカウント情報のアカウント・ポイントの値から、リソース・テーブル(42)に格納された前記新たなリソース情報の初期リソース・ポイントを減算して、該減算された結果をさらに前記ユーザ・アカウント情報のアカウント・ポイントの値としてユーザ・テーブル(41)に格納することで、前記アカウント・ポイントの値を増減させることを特徴とするステップ(S2503、S2504)を備えている。
また、上述のタグ・テーブル(43)に格納された全てのタグ情報はさらに、それぞれタグ・ポイントを備えており、1つのタグ情報のタグ・ポイントは、1つのタグ情報のタグIDの値を、リソース・タグ関連テーブル(45)に格納されたリソース・タグ対応情報のタグIDの値として有する当該リソース・タグ対応情報の1つ以上のリソースIDの値を、さらにリソース・テーブル(42)に格納されたリソース情報のリソースIDの値として有する当該リソース情報のリソース・ポイントの値を合計した値を格納することができる。
さらに、上述した(第1)タイミングで、全てのタグ情報についてのポイントを計算してタグ・テーブルのタグ情報のタグ・ポイントの値としてそれぞれ格納するステップおよび、以下に説明する報酬分配ステップを備えることを特徴とする。
本実施形態における報酬分配ステップは、(i)新たなリソース情報のリソースの(第1)テキストがインターフェイス(21)を介して入力された際に指定された(第2の)タイミングにおいて、前述した選択ステップにより評価対象となる新たなリソース情報のリソースIDの値を選択し、(ii)第1リソース・リスト生成格納ステップ(1603)により当該新たなリソース情報の前記リソースIDについてのホップ数を1とするリソース・リストを生成し、(iii)当該リソース・リストが有する各リソースIDの値を、リソース・タグ関連テーブル(45)に格納されたリソース・タグ対応情報のリソースIDの値としてそれぞれ有する当該リソース・タグ対応情報の1つ以上のタグIDの値を、さらにタグ・テーブル(43)に格納されたタグ情報のタグIDの値としてそれぞれ有する当該タグ情報のタグ・ポイントの値を合計することで、ホップ数を1とするリソース・リストが有する各リソースIDについてのタグ・ポイントの値の合計をそれぞれ計算して一時メモリ(153)に格納し、(iv)リソース・テーブル(42)に格納された新たなリソース情報の初期リソース・ポイントの値から、タグ・ポイントの値の合計の比に基づいて、当該リソース・リストが有する各リソースIDについての各配当ポイントを計算してそれぞれ一時メモリ(153)に格納し、および(iiv)格納された各配当ポイントを、リソース・リストが有する前記各リソースIDの値をリソース・テーブル(42)に格納されたリソース情報のリソースIDの値として有する当該リソース情報の投稿ユーザIDの値を、さらにユーザ・テーブル(41)のユーザ・アカウント情報のユーザIDの値として有する当該ユーザ・アカウント情報のアカウント・ポイントの値にそれぞれ加算し、加算結果を、ユーザ・アカウント情報のアカウント・ポイントの値としてユーザ・テーブル(41)にそれぞれ格納する、ことを特徴としている。
図26において、一つの出題リソースに対する回答リソースおよび評価リソースの投稿の受け付けが終了した後、まず、前述した第二の実施形態における値付けにより、コミュニティ内全リソースに対して値付け処理が実行され(S2601)、その後に報酬分配処理が開始される。当該出題リソースに対して回答リソースや評価リソースが登録されている場合、すなわち、リソース関連テーブル46に出題リソースに関連する回答リソースまたは評価リソースがリソース区分リンクに含まれている場合(S2602)に、各リソースが直接配当ポイントの分配対象となる。処理装置14は報酬分配機能40により直接配当処理を開始する(S2603)。そして、「回答リソース」であるリソースに対しては、前記投資リソース・ポイントのうちの「直接配当」用の所与の割合であり、かつ「回答リソース配当」用の所与の割合であるポイント(例えば、投資リソース・ポイント1000ポイントに対し、50%分である500ポイントが直接配当用であり、その中でさらに、60%分である300ポイントが回答リソース配当用である)を利用して、各回答リソースのリソース・ポイント値に応じた比例配分を行う(S2604)。この例の場合、リソース区分リンクに回答リソースVおよびWが含まれており、各々のリソース・ポイントが1000ポイントおよび2000ポイントであれば、リソースVへの配当ポイントは、100ポイントであり、リソースWへの配当ポイントは200ポイントとなる。
もしくは、「評価リソース」であるリソースに対しては、投資リソース・ポイントのうちの「直接配当」用の所与の割合であり、かつ「評価リソース配当」用の所与の割合であるポイント(例えば、投資リソース・ポイント1000ポイントに対し、50%分である500ポイントが直接配当用であり、その中でさらに、40%分である200ポイントが評価リソース配当用である)を利用して、当該リソース区分リンクに含まれる評価リソースの数で均等配分を行う(S2605)。この例の場合、リソース区分リンクに評価リソースX、Yが含まれていれば、それぞれのリソースへの配当ポイントは100ポイントとなる。ここで、評価リソースの配分について、本実施形態では均等配分としたが、例えば、上述の回答リソースの配分と同様に、各リソースのリソース・ポイント値に応じて比例配分する形態にすることもできる。各直接配当ポイントを、各リソースを有するユーザのアカウント・ポイントにそれぞれ加算することで、直接配当処理が完了する(S2606)。
以上で直接配当処理が完了し、間接配当処理に移行する。
次いで、図27において、間接配当処理を開始する前に、リソース区分リンクに含まれるリソース・グループからタグを抽出しておく(S2701)。なお、このタグの抽出の処理は、回答受付終了後のタイミングに限らず、リソースをリソース・テーブル42に格納するイベント時に同時に抽出処理を行ってもよく、および/または一日/回といった定期的、定時的な処理であってもよい。また、タグの抽出対象は本実施例ではリソース・グループとしているが、これに限らず、例えば出題リソースのみであってもよい。リソース・タグ関連テーブルを用いて、抽出したタグと同一のタグと関連するリソースがあるかどうか、すなわち上述したタグ・リンクにおいて、抽出タグを介して1ホップでリンクされているリソースがあるかをタグごとに判定する(S2702)。リソースが存在する場合に、間接配当処理を開始する(S2703)。当該処理においては、まず、当該タグと関連するリソースが有するリソース・ポイントの合計値をタグ・ポイントとしてそれぞれ算出し、抽出された各タグに係るタグ・テーブル43のタグ・ポイントに格納する(S2704)。そして、前記投資リソース・ポイントのうちの「間接配当」用の所与の割合のポイント(例えば、投資リソース・ポイント1000ポイントに対し、50%分である500ポイントが間接配当用である)を利用して、各リソースに関連するタグのタグ・ポイントの合計値に応じこれらリソースに比例配分を行い、間接配当ポイントとする(S2705)。この例の場合、タグ・リンクにタグAおよびBを有する評価リソースXXと、タグCを有するYYが含まれており、タグAのタグ・ポイントが300ポイント、タグBのタグ・ポイントが500ポイント、タグCのタグ・ポイントが200ポイントである場合、それぞれのリソースへ(300+500):200の割合で500ポイントの配当ポイントを比例配分する。すなわち、リソースXXへの配当ポイントは、400ポイント、リソースYYへは100ポイントとなる。ここでタグと関連するリソースが2以上あるときは、さらにリソース数で均等配分もしくはリソース・ポイントに応じた比例配分をすることができる。さらに、間接配当においては、当該比例配分計算したポイントをさらに、リソース区分リンクを利用して再配分計算を行うことを特徴とする。すなわち、前記の抽出したタグと同一のタグと関連するリソースに対し、さらに、当該リソースのリソース区分リンクに含まれるリソースまでを間接配当の対象とすることができる(S2706)。ここでは、前記間接配当ポイントを、リソース区分毎に設定された所与の割合(例えば、「出題リソース」であれば40%、「回答リソース」であれば40%、「評価リソース」であれば20%の合計100%)に応じて当該リソースに配分を行い、最終的な間接配当ポイントとする(S2707)。この例では、リソースYY(出題リソース)へ比例配分した100ポイントが、さらに、リソース区分リンクに含まれる回答リソースZZおよび評価リソースZZZで再度配分され、出題リソースYY、回答リソースZZおよび評価リソースZZZへは、それぞれ40ポイント、40ポイント、20ポイントが配分されることになる。なお、この際に回答リソースまたは評価リソースが複数登録されている場合には、各リソースに対して、再度、リソース数での均等配分またはリソース・ポイントによる比例配分を行うことができる。S2707で再計算した各間接配当ポイントを、各リソースを有するユーザのアカウント・ポイントにそれぞれ加算することで、間接配当処理が完了する(S2708)。
上述した直接配当処理および/または間接配当処理の計算に際しては、比例配分および均等配分計算を行う関係上、直接配当ポイントおよび/または間接配当ポイントが小数値となることが考えられる。この場合には、小数点以下(端数)の切り捨てを行うことで整数値への丸めを行うものとする。そして、報酬分配機能40においては、コミュニティで流通するリソース・ポイントの全合計値に不整合が生じないようにするため、端数となったポイントを回収する端数回収処理を実行することができる。直接配当ポイントおよび/または間接配当ポイント計算において端数が発生したと判断される場合には(S2709)、これら端数の合計、すなわち投資リソース・ポイントと整数値に丸められた配当ポイント合計との差分は、運営者により回収される(S2710)。なお、回収されるポイントについて、第五の実施の形態で後述する運営管理テーブル48を用いることにより管理され、後のポイントの再利用に用いることができる。
このように運営者が端数を回収することにより、コミュニティで流通するリソース・ポイントの全合計値に不整合が生じないようにすることができ、コミュニティの安定性を確保できる。さらに運営者は、当該ポイントを利用して特定ユーザ・アカウントに譲渡するといった形態で再流通させることもできるようになる。
本実施形態に示したとおり、直接配当処理に加えて、さらに、間接配当処理を実現することにより、リソース区分リンクによるリソース間のポイント流通のみならず、タグ・リンクによってタグを共有するリソース間でのポイント流通をも行うことができるようになる。さらには、リソース区分リンクによる直接的なリソース同志の関連のみならず、タグを通じた間接的なリソース同志の関連およびその度合いを、リソースの投稿ユーザに対して明示的に示することができるようになる。
本発明のポイント評価配当システムにおける第五の実施の形態では、第一の実施形態から第四の実施形態までの全ての実施形態を用いて実現されるポイント評価配当システムが、コミュニティ内のリソースに対してリソース・ポイントを算出する際に実行される値付け処理において、さらに、一定期間内にコミュニティ内でポイント移動が発生したことから算出されるポイントの流動比率を算出時のパラメータとして適用できる、新たな値付け処理を提供することができる。ここで「ポイント移動」とは、前述した第四の実施形態における出題リソース投稿時のポイント投資、回答受付終了後のポイントの直接配当および間接配当、および配当時の運営者による回収を含んだアカウント間でのポイント移動と、そして、予め運用管理者により設定されたマイナスの金利を用いた所与のタイミングでの運営者によるポイントの回収とを含むことができる。当該マイナス金利によるポイントの回収は、コミュニティ内の全ユーザのアカウント・ポイントから所与の時刻に、それぞれ「ユーザのアカウント・ポイント×金利」分(ただし、ここでの端数は切り捨て、整数値とする)のポイントを減算し、運営者の回収ポイントとすることにより、運営者に回収されるものである。なお、このマイナス金利の値や、運営者による回収のタイミングは、前記第二実施形態において記載したコミュニティ運営管理機能37により設定することができる。ここで、マイナスの金利とは、所与のタイミングで運営者がユーザ・アカウントからポイントを回収するための、所与のポイント利率をいう。ユーザにとって、アカウント・ポイントはこれにより減ることになるため、マイナスの金利としている。
ここで、リソース・テーブル(42)に格納される全リソース情報のリソース・ポイントの値と、タグ・テーブル(43)に格納された全タグ情報のタグ・ポイントの値と、ユーザ・テーブル(41)に格納された全ユーザ情報のアカウント・ポイントの値と、および一時メモリ(153)に格納される配当ポイントの値は、すべて小数点以下の値を切り捨てた整数値である。
本実施形態においては、図28に示すとおり、ポイント評価配当サーバのデータベース152が、さらに、運営管理テーブル(48)であって、ポイント移動が発生した時刻、回収ポイントや支出ポイントといった移動ポイント量をはじめとしたポイント移動記録を格納するテーブルを備える。また、ポイント流通管理テーブル(49)であって、一定期間における総流通ポイント量を含む流通情報を格納するテーブルを備えており、コミュニティ内のポイント流通の管理に利用することができる(28)。
本実施形態においては、リソース・テーブル(42)に格納された新たなリソース情報の初期リソース・ポイントの値を支出ポイントの値とし、新たなリソース情報のリソース・ポイントの値と一時メモリ(153)に格納された配当ポイントの合計値との差を回収ポイントの値とし、(第2)タイミングの時刻をポイント移動時刻の値とする管理情報を、運営管理テーブル(48)に格納するステップを備えている。
また、ある(第3の)タイミングにおいて、ユーザ・テーブル(41)に格納された全てのユーザ・アカウント情報が有する各アカウント・ポイントの値に対して、所与の割合を乗算し、当該乗算した結果から小数点以下を切り捨てることにより整数値とした値を、各アカウント・ポイントの値から減算し、当該減算された結果をユーザ・アカウント情報のアカウント・ポイントの値として、ユーザ・テーブル(41)に格納するステップ、および当該整数値を運営管理テーブル(48)に格納される管理情報の支出ポイントの値および回収ポイントの値とし、当該タイミングの時刻をポイント移動時刻の値とする管理情報を、運営管理テーブル(48)に格納するステップを備えている。
本実施形態においては、前記データベース(152)は、さらに、総流通ポイントを含む2以上のポイント流通情報を格納するポイント流通管理テーブル(49)を備えており、これらに基づいて、(i)前述した第1タイミングにおいて、上述した管理情報を格納する2つのステップにより運営管理テーブル(48)に格納された管理情報のうち、ポイント移動時刻の値が所与の範囲内である前記管理情報が有する支出ポイントの値の合計値を計算し、当該計算された合計値を総流通ポイントの値として、ポイント流通管理テーブル(49)に格納するステップ(S301)、(ii)格納された総流通ポイントの値と、既に格納されていたポイント流通情報のうち直前に格納されたポイント流通情報前記ポイント流通情報の総流通ポイントとの比により、総流通ポイント増加率を計算して、前記一時メモリ(153)に格納するステップ(S302)、および(iii)新たなリソース情報についてのポイントを計算および格納するステップであって、前記新たなリソース情報ついて計算されているポイントと前記一時メモリ(153)に格納された総流通ポイント増加率とに基づいて、新たにポイントを計算して、前記新たに入力された1つのリソース情報のリソース・ポイントの値として前記リソース・テーブル(42)に格納するステップ、を備えることを特徴としている。
図28に例示したように運営管理テーブル(48)およびポイント流通管理テーブル(49)に値が格納される。ここで、支出ポイントとは、出題リソース投稿時にユーザによって投資されるポイントや、マイナス金利によって回収されるポイント、すなわち、ユーザ・アカウントから支出されるポイントのことをいう。また、回収ポイントとは、この支出に対して、運営者アカウントに回収されるポイントのことをいう。そして、これらの支出および/または回収が発生する都度、前記運営管理テーブル(48)に記録される。なお、上記マイナス金利により運営者アカウントに回収される際は、上記回収ポイントおよび支出ポイントに同時に同じ値を設定することができる。これらは、第2の実施形態における図11の値付け(リソース・ポイント算出)機能38に上記処理を実行可能とする機能を追加することで実現することができる。
図29は、本実施形態における値付けフローの一例を示している。第二の実施形態における図15で説明したリソースの値付けフローに加えて、さらに、S291として、ポイント評価配当サーバ13の処理装置14がコミュニティ内のポイント流動比率(増加率)を算出する処理が追加されている。当該処理において算出した流動比率は、S292でのリソース・ポイント算出処理における入力パラメータの一つとして利用することができる。そして、値付け(リソース・ポイント算出機能)38において、一定時間のこれらのポイント総流通量を算出する機能を提供することができる。
図30に、本実施形態における図29のS291に記載した「コミュニティ内ポイント流動比率(増加率)算出処理」(S291)に係る具体的な処理フローの一例を示す。まず、上述した運営管理テーブル(48)に格納された情報を用いて、一定期間にユーザのアカウント・ポイントから支出した合計ポイントを算出してTepに設定する(S301)。このTepを総流通ポイントTp(n)として算出する(S302)。そして、前回算出した総流通ポイントTp(n−1)との比率によりコミュニティ内総流通ポイント増加率lpを算出することができる(S303)。以上で、コミュニティ内ポイント流動比率(増加率)算出処理が完了する。図28に例示したテーブル格納の例でいえば、所与の期間内に、運営管理テーブル(48)のポイント移動IDが100から102までのポイント移動が発生していたとすると、Tp(n)として250+300+2500=3050ポイントが、ポイント流通管理テーブル(49)における総流通ポイントに格納され、Tp(n−1)=2500との比率により、lp=3050/2500が算出される。
図29のリソース・ポイント算出処理(S292)に対応する本実施形態のリソース・ポイント算出処理においては、上述したコミュニティ内総流通ポイント増加率lpを、上述した「タグ・リンクのリソース・リストを利用したタグによるリソース中心値算出」および/または「行動リンクのリソース・リストを利用したユーザの行動によるリソース中心値算出」を用いて算出したリソース・ポイントと掛け合わせることで、リソース・ポイントの値を更新することができる。
このようにして算出される値は、値付け処理時におけるコミュニティ全体のポイント流通状況を反映しているものである。このようにコミュニティ全体の通貨流通量に応じた価格決定を行うことにより、上述した第二の実施形態の値付け処理に比べて、コミュニティに存在するリソースの安定性を高め、コミュニティ内の安定したポイント流動性を確保することができるるという効果を奏している。
なお、コミュニティ内総流通ポイント増加率が一定の範囲外であるときは、強制的に所与の値に設定することにより、当該安定性を制御するようにしてもいい。
第六の実施の形態は、第一の実施形態および第二の実施形態で示した構成を改良し、新たな「リソースの値付け」処理を示すものである。ユーザ・テーブルには、主にユーザIDと当該ユーザIDに関連付けられるユーザ中心値とが格納され、ユーザ関連テーブル(311)には、当該ユーザIDの1つと当該ユーザIDの1つに関連付けられる他のユーザIDと当該ユーザIDの1つおよび他のユーザIDの関係を識別するためのユーザ関連種別とを含む1つ以上のユーザ関連情報が格納され、これらの情報に基づいて、処理が行われる。
第二の実施形態では、リソースの中心性を表わすリソース中心値として、「タグによるリソース中心値」(第1リソース中心値)および「ユーザの行動によるリソース中心値」(第2リソース中心値)を想定し、これに基づいてリソース・ポイントを算出していた。これに対し、本実施形態では、上記「ユーザの行動によるリソース中心値算出」に際して、ユーザ間のリンクを示す「ユーザ・リンク」という概念を新たに考慮している。また、「タグによるリソース中心値」と当該「ユーザ・リンクを考慮したユーザの行動によるリソース中心値」とを除算した値を「リソース需給値」として定義し、当該「リソース需給値」に基づいて「リソースの値付け」を行い、最終的なリソースのポイントを算出することを特徴としている。
ここで、処理の概要を説明する。1のユーザIDについてユーザ・テーブル(41)に格納されるユーザ中心値の値を計算する(S3306)ためのモジュールをリソース・ポイント算出機能38は備えており、ユーザ・テーブル(41)に格納されるユーザ中心値の値は、ユーザ関連テーブル(311)に格納された当該1のユーザIDに関連付けられる他のユーザIDのそれぞれに、ユーザ・テーブル(41)によりさらに関連付けられる各ユーザ中心値の値と、当該1のユーザIDおよび他のユーザIDのそれぞれの関係を識別するための各ユーザ関連種別と、に基づいて計算されることを特徴とする。リソース・ポイント算出機能38は、さらに、上述した1のリソースIDの第2リソース中心値を、さらに、上述したユーザ履歴テーブル(44)に格納された、1のリソースIDに関連付けられたユーザ行動対応情報のそれぞれのユーザIDに、ユーザ・テーブル(41)によりさらに関連付けられているユーザ中心値のそれぞれの値に基づいて計算する、モジュールを備えることを特徴としている。
図31は、本実施形態における好適なテーブルの一覧および関連(31)を示しており、第一の実施形態で示した図4を改良したものである。具体的には、ユーザ関連テーブル311を追加するとともに、リソース・テーブル42に「リソース需給値」、「第1リソース中心値」および「第2リソース中心値」を、ユーザ・テーブル41に「ユーザ中心値」を追加している。ここで、ユーザ関連テーブル311は、ユーザ関係情報、すなわち、1つのユーザIDと他のユーザID(ユーザID)とを、ユーザ間の関係を示す「関係種別」とともに関連付ける情報を格納するテーブルである。当該「関係種別」には、例えば、「お気に入りユーザに登録(F)」および「拒否ユーザに登録(D)」が含まれている。
次に図32Aおよび図32Bを用いて、上述したユーザ関連テーブル311に含まれる情報により構成される複数のユーザ間のリンク(以下、「ユーザ・リンク」という)を示す。図32Aに例示したユーザ1、ユーザ2、ユーザ3およびユーザ4の間のユーザ・リンクは、図32Bに例示したような形態でユーザ関連テーブル311に情報を格納することにより構成される。
具体的には、ユーザID「2」のユーザは、ユーザID「4」のユーザから「お気に入りユーザに登録」されており、ユーザID「3」のユーザは、ユーザID「1」のユーザから「拒否ユーザに登録(D)」され、かつ、ユーザID「2」のユーザからお気に入りユーザに登録(F)」されている。同様に、ユーザID「4」のユーザは、ユーザID「1」および「2」のユーザから「お気に入りユーザに登録」されており、かつユーザID「3」のユーザから「拒否ユーザに登録」されている。なお、これら「お気に入りユーザに登録(F)」および「拒否ユーザに登録(D)」は、クライアント端末上のユーザ・インターフェイスを通じて、1のユーザが登録先のユーザを指定することにより行われる。以下、「関係種別」として「お気に入りユーザに登録(F)」および「拒否ユーザに登録(D)」の2つを適用して説明するが、本発明は、これらに限定されるものではない。
本実施形態において、登録されているユーザに対するユーザ・リンクを生成することにより、当該ユーザ・リンクにおける各ユーザの中心性を客観的に評価することができる。これは、コミュニティに存在するあるユーザに対し、「お気に入りユーザに登録」しているユーザが多ければ多いほど、ユーザの中心性は高く、「拒否ユーザに登録」しているユーザが多ければ多いほど、中心性は低いという考察に基づくものである。
図33は、このようなユーザIDのユーザ中心値を算出するために、サーバの処理装置が実行するステップを示す処理フローである。すなわち、最初に、ユーザ中心値算出対象となるユーザIDを特定する(S3301)。次いで、ユーザ関連テーブル311において当該対象ユーザIDに関連付けられるユーザIDおよびその関連種別を全て抽出する(S3302)。当該対象ユーザIDに関連付けられるユーザIDが抽出されない場合(S3303)は、当該対象ユーザIDのユーザ中心値を「1」としてユーザ・テーブル41の「ユーザ中心値」に格納する(S3304)。当該対象ユーザIDに関連付けられるユーザIDが抽出された場合(S3303)には、ユーザ・テーブル41を用いて、当該抽出された対象ユーザID全てのユーザ中心値を抽出する(S3305)。次いで、S3302で抽出された関係種別(すなわち、「F」もしくは「D」)ごとにS3304で抽出したユーザ中心値を用いて、以下の数式により、
対象ユーザIDのユーザ中心値 =(1+関係種別「F」で関係付けられるユーザIDのユーザ中心値の和) / (1+関係種別ユーザIDのユーザ中心値の和)
として対象ユーザIDのユーザ中心値を算出し、ユーザ・テーブル41の「ユーザ中心値」に格納する(ステップS3306)。
対象ユーザIDのユーザ中心値 =(1+関係種別「F」で関係付けられるユーザIDのユーザ中心値の和) / (1+関係種別ユーザIDのユーザ中心値の和)
として対象ユーザIDのユーザ中心値を算出し、ユーザ・テーブル41の「ユーザ中心値」に格納する(ステップS3306)。
先に例示した図32Aおよび図32Bの場合において、ユーザID「4」の中心値を計算すること(S3301)を想定する。まず、関係種別「F」のユーザID「1」および「2」が、関係種別「D」のユーザID「3」がユーザ関連テーブルから抽出される(S3302、S3303)。ここで、例えば、ユーザ・テーブル41におけるユーザID「1」のユーザ中心値=2.0、ユーザID「2」のユーザ中心値=0.5およびユーザID「3」のユーザ中心値=1.0である場合には、これらの値がユーザ・テーブルを抽出して(S3305)、
ユーザID「4」の中心値=(1+2.0+0.5)/(1+1.0) = 1.75
を算出し、ユーザ・テーブル41に格納する(S3306)。
ユーザID「4」の中心値=(1+2.0+0.5)/(1+1.0) = 1.75
を算出し、ユーザ・テーブル41に格納する(S3306)。
なお、当該ユーザ中心値の算出およびユーザ・テーブル41への格納およびそのタイミングについて、(i)ユーザ登録時、すなわちユーザ・テーブル41にユーザ情報を新規に格納する時には、ユーザ中心値は初期値「1」としてユーザ・テーブル41へ格納し、(ii)1のユーザが他のユーザを「お気に入りユーザに登録(F)」または「拒否ユーザに登録(D)」した際、すなわちユーザ関連テーブル311にユーザ関係情報が格納され若しくは更新された時には、上記数式を用いて当該他のユーザIDのユーザ中心値を算出してユーザ・テーブル41へ格納し、および(iii)後述のコミュニティ内のリソース・ポイントを算出するための「リソース需給値」の算出時に、同様に、上記数式を用いて当該他のユーザIDのユーザ中心値を計算してユーザ・テーブル41へ格納する。
ここまで、本実施形態において新たに導入した「ユーザ・リンク」およびにこれに基づく「ユーザ中心値」の算出処理ついて説明した。次に、図34、35、36および37を用いて値付け処理、およびこれに用いる「ユーザ・リンクを考慮したユーザの行動によるリソース中心値」算出処理等について詳細に説明する。
以下に、図34を用いて、第二の実施形態を改良した、本実施形態におけるリソースの値付けについて、その概要を具体的に説明する。リソース・テーブル42に格納される複数のリソースの各々は、第1リソース中心値、第2リソース中心値、リソース需給値およびリソース・ポイントを有している。そして、本システムは値付け処理によりコミュニティ内の特定のリソースおよび/または全リソースに対して、当該第1リソース中心値、第2リソース中心値、需給値およびリソース・ポイントを計算し、それぞれ計算された値でリソース・テーブル42内の各項目を更新する。
本実施形態における値付け処理では、ポイント評価配当サーバ13の処理装置14は、まずリソース・ポイント算出機能により、タグ・リンクおよび行動リンクを用いてコミュニティ内の各リソースの中心値を算出することができる。ここで当該中心値算出に際しては、「タグ・リンクのリソース・リストを利用したタグによるリソース中心値算出」(S3401)および/または「ユーザ・リンクを考慮した行動リンクのリソース・リストを利用したユーザの行動によるリソース中心値算出」(S3402)が利用される。そしてこれら「行動によるリソース中心値」(第2リソース中心値)と「タグによるリソース中心値」(第1リソース中心値)とを除算した値を需給値として算出およびリソース・テーブル42に格納し(S3403)、当該リソース需給値を予め設定したポイント格差により正規化することで、各リソースのリソース・ポイントが決定する(S3404)。
ここで、「中心値」とは、1つ以上のリソースを有するリソース群全体から見た特定リソースの客観的な中心性を相対的に示した値のことをいい、上述したタグ・リンクおよび/または行動リンクとこれらのリソース・リストとを用いることで算出できる。すなわち、当該特定リソースと他のリソースの多くとが、直接的/間接的にリンクされ、関係を有していればいるほど、中心値は高くなり、逆に、直接的/間接的な関係が少ないほど当該中心値は小さくなる。そして、「需給値」とは、これら「行動によるリソース中心値」(第2リソース中心値)と「タグによるリソース中心値」(第1リソース中心値)とに基づいて算出され、リソース需給値の値は上述のリソース・テーブル42に1のリソースIDに関連付けられて格納される。
リソース・ポイント算出機能38は、このような第1リソース中心値および第2リソース中心値に基づいて需給値を計算するためのモジュールを備えている。特に、好適な当該「需給値」として、これら「行動によるリソース中心値」と「タグによるリソース中心値」との除算値とすることができる。「行動によるリソース中心値」(第2リソース中心値)は、コミュニティ内のユーザにどれだけそのリソースが必要とされているかを示し、いわば「コミュニティにおけるリソースの需要量」であると考えられる。また、「タグによるリソース中心値」(第1リソース中心値)は、コミュニティ内においてそのリソースがいかに希少性のあるものかを示し、いわば「コミュニティにおけるリソースの供給量」であると考えられる。よって、これら需要量と供給量のバランス、すなわち除算をすることよる「需給値」が、コミュニティ内におけるリソースの真の価値を示しているという考察に基づいている。
なお、当該「需給値」は、需要量と供給量のバランスを示す値に過ぎないため、実際にユーザ・インターフェイスに提示する際は、当該リソース需給値を予め設定したリソース・ポイント格差(例えば、コミュニティ全体、すなわちリソース・テーブルに格納されている全リソースの需給値の平均値に対して、所与のリソース・ポイントの範囲内で1/10から10倍の格差)をつけるように正規化した値をリソース・ポイントとして採用し(S3404)、例えば図14に示すようなグラフ(D142)を作成および提示するとよい。
当該グラフ(D142)は、リソースIDで識別されるリソース・ポイントと当該リソース・ポイントが計算された日時とを格納するテーブル(図示せず)であって、当該日時は、リソースが入力された日時並びに定期、定時および/または任意の設定されたタイミングを含む日時とするテーブルに基づいており、ポイント評価配当サーバ13が備える提示手段において、さらに、当該テーブルに格納された、1のリソースIDで識別されるリソースに関連した日時およびポイントに基づいて作成され、およびインターフェイスに提示される。
すなわち、1のリソースIDで識別されるリソースのポイントは、リソース・テーブル42において当該1のリソースIDに関連付けられたリソース需給値の値を、当該リソース・テーブル42に格納された全てのリソースIDに関連付けられる全てのリソース需給値の値を所与の範囲で正規化することに基づいて計算されることを特徴とする。
なお、第2実施形態で示した図15の値付け処理とは、共通の「タグによるリソース中心値算出」処理(S3401)を用いるが、「ユーザの行動によるリソース中心値算出」(S3402)において、ユーザ・リンクを考慮する点、およびリソース需給値を算出(S3403)してさらにリソース・ポイントを算出(S3404)する点で異なるものである。
図37は、図34の「タグ・リンクのリソース・リストを利用したタグによるリソース中心値算出」(S3401)に係る処理フローの一例である。当該フローは、図16に示した「タグによるリソース中心値算出」に係る処理フローとは、ステップS3704において、作成されたリソース・リストに含まれるリソースIDについての、リソース・テーブル42に格納された第1リソース中心値を用いて、リソース・リストのタグによるリソース中心値の合計を算出し、
「リンク強度[ホップ数]=ホップ数/タグによるリソース中心値(第1リソース中心値)の合計」
を算出する点で異なっている。それ以外の処理については、第2の実施形態および図16で説明したとおりである。
「リンク強度[ホップ数]=ホップ数/タグによるリソース中心値(第1リソース中心値)の合計」
を算出する点で異なっている。それ以外の処理については、第2の実施形態および図16で説明したとおりである。
図35は、図34の「ユーザ・リンクを考慮した行動リンクのリソース・リストを利用したユーザの行動によるリソース中心値算出」(S3402)に係る処理フローの一例である。当該フローは、図18Aに示した「ユーザの行動によるリソース中心値算出」に係る処理フローとは、(i)作成されるユーザ・リストに含まれるユーザIDについて(S1801、S1811、およびS1802)、当該抽出されたユーザIDのユーザ中心値を算出し、値をユーザ・テーブル41に格納する点(S3501)、および(ii)ステップS3502において、作成されたリソース・リストに含まれるリソースIDについて、リソース・テーブル42に格納された第2リソース中心値、およびS3501で算出されたユーザ中心値を用いて、
「(ユーザの行動によるリソース中心値(第2リソース中心値))×(区分IIの重み)×(算出されたユーザ中心値)×(区分Iの重み)」
として評価する点(S3502)、の2点において異なっている。それ以外の処理については、第2の実施形態で説明したとおりである。
「(ユーザの行動によるリソース中心値(第2リソース中心値))×(区分IIの重み)×(算出されたユーザ中心値)×(区分Iの重み)」
として評価する点(S3502)、の2点において異なっている。それ以外の処理については、第2の実施形態で説明したとおりである。
図33で説明したユーザIDの「ユーザ中心値」を用いて、ユーザIDの評価値を算出することで、本実施形態で算出されるコミュニティ内のリソースのリソース・ポイントには、リソースに関連するユーザの価値をも反映させることができる。
ここで、上記「ユーザ・リンクを考慮した行動リンクを利用したユーザの行動によるリソース中心値算出」の処理を図36に示した行動リンクの例(36)に基づいて説明する。リソースAからGの処理時点での「ユーザの行動によるリソース中心値」(第2リソース中心値)は、それぞれ、第2リソース中心値(A)=30、第2リソース中心値(B)=40、第2リソース中心値(C)=50、第2リソース中心値(D)=60、第2リソース中心値(E)=10、第2リソース中心値(F)=20および第2リソース中心値(G)=30としており、また、行動区分による重みは、閲覧(V)=1、回答(A)=3、出題(Q)=4、ポジティブ評価(+R)=2、ネガティブ評価(−R)=0.5と想定する。さらに、ユーザ1からユーザ4は、図32Aおよび図32Bに示したユーザ・リンクを構成しているものとし、算出時点でのユーザ・テーブル41に算出および格納されるユーザ中心値は、ユーザ1のユーザ中心値=2.0、ユーザ2の中心値=0.5、ユーザ3の中心値=1.0、ユーザ4の中心値=1.75であるとする。さらに、簡単のため、「所定のホップ数=1」として、S1811以降の繰返し処理は行わないものとする。これらの下でリソース中心値算出処理により「ユーザ・リンクを考慮したユーザ行動によるリソース中心値」を算出する。ここでの評価対象リソースは、「リソースA」とする。図示のとおり、リソースAからのホップ数1のユーザ・リストは、「ユーザ(1、2)」である。また、「ユーザ1」に対応するリソース・リストは「りソース(E、F)」、および「ユーザ2」に対応するリソース・リストは「りソース(B、C、D)」である。
(S1801)ホップ数1のユーザ・リスト「ユーザ(1、2)」および区分I(A、+R)を抽出する。
(S3501)ユーザ1のユーザ中心値 = (1+0.0)/(1+0.0)=1.0、およびユーザ2のユーザ中心値 = (1+1.75)/(1+0.0)=2.75、を算出し、それぞれユーザ・テーブル41に格納する。
(S1803)ホップ数1のユーザ・リスト「ユーザ(1、2)」を用いてリソースを検索し、「ユーザ1」に対応するリソース・リスト「リソース(E、F)」、「ユーザ2」に対応するリソース・リスト「リソース(B、C、D)」を生成する。また、区分II(+R、Q、V、V、Q)を各々抽出する。
(S3502およびS1806)ユーザ1の評価値=(Eの評価値+Fの評価値)={(10×(+2)×1.0×3)+(20×4×1.0×3)}=300、
ユーザ2の評価値 =(Bの評価値+Cの評価値+Dの評価値)={(40×1×2.75×(+2))+(50×1×2.75×(+2))+(60×4×2.75×(+2))}=1815、と算出される。
(S1807)リンク強度[1]=1/(300+1815)、と算出される。
(S1808)リンク強度=1/2115、と算出される。
(S1815)ユーザ・リンクを考慮したユーザ行動によるリソース中心値=1/(1/2115)=2115、と算出し、出力して処理が完了する。
(S1801)ホップ数1のユーザ・リスト「ユーザ(1、2)」および区分I(A、+R)を抽出する。
(S3501)ユーザ1のユーザ中心値 = (1+0.0)/(1+0.0)=1.0、およびユーザ2のユーザ中心値 = (1+1.75)/(1+0.0)=2.75、を算出し、それぞれユーザ・テーブル41に格納する。
(S1803)ホップ数1のユーザ・リスト「ユーザ(1、2)」を用いてリソースを検索し、「ユーザ1」に対応するリソース・リスト「リソース(E、F)」、「ユーザ2」に対応するリソース・リスト「リソース(B、C、D)」を生成する。また、区分II(+R、Q、V、V、Q)を各々抽出する。
(S3502およびS1806)ユーザ1の評価値=(Eの評価値+Fの評価値)={(10×(+2)×1.0×3)+(20×4×1.0×3)}=300、
ユーザ2の評価値 =(Bの評価値+Cの評価値+Dの評価値)={(40×1×2.75×(+2))+(50×1×2.75×(+2))+(60×4×2.75×(+2))}=1815、と算出される。
(S1807)リンク強度[1]=1/(300+1815)、と算出される。
(S1808)リンク強度=1/2115、と算出される。
(S1815)ユーザ・リンクを考慮したユーザ行動によるリソース中心値=1/(1/2115)=2115、と算出し、出力して処理が完了する。
以上、本実施形態において、第2の実施形態を改良し、「ユーザ・リンク」による「ユーザ中心値」、および「タグによるリソース中心値」と「ユーザ・リンクを考慮したユーザの行動によるリソース中心値」とを除算した値である「リソース需給値」を新たに定義し、当該「リソース需給値」に基づいて「リソースの値付け」を行うことを特徴とする、リソースの値付けに関する具体的な処理の一例を説明した。
以上、本発明に係るポイント評価配当システムの実施形態について説明した。
本発明に係るポイント評価配当システムを実現することにより、コミュニティ内に存在する任意のリソースのリソース・ポイントは、コミュニティ全体に対する客観的な値として決定されるという効果を奏する。すなわち、上述したタグ・リンクを用いてリソースの中心値を計算し、リソース・ポイントを計算することは、「良質なリソースが有するタグによりリンクされるリソースは、やはり良質なものとして評価される」ということであり、同様に、ユーザの行動によるリンクを用いてリソースの中心値を計算し、リソース・ポイントを計算することは、「良質なリソースに対してポジティブな行動を起こしたユーザが、ポジティブな行動を起こすリソースは、やはり良質なものとして評価される」という仕組みが提供されることになる。
また、コミュニティ全体のポイント流通を管理して、リソース・ポイントの計算に反映させることを実現することにより、一定時間のポイント総流通量が多い、すなわちコミュニティ全体が活性化している状況であれば、その時に計算されるリソース・ポイントも上昇し、またはコミュニティ全体が不活性な状態であれば、リソース・ポイントが下落することになる。すなわち、コミュニティという「市場」に対して、その時の「景気」によってリソース・ポイントが自動的に調整されるという仕組みが提供されることになる。
さらに、出題リソースに対して、ユーザにポイントを投資させ、投資ポイントを関連するリソースを投稿するユーザに配当すること、特に、直接配当のみならず、間接配当を実現することにより、タグによって間接的に関連するリソースを過去に投稿したユーザにもポイントを分配することができるになる。すなわち、出題リソースを投稿するユーザにとっては、リソースの投稿時に必要な出費行動を投資行動と捉えることが可能となり、出題リソース投稿者による良質なリソース投稿を促すことになる。そして、従来疎遠だった出題リソース間の関係が強化され、タグを中心とした良質なリソースを収集することができ、タグという同じテーマをもったグループの概念も形成できる。また、リソースを投稿し、配当を受けるユーザにとっても、当該グループへの帰属意識の醸成が期待でき、その結果良質のリソース投稿にも繋がる。
本発明の種々の実施形態から逸脱することなく、その真の主旨から逸脱することなく、修正や変更が可能であることは理解されてしかるべきである。本明細書における記載は、例示を目的とするに過ぎず、限定的な意味で解釈されるべきではない。
Claims (21)
- インターフェイスを介してユーザによって入力されるリソースについて、前記リソースのポイントを計算して出力するシステムであって、
前記リソースと、前記リソースを識別するためのリソースIDと、該リソースIDに関連付けられる第1リソース中心値と、を格納する第1格納手段と、
前記リソースIDの1つと、前記リソースIDの1つに関連付けられるタグIDであって、前記リソースIDで識別される前記リソースから抽出されるタグを識別するためのタグIDと、を含む1つ以上のリソース・タグ関連情報を格納する第2格納手段と、
前記第2格納手段に格納された前記1つ以上のリソース・タグ関連情報に基づいて、1の前記リソースIDについてホップ数の値に対応するリソース・リストを、前記ホップ数の値を1から順にインクリメントしながら繰り返し生成する第1生成手段であって、前記生成されるリソース・リストの各々は、1つ以上の前記リソースIDを含んでおり、直前に生成された前記リソース・リストに含まれる各前記リソースIDに関連付けられた各前記タグIDを、さらに関連付けている前記リソース・タグ関連情報に含まれる前記リソースIDに基づく、手段と、
前記ホップ数の値と、前記ホップ数の値に対応するリソース・リストに含まれる各前記リソースIDに前記第1格納手段によりそれぞれ関連付けられた前記第1リソース中心値の値とに基づいて、前記1のリソースIDの第1リソース中心値を計算する第1計算手段と、
前記第1計算手段で計算された第1リソース中心値に基づいて、さらに前記1のリソースIDで識別される前記リソースの前記ポイントを計算する第2計算手段と、
前記第2計算手段により計算された前記ポイントを前記インターフェイスに提示する提示手段と、を備えるシステム。 - 請求項1に記載のシステムであって、
前記第1生成手段で生成される前記ホップ数の値を1とする前記リソース・リストは、前記第2格納手段により前記1のリソースIDに関連付けられた各前記タグIDをさらに関連付けている前記リソース・タグ関連情報に含まれる前記リソースIDの和集合から、前記1のリソースIDを除くことで生成され、
前記第1生成手段で生成される前記ホップ数の値を2以上とする前記リソース・リストの各々は、前記直前に生成された前記リソース・リストに含まれる前記リソースIDに各々関連付けられた各前記タグIDをさらに関連付けている前記リソース・タグ関連情報に含まれる前記リソースIDの和集合から、既に生成されたいずれの前記ホップ数の値に対応する前記リソース・リストにも含まれない新たな前記リソースIDを抽出することで生成される、システム。 - 請求項2に記載のシステムであって、さらに
前記第1生成手段において、前記新たなリソースIDが抽出されなくなるまで、または、前記ホップ数の値が、インクリメントされた結果所与の値に達するまで、前記リソース・リストを繰り返し生成する、システム。 - 請求項1から3のいずれか1項に記載のシステムであって、さらに、
前記第1格納手段は、前記リソースIDに関連付けられる第2リソース中心値を格納することができ、
前記リソースIDの1つと、前記リソースIDの1つに関連付けられるユーザIDであって前記ユーザを識別するためのユーザIDと、前記リソースIDの1つおよび前記ユーザIDの関係を識別するための行動区分と、を含む1つ以上のユーザ行動対応情報を格納する第3格納手段と、
前記第3格納手段に格納された前記1つ以上のユーザ行動対応情報に基づいて、前記1のリソースIDに関連付けられる前記ユーザIDのそれぞれについてユーザ評価値を計算する第3計算手段であって、前記ユーザIDのそれぞれについて、前記ユーザIDを関連付けている前記ユーザ行動対応情報のリソースIDに、さらに前記第1格納手段により関連付けられた前記第2リソース中心値の値と、前記ユーザIDを関連付けている前記ユーザ行動対応情報のリソースIDおよび前記ユーザIDの関係を識別するための前記行動区分を示す値と、前記第3格納手段において前記1のリソースIDおよび前記ユーザIDの関係を識別するための前記行動区分を示す値と、に基づいて前記ユーザIDのユーザ評価値を計算する第3計算手段と、
前記第3計算手段で計算された、前記ユーザIDのぞれぞれの前記ユーザ評価値に基づいて、前記1のリソースIDの第2リソース中心値を計算する第4計算手段と、を備える、システム。 - 請求項4に記載のシステムであって、さらに、
前記ユーザIDと、前記ユーザIDに関連付けられるユーザ中心値とを格納する第4格納手段と、
第5格納手段であって、前記ユーザIDの1つと、前記ユーザIDの1つに関連付けられる他の前記ユーザIDと、前記ユーザIDの1つおよび前記他のユーザIDの関係を識別するためのユーザ関連種別と、を含む1つ以上のユーザ関連情報を格納する手段と、
1の前記ユーザIDについて前記第4格納手段に格納される前記ユーザ中心値の値を計算する第5計算手段であって、前記格納されるユーザ中心値の値は、前記第5格納手段に格納された前記1のユーザIDに関連付けられる前記他のユーザIDのそれぞれに、前記第4格納手段によりさらに関連付けられる各前記ユーザ中心値の値と、前記1のユーザIDおよび前記他のユーザIDのそれぞれの関係を識別するための各前記ユーザ関連種別と、に基づいて計算される手段と、を備えており、
前記第4計算手段で計算される前記1のリソースIDの第2リソース中心値は、さらに、前記第3格納手段に格納された、前記1のリソースIDに関連付けられた前記ユーザ行動対応情報のそれぞれのユーザIDに、前記第4格納手段によりさらに関連付けられた前記ユーザ中心値のそれぞれの値に基づいて計算される、システム。 - 請求項4に記載のシステムであって、前記行動区分は、出題、回答、ネガティブ評価、ポジティブ評価、および/または閲覧を含んでおり、前記行動区分を示す値は、各前記行動区分に対応して重み付けがされて設定される、システム。
- 請求項5に記載のシステムであって、前記ユーザ関連種別は、お気に入りユーザ登録、および/または拒否ユーザ登録を含んでいる、システム。
- 請求項4から7のいずれか1項に記載のシステムであって、さらに、
前記第1格納手段は、前記リソースIDに関連付けられるリソース需給値を格納することができ、
前記1のリソースIDについて、前記第1計算手段で計算された前記第1リソース中心値および前記第4計算手段で計算された前記第2リソース中心値に基づいて、前記第1格納手段に格納される、前記1のリソースIDに関連付けられる前記リソース需給値の値を計算する第6計算手段を備える、システム。 - 請求項8に記載のシステムであって、前記第6計算手段によって計算され格納される前記リソース需給値の値は、前記第2中心値と前記第1中心値との除算値に基づく、システム。
- 請求項9に記載のシステムであって、前記第2計算手段によって計算される前記1のリソースIDで識別される前記リソースのポイントは、前記第1格納手段において前記1のリソースIDに関連付けられた前記リソース需給値の値を、前記第1格納手段に格納された全ての前記リソースIDに関連付けられる全ての前記リソース需給値の値を所与の範囲で正規化することに基づいて計算される、システム。
- 請求項1〜10のいずれか1項に記載のシステムであって、
前記第2計算手段によって、前記リソースIDで識別される前記リソースのポイントと前記リソースのポイントが計算された日時とを格納する第6格納手段であって、前記ポイントが計算された日時は、前記リソースが入力された日時並びに定期、定時および/または任意の設定されたタイミングを含む日時である手段を備え、
前記提示手段において、さらに、前記1のリソースIDで識別されるリソースについてのリソース・ポイント遷移グラフであって、前記第6格納手段に格納された前記1のリソースIDに関連した前記日時および前記ポイントに基づくリソース・ポイント遷移グラフを作成して前記インターフェイスに提示することを特徴とする、システム。 - サーバが備える記憶装置内のデータベースに、リソースと前記リソースを一意に識別するリソースIDとリソース・ポイントとを含む2つ以上のリソース情報を記憶するリソース・テーブルと、タグと該タグを一意に識別するタグIDとを含む2以上のタグ情報を記憶するタグ・テーブルと、前記リソース情報が有するリソースIDの1つと該リソースIDに関連付けられる1つ以上のタグIDとを含む1つ以上のリソース・タグ対応情報を記憶するリソース・タグ関連テーブルとが含まれており、一時メモリを備える前記サーバがさらに備える処理装置が、1つの前記リソース情報のリソース・ポイントの値を、他の前記リソース情報のリソース・ポイントの値に基づいて算出および格納して、前記アカウント・ポイントを増減させる方法であって、
前記リソース・テーブルに格納された1つの前記リソース情報の前記リソースIDの値を選択する選択ステップと、
前記選択されたリソースIDの値を前記リソース・タグ対応情報のリソースIDの値として有する該リソース・タグ対応情報の前記タグIDの値を抽出し、該抽出されたタグIDの値を前記リソース・タグ対応情報のタグIDの値として有している該リソース・タグ対応情報のリソースIDをさらに抽出し、前記抽出されたリソースIDの値の和集合から、前記選択されたリソースIDの値を削除した前記リソースIDの値からなるリストを、前記選択されたリソースIDについてのホップ数の値を1とする、該ホップ数に対応したリソース・リストとして生成して前記一時メモリに格納する、第1のリソース・リスト生成格納ステップと、
前記ホップ数の値を2以上の整数とする、前記ホップ数対応リソース・リストを、所与の条件を満たすまで、前記ホップ数の値を2からインクリメントしながら繰り返し生成して、前記一時メモリに格納する第2のリソース・リスト生成格納ステップであって、直前に生成された前記ホップ数対応リソース・リストが有している前記リソースIDの値を、前記リソース・タグ対応情報のリソースIDの値として有している該リソース・タグ対応情報のタグIDの値を抽出し、該抽出されたタグIDの値を前記リソース・タグ対応情報のタグIDの値として有する該リソース・タグ対応情報のリソースIDの値をさらに抽出し、該抽出されたリソースIDの値の和集合から、前記一時メモリに格納されているすべての第1リソース・リストがそれぞれ有している前記リソースIDの値を削除したリソースIDの値からなるリストを、前記ホップ数対応リソース・リストとして生成するステップと、
前記ホップ数の値と、前記ホップ数の値に対応したそれぞれの前記ホップ数対応リソース・リストが有する各前記リソースIDの値を、前記リソース・テーブルに格納された前記リソース情報のリソースIDの値として有する該リソース情報のリソース・ポイントの値に基づいて、前記1つのリソース情報についての第1リソース中心値を計算する第1の計算ステップと、
前記計算された第1リソース中心値に基づいて、前記1つのリソース情報についての第1ポイントを計算して、前記1つのリソース情報のリソース・ポイントの値として前記リソース・テーブルに格納する第2の計算ステップと、
を備えており、第1のタイミングで前記処理装置により実行される方法。 - 請求項12に記載の方法において、
前記リソース・テーブルに格納される前記リソース情報は、前記リソースIDに関連付けられる初期リソース・ポイントを含んでおり、さらに、
インターフェイスを介して新たに入力された1つ以上の第1のテキストをそれぞれ新たな前記リソース情報のリソースとして、前記新たなリソース情報のリソースIDの値と前記初期リソース・ポイントの値ともに前記リソース・テーブルに新たに格納するリソース格納ステップと、
前記リソース格納ステップにより前記新たに格納された1つ以上の第1テキストからそれぞれ抽出される第2のテキストであって、前記タグ・テーブルに格納された前記タグ情報のタグとして格納されていない新たな第2テキストを、新たな前記タグ情報のタグとして、前記新たなタグ情報のタグIDの値とともに、前記タグ・テーブルに新たに格納するタグ抽出格納ステップと、
前記リソース格納ステップにより格納された前記新たなリソース情報のリソースIDの値と前記タグ抽出格納ステップにより格納された前記新たなタグ情報のタグIDの値とを含む新たな前記リソース・タグ対応情報を前記リソース・タグ関連テーブルに格納するステップと、を備え、
前記リソース格納ステップにより格納された前記新たなリソース情報の初期リソース・ポイントの値は、前記インターフェイスを介して入力されたタイミングを前記第1タイミングとして、前記選択ステップにおいて前記新たなリソース情報のリソースIDの値を選択し、次いで、前記第1リソース・リスト生成格納ステップと、前記第2リソース・リスト生成格納ステップと、前記第1計算ステップと、前記第2計算ステップとにより計算されることを特徴とする、前記処理装置により実行される方法。 - 請求項13記載の方法において、前記タグ抽出格納ステップによって前記第1テキストから抽出される前記第2テキストは、
前記第1テキストから、1つ以上の第1のキーワードを含む第1のキーワード群を抽出し、
ネットワーク上に構成される第2のサーバの記憶装置に格納される第2のデータベースであって、前記サーバのデータベースとアプリケーション・インターフェースによって連携する第2データベースに格納される、ワードとその説明との組を複数備えるテキスト集合に対し、前記抽出された第1キーワード群の各第1キーワードを用いて、前記各第1キーワードに対応する前記ワードを検索することで、前記第1キーワードに一致する前記ワードの説明を取得し、
前記取得された説明から、さらに、1つ以上の第2のキーワードを含む第2のキーワード群を抽出し、および
前記抽出された第2キーワード群に含まれる各前記第2キーワードを用いて前記リソース・テーブルのリソース情報のリソースを検索し、すでに所与の数以上格納されている前記第2キーワードを前記第2キーワード群から削除することにより抽出されることを特徴とする、方法。 - 請求項13または請求項14に記載の方法において、さらに、前記データベースが、前記リソース・テーブルのリソース情報が有する前記リソースIDの1つと、前記リソースIDの1つに関連付けられる1つ以上のユーザIDおよび対応する行動区分と、を含む2つ以上のユーザ行動対応情報を格納するユーザ履歴テーブルを含んでおり、
前記選択ステップにより選択された前記1つのリソース情報のリソースIDの値を前記ユーザ履歴テーブルに格納された前記ユーザ行動対応情報のリソースIDの値として有している該ユーザ行動対応情報の前記1つ以上のユーザIDの値、および前記対応する第1の行動区分の値を抽出して一時メモリに格納する行動区分抽出ステップと、
前記抽出された1つ以上のユーザIDの値ごとに1つの前記ユーザIDの評価値を繰り返し計算して一時メモリに格納する第3計算ステップであって、
前記1つのユーザIDの値を前記ユーザ履歴テーブルに格納された前記ユーザ行動対応情報のユーザIDの値として有する該ユーザ行動対応情報が有する、1つ以上のリソースIDの値および前記対応する第2の行動区分の値を抽出し、前記抽出された1つ以上のリソースIDの値の和集合から、前記選択されたリソースIDの値を削除したリストを、前記選択されたリソースIDについての第2リソース・リストとして生成して前記一時メモリに格納することと、
前記行動区分抽出ステップで抽出された前記第1行動区分の値と、前記生成された第2リソース・リストが有する各前記リソースIDの値を前記リソース・テーブルに格納された前記リソース情報のリソースIDの値として有する該リソース情報のリソース・ポイントの値と、前記リソース情報のリソースIDの値についての、前記抽出された第2行動区分の値と、に基づいて、前記1つのユーザIDの評価値を計算して一時メモリに格納すること、とを含む第3計算ステップと、
前記抽出された1つ以上のユーザIDの各前記評価値に基づいて、前記1つのリソース情報についての第2リソース中心値を計算するステップと、
前記1つのリソース情報についての前記計算された第1リソース中心値と前記計算された第2リソース中心値とに基づいて、さらに前記1つのリソース情報についての第2ポイントを計算して、前記1つのリソース情報のリソース・ポイントの値として前記リソース・テーブルに格納するステップと、
を備えており、前記第1タイミングで前記処理装置により実行される方法。 - 請求項15記載の方法において、さらに、
前記リソース・テーブルに格納された全てのリソース情報のリソースIDの値のそれぞれについて、前記選択ステップにおいて前記1つのリソース情報のリソースIDとして選択し、次いで、前記第1リソース・リスト生成格納ステップと、前記第2リソース・リスト生成格納ステップと、前記第1計算ステップと、前記第2計算ステップとによって、前記全てのリソース情報の第1リソース中心値の値および全てのリソース情報の第2リソース中心値をそれぞれ計算し、該計算された前記第1リソース中心値の合計値と前記第2リソース中心値の合計値との比率に基づいて、前記全てのリソース情報の第3ポイントをそれぞれ計算して一時メモリに格納し、該それぞれ計算された第3ポイントを、前記全てのリソース情報のリソース・ポイントの値としてそれぞれ前記リソース・テーブルに格納する、第3ポイント格納ステップを備え、前記第1タイミングで前記処理装置により実行される方法。 - 請求項16記載の方法において、さらに、ユーザを一意に識別する前記ユーザIDおよび該ユーザIDに関連付けられるアカウント・ポイントを含む2つ以上のユーザ・アカウント情報を格納するユーザ・テーブルを備え、
前記リソース・テーブルに格納される前記2つ以上のリソース情報は、さらに前記リソース情報のリソースIDに関連付けられる1つの投稿ユーザIDであって、該投稿ユーザIDの値は、前記リソース情報のリソースとして、前記第1テキストを入力した前記ユーザの前記ユーザIDの値である投稿ユーザIDをそれぞれ含み、
前記ユーザ履歴テーブルに格納された前記2つ以上のユーザ行動対応情報の前記行動区分は、出題、回答、ネガティブ評価、ポジティブ評価および閲覧を表わす区分を含み、前記区分に応じた値を前記行動区分の値としており、
前記リソース格納ステップにおいて、さらに、前記インターフェイスを介して前記第1テキストを入力したユーザの前記ユーザIDの値を、前記新たなリソース情報の前記投稿ユーザIDの値として格納し、同時に、
前記新たなリソース情報の前記リソースIDの値と、前記新たなリソース情報の前記投稿ユーザIDの値と、前記行動区分のうち閲覧以外のいずれか1つの区分であって前記ユーザに選択された区分に応じた値と、を含む前記ユーザ行動対応情報を前記ユーザ履歴テーブルに格納するステップと、
前記リソース・テーブルに格納された前記全てのリソース情報が有するリソースの前記リソースIDの値のいずれかが、任意の前記ユーザにより前記インターフェイスを介して指定されたタイミングで、前記指定されたリソースIDの値と、前記指定した前記ユーザを識別する前記ユーザIDの値と、前記閲覧を表わす前記区分に応じた値と、を含む前記ユーザ行動対応情報を前記ユーザ履歴テーブルに格納するステップと、
を備え、前記処理装置により実行される方法。 - 請求項17に記載の方法において、さらに、
ポイント投資ステップであって、前記新たなリソース情報の前記投稿ユーザIDの値を前記ユーザ・テーブルに格納された前記ユーザ・アカウント情報のユーザIDの値として有する該ユーザ・アカウント情報のアカウント・ポイントの値から、前記リソース・テーブルに格納された前記新たなリソース情報の初期リソース・ポイントを減算して、該減算された結果をさらに前記ユーザ・アカウント情報のアカウント・ポイントの値として前記ユーザ・テーブルに格納することで、前記アカウント・ポイントの値を増減させることを特徴とするステップを備えており、
前記タグ・テーブルに格納された全てのタグ情報はさらに、それぞれタグ・ポイントを備えており、1つの前記タグ情報のタグ・ポイントは、1つの前記タグ情報のタグIDの値を、前記リソース・タグ関連テーブルに格納された前記リソース・タグ対応情報のタグIDの値として有する該リソース・タグ対応情報の1つ以上のリソースIDの値を、さらに前記リソース・テーブルに格納された前記リソース情報のリソースIDの値として有する該リソース情報のリソース・ポイントの値を合計した値を格納することができ、さらに、前記方法において、
前記第1タイミングで、前記全てのタグ情報についての第4ポイントを計算して前記タグ・テーブルの前記タグ情報のタグ・ポイントの値としてそれぞれ格納する第4ポイント計算格納ステップと、
報酬分配ステップであって、前記新たなリソース情報のリソースの前記第1テキストが前記インターフェイスを介して入力された際に指定された第2のタイミングにおいて、
前記選択ステップにより前記新たなリソース情報のリソースIDの値を選択し、
前記第1リソース・リスト生成格納ステップにより前記新たなリソース情報の前記リソースIDについての前記ホップ数を1とする前記ホップ数対応リソース・リストを生成し、
該ホップ数対応リソース・リストが有する各リソースIDの値を、前記リソース・タグ関連テーブルに格納された前記リソース・タグ対応情報のリソースIDの値としてそれぞれ有する該リソース・タグ対応情報の1つ以上のタグIDの値を、さらに前記タグ・テーブルに格納された前記タグ情報のタグIDの値としてそれぞれ有する該タグ情報のタグ・ポイントの値を合計することで、前記ホップ数を1とする前記ホップ数対応リソース・リストが有する各リソースIDについての前記タグ・ポイントの値の合計をそれぞれ計算して前記一時メモリに格納し、
前記リソース・テーブルに格納された前記新たなリソース情報の前記初期リソース・ポイントの値から、前記格納されたタグ・ポイントの値の合計の比に基づいて、前記ホップ数対応リソース・リストが有する前記各リソースIDについての各配当ポイントを計算してそれぞれ前記一時メモリに格納し、および
前記格納された各配当ポイントを、前記ホップ数対応リソース・リストが有する前記各リソースIDの値を前記リソース・テーブルに格納された前記リソース情報のリソースIDの値として有する該リソース情報の投稿ユーザIDの値をさらに前記ユーザ・テーブルの前記ユーザ・アカウント情報のユーザIDの値として有する該ユーザ・アカウント情報のアカウント・ポイントの値にそれぞれ加算して、該加算した結果を、前記ユーザ・アカウント情報のアカウント・ポイントの値として前記ユーザ・テーブルにそれぞれ格納する、報酬分配ステップとを備え、前記処理装置により実行される方法。 - 請求項18に記載の方法において、前記データベースはさらに、報酬分配における支出ポイントと回収ポイントとポイント移動時刻とを含む2以上の管理情報を格納する運営管理テーブルを備えており、
前記リソース・テーブルに格納された前記新たなリソース情報の前記初期リソース・ポイントの値を前記支出ポイントの値とし、前記新たなリソース情報の前記リソース・ポイントの値と前記一時メモリに格納された配当ポイントの合計値との差を前記回収ポイントの値とし、前記第2タイミングの時刻をポイント移動時刻の値とする前記管理情報を、前記運営管理テーブルに格納する第1管理情報格納ステップと、
を備え、前記処理装置により実行される方法。 - 請求項19に記載の方法において、さらに、第3のタイミングにおいて、
前記ユーザ・テーブルに格納された全ての前記ユーザ・アカウント情報が有する各アカウント・ポイントの値に対して、所与の割合を乗算し、該乗算した結果から小数点以下を切り捨てることにより整数値とした値を、前記各アカウント・ポイントの値から減算し、該減算された結果を前記ユーザ・アカウント情報のアカウント・ポイントの値として、前記ユーザ・テーブルに格納するステップと、
前記整数値を前記運営管理テーブルに格納される前記管理情報の前記支出ポイントの値および前記回収ポイントの値とし、前記第3タイミングの時刻をポイント移動時刻の値とする前記管理情報を、前記運営管理テーブルに格納する第2管理情報格納ステップと、
を備え、前記処理装置により実行されることを特徴とする、方法。 - 請求項20に記載の方法において、前記データベースは、さらに、総流通ポイントを含む2以上のポイント流通情報を格納するポイント流通管理テーブルを備えており、前記第1タイミングにおいて、
前記第1管理情報格納ステップおよび/または前記第2管理情報格納ステップにより前記運営管理テーブルに格納された前記管理情報のうち、前記ポイント移動時刻の値が所与の範囲内である前記管理情報が有する支出ポイントの値の合計値を計算し、該計算された合計値を総流通ポイントの値として、前記ポイント流通管理テーブルに格納するステップと、
前記格納された前記総流通ポイントの値と、既に格納されていた前記ポイント流通情報のうち最後に格納された前記ポイント流通情報の総流通ポイントとの比をとることにより、総流通ポイント増加率を計算して、前記一時メモリに格納するステップと、
前記新たなリソース情報についての第5ポイントを計算および格納するステップであって、前記第4ポイント計算格納ステップにより、前記新たなリソース情報ついて計算された第4ポイントと前記一時メモリに格納された総流通ポイント増加率とに基づいて、第5ポイントを計算して、前記新たに入力された1つのリソース情報のリソース・ポイントの値として前記リソース・テーブルに格納するステップとを備え、前記処理装置により実行される方法。
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