JPWO2009145326A1 - コグニティブ無線システム、コグニティブ無線機および無線信号検出方法 - Google Patents

コグニティブ無線システム、コグニティブ無線機および無線信号検出方法 Download PDF

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Abstract

無線システムに、サーチ対象の無線システム特有の特徴量の生成に用いるシステムパラメータとシステムパラメータに類似した擬似パラメータとを記憶する記憶部と、システムパラメータを用いて受信した周波数帯域の信号から一つまたは複数の特徴量を生成する特徴量生成部と、擬似パラメータを用いて受信した周波数帯域の信号から一つまたは複数の擬似特徴量を生成する擬似特徴量生成部と、特徴量と擬似特徴量を用いてサーチする無線システムの信号の存在有無を判定する判定部とを設けることとした。

Description

本発明は、周囲の無線環境を認知する無線機及び無線通信システムに関し、詳しくは、無線機に用いる周囲の無線環境を認知する技術に関する。
周囲の無線環境に応じて、適応的に無線通信に用いるパラメータを変更する無線通信システムであるコグニティブ無線においては、周囲の無線環境を認知(無線信号を検出)し、その無線環境に応じてパラメータの最適化を行う。特に、他の無線通信システム(以後プライマリシステムと記載する)に割り当てられた周波数帯域において、コグニティブ無線システムがセカンダリシステムとして周波数帯域を共有して利用することで、周波数帯域の利用効率が向上する。
セカンダリシステムがプライマリシステムと周波数帯域を共有して使用する際、セカンダリシステムは、プライマリシステムの行う既存サービスに影響を及ぼさないようにする。セカンダリシステムでは、プライマリシステムへの干渉を回避するために、プライマリシステムに使用されない周波数帯域を利用するか、又は、プライマリシステムで許容される干渉量以下となるように通信を行う必要がある。即ち、セカンダリシステムは周波数帯域の使用前に、プライマリシステムによる当該周波数帯域の使用状況を正確に識別する必要がある。
プライマリシステムが使用する周波数帯(セカンダリシステムが使用したい周波数帯域)におけるプライマリシステムの信号の存在有無を検出する具体的な方法として、セカンダリシステム無線機が周囲の無線信号を検出する手段であるスペクトラムセンシングがある。スペクトラムセンシングには大別すると、時間平均により求めた受信信号電力の大きさにより判定する電力検出による方法(energy detection)と、プライマリシステムの送信信号に含まれる特徴量を検出に利用する方法(feature detection)がある。
上述のスペクトラムセンシングによりプライマリシステムの検出を行い、プライマリシステムの使用していない周波数帯域をセカンダリシステムが利用する無線通信システムの一例としては、IEEE802.22が挙げられる。IEEE802.22では、米国のテレビ放送に割当てられている周波数帯域を利用した地域無線ネットワーク(Wireless Regional Area Network:WRAN)システムの標準化が議論されている。このIEEE802.22では、米国のテレビ放送規格であるAdvanced Television Systems Committee(ATSC)信号の受信電力が−116dBm以上の場合には、誤検出確率(misdetection rate)と誤警報確率(false alarm rate)をそれぞれ0.1以下にすることを規定している。
ここで、誤検出確率とは、プライマリシステムの信号が存在するにも関わらず、サーチした周波数帯域が空き状態であると判断する確率である。誤警報確率とは、サーチした周波数帯域が空き状態であるにも関わらず、プライマリシステムの信号が存在すると判断する確率である。プライマリシステムの信号の誤検出は、プライマリシステムへの与干渉に繋がり、誤警報は周波数利用効率の低下をもたらす。
図1は、スペクトラムセンシングを使用するセカンダリシステム無線機とプライマリシステムとの関係を例示する図である。
図1では、送信を行うプライマリシステム無線機100と受信を行うプライマリシステム無線機110、スペクトラムセンシングにより周波数帯域の使用状況を識別するセカンダリシステム無線機200を示している。また、基準受信電力エリア10は、プライマリシステムの検出に関するセカンダリシステム無線機200の誤検出確率および誤警報確率を所定値以内に抑える必要性の有るエリアを示している。即ち、図1に示すように、セカンダリシステム無線機200が基準受信電力エリア内にいる場合には、セカンダリシステム無線機200は、プライマリシステム無線機100から送信された信号を確実に検出して、誤検出確率と誤警報確率を可能な限り低減すると共に、所定値以内に抑えることを求められる。
また、上記したWRANシステム以外のコグニティブ無線通信システムにおいても、WRANシステムと同様に、プライマリシステムをセカンダリシステムの干渉から保護し、かつ、使用周波数帯の周波数利用効率を高く保つ必要がある。そのため、セカンダリシステムは、基準となる受信電力より高いレベルの信号に対して、セカンダリシステムの誤検出確率および誤警報確率を所定値以下とする必要性を有する。
誤検出確率および誤警報確率を所定値以下とする為、さまざまなプライマリシステムの検出方法が提案されている。このなかで、プライマリシステムの送信信号に含まれる特徴量を検出に利用する検出方法としては、プライマリシステムから送信された信号の周期定常性(cyclostationary)を利用する方法や、前記送信信号またはフレームフォーマットに含まれる周期性を利用する方法、受信信号内のパイロット信号系列と同一の系列をセカンダリシステム無線機で用意し、受信信号との相関をとる方法等がある。
例えば、特許文献1には、プライマリシステムから送信された信号の周期定常性を利用し、カイ二乗検定を用いたスペクトラムセンシング方法が開示されている。この方法では、周期定常性を反映した特徴量である周期自己相関値を生成し、あらかじめ設定した閾値と比較を行うことで、プライマリシステムの信号の存在有無を判定する。また、前記閾値は、セカンダリシステム無線機で設定した誤警報確率に応じてカイ二乗分布から決定している。特徴として、前記閾値を雑音電力や干渉電力に依存せずに誤警報確率の設定値のみで決定できるため、雑音電力や干渉電力を推定する必要がない。また、前記周期自己相関値の生成に要する平均化時間を調整することで、基準受信電力以上の領域において誤検出確率を設定値以下にできる。
そのほかの技術は、特許文献2や特許文献3、非特許文献1などにも記載されている。特許文献2のスペクトラムセンシング手法で利用する送信信号またはフレームフォーマットに含まれる周期性は、サイクリックプリフィクスを使用したOFDM信号に対しても存在するため、特許文献2の方法によりOFDM信号も検出できる。また、特許文献2で用いるサイクリックプリフィクスの周期性と同一の性質を用いることで、特許文献3に記載されているように、OFDM信号のパラメータである有効シンボル長やガードインターバル長のブラインド推定に応用することも可能である。
特開2006−222665号公報 US20070092045 特開2007−082185号公報 D.Cabric,S.M.Mishra,R.W.Brodersen,″Implementation issues in spectrum sensing for cognitive radios,″出典:the Thirty−Eighth Asilomar Conference on Signals,Systems and Computers(2004年11月)
しかしながら、上記プライマリシステムの送信信号に含まれる特徴量を検出に利用する検出方法には、更なる改善が必要である。
具体的には、特許文献1のカイ二乗検定は、周期定常性を利用したスペクトラムセンシング手法に限定された手法である。そのため、プライマリシステムから送信されたパイロット信号の相関特性や、プライマリシステム送信信号やフレームフォーマットの周期性等、プライマリシステムの検出に有用な特徴量を利用することができない。
本発明の目的は、プライマリシステムの検出に有用であるプライマリシステム送信信号の特徴量およびプライマリシステムの特徴的性質を反映しない擬似特徴量を利用し、プライマリシステムを精度良く検出するコグニティブ無線システム、コグニティブ無線機およびスペクトラムセンシング方法を提供することにある。
本発明の別の目的は、プライマリシステムの検出に有用であるプライマリシステム送信信号の特徴量およびプライマリシステムの特徴的性質を反映しない擬似特徴量を利用し、設定した誤警報確率を達成するコグニティブ無線システム、コグニティブ無線機およびスペクトラムセンシング方法を提供することにある。
本発明の別の目的は、プライマリシステムの検出に有用であるプライマリシステム送信信号の特徴量およびプライマリシステムの特徴的性質を反映しない擬似特徴量を利用し、誤検出確率を低減するコグニティブ無線システム、コグニティブ無線機およびスペクトラムセンシング方法を提供することにある。
本発明に係るコグニティブ無線システムは、サーチする無線システム特有の特徴量の生成に用いるシステムパラメータと前記システムパラメータに類似した擬似パラメータとを記憶する記憶部と、前記システムパラメータを用いて、受信した周波数帯域の信号から一つまたは複数の特徴量を生成する特徴量生成部と、前記擬似パラメータを用いて、受信した周波数帯域の信号から一つまたは複数の擬似特徴量を生成する擬似特徴量生成部と、前記特徴量と前記擬似特徴量を用いて前記無線システムの信号の存在有無を判定する判定部とを備えることを特徴とする。
本発明に係るコグニティブ無線機は、サーチする無線システム特有の特徴量の生成に用いるシステムパラメータと前記システムパラメータに類似した擬似パラメータとを記憶する記憶部と、前記システムパラメータを用いて、受信した周波数帯域の信号から一つまたは複数の特徴量を生成する特徴量生成部と、前記擬似パラメータを用いて、受信した周波数帯域の信号から一つまたは複数の擬似特徴量を生成する擬似特徴量生成部と、前記特徴量と前記擬似特徴量を用いて前記無線システムの信号の存在有無を判定する判定部とを備えることを特徴とする。
本発明に係る無線信号検出方法は、サーチする周波数帯域の無線信号を受信処理し、受信した周波数帯域の信号とサーチする無線システムのシステムパラメータとを使用して、一つまたは複数の特徴量を生成処理し、受信した周波数帯域の信号と前記システムパラメータと類似した擬似パラメータとを使用して、一つまたは複数の擬似特徴量を生成処理し、前記特徴量と前記擬似特徴量とを用いて前記無線システムの信号の存在有無を判定処理することを特徴とする。
本発明によれば、プライマリシステムの検出に有用であるプライマリシステム送信信号の特徴量およびプライマリシステムの特徴的性質を反映しない擬似特徴量を利用し、プライマリシステムを精度良く検出するコグニティブ無線システム、コグニティブ無線機およびスペクトラムセンシング方法を提供できる。
図1は、スペクトラムセンシングを使用するセカンダリシステム無線機とプライマリシステムとの関係を例示する図である。
図2は、第1の実施の形態におけるセカンダリシステム無線機の機能ブロック図である。
図3は、第1の実施の形態におけるセカンダリシステム無線機の検出動作を示すフローチャートである。
図4は、第2の実施の形態におけるセカンダリシステム無線機の機能ブロック図である。
図5は、パイロット信号系列記憶部と自己相関部と相互相関部をより詳細に示した機能ブロック図である。
図6は、第3の実施の形態におけるセカンダリシステム無線機の機能ブロック図である。
図7は、周期時間記憶部と特徴量生成用相関部とをより詳細に表した機能ブロック図である。
図8は、取得したOFDM信号と遅延を行ったOFDM信号を示す図である。
図9は、パイロット信号系列を連続かつ周期的に挿入した信号を示す図である。
図10は、信号y(t)にOFDM信号を用いた周期自己相関関数を例示する図である。
図11は、第4の実施の形態におけるセカンダリシステム無線機の機能ブロック図である。
図12は、第4の実施の形態における周期自己相関関数を例示する図である。
図13は、第5の実施の形態におけるセカンダリシステム無線機の機能ブロック図である。
図14は、第5の実施の形態における周期自己相関関数を例示する図である。
図15は、第6の実施の形態におけるセカンダリシステム無線機の機能ブロック図である。
図16は、記憶部に対応付けて記録されたサーチ可能である周波数帯域と周波数帯域で使用される無線システム毎の抽出可能な特徴量の情報と関連する情報とを例示する説明図である。
本発明の第1の実施の形態について、図2及び図3を参照して詳細に説明する。
図2は、本実施の形態におけるセカンダリシステム無線機300の機能ブロック図である。尚、本発明と関係の少ない細部については、説明を明瞭にするため、記載を省略する。
セカンダリシステム無線機300は、プライマリシステムの送信信号(無線電波)を受信するアンテナ301と、アンテナ301で受信した信号から所望の周波数帯域における信号を取り出すRF(Radio Frequency)アナログ部302と、プライマリシステムに特有の特徴量の生成に用いるプライマリシステムのシステムパラメータと前記システムパラメータと類似した擬似パラメータとを記憶するシステムパラメータ記憶部303と、前記特徴量を受信信号と前記システムパラメータとから生成する特徴量生成部304と、プライマリシステムの特徴的性質を反映しない擬似特徴量を受信信号と前記擬似パラメータとから生成する擬似特徴量生成部305と、プライマリシステムの信号の存在有無を判定する判定部306を備える。
システムパラメータ記憶部303は、一般的な記憶装置であるROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)の何れかまたはそれらの組み合わせで構成され、サーチするプライマリシステム特有の特徴量に適応したシステムパラメータと、擬似特徴量の生成に用いるシステムパラメータに類似するパラメータである擬似パラメータとを記憶する。
ここで、特徴量と擬似特徴量との関係を説明する。
特徴量とは、サーチ対象のプライマリシステムで使用される通信方式やフレームフォーマットの特徴的性質を数値化した値である。特徴量は、受信した周波数帯域の信号とシステムパラメータとを使用して特徴量生成部304で生成される。特徴量には、プライマリシステムの通信方式やフレームフォーマットで使用しているシステムパラメータを反映させることによって、サーチした周波数帯域にサーチ対象のプライマリシステムの無線信号が存在した場合(特徴有る無線信号を検出できた場合)に、大きくなる性質をもたせる。
擬似特徴量とは、サーチした周波数帯域にサーチ対象のプライマリシステムの無線信号が存在しない場合には、上記した特徴量と同一の確率分布を持つように、プライマリシステムの無線信号が存在した場合には、値を小さく保つよう生成処理した値である。
擬似特徴量は、受信した周波数帯域の無線信号とシステムパラメータ記憶部303に記憶されている擬似パラメータとを使用して、擬似特徴量生成部305で生成される。擬似特徴量の生成では、特徴量の生成処理で用いたシステムパラメータの代わりに、システムパラメータとは類似しているが異なる擬似パラメータを使用する。
ここで、擬似特徴量の生成処理の過程では、上記のように擬似パラメータを使用することで、プライマリシステムの無線信号が存在する場合にも擬似特徴量の値を小さく保つ性質を持たせる。
プライマリシステムの無線信号が存在せず、受信した信号が雑音成分及び/または干渉成分で構成されるときは、特徴量と擬似特徴量を同様に生成処理することで、特徴量と擬似特徴量が同一の確率分布となる性質を持たせる。さらに、特徴量と擬似特徴量とが同一の確率分布となると、特徴量と擬似特徴量は同程度の大きさとなる。
即ち、特徴量が大きい場合には、プライマリシステムが無線信号を送出している確率が高い。また、特徴量と擬似特徴量の大きさが同程度であれば、プライマリシステムが無線信号を送出していない確率が高いことを示す。
そのため、前記特徴量と前記擬似特徴量の大きさを比較することで、前記特徴量の方が大きい場合にプライマリシステムが存在すると判定することで、プライマリシステムの検出が可能である。
さらに、前記特徴量と前記擬似特徴量との生成する個数を予め設定することで誤警報確率を所望の値に設定したプライマリシステムの検出が可能である。
具体的には、前記特徴量を1つのみ生成可能な場合は、前記擬似特徴量の生成数をN−1(N:2以上の整数)に設定し、前記特徴量とN−1個の前記擬似特徴量で最大値が前記特徴量である場合に、プライマリシステムが存在すると判定処理することで、誤警報確率を1/Nに設定したプライマリシステムの検出が可能である。
例えば、誤警報確率を0.1に設定する場合、セカンダリシステム無線機の設定をN=10とすることで、1個の特徴量と、9個の擬似特徴量を生成し、その中で最大値が特徴量である場合にプライマリシステムが存在すると判定処理する。他方、最大値が擬似特徴量のどれかである場合にはプライマリシステムが存在しないと判定処理する。同様に、誤警報確率を0.01に設定する場合、セカンダリシステム無線機の設定をN=100として、1個の特徴量と99個の擬似特徴量を生成して判定処理を行えばよい。
また、複数の特徴量を生成可能な場合は、次のようなプライマリシステムの検出を行うことで、誤警報確率を所望の値とし、特徴量を1つのみを使用したプライマリシステムの検出と比べて誤検出確率を低減できる。換言すれば、プライマリシステム検出時の誤検出確率を低下させるために、判定に用いる特徴量の個数を増加させることが有効である。即ち、望まれる誤検出確率の値に対応して、判定部306での判定に用いる特徴量の種類と特徴量の個数の組み合わせを調節して判定処理することで、誤警報確率の所望値を維持したまま誤検出確率を低減できる。
複数個の特徴量を生成可能な場合は、前記特徴量の生成数をn、前記擬似特徴量の生成数をN−n(N:(n+1)以上の整数)に設定し、生成した前記特徴量と前記擬似特徴量の中で大きいほうからm個の値を選択し、m個全てが前記特徴量であった場合にプライマリシステムが存在すると判定処理し、m個の中に前記擬似特徴量が含まれる場合にプライマリシステムが存在しないと判定する。このとき、1個の特徴量を使用して誤警報確率を設定したプライマリシステムの検出と比べて、誤警報確率をと設定でき、誤検出確率を低減したプライマリシステムの検出が可能である。
例えば、3個の特徴量が生成可能な場合、誤警報確率を0.1に設定したセカンダリシステム無線機でプライマリシステムの検出を行うには、前記特徴量の生成数3(=n)、前記擬似特徴量の生成数2(=N−n:つまり、N=5)とし、生成した前記特徴量と前記擬似特徴量の中で大きいほうから3(=m)個の値を選択する。このとき、上記の判定処理により、誤警報確率が=0.1と所望の値となると共に、1個の特徴量を使用して誤警報確率を設定したプライマリシステムの検出と比べて誤検出確率を低減したプライマリシステムの検出が可能である。
即ち、予め特徴量と擬似特徴量の生成数を設定しておくことで、判定部306で所望の誤警報確率を満たした、プライマリシステムの検出が可能である。
次に、セカンダリシステム無線機300の検出動作を示す。
図3は、本実施の形態におけるセカンダリシステム無線機300の検出動作を示すフローチャートである。
RFアナログ部302には、アンテナ301を介して、サーチする周波数帯域の無線信号が入力され、所望の周波数帯域における信号が受信処理され、特徴量生成部304及び擬似特徴量生成部305に出力される(ステップS301)。
特徴量生成部304は、システムパラメータ記憶部303からシステムパラメータを取得し、システムパラメータとRFアナログ部302から入力された信号とを使用して、一つまたは複数の特徴量を生成する。特徴量生成部304は、生成した特徴量を、判定部306に出力する(ステップS302)。
擬似特徴量生成部305は、システムパラメータ記憶部303から擬似パラメータを取得し、擬似パラメータとRFアナログ部302から入力された信号とを使用して、一つまたは複数の擬似特徴量を生成する。擬似特徴量生成部305は、生成した擬似特徴量を、判定部306に出力する(ステップS303)。
判定部306は、入力された前記特徴量と前記擬似特徴量との大小関係を比較し、前記特徴量の方が大きい場合にプライマリシステムの信号が存在すると判定処理する。また、判定部306は、前記擬似特徴量の方が大きい場合にプライマリシステムの信号が存在しないと判定処理する(ステップS304)。
このように動作することで、本実施の形態のセカンダリシステム無線機300は、プライマリシステムの信号を精度良く検出できる。
また、前記特徴量生成部304で生成する特徴量の生成数と、前記擬似特徴量生成部305で生成する擬似特徴量の生成数とを、所望の誤警報確率に応じて設定することで、所望の誤警報確率を満たしたプライマリシステムの検出が可能となる。同じく、前記特徴量生成部304で生成する特徴量の生成数を増やして判定処理することで、誤検出確率を低減したプライマリシステムの検出が可能となる。
次に、本発明の第2の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
本実施の形態では、プライマリシステムを検出する際に、特徴量としてプライマリシステムで使用する制御信号(制御チャネル)を用いる。
例えば、タイミング同期用、チャネル推定用、周波数オフセット推定用などの目的でプライマリシステムの送信信号に挿入されるパイロット信号を利用する。以下では、説明を明瞭とするため、1種類のパイロット信号のみを利用したプライマリシステムの検出について説明をする。尚、複数種類のパイロット信号が利用可能な場合にも本実施の形態の方法が使用できる。また、複数種類のパイロット信号を利用すれば、誤警報確率の設定と共に誤検出確率を低下できる。
図4は、本実施の形態におけるセカンダリシステム無線機400の機能ブロック図である。尚、本実施の形態と関係の少ない細部については、記載を省略する。
セカンダリシステム無線機400は、プライマリシステムの送信信号(無線電波)を受信するアンテナ401と、アンテナ401で受信した信号の所望の周波数帯域における信号を取り出してベースバンド信号に変換するRFアナログ部402と、プライマリシステムで使用されているパイロット信号系列と前記パイロット信号系列とは相関の低い複数の擬似ランダム信号系列等の信号系列とを記憶するパイロット信号系列記憶部403と、前記ベースバンド信号と前記パイロット信号系列の相関をとり特徴量として値を生成する自己相関部404と、前記ベースバンド信号と前記擬似ランダム信号系列との相関をとり擬似特徴量として値を生成する相互相関部405と、プライマリシステムの信号の存在有無を判定する判定部406とを備える。
図5は、パイロット信号系列記憶部403と、自己相関部404と、相互相関部405をより詳細に表したブロック図である。
パイロット信号系列記憶部403には、サーチするプライマリシステム特有系列であるパイロット信号系列410と、パイロット信号系列410と同一長(同一bit長)であり、パイロット信号系列410と相関の低い擬似ランダム信号系列(図5では、411と412のみ記載)とが格納されている。擬似ランダム信号系列は、N−1個あり、それぞれ擬似特徴量の生成に使用される。
自己相関部404は、相関部421と最大値選択部431とから構成されている。相互相関部405は、N−1個の相関部(422と423のみ記載)とN−1個の最大値選択部(432と433のみ記載)から構成されている。
次に、図4に示したセカンダリシステム無線機400の検出動作を示す。
アンテナ401及びRFアナログ部402を介して、サーチする周波数帯域の無線電波が入力され、所望の周波数帯域におけるベースバンド信号が検出処理され、自己相関部404及び相互相関部405に出力される。
自己相関部404では、相関部421にRFアナログ部402から供給されたベースバンド信号が入力され、パイロット信号系列記憶部403から取得したパイロット信号系列410を用いて、相関部421によって一つまたは複数の相関が計算される。次に、相関部421によって計算された相関は、最大値選択部431に入力され、複数の相関の中から最大値の相関が特徴量として選択される。さらに選択された特徴量は、判定部406に入力される。
このとき、相関部421では、予め決定した探索時間窓内において、相関計算を開始するタイミングをずらしながら前記ベースバンド信号と前記パイロット信号系列410の相関を計算する。即ち、複数の開始時刻に応じた相関の値が夫々計算される。
上記の探索時間窓は、サーチするプライマリシステムの送信信号のフレームフォーマットに依存して決定する。例えば、プライマリシステムの送信信号が存在して当該送信信号にパイロット信号系列が周期的に挿入される場合には、パイロット信号系列の挿入される周期を探索時間窓とする。
このように探索時間窓を選定することで、相関部421は、計算する相関の中に、前記ベースバンド信号に含まれるパイロット信号系列と予め用意したパイロット信号系列410とが時間同期するタイミングの相関を、必ず含めるように計算できる。
上記自己相関部404でのパイロット信号系列410を用いた相関の計算処理および特徴量の選定処理と同時的に、相互相関部405では、擬似ランダム信号系列に基づいて相関の計算処理および擬似特徴量の選定処理が行われる。
相互相関部405では、相関部422にRFアナログ部402から供給されたベースバンド信号が入力され、パイロット信号系列記憶部403から取得した擬似ランダム信号系列411を用いて、相関部422によって相関が計算される。
次に、相関部422によって計算された複数の相関は、最大値選択部432に入力され、複数の相関値の中から最大値の相関が擬似特徴量として選択処理される。さらに、選択された擬似特徴量は、判定部406に入力される。
相互相関部405にある相関部422及び最大値選択部432以外の各相関部(423等)及び各最大値選択部(433等)においても、パイロット信号系列記憶部403から取得した擬似ランダム信号系列(412等)を用いて、相関部422及び最大値選択部432と同様に動作する。
相互相関部405の各相関部(422等)では、相関部421で用いた探索時間窓内において、相関計算を開始するタイミングをずらしながら、擬似ランダム信号系列411等と前記ベースバンド信号との相関を複数計算する。その後、判定部406には、相互相関部405の各最大値選択部(433等)から出力された計N−1個の擬似特徴量が入力される。
判定部406では、自己相関部404と相互相関部405から入力された計N個の特徴量および擬似特徴量の中から値が最大のものを選択する。判定部406は、N個の中で最大である値が自己相関部404から入力された特徴量であるときに、プライマリシステムの信号が存在すると判定する。また、選択された値が相互相関部405で生成されたN−1個の何れかの擬似特徴量である場合に、プライマリシステムの信号が存在せず、周波数帯域が空き状態であると判定する。
このように動作することで、本実施の形態のセカンダリシステム無線機400は、プライマリシステムの信号を検出する場合に、Nの設定数で定まる所望の誤警報確率を満たした検出を可能とする。
本実施の形態では、プライマリシステムの信号が存在する場合には、相関計算を開始するタイミングをずらしながら、ベースバンド信号とプライマリシステムが使用するパイロット信号系列との相関を計算することで、前記ベースバンド信号に含まれるパイロット信号系列と用意したパイロット信号系列が時間同期した場合に、自己相関部404で最大の特徴量を得られる。この性質を利用してプライマリシステムの検出を行っている。
即ち、プライマリシステムの信号が存在する場合は、自己相関部404でパイロット信号系列を用いて生成した特徴量が、相互相関部405で擬似ランダム信号系列を用いて生成した擬似特徴量に比べ大きくなるため、プライマリシステムを検出できる。
これに対し、プライマリシステムの信号が存在しない場合は、受信信号は雑音成分または干渉成分のみで構成されるため、自己相関部404で生成した特徴量と相互相関部405で生成したN−1個の擬似特徴量は、どれも同じ確率分布を持つ。
この場合、判定部406において自己相関部404から入力されるパイロット信号系列410による特徴量が最大となる確率が1/Nとなるため、誤警報確率は1/Nとなる。
例えば、誤警報確率を0.1に設定してプライマリシステムの検出を行う場合には、自己相関部404で特徴量を1個選択し、相互相関部405で擬似特徴量を9個選択し、判定部406で最大値を選択する。このように生成する個数を設定すれば、N=10となり、誤警報確率を所望の値である0.1に設定できる。
即ち、Nをあらかじめ設定しておくことで雑音電力、干渉電力の推定を必要とせずに誤警報確率を所望の値(1/N)で一定としたプライマリシステムの検出が可能である。
次に、本発明の第3の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
本実施の形態では、プライマリシステムを検出する際に、プライマリシステムの送信信号内で同一信号が繰り返される周期性を特徴量として利用する。
例えば、プライマリシステムを検出する際に、Orthogonal Frequency Division Multiplexing(OFDM)やSingle Carrier−Frequency Division Multiple Access(SC−FDMA)で用いられるサイクリックプリフィクス、連続または一定間隔で繰り返し挿入されるパイロット信号などを用いる。
尚、本実施の形態での周期性とは、プライマリシステムの送信信号内で同一信号が繰り返し用いられることを指す。また、周期時間とは繰り返して使用される同一信号の時間間隔を指す。
図6は、本実施の形態におけるセカンダリシステム無線機500の機能ブロック図である。
セカンダリシステム無線機500は、プライマリシステムの送信信号(無線電波)を受信するアンテナ501と、アンテナで受信した信号の所望の周波数帯域におけるRF信号を取り出すRFアナログ部502と、プライマリシステムの送信信号の周期時間と周期性を示さない非周期時間を記憶する周期時間記憶部503と、前記周期時間を用いてプライマリシステムの送信信号に特有の特徴量を生成する特徴量生成用相関部504と、前記非周期時間を用いて複数の擬似特徴量を生成する擬似特徴量生成用相関部505と、プライマリシステムの信号の存在有無を判定する判定部506を備える。
周期時間記憶部503には、サーチするプライマリシステム特有の周期時間である時間T521と、非周期時間(図7には522及び523のみを記載)とが格納されている。非周期時間は、N−1あり、それぞれ擬似特徴量の生成に使用される。
特徴量生成用相関部504は、遅延部511と相関部512とで構成されている。擬似特徴量生成用相関部505は、N−1個の遅延部とN−1個の相関部から構成されている。
なお、前記RFアナログ部502では、受信した信号をRF信号として使用したが、セカンダリシステム無線機500は、受信した信号をIF(intermediate frequency)信号やベースバンド信号へと変換して、RF信号の場合と同様に処理するようにしても良い。以下では、説明を明瞭にするためRF信号として使用する場合について述べる。
次に、セカンダリシステム無線機500の動作を、図7を用いて説明する。尚、説明を簡単にするため、特徴量生成用相関部504の動作を説明し、擬似特徴量生成用相関部505の詳細な動作は記載を省略する。
図7は、周期時間記憶部503と特徴量生成用相関部504とをより詳細に表した機能ブロック図である。
セカンダリシステム無線機500では、まずアンテナ501(図示せず)及びRFアナログ部502(図示せず)を介して、サーチする周波数帯域の無線信号が、所望の周波数帯域におけるRF信号として特徴量生成用相関部504及び擬似特徴量生成用相関部505(図示せず)に出力される。
特徴量生成用相関部504では、遅延部511及び相関部512にRFアナログ部502から供給されたRF信号が入力される。入力されたRF信号は、遅延部511において、周期時間記憶部503から取得した周期時間521だけ遅延させ、遅延信号を生成する。得られた遅延信号は、相関部512において、元のRF信号と相関がとられ、生成された特徴量が判定部506に入力される。尚、特徴量の生成処理は、後に詳述する。
上記特徴量生成用相関部504における特徴量の生成処理と同時的に、擬似特徴量生成用相関部505では、RF信号と遅延信号との擬似特徴量が生成される。このとき、擬似特徴量生成用相関部505で用いられる遅延時間は、周期時間記憶部503に記憶された非周期時間(522や523)が用いられる。擬似特徴量生成用相関部505では、周期時間Tとは異なる非周期時間T〜TN−1に基づいて、計N−1個の擬似特徴量が生成され、判定部506に送出される。
判定部506では、特徴量生成用相関部504と擬似特徴量生成用相関部505から入力された計N個の特徴量及び擬似特徴量の中から値が最大のものを選択する。判定部506は、N個の中で最大である値が特徴量生成用相関部504から入力された特徴量であるときに、プライマリシステムの信号が存在すると判定する。また、選択された値が擬似特徴量生成用相関部505で生成されたN−1個の何れかの擬似特徴量である場合に、プライマリシステムの信号が存在せず、周波数帯域が空き状態であると判定する。
このように動作することで、本実施の形態のセカンダリシステム無線機500は、プライマリシステムの信号を検出する場合に、Nの設定数で定まる所望の誤警報確率を満たした検出を可能とする。
次に、図8を用いて、相関部512における周期性を持った信号の特徴量生成処理について、OFDM信号を例に詳細に説明する。尚、擬似特徴量生成用相関部505に設けられた相関部における非周期時間を用いる擬似特徴量生成処理についても下記内容と同様に処理する。
図8は、取得したOFDM信号と遅延を行ったOFDM信号を示す図である。この図において横軸は時間であり、縦軸は遅延時間の異なるOFDM信号の種類を表している。
図8における時間TはOFDM信号の有効シンボル長を表している。通常のOFDM信号では図8に示すように、ガードインターバル(GI)部分に、各OFDMシンボルの後半部分のコピーであるサイクリックプリフィクス(Cyclic Prefix)が挿入される。
このため、OFDM信号を、有効シンボル長である時間Tだけ遅延させることで、元信号のサイクリックプリフィクスのコピー元とT時間遅延信号のガードインターバル部分とが時間一致するため、相関が発生する。
従って、OFDM信号のサイクリックプリフィクスをプライマリシステムの信号検出に利用するセカンダリシステム無線機500では、プライマリシステムの信号が存在する場合に、図7の相関部512で、OFDM信号のサイクリックプリフィクスの周期性によって発生した高い相関値が特徴量として生成される。
また、OFDM信号では、相関の生成の際に、サイクリックプリフィクスのコピー元と遅延信号のガードインターバル部分が時間一致する区間(以下ではGI一致区間と記載)がOFDMシンボル長(GIと有効シンボル長の合計時間)毎に発生するため、相関部512において、相関に寄与する複数のGI一致区間のみを抽出して合成した相関を特徴量として利用できる。
尚、受信信号のどの時刻(地点)からGI一致区間が開始するかは分からないので、幾つかの開始候補点において前記GI一致区間と思われる箇所の相関のみを抽出及び合成することで、GI一致区間のみで生成した特徴量の候補を生成し、この候補の中から最大値を選択する。
相関部512では以上の方法で選択された最大値を相関として用いてもよく、この方法により相関計算から不必要な信号成分を取り除くことができる。ただし、このときには、擬似特徴量生成用相関部505の非周期時間遅延による相関計算の際にも、同様の相関計算手法を使う。
尚、生成に用いる遅延の値(周期時間,非周期時間)は、例えば、OFDM伝送を用いるIEEE802.11aでは、有効シンボル長が3.2μs、ガードインターバル長が0.8μsと規定されているので、上述したように有効シンボル長3.2μsが周期時間となる。また、非周期時間としては、周期時間である3.2μs以外の時間である0.8μs、1.6μs、2.4μs、4.0μs、4.8μs、5.6μs、6.4μs等の時間を用いればよい。
次に、相関部512における複数の周期時間を持った信号の相関について、図9のパイロット信号を例に説明する。
図9は、パイロット信号系列を連続かつ周期的に挿入した信号を示す図である。この図において横軸は時間であり、縦軸は異なる複数の遅延時間で元信号を遅延させた遅延信号の種類を表している。
元信号は、長さがTである同一のパイロット信号系列2つと、長さがTであるデータ系列とを合わせて1つの単位とし、この単位の繰り返しにより信号が構成されている。従って、パイロット信号系列#1〜4(2010、2020、2030、2040)は全て同じ信号系列である。
上記信号の場合、様々な遅延時間が特徴量の生成に用いる周期時間として使用できる。元信号とT時間遅延信号の相関をとる場合、元信号のパイロット信号系列#4(2040)とT時間遅延信号のパイロット信号系列#3(2130)とが時間一致する。
同じく、元信号と(T+T)時間遅延信号の相関では、元信号のパイロット信号系列#3(2030)と(T+T)時間遅延信号のパイロット信号系列#2(2220)とが時間一致する。
同じく、元信号と(2T+T)時間遅延信号の相関では、元信号のパイロット信号系列#3(2030)が(2T+T)時間遅延信号のパイロット信号系列#1(2310)と、元信号のパイロット信号系列#4(2040)が(2T+T)時間遅延信号のパイロット信号系列#2(2320)と時間一致する。
これらの時間一致する区間により、元信号と遅延信号とに相関が発生する。従って、プライマリシステムの信号が存在する場合には、遅延時間をT、(T+T)、(2T+T)等とした遅延信号を利用することで、パイロット信号の周期性によって発生した相関に基づいて特徴量を生成できる。
尚、図8を用いて上述したOFDM信号の場合と同様に、相関部512において、パイロット信号系列が一致した区間のみを抽出した相関計算を行うことも可能である。
また、前述した図7の説明では特徴量生成用相関部504において1つの周期時間のみを利用して特徴量を生成することについて説明したが、図9を用いて説明した例のように、検出対象とする無線信号に複数の周期時間を設定可能である場合には、特徴量生成用相関部504において複数の周期時間に対応した遅延部と相関部を設け、特徴量生成用相関部504から複数の特徴量を出力して、判定部506で利用することも可能である。
本実施の形態では、プライマリシステムの送信信号の周期性を利用しており、周期性を有する送信信号が存在する場合に特徴量生成用相関部504で生成される特徴量が大きくなる。この性質を利用してプライマリシステムの検出を行っている。
プライマリシステムの信号が存在する場合は、特徴量生成用相関部504で生成される特徴量が、擬似特徴量生成用相関部505で生成されたN−1個の擬似特徴量と比べて、大きくなるため、プライマリシステムの信号が存在すると判定できる。
これに対し、プライマリシステムの信号が存在しない場合は、受信信号は雑音成分または干渉成分のみで構成されるため、特徴量生成用相関部504で生成した特徴量と擬似特徴量生成用相関部505で生成したN−1個の擬似特徴量は、どれも同じ確率分布を持つ。
この場合、判定部506において特徴量生成用相関部504から入力された特徴量が最大となる確率が1/Nとなるため、Nを設定することで誤警報確率を1/Nにできる。また、セカンダリシステム無線機に所望の誤警報確率を設定して、セカンダリシステム無線機でNを自動的に算出し、その値を用いてプライマリシステムの検出処理を行うようにしても良い。
例えば、誤警報確率を0.1に設定してプライマリシステムの検出を行う場合には、特徴量生成用相関部504で特徴量を1個生成し、擬似特徴量生成用相関部505で擬似特徴量を9個生成し、判定部506で最大値を選択する。このように生成する個数を設定すれば、N=10となり、誤警報確率を所望の値である0.1に設定できる。
即ち、Nをあらかじめ設定しておくことで雑音電力、干渉電力の推定を必要とせずに誤警報確率を所望の値(1/N)で一定としたプライマリシステムの検出が可能である。
なお、前記RFアナログ部502において、受信した信号を、RF信号ではなく、IF信号やベースバンド信号へと変換しても同様に処理が可能であることについて前述した。RFアナログ部502でIF信号やベースバンド信号を用いる場合には、これら信号が複素数表現できるため、特徴量生成用相関部504及び擬似特徴量生成用相関部505で相関計算により生成される相関値(特徴量及び擬似特徴量)も複素数表現できる。この場合、判定部506では、特徴量生成用相関部504と擬似特徴量生成用相関部505から入力された計N個の特徴量及び擬似特徴量の中から、実部が最大であるもの、または、複素数絶対値が最大であるものを選択する。最大値選択後の判定部506での判定方法は、RF信号を用いた場合とIF信号やベースバンド信号を用いた場合で同じであり、選択された最大値が特徴量であるか、又は擬似特徴量であるかに応じて、プライマリシステム信号の存在有無を判定部506において判定する。
次に、本発明の第4の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
本発明は、受信信号の周期定常性を利用したプライマリシステムの検出にも適用可能である。本実施の形態では、プライマリシステムの送信信号の特徴として周期定常性を利用し、プライマリシステムの検出を行う。
まず、周期定常性について説明する。ある信号が周期定常であるということは、当該信号の自己相関関数が周期関数となることを表す。このとき、式1に表すベースバンド信号y(t)の周期自己相関関数(Cyclic Autocorrelation Function、CAF)が周期的にピークを持つ。
Figure 2009145326
ここで、αはサイクリック周波数と呼ばれる。また、Tは平均化に用いるサンプリング数、Δはサンプリング時間、τは周期自己相関値を計算する遅延時間に対応したサンプリング数を表す。なお*は複素共役を表す。
信号が周期定常性である場合の周期自己相関関数を図10に示す。ただし、横軸はピーク間隔で正規化したサイクリック周波数、縦軸は周期自己相関関数の絶対値を表す。周期自己相関関数の絶対値を、式2に示す。
Figure 2009145326
図10は、信号y(t)にOFDM信号を用いた周期自己相関関数を例示する図である。
OFDM信号の場合、1/Ts(Tsはガードインターバルと有効シンボル長を合わせたOFDMシンボル長)間隔のサイクリック周波数でピークが生じる。また、OFDM信号では、τが有効シンボル長と等しいときに、周期自己相関関数のピークが最大となる。この例のように、周期定常である信号は、一定間隔のサイクリック周波数において周期自己相関関数にピークが生じる。
以下では、周期自己相関関数がピークとなるサイクリック周波数における周期自己相関値を周期自己相関ピーク値、周期自己相関関数がピークとならないサイクリック周波数における周期自己相関値を周期自己相関非ピーク値と呼ぶこととする。
図11は、本実施の形態におけるセカンダリシステム無線機600の機能ブロック図である。
セカンダリシステム無線機600は、プライマリシステムの送信信号(無線電波)を受信するアンテナ601と、アンテナで受信した信号の所望の周波数帯域における信号をベースバンド信号に変換するRFアナログ部602と、プライマリシステムの送信信号の周期自己相関関数がピークとなるサイクリック周波数及び遅延時間と前記周期自己相関関数がピークとならないサイクリック周波数及び遅延時間とを記憶する周期自己相関用パラメータ記憶部603と、周期自己相関関数がピークとなるサイクリック周波数及び遅延時間を用いて前記ベースバンド信号から周期自己相関ピーク値を特徴量として生成する周期自己相関ピーク値生成部604と、周期自己相関関数がピークとならないサイクリック周波数及び遅延時間を用いて前記ベースバンド信号から周期自己相関非ピーク値を擬似特徴量として生成する周期自己相関非ピーク値生成部605と、プライマリシステムの信号の存在有無を判定する判定部606を備える。
なお、前記RFアナログ部602では、受信した信号をベースバンド信号へと変換したが、本実施の形態は、受信した信号をIF(intermediate frequency)信号へと変換して、ベースバンド信号の場合と同様に処理するようにしても良い。以下では、説明を明瞭にするためベースバンド信号に変換した場合について述べる。
次にセカンダリシステム無線機600の検出動作について説明する。
セカンダリシステム無線機600では、まずアンテナ601及びRFアナログ部602を介して、サーチする周波数帯域の無線信号が入力され、所望の周波数帯域における無線信号はベースバンド信号へと変換され、周期自己相関ピーク値生成部604及び周期自己相関非ピーク値生成部605に出力される。
以下では、周期自己相関ピーク値生成部604、周期自己相関非ピーク値生成部605及び判定部606の動作について、図12を用いて説明する。
図12は、本実施の形態における周期自己相関関数を例示する図である。図12では、横軸がサイクリック周波数、縦軸が周期自己相関値(絶対値)を表している。
周期自己相関ピーク値生成部604では、周期自己相関用パラメータ記憶部603からプライマリシステムの送信信号の周期自己相関関数がピークとなるサイクリック周波数及び遅延時間を取得し、取得したサイクリック周波数及び遅延時間とRFアナログ部602から入力されたベースバンド信号とを使用して、n個の周期自己相関ピーク値(図12のピーク#1(611)など)を生成し、それらの絶対値を判定部606に送出する。
なお、図12では、周期自己相関非ピーク値生成部605で使用した周期自己相関関数がピークとならないサイクリック周波数の集合を非ピーク集合632としている。周期自己相関非ピーク値生成部605は、非ピーク集合632の各サイクリック周波数におけるN−n個の周期自己相関非ピーク値の絶対値を判定部606に送出する。
次に、判定部606では、入力される計N個の周期自己相関ピーク値と周期自己相関非ピーク値の中で、絶対値の大きいほうからm個(ただし、m≦nとする)の値を選択する。判定部606は、選択したm個の周期自己相関値の全てがピーク集合631から選ばれた周期自己相関ピーク値の場合にプライマリシステムの信号が存在すると判定する。また、選択されたm個の周期自己相関値の中に非ピーク集合632のサイクリック周波数における周期自己相関非ピーク値から選ばれたものがある場合、プライマリシステムの信号が存在せず、周波数帯域が空き状態であると判定する。
このように動作することで、本実施の形態のセカンダリシステム無線機600は、プライマリシステムの信号を検出する場合に、n、m、Nの設定数で定まる所望の誤警報確率を満たした検出を可能とする。
本実施の形態では、プライマリシステムの送信信号の周期定常性を利用しており、前記送信信号が存在する場合に、周期自己相関ピーク値生成部604で生成されるn個の周期自己相関ピーク値が大きくなる。この性質を利用してプライマリシステムの検出を行っている。
プライマリシステムの信号が存在する場合は、周期自己相関値生成部604で生成されるn個の周期自己相関ピーク値が、周期自己相関非ピーク値生成部605で生成されたN−n個の周期自己相関非ピーク値と比べて、大きくなる。従って、判定部606で選択するm個の周期自己相関値として周期自己相関ピーク値が選ばれる確率が高くなる。そのため、プライマリシステムを検出できる。
これに対し、プライマリシステムの信号が存在しない場合は、受信信号は雑音成分または干渉成分のみで構成されるため、周期自己相関ピーク値生成部604で生成したn個の周期自己相関ピーク値と周期自己相関非ピーク値生成部605で生成したN−n個の周期自己相関非ピーク値は、どれも同じ確率分布となる。そのため、判定部606において選択するm個の周期自己相関値全てがピーク集合631のサイクリック周波数における周期自己相関ピーク値要素である確率は(Cは組み合わせを表す)となるので、誤警報確率はとなる。
例えば、周期自己相関ピーク値生成部604で3(=n)個の周期自己相関ピーク値を生成する場合、誤警報確率を0.1に設定したプライマリシステムの検出を行うには、周期自己相関ピーク値生成部604で生成する周期自己相関ピーク値の生成数3、周期自己相関非ピーク値生成部605で生成する周期自己相関非ピーク値の生成数2(=N−n:つまり、N=5)とし、生成した合計5個の周期自己相関値の中で大きいほうからm=3個の値を選択する。このとき、上記の判定部606の判定処理により、誤警報確率が=0.1と所望の値となるプライマリシステムの検出が可能である。
即ち、上記n、m、Nをあらかじめ設定しておくことで雑音電力、干渉電力の推定を必要とせずに誤警報確率を一定()としたプライマリシステムの検出が可能である。
次に、本発明の第5の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
本実施の形態は、第4の実施の形態と同じく、プライマリシステムの送信信号の周期定常性を利用するが、プライマリシステムの信号の存在有無を判定する際に用いる特徴量が第4の実施の形態とは異なる。
図13は、本実施の形態におけるセカンダリシステム無線機700の機能ブロック図である。
セカンダリシステム無線機700は、プライマリシステムの送信信号(無線電波)を受信するアンテナ701と、アンテナで受信した信号の所望の周波数帯域における信号をベースバンド信号に変換するRFアナログ部702と、プライマリシステムの送信信号の周期自己相関関数がピークとなるサイクリック周波数及び遅延時間と当該サイクリック周波数及び当該遅延時間における送信信号の周期自己相関値のレプリカと前記周期自己相関関数がピークとならないサイクリック周波数及び遅延時間とを記憶する周期自己相関合成用パラメータ記憶部703と、周期自己相関関数がピークとなるサイクリック周波数、遅延時間、前記周期自己相関値レプリカを用いて前記ベースバンド信号から周期自己相関ピーク合成値を特徴量として生成する周期自己相関ピーク合成値生成部704と、周期自己相関関数がピークとならないサイクリック周波数、遅延時間、前記周期自己相関値レプリカを用いて前記ベースバンド信号から周期自己相関非ピーク合成値を擬似特徴量として生成する周期自己相関非ピーク合成値生成部705と、プライマリシステムの信号の存在有無を判定する判定部706を備える。
なお、前記RFアナログ部602では、受信した信号をベースバンド信号へと変換したが、本実施の形態は、受信した信号をIF(intermediate frequency)信号へと変換して、ベースバンド信号の場合と同様に処理するようにしても良い。以下では、説明を明瞭にするためベースバンド信号に変換した場合について述べる。
次にセカンダリシステム無線機700の検出動作について説明する。
セカンダリシステム無線機700では、まずアンテナ701及びRFアナログ部702を介して、サーチする周波数帯域の無線信号が入力され、所望の周波数帯域における無線信号はベースバンド信号へと変換され、周期自己相関ピーク合成値生成部704及び周期自己相関非ピーク合成値生成部705に出力される。
以下では、周期自己相関ピーク合成値生成部704、周期自己相関非ピーク合成値生成部705及び判定部706の動作について、図14を用いて説明する。
図14は、本実施の形態における周期自己相関関数を例示する図である。
周期自己相関ピーク合成値生成部704では、周期自己相関合成用パラメータ記憶部703からプライマリシステムの送信信号の周期自己相関関数がピークとなるサイクリック周波数及び遅延時間を取得し、取得したサイクリック周波数及び遅延時間とRFアナログ部702から入力されたベースバンド信号とを使用して、n個の周期自己相関ピーク値(図14のピーク#1(711)など)を生成する。
図14では、周期自己相関ピーク合成値生成部704で生成した周期自己相関関数がピークとなるサイクリック周波数の集合をピーク集合A741として示している。周期自己相関ピーク合成値生成部704では、周期自己相関合成用パラメータ記憶部703から周期自己相関値レプリカを取得し、生成したピーク集合A741のサイクリック周波数におけるn個の周期自己相関ピーク値を取得した周期自己相関値レプリカにより複素重み付け合成し、式3に示される周期自己相関ピーク合成値Dを生成する。
Figure 2009145326
前記周期自己相関値レプリカである。尚、周期自己相関値レプリカは、事前に計算した値を周期自己相関合成用パラメータ記憶部703に記憶しておく。
周期自己相関ピーク合成値生成部704は、生成された周期自己相関ピーク合成値を判定部706に送出する。
次に、周期自己相関非ピーク合成値生成部705の動作について説明する。まず、周期自己相関合成用パラメータ記憶部703から周期自己相関関数がピークとならないサイクリック周波数及び遅延時間(非ピーク#1(721)など)を取得し、取得したサイクリック周波数及び遅延時間とRFアナログ部702から入力されたベースバンド信号とを使用して、周期自己相関非ピーク値を生成する。
図14では、ピークとならないサイクリック周波数の集合をN−1個定義し、非ピーク集合(B742および、BN−1743のみ図示)としている。また各非ピーク集合はn個のサイクリック周波数を要素としている。
周期自己相関非ピーク合成値生成部705では、非ピーク集合毎に、当該非ピーク集合内のサイクリック周波数における周期自己相関非ピーク値を生成し、生成した周期自己相関非ピーク値を前記周期自己相関値レプリカにより複素重み付け合成して、周期自己相関非ピーク合成値を生成する。非ピーク集合B(1≦m≦N−1)における周期自己相関非ピーク合成値Dは、式4に示す式により生成される。
Figure 2009145326
自己相関ピーク合成値生成部704で用いたものと同じものを使用する。また、
Figure 2009145326
非ピーク値を表している。
また、n個の周期自己相関非ピーク合成値の生成に要する計算量を削減するために、式4の周期自己相関非ピーク合成値の代わりに、次の式5を用いてもよい。
Figure 2009145326
ここで、T’は非ピーク集合B内のサイクリック周波数βでの周期自己相関非ピーク値の生成に用いた平均化サンプリング数である。式5は、一つの周期自己相関非ピーク値から生成することができ、式4と同様の確率分布に従うように係数補正されている。尚、式5での周期自己相関非ピーク値の生成に用いるサイクリック周波数は、非ピーク集合B内のサイクリック周波数であればβでなくても良い。
周期自己相関非ピーク合成値生成部705では、全ての非ピーク集合に対して周期自己相関非ピーク合成値を生成し、計N−1個の周期自己相関非ピーク合成値を判定部706に入力する。
次に、判定部706では、入力された周期自己相関ピーク合成値とN−1個の周期自己相関非ピーク合成値の中で、実部が最大となるもの、または、複素数絶対値が最大となるものを選択する。判定部706は、選択した最大値が周期自己相関ピーク合成値である場合に、プライマリシステムの信号が存在すると判定する。また、選択された最大値がN−1個の周期自己相関非ピーク合成値から選ばれた場合、プライマリシステムの信号が存在せず、周波数帯域が空き状態であると判定する。
このように動作することで、本実施の形態のセカンダリシステム無線機700は、プライマリシステムの信号を検出する場合に、所望の誤警報確率を満たした検出を可能とする。
本実施の形態では、プライマリシステムの送信信号の周期定常性を利用している。
前記送信信号が存在する場合には、周期自己相関値レプリカを複素重みとして、周期自己相関関数がピークとなる各サイクリック周波数における周期自己相関ピーク値を複素重み付け合成することで周期自己相関ピーク合成値を生成するため、各サイクリック周波数での周期自己相関ピーク値の位相を揃えることができ、周期自己相関ピーク値を同相合成できる。そのため、本実施の形態では、信号電力対雑音電力(または信号対雑音干渉電力)を改善でき、周期自己相関ピーク合成値が大きくなる。
即ち、プライマリシステムの信号が存在する場合は、前記周期自己相関ピーク合成値は、周期自己相関非ピーク合成値生成部705で生成されたN−1個の周期自己相関非ピーク合成値と比べて、大きくなるため、プライマリシステムを検出できる。
これに対し、プライマリシステムの信号が存在しない場合は、受信信号は雑音成分または干渉成分のみで構成されるので、周期自己相関ピーク合成値とN−1個の周期自己相関非ピーク合成値は同様の確率分布となり、周期自己相関ピーク合成値が最大値として選ばれる確率は1/Nとなる。そのため、誤警報確率は1/Nとなる。
従って、例えば誤警報確率を0.1に設定する場合、N=10とすることで、1個の周期自己相関ピーク合成値と、9個の周期自己相関非ピーク合成値を生成する。判定部706は、生成した周期自己相関ピーク合成値と周期自己相関非ピーク合成値の中で、最大値が前記周期自己相関ピーク合成値である場合にプライマリシステムが存在すると判定処理し、その中で最大値が前記周期自己相関非ピーク合成値のどれかである場合にプライマリシステムが存在しないと判定処理する。
即ち、Nをあらかじめ設定しておくことで雑音電力、干渉電力の推定を必要とせずに誤警報確率を一定(1/N)としたプライマリシステムの検出が可能である。
次に、本発明の第6の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
本実施の形態は、第2の実施の形態〜第5の実施の形態を組み合わせて使用することで、プライマリシステムの検出確率を改善する。以下組み合わせの例として、第3の実施の形態と第5の実施の形態でのプライマリシステムの検出を組み合わせについて説明するが、その他の組み合わせについても同様に可能である。なお、プライマリシステムの送信信号は、第3の実施の形態及び第5の実施の形態で利用された周期性及び周期定常性をともに有する信号とする。
図15は、本実施の形態におけるセカンダリシステム無線機800の機能ブロック図である。
セカンダリシステム無線機800は、プライマリシステムの送信信号(無線電波)を受信するアンテナ801と、アンテナで受信した信号の所望の周波数帯域におけるIF信号またはベースバンド信号を取り出すRFアナログ部802と、プライマリシステムの送信信号の周期時間と周期性を示さない非周期時間を記憶する周期時間記憶部803(周期時間記憶部503と同一)と、前記周期時間を用いてプライマリシステムの送信信号に特有の特徴量を生成する特徴量生成用相関部804(特徴量生成用相関部504と同一)と、前記非周期時間を用いて複数の擬似特徴量を生成する擬似特徴量生成用相関部805(擬似特徴量生成用相関部505と同一)と、プライマリシステムの信号の存在有無を判定する判定部806と、プライマリシステムの送信信号の周期自己相関関数がピークとなるサイクリック周波数及び遅延時間と当該サイクリック周波数及び当該遅延時間における送信信号の周期自己相関値のレプリカと前記周期自己相関関数がピークとならないサイクリック周波数及び遅延時間とを記憶する周期自己相関合成用パラメータ記憶部813(周期自己相関合成用パラメータ記憶部703と同一)と、周期自己相関関数がピークとなるサイクリック周波数、遅延時間、前記周期自己相関値レプリカを用いて前記ベースバンド信号から周期自己相関ピーク合成値を特徴量として計算する周期自己相関ピーク合成値生成部814(周期自己相関ピーク合成値生成部704と同一)と、周期自己相関関数がピークとならないサイクリック周波数、遅延時間、前記周期自己相関値レプリカを用いて前記ベースバンド信号から周期自己相関非ピーク合成値を擬似特徴量として計算する周期自己相関非ピーク合成値生成部815(周期自己相関非ピーク合成値生成部705と同一)とを備える。
ここでは、第3の実施の形態及び第5の実施の形態において既に説明したものと同一の要素(周期時間記憶部803,特徴量生成用相関部804,擬似特徴量生成用相関部805,周期自己相関合成用パラメータ記憶部813,周期自己相関ピーク合成値生成部814,周期自己相関非ピーク合成値生成部815)については説明を省略する。
判定部806には、特徴量生成用相関部804から出力される値と周期自己相関ピーク合成値生成部814から出力される値との積が特徴量として入力され、擬似特徴量生成用相関部805から出力されるN−1個の値と周期自己相関非ピーク合成値生成部815から出力されるN−1個の値との積が擬似特徴量として入力される。
判定部806では、入力された特徴量と擬似特徴量の計N個の中から値が最大のものを選択する。判定部806は、N個の中で最大である値が特徴量であるときに、プライマリシステムの信号が存在すると判定する。また、選択された値がN−1個の何れかの擬似特徴量である場合に、プライマリシステムの信号が存在せず、周波数帯域が空き状態であると判定する。
なお上記説明では、判定部806は、特徴量生成用相関部804及び周期自己相関ピーク合成値生成部814の出力値の積、または、擬似特徴量生成用相関部805及び周期自己相関非ピーク合成値生成部815の出力値の積が入力されるとしたが、入力値は積に限定されず重み付け加算した値でも構わない。
このように動作することで、本実施の形態のセカンダリシステム無線機800は、プライマリシステムの信号を検出する場合に、所望の誤警報確率を満たした検出を可能とする。
次にセカンダリシステム無線機800の検出について説明する。本実施の形態では、プライマリシステムの送信信号の周期性及び周期定常性を利用している。
プライマリシステムの信号が存在する場合は、特徴量生成用相関部804及び周期自己相関ピーク合成値生成部814の値がともに大きくなるため、これら出力値の積である特徴量はさらに大きくなり、擬似特徴量生成用相関部805及び周期自己相関非ピーク合成値生成部815の積として生成されたN−1個の擬似特徴量と比べて大きくなるため、プライマリシステムを検出できる。
これに対し、プライマリシステムの信号が存在しない場合は、受信信号は雑音成分または干渉成分のみで構成されるため、特徴量とN−1個の擬似特徴量は、どれも同じ確率分布を持つ。
この場合、判定部806において特徴量が最大となる確率が1/Nとなるため、誤警報確率は1/Nとなる。
例えば、誤警報確率を0.1に設定してプライマリシステムの検出を行う場合には、特徴量生成用相関部804及び周期自己相関ピーク合成値生成部814の出力値の積である特徴量を1個生成し、擬似特徴量生成用相関部805及び周期自己相関非ピーク合成値生成部815の出力値の積である擬似特徴量を9個生成し、判定部806で最大値を選択する。このように生成する個数を設定すれば、N=10となり、誤警報確率を所望の値である0.1に設定できる。
即ち、Nをあらかじめ設定しておくことで雑音電力、干渉電力の推定を必要とせずに誤警報確率を所望の値(1/N)で一定としたプライマリシステムの検出が可能である。
尚、Nは、サーチする無線システム毎の誤警報確率の所望値や、判定に用いる特徴量の生成数等に応じて、予め複数設定しておくようにしても良い。例えば、サーチ対象である特定の無線システムに対してはN=10を設定し、別のサーチ対象である特定の無線システムに対してはN=100を設定するようにしても良い。
上記説明のとおり、本発明によれば、プライマリシステムの検出に有用なプライマリシステム送信信号の特徴量である、プライマリシステムから送信されるパイロット信号系列の相関特性、プライマリシステムの送信信号やフレームフォーマットの周期性及び前記送信信号に周期定常性等を利用し、設定した誤警報確率を達成するスペクトラムセンシング手法を実現できる。
また、セカンダリシステムにおいて、複数の特徴量を用いて判定処理することで、誤警報確率を所望の値に設定するとともに、プライマリシステムの誤検出確率を低減できる。
本発明は、例えば、無線通信システム間や無線通信システム内の各無線機(無線端末)間で周波数を共用する無線通信システムにおいて、その周波数帯域が他のシステムや他の無線機に既に使用されているか、又は使用を開始されたかどうかを判定する用途に適用できる。
尚、上記複数の実施の形態では、誤警報確率の所望値への設定を、生成する特徴量の個数等(N等)を設定するものとして記載したが、誤警報確率の所望値自体を設定して、無線機でN等を自動的に算出し、その値を用いてプライマリシステムの検出処理を行うようにしても良い。例えば、誤警報確率の所望値が0.1に設定されている場合、無線機で判定に用いる特徴量の個数を決定し、当該個数をnとしてnから定まる擬似特徴量の個数をN−nとし、誤警報確率0.1を満足する擬似特徴量の個数を算出する。次に、無線システムは、決定した個数の特徴量と算出した個数の擬似特徴量とを生成し、プライマリシステムの信号の存在有無を判定処理する。また、誤警報確率の所望値に対応付けて、判定に用いる特徴量の個数と擬似特徴量の個数を予め定めておいても良い。
また、セカンダリシステム無線機内において特徴量と擬似特徴量を生成して判定部に出力する実施の形態を示したが、特徴量と擬似特徴量の生成および/又は判定処理を他の装置(サーバや他の無線機)を用いて行うように構成しても良い。この場合は、受信した周波数帯域の信号(RF信号等)の抽出のみをセカンダリシステム無線機で行うか、又は特徴量と擬似特徴量の生成までをセカンダリシステム無線機で行うようにして、生成した信号を他の装置に出力して残りの処理を他の装置で行い、その判定結果をセカンダリシステム無線機に出力するようにすれば良い。
また、判定結果を他のセカンダリシステム無線機やサーバに無線又は有線通信を用いて通知する通知部(手段)を設けて、判定結果を共有して使用しても良い。
また、実施の形態では説明では、特徴量と擬似特徴量との生成する個数を予め設定することとして記載するが、当該設定数は、判定部での判定に用いる特徴量と擬似特徴量の数であり、必ずしも特徴量や擬似特徴量の生成する個数と一致する必要は無い。例えば、多くの特徴量および擬似特徴量を生成して、その中から判定に必要な数の擬似特徴量を任意に選択するようにしても良い。
また、記憶部に、サーチ可能である周波数帯域と、その周波数帯域で使用されるプライマリシステム毎の抽出可能な特徴量の情報とを予め対応付けて他の情報と共に記憶するようにしても良い。例示すれば、セカンダリシステム無線機の検出可能周波数帯域に、周波数帯域の使用を許可されて運用されているプライマリシステムの使用周波数帯(例えば中心周波数,帯域幅)や、無線規格、抽出可能な特徴量をプライマリシステム情報として記憶し、プライマリシステム情報に対応付けて、特徴量の生成に用いる情報(システム設定パラメータ)として、使用特徴量の種類、判定部での特徴量の使用数、判定部での擬似特徴量の使用数,各種特徴量と擬似特徴量生成用のパラメータ(例えばパイロット信号系列,周期時間,サイクリック周波数及び遅延時間,周期自己相関値レプリカ)等を記憶する(図16参照)。また、当該情報に、誤警報確率の所望値や、誤警報確率の設定値としてのN、n、M等を予め記憶し、システムパラメータや擬似パラメータと関連付けても良い。また、プライマリシステム情報として、プライマリシステムの使用時間帯等を記録し、誤警報確率値及び誤検出確率値の向上に利用しても良い。
尚、無線システム又は無線機の各部及び各種手段は、ハードウェア又は、ハードウェアとソフトウェアの組み合わせを用いて実現しても良い。ハードウェアとソフトウェアとを組み合わせた形態では、RAM等にプログラムが展開され、プログラムに基づいて制御部等のハードウェアを動作させることによって、各部及び各種手段を実現する。
また、上記実施の形態を参照して本発明を説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細は、本発明の請求の範囲内で当業者が理解し得る様々な変更を行なうことができる。
この出願は、2008年5月27日に出願された日本出願特願2008−137471号を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
10 基準受信電力エリア
100,110 プライマリシステム無線機
200 セカンダリシステム無線機
300,400,500,600,700,800 本発明におけるセカンダリシステム無線機
301,401,501,601,701,801 アンテナ
302,402,502,602,702,802 RFアナログ部(周波数変換部)
306,406,506,606,706,806 判定部
303 システムパラメータ記憶部(記憶部)
304 特徴量生成部(Feature Value Generator)
305 擬似特徴量生成部(Non−Feature Value Generator)
403 パイロット信号系列記憶部(記憶部)
404 自己相関部
405 相互相関部
410 パイロット信号系列
411,412 擬似ランダム信号系列
421,422,423 相関部
431,432,433 最大値選択部
503 周期時間記憶部(記憶部)
504 特徴量生成用相関部(Feature Value Correlator)
505 擬似特徴量生成用相関部(Non−Feature Value Correlator)
511 遅延部
512 相関部
521 周期時間
522、523 非周期時間
603 周期自己相関用パラメータ記憶部(記憶部,Memory for the Parameter of CAF)
604 周期自己相関ピーク値生成部(Generator of Peak Values of CAF)
605 周期自己相関非ピーク値生成部(Generator of Non−Peak Values of CAF)
611,612,613 周期自己相関関数がピークとなるサイクリック周波数
621,622,623 周期自己相関関数がピークとならないサイクリック周波数
631 ピーク集合
632 非ピーク集合
703 周期自己相関合成用パラメータ記憶部(記憶部,Memory for the Parameter of CAF Combining)
704 周期自己相関ピーク合成値生成部(Generator of Combined Peak Values of CAF)
705 周期自己相関非ピーク合成値生成部(Generator of Combined Non−Peak Values of CAF)
711,712,713 周期自己相関関数がピークとなるサイクリック周波数
721,722,723,731,732,733 周期自己相関関数がピークとならないサイクリック周波数
741 ピーク集合
742,743 非ピーク集合
803 周期時間記憶部(記憶部)
804 統計量生成用相関部
805 擬似統計量生成用相関部
813 周期自己相関合成用パラメータ記憶部(記憶部)
814 周期自己相関合成値生成部
815 擬似周期自己相関合成値生成部
1010,1020,1030,1110,1120,1130 OFDMシンボル
2010,2020,2030,2040,2130,2220,2310,2320 パイロット信号系列

Claims (28)

  1. サーチする無線システム特有の特徴量の生成に用いるシステムパラメータと前記システムパラメータに類似した擬似パラメータとを記憶する記憶部と、
    前記システムパラメータを用いて、受信した周波数帯域の信号から一つまたは複数の特徴量を生成する特徴量生成部と、
    前記擬似パラメータを用いて、受信した周波数帯域の信号から一つまたは複数の擬似特徴量を生成する擬似特徴量生成部と、
    前記特徴量と前記擬似特徴量を用いて前記無線システムの信号の存在有無を判定する判定部と
    を備えることを特徴とするコグニティブ無線システム。
  2. 前記判定部は、前記特徴量と前記擬似特徴量との大小を比較し、前記特徴量の方が大きい場合に前記無線システムの信号が存在すると判定処理し、前記擬似特徴量の方が大きい場合に前記無線システムの信号が存在しないと判定処理することを特徴とする請求項1記載のコグニティブ無線システム。
  3. 前記判定部の判定に用いる前記特徴量の個数および前記擬似特徴量の個数は、誤警報確率(false alarm rate)の所望値に基づいた個数であることを特徴とする請求項1又は2に記載のコグニティブ無線システム。
  4. 前記判定部の判定に用いる前記特徴量の個数は、望まれる誤検出確率(misdetection rate)の値に対応した個数であることを特徴とする請求項1ないし3の何れか一記載のコグニティブ無線システム。
  5. 判定に用いる前記特徴量の個数をn(n=1以上の整数)、判定に用いる前記擬似特徴量の個数をN−n(N=n+1以上の整数)とし、
    前記判定部は、生成した前記特徴量と前記擬似特徴量の中で大きいほうからm個(m≦nである整数)の値を選択し、m個全てが前記特徴量であった場合に前記無線システムが存在すると判定処理し、
    m個の中に前記擬似特徴量が含まれる場合に前記無線システムが存在しないと判定する
    ことを特徴とする請求項1ないし4の何れか一記載のコグニティブ無線システム。
  6. 前記記憶部には、サーチ可能である周波数帯域と、前記周波数帯域で使用される無線システム毎の抽出可能な特徴量の情報とを予め対応付けて記憶することを特徴とする請求項1ないし5の何れか一記載のコグニティブ無線システム。
  7. 前記記憶部は、前記システムパラメータとして前記無線システムの送信信号の周期自己相関関数がピークとなるサイクリック周波数と遅延時間と、前記擬似パラメータとして前記周期自己相関関数がピークとならないサイクリック周波数と遅延時間とを記憶し、
    前記特徴量生成部は、前記システムパラメータを用いて、特徴量として受信した周波数帯域の信号から周期自己相関関数がピークとなる一つまたは複数の周期自己相関ピーク値を生成し、
    前記擬似特徴量生成部は、前記擬似パラメータを用いて、擬似特徴量として受信した周波数帯域の信号から周期自己相関関数がピークとならない一つまたは複数の周期自己相関非ピーク値を生成し、
    前記判定部は、前記周期自己相関ピーク値と前記周期自己相関非ピーク値を用いて前記無線システムの信号の存在有無を判定する
    ことを特徴とする請求項1ないし6の何れか一記載のコグニティブ無線システム。
  8. 前記記憶部は、予め算出された周期自己相関値のレプリカと、前記システムパラメータとして前記無線システムの送信信号の周期自己相関関数がピークとなるサイクリック周波数と遅延時間と、前記擬似パラメータとして前記周期自己相関関数がピークとならないサイクリック周波数と遅延時間と、を記憶し、
    前記特徴量生成部は、前記システムパラメータを用いて受信した周波数帯域の信号から周期自己相関関数がピークとなる複数の周期自己相関ピーク値を生成し、生成した周期自己相関ピーク値と前記周期自己相関値のレプリカを用いて、特徴量として周期自己相関ピーク合成値を複素重み付け合成して生成し、
    前記擬似特徴量生成部は、前記擬似パラメータを用いて受信した周波数帯域の信号から周期自己相関関数がピークとならない複数の周期自己相関非ピーク値を生成し、生成した周期自己相関非ピーク値と前記周期自己相関値のレプリカを用いて、擬似特徴量として周期自己相関非ピーク合成値を複素重み付け合成して生成し、
    前記判定部は、前記周期自己相関ピーク合成値および前記周期自己相関非ピーク合成値の実部又は複素数絶対値を用いて、前記無線システムの信号の存在有無を判定する
    ことを特徴とする請求項1ないし6の何れか一記載のコグニティブ無線システム。
  9. 前記記憶部は、前記システムパラメータとして前記無線システムから受信する送信信号に含まれる信号系列の繰返し時間である一つまたは複数の周期時間と、前記擬似パラメータとして前記周期時間と異なる一つまたは複数の非周期時間とを記憶し、
    前記特徴量生成部は、前記送信信号と前記周期時間で遅延させた遅延信号との相関処理により一つまたは複数の特徴量を生成し、
    前記擬似特徴量生成部は、前記送信信号と前記非周期時間で遅延させた遅延信号との相関処理により一つまたは複数の擬似特徴量を生成し、
    前記判定部は、前記特徴量と前記擬似特徴量とを用いて前記無線システムの信号の存在有無を判定する
    ことを特徴とする請求項1ないし6の何れか一記載のコグニティブ無線システム。
  10. 前記周期時間は、OFDM信号の有効シンボル長、又は、SC−FDMA信号のサイクリックプリフィクス長を除いたブロック長、サイクリックプリフィクスが挿入される間隔、又は、パイロット信号系列が挿入される間隔であることを特徴とする請求項9記載のコグニティブ無線システム。
  11. 前記記憶部は、前記システムパラメータとして前記無線システムの制御信号(制御チャネル)の信号系列と、前記擬似パラメータとして前記制御信号の信号系列と異なる複数の擬似制御信号の信号系列とを記憶し、
    前記特徴量生成部は、前記送信信号と前記制御信号との相関処理により一つまたは複数の特徴量を生成し、
    前記擬似特徴量生成部は、前記送信信号と前記擬似制御信号との相関処理により一つまたは複数の擬似特徴量を生成し、
    前記判定部は、前記特徴量と前記擬似特徴量とを用いて前記無線システムの信号の存在有無を判定する
    ことを特徴とする請求項1ないし6の何れか一記載のコグニティブ無線システム。
  12. 前記制御信号の信号系列は、送信信号に挿入されるパイロット信号であり、前記擬似制御信号の信号系列は、前記パイロット信号系列と同一長であるランダム信号系列であることを特徴とする請求項11記載のコグニティブ無線システム。
  13. 前記記憶部は、
    前記システムパラメータとして、前記無線システムの送信信号に含まれる特徴に対応した、周期自己相関関数がピークとなるサイクリック周波数及び遅延時間、信号系列の繰返し時間である周期時間、制御信号の信号系列および予め算出された周期自己相関値のレプリカの2種類以上の組み合わせを記憶し、
    前記システムパラメータに対応する前記擬似パラメータの組み合わせを記憶し、
    前記判定部は、前記無線システムの送信信号に含まれる特徴に対応させて2種類以上の前記システムパラメータおよび前記擬似パラメータに基づく前記特徴量生成部および前記擬似特徴量生成部の出力値に基づき生成された特徴量および擬似特徴量を用いて前記無線システムの信号の存在有無を判定する
    ことを特徴とする請求項1ないし6の何れか一記載のコグニティブ無線システム。
  14. 前記判定部による判定結果を、他の無線機または装置に通知する通知部を有し、
    前記判定結果を共有することを特徴とする請求項1ないし13の何れか一記載のコグニティブ無線システム。
  15. サーチする無線システム特有の特徴量の生成に用いるシステムパラメータと前記システムパラメータに類似した擬似パラメータとを記憶する記憶部と、
    前記システムパラメータを用いて、受信した周波数帯域の信号から一つまたは複数の特徴量を生成する特徴量生成部と、
    前記擬似パラメータを用いて、受信した周波数帯域の信号から一つまたは複数の擬似特徴量を生成する擬似特徴量生成部と、
    前記特徴量と前記擬似特徴量を用いて前記無線システムの信号の存在有無を判定する判定部と
    を備えることを特徴とするコグニティブ無線機。
  16. 前記判定部は、前記特徴量と前記擬似特徴量との大小を比較し、前記特徴量の方が大きい場合に前記無線システムの信号が存在すると判定処理し、前記擬似特徴量の方が大きい場合に前記無線システムの信号が存在しないと判定処理することを特徴とする請求項15記載のコグニティブ無線機。
  17. 前記判定部の判定に用いる前記特徴量の個数および前記擬似特徴量の個数は、誤警報確率の所望値に基づいた個数であることを特徴とする請求項15又は16に記載のコグニティブ無線機。
  18. 前記判定部の判定に用いる前記特徴量の個数は、望まれる誤検出確率の値に対応した個数であることを特徴とする請求項15ないし17の何れか一記載のコグニティブ無線機。
  19. サーチする周波数帯域の無線信号を受信処理し、
    受信した周波数帯域の信号とサーチする無線システムのシステムパラメータとを使用して、一つまたは複数の特徴量を生成処理し、
    受信した周波数帯域の信号と前記システムパラメータと類似した擬似パラメータとを使用して、一つまたは複数の擬似特徴量を生成処理し、
    前記特徴量と前記擬似特徴量とを用いて前記無線システムの信号の存在有無を判定処理する
    ことを特徴とする無線信号検出方法。
  20. 前記判定処理は、
    前記特徴量と前記擬似特徴量との大小を比較し、
    前記特徴量の方が大きい場合に無線システムの信号が存在すると判定処理し、前記擬似特徴量の方が大きい場合に無線システムの信号が存在しないと判定処理する
    ことを特徴とする請求項19記載の無線信号検出方法。
  21. 前記特徴量と前記擬似特徴量とを判定処理に使用する個数を、誤警報確率が所望の値となるように予め設定処理することを特徴とする請求項19又は20に記載の無線信号検出方法。
  22. 前記特徴量を判定処理に使用する個数を、望まれる誤検出確率の値に対応して予め設定処理することを特徴とする請求項19ないし21の何れか一記載の無線信号検出方法。
  23. サーチする周波数帯域の無線信号をベースバンド信号またはIF信号へ周波数変換し、
    前記ベースバンド信号またはIF信号とサーチする無線システムの送信信号の周期自己相関関数がピークとなるサイクリック周波数と遅延時間とを使用して、周期自己相関関数がピークとなる一つまたは複数の周期自己相関ピーク値を生成処理し、
    前記ベースバンド信号またはIF信号とサーチする無線システムの送信信号の周期自己相関関数がピークとならないサイクリック周波数と遅延時間とを使用して、周期自己相関関数がピークとならない一つまたは複数の周期自己相関非ピーク値を生成処理し、
    前記周期自己相関ピーク値と前記周期自己相関非ピーク値とを用いて前記無線システムの信号の存在有無を判定処理する
    ことを特徴とする無線信号検出方法。
  24. 前記判定処理は、
    前記周期自己相関ピーク値と前記周期自己相関非ピーク値の大小関係、または、
    サーチする無線システムの送信信号の周期自己相関値レプリカを用いて前記周期自己相関値を同相合成した周期自己相関ピーク合成値と前記周期自己相関値レプリカを用いて前記周期自己相関非ピーク値から生成した前記周期自己相関非ピーク合成値の大小を比較し、
    前記周期自己相関ピーク値の方が前記周期自己相関非ピーク値より大きい場合に前記無線システムの信号が存在すると判定処理し、前記周期自己相関非ピーク値の方が前記周期自己相関ピーク値より大きい場合に前記無線システムの信号が存在しないと判定処理する、または、
    前記周期自己相関ピーク合成値の方が前記周期自己相関非ピーク合成値より大きい場合に前記無線システムの信号が存在すると判定処理し、前記周期自己相関非ピーク合成値の方が前記周期自己相関ピーク合成値より大きい場合に前記無線システムの信号が存在しないと判定処理する
    ことを特徴とする請求項23記載の無線信号検出方法。
  25. サーチする周波数帯域の無線信号をRF信号として抽出し、または前記RF信号をベースバンド信号またはIF信号へ周波数変換し、
    前記RF信号または周波数変換した前記ベースバンド信号または前記IF信号とサーチする無線システムの使用する信号系列の繰返し時間である一つまたは複数の周期時間で遅延させた遅延信号とを使用した相関処理により、一つまたは複数の特徴量を生成し、
    前記RF信号または周波数変換した前記ベースバンド信号または前記IF信号と前記周期時間と異なる一つまたは複数の非周期時間で遅延させた一つまたは複数の遅延信号とを使用した相関処理により、一つまたは複数の擬似特徴量を生成し、
    前記特徴量と前記擬似特徴量とを用いて前記無線システムの信号の存在有無を判定処理する
    ことを特徴とする無線信号検出方法。
  26. 前記周期時間は、OFDM信号の有効シンボル長、又は、SC−FDMA信号のサイクリックプリフィクス長を除いたブロック長、サイクリックプリフィクスが挿入される間隔、又は、パイロット信号系列が挿入される間隔であることを特徴とする請求項25記載の無線信号検出方法。
  27. サーチする周波数帯域の無線信号をベースバンド信号へ周波数変換し、
    周波数変換した前記ベースバンド信号とサーチする無線システムで用いられる一つまたは複数のパイロット信号系列とを使用した相関処理により、一つまたは複数の特徴量を生成し、
    周波数変換した前記ベースバンド信号と前記パイロット信号系列と類似した一つまたは複数の擬似ランダム信号系列とを使用した相関処理により、一つまたは複数の擬似特徴量を生成し、
    前記特徴量と前記擬似特徴量とを用いて前記無線システムの信号の存在有無を判定処理する
    ことを特徴とする無線信号検出方法。
  28. 前記システムパラメータとして、前記無線システムの送信信号に含まれる特徴に対応した、周期自己相関関数がピークとなるサイクリック周波数及び遅延時間、信号系列の繰返し時間である周期時間、制御信号の信号系列および予め算出された周期自己相関値のレプリカの2種類以上の組み合わせを使用して、一つまたは複数の特徴量を生成処理し、
    前記システムパラメータに対応する前記擬似パラメータの組み合わせを使用して、一つまたは複数の擬似特徴量を生成処理し、
    前記特徴量と前記擬似特徴量とを用いて前記無線システムの信号の存在有無を判定処理する
    ことを特徴とする請求項19ないし27の何れか一記載の無線信号検出方法。
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