JPWO2009116591A1 - 光導波路の製造方法、及び光学部品 - Google Patents

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Abstract

LiTiO3からなる基板(LT基板)2に対し、該LT基板2の表面から50μm以内の深さを集光位置Fとし、超短パルスのパルス幅(好ましくは、100fs以下)を有しかつ所定の繰り返し周波数(好ましくは、100〜250kHz)波で出射するレーザ光を1.5μJ以上のパルスエネギーで前記基板に照射すると共に、前記レーザ光で前記基板を走査し、前記基板よりも屈折率の高い光伝播部を前記集光位置に形成する。また、レーザの照射源としてフェムト秒レーザを使用する。これにより超短パルスのレーザ光を使用した場合であっても、偏光依存性のない光導波路を容易に製造できるようにする。

Description

本発明は光導波路の製造方法、及び光学部品に関し、より詳しくはフェムト秒レーザに代表される超短パルスレーザを使用した光導波路の製造方法、及び該製造方法を使用して製造された光導波路を有する光学部品に関する。
光導波路は、近年、光通信の担い手として盛んに研究開発が行われている。その中でもLiNbO(以下、「LN」という。)やLiTaO(以下、「LT」という。)等の一軸結晶からなる強誘電体材料を使用した光導波路は、電界の印加によって屈折率が変化するポッケルス効果(電気光学効果)を発現することから、位相変調器や光スイッチ、アイソレータ、その他各種のオプトエレクトロニクス分野への応用が期待されている。
この種の光導波路の作製方法としては、従来より、Ti拡散法が知られている。このTi拡散法は、スパッタリング法や電子ビーム蒸着法等の薄膜形成法を使用して強誘電体基板上にTi薄膜を成膜し、約1000℃の温度で熱処理を行ってTi薄膜を熱拡散させ、前記強誘電体基板上に高屈折率のTi拡散層を形成し、これにより光導波路を作製している。LNやLT等の一軸結晶では、光が入射すると複屈折して常光線と異常光線とに分かれるが、上記Ti拡散法で作製された光導波路は、常光線及び異常光線共、屈折率を同程度に増加させることができ、これにより光を閉じ込めることができる。
しかしながら、このTi拡散法では、上述した薄膜形成工程や熱拡散工程の他、フォトリソグラフィ技術等を利用して強誘電体基板上に導波路をパターニングしなければならず、このため製造工程が複雑であり、長時間を要し、製造コストも高くなるという欠点があった。
そこで、最近では、上述のような複雑な製造工程が不要で、短時間での製造が可能なレーザ技術、特に超短パルスレーザを使用した作製方法が注目されている。
例えば、非特許文献1には、フェムト秒レーザを使用し、フェムト秒レーザから出射されるレーザ光をLNからなる基板(以下、「LN基板」という。)の内部に集光させて光導波路を作製することが試みられている。
このフェムト秒レーザは、フェムト秒(10-15s)レベルのパルス時間幅(以下、「パルス幅」という。)を有する超短パルスのレーザ光を所定の繰り返し周波数で出力することができる。
上記非特許文献1では、レーザ発振器としてTi:サファイア結晶を使用し、パルスエネルギーを0.2μJ、繰り返し周波数を1kHzとし、また、倍率が40倍、開口数が0.65の対物レンズを使用してLN基板の表面から50〜150μmの深さを集光位置とし、パルス幅が220fs(フェムト秒)、及び1.1ps(ピコ秒)のレーザ光をLN基板に照射している。
この非特許文献1によれば、レーザ光の集光位置では、レーザ光からの熱によるダメージを受ける。このため前記集光位置には導波路は形成されないが、集光位置の周囲で歪みが生じ、この歪みにより異常光線の屈折率(以下、「異常光屈折率」という。)neを増加させている。つまり、ダメージを受けた部分を囲むような形態で光導波路が形成されている。
また、この非特許文献1では、上述の如く異常光屈折率neは増加するが、常光線の屈折率(以下、「常光屈折率」という。)noは変化しなかったことが報告されている。すなわち、異常光屈折率neが増加することから、磁気ベクトルの振動方向が入射面に垂直なTM(Transverse Magnetic)光(p偏光)の光導波路は得ることができるが、電気ベクトルの振動方向が入射面に垂直なTE(Transverse Electric)光(s偏光)の光導波路は得ることができなかったことが報告されている。
その他の先行技術として、非特許文献2には、超短パルスファイバーレーザ(ファイバー・チャープパルス増幅レーザ)を使用し、繰り返し周波数を100〜1500kHzに設定してレーザ光をLN基板内部に集光させ、光導波路を作製することが試みられている。
この非特許文献2によれば、パルスエネルギーが約270nJ、パルス幅が約600fsの条件で、上記繰り返し周波数でもってレーザ光をLN基板に照射している。そして、繰り返し周波数が100kHzの場合は、集光位置がダメージを受け、応力による歪みが生じるが、繰り返し周波数が大きくなると歪みは徐々に減少し、700kHzの繰り返し周波数では歪みは大幅に低減し、さらに繰り返し周波数が1000kHz以上になると、歪みは殆ど生じなくなることが報告されている。
また、700kHzの繰り返し周波数で導波確認を行ったところ、常光屈折率noが増加し、TE光の光導波が観察されている。これは、繰り返し周波数が700kHz程度に大きくなると、超短パルスの発生間隔が短くなり、その結果レーザ光の熱緩和時間が短くなって熱が蓄積され、これにより常光屈折率noが増加したものと思われる。
また、非特許文献2では、TM光の光導波も観察されたが、該TM光はTE光とは異なる光導波路(例えば、LN基板内に光導波路が上下方向に3個列設されて形成された場合、上段及び下段がTE光導波路、中段がTM光導波路)が観察され、しかも、このTM光は伝播損失が非常に大きいことが指摘されている。
J.Burghoff, S. Noltz, A.Tunnermann 著、「Origins of waveguiding in femtosecond laser-structured LiNbO3」、 Appl. Phys. A89, p.127-132 、2007年 A.H.Nejadmalayeri, P.Herman 著、「Rapid thermal annealing in high repetition rate ultrafast laser waveguide writing in lithium niobate」、Optics Express、 15、p. 10842-10854、2007年
上述したように非特許文献1では、超短パルスレーザをLN基板に照射しても異常光屈折率neは増加するが、常光屈折率noは変化せず、したがって、TM光は導波してもTE光は導波せず、偏光依存性を有するという問題があった。
また、上記非特許文献2は、TE光及びTM光が導波することは一応確認できたものの、TE光及びTM光の双方を同一の光導波路で導波させることはできていない。すなわち、同一の光導波路では、TE光及びTM光のいずれか一方の光しか導波させることができず、非特許文献1と同様、偏光依存性を有するという問題があった。しかも、非特許文献2では、TM光の伝播損失が非常に大きいという問題もあった。
本発明はこのような事情に鑑みなされたものであって、超短パルスのレーザ光を使用した場合であっても、偏光依存性のない光導波路を容易に製造することができる光導波路の製造方法、及びこの製造方法を使用して製造された光導波路を有する光学部品を提供することを目的とする。
上記非特許文献1では、超短パルスのレーザ光を照射することにより、集光位置の周囲に歪みが生じ、これにより異常光屈折率neが増加している。すなわち、一軸結晶の強誘電体基板内部での歪みの形成は、異常光屈折率neの増加を生じさせると考えられる。
一方、上記非特許文献2では、繰り返し周波数を大きくして超短パルスの発生間隔を短くすることにより、レーザ光の熱緩和時間が短くなって熱が蓄積され、これにより常光屈折率noが増加している。すなわち、熱の蓄積は常光屈折率noの増加を生じさせると考えられる。
本発明者らはこのような点に着目し、LNよりも融点の高いLTを使用し、歪みを残存させつつ、熱が蓄積するような所定の繰り返し周波数で、レーザ光をLT基板に照射して鋭意研究を行ったところ、LT基板の表面から50μm以内の深さを集光位置として、1.5μJ以上のパルスエネルギーで超短パルスのレーザ光を照射することにより、光導波路の断面形状が良好で、しかも同一導波路内でTE光及びTM光の双方が導波可能な光導波路を得ることができるという知見を得た。
本発明はこのような知見に基づきなされたものであって本発明に係る光導波路の製造方法は、LT基板に対し該基板の表面から50μm以内の深さを集光位置とし、超短パルスのパルス幅を有しかつ所定の繰り返し周波数で出射するレーザ光を1.5μJ以上のパルスエネギーで前記基板に照射すると共に、前記レーザ光で前記基板を走査し、前記基板よりも屈折率の高い光伝播部を前記集光位置に形成することを特徴としている。
尚、本発明で、「超短パルス」とは、フェムト秒レベルのパルス幅を有するパルスをいう。
また、本発明の光導波路の製造方法は、前記繰り返し周波数を、100〜250kHzとすることを特徴としている。
さらに、本発明の光導波路の製造方法は、前記集光位置が、前記所定深さが少なくとも20μm以上であることを特徴としている。
また、本発明の光導波路の製造方法は、前記超短パルスが、パルス時間幅が100fs以下であることを特徴としている。
さらに、本発明の光導波路の製造方法は、前記レーザ光の出射源が、フェムト秒レーザであることを特徴としている。
また、本発明に係る光学部品は、上述の製造方法を使用して製造された光導波路を有することを特徴としている。
本発明の光導波路の製造方法によれば、LT基板の表面から50μm以内の深さを集光位置とし、超短パルスのパルス幅(好ましくは、100fs以下)を有しかつ所定の繰り返し周波数(好ましくは、100〜250kHz)波で出射するレーザ光を1.5μJ以上のパルスエネギーで前記基板に照射すると共に、前記レーザ光で前記基板を走査し、前記基板よりも屈折率の高い光伝播部を前記集光位置に形成するので、断面形状が良好で、TE光及びTM光の双方を導波させることのできる光導波路を得ることができ、これにより偏光依存性のない光導波路を製造することができる。したがって、偏光面を回転させたりスイッチングさせることのできる各種光学部品に適した光導波路を容易に得ることができる。
また、前記集光位置が、前記所定深さが少なくとも20μm以上であるので、集光位置はLT基板の表面から適度な深さを有しており、レーザ照射しても基板表面がアブレーションを起こすこともない。
さらに、前記レーザ光の出射源が、フェムト秒レーザであるので、レーザ光の射出条件を容易に調整することができ、Ti拡散法のような複雑な製造工程を要することなく、短時間でかつ安価な製造コストでもって偏光依存性のない所望の光導波路を得ることができる。
また、本発明の光学部品は、上述の製造方法を使用して製造された光導波路を有するので、位相変調器、光スイッチ、アイソレータ等、所望の各種光学部品を安価かつ簡便に得ることが可能となる。
本発明に係る光導波路の製造方法を使用して製造された光学部品の一実施の形態を示す斜視図である。 図1の縦断面図である。 本発明に係る光導波路の製造方法に使用される光導波路製造装置を模式的に示した図である。 フェムト秒レーザから出力されるパルス波形の一例を示す図である。 フェムト秒レーザから出力されるパルス波形の他の例を示す図である。 実施例試料の断面形状の評価基準となる光導波路の断面形状を模式的に示した図である。 実施例試料の偏光無依存性の確認に使用した装置を模式的に示した図である。 半波長板を第1の位置に設定して導波確認した場合の試料番号11のCCD画像である。 半波長板を第2の位置に設定して導波確認した場合の試料番号11のCCD画像である。 半波長板を第1の位置に設定して導波確認した場合の試料番号5のCCD画像である。 半波長板を第2の位置に設定して導波確認した場合の試料番号5のCCD画像である。
符号の説明
2 LT基板
3 光導波路
4 フェムト秒レーザ
5 レーザ光
次に、本発明の実施の形態を図面を参照しながら詳説する。
図1は本発明に係る光導波路の製造方法を使用して製造された光学部品の一実施の形態を示す斜視図であり、図2はその縦断面図である。
すなわち、この光学部品1は、LT結晶からなる基板(LT基板)2の内部に、常光屈折率no及び異常光屈折率neの双方が該LT基板2よりも高い光導波路3が形成されている。
この光導波路3は、具体的には、LT基板2の主面(表面)2aからの深さdをレーザ光の集光位置とした場合、該深さdが50μm以内の位置となるように、前記LT基板2の主面2aと平行に形成され、断面形状が円形形状乃至楕円形状とされてTM光及びTE光が高効率に伝播可能とされている。
図3は、上記光導波路3の製造に使用される光導波路製造装置の一実施の形態を模式的に示した概略図である。
すなわち、この光導波路製造装置は、超短パルスレーザとしてのフェムト秒レーザ4と、該フェムトレーザ4からのレーザ光5をLT基板2の集光位置Fに集光させる対物レンズ6とを備えている。
フェムト秒レーザ4は、具体的には、Ti:サファイア結晶等のレーザ媒質を有する超短パルス発振器7と、該超短パルス発振器7で得られたレーザ光のパルス幅を一旦伸張するパルス伸張器8と、パルス伸張器8で伸張されたパルスを増幅するパルス増幅器9と、該パルス増幅器9を励起させる励起レーザ10と、パルス増幅器9で増幅されたパルスを前記超短パルスに圧縮するパルス圧縮器11とを主要部として備えている。
そして、励起源(不図示)からのレーザ光(例えば、波長λが532nmのグリーン光)が超短パルス発振器7に入力されると、該超短パルス発振器7からはフェムト秒レベル(例えば、100fs)のパルス幅を有するレーザ光が出力される。すなわち、この超短パルス発振器7では、複数の縦モードが互いに干渉するように位相を同期させてモード間の位相をロックしながら連続発振し、位相が重なり合うように動作して尖鋭な超短パルスのレーザ光を生成する。
このレーザ光は、出力エネルギーが低いため、該出力エネルギーを増幅する必要があるが、レーザ光自体は、上述のようにパルス幅が超短であり、尖鋭でピーク出力が高い。したがって、このままの状態で増幅すると光路中に配された各種の光学素子が損傷するおそれがある。そこで、パルス伸張器8でレーザ光のパルス幅をピコ秒レベル(例えば、100ps)に一旦伸張して尖鋭なピーク出力を抑えた状態とし、その後、励起レーザ(例えば、波長λが532nmのグリーン光)を介して励起されたパルス増幅器9で出力エネルギーを増幅する。この後、パルス圧縮器11で再びパルス幅をフェムト秒レベル(例えば、100fs)に圧縮し、高出力エネルギーで超短パルスのパルス幅を有するレーザ光がフェムト秒レーザから出射される。
対物レンズ6は、LT基板2の主面2aから深さdが50μm以内の位置に集光するような集光光学系で構成され、例えば、倍率50〜100、開口数0.8〜1.40に設計されたレンズ群を使用することができる。
ここで、深さdを50μm以内に設定したのは、深さdが50μmを超えてしまうと、光導波路3の断面形状がLT基板2の厚み方向(図3中、矢印Tで示す。)に長く延びてしまい、所望の断面形状を有する光導波路3を形成するのが困難になるからである。これはLT基板2を通過するレーザ光に収差の影響が生じるためと考えられる。
尚、深さdの上限は特に限定されるものではないが、好ましくは20μm以上である。すなわち、前記深さdが20μmよりも浅くなると、レーザ光5をLT基板2に照射した場合、所謂「アブレーション」が生じ、LT基板2の表面が破壊されてしまうおそれがある。したがって、前記深さdは20μm以上が好ましい。
また、本実施の形態では、フェムト秒レーザ4から出射される超短パルスのパルスエネルギーは、1.5μJ以上に設定される。以下、その理由を述べる。
すなわち、例えば、パルスエネルギーが0.5μJ未満の場合は、パルスエネルギーが小さすぎるため、異常光屈折率neを増加させるのに効果的な歪みを生じさせることができない。また、この場合、繰り返し周波数を大きくしても常光屈折率noを増加させるのに効果的な熱蓄積が十分になされず、光導波路3を形成するのが困難である。
また、パルスエネルギーを0.5以上1.5μJ未満に増やした場合は、集光位置Fには或る程度の歪みが生じ、異常光屈折率neを増加させることは可能である。しかし、断面形状が細長くなり、所望断面形状の光導波路3を形成するのは困難となる。また、熱を十分に蓄積されるにはパルスエネルギーが低く、このため異常光屈折率neを増加させることはできても、常光屈折率noを増加させるのは困難であり、偏光依存性を有することとなる。
したがって、パルスエネルギーは少なくとも1.5μJ以上が必要である。
また、集光位置Fがダメージを受けることなく所望の歪みを形成することができ、かつ所望の熱蓄積なされるように、所定の繰り返し周波数を設定する必要があるが、この所定の繰り返し周波数は、好ましくは100〜250kHzに設定される。
以下、この好ましい範囲について説明する。
図4及び図5は、フェムト秒レーザ4から出射されるレーザ光5のパルス波形を示す一例であり、横軸が時間t、縦軸は出力強度Iであり、図中、t1、t2がパルス幅(fs)、f1、f2が繰り返し周波数(kHz)を示し、t1<t2、f1>f2である。
繰り返し周波数をf、パルスエネルギーをEとすると、出力エネルギーP(1秒間当たりのエネルギー)は、数式(1)で表される。
P=f・E …(1)
また、集光位置Fの面積をSとすると、レーザ強度Iは、数式(2)で表される。
I=E/S・t …(2)
したがって、出力エネルギーPが一定の場合は、繰り返し周波数fを低くすると、パルスエネルギーEは大きくなり、図4に示すように、パルス形状は尖鋭で出力強度Iは非常に大きくなる。すなわち、繰り返し周波数fが100kHz未満、例えば、非特許文献1のように1kHzと低い場合は、パルス形状は尖鋭でしかもレーザ強度Iは非常に大きくなるため、LT基板2は集光位置Fでの熱によるダメージを受けやすく、好ましくない。しかも、この場合はパルスの発生間隔も長いため、レーザ光の照射による熱の緩和時間も長く、したがって熱が蓄積されないため、常光屈折率noを増加させることもできない。
一方、例えば、繰り返し周波数fを100kHz以上に高くした場合、パルスエネルギーEは、少なくとも1.5μJ以上の範囲で比較的小さくなり、図5に示すように、レーザ強度Iも小さく、パルスの尖鋭度も緩やかになる。
しかも、本実施の形態では、非特許文献1及び2に記載のLN基板を使用せずに、LT基板2を使用しており、これにより繰り返し周波数が100kHzであっても、熱によるダメージを排して歪みのみを形成することができ、異常光屈折率neを増加させることが可能となる。
すなわち、LN基板の融点は1180℃であるのに対し、LT基板2の融点は1650℃と高い。このようにLN基板の場合、融点が1180℃と低いため、尖鋭で出力強度Iの大きなレーザ光を照射すると、LT基板に比べ熱によるダメージを受け易いと考えられる。
これに対しLT基板2は、LN基板に比べ、融点が高く耐熱性に優れており、レーザ照射の熱によるダメージを受け難い。すなわち、繰り返し周波数が100kHzであっても、LN基板とは異なり、熱によるダメージを受けず、歪みのみを形成することができると考えられる。
しかも、繰り返し周波数を100kHz以上とすることにより、パルスの発生間隔が長くなることから、熱の緩和時間が短くなり、その結果、熱が蓄積され易くなり、常光屈折率noを増加させることが可能となる。
このように繰り返し周波数を100kHz以上とすることにより、熱によるダメージを受けることなく歪みのみが残り、かつ、熱の緩和時間が短くなって熱を蓄積することができる。
そして、これにより常光屈折率no、及び異常光屈折率neの双方を増加させることが可能となり、偏光依存性のない偏光無依存性の光導波路3を形成することが可能となる。
尚、繰り返し周波数fの上限は特に限定されるものでないが、実用的には250kHz以下が好ましい。
また、超短パルスのパルス幅tについても、フェムト秒レベルであれば特に限定されないが、所望の尖鋭なパルスで集光位置Fにレーザ光を照射するためには、100fs以下が好ましい。
このように本実施の形態では、1.5μJ以上のパルスエネルギーを有する超短パルスのレーザ光が、所定の繰り返し周波数(好ましくは、100〜250kHz)でもってLT基板2に照射され、かつLT基板2を走査することにより、TE光及びTM光の双方の導波が可能な光導波路3を形成することができる。
すなわち、本実施の形態によれば、LT基板2の表面から50μm以内の深さを集光位置Fとし、超短パルスのパルス幅(好ましくは、100fs以下)を有しかつ所定の繰り返し周波数(好ましくは、100〜250kHz)波で出射するレーザ光を1.5μJ以上のパルスエネギーで前記基板に照射すると共に、前記レーザ光で前記基板を走査し、前記基板よりも屈折率の高い光伝播部を前記集光位置に形成するので、断面形状が良好でTE光及びTM光の双方を導波させることのできる光導波路3を得ることができ、これにより偏光依存性のない光導波路3を製造することができ、偏光面を回転させたりスィッチングさせることのできる各種光学部品に適した光導波路3を得ることができる。
また、前記集光位置Fが、前記所定深さが少なくとも20μm以上であるので、集光位置FはLT基板2の主面2aから適度な深さを有しており、レーザ照射してもLT基板2の表面がアブレーションを起こすこともない。
さらに、前記レーザ光5の出射源が、フェムト秒レーザであるので、レーザ光の射出条件を容易に制御することができ、Ti拡散法のような複雑な製造工程を要することなく、短時間で安価な製造コストでもって所望の光導波路を得ることができる。
そして、上述の製造方法を使用して製造された光導波路を有するので、位相変調器、光スィッチ、アイソレータ等、所望の各種光学部品を安価かつ簡便に得ることが可能となる。
尚、本発明は上記実施の形態に限定されるものではない。上記実施の形態では、超短パルスレーザとしてTi:サファイア結晶をレーザ媒質としたフェムト秒レーザを使用しているが、超短パルスのレーザ光を出射できるものであればよく、例えば、超短パルスファイバーレーザを使用することもできる。
次に、本発明の実施例を具体的に説明する。
上述した図3の製造装置を使用し、集光位置が基板表面から20μm、50μm、及び100μmとなるように光学系を調整し、z−カットLT基板にレーザ光を照射して試料番号1〜18の試料を作製した。
尚、フェムト秒レーザとしては、コヒーレント社製RegA9000で再生圧縮したTiサファイアモードロックレーザを使用した。
レーザ光の照射条件、及び対物レンズの仕様は、以下の通りである。
〔レーザ光の照射条件〕
パルス幅:82fs
繰り返し周波数:100kHz又は250kHz
パルスエネルギー:0.5μJ、1.0μJ、1.5μJ、又は2.0μJ
走査速度:100μm/s
〔対物レンズの仕様〕
倍率:50倍
開口数:0.8
次に、試料番号1〜18の各試料の断面を研磨し、偏光顕微鏡で断面形状を観察した。
図6は前記断面形状を模式的に示した図である。
本実施例では、断面形状が対称乃至略対称形状であり、かつ長軸aと短軸bとの比a/bが1/1〜3/1未満の試料を、光導波路が十分に形成されているとして〇印とし、断面形状が明らかな非対称形状であり、かつ比a/bが3/1以上の試料を、光導波路は一応形成されているものの不十分であるとして△印とし、光導波路の形成が全く認められなかった試料を×印とし、断面形状を評価した。
また、上記各試料について、試料にレーザ光を照射して、その状態を撮像し、偏光無依存性を評価した。
図7は偏光無依存性確認用装置を模式的に示した装置図である。
この装置は、偏光方向を制御する半波長板14、対物レンズ15が、レーザ照射側の光路12中に配され、試料13を介してレーザ照射側と対向する光路16中には、CCDカメラ17及び対物レンズ18が配されている。そして、半波長板14を第1の位置に設定してレーザ光を照射し、TM光の導波状態を確認し、次いで半波長板14を第1の位置から90°回転させて第2の位置に設定し、TE光の導波状態を確認した。
すなわち、まず、波長633nmの赤色のHe−Neレーザを、第1の位置に設定された半波長板14に透過させた後、対物レンズ15で試料13中の光導波路形成位置に集光させ、その状態をCCDカメラ17で撮像し、TM光の導波が確認されるか否かを調べた。
その後、半波長板14を前記第1の位置から90°回転させて第2の位置に設定し、上述と同様の方法でHe−Neレーザを試料13中の導波路形成位置に集光させ、その状態をCCDカメラ17で撮像し、TE光の導波が確認されるか否かを調べた。
そして、TM光及びTE光の双方の導波が認められた試料を〇印とし、TM光及びTE光のいずれか一方の導波しか確認できなかった試料を△印とし、導波が全く確認できなかった試料を×印とし、偏光無依存性を評価した。
表1は光導波路作製時の繰り返し周波数、パルスエネルギー、集光位置、及び断面形状、偏光無依存性の評価結果を示している。
試料1〜12は、繰り返し周波数を250kHzに設定してLT基板にレーザ光を照射した試料である。
試料番号1〜3はパルスエネルギーが0.5μJと小さすぎるため、光導波路は形成されず、導波も確認できなかった。
試料番号4〜6はパルスエネルギーが1.0μJであり、試料番号1〜3よりは大きなパルスエネルギーでLT基板にレーザ光を照射しているが、所望の光導波路を形成するには未だ不十分であった。すなわち、TM光の導波は確認できたが、TE光の導波は確認できず、偏光依存性が存在することが分かった。これは、レーザ光の照射により歪が形成され、その結果、異常光屈折率neは増加し、TM光は導波したが、パルスエネルギーが1.0μJが小さいため、集光位置に十分に熱が蓄積されず、このため常光屈折率noが増加せず、TE光が導波しなかったものと思われる。
試料番号9及び12はパルスエネルギーをそれぞれ1.5μJ、2.0μJとし、集光位置を100μmとした場合を示している。この場合は、パルスエネルギーが1.5μJ以上であり、十分なパルスエネルギーを有しているため、常光屈折率no及び異常光屈折率neの双方共増加し、TM光及びTE光の導波が確認され、偏光無依存性を有することは確認できた。しかしながら、集光位置が100μmと深く、このため比a/bが3/1となり、断面形状が過度に細長い形状となって所望の断面形状を得ることができなかった。
これに対し試料番号7、8、10及び11は、パルスエネルギーが1.5μJ以上であり、集光位置も20μm、50μmであるため、断面形状は所望形状となり、かつ偏光無依存性の光導波路が得られることが確認された。
また、試料番号13〜18は、繰り返し周波数を100kHzに設定してLT基板にレーザ光を照射した試料である。
このうち、試料番号15及び18はパルスエネルギーがそれぞれ1.5μJ、2.0μJであり、十分なパルスエネルギーを有しているため、常光屈折率no及び異常光屈折率neの双方共増加し、TM光及びTE光の導波が確認され、偏光無依存性を有することが確認された。しかしながら、集光位置が100μmと深いため、比a/bが約4/1となり、断面形状が過度に長細くなって所望の断面形状を得ることができなかった。
これに対し試料番号13、14、16及び17は、パルスエネルギーが1.5μJ以上であり、集光位置も20μm、50μmであるため、所望の断面形状を有し、かつ偏光無依存性の光導波路が得られることが確認された。
尚、本発明者らは、繰り返し周波数を10kHzにして導波路の作製を試みたが、レーザの他の照射条件を変えても、所望の良好な断面形状を得ることはできず、偏光無依存性を有する光導波路を得ることはできなかった。
図8は、半波長板14を前記第1の位置に設定して導波確認した場合の試料番号11のCCD画像であり、図9は半波長板14を前記第2の位置に設定して導波確認した場合の同試料のCCD画像である。図中、白色部分が光導波している部分である。
この図8及び図9から明らかなように、試料番号11ではTM光及びTE光の双方の導波を確認することができ、したがって編光無依存性を有することが分かった。
一方、図10は、半波長板14を前記第1の位置に設定して導波確認した場合の試料番号5のCCD画像であり、図11は半波長板14を前記第2の位置に設定して導波確認した場合の同試料のCCD画像である。図8及び図9と同様、図中、白色部分が光導波している部分である。
この図10から明らかなように、試料番号5ではTM光の導波は確認できたが、図11のCCD画像は真黒であり、TE光は導波しないことが分った。

Claims (6)

  1. LiTaOからなる基板に対し該基板の表面から50μm以内の深さを集光位置とし、超短パルスのパルス幅を有しかつ所定の繰り返し周波数で出射するレーザ光を1.5μJ以上のパルスエネギーで前記基板に照射すると共に、前記レーザ光で前記基板を走査し、前記基板よりも屈折率の高い光伝播部を前記集光位置に形成することを特徴とする光導波路の製造方法。
  2. 前記繰り返し周波数を、100〜250kHzとすることを特徴とする請求項1記載の光導波路の製造方法。
  3. 前記集光位置は、前記基板の表面から少なくとも20μm以上の深さであることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の光導波路の製造方法。
  4. 前記超短パルスは、パルス時間幅が100fs以下であることを特徴とする請求項1乃至請求項3いずれかに記載の光導波路の製造方法。
  5. 前記レーザ光の出射源は、フェムト秒レーザであることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の光導波路の製造方法。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の製造方法を使用して製造された光導波路を有することを特徴とする光学部品。
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