JPWO2009110039A1 - 高精度マッハツェンダー干渉計を有する光変調器の特性評価方法 - Google Patents

高精度マッハツェンダー干渉計を有する光変調器の特性評価方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 本発明は,特に,複数のマッハツェンダー(MZ)干渉計を含む光変調器における個々のMZ干渉計の特性を評価する方法を提供することを上記とは別の目的とする。【解決手段】 本発明の方法は,MZ干渉計のバイアス電圧を調整する工程と,0次成分を消去する工程と,出力強度を測定する工程と,特性を評価する工程とを含む。この光変調器(1)は,第1のMZ干渉計(2)と,第2のMZ干渉計(3)を含む。そして,第1のMZ干渉計(2)は,分波部(5)と,2つのアーム(6,7)と,合波部(8)と,図示しない電極を含む。【選択図】 図1

Description

本発明は,高精度マッハツェンダー干渉計(MZ干渉計)を有する光変調器の特性評価方法に関する。具体的には,本発明は,出力の0次成分を用いない,高精度マッハツェンダー干渉計を有する光変調器の特性評価方法などに関する。
光情報通信システムには,光変調器が用いられている。よって,光変調器の特性を把握することは,効果的な光情報通信システムを得るために有用である。光変調器の性能を規定するパラメータとして,挿入損失,変調指数,半波長電圧(Vπ),光帯域,ON/OFF消光比,偏波消光比,チャープパラメータなどがある。そして,光変調器の特性を評価する方法が研究され,いくつかの評価方法が報告された。
特許第3538619号公報には,MZ型光変調器のパワースペクトルを測定し,測定したパワースペクトルを用いて変調指数を求める発明が開示されている。
特許第3866082号公報には,MZ型光変調器のスペクトル分布から光変調器の半波長電圧や,チャープパラメータを求める発明が開示されている。
上記2つの文献に開示された光変調器の特性を評価する方法は,優れた評価方法である。しかしながら,より精度良く光変調器の特性を評価する方法が望まれる。
特に,近年,複数のMZ干渉計を含む光変調器が開発された。そして,このような光変調器における,個々のMZ干渉計の特性を評価することが望まれる。一方,従来の光変調器の特性を評価する方法では,物性を評価する対象ではないMZ干渉計に由来するノイズが生ずるので,適切に評価できないという問題がある。
特許第3538619号公報 特許第3866082号公報
本発明は,精度良く光変調器の特性を評価する方法を提供することを目的とする。
本発明は,特に,複数のMZ干渉計を含む光変調器における個々のMZ干渉計の特性を評価する方法を提供することを上記とは別の目的とする。
本発明は,基本的には,MZ干渉計の0次成分を用いてMZ干渉計の特性を評価すると正確な評価を行うことができないという知見に基づく。特に,光変調器が,複数のMZ干渉計を含む場合,0次成分は,特性を評価するMZ干渉計以外のMZ干渉計に由来する信号が含まれる。このため,MZ干渉計の特性を正確に評価できない。本発明では,通常,最も強度が高くなる0次成分をあえて特性の評価に用いない。このようにすることで,精度良くMZ干渉計の特性を評価できる。
本発明の第1の側面は,マッハツェンダー干渉計(MZ干渉計)を含む光変調器の特性を評価する方法に関する。MZ干渉計は,分波部と,2つのアームと,合波部と,電極とを含む。2つのアームは,分波部と接続される。合波部は,2つのアームと接続される。電極は,2つのアームにバイアス電圧を印加でき,2つのアームに変調信号を印加できる。
そして,第1の側面に係る方法は,バイアス電圧を調整する工程と,0次成分を消去する工程と,出力強度を測定する工程と,特性を評価する工程とを含む。バイアス電圧を調整する工程は,MZ干渉計の2つのアームに印加するバイアス電圧の位相差をπとする工程である。0次成分を消去する工程は,MZ干渉計からの出力光の0次成分の強度が0となるように光変調器を調整する工程である。出力強度を測定する工程は,0次成分を消去する工程により0次成分が消去されたMZ干渉計からの出力光に含まれる1次成分の強度及び2次成分の強度を求める工程である。特性を評価する工程は,出力強度を測定する工程で測定された1次成分の強度及び2次成分の強度を用いて,MZ干渉計の特性を評価する工程である。
第1の側面に係る方法は,出力光に含まれる0次成分を用いずに,MZ干渉計の特性を評価する。このため,複数のMZ干渉計を含む光変調器における,あるMZ干渉計の特性を効果的に評価できる。
第1の側面に係る方法の好ましいパターンは,先に説明したMZ干渉計を,第1のMZ干渉計とする。すると,光変調器は,さらに,第2のMZ干渉計を含む。そして,第2のMZ干渉計は,第1のMZ干渉計とは別のMZ干渉計である。
本発明は,このように複数のMZ干渉計を含む光変調器における,あるMZ干渉計の特性を効果的に評価できる。
第1の側面に係る方法の好ましいパターンは,2つのアーム間の光振幅のアンバランスに関する特性(η)を評価するものに関する。
2つのアーム間の光振幅のアンバランスは,MZ干渉計の特性を決める重要なパラメータである。よって,η又はηに関連する値を求めることで,適切にMZ干渉計を調整することができる。このパターンは,先に説明したあらゆるパターンの方法と組み合わせることができる。
第1の側面に係る方法の好ましいパターンは,チャープパラメータに関する特性と,変調指数に関する特性とを評価するものに関する。
チャープパラメータ(α)は,MZ干渉計の特性を決める重要なパラメータである。よって,α又はαに関連する値を求めることで,適切にMZ干渉計を調整することができる。また,変調指数(A,及びA)も重要なパラメータである。このパターンは,先に説明したあらゆるパターンの方法と組み合わせることができる。
第1の側面に係る方法の好ましいパターンは,MZ干渉計からの出力光の奇数次成分が最大になり,0次以外の偶数次成分が最小になるようにバイアス電圧を調整する。これによりMZ干渉計の2つのアームに印加するバイアス電圧の位相差をπとする。なお,より簡便に,MZ干渉計からの出力光の1次成分が最大となるようにバイアス電圧を調整してもよい。又は,MZ干渉計からの出力光の2次成分が最小となるようバイアス電圧を調整してもよい。このようにすることで,他のMZ干渉計の影響を受けずに,効果的にバイアス電圧の位相差を制御できる。
第1の側面に係る方法の好ましいパターンは,MZ干渉計の2つのアームに印加するバイアス電圧の位相差をπとする工程が,2つのアームにスキューを有する信号を印加する工程を含む。スキューとは,2つのアームに印加されるRF(Radio Frequency)信号(変調信号)の位相差である。そして,スキュー(すなわち,2つのアームに印加されるRF信号の位相差)を掃引する。そして,スキューを掃引しつつ,MZ干渉計からの出力を測定する。その上で,測定したMZ干渉計からの出力が対称性を維持しているか判断する。MZ干渉計からの出力が対称性を維持していると判断したときに,バイアス電圧の位相差がπであると判断する。一方,MZ干渉計からの出力が対称性を維持していないと判断したときに,バイアス電圧の位相差がπでないと判断する。後述するように,このようにすることで,バイアス点が正確にバイアスヌルであることを確認できる。
第1の側面に係る方法の好ましいパターンは,MZ干渉計の2つのアームに印加するバイアス電圧の位相差をπとする工程が,2つのアームにスキューを有する信号を印加する工程を含む。そして,スキューを掃引した場合のMZ干渉計からの出力を測定する。そして,測定したMZ干渉計からの出力のうち1次成分の強度と−1次成分との強度の差が,一定の範囲内であるか判断する工程を含む。すなわち,1次成分と−1次成分が,スキューが変化しても,同様の強度を維持していれば,1次成分と−1次成分の対称性を維持していることとなる。この場合,バイアス点がバイアスヌル(又はバイアスフル)である。よって,このパターンによれば,正確にバイアスヌルであることを確認できる。
第1の側面に係る方法の好ましいパターンは,MZ干渉計の2つのアームに印加するバイアス電圧の位相差をπとする工程が,2つのアームにスキューを有する信号を印加する工程を含む。そして,スキューを掃引した場合の前記MZ干渉計からの出力を測定する。そして,測定したMZ干渉計からの出力のうち2次成分の強度と−2次成分との強度の差が,一定の範囲内であるか判断する工程を含む。すなわち,2次成分と−2次成分が,スキューが変化しても,同様の強度を維持していれば,2次成分と−2次成分の対称性を維持していることとなる。よって,このパターンによれば,正確にバイアスヌルであることを確認できる。
本発明の第2の側面は,マッハツェンダー干渉計(MZ干渉計)を含む光変調器の特性を評価する方法に関する。MZ干渉計は,分波部と,2つのアームと,合波部と,電極とを含む。2つのアームは,分波部と接続される。合波部は,2つのアームと接続される。電極は,2つのアームにバイアス電圧を印加でき,2つのアームに変調信号を印加できる。
第2の側面に係る方法は,バイアス電圧を調整する工程と,1次成分を消去する工程と,出力強度を測定する工程と,特性を評価する工程とを含む。そして,バイアス電圧を調整する工程は,MZ干渉計の2つのアームに印加するバイアス電圧の位相差を0とする工程である。1次成分を消去する工程は,MZ干渉計からの出力光の1次成分の強度が0となるように光変調器を調整する工程である。出力強度を測定する工程は,1次成分を消去する工程により1次成分が消去されたMZ干渉計からの出力光に含まれる2次成分の強度及び3次成分の強度を求める工程である。特性を評価する工程は,出力強度を測定する工程で測定された2次成分の強度及び3次成分の強度を用いて,MZ干渉計の特性を評価する工程である。
第2の側面に係る方法は,出力光に含まれる0次成分を用いずに,MZ干渉計の特性を評価する。このため,複数のMZ干渉計を含む光変調器における,あるMZ干渉計の特性を効果的に評価できる。
第2の側面に係る方法の好ましいパターンは,先に説明したMZ干渉計を,第1のMZ干渉計とする。すると,光変調器は,さらに,第2のMZ干渉計を含む。そして,第2のMZ干渉計は,第1のMZ干渉計とは別のMZ干渉計である。
本発明は,このように複数のMZ干渉計を含む光変調器における,あるMZ干渉計の特性を効果的に評価できる。
第2の側面に係る方法の好ましいパターンは,2つのアーム間の光振幅のアンバランスに関する特性(η)を評価するものに関する。
2つのアーム間の光振幅のアンバランスは,MZ干渉計の特性を決める重要なパラメータである。よって,η又はηに関連する値を求めることで,適切にMZ干渉計を調整することができる。このパターンは,先に説明したあらゆるパターンの方法と組み合わせることができる。
第2の側面に係る方法の好ましいパターンは,チャープパラメータに関する特性と,変調指数に関する特性とを評価するものに関する。
チャープパラメータ(α)は,MZ干渉計の特性を決める重要なパラメータである。よって,α又はαに関連する値を求めることで,適切にMZ干渉計を調整することができる。また,変調指数(A,及びA)も重要なパラメータである。このパターンは,先に説明したあらゆるパターンの方法と組み合わせることができる。
第2の側面に係る方法の好ましいパターンは,MZ干渉計からの出力光の奇数次成分が最小になり,0次以外の偶数次成分が最大になるようにバイアス電圧を調整する。これにより,MZ干渉計の2つのアームに印加するバイアス電圧の位相差を0とすることができる。また,より簡単に制御するため,MZ干渉計からの出力光の1次成分が最小となるようにバイアス電圧を調整してもよい。また,MZ干渉計からの出力光の2次成分が最大となるようバイアス電圧を調整してもよい。このようにすることで,容易にMZ干渉計の2つのアームに印加するバイアス電圧の位相差を0とすることができる。
第2の側面に係る方法の好ましいパターンは,MZ干渉計の2つのアームに印加するバイアス電圧の位相差を0とする工程が,2つのアームにスキューを有する信号を印加する工程を含む。スキューとは,2つのアームに印加されるRF(Radio Frequency)信号(変調信号)の位相差である。そして,スキュー(すなわち,2つのアームに印加されるRF信号の位相差)を掃引する。そして,スキューを掃引しつつ,MZ干渉計からの出力を測定する。その上で,測定したMZ干渉計からの出力が対称性を維持しているか判断する。MZ干渉計からの出力が対称性を維持していると判断したときに,バイアス電圧の位相差が0であると判断する。一方,MZ干渉計からの出力が対称性を維持していないと判断したときに,バイアス電圧の位相差が0でないと判断する。後述するように,このようにすることで,バイアス点が正確にバイアスフルであることを確認できる。
第2の側面に係る方法の好ましいパターンは,MZ干渉計の2つのアームに印加するバイアス電圧の位相差を0とする工程が,2つのアームにスキューを有する信号を印加する工程を含む。そして,スキューを掃引した場合のMZ干渉計からの出力を測定する。そして,測定したMZ干渉計からの出力のうち1次成分の強度と−1次成分との強度の差が,一定の範囲内であるか判断する工程を含む。すなわち,1次成分と−1次成分が,スキューが変化しても,同様の強度を維持していれば,1次成分と−1次成分の対称性を維持していることとなる。よって,このパターンによれば,正確にバイアスフルであることを確認できる。
第2の側面に係る方法の好ましいパターンは,MZ干渉計の2つのアームに印加するバイアス電圧の位相差を0とする工程が,2つのアームにスキューを有する信号を印加する工程を含む。そして,スキューを掃引した場合の前記MZ干渉計からの出力を測定する。そして,測定したMZ干渉計からの出力のうち2次成分の強度と−2次成分との強度の差が,一定の範囲内であるか判断する工程を含む。すなわち,2次成分と−2次成分が,スキューが変化しても,同様の強度を維持していれば,2次成分と−2次成分の対称性を維持していることとなる。よって,このパターンによれば,正確にバイアスフルであることを確認できる。
本発明の第3の側面は,マッハツェンダー干渉計(MZ干渉計)を含む光変調器の特性を評価する方法に関する。MZ干渉計は,分波部と,2つのアームと,合波部と,電極とを含む。2つのアームは,分波部と接続される。合波部は,2つのアームと接続される。電極は,2つのアームにバイアス電圧を印加でき,2つのアームに変調信号を印加できる。
第3の側面に係る方法は,バイアス電圧を調整する工程と,出力強度を測定する工程と,特性を評価する工程を含む。バイアス電圧を調整する工程は,MZ干渉計の2つのアームに印加するバイアス電圧の位相差が0となる電圧と,位相差がπとなる電圧の中間の電圧になるように設定する工程である。出力強度を測定する工程は,MZ干渉計からの出力光に含まれる高次成分の強度を求める工程である。特性を評価する工程は,出力強度を測定する工程で測定された高次成分の比を用いて,MZ干渉計の特性を評価する工程である。この側面にかかる方法においては,先に説明した第1の側面,又は第2の側面における構成を用いることができる。
本発明の第4の側面は,光変調器に含まれるマッハツェンダー干渉計(MZ干渉計)のスキューを求める方法に関する。MZ干渉計は,分波部と,2つのアームと,合波部と,電極とを含む。2つのアームは,分波部と接続される。合波部は,前記2つのアームと接続される。電極は,2つのアームにバイアス電圧を印加でき,2つのアームに変調信号を印加できる。
この側面では,前記2つのアームに印加されるバイアス電圧の位相差を1種類または複数種類となるようにして,バイアス電圧を印加するとともに,バイアス電圧の位相差ごとに,前記MZ干渉計からの出力を測定する。そして,測定されたMZ干渉計からの出力を用いて,MZ干渉計のスキューを求める。このようにして,光変調器に含まれるMZ干渉計のスキューを求めることができる。
本発明によれば,精度良く光変調器の特性を評価する方法を提供できる。
本発明によれば,複数のMZ干渉計を含む光変調器における個々のMZ干渉計の特性を評価する方法を提供することができる。
図1は,マッハツェンダー干渉計を含む,光変調器の例を示す図である。 図2は,複数のマッハツェンダー干渉計を有する光変調器の例を示す図である。 図3は,複数のマッハツェンダー干渉計を含む光変調器の例を示す図である。 図4は,バイアスヌルの場合の,MZ干渉計からの出力とスキューとの関係を示す図面に替わるグラフである。 図5は,バイアスフルの場合の,MZ干渉計からの出力とスキューとの関係を示す図面に替わるグラフである。
符号の説明
1 光変調器
2 第1のマッハツェンダー干渉計
3 第2のマッハツェンダー干渉計
5 分波部
6 第1のアーム
7 第2のアーム
8 合波部
本発明の第1の側面は,マッハツェンダー干渉計(MZ干渉計)を含む,光変調器の特性を評価する方法に関する。MZ干渉計は,分波部と,2つのアームと,合波部と,電極とを含む。2つのアームは,分波部と接続される。合波部は,2つのアームと接続される。電極は,2つのアームにバイアス電圧を印加でき,2つのアームに変調信号を印加できる。
図1は,マッハツェンダー干渉計を含む,光変調器の例を示す図である。この光変調器(1)は,第1のマッハツェンダー干渉計(2)と,第2のマッハツェンダー干渉計(3)を含む。そして,第1のマッハツェンダー干渉計(2)は,分波部(5)と,2つのアーム(6,7)と,合波部(8)と,図示しない電極を含む。また,MZ干渉計や,MZ干渉計を含む光変調器は公知である。符号6は,第1のアームを示し,符号7は,第2のアームを示す。通常,マハツェンダ導波路や電極は,基板上に設けられる。基板及び各導波路は,光を伝播することができるものであれば,特に限定されない。例えば,ニオブ酸リチウム(LN)基板上に,Ti拡散のニオブ酸リチウム導波路を形成しても良い。また,シリコン(Si)基板上に二酸化シリコン(SiO)導波路を形成しても良い。また,InPやGaAs基板上にInGaAsP,GaAlAs導波路を形成した光半導体導波路を用いても良い。基板として,XカットZ軸伝搬となるように切り出されたニオブ酸リチウム(LiNbO:LN)が好ましい。これは大きな電気光学効果を利用できるため低電力で駆動でき,かつ優れた応答速度が得られるためである。この基板のXカット面(YZ面)の表面に光導波路が形成され,導波光はZ軸(光学軸)に沿って伝搬することとなる。Zカットなど,Xカット以外のニオブ酸リチウム基板を用いても良い。また,基板として,電気光学効果を有する三方晶系,六方晶系といった一軸性結晶,又は結晶の点群がC3V,C3,D3,C3h,D3hである材料を用いることができる。これらの材料は,電界の印加によって屈折率変化が伝搬光のモードによって異符号となるような屈折率調整機能を有する。具体例としては,ニオブ酸リチウムの他に,タンタル酸リチウム(LiTO3:LT),β−BaB(略称BBO),LiIO等を用いることができる。Xカット面に導波路が形成された場合は,1つの電極でプッシュプル動作できるものを用いることが好ましい。また,Zカット面に導波路が形成された場合は,導波路の両脇に2つの電極を設けたものが好ましい。この2つの電極に正負の信号を同時に印加できるようにするものが好ましい。マッハツェンダー干渉計を含む光変調器は,様々なものがある。
図2は,複数のマッハツェンダー干渉計を有する光変調器の例を示す図である。この光変調器は,2つのメインマッハツェンダー干渉計を有する。そして,それぞれのメインマッハツェンダー干渉計は,2つのサブマッハツェンダー導波路を有する。この例で,評価対象となるマッハツェンダー干渉計は,符号2で示される。一方,この光変調器には,評価対象以外のマッハツェンダー干渉計(3a,3b,3c)が含まれている。なお,図2に示される光変調器は,直交振幅変調(QAM)信号発生装置として機能するものである。すなわち,本発明は,直交振幅変調(QAM)信号発生装置に含まれるあるマッハツェンダー導波路の特性を評価するために効果的に用いることができる。
図3は,複数のマッハツェンダー干渉計を含む光変調器の例を示す図である。この光変調器は,マッハツェンダー導波路を含む変調器を複数並べたものである。
MZ干渉計への入力光の波動関数は,exp(iω0t)により表すことができる。そして,MZ干渉計の両アームを伝播する光信号の位相は,それぞれ以下のように表すことができる。
Figure 2009110039
なお,上記式において,ω0は光の角周波数,A1,A2はそれぞれのアームの変調の深さを表わすパラメータ(変調指数),ωmは変調信号の角周波数,φ1,φ2はアームにより異なる変調信号の位相,B1,B2は導波路の構造や状態による両アームの位相,を表す
そして,MZ干渉計からの出力は,以下のように表すことができる。
Figure 2009110039
上記の式において,nは次数を表し,ηは,2つのアーム間の光振幅のアンバランスに関する消光比を表す。また,Jは第一種ベッセル関数である。
アーム間RF信号の位相差を無視した場合,φ=φ=0とすることができる。α’をAαとし,AをA+α’,Aを−A+α’とする。すると,MZ干渉計からの出力を以下のように表現できる。なお,アーム間RF信号の位相差を無視できない場合についての特性評価方法は,後に説明する。
Figure 2009110039
よって,バイアスヌル(B=0,B=π)の際の出力は以下のようになる。
Figure 2009110039
よって,バイアスヌルの際のMZ干渉計からの出力に含まれる0次成分から3次成分は,それぞれ,以下のように表すことができる。
Figure 2009110039
よって,ηが可変であるとき,ηを調整することで,0次成分(キャリア成分)を0とすることができる。キャリア成分がゼロの場合,消光比ηは以下のようになる。
Figure 2009110039
0次成分(キャリア成分)の強度が0となる条件の下で,2次成分の強度は以下のようになる。
Figure 2009110039
なお,J’=Jn−1(A)−nJ(A)/Aである。一方,2次成分と1次成分の強度比をR12とする。するとR12は,以下のようになる。
Figure 2009110039
よって,2次成分と1次成分の強度を求めることで,消光比η,α’及びAを求めることができる。
第1の側面に係る方法は,上記の原理に基づくものである。すなわち,第1の側面に係る方法は,バイアス電圧を調整する工程と,0次成分を消去する工程と,出力強度を測定する工程と,特性を評価する工程とを含む。
バイアス電圧を調整する工程は,MZ干渉計の2つのアームに印加するバイアス電圧の位相差をπとする工程である。この工程は,バイアス電極に印加する電圧を調整することで達成できる。この工程は,制御装置に基づいて自動的に行われるようにしても良い。すなわち,光変調器は,たとえば,バイアス電源と,制御装置を含む。制御装置は,制御プログラムを読み出す。そして,制御装置は,読み出した制御プログラムに基づいて,バイアス電源に対して指令を出す。バイアス電源は,制御装置からの指令を受け取る。バイアス電源は,制御指令に従って,MZ干渉計の電極にバイアス電圧を印加する。このようにして,MZ干渉計の2つのアームに印加するバイアス電圧の位相差をπとすることができる。通常,出力光の0次成分の強度を用いてバイアスフル状態とバイアスヌル状態とを制御する。一方,光変調器が,評価対象となるMZ干渉計以外にもMZ干渉計を含む場合,0次成分には他のMZ干渉計に由来するノイズが生ずる。よって,0次成分でバイアスフル状態とバイアスヌル状態とを正確に区別することは難しい。そこで,高次成分を用いてバイアスフル状態とヌル状態とを判別するものが好ましい。バイアスフルの場合には偶数次(2次,4次,又は6次など)が最大になり,1次を含む奇数次(1次,3次,又は5次など)が最小になるようにバイアス電圧を調整すればよい。また,バイアスヌルの場合には1次を含む奇数次(1次,3次,又は5次など)が最大になり,0次を含む偶数次(2次,4次,又は6次など)が最小になるようにバイアス設定をすればよい。すなわち,MZ干渉計の2つのアームに印加するバイアス電圧の位相差をπとするためには,バイアスヌルの状態とすればよい。このため,1次を含む奇数次(1次,3次,又は5次など)が最大になり,0次を含む偶数次(2次,4次,又は6次など)が最小になるようにバイアス設定をすればよい。たとえば,1次成分だけに着目して,1次成分が最大となるように制御してもよい。また,2次成分だけに着目して,2次成分が最小となるように制御しても良い。すなわち,第1の側面に係る方法の好ましいパターンは,MZ干渉計からの出力光の奇数次成分が最大になり,0次以外の偶数次成分が最小になるようにバイアス電圧を調整するものである。これによりMZ干渉計の2つのアームに印加するバイアス電圧の位相差をπとする。この工程は,光検出器が検出するスペクトルを解析しながらバイアス電圧を調整することで達成できる。また,制御部が,光検出器が検出したスペクトルを自動的に解析して,バイアス電源にバイアス電圧を変化させるように指令を出すものであってもよい。このようなシステムでは,自動的にバイアスヌルの状態を得ることができる。なお,より簡便に,MZ干渉計からの出力光の1次成分が最大となるようにバイアス電圧を調整してもよい。又は,MZ干渉計からの出力光の2次成分が最小となるようバイアス電圧を調整してもよい。このようにすることで,他のMZ干渉計の影響を受けずに,効果的にバイアス電圧の位相差を制御できる。
0次成分を消去する工程は,MZ干渉計からの出力光の0次成分の強度が0となるように光変調器を調整する工程である。この工程は,MZ干渉計からの出力をモニターしながら,バイアス電圧を微調整することにより行っても良い。また,制御装置に基づいて自動的に行われるようにしても良い。このような光変調器は,たとえば,光検出器を含む。そして,光検出器は,MZ干渉計からの出力光を測定する。光検出器は,検出した出力光のスペクトルからキャリア成分(0次成分)の強度情報を得る。具体的には,スペクトルに含まれるキャリア周波数成分の強度を抽出する。そして,光検出器は,キャリア成分の強度情報を制御装置へ伝える。制御装置は,入力されたキャリア成分の強度情報に基づいて,バイアス電源へ指令を出す。バイアス電源は,制御指令に従って,MZ干渉計の電極にバイアス電圧を印加する。これらの作業を,0次成分の強度が0,又は所定の値(第1の値)であって実質的に0となるまで繰り返す。このようにして,自動的に0次成分を消去できる。
出力強度を測定する工程は,0次成分を消去する工程により0次成分が消去されたMZ干渉計からの出力光に含まれる1次成分の強度及び2次成分の強度を求める工程である。1次成分の周波数は,f+fである(キャリア周波数をfとし,変調周波数をfとした)。よって,光検出器の出力スペクトルから,1次成分の強度を容易に求めることができる。2次成分の周波数は,f+2fであるよって,光検出器の出力スペクトルから,2次成分の強度を容易に求めることができる。
出力強度を測定する工程は,制御装置を用いて自動的に行われても良い。具体的には,1次成分の強度を求める際には,出力光のスペクトルにおけるf+f近辺のピークを求めても良い。また,ガウシアンなどで,スペクトルに含まれるピークをフィットした後に,積分を用いて面積を求めることで,強度を求めてもよい。
特性を評価する工程は,出力強度を測定する工程で測定された1次成分の強度及び2次成分の強度を用いて,MZ干渉計の特性を評価する工程である。先に説明したとおり,2次成分と1次成分の強度を求めることで,消光比η,α’及びAを求めることができる。この工程も制御装置を用いて自動的に行われるようにしても良い。このような制御装置は,連立法的式を解くためのプログラムや,ベッセル関数を扱うことができるプログラムを有しているものがあげられる。
第1の側面に係る方法は,出力光に含まれる0次成分を用いずに,MZ干渉計の特性を評価する。このため,複数のMZ干渉計を含む光変調器における,あるMZ干渉計の特性を効果的に評価できる。
第1の側面に係る方法の好ましいパターンは,先に説明したMZ干渉計を,第1のMZ干渉計とする。すると,光変調器は,さらに,第2のMZ干渉計を含む。そして,第2のMZ干渉計は,第1のMZ干渉計とは別のMZ干渉計である。
本発明は,このように複数のMZ干渉計を含む光変調器における,あるMZ干渉計の特性を効果的に評価できる。
第1の側面に係る方法の好ましいパターンは,MZ干渉計の2つのアームにRF信号を印加するとともに,それらのRF信号にスキュー(位相差)を持たせることで,正確にバイアスヌルとなっているか確認するものである。そして,正確にバイアスヌルとなっていない場合は,バイアスの調整を行うようにする。このようにすることで,正確にバイアスヌルとすることができ,正確にMZ干渉計の特性を評価できることとなる。以下この点について説明する。
MZ干渉計の2つのアームにRF信号を印加する場合,これらのRF信号にスキュー(位相差)が生ずることがある。スキューがあると,光スペクトルが変化する。このため通常は,スキューができるだけ少なくなるように調整する。一方,スキューにより光スペクトルが変化する様子を実際に測定すると,次数成分ごとに周期性(対称性)があることがわかった。すなわち,n次成分は,2π/n周期でゼロ点を有していた。これにより,出力スペクトルから,n次成分を容易に分離できる。出力スペクトルが,周期性を持つことは,いかの理由によるものと考えられる。すなわち,Bをバイアス位相差,φをスキューとすると,n次成分の強度は,cos[{n(φ+π)+B}/2]に比例する。このため,n次成分は,2π/n周期でゼロ点を有すると考えられる。
もっとも,実際に出力を行った結果,バイアスヌルとバイアスフルの間のバイアス点において,上側波帯(USB)と下側波帯(LSB)とでは,アンバランスとなった。一方,バイアスフル又はバイアスヌルでは,USBとLSBとの対称性が保たれた。すなわち,USBとLSBの強度は,スキューが変化してもほぼ同じであった。
図4は,バイアスヌル(ヌルバイアス)の場合の,MZ干渉計からの出力とスキューとの関係を示す図面に替わるグラフである。図4は,DSB−SC変調の場合のMZ干渉計からの出力を示す。図4から,スキューが変化しても,キャリア成分は抑圧され続けていることがわかる。スキューが180度となると,全体として光強度が低下した。これは,2つのアーム間で,光位相が反転した状態となったことによると考えられる。すなわち,位相が反転した成分同士が干渉し,打ち消しあうため,全体として光強度が弱まったと考えられる。1次成分(及び−1次成分)は,スキューが0度で最大となり,スキューが180度で最小となった。ゼロ点の間隔は,360度(2π)であった。1次成分と−1次成分の強度は,それぞれのスキューにおいて,ほぼ同一であり,1次成分と−1次成分との対称性が維持されていた。2次成分(及び−2次成分)は,スキューが0度で最小となり,スキューが180度で最小となった。ゼロ点の間隔は,180度(2π/2)であった。2次成分と−2次成分の強度は,それぞれのスキューにおいて,ほぼ同一であり,2次成分と−2次成分との対称性が維持されていた。3次成分(−3次成分)はスキューが0度で最大となり,スキューが60度及び180度で極小となった。ゼロ点の間隔は,120度(2π/3)であった。3次成分と−3次成分の強度は,それぞれのスキューにおいて,ほぼ同一であり,3次成分と−3次成分との対称性が維持されていた。
図5は,バイアスフル(フルバイアス)の場合の,MZ干渉計からの出力とスキューとの関係を示す図面に替わるグラフである。図5は,奇数次成分を抑圧した場合のMZ干渉計からの出力を示す。図5から,スキューが変化しても,キャリア成分の強度は変化しないことがわかる。スキューが0から増えると,抑圧されていた1次成分(及び−1次成分)の強度が増大した。1次成分(及び−1次成分)は,スキューが0度で最大となり,スキューが180度で最小となった。ゼロ点の間隔は,360度(2π)であった。1次成分と−1次成分の強度は,それぞれのスキューにおいて,ほぼ同一であり,1次成分と−1次成分との対称性が維持されていた。2次成分(及び−2次成分)は,スキューが0度で最小となり,スキューが90度で最小となった。ゼロ点の間隔は,180度(2π/2)であった。2次成分と−2次成分の強度は,それぞれのスキューにおいて,ほぼ同一であり,2次成分と−2次成分との対称性が維持されていた。3次成分(−3次成分)はスキューが0度で最大となり,スキューが120度で極小となった。ゼロ点の間隔は,120度(2π/3)であった。3次成分と−3次成分の強度は,それぞれのスキューにおいて,ほぼ同一であり,3次成分と−3次成分との対称性が維持されていた。
よって,USBの強度とLSBの強度との差が一定の範囲である場合,バイアスヌル又はバイアスフルであると判断できる。一定の範囲は,適宜設定すればよい。この範囲が狭ければ,より正確にバイアスヌル又はバイアスフルを達成できる。
すなわち,第1の側面の好ましいパターンは,MZ干渉計の2つのアームに印加するバイアス電圧の位相差をπとする工程が,2つのアームにスキューを有する信号を印加する工程を含む。スキューとは,2つのアームに印加されるRF(Radio Frequency)信号(変調信号)の位相差である。スキューを制御するためには以下のようにすれば良い。すなわち,RF信号源が,制御装置と接続されている。そして,RF信号源は,2つのアームに変調信号を印加するための電極と接続されている。制御部が,RF信号源にRF信号を出力するように指令を出す。この指令は,2つのアームに印加されるRF信号の位相差を考慮したものである。このようにして,2つのアームに印加されるRF信号の位相差(スキュー)を制御できる。また,制御部が,位相差を掃引することで,スキュー(すなわち,2つのアームに印加されるRF信号の位相差)を掃引できる。そして,スキューを掃引しつつ,MZ干渉計からの出力を測定する。その上で,測定したMZ干渉計からの出力が対称性を維持しているか判断する。光検出器は,制御装置と接続されている。そこで,光検出器が検出した出力スペクトルは,制御装置へと入力される。
制御装置は,出力スペクトルから,各次数成分を分離する。そして,n次成分と−n次成分とが,同様の強度を有するかどうか判断する。たとえば,1次成分の強度と,−1次成分の強度の比を求め,この比が0.95以上1.05以下であるか判断する。この範囲は,適宜調整すればよい。これにより,MZ干渉計からの出力が対称性を維持しているか判断する。
そして,MZ干渉計からの出力が対称性を維持していると判断したときに,バイアス電圧の位相差がπであると判断する。一方,MZ干渉計からの出力が対称性を維持していないと判断したときに,バイアス電圧の位相差がπでないと判断する。このようにすることで,バイアス点が正確にバイアスヌルであることを確認できる。
第1の側面に係る方法の好ましいパターンは,MZ干渉計の2つのアームに印加するバイアス電圧の位相差をπとする工程が,2つのアームにスキューを有する信号を印加する工程を含む。そして,スキューを掃引した場合のMZ干渉計からの出力を測定する。そして,測定したMZ干渉計からの出力のうち1次成分の強度と−1次成分との強度の差が,一定の範囲内であるか判断する工程を含む。すなわち,1次成分と−1次成分が,スキューが変化しても,同様の強度を維持していれば,1次成分と−1次成分の対称性を維持していることとなる。よって,このパターンによれば,正確にバイアスヌルであることを確認できる。
第1の側面に係る方法の好ましいパターンは,MZ干渉計の2つのアームに印加するバイアス電圧の位相差をπとする工程が,2つのアームにスキューを有する信号を印加する工程を含む。そして,スキューを掃引した場合の前記MZ干渉計からの出力を測定する。そして,測定したMZ干渉計からの出力のうち2次成分の強度と−2次成分との強度の差が,一定の範囲内であるか判断する工程を含む。すなわち,2次成分と−2次成分が,スキューが変化しても,同様の強度を維持していれば,2次成分と−2次成分の対称性を維持していることとなる。よって,このパターンによれば,正確にバイアスヌルであることを確認できる。
本発明の第2の側面は,マッハツェンダー干渉計(MZ干渉計)を含む,光変調器の特性を評価する方法に関する。MZ干渉計は,分波部と,2つのアームと,合波部と,電極とを含む。2つのアームは,分波部と接続される。合波部は,2つのアームと接続される。電極は,2つのアームにバイアス電圧を印加でき,2つのアームに変調信号を印加できる。
先に説明したとおり,MZ干渉計からの出力は,以下のように表現できる。
Figure 2009110039
よって,バイアスフル(B=B=0)の際の出力は以下のようになる。
Figure 2009110039
よって,バイアスフルの際のMZ干渉計からの出力に含まれる0次成分から3次成分は,それぞれ,以下のように表すことができる。
Figure 2009110039
ここでηが可変である場合,ηを調整することで1次成分を0とすることができる。1次成分がゼロの場合,消光比ηは以下のように表すことができる。
Figure 2009110039
この条件の下で,3次成分の強度は以下のようになる。
Figure 2009110039
一方,3次成分と2次成分の強度比は,以下のようになる。
Figure 2009110039
よって,3次成分と2次成分の強度を求めることで,消光比η,α’及びAを求めることができる。
第2の側面に係る方法は,バイアス電圧を調整する工程と,1次成分を消去する工程と,出力強度を測定する工程と,特性を評価する工程とを含む。基本的には,第1の側面において説明した方法を適宜改変して用いればよい。
バイアス電圧を調整する工程は,MZ干渉計の2つのアームに印加するバイアス電圧の位相差を0とする工程である。この工程は,第1の側面と同様である。第2の側面に係る方法の好ましいパターンは,MZ干渉計からの出力光の奇数次成分が最小になり,0次以外の偶数次成分が最大になるようにバイアス電圧を調整する。これにより,MZ干渉計の2つのアームに印加するバイアス電圧の位相差を0とすることができる。また,より簡単に制御するため,MZ干渉計からの出力光の1次成分が最小となるようにバイアス電圧を調整してもよい。また,MZ干渉計からの出力光の2次成分が最大となるようバイアス電圧を調整してもよい。このようにすることで,容易にMZ干渉計の2つのアームに印加するバイアス電圧の位相差を0とすることができる。
1次成分を消去する工程は,MZ干渉計からの出力光の1次成分の強度が0となるように光変調器を調整する工程である。この工程は,出力光を検出し,1次成分の強度が0となるようにバイアス電圧を調整すればよい。
出力強度を測定する工程は,1次成分を消去する工程により1次成分が消去されたMZ干渉計からの出力光に含まれる2次成分の強度及び3次成分の強度を求める工程である。この工程も先に説明したと同様にして,2次成分の強度及び3次成分の強度を求めればよい。
特性を評価する工程は,出力強度を測定する工程で測定された2次成分の強度及び3次成分の強度を用いて,MZ干渉計の特性を評価する工程である。先に説明したとおり,バイアスフルの状況において,1次成分を0とし,3次成分と2次成分の強度を求めることで,消光比η,α’及びAを求めることができる。
第2の側面に係る方法は,出力光に含まれる0次成分を用いずに,MZ干渉計の特性を評価する。このため,複数のMZ干渉計を含む光変調器における,あるMZ干渉計の特性を効果的に評価できる。
第2の側面に係る方法の好ましいパターンは,先に説明したMZ干渉計を,第1のMZ干渉計とする。すると,光変調器は,さらに,第2のMZ干渉計を含む。そして,第2のMZ干渉計は,第1のMZ干渉計とは別のMZ干渉計である。
本発明は,このように複数のMZ干渉計を含む光変調器における,あるMZ干渉計の特性を効果的に評価できる。
第2の側面に係る方法の好ましいパターンは,スキューを利用して,正確にバイアスヌル状態を得るものである。基本的には,第1の側面において説明した原理と同様にして,正確にバイアスヌル状態を達成できる。具体的には,このパターンは,MZ干渉計の2つのアームに印加するバイアス電圧の位相差を0とする工程が,2つのアームにスキューを有する信号を印加する工程を含む。スキューとは,2つのアームに印加されるRF(Radio Frequency)信号(変調信号)の位相差である。そして,スキュー(すなわち,2つのアームに印加されるRF信号の位相差)を掃引する。そして,スキューを掃引しつつ,MZ干渉計からの出力を測定する。その上で,測定したMZ干渉計からの出力が対称性を維持しているか判断する。MZ干渉計からの出力が対称性を維持していると判断したときに,バイアス電圧の位相差が0であると判断する。一方,MZ干渉計からの出力が対称性を維持していないと判断したときに,バイアス電圧の位相差が0でないと判断する。後述するように,このようにすることで,バイアス点が正確にバイアスフルであることを確認できる。
第2の側面に係る方法の好ましいパターンは,MZ干渉計の2つのアームに印加するバイアス電圧の位相差を0とする工程が,2つのアームにスキューを有する信号を印加する工程を含む。そして,スキューを掃引した場合のMZ干渉計からの出力を測定する。そして,測定したMZ干渉計からの出力のうち1次成分の強度と−1次成分との強度の差が,一定の範囲内であるか判断する工程を含む。すなわち,1次成分と−1次成分が,スキューが変化しても,同様の強度を維持していれば,1次成分と−1次成分の対称性を維持していることとなる。よって,このパターンによれば,正確にバイアスフルであることを確認できる。
第2の側面に係る方法の好ましいパターンは,MZ干渉計の2つのアームに印加するバイアス電圧の位相差を0とする工程が,2つのアームにスキューを有する信号を印加する工程を含む。そして,スキューを掃引した場合の前記MZ干渉計からの出力を測定する。そして,測定したMZ干渉計からの出力のうち2次成分の強度と−2次成分との強度の差が,一定の範囲内であるか判断する工程を含む。すなわち,2次成分と−2次成分が,スキューが変化しても,同様の強度を維持していれば,2次成分と−2次成分の対称性を維持していることとなる。よって,このパターンによれば,正確にバイアスフルであることを確認できる。
ηが可変でない場合には,たとえば以下の様にして,マッハツェンダー干渉計の特性を評価すればよい。バイアスフルとヌルの場合の各サイドバンドの強度を測定する。この場合,それぞれの強度(相対値)は,既に示した式で表すことができる。よって,このデータを用いることで,複数の連立非線形方程式を立てることがでる。そして,変数より多い連立方程式を立てることで変数を求めることができる。よって,3つ以上の連立方程式をつくり,これを解くことで,A,α,及びηを求めることができる。先に説明したとおり,複数のMZ干渉計を持つ場合,0次成分は,測定対象以外のMZ干渉計由来のノイズが発生する。よって,MZ干渉計を評価するためには,1次,2次もしくは3次以上のサイドバンド成分間の比を使うことが望ましい。非線形連立方程式は複数の解を持つことがある。この場合,4つ以上連立方程式を立てることで容易に解を求めることができる。
第3の側面に係る方法は,バイアス電圧を調整する工程と,出力強度を測定する工程と,特性を評価する工程を含む。バイアス電圧を調整する工程は,MZ干渉計の2つのアームに印加するバイアス電圧の位相差が0となる電圧と,位相差がπとなる電圧の中間の電圧になるように設定する工程である。位相差が0となる電圧及び位相差がπとなる電圧の求め方は先に説明したものを適宜利用すればよい。また,この光変調器は,制御装置を用いて自動的に制御できるものであってもよい。制御装置が,位相差が0となる電圧及び位相差がπとなる電圧を記憶し,それらの平均を求め,その平均値のバイアス電圧を出力するように,バイアス電源に指令を出す。出力強度を測定する工程は,MZ干渉計からの出力光に含まれる高次成分の強度を求める工程である。特性を評価する工程は,出力強度を測定する工程で測定された高次成分の比を用いて,MZ干渉計の特性を評価する工程である。すなわち,本発明は,バイアスフルとバイアスヌルの中間状態を利用して,MZ干渉計の特性を評価することもできる。この場合,各サイドバンドの強度は先に示した式の平均となる。よって,1次以上の成分(高次成分)のサイドバンド強度を求め,その比を用いて連立方程式を作成し,変数を求めればよい。この変数が,NZ干渉計の特性を示す値である。この側面も,複数のMZ干渉計を含む光変調器を効果的に評価できる。第3の側面にかかる方法も,自動的に制御されるようにされていても良い。このような光変調器を有するシステムは,光変調器と,光検出器と,電源と,制御装置と,を含む。そして,電源は,光変調器に変調信号とバイアス電圧を印加する。光検出器は,光変調器の出力又は光変調器に含まれるMZ干渉計からの出力を測定できるようにされている。制御装置は,光検出器と接続されており,光検出器が検出したスペクトル情報を受領できる。また,制御装置は,受け取ったスペクトル情報に基づいて,電源の動作を制御する。
なお,アーム間RF信号の位相差が無視できない場合は,以下のようにしてRF信号の位相差を評価すればよい。すなわち,先に説明したバイアスフルとバイアスヌルの中間状態を利用して特性を評価すればよい。すなわち,アーム間RF信号の位相差が無視できない場合は,バイアスフルとバイアスヌルの中間のバイアス電圧において,+n次成分と,−n次成分との強度にアンバランスが生ずる。+n次成分と−n次成分の比を用いて,アーム間RF信号の位相差を評価できる。すなわち,この比が1に近い一定の範囲の値をとれば,アーム間RF信号の位相差を無視できる。一方,+n次成分と−n次成分の比が1からずれる場合は,それだけ位相差が大きいこととなる。すなわち,上記のとおりバイアスフルとバイアスヌルの中間状態とし,その上で+n次成分と−n次成分の比を求めることで,アーム間RF信号の位相差を評価することができる。
本発明の第4の側面は,光変調器に含まれるマッハツェンダー干渉計(MZ干渉計)のスキューを求める方法に関する。MZ干渉計は,分波部と,2つのアームと,合波部と,電極とを含む。2つのアームは,分波部と接続される。合波部は,前記2つのアームと接続される。電極は,2つのアームにバイアス電圧を印加でき,2つのアームに変調信号を印加できる。
この側面では,前記2つのアームに印加されるバイアス電圧の位相差を1種類または複数種類となるようにして,バイアス電圧を印加するとともに,バイアス電圧の位相差ごとに,MZ干渉計からの出力を測定する。すなわち,バイアス電圧の位相差が所定の値となるようにしてバイアス電圧を印加し,その際の出力を測定することを繰り返せばよい。また,一度に複数種類の位相差となるようにバイアス電圧を印加してもよい。先に説明したとおり,実測したデータから,Bをバイアス位相差,φをスキューとすると,n次成分の強度は,cos[{n(φ+π)+B}/2]に比例すると考えられる。この式で変数は,φとBである。よって,B(バイアス位相差)を変えた場合のn次成分を求めることで,φ(すなわち,φ−φ:MZ干渉計の2つのアームのうち第1のアームに印加される変調信号の位相をφとし,MZ干渉計の2つのアームのうち第2のアームに印加される変調信号の位相をφとする。)を得ることができる。
このφを求める動作は,自動的に行われるようにされても良い。すなわち,バイアス電源が,制御装置と接続される。制御装置は,光検出器と接続される。そして,制御装置は,2つのアームに印加されるバイアス電圧の位相差を適宜調整できる。すなわち,制御装置は,2つのアームに印加されるバイアス電圧を所定の位相差となるようにバイアス電源に指令を出す。すると,バイアス電源は,その指令に従って,所定の電圧をMZ干渉計の電極に伝える。すると,2つのアームに印加されたバイアス電圧は,所定の位相差を有することとなる。そして,所定の位相差を有するバイアス電圧が印加された際のMZ干渉計からの出力を測定する。測定された出力スペクトルは,制御装置へ出力される。制御装置は,出力スペクトルを記憶する。この際,出力スペクトルから,n次成分ごとに抽出され,出力強度が記憶されることが好ましい。次に,バイアス電圧の位相差を変えて,上記の作業を行う。この作業を所定回数繰り返す。このようにして,バイアス電圧の位相差を掃引した際の,n次成分の強度を測定し,記憶できることとなる。その後,cos[{n(φ+π)+B}/2]に関する連立方程式を解くことでφを求めることができる。この作業も制御装置により自動的に行われても良い。具体的には,制御装置のメインメモリには,cos[{n(φ+π)+B}/2]を求めるためのプログラムが記憶されている。そして,制御装置は,記憶装置に記憶されたn次成分の強度とBに関する情報を読み出す。そして,制御装置は,制御プログラムの指令に基づいて,演算装置に,cos[{n(φ+π)+B}/2]を解いて,φを求めるよう指令を出す。このようにして,自動的にφを求めることができる。すなわち,本則面によれば,測定されたMZ干渉計からの出力を用いて,MZ干渉計のスキューを求めることができる。このようにして,光変調器に含まれるMZ干渉計のスキューを求めることができる。この側面においても,先に説明した側面の構成を適宜用いることができる。
なお,数2で示される式を用い,複数の非線形連立方程式を立てることで,φを求めても良い。すなわち,MZ干渉計からの出力スペクトルを測定することで,サイドバンド(たとえば,第k次)の絶対値を求めることができる。この測定値は,数2において,Σ内の要素において,n=kとしたものと等しい。よって,いくつかのBにおける出力スペクトルを測定し,連立方程式を解くことでφを求めることができる。なお,いくつかのφにおける出力スペクトルを測定し,連立方程式を求めることで,Bを求めることもできる。
本発明は,光情報通信の分野において好適に利用されうる。

Claims (20)

  1. マッハツェンダー干渉計(MZ干渉計)を含む,光変調器の特性を評価する方法であって,
    前記MZ干渉計は,分波部と,2つのアームと,合波部と,電極とを含み,
    前記2つのアームは,前記分波部と接続され,
    前記合波部は,前記2つのアームと接続され,
    前記電極は,前記2つのアームにバイアス電圧を印加でき,
    前記電極は,前記2つのアームに変調信号を印加でき,

    バイアス電圧を調整する工程と,0次成分を消去する工程と,出力強度を測定する工程と,特性を評価する工程とを含み,

    前記バイアス電圧を調整する工程は,前記MZ干渉計の2つのアームに印加するバイアス電圧の位相差をπとする工程であり;
    前記0次成分を消去する工程は,前記MZ干渉計からの出力光の0次成分の強度が0となるように光変調器を調整する工程であり;
    前記出力強度を測定する工程は,前記0次成分を消去する工程により0次成分が消去されたMZ干渉計からの出力光に含まれる1次成分の強度及び2次成分の強度を求める工程であり;
    前記特性を評価する工程は,前記出力強度を測定する工程で測定された1次成分の強度及び2次成分の強度を用いて,前記MZ干渉計の特性を評価する工程である,
    方法。
  2. 前記MZ干渉計を,第1のMZ干渉計とすると,
    前記光変調器は,
    さらに,第2のMZ干渉計を含み,
    前記第2のMZ干渉計は,前記第1のMZ干渉計とは別のMZ干渉計である,
    請求項1に記載の方法。
  3. 前記MZ干渉計の特性が,
    前記2つのアーム間の光振幅のアンバランスに関する特性を含む,
    請求項1に記載の方法。
  4. 前記MZ干渉計の特性が,
    チャープパラメータに関する特性と,
    変調指数に関する特性と,
    を含む,
    請求項1に記載の方法。
  5. 前記MZ干渉計の2つのアームに印加するバイアス電圧の位相差をπとする工程は,前記MZ干渉計からの出力光の奇数次成分が最大になり,0次以外の偶数次成分が最小になるようにバイアス電圧を調整する工程である,
    請求項1に記載の方法。
  6. 前記MZ干渉計の2つのアームに印加するバイアス電圧の位相差をπとする工程は,
    前記MZ干渉計からの出力光の1次成分が最大となるようにバイアス電圧を調整する工程,
    又は,前記MZ干渉計からの出力光の2次成分が最小となるようバイアス電圧を調整する工程である,
    請求項1に記載の方法。
  7. 前記MZ干渉計の2つのアームに印加するバイアス電圧の位相差をπとする工程は,
    前記2つのアームにスキューを有する信号を印加する工程と,
    前記スキューを掃引した場合の前記MZ干渉計からの出力を測定する工程と,
    前記測定したMZ干渉計からの出力が対称性を維持しているか判断する工程と,
    前記MZ干渉計からの出力が対称性を維持していると判断したときに,バイアス電圧の位相差がπであると判断し,前記MZ干渉計からの出力が対称性を維持していないと判断したときに,バイアス電圧の位相差がπでないと判断する工程と,
    を含む,
    請求項1に記載の方法。
  8. 前記MZ干渉計の2つのアームに印加するバイアス電圧の位相差をπとする工程は,
    前記2つのアームにスキューを有する信号を印加する工程と,
    前記スキューを掃引した場合の前記MZ干渉計からの出力を測定する工程と,
    前記測定したMZ干渉計からの出力のうち1次成分の強度と−1次成分との強度の差が,一定の範囲内であるか判断する工程を含む,
    請求項1に記載の方法。
  9. 前記MZ干渉計の2つのアームに印加するバイアス電圧の位相差をπとする工程は,
    前記2つのアームにスキューを有する信号を印加する工程と,
    前記スキューを掃引した場合の前記MZ干渉計からの出力を測定する工程と,
    前記測定したMZ干渉計からの出力のうち2次成分の強度と−2次成分との強度の差が,一定の範囲内であるか判断する工程を含む,
    請求項1に記載の方法。
  10. マッハツェンダー干渉計(MZ干渉計)を含む,光変調器の特性を評価する方法であって,
    前記MZ干渉計は,分波部と,2つのアームと,合波部と,電極とを含み,
    前記2つのアームは,前記分波部と接続され,
    前記合波部は,前記2つのアームと接続され,
    前記電極は,前記2つのアームにバイアス電圧を印加でき,
    前記電極は,前記2つのアームに変調信号を印加でき,

    バイアス電圧を調整する工程と,1次成分を消去する工程と,出力強度を測定する工程と,特性を評価する工程を含み,

    前記バイアス電圧を調整する工程は,前記MZ干渉計の2つのアームに印加するバイアス電圧の位相差を0とする工程であり;
    前記1次成分を消去する工程は,前記MZ干渉計からの出力光の1次成分の強度が0となるように光変調器を調整する工程であり;
    前記出力強度を測定する工程は,前記1次成分を消去する工程により1次成分が消去されたMZ干渉計からの出力光に含まれる2次成分の強度及び3次成分の強度を求める工程であり;
    前記特性を評価する工程は,前記出力強度を測定する工程で測定された2次成分の強度及び3次成分の強度を用いて,前記MZ干渉計の特性を評価する工程である,
    方法。
  11. 前記MZ干渉計を,第1のMZ干渉計とすると,
    前記光変調器は,
    さらに,第2のMZ干渉計を含み,
    前記第2のMZ干渉計は,前記第1のMZ干渉計とは別のMZ干渉計である,
    請求項10に記載の方法。
  12. 前記MZ干渉計の特性が,
    前記2つのアーム間の光振幅のアンバランスに関する特性を含む,
    請求項10に記載の方法。
  13. 前記MZ干渉計の特性が,
    チャープパラメータに関する特性と,
    変調指数に関する特性と,
    を含む,
    請求項10に記載の方法。
  14. 前記MZ干渉計の2つのアームに印加するバイアス電圧の位相差を0とする工程は,前記MZ干渉計からの出力光の奇数次成分が最小になり,0次以外の偶数次成分が最大になるようにバイアス電圧を調整する工程である,
    請求項10に記載の方法。
  15. 前記MZ干渉計の2つのアームに印加するバイアス電圧の位相差を0とする工程は,
    前記MZ干渉計からの出力光の1次成分が最小となるようにバイアス電圧を調整する工程,
    又は,前記MZ干渉計からの出力光の2次成分が最大となるようバイアス電圧を調整する工程である,
    請求項10に記載の方法。
  16. 前記MZ干渉計の2つのアームに印加するバイアス電圧の位相差をπとする工程は,
    前記2つのアームにスキューを有する信号を印加する工程と,
    前記スキューを掃引した場合の前記MZ干渉計からの出力を測定する工程と,
    前記測定したMZ干渉計からの出力が対称性を維持しているか判断する工程と,
    前記MZ干渉計からの出力が対称性を維持していると判断したときに,バイアス電圧の位相差が0であると判断し,前記MZ干渉計からの出力が対称性を維持していないと判断したときに,バイアス電圧の位相差が0でないと判断する工程と,
    を含む,
    請求項10に記載の方法。
  17. 前記MZ干渉計の2つのアームに印加するバイアス電圧の位相差をπとする工程は,
    前記2つのアームにスキューを有する信号を印加する工程と,
    前記スキューを掃引した場合の前記MZ干渉計からの出力を測定する工程と,
    前記測定したMZ干渉計からの出力のうち1次成分の強度と−1次成分との強度の差が,一定の範囲内であるか判断する工程を含む,
    請求項10に記載の方法。
  18. 前記MZ干渉計の2つのアームに印加するバイアス電圧の位相差をπとする工程は,
    前記2つのアームにスキューを有する信号を印加する工程と,
    前記スキューを掃引した場合の前記MZ干渉計からの出力を測定する工程と,
    前記測定したMZ干渉計からの出力のうち2次成分の強度と−2次成分の強度の差が一定の範囲内であるか判断する工程を含む,
    請求項10に記載の方法。

  19. マッハツェンダー干渉計(MZ干渉計)を含む,光変調器の特性を評価する方法であって,
    前記MZ干渉計は,分波部と,2つのアームと,合波部と,電極とを含み,
    前記2つのアームは,前記分波部と接続され,
    前記合波部は,前記2つのアームと接続され,
    前記電極は,前記2つのアームにバイアス電圧を印加でき,
    前記電極は,前記2つのアームに変調信号を印加でき,

    バイアス電圧を調整する工程と,出力強度を測定する工程と,特性を評価する工程を含み,

    前記バイアス電圧を調整する工程は,前記MZ干渉計の2つのアームに印加するバイアス電圧の位相差が0となる電圧と,位相差がπとなる電圧の中間の電圧になるように設定する工程であり;
    前記出力強度を測定する工程は,前記MZ干渉計からの出力光に含まれる高次成分の強度を求める工程であり;
    前記特性を評価する工程は,前記出力強度を測定する工程で測定された高次成分の比を用いて,前記MZ干渉計の特性を評価する工程である,
    方法。
  20. 光変調器に含まれるマッハツェンダー干渉計(MZ干渉計)のスキューを求める方法であって,

    前記MZ干渉計は,分波部と,2つのアームと,合波部と,電極とを含み,
    前記2つのアームは,前記分波部と接続され,
    前記合波部は,前記2つのアームと接続され,
    前記電極は,前記2つのアームにバイアス電圧を印加でき,
    前記電極は,前記2つのアームに変調信号を印加でき,

    前記2つのアームに印加されるバイアス電圧の位相差を1種類または複数種類となるようにして,バイアス電圧を印加するとともに,バイアス電圧の位相差ごとに,前記MZ干渉計からの出力を測定する測定工程と,

    前記測定工程で測定されたMZ干渉計からの出力を用いて,前記MZ干渉計のスキューを求める工程と,

    を含む,
    方法。
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