JPWO2009050798A1 - 画像処理装置 - Google Patents

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万里子 須賀
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Abstract

特定色指定用マークによって表示画像5から特定色a,bの各RGB色成分データを取得する特定色指定部2と、特定色a,bのRGB色成分データを用いてRGB色空間から特定色a,bの色相に相当する値Hを求める特定色情報変換部3と、特定色a,bの色相に相当する値Hに基づいて表示画像5の特定色aを特定色bに色変換する色変換部4とを備える。

Description

この発明は、入力画像の特殊画像を作成する画像処理装置に関するものである。
例えば、特許文献1は、入力画像に特殊効果処理を施して特殊画像を作成する画像処理装置を開示する。この装置で実行される特殊効果処理としては、入力画像から特定色を指定し、この特定色以外は白黒画像として表示したり、特定色(色A)を他の特定色(色B)に置き換えた画像とするもの等がある。特定色以外を白黒画像とする特殊効果では、例えば女性の顔のうち唇の色だけを残してそれ以外の色をグレーにして画像中の一部を強調した画像を得ることができる。
特開2004−7370号公報
従来の画像処理装置では、特殊効果処理に関する操作が複雑であったり、この操作を行うためのGUI(Graphical User Interface)が比較的大きな表示画面を有するコンピュータを対象とするものであった。例えば、従来の画像処理ソフトウエアは、コンピュータに実行させることで様々な種類の特殊効果処理を行うことができるが、特殊効果の選択や処理内容を設定する操作等が比較的難しく、熟練した作業者によらないと所望の画像を得ることができない。
また、特許文献1では、処理前の入力画像と処理後の特殊画像とを同一画面で別個に表示しかつ操作内容を示すウィンドウを表示可能な比較的大きな表示画面で、マウス等のポインティングデバイスを用いて入力画像から特定色を指定する。
このように、従来の画像処理装置では、比較的大きな表示画面に対応したユーザインタフェースを介して特殊効果処理等が実行される。このため、携帯電話やデジタルスチルカメラ(以下、DSCと適宜称す)等の小型表示画面を有する装置では、従来の画像処理装置でのユーザインタフェースは大き過ぎて画面上に表示できない。
また、携帯電話やDSCは、キーボタンやジョグダイヤル等の小型の入力デバイスを有しており、その占有面積を削減するために筐体の同一外表面上に入力デバイスと表示画面との双方を設けたものもある。このような入力デバイスは、マウスやキー操作を多用する複雑な操作には不向きである。
さらに、特許文献1を含む従来の画像処理装置は、特殊効果処理での色変数である色相を三角関数を用いて演算している。例えば、入力画像のR(赤)、G(緑)、B(青)(以下、RGBと適宜記載する)をXYZ色空間に変換し、べき乗の演算を行ってLab均等色空間に変換してから、三角関数(H=atanθ又はH=atan(a,b))等の複雑な演算により色相Hに変換する。
このように、従来の画像処理装置は、画像処理の演算負荷が大きい。このため、画像処理の演算速度を上げるには、多数の演算器を組み合わせた大規模なハードウエア構成が必要となり、小型で高速の装置を実現することが困難であるという課題があった。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、簡単な入力操作で特殊画像を高速に作成することができる画像処理装置を得ることを目的とする。
この発明に係る画像処理装置は、入力デバイスによる入力操作に連動して表示画面に表示された処理対象の画像上を移動する特定色指定用マークによって処理対象の画像から少なくとも1組以上選択された各画像領域の色成分データを、第1及び第2の特定色の各色成分データとして取得する特定色指定部と、特定色指定部により取得された第1及び第2の特定色の各色成分データを用いて、色相成分を有する色空間から第1及び第2の特定色の各色相に相当する数値を求める特定色情報変換部と、特定色情報変換部で求められた第1及び第2の特定色の各色相に相当する数値に基づいて、処理対象の画像における第1の特定色を第2の特定色に色変換する色変換部とを備えるものである。この構成を有することによって、ユーザの好みに応じた特殊画像を簡単な入力操作で高速に作成することができるという効果がある。
この発明の実施の形態1による画像処理装置の構成を示すブロック図である。 特定色の指定操作を説明するための図である。 この発明の実施の形態2による画像処理装置の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態3による画像処理装置で特定色の指定に使用するカラーバーを示す図である。 この発明の実施の形態4による画像処理装置で特定色の指定に使用するグラデーションカラーバーを示す図である。 実施の形態4による画像処理装置で特定色の指定に使用するグラデーションカラーバーの他の例を示す図である。 実施の形態4による画像処理装置で特定色の指定に使用するグラデーションカラーサークルを示す図である。 この発明の実施の形態5による画像処理装置の構成を示すブロック図である。 図8中の画像処理装置による特定色の指定処理を説明するための図である。 図8中の画像処理装置による特定色の指定処理の他の例を説明するための図である。
以下、この発明をより詳細に説明するために、この発明を実施するための最良の形態について、添付の図面に従って説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1による画像処理装置の構成を示すブロック図である。図1において、実施の形態1による画像処理装置1は、入力した第1の画像信号の画像で特定色a(第1の特定色)を特定色b(第2の特定色)に色変換する装置である。ここで、第1の画像信号はRGB信号からなり、画像処理装置1が備える表示デバイス(不図示)の表示画面上に表示する画像データである。また、第2の画像信号は、第1の画像信号の画像における特定色aを特定色bへ色変換を行った画像データである。
実施の形態1による画像処理装置1は、特定色指定部2、特定色情報変換部3及び色変換部4を備える。特定色指定部2は、第1の画像信号の画像から色変換に必要な特定色の指定を行うための構成要素であり、不図示の入力デバイスを用いた入力操作に連動して第1の画像信号の画像から特定色を指定するためのGUIを提供する。
特定色情報変換部3は、特定色指定部2で指定された特定色の色成分データを、色変換処理に適用可能な色変換情報に変換する。この色変換情報としては、例えば特定色のRGBデータに対応するRGB比率を用いてRGB空間から算出した色相に相当する数値がある。なお、色変換情報は、色変換部4で実行する色変換の方法によって異なる。例えば、色変換部4によってYCbCr色空間やL*a*b*色空間で色変換が行われる場合、YCbCr色空間やL*a*b*色空間で規定される色相に相当する数値が色変換情報となる。
色変換部4は、特定色情報変換部3で求められた特定色の色変換情報を用いて、第1の画像信号の画像を色変換し、第2の画像信号として出力する。色変換の方法としては、色変換をしたい特定色の色相を指定して色変換後の特定色の色相に色変換するものであればよい。また、RGB色空間、YCbCr色空間、L*a*b*色空間等の色空間で色変換するようにしてもよい。
上述した特定色指定部2、特定色情報変換部3及び色変換部4は、本発明の趣旨に従う画像処理プログラムをコンピュータに実行させてその動作を制御することにより、ソフトウエアとハードウエアとが協働した具体的な手段として実現することができる。
次に動作について説明する。
以降では、小型の表示デバイスを有した携帯情報端末のプロセッサに上記画像処理プログラムを実行させて実施の形態1による画像処理装置1を具現化した場合を例に挙げる。なお、上記携帯情報端末としては携帯電話やDSCが考えられるが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、PDA(Personal Digital Assistants)として分類される携帯情報端末であってもよい。
先ず、画像処理装置1の特定色指定部2は、画像処理対象の第1の画像信号を上記表示デバイスの表示画面に表示する。図2は、特定色の指定操作を説明するための図であり、表示画像5は上記表示画面上に表示させた第1の画像信号の画像である。ここで、ユーザは、上記携帯情報端末に備えられた不図示の入力デバイスを用いて上記表示画面上の表示画像5から特定色を指定する。
図2に示す例では、ユーザが、不図示の入力デバイスを用いて表示画像5における家の屋根の一部を、色変換を行う特定色aの部分領域としてマーキングし、表示画像5における空の一部を、特定色aの色変換後の色である特定色bの部分領域としてマーキングした場合を示している。なお、マーキングは、上記入力デバイスの入力操作に連動して表示画像5中に表示してもよい。図2では、矩形のマークで特定色の部分領域を表している。
特定色指定部2は、上述のようにして表示画像5上の部分領域がマーキングされると、ユーザに指定された特定色のRGBデータとして上記部分領域内のRGBデータを取得する。なお、マーキング箇所は複数画素からなる微小エリアであるため、特定色指定部2は、このエリア内の画素のRGB平均値を算出してマーキング箇所の特定色のRGBデータとする。例えば、マーキング箇所が、縦横n×m画素(n,mは正の整数)のエリアである場合、特定色指定部2は、n×m画素のRGB平均値を特定色のRGB値として求める。
特定色情報変換部3は、特定色指定部2から特定色a,bのRGBデータを取得すると、特定色a,bのRGBデータから特定色aの色相に相当する数値及び特定色bの色相に相当する数値を算出し、色変換部4による色変換に必要な色変換情報として色変換部4に出力する。ここでは、RGB色空間でRGB比率から色相に相当する数値Hを算出する。
例えば、RGBが各々0〜255の値をとる場合、特定色のRGB比率HPは下記式(1)で表され、RGB比率HPの下記場合分けによりRGB色空間内の色領域を特定して色相に相当する数値Hを求める。
HP=(max(R,G,B)−min(R,G,B))×255/(max(R,G,B)−min(R,G,B)) ・・・(1)
0<HP≦255(赤〜黄)のとき、H=HP
255<HP≦255×2(黄〜緑)のとき、H=255×2−HP
255×2<HP≦255×3(緑〜シアン)のとき、H=255×2+HP
255×3<HP≦255×4(シアン〜青)のとき、H=255×4−HP
255×4<HP≦255×5(青〜マゼンタ)のとき、H=255×4+HP
255×5<HP≦255×6(マゼンタ〜赤)のとき、H=255×6−HP
このように、実施の形態1による画像処理装置1では、RGB色空間におけるRGB比率に基づいて、色相に相当する数値Hを求める。このため、特定色情報変換部3の演算は、従来と異なり乗算や複雑な三角関数の演算を含まず、RGB比率HPを求める除算器一つとHPの条件分岐だけでよい。従って、色相に相当する数値を求める演算の負荷を低減することができる。
上述の説明では、RGB色空間でRGB比率から色相に相当する数値Hを求める場合を示したが、これに限定されるものではない。例えば、特定色情報変換部3が、特定色a,bのRGBデータを、色変換情報としてYCbCrデータに変換してYCbCr色空間でYCbCr比率から色相に相当する数値を求めてもよい。また、特定色a,bのRGBデータを、色変換情報としてL*a*b*データに変換してL*a*b*色空間で色相に相当する数値を求めてもよい。
色変換部4では、特定色情報変換部3によって求められた色変換情報に基づいて第1の画像信号の画像に色変換を行い、第2の画像信号として出力する。図2の例では、第1の画像信号の表示画像5において特定色aが特定色bに色変換された画像が作成され、第2の画像信号として表示デバイスに出力される。
以上のように、この実施の形態1によれば、表示画像5上を移動する特定色指定用マークによって表示画像5から少なくとも1組以上選択された各画像領域のRGB色成分データを、特定色a,bの各RGB色成分データとして取得する特定色指定部2と、特定色指定部2により取得された特定色a,bの各RGB色成分データを用いて、色相成分を有するRGB色空間から特定色a,bの各色相に相当する数値Hを求める特定色情報変換部3と、特定色情報変換部3で求められた特定色a,bの各色相に相当する数値Hに基づいて、表示画像5における特定色aを特定色bに色変換する色変換部4とを備える。これにより、表示画像5中で特定色a,bを指定することから、マウスやキー操作を多用する複雑な操作が不要であり、簡単な入力操作で特定色を指定することができる。また、特定色a,bの各色成分データを用いて、色相成分を有するRGB色空間から特定色a,bの各色相に相当する数値Hを求めることから、色変換情報として特定色の色相に相当する数値を除算と条件分岐による簡単な演算で求めることができ、従来と比較して格段に演算負荷を低減できる。これにより、特定色aを特定色bに色変換する特殊画像を高速に作成することができる。
なお、上記実施の形態1では、特定色a,bを一組だけ指定して色変換する場合を説明したが、色変換すべき特定色と変換後の特定色との組は、複数組であってもよい。この場合、特定色情報変換部3は、ある組での色変換すべき特定色のデータから導き出した色相に相当する数値で表される色相領域と、他の組での色変換すべき特定色のデータから導き出した色相に相当する数値で表される色相領域とが重ならないように各組の色相に相当する数値を求めて、各組の色変換すべき特定色に対応する色相領域を設定する。
実施の形態2.
図3は、この発明の実施の形態2による画像処理装置の構成を示すブロック図である。図3において、実施の形態2による画像処理装置1Aは、入力した第1の画像信号の画像で指定した特定色aの領域以外を白黒に排他色変換する装置である。ここで、第1の画像信号はRGB信号からなり、画像処理装置1が備える不図示の表示画面上に表示する画像データである。また、第2の画像信号は、第1の画像信号の画像における特定色aの領域以外を白黒へ排他色変換を行った画像データである。
実施の形態2による画像処理装置1Aは、特定色指定部2、特定色情報変換部3及び排他色変換部6を備える。特定色指定部2は、第1の画像信号の画像から色変換に必要な特定色の指定を行うための構成要素であり、不図示の入力デバイスを用いた入力操作に連動して第1の画像信号の画像から特定色を指定するためのGUIを提供する。
特定色情報変換部3は、特定色指定部2で指定された特定色のデータ及び予め設定された白黒レベルを、排他色変換処理に適用可能な色変換情報に変換する。この色変換情報としては、例えば特定色のRGBデータに対応するRGB比率を用いてRGB空間から算出した色相に相当する数値がある。なお、色変換情報は、排他色変換部6で実行する排他色変換の方法によって異なる。例えば、排他色変換部6でYCbCr色空間やL*a*b*色空間で排他色変換が行われる場合、YCbCr色空間やL*a*b*色空間で規定される色相に相当する数値が色変換情報となる。
排他色変換部6は、特定色情報変換部3で求められた特定色の色変換情報を用いて、第1の画像信号の画像を排他色変換し、第2の画像信号として出力する。なお、排他色変換は、RGB色空間、YCbCr色空間、L*a*b*色空間等の色空間で行うようにしてもよい。
上述した特定色指定部2、特定色情報変換部3及び排他色変換部6は、本発明の趣旨に従う画像処理プログラムをコンピュータに実行させてその動作を制御することにより、ソフトウエアとハードウエアとが協働した具体的な手段として実現することができる。
次に動作について説明する。
以降では、小型の表示デバイスを有した携帯情報端末のプロセッサに上記画像処理プログラムを実行させて画像処理装置1Aを具現化した場合を例に挙げる。なお、上述した携帯情報端末としては携帯電話やDSCが考えられるが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、PDA(Personal Digital Assistants)として分類される携帯情報端末であってもよい。
先ず、画像処理装置1Aの特定色指定部2は、画像処理対象の第1の画像信号の画像を上記表示デバイスの表示画面に表示する。ここで、ユーザは、上記携帯情報端末に備えられた不図示の入力デバイスを用いて上記表示画面上の表示画像から特定色を指定する。
上記実施の形態1で示した図2を用いて説明する。図2において、ユーザが、不図示の入力デバイスを用いて、例えば表示画像5における家の屋根の一部を、排他色変換をしない(排他色変換で白黒にしない)特定色aの部分領域としてマーキングする。なお、マーキングは、上記実施の形態1と同様に、入力デバイスの入力操作に連動して表示画像5中に矩形のマークで表示するようにしてもよい。
特定色指定部2は、上述のようにして表示画像5上の部分領域がマーキングされると、ユーザに指定された特定色のRGBデータとして上記部分領域内のRGBデータを取得する。なお、上記実施の形態1と同様に、マーキング箇所は複数画素からなる微小エリアであるため、特定色指定部2は、このエリア内の画素のRGB平均値を算出してマーキング箇所の特定色のRGBデータとする。
特定色情報変換部3は、特定色指定部2から排他色変換をしない特定色aのRGBデータを取得すると、上記実施の形態1と同様にして、特定色aのRGBデータから特定色aの色相に相当する数値を算出する。この後、特定色情報変換部3は、排他色変換をしない特定色aの色相に相当する数値と予め設定された白黒レベルデータとを、色変換情報として排他色変換部6に出力する。ここでは、RGB色空間でRGB比率から色相に相当する数値Hを算出する。
排他色変換部6では、特定色情報変換部3によって求められた色変換情報に基づいて第1の画像信号の画像に排他色変換を行い、第2の画像信号として出力する。図2の例では、第1の画像信号の表示画像5において特定色aの領域以外が白黒に排他色変換された画像が作成され、第2の画像信号として表示デバイスに出力される。
以上のように、この実施の形態2によれば、入力デバイスによる入力操作に連動して表示画像5上を移動する特定色指定用マークによって表示画像5から少なくとも1つ以上選択された画像領域のRGB色成分データを、特定色aのRGB色成分データとして取得する特定色指定部2と、特定色指定部2により取得された特定色aのRGB色成分データを用いて、色相成分を有するRGB色空間から特定色aの色相に相当する数値Hを求める特定色情報変換部3と、特定色情報変換部3で求められた特定色aの色相に相当する数値に基づいて、表示画像5における特定色a以外の色を白黒に色変換する排他色変換部6とを備える。これにより、表示画像5中で特定色aを指定することから、マウスやキー操作を多用する複雑な操作が不要であり、簡単な入力操作で特定色を指定することができる。また、特定色aのRGB色成分データを用いて、色相成分を有するRGB色空間から特定色aの色相に相当する数値Hを求めることから、上記実施の形態1と同様に、色変換情報として特定色の色相に相当する数値を除算と条件分岐による簡単な演算で求めることができ、従来と比較して格段に演算負荷を低減できる。これにより、特定色aの領域以外を白黒に排他色変換する特殊画像を高速に作成することができる。
なお、上記実施の形態2では、特定色を一つだけ指定して排他色変換する場合を説明したが、排他色変換で白黒にしない特定色を複数色指定してもよい。この場合、特定色情報変換部3は、ある特定色のデータから導き出した色相に相当する数値で表される色相領域と、他の特定色のデータから導き出した色相に相当する数値で表される色相領域とが重ならないように色相に相当する数値を求めて、各特定色に対応する色相領域を設定する。
実施の形態3.
上記実施の形態1及び上記実施の形態2では、表示デバイスに表示した第1の画像信号の画像から特定色を指定する構成を示した。この実施の形態3による画像処理装置は、上記実施の形態1又は上記実施の形態2と基本的な構成は同一であるが、特定色指定部による特定色の指定処理において、第1の画像信号の画像に重ね合わせて表示したカラーバーから特定色を指定する点で異なる。
図4は、この発明の実施の形態3による画像処理装置で特定色の指定に使用するカラーバーを示す図である。カラーバー7は、矩形枠内にHSV系の色相環に応じた順序で色相が配置されている。なお、図4では、出願書類の作成上の規定からカラーバー7を白黒で記載しているが、カラーバー7の左側から右側へ赤色、黄赤色、黄色、黄緑色、緑色、青緑色、青色、青紫色、紫色、赤紫色が順に配置されているものとする。
実施の形態3による特定色指定部2は、画像処理対象の第1の画像信号の画像にカラーバー7を重ね合わせて表示デバイスの表示画面に表示させる。ユーザは、不図示の入力デバイスを用いて上記表示画面上のカラーバー7から特定色を指定する。
図4に示す例では、ユーザが、不図示の入力デバイスを用いてカラーバー7の左端部(赤色領域)を色変換を行う特定色aの領域としてマーキングし、カラーバー7の中央部(青色領域)を特定色aの色変換後の色である特定色bの領域としてマーキングしている。なお、マーキングは、上記入力デバイスの入力操作に連動してカラーバー7中に表示してもよい。図4は、矩形のマークで特定色領域を表している。
特定色指定部2は、上述のようにしてカラーバー7の部分領域がマーキングされると、ユーザに指定された特定色のRGBデータとして上記部分領域内のRGBデータを取得する。なお、マーキング箇所は複数画素からなる微小エリアであるため、特定色指定部2は、このエリア内の画素のRGB平均値を算出してマーキング箇所の特定色のRGBデータとする。例えば、マーキング箇所が縦横n×m画素(n,mは正の整数)のエリアである場合、特定色指定部2は、n×m画素のRGB平均値を特定色のRGB値として求める。
特定色情報変換部3は、特定色指定部2から特定色a,bのRGBデータを取得すると、特定色a,bのRGBデータから特定色aの色相に相当する数値及び特定色bの色相に相当する数値を算出し、色変換部4による色変換に必要な色変換情報として色変換部4に出力する。ここでは、RGB色空間でRGB比率から色相に相当する数値Hを算出する。
色変換部4では、特定色情報変換部3によって求められた色変換情報に基づいて第1の画像信号の画像に色変換を行い、第2の画像信号として出力する。これにより、第1の画像信号の画像において特定色aが特定色bに色変換された画像が作成され、第2の画像信号として表示デバイスに出力される。
以上のように、この実施の形態3によれば、色相環に応じた順序で色相を配置したカラーバー7を処理対象の画像に重ね合わせて表示し、このカラーバー7から特定色を選択するので、特定色の色相が視認しやすく、また簡単なマーキングによって特定色を選択することができる。
なお、上記実施の形態3は、上記実施の形態1と同様に特定色aを特定色bに色変換する場合を示したが、上記実施の形態3によるカラーバー7を上記実施の形態2の構成に適用し、カラーバー7から指定した特定色aの領域以外を白黒に排他色変換するようにしてもよい。
実施の形態4.
上記実施の形態3では、色相環に応じた順序で色相を配置したカラーバーから特定色を指定する構成を示した。この実施の形態4による画像処理装置は、上記実施の形態1〜3と基本的な構成は同一であるが、特定色指定部による特定色の指定処理において、第1の画像信号の画像に重ね合わせて表示したグラデーションカラーバー又はグラデーションカラーサークルから特定色を指定する点で異なる。
図5は、この発明の実施の形態4による画像処理装置で特定色の指定に使用するグラデーションカラーバーを示す図である。グラデーションカラーバー8は、矩形枠内の横方向にHSV系の色相環に応じた順序で色相を配置し、前記矩形枠内の縦方向に輝度を徐々に変化させている。なお、図5では、出願書類の作成上の規定からグラデーションカラーバー8を白黒で記載しているが、グラデーションカラーバー8の左側から右側へ赤色、黄赤色、黄色、黄緑色、緑色、青緑色、青色、青紫色、紫色、赤紫色が順に配置され、縦方向の下側から上側へ輝度が徐々に高くなっているものとする。
また、図6は、実施の形態4による画像処理装置で特定色の指定に使用するグラデーションカラーバーの他の例を示す図である。グラデーションカラーバー9は、矩形枠内の横方向にHSV系の色相環に応じた順序で色相を配置し、前記矩形枠内の縦方向に彩度を徐々に変化させている。なお、図6では、出願書類の作成上の規定からグラデーションカラーバー9を白黒で記載しているが、グラデーションカラーバー9の左側から右側へ赤色、黄赤色、黄色、黄緑色、緑色、青緑色、青色、青紫色、紫色、赤紫色が順に配置され、縦方向の下側から上側へ彩度が徐々に高くなっているものとする。
さらに、図7は、実施の形態4による画像処理装置で特定色の指定に使用するグラデーションカラーサークルを示す図である。グラデーションカラーサークル10は、円形枠内で環状にHSV系の色相環に応じた順序で色相を配置し、前記円形枠の中心から外周方向へ向けて彩度を徐々に変化させている。なお、図7では、出願書類の作成上の規定からグラデーションカラーサークル10を白黒で記載しているが、グラデーションカラーサークル10内で環状に赤色、黄赤色、黄色、黄緑色、緑色、青緑色、青色、青紫色、紫色、赤紫色が順に配置され、その中心から外周方向へ向けて彩度が徐々に高くなっているものとする。
実施の形態4による特定色指定部2は、画像処理対象の第1の画像信号の画像にグラデーションカラーバー8(若しくは、グラデーションカラーバー9、グラデーションカラーサークル10)を重ね合わせて表示デバイスの表示画面に表示させる。ユーザは、不図示の入力デバイスを用いて上記表示画面上のグラデーションカラーバー8(若しくは、グラデーションカラーバー9、グラデーションカラーサークル10)から特定色を指定する。
図5に示す例では、ユーザが、不図示の入力デバイスを用いてグラデーションカラーバー8の左端部で縦方向の中間部(赤色領域で輝度が中間値)を色変換を行う特定色aの領域としてマーキングし、グラデーションカラーバー8の中央部で縦方向の中間部(青色領域で輝度が中間値)を特定色aの色変換後の色である特定色bの領域としてマーキングした場合を示している。なお、マーキングは、上記入力デバイスの入力操作に連動してグラデーションカラーバー8中に表示してもよい。図5は、矩形のマークで特定色領域を表している。
また、図6に示す例では、ユーザが、不図示の入力デバイスを用いてグラデーションカラーバー9の左端部で縦方向の上部(赤色領域で彩度が中間値より高い値)を色変換を行う特定色aの領域としてマーキングし、グラデーションカラーバー8の中央部で縦方向の上部(青色領域で彩度が中間値より高い値)を特定色aの色変換後の色である特定色bの領域としてマーキングした場合を示している。なお、マーキングは、上記入力デバイスの入力操作に連動してグラデーションカラーバー8中に表示してもよい。図6は、矩形のマークで特定色領域を表している。
図7に示す例では、ユーザが、不図示の入力デバイスを用いてグラデーションカラーサークル10の赤色が配置された外周部(彩度が最大値)を色変換を行う特定色aの領域としてマーキングし、グラデーションカラーサークル10の青色が配置された中心と外周との中間付近(彩度が中間値)を特定色aの色変換後の色である特定色bの領域としてマーキングした場合を示している。なお、マーキングは、上記入力デバイスの入力操作に連動してグラデーションカラーサークル10中に表示してもよい。図7は、矩形のマークで特定色領域を表している。
特定色指定部2は、グラデーションカラーバー8(若しくは、グラデーションカラーバー9、グラデーションカラーサークル10)の部分領域がマーキングされると、ユーザに指定された特定色のRGBデータとして上記部分領域内のRGBデータを取得する。なお、マーキング箇所は複数画素からなる微小エリアであるため、特定色指定部2は、このエリア内の画素のRGB平均値を算出してマーキング箇所の特定色のRGBデータとする。例えば、マーキング箇所が、縦横n×m画素(n,mは正の整数)のエリアである場合、特定色指定部2は、n×m画素のRGB平均値を特定色のRGB値として求める。
特定色情報変換部3は、特定色指定部2から特定色a,bのRGBデータを取得すると、特定色a,bのRGBデータから特定色aの色相に相当する数値及び特定色bの色相に相当する数値を算出し、色変換部4による色変換に必要な色変換情報として色変換部4に出力する。ここでは、RGB色空間でRGB比率から色相に相当する数値Hを算出する。
色変換部4では、特定色情報変換部3によって求められた色変換情報に基づいて第1の画像信号の画像に色変換を行い、第2の画像信号として出力する。これにより、第1の画像信号の画像において特定色aが特定色bに色変換された画像が作成され、第2の画像信号として表示デバイスに出力される。
以上のように、この実施の形態4によれば、矩形枠内の横方向に色相環に応じた順序で色相を配置し、矩形枠内の縦方向に輝度を徐々に変化させたグラデーションカラーバー8、矩形枠内の横方向に色相環に応じた順序で色相を配置し、矩形枠内の縦方向に彩度を徐々に変化させたグラデーションカラーバー9、及び円形枠内で環状に色相環に応じた順序で色相を配置し、円形枠の中心から外周方向へ向けて彩度を徐々に変化させたグラデーションカラーサークル10のうちの少なくとも1つを画像処理対象の画像に重ね合わせて表示し、グラデーションカラーバー8(若しくは、グラデーションカラーバー9、グラデーションカラーサークル10)から特定色を選択するので、特定色の色相や輝度、彩度が視認しやすく、また簡単なマーキングによって特定色を選択することができる。
なお、上記実施の形態4は、上記実施の形態1と同様に特定色aを特定色bに色変換する場合を示したが、上記実施の形態4によるグラデーションカラーバー8(若しくは、グラデーションカラーバー9、グラデーションカラーサークル10)を上記実施の形態2の構成に適用し、グラデーションカラーバー8(若しくは、グラデーションカラーバー9、グラデーションカラーサークル10)から指定した特定色aの領域以外を白黒に排他色変換するようにしてもよい。
実施の形態5.
図8は、この発明の実施の形態5による画像処理装置の構成を示すブロック図である。図8において、実施の形態5による画像処理装置1Bは、入力した第1の画像信号の画像で特定色aを特定色bに色変換する装置である。ここで、第1の画像信号は、上記実施の形態1と同様にRGB信号からなり、画像処理装置1Bが備える表示デバイス(不図示)の表示画面上に表示する画像データである。また、第2の画像信号は、第1の画像信号の画像における特定色aを特定色bへ色変換を行った画像データである。
実施の形態5による画像処理装置1Bは、特定色指定部2a、特定色情報変換部3及び色変換部4を備える。特定色指定部2aは、色変換に必要な特定色の指定を行うための構成要素であり、入力デバイス11のキー操作部12を用いた入力操作に連動して特定色を指定するためのGUIを提供する。
特定色情報変換部3は、特定色指定部2aで指定された特定色のデータを色変換処理に適用可能な色変換情報に変換する。この色変換情報の算出方法は、上記実施の形態1と同様である。色変換部4は、特定色情報変換部3で求められた特定色の色変換情報を用いて、第1の画像信号の画像を色変換し第2の画像信号として出力する。この色変換の方法も上記実施の形態1と同様である。入力デバイス11は、画像処理装置1Bに入力操作を行うためのデバイスであり、キー操作部12を備える。キー操作部12には、例えばジョグダイヤルがある。
上述した特定色指定部2a、特定色情報変換部3及び色変換部4は、本発明の趣旨に従う画像処理プログラムをコンピュータに実行させてその動作を制御することにより、ソフトウエアとハードウエアとが協働した具体的な手段として実現することができる。
次に動作について説明する。
(1)カラーバー又はグラデーションカラーバーを用いる場合
図9は、図8中の画像処理装置による特定色の指定処理を説明するための図である。図9では、携帯情報端末13のプロセッサに上記画像処理プログラムを実行させて実施の形態5による画像処理装置1Bを具現化している。この携帯情報端末13は、表示デバイス14及びキー操作部12としてジョグダイヤル12aを有している。携帯情報端末13としては携帯電話やDSCが考えられるが、これに限定されるものではない。例えば、PDAであってもよい。
特定色指定部2aは、画像処理対象の第1の画像信号の画像に図6で示したグラデーションカラーバー9を重ね合わせて表示デバイス14の表示画面に表示させる。ユーザは、ジョグダイヤル12aを用いて上記表示画面上のグラデーションカラーバー9から特定色を指定する。
図9中に矩形で表した特定色指定用マークは、表示デバイス14を介して特定色指定部2aによって特定色指定用に提供されるGUIの要素の1つであり、ジョグダイヤル12aの動きに連動してグラデーションカラーバー9上を移動する。例えば、図9中に矢印で示すようにジョグダイヤル12aを時計回りに動かすことにより、特定色指定用マークがグラデーションカラーバー9上を左から右へ移動する。
なお、ジョグダイヤル12aの円板部を十字キーとして上下左右に押下することで、その方向に特定色指定用マークがグラデーションカラーバー9上を移動するようにしてもよい。また、ジョグダイヤル12aの円板部を斜め方向に押下することにより、特定色指定用マークがグラデーションカラーバー9上を斜め方向に移動するようにしてもよい。
特定色指定部2aは、上述のようにして特定色指定用マークによってグラデーションカラーバー9の部分領域がマーキングされると、ユーザに指定された特定色のRGBデータとして上記部分領域内のRGBデータを取得する。図9の例では、ユーザが、ジョグダイヤル12aを用いてグラデーションカラーバー9の左端部で縦方向の上部(赤色領域で彩度が中間値より高い値)を色変換を行う特定色aの領域としてマーキングし、グラデーションカラーバー8の中央部で縦方向の上部(青色領域で彩度が中間値より高い値)を特定色aの色変換後の色である特定色bの領域としてマーキングした場合を示している。
特定色情報変換部3は、特定色指定部2aから特定色a,bのRGBデータを取得すると、特定色a,bのRGBデータから特定色aの色相に相当する数値及び特定色bの色相に相当する数値を算出し、色変換部4の色変換に必要な色変換情報として色変換部4に出力する。ここでは、RGB色空間でRGB比率から色相に相当する数値Hを算出する。
色変換部4では、特定色情報変換部3によって求められた色変換情報に基づいて第1の画像信号の画像に色変換を行い、第2の画像信号として出力する。これにより、第1の画像信号の画像において特定色aが特定色bに色変換された画像が作成され、第2の画像信号として表示デバイス14に出力される。
なお、上記説明では、特定色の指定対象としてグラデーションカラーバー9を用いる場合を示したが、図4に示したカラーバー7や、図5に示したグラデーションカラーバー8を用いても構わない。
(2)グラデーションカラーサークルを用いる場合
図10は、図8中の画像処理装置による特定色の指定処理の他の例を説明するための図である。図10においても図9の場合と同様に、携帯情報端末13のプロセッサに上記画像処理プログラムを実行させて実施の形態5による画像処理装置1Bを具現化している。この携帯情報端末13は、表示デバイス14及びキー操作部12としてジョグダイヤル12aを有している。
特定色指定部2aは、画像処理対象の第1の画像信号の画像に図7で示したグラデーションカラーサークル10を重ね合わせて表示デバイス14の表示画面に表示させる。ユーザは、ジョグダイヤル12aを用いて上記表示画面上のグラデーションカラーサークル10から特定色を指定する。
図10中に矩形で表した特定色指定用マークは、表示デバイス14を介して特定色指定部2aから特定色指定用に提供されるGUIの要素の1つであり、ジョグダイヤル12aの動きに連動してグラデーションカラーサークル10上を移動する。例えば、図10中に矢印で示すようにジョグダイヤル12aを時計回りに動かすことにより、特定色指定用マークがグラデーションカラーサークル10上を時計回りに移動する。
なお、ジョグダイヤル12aの円板部を十字キーとして上下左右に押下することで、その方向に特定色指定用マークがグラデーションカラーサークル10上を移動するようにしてもよい。また、ジョグダイヤル12aの円板部を斜め方向に押下することにより、特定色指定用マークがグラデーションカラーサークル10上を斜め方向に移動するようにしてもよい。
図10の例では、ユーザが、ジョグダイヤル12aを用いてグラデーションカラーサークル10の赤色が配置された外周部(彩度が最大値)を色変換を行う特定色aの領域としてマーキングし、グラデーションカラーサークル10の青色が配置された中心と外周との中間付近(彩度が中間値)を特定色aの色変換後の色である特定色bの領域としてマーキングした場合を示している。
特定色指定部2aは、上述のようにして特定色指定用マークによってグラデーションカラーサークル10の部分領域がマーキングされると、ユーザに指定された特定色のRGBデータとして上記部分領域内のRGBデータを取得する。以降の特定色情報変換部3及び色変換部4による処理は、上記(1)で示したものと同様である。
以上のように、この実施の形態5によれば、特定色指定用マークのグラデーションカラーバー9(若しくは、カラーバー7、グラデーションカラーバー8、グラデーションカラーサークル10)上での移動が動作(入力操作)に連動するジョグダイヤル12aなどのキー操作部12を備えたので、特定色の色相や輝度、彩度が視認しやすく、また簡単な入力操作によるマーキングで特定色を選択することができる。
なお、上記実施の形態5は、上記実施の形態1と同様に特定色aを特定色bに色変換する場合を示したが、グラデーションカラーバー8(若しくは、カラーバー7、グラデーションカラーバー9、グラデーションカラーサークル10)から指定した特定色aの領域以外を白黒に排他色変換するように構成してもよい。
以上のように、この発明に係る画像処理装置は、簡単な入力操作で特殊画像を高速に作成することができることから、携帯電話やDSCなどの表示デバイスを有する携帯装置に適している。
この発明は、入力画像の特殊画像を作成する画像処理装置に関するものである。
例えば、特許文献1は、入力画像に特殊効果処理を施して特殊画像を作成する画像処理装置を開示する。この装置で実行される特殊効果処理としては、入力画像から特定色を指定し、この特定色以外は白黒画像として表示したり、特定色(色A)を他の特定色(色B)に置き換えた画像とするもの等がある。特定色以外を白黒画像とする特殊効果では、例えば女性の顔のうち唇の色だけを残してそれ以外の色をグレーにして画像中の一部を強調した画像を得ることができる。
特開2004−7370号公報
従来の画像処理装置では、特殊効果処理に関する操作が複雑であったり、この操作を行うためのGUI(Graphical User Interface)が比較的大きな表示画面を有するコンピュータを対象とするものであった。例えば、従来の画像処理ソフトウエアは、コンピュータに実行させることで様々な種類の特殊効果処理を行うことができるが、特殊効果の選択や処理内容を設定する操作等が比較的難しく、熟練した作業者によらないと所望の画像を得ることができない。
また、特許文献1では、処理前の入力画像と処理後の特殊画像とを同一画面で別個に表示しかつ操作内容を示すウィンドウを表示可能な比較的大きな表示画面で、マウス等のポインティングデバイスを用いて入力画像から特定色を指定する。
このように、従来の画像処理装置では、比較的大きな表示画面に対応したユーザインタフェースを介して特殊効果処理等が実行される。このため、携帯電話やデジタルスチルカメラ(以下、DSCと適宜称す)等の小型表示画面を有する装置では、従来の画像処理装置でのユーザインタフェースは大き過ぎて画面上に表示できない。
また、携帯電話やDSCは、キーボタンやジョグダイヤル等の小型の入力デバイスを有しており、その占有面積を削減するために筐体の同一外表面上に入力デバイスと表示画面との双方を設けたものもある。このような入力デバイスは、マウスやキー操作を多用する複雑な操作には不向きである。
さらに、特許文献1を含む従来の画像処理装置は、特殊効果処理での色変数である色相を三角関数を用いて演算している。例えば、入力画像のR(赤)、G(緑)、B(青)(以下、RGBと適宜記載する)をXYZ色空間に変換し、べき乗の演算を行ってLab均等色空間に変換してから、三角関数(H=atanθ又はH=atan(a,b))等の複雑な演算により色相Hに変換する。
このように、従来の画像処理装置は、画像処理の演算負荷が大きい。このため、画像処理の演算速度を上げるには、多数の演算器を組み合わせた大規模なハードウエア構成が必要となり、小型で高速の装置を実現することが困難であるという課題があった。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、簡単な入力操作で特殊画像を高速に作成することができる画像処理装置を得ることを目的とする。
この発明に係る画像処理装置は、入力デバイスによる入力操作に連動して表示画面に表示された処理対象の画像上を移動する特定色指定用マークによって処理対象の画像から少なくとも1組以上選択された各画像領域の色成分データを、第1及び第2の特定色の各色成分データとして取得する特定色指定部と、特定色指定部により取得された第1及び第2の特定色の各色成分データを用いて、色相成分を有する色空間内の色領域を色成分データの比率で特定することにより第1及び第2の特定色の各色相に相当する数値を求める特定色情報変換部と、特定色情報変換部で求められた第1及び第2の特定色の各色相に相当する数値に基づいて、処理対象の画像における第1の特定色を第2の特定色に色変換する色変換部とを備えるものである。
この発明によれば、ユーザの好みに応じた特殊画像を簡単な入力操作で高速に作成することができるという効果がある。
この発明の実施の形態1による画像処理装置の構成を示すブロック図である。 特定色の指定操作を説明するための図である。 この発明の実施の形態2による画像処理装置の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態3による画像処理装置で特定色の指定に使用するカラーバーを示す図である。 この発明の実施の形態4による画像処理装置で特定色の指定に使用するグラデーションカラーバーを示す図である。 実施の形態4による画像処理装置で特定色の指定に使用するグラデーションカラーバーの他の例を示す図である。 実施の形態4による画像処理装置で特定色の指定に使用するグラデーションカラーサークルを示す図である。 この発明の実施の形態5による画像処理装置の構成を示すブロック図である。 図8中の画像処理装置による特定色の指定処理を説明するための図である。 図8中の画像処理装置による特定色の指定処理の他の例を説明するための図である。
以下、この発明をより詳細に説明するために、この発明を実施するための形態について、添付の図面に従って説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1による画像処理装置の構成を示すブロック図である。図1において、実施の形態1による画像処理装置1は、入力した第1の画像信号の画像で特定色a(第1の特定色)を特定色b(第2の特定色)に色変換する装置である。ここで、第1の画像信号はRGB信号からなり、画像処理装置1が備える表示デバイス(不図示)の表示画面上に表示する画像データである。また、第2の画像信号は、第1の画像信号の画像における特定色aを特定色bへ色変換を行った画像データである。
実施の形態1による画像処理装置1は、特定色指定部2、特定色情報変換部3及び色変換部4を備える。特定色指定部2は、第1の画像信号の画像から色変換に必要な特定色の指定を行うための構成要素であり、不図示の入力デバイスを用いた入力操作に連動して第1の画像信号の画像から特定色を指定するためのGUIを提供する。
特定色情報変換部3は、特定色指定部2で指定された特定色の色成分データを、色変換処理に適用可能な色変換情報に変換する。この色変換情報としては、例えば特定色のRGBデータに対応するRGB比率を用いてRGB空間から算出した色相に相当する数値がある。なお、色変換情報は、色変換部4で実行する色変換の方法によって異なる。例えば、色変換部4によってYCbCr色空間やL*a*b*色空間で色変換が行われる場合、YCbCr色空間やL*a*b*色空間で規定される色相に相当する数値が色変換情報となる。
色変換部4は、特定色情報変換部3で求められた特定色の色変換情報を用いて、第1の画像信号の画像を色変換し、第2の画像信号として出力する。色変換の方法としては、色変換をしたい特定色の色相を指定して色変換後の特定色の色相に色変換するものであればよい。また、RGB色空間、YCbCr色空間、L*a*b*色空間等の色空間で色変換するようにしてもよい。
上述した特定色指定部2、特定色情報変換部3及び色変換部4は、本発明の趣旨に従う画像処理プログラムをコンピュータに実行させてその動作を制御することにより、ソフトウエアとハードウエアとが協働した具体的な手段として実現することができる。
次に動作について説明する。
以降では、小型の表示デバイスを有した携帯情報端末のプロセッサに上記画像処理プログラムを実行させて実施の形態1による画像処理装置1を具現化した場合を例に挙げる。なお、上記携帯情報端末としては携帯電話やDSCが考えられるが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、PDA(Personal Digital Assistants)として分類される携帯情報端末であってもよい。
先ず、画像処理装置1の特定色指定部2は、画像処理対象の第1の画像信号を上記表示デバイスの表示画面に表示する。図2は、特定色の指定操作を説明するための図であり、表示画像5は上記表示画面上に表示させた第1の画像信号の画像である。ここで、ユーザは、上記携帯情報端末に備えられた不図示の入力デバイスを用いて上記表示画面上の表示画像5から特定色を指定する。
図2に示す例では、ユーザが、不図示の入力デバイスを用いて表示画像5における家の屋根の一部を、色変換を行う特定色aの部分領域としてマーキングし、表示画像5における空の一部を、特定色aの色変換後の色である特定色bの部分領域としてマーキングした場合を示している。なお、マーキングは、上記入力デバイスの入力操作に連動して表示画像5中に表示してもよい。図2では、矩形のマークで特定色の部分領域を表している。
特定色指定部2は、上述のようにして表示画像5上の部分領域がマーキングされると、ユーザに指定された特定色のRGBデータとして上記部分領域内のRGBデータを取得する。なお、マーキング箇所は複数画素からなる微小エリアであるため、特定色指定部2は、このエリア内の画素のRGB平均値を算出してマーキング箇所の特定色のRGBデータとする。例えば、マーキング箇所が、縦横n×m画素(n,mは正の整数)のエリアである場合、特定色指定部2は、n×m画素のRGB平均値を特定色のRGB値として求める。
特定色情報変換部3は、特定色指定部2から特定色a,bのRGBデータを取得すると、特定色a,bのRGBデータから特定色aの色相に相当する数値及び特定色bの色相に相当する数値を算出し、色変換部4による色変換に必要な色変換情報として色変換部4に出力する。ここでは、RGB色空間でRGB比率から色相に相当する数値Hを算出する。
例えば、RGBが各々0〜255の値をとる場合、特定色のRGB比率HPは下記式(1)で表され、RGB比率HPの下記場合分けによりRGB色空間内の色領域を特定して色相に相当する数値Hを求める。
HP=(max(R,G,B)−min(R,G,B))×255/(max(R,G,B)−min(R,G,B)) ・・・(1)
0<HP≦255(赤〜黄)のとき、H=HP
255<HP≦255×2(黄〜緑)のとき、H=255×2−HP
255×2<HP≦255×3(緑〜シアン)のとき、H=255×2+HP
255×3<HP≦255×4(シアン〜青)のとき、H=255×4−HP
255×4<HP≦255×5(青〜マゼンタ)のとき、H=255×4+HP
255×5<HP≦255×6(マゼンタ〜赤)のとき、H=255×6−HP
このように、実施の形態1による画像処理装置1では、RGB色空間におけるRGB比率に基づいて、色相に相当する数値Hを求める。このため、特定色情報変換部3の演算は、従来と異なり乗算や複雑な三角関数の演算を含まず、RGB比率HPを求める除算器一つとHPの条件分岐だけでよい。従って、色相に相当する数値を求める演算の負荷を低減することができる。
上述の説明では、RGB色空間でRGB比率から色相に相当する数値Hを求める場合を示したが、これに限定されるものではない。例えば、特定色情報変換部3が、特定色a,bのRGBデータを、色変換情報としてYCbCrデータに変換してYCbCr色空間でYCbCr比率から色相に相当する数値を求めてもよい。また、特定色a,bのRGBデータを、色変換情報としてL*a*b*データに変換してL*a*b*色空間で色相に相当する数値を求めてもよい。
色変換部4では、特定色情報変換部3によって求められた色変換情報に基づいて第1の画像信号の画像に色変換を行い、第2の画像信号として出力する。図2の例では、第1の画像信号の表示画像5において特定色aが特定色bに色変換された画像が作成され、第2の画像信号として表示デバイスに出力される。
以上のように、この実施の形態1によれば、表示画像5上を移動する特定色指定用マークによって表示画像5から少なくとも1組以上選択された各画像領域のRGB色成分データを、特定色a,bの各RGB色成分データとして取得する特定色指定部2と、特定色指定部2により取得された特定色a,bの各RGB色成分データを用いて、色相成分を有するRGB色空間から特定色a,bの各色相に相当する数値Hを求める特定色情報変換部3と、特定色情報変換部3で求められた特定色a,bの各色相に相当する数値Hに基づいて、表示画像5における特定色aを特定色bに色変換する色変換部4とを備える。これにより、表示画像5中で特定色a,bを指定することから、マウスやキー操作を多用する複雑な操作が不要であり、簡単な入力操作で特定色を指定することができる。また、特定色a,bの各色成分データを用いて、色相成分を有するRGB色空間から特定色a,bの各色相に相当する数値Hを求めることから、色変換情報として特定色の色相に相当する数値を除算と条件分岐による簡単な演算で求めることができ、従来と比較して格段に演算負荷を低減できる。これにより、特定色aを特定色bに色変換する特殊画像を高速に作成することができる。
なお、上記実施の形態1では、特定色a,bを一組だけ指定して色変換する場合を説明したが、色変換すべき特定色と変換後の特定色との組は、複数組であってもよい。この場合、特定色情報変換部3は、ある組での色変換すべき特定色のデータから導き出した色相に相当する数値で表される色相領域と、他の組での色変換すべき特定色のデータから導き出した色相に相当する数値で表される色相領域とが重ならないように各組の色相に相当する数値を求めて、各組の色変換すべき特定色に対応する色相領域を設定する。
実施の形態2.
図3は、この発明の実施の形態2による画像処理装置の構成を示すブロック図である。図3において、実施の形態2による画像処理装置1Aは、入力した第1の画像信号の画像で指定した特定色aの領域以外を白黒に排他色変換する装置である。ここで、第1の画像信号はRGB信号からなり、画像処理装置1が備える不図示の表示画面上に表示する画像データである。また、第2の画像信号は、第1の画像信号の画像における特定色aの領域以外を白黒へ排他色変換を行った画像データである。
実施の形態2による画像処理装置1Aは、特定色指定部2、特定色情報変換部3及び排他色変換部6を備える。特定色指定部2は、第1の画像信号の画像から色変換に必要な特定色の指定を行うための構成要素であり、不図示の入力デバイスを用いた入力操作に連動して第1の画像信号の画像から特定色を指定するためのGUIを提供する。
特定色情報変換部3は、特定色指定部2で指定された特定色のデータ及び予め設定された白黒レベルを、排他色変換処理に適用可能な色変換情報に変換する。この色変換情報としては、例えば特定色のRGBデータに対応するRGB比率を用いてRGB空間から算出した色相に相当する数値がある。なお、色変換情報は、排他色変換部6で実行する排他色変換の方法によって異なる。例えば、排他色変換部6でYCbCr色空間やL*a*b*色空間で排他色変換が行われる場合、YCbCr色空間やL*a*b*色空間で規定される色相に相当する数値が色変換情報となる。
排他色変換部6は、特定色情報変換部3で求められた特定色の色変換情報を用いて、第1の画像信号の画像を排他色変換し、第2の画像信号として出力する。なお、排他色変換は、RGB色空間、YCbCr色空間、L*a*b*色空間等の色空間で行うようにしてもよい。
上述した特定色指定部2、特定色情報変換部3及び排他色変換部6は、本発明の趣旨に従う画像処理プログラムをコンピュータに実行させてその動作を制御することにより、ソフトウエアとハードウエアとが協働した具体的な手段として実現することができる。
次に動作について説明する。
以降では、小型の表示デバイスを有した携帯情報端末のプロセッサに上記画像処理プログラムを実行させて画像処理装置1Aを具現化した場合を例に挙げる。なお、上述した携帯情報端末としては携帯電話やDSCが考えられるが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、PDA(Personal Digital Assistants)として分類される携帯情報端末であってもよい。
先ず、画像処理装置1Aの特定色指定部2は、画像処理対象の第1の画像信号の画像を上記表示デバイスの表示画面に表示する。ここで、ユーザは、上記携帯情報端末に備えられた不図示の入力デバイスを用いて上記表示画面上の表示画像から特定色を指定する。
上記実施の形態1で示した図2を用いて説明する。図2において、ユーザが、不図示の入力デバイスを用いて、例えば表示画像5における家の屋根の一部を、排他色変換をしない(排他色変換で白黒にしない)特定色aの部分領域としてマーキングする。なお、マーキングは、上記実施の形態1と同様に、入力デバイスの入力操作に連動して表示画像5中に矩形のマークで表示するようにしてもよい。
特定色指定部2は、上述のようにして表示画像5上の部分領域がマーキングされると、ユーザに指定された特定色のRGBデータとして上記部分領域内のRGBデータを取得する。なお、上記実施の形態1と同様に、マーキング箇所は複数画素からなる微小エリアであるため、特定色指定部2は、このエリア内の画素のRGB平均値を算出してマーキング箇所の特定色のRGBデータとする。
特定色情報変換部3は、特定色指定部2から排他色変換をしない特定色aのRGBデータを取得すると、上記実施の形態1と同様にして、特定色aのRGBデータから特定色aの色相に相当する数値を算出する。この後、特定色情報変換部3は、排他色変換をしない特定色aの色相に相当する数値と予め設定された白黒レベルデータとを、色変換情報として排他色変換部6に出力する。ここでは、RGB色空間でRGB比率から色相に相当する数値Hを算出する。
排他色変換部6では、特定色情報変換部3によって求められた色変換情報に基づいて第1の画像信号の画像に排他色変換を行い、第2の画像信号として出力する。図2の例では、第1の画像信号の表示画像5において特定色aの領域以外が白黒に排他色変換された画像が作成され、第2の画像信号として表示デバイスに出力される。
以上のように、この実施の形態2によれば、入力デバイスによる入力操作に連動して表示画像5上を移動する特定色指定用マークによって表示画像5から少なくとも1つ以上選択された画像領域のRGB色成分データを、特定色aのRGB色成分データとして取得する特定色指定部2と、特定色指定部2により取得された特定色aのRGB色成分データを用いて、色相成分を有するRGB色空間から特定色aの色相に相当する数値Hを求める特定色情報変換部3と、特定色情報変換部3で求められた特定色aの色相に相当する数値に基づいて、表示画像5における特定色a以外の色を白黒に色変換する排他色変換部6とを備える。これにより、表示画像5中で特定色aを指定することから、マウスやキー操作を多用する複雑な操作が不要であり、簡単な入力操作で特定色を指定することができる。また、特定色aのRGB色成分データを用いて、色相成分を有するRGB色空間から特定色aの色相に相当する数値Hを求めることから、上記実施の形態1と同様に、色変換情報として特定色の色相に相当する数値を除算と条件分岐による簡単な演算で求めることができ、従来と比較して格段に演算負荷を低減できる。これにより、特定色aの領域以外を白黒に排他色変換する特殊画像を高速に作成することができる。
なお、上記実施の形態2では、特定色を一つだけ指定して排他色変換する場合を説明したが、排他色変換で白黒にしない特定色を複数色指定してもよい。この場合、特定色情報変換部3は、ある特定色のデータから導き出した色相に相当する数値で表される色相領域と、他の特定色のデータから導き出した色相に相当する数値で表される色相領域とが重ならないように色相に相当する数値を求めて、各特定色に対応する色相領域を設定する。
実施の形態3.
上記実施の形態1及び上記実施の形態2では、表示デバイスに表示した第1の画像信号の画像から特定色を指定する構成を示した。この実施の形態3による画像処理装置は、上記実施の形態1又は上記実施の形態2と基本的な構成は同一であるが、特定色指定部による特定色の指定処理において、第1の画像信号の画像に重ね合わせて表示したカラーバーから特定色を指定する点で異なる。
図4は、この発明の実施の形態3による画像処理装置で特定色の指定に使用するカラーバーを示す図である。カラーバー7は、矩形枠内にHSV系の色相環に応じた順序で色相が配置されている。なお、図4では、出願書類の作成上の規定からカラーバー7を白黒で記載しているが、カラーバー7の左側から右側へ赤色、黄赤色、黄色、黄緑色、緑色、青緑色、青色、青紫色、紫色、赤紫色が順に配置されているものとする。
実施の形態3による特定色指定部2は、画像処理対象の第1の画像信号の画像にカラーバー7を重ね合わせて表示デバイスの表示画面に表示させる。ユーザは、不図示の入力デバイスを用いて上記表示画面上のカラーバー7から特定色を指定する。
図4に示す例では、ユーザが、不図示の入力デバイスを用いてカラーバー7の左端部(赤色領域)を色変換を行う特定色aの領域としてマーキングし、カラーバー7の中央部(青色領域)を特定色aの色変換後の色である特定色bの領域としてマーキングしている。なお、マーキングは、上記入力デバイスの入力操作に連動してカラーバー7中に表示してもよい。図4は、矩形のマークで特定色領域を表している。
特定色指定部2は、上述のようにしてカラーバー7の部分領域がマーキングされると、ユーザに指定された特定色のRGBデータとして上記部分領域内のRGBデータを取得する。なお、マーキング箇所は複数画素からなる微小エリアであるため、特定色指定部2は、このエリア内の画素のRGB平均値を算出してマーキング箇所の特定色のRGBデータとする。例えば、マーキング箇所が縦横n×m画素(n,mは正の整数)のエリアである場合、特定色指定部2は、n×m画素のRGB平均値を特定色のRGB値として求める。
特定色情報変換部3は、特定色指定部2から特定色a,bのRGBデータを取得すると、特定色a,bのRGBデータから特定色aの色相に相当する数値及び特定色bの色相に相当する数値を算出し、色変換部4による色変換に必要な色変換情報として色変換部4に出力する。ここでは、RGB色空間でRGB比率から色相に相当する数値Hを算出する。
色変換部4では、特定色情報変換部3によって求められた色変換情報に基づいて第1の画像信号の画像に色変換を行い、第2の画像信号として出力する。これにより、第1の画像信号の画像において特定色aが特定色bに色変換された画像が作成され、第2の画像信号として表示デバイスに出力される。
以上のように、この実施の形態3によれば、色相環に応じた順序で色相を配置したカラーバー7を処理対象の画像に重ね合わせて表示し、このカラーバー7から特定色を選択するので、特定色の色相が視認しやすく、また簡単なマーキングによって特定色を選択することができる。
なお、上記実施の形態3は、上記実施の形態1と同様に特定色aを特定色bに色変換する場合を示したが、上記実施の形態3によるカラーバー7を上記実施の形態2の構成に適用し、カラーバー7から指定した特定色aの領域以外を白黒に排他色変換するようにしてもよい。
実施の形態4.
上記実施の形態3では、色相環に応じた順序で色相を配置したカラーバーから特定色を指定する構成を示した。この実施の形態4による画像処理装置は、上記実施の形態1〜3と基本的な構成は同一であるが、特定色指定部による特定色の指定処理において、第1の画像信号の画像に重ね合わせて表示したグラデーションカラーバー又はグラデーションカラーサークルから特定色を指定する点で異なる。
図5は、この発明の実施の形態4による画像処理装置で特定色の指定に使用するグラデーションカラーバーを示す図である。グラデーションカラーバー8は、矩形枠内の横方向にHSV系の色相環に応じた順序で色相を配置し、前記矩形枠内の縦方向に輝度を徐々に変化させている。なお、図5では、出願書類の作成上の規定からグラデーションカラーバー8を白黒で記載しているが、グラデーションカラーバー8の左側から右側へ赤色、黄赤色、黄色、黄緑色、緑色、青緑色、青色、青紫色、紫色、赤紫色が順に配置され、縦方向の下側から上側へ輝度が徐々に高くなっているものとする。
また、図6は、実施の形態4による画像処理装置で特定色の指定に使用するグラデーションカラーバーの他の例を示す図である。グラデーションカラーバー9は、矩形枠内の横方向にHSV系の色相環に応じた順序で色相を配置し、前記矩形枠内の縦方向に彩度を徐々に変化させている。なお、図6では、出願書類の作成上の規定からグラデーションカラーバー9を白黒で記載しているが、グラデーションカラーバー9の左側から右側へ赤色、黄赤色、黄色、黄緑色、緑色、青緑色、青色、青紫色、紫色、赤紫色が順に配置され、縦方向の下側から上側へ彩度が徐々に高くなっているものとする。
さらに、図7は、実施の形態4による画像処理装置で特定色の指定に使用するグラデーションカラーサークルを示す図である。グラデーションカラーサークル10は、円形枠内で環状にHSV系の色相環に応じた順序で色相を配置し、前記円形枠の中心から外周方向へ向けて彩度を徐々に変化させている。なお、図7では、出願書類の作成上の規定からグラデーションカラーサークル10を白黒で記載しているが、グラデーションカラーサークル10内で環状に赤色、黄赤色、黄色、黄緑色、緑色、青緑色、青色、青紫色、紫色、赤紫色が順に配置され、その中心から外周方向へ向けて彩度が徐々に高くなっているものとする。
実施の形態4による特定色指定部2は、画像処理対象の第1の画像信号の画像にグラデーションカラーバー8(若しくは、グラデーションカラーバー9、グラデーションカラーサークル10)を重ね合わせて表示デバイスの表示画面に表示させる。ユーザは、不図示の入力デバイスを用いて上記表示画面上のグラデーションカラーバー8(若しくは、グラデーションカラーバー9、グラデーションカラーサークル10)から特定色を指定する。
図5に示す例では、ユーザが、不図示の入力デバイスを用いてグラデーションカラーバー8の左端部で縦方向の中間部(赤色領域で輝度が中間値)を色変換を行う特定色aの領域としてマーキングし、グラデーションカラーバー8の中央部で縦方向の中間部(青色領域で輝度が中間値)を特定色aの色変換後の色である特定色bの領域としてマーキングした場合を示している。なお、マーキングは、上記入力デバイスの入力操作に連動してグラデーションカラーバー8中に表示してもよい。図5は、矩形のマークで特定色領域を表している。
また、図6に示す例では、ユーザが、不図示の入力デバイスを用いてグラデーションカラーバー9の左端部で縦方向の上部(赤色領域で彩度が中間値より高い値)を色変換を行う特定色aの領域としてマーキングし、グラデーションカラーバー8の中央部で縦方向の上部(青色領域で彩度が中間値より高い値)を特定色aの色変換後の色である特定色bの領域としてマーキングした場合を示している。なお、マーキングは、上記入力デバイスの入力操作に連動してグラデーションカラーバー8中に表示してもよい。図6は、矩形のマークで特定色領域を表している。
図7に示す例では、ユーザが、不図示の入力デバイスを用いてグラデーションカラーサークル10の赤色が配置された外周部(彩度が最大値)を色変換を行う特定色aの領域としてマーキングし、グラデーションカラーサークル10の青色が配置された中心と外周との中間付近(彩度が中間値)を特定色aの色変換後の色である特定色bの領域としてマーキングした場合を示している。なお、マーキングは、上記入力デバイスの入力操作に連動してグラデーションカラーサークル10中に表示してもよい。図7は、矩形のマークで特定色領域を表している。
特定色指定部2は、グラデーションカラーバー8(若しくは、グラデーションカラーバー9、グラデーションカラーサークル10)の部分領域がマーキングされると、ユーザに指定された特定色のRGBデータとして上記部分領域内のRGBデータを取得する。なお、マーキング箇所は複数画素からなる微小エリアであるため、特定色指定部2は、このエリア内の画素のRGB平均値を算出してマーキング箇所の特定色のRGBデータとする。例えば、マーキング箇所が、縦横n×m画素(n,mは正の整数)のエリアである場合、特定色指定部2は、n×m画素のRGB平均値を特定色のRGB値として求める。
特定色情報変換部3は、特定色指定部2から特定色a,bのRGBデータを取得すると、特定色a,bのRGBデータから特定色aの色相に相当する数値及び特定色bの色相に相当する数値を算出し、色変換部4による色変換に必要な色変換情報として色変換部4に出力する。ここでは、RGB色空間でRGB比率から色相に相当する数値Hを算出する。
色変換部4では、特定色情報変換部3によって求められた色変換情報に基づいて第1の画像信号の画像に色変換を行い、第2の画像信号として出力する。これにより、第1の画像信号の画像において特定色aが特定色bに色変換された画像が作成され、第2の画像信号として表示デバイスに出力される。
以上のように、この実施の形態4によれば、矩形枠内の横方向に色相環に応じた順序で色相を配置し、矩形枠内の縦方向に輝度を徐々に変化させたグラデーションカラーバー8、矩形枠内の横方向に色相環に応じた順序で色相を配置し、矩形枠内の縦方向に彩度を徐々に変化させたグラデーションカラーバー9、及び円形枠内で環状に色相環に応じた順序で色相を配置し、円形枠の中心から外周方向へ向けて彩度を徐々に変化させたグラデーションカラーサークル10のうちの少なくとも1つを画像処理対象の画像に重ね合わせて表示し、グラデーションカラーバー8(若しくは、グラデーションカラーバー9、グラデーションカラーサークル10)から特定色を選択するので、特定色の色相や輝度、彩度が視認しやすく、また簡単なマーキングによって特定色を選択することができる。
なお、上記実施の形態4は、上記実施の形態1と同様に特定色aを特定色bに色変換する場合を示したが、上記実施の形態4によるグラデーションカラーバー8(若しくは、グラデーションカラーバー9、グラデーションカラーサークル10)を上記実施の形態2の構成に適用し、グラデーションカラーバー8(若しくは、グラデーションカラーバー9、グラデーションカラーサークル10)から指定した特定色aの領域以外を白黒に排他色変換するようにしてもよい。
実施の形態5.
図8は、この発明の実施の形態5による画像処理装置の構成を示すブロック図である。図8において、実施の形態5による画像処理装置1Bは、入力した第1の画像信号の画像で特定色aを特定色bに色変換する装置である。ここで、第1の画像信号は、上記実施の形態1と同様にRGB信号からなり、画像処理装置1Bが備える表示デバイス(不図示)の表示画面上に表示する画像データである。また、第2の画像信号は、第1の画像信号の画像における特定色aを特定色bへ色変換を行った画像データである。
実施の形態5による画像処理装置1Bは、特定色指定部2a、特定色情報変換部3及び色変換部4を備える。特定色指定部2aは、色変換に必要な特定色の指定を行うための構成要素であり、入力デバイス11のキー操作部12を用いた入力操作に連動して特定色を指定するためのGUIを提供する。
特定色情報変換部3は、特定色指定部2aで指定された特定色のデータを色変換処理に適用可能な色変換情報に変換する。この色変換情報の算出方法は、上記実施の形態1と同様である。色変換部4は、特定色情報変換部3で求められた特定色の色変換情報を用いて、第1の画像信号の画像を色変換し第2の画像信号として出力する。この色変換の方法も上記実施の形態1と同様である。入力デバイス11は、画像処理装置1Bに入力操作を行うためのデバイスであり、キー操作部12を備える。キー操作部12には、例えばジョグダイヤルがある。
上述した特定色指定部2a、特定色情報変換部3及び色変換部4は、本発明の趣旨に従う画像処理プログラムをコンピュータに実行させてその動作を制御することにより、ソフトウエアとハードウエアとが協働した具体的な手段として実現することができる。
次に動作について説明する。
(1)カラーバー又はグラデーションカラーバーを用いる場合
図9は、図8中の画像処理装置による特定色の指定処理を説明するための図である。図9では、携帯情報端末13のプロセッサに上記画像処理プログラムを実行させて実施の形態5による画像処理装置1Bを具現化している。この携帯情報端末13は、表示デバイス14及びキー操作部12としてジョグダイヤル12aを有している。携帯情報端末13としては携帯電話やDSCが考えられるが、これに限定されるものではない。例えば、PDAであってもよい。
特定色指定部2aは、画像処理対象の第1の画像信号の画像に図6で示したグラデーションカラーバー9を重ね合わせて表示デバイス14の表示画面に表示させる。ユーザは、ジョグダイヤル12aを用いて上記表示画面上のグラデーションカラーバー9から特定色を指定する。
図9中に矩形で表した特定色指定用マークは、表示デバイス14を介して特定色指定部2aによって特定色指定用に提供されるGUIの要素の1つであり、ジョグダイヤル12aの動きに連動してグラデーションカラーバー9上を移動する。例えば、図9中に矢印で示すようにジョグダイヤル12aを時計回りに動かすことにより、特定色指定用マークがグラデーションカラーバー9上を左から右へ移動する。
なお、ジョグダイヤル12aの円板部を十字キーとして上下左右に押下することで、その方向に特定色指定用マークがグラデーションカラーバー9上を移動するようにしてもよい。また、ジョグダイヤル12aの円板部を斜め方向に押下することにより、特定色指定用マークがグラデーションカラーバー9上を斜め方向に移動するようにしてもよい。
特定色指定部2aは、上述のようにして特定色指定用マークによってグラデーションカラーバー9の部分領域がマーキングされると、ユーザに指定された特定色のRGBデータとして上記部分領域内のRGBデータを取得する。図9の例では、ユーザが、ジョグダイヤル12aを用いてグラデーションカラーバー9の左端部で縦方向の上部(赤色領域で彩度が中間値より高い値)を色変換を行う特定色aの領域としてマーキングし、グラデーションカラーバー8の中央部で縦方向の上部(青色領域で彩度が中間値より高い値)を特定色aの色変換後の色である特定色bの領域としてマーキングした場合を示している。
特定色情報変換部3は、特定色指定部2aから特定色a,bのRGBデータを取得すると、特定色a,bのRGBデータから特定色aの色相に相当する数値及び特定色bの色相に相当する数値を算出し、色変換部4の色変換に必要な色変換情報として色変換部4に出力する。ここでは、RGB色空間でRGB比率から色相に相当する数値Hを算出する。
色変換部4では、特定色情報変換部3によって求められた色変換情報に基づいて第1の画像信号の画像に色変換を行い、第2の画像信号として出力する。これにより、第1の画像信号の画像において特定色aが特定色bに色変換された画像が作成され、第2の画像信号として表示デバイス14に出力される。
なお、上記説明では、特定色の指定対象としてグラデーションカラーバー9を用いる場合を示したが、図4に示したカラーバー7や、図5に示したグラデーションカラーバー8を用いても構わない。
(2)グラデーションカラーサークルを用いる場合
図10は、図8中の画像処理装置による特定色の指定処理の他の例を説明するための図である。図10においても図9の場合と同様に、携帯情報端末13のプロセッサに上記画像処理プログラムを実行させて実施の形態5による画像処理装置1Bを具現化している。この携帯情報端末13は、表示デバイス14及びキー操作部12としてジョグダイヤル12aを有している。
特定色指定部2aは、画像処理対象の第1の画像信号の画像に図7で示したグラデーションカラーサークル10を重ね合わせて表示デバイス14の表示画面に表示させる。ユーザは、ジョグダイヤル12aを用いて上記表示画面上のグラデーションカラーサークル10から特定色を指定する。
図10中に矩形で表した特定色指定用マークは、表示デバイス14を介して特定色指定部2aから特定色指定用に提供されるGUIの要素の1つであり、ジョグダイヤル12aの動きに連動してグラデーションカラーサークル10上を移動する。例えば、図10中に矢印で示すようにジョグダイヤル12aを時計回りに動かすことにより、特定色指定用マークがグラデーションカラーサークル10上を時計回りに移動する。
なお、ジョグダイヤル12aの円板部を十字キーとして上下左右に押下することで、その方向に特定色指定用マークがグラデーションカラーサークル10上を移動するようにしてもよい。また、ジョグダイヤル12aの円板部を斜め方向に押下することにより、特定色指定用マークがグラデーションカラーサークル10上を斜め方向に移動するようにしてもよい。
図10の例では、ユーザが、ジョグダイヤル12aを用いてグラデーションカラーサークル10の赤色が配置された外周部(彩度が最大値)を色変換を行う特定色aの領域としてマーキングし、グラデーションカラーサークル10の青色が配置された中心と外周との中間付近(彩度が中間値)を特定色aの色変換後の色である特定色bの領域としてマーキングした場合を示している。
特定色指定部2aは、上述のようにして特定色指定用マークによってグラデーションカラーサークル10の部分領域がマーキングされると、ユーザに指定された特定色のRGBデータとして上記部分領域内のRGBデータを取得する。以降の特定色情報変換部3及び色変換部4による処理は、上記(1)で示したものと同様である。
以上のように、この実施の形態5によれば、特定色指定用マークのグラデーションカラーバー9(若しくは、カラーバー7、グラデーションカラーバー8、グラデーションカラーサークル10)上での移動が動作(入力操作)に連動するジョグダイヤル12aなどのキー操作部12を備えたので、特定色の色相や輝度、彩度が視認しやすく、また簡単な入力操作によるマーキングで特定色を選択することができる。
なお、上記実施の形態5は、上記実施の形態1と同様に特定色aを特定色bに色変換する場合を示したが、グラデーションカラーバー8(若しくは、カラーバー7、グラデーションカラーバー9、グラデーションカラーサークル10)から指定した特定色aの領域以外を白黒に排他色変換するように構成してもよい。
以上のように、この発明に係る画像処理装置は、簡単な入力操作で特殊画像を高速に作成することができることから、携帯電話やDSCなどの表示デバイスを有する携帯装置に適している。

Claims (12)

  1. 入力デバイスによる入力操作に連動して表示画面に表示された処理対象の画像上を移動する特定色指定用マークによって前記処理対象の画像から少なくとも1組以上選択された各画像領域の色成分データを、第1及び第2の特定色の各色成分データとして取得する特定色指定部と、
    前記特定色指定部により取得された前記第1及び前記第2の特定色の各色成分データを用いて、色相成分を有する色空間から前記第1及び前記第2の特定色の各色相に相当する値を求める特定色情報変換部と、
    前記特定色情報変換部で求められた前記第1及び前記第2の特定色の各色相に相当する値に基づいて、前記処理対象の画像における前記第1の特定色を前記第2の特定色に色変換する色変換部とを備えた画像処理装置。
  2. 特定色指定部は、表示画面に処理対象の画像に重ね合わせて表示させた、矩形枠内の横方向に色相環に応じた順序で色相を配置したカラーバーから特定色指定用マークによって選択された画像領域の色成分データを、第1及び第2の特定色の色成分データとして取得することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 特定色指定部は、表示画面に処理対象の画像に重ね合わせて表示させた、矩形枠内の横方向に色相環に応じた順序で色相を配置し、前記矩形枠内の縦方向に輝度を徐々に変化させたグラデーションカラーバーから特定色指定用マークによって選択された画像領域の色成分データを、第1及び第2の特定色の色成分データとして取得することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  4. 特定色指定部は、表示画面に処理対象の画像に重ね合わせて表示させた、矩形枠内の横方向に色相環に応じた順序で色相を配置し、前記矩形枠内の縦方向に彩度を徐々に変化させたグラデーションカラーバーから特定色指定用マークによって選択された画像領域の色成分データを、第1及び第2の特定色の色成分データとして取得することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  5. 特定色指定部は、入力デバイスの入力操作に連動して表示画面に処理対象の画像に重ね合わせて表示させた、円形枠内で環状に色相環に応じた順序で色相を配置し、前記円形枠の中心から外周方向へ向けて彩度を徐々に変化させたグラデーションカラーサークルから特定色指定用マークによって選択された画像領域の色成分データを、第1及び第2の特定色の色成分データとして取得することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  6. 特定色指定用マークの移動が入力操作に連動する入力デバイスを備えたことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  7. 入力デバイスによる入力操作に連動して表示画面に表示された処理対象の画像上を移動する特定色指定用マークによって前記処理対象の画像から少なくとも1つ以上選択された画像領域の色成分データを、特定色の色成分データとして取得する特定色指定部と、
    前記特定色指定部により取得された前記特定色の色成分データを用いて、色相成分を有する色空間から前記特定色の色相に相当する値を求める特定色情報変換部と、
    前記特定色情報変換部で求められた前記特定色の色相に相当する値に基づいて、前記処理対象の画像における前記特定色以外の色を白黒に色変換する排他色変換部とを備えた画像処理装置。
  8. 特定色指定部は、表示画面に処理対象の画像に重ね合わせて表示させた、矩形枠内の横方向に色相環に応じた順序で色相を配置したカラーバーから特定色指定用マークによって選択された画像領域の色成分データを、特定色の色成分データとして取得することを特徴とする請求項7記載の画像処理装置。
  9. 特定色指定部は、表示画面に処理対象の画像に重ね合わせて表示させた、矩形枠内の横方向に色相環に応じた順序で色相を配置し、前記矩形枠内の縦方向に輝度を徐々に変化させたグラデーションカラーバーから特定色指定用マークによって選択された画像領域の色成分データを、特定色の色成分データとして取得することを特徴とする請求項7記載の画像処理装置。
  10. 特定色指定部は、表示画面に処理対象の画像に重ね合わせて表示させた、矩形枠内の横方向に色相環に応じた順序で色相を配置し、前記矩形枠内の縦方向に彩度を徐々に変化させたグラデーションカラーバーから特定色指定用マークによって選択された画像領域の色成分データを、特定色の色成分データとして取得することを特徴とする請求項7記載の画像処理装置。
  11. 特定色指定部は、入力デバイスの入力操作に連動して表示画面に処理対象の画像に重ね合わせて表示させた、円形枠内で環状に色相環に応じた順序で色相を配置し、前記円形枠の中心から外周方向へ向けて彩度を徐々に変化させたグラデーションカラーサークルから特定色指定用マークによって選択された画像領域の色成分データを、特定色の色成分データとして取得することを特徴とする請求項7記載の画像処理装置。
  12. 特定色指定用マークの移動が入力操作に連動する入力デバイスを備えたことを特徴とする請求項7記載の画像処理装置。
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