JPWO2009022683A1 - 標的物質の検出方法 - Google Patents

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Abstract

パルサー法における検出感度の向上と多遺伝子同時検出を可能とする標的物質の検出方法及び検出用キットを提供する。ダイマープローブを形成する一対のダイマー形成用プローブ又はダイマープローブを1組以上、1種以上の架橋プローブ及び1種以上のアシストプローブを用いてシグナルプローブポリマーを形成させて標的物質を検出する方法であって、ダイマー形成用プローブは5’側領域、中央領域及び3’側領域を含み、架橋プローブは5’側領域及び3’側領域の2領域を含み、ダイマー形成用プローブの5’側領域は架橋プローブのいずれかの5’側領域と相補的であり、ダイマー形成用プローブの3’側領域は架橋プローブのいずれかの3’側領域と相補的であり、アシストプローブは一対のダイマー形成用プローブの一方の5’側領域に相補的な領域、他方の3’側領域に相補的な領域及び標的物質に結合可能なターゲット領域を含むようにした。

Description

本発明は、プローブポリマーを形成するダイマープローブ及び架橋プローブと、新規のアシストプローブとを含む標的物質の検出用キット、該検出用キットを用いた標的物質の検出方法、及びシグナルプローブポリマーの形成方法に関する。
酵素を使用しないシグナル増幅方法として、特許文献1は、下記式(1)の構造を有するダイマープローブと、下記式(2)及び下記式(3)の構造を有する2種の架橋プローブもしくは下記式(4)及び下記式(5)の構造を有する2種の架橋プローブとを用い、該ダイマープローブと架橋プローブの自己集合反応により集合体(ポリマー)を形成させるシグナル増幅方法(以下、パルサー法(PALSAR法)と称する)を開示している。
Figure 2009022683
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前記式(1)〜(5)において、領域Aと領域A’、領域Bと領域B’、領域Cと領域C’、領域Dと領域D’、及び領域Fと領域F’はそれぞれ相補的塩基配列を有し、前記ダイマープローブ及び前記架橋プローブの結合により下記式(6)で示される構造を有する自己集合体が形成される。本願明細書中でシグナルプローブポリマーとは、ダイマープローブ及び架橋プローブにより形成される前記自己集合体を含む核酸プローブのポリマーを言う。
Figure 2009022683
特許文献1は、上記パルサー法を利用した遺伝子の検出方法として、予め切断したダイマー形成用プローブを用い、ライゲーション反応により遺伝子を検出する方法を開示しているが、上記方法は複数サイクルのライゲーション反応を必要とした。
特許文献2及び3は、上記パルサー法を利用してターゲット遺伝子とプローブポリマーの複合体を形成させ、該プローブポリマーを検出することによりターゲット遺伝子を高感度に検出する方法を開示している。ターゲット遺伝子上にシグナルプローブポリマーを形成させる方法として、特許文献2は、ダイマー形成用プローブの末端の一領域をターゲット遺伝子と相補的塩基配列となるようにデザインする方法を開示している。また、特許文献3は、ターゲット遺伝子と相補的な塩基配列及びポリマー形成に使用するプローブと相補的な塩基配列の両方を別途有するプローブ(アシストプローブ)を用いる方法を開示している。なお、本発明において、アシストプローブとは、検出する標的物質と結合可能な領域、及びポリマー形成に使用するプローブと相補的な配列の両方を有するプローブを言い、標的物質とシグナルプローブポリマーをつなぐ働きをする。アシストプローブを用いた方法は、被験遺伝子と相補的な部分を変えた複数のアシストプローブを準備することにより、同じ複数種のプローブのセットにより複数の遺伝子を同時に検出できるという利点を有している。
特許文献3は、ダイマープローブの1領域と相補的な配列を有するアシストプローブが記載されているが、高感度に標的物質を検出できるアシストプローブに関する検討はなされていない。
特開2002−355081号公報 国際公開2003/029441号 国際公開2006/028162号
上記した従来技術の現状に鑑み、本発明者らは、多種遺伝子同時検出にも対応したパルサー法による検出感度の向上を可能にすべく鋭意研究を重ねてきた。その結果、パルサー法に適したアシストプローブのデザイン方法を見出した。
本発明は、パルサー法における検出感度の向上と多種遺伝子同時検出を可能とする、新規なアシストプローブを用いた標的物質の検出方法、該方法に用いられる検出用キット、並びに該アシストプローブを用いたシグナルプローブポリマーの形成方法、該方法により形成されるシグナルプローブポリマーを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明者らはアシストプローブのデザインについて鋭意研究を重ねた結果、パルサー法に最適なアシストプローブの設計方法を見出し、本発明を完成させるに至った。
即ち、本発明の標的物質の検出方法は、一対のダイマー形成用プローブもしくは該一対のダイマー形成用プローブから形成されるダイマープローブを1組以上と、1種以上の架橋プローブと、1種以上のアシストプローブと、を用いて、シグナルプローブポリマーを形成させて、標的物質を検出する標的物質の検出方法であって、前記各ダイマー形成用プローブは、5’側領域、中央領域及び3’側領域の3領域を含み、前記各一対のダイマー形成用プローブの中央領域は互いに相補的であり、前記各一対のダイマー形成用プローブのそれぞれの3’側領域及び5’側領域は全て互いに非相補的であり、前記各架橋プローブは5’側領域及び3’側領域の2領域を含み、前記各ダイマー形成用プローブの5’側領域は、前記架橋プローブのいずれかの5’側領域と相補的であり、前記各ダイマー形成用プローブの3’側領域は、前記架橋プローブのいずれかの3’側領域と相補的であり、前記アシストプローブは、前記一対のダイマー形成用プローブの一方の5’側領域に相補的な領域、該一対のダイマー形成用プローブの他方の3’側領域に相補的な領域、及び標的物質に結合可能なターゲット領域を含むことを特徴とする。
前記アシストプローブは、前記一対のダイマー形成用プローブの一方の5’側領域に相補的な第1領域と、該一対のダイマー形成用プローブの他方の3’側領域に相補的な第2領域と、を含む1種以上の結合領域を1以上含み、該結合領域において、前記第1領域の5’側と前記第2領域の3’側は隣接してなることが好ましい。
前記ダイマー形成用プローブが1組の一対のダイマー形成用プローブであり、前記架橋プローブが1組の一対の架橋プローブであり、前記一対のダイマー形成用プローブの各5’側領域は、前記一対の架橋プローブのいずれかの5’側領域と相補的であり、且つ前記一対の架橋プローブの各5’側領域は、前記一対のダイマー形成用プローブのいずれかの5’側領域と相補的であり、前記一対のダイマー形成用プローブの各3’側領域は、前記一対の架橋プローブのいずれかの3’側領域と相補的であり、且つ前記一対の架橋プローブの各3’側領域は、前記一対のダイマー形成用プローブのいずれかの3’側領域と相補的であることが好ましい。
また、前記ダイマー形成用プローブが複数組の一対のダイマー形成用プローブであり、前記架橋プローブが複数組の一対の架橋プローブであり、前記複数組の一対のダイマー形成用プローブの各5’側領域は、前記複数組の一対の架橋プローブのいずれかの5’側領域と相補的であり、且つ前記複数組の一対の架橋プローブの各5’側領域は、前記複数組の一対のダイマー形成用プローブのいずれかの5’側領域と相補的であり、前記複数組の一対のダイマー形成用プローブの各3’側領域は、前記複数組の一対の架橋プローブのいずれかの3’側領域と相補的であり、且つ前記複数組の一対の架橋プローブの各3’側領域は、前記複数組の一対のダイマー形成用プローブのいずれかの3’側領域と相補的であることが好適である。
本発明のシグナルプローブポリマーの形成方法は、標的物質、一対のダイマー形成用プローブもしくは該一対のダイマー形成用プローブから形成されるダイマープローブを1組以上、1種以上の架橋プローブ、及び1種以上のアシストプローブを反応させ、シグナルプローブポリマーを形成させる方法であって、前記各ダイマー形成用プローブは、5’側領域、中央領域及び3’側領域の3領域を含み、前記各一対のダイマー形成用プローブの中央領域は互いに相補的であり、前記各一対のダイマー形成用プローブのそれぞれの3’側領域及び5’側領域は全て互いに非相補的であり、前記各架橋プローブは5’側領域及び3’側領域の2領域を含み、前記各ダイマー形成用プローブの5’側領域は、前記架橋プローブのいずれかの5’側領域と相補的であり、前記各ダイマー形成用プローブの3’側領域は、前記架橋プローブのいずれかの3’側領域と相補的であり、前記アシストプローブは、前記一対のダイマー形成用プローブの一方の5’側領域に相補的な領域、該一対のダイマー形成用プローブの他方の3’側領域に相補的な領域、及び標的物質に結合可能なターゲット領域を含むことを特徴とする。
本発明のシグナルプローブポリマーは、前述の本発明方法により形成されることを特徴とする。
本発明の標的物質の検出用キットは、一対のダイマー形成用プローブもしくは該一対のダイマー形成用プローブから形成されるダイマープローブを1組以上と、1種以上の架橋プローブと、1種以上のアシストプローブと、を含む標的物質の検出用キットであって、前記各ダイマー形成用プローブは、5’側領域、中央領域及び3’側領域の3領域を含み、前記各一対のダイマー形成用プローブの中央領域は互いに相補的であり、前記各一対のダイマー形成用プローブのそれぞれの3’側領域及び5’側領域は全て互いに非相補的であり、前記各架橋プローブは5’側領域及び3’側領域の2領域を含み、前記各ダイマー形成用プローブの5’側領域は、前記架橋プローブのいずれかの5’側領域と相補的であり、前記各ダイマー形成用プローブの3’側領域は、前記架橋プローブのいずれかの3’側領域と相補的であり、前記アシストプローブは、前記一対のダイマー形成用プローブの一方の5’側領域に相補的な領域、該一対のダイマー形成用プローブの他方の3’側領域に相補的な領域、及び標的物質に結合可能なターゲット領域を含むことを特徴とする。
本発明によれば、パルサー法を利用した標的物質の検出感度を著しく向上させることができる。また、本発明において、アシストプローブのターゲット領域を変化させる事により複数の標的物質を同時に検出する事が可能である。
本発明の検出用キットの一例を示す概略説明図であり、(a)は、ダイマープローブ、(b)は架橋プローブ、及び(c)はアシストプローブの第1の例を示す。本発明のアシストプローブの第1の例を示す概略説明図である。 図1記載の検出用キットを用いた標的物質の検出方法における、標的物質とアシストプローブとダイマープローブの結合態様の一例を示す概略説明図である。 本発明の標的物質の検出方法の第1の例を示す概略説明図である。 図1記載のダイマープローブと共に用いられる架橋プローブの他の例を示す概略説明図である。 本発明の標的物質の検出方法の第2の例を示す概略説明図である。 本発明に用いられるダイマープローブ及び架橋プローブの第3の例を示す概略説明図である。 本発明の標的物質の検出方法の第3の例を示す概略説明図である。 アシストプローブの第2の例を示す概略説明図である。 図8記載のアシストプローブにダイマープローブが結合した模式図である。 アシストプローブの第3の例を示す概略説明図である。 図10記載のアシストプローブにダイマープローブが結合した模式図である。 本発明に用いられる2組のダイマープローブの一例を示す概略説明図である。 図12記載のダイマープローブと共に用いられる2組の一対の架橋プローブの一例を示す概略説明図である。
符号の説明
10a,10b:ダイマープローブ、11a〜11d:ダイマー形成用プローブ、12a〜12d:架橋プローブ、13:水素結合、14a〜14c:アシストプローブ、16:標的物質、18:シグナルプローブポリマー、20a,20b:ダイマープローブ、21a〜21d:ダイマー形成用プローブ、22a〜22d:架橋プローブ。
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明するが、図示例は例示的に示されるもので、本発明の技術思想から逸脱しない限り種々の変形が可能なことはいうまでもない。
図1は本発明の標的物質の検出用キットの第1の例を示す概略説明図である。図2は、図1記載の検出用キットを用いた標的物質の検出方法における、標的物質とアシストプローブとダイマープローブの結合態様の一例を示す概略説明図である。図3は、図1記載の検出用キットを用いた標的物質の検出方法の第1の例を示す概略説明図である。
本発明の標的物質の検出用キットは、一対のダイマー形成用プローブもしくは該一対のダイマー形成用プローブから形成されるダイマープローブを1組以上と、1種以上の架橋プローブと、1種以上のアシストプローブとを含むものである。
図1は、1組の一対のダイマー形成用プローブ、1組の一対の架橋プローブ、及び1種のアシストプローブを用いた場合の第1の例を示した。
図1において、(a)は1組の一対のダイマー形成用プローブ(第1ダイマー形成用プローブ11a,第2ダイマー形成用プローブ11b)、並びに該一対のダイマー形成用プローブ11a,11bから形成されるダイマープローブ10aである。
図1(a)に示した如く、一対のダイマー形成用プローブは、2種の一本鎖核酸プローブ(第1ダイマー形成用プローブ11a及び第2ダイマー形成用プローブ11b)からなり、各ダイマー形成用プローブ11a,11bは、中央領域、該中央領域より5’側に位置する5’側領域、及び該中央領域より3’側に位置する3’側領域の少なくとも3領域を含む。図1中、第1ダイマー形成用プローブ11aの5’側領域を領域A、中央領域を領域B、3’側領域を領域Cで示し、第2ダイマー形成用プローブ11bの5’側領域を領域D、中央領域を領域B’、3’側領域を領域Fで示した。第1ダイマー形成用プローブ11aと第2ダイマー形成用プローブ11bの中央領域(領域B及びB’)は互いに相補的であり、第1ダイマー形成用プローブ11a及び第2ダイマー形成用プローブ11bのそれぞれの5’側領域(領域A及びD)及び3’側領域(領域C及びF)の4領域は全て互いに非相補的であり、両者をハイブリダイズさせることにより、1組のダイマープローブ10aが形成される。図中、符号13は水素結合である。
本発明において、予め一対のダイマー形成用プローブをハイブリダイズさせて形成させたダイマープローブを用いてもよく、ダイマー形成用プローブをそのまま用いてもよいが、ダイマープローブを用いることが好ましい。
複数組の一対のダイマー形成用プローブを用いる場合、前述した1組の場合と同様に各組の一対のダイマー形成用プローブを構成する。複数組の一対のダイマー形成用プローブにより同数組のダイマープローブが形成される。
図12は、2組の一対のダイマー形成用プローブの一例及び該一対のダイマー形成用プローブから形成される2組のダイマープローブを示す概略説明図である。図12において、(a)は1組目の一対のダイマー形成用プローブ(第1ダイマー形成用プローブ21a,第2ダイマー形成用プローブ21b)、並びに該一対のダイマー形成用プローブ21a,21bから形成されるダイマープローブ20aであり、(b)は2組目の一対のダイマー形成用プローブ(第1ダイマー形成用プローブ21c,第2ダイマー形成用プローブ21d)、並びに該一対のダイマー形成用プローブ21c,21dから形成されるダイマープローブ20bである。
図12中、1組目の第1ダイマー形成用プローブ21aの5’側領域を領域A、中央領域を領域B、3’側領域を領域Cで示し、1組目の第2ダイマー形成用プローブ21bの5’側領域を領域D、中央領域を領域B’、3’側領域を領域Fで示し、2組目の第1ダイマー形成用プローブ21cの5’側領域を領域G、中央領域を領域E、3’側領域を領域Hで示し、2組目の第2ダイマー形成用プローブ21dの5’側領域を領域I、中央領域を領域E’、3’側領域を領域Jで示した。各組の第1及び第2ダイマー形成用プローブの中央領域(領域B及びB’、領域E及びE’)はそれぞれ互いに相補的であり、各一対の第1及び第2ダイマー形成用プローブの5’側領域及び3’側領域の4領域(領域A、C、D及びF、領域G、H、I及びJ)は全て互いに非相補的であり、各組の一対のダイマー形成用プローブ21a,21b,21c,21dをハイブリダイズさせることにより、2組のダイマープローブ20a,20bが形成される。本発明において、用いるダイマー形成用プローブの3’側領域及び5’側領域が全て互いに非相補的であることが好ましい。
本発明において、架橋プローブはダイマー形成用プローブから形成されるダイマープローブを架橋することができる1種以上の一本鎖核酸プローブであり、少なくとも2領域を含む。該2領域の内、5’側に位置する領域を5’側領域と称し、3’側に位置する領域を3’側領域と称する。本発明において、各ダイマー形成用プローブの5’側領域は、架橋プローブのいずれかの5’側領域と相補的であり、各ダイマー形成用プローブの3’側領域は、架橋プローブのいずれかの3’側領域と相補的である。該構成とすることにより、架橋プローブは、ダイマー形成用プローブから形成される1種以上の複数のダイマープローブを架橋するように、ダイマー形成用プローブに結合し、プローブの集合体(プローブポリマー)を形成することができる。
1組の一対のダイマー形成用プローブを用いる場合、1組の一対の架橋プローブを用いることが好ましい。1組の一対のダイマー形成用プローブ(第1ダイマー形成用プローブ及び第2ダイマー形成用プローブ)及び1組の一対の架橋プローブ(第1架橋プローブ及び第2架橋プローブ)は、一対のダイマー形成用プローブの各5’側領域が、一対の架橋プローブのいずれかの5’側領域と相補的であり、且つ一対の架橋プローブの各5’側領域が、一対のダイマー形成用プローブのいずれかの5’側領域と相補的であり、一対のダイマー形成用プローブの各3’側領域が、一対の架橋プローブのいずれかの3’側領域と相補的であり、且つ一対の架橋プローブの各3’側領域が、一対のダイマー形成用プローブのいずれかの3’側領域と相補的であるように構成される。
図1(b)は、図1(a)記載の一対のダイマー形成用プローブ11a,11bと共に用いられる1組の一対の架橋プローブ(第1架橋プローブ12a及び第2架橋プローブ12b)の一例を示す概略説明図である。
図1(a)記載の1組の一対のダイマー形成用プローブ11a,11bと共に用いられる架橋プローブとしては、例えば、図1(b)に示した如く、第1架橋プローブ12aの5’側領域は、第1ダイマー形成用プローブ11aの5’側領域(領域A)と相補的であり、第1架橋プローブ12aの3’側領域は、第1ダイマー形成用プローブ11aの3’側領域(領域C)と相補的であり、第2架橋プローブ12bの5’側領域は、第2ダイマー形成用プローブ11bの5’側領域(領域D)と相補的であり、第2架橋プローブ12bの3’側領域は、第2ダイマー形成用プローブ11bの3’側領域(領域F)と相補的である、一対の架橋プローブが好適である。図1(a)記載のダイマー形成用プローブ11a−11b及び図1(b)記載の架橋プローブ12a−12bをハイブリダイズさせることにより、シグナルプローブポリマー18を形成することができる(図3)。
なお、本発明において、領域A’は領域Aに相補的な塩基配列を有する領域を、領域B’は領域Bに相補的な塩基配列を有する領域を、領域C’は領域Cに相補的な塩基配列を有する領域を、領域D’は領域Dに相補的な塩基配列を有する領域を、領域F’は領域Fに相補的な塩基配列を有する領域を、それぞれ意味する。
図1では、第1ダイマー形成用プローブ11aの5’側領域及び3’側領域をそれぞれ第1架橋プローブ12aの5’側領域及び3’側領域と相補的とし、第2ダイマー形成用プローブ11bの5’側領域及び3’側領域をそれぞれ第2架橋プローブ12bの5’側領域及び3’側領域と相補的とした例を示したが、本発明において、1つのダイマー形成用プローブの5’側領域が1つの架橋プローブの5’側領域と相補的であり且つ1つのダイマー形成用プローブの3’側領域が1つの架橋プローブの3’側領域と相補的であればよいものである。
図4は、図1記載の一対のダイマー形成用プローブ11a,11bと共に用いられる1組の一対の架橋プローブ(第1架橋プローブ12c及び第2架橋プローブ12d)の他の例を示す概略説明図である。
図4に示した如く、一対の架橋プローブの他の例として、第1架橋プローブ12cの5’側領域は、第1ダイマー形成用プローブ11aの5’側領域(領域A)と相補的であり、第1架橋プローブ12cの3’側領域は、第2ダイマー形成用プローブ11bの3’側領域(領域F)と相補的であり、第2架橋プローブ12dの5’側領域は、第2ダイマー形成用プローブ11bの5’側領域(領域D)と相補的であり、第2架橋プローブ12dの3’側領域は、第1ダイマー形成用プローブ11bの3’側領域(領域C)と相補的である、一対の架橋プローブが挙げられる。図1(a)記載のダイマー形成用プローブ11a−11b及び図4記載の架橋プローブ12c−12dをハイブリダイズさせることにより、シグナルプローブポリマー18を形成することができる(図5)。
複数組の一対のダイマー形成用プローブを用いる場合、同数組の一対の架橋プローブを用いることが好ましい。具体的には、n組(nは2以上の整数)の一対のダイマー形成用プローブ(即ち、2n個のダイマー形成用プローブ)及びn組の一対の架橋プローブ(即ち、2n個の架橋プローブ)を用い、各ダイマー形成用プローブの5’側領域は、架橋プローブのいずれかの5’側領域と相補的であり、且つ各架橋プローブの5’側領域は、ダイマー形成用プローブのいずれかの5’側領域と相補的であり、各ダイマー形成用プローブの3’側領域は、架橋プローブのいずれかの3’側領域と相補的であり、且つ各架橋プローブの3’側領域は、前記ダイマー形成用プローブのいずれかの3’側領域と相補的であるように構成することが好適である。
図13は、図12記載の2組の一対のダイマー形成用プローブ21a−21dと共に用いられる2組の一対の架橋プローブ22a−22dの一例を示す概略説明図である。図13において、(a)は1組目の一対の架橋プローブ(第1架橋プローブ22a,第2架橋プローブ22b)であり、(b)は2組目の一対の架橋プローブ(第1架橋プローブ22c,第2架橋プローブ22d)である。
図13に示した如く、図12記載の2組の一対のダイマー形成用プローブ21a−21dと共に用いられる架橋プローブとしては、2組の一対の架橋プローブ(即ち、4種の架橋プローブ)を用い、各ダイマー形成用プローブの5’側領域が架橋プローブのいずれかの5’側領域と相補的であり、各架橋プローブの5’側領域がダイマー形成用プローブのいずれかの5’側領域と相補的であり、各ダイマー形成用プローブの3’側領域が架橋プローブのいずれかの3’側領域と相補的であり、各架橋プローブの3’側領域がダイマー形成用プローブのいずれかの3’側領域と相補的であるように構成することが好適である。
具体的には、図13に示した如く、1組目の第1架橋プローブ22aの5’側領域は、1組目の第1ダイマー形成用プローブ21aの5’側領域(領域A)と相補的であり、1組目の第2架橋プローブ22bの5’側領域は、1組目の第2ダイマー形成用プローブ21bの5’側領域(領域D)と相補的であり、2組目の第1架橋プローブ22cの5’側領域は、2組目の第1ダイマー形成用プローブ21cの5’側領域(領域G)と相補的であり、2組目の第2架橋プローブ22dの5’側領域は、2組目の第2ダイマー形成用プローブ21dの5’側領域(領域D)と相補的であり、1組目の第1架橋プローブ22aの3’側領域は、4種のダイマー形成用プローブ21a−21dのいずれか1つの3’側領域と相補的であり(図13では、領域Hと相補的である場合を示した)、1組目の第2架橋プローブ22bの3’側領域は、4種のダイマー形成用プローブ21a−21d中、1組目の第1架橋プローブ22aで選択したものを除くいずれか1つの3’側領域と相補的であり(図13では、領域Jと相補的である場合を示した)、2組目の第1架橋プローブ22cの3’側領域は、4種のダイマー形成用プローブ21a−21d中、1組目の第1及び第2架橋プローブ22a−22bで選択したものを除くいずれか1つの3’側領域と相補的であり(図13では、領域Cと相補的である場合を示した)、2組目の第2架橋プローブ22dの3’側領域は、4種のダイマー形成用プローブ21a−21d中、1組目の第1及び第2架橋プローブ22a−22b及び2組目の第1架橋プローブ22cで選択したものを除く1つの3’側領域と相補的である(図13では、領域Fと相補的である場合を示した)、2組の一対の架橋プローブが好適である。図12記載のダイマー形成用プローブ21a−21d及び図13記載の架橋プローブ22a−22dをハイブリダイズさせることにより、シグナルプローブポリマー18を形成することができる。
なお、本発明において、領域E’は領域Eに相補的な塩基配列を有する領域を、領域G’は領域Gに相補的な塩基配列を有する領域を、領域H’は領域Hに相補的な塩基配列を有する領域を、領域I’は領域Iに相補的な塩基配列を有する領域を、領域J’は領域Jに相補的な塩基配列を有する領域を、それぞれ意味する。
なお、図13では、1組目の第1架橋プローブ22aの3’側領域は、2組目の第1ダイマー形成用プローブ21cの3’側領域と相補的であり、1組目の第2架橋プローブ22bの3’側領域は、2組目の第2ダイマー形成用プローブ21bの3’側領域と相補的であり、2組目の第1架橋プローブ22cの3’側領域は、1組目の第1ダイマー形成用プローブ21aの3’側領域と相補的であり、2組目の第2架橋プローブ22dの3’側領域は、1組目の第2ダイマー形成用プローブ21bの3’側領域と相補的である場合を示したが、各架橋プローブの3’側領域と相補的となるダイマー形成用プローブの3側領域の組み合わせに制限はないものである。
ダイマー形成用プローブ及び架橋プローブの各相補的な領域の長さは、塩基数にして、少なくとも5塩基であり、好ましくは少なくとも8塩基、さらに好ましくは10塩基〜100塩基、さらに好ましくは12〜30塩基である。また、それぞれのプローブにおける相補的な領域の長さは同じであることが望ましい。
ダイマー形成用プローブ及び架橋プローブの各領域の塩基配列は、所定の領域が相補的な塩基配列であり且つ所定の領域が非相補的な塩基配列となるように構成されればよく特に制限はないが、各領域の両末端の塩基がグアニン又はシトシンであることが好ましい。各領域の両末端の塩基をグアニン又はシトシンとすることにより、反応時間を短縮させることができ、さらにより低い反応温度で安定したプローブポリマーを形成させることができ、作業性及び検出感度を向上させることができる。
本発明において、非相補的な塩基配列とは、互いにハイブリダイズしない塩基配列であればいかなるものでもよく、同一な塩基配列も非相補的な塩基配列に含まれるものである。
図6は、本発明に用いられる1組の一対のダイマー形成用プローブ及び1種の一対の架橋プローブの第2の例を示す概略説明図である。図6(a)において、符号10bはダイマープローブであり、3’側領域並びに5’側領域をそれぞれ同一の塩基配列とした2種のダイマー形成用プローブ11c,11dを用いてダイマーを形成した例を示した。即ち、図1のダイマープローブ10aにおいて、領域Aと領域Dを同一の塩基配列とし、領域Cと領域Fを同一の塩基配列としたものである。該構成とすることにより、図6(b)に示した如く、ダイマープローブ10bと共に用いられる一対の架橋プローブは同一となり、1種の架橋プローブ12cが用いられる。図6記載のダイマー形成用プローブ11c−11d及び架橋プローブ12cをハイブリダイズさせることにより、シグナルプローブポリマー18を形成することができる(図7)。
本発明のアシストプローブは、少なくとも1組の一対のダイマー形成用プローブの一方のダイマー形成用プローブの5’側領域に相補的な領域、該一対のダイマー形成用プローブの他方のダイマー形成用プローブの3’側領域に相補的な領域、及び標的物質に結合可能なターゲット領域を有し、少なくとも1つのダイマープローブの一端の2つの一本鎖領域と結合される。
図1(c)は、図1(a)記載の1組の一対のダイマー形成用プローブ11a,11bと共に用いられる本発明のアシストプローブの一例を示す。図1(c)において、14aは本発明のアシストプローブの第1の例であり、ダイマープローブ10aの第1ダイマー形成用プローブ11aの5’側領域(領域A)に相補的な配列を有する領域(領域A’)、ダイマープローブ10aの第2ダイマー形成用プローブ11bの3’側領域(領域F)に相補的な配列を有する領域(領域F’)、及び標的物質に結合可能なターゲット領域(領域T)を有する。該アシストプローブ14aにおいて、領域F’の3’側と領域A’の5’側は隣接してなる。
本発明のアシストプローブにおいて、各領域の位置関係に特に制限はないが、図1に示した如く、ダイマー形成用プローブと結合する各領域が隣接してなることが好ましい。本発明において、組の一対の一方のダイマー形成用プローブの5’側領域に相補的な領域(第1領域)と、該一対の他方のダイマー形成用プローブの3’側領域に相補的な領域(第2領域)と、を含む領域を結合領域と称する。該結合領域において、一対の一方のダイマー形成用プローブの5’側領域に相補的な第1領域(例えば、領域A’)の5’側と、該一対の他方のダイマー形成用プローブの3’側領域に相補的な第2領域(例えば、領域F’)の3’側が隣接してなることがより好ましい。
具体的には、図1記載のダイマープローブ10aを用いる場合、アシストプローブが、領域F’A’(領域F’と領域A’とからなり且つ領域F’の3’側と領域A’の5’側が隣接してなる領域)、及び領域C’D’(領域C’と領域D’とからなり且つ領域C’の3’側と領域D’の5’側が隣接してなる領域)からなる群から選択される1種以上の結合領域を1又は複数回含むことが好ましい。該構成とすることにより、図2に示した如く、アシストプローブは、ダイマープローブの一端の一本鎖の2領域と連続して結合し、標的物質を高感度に検出することができる。
本発明のアシストプローブにおいて、ターゲット領域は標的物質に応じて適宜選択可能である。標的物質が核酸の場合は、ターゲット領域が標的核酸に相補的な塩基配列を有するように構成することが好ましい。標的物質が抗原等のタンパク質の場合は、抗体等の標的物質と特異的に結合する物質を直接又は間接的に結合させることが好ましい。なお、図2では、アシストプローブ14aを標的物質16に直接結合させた例を示したが、アシストプローブ14aと標的物質16を他の核酸プローブ等を介して間接的に結合させてもよい。
ターゲット領域(領域T)は、アシストプローブの端部に位置することが好ましい。また、ダイマープローブと結合する領域とターゲット領域は隣接してなることが好適である。なお、図1では、3’末端にターゲット領域(領域T)を設けた例を示したが、5’末端にターゲット領域(領域T)を設けてもよい。
図1記載のダイマープローブ10a、架橋プローブ12a,12b、アシストプローブ12a、及び標的物質16を反応させることにより、図3に示した如く、ダイマープローブ10aと架橋プローブ12a,12bとから形成されたポリマー、アシストプローブ14a及び標的物質16を含む複合体からなるシグナルプローブポリマー18が形成される。
本発明において、ダイマープローブ、架橋プローブ、アシストプローブ、及び標的物質は同時に反応させることもできるが、標的物質とアシストプローブを反応させた後、該反応物にダイマープローブと架橋プローブを反応させることが好ましい。また、ダイマープローブ形成前のダイマー形成用プローブを用い、ダイマー形成用プローブ、架橋プローブ、アシストプローブ及び標的物質を反応させてプローブポリマーを形成させることもできる。
前記形成されたシグナルプローブポリマー18を検出することにより、標的物質16を検出することができる。シグナルプローブポリマーの検出方法は特に限定されないが、標識物質で標識したダイマープローブを用い、該標識物質を検出することによりシグナルプローブポリマーを検出することが好適である。標識物質としては、例えば、前記標識物質としては、放射性同位元素、ビオチン、ジゴキシゲニン、蛍光物質、発光物質又は色素等が好適な例として挙げられる。また、形成されたシグナルプローブポリマーに、エチジウムブロマイド、Oligreen、SYBRGreen I等のインターカレーターを結合させて、蛍光等により検出してもよい。
図5は、標的物質の検出方法の第2の例を示す概略説明図であり、図1記載の検出用キットにおいて、架橋プローブとして図4記載の架橋プローブ12c,12dを用いた場合の例を示した。図7は、標的物質の検出方法の第3の例を示す概略説明図であり、図6記載のダイマープローブ12b、図6記載の架橋プローブ12c、及び図1記載のアシストプローブ14aを含む検出用キットを用いた場合の例を示した。
本発明の検出用キットにおいて、アシストプローブの配列はダイマープローブの構成及び標的物質に応じて決定される。図1〜図7に示した如く、本発明の検出用キットにおいて、ダイマー形成用プローブや架橋プローブを変更しても、ダイマープローブの一方のダイマー形成用プローブの5’側領域及び他方のダイマー形成用プローブの3’側領域の構成が同じ場合は、同じアシストプローブ14aを用いることができる。
図8は、図1記載のダイマープローブと共に用いられるアシストプローブの第2の例を示す概略説明図であり、図9は、図8記載のアシストプローブにダイマープローブが結合した模式図である。図10は、図1記載のダイマープローブと共に用いられるアシストプローブの第3の例を示す概略説明図であり、図11は、図10記載のアシストプローブにダイマープローブが結合した模式図である。
本発明のアシストプローブは、ダイマープローブの一方のダイマー形成用プローブの5’側領域に相補的な1領域、該ダイマープローブの他方のダイマー形成用プローブの3’側領域に相補的な1領域、及び標的物質に結合可能なターゲット領域に加えて、形成されるダイマープローブの一本鎖領域に相補的な領域を1以上更に含むことにより、1本のアシストプローブを2個以上のダイマープローブと結合させることができる。
2個のダイマープローブと結合するアシストプローブの例を図8〜図11に示す。図8〜図11において、14b及び14cはアシストプローブであり、図1記載のアシストプローブ14aに対してさらにダイマープローブの一本鎖領域(領域A,C,D,F)に相補的な追加領域(領域A’,C’,D’又はF’)を1以上追加した構成、即ち、ダイマープローブ10aの一端部の2領域と相補的であり、該2領域と連続して結合可能な領域F’A’並びに標的物質と結合可能なターゲット領域Tに加えて、追加領域を1以上有するように構成され、且つターゲット領域Tがアシストプローブの端部に位置するように構成されている。
アシストプローブの追加領域の数及び種類は特に限定されず、例えば、図10に示した如く、アシストプローブの追加領域を1領域とし、図11に示した如く、ダイマープローブの1領域と結合させてもよいが、図8に示した如く、アシストプローブの追加領域をダイマープローブの一端の2領域と結合可能な2領域(例えば、領域F’A’、領域C’D’)を1個以上含む2以上の領域とし、図9に示した如く、ダイマープローブの一端の2領域と連続して結合させることが好ましい。アシストプローブと結合させるダイマープローブの端部に制限はなく、図9に示した如く、同一端側で2以上のダイマープローブを結合させてもよく、図11に示した如く、異なる端部を組み合わせて2以上のダイマープローブを結合させてもよい。また、2組以上のダイマープローブを用いる場合は、2組以上のダイマープローブをアシストプローブと結合させてもよい。
本発明のアシストプローブは、図8及び図9に示した如く、ダイマープローブの一端の2領域に相補的な2領域(例えば、領域F’及び領域A’)を交互に含むことが好ましい。該構成とすることにより、1本のアシストプローブは、同種のダイマープローブの同一端側の2領域と交互に連続して結合可能となり、標的物質を極めて高感度に検出することができる。ダイマープローブの一端の2領域に相補的な2領域を交互に含む配列において、最初及び最後の領域は該2領域のいずれも選択可能であるが、図8及び図9に示した如く、ダイマープローブの一端の2領域と連続して結合可能な領域(例えば、領域F’A’、領域C’D’)を複数回含む構成とすることが好ましい。
本発明の標的物質の検出方法は、標的物質を捕捉可能な物質を固定化させた担体を用いることが好ましい。例えば、標的物質が核酸の場合は、アシストプローブとの結合部位とは異なる部位に相補的な配列を有する核酸プローブを捕捉用プローブ(キャプチャープローブ)として用い、該捕捉用プローブを表面に固定化させた担体を用いることが好ましい。アシストプローブと捕捉用プローブが隣接する状態で標的核酸に結合するように構成することが好適である。
前記担体としては、例えば、蛍光微小粒子、磁気粒子、マイクロプレート、マイクロアレイ、スライドガラス、電気伝導性基板等の基板を用いることが好ましい。
本発明において、ターゲット領域Tが異なる複数のアシストプローブを併用することにより、複数種の標的物質を同時に検出することが可能である。複数種の標的物質の同時検出において、ダイマープローブ及び架橋プローブは同一のものが使用可能であり、アシストプローブ及び標的物質を捕捉する担体のみを複数種準備すればよく、作業性に優れ、低コストである。
以下に実施例をあげて本発明をさらに具体的に説明するが、これらの実施例は例示的に示されるもので限定的に解釈されるべきでないことはいうまでもない。
(実施例1)
ダイマープローブ及び架橋プローブとして、図1記載の1種のダイマープローブ及び2種の架橋プローブを用いた。
ダイマープローブの形成に用いられる核酸プローブとして、5’末端をジゴキシゲニンで標識した下記塩基配列を有する2種のオリゴヌクレオチドプローブ[第1ダイマー形成用プローブ−1,第2ダイマー形成用プローブ−1]を用いた。
第1ダイマー形成用プローブ−1の塩基配列(5'-ABC-3')
5'-DIG-CATCTCTGCTGGTC CCTCGGCTGCGTCG GTTCGCCATAGACG-3'(配列番号1)
第2ダイマー形成用プローブ−1の塩基配列(5'-DB'F-3')
5'-DIG-GCACATTCACACCG CGACGCAGCCGAGG CCTGACCTCTATGC-3'(配列番号2)
前記第1ダイマー形成用プローブ−1及び第2ダイマー形成用プローブ−1を各500pmol/mLになるように溶液[4XSSC、0.2%SDS、1%Blocking reagent(Roche製)]に溶解した後、該溶液を94℃で1分加熱後、60℃で2時間反応させ、ダイマープローブ溶液を調製した。
前記架橋プローブとしては、5’末端をジゴキシゲニンで標識した下記塩基配列を有する2種のオリゴヌクレオチドプローブ[第1架橋プローブ−1,第2架橋プローブ−1]を用いた。
第1架橋プローブ−1の塩基配列(5'-A'C'-3')
5'-GACCAGCAGAGATG CGTCTATGGCGAAC-3'(配列番号3)
第2架橋プローブ−1の塩基配列(5'-D'F'-3')
5'-CGGTGTGAATGTGC GCATAGAGGTCAGG-3'(配列番号4)
前記第1架橋プローブ−1及び第2架橋プローブ−1を各500pmol/mLになるように溶液[4XSSC、0.2%SDS、1%Blocking reagent(Roche製)]に溶解し、架橋プローブ溶液を調製した。
標的物質として、黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)のrRNAと同じ塩基配列を有する合成DNA(ターゲットオリゴDNA)を用いた。
ターゲットオリゴDNAの塩基配列
5'-TTCGGGAAACCGGAGCTAATACCGGATAATATTTTGAACCGCATGGTTCAAAAGTGAAAGACGGTCTTGCTGTCACTTATAGAT GGATCCGCGCTGCATTAGCTA-3'(配列番号5)
アシストプローブとして、5’側から順に、前記第2ダイマー形成用プローブの3’側領域に相補的な領域、前記第2ダイマー形成用プローブの5’側領域に相補的な領域、及び前記ターゲットオリゴDNAに相補的な領域を有する核酸プローブ(アシストプローブ−1、図1記載のアシストプローブ)を用いた。
アシストプローブ−1の塩基配列(5'-F'A'-T1-3')
5'-GCATAGAGGTCAGG GACCAGCAGAGATG ATCTATAAGTGACAGCAAGAC-3'(配列番号6)
アシストプローブ−1を25pmol/mLとなるように溶液[4XSSC、0.2%SDS、1%Blocking reagent(Roche製)、20%ホルムアミド、Salmon sperm DNA(10μg/mL)]に溶解させ、アシストプローブ溶液を調製した。
キャプチャープローブとして、前記ターゲットオリゴDNAに相補的な配列を有する核酸プローブを用いた。
キャプチャープローブの塩基配列
5’-CGTCTTTCACTTTTGAACCATGCGGTTCAAAATATTATCCGG-3’-Amino link(配列番号7)
前記キャプチャープローブを各々ストリップウェルタイプの96ウェルマイクロプレー
ト上に固定し、実験に用いた。
前記調製したストリップウェルタイプの96ウェルマイクロプレートに各濃度のターゲットオリゴDNA(0.1,1又は10fmol/mL)を50μL、アシストプローブ溶液を50μLずつ添加し、プレートシーラーでしっかりとシールし、マイクロプレートの上部20℃、下部55℃に設定した条件下で45分間反応させた。反応後、洗浄液[50mM-Tris, 0.3M-NaCl, 0.01%-TritonX-100, pH7.6]で洗浄した。
洗浄後、洗浄液をよくきった96ウェルマイクロプレートにダイマープローブ溶液を25μL、架橋プローブ溶液を25μL、溶液[4XSSC、0.2%SDS、1%Blocking reagent(Roche製)]を50μL添加し、プレートシーラーでしっかりとシールした。マイクロプレートの上部20℃、下部55℃に設定した条件下で30分間反応させた後、洗浄液で洗浄した。
マイクロプレートウェルを洗浄後、15mU/mLのALP標識抗ジゴキシゲニン(100mM Tris, pH 7.5)を100μL加え、37℃のインキュベーターで反応させた。洗浄液で洗浄後、発光基質液(CDP-Star、TROPIX製)を100μL加え、暗所で20分反応後、ルミノメーター(Centro LB960、Berthold製)で発光強度(RLU)を測定した。結果を表1に示す。
(実施例2)
アシストプローブとして、前記アシストプローブ−1の代わりに、下記塩基配列を有するアシストプローブ−2を用いた以外は実施例1と同様に実験を行った。結果を表1に示す。
アシストプローブ−2の塩基配列(5'-F'A'-F'A'-T1-3')
5'-GCATAGAGGTCAGG GACCAGCAGAGATG GCATAGAGGTCAGG GACCAGCAGAGATGATCTATAAGTGACAGCAAGAC-3'(配列番号8)
(実施例3)
アシストプローブとして、前記アシストプローブ−1の代わりに、下記塩基配列を有するアシストプローブ−3を用いた以外は実施例1と同様に実験を行った。結果を表1に示す。
アシストプローブ−3の塩基配列(5'-A'-C'D'-T1-3')
5'-GACCAGCAGAGATG CGTCTATGGCGAAC CGGTGTGAATGTGC ATCTATAAGTGACAGCAAGAC-3'(配列番号9)
(実験例1)
アシストプローブとして、前記アシストプローブ−1の代わりに、第1ダイマー形成用プローブ−1の5’側領域と相補的な領域及び前記ターゲットオリゴDNAに相補的な領域を有する核酸プローブ(アシストプローブ−4)を用いた以外は実施例1と同様に実験を行った。結果を表1に示す。
アシストプローブ−4の塩基配列(5'-A'-T1-3')
5'-GACCAGCAGAGATG ATCTATAAGTGACAGCAAGAC-3'(配列番号10)
(実験例2)
アシストプローブとして、前記アシストプローブ−1の代わりに、第1ダイマー形成用プローブ−1全てと同じ塩基配列(即ち、第1架橋プローブ−1の5’側領域に相補的な領域、架橋プローブと結合しない領域、及び第1架橋プローブ−1の3’側領域に相補的な領域からなる)及び前記ターゲットオリゴDNAに相補的な領域を有する核酸プローブ(アシストプローブ−5)を用いた以外は実施例1と同様に実験を行った。結果を表1に示す。
アシストプローブ−5の塩基配列(5'-ABC-T1-3')
5'-CATCTCTGCTGGTC CCTCGGCTGCGTCG GTTCGCCATAGACG ATCTATAAGTGACAGCAAGAC-3'(配列番号11)
(実験例3)
アシストプローブとして、前記アシストプローブ−1の代わりに、第1ダイマー形成用プローブ−1の5’側領域に相補的な領域、ダイマープローブ及び架橋プローブと結合しない領域、第1ダイマー形成用プローブ−1の3’側領域に相補的な領域、及び前記ターゲットオリゴDNAに相補的な領域を有する核酸プローブ(アシストプローブ−8)を用いた以外は実施例1と同様に実験を行った。結果を表1に示す。
アシストプローブ−8の塩基配列(5'-A'EC'-T1-3')
5'-GACCAGCAGAGATG GGTGCCGTCGCTGC CGTCTATGGCGAAC ATCTATAAGTGACAGCAAGAC-3'(配列番号12)
(実験例4)
ターゲットオリゴDNAと相補的な配列を有するダイマープローブを用いて実験を行った。
第1ダイマー形成用プローブ−1の代わりに、5’末端をジゴキシゲニンで標識した下記塩基配列を有する第1ダイマー形成用プローブ−2を用いた以外は実施例1と同様にダイマープローブ溶液を調製した。
第1ダイマー形成用プローブ−2の塩基配列(5'-AB-T2-3')
5'-DIG-CATCTCTGCTGGTC CCTCGGCTGCGTCG AGTGACAGCAAGAC-3'(配列番号13)
第1架橋プローブ−1の代わりに、5’末端をジゴキシゲニンで標識した下記塩基配列を有する第1架橋プローブ−2を用いた以外は実施例1と同様に架橋プローブ溶液を調製した。
第1架橋プローブ−2の塩基配列(5'-A'-T2'-3')
5'-DIG-GACCAGCAGAGATG GTCTTGCTGTCACT-3'(配列番号14)
アシストプローブ溶液の代わりに、アシストプローブを含まない溶液[4XSSC、0.2%SDS、1%Blocking reagent(Roche製)、20%ホルムアミド、Salmon sperm DNA(10μg/mL)]を用い、さらに、ダイマープローブ溶液及び架橋プローブ溶液を前述の如く変更した以外は実施例1と同様に実験を行った。結果を表1に示す。
(実験例5)
アシストプローブ溶液の代わりに、実験例4記載の第1ダイマー形成用プローブ−2を25pmol/mL含む溶液[4XSSC、0.2%SDS、1%Blocking reagent(Roche製)、20%ホルムアミド、Salmon sperm DNA(10μg/mL)]を用い、さらに、ダイマープローブ溶液及び架橋プローブ溶液を実験例4と同様に変更した以外は実施例1と同様に実験を行った。結果を表1に示す。
Figure 2009022683
表1に示した如く、本発明のアシストプローブを用いた実施例1〜3は、検出感度が著しく向上した。

Claims (7)

  1. 一対のダイマー形成用プローブもしくは該一対のダイマー形成用プローブから形成されるダイマープローブを1組以上と、1種以上の架橋プローブと、1種以上のアシストプローブと、を用いて、シグナルプローブポリマーを形成させて、標的物質を検出する標的物質の検出方法であって、
    前記各ダイマー形成用プローブは、5’側領域、中央領域及び3’側領域の3領域を含み、前記各一対のダイマー形成用プローブの中央領域は互いに相補的であり、前記各一対のダイマー形成用プローブのそれぞれの3’側領域及び5’側領域は全て互いに非相補的であり、
    前記各架橋プローブは5’側領域及び3’側領域の2領域を含み、
    前記各ダイマー形成用プローブの5’側領域は、前記架橋プローブのいずれかの5’側領域と相補的であり、前記各ダイマー形成用プローブの3’側領域は、前記架橋プローブのいずれかの3’側領域と相補的であり、
    前記アシストプローブは、前記一対のダイマー形成用プローブの一方の5’側領域に相補的な領域、該一対のダイマー形成用プローブの他方の3’側領域に相補的な領域、及び標的物質に結合可能なターゲット領域を含むことを特徴とする標的物質の検出方法。
  2. 前記アシストプローブは、前記一対のダイマー形成用プローブの一方の5’側領域に相補的な第1領域と、該一対のダイマー形成用プローブの他方の3’側領域に相補的な第2領域と、を含む1種以上の結合領域を1以上含み、該結合領域において、前記第1領域の5’側と前記第2領域の3’側は隣接してなることを特徴とする請求項1記載の標的物質の検出方法。
  3. 前記ダイマー形成用プローブは、1組の一対のダイマー形成用プローブであり、前記架橋プローブは、1組の一対の架橋プローブであり、
    前記一対のダイマー形成用プローブの各5’側領域は、前記一対の架橋プローブのいずれかの5’側領域と相補的であり、且つ前記一対の架橋プローブの各5’側領域は、前記一対のダイマー形成用プローブのいずれかの5’側領域と相補的であり、
    前記一対のダイマー形成用プローブの各3’側領域は、前記一対の架橋プローブのいずれかの3’側領域と相補的であり、且つ前記一対の架橋プローブの各3’側領域は、前記一対のダイマー形成用プローブのいずれかの3’側領域と相補的であることを特徴とする請求項1又は2記載の標的物質の検出方法。
  4. 前記ダイマー形成用プローブは、複数組の一対のダイマー形成用プローブであり、前記架橋プローブは、複数組の一対の架橋プローブであり、
    前記複数組の一対のダイマー形成用プローブの各5’側領域は、前記複数組の一対の架橋プローブのいずれかの5’側領域と相補的であり、且つ前記複数組の一対の架橋プローブの各5’側領域は、前記複数組の一対のダイマー形成用プローブのいずれかの5’側領域と相補的であり、
    前記複数組の一対のダイマー形成用プローブの各3’側領域は、前記複数組の一対の架橋プローブのいずれかの3’側領域と相補的であり、且つ前記複数組の一対の架橋プローブの各3’側領域は、前記複数組の一対のダイマー形成用プローブのいずれかの3’側領域と相補的であることを特徴とする請求項1又は2記載の標的物質の検出方法。
  5. 標的物質、一対のダイマー形成用プローブもしくは該一対のダイマー形成用プローブから形成されるダイマープローブを1組以上、1種以上の架橋プローブ、及び1種以上のアシストプローブを反応させ、シグナルプローブポリマーを形成させる方法であって、
    前記各ダイマー形成用プローブは、5’側領域、中央領域及び3’側領域の3領域を含み、前記各一対のダイマー形成用プローブの中央領域は互いに相補的であり、前記各一対のダイマー形成用プローブのそれぞれの3’側領域及び5’側領域は全て互いに非相補的であり、
    前記各架橋プローブは5’側領域及び3’側領域の2領域を含み、
    前記各ダイマー形成用プローブの5’側領域は、前記架橋プローブのいずれかの5’側領域と相補的であり、前記各ダイマー形成用プローブの3’側領域は、前記架橋プローブのいずれかの3’側領域と相補的であり、
    前記アシストプローブは、前記一対のダイマー形成用プローブの一方の5’側領域に相補的な領域、該一対のダイマー形成用プローブの他方の3’側領域に相補的な領域、及び標的物質に結合可能なターゲット領域を含むことを特徴とするシグナルプローブポリマーの形成方法。
  6. 請求項5記載の方法により形成されることを特徴とするシグナルプローブポリマー。
  7. 一対のダイマー形成用プローブもしくは該一対のダイマー形成用プローブから形成されるダイマープローブを1組以上と、1種以上の架橋プローブと、1種以上のアシストプローブと、を含む標的物質の検出用キットであって、
    前記各ダイマー形成用プローブは、5’側領域、中央領域及び3’側領域の3領域を含み、前記各一対のダイマー形成用プローブの中央領域は互いに相補的であり、前記各一対のダイマー形成用プローブのそれぞれの3’側領域及び5’側領域は全て互いに非相補的であり、
    前記各架橋プローブは5’側領域及び3’側領域の2領域を含み、
    前記各ダイマー形成用プローブの5’側領域は、前記架橋プローブのいずれかの5’側領域と相補的であり、前記各ダイマー形成用プローブの3’側領域は、前記架橋プローブのいずれかの3’側領域と相補的であり、
    前記アシストプローブは、前記一対のダイマー形成用プローブの一方の5’側領域に相補的な領域、該一対のダイマー形成用プローブの他方の3’側領域に相補的な領域、及び標的物質に結合可能なターゲット領域を含むことを特徴とする標的物質の検出用キット。
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