JPWO2009001458A1 - 眼科検査装置 - Google Patents

眼科検査装置 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2009001458A1
JPWO2009001458A1 JP2009520258A JP2009520258A JPWO2009001458A1 JP WO2009001458 A1 JPWO2009001458 A1 JP WO2009001458A1 JP 2009520258 A JP2009520258 A JP 2009520258A JP 2009520258 A JP2009520258 A JP 2009520258A JP WO2009001458 A1 JPWO2009001458 A1 JP WO2009001458A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
target
background
eye
examined
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009520258A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5156014B2 (ja
Inventor
長太 松本
長太 松本
博 遊亀
博 遊亀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shinko Seiki Co Ltd
Original Assignee
Shinko Seiki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shinko Seiki Co Ltd filed Critical Shinko Seiki Co Ltd
Publication of JPWO2009001458A1 publication Critical patent/JPWO2009001458A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5156014B2 publication Critical patent/JP5156014B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B3/00Apparatus for testing the eyes; Instruments for examining the eyes
    • A61B3/02Subjective types, i.e. testing apparatus requiring the active assistance of the patient
    • A61B3/028Subjective types, i.e. testing apparatus requiring the active assistance of the patient for testing visual acuity; for determination of refraction, e.g. phoropters
    • A61B3/032Devices for presenting test symbols or characters, e.g. test chart projectors
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B3/00Apparatus for testing the eyes; Instruments for examining the eyes
    • A61B3/0091Fixation targets for viewing direction
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B3/00Apparatus for testing the eyes; Instruments for examining the eyes
    • A61B3/02Subjective types, i.e. testing apparatus requiring the active assistance of the patient
    • A61B3/024Subjective types, i.e. testing apparatus requiring the active assistance of the patient for determining the visual field, e.g. perimeter types

Landscapes

  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Medical Informatics (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Ophthalmology & Optometry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Surgery (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Eye Examination Apparatus (AREA)

Abstract

【課題】 従来よりも信頼性の高い検査を実現可能とする。【解決手段】 視標呈示用の光源12から発せられた無偏光の光は、コリメータレンズ20によって平行光に補正された後、視標呈示用の液晶シャッタ22に入射される。一方、背景呈示用の光源14から発せされた無偏光の光は、コリメータレンズ30によって平行光に補正された後、背景呈示用の液晶シャッタ32に入射される。各液晶シャッタ22および32は、互いに正反対のシャッタパターンを形成しており、これら各液晶シャッタ22および32から出射された視標光および背景光は、合成手段としてのハーフプリズム24によって、その偏光状態を含めて合成される。そして、合成された無偏光の合成光は、拡大光学系26を通して、被検眼に投射される。このように無偏光の合成光が被検眼に投射されるので、偏光の影響を受けることなく、信頼性の高い検査を行うことができる。

Description

本発明は、眼科検査装置に関し、特に、検査用の視標を被検眼に呈示すると共にこの被検眼による視標の視認状況に基づいて当該被検眼の検査を行う、眼科検査装置に関する。
この種の眼科検査装置として、従来、例えば特許文献1に開示されたものがある。この従来技術のうち、とりわけ第3実施形態としての図9に示される構成は、極めてシンプルであり、視標を呈示するための光源と、当該視標の背景を呈示するための光源と、を有している。このうち、視標呈示用の光源は、点滅しており、この光源から発せられた光は、コリメータレンズによって平行光に補正された後、偏光板によってS(Senkrecht)偏光成分のみを抽出され、さらに液晶シャッタの入射面に入射される。液晶シャッタは、その入射面の有効エリアよりも十分に小さい例えば円形の領域を透過領域とすると共に、それ以外の領域を遮蔽領域とするシャッタパターンを形成しており、このシャッタパターンが形成された入射面のうち、透過領域に入射された光(S偏光)のみが、当該液晶シャッタを通過して、出射面から出射される。そして、この出射光は、合成手段としての偏光プリズムに入射される。
一方、背景呈示用の光源は、視標呈示用の光源と同仕様のものであり、当該視標呈示用の光源が発光しているときと同じ一定の明るさで点灯する。そして、この背景呈示用の光源から発せられた光は、上述とは別のコリメータレンズによって平行光に補正された後、上述とは別の偏光板によってP(Parallel)偏光成分のみを抽出され、さらに上述とは別の液晶シャッタの入射面に入射される。この液晶シャッタは、上述とは全く正反対のシャッタパターンを形成しており、このようなシャッタパターンが形成された入射面のうち上述の遮蔽領域に対応する透過領域に入射された光(P偏光)のみが、当該液晶シャッタを通過して、出射面から出射される。そして、この出射光もまた、上述の偏光プリズムに入射される。
偏光プリズムは、各液晶シャッタからの各出射光の入射を受け付ける境界面を有しており、この境界面に対して当該各出射光が互いに共役な角度で入射される。そして、これらの入射光のうち、視標を表すS偏光は、境界面によって反射され、背景を表すP偏光は、当該境界面を透過する。これにより、これら境界面によって反射されたS偏光と、当該境界面を通過したP偏光とは、互いに合成される。そして、この合成光は、拡大光学系を通して、被検眼に投射される。
この結果、被検眼には、点滅する視標と、この視標が発光しているときと同じ明るさの背景と、が呈示される。言い換えれば、視標は、少なくとも背景以下の明るさで呈示される。従って、視標の点滅が開始されたときに、被検眼への入射光量が増大することはなく、当該被検眼への刺激が抑制される。ゆえに、この被検眼への刺激による被検者の誤認識(つまり視標の点滅が開始された瞬間を既に当該視標が点滅しているものと誤認識すること)を低減することができ、検査の信頼性を向上させることができる。
このことは、例えば視野検査のような自覚的検査において、極めて有効である。即ち、視野検査を含む自覚的検査においては、被検者は、視標の点滅を視認できたときに、例えば応答ボタンを操作することによって、その旨を検者側に伝える。検者側は、この被検者からの応答に基づいて検査を行う。このように、自覚的検査においては、被検者による言わば主観的な意思表示に基づいて検査が進められるので、当該被検者の誤認識を低減することができるという従来技術は、検査の信頼性(検査精度)を高める上で、極めて有効である。
特開2006−340755号公報 (第10頁および図9)
しかし、上述の従来技術では、被検眼に呈示される視標および背景が、S偏光およびP偏光という互いに偏光方向の異なる直線偏光によって形成されるため、これらS偏光およびP偏光の被検眼に対する入射角度によっては、被検眼による視標および背景の見え方が変わり、ひいては検査の信頼性に悪影響を及ぼす恐れがある。また、これらのS偏光およびP偏光を生成するべく、上述した2つの偏光板が必要になるので、その分、装置全体の構成が複雑になる。
そこで、本発明は、従来よりもさらに信頼性の高い検査を行うことができる眼科検査装置を提供することを、目的とする。また、従来よりも装置全体の構成をさらにシンプル化することも、本発明の目的とするところである。
この目的を達成するために、本発明は、検査用の視標を被検眼に呈示すると共にこの被検眼による視標の視認状況に基づいて当該被検眼の検査を行う眼科検査装置において、視標を形成するための視標光を生成する視標光生成手段と、視標の背景を形成するための背景光を生成する背景光生成手段と、これら視標光生成手段によって生成された視標光および背景光生成手段によって生成された背景光を合成して被検眼に投射する合成手段と、を具備する。ここで、視標光および背景光のそれぞれは、自然光と同じ無偏光の光である。そして、合成手段は、この無偏光の状態を維持したまま、これら視標光および背景光を合成することを、特徴とする。
即ち、本発明では、視標光生成手段によって生成された無偏光の視標光と、背景光生成手段によって生成された無偏光の背景光とが、当該無偏光の状態を維持したまま、合成手段によって合成され、被検眼に投射される。従って、被検眼には、無偏光の視標光と無偏光の背景光との合成である無偏光の合成光が、投射される。つまり、偏光の影響を受ける上述した従来技術とは異なり、当該偏光の影響を受けることはない。また、従来技術におけるような偏光板を必要としない。
なお、本発明における合成手段は、視標光および背景光の入射を受け付けると共に入射されたこれらの視標光および背景光のそれぞれをその偏光状態を含めて透過光と反射光とに等分する境界面を有するものとしてもよい。この場合、境界面に対して、視標光および背景光が、互いに共役な角度で入射されるものとする。そして、この境界面を透過した視標光と当該境界面によって反射された背景光との合成である第1合成光、および、境界面によって反射された視標光と当該境界面を透過した背景光との合成である第2合成光、のいずれか一方が、被検眼に投射されるものとする。
また、このように第1合成光および第2合成光の一方が被検眼に投射される場合には、これら第1合成光および第2合成光の他方を監視する監視手段を、さらに備えてもよい。このようにすれば、被検眼に呈示されるのと同じ視標および背景が、監視手段によって、同時に、言わばリアルタイムで、監視される。従って、本発明の眼科検査装置を操作するオペレータは、この監視手段による監視結果から、被検眼への視標および背景の呈示状況を把握することができる。また、この監視手段による監視結果は、例えば視標光生成手段,背景光生成手段および合成手段の位置調整を行うとき等にも、極めて有益である。
ここで言う合成手段としては、例えばハーフプリズムやハーフミラー等の無偏光ビームスプリッタがある。
そして、このような本発明は、被検眼の視野を測定するための視野計に、好適である。
本発明の一実施形態に係る視野計の概略構成を示す図である。 同実施形態における視標呈示用の液晶シャッタによって形成されるシャッタパターンの一例を示す図解図である。 同実施形態における背景呈示用の液晶シャッタによって形成されるシャッタパターンの一例を示す図解図である。 同実施形態において被検眼に呈示される映像の一例を示す図解図である。
本発明の一実施形態について、静的視野計を例に挙げて説明する。
図1に示すように、本実施形態に係る視野計10は、2つの光源12および14を備えている。これらの光源12および14は、互いに同仕様のものであり、具体的には、多数の赤色発光ダイオード(LED)と、多数の緑色発光ダイオードと、多数の青色発光ダイオードと、が2次元に配列された、いわゆるRGB−LED光源である。これらの光源12および14の明るさは、それぞれに共通の光源コントローラ16によって任意に制御可能とされている。また、各光源12および14の発光色も、当該光源コントローラ16によって任意に制御可能とされており、通常は、自然光と同様の白色とされる。
さらに、一方の光源12と光源コントローラ16との間には、当該一方の光源12を点滅させるための点滅コントローラ18が設けられている。具体的には、点滅コントローラ18は、一方の光源12を他方の光源14と同じ明るさで発光させる第1の状態と、当該一方の光源12を非発光とする第2の状態と、にsinカーブ的に交互に遷移させるように、当該一方の光源12を制御する。これによって、一方の光源12は、sinカーブ的に緩やかに点滅する。なお、この点滅コントローラ18による一方の光源12の点滅周期は任意に制御可能とされており、例えば周波数換算で1[Hz]〜120[Hz]の範囲で任意に制御可能とされている。
このように点滅する一方の光源12は、後述する視標100(図4参照)を呈示するためのものであり、当該視標呈示用の光源12から発せられた無偏光の光は、コリメータレンズ20によって平行光に補正された後、視標呈示用の液晶(LCD)シャッタ22の入射面(図1において下側の面)に入射される。液晶シャッタ22は、液晶コントローラ23から与えられる視標呈示用のシャッタ制御信号に従って、その入射面に、例えば図2に示すようなシャッタパターンを形成する。具体的には、方形の入射面の有効エリアのうち、当該有効エリアに比べて十分に小さい円形の領域22aのみを透過領域とし、これ以外の領域22bを遮断領域とする。従って、このようなシャッタパターンが形成された入射面のうち、透過領域22aに入射された光のみが、液晶シャッタ22を透過して、出射面(図1において上側の面)から出射される。一方、遮断領域22bに入射された光については、遮断されるため、出射されない。なお、透過領域22aの位置は、任意に変更可能とされている。
液晶シャッタ22を透過した(液晶シャッタ22の出射面から出射された)光、言わば視標光は、合成手段としてのキューブ型のハーフプリズム24に入射される。具体的には、ハーフプリズム24は、内部に境界面24aを有しており、この境界面24aに対して45度の入射角で、当該視標光が入射される。そして、この境界面24aに入射された視標光は、その偏光状態を含めて透過光と反射光とに等分される。このうち、反射光は、境界面24aに対する視標光の入射方向に対して直角な方向に向かって進行し、拡大光学系26を通って、図示しない被検者の被検眼に投射される。なお、図には詳しく示さないが、拡大光学系26は、フォーカス調整用のレンズを含んでおり、このレンズが光軸方向に沿って移動することで、被検眼(網膜)と液晶シャッタ22の出射面とが互いに共役になるように、つまり当該被検眼の焦点が液晶シャッタ22の出射面に合うように、フォーカス調整が成される。
一方、透過光は、境界面24aに対する視標光の入射方向と同じ方向に向かって真っ直ぐに進行し、監視手段としてのCCD(Charge Coupled Device)カメラ28に入射される。このCCDカメラ28もまた、フォーカス調整用のレンズを含んでおり、その焦点が液晶シャッタ22の出射面に合うように、フォーカス調整が成される。
これに対して、他方の光源14は、後述する背景102(図4参照)を呈示するためのものであり、この背景呈示用の光源14から発せられた無偏光の光は、上述とは別のコリメータレンズ30によって平行光に補正された後、背景呈示用の液晶シャッタ32の入射面(図1において左側の面)に入射される。この液晶シャッタ32は、視標呈示用の液晶シャッタ22と同仕様のものであり、液晶コントローラ23から与えられる背景呈示用のシャッタ制御信号に従って、その入射面に、当該視標呈示用の液晶シャッタ22とは全く正反対のシャッタパターンを形成する。具体的には、図3に示すように、方形の入射面の有効エリアのうち、視標呈示用の液晶シャッタ22における透過領域22aに対応する領域のみを遮断領域32aとし、これ以外の領域32bを透過領域とする。従って、このようなシャッタパターンが形成された入射面のうちの透過領域32bに入射された光のみが、液晶シャッタ32を透過して、出射面(図1において右側の面)から出射される。一方、遮断領域32aに入射された光については、出射されない。なお、遮断領域32aの位置は、視標呈示用の液晶シャッタ22における透過領域22aと連動して、任意に変更可能とされている。
この背景呈示用の液晶シャッタ32を透過した(液晶シャッタ32の出射面から出射された)光、言わば背景光もまた、ハーフプリズム24に入射される。具体的には、この背景光は、ハーフプリズム24の境界面24aに対して、上述の視標光が入射される側とは反対側から、かつ当該視標光の入射方向と直角を成すように、つまり当該視標光の入射角度と共役な角度で、入射される。そして、この境界面24aに入射された背景光もまた、その偏光状態を含めて透過光と反射光とに等分される。このうち、透過光は、境界面24aに対する背景光の入射方向と同じ方向に向かって真っ直ぐに進行し、当該境界面24aによって反射された視標光と合成された状態で、拡大光学系26を通って、被検眼に投射される。なお、被検眼から背景呈示用の液晶シャッタ32の出射面までの距離は、当該被検眼から視標呈示用の液晶シャッタ22の出射面までの距離と同等とされている。従って、上述の如く拡大光学系26のフォーカス調整用レンズによって被検眼の焦点が視標呈示用の液晶シャッタ22の出射面に合うようにフォーカス調整が成されたときは、当然に、当該被検眼の焦点は背景呈示用の液晶シャッタ32の出射面にも合うようになる。
一方、境界面24aによる背景光の反射光は、当該境界面24aに対する背景光の入射方向に対して直角な方向に向かって進行する。そして、この反射光は、境界面24aを透過した視標光と合成された状態で、CCDカメラ28に入射される。なお、上述の如く、このCCDカメラ28の焦点が視標呈示用の液晶シャッタ22の出射面に合うようにフォーカス調整が成されたときも、当然に、当該CCDカメラ28の焦点は背景呈示用の液晶シャッタ32の出射面に合うようになる。
このようにしてハーフプリズム24の境界面24aによって反射された視標光と当該境界面24aを透過した背景光とが合成された状態で被検眼に投射されることによって、当該被検眼には、図4に示すような映像が呈示される。即ち、視標呈示用の光源12が背景呈示用の光源14と同じ明るさ(つまり最高輝度)で発光しているときは、図4(a)に示すように、被検眼の視野の全体にわたって一様な明るさの映像が呈示される。この映像は、上述した視標呈示用の液晶シャッタ22の透過領域22aおよび背景呈示用の液晶シャッタ32の遮断領域32aに対応する同図に点線で示される円形の視標100が、それ以外の領域である背景102と同じ明るさで呈示されることによって形成される。
一方、視標呈示用の光源12が非発光のときには、図4(b)に示すように、背景100よりも暗い視標100が(最低輝度で)現れる。言い換えれば、視標100に対応する部分のみが抜け落ちたような映像が呈示される。
そして、これら図4(a)および図4(b)に示す映像は、視標呈示用の光源12の点滅周期に応じて交互に呈示され、この結果、視標100が点滅する。ここで、視標呈示用の光源12は、上述したようにsinカーブ的に緩やかに点滅するため、これに応じて、視標100もまた、当該sinカーブ的に緩やかに点滅する。つまり、指標100は、図4(a)および図4(b)の一方に示す状態から他方に示す状態に遷移する際に、その明るさを図4(c)に示す如く緩やかに変化させる。
これと同時に、ハーフプリズム24の境界面24aを透過した視標光と当該境界面24aによって反射された背景光とが互いに合成された状態でCCDカメラ28に入射されるので、当該CCDカメラ28には、図4と同じ映像が取り込まれる。そして、このこのCCDカメラ28による撮影映像は、例えば図示しないモニタ画面に映し出される。
このように構成された視野計10によれば、次のような手順で視野検査が行われる。即ち、拡大光学系26の出射面側に被検者の被検眼が置かれた状態で、視標100の点滅が開始される。被検者は、この視標100の点滅を視認できたときに、例えば図示しない操作ボタンを操作する。検者であるオペレータは、この応答ボタンの操作状況から、被検者が視標100の点滅を視認できているか否かを認識する。この作業は、視標100の位置が適宜に変更されながら繰り返される。これによって、被検眼の視野が測定される。
ここで、視標100は、少なくとも背景102以下の明るさで呈示される。従って、視標100の点滅が開始されたときに、被検眼への入射光量が増大することはなく、当該被検眼への刺激が抑制される。これにより、当該被検眼への刺激に起因する被検者の誤認識が低減され、検査精度が向上する。このことは、視野検査のような自覚的検査において、極めて有効である。
併せて、被検眼に呈示される視標100および背景102は、いわゆる無偏光の視標光と無偏光の背景光との合成である無偏光の合成光によって形成される。従って、この合成光の被検眼に対する入射角度が変わったとしても、当該被検眼による視標100および背景102の見え方が変わることはない。これに対して、上述の従来技術では、S偏光およびP偏光という互いに偏光方向の異なる直線偏光によって視標および背景が形成されるため、これらS偏光およびP偏光の被検眼に対する入射角度によっては、当該被検眼による視標および背景の見え方が変わる恐れがある。ゆえに、このような従来技術に比べて、本実施形態の視野計10によれば、さらに信頼性の高い視野検査を行うことができる。
このように本実施形態において光の偏光の影響を受けないのは、合成手段としてハーフプリズム24が採用されているからである。しかも、ハーフプリズム24は、従来技術における合成手段としての偏光プリズムとは異なり、リップルと呼ばれる一般には好ましくないとされる特性を有していないので、このリップルによる影響を受けることもない。
さらに、上述したモニタ画面には、被検眼に呈示されるのと同じ映像が映し出されるので、オペレータは、このモニタ画面を参照することで、今現在、被検眼へ呈示されている映像をリアルタイムで把握することができる。この言わばリアルタイムモニタ機能は、本実施形態の視野計10を構成する各要素、特に液晶シャッタ22および32、の位置調整を行うとき等にも、極めて有益である。なお、このリアルタイムモニタ機能も、合成手段としてハーフプリズム24が採用されることで実現されることは、容易に理解できよう。
以上のように、本実施形態によれば、従来技術とは異なり、被検眼に入射される光の偏光の影響を受けることがないので、当該従来技術に比べて、さらに信頼性の高い視野検査を行うことができる。また、上述のリアルタイムモニタ機能によって、検査時の作業性が向上する。さらに、従来技術とは異なり、S偏光およびP偏光のそれぞれを抽出するための偏光板を必要としないので、その分、視野計10全体の構成をシンプル化することもできる。
なお、視野検査時に、視標100の点滅周期が適宜に変更され、或いは当該視標100および光源12の明るさ(換言すれば視標呈示用の光源12が非発光のときの視標100の明るさと背景102の明るさとの相対差)や色が適宜に変更されることで、より詳細な検査が実現される。また、図には示さないが、視野検査時には、視標100とは別に、被検眼を固定させておくための固視用の視標(注視点)も呈示される。
本実施形態において、被検眼に呈示される映像の画角は、当該被検眼の視野よりも十分に広く、例えば水平方向において左右のそれぞれに約60度ずつ(合計120度)、垂直方向においても上下のそれぞれに約60度ずつ(合計120度)とされている。勿論、これに限定されることはない。
また、本実施形態においては、合成手段としてハーフプリズム24を採用したが、これに代えて、平板状のハーフミラーを採用してもよい。ただし、ハーフミラーを採用した場合には、その厚みに応じた光の屈折によって光軸ズレが生じるので、このことを鑑みると、ハーフプリズム24の方が好都合である。
さらに、本実施形態では、視標100をsinカーブ的に点滅させることとしたが、鋸歯状等の他の波状的に、或いはパルス的に、点滅させてもよい。また、この視標100を点滅させるための手段として、視標呈示用の光源12を点滅させることとしたが、これに限らない。例えば、視標呈示用の光源12とコリメータレンズ20との間、または当該コリメータレンズ20と視標呈示用の液晶シャッタ22との間、或いは当該液晶シャッタ22とハーフプリズム24との間に、視標光を間欠的に遮断するチョッパ等の遮断手段を設けてもよい。また、視標呈示用の液晶シャッタ22の透過領域22aを間欠的に遮断領域とすることによって、視標100を点滅させてもよい。
そして、上述の如くチョッパ等の遮断手段を設けるか、或いは視標呈示用の液晶シャッタ22の透過領域22aを間欠的に遮断領域とする場合には、視標呈示用の光源12と背景呈示用の光源14との一方を他方として兼用してもよい。即ち、光源を1つのみとし、この1つの光源から発せられる光をハーフプリズム等の分割手段によって2つに分割し、これら分割された光の一方を視標呈示用とし、他方を背景呈示用としてもよい。
また、各光源12および14として、RGB−LED光源を採用したが、これ以外の光源、例えば白色LEDや白熱球,ハロゲンランプ等を採用してもよい。そして、これらのいわゆる単色光源を採用した場合には、光学色フィルタを用いることで、視標100および背景102の色を変更可能としてもよい。さらに、当該光学色フィルタに代えて、各液晶シャッタ22および32としてカラータイプのものを採用することによって、視標100および背景102の色を変更してもよい。
そしてさらに、液晶シャッタ22および32に代えて、これと同様の作用を奏する手段、言うなればパターン形成手段、を採用してもよい。例えば、個々に角度を制御することができる多数の微小ミラーが2次元的に配置されたマイクロミラーデバイスと呼ばれるものがあるが、これを当該パターン形成手段として採用してもよい。
また、視標100(視標呈示用の液晶シャッタ22の透過領域22aおよび背景呈示用の液晶シャッタ32の遮断領域32a)の形状を円形としたが、これに限らず、例えば楕円形や四角形,三角形,星形,さらには線状等のように、当該円形以外の形状としてもよい。そして、複数個の視標100を同時に呈示してもよいし、当該視標100の数や大きさやを任意に設定可能としてもよい。
さらに、監視手段としてCCDカメラ28を採用したが、これに限らない。例えば、CCDカメラ28に代えて、拡大光学系26と同様のものを設け、これを介して、被検眼に投射されるのと同様の映像を直接監視できるようにしてもよい。また、スクリーン等の被投射手段を設けることによって、当該被投影手段に直接映像を映し出してもよい。
そして、輝度コントローラ16,点滅コントローラ18および液晶コントローラ23については、それぞれを個別に構成してもよいし、例えばパーソナルコンピュータによって構成してもよい。

Claims (5)

  1. 検査用の視標を被検眼に呈示すると共に該被検眼による該視標の視認状況に基づいて該被検眼の検査を行う眼科検査装置において、
    上記視標を形成するための視標光を生成する視標光生成手段と、
    上記視標の背景を形成するための背景光を生成する背景光生成手段と、
    上記視標光および上記背景光を合成して上記被検眼に投射する合成手段と、
    を具備し、
    上記視標光および上記背景光のそれぞれは無偏光の光であり、
    上記合成手段は上記無偏光を維持した状態で上記視標光および上記背景光を合成すること、
    を特徴とする、眼科検査装置。
  2. 上記合成手段は、上記視標光および上記背景光の入射を受け付けると共に入射された該視標光および該背景光のそれぞれをその偏光状態を含めて透過光と反射光とに等分する境界面を有し、該境界面に対して該視標光および該背景光が互いに共役な角度で入射され、該境界面を透過した該視標光と該境界面によって反射された該背景光との合成である第1合成光、および、該境界面によって反射された該視標光と該境界面を透過した該背景光との合成である第2合成光、のいずれか一方を、上記被検眼に投射する、請求項1に記載の眼科検査装置。
  3. 上記第1合成光および上記第2合成光の他方を監視する監視手段をさらに備える、請求項2に記載の眼科検査装置。
  4. 上記合成手段は無偏光ビームスプリッタである、請求項2に記載の眼科検査装置。
  5. 上記被検眼の視野を測定するための視野計である、請求項1に記載の眼科検査装置。
JP2009520258A 2007-06-28 2007-06-28 眼科検査装置 Active JP5156014B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2007/062991 WO2009001458A1 (ja) 2007-06-28 2007-06-28 眼科検査装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2009001458A1 true JPWO2009001458A1 (ja) 2010-08-26
JP5156014B2 JP5156014B2 (ja) 2013-03-06

Family

ID=40185290

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009520258A Active JP5156014B2 (ja) 2007-06-28 2007-06-28 眼科検査装置

Country Status (4)

Country Link
US (1) US7926947B2 (ja)
EP (1) EP2165645B1 (ja)
JP (1) JP5156014B2 (ja)
WO (1) WO2009001458A1 (ja)

Families Citing this family (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7362775B1 (en) 1996-07-02 2008-04-22 Wistaria Trading, Inc. Exchange mechanisms for digital information packages with bandwidth securitization, multichannel digital watermarks, and key management
US5613004A (en) 1995-06-07 1997-03-18 The Dice Company Steganographic method and device
US7664263B2 (en) 1998-03-24 2010-02-16 Moskowitz Scott A Method for combining transfer functions with predetermined key creation
US6205249B1 (en) 1998-04-02 2001-03-20 Scott A. Moskowitz Multiple transform utilization and applications for secure digital watermarking
US7457962B2 (en) 1996-07-02 2008-11-25 Wistaria Trading, Inc Optimization methods for the insertion, protection, and detection of digital watermarks in digitized data
US7095874B2 (en) 1996-07-02 2006-08-22 Wistaria Trading, Inc. Optimization methods for the insertion, protection, and detection of digital watermarks in digitized data
US7346472B1 (en) 2000-09-07 2008-03-18 Blue Spike, Inc. Method and device for monitoring and analyzing signals
US7177429B2 (en) 2000-12-07 2007-02-13 Blue Spike, Inc. System and methods for permitting open access to data objects and for securing data within the data objects
US5889868A (en) 1996-07-02 1999-03-30 The Dice Company Optimization methods for the insertion, protection, and detection of digital watermarks in digitized data
US7159116B2 (en) 1999-12-07 2007-01-02 Blue Spike, Inc. Systems, methods and devices for trusted transactions
US7730317B2 (en) 1996-12-20 2010-06-01 Wistaria Trading, Inc. Linear predictive coding implementation of digital watermarks
US7664264B2 (en) 1999-03-24 2010-02-16 Blue Spike, Inc. Utilizing data reduction in steganographic and cryptographic systems
US7475246B1 (en) 1999-08-04 2009-01-06 Blue Spike, Inc. Secure personal content server
US7127615B2 (en) 2000-09-20 2006-10-24 Blue Spike, Inc. Security based on subliminal and supraliminal channels for data objects
US7287275B2 (en) 2002-04-17 2007-10-23 Moskowitz Scott A Methods, systems and devices for packet watermarking and efficient provisioning of bandwidth
US8676822B2 (en) * 2009-02-06 2014-03-18 Disney Enterprises, Inc. System and method for quality assured media file storage
EP2413778B8 (en) * 2009-04-01 2019-09-25 Centervue S.P.A. Instrument for eye examination
WO2014167688A1 (ja) * 2013-04-11 2014-10-16 神港精機株式会社 眼科検査装置
JP2016144549A (ja) * 2015-02-09 2016-08-12 株式会社トーメーコーポレーション 視野計
EP3456241B1 (en) * 2016-05-13 2024-07-17 Shinko Seiki Company, Limited Ophthalmic examination device
JP6737993B2 (ja) * 2016-08-08 2020-08-12 神港精機株式会社 眼科検査装置
US10927449B2 (en) 2017-01-25 2021-02-23 Applied Materials, Inc. Extension of PVD chamber with multiple reaction gases, high bias power, and high power impulse source for deposition, implantation, and treatment

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002233502A (ja) * 2001-02-08 2002-08-20 Topcon Corp コントラストチャート装置
JP2005102946A (ja) * 2003-09-30 2005-04-21 Nidek Co Ltd 視野計
JP2006340755A (ja) * 2005-06-07 2006-12-21 Shinko Seiki Co Ltd 眼科検査装置

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE2843287A1 (de) * 1977-10-05 1979-04-19 Canon Kk Augenuntersuchungsinstrument
JP2721892B2 (ja) 1988-06-15 1998-03-04 株式会社ニデック 視力検査装置
AU1627699A (en) * 1997-12-05 1999-06-28 Schepens Eye Research Institute, Inc., The Method and apparatus for measuring visual sensitivity and optical properties of components of the eye
WO2002062208A1 (en) * 2001-02-08 2002-08-15 Topcon Corporation Contrast chart apparatus, contrast sensitivity measuring apparatus, and contrast sensitivity measuring method
US6572229B2 (en) * 2001-06-14 2003-06-03 Carl Zeiss, Inc. Back projection visual field tester
DE102004020663A1 (de) * 2004-04-24 2005-11-10 Carl Zeiss Meditec Ag Einrichtung zur Beleuchtung organischer Objekte
EP1928295A2 (en) * 2005-09-02 2008-06-11 EL-Vision Ltd. Multi-functional optometric - ophthalmic system for testing, diagnosing, or treating, vision or eyes of a subject, and methodologies thereof

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002233502A (ja) * 2001-02-08 2002-08-20 Topcon Corp コントラストチャート装置
JP2005102946A (ja) * 2003-09-30 2005-04-21 Nidek Co Ltd 視野計
JP2006340755A (ja) * 2005-06-07 2006-12-21 Shinko Seiki Co Ltd 眼科検査装置

Also Published As

Publication number Publication date
EP2165645B1 (en) 2013-09-11
JP5156014B2 (ja) 2013-03-06
WO2009001458A1 (ja) 2008-12-31
EP2165645A1 (en) 2010-03-24
EP2165645A4 (en) 2011-06-22
US7926947B2 (en) 2011-04-19
US20100182570A1 (en) 2010-07-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5156014B2 (ja) 眼科検査装置
JP5259484B2 (ja) 眼底撮影装置
RU2612500C2 (ru) Система и способ для удаленного измерения оптического фокуса
WO2014091992A1 (ja) 眼科装置
JP5378474B2 (ja) 視力検査装置
JP5654271B2 (ja) 眼科装置
JP2010259675A (ja) 網膜機能計測装置
JP6173169B2 (ja) 眼科装置及び眼科装置の制御方法
JP2017213062A (ja) 眼科撮影装置
JP4764664B2 (ja) 眼科検査装置
JP2007275160A (ja) 眼科装置
JP5566711B2 (ja) 眼科装置
JP3785539B2 (ja) 広視域網膜投影型表示システム
JP2016097181A (ja) 眼科撮影装置
JP2013005982A (ja) 眼軸長測定装置
JP2017195944A (ja) 眼科撮影装置
JP2013039148A (ja) 眼科手術用顕微鏡
JP6756516B2 (ja) 眼科撮影装置
CN115969309A (zh) 易引导受检眼视线方向的眼底相机光学系统及眼底相机
WO2014167688A1 (ja) 眼科検査装置
JP5522841B2 (ja) 眼底撮影装置
JP2013027536A (ja) 眼科手術用顕微鏡
JP6737993B2 (ja) 眼科検査装置
JP2013027615A (ja) 眼科手術用顕微鏡
JP2014239812A (ja) 角膜内皮細胞撮影装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120612

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120725

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121120

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121207

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151214

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5156014

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250