JPWO2008152766A1 - 無線通信装置、無線通信システム及び無線通信方法 - Google Patents

無線通信装置、無線通信システム及び無線通信方法 Download PDF

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Abstract

複数コードワードを用いた再送制御のためのシグナリングのオーバーヘッドを低減し、スループットを向上させる。複数のコードワードを用いたデータ伝送を行う無線通信装置であって、受信装置において、複数のコードワードにより送信されたデータを復調するMIMO復調部15と、復調した各コードワードのデータの復調結果に対応するACK/NACK信号を生成するACK/NACK生成部21とを備え、ACK/NACK生成部21は、品質順位の低い下位のコードワードに対する信号に他より少ないリソースを割り当て、品質順位の高い上位のコードワードに対する信号に多くのリソースを割り当ててACK/NACK信号を生成する。

Description

本発明は、複数のアンテナを使用して通信を行うMIMO(Multiple-Input Multiple-Output)等に適用可能な無線通信装置、無線通信システム及び無線通信方法に関する。
近年、無線通信技術において限られた周波数帯域を有効に利用し高速伝送を実現するシステムとしてMIMO(Multiple-Input Multiple-Output)が注目されている。MIMOは、送受信双方において複数のアンテナを使ってデータを伝送する技術である。複数の送信アンテナから異なるデータを送信することにより、時間・周波数リソースを拡大することなく伝送容量を向上させることができる。
MIMOにおけるデータ伝送方法として、複数コードワード(MCW:Multi Code Word)の適用が有効である。複数コードワードは、複数の送信アンテナやビームにより形成される各伝送パスのデータ毎にCRC(Cyclic Redundancy Check)を付与したうえで畳み込み符号やTurbo符号、LDPC符号などの誤り訂正符号を付与し、該当する伝送パス(送信アンテナやビーム)に対応するSINR(Signal-to-Interference plus Noise power Ratio)に応じた変調方式及び符号化率の設定を可能としている。このように柔軟な変調方式及び符号化率の設定が可能なことに加え、複数コードワードでは、伝送パス毎にCRCによる誤り検出が可能であることから、再送制御の単位を伝送パス単位(送信アンテナやビーム単位)とすることができ、効率良く再送制御による利得を得られる。
図11は複数コードワードを用いたHARQ制御におけるオーバーヘッドの増大を模式的に示す図である。ここでは一例として、携帯電話等の移動体通信用のセルラーシステムにおいて、送信装置(送信局)となる無線基地局(BS:Base Station)から受信装置(受信局)となる移動局のユーザ端末(UE:User Equipment)に対して信号を伝送する場合の例を示す。図11(A)はSISO(Single-Input Single-Output)の場合、図11(B)はMIMOの場合のそれぞれで伝送する制御信号の例を示している。
ハイブリッド−ARQ(Hybrid-Automatic Repeat reQuest)(以下、HARQと記載)による再送制御を行う場合、SISO方式では1つのコードワードを用い、送信装置から受信装置へは、制御チャネル(制御CH)におけるパイロット信号と、1つのRVコードを含む制御信号とを伝送する。受信装置から送信装置へは、応答信号として、受信信号を正常に取得できた場合のACK(Acknowledgement)、または受信信号に誤りがあった場合のNACK(Negative Acknowledgement)を伝送する。これに対し、MIMO方式で複数コードワードを用いたHARQ制御を行う場合、送信装置から受信装置へは、制御チャネル(制御CH)におけるパイロット信号と、コードワード毎(伝送パス毎)に設ける複数のRVパラメータを含む制御信号とを伝送する。受信装置から送信装置へは、応答信号としてコードワード毎(伝送パス毎)のACKまたはNACKを伝送する。
上記のような複数コードワードを用いたHARQ制御では、コードワード毎にHARQ制御の情報が必要になる。このため、コードワード数がN倍になると、HARQ制御に必要な受信装置から送信装置への上り方向のACK/NACKフィードバックや、送信装置から受信装置への下り方向のRVパラメータのシグナリングがN倍になってしまう。これにより、制御信号や応答信号を伝送するためのシグナリングに多くのリソースを割く必要が生じるため、スループットの低減につながる。
3GPP TSG RAN WG1 #42, R1-050912, Qualcomm Europe, "MIMO proposal for MIMO-WCDMA evaluation", Aug 29th - Sep 2nd, 2005
前述したように、複数コードワードを用いたHARQ制御等による再送制御を行う場合には、コードワード毎(すなわち複数の送信アンテナやビームによる伝送パス毎)に制御情報が必要であるため、RVパラメータ等を含む制御信号やACK/NACKの応答信号などの制御情報を伝送するためのシグナリングに多くのリソースが必要となり、伝送時にオーバーヘッドが生じてスループットの低減を招くという課題がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、複数コードワードを用いた再送制御のためのシグナリングのオーバーヘッドを低減でき、スループットを向上させることが可能な無線通信装置、無線通信システム及び無線通信方法を提供することを目的とする。
本発明は、第1に、複数のコードワードを用いたデータ伝送を行う無線通信装置であって、前記複数のコードワードにより送信されたデータの再送制御を行う再送制御部と、前記複数のコードワードにおける各コードワードの品質順位に応じて、前記再送制御に関する制御情報のリソースを配分するリソース配分部とを備え、前記リソース配分部は、品質順位の低いコードワードに他より少ないリソースを割り当てる無線通信装置を提供する。 これにより、複数コードワードを用いた再送制御のためのシグナリングのオーバーヘッドを低減することが可能となる。
また本発明は、第2に、上記の無線通信装置であって、前記複数のコードワードにより送信されたデータを復調する復調部と、前記再送制御に関する制御情報として、前記復調した各コードワードのデータの復調結果に対応する応答信号を生成する応答信号生成部とを備え、前記リソース配分部は、品質順位の低い下位のコードワードに対する応答信号に他より少ないリソースを割り当てるものを含む。
これにより、複数コードワードを用いた再送制御を行う際に、受信局から送信局への応答信号に関する制御情報のリソース割り当てを調整することで、再送制御のためのシグナリングのオーバーヘッドを低減することが可能となる。
また本発明は、第3に、上記の無線通信装置であって、前記複数のコードワードによりデータを送信する送信部と、前記再送制御に関する制御情報として、前記送信する各コードワードに対応する再送制御用のパラメータを含む制御信号を設定する制御信号設定部とを備え、前記リソース配分部は、品質順位の低い下位のコードワードに対する制御信号に他より少ないリソースを割り当てるものを含む。
これにより、複数コードワードを用いた再送制御を行う際に、送信局から受信局への制御信号に関する制御情報のリソース割り当てを調整することで、再送制御のためのシグナリングのオーバーヘッドを低減することが可能となる。
本発明は、第4に、複数のコードワードを用いたデータ伝送を行う無線通信装置であって、前記複数のコードワードにより送信されたデータを復調する復調部と、前記復調した各コードワードのデータの復調結果に対応する応答信号を生成する応答信号生成部とを備え、前記応答信号生成部は、品質順位の低い下位のコードワードに他より少ないリソースを割り当てて前記応答信号を生成する無線通信装置を提供する。
これにより、複数コードワードを用いた再送制御を行う際に、受信局から送信局への応答信号に関する制御情報のリソース割り当てを調整することで、再送制御のためのシグナリングのオーバーヘッドを低減することが可能となる。
また本発明は、第5に、上記の無線通信装置であって、前記応答信号生成部は、前記応答信号として各コードワードについてデータが正常に復調できたか否かを示すACK/NACK信号を生成するもので、前記リソースとしてシンボル数、サブキャリア数、ビット数、電力制御値のうちの少なくともいずれか一つを含むリソースに関するコードワード毎のリソース割り当てを行うものを含む。
また本発明は、第6に、上記の無線通信装置であって、前記応答信号生成部は、前記品質順位に従って、品質順位の高い上位のコードワードに他より多くのリソースを割り当て、品質順位の低い下位のコードワードに他より少ないリソースを割り当てて前記応答信号を生成するものを含む。
本発明は、第7に、複数のコードワードを用いたデータ伝送を行う無線通信装置であって、前記複数のコードワードによりデータを送信する送信部と、前記データを送信した相手局からフィードバックされる応答信号を復調する応答信号復調部とを備え、前記応答信号復調部は、前記送信したコードワードの品質順位及び各コードワードに割り当てられたリソース量に基づいて前記応答信号を復調する無線通信装置を提供する。
これにより、コードワードの品質順位及び各コードワードに割り当てられたリソース量に基づいて各コードワードに対応する応答信号を適切に復調することが可能となる。
本発明は、第8に、複数のコードワードを用いたデータ伝送を行う無線通信装置であって、前記複数のコードワードによりデータを送信する送信部と、前記送信する各コードワードに対応する再送制御用のパラメータを含む制御信号を設定する制御信号設定部とを備え、前記制御信号設定部は、品質順位の低い下位のコードワードに対する制御信号に他より少ないリソースを割り当てて前記制御信号を設定する無線通信装置を提供する。
これにより、複数コードワードを用いた再送制御を行う際に、送信局から受信局への制御信号に関する制御情報のリソース割り当てを調整することで、再送制御のためのシグナリングのオーバーヘッドを低減することが可能となる。
また本発明は、第9に、上記の無線通信装置であって、前記制御信号設定部は、前記再送制御用のパラメータとしてRVパラメータを含む制御信号を設定するもので、前記リソースとして前記RVパラメータの内容、ビット数のうちの少なくともいずれか一つを含むリソースに関するコードワード毎のリソース割り当てを行うものを含む。
また本発明は、第10に、上記の無線通信装置であって、前記制御信号設定部は、前記品質順位に従って、品質順位の高い上位のコードワードに対応するRVパラメータに他より多くのリソースを割り当て、品質順位の低い下位のコードワードに対応するRVパラメータの内容、ビット数のうちの少なくともいずれか一つを他より削減して前記制御信号を設定するものを含む。
本発明は、第11に、複数のコードワードを用いたデータ伝送を行う無線通信装置であって、前記複数のコードワードにより送信されたデータを復調する復調部と、前記データの再送が行われた場合に再送パケットの合成を行う合成部とを備え、前記合成部は、各コードワードの品質順位により設定され相手局から伝送された制御信号の内容に基づいて前記再送パケットを合成する無線通信装置を提供する。
これにより、コードワードの品質順位及び各コードワードに割り当てられた制御信号の内容に基づき、各コードワードに対応する再送制御の指示を受けて適切に再送信号の処理を実行することが可能となる。
本発明は、第12に、上記いずれかに記載の無線通信装置を備える無線通信基地局装置を提供する。
本発明は、第13に、上記いずれかに記載の無線通信装置を備える無線通信移動局装置を提供する。
本発明は、第14に、複数のコードワードを用いたデータ伝送を行う無線通信システムであって、
前記複数のコードワードにより送信装置から送信されたデータを復調する復調部と、前記復調した各コードワードのデータの復調結果に対応する応答信号を生成する際、品質順位の低い下位のコードワードに他より少ないリソースを割り当てて応答信号を生成する応答信号生成部と、を有する受信装置と、
前記複数のコードワードにより受信装置へデータを送信する送信部と、前記データを送信した受信装置からフィードバックされる応答信号を復調する際、前記送信したコードワードの品質順位及び各コードワードに割り当てられたリソース量に基づいて応答信号を復調する応答信号復調部と、を有する送信装置とを備える無線通信システムを提供する。
本発明は、第15に、複数のコードワードを用いたデータ伝送を行う無線通信システムであって、
前記複数のコードワードにより受信装置へデータを送信する送信部と、前記送信する各コードワードに対応する再送制御用のパラメータを含む制御信号を設定する際、品質順位の低い下位のコードワードに対する制御信号に他より少ないリソースを割り当てて制御信号を設定する制御信号設定部と、を有する送信装置と、
前記複数のコードワードにより送信装置から送信されたデータを復調する復調部と、前記データの再送が行われた場合に再送パケットの合成を行う際、各コードワードの品質順位により設定され前記送信装置から伝送された制御信号の内容に基づいて再送パケットを合成する合成部と、を有する受信装置とを備える無線通信システムを提供する。
本発明は、第16に、複数のコードワードを用いたデータ伝送を行う無線通信方法であって、
受信装置において、前記複数のコードワードにより送信装置から送信されたデータを復調する復調ステップと、前記復調した各コードワードのデータの復調結果に対応する応答信号を生成する際、品質順位の低い下位のコードワードに他より少ないリソースを割り当てて応答信号を生成する応答信号生成ステップとを有し、
送信装置において、前記複数のコードワードにより受信装置へデータを送信する送信ステップと、前記データを送信した受信装置からフィードバックされる応答信号を復調する際、前記送信したコードワードの品質順位及び各コードワードに割り当てられたリソース量に基づいて応答信号を復調する応答信号復調ステップとを有する無線通信方法を提供する。
本発明は、第17に、複数のコードワードを用いたデータ伝送を行う無線通信方法であって、
送信装置において、前記複数のコードワードにより受信装置へデータを送信する送信ステップと、前記送信する各コードワードに対応する再送制御用のパラメータを含む制御信号を設定する際、品質順位の低い下位のコードワードに対する制御信号に他より少ないリソースを割り当てて制御信号を設定する制御信号設定ステップとを有し、
受信装置において、前記複数のコードワードにより送信装置から送信されたデータを復調する復調ステップと、前記データの再送が行われた場合に再送パケットの合成を行う際、各コードワードの品質順位により設定され前記送信装置から伝送された制御信号の内容に基づいて再送パケットを合成する合成ステップとを有する無線通信方法を提供する。
本発明によれば、複数コードワードを用いた再送制御のためのシグナリングのオーバーヘッドを低減でき、スループットを向上させることが可能な無線通信装置、無線通信システム及び無線通信方法を提供できる。
複数コードワードを用いたHARQ制御において伝送される制御信号の例を模式的に示す図 本発明の第1の実施の形態における複数コードワードに対応するACK/NACK信号のフォーマットの一例を示す図 本発明の第1の実施の形態で用いる受信装置(受信局)の主要部の構成を示すブロック図 本発明の第1の実施の形態で用いる送信装置(送信局)の主要部の構成を示すブロック図 第1の実施の形態における送信局と受信局との間の通信に関する全体処理の手順の具体例を示すシーケンス図 第1の実施の形態における送信パラメータの順位に応じたコードワード毎のACK/NACK信号のリソース割り当ての具体例を示す図 本発明の第2の実施の形態における複数コードワードに対応するRVパラメータのフォーマットの一例を示す図 本発明の第2の実施の形態で用いる送信装置(送信局)の主要部の構成を示すブロック図 本発明の第2の実施の形態で用いる受信装置(受信局)の主要部の構成を示すブロック図 第2の実施の形態における送信パラメータの順位に応じたコードワード毎のRVパラメータのリソース割り当ての具体例を示す図 複数コードワードを用いたHARQ制御におけるオーバーヘッドの増大を模式的に示す図
符号の説明
11a、11b アンテナ
12a、12b 受信RF部
13 チャネル推定部
14、64 制御信号復調部
15 MIMO復調部
16 復号部
17 尤度保存部
18 CRC検査部
19 SINR測定部
20 フィードバック情報生成部
21 ACK/NACK生成部
22 符号化部
23 多重部
24 送信RF部
31 符号化部
32 レート・マッチング部
33、53 再送信号制御部
34、54 制御信号生成部
35 MIMO多重部
36a、36b 送信RF部
37a、37b アンテナ
38 受信RF部
39 分離部
40 復調・復号部
41 CRC検査部
42 ACK/NACK復調部
101 無線基地局
102 ユーザ端末
本実施の形態では、本発明に係る無線通信装置、無線通信システム及び無線通信方法の一例として、MIMO(Multiple Input Multiple Output antenna:多入力・多出力アンテナ)を採用した無線通信システムにおいて、送信装置及び受信装置が複数のアンテナによって信号伝送を行い、複数コードワードを用いたHARQ制御による再送制御(適応再送制御)を行う場合の構成例を示す。なお、下記の実施の形態は説明のための一例であり、本発明はこれに限定されるものではない。
図1は複数コードワードを用いたHARQ制御において伝送される制御信号の例を模式的に示す図である。ここでは一例として、携帯電話等の移動体通信用のセルラーシステムにおいて、送信装置(送信局)となる無線基地局(BS:Base Station)101から受信装置(受信局)となる移動局のユーザ端末(UE:User Equipment)102に対してMIMO方式で信号を伝送する場合の例を示す。なお図1の例は、マルチアンテナでアンテナ毎に信号を伝送するとともに、これらのアンテナ毎にコードワードを付与する複数コードワードを用いた再送制御を行う例としている。
複数コードワードを用いてHARQ制御による再送制御を行う場合、送信装置から受信装置へは、制御チャネル(制御CH)におけるパイロット信号と、コードワード毎(ここではアンテナ毎)に設ける複数のRVパラメータを含む制御信号とを伝送する。受信装置から送信装置へは、応答信号として、受信信号を正常に取得できた場合のACKまたは受信信号に誤りがあった場合のNACKをコードワード毎に伝送する。制御チャネルでは、変調方式や符号化率に関する情報を受信装置に通知する。RVパラメータでは、何回目の送信かを示す送信回数、パリティの開始位置などを含む情報を受信装置に通知する。ここでは、IR(Incremental Redundancy)合成を用いた再送制御を想定している。
複数コードワードを用いたHARQ制御によって、複数の送信アンテナやビームによる伝送パス単位で変調方式、符号化率を制御することで、MIMOの各チャネル(伝送パス)を有効利用できる。また、コードワード単位(伝送パス単位)でHARQを適応的に制御できるので、再送効率が良いという利点がある。
このような複数コードワードを用いたHARQ制御を行う場合に、本実施の形態では、再送制御に関する制御情報をやり取りするための制御信号や応答信号のシグナリングにおいてリソース配分を調整して効率化し、オーバーヘッドを低減させるようにする。
複数コードワードの再送制御では、データ伝送に関するスループットの寄与度は、品質の良い上位コードワードが支配的である。すなわち、SINR等の品質が良くて高符号化率、多値数の変調方式のものがスループットに大きく作用する。また、コードワードの順位(品質順位)の情報は、制御チャネルを用いて送信装置と受信装置との間で共有されている。本実施の形態ではこの点に着目し、制御信号や応答信号のシグナリングにおいて、品質の良い上位のコードワードに対応する信号に多くのリソースを割り当て、品質の劣る下位のコードワードに対応する信号には少ないリソースを割り当てることで、複数コードワード間のリソース配分にメリハリをつけ、上位のコードワードに対応する制御情報をより高スペックで伝送するとともに、下位のコードワードに対応する制御情報用のリソースを削減する。これにより、再生制御に関するオーバーヘッドを低減しながら、データ伝送のスループットを向上させる。このリソース配分による効果は、アンテナ数やビーム数などの伝送パスが増える程、より大きな効果が得られる。
(第1の実施の形態)
まず、第1の実施の形態における再送制御に関するシグナリングのリソース配分として、ACK/NACK信号のリソース配分について説明する。第1の実施の形態では、受信装置から送信装置へフィードバックするコードワード毎のACK/NACK信号において、品質が劣る下位コードワードに対応するACK/NACK信号に少ないリソースを割り当てるようにする。
このとき、受信装置は、複数コードワードで送信されたデータを復調するとともに、各コードワードの復調結果に対応するACK/NACK信号を含むフィードバック信号を生成する際、品質の劣る下位のコードワードほど少ないリソースでACK/NACK信号を生成する。また、送信装置は、受信装置へ複数コードワードでデータを送信するとともに、受信装置からのフィードバック信号を復調する際に、送信したコードワードの品質順位、及び対応するリソース数に基づいて各コードワードに対応するACK/NACK信号を検出する。
図2は第1の実施の形態における複数コードワードに対応するACK/NACK信号のフォーマットの一例を示す図である。ここでは、4つのMIMOチャネル(伝送パス)でデータを伝送し、再送制御用に伝送パス毎に4つのコードワードを用いる場合の例を示す。各コードワードに対応する伝送信号の品質が、受信時のSINRに対応するものとして、所望信号に関する受信品質を表す情報であるCQI(Channel Quality Indicator)値で示される。
図2の例では、コードワードCW1のCQIが3、コードワードCW2のCQIが8、コードワードCW3のCQIが19、コードワードCW4のCQIが10としている。このCQI値の数字が大きいほど、品質が良い上位のコードワードであることを示している。よって、品質順位は、上位からコードワードCW3、CW4、CW2、CW1の順になる。この場合、上位のコードワードCW3に対応するACK/NACKには8リソース、その次のコードワードCW4に対応するACK/NACKには半分の4リソース、さらに次のコードワードCW2に対応するACK/NACKにはさらに半分の2リソース、下位のコードワードCW1に対応するACK/NACKにはさらに半分の1リソースを割り当てる。なお、図2では複数のコードワードのACK/NACK信号の配置順序を品質順位と同じにしているが、各ACK/NACK信号の配置順序は適宜設定すればよい。
これにより、ACK/NACKを誤っても影響の小さいコードワードに用いるフィードバック用のリソースを少なくできるので、複数コードワードを用いたHARQ制御におけるシグナシングのオーバーヘッドを小さくできる。
次に、第1の実施形態に係る無線通信システムの受信装置及び送信装置の具体例の構成を説明する。
図3は本発明の第1の実施の形態で用いる受信装置(受信局)の主要部の構成を示すブロック図、図4は本発明の第1の実施の形態で用いる送信装置(送信局)の主要部の構成を示すブロック図である。
本実施の形態では、図3に示した受信局と図4に示した送信局との間で電波を用いて無線通信を行う場合を想定している。例えば、携帯電話等の移動体通信の通信サービスを提供するセルラーシステムの無線通信基地局装置(無線基地局、BS)に図4に示す送信局(送信装置)を適用し、携帯電話装置などの無線通信移動局装置であるユーザ端末(UE)に図3に示す受信局(受信装置)を適用することが想定される。また、ここでは送受信双方で複数のアンテナを使用して無線送受信を行うMIMOシステムを構成することを前提としている。なお、通信信号の形態としては、例えば、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:直交周波数分割多重)信号によるマルチキャリア通信方式で通信を行い、パケット単位で順次に送信する場合などが想定される。
図3に示す受信局は、複数のアンテナ11a、11bと、複数の受信RF部12a、12bと、チャネル推定部13と、制御信号復調部14と、MIMO復調部15と、復号部16と、尤度保存部17と、CRC検査部18と、SINR測定部19と、フィードバック情報生成部20と、ACK/NACK生成部21と、符号化部22と、多重部23と、送信RF部24とを備えている。
相手局(例えば図4に示す送信局)から送信される電波は、独立した複数のアンテナ11a、11bによりそれぞれ受信される。アンテナ11aで受信された電波の高周波信号は、受信RF部12aでベースバンド信号などの比較的低い周波数帯の信号に変換された後、フーリエ変換、パラレル/シリアル変換等の処理が行われてシリアルデータの受信信号に変換される。同様に、アンテナ11bで受信された電波の高周波信号は、受信RF部12bでベースバンド信号などの比較的低い周波数帯の信号に変換された後、フーリエ変換、パラレル/シリアル変換等の処理が行われてシリアルデータの受信信号に変換される。これらの受信RF部12a、12bの出力は、チャネル推定部13、制御信号復調部14、MIMO復調部15に入力される。
チャネル推定部13は、相手局(送信局)の各送信アンテナから送信される信号に含まれているパイロット信号に基づいてチャネル推定を実施し、チャネル推定値を算出する。算出されたチャネル推定値はMIMO復調部15、SINR測定部19に入力される。制御信号復調部14は、パイロット信号とともに送信される制御信号を復調し、送信信号の変調方式や符号化率、CQI値などを示す送信パラメータなどを抽出する。復調された制御信号は、MIMO復調部15、復号部16、ACK/NACK生成部21、多重部23に入力される。
MIMO復調部15は、チャネル推定部13から受け取ったチャネル推定値を用いて自局に対応する受信信号の復調処理を行う。そして、デインターリーブ処理、変調多値数や符号化率が送信側と一致するようにレート・デマッチング処理等を行う。復号部16は、MIMO復調部15から入力される受信信号について復号処理を行って受信したデータを復元する。この際、尤度保存部17に保存された過去の受信信号の尤度情報と現在の受信信号の尤度情報とを合成する尤度合成処理等を行う。CRC検査部18は、復号部16から出力されるデータについてCRC(Cyclic Redundancy Check)検査を実施して、データエラーの有無を調べる。このとき、CRC検査部18は、アンテナ毎の各コードワードの誤り検出結果をACK/NACK生成部21に出力する。そして、CRC検査部18より受信データとして出力される。
SINR測定部19は、パイロット信号の受信状態を検出し、アンテナ毎の各コードワードのSINRを算出する。算出された各コードワードのSINRは、フィードバック情報生成部20に入力される。フィードバック情報生成部20は、各コードワードのSINRの情報を含むフィードバック情報を生成し、多重部23に出力する。この各コードワードのSINRは、所望信号に関する受信品質を表す情報であるCQI値に対応するものとなる。
ACK/NACK生成部21は、CRC検査部18からの各コードワードの誤り検出結果と、制御信号復調部14からの各コードワードの品質順位とに基づき、ACK/NACK信号を生成し、多重部23に出力する。ここで、復号結果がOKで受信に成功した場合は応答信号としてACK(Acknowledgement)を出力し、復号結果がNGで受信に失敗した場合は応答信号としてNACK(Negative Acknowledgement)を出力する。このとき、品質が劣る下位コードワードほど少ないリソースを割り当てるようにする。
符号化部22は、送信データの符号化処理を行って多重部23に出力する。多重部23は、入力したフィードバック情報、ACK/NACK信号、符号化された送信データを含む送信信号等を多重処理する。そして、変調多値数や符号化率を適応的に設定するレート・マッチング処理、インターリーブ処理、変調処理等を行い、送信RF部24に出力する。送信RF部24では、シリアル/パラレル変換、逆フーリエ変換等の処理が行われた後、所定の無線周波数帯の高周波信号に変換され、電力増幅された後にアンテナ11aから電波として送信される。このとき、受信局から送信される各コードワードのSINRやACK/NACK信号等の応答信号を含む信号は、フィードバック信号として送信局に伝送される。
上記構成において、制御信号復調部14及びACK/NACK生成部21が再送制御部の機能を実現する。また、ACK/NACK生成部21は、応答信号生成部の機能、リソース配分部の機能を実現する。MIMO復調部15が復調部の機能を実現する。
一方、図4に示す送信局は、符号化部31と、レート・マッチング部32と、再送信号制御部33と、制御信号生成部34と、MIMO多重部35と、複数の送信RF部36a、36bと、複数のアンテナ37a、37bと、受信RF部38と、分離部39と、復調・復号部40と、CRC検査部41と、ACK/NACK復調部42とを備えている。
相手局(例えば図3に示す受信局)から送信される電波は、アンテナ37aにより受信される。アンテナ37aで受信された電波の高周波信号は、受信RF部38でベースバンド信号などの比較的低い周波数帯の信号に変換された後、分離部39に入力される。分離部39は、受信信号からフィードバック信号に対応する部分を分離し、フィードバック信号に含まれる各コードワードのSINR、ACK/NACK信号等の応答信号を抽出して出力する。各コードワードのSINR部分は制御信号生成部34に入力され、ACK/NACK信号部分はACK/NACK復調部42に入力される。
復調・復号部40は、分離部39で分離された受信信号の復調処理、復号処理を行い、受信したデータを復元する。CRC検査部41は、復調・復号部40から出力されるデータについてCRC検査を実施してデータエラーの有無を判定し、CRC検査部41より受信データとして出力される。
符号化部31は、送信データの符号化処理を行ってレート・マッチング部32に出力する。レート・マッチング部32は、変調多値数や符号化率を適応的に設定するレート・マッチング処理を行い、MIMO多重部35に出力する。ここで、符号化部31及びレート・マッチング部32は、再送信号制御部33から出力される再送制御情報に基づいて符号化処理、レート・マッチング処理を行う。
再送信号制御部33は、ACK/NACK復調部42より出力される各コードワードのACK/NACK信号に基づき、再送制御情報として再送制御に関するRVパラメータを設定する。制御信号生成部34は、分離部39からの各コードワードのSINRと再送信号制御部33からの再送制御情報に基づき、送信信号の各コードワードの変調方式や符号化率、CQI値などを示す送信パラメータ、再送制御用のRVパラメータ等を含む制御信号を生成し、ACK/NACK復調部42及びMIMO多重部35に出力する。
ACK/NACK復調部42は、該当受信局宛データの送信時に制御信号生成部34が設定した送信パラメータを入力し、分離部39からのACK/NACK信号部分について、各コードワードに対応した送信パラメータに基づいてリソース数を見積もり、ACK/NACK信号をそれぞれ復調する。
MIMO多重部35は、符号化された送信データを含む送信信号、送信パラメータ及びRVパラメータを含む制御信号等を多重処理する。そして、インターリーブ処理、変調処理等を行い、複数のアンテナに出力するそれぞれの送信信号を分離生成し、それぞれの送信信号を送信RF部36a、36bに出力する。
送信RF部36a、36bでは、送信信号についてシリアル/パラレル変換、逆フーリエ変換等の処理が行われた後、所定の無線周波数帯の高周波信号に変換され、電力増幅された後にアンテナ37a、37bから電波として送信される。送信局からの送信信号は、パイロット信号、制御信号、及び各種データを含むデータ信号などとして受信局に伝送される。
上記構成において、符号化部31、レート・マッチング部32、MIMO多重部35が送信部の機能を実現する。ACK/NACK復調部42、再送信号制御部33、制御信号生成部34が再送制御部の機能を実現する。また、ACK/NACK復調部42は応答信号復調部の機能を実現する。
次に、本実施の形態において、図3に示した受信局と図4に示した送信局との間で通信する場合の処理手順について、図5を参照しながら以下に説明する。図5は第1の実施の形態における送信局と受信局との間の通信に関する全体処理の手順の具体例を示すシーケンス図である。
送信局(送信装置)は、ステップS1でパイロットチャネルによりパイロット信号を受信局(受信装置)へ送信する。受信局(受信装置)では、ステップS2でパイロット信号を受信してパイロットチャネルの受信状態を観測し、SINR測定部19で各コードワード(CW)のSINRを測定して算出する。このとき、複数のコードワードに関するSINRの品質順位を把握しておく。そして、ステップS3において、ステップS2で算出した各コードワードのSINRの情報を含むフィードバック情報をフィードバック情報生成部20で生成し、受信局から送信局へ各コードワードのSINRをフィードバックして報告する。
送信局は、ステップS4において、フィードバックされた各コードワードのSINRに基づき、制御信号生成部34で各コードワードの送信パラメータ(符号化率、変調方式、CQI)を設定し、制御信号を生成する。そして、送信局は、ステップS5で、設定した送信パラメータに基づいて符号化部31、レート・マッチング部32、MIMO多重部35にて処理を行い、各コードワードの送信データを生成する。そして、ステップS6で送信局から受信局へパイロット信号、制御信号、データ信号をそれぞれ送信する。
受信局は、ステップS7において、ステップS2と同様にSINR測定部19によりパイロット信号の受信状態から各コードワード(CW)のSINRを測定して算出する。また、ステップS8において、制御信号復調部14により制御信号を復調し、符号化率、変調方式、CQI等の送信パラメータを取り出す。続いて、ステップS9において、チャネル推定部13により受信した各コードワードに対応するチャネル推定値を求め、MIMO復調部15及び復号部16によりステップS8で取り出した送信パラメータを用いて各コードワードの受信データを復調、復号することによって受信処理を行う。
次に、受信局は、ステップS10において、復号部16にてステップS9で復調した各コードワードの受信データに誤り訂正復号の処理を施す。そして、ステップS11において、CRC検査部18にて誤り訂正復号後の受信信号に対し各コードワードの誤り検出処理を行う。その後、ステップS12において、ACK/NACK生成部21にてステップS11での各コードワードの誤り検出結果と各コードワードの品質順位とにより、対応するACK/NACK信号を生成する。そして、ステップS13で、ステップS7で算出した各コードワードのSINRの情報を含むフィードバック情報をフィードバック情報生成部20で生成し、この各コードワードのSINRとステップS12で生成したACK/NACK信号とを受信局から送信局へフィードバックして報告する。
ここで、本実施の形態において特徴的な動作である、ステップS12におけるACK/NACK信号の生成動作について詳しく説明する。CRC検査部18は、各コードワードの誤り検出結果をACK/NACK生成部21に出力する。このとき、例えば誤り検出結果として誤り無しで受信データを取得できた場合にはACKとして1を出力し、受信データに誤りを検出した場合にはNACKとして0を出力する。
ACK/NACK生成部21は、CRC検査部18から受け取った各コードワードの誤り検出結果(1または0の値)と、制御信号復調部14から受け取った送信パラメータ(CQIによる各コードワードの品質順位)とに基づいて、ACK/NACK信号を生成する。その際、各コードワードの品質順位に従い、品質の劣る下位コードワードほど少ないリソースを割り当てる。そして、生成したACK/NACK信号を多重部23に出力する。なお、ACK/NACK信号の出力順序は、各コードワードの品質順位と同じにしてもよいし、コードワード番号の順番としてもよい。
図6は第1の実施の形態における送信パラメータの順位に応じたコードワード毎のACK/NACK信号のリソース割り当ての具体例を示す図である。図6(A)に示す例は、図2と同様に、各コードワードCW1〜CW4に対応する送信パラメータのCQIが、順にCQI3、8、19、10であるとき、送信パラメータの大きいほうから品質順位をつけると4、3、1、2となる。送信パラメータ中のCQI値の数字が大きいほど、品質が良い上位のコードワードであることを示している。なお、送信パラメータは、端末間でCQI値そのものを伝送してもよいし、品質順位の数字を伝送してもよい。付与するリソースは、順位の最も高いコードワードCW3に8リソースを、2番目のコードワードCW4には半分の4リソースを、3番目のコードワードCW2にはさらに半分の2リソースを、最も順位が低いコードワードCW1にはさらに半分の1リソースを割り当てる。
ここで、送信パラメータのCQIは、受信局がフィードバックしたSINRに基づいて送信局が割り当てる情報であり、SINRの値そのものとする場合や、送信可能な情報ビット数とする場合などが考えられる。また、割り当てるリソース数については、例えばOFDM信号の場合には10FDMシンボル中の1サブキャリアを割り当てる場合や、CDMA信号の1チップとするなど、シンボル数やサブキャリア数、ビット数などの単位でのリソース配分が考えられる。さらに、上記のシンボル数・サブキャリア数は同一としながら割り当てる電力の制御値によるリソース配分も考えられる。具体的には、図6(B)に示すように、CW4にはCW3より3dB小さい電力制御値を設定し、CW2にはCW3より6dB小さい制御値、CW1にはCW3より9dB小さい制御値を設定する、とする方法も考えられる。なお、ACK/NACK信号は、1または0の値で表現する他に、変調シンボルの位置などで表すことも可能である。
このようなACK/NACK信号の生成方法を採用することにより、例えば従来は品質を確保するために全コードワードに8つのリソースを割り当てるとした場合には計32リソース必要であったところを、15リソースまで削減できる。あるいは、平均的に4リソースずつ割り当てて計16リソースを用いるとした場合に比べ、品質の良いコードワードの信頼性を確保しつつ、品質の悪いコードワードに無駄なリソースを割り当てずに済む、といった利点がある。
図5に戻り、送信局は、ステップS14において、ステップS4で生成した制御信号の送信パラメータ(あるいは受信局から報告された送信パラメータ)に基づいて、ACK/NACK信号を復調する。ここで、本実施の形態において特徴的な動作である、ステップS14におけるACK/NACK信号の復調動作について補足説明する。
分離部39は、全コードワード用のACK/NACK信号に対応する信号部分を分離して、ACK/NACK復調部42に出力する。制御信号生成部34は、受信局へのデータ送信時にCQI値などの送信パラメータを設定し、ACK/NACK復調部42にも出力しておく。ACK/NACK復調部42は、該当受信局宛データの送信時に設定された送信パラメータを用いて、分離部39から入力される信号について各コードワードに対応した送信パラメータに基づいてリソース数を見積もり、それぞれのコードワードのACK/NACK信号を復調する。
次に、送信局は、ステップS15において、フィードバックされた各コードワードのSINRと復調したACK/NACK信号とに基づき、制御信号生成部34でステップS4と同様に各コードワードの送信パラメータ(符号化率、変調方式、CQI)を設定し、制御信号を生成する。そして、ステップS16で、設定した送信パラメータに基づいて符号化部31、レート・マッチング部32、MIMO多重部35にて処理を行い、各コードワードの送信データを生成する。そして、ステップS17で送信局から受信局へパイロット信号、制御信号、データ信号をそれぞれ送信する。
受信局は、ステップS18において、ステップS7と同様にSINR測定部19によりパイロット信号の受信状態から各コードワード(CW)のSINRを測定して算出する。また、ステップS19において、制御信号復調部14により制御信号を復調し、符号化率、変調方式、CQI等の送信パラメータを取り出す。続いて、ステップS20において、チャネル推定部13により受信した各コードワードに対応するチャネル推定値を求め、MIMO復調部15及び復号部16によりステップS19で取り出した送信パラメータを用いて各コードワードの受信データを復調、復号することによって受信処理を行う。そして、ステップS21において、復号部16及び尤度保存部17にてステップS11で誤りを検出したコードワードに対し尤度合成処理を施す。
次に、受信局は、ステップS22において、復号部16にてステップS20で復調した各コードワードの受信データに誤り訂正復号の処理を施す。そして、ステップS23において、CRC検査部18にて誤り訂正復号後の受信信号に対し各コードワードの誤り検出処理を行う。その後、ステップS24において、ACK/NACK生成部21にてステップS12と同様にして、各コードワードの誤り検出結果と品質順位とにより、対応するACK/NACK信号を生成する。そして、ステップS25で、ステップS18で算出した各コードワードのSINRの情報を含むフィードバック情報をフィードバック情報生成部20で生成し、この各コードワードのSINRとステップS24で生成したACK/NACK信号とを受信局から送信局へフィードバックして報告する。
上述したように、第1の実施の形態では、複数コードワードを用いたHARQ制御を行う際に、受信装置から送信装置へフィードバックするコードワード毎のACK/NACK信号において、品質が劣る下位コードワードに対応するACK/NACK信号に少ないリソースを割り当てるようにしている。すなわち、品質の良い上位のコードワードに対応するACK/NACK信号には多くのリソースを割り当ててより信頼性が高い状態でフィードバックし、下位のコードワードに対応するACK/NACK信号は多少信頼性が落ちてもスループットへの影響は小さいため、割り当てるリソースを削減してオーバーヘッドを小さくする。これによって、再生制御用の応答信号に関する制御情報のシグナリングのオーバーヘッドを低減でき、スループットを向上させることが可能となる。
(第2の実施の形態)
まず、第2の実施の形態における再送制御に関するシグナリングのリソース配分として、RVパラメータのリソース配分について説明する。第2の実施の形態では、送信装置から受信装置へ通知するコードワード毎のRVパラメータにおいて、品質が劣る下位コードワードに対応するRVパラメータに少ないリソースを割り当てるようにする。
このとき、送信装置は、複数コードワードでデータを送信するとともに、各コードワードに対応するRVパラメータを通知する下り方向の制御信号のシグナリングとして、RVパラメータをコードワードの品質順位に従って設定し、品質の劣る下位のコードワードに対応するRVパラメータの内容を削減する。また、受信装置は、送信装置から送信された各コードワードのデータを受信して復調するとともに、再送が行われた場合、送信装置から通知された下り方向の制御信号のシグナリングに基づきRVパラメータを復調し、このRVパラメータに従って再送パケットの合成処理を行う。
図7は第2の実施の形態における複数コードワードに対応するRVパラメータのフォーマットの一例を示す図である。ここでは、4つのMIMOチャネル(伝送パス)でデータを伝送し、再送制御用に伝送パス毎に4つのコードワードを用いる場合の例を示す。
図7の例では、コードワードCW1のCQIが3、コードワードCW2のCQIが8、コードワードCW3のCQIが19、コードワードCW4のCQIが10としている。よって、品質順位は、上位からコードワードCW3、CW4、CW2、CW1の順になる。この場合、上位のコードワードCW3に対応するRVパラメータには、新規のパケットかどうかを示すインジケータ(New data indicator:NDI)に1ビット、パリティビットの開始位置を示すインジケータ(Parity)に2ビット、変調シンボルのコンスタレーション番号(コンスタレーションID)を示すインジケータ(Const)2ビットの計5ビットを割り当てる。その次のコードワードCW4に対応するRVパラメータには、NDIに1ビット、ParityとConstの組み合わせに2ビットの計3ビットを割り当てる。さらに次のコードワードCW2と下位のコードワードCW1にそれぞれ対応するRVパラメータには、NDIの1ビットのみを割り当てる。なお、図26は複数のコードワードのRVパラメータの配置順序を品質順位と同じにしているが、各RVパラメータの配置順序はコードワード番号の順番とするなど、適宜設定してもよい。
これにより、RVパラメータの自由度を下げても影響の小さいコードワードに用いる下りシグナリング用のリソースを少なくできるので、複数コードワードを用いたHARQ制御におけるシグナシングのオーバーヘッドを小さくできる。
次に、第2の実施形態に係る無線通信システムの送信装置及び受信装置の具体例の構成を説明する。
図8は本発明の第2の実施の形態で用いる送信装置(送信局)の主要部の構成を示すブロック図、図9は本発明の第2の実施の形態で用いる受信装置(受信局)の主要部の構成を示すブロック図である。
第2の実施の形態は第1の実施の形態の一部を変更した例である。なお、第2の実施の形態において第1の実施の形態と同様の要素は同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
図8に示す送信局は、図4の構成に対し、再送信号制御部53及び制御信号生成部54の動作が異なっている。ここで、本実施の形態において特徴的な動作である、RVパラメータの生成動作について詳しく説明する。
再送信号制御部53は、前回のデータ生成に用いた送信パラメータにおけるCQI値の大きい方からつけた品質順位と、ACK/NACK信号復調部42から出力される各コードワードのACK/NACK信号とに基づいて、各コードワードのRVパラメータの合計ビット数(以下、RV合計ビット数という)を決定する。RV合計ビット数には、新規のパケットかどうかを示すインジケータ(New data indicator:NDI)、パリティビットの開始位置を示すインジケータ(Parity)、変調シンボルのコンスタレーション番号(コンスタレーションID)を示すインジケータ(Const)の3つが含まれる。
さらに再送信号制御部53は、分離部39から出力される各コードワードのSINRに基づいて、各コードワードの送信パラメータ(符号化率、変調方式、CQI)を設定するとともに、自身で決定したRV合計ビット数に応じてRVパラメータを設定する。ここで、各コードワードの品質順位に従い、SINRに基づくCQI値の順位の最も高い(品質が良い)上位のコードワードには前述のパラメータのNDI、Parity、Constの全てのインジケータを付与し、CQI値の順位の低い(品質の劣る)下位のコードワードには前述のパラメータのうちParityやConstのインジケータを用いない構成とする。詳細は後述する。
送信局が符号化部31、レート・マッチング部32、MIMO多重部35にて各コードワードの送信データを生成する際、これらのRVパラメータに応じた処理を行う。具体的には、再送信号制御部53は、NDIが1のときのみ新規送信データを生成するよう符号化部31に指示し、パリティビットの開始位置に応じたレート・マッチング処理を行うようレート・マッチング部32に指示し、変調シンボルのコンスタレーション番号に対応した変調を行うようMIMO多重部35に指示する。また、再送信号制御部53は、ここで設定した送信パラメータ及びRVパラメータを制御信号生成部54に出力する。
制御信号生成部54は、再送信号制御部53から受け取った送信パラメータ及びRVパラメータを用い、所定のフォーマットに沿った制御信号を生成してMIMO多重部35に出力する。
上記構成において、ACK/NACK復調部42、再送信号制御部53、制御信号生成部54が再送制御部の機能を実現する。また、再送信号制御部53が制御信号設定部の機能を実現し、再送信号制御部53または制御信号生成部54がリソース配分部の機能を実現する。
一方、図9に示す受信局は、図3の構成に対し、制御信号復調部64の動作が異なっている。制御信号復調部64は、受信信号から制御信号を取り出し、各コードワードの送信信号の変調方式や符号化率、CQI値などを示す送信パラメータを復調する。続いて、制御信号復調部64は、取り出した送信パラメータのCQI値の順位に応じて、対応するコードワードのRVパラメータを復調する。
さらに制御信号復調部64は、送信パラメータとRVパラメータに対応した変調方式の情報をMIMO復調部15に出力し、同様に送信パラメータ及びRVパラメータに対応した符号化率とパリティ開始位置及び再送合成の指示情報を復号部16に出力する。
上記構成において、制御信号復調部64及びACK/NACK生成部21が再送制御部の機能を実現する。また、制御信号復調部64及び復号部16が合成部の機能を実現する。
図10は第2の実施の形態における送信パラメータの順位に応じたコードワード毎のRVパラメータのリソース割り当ての具体例を示す図である。図7と同様に、各コードワードCW1〜CW4に対応する送信パラメータのCQIが、順にCQI3、8、19、10であるとき、送信パラメータの大きいほうから品質順位をつけると4、3、1、2となる。送信パラメータ中のCQI値の数字が大きいほど、品質が良い上位のコードワードであることを示している。
付与するリソースは、順位の最も高いコードワードCW3にNDI(1ビット)+Parity(2ビット)+Const(2ビット)の計5ビットを割り当てる。2番目のコードワードCW4にはNDI(1ビット)+Parity(1ビット)+Const(1ビット)の計3ビットを割り当てる。3番目のコードワードCW2及び最も順位が低いコードワードCW1には、NDI(1ビット)の計1ビットのみを割り当てる。このようなRVパラメータの生成方法を採用することにより、例えば従来は品質を確保するために全コードワードに5ビットを用いるとした場合には計20ビット必要であったところを、10ビットまで削減できる。
このようにコードワード毎に品質順位に応じてRVパラメータの各内容のビット数を設定することで、HARQによる再送制御を行う際に、上位のコードワードは細かく制御し、下位のコードワードは粗く制御するように、制御のレベルを調整できる。RVパラメータにおいてビット数を減らした内容のインジケータについては、固定値としたり、事前に取り決めたルールに従って決定するなどの方法で再送制御時のパラメータを設定すればよい。
上述したように、第2の実施の形態では、複数コードワードを用いたHARQ制御を行う際に、送信装置から受信装置へ通知する制御信号中のコードワード毎のRVパラメータにおいて、品質が劣る下位コードワードに対応するRVパラメータに少ないビット数を割り当てるようにしている。すなわち、品質の良い上位のコードワードに対応するRVパラメータには多くのビット数を割り当ててより自由度が高い再送制御情報を通知し、下位のコードワードに対応するRVパラメータは多少自由度が落ちてもスループットへの影響は小さいため、割り当てるビット数を削減してオーバーヘッドを小さくする。これによって、再生制御用の制御信号に関する制御情報のシグナリングのオーバーヘッドを低減でき、スループットを向上させることが可能となる。
なお、上述の実施の形態においては、送信装置と受信装置との間で用いる複数のコードワードは、4つの場合を示したが、コードワードの数については、2つや8つなど、アンテナ数やビーム数などに応じて増減した場合においても同様に適用可能である。
また、上述したように、本発明に係る無線通信装置は、移動体通信システムにおける移動局装置(通信端末装置)及び基地局装置に搭載することが可能であり、これにより上記と同様の作用効果を有する無線通信移動局装置、無線通信基地局装置、及び移動体通信システムを提供することができる。
なお、本発明は上記の実施形態において示されたものに限定されるものではなく、明細書の記載、並びに周知の技術に基づいて、当業者が変更、応用することも本発明の予定するところであり、保護を求める範囲に含まれる。
上記各実施の形態では、本発明をハードウェアで構成する場合を例にとって説明したが、本発明はソフトウェアで実現することも可能である。
また、上記各実施の形態の説明に用いた各機能ブロックは、典型的には集積回路であるLSIとして実現される。これらは個別に1チップ化されてもよいし、一部または全てを含むように1チップ化されてもよい。ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。
また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路または汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサーを利用してもよい。
さらには、半導体技術の進歩または派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。バイオ技術の適応等が可能性としてありえる。
本発明を詳細にまた特定の実施態様を参照して説明したが、本発明の精神と範囲を逸脱することなく様々な変更や修正を加えることができることは当業者にとって明らかである。
本出願は、2007年6月15日出願の日本特許出願(特願2007−159406)に基づくものであり、その内容はここに参照として取り込まれる。
本発明は、複数コードワードを用いた再送制御のためのシグナリングのオーバーヘッドを低減でき、スループットを向上させることが可能となる効果を有し、複数のアンテナを使用して通信を行うMIMO(Multiple-Input Multiple-Output)等に適用可能な無線通信装置、無線通信システム及び無線通信方法等として有用である。
本発明は、複数のアンテナを使用して通信を行うMIMO(Multiple-Input Multiple-Output)等に適用可能な無線通信装置、無線通信システム及び無線通信方法に関する。
近年、無線通信技術において限られた周波数帯域を有効に利用し高速伝送を実現するシステムとしてMIMO(Multiple-Input Multiple-Output)が注目されている。MIMOは、送受信双方において複数のアンテナを使ってデータを伝送する技術である。複数の送信アンテナから異なるデータを送信することにより、時間・周波数リソースを拡大することなく伝送容量を向上させることができる。
MIMOにおけるデータ伝送方法として、複数コードワード(MCW:Multi Code Word)の適用が有効である。複数コードワードは、複数の送信アンテナやビームにより形成される各伝送パスのデータ毎にCRC(Cyclic Redundancy Check)を付与したうえで畳み込み符号やTurbo符号、LDPC符号などの誤り訂正符号を付与し、該当する伝送パス(送信アンテナやビーム)に対応するSINR(Signal-to-Interference plus Noise power Ratio)に応じた変調方式及び符号化率の設定を可能としている。このように柔軟な変調方式及び符号化率の設定が可能なことに加え、複数コードワードでは、伝送パス毎にCRCによる誤り検出が可能であることから、再送制御の単位を伝送パス単位(送信アンテナやビーム単位)とすることができ、効率良く再送制御による利得を得られる。
図11は複数コードワードを用いたHARQ制御におけるオーバーヘッドの増大を模式的に示す図である。ここでは一例として、携帯電話等の移動体通信用のセルラーシステムにおいて、送信装置(送信局)となる無線基地局(BS:Base Station)から受信装置(受信局)となる移動局のユーザ端末(UE:User Equipment)に対して信号を伝送する場合の例を示す。図11(A)はSISO(Single-Input Single-Output)の場合、図11(B)はMIMOの場合のそれぞれで伝送する制御信号の例を示している。
ハイブリッド−ARQ(Hybrid-Automatic Repeat reQuest)(以下、HARQと記載)による再送制御を行う場合、SISO方式では1つのコードワードを用い、送信装置から受信装置へは、制御チャネル(制御CH)におけるパイロット信号と、1つのRVコードを含む制御信号とを伝送する。受信装置から送信装置へは、応答信号として、受信信号を正常に取得できた場合のACK(Acknowledgement)、または受信信号に誤りがあった場合のNACK(Negative Acknowledgement)を伝送する。これに対し、MIMO方式で複数コードワードを用いたHARQ制御を行う場合、送信装置から受信装置へは、制御チャネル(制御CH)におけるパイロット信号と、コードワード毎(伝送パス毎)に設ける複数のRVパラメータを含む制御信号とを伝送する。受信装置から送信装置へは、応答信号としてコードワード毎(伝送パス毎)のACKまたはNACKを伝送する。
上記のような複数コードワードを用いたHARQ制御では、コードワード毎にHARQ制御の情報が必要になる。このため、コードワード数がN倍になると、HARQ制御に必要な受信装置から送信装置への上り方向のACK/NACKフィードバックや、送信装置から受信装置への下り方向のRVパラメータのシグナリングがN倍になってしまう。これにより、制御信号や応答信号を伝送するためのシグナリングに多くのリソースを割く必要が生じるため、スループットの低減につながる。
3GPP TSG RAN WG1 #42, R1-050912, Qualcomm Europe, "MIMO proposal for MIMO-WCDMA evaluation", Aug 29th - Sep 2nd, 2005
前述したように、複数コードワードを用いたHARQ制御等による再送制御を行う場合には、コードワード毎(すなわち複数の送信アンテナやビームによる伝送パス毎)に制御情報が必要であるため、RVパラメータ等を含む制御信号やACK/NACKの応答信号などの制御情報を伝送するためのシグナリングに多くのリソースが必要となり、伝送時にオーバーヘッドが生じてスループットの低減を招くという課題がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、複数コードワードを用いた再送制御のためのシグナリングのオーバーヘッドを低減でき、スループットを向上させることが可能な無線通信装置、無線通信システム及び無線通信方法を提供することを目的とする。
本発明は、第1に、複数のコードワードを用いたデータ伝送を行う無線通信装置であって、前記複数のコードワードにより送信されたデータの再送制御を行う再送制御部と、前記複数のコードワードにおける各コードワードの品質順位に応じて、前記再送制御に関する制御情報のリソースを配分するリソース配分部とを備え、前記リソース配分部は、品質順位の低いコードワードに他より少ないリソースを割り当てる無線通信装置を提供する。
これにより、複数コードワードを用いた再送制御のためのシグナリングのオーバーヘッドを低減することが可能となる。
また本発明は、第2に、上記の無線通信装置であって、前記複数のコードワードにより送信されたデータを復調する復調部と、前記再送制御に関する制御情報として、前記復調した各コードワードのデータの復調結果に対応する応答信号を生成する応答信号生成部とを備え、前記リソース配分部は、品質順位の低い下位のコードワードに対する応答信号に他より少ないリソースを割り当てるものを含む。
これにより、複数コードワードを用いた再送制御を行う際に、受信局から送信局への応答信号に関する制御情報のリソース割り当てを調整することで、再送制御のためのシグナリングのオーバーヘッドを低減することが可能となる。
また本発明は、第3に、上記の無線通信装置であって、前記複数のコードワードによりデータを送信する送信部と、前記再送制御に関する制御情報として、前記送信する各コードワードに対応する再送制御用のパラメータを含む制御信号を設定する制御信号設定部とを備え、前記リソース配分部は、品質順位の低い下位のコードワードに対する制御信号に他より少ないリソースを割り当てるものを含む。
これにより、複数コードワードを用いた再送制御を行う際に、送信局から受信局への制御信号に関する制御情報のリソース割り当てを調整することで、再送制御のためのシグナリングのオーバーヘッドを低減することが可能となる。
本発明は、第4に、複数のコードワードを用いたデータ伝送を行う無線通信装置であって、前記複数のコードワードにより送信されたデータを復調する復調部と、前記復調した各コードワードのデータの復調結果に対応する応答信号を生成する応答信号生成部とを備え、前記応答信号生成部は、品質順位の低い下位のコードワードに他より少ないリソースを割り当てて前記応答信号を生成する無線通信装置を提供する。
これにより、複数コードワードを用いた再送制御を行う際に、受信局から送信局への応答信号に関する制御情報のリソース割り当てを調整することで、再送制御のためのシグナリングのオーバーヘッドを低減することが可能となる。
また本発明は、第5に、上記の無線通信装置であって、前記応答信号生成部は、前記応答信号として各コードワードについてデータが正常に復調できたか否かを示すACK/NACK信号を生成するもので、前記リソースとしてシンボル数、サブキャリア数、ビット数、電力制御値のうちの少なくともいずれか一つを含むリソースに関するコードワード毎のリソース割り当てを行うものを含む。
また本発明は、第6に、上記の無線通信装置であって、前記応答信号生成部は、前記品質順位に従って、品質順位の高い上位のコードワードに他より多くのリソースを割り当て、品質順位の低い下位のコードワードに他より少ないリソースを割り当てて前記応答信号を生成するものを含む。
本発明は、第7に、複数のコードワードを用いたデータ伝送を行う無線通信装置であって、前記複数のコードワードによりデータを送信する送信部と、前記データを送信した相手局からフィードバックされる応答信号を復調する応答信号復調部とを備え、前記応答信号復調部は、前記送信したコードワードの品質順位及び各コードワードに割り当てられたリソース量に基づいて前記応答信号を復調する無線通信装置を提供する。
これにより、コードワードの品質順位及び各コードワードに割り当てられたリソース量に基づいて各コードワードに対応する応答信号を適切に復調することが可能となる。
本発明は、第8に、複数のコードワードを用いたデータ伝送を行う無線通信装置であって、前記複数のコードワードによりデータを送信する送信部と、前記送信する各コードワードに対応する再送制御用のパラメータを含む制御信号を設定する制御信号設定部とを備え、前記制御信号設定部は、品質順位の低い下位のコードワードに対する制御信号に他より少ないリソースを割り当てて前記制御信号を設定する無線通信装置を提供する。
これにより、複数コードワードを用いた再送制御を行う際に、送信局から受信局への制御信号に関する制御情報のリソース割り当てを調整することで、再送制御のためのシグナリングのオーバーヘッドを低減することが可能となる。
また本発明は、第9に、上記の無線通信装置であって、前記制御信号設定部は、前記再送制御用のパラメータとしてRVパラメータを含む制御信号を設定するもので、前記リソースとして前記RVパラメータの内容、ビット数のうちの少なくともいずれか一つを含むリソースに関するコードワード毎のリソース割り当てを行うものを含む。
また本発明は、第10に、上記の無線通信装置であって、前記制御信号設定部は、前記品質順位に従って、品質順位の高い上位のコードワードに対応するRVパラメータに他より多くのリソースを割り当て、品質順位の低い下位のコードワードに対応するRVパラメータの内容、ビット数のうちの少なくともいずれか一つを他より削減して前記制御信号を設定するものを含む。
本発明は、第11に、複数のコードワードを用いたデータ伝送を行う無線通信装置であって、前記複数のコードワードにより送信されたデータを復調する復調部と、前記データの再送が行われた場合に再送パケットの合成を行う合成部とを備え、前記合成部は、各コードワードの品質順位により設定され相手局から伝送された制御信号の内容に基づいて前記再送パケットを合成する無線通信装置を提供する。
これにより、コードワードの品質順位及び各コードワードに割り当てられた制御信号の内容に基づき、各コードワードに対応する再送制御の指示を受けて適切に再送信号の処理を実行することが可能となる。
本発明は、第12に、上記いずれかに記載の無線通信装置を備える無線通信基地局装置を提供する。
本発明は、第13に、上記いずれかに記載の無線通信装置を備える無線通信移動局装置を提供する。
本発明は、第14に、複数のコードワードを用いたデータ伝送を行う無線通信システムであって、
前記複数のコードワードにより送信装置から送信されたデータを復調する復調部と、前記復調した各コードワードのデータの復調結果に対応する応答信号を生成する際、品質順位の低い下位のコードワードに他より少ないリソースを割り当てて応答信号を生成する応答信号生成部と、を有する受信装置と、
前記複数のコードワードにより受信装置へデータを送信する送信部と、前記データを送信した受信装置からフィードバックされる応答信号を復調する際、前記送信したコードワードの品質順位及び各コードワードに割り当てられたリソース量に基づいて応答信号を復調する応答信号復調部と、を有する送信装置とを備える無線通信システムを提供する。
本発明は、第15に、複数のコードワードを用いたデータ伝送を行う無線通信システムであって、
前記複数のコードワードにより受信装置へデータを送信する送信部と、前記送信する各コードワードに対応する再送制御用のパラメータを含む制御信号を設定する際、品質順位の低い下位のコードワードに対する制御信号に他より少ないリソースを割り当てて制御信号を設定する制御信号設定部と、を有する送信装置と、
前記複数のコードワードにより送信装置から送信されたデータを復調する復調部と、前記データの再送が行われた場合に再送パケットの合成を行う際、各コードワードの品質順位により設定され前記送信装置から伝送された制御信号の内容に基づいて再送パケットを合成する合成部と、を有する受信装置とを備える無線通信システムを提供する。
本発明は、第16に、複数のコードワードを用いたデータ伝送を行う無線通信方法であって、
受信装置において、前記複数のコードワードにより送信装置から送信されたデータを復調する復調ステップと、前記復調した各コードワードのデータの復調結果に対応する応答信号を生成する際、品質順位の低い下位のコードワードに他より少ないリソースを割り当てて応答信号を生成する応答信号生成ステップとを有し、
送信装置において、前記複数のコードワードにより受信装置へデータを送信する送信ステップと、前記データを送信した受信装置からフィードバックされる応答信号を復調する際、前記送信したコードワードの品質順位及び各コードワードに割り当てられたリソース量に基づいて応答信号を復調する応答信号復調ステップとを有する無線通信方法を提供する。
本発明は、第17に、複数のコードワードを用いたデータ伝送を行う無線通信方法であって、
送信装置において、前記複数のコードワードにより受信装置へデータを送信する送信ステップと、前記送信する各コードワードに対応する再送制御用のパラメータを含む制御信号を設定する際、品質順位の低い下位のコードワードに対する制御信号に他より少ないリソースを割り当てて制御信号を設定する制御信号設定ステップとを有し、
受信装置において、前記複数のコードワードにより送信装置から送信されたデータを復調する復調ステップと、前記データの再送が行われた場合に再送パケットの合成を行う際、各コードワードの品質順位により設定され前記送信装置から伝送された制御信号の内容に基づいて再送パケットを合成する合成ステップとを有する無線通信方法を提供する。
本発明によれば、複数コードワードを用いた再送制御のためのシグナリングのオーバーヘッドを低減でき、スループットを向上させることが可能な無線通信装置、無線通信システム及び無線通信方法を提供できる。
複数コードワードを用いたHARQ制御において伝送される制御信号の例を模式的に示す図 本発明の第1の実施の形態における複数コードワードに対応するACK/NACK信号のフォーマットの一例を示す図 本発明の第1の実施の形態で用いる受信装置(受信局)の主要部の構成を示すブロック図 本発明の第1の実施の形態で用いる送信装置(送信局)の主要部の構成を示すブロック図 第1の実施の形態における送信局と受信局との間の通信に関する全体処理の手順の具体例を示すシーケンス図 第1の実施の形態における送信パラメータの順位に応じたコードワード毎のACK/NACK信号のリソース割り当ての具体例を示す図 本発明の第2の実施の形態における複数コードワードに対応するRVパラメータのフォーマットの一例を示す図 本発明の第2の実施の形態で用いる送信装置(送信局)の主要部の構成を示すブロック図 本発明の第2の実施の形態で用いる受信装置(受信局)の主要部の構成を示すブロック図 第2の実施の形態における送信パラメータの順位に応じたコードワード毎のRVパラメータのリソース割り当ての具体例を示す図 複数コードワードを用いたHARQ制御におけるオーバーヘッドの増大を模式的に示す図
本実施の形態では、本発明に係る無線通信装置、無線通信システム及び無線通信方法の一例として、MIMO(Multiple Input Multiple Output antenna:多入力・多出力アンテナ)を採用した無線通信システムにおいて、送信装置及び受信装置が複数のアンテナによって信号伝送を行い、複数コードワードを用いたHARQ制御による再送制御(適応再送制御)を行う場合の構成例を示す。なお、下記の実施の形態は説明のための一例であり、本発明はこれに限定されるものではない。
図1は複数コードワードを用いたHARQ制御において伝送される制御信号の例を模式的に示す図である。ここでは一例として、携帯電話等の移動体通信用のセルラーシステムにおいて、送信装置(送信局)となる無線基地局(BS:Base Station)101から受信装置(受信局)となる移動局のユーザ端末(UE:User Equipment)102に対してMIMO方式で信号を伝送する場合の例を示す。なお図1の例は、マルチアンテナでアンテナ毎に信号を伝送するとともに、これらのアンテナ毎にコードワードを付与する複数コードワードを用いた再送制御を行う例としている。
複数コードワードを用いてHARQ制御による再送制御を行う場合、送信装置から受信装置へは、制御チャネル(制御CH)におけるパイロット信号と、コードワード毎(ここではアンテナ毎)に設ける複数のRVパラメータを含む制御信号とを伝送する。受信装置から送信装置へは、応答信号として、受信信号を正常に取得できた場合のACKまたは受信信号に誤りがあった場合のNACKをコードワード毎に伝送する。制御チャネルでは、変調方式や符号化率に関する情報を受信装置に通知する。RVパラメータでは、何回目の送信かを示す送信回数、パリティの開始位置などを含む情報を受信装置に通知する。ここでは、IR(Incremental Redundancy)合成を用いた再送制御を想定している。
複数コードワードを用いたHARQ制御によって、複数の送信アンテナやビームによる伝送パス単位で変調方式、符号化率を制御することで、MIMOの各チャネル(伝送パス)を有効利用できる。また、コードワード単位(伝送パス単位)でHARQを適応的に制御できるので、再送効率が良いという利点がある。
このような複数コードワードを用いたHARQ制御を行う場合に、本実施の形態では、再送制御に関する制御情報をやり取りするための制御信号や応答信号のシグナリングにおいてリソース配分を調整して効率化し、オーバーヘッドを低減させるようにする。
複数コードワードの再送制御では、データ伝送に関するスループットの寄与度は、品質の良い上位コードワードが支配的である。すなわち、SINR等の品質が良くて高符号化率、多値数の変調方式のものがスループットに大きく作用する。また、コードワードの順位(品質順位)の情報は、制御チャネルを用いて送信装置と受信装置との間で共有されている。本実施の形態ではこの点に着目し、制御信号や応答信号のシグナリングにおいて、品質の良い上位のコードワードに対応する信号に多くのリソースを割り当て、品質の劣る下位のコードワードに対応する信号には少ないリソースを割り当てることで、複数コードワード間のリソース配分にメリハリをつけ、上位のコードワードに対応する制御情報をより高スペックで伝送するとともに、下位のコードワードに対応する制御情報用のリソースを削減する。これにより、再生制御に関するオーバーヘッドを低減しながら、データ伝送のスループットを向上させる。このリソース配分による効果は、アンテナ数やビーム数などの伝送パスが増える程、より大きな効果が得られる。
(第1の実施の形態)
まず、第1の実施の形態における再送制御に関するシグナリングのリソース配分として、ACK/NACK信号のリソース配分について説明する。第1の実施の形態では、受信装置から送信装置へフィードバックするコードワード毎のACK/NACK信号において、品質が劣る下位コードワードに対応するACK/NACK信号に少ないリソースを割り当てるようにする。
このとき、受信装置は、複数コードワードで送信されたデータを復調するとともに、各コードワードの復調結果に対応するACK/NACK信号を含むフィードバック信号を生成する際、品質の劣る下位のコードワードほど少ないリソースでACK/NACK信号を生成する。また、送信装置は、受信装置へ複数コードワードでデータを送信するとともに、受信装置からのフィードバック信号を復調する際に、送信したコードワードの品質順位、及び対応するリソース数に基づいて各コードワードに対応するACK/NACK信号を検出する。
図2は第1の実施の形態における複数コードワードに対応するACK/NACK信号のフォーマットの一例を示す図である。ここでは、4つのMIMOチャネル(伝送パス)でデータを伝送し、再送制御用に伝送パス毎に4つのコードワードを用いる場合の例を示す。各コードワードに対応する伝送信号の品質が、受信時のSINRに対応するものとして、所望信号に関する受信品質を表す情報であるCQI(Channel Quality Indicator)値で示される。
図2の例では、コードワードCW1のCQIが3、コードワードCW2のCQIが8、コードワードCW3のCQIが19、コードワードCW4のCQIが10としている。このCQI値の数字が大きいほど、品質が良い上位のコードワードであることを示している。よって、品質順位は、上位からコードワードCW3、CW4、CW2、CW1の順になる。この場合、上位のコードワードCW3に対応するACK/NACKには8リソース、その次のコードワードCW4に対応するACK/NACKには半分の4リソース、さらに次のコードワードCW2に対応するACK/NACKにはさらに半分の2リソース、下位のコードワードCW1に対応するACK/NACKにはさらに半分の1リソースを割り当てる。なお、図2では複数のコードワードのACK/NACK信号の配置順序を品質順位と同じにしているが、各ACK/NACK信号の配置順序は適宜設定すればよい。
これにより、ACK/NACKを誤っても影響の小さいコードワードに用いるフィードバック用のリソースを少なくできるので、複数コードワードを用いたHARQ制御におけるシグナシングのオーバーヘッドを小さくできる。
次に、第1の実施形態に係る無線通信システムの受信装置及び送信装置の具体例の構成を説明する。
図3は本発明の第1の実施の形態で用いる受信装置(受信局)の主要部の構成を示すブロック図、図4は本発明の第1の実施の形態で用いる送信装置(送信局)の主要部の構成を示すブロック図である。
本実施の形態では、図3に示した受信局と図4に示した送信局との間で電波を用いて無線通信を行う場合を想定している。例えば、携帯電話等の移動体通信の通信サービスを提供するセルラーシステムの無線通信基地局装置(無線基地局、BS)に図4に示す送信局(送信装置)を適用し、携帯電話装置などの無線通信移動局装置であるユーザ端末(UE)に図3に示す受信局(受信装置)を適用することが想定される。また、ここでは送受信双方で複数のアンテナを使用して無線送受信を行うMIMOシステムを構成することを前提としている。なお、通信信号の形態としては、例えば、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:直交周波数分割多重)信号によるマルチキャリア通信方式で通信を行い、パケット単位で順次に送信する場合などが想定される。
図3に示す受信局は、複数のアンテナ11a、11bと、複数の受信RF部12a、12bと、チャネル推定部13と、制御信号復調部14と、MIMO復調部15と、復号部16と、尤度保存部17と、CRC検査部18と、SINR測定部19と、フィードバック情報生成部20と、ACK/NACK生成部21と、符号化部22と、多重部23と、送信RF部24とを備えている。
相手局(例えば図4に示す送信局)から送信される電波は、独立した複数のアンテナ11a、11bによりそれぞれ受信される。アンテナ11aで受信された電波の高周波信号は、受信RF部12aでベースバンド信号などの比較的低い周波数帯の信号に変換された後、フーリエ変換、パラレル/シリアル変換等の処理が行われてシリアルデータの受信信号に変換される。同様に、アンテナ11bで受信された電波の高周波信号は、受信RF部12bでベースバンド信号などの比較的低い周波数帯の信号に変換された後、フーリエ変換、パラレル/シリアル変換等の処理が行われてシリアルデータの受信信号に変換される。これらの受信RF部12a、12bの出力は、チャネル推定部13、制御信号復調部14、MIMO復調部15に入力される。
チャネル推定部13は、相手局(送信局)の各送信アンテナから送信される信号に含まれているパイロット信号に基づいてチャネル推定を実施し、チャネル推定値を算出する。算出されたチャネル推定値はMIMO復調部15、SINR測定部19に入力される。制御信号復調部14は、パイロット信号とともに送信される制御信号を復調し、送信信号の変調方式や符号化率、CQI値などを示す送信パラメータなどを抽出する。復調された制御信号は、MIMO復調部15、復号部16、ACK/NACK生成部21、多重部23に入力される。
MIMO復調部15は、チャネル推定部13から受け取ったチャネル推定値を用いて自局に対応する受信信号の復調処理を行う。そして、デインターリーブ処理、変調多値数や符号化率が送信側と一致するようにレート・デマッチング処理等を行う。復号部16は、MIMO復調部15から入力される受信信号について復号処理を行って受信したデータを復元する。この際、尤度保存部17に保存された過去の受信信号の尤度情報と現在の受信信号の尤度情報とを合成する尤度合成処理等を行う。CRC検査部18は、復号部16から出力されるデータについてCRC(Cyclic Redundancy Check)検査を実施して、データエラーの有無を調べる。このとき、CRC検査部18は、アンテナ毎の各コードワードの誤り検出結果をACK/NACK生成部21に出力する。そして、CRC検査部18より受信データとして出力される。
SINR測定部19は、パイロット信号の受信状態を検出し、アンテナ毎の各コードワードのSINRを算出する。算出された各コードワードのSINRは、フィードバック情報生成部20に入力される。フィードバック情報生成部20は、各コードワードのSINRの情報を含むフィードバック情報を生成し、多重部23に出力する。この各コードワードのSINRは、所望信号に関する受信品質を表す情報であるCQI値に対応するものとなる。
ACK/NACK生成部21は、CRC検査部18からの各コードワードの誤り検出結果と、制御信号復調部14からの各コードワードの品質順位とに基づき、ACK/NACK信号を生成し、多重部23に出力する。ここで、復号結果がOKで受信に成功した場合は応答信号としてACK(Acknowledgement)を出力し、復号結果がNGで受信に失敗した場合は応答信号としてNACK(Negative Acknowledgement)を出力する。このとき、品質が劣る下位コードワードほど少ないリソースを割り当てるようにする。
符号化部22は、送信データの符号化処理を行って多重部23に出力する。多重部23は、入力したフィードバック情報、ACK/NACK信号、符号化された送信データを含む送信信号等を多重処理する。そして、変調多値数や符号化率を適応的に設定するレート・マッチング処理、インターリーブ処理、変調処理等を行い、送信RF部24に出力する。送信RF部24では、シリアル/パラレル変換、逆フーリエ変換等の処理が行われた後、所定の無線周波数帯の高周波信号に変換され、電力増幅された後にアンテナ11aから電波として送信される。このとき、受信局から送信される各コードワードのSINRやACK/NACK信号等の応答信号を含む信号は、フィードバック信号として送信局に伝送される。
上記構成において、制御信号復調部14及びACK/NACK生成部21が再送制御部の機能を実現する。また、ACK/NACK生成部21は、応答信号生成部の機能、リソース配分部の機能を実現する。MIMO復調部15が復調部の機能を実現する。
一方、図4に示す送信局は、符号化部31と、レート・マッチング部32と、再送信号制御部33と、制御信号生成部34と、MIMO多重部35と、複数の送信RF部36a、36bと、複数のアンテナ37a、37bと、受信RF部38と、分離部39と、復調・復号部40と、CRC検査部41と、ACK/NACK復調部42とを備えている。
相手局(例えば図3に示す受信局)から送信される電波は、アンテナ37aにより受信される。アンテナ37aで受信された電波の高周波信号は、受信RF部38でベースバンド信号などの比較的低い周波数帯の信号に変換された後、分離部39に入力される。分離部39は、受信信号からフィードバック信号に対応する部分を分離し、フィードバック信号に含まれる各コードワードのSINR、ACK/NACK信号等の応答信号を抽出して出力する。各コードワードのSINR部分は制御信号生成部34に入力され、ACK/NACK信号部分はACK/NACK復調部42に入力される。
復調・復号部40は、分離部39で分離された受信信号の復調処理、復号処理を行い、受信したデータを復元する。CRC検査部41は、復調・復号部40から出力されるデータについてCRC検査を実施してデータエラーの有無を判定し、CRC検査部41より受信データとして出力される。
符号化部31は、送信データの符号化処理を行ってレート・マッチング部32に出力する。レート・マッチング部32は、変調多値数や符号化率を適応的に設定するレート・マッチング処理を行い、MIMO多重部35に出力する。ここで、符号化部31及びレート・マッチング部32は、再送信号制御部33から出力される再送制御情報に基づいて符号化処理、レート・マッチング処理を行う。
再送信号制御部33は、ACK/NACK復調部42より出力される各コードワードのACK/NACK信号に基づき、再送制御情報として再送制御に関するRVパラメータを設定する。制御信号生成部34は、分離部39からの各コードワードのSINRと再送信号制御部33からの再送制御情報に基づき、送信信号の各コードワードの変調方式や符号化率、CQI値などを示す送信パラメータ、再送制御用のRVパラメータ等を含む制御信号を生成し、ACK/NACK復調部42及びMIMO多重部35に出力する。
ACK/NACK復調部42は、該当受信局宛データの送信時に制御信号生成部34が設定した送信パラメータを入力し、分離部39からのACK/NACK信号部分について、各コードワードに対応した送信パラメータに基づいてリソース数を見積もり、ACK/NACK信号をそれぞれ復調する。
MIMO多重部35は、符号化された送信データを含む送信信号、送信パラメータ及びRVパラメータを含む制御信号等を多重処理する。そして、インターリーブ処理、変調処理等を行い、複数のアンテナに出力するそれぞれの送信信号を分離生成し、それぞれの送信信号を送信RF部36a、36bに出力する。
送信RF部36a、36bでは、送信信号についてシリアル/パラレル変換、逆フーリエ変換等の処理が行われた後、所定の無線周波数帯の高周波信号に変換され、電力増幅された後にアンテナ37a、37bから電波として送信される。送信局からの送信信号は、パイロット信号、制御信号、及び各種データを含むデータ信号などとして受信局に伝送される。
上記構成において、符号化部31、レート・マッチング部32、MIMO多重部35が送信部の機能を実現する。ACK/NACK復調部42、再送信号制御部33、制御信号生成部34が再送制御部の機能を実現する。また、ACK/NACK復調部42は応答信号復調部の機能を実現する。
次に、本実施の形態において、図3に示した受信局と図4に示した送信局との間で通信する場合の処理手順について、図5を参照しながら以下に説明する。図5は第1の実施の形態における送信局と受信局との間の通信に関する全体処理の手順の具体例を示すシーケンス図である。
送信局(送信装置)は、ステップS1でパイロットチャネルによりパイロット信号を受信局(受信装置)へ送信する。受信局(受信装置)では、ステップS2でパイロット信号を受信してパイロットチャネルの受信状態を観測し、SINR測定部19で各コードワード(CW)のSINRを測定して算出する。このとき、複数のコードワードに関するSINRの品質順位を把握しておく。そして、ステップS3において、ステップS2で算出した各コードワードのSINRの情報を含むフィードバック情報をフィードバック情報生成部20で生成し、受信局から送信局へ各コードワードのSINRをフィードバックして報告する。
送信局は、ステップS4において、フィードバックされた各コードワードのSINRに基づき、制御信号生成部34で各コードワードの送信パラメータ(符号化率、変調方式、CQI)を設定し、制御信号を生成する。そして、送信局は、ステップS5で、設定した送信パラメータに基づいて符号化部31、レート・マッチング部32、MIMO多重部35にて処理を行い、各コードワードの送信データを生成する。そして、ステップS6で送信局から受信局へパイロット信号、制御信号、データ信号をそれぞれ送信する。
受信局は、ステップS7において、ステップS2と同様にSINR測定部19によりパイロット信号の受信状態から各コードワード(CW)のSINRを測定して算出する。また、ステップS8において、制御信号復調部14により制御信号を復調し、符号化率、変調方式、CQI等の送信パラメータを取り出す。続いて、ステップS9において、チャネル推定部13により受信した各コードワードに対応するチャネル推定値を求め、MIMO復調部15及び復号部16によりステップS8で取り出した送信パラメータを用いて各コードワードの受信データを復調、復号することによって受信処理を行う。
次に、受信局は、ステップS10において、復号部16にてステップS9で復調した各コードワードの受信データに誤り訂正復号の処理を施す。そして、ステップS11において、CRC検査部18にて誤り訂正復号後の受信信号に対し各コードワードの誤り検出処理を行う。その後、ステップS12において、ACK/NACK生成部21にてステップS11での各コードワードの誤り検出結果と各コードワードの品質順位とにより、対応するACK/NACK信号を生成する。そして、ステップS13で、ステップS7で算出した各コードワードのSINRの情報を含むフィードバック情報をフィードバック情報生成部20で生成し、この各コードワードのSINRとステップS12で生成したACK/NACK信号とを受信局から送信局へフィードバックして報告する。
ここで、本実施の形態において特徴的な動作である、ステップS12におけるACK/NACK信号の生成動作について詳しく説明する。CRC検査部18は、各コードワードの誤り検出結果をACK/NACK生成部21に出力する。このとき、例えば誤り検出結果として誤り無しで受信データを取得できた場合にはACKとして1を出力し、受信データに誤りを検出した場合にはNACKとして0を出力する。
ACK/NACK生成部21は、CRC検査部18から受け取った各コードワードの誤り検出結果(1または0の値)と、制御信号復調部14から受け取った送信パラメータ(CQIによる各コードワードの品質順位)とに基づいて、ACK/NACK信号を生成する。その際、各コードワードの品質順位に従い、品質の劣る下位コードワードほど少ないリソースを割り当てる。そして、生成したACK/NACK信号を多重部23に出力する。なお、ACK/NACK信号の出力順序は、各コードワードの品質順位と同じにしてもよいし、コードワード番号の順番としてもよい。
図6は第1の実施の形態における送信パラメータの順位に応じたコードワード毎のACK/NACK信号のリソース割り当ての具体例を示す図である。図6(A)に示す例は、図2と同様に、各コードワードCW1〜CW4に対応する送信パラメータのCQIが、順にCQI3、8、19、10であるとき、送信パラメータの大きいほうから品質順位をつけると4、3、1、2となる。送信パラメータ中のCQI値の数字が大きいほど、品質が良い上位のコードワードであることを示している。なお、送信パラメータは、端末間でCQI値そのものを伝送してもよいし、品質順位の数字を伝送してもよい。付与するリソースは、順位の最も高いコードワードCW3に8リソースを、2番目のコードワードCW4には半分の4リソースを、3番目のコードワードCW2にはさらに半分の2リソースを、最も順位が低いコードワードCW1にはさらに半分の1リソースを割り当てる。
ここで、送信パラメータのCQIは、受信局がフィードバックしたSINRに基づいて送信局が割り当てる情報であり、SINRの値そのものとする場合や、送信可能な情報ビット数とする場合などが考えられる。また、割り当てるリソース数については、例えばOFDM信号の場合には10FDMシンボル中の1サブキャリアを割り当てる場合や、CDMA信号の1チップとするなど、シンボル数やサブキャリア数、ビット数などの単位でのリソース配分が考えられる。さらに、上記のシンボル数・サブキャリア数は同一としながら割り当てる電力の制御値によるリソース配分も考えられる。具体的には、図6(B)に示すように、CW4にはCW3より3dB小さい電力制御値を設定し、CW2にはCW3より6dB小さい制御値、CW1にはCW3より9dB小さい制御値を設定する、とする方法も考えられる。なお、ACK/NACK信号は、1または0の値で表現する他に、変調シンボルの位置などで表すことも可能である。
このようなACK/NACK信号の生成方法を採用することにより、例えば従来は品質を確保するために全コードワードに8つのリソースを割り当てるとした場合には計32リソース必要であったところを、15リソースまで削減できる。あるいは、平均的に4リソースずつ割り当てて計16リソースを用いるとした場合に比べ、品質の良いコードワードの信頼性を確保しつつ、品質の悪いコードワードに無駄なリソースを割り当てずに済む、といった利点がある。
図5に戻り、送信局は、ステップS14において、ステップS4で生成した制御信号の送信パラメータ(あるいは受信局から報告された送信パラメータ)に基づいて、ACK/NACK信号を復調する。ここで、本実施の形態において特徴的な動作である、ステップS14におけるACK/NACK信号の復調動作について補足説明する。
分離部39は、全コードワード用のACK/NACK信号に対応する信号部分を分離して、ACK/NACK復調部42に出力する。制御信号生成部34は、受信局へのデータ送信時にCQI値などの送信パラメータを設定し、ACK/NACK復調部42にも出力しておく。ACK/NACK復調部42は、該当受信局宛データの送信時に設定された送信パラメータを用いて、分離部39から入力される信号について各コードワードに対応した送信パラメータに基づいてリソース数を見積もり、それぞれのコードワードのACK/NACK信号を復調する。
次に、送信局は、ステップS15において、フィードバックされた各コードワードのSINRと復調したACK/NACK信号とに基づき、制御信号生成部34でステップS4と同様に各コードワードの送信パラメータ(符号化率、変調方式、CQI)を設定し、制御信号を生成する。そして、ステップS16で、設定した送信パラメータに基づいて符号化部31、レート・マッチング部32、MIMO多重部35にて処理を行い、各コードワードの送信データを生成する。そして、ステップS17で送信局から受信局へパイロット信号、制御信号、データ信号をそれぞれ送信する。
受信局は、ステップS18において、ステップS7と同様にSINR測定部19によりパイロット信号の受信状態から各コードワード(CW)のSINRを測定して算出する。また、ステップS19において、制御信号復調部14により制御信号を復調し、符号化率、変調方式、CQI等の送信パラメータを取り出す。続いて、ステップS20において、チャネル推定部13により受信した各コードワードに対応するチャネル推定値を求め、MIMO復調部15及び復号部16によりステップS19で取り出した送信パラメータを用いて各コードワードの受信データを復調、復号することによって受信処理を行う。そして、ステップS21において、復号部16及び尤度保存部17にてステップS11で誤りを検出したコードワードに対し尤度合成処理を施す。
次に、受信局は、ステップS22において、復号部16にてステップS20で復調した各コードワードの受信データに誤り訂正復号の処理を施す。そして、ステップS23において、CRC検査部18にて誤り訂正復号後の受信信号に対し各コードワードの誤り検出処理を行う。その後、ステップS24において、ACK/NACK生成部21にてステップS12と同様にして、各コードワードの誤り検出結果と品質順位とにより、対応するACK/NACK信号を生成する。そして、ステップS25で、ステップS18で算出した各コードワードのSINRの情報を含むフィードバック情報をフィードバック情報生成部20で生成し、この各コードワードのSINRとステップS24で生成したACK/NACK信号とを受信局から送信局へフィードバックして報告する。
上述したように、第1の実施の形態では、複数コードワードを用いたHARQ制御を行う際に、受信装置から送信装置へフィードバックするコードワード毎のACK/NACK信号において、品質が劣る下位コードワードに対応するACK/NACK信号に少ないリソースを割り当てるようにしている。すなわち、品質の良い上位のコードワードに対応するACK/NACK信号には多くのリソースを割り当ててより信頼性が高い状態でフィードバックし、下位のコードワードに対応するACK/NACK信号は多少信頼性が落ちてもスループットへの影響は小さいため、割り当てるリソースを削減してオーバーヘッドを小さくする。これによって、再生制御用の応答信号に関する制御情報のシグナリングのオーバーヘッドを低減でき、スループットを向上させることが可能となる。
(第2の実施の形態)
まず、第2の実施の形態における再送制御に関するシグナリングのリソース配分として、RVパラメータのリソース配分について説明する。第2の実施の形態では、送信装置から受信装置へ通知するコードワード毎のRVパラメータにおいて、品質が劣る下位コードワードに対応するRVパラメータに少ないリソースを割り当てるようにする。
このとき、送信装置は、複数コードワードでデータを送信するとともに、各コードワードに対応するRVパラメータを通知する下り方向の制御信号のシグナリングとして、RVパラメータをコードワードの品質順位に従って設定し、品質の劣る下位のコードワードに対応するRVパラメータの内容を削減する。また、受信装置は、送信装置から送信された各コードワードのデータを受信して復調するとともに、再送が行われた場合、送信装置から通知された下り方向の制御信号のシグナリングに基づきRVパラメータを復調し、このRVパラメータに従って再送パケットの合成処理を行う。
図7は第2の実施の形態における複数コードワードに対応するRVパラメータのフォーマットの一例を示す図である。ここでは、4つのMIMOチャネル(伝送パス)でデータを伝送し、再送制御用に伝送パス毎に4つのコードワードを用いる場合の例を示す。
図7の例では、コードワードCW1のCQIが3、コードワードCW2のCQIが8、コードワードCW3のCQIが19、コードワードCW4のCQIが10としている。よって、品質順位は、上位からコードワードCW3、CW4、CW2、CW1の順になる。この場合、上位のコードワードCW3に対応するRVパラメータには、新規のパケットかどうかを示すインジケータ(New data indicator:NDI)に1ビット、パリティビットの開始位置を示すインジケータ(Parity)に2ビット、変調シンボルのコンスタレーション番号(コンスタレーションID)を示すインジケータ(Const)2ビットの計5ビットを割り当てる。その次のコードワードCW4に対応するRVパラメータには、NDIに1ビット、ParityとConstの組み合わせに2ビットの計3ビットを割り当てる。さらに次のコードワードCW2と下位のコードワードCW1にそれぞれ対応するRVパラメータには、NDIの1ビットのみを割り当てる。なお、図26は複数のコードワードのRVパラメータの配置順序を品質順位と同じにしているが、各RVパラメータの配置順序はコードワード番号の順番とするなど、適宜設定してもよい。
これにより、RVパラメータの自由度を下げても影響の小さいコードワードに用いる下りシグナリング用のリソースを少なくできるので、複数コードワードを用いたHARQ制御におけるシグナシングのオーバーヘッドを小さくできる。
次に、第2の実施形態に係る無線通信システムの送信装置及び受信装置の具体例の構成を説明する。
図8は本発明の第2の実施の形態で用いる送信装置(送信局)の主要部の構成を示すブロック図、図9は本発明の第2の実施の形態で用いる受信装置(受信局)の主要部の構成を示すブロック図である。
第2の実施の形態は第1の実施の形態の一部を変更した例である。なお、第2の実施の形態において第1の実施の形態と同様の要素は同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
図8に示す送信局は、図4の構成に対し、再送信号制御部53及び制御信号生成部54の動作が異なっている。ここで、本実施の形態において特徴的な動作である、RVパラメータの生成動作について詳しく説明する。
再送信号制御部53は、前回のデータ生成に用いた送信パラメータにおけるCQI値の大きい方からつけた品質順位と、ACK/NACK信号復調部42から出力される各コードワードのACK/NACK信号とに基づいて、各コードワードのRVパラメータの合計ビット数(以下、RV合計ビット数という)を決定する。RV合計ビット数には、新規のパケットかどうかを示すインジケータ(New data indicator:NDI)、パリティビットの開始位置を示すインジケータ(Parity)、変調シンボルのコンスタレーション番号(コンスタレーションID)を示すインジケータ(Const)の3つが含まれる。
さらに再送信号制御部53は、分離部39から出力される各コードワードのSINRに基づいて、各コードワードの送信パラメータ(符号化率、変調方式、CQI)を設定するとともに、自身で決定したRV合計ビット数に応じてRVパラメータを設定する。ここで、各コードワードの品質順位に従い、SINRに基づくCQI値の順位の最も高い(品質が良い)上位のコードワードには前述のパラメータのNDI、Parity、Constの全てのインジケータを付与し、CQI値の順位の低い(品質の劣る)下位のコードワードには前述のパラメータのうちParityやConstのインジケータを用いない構成とする。詳細は後述する。
送信局が符号化部31、レート・マッチング部32、MIMO多重部35にて各コードワードの送信データを生成する際、これらのRVパラメータに応じた処理を行う。具体的には、再送信号制御部53は、NDIが1のときのみ新規送信データを生成するよう符号化部31に指示し、パリティビットの開始位置に応じたレート・マッチング処理を行うようレート・マッチング部32に指示し、変調シンボルのコンスタレーション番号に対応した変調を行うようMIMO多重部35に指示する。また、再送信号制御部53は、ここで設定した送信パラメータ及びRVパラメータを制御信号生成部54に出力する。
制御信号生成部54は、再送信号制御部53から受け取った送信パラメータ及びRVパラメータを用い、所定のフォーマットに沿った制御信号を生成してMIMO多重部35に出力する。
上記構成において、ACK/NACK復調部42、再送信号制御部53、制御信号生成部54が再送制御部の機能を実現する。また、再送信号制御部53が制御信号設定部の機能を実現し、再送信号制御部53または制御信号生成部54がリソース配分部の機能を実現する。
一方、図9に示す受信局は、図3の構成に対し、制御信号復調部64の動作が異なっている。制御信号復調部64は、受信信号から制御信号を取り出し、各コードワードの送信信号の変調方式や符号化率、CQI値などを示す送信パラメータを復調する。続いて、制御信号復調部64は、取り出した送信パラメータのCQI値の順位に応じて、対応するコードワードのRVパラメータを復調する。
さらに制御信号復調部64は、送信パラメータとRVパラメータに対応した変調方式の情報をMIMO復調部15に出力し、同様に送信パラメータ及びRVパラメータに対応した符号化率とパリティ開始位置及び再送合成の指示情報を復号部16に出力する。
上記構成において、制御信号復調部64及びACK/NACK生成部21が再送制御部の機能を実現する。また、制御信号復調部64及び復号部16が合成部の機能を実現する。
図10は第2の実施の形態における送信パラメータの順位に応じたコードワード毎のRVパラメータのリソース割り当ての具体例を示す図である。図7と同様に、各コードワードCW1〜CW4に対応する送信パラメータのCQIが、順にCQI3、8、19、10であるとき、送信パラメータの大きいほうから品質順位をつけると4、3、1、2となる。送信パラメータ中のCQI値の数字が大きいほど、品質が良い上位のコードワードであることを示している。
付与するリソースは、順位の最も高いコードワードCW3にNDI(1ビット)+Parity(2ビット)+Const(2ビット)の計5ビットを割り当てる。2番目のコードワードCW4にはNDI(1ビット)+Parity(1ビット)+Const(1ビット)の計3ビットを割り当てる。3番目のコードワードCW2及び最も順位が低いコードワードCW1には、NDI(1ビット)の計1ビットのみを割り当てる。このようなRVパラメータの生成方法を採用することにより、例えば従来は品質を確保するために全コードワードに5ビットを用いるとした場合には計20ビット必要であったところを、10ビットまで削減できる。
このようにコードワード毎に品質順位に応じてRVパラメータの各内容のビット数を設定することで、HARQによる再送制御を行う際に、上位のコードワードは細かく制御し、下位のコードワードは粗く制御するように、制御のレベルを調整できる。RVパラメータにおいてビット数を減らした内容のインジケータについては、固定値としたり、事前に取り決めたルールに従って決定するなどの方法で再送制御時のパラメータを設定すればよい。
上述したように、第2の実施の形態では、複数コードワードを用いたHARQ制御を行う際に、送信装置から受信装置へ通知する制御信号中のコードワード毎のRVパラメータにおいて、品質が劣る下位コードワードに対応するRVパラメータに少ないビット数を割り当てるようにしている。すなわち、品質の良い上位のコードワードに対応するRVパラメータには多くのビット数を割り当ててより自由度が高い再送制御情報を通知し、下位のコードワードに対応するRVパラメータは多少自由度が落ちてもスループットへの影響は小さいため、割り当てるビット数を削減してオーバーヘッドを小さくする。これによって、再生制御用の制御信号に関する制御情報のシグナリングのオーバーヘッドを低減でき、スループットを向上させることが可能となる。
なお、上述の実施の形態においては、送信装置と受信装置との間で用いる複数のコードワードは、4つの場合を示したが、コードワードの数については、2つや8つなど、アンテナ数やビーム数などに応じて増減した場合においても同様に適用可能である。
また、上述したように、本発明に係る無線通信装置は、移動体通信システムにおける移動局装置(通信端末装置)及び基地局装置に搭載することが可能であり、これにより上記と同様の作用効果を有する無線通信移動局装置、無線通信基地局装置、及び移動体通信システムを提供することができる。
なお、本発明は上記の実施形態において示されたものに限定されるものではなく、明細書の記載、並びに周知の技術に基づいて、当業者が変更、応用することも本発明の予定するところであり、保護を求める範囲に含まれる。
上記各実施の形態では、本発明をハードウェアで構成する場合を例にとって説明したが、本発明はソフトウェアで実現することも可能である。
また、上記各実施の形態の説明に用いた各機能ブロックは、典型的には集積回路であるLSIとして実現される。これらは個別に1チップ化されてもよいし、一部または全てを含むように1チップ化されてもよい。ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。
また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路または汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサーを利用してもよい。
さらには、半導体技術の進歩または派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。バイオ技術の適応等が可能性としてありえる。
本発明を詳細にまた特定の実施態様を参照して説明したが、本発明の精神と範囲を逸脱することなく様々な変更や修正を加えることができることは当業者にとって明らかである。
本出願は、2007年6月15日出願の日本特許出願(特願2007−159406)に基づくものであり、その内容はここに参照として取り込まれる。
本発明は、複数コードワードを用いた再送制御のためのシグナリングのオーバーヘッドを低減でき、スループットを向上させることが可能となる効果を有し、複数のアンテナを使用して通信を行うMIMO(Multiple-Input Multiple-Output)等に適用可能な無線通信装置、無線通信システム及び無線通信方法等として有用である。
11a、11b アンテナ
12a、12b 受信RF部
13 チャネル推定部
14、64 制御信号復調部
15 MIMO復調部
16 復号部
17 尤度保存部
18 CRC検査部
19 SINR測定部
20 フィードバック情報生成部
21 ACK/NACK生成部
22 符号化部
23 多重部
24 送信RF部
31 符号化部
32 レート・マッチング部
33、53 再送信号制御部
34、54 制御信号生成部
35 MIMO多重部
36a、36b 送信RF部
37a、37b アンテナ
38 受信RF部
39 分離部
40 復調・復号部
41 CRC検査部
42 ACK/NACK復調部
101 無線基地局
102 ユーザ端末

Claims (17)

  1. 複数のコードワードを用いたデータ伝送を行う無線通信装置であって、
    前記複数のコードワードにより送信されたデータの再送制御を行う再送制御部と、
    前記複数のコードワードにおける各コードワードの品質順位に応じて、前記再送制御に関する制御情報のリソースを配分するリソース配分部とを備え、
    前記リソース配分部は、品質順位の低いコードワードに他より少ないリソースを割り当てる無線通信装置。
  2. 請求項1に記載の無線通信装置であって、
    前記複数のコードワードにより送信されたデータを復調する復調部と、
    前記再送制御に関する制御情報として、前記復調した各コードワードのデータの復調結果に対応する応答信号を生成する応答信号生成部とを備え、
    前記リソース配分部は、品質順位の低い下位のコードワードに対する応答信号に他より少ないリソースを割り当てる無線通信装置。
  3. 請求項1に記載の無線通信装置であって、
    前記複数のコードワードによりデータを送信する送信部と、
    前記再送制御に関する制御情報として、前記送信する各コードワードに対応する再送制御用のパラメータを含む制御信号を設定する制御信号設定部とを備え、
    前記リソース配分部は、品質順位の低い下位のコードワードに対する制御信号に他より少ないリソースを割り当てる無線通信装置。
  4. 複数のコードワードを用いたデータ伝送を行う無線通信装置であって、
    前記複数のコードワードにより送信されたデータを復調する復調部と、
    前記復調した各コードワードのデータの復調結果に対応する応答信号を生成する応答信号生成部とを備え、
    前記応答信号生成部は、品質順位の低い下位のコードワードに他より少ないリソースを割り当てて前記応答信号を生成する無線通信装置。
  5. 請求項4に記載の無線通信装置であって、
    前記応答信号生成部は、前記応答信号として各コードワードについてデータが正常に復調できたか否かを示すACK/NACK信号を生成するもので、前記リソースとしてシンボル数、サブキャリア数、ビット数、電力制御値のうちの少なくともいずれか一つを含むリソースに関するコードワード毎のリソース割り当てを行う無線通信装置。
  6. 請求項5に記載の無線通信装置であって、
    前記応答信号生成部は、前記品質順位に従って、品質順位の高い上位のコードワードに他より多くのリソースを割り当て、品質順位の低い下位のコードワードに他より少ないリソースを割り当てて前記応答信号を生成する無線通信装置。
  7. 複数のコードワードを用いたデータ伝送を行う無線通信装置であって、
    前記複数のコードワードによりデータを送信する送信部と、
    前記データを送信した相手局からフィードバックされる応答信号を復調する応答信号復調部とを備え、
    前記応答信号復調部は、前記送信したコードワードの品質順位及び各コードワードに割り当てられたリソース量に基づいて前記応答信号を復調する無線通信装置。
  8. 複数のコードワードを用いたデータ伝送を行う無線通信装置であって、
    前記複数のコードワードによりデータを送信する送信部と、
    前記送信する各コードワードに対応する再送制御用のパラメータを含む制御信号を設定する制御信号設定部とを備え、
    前記制御信号設定部は、品質順位の低い下位のコードワードに対する制御信号に他より少ないリソースを割り当てて前記制御信号を設定する無線通信装置。
  9. 請求項8に記載の無線通信装置であって、
    前記制御信号設定部は、前記再送制御用のパラメータとしてRVパラメータを含む制御信号を設定するもので、前記リソースとして前記RVパラメータの内容、ビット数のうちの少なくともいずれか一つを含むリソースに関するコードワード毎のリソース割り当てを行う無線通信装置。
  10. 請求項9に記載の無線通信装置であって、
    前記制御信号設定部は、前記品質順位に従って、品質順位の高い上位のコードワードに対応するRVパラメータに他より多くのリソースを割り当て、品質順位の低い下位のコードワードに対応するRVパラメータの内容、ビット数のうちの少なくともいずれか一つを他より削減して前記制御信号を設定する無線通信装置。
  11. 複数のコードワードを用いたデータ伝送を行う無線通信装置であって、
    前記複数のコードワードにより送信されたデータを復調する復調部と、
    前記データの再送が行われた場合に再送パケットの合成を行う合成部とを備え、
    前記合成部は、各コードワードの品質順位により設定され相手局から伝送された制御信号の内容に基づいて前記再送パケットを合成する無線通信装置。
  12. 請求項1〜11のいずれかに記載の無線通信装置を備える無線通信基地局装置。
  13. 請求項1〜11のいずれかに記載の無線通信装置を備える無線通信移動局装置。
  14. 複数のコードワードを用いたデータ伝送を行う無線通信システムであって、
    前記複数のコードワードにより送信装置から送信されたデータを復調する復調部と、
    前記復調した各コードワードのデータの復調結果に対応する応答信号を生成する際、品質順位の低い下位のコードワードに他より少ないリソースを割り当てて応答信号を生成する応答信号生成部と、を有する受信装置と、
    前記複数のコードワードにより受信装置へデータを送信する送信部と、
    前記データを送信した受信装置からフィードバックされる応答信号を復調する際、前記送信したコードワードの品質順位及び各コードワードに割り当てられたリソース量に基づいて応答信号を復調する応答信号復調部と、を有する送信装置と、
    を備える無線通信システム。
  15. 複数のコードワードを用いたデータ伝送を行う無線通信システムであって、
    前記複数のコードワードにより受信装置へデータを送信する送信部と、
    前記送信する各コードワードに対応する再送制御用のパラメータを含む制御信号を設定する際、品質順位の低い下位のコードワードに対する制御信号に他より少ないリソースを割り当てて制御信号を設定する制御信号設定部と、を有する送信装置と、
    前記複数のコードワードにより送信装置から送信されたデータを復調する復調部と、
    前記データの再送が行われた場合に再送パケットの合成を行う際、各コードワードの品質順位により設定され前記送信装置から伝送された制御信号の内容に基づいて再送パケットを合成する合成部と、を有する受信装置と、
    を備える無線通信システム。
  16. 複数のコードワードを用いたデータ伝送を行う無線通信方法であって、
    受信装置において、前記複数のコードワードにより送信装置から送信されたデータを復調する復調ステップと、
    前記復調した各コードワードのデータの復調結果に対応する応答信号を生成する際、品質順位の低い下位のコードワードに他より少ないリソースを割り当てて応答信号を生成する応答信号生成ステップとを有し、
    送信装置において、前記複数のコードワードにより受信装置へデータを送信する送信ステップと、
    前記データを送信した受信装置からフィードバックされる応答信号を復調する際、前記送信したコードワードの品質順位及び各コードワードに割り当てられたリソース量に基づいて応答信号を復調する応答信号復調ステップとを有する無線通信方法。
  17. 複数のコードワードを用いたデータ伝送を行う無線通信方法であって、
    送信装置において、前記複数のコードワードにより受信装置へデータを送信する送信ステップと、
    前記送信する各コードワードに対応する再送制御用のパラメータを含む制御信号を設定する際、品質順位の低い下位のコードワードに対する制御信号に他より少ないリソースを割り当てて制御信号を設定する制御信号設定ステップとを有し、
    受信装置において、前記複数のコードワードにより送信装置から送信されたデータを復調する復調ステップと、
    前記データの再送が行われた場合に再送パケットの合成を行う際、各コードワードの品質順位により設定され前記送信装置から伝送された制御信号の内容に基づいて再送パケットを合成する合成ステップとを有する無線通信方法。
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