JPWO2008136413A1 - 脱臭フィルター及び同脱臭フィルターを備える排泄物収容装具 - Google Patents

脱臭フィルター及び同脱臭フィルターを備える排泄物収容装具 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2008136413A1
JPWO2008136413A1 JP2008551585A JP2008551585A JPWO2008136413A1 JP WO2008136413 A1 JPWO2008136413 A1 JP WO2008136413A1 JP 2008551585 A JP2008551585 A JP 2008551585A JP 2008551585 A JP2008551585 A JP 2008551585A JP WO2008136413 A1 JPWO2008136413 A1 JP WO2008136413A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
deodorizing filter
deodorizing
laminate
porous material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008551585A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4423409B2 (ja
Inventor
紀之 神原
紀之 神原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Alcare Co Ltd
Original Assignee
Alcare Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Alcare Co Ltd filed Critical Alcare Co Ltd
Application granted granted Critical
Publication of JP4423409B2 publication Critical patent/JP4423409B2/ja
Publication of JPWO2008136413A1 publication Critical patent/JPWO2008136413A1/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61FFILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
    • A61F5/00Orthopaedic methods or devices for non-surgical treatment of bones or joints; Nursing devices; Anti-rape devices
    • A61F5/44Devices worn by the patient for reception of urine, faeces, catamenial or other discharge; Portable urination aids; Colostomy devices
    • A61F5/441Devices worn by the patient for reception of urine, faeces, catamenial or other discharge; Portable urination aids; Colostomy devices having venting or deodorant means, e.g. filters ; having antiseptic means, e.g. bacterial barriers
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61FFILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
    • A61F13/00Bandages or dressings; Absorbent pads
    • A61F13/15Absorbent pads, e.g. sanitary towels, swabs or tampons for external or internal application to the body; Supporting or fastening means therefor; Tampon applicators
    • A61F13/84Accessories, not otherwise provided for, for absorbent pads
    • A61F13/8405Additives, e.g. for odour, disinfectant or pH control
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61LMETHODS OR APPARATUS FOR STERILISING MATERIALS OR OBJECTS IN GENERAL; DISINFECTION, STERILISATION OR DEODORISATION OF AIR; CHEMICAL ASPECTS OF BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES; MATERIALS FOR BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES
    • A61L9/00Disinfection, sterilisation or deodorisation of air
    • A61L9/01Deodorant compositions
    • A61L9/014Deodorant compositions containing sorbent material, e.g. activated carbon
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61LMETHODS OR APPARATUS FOR STERILISING MATERIALS OR OBJECTS IN GENERAL; DISINFECTION, STERILISATION OR DEODORISATION OF AIR; CHEMICAL ASPECTS OF BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES; MATERIALS FOR BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES
    • A61L2209/00Aspects relating to disinfection, sterilisation or deodorisation of air
    • A61L2209/10Apparatus features
    • A61L2209/13Dispensing or storing means for active compounds
    • A61L2209/131Semi-permeable membranes
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61LMETHODS OR APPARATUS FOR STERILISING MATERIALS OR OBJECTS IN GENERAL; DISINFECTION, STERILISATION OR DEODORISATION OF AIR; CHEMICAL ASPECTS OF BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES; MATERIALS FOR BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES
    • A61L2209/00Aspects relating to disinfection, sterilisation or deodorisation of air
    • A61L2209/10Apparatus features
    • A61L2209/14Filtering means

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Vascular Medicine (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Nursing (AREA)
  • Orthopedic Medicine & Surgery (AREA)
  • Orthopedics, Nursing, And Contraception (AREA)
  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)

Abstract

【課題】長時間使用しても排泄物による目詰まりがなく、良好なガス抜き機能を維持できる脱臭フィルター及び同脱臭フィルターを備える排泄物収容装具を提供する。【解決手段】脱臭層31と、前記脱臭層の片側表面を覆う通気防水層32と、前記通気防水層の片側表面を覆う多孔質材料層33と、前記多孔質材料層の片側表面を覆い貫通孔36を有するカバー層34と、をこの順に積層した積層体を備え、ガスが前記カバー層の貫通孔36、多孔質材料層33、通気防水層32、脱臭層31の順に通過するように、脱臭フィルター30を構成する。【選択図】 図2

Description

本発明は、脱臭フィルター及び同脱臭フィルターを備える排泄物収容装具に関する。更に詳しくは、生体の表面に形成された開孔や傷の周囲に固定し、生体内又は生体表面からの排泄物、排泄液、ガス、滲出液、分泌液等(以下、これらを総称して「排泄物」という。)を一時的に収容するための排泄物収容装具に使用する脱臭フィルター、及び同脱臭フィルターを備える排泄物収容装具に関する。
便や尿の排泄を自らの意志により制御できない場合や、消化器系又は泌尿器系器官の疾患がある場合に、外科的手術を行い腸管や尿管を体表まで導き体表面にストーマと呼ばれる開孔を造設した人は、ストーマからの排泄物を一時的に貯留できるオストミーパウチをストーマ周囲に装着する必要がある。
また、その他の疾患で体表面に開孔や傷を有する人も、ドレナージ等により排出された排泄物を処理するために、ドレナージパウチを開孔や傷の周囲に装着する必要がある。
オストミーパウチやドレナージパウチ等のこれら排泄物収容装具は、一般に面板とパウチとから構成され、面板はその粘着剤層でもって体表面のストーマ等の周囲に粘着固定し、排泄物を漏れないようにパウチへ導くと共にパウチを保持する機能を持っている。
排泄物中には臭気を伴うガスを含むことがあり、排泄物の排出と共にガスもパウチ内に溜まってゆくから、適宜ガスをパウチから抜かないとパウチが遂には破裂する危険性があり、パウチが破裂すると排泄物も漏出することになる。このような事態になることを避けるために、パウチの一部に脱臭フィルターを設け、パウチ内に排出されたガスをこの脱臭フィルターを通して臭気を除去しながらパウチの外に放散させるようにすることが行われている。
この際、脱臭フィルターの脱臭要素が直接排泄物に接触するようにパウチ内に露出して設置されていると、脱臭要素の表面に排泄物が付着してフィルターが目詰まりを起こす。その結果、ガス抜き機能が低下したり、排泄物が脱臭要素内に浸透して遂には外部に漏れ出たりすることがある。
この点を解決すべく、特許文献1には、液体不浸透性で気体浸透性の膜、即ち、通気性で非通水性の層(以下、通気防水層という。)を脱臭要素の表面に設け、ガスを良好に透過せしめると共に、フィルターと排泄物との接触を遮断することが提案されている。このような通気防水層は、一般的に疎水性であるため、排泄物中の水分の浸透及び付着は抑えることができる。
しかしながら、排泄物中にはタンパク質や脂質等の化学構造中に疎水部を有する物質も含まれているため、これらの物質は通気防水層の表面に付着し易く、次第に目詰まりを生じてガス抜きができなくなる。このような通気防水層の目詰まりにより、使用者はしばしば排泄物収容装具を通常使用できる期間より早く交換しなければならないので、不経済であるばかりか、頻繁な装具交換による剥離刺激などで皮膚トラブルを引き起こす可能性がある。
この現象は特に回腸を体表面に引き出して造設されるイレオストミーの場合に多く見られる。イレオストミーの便は、液状又は泥状便であり、便中に脂質を多く含む場合もあるため、通気防水層表面の微細孔に浸透、付着し、目詰まりを起こし易い。
また、特許文献2の図3〜図6には、活性炭を含む脱臭フィルター、多数の微孔性穴を持った多孔質フィルム、連続気泡ポリウレタンフォームからなる保護フィルター、及びポリエチレンから作られる液体不浸透性フィルムウェファーを、この順に積層してなる多段フィルターが開示されている。この多段フィルターは、積層している各層の周縁部が、脱臭フィルターを同心円状に取巻くように人工肛門用袋の壁に別々に接着されている構造を有する。この多段フィルターにおいて、排泄物ガスは、各層を順番に通過するが、ガスは各層の周縁から侵入しその中心に向かって流れ、最後は人工肛門用袋の外に排出されるようになっている。
特許文献2の多段フィルターは、連続気泡ポリウレタンフォームからなる保護フィルターを設けることで、半液体排泄物の侵入を抑え、従来のものに比べると、フィルターの目詰まりを遅延させることが可能である。しかしながらこのような保護フィルターが存在していたとしても、排泄物の内部への侵入を完全に防ぐことはできないから、袋の使用時間が長くなると、次第に排泄物が多孔質フィルムの方へ移行し、ついには、多孔質フィルムの微孔性穴に排泄物が詰まり、ガス排出ができなくなるという問題がある。
このように従来の技術によれば、排泄物が通気防水層に達するまでの時間稼ぎをするという思想のもとにフィルターの多段構造等を工夫したものがあるだけで、排泄物の通気防水層への浸透や付着を回避し、また長時間使用後に付着した場合でも、付着した排泄物を通気防水層から容易に取り除いて、通気防水層の目詰りを解消できるようにしたものはなかった。
特開平4−218156号公報 特許第3590084号公報
この発明は、上記のような問題点に鑑みてなされたもので、本発明の課題は、長時間使用しても排泄物による目詰まりがなく、良好なガス抜き機能を維持できる脱臭フィルター及び同脱臭フィルターを備える排泄物収容装具を提供することにある。
上述の課題を解決するため、本発明の脱臭フィルターは、脱臭層と、前記脱臭層の片側表面を覆う通気防水層と、前記通気防水層の片側表面を覆う多孔質材料層と、前記多孔質材料層の片側表面を覆い貫通孔を有するカバー層と、をこの順に積層した積層体を備え、ガスが前記カバー層の貫通孔、多孔質材料層、通気防水層、脱臭層の順に通過するようになっていることを特徴とする。
また、本発明の脱臭フィルターは、積層体の周縁部が封鎖され、積層体の周縁部からガスが流入しないようになっていることを特徴とする。さらに、本発明の脱臭フィルターは、通気防水層、多孔質材料層、及びカバー層の3層の周縁部が纏めて封鎖されていることを特徴とする。また、本発明の脱臭フィルターは、通気防水層、多孔質材料層、及びカバー層の3層の周縁部が纏めて圧縮して封鎖され、カバー層の表面が曲面を形成していることを特徴とする。さらに、本発明の脱臭フィルターは、積層体の表面を押したときに積層体が弾性変形することを特徴とする。
また、本発明の脱臭フィルターは、脱臭層と、前記脱臭層の片側表面を覆う通気防水層と、前記通気防水層の片側表面を覆う多孔質材料層と、前記多孔質材料層の片側表面を覆い貫通孔を有するカバー層と、をこの順に積層した積層体を備え、前記積層体の周縁部が纏めて圧縮して封鎖されることにより、前記積層体の周縁部からガスが流入しないようにし、かつ前記カバー層の表面が曲面を形成しており、前記積層体の表面を押したときに積層体が弾性変形するとともに、ガスが前記カバー層の貫通孔、多孔質材料層、通気防水層、脱臭層の順に通過するようになっていることを特徴とする。
さらに、前記発明の実施態様としては、下記の発明が好ましい。即ち、本発明の脱臭フィルターは、積層体の周縁部を、前記積層体より硬性の枠で囲んだことを特徴とする。また、本発明の脱臭フィルターは、多孔質材料層が連続気泡フォーム又は3次元立体布帛からなることを特徴とする。さらに、本発明の脱臭フィルターは、カバー層の貫通孔がスリット状であることを特徴とする。また、前記カバー層の貫通孔をスリット状にした脱臭フィルターにおいて、カバー層の前記スリット状の貫通孔は、前記カバー層の周縁部に接するように形成されたことを特徴とする。
なお、上記発明の前記積層体における各種の層において、「片側表面を覆う各層」は、「片側表面の80%以上の面積を覆う層」であることが好ましく、実質的にほぼ全面を覆う層とすることがさらに好ましい。また、本発明における弾性変形とは、外力によって形や体積に変化を生じた物体が、力を取り去ると再びもとの状態に回復する性質をいう。
また、本発明の排泄物収容装具は、排泄物を収容するためのパウチと、パウチに設けたガス排出用通気孔と、ガス排出用通気孔を覆う前記本発明の脱臭フィルターと、を備えたことを特徴とする。さらに、本発明の排泄物収容装具は、脱臭フィルターの脱臭層側がガス排出用通気孔と対向するように、脱臭フィルターをパウチの内側表面に取り付けたことを特徴とする。また、本発明の排泄物収容装具は、脱臭フィルターのカバー層側がガス排出用通気孔と対向するように、脱臭フィルターをパウチの外側表面に取り付けたことを特徴とする。
本発明によれば、カバー層及び多孔質材料層により、排泄物の通気防水層への付着を相当の間抑制することができる。また、本発明の脱臭フィルターは、排泄物が通気防水層付近まで侵入したとしても、本発明の所定の積層体構造により、脱臭フィルターの積層体を押したときに排泄物が脱臭フィルター内部から排出され易い。さらに、本発明の脱臭フィルターは、所定の積層体構造を備えることにより、積層体が弾性回復し易く、多孔質材料層に流体(空気及び排泄物)の吸い上げ作用が生じるため、通気防水層付近に付着した排泄物を除去、拡散し、通気防水層の目詰まりを解消することができる。
このように、本発明の脱臭フィルターは、排泄物の排出、吸い上げ作用により、目詰まりの原因となる排泄物を何度でも取り除くことができるため、長時間使用しても、良好なガス抜き機能を維持することが可能となる。
本発明の排泄物収容装具の第1実施形態を示す図。 本発明の第1実施形態の脱臭フィルター部分の拡大図。 本発明の脱臭フィルターの作用を説明する図。 本発明の排泄物収容装具の第2実施形態を示す図。
符号の説明
10 排泄物収容装具
11 面板
12 パウチ
13 開口
21 ガス排出用通気孔
30 脱臭フィルター
31 脱臭層
32 通気防水層
33 多孔質材料層
34 カバー層
35 枠
36 貫通孔
E 排泄物
G 空気
次に本発明の実施形態を図に基づき説明する。同一部分については、同一の符号を使用して説明する。
図1、図2は本発明の脱臭フィルターを備えた本発明の排泄物収容装具の第1実施形態である。
図1のa)はその全体正面図、b)はa)のb−b線断面図である。
図2のa)は脱臭フィルター部分の拡大正面図、b)はa)のb−b線断面図である。
排泄物収容装具10は、生体表面に形成された開孔等の周囲に粘着固定するための面板11と、開孔等から排出される排泄物を収容するパウチ12とから構成され、面板及びパウチには、排泄物等をパウチに受け入れるための開口13が連通した状態で設けられる。面板11は、支持体層14、粘着剤層15、及び剥離可能な粘着剤保護層16を有し、使用時は、粘着剤保護層16を剥がして粘着剤層15により生体表面に固定する。
パウチ12は、面板11の支持体層14上に固定され、生体表面の開孔から開口13を通して排出される排泄物を収容し得るようになっている。パウチ12は、内側(身体側)フィルム17、外側(身体と反対側)フィルム18を有し、内側フィルム17の肌側には、肌と内側フィルム17との接触によるべたつき感及び蒸れを防止するため不織布19が設けられている。内側フィルム17、外側フィルム18及び不織布19は、外周縁で例えば熱溶着により封着され、内部空間20を形成している。
外側フィルム18の上部には、パウチの内部空間20とパウチの外部とを連通させるガス排出用通気孔21と、この排出用通気孔21を覆う脱臭フィルター30が設けられる。
脱臭フィルター30は、脱臭層31、脱臭層の片側表面の全面を覆う通気防水層32、通気防水層の片側表面の全面を覆う多孔質材料層33、及び多孔質材料層の片側表面の全面を覆うカバー層34を、この順に積層した積層体を備え、この積層体の周縁部が積層体より硬性の枠35で囲まれた構成を有している。この第1実施形態では、脱臭フィルター30は、脱臭層31の側がガス排出用通気孔21と対向するように、パウチの内側表面に取り付けられている。
カバー層34の表面には、内部空間20に溜まったガスを脱臭フィルター30に通過させるためのスリット状の貫通孔36が設けられる。この第1実施形態では、スリット状の貫通孔36は、カバー層34の周縁部に接し、さらに多孔質材料層33まで貫通するように設けられている。
内部空間20に溜まったガスは、カバー層34の貫通孔36から流入し、多孔質材料層33、通気防水層32を順番に通過し、脱臭層31で脱臭されてガス排出用通気孔21からパウチの外側に排出される。このガス排出の際、積層体の周縁部は枠35により纏めて圧縮して封鎖されているため、積層体の周縁部から排泄物(ガス)が流入することはない。
次に、図3を用いて、本発明の脱臭フィルターの作用を説明する。図3に示す脱臭フィルターは、本発明の第1実施形態であり、図1、2で説明したものと同じものである。図3a)に示すように、排泄物収容装具を長時間使用すると、カバー層34の貫通孔36から流入した排泄物Eが多孔質材料層33の中に捕捉され、一部は通気防水層32にも達する。
図3a)のような状態になった場合、本発明では図3b)に示すように、パウチの上から脱臭フィルターの積層体を押すと、積層体は圧縮され、多孔質材料層33の中に存在していた排泄物Eの一部が、カバー層34のスリット状の貫通孔36から排出される。このとき、本実施形態のように、カバー層の表面が中央凸の曲面を形成し、断面湾曲形状を有していると、カバー層の周縁付近のスリットは指で塞がれ難いため、積層体を押した時にそこから排泄物が排出されやすい。
次に、図3c)のように、指による圧縮を解除すると、積層体の形状が弾性変形し、元の形状に戻る。このとき、多孔質材料層の弾性回復に伴い、多孔質材料層内部に存在する排泄物がカバー層の方に吸い上げられ、さらに、通気防水層側から流入する空気Gによって、通気防水層付近の排泄物も除去、拡散される。その結果、通気防水層32は目詰りすることなく、良好なガス抜き機能が維持できる。
本発明の脱臭フィルターは、積層体の周縁部を積層体より硬性の枠35で纏めて圧縮して封鎖しているため、積層体を構成する各層が隙間無く互いに密着され、積層体の圧縮後に弾性回復が起き易い。そのため、排泄物の吸い上げ作用も良好になる。
次に、本発明の脱臭フィルター30を構成する各部材について詳述する。
(脱臭層について)
第1実施形態の脱臭層31は、繊維状活性炭で構成している。脱臭層の脱臭成分としては、例えば、ポリフェノール化合物、エステル化合物、アルデヒド化合物、第4級アンモニウム化合物、無機金属化合物、酵素等の活性炭以外の消臭物質を使用しても良い。
脱臭層は、指で押圧するなど力を加えたときにその形状が弾性変形し元の形状に回復し得るものが好ましく、繊維または連続気泡フォームを基材とするシート状材料であることが好ましい。
(通気防水層について)
第1実施形態の通気防水層32は、ポリアミド製の不織布にアクリル共重合体樹脂及びポリテトラフルオロエチレン樹脂を塗布したもので構成している。通気防水層は、通気性で非通水性であること、即ち、空気を通すが水は通さない性質を有することが好ましく、800mmH2O以上の耐水圧を有することが更に好ましい。
通気防水層は、不織布、編物、編物、紙、微孔質プラスチックフィルム等のシート状材料の表面に、疎水性樹脂を塗布したものを使用することができる。疎水性樹脂としては、例えば、フッ素樹脂、シリコーン樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、オレフィン樹脂、ポリエステル樹脂、スチレン樹脂、ウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、及びこれらの混合物等を挙げることができ、フッ素樹脂、シリコーン樹脂を使用することが好ましい。
通気防水層は、脱臭層片側表面のほぼ全面、好ましくは脱臭層片側表面の80%以上、さらに好ましくは脱臭層片側表面の全面を覆う。通気防水層と脱臭層とは、互いの表面を密着させ、それらの間に隙間が形成されないように積層することが好ましく、このようにすることで、積層体を押したときに隙間がある場合に比べ積層体の弾性回復力が強くなり、排泄物の吸い上げ作用も良好なものとなる。
また、通気防水層は、脱臭層及び多孔質材料層の片側表面のほぼ全面を覆うような広い面積を有しているから、仮に通気防水層に排泄物が付着したとしてもその目詰まりは部分的なものになるので、本発明の排泄物の吸い上げ作用を利用したときに排泄物が除去され易く、脱臭層へのガスの通過が持続される。
(多孔質材料層について)
第1実施形態の多孔質材料層33は、厚さ2mm、吸水倍率40倍のポリウレタン製連続気泡フォームで構成している。多孔質材料層は、0.5〜10mmの厚さを有していることが好ましく、1〜5mmの厚さを有していることが更に好ましい。また、20倍以上の吸水倍率を有するものが好ましく、35倍以上の吸水倍率を有するものが更に好ましい。多孔質材料層が、このような厚さ、吸水倍率を有することで、力を加えたときにその形状が弾性変形し易くなり、通気防水層からの排泄物の吸い上げも良好なものとなる。 なお、本発明における吸水倍率とは、対象物を水に3分間浸漬し、取り出して1分間吊るし、余分な水を滴下させた後の重量(吸水後重量)を測定し、下記式により算出したものである。
吸水倍率=[(吸水後重量−吸水前重量)/吸水前重量]
多孔質材料層は、指で押圧するなど力を加えたときにその形状が弾性変形し元の形状に回復し得る弾性材料であることが好ましく、連続気泡フォーム、3次元立体布帛等のシート状材料を使用することが好ましい。
多孔質材料層に使用する連続気泡フォームとしては、ポリウレタン、アクリル、クロロプレンゴム、シリコーン等が使用でき、3次元立体布帛としては、表面と裏面を構成する2枚の布帛を連結糸で立体的に連結した3次元立体編物を使用できる。
多孔質材料層は、通気防水層片側表面のほぼ全面、好ましくは通気防水層片側表面の80%以上、さらに好ましくは通気防水層片側表面の全面を覆う。多孔質材料層と通気防水層とは、互いの表面を密着させ、それらの間に隙間が形成されないように積層することがこのましく、このようにすることで、積層体を押したときに隙間がある場合に比べ積層体の弾性回復力が強くなり、排泄物の吸い上げ作用も良好なものとなる。
また、多孔質材料層は、通気防水層の片側表面のほぼ全面を覆うような広い面積を有しているから、仮に通気防水層に排泄物が付着したとしても、本発明の排泄物の吸い上げ作用を利用して付着した排泄物を満遍なく除去することができるので、脱臭層へのガスの通過が持続される。
(カバー層について)
第1実施形態のカバー層34は、非通気性で且つ非通水性であるポリエステルフィルムで構成され、スリット状の貫通孔36が2箇所設けられている。
カバー層は、できるだけ最初の段階で排泄物が脱臭フィルター内部へ侵入するのを防ぐためのものであり、非通水性のものが好ましく、通気防水層と同様のシート状材料を使用することができる。中でも、平滑表面を有し、非通気性で且つ非通水性であるプラスチックフィルムをカバー層に用いるのが好ましく、これを使用することで、液状や半固体状の排泄物の侵入を防止し、カバー層表面に排泄物を付着し難くすることができる。
カバー層に使用するプラスチックフィルムとしては、ポリエステル、ポリオレフィン(ポリエチレン、ポリプロピレン、オレフィン系共重合体等)、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリアミド、ポリウレタン等を挙げることができる。
また、カバー層は、排泄物が多量に侵入しないものであれば多少は吸水性があるものも使用可能で、その場合は、5倍以下の吸水倍率を有するものが好ましく、1倍以下の吸水倍率を有するものが更に好ましい。
また、多孔質材料層の通気防水層に接する側と反対側の表面をスキン加工し、その表面部分を非通水性とすることで、そのスキン加工部分をカバー層としてもよい。このようにスキン加工を施した場合は、カバー層と多孔質材料層を同一の材料で形成することができ、脱臭フィルターの部品点数が少なくてすむ。また、多孔質材料層の通気防水層に接する側と反対側の表面に多孔質材料の表面の孔を塞ぐように合成樹脂をコーティングし、そのコーティング部分をカバー層としてもよい。このように、カバー層は、多孔質材料層と分離不可能な程度に一体化したものであっても、前述したプラスチックフィルムのように別部材の層として構成したものであってもよい。
カバー層は、多孔質材料層片側表面のほぼ全面、好ましくは多孔質材料層片側表面の80%以上、さらに好ましくは多孔質材料層片側表面の全面を覆う。このように、カバー層と多孔質材料層とは、互いの表面を密着させ、それらの間に隙間が形成されないように積層することで、積層体を押したときに隙間がある場合に比べ積層体の弾性回復力が強くなり、後述する排泄物の吸い上げ作用も良好なものとなる。
(カバー層の貫通孔について)
カバー層に設ける貫通孔は、スリット状、点状等、特に限定されないが、スリット状のような面積のない貫通孔が好ましい。貫通孔をスリット状にすることで、通常は孔がほぼ塞がれた状態なので、液状の排泄物は非常に侵入し難くなる。
貫通孔の面積は、通気防水層の表面積の10%以下であることが好ましく、5%以下であることが、さらに好ましい。貫通孔の面積をこの範囲にすると、積層体を圧縮して多孔質材料層が弾性回復する際に、多孔質材料層に流入する空気の量は、貫通孔側からよりも通気防水層側からの方が多くなる。その結果、通気防水層付近に存在する排泄物が、通気防水層側から流入する空気によって押し上げられ、通気防水層の目詰まりを予防することが可能となる。
カバー層に設ける貫通孔がスリット状である場合、スリットがカバー層の周縁部に接していることが好ましい。第1実施形態においては、スリット状の貫通孔36は、カバー層の周縁部に囲まれる内側の領域から外側に向かって切り込まれその周縁部まで達し、カバー層の周縁部の一端から対向する周縁部の他端に向けて、カバー層を横切るように形成されている。このようにすることで、積層体をカバー層側から押したときに、スリットの中央部分は指で塞がれるが、カバー層の周縁付近のスリット部分は指で塞がれにくいため、多孔質材料層に詰った排泄物が周縁付近のスリット部分から排出され易くなる。特に、図3に示したように、カバー層の表面が、中央凸の曲面を形成し、カバー層の断面形状が湾曲しているような場合には、カバー層の周縁付近のスリットは塞がれ難いため、積層体を押した時に排泄物は排出され易くなる。
(積層体について)
本発明の脱臭フィルターは、脱臭層、通気防水層、多孔質材料層、及びカバー層をこの順に積層した積層体を備える。
各層は、単に積層するだけでも良いが、互いに密着させるため接着剤などで接着することが好ましい。
積層体は、その周縁部から排泄物、特にガスが流入しないように、その周縁部を封鎖することが好ましい。積層体の周縁部を封鎖することで、積層体を圧縮し積層体の弾性回復により多孔質材料層に空気を流入させるとき、空気は通気防水層またはカバー層の貫通孔からしか流入しなくなる。しかも、カバー層の貫通孔の大部分は指で塞がれるから、空気は主に通気防水層側から流入する。そのため、通気防水層付近に存在する排泄物が、通気防水層側から流入する空気によって押し上げられ、通気防水層の目詰まりを予防することができる。
積層体の周縁部を封鎖する場合に、各層の周縁部を別々に封鎖することもできるが、通気防水層、多孔質材料層、及びカバー層の3層の周縁部を纏めて圧縮して封鎖することが好ましく、それに脱臭層を加えた積層体そのものの周縁部を纏めて圧縮して封鎖することが更に好ましい。積層体の周縁部を纏めて圧縮して封鎖することで、各層の周縁部をバラバラに封鎖した場合に比べ、積層体を圧縮した時の弾性回復力が強くなり、排泄物の吸い上げ作用が良好なものとなる。これは、各層の表面同士の密着度が高まり、圧縮後に弾性回復に利用される反作用の力も分散されにくいためと考えられる。また、上記の3層又は積層体の周縁部を纏めて圧縮することで、カバー層の表面に曲面が形成されるため、上述したカバー層の周縁付近のスリットが塞がれ難い構造となるため、積層体を押した時に排泄物は排出され易くなる。
上記の3層又は積層体の周縁部を纏めて圧縮して封鎖する方法としては、例えば、各層の間にホットメルト接着剤を配置し周縁部を熱プレスする方法、プラスチックフィルム等の別部材を圧縮しながら周縁部に接着する方法、インサート成形により積層体の周縁部を硬性の枠で囲む方法等が挙げられる。中でも、インサート成形のように、積層体の周縁部を積層体より硬性の枠で囲む方法が好ましく、こうすることで、積層体が定位置に固定されるので、指で積層体を圧縮し易く、弾性回復も起き易い。なお、第1実施形態の硬性の枠35は、熱可塑性プラスチック材料を用い、インサート成形により形成したものである。
(排泄物収容装具について)
本発明の排泄物収容装具は、排泄物を収容するためのパウチ12と、パウチに設けたガス排出用通気孔21と、ガス排出用通気孔を覆う脱臭フィルター30とを備えたものであり、この脱臭フィルターは、上記の本発明の脱臭フィルターであることを特徴とする。
排泄物収容装具の基本的な構成は、オストミーパウチであってもドレナージパウチであっても同様であり、生体表面に形成された開孔等の周囲に粘着固定するための面板11と、開孔等から排出される排泄物を収容するパウチ12と、面板及びパウチを連通させる開口13とから構成される。
オストミーパウチの種類としては、面板とパウチとが着脱可能になっているツーピースタイプ(二品型装具)のもの及び面板とパウチとが一体になっているワンピースタイプ(一品型装具)のもののどちらも利用できる。また、パウチは、パウチの下部に排泄物等の排出口を備えるドレインパウチ(下部開放型)であっても、そのような排出口を持たないクローズパウチ(下部閉鎖型)であってもよい。
パウチ及び面板は、従来からのものを使用でき、パウチは、2枚のプラスチックフィルムの周辺を溶着して形成されるもの、面板はハイドロコロイド粘着剤を使用することができる。
パウチに設けられるガス排出用通気孔21の形態は特に限定されるものではなく、U字状、V字状、S字状、直線等のスリット形状、又は円形、楕円形等の孔を1つ以上設けることができる。
このガス排出用通気孔21とそれを覆う脱臭フィルター30は、排泄物収容装具を通常使用する状態で、開口13より上部に設置するのが好ましい。これは、開口と対向した位置又は開口より下方の位置に脱臭フィルターを設置させると、排泄物により脱臭フィルターが汚染され易いからである。
脱臭フィルターは、第1実施形態に示したように、脱臭フィルター30の脱臭層31側がガス排出用通気孔21と対向するように、パウチ12の内側表面に取り付けても良いし、図4に示す第2実施形態のように、脱臭フィルターのカバー層34側がガス排出用通気孔21と対向するように、パウチ12の外側表面に取り付けてもよい。
(実施例1)
上述した本発明の第1実施形態の排泄物収容装具を作成し、そのパウチの中に人便を封入した。パウチの外側から指を使って脱臭フィルターのカバー層表面に便を付着させ、それからカバー層表面を押しながらそこに付着した便を指で拭った。
この操作を100回繰り返したが、ガス抜き機能は便付着前とほとんど変わらなかった。
(比較例1)
上述した本発明の第1実施形態の脱臭フィルターにおいて、カバー層と多孔質材料層を設けない点を除き、第1実施形態の脱臭フィルターと同じ構成を有する排泄物収容装具を作成した。そのパウチの中に人便を封入した。パウチの外側から指を使って脱臭フィルターの通気防水層表面に便を付着させ、それから通気防水層表面を押しながらそこに付着した便を指で拭った。
この操作を5回繰り返したときに、脱臭フィルターに目詰まりを生じ、ガス抜き機能は著しく低下した。
(比較例2)
実施例1の脱臭フィルターに使用した積層体と同じ材料を使用して、上述した特許文献2(特許第3590084号公報)の図3〜図6に開示ざれる脱臭フィルターと実質的に同一の積層構造を有する排泄物収容装具を作成した。即ち、比較例2の脱臭フィルターは、脱臭層、通気防水層、多孔質材料層、カバー層をこの順に積層し、積層している各層(通気防水層、多孔質材料層、カバー層)の周縁部が、脱臭層を同心円状に取巻くようにパウチの壁に別々に接着(カバー層のみ不連続接着とする)した構造を有する。比較例2の脱臭フィルターは、排泄物ガスが各層の周縁部から侵入しその中心に向かって流れ、最後はパウチの外に排出される構造になっている。このパウチの中に人便を封入した。パウチの外側から指を使って脱臭フィルターのカバー層の周縁部に便を付着させ、それからカバー層表面を押しながらカバー層の周縁部に付着した便を指で拭った。
この操作を20〜35回繰り返したときに、脱臭フィルターに目詰まりを生じ、ガス抜き機能は著しく低下した。

Claims (13)

  1. 脱臭層と、
    前記脱臭層の片側表面を覆う通気防水層と、
    前記通気防水層の片側表面を覆う多孔質材料層と、
    前記多孔質材料層の片側表面を覆い貫通孔を有するカバー層と、をこの順に積層した積層体を備え、
    ガスが前記カバー層の貫通孔、多孔質材料層、通気防水層、脱臭層の順に通過するようになっていることを特徴とする脱臭フィルター。
  2. 積層体の周縁部が封鎖され、積層体の周縁部からガスが流入しないようになっていることを特徴とする請求項1記載の脱臭フィルター。
  3. 通気防水層、多孔質材料層、及びカバー層の3層の周縁部が纏めて封鎖されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の脱臭フィルター。
  4. 通気防水層、多孔質材料層、及びカバー層の3層の周縁部が纏めて圧縮して封鎖され、カバー層の表面が曲面を形成していることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の脱臭フィルター。
  5. 積層体の表面を押したときに積層体が弾性変形することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の脱臭フィルター。
  6. 脱臭層と、
    前記脱臭層の片側表面を覆う通気防水層と、
    前記通気防水層の片側表面を覆う多孔質材料層と、
    前記多孔質材料層の片側表面を覆い貫通孔を有するカバー層と、
    をこの順に積層した積層体を備え、
    前記積層体の周縁部が纏めて圧縮して封鎖されることにより、前記積層体の周縁部からガスが流入しないようにし、かつ前記カバー層の表面が曲面を形成しており、
    前記積層体の表面を押したときに積層体が弾性変形するとともに、
    ガスが前記カバー層の貫通孔、多孔質材料層、通気防水層、脱臭層の順に通過するようになっていることを特徴とする脱臭フィルター。
  7. 積層体の周縁部を、前記積層体より硬性の枠で囲んだことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の脱臭フィルター。
  8. 多孔質材料層が連続気泡フォーム又は3次元立体布帛からなることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の脱臭フィルター。
  9. カバー層の貫通孔がスリット状であることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の脱臭フィルター。
  10. カバー層の前記スリット状の貫通孔は、前記カバー層の周縁部に接するように形成されたことを特徴とする請求項9に記載の脱臭フィルター。
  11. 排泄物を収容するためのパウチと、
    パウチに設けたガス排出用通気孔と、
    ガス排出用通気孔を覆う請求項1〜10のいずれか1項に記載の脱臭フィルターと、を備えたことを特徴とする排泄物収容装具。
  12. 脱臭フィルターの脱臭層側がガス排出用通気孔と対向するように、脱臭フィルターをパウチの内側表面に取り付けたことを特徴とする請求項11に記載の排泄物収容装具。
  13. 脱臭フィルターのカバー層側がガス排出用通気孔と対向するように、脱臭フィルターをパウチの外側表面に取り付けたことを特徴とする請求項11に記載の排泄物収容装具。
JP2008551585A 2007-05-02 2008-04-25 脱臭フィルター及び同脱臭フィルターを備える排泄物収容装具 Active JP4423409B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007121399 2007-05-02
JP2007121399 2007-05-02
PCT/JP2008/058077 WO2008136413A1 (ja) 2007-05-02 2008-04-25 脱臭フィルター及び同脱臭フィルターを備える排泄物収容装具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP4423409B2 JP4423409B2 (ja) 2010-03-03
JPWO2008136413A1 true JPWO2008136413A1 (ja) 2010-07-29

Family

ID=39943520

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008551585A Active JP4423409B2 (ja) 2007-05-02 2008-04-25 脱臭フィルター及び同脱臭フィルターを備える排泄物収容装具

Country Status (4)

Country Link
US (1) US20100145291A1 (ja)
EP (1) EP2151219B1 (ja)
JP (1) JP4423409B2 (ja)
WO (1) WO2008136413A1 (ja)

Families Citing this family (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008141652A1 (en) * 2007-05-21 2008-11-27 Coloplast A/S Arrangement for connecting fecal receiving bags together
US10646370B2 (en) 2008-04-01 2020-05-12 Donaldson Company, Inc. Enclosure ventilation filter and assembly method
US9833352B2 (en) 2011-08-23 2017-12-05 Mayo Foundation For Medical Education And Research Ostomy devices
DE102013011511A1 (de) * 2012-07-12 2014-01-16 Mann + Hummel Gmbh Filtereinrichtung, insbesondere für die einer Brennstoffzelle zuzuführenden Luft
GB2512655B (en) * 2013-04-05 2017-10-25 Salts Healthcare Ltd Ostomy appliance
GB2549060B (en) * 2014-01-22 2020-09-23 Welland Medical Ltd Ostomy bag filter with adhesive webbing
EP3157477B1 (en) * 2014-06-23 2020-08-05 Entrenous, LLC Apparatuses for ostomy gas management
DE102015203808A1 (de) * 2015-03-03 2016-09-08 Henkel Ag & Co. Kgaa Duftabgabevorrichtung mit Membran-System
WO2018188707A1 (en) * 2017-04-10 2018-10-18 Coloplast A/S Body side member of an ostomy appliance
GB2566721B (en) * 2017-09-22 2020-07-15 Salts Healthcare Ltd An ostomy appliance
GB201715388D0 (en) 2017-09-22 2017-11-08 Salts Healthcare Ltd An ostomy appliance
KR102277109B1 (ko) * 2017-10-06 2021-07-13 가부시끼가이샤 마에가와 세이사꾸쇼 뼈 있는 다리살의 클램프 장치, 뼈 있는 다리살의 투입 장치 및 뼈 있는 다리살의 클램프 방법
MX2020004744A (es) 2017-11-09 2020-08-13 11 Health And Tech Limited Sistema y metodo de monitoreo de ostomia.
LT4233808T (lt) * 2018-07-10 2024-05-10 Hollister Incorporated Ostomijos maišelio filtras
USD893514S1 (en) 2018-11-08 2020-08-18 11 Health And Technologies Limited Display screen or portion thereof with graphical user interface

Family Cites Families (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4318406A (en) * 1976-07-06 1982-03-09 Matburn (Holdings) Limited Colostomy or ileastomy applicance
US4203445A (en) * 1978-12-11 1980-05-20 Hollister Incorporated Gas-venting filter assembly for collection device
US4274848A (en) * 1979-09-24 1981-06-23 Hollister Incorporated Gas-venting filter for collection appliance
US5250042A (en) 1990-02-20 1993-10-05 E. R. Squibb & Sons, Inc. Ostomy bag with filter combination
US5306264A (en) 1993-01-14 1994-04-26 E. R. Squibb & Sons, Inc. Ostomy bag with multi-stage filter
GB9304658D0 (en) * 1993-03-08 1993-04-28 Welland Medical Ltd Flatus filters
NO177482C (no) * 1993-07-19 1995-09-27 Per Ole Bjoern Ventil til absorpsjon av gasskomponenter
US5401264A (en) * 1994-04-18 1995-03-28 Hollister Incorporated Ostomy pouch with internal squeeze-to-open vent valve
DE4441589A1 (de) * 1994-11-11 1996-05-15 For Life Produktions Und Vertr Filteranordnung an einem Sammelbeutel für Körperausscheidungen
US5643234A (en) * 1995-02-01 1997-07-01 E. R. Squibb & Sons, Inc. Ostomy bag with multi-stage filter
US5468235A (en) * 1995-03-06 1995-11-21 Hollister Incorporated Ostomy pouch and filter assembly with successive flap vents
US5693035A (en) * 1996-11-21 1997-12-02 Hollister Incorporated Vented ostomy pouch and self-closing valve therefor
CN1230137C (zh) * 1997-04-08 2005-12-07 科洛普拉斯特公司 造口用具
US6506184B1 (en) * 1999-05-11 2003-01-14 Dansac A/S Venting/filter assembly, bag incorporating same and method of venting flatus gasses
JP2003010226A (ja) * 2001-06-29 2003-01-14 Alcare Co Ltd 排泄物収容装具
DK175870B1 (da) * 2001-09-05 2005-05-02 Coloplast As Stomiindretning
JP3966705B2 (ja) * 2001-09-26 2007-08-29 ジャパンゴアテックス株式会社 ガス吸着フィルターの取り付け構造及びガス吸着フィルター付きハウジング
DK1722730T3 (da) * 2004-03-01 2009-03-16 Coloplast As Stomisystem

Also Published As

Publication number Publication date
EP2151219B1 (en) 2014-10-22
US20100145291A1 (en) 2010-06-10
JP4423409B2 (ja) 2010-03-03
EP2151219A1 (en) 2010-02-10
WO2008136413A1 (ja) 2008-11-13
EP2151219A4 (en) 2013-07-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4423409B2 (ja) 脱臭フィルター及び同脱臭フィルターを備える排泄物収容装具
JP4546084B2 (ja) 造孔器具
AU2005300942B2 (en) A cleanable filter for an ostomy appliance
JP3933250B2 (ja) 介在膜および超吸収材を有するオストミーポーチ
EP0981311B1 (en) An ostomy appliance
US4490145A (en) Ostomy pouch with deodorizing filter
EP4257098A2 (en) Body waste collecting system
US9833352B2 (en) Ostomy devices
US5167650A (en) Pouch with mounting member for removable adhesive filter
JP5073188B2 (ja) 制御された排泄オストミー器具のためのシール
AU2002339394A1 (en) An ostomy appliance
US5085652A (en) Pouch with mounting member for removable adhesive filter
US6328719B1 (en) Filter and gas vent system incorporated in an ostomy bag
JP2015070913A (ja) 人工肛門用パウチにおける脱臭装置
MXPA97002898A (en) Ostomia sack with super absorbent membrane einterme

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091027

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091110

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4423409

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121218

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121218

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121218

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131218

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131218

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250