JPWO2008132950A1 - 皮膚外用剤及び唇外用剤 - Google Patents
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Abstract
ラズベリーケトン、又は薬学的に許容されるその塩を有効成分として含むしわ又はたるみ改善用皮膚外用剤、保湿用皮膚外用剤、創傷治癒促進用皮膚外用剤、唇外用剤。
Description
本発明は、皮膚外用剤に関し、特にしわ又はたるみ改善用、保湿用、及び創傷治癒促進用の皮膚外用剤に関するものである。また、本発明は、口紅、リップクリーム、リップグロスのような唇外用剤に関するものである。
現代では、加齢、紫外線、および環境の乾燥などにより皮膚の張りや弾力がなくなって生じるしわ及びたるみや、唇の乾燥及び荒れは、特に女性にとって大きな悩みとなっている。また、近年の自然志向により、化粧品の有効成分としても天然成分を使用することが求められている。
ここで、特許文献1には、ラズベリーケトンを0.1〜3重量%含むスキンローションを女性の皮膚に連日塗布したところ、肌にうるおいが生じ、皮膚が明るくなったことが記載されている。また、これらの効果を奏する作用機序として、一酸化窒素、過酸化脂質、および活性酸素の生成を抑制することにより、光老化を抑えることが記載されている。
また、特許文献2には、ラズベリーケトン抽出物は、パフィア抽出物が有する肉芽質重量増大効果、コラーゲン合成能向上効果、組織修復能向上効果を増大させたことが記載されている。
また、特許文献3には、ラズベリーケトンニコチネートが皮膚のハリ、艶、柔軟性、明るさの向上効果を有することが記載されている。
特開2000-290177号公報(段落0033、0036、0002、00029)
特開2005-255527号公報(段落0030)
特開2005-41780号公報
本発明は、天然の有効成分を含有する、しわ又はたるみの改善用皮膚外用剤、保湿用皮膚外用剤、創傷治癒促進用皮膚外用剤、及び唇外用剤を提供することを課題とする。
本発明者は、上記課題を解決するために研究を重ね、以下の知見を得た。
(i) ラズベリーケトンを皮膚に塗布することにより、皮膚組織におけるIGF−1濃度が高くなる。
(ii) ラズベリーケトンを皮膚に塗布することによりしわ及びたるみが改善され、ラズベリーケトンを唇に塗布することにより乾燥及びあれが改善される。
(iii) ラズベリーケトンは皮膚の創傷部分に塗布することにより、当該部分におけるIGF−1濃度向上を介して、創傷の治癒を促進すると考えられる。
(i) ラズベリーケトンを皮膚に塗布することにより、皮膚組織におけるIGF−1濃度が高くなる。
(ii) ラズベリーケトンを皮膚に塗布することによりしわ及びたるみが改善され、ラズベリーケトンを唇に塗布することにより乾燥及びあれが改善される。
(iii) ラズベリーケトンは皮膚の創傷部分に塗布することにより、当該部分におけるIGF−1濃度向上を介して、創傷の治癒を促進すると考えられる。
本発明は上記知見に基づき完成されたものであり、以下の外用剤を提供する。
項1. ラズベリーケトン、又は薬学的に許容されるその塩を含むしわ又はたるみ改善用の皮膚外用剤。
項2. インスリン様成長因子−1の分泌促進作用によりしわ又はたるみを改善する項1に記載の皮膚外用剤。
項3. ラズベリーケトン、又は薬学的に許容されるその塩を全体に対して0.005〜0.05重量%含む項1に記載の皮膚外用剤。
項4. 皮膚が唇の皮膚である項1に記載の皮膚外用剤。
項5. しわ又はたるみ改善のためのラズベリーケトン、又は薬学的に許容されるその塩。
項6. ラズベリーケトン、又は薬学的に許容されるその塩を人の皮膚に塗布又は噴霧する皮膚のしわ又はたるみの改善方法。
項7. ラズベリーケトン、又は薬学的に許容されるその塩を含む保湿用の皮膚外用剤。
項8. インスリン様成長因子−1の分泌促進作用により皮膚を保湿する項7に記載の皮膚外用剤。
項9. ラズベリーケトン、又は薬学的に許容されるその塩を全体に対して0.005〜0.05重量%含む項7に記載の皮膚外用剤。
項10. 皮膚が唇の皮膚である項7に記載の皮膚外用剤。
項11. 皮膚に外用して保湿するためのラズベリーケトン、又は薬学的に許容されるその塩。
項12. ラズベリーケトン、又は薬学的に許容されるその塩を人の皮膚に塗布又は噴霧する皮膚の水分保持方法。
項13. ラズベリーケトン、又は薬学的に許容されるその塩を全体に対して0.005〜0.05重量%含む唇外用剤。
項14. ラズベリーケトン、又は薬学的に許容されるその塩を含む創傷治癒促進用の皮膚外用剤。
項15. インスリン様成長因子−1の分泌促進作用により創傷の治癒を促進する項14に記載の皮膚外用剤。
項16. ラズベリーケトン、又は薬学的に許容されるその塩を全体に対して0.005〜0.05重量%含む項14に記載の皮膚外用剤。
項17. 皮膚に外用して創傷治癒促進するためのラズベリーケトン、又は薬学的に許容されるその塩。
項18. ラズベリーケトン、又は薬学的に許容されるその塩を人の皮膚の創傷部分に塗布又は噴霧する皮膚の創傷治癒促進方法。
項19. ラズベリーケトン、又は薬学的に許容されるその塩のしわ又はたるみ改善用皮膚外用剤としての使用。
項20. ラズベリーケトン、又は薬学的に許容されるその塩のしわ又はたるみ改善用皮膚外用剤の製造のための使用。
項21. ラズベリーケトン、又は薬学的に許容されるその塩の保湿用皮膚外用剤としての使用。
項22. ラズベリーケトン、又は薬学的に許容されるその塩の保湿用皮膚外用剤の製造のための使用。
項23. ラズベリーケトン、又は薬学的に許容されるその塩の創傷治癒促進用皮膚外用剤としての使用。
項24. ラズベリーケトン、又は薬学的に許容されるその塩の創傷治癒促進用皮膚外用剤の製造のための使用。
項1. ラズベリーケトン、又は薬学的に許容されるその塩を含むしわ又はたるみ改善用の皮膚外用剤。
項2. インスリン様成長因子−1の分泌促進作用によりしわ又はたるみを改善する項1に記載の皮膚外用剤。
項3. ラズベリーケトン、又は薬学的に許容されるその塩を全体に対して0.005〜0.05重量%含む項1に記載の皮膚外用剤。
項4. 皮膚が唇の皮膚である項1に記載の皮膚外用剤。
項5. しわ又はたるみ改善のためのラズベリーケトン、又は薬学的に許容されるその塩。
項6. ラズベリーケトン、又は薬学的に許容されるその塩を人の皮膚に塗布又は噴霧する皮膚のしわ又はたるみの改善方法。
項7. ラズベリーケトン、又は薬学的に許容されるその塩を含む保湿用の皮膚外用剤。
項8. インスリン様成長因子−1の分泌促進作用により皮膚を保湿する項7に記載の皮膚外用剤。
項9. ラズベリーケトン、又は薬学的に許容されるその塩を全体に対して0.005〜0.05重量%含む項7に記載の皮膚外用剤。
項10. 皮膚が唇の皮膚である項7に記載の皮膚外用剤。
項11. 皮膚に外用して保湿するためのラズベリーケトン、又は薬学的に許容されるその塩。
項12. ラズベリーケトン、又は薬学的に許容されるその塩を人の皮膚に塗布又は噴霧する皮膚の水分保持方法。
項13. ラズベリーケトン、又は薬学的に許容されるその塩を全体に対して0.005〜0.05重量%含む唇外用剤。
項14. ラズベリーケトン、又は薬学的に許容されるその塩を含む創傷治癒促進用の皮膚外用剤。
項15. インスリン様成長因子−1の分泌促進作用により創傷の治癒を促進する項14に記載の皮膚外用剤。
項16. ラズベリーケトン、又は薬学的に許容されるその塩を全体に対して0.005〜0.05重量%含む項14に記載の皮膚外用剤。
項17. 皮膚に外用して創傷治癒促進するためのラズベリーケトン、又は薬学的に許容されるその塩。
項18. ラズベリーケトン、又は薬学的に許容されるその塩を人の皮膚の創傷部分に塗布又は噴霧する皮膚の創傷治癒促進方法。
項19. ラズベリーケトン、又は薬学的に許容されるその塩のしわ又はたるみ改善用皮膚外用剤としての使用。
項20. ラズベリーケトン、又は薬学的に許容されるその塩のしわ又はたるみ改善用皮膚外用剤の製造のための使用。
項21. ラズベリーケトン、又は薬学的に許容されるその塩の保湿用皮膚外用剤としての使用。
項22. ラズベリーケトン、又は薬学的に許容されるその塩の保湿用皮膚外用剤の製造のための使用。
項23. ラズベリーケトン、又は薬学的に許容されるその塩の創傷治癒促進用皮膚外用剤としての使用。
項24. ラズベリーケトン、又は薬学的に許容されるその塩の創傷治癒促進用皮膚外用剤の製造のための使用。
本発明のしわ又はたるみの改善用、保湿用、及び創傷治癒促進用の皮膚外用剤、及び唇外用剤は、それぞれラズベリーケトン、又は薬学的に許容されるその塩を有効成分として含む。
ラズベリーケトン、又は薬学的に許容されるその塩は、皮膚におけるインスリン様成長因子(以下、「IGF−1」と称することがある。)濃度を向上させ、それによりしわ、たるみを改善し、乾燥又は荒れを改善し、創傷の治癒を促進する。また、特に唇の乾燥又は荒れを改善すると考えられる。
IGF−1は、インスリンに非常に似た構造および作用を持つ、分子量約7,500のペプチドホルモンである。IGF−1は細胞の分化を促し、細胞の増殖を助けるなど、積極的に細胞を健康な状態に維持し、老化の進行を阻止することが知られている。例えば皮膚中において、IGF−1は繊維芽細胞を活性化し、その分化を促進する。
繊維芽細胞は、コラーゲン、エラスチンおよびヒアルロン酸等の間質物質の産生を促進する。コラーゲンは真皮、靱帯、腱、骨、軟骨などの結合組織を構成する主要タンパク質であり、皮膚のコラーゲンは、皮膚の質感または弾力等の皮膚の形状形成に関与している。エラスチンとは、コラーゲンと同様に細胞外で働く繊維状の蛋白質で、ゴムのように伸び縮みする性質があり、皮膚の弾力性とハリを保つ機能を有する物質である。ヒアルロン酸はグリコサミノグルカンの一種で、哺乳動物の結合組織に多量に分布し、肌に潤いを与え、クッションの役割を担っている。このため、皮膚中のIGF−1の増加は、皮膚の弾力性や皮膚の張り、肌の潤いの向上につながる。
また、IGF−1は、炎症反応の拡大に関与するTNF−αの産生抑制作用を有すると考えられている。IGF−1の有する上記の作用は、以下の文献(a)〜(c)に記載されている。
(a) Vignery A、McCarthy TL、The neuropeptide calcitonin gene-related peptide stimulates insulin-like growth factor 1 production by primary fetal rat osteoblasts、Bone、1996、Vol 18、No 4、331-335
(b) Conn KJ, Rich CB, Jensen DE, Fontanilla MR, Bashir MM, Rosenbloom J, Foster JA. Insulin-like growth factor-I regulates transcription of the elastin gene through a putative retinoblastoma control element. A role for Sp3 acting as a repressor of elastin gene transcription. L. Biol. Chem. 1996 217 (46) 28853-60
(c) Catherine Braham, Daniela Betea, Claudine Pierard-Franchimont, Albert Beckers, Gerald E. Pierard. Skin Tensile Properties in Patients Treated for Acromegaly. Dermatology 2002 20 (4): 325-329
(a) Vignery A、McCarthy TL、The neuropeptide calcitonin gene-related peptide stimulates insulin-like growth factor 1 production by primary fetal rat osteoblasts、Bone、1996、Vol 18、No 4、331-335
(b) Conn KJ, Rich CB, Jensen DE, Fontanilla MR, Bashir MM, Rosenbloom J, Foster JA. Insulin-like growth factor-I regulates transcription of the elastin gene through a putative retinoblastoma control element. A role for Sp3 acting as a repressor of elastin gene transcription. L. Biol. Chem. 1996 217 (46) 28853-60
(c) Catherine Braham, Daniela Betea, Claudine Pierard-Franchimont, Albert Beckers, Gerald E. Pierard. Skin Tensile Properties in Patients Treated for Acromegaly. Dermatology 2002 20 (4): 325-329
ラズベリーケトン、又は薬学的に許容されるその塩はラズベリー等の天然素材に含まれる成分であることから、本発明の外用剤は、作用が穏やかで、かつ副作用がない。即ち安全性に優れる。
以下、本発明を詳しく説明する。
(I)しわ又はたるみの改善用皮膚外用剤
本発明のしわ又はたるみの改善用の皮膚外用剤は、ラズベリーケトン、又は薬学的に許容されるその塩(以下、「ラズベリーケトン」と略称する。)を有効成分として含む外用剤である。この外用剤は、ラズベリーケトンの皮膚中のIGF−1濃度向上作用を介して、しわ又はたるみを改善する。また、この外用剤は、しわ又はたるみの予防にも有効である。
(I)しわ又はたるみの改善用皮膚外用剤
本発明のしわ又はたるみの改善用の皮膚外用剤は、ラズベリーケトン、又は薬学的に許容されるその塩(以下、「ラズベリーケトン」と略称する。)を有効成分として含む外用剤である。この外用剤は、ラズベリーケトンの皮膚中のIGF−1濃度向上作用を介して、しわ又はたるみを改善する。また、この外用剤は、しわ又はたるみの予防にも有効である。
しわ又はたるみの改善には、しわ又はたるみの程度が軽くなること、しわ又はたるみの数が少なくなること、及び全くしわ又はたるみが無くなることが含まれる。また、しわ又はたるみの予防には、しわ又はたるみの発生を回避又は抑制すること、及びしわ又はたるみの程度の進行を抑制することが含まれる。改善及び予防の効果は、特に顔や唇の皮膚で顕著である。
ラズベリーケトン
ラズベリーケトンは、下記式(1)で表される化合物である。
ラズベリーケトンは、ラズベリー由来のものであってもよく、合成品であってもよい。安全でかつ入手が容易である点で、ラズベリー由来のものが好ましい。ラズベリー由来のものを使用する場合は、ラズベリーの果実や葉の粉砕物(粉末を含む)を用いてもよく、ラズベリーの果実や葉の抽出物を用いてもよく、このラズベリー抽出物を各種クロマトグラフィー等を用いて精製したものを用いてもよい。ラズベリー抽出物は、例えば、ラズベリーの果実や葉の破砕物に5〜20倍量の極性有機溶媒(例えば、水、メタノール、エタノール、1,3-ブチレンアルコール、アセトンなど)を添加して、室温で攪拌抽出し、不溶性固形分を除去することにより得られる。抽出液又は精製液は、そのまま用いてもよく、又は濃縮して用いてもよく、乾固物を用いてもよい。また、ラズベリーケトンは、(株)井上香料製造所、豊玉香料(株)等から市販されている。
ラズベリーケトンは、下記式(1)で表される化合物である。
本発明のしわ又はたるみ改善用皮膚外用剤中のラズベリーケトンの含有量は、0.005〜0.05重量%程度が好ましく 、0.0075〜0.0125重量%程度がより好ましい。上記範囲であれば、IGF−1濃度向上作用により、皮膚のしわ又はたるみが十分に改善され、かつ長時間にわたり十分なしわ又はたるみ改善作用が維持される。また、ラズベリーケトンの含有量が0.0075〜0.0125重量%程度の場合に、皮膚におけるIGF−1濃度が最大となり、より優れた皮膚のしわ又はたるみの改善効果が奏される。
(II)保湿用皮膚外用剤
本発明の保湿用の皮膚外用剤は、ラズベリーケトンを有効成分として含む外用剤である。この外用剤は、ラズベリーケトンの皮膚中のIGF−1濃度向上作用を介して、皮膚の水分又は油分を増大させて、皮膚の乾燥や乾燥による荒れを改善する。その効果は、特に顔や唇の皮膚で顕著である。唇では、乾燥や荒れが改善されて平素の状態に戻るだけでなく、さらに艶や輝きまで出るようになる。また、本発明の保湿用皮膚外用剤は、皮膚の乾燥や乾燥による荒れの予防にも有効である。乾燥や荒れの改善には、乾燥や荒れの程度が軽くなること、及び全く乾燥や荒れが無くなることが含まれる。また、乾燥や荒れの予防には、乾燥や荒れの発生を回避又は抑制すること、及び乾燥又は荒れの程度の進行を抑制することが含まれる。改善及び予防の効果は、特に顔や唇の皮膚で顕著である。
本発明の保湿用の皮膚外用剤は、ラズベリーケトンを有効成分として含む外用剤である。この外用剤は、ラズベリーケトンの皮膚中のIGF−1濃度向上作用を介して、皮膚の水分又は油分を増大させて、皮膚の乾燥や乾燥による荒れを改善する。その効果は、特に顔や唇の皮膚で顕著である。唇では、乾燥や荒れが改善されて平素の状態に戻るだけでなく、さらに艶や輝きまで出るようになる。また、本発明の保湿用皮膚外用剤は、皮膚の乾燥や乾燥による荒れの予防にも有効である。乾燥や荒れの改善には、乾燥や荒れの程度が軽くなること、及び全く乾燥や荒れが無くなることが含まれる。また、乾燥や荒れの予防には、乾燥や荒れの発生を回避又は抑制すること、及び乾燥又は荒れの程度の進行を抑制することが含まれる。改善及び予防の効果は、特に顔や唇の皮膚で顕著である。
本発明の保湿用皮膚外用剤中のラズベリーケトンの含有量は、0.005〜0.05重量%程度が好ましく 、0.0075〜0.0125重量%程度がより好ましい。上記範囲であれば、IGF−1濃度向上作用により、皮膚の乾燥又は荒れが十分に改善され、かつ長時間にわたり十分な皮膚の乾燥や荒れの改善作用が維持される。また、ラズベリーケトンの含有量が0.0075〜0.0125重量%程度の場合に、皮膚におけるIGF−1濃度が最大となり、より優れた皮膚の乾燥や荒れの改善効果が奏される。
(III)創傷治癒促進用皮膚外用剤
本発明の創傷治癒促進用の皮膚外用剤は、ラズベリーケトンを有効成分として含む外用剤である。この外用剤は、ラズベリーケトンの皮膚中のIGF−1濃度向上作用を介して、皮膚の創傷又は損傷を治癒させる。本発明において、治癒には、完全回復の他に改善も含まれる。
本発明の創傷治癒促進用の皮膚外用剤は、ラズベリーケトンを有効成分として含む外用剤である。この外用剤は、ラズベリーケトンの皮膚中のIGF−1濃度向上作用を介して、皮膚の創傷又は損傷を治癒させる。本発明において、治癒には、完全回復の他に改善も含まれる。
本発明の創傷治癒促進用皮膚外用剤中のラズベリーケトンの含有量は、0.005〜0.05重量%程度が好ましく 、0.0075〜0.0125重量%程度がより好ましい。上記範囲であれば、IGF−1濃度向上作用により、十分な創傷治癒促進効果があり、かつ長時間にわたり十分な創傷治癒促進作用が維持される。また、ラズベリーケトンの含有量が0.0075〜0.0125重量%程度の場合に、皮膚におけるIGF−1濃度が最大となり、より優れた創傷治癒促進効果が奏される。
(IV)剤型・製造方法
本発明の各皮膚外用剤の剤型は特に限定されず、化粧品又は医薬品として採用される形態を制限なく採用できる。採用可能な剤型としては、例えば液剤、懸濁剤、乳剤、クリーム剤、軟膏剤、ゲル剤、リニメント剤、ローション剤又はパップ剤等の医薬又は医薬部外品が挙げられる。また、例えば口紅、リップクリーム、リップグロス、化粧水、化粧用乳液、化粧用クリーム、化粧用ゲル、化粧用ローション、パック剤、ファウンデーション、洗顔剤、ボディソープ、ハンドクリーム、シャンプー、リンス、整髪料等のスキンケア用品あるいはメイクアップ用品等の化粧料も挙げられる。
本発明の各皮膚外用剤の剤型は特に限定されず、化粧品又は医薬品として採用される形態を制限なく採用できる。採用可能な剤型としては、例えば液剤、懸濁剤、乳剤、クリーム剤、軟膏剤、ゲル剤、リニメント剤、ローション剤又はパップ剤等の医薬又は医薬部外品が挙げられる。また、例えば口紅、リップクリーム、リップグロス、化粧水、化粧用乳液、化粧用クリーム、化粧用ゲル、化粧用ローション、パック剤、ファウンデーション、洗顔剤、ボディソープ、ハンドクリーム、シャンプー、リンス、整髪料等のスキンケア用品あるいはメイクアップ用品等の化粧料も挙げられる。
本発明のしわ又はたるみ改善用皮膚外用剤は化粧品であることが好ましい。保湿用皮膚外用剤は化粧品であることが好ましい。創傷治癒促進用皮膚外用剤は医薬品であることが好ましい。
本発明の皮膚外用剤は、上記の剤型に応じ、ラズベリーケトンに、例えば後述する基剤成分や添加剤等を加え、これら成分を混合すればよい。その際、公知の方法、例えば第15改正の日本薬局方製剤総則等に記載の方法等に従い、又は該方法に準じて製造することができる。
本発明の皮膚外用剤は、上記の剤型に応じ、ラズベリーケトンに、例えば後述する基剤成分や添加剤等を加え、これら成分を混合すればよい。その際、公知の方法、例えば第15改正の日本薬局方製剤総則等に記載の方法等に従い、又は該方法に準じて製造することができる。
本発明の皮膚外用剤が液剤の場合、ラズベリーケトンに、例えば溶剤(例えば、常水、精製水、生理食塩液、イソプロパノール、グリセリン、エタノール、プロピレングリコール、マクロゴール400等;以下、溶剤において同様である。)等を加え、混和溶解して液剤を製造することができる。
本発明の皮膚外用剤が懸濁剤の場合、ラズベリーケトンに、例えば懸濁化剤又は増粘剤(例えば、アラビアゴム、カルメロース、カルメロースナトリウム、カルメロースカルシウム、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポピドン、メチルセルロース、モノステアリン酸アルミニウム等;以下、懸濁化剤又は増粘剤において同様である。)と精製水又は脂肪油(例えば、中鎖脂肪酸トリグリセリド、ハードファット等の合成油、オリーブ油、ダイズ油、ナタネ油、ラッカセイ油、ベニバナ油、ヌカ油、ゴマ油、ツバキ油、トウモロコシ油、メンジツ油、ヤシ油、スクワラン等又はこれらの硬化油等;以下、脂肪油において同様である。)とを加え、ミキサー等で撹拌し、均質化して懸濁剤を製造することができる。
本発明の皮膚外用剤が乳剤の場合、ラズベリーケトンに、例えば乳化剤(例えば、ステアリン酸ポリオキシル40、セスキオレイン酸ソルビタン、ポリソルベート80、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウロマクロゴール、アラビアゴム、コレステロール、ステアリン酸、モノステアリン酸グリセリン、ポピドン等;以下、乳化剤において同様である。)と精製水とを加え、ホモミキサー等で撹拌し、均質にして乳剤を製造することができる。
本発明の皮膚外用剤がクリーム剤の場合、ラズベリーケトンに、油性成分(例えば、流動パラフィンや白色ワセリン等)、高級アルコール(例えば、セタノール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール、コレステロール等;以下、高級アルコールにおいて同様である。)、水溶性高分子(例えば、カルボキシビニルポリマー等)、高級脂肪酸(例えば、ステアリン酸、ベヘニン酸、パルミチン酸、オレイン酸等)又は多価アルコール(例えば、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、グリセリン又は1,3−ブチレングリコール等)と精製水等を加え、例えば加熱しながら乳化後、さらに撹拌しながら冷却することによりクリーム剤を製造することができる。
また、本発明の皮膚外用剤が軟膏剤の場合、例えば脂肪(例えば、豚脂、牛脂等)、脂肪油、ラノリン、ワセリン(例えば、白色ワセリン、黄色ワセリン等)、パラフィン、ろう(例えば、ミツロウ等)、樹脂、プラスチック(例えば、マイクロクリスタリンワックス、ポリエチレン末等)、グリコール類、高級アルコール、グリセリン、水、乳化剤、若しくは懸濁化剤等をそのまま基剤とするか、又は例えば上記クリーム剤と同様に乳化したものを基剤とし、該基剤にラズベリーケトンを加え、混和して全質を均等にして軟膏剤を製造することができる。
また本発明の皮膚外用剤がゲル剤の場合は、基剤成分として、例えば水(例えば、精製水、蒸留水等)、高級アルコール又はゲル化剤〔例えば、カルボキシビニルポリマー(カーボポール941;Noveon,Inc.製等)等〕などを用い、これら基剤成分と共にラズベリーケトンを加熱溶解し、撹拌しながら冷却することによりゲル剤を製造することができる。
また、本発明の皮膚外用剤がリニメント剤の場合、ラズベリーケトンを、例えばエタノール、脂肪油、グリセリン、石けん、乳化剤、懸濁化剤等の添加剤又はそれらの混和物に加え、メントール等の精油成分を加え全体を均質な泥状とすることによりリニメント剤を製造することができる。
また、本発明の皮膚外用剤がローション剤の場合、ラズベリーケトンと、溶剤、乳化剤又は懸濁化剤等とを水性の液体に加え、例えばエタノール、脂肪油、グリセリン、石けん、乳化剤又は懸濁化剤に、ラズベリーケトンを加え混和し、全体を均質にすることにより、ローション剤を製造することができる。
また、本発明の皮膚外用剤がパップ剤の場合は、ラズベリーケトンを例えばグリセリン、水(例えば、精製水、蒸留水等)などと混和し、メントール等の精油成分を加え、全体を均質な泥状とすることによりパップ剤を製造することができる。
また、本発明の皮膚外用剤がパップ剤の場合は、ラズベリーケトンを例えばグリセリン、水(例えば、精製水、蒸留水等)などと混和し、メントール等の精油成分を加え、全体を均質な泥状とすることによりパップ剤を製造することができる。
化粧水、化粧用乳液、化粧用クリーム、ハンドクリーム、パック剤、ファウンデーション、ボディソープ、洗顔剤、シャンプー、リンス、整髪料等の化粧料も上記した例えば液剤、クリーム剤、ローション剤又はリニメント剤等に準じて製造することができる。
パック剤は、前記化粧水や乳液等を例えば不織布等に浸透させ顔等にマスクするタイプであってもよく、また塗って乾燥させてはがすタイプのピールオフタイプやクリームタイプであってもよい。
パック剤は、前記化粧水や乳液等を例えば不織布等に浸透させ顔等にマスクするタイプであってもよく、また塗って乾燥させてはがすタイプのピールオフタイプやクリームタイプであってもよい。
また、本発明の上記皮膚外用剤には医薬品、医薬部外品又は化粧品等に使用できる任意の成分、例えば低級アルコール(例えば、エタノール、イソプロパノール等)、清涼剤(例えば、メントール、カンフル、ボルネオール、ハッカ油、樟脳、ローズマリー油等)、湿潤剤・保湿剤(例えば、ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸、グリセリン、D−ソルビトール、プロピレングリコール、キシリトール、ソルビット、トレハロース等)、芳香剤(例えば、サリチル酸メチル、ウイキョウ油、トウヒチンキ、dl−メントール等)、pH調整剤(例えば、塩酸、クエン酸、酢酸、酒石酸、炭酸水素ナトリウム、水酸化ナトリウム、トリエタノールアミン等)、保存剤(例えば、パラオキシ安息香酸エステル類、ベンジルアルコール、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、クロロブタノール等)又は安定化剤(例えば、エデト酸ナトリウム、アスコルビン酸、亜硫酸ナトリウム等)などを必要に応じて使用してもよい。
(V)唇外用剤
本発明の唇外用剤は、ラズベリーケトンを0.005〜0.05重量%程度含む外用剤である。この外用剤は、ラズベリーケトンを有効量含むために、唇の乾燥や荒れを改善し、艶又は輝きを増し、しわを改善する。また、唇の乾燥や荒れ、しわの予防にも有効である。ラズベリーケトンの含有量は、0.0075〜0.0125重量%程度が好ましい。上記範囲であれば、ラズベリーケトンによる上記効果が十分に得られ、かつ長時間にわたり十分に唇の乾燥や荒れを改善し、艶又は輝きを増し、しわを改善する作用が維持される。また、ラズベリーケトンの含有量が0.0075〜0.0125重量%程度の場合に、皮膚におけるIGF−1濃度が最大となり、これらの作用がより優れたものとなる。
本発明の唇外用剤は、ラズベリーケトンを0.005〜0.05重量%程度含む外用剤である。この外用剤は、ラズベリーケトンを有効量含むために、唇の乾燥や荒れを改善し、艶又は輝きを増し、しわを改善する。また、唇の乾燥や荒れ、しわの予防にも有効である。ラズベリーケトンの含有量は、0.0075〜0.0125重量%程度が好ましい。上記範囲であれば、ラズベリーケトンによる上記効果が十分に得られ、かつ長時間にわたり十分に唇の乾燥や荒れを改善し、艶又は輝きを増し、しわを改善する作用が維持される。また、ラズベリーケトンの含有量が0.0075〜0.0125重量%程度の場合に、皮膚におけるIGF−1濃度が最大となり、これらの作用がより優れたものとなる。
外用剤の形態としては、口紅、リップクリーム、リップグロスなどが挙げられる。また、液状でも固形のスティックタイプでもよい。
口紅、リップクリーム、及びリップグロスには、これらに一般的に配合される保形剤、油分、粉体等を配合することができる。保形剤としては、ポリエチレンワックス、セレシンワックス、カルナバワックス、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックスのようなワックスなどが挙げられる。
油分としては、上記の液状油分のほかに、例えば、スクワラン、流動パラフィン、ワセリンのような炭化水素油;ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、ベヘン酸のような高級脂肪酸;セチルアルコール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール、バチルアルコールのような高級アルコール;セチル−2−エチルヘキサノエート、2−エチルヘキシルパルミテート、2−オクチルドデシルミリステート、ネオペンチルグリコール−2−エチルヘキサノエート、トリオクタン酸グリセリド、テトラオクタン酸ペンタエリスリトール、イソプロピルミリステート、ミリスチルミリステート、トリオレイン酸グリセリドのようなエステル類;オリーブ油、アボガド油、ホホバ油、ヒマワリ油、サフラワー油、椿油、シア脂、マカデミアナッツ油、ミンク油、ラノリン、液状ラノリン、酢酸ラノリン、ヒマシ油のような油脂;ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、高重合度のガム状ジメチルポリシロキサン、ポリエーテル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、高重合度のガム状アミノ変性シリコーンのようなシリコーン系油分;パーフロロポリエーテル、パーフロロカーボンのようなフッ素油分等が挙げられる。
粉体としては、例えばタルク、カオリン、絹雲母(セリサイト)、白雲母、金雲母、合成雲母、ケイ酸アルミニウム、シリカ、硫酸バリウム、リン酸カルシウムのような無機粉末や、ナイロン粉末、セルロース粉末のような有機粉末のほか、各種顔料等が挙げられる。
その他、例えば酸化防止剤、紫外線吸収剤、紫外線遮蔽剤、防腐剤、保湿剤、染料等の慣用の添加剤を配合することができる。
ラズベリーケトンをこれらの成分と混合し、必要に応じて成形することにより、本発明の唇外用剤を調製することができる。
ラズベリーケトンをこれらの成分と混合し、必要に応じて成形することにより、本発明の唇外用剤を調製することができる。
(VI)使用方法
本発明の皮膚外用剤及び唇外用剤は、通常、そのまま皮膚に塗布又は噴霧すればよい。またパップ剤の場合は、例えば支持体の織布又は不織布層側に塗布又は含浸させ、更にポリプロピレンフィルム等のライナーを添着した後、皮膚に適用できる。
本発明の皮膚外用剤及び唇外用剤は、通常、そのまま皮膚に塗布又は噴霧すればよい。またパップ剤の場合は、例えば支持体の織布又は不織布層側に塗布又は含浸させ、更にポリプロピレンフィルム等のライナーを添着した後、皮膚に適用できる。
本発明の皮膚外用剤及び唇外用剤の使用量は、使用者の体重、皮膚外用剤の形態等に応じて任意に設定され得る。例えば、ラズベリーケトン含有量が0.005重量%程度である場合1日2〜10回程度、ラズベリーケトン含有量が0.01重量%程度である場合1日1〜数回程度塗布すればよい。
使用対象は、特に限定されないが、しわ又はたるみの改善用皮膚外用剤である場合は、顔の皮膚にしわ又はたるみを有する人が好ましい。また、保湿用皮膚外用剤である場合は、顔、手足、唇などの皮膚が乾燥しまたは乾燥により荒れている人が好ましい。また、創傷治癒促進剤である場合は、皮膚に創傷を有する人が好ましい。また、唇外用剤は、唇の乾燥や荒れを有する人だけでなく、健常な唇を有する人に対しても予防効果があり、好適である。
また、本発明には、上記説明した各皮膚外用剤又は外用剤を顔、手足、唇、頭などの皮膚に塗布又は噴霧する、しわ又はたるみの改善方法、皮膚の水分の保持方法(皮膚の水分量の維持又は向上方法)、創傷の治癒促進方法、唇の乾燥や荒れの予防又は改善方法も包含される。
また、本発明には、ラズベリーケトンのしわ又はたるみ改善用皮膚外用剤としての使用、ラズベリーケトンのしわ又はたるみ改善用皮膚外用剤の製造のための使用、ラズベリーケトンの保湿用皮膚外用剤としての使用、ラズベリーケトンの保湿用皮膚外用剤の製造のための使用、ラズベリーケトンの創傷治癒促進用皮膚外用剤としての使用、ラズベリーケトンの創傷治癒促進用皮膚外用剤の製造のための使用も包含される。
以下に、実施例をあげて本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
処方例1(液剤)
ラズベリーケトン0.005gを99%エタノール10gに溶解し、さらに生理食塩水を加えて全量を100gにした。
処方例2(液剤)
ラズベリーケトン0.01gを99%エタノール10gに溶解し、さらに生理食塩水を加えて全量を100gにした。
処方例3(液剤)
ラズベリーケトン0.05gを99%エタノール10gに溶解し、さらに生理食塩水を加えて全量を100gにした。
処方例4(液剤)
ラズベリーケトン0.1gを99%エタノール10gに溶解し、さらに生理食塩水を加えて全量を100gにした。
比較処方例1(液剤)
99%エタノール10gに生理食塩水を加えて全量を100gにした。
処方例1(液剤)
ラズベリーケトン0.005gを99%エタノール10gに溶解し、さらに生理食塩水を加えて全量を100gにした。
処方例2(液剤)
ラズベリーケトン0.01gを99%エタノール10gに溶解し、さらに生理食塩水を加えて全量を100gにした。
処方例3(液剤)
ラズベリーケトン0.05gを99%エタノール10gに溶解し、さらに生理食塩水を加えて全量を100gにした。
処方例4(液剤)
ラズベリーケトン0.1gを99%エタノール10gに溶解し、さらに生理食塩水を加えて全量を100gにした。
比較処方例1(液剤)
99%エタノール10gに生理食塩水を加えて全量を100gにした。
<試験例1>皮膚IGF−1分泌促進効果
6匹のヘアレスマウスをラズベリーケトン投与群とコントロール群の2群(各群3匹)に分けた。ラズベリーケトン投与群には、処方例2の液剤を適量塗布し、コントロール群には、ラズベリーケトンを含まず、ラズベリーケトン以外の成分組成が処方例2の液剤と同じになるように調製した比較処方例1の液剤を適量塗布した。
6匹のヘアレスマウスをラズベリーケトン投与群とコントロール群の2群(各群3匹)に分けた。ラズベリーケトン投与群には、処方例2の液剤を適量塗布し、コントロール群には、ラズベリーケトンを含まず、ラズベリーケトン以外の成分組成が処方例2の液剤と同じになるように調製した比較処方例1の液剤を適量塗布した。
30分後に皮下組織をはさみで剥離して、100mgの皮膚全層を採取し、1mLの1規定の酢酸に入れてホモジネートした。それを10,000rpm、4℃、10分間遠心分離し、上清中のIGF−1濃度を酵素免疫法を用いて測定した。結果を図1に示す。
図1より、ラズベリーケトン0.01重量%を含有する液剤の塗布により、皮膚組織中のIGF−1濃度がコントロール群に対して有意に上昇したことが分かる。
<試験例2>人の顔のしわ又はたるみの改善効果
顔にしわ又はたるみを持っているボランティア女性(30〜40才)を対象とし、グループ1(20人)では、ラズベリーケトンを0.01重量%含む処方例2の液剤を1日1回、1mLずつ顔のしわ又はたるみがある箇所に塗布させた。またグループ2(10人)はコントロール群として、比較処方例1の液剤を同様に塗布させた。これを1ヶ月間にわたって行った。
顔にしわ又はたるみを持っているボランティア女性(30〜40才)を対象とし、グループ1(20人)では、ラズベリーケトンを0.01重量%含む処方例2の液剤を1日1回、1mLずつ顔のしわ又はたるみがある箇所に塗布させた。またグループ2(10人)はコントロール群として、比較処方例1の液剤を同様に塗布させた。これを1ヶ月間にわたって行った。
塗布前と塗布後との、皮膚のしわ又はたるみの症状の改善効果を、医師の写真判定により評価した。この結果を、下記の表1に示す。表1中の数値は、その症状改善効果が得られたと判定した人数を示す。
表1の結果より、ラズベリーケトン0.01重量%を含有した液剤を塗布したグループ1では、顔のしわ又はたるみに対して著明な改善効果が認められた。また、本テストの条件として、使用テスト中に炎症や肌トラブルなどの好ましくない現象が現れた場合には、速やかにテストを中止することを明記していたが、本テストではこのような好ましくない反応が現れずテスト脱落者はなかった。すなわち、本発明のラズベリーケトンを含有した液剤を塗布することで、副作用や悪影響等なく安全に、著明なしわ、たるみの改善効果が得られることが示された。
<試験例3>人の唇の乾燥又は荒れの改善効果
唇の乾燥や荒れを認める29〜62才の女性10人に、0.01重量%のラズベリーケトンを市販の口紅に含有させたものを、毎日3〜5回14日間唇に塗ってもらい、乾燥や荒れに対する効果を検討した。14日後に、被験者が唇の状態の変化を判定した結果を以下の表2に示す。表2中の数値は、その変化があると回答した人数を示す。同じ被験者が複数の回答をしている場合もある。
唇の乾燥や荒れを認める29〜62才の女性10人に、0.01重量%のラズベリーケトンを市販の口紅に含有させたものを、毎日3〜5回14日間唇に塗ってもらい、乾燥や荒れに対する効果を検討した。14日後に、被験者が唇の状態の変化を判定した結果を以下の表2に示す。表2中の数値は、その変化があると回答した人数を示す。同じ被験者が複数の回答をしている場合もある。
また、全員が、唇がしっとりし、潤いと輝きが出たという感想を持った。これらの結果から、0.01重量%のラズベリーケトンを含む口紅を使用することにより、唇の乾燥状態が改善され、しわが改善され、さらに外観上も潤いと輝きが出たことが分かる。なお、つっぱり感は主に唇の乾燥が原因であると考えられる。
<試験例4>皮膚IGF−1分泌促進効果
25匹のヘアレスマウスをラズベリーケトン投与の4群とコントロール群との合計5群に分けた。各群はマウス5匹からなる。ラズベリーケトン投与群には処方例1〜4の液剤を適量塗布し、コントロール群には比較処方例1の液剤を適量塗布した。30分後に各群のマウスの皮下組織をはさみで剥離して、100mgの皮膚全層を採取し、蛋白分解酵素であるディスパーゼで12時間処理し、真皮と表皮とを分離した。真皮は1mL、表皮は0.1mLの1規定の酢酸に入れてそれぞれホモジネートした。それを10,000rpm、4℃、10分間遠心分離し、上清中のIGF−1濃度を酵素免疫法で測定した。
25匹のヘアレスマウスをラズベリーケトン投与の4群とコントロール群との合計5群に分けた。各群はマウス5匹からなる。ラズベリーケトン投与群には処方例1〜4の液剤を適量塗布し、コントロール群には比較処方例1の液剤を適量塗布した。30分後に各群のマウスの皮下組織をはさみで剥離して、100mgの皮膚全層を採取し、蛋白分解酵素であるディスパーゼで12時間処理し、真皮と表皮とを分離した。真皮は1mL、表皮は0.1mLの1規定の酢酸に入れてそれぞれホモジネートした。それを10,000rpm、4℃、10分間遠心分離し、上清中のIGF−1濃度を酵素免疫法で測定した。
結果を図2に示す。図2より、ラズベリーケトンを投与することにより、皮膚中IGF−1濃度が有意に上昇することが分かる。特にラズベリーケトン濃度が0.005〜0.05重量%のとき、中でも0.01重量%のときに皮膚IGF−1濃度が高くなった。
本発明のラズベリーケトンを必須成分とする皮膚外用剤は、細胞の分化や増殖を促す働きを持ち、また、ストレス等によって亢進するTNF−α等の炎症性サイトカインの産生を抑えるIGF−1の分泌を促進することにより、皮膚のしわ又はたるみの軽減、顔や唇の皮膚の乾燥や荒れの予防又は軽減、創傷の改善又は治療などの効果を奏する。また、作用が穏やかで、副作用がなく、安全性が高い。
Claims (18)
- ラズベリーケトン、又は薬学的に許容されるその塩を含むしわ又はたるみ改善用の皮膚外用剤。
- インスリン様成長因子−1の分泌促進作用によりしわ又はたるみを改善する請求の範囲1に記載の皮膚外用剤。
- ラズベリーケトン、又は薬学的に許容されるその塩を全体に対して0.005〜0.05重量%含む請求の範囲1に記載の皮膚外用剤。
- 皮膚が唇の皮膚である請求の範囲1に記載の皮膚外用剤。
- しわ又はたるみ改善のためのラズベリーケトン、又は薬学的に許容されるその塩。
- ラズベリーケトン、又は薬学的に許容されるその塩を人の皮膚に塗布又は噴霧する皮膚のしわ又はたるみの改善方法。
- ラズベリーケトン、又は薬学的に許容されるその塩を含む保湿用の皮膚外用剤。
- インスリン様成長因子−1の分泌促進作用により皮膚を保湿する請求の範囲7に記載の皮膚外用剤。
- ラズベリーケトン、又は薬学的に許容されるその塩を全体に対して0.005〜0.05重量%含む請求の範囲7に記載の皮膚外用剤。
- 皮膚が唇の皮膚である請求の範囲7に記載の皮膚外用剤。
- 皮膚に外用して保湿するためのラズベリーケトン、又は薬学的に許容されるその塩。
- ラズベリーケトン、又は薬学的に許容されるその塩を人の皮膚に塗布又は噴霧する皮膚の水分保持方法。
- ラズベリーケトン、又は薬学的に許容されるその塩を全体に対して0.005〜0.05重量%含む唇外用剤。
- ラズベリーケトン、又は薬学的に許容されるその塩を含む創傷治癒促進用の皮膚外用剤。
- インスリン様成長因子−1の分泌促進作用により創傷の治癒を促進する請求の範囲14に記載の皮膚外用剤。
- ラズベリーケトン、又は薬学的に許容されるその塩を全体に対して0.005〜0.05重量%含む請求の範囲14に記載の皮膚外用剤。
- 皮膚に外用して創傷治癒促進するためのラズベリーケトン、又は薬学的に許容されるその塩。
- ラズベリーケトン、又は薬学的に許容されるその塩を人の皮膚の創傷部分に塗布又は噴霧する皮膚の創傷治癒促進方法。
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DE102012216381A1 (de) * | 2012-09-14 | 2014-05-28 | Beiersdorf Ag | Verwendung von 4–(4–Hydroxyphenyl)–2–Butanon als demethylierendes Agens |
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A02 | Decision of refusal |
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