JPWO2008126297A1 - バックアップ制御装置 - Google Patents

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Abstract

バックアップ制御部(102)は、あらかじめ設定されたタスクスケジュールにしたがってNAS装置(200)に記憶されるファイルをファイルシステム単位でバックアップする通常バックアップ処理を制御するとともに、強制バックアップ対象ファイルリスト(103e)に記憶されるファイルのファイルクローズがアクセス監視部(101)によって検知されたことを契機として、NAS装置(200)に記憶されるファイルをこのファイル単位で強制的にバックアップする強制バックアップ処理を制御する。

Description

本発明は、記憶装置に記憶されるバックアップ対象ファイルをバックアップするバックアップ処理をおこなうバックアップ装置を制御するバックアップ制御処理をコンピュータ装置に実行させるバックアップ制御プログラムに関し、特に、コンピュータの処理能力、資源の制約に左右されることなく、膨大な数のファイルのバックアップおよびバックアップ管理をおこなうことを可能とするとともに、ファイルのバックアップの機会を逸することなくリカバリに使用可能なバックアップをおこなうバックアップ制御プログラム、バックアップ制御装置およびバックアップ制御方法に関する。
従来から、記憶装置に記憶されるデータを、他の記憶装置へバックアップすることが一般的である。これは、記憶装置自体の故障やその記憶媒体に発生するトラブルによって、その記憶装置からデータが読み出せなくなった場合に、データを他の記憶装置から読み出すことによって、データの消失を回避することが可能となる。
または、記憶装置に記憶されるデータに含まれるあるファイルが破損した場合や、このファイルを誤って消去してしまった場合にも、上記のようにバックアップを行っておく事によって、ファイル破損や消失のトラブルを回避することが可能となる。
かかるファイルバックアップ方式において、ファイルバックアップ時にオープンされているファイルは更新中のファイルであるため、当該時点でのファイルをバックアップしても、不完全なバックアップとしかならない。このために、オープンされているファイルに関して、ファイルの一貫性を保ち、バックアップの信頼性を高める種々の技術が考案されている。
例えば特許文献1に開示されるファイルバックアップ方法は、バックアップ元のファイルと、このレプリカファイルとの同期処理をおこないつつ、バックアップ元のファイルのクローズを契機として、レプリカファイルをバックアップ先ファイルへコピーすることによって、ファイルのバックアップをおこなっている。
また、特許文献2に開示されるデータ二重化システムは、ファイルごとにバックアップするタイミングを定義することができ、所定のタイミングを契機として当該ファイルのバックアップを行うことが可能である。
また、特許文献3に開示される使用中ファイル退避方式は、ファイルのバックアップが指示されると、バックアップ元のファイルを使用中のプログラムを一時停止させ、該プログラムの該バックアップ元のファイルへのアクセス状態情報を取得して該バックアップ元のファイルとともにバックアップ先ファイルへバックアップすることによって、バックアップ元のファイルのバックアップ時の最終状態を判断可能として、バックアップ先ファイルをバックアップ元ファイルと同様に使用することが可能となる。
また、特許文献4に開示されるデータ・バックアップ・リストア装置は、データの入出力とデータのバックアップとを同時に行うことが可能なバンド幅を有するデータ蓄積装置を備え、該データ蓄積装置へファイル・データを記録すると同時に該ファイル・データをバックアップすることが可能となる。
また、特許文献5に開示されるファイル退避装置は、バックアップをおこなうファイルの待ち行列を保持しておき、ファイルがオープンされると該ファイルを待ち行列から削除し、ファイルがクローズされると該ファイルを待ち行列へ再登録する。ファイル退避装置の自動バックアップ手段は、待ち行列に登録されるファイルを自動的にバックアップすることとなる。
特開2003−280965号公報 特開2000−82004号公報 特開平5−181728号公報 特開平10−312329号公報 特開平8−328927号公報
しかしながら、上記特許文献1および2に代表される従来技術では、近年の記憶装置は大容量化が著しく、記憶装置に記憶されるファイルの数は膨大となってきているため、たとえバックアップ元のファイルごとにオープン/クローズを監視できたとしても、個々のファイルのクローズを契機としてそれぞれバックアップをおこなう制御が、コンピュータの処理能力、資源の制約上困難となってきている。
また、上記特許文献3に代表される従来技術でも、特許文献1および2に代表される従来技術と同様に、近年の記憶装置は大容量化が著しく、記憶装置に記憶されるファイルの数は膨大となってきているため、バックアップ元のファイルごとにそれを使用中のプログラムを一時停止してファイルの最終状態の情報を取得し、該情報をバックアップ元のファイルとともにバックアップ先ファイルへバックアップする制御が、コンピュータの処理能力、資源の制約上困難となってきている。
また、上記特許文献4に代表される従来技術でも、特許文献1、2および3に代表される従来技術と同様に、近年の記憶装置は大容量化が著しく、記憶装置に記憶されるファイルの数は膨大となってきているため、ファイルごとにデータ蓄積装置へファイル・データを記録すると同時に該ファイル・データをバックアップする制御が、コンピュータの処理能力、資源の制約上困難となってきている。
また、上記特許文献5に代表される従来技術では、オープンされているファイルはバックアップをおこなわず、クローズされているファイルのみバックアップをおこなうこととなるが、オープンされている限りにおいてバックアップされないこととなるため、連続して長時間にわたってオープンされているファイルは、最新の状態でバックアップされる機会を逸してしまい、たとえ該ファイルのバックアップが存在していたとしても古い状態のバックアップである可能性があり、リカバリに使用できないこととなる。
本発明は、上記問題点(課題)を解消するためになされたものであって、コンピュータの処理能力、資源の制約に左右されることなく、膨大な数のファイルのバックアップおよびバックアップ管理を効率的におこなうことを可能とするとともに、ファイルのバックアップの機会を逸することなくリカバリに使用可能なバックアップをおこなうバックアップ制御プログラム、バックアップ制御装置およびバックアップ制御方法を提供することを目的とする。
上述した問題を解決し、目的を達成するため、本発明は、記憶装置に記憶されるバックアップ対象ファイルをバックアップするバックアップ処理をおこなうバックアップ装置を制御するバックアップ制御処理をコンピュータ装置に実行させるバックアップ制御プログラムであって、前記バックアップ対象ファイルのファイルオープンおよびファイルクローズを検知するファイルオープン・クローズ検知手順と、前記バックアップ処理時において前記ファイルオープン・クローズ検知手順によりファイルオープンが検知されている前記バックアップ対象ファイルの特定情報を記憶するオープンファイル記憶手順と、前記オープンファイル記憶手順により特定情報が記憶された前記バックアップ対象ファイルのファイルクローズが前記ファイルオープン・クローズ検知手順により検知されると、前記バックアップ装置に対して該バックアップ対象ファイルのバックアップを指示するバックアップ指示手順とを前記コンピュータ装置に実行させることを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記バックアップ処理は、あらかじめ設定されたスケジュールにしたがって起動される通常バックアップ処理と、該スケジュールに関係なく随時起動される強制バックアップ処理とを含み、前記オープンファイル記憶手順は、前記通常バックアップ処理時において前記ファイルオープン・クローズ検知手順によりファイルオープンが検知されている前記バックアップ対象ファイルの特定情報を記憶し、前記バックアップ指示手順により指示される前記バックアップ対象ファイルのバックアップは、前記強制バックアップ処理であることを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記通常バックアップ処理は、前記バックアップ対象ファイルをファイルシステム単位でバックアップし、前記強制バックアップ処理は、前記バックアップ対象ファイルをファイル単位でバックアップすることを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記オープンファイル記憶手順は、前記バックアップ対象ファイルのファイルオープンの検知に応じてインクリメントされ、前記バックアップ対象ファイルのファイルクローズの検知に応じてディクリメントされるファイルアクセス数を前記特定情報とともに記憶し、前記通常バックアップ処理時において、前記オープンファイル記憶手順により記憶されるファイルアクセス数が0でない前記バックアップ対象ファイルを通常バックアップ失敗ファイルとしてその特定情報を記憶する通常バックアップ失敗記憶手順と、前記通常バックアップ失敗記憶手順により記憶された前記通常バックアップ失敗ファイルのファイルクローズが前記ファイルオープン・クローズ検知手順により検知されると、前記オープンファイル記憶手順により記憶された該通常バックアップ失敗ファイルのファイルアクセス数が0である場合に、該通常バックアップ失敗ファイルを抽出してバックアップするよう前記バックアップ装置に対して指示する強制バックアップ指示手順とを前記コンピュータ装置にさらに実行させることを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記通常バックアップ処理が起動されるごとに、前記通常バックアップ失敗記憶手順により前記バックアップ対象ファイルが前記通常バックアップ失敗ファイルとされた回数を累計する通常バックアップ失敗回数累計手順と、前記通常バックアップ失敗回数累計手順により累計される前記回数が所定閾値を超えた前記バックアップ対象ファイルを強制バックアップ対象ファイルとしてその特定情報を記憶する強制バックアップ対象記憶手順とを前記コンピュータ装置にさらに実行させ、前記強制バックアップ指示手順は、前記ファイルオープン・クローズ検知手順により前記強制バックアップ対象ファイルのファイルクローズが検知されると、前記オープンファイル記憶手順により記憶された該強制バックアップ対象ファイルのファイルアクセス数が0である場合に、該強制バックアップ対象ファイルを抽出してバックアップするよう前記バックアップ装置に対して指示することを特徴とする。
また、本発明は、記憶装置に記憶されるバックアップ対象ファイルをバックアップするバックアップ処理をおこなうバックアップ装置を制御するバックアップ制御処理をおこなうバックアップ制御装置であって、前記バックアップ対象ファイルのファイルオープンおよびファイルクローズを検知するファイルオープン・クローズ検知手段と、前記バックアップ処理時において前記ファイルオープン・クローズ検知手段によりファイルオープンが検知されている前記バックアップ対象ファイルの特定情報を記憶するオープンファイル記憶手段と、前記オープンファイル記憶手段により特定情報が記憶された前記バックアップ対象ファイルのファイルクローズが前記ファイルオープン・クローズ検知手段により検知されると、前記バックアップ装置に対して該バックアップ対象ファイルのバックアップを指示するバックアップ指示手段とを有すること特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記バックアップ処理は、あらかじめ設定されたスケジュールにしたがって起動される通常バックアップ処理と、該スケジュールに関係なく随時起動される強制バックアップ処理とを含み、前記オープンファイル記憶手段は、前記通常バックアップ処理時において前記ファイルオープン・クローズ検知手段によりファイルオープンが検知されている前記バックアップ対象ファイルの特定情報を記憶し、前記バックアップ指示手段により指示される前記バックアップ対象ファイルのバックアップは、前記強制バックアップ処理であることを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記通常バックアップ処理は、前記バックアップ対象ファイルをファイルシステム単位でバックアップし、前記強制バックアップ処理は、前記バックアップ対象ファイルをファイル単位でバックアップすることを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記オープンファイル記憶手段は、前記バックアップ対象ファイルのファイルオープンの検知に応じてインクリメントされ、前記バックアップ対象ファイルのファイルクローズの検知に応じてディクリメントされるファイルアクセス数を前記特定情報とともに記憶し、前記通常バックアップ処理時において、前記オープンファイル記憶手段により記憶されるファイルアクセス数が0でない前記バックアップ対象ファイルを通常バックアップ失敗ファイルとしてその特定情報を記憶する通常バックアップ失敗記憶手段と、前記通常バックアップ失敗記憶手段により記憶された前記通常バックアップ失敗ファイルのファイルクローズが検知されると、前記オープンファイル記憶手段により記憶される該通常バックアップ失敗ファイルのファイルアクセス数が0である場合に、該通常バックアップ失敗ファイルを抽出してバックアップするよう前記バックアップ装置に対して指示する強制バックアップ指示手段とをさらに有することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記通常バックアップ処理が起動されるごとに、前記通常バックアップ失敗記憶手段により前記バックアップ対象ファイルが前記通常バックアップ失敗ファイルとされた回数を累計する通常バックアップ失敗回数累計手段と、前記通常バックアップ失敗回数累計手段により累計される前記回数が所定閾値を超えた前記バックアップ対象ファイルを強制バックアップ対象ファイルとしてその特定情報を記憶する強制バックアップ対象記憶手段とをさらに有し、前記強制バックアップ指示手段は、前記ファイルオープン・クローズ検知手段により前記強制バックアップ対象ファイルのファイルクローズが検知されると、前記オープンファイル記憶手段により記憶される該強制バックアップ対象ファイルのファイルアクセス数が0である場合に、該強制バックアップ対象ファイルを抽出してバックアップするよう前記バックアップ装置に対して指示することを特徴とする。
また、本発明は、記憶装置に記憶されるバックアップ対象ファイルをバックアップするバックアップ処理をおこなうバックアップ装置を制御するバックアップ制御処理をおこなうバックアップ制御方法であって、前記バックアップ対象ファイルのファイルオープンおよびファイルクローズを検知するファイルオープン・クローズ検知工程と、前記バックアップ処理時において前記ファイルオープン・クローズ検知工程によりファイルオープンが検知されている前記バックアップ対象ファイルの特定情報を記憶するオープンファイル記憶工程と、前記オープンファイル記憶工程により特定情報が記憶された前記バックアップ対象ファイルのファイルクローズが前記ファイルオープン・クローズ検知工程により検知されると、前記バックアップ装置に対して該バックアップ対象ファイルのバックアップを指示するバックアップ指示工程とを含んだこと特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記バックアップ処理は、あらかじめ設定されたスケジュールにしたがって起動される通常バックアップ処理と、該スケジュールに関係なく随時起動される強制バックアップ処理とを含み、前記オープンファイル記憶工程は、前記通常バックアップ処理時において前記ファイルオープン・クローズ検知工程によりファイルオープンが検知されている前記バックアップ対象ファイルの特定情報を記憶し、前記バックアップ指示工程により指示される前記バックアップ対象ファイルのバックアップは、前記強制バックアップ処理であることを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記通常バックアップ処理は、前記バックアップ対象ファイルをファイルシステム単位でバックアップし、前記強制バックアップ処理は、前記バックアップ対象ファイルをファイル単位でバックアップすることを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記オープンファイル記憶工程は、前記バックアップ対象ファイルのファイルオープンの検知に応じてインクリメントされ、前記バックアップ対象ファイルのファイルクローズの検知に応じてディクリメントされるファイルアクセス数を前記特定情報とともに記憶し、前記通常バックアップ処理時において、前記オープンファイル記憶工程により記憶されるファイルアクセス数が0でない前記バックアップ対象ファイルを通常バックアップ失敗ファイルとしてその特定情報を記憶する通常バックアップ失敗記憶工程と、前記通常バックアップ失敗記憶工程により記憶された前記通常バックアップ失敗ファイルのファイルクローズが検知されると、前記オープンファイル記憶工程により記憶される該通常バックアップ失敗ファイルのファイルアクセス数が0である場合に、該通常バックアップ失敗ファイルを抽出してバックアップするよう前記バックアップ装置に対して指示する強制バックアップ指示工程とをさらに含んだことを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記通常バックアップ処理が起動されるごとに、前記通常バックアップ失敗記憶工程により前記バックアップ対象ファイルが前記通常バックアップ失敗ファイルとされた回数を累計する通常バックアップ失敗回数累計工程と、前記通常バックアップ失敗回数累計工程により累計される前記回数が所定閾値を超えた前記バックアップ対象ファイルを強制バックアップ対象ファイルとしてその特定情報を記憶する強制バックアップ対象記憶工程とをさらに含み、前記強制バックアップ指示工程は、前記ファイルオープン・クローズ検知工程により前記強制バックアップ対象ファイルのファイルクローズが検知されると、前記オープンファイル記憶工程により記憶された該強制バックアップ対象ファイルのファイルアクセス数が0である場合に、該強制バックアップ対象ファイルを抽出してバックアップするよう前記バックアップ装置に対して指示することを特徴とする。
本発明によれば、バックアップ処理時にオープンされているファイルを記憶しておき、このファイルがファイルクローズされたときに該ファイルのバックアップをおこなうことが可能となるという効果を奏する。
また、本発明によれば、通常バックアップ処理時にオープンされているファイルを記憶しておき、このファイルがファイルクローズされたときに通常バックアップとは異なるタイミングで実施される強制バックアップで該ファイルのバックアップをおこなうことが可能となるという効果を奏する。
また、本発明によれば、通常バックアップ処理をファイルシステム単位で高速でおこなう一方で、強制バックアップ処理を前記バックアップ対象ファイル単位でバックアップするので、特定のファイルのみに強制バックアップをおこなうことが可能となるという効果を奏する。
また、本発明によれば、同時に複数のファイルアクセス可能なファイルへの通常バックアップ時におけるアクセス数が0でないファイルを通常バックアップ失敗ファイルとして記憶し、ファイルクローズによって該通常バックアップ失敗ファイルへのアクセス数が0となると直ちに強制バックアップをおこなうので、通常バックアップに失敗したファイルの強制バックアップを迅速におこなうことが可能となるという効果を奏する。
また、本発明によれば、通常バックアップに失敗した回数の累計が所定閾値を超えた場合に該ファイルを強制バックアップ対象として記憶し、ファイルクローズによって該ファイルへのアクセス数が0となってはじめて強制バックアップをおこなうので、強制バックアップをおこなう対象ファイルをあらかじめ絞った上で強制バックアップをおこなうので、強制バックアップの処理負荷を軽減することが可能となるという効果を奏する。
図1は、実施例にかかるバックアップ制御装置およびNAS装置を含むネットワーク構成、および、バックアップ制御装置およびNAS装置の機能構成を示す図である。 図2は、バックアップ対象ファイルシステムリストの例を示す図である。 図3は、アクセス中ファイルリストの例を示す図である。 図4は、バックアップ不完全ファイル一時リストの例を示す図である。 図5は、バックアップ不完全ファイルリストの例を示す図である。 図6は、強制バックアップ対象ファイルリストの例を示す図である。 図7は、バックアップ制御装置におけるアクセス監視処理手順を示すフローチャートである。 図8は、バックアップ制御装置における通常バックアップ処理手順を示すフローチャートである。 図9は、バックアップ制御装置における強制バックアップ処理手順を示すフローチャートである。
100 バックアップ制御装置
101 アクセス監視部
102 バックアップ制御部
103 リスト記憶部
103a バックアップ対象ファイルシステムリスト
103b アクセス中ファイルリスト
103c バックアップ不完全ファイル一時リスト
103d バックアップ不完全ファイルリスト
103e 強制バックアップ対象ファイルリスト
200 NAS装置
201 制御部
202 一時バックアップ記憶部
203 記憶部
300 バックアップ装置
301 制御部
302 バックアップ記憶部
400a1、・・・、400an 端末装置
以下に添付図面を参照し、本発明のバックアップ制御プログラム、バックアップ制御装置およびバックアップ制御方法に係る実施例を詳細に説明する。なお、以下の実施例では、記憶装置をファイルサーバとして運用されるNAS(Network Attached Storage)装置に適用した場合を示すこととするが、これに限定されず、SAN(Storage Area Network)装置、磁気ディスク装置、光ディスク装置、光磁気ディスク装置などにも適用可能である。
先ず、実施例にかかるバックアップ制御装置およびNAS装置を含むネットワーク構成、および、バックアップ制御装置およびNAS装置の機能構成について説明する。図1は、実施例にかかるバックアップ制御装置およびNAS装置を含むネットワーク構成、および、バックアップ制御装置およびNAS装置の機能構成を示す図である。
同図に示すように、バックアップ制御装置100と、NAS装置200と、バックアップ装置300と、パーソナルコンピュータなどの端末装置400a1、・・・、400anとが、LAN500を介して接続されている。
ユーザによる操作に応じて、端末装置400a1、・・・、400anからNAS装置200に記憶されるファイルのファイルアクセスが可能である。ファイルアクセスは、ファイルオープン、ファイル更新、ファイルクローズを含む。ファイルオープンされたがファイルクローズはされていないファイルは、ファイルアクセス中のファイルである。
NAS装置200に記憶されるファイルは、複数ユーザがファイルアクセスを同時に行うことが可能である共有ファイルである。また、NAS装置200に記憶されるファイルは、バックアップ制御装置100の制御によって、LAN500を介して最終的にバックアップ装置300へとバックアップされる。
バックアップ制御装置100は、アクセス監視部101と、バックアップ制御部102と、リスト記憶部103とを有する。アクセス監視部101は、端末装置400a1、・・・、400anからNAS装置200へのファイルアクセスによるファイルのファイルオープン、ファイルクローズを監視する。
バックアップ制御部102は、あらかじめ設定されたタスクスケジュールにしたがってNAS装置200に記憶されるファイルをファイルシステム単位でバックアップする通常バックアップ処理を制御するとともに、アクセス監視部101がファイルクローズを検知したことを契機として、NAS装置200に記憶されるファイルをこのファイル単位で強制的にバックアップする強制バックアップ処理を制御する。
リスト記憶部103は、バックアップ対象ファイルシステムリスト103aと、アクセス中ファイルリスト103bと、バックアップ不完全ファイル一時リスト103cと、バックアップ不完全ファイルリスト103dと、強制バックアップ対象ファイルリスト103eとを格納している。
バックアップ対象ファイルシステムリスト103aは、例えば図2にその例を示すように、通常バックアップ対象のファイルシステムを特定可能なように、通常バックアップ対象のファイルシステム名を記憶している。そして、各ファイルシステム名に対応付けて不完全カウンタ閾値を記憶している。不完全カウンタ閾値は、バックアップ不完全ファイルリスト103dに記憶される不完全カウンタの閾値である。
アクセス中ファイルリスト103bは、例えば図3にその例を示すように、端末装置400a1、・・・、400anからアクセスされているファイルを特定可能なように、そのアクセス中ファイル名を、該ファイルが属するファイルシステム名とともに記憶している。また、アクセス中ファイルリスト103bにファイル名が記憶される各ファイルに対応付けてオープンカウンタの値を記憶している。オープンカウンタの値は、当該ファイルに対してアクセス中のユーザ数をあらわす。
バックアップ不完全ファイル一時リスト103cは、例えば図4にその例を示すように、所定時点でのアクセス中ファイルリスト103bを複写して生成されたリストである。所定時点は、例えばバックアップ制御部102が通常バックアップ処理をおこなった時点である。すなわち、バックアップ不完全ファイル一時リスト103cは、この所定時点で通常バックアップに失敗したファイルのリストである。
バックアップ不完全ファイルリスト103dは、バックアップ不完全ファイル一時リスト103cの記憶内容を累計したリストである。例えば図5にその例を示すように、バックアップ不完全ファイルリスト103dは、前述の所定時点ごとに生成されるバックアップ不完全ファイル一時リスト103cにリストされたファイル名をファイルシステム名とともに順次追加して不完全カウンタの値を1とし、バックアップ不完全ファイル一時リスト103cにリストされたファイル名のエントリが存在する場合には、不完全カウンタの値をインクリメントした値を記憶する。すなわち、バックアップ不完全ファイルリスト103dにリストされるファイルは、通常バックアップに失敗したファイルであり、バックアップ不完全ファイルリスト103dが生成されるごとに不完全カウンタの値をインクリメントすることによって、不完全カウンタが、ファイルごとの通常バックアップに失敗した回数をあらわすこととなる。
なお、不完全カウンタの値が、バックアップ対象ファイルシステムリスト103aの不完全カウンタ閾値を超えると、当該ファイルは、強制バックアップ対象ファイルリスト103eへエントリが追加される。
なお、バックアップ不完全ファイルリスト103dにおいてファイルシステム名およびアクセス中ファイル名で一意に特定されるファイルのエントリは、強制バックアップが実行された後に削除される。
強制バックアップ対象ファイルリスト103eは、強制バックアップ処理をおこなう対象のファイルを記憶しておくリストである。ファイルシステム名および強制バックアップ対象ファイル名で一意に特定されるファイルが、アクセス中ファイルリスト103bのオープンカウンタの値が0となったときに強制バックアップ処理されるファイルである。
NAS装置200は、NAS装置200全体の制御をつかさどる制御部201と、一時バックアップ記憶部202と、記憶部203とを有する。一時バックアップ記憶部202および記憶部203は、磁気ディスクなどの記憶媒体である。
一時バックアップ記憶部202は、記憶部203から強制バックアップ対象のファイルを抽出するために、制御部201の制御を介して、記憶部203のすべての記憶内容をファイルシステム単位で高速コピーしたものである。この高速コピーは、バックアップ制御装置100のアクセス監視部101がファイルクローズを検知したことを契機としておこなわれる。このように記憶部203の高速コピーを作成すると、バックアップ制御装置100のアクセス監視部101がファイルクローズを検知したその時点での状態にある強制バックアップ対象のファイルを抽出することが可能となる。なお、通常バックアップでは、記憶部203のすべての記憶内容が、制御部201の制御を介してバックアップ装置300へとコピーされる。
バックアップ装置300は、バックアップ装置300全体の制御をつかさどる制御部301と、バックアップ記憶部302とを有する。バックアップ記憶部302は、磁気ディスクなどの記憶媒体である。通常バックアップでは、記憶部203のすべての記憶内容が、NAS装置200の制御部201およびバックアップ装置300の制御部301を介して、バックアップ記憶部302へとコピーされる。一方、強制バックアップでは、一時バックアップ記憶部202の強制バックアップ対象のファイルが、NAS装置200の制御部201およびバックアップ装置300の制御部301を介して、バックアップ記憶部302へとコピーされる。
次に、バックアップ制御装置におけるアクセス監視処理について説明する。図7は、バックアップ制御装置におけるアクセス監視処理手順を示すフローチャートである。アクセス監視処理は、ファイルオープンまたはファイルクローズが検知されるごとに実行される。
同図に示すように、先ず、アクセス監視部101は、ファイルオープンを検知したか否かを判定する(ステップS101)。ファイルオープンを検知したと判定される場合に(ステップS101肯定)、ステップS102へ移り、ファイルオープンを検知したと判定されない(すなわち、ファイルクローズである)場合に(ステップS101否定)、ステップS103へ移る。
ステップS102では、アクセス監視部101は、ステップS101でファイルオープンされたファイルがアクセス中ファイルリスト103bに存在すれば、そのオープンカウンタに1を加算(インクリメント)し、当該ファイルがアクセス中ファイルリスト103bに存在しなければ、アクセス中ファイルリスト103bに当該ファイルのエントリを新規作成する。エントリの新規作成の際には、オープンカウンタには1がセットされる。ステップS102が終了すると、アクセス監視処理は終了する。
一方、ステップS103では、アクセス監視部101は、ファイルクローズを検知されたファイルのアクセス中ファイルリスト103bのオープンカウンタから1を減算(ディクリメント)する。
ステップS103に続いてステップS104では、アクセス監視部101は、ファイルクローズを検知されたファイルのオープンカウンタが0であるか否かを判定する。ファイルクローズを検知されたファイルのオープンカウンタが0であると判定される場合に(ステップS104肯定)、ステップS105へ移り、ファイルクローズを検知されたファイルのオープンカウンタが0であると判定されない場合に(ステップS104否定)、アクセス監視処理は終了する。
ステップS105では、アクセス監視部101は、ファイルクローズを検知されたファイルが強制バックアップ対象ファイルリスト103eに記憶される強制バックアップ対象のファイルであるか否かを判定する。強制バックアップ対象のファイルであると判定される場合に(ステップS105肯定)、ステップS106へ移り、強制バックアップ対象のファイルであると判定されない場合に(ステップS105否定)、ステップS107へ移る。
ステップS106では、アクセス監視部101は、バックアップ制御部102に対して、当該ファイルの強制バックアップを指示する(ステップS106)。ステップS106が終了すると、ステップS107へ移る。ステップS107では、アクセス中ファイルリスト103bおよび強制バックアップ対象ファイルリスト103eから強制バックアップをおこなったファイルのエントリを削除する。
次に、バックアップ制御装置における通常バックアップ処理について説明する。図8は、バックアップ制御装置における通常バックアップ処理手順を示すフローチャートである。通常バックアップ処理は、バックアップ制御装置100においてあらかじめ設定されるタスクスケジュールにしたがって定期的に実行される。
先ず、バックアップ制御部102は、NAS装置200に対してファイルシステムバックアップ処理おこなう(ステップS111)。続いて、バックアップ制御部102は、アクセス中ファイルリスト103bを複写してバックアップ不完全ファイル一時リスト103cを作成する(ステップS112)。このバックアップ不完全ファイル一時リスト103cによって、通常バックアップに失敗した通常バックアップ失敗ファイルが認識されることとなる。
続いて、バックアップ制御部102は、バックアップ不完全ファイル一時リスト103cに記憶されるファイル名をそのファイルシステム名とともにバックアップ失敗ファイルとしてバックアップ不完全ファイルリスト103dへ追加して不完全カウンタの値を1とし、バックアップ不完全ファイル一時リスト103cに記憶されるファイル名がすでにバックアップ不完全ファイルリスト103dにエントリされていたならば、不完全カウンタの値をインクリメントする(ステップS113)。続いて、バックアップ制御部102は、バックアップ不完全ファイルリスト103dの不完全カウンタの値と、バックアップ対象ファイルシステムリスト103aの不完全カウンタ閾値と比較して、不完全カウンタの値が不完全カウンタ閾値を超えた通常バックアップ失敗ファイルが存在するか否かを判定する(ステップS114)。
不完全カウンタの値が不完全カウンタ閾値を超えた通常バックアップ失敗ファイルが存在すると判定される場合に(ステップS114肯定)、ステップS115へ移り、不完全カウンタの値が不完全カウンタ閾値を超えた通常バックアップ失敗ファイルが存在すると判定されない場合に(ステップS114否定)、通常バックアップ処理は終了する。ステップS115では、不完全カウンタの値が不完全カウンタ閾値を超えた通常バックアップ失敗ファイルのエントリを強制バックアップ対象ファイルとして、強制バックアップ対象ファイルリスト103eへ追加する。
次に、バックアップ制御装置における強制バックアップ処理について説明する。図9は、バックアップ制御装置における強制バックアップ処理手順を示すフローチャートである。強制バックアップ処理は、ファイルクローズが検知されるごとに実行される。
先ず、バックアップ制御部102は、強制バックアップ対象のファイルが含まれるファイルシステムを、一時バックアップ記憶部202へ高速コピーする(ステップS121)。続いて、バックアップ制御部102は、一時バックアップ記憶部202から強制バックアップ対象のファイルを抽出して、バックアップ記憶部302へバックアップする(ステップS122)。続いて、バックアップ制御部102は、強制バックアップ対象のファイルのエントリを、強制バックアップ対象ファイルリスト103eから削除する(ステップS123)。
上記実施例によれば、リカバリを行う際に、強制バックアップ対象であるファイルは、ファイルクローズ時にファイルアクセスが0であれば強制バックアップをおこなうこととしたので、バックアップ対象ファイルの完全なバックアップがどのバックアップ世代に属するか探す労力を必要としなくなる。
また、通常バックアップのスケジュールと、不完全カウンタ閾値とを、両者のバランスをとりながら適切に指定することによって、特定間隔で常にファイル操作が完結した状態でファイルのバックアップを行うことが可能となる。
また、不完全バックアップとなったファイルすべてを一律に強制バックアップ対象とするのではなく、通常バックアップ失敗回数が所定閾値を越えたもののみを強制バックアップ対象とするように、強制バックアップ対象ファイルを絞り込むことにより、強制バックアップの頻度および強制バックアップ対象ファイル数を抑え、大規模なファイルサーバであっても効率的なバックアップがおこなえる。
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明は、これに限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内で、更に種々の異なる実施例で実施されてもよいものである。また、実施例に記載した効果は、これに限定されるものではない。
例えばバックアップ制御装置100のアクセス監視部101およびバックアップ制御部102は、NAS装置200の制御部201に備えられてもよい。この場合、NAS装置200は、その構成にリスト記憶部103を有することとなる。また、実施例では、バックアップ装置300は、NAS200とは別の構成として記載したが、これに限らず、NAS装置200に含まれる構成であってもよい。
上記実施例では、バックアップ不完全ファイル一時リスト103cの記憶内容をバックアップ不完全ファイルリスト103dへ足し込むことによって、バックアップ失敗回数の累計値である不完全カウンタの値が不完全カウンタ閾値を超えた場合に強制バックアップをおこなうこととした。これによって、数回の通常バックアップで不完全なバックアップがおこなわれたファイルであっても、その都度強制バックアップ対象とすることなく、ある程度まとまった回数の通常バックアップで不完全なバックアップがおこなわれた場合にのみ強制バックアップをおこなうこととし、強制バックアップ対象のファイルを取捨選択して、強制バックアップにかかる処理負担の軽減を図ることができる。しかし、これに限らず、バックアップ不完全ファイル一時リスト103cの記憶内容をバックアップ不完全ファイルリスト103dへ足し込むことなく、バックアップに失敗した場合に直ちに強制バックアップ対象とすることとしてもよい。これによって、バックアップ不完全ファイル一時リスト103cおよびバックアップ不完全ファイルリスト103dの生成手順を省略し、処理負担の軽減、処理に必要なコンピュータ資源の省資源化を図ることができる。
また、上記実施例において説明した各処理のうち、自動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を手動的におこなうこともでき、あるいは、手動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的におこなうこともできる。この他、上記実施例で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示のように構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
さらに、各装置にて行なわれる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPU(Central Processing Unit)(またはMPU(Micro Processing Unit)、MCU(Micro Controller Unit)などのマイクロ・コンピュータ)および当該CPU(またはMPU、MCUなどのマイクロ・コンピュータ)にて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現されてもよい。
なお、上記実施例で示した各処理は、プログラムおよびこのプログラムを実行するコンピュータ装置にて実現されるが、このプログラムは、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、半導体メモリなどの記憶媒体に格納されて配布可能である。また、このプログラムは、ネットワークを介して配布されてもよい。
本発明は、コンピュータの処理能力、資源の制約に左右されることなく、膨大な数のファイルのバックアップおよびバックアップ管理を効率的におこなうことを可能とするとともに、ファイルのバックアップの機会を逸することなくリカバリに使用可能なバックアップをおこないたい場合に有用である。
本発明は、記憶装置に記憶されるバックアップ対象ファイルをバックアップするバックアップ処理をおこなうバックアップ制御装置に関し、特に、コンピュータの処理能力、資源の制約に左右されることなく、膨大な数のファイルのバックアップおよびバックアップ管理をおこなうことを可能とするとともに、ファイルのバックアップの機会を逸することなくリカバリに使用可能なバックアップをおこなうバックアップ制御装置に関する。
従来から、記憶装置に記憶されるデータを、他の記憶装置へバックアップすることが一般的である。これは、記憶装置自体の故障やその記憶媒体に発生するトラブルによって、その記憶装置からデータが読み出せなくなった場合に、データを他の記憶装置から読み出すことによって、データの消失を回避することが可能となる。
または、記憶装置に記憶されるデータに含まれるあるファイルが破損した場合や、このファイルを誤って消去してしまった場合にも、上記のようにバックアップを行っておく事によって、ファイル破損や消失のトラブルを回避することが可能となる。
かかるファイルバックアップ方式において、ファイルバックアップ時にオープンされているファイルは更新中のファイルであるため、当該時点でのファイルをバックアップしても、不完全なバックアップとしかならない。このために、オープンされているファイルに関して、ファイルの一貫性を保ち、バックアップの信頼性を高める種々の技術が考案されている。
例えば特許文献1に開示されるファイルバックアップ方法は、バックアップ元のファイルと、このレプリカファイルとの同期処理をおこないつつ、バックアップ元のファイルのクローズを契機として、レプリカファイルをバックアップ先ファイルへコピーすることによって、ファイルのバックアップをおこなっている。
また、特許文献2に開示されるデータ二重化システムは、ファイルごとにバックアップするタイミングを定義することができ、所定のタイミングを契機として当該ファイルのバックアップを行うことが可能である。
また、特許文献3に開示される使用中ファイル退避方式は、ファイルのバックアップが指示されると、バックアップ元のファイルを使用中のプログラムを一時停止させ、該プログラムの該バックアップ元のファイルへのアクセス状態情報を取得して該バックアップ元のファイルとともにバックアップ先ファイルへバックアップすることによって、バックアップ元のファイルのバックアップ時の最終状態を判断可能として、バックアップ先ファイルをバックアップ元ファイルと同様に使用することが可能となる。
また、特許文献4に開示されるデータ・バックアップ・リストア装置は、データの入出力とデータのバックアップとを同時に行うことが可能なバンド幅を有するデータ蓄積装置を備え、該データ蓄積装置へファイル・データを記録すると同時に該ファイル・データをバックアップすることが可能となる。
また、特許文献5に開示されるファイル退避装置は、バックアップをおこなうファイルの待ち行列を保持しておき、ファイルがオープンされると該ファイルを待ち行列から削除し、ファイルがクローズされると該ファイルを待ち行列へ再登録する。ファイル退避装置の自動バックアップ手段は、待ち行列に登録されるファイルを自動的にバックアップすることとなる。
特開2003−280965号公報 特開2000−82004号公報 特開平5−181728号公報 特開平10−312329号公報 特開平8−328927号公報
しかしながら、上記特許文献1および2に代表される従来技術では、近年の記憶装置は大容量化が著しく、記憶装置に記憶されるファイルの数は膨大となってきているため、たとえバックアップ元のファイルごとにオープン/クローズを監視できたとしても、個々のファイルのクローズを契機としてそれぞれバックアップをおこなう制御が、コンピュータの処理能力、資源の制約上困難となってきている。
また、上記特許文献3に代表される従来技術でも、特許文献1および2に代表される従来技術と同様に、近年の記憶装置は大容量化が著しく、記憶装置に記憶されるファイルの数は膨大となってきているため、バックアップ元のファイルごとにそれを使用中のプログラムを一時停止してファイルの最終状態の情報を取得し、該情報をバックアップ元のファイルとともにバックアップ先ファイルへバックアップする制御が、コンピュータの処理能力、資源の制約上困難となってきている。
また、上記特許文献4に代表される従来技術でも、特許文献1、2および3に代表される従来技術と同様に、近年の記憶装置は大容量化が著しく、記憶装置に記憶されるファイルの数は膨大となってきているため、ファイルごとにデータ蓄積装置へファイル・データを記録すると同時に該ファイル・データをバックアップする制御が、コンピュータの処理能力、資源の制約上困難となってきている。
また、上記特許文献5に代表される従来技術では、オープンされているファイルはバックアップをおこなわず、クローズされているファイルのみバックアップをおこなうこととなるが、オープンされている限りにおいてバックアップされないこととなるため、連続して長時間にわたってオープンされているファイルは、最新の状態でバックアップされる機会を逸してしまい、たとえ該ファイルのバックアップが存在していたとしても古い状態のバックアップである可能性があり、リカバリに使用できないこととなる。
本発明は、上記問題点(課題)を解消するためになされたものであって、コンピュータの処理能力、資源の制約に左右されることなく、膨大な数のファイルのバックアップおよびバックアップ管理を効率的におこなうことを可能とするとともに、ファイルのバックアップの機会を逸することなくリカバリに使用可能なバックアップをおこなうバックアップ制御装置を提供することを目的とする。
上述した問題を解決し、目的を達成するため、本発明は、記憶装置に記憶されるファイルのバックアップ処理をおこなうバックアップ装置に対してバックアップの指示を行うバックアップ制御プログラムであって、コンピュータに、ファイルオープンおよびファイルクローズを検知するファイルオープン・クローズ検知手順と、前記バックアップ装置にファイルシステムバックアップ処理を行うように指示するファイルシステムバックアップ指示手順と、前記ファイルシステムバックアップ処理において前記ファイルオープン・クローズ検知手順によりファイルオープンが検知されているファイルの特定情報を記憶するオープンファイル記憶手順と、前記オープンファイル記憶手順により特定情報が記憶されたファイルのファイルクローズが前記ファイルオープン・クローズ検知手順により検知されると、前記バックアップ装置に対して該ファイルクローズが検知されたファイルのバックアップを指示するバックアップ指示手順とを実行させることを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記オープンファイル記憶手順は、ファイルオープンの検知に応じてインクリメントされ、ファイルクローズの検知に応じてディクリメントされるファイルアクセス数を前記特定情報とともに記憶し、前記バックアップ指示手順は、前記特定情報が記憶されたファイルのファイルクローズを検知した結果、前記ファイルアクセス数が0である場合に該ファイルのバックアップを指示することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記通常バックアップ処理時において、前記オープンファイル記憶手順により記憶されるファイルアクセス数が0でないファイルを通常バックアップ失敗ファイルとしてその特定情報を記憶する通常バックアップ失敗記憶手順と、前記通常バックアップ処理が起動されるごとに、前記通常バックアップ失敗記憶手順により通常バックアップ失敗ファイルとされた回数を累計する通常バックアップ失敗回数累計手順と、前記通常バックアップ失敗回数累計手順により累計される回数が所定閾値を超えたファイルを強制バックアップ対象ファイルとしてその特定情報を記憶する強制バックアップ対象記憶手順とをさらにコンピュータに実行させ、前記強制バックアップ指示手順は、前記強制バックアップ対象ファイルのみをバックアップするように前記バックアップ装置に対して指示することを特徴とする。
また、本発明は、記憶装置に記憶されるファイルのファイルオープンおよびファイルクローズを検知するファイルオープン・クローズ検知部と、バックアップ装置にファイルシステムバックアップ処理を行うように指示するファイルシステムバックアップ指示部と、
前記ファイルシステムバックアップ処理において前記ファイルオープン・クローズ検知部によりファイルオープンが検知されているファイルの特定情報をオープンファイル記憶手段に記憶するオープンファイル記憶部と、前記オープンファイル記憶部により特定情報が記憶されたファイルのファイルクローズが前記ファイルオープン・クローズ検知部により検知されると、前記バックアップ装置に対して該ファイルクローズが検知されたファイルのバックアップを指示するバックアップ指示部とを有することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、記憶装置に記憶されるファイルのバックアップ処理をおこなうバックアップ装置に対してバックアップの指示を行うバックアップ制御が行うバックアップ制御方法であって、ファイルオープンおよびファイルクローズを検知するファイルオープン・クローズ検知ステップと、前記バックアップ装置にファイルシステムバックアップ処理を行うように指示するファイルシステムバックアップ指示ステップと、
前記ファイルシステムバックアップ処理において前記ファイルオープン・クローズ検知ステップによりファイルオープンが検知されているファイルの特定情報をオープンファイル記憶手段に記憶するオープンファイル記憶ステップと、前記オープンファイル記憶ステップにより特定情報が記憶されたファイルのファイルクローズが前記ファイルオープン・クローズ検知ステップにより検知されると、前記バックアップ装置に対して該ファイルクローズが検知されたファイルのバックアップを指示するバックアップ指示ステップとを含むことを特徴とする。
本発明によれば、バックアップ処理時にオープンされているファイルを記憶しておき、このファイルがファイルクローズされたときに該ファイルのバックアップをおこなうことが可能となるという効果を奏する。
また、本発明によれば、通常バックアップ処理時にオープンされているファイルを記憶しておき、このファイルがファイルクローズされたときに通常バックアップとは異なるタイミングで実施される強制バックアップで該ファイルのバックアップをおこなうことが可能となるという効果を奏する。
また、本発明によれば、同時に複数のファイルアクセス可能なファイルへの通常バックアップ時におけるアクセス数が0でないファイルを通常バックアップ失敗ファイルとして記憶し、ファイルクローズによって該通常バックアップ失敗ファイルへのアクセス数が0となると直ちに強制バックアップをおこなうので、通常バックアップに失敗したファイルの強制バックアップを迅速におこなうことが可能となるという効果を奏する。
また、本発明によれば、通常バックアップに失敗した回数の累計が所定閾値を超えた場合に該ファイルを強制バックアップ対象として記憶し、ファイルクローズによって該ファイルへのアクセス数が0となってはじめて強制バックアップをおこなうので、強制バックアップをおこなう対象ファイルをあらかじめ絞った上で強制バックアップをおこなうので、強制バックアップの処理負荷を軽減することが可能となるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照し、本発明のバックアップ制御装置に係る実施例を詳細に説明する。なお、以下の実施例では、記憶装置をファイルサーバとして運用されるNAS(Network Attached Storage)装置に適用した場合を示すこととするが、これに限定されず、SAN(Storage Area Network)装置、磁気ディスク装置、光ディスク装置、光磁気ディスク装置などにも適用可能である。
先ず、実施例にかかるバックアップ制御装置およびNAS装置を含むネットワーク構成、および、バックアップ制御装置およびNAS装置の機能構成について説明する。図1は、実施例にかかるバックアップ制御装置およびNAS装置を含むネットワーク構成、および、バックアップ制御装置およびNAS装置の機能構成を示す図である。
同図に示すように、バックアップ制御装置100と、NAS装置200と、バックアップ装置300と、パーソナルコンピュータなどの端末装置400a1、・・・、400anとが、LAN500を介して接続されている。
ユーザによる操作に応じて、端末装置400a1、・・・、400anからNAS装置200に記憶されるファイルのファイルアクセスが可能である。ファイルアクセスは、ファイルオープン、ファイル更新、ファイルクローズを含む。ファイルオープンされたがファイルクローズはされていないファイルは、ファイルアクセス中のファイルである。
NAS装置200に記憶されるファイルは、複数ユーザがファイルアクセスを同時に行うことが可能である共有ファイルである。また、NAS装置200に記憶されるファイルは、バックアップ制御装置100の制御によって、LAN500を介して最終的にバックアップ装置300へとバックアップされる。
バックアップ制御装置100は、アクセス監視部101と、バックアップ制御部102と、リスト記憶部103とを有する。アクセス監視部101は、端末装置400a1、・・・、400anからNAS装置200へのファイルアクセスによるファイルのファイルオープン、ファイルクローズを監視する。
バックアップ制御部102は、あらかじめ設定されたタスクスケジュールにしたがってNAS装置200に記憶されるファイルをファイルシステム単位でバックアップする通常バックアップ処理を制御するとともに、アクセス監視部101がファイルクローズを検知したことを契機として、NAS装置200に記憶されるファイルをこのファイル単位で強制的にバックアップする強制バックアップ処理を制御する。
リスト記憶部103は、バックアップ対象ファイルシステムリスト103aと、アクセス中ファイルリスト103bと、バックアップ不完全ファイル一時リスト103cと、バックアップ不完全ファイルリスト103dと、強制バックアップ対象ファイルリスト103eとを格納している。
バックアップ対象ファイルシステムリスト103aは、例えば図2にその例を示すように、通常バックアップ対象のファイルシステムを特定可能なように、通常バックアップ対象のファイルシステム名を記憶している。そして、各ファイルシステム名に対応付けて不完全カウンタ閾値を記憶している。不完全カウンタ閾値は、バックアップ不完全ファイルリスト103dに記憶される不完全カウンタの閾値である。
アクセス中ファイルリスト103bは、例えば図3にその例を示すように、端末装置400a1、・・・、400anからアクセスされているファイルを特定可能なように、そのアクセス中ファイル名を、該ファイルが属するファイルシステム名とともに記憶している。また、アクセス中ファイルリスト103bにファイル名が記憶される各ファイルに対応付けてオープンカウンタの値を記憶している。オープンカウンタの値は、当該ファイルに対してアクセス中のユーザ数をあらわす。
バックアップ不完全ファイル一時リスト103cは、例えば図4にその例を示すように、所定時点でのアクセス中ファイルリスト103bを複写して生成されたリストである。所定時点は、例えばバックアップ制御部102が通常バックアップ処理をおこなった時点である。すなわち、バックアップ不完全ファイル一時リスト103cは、この所定時点で通常バックアップに失敗したファイルのリストである。
バックアップ不完全ファイルリスト103dは、バックアップ不完全ファイル一時リスト103cの記憶内容を累計したリストである。例えば図5にその例を示すように、バックアップ不完全ファイルリスト103dは、前述の所定時点ごとに生成されるバックアップ不完全ファイル一時リスト103cにリストされたファイル名をファイルシステム名とともに順次追加して不完全カウンタの値を1とし、バックアップ不完全ファイル一時リスト103cにリストされたファイル名のエントリが存在する場合には、不完全カウンタの値をインクリメントした値を記憶する。すなわち、バックアップ不完全ファイルリスト103dにリストされるファイルは、通常バックアップに失敗したファイルであり、バックアップ不完全ファイルリスト103dが生成されるごとに不完全カウンタの値をインクリメントすることによって、不完全カウンタが、ファイルごとの通常バックアップに失敗した回数をあらわすこととなる。
なお、不完全カウンタの値が、バックアップ対象ファイルシステムリスト103aの不完全カウンタ閾値を超えると、当該ファイルは、強制バックアップ対象ファイルリスト103eへエントリが追加される。
なお、バックアップ不完全ファイルリスト103dにおいてファイルシステム名およびアクセス中ファイル名で一意に特定されるファイルのエントリは、強制バックアップが実行された後に削除される。
強制バックアップ対象ファイルリスト103eは、強制バックアップ処理をおこなう対象のファイルを記憶しておくリストである。ファイルシステム名および強制バックアップ対象ファイル名で一意に特定されるファイルが、アクセス中ファイルリスト103bのオープンカウンタの値が0となったときに強制バックアップ処理されるファイルである。
NAS装置200は、NAS装置200全体の制御をつかさどる制御部201と、一時バックアップ記憶部202と、記憶部203とを有する。一時バックアップ記憶部202および記憶部203は、磁気ディスクなどの記憶媒体である。
一時バックアップ記憶部202は、記憶部203から強制バックアップ対象のファイルを抽出するために、制御部201の制御を介して、記憶部203のすべての記憶内容をファイルシステム単位で高速コピーしたものである。この高速コピーは、バックアップ制御装置100のアクセス監視部101がファイルクローズを検知したことを契機としておこなわれる。このように記憶部203の高速コピーを作成すると、バックアップ制御装置100のアクセス監視部101がファイルクローズを検知したその時点での状態にある強制バックアップ対象のファイルを抽出することが可能となる。なお、通常バックアップでは、記憶部203のすべての記憶内容が、制御部201の制御を介してバックアップ装置300へとコピーされる。
バックアップ装置300は、バックアップ装置300全体の制御をつかさどる制御部301と、バックアップ記憶部302とを有する。バックアップ記憶部302は、磁気ディスクなどの記憶媒体である。通常バックアップでは、記憶部203のすべての記憶内容が、NAS装置200の制御部201およびバックアップ装置300の制御部301を介して、バックアップ記憶部302へとコピーされる。一方、強制バックアップでは、一時バックアップ記憶部202の強制バックアップ対象のファイルが、NAS装置200の制御部201およびバックアップ装置300の制御部301を介して、バックアップ記憶部302へとコピーされる。
次に、バックアップ制御装置におけるアクセス監視処理について説明する。図7は、バックアップ制御装置におけるアクセス監視処理手順を示すフローチャートである。アクセス監視処理は、ファイルオープンまたはファイルクローズが検知されるごとに実行される。
同図に示すように、先ず、アクセス監視部101は、ファイルオープンを検知したか否かを判定する(ステップS101)。ファイルオープンを検知したと判定される場合に(ステップS101肯定)、ステップS102へ移り、ファイルオープンを検知したと判定されない(すなわち、ファイルクローズである)場合に(ステップS101否定)、ステップS103へ移る。
ステップS102では、アクセス監視部101は、ステップS101でファイルオープンされたファイルがアクセス中ファイルリスト103bに存在すれば、そのオープンカウンタに1を加算(インクリメント)し、当該ファイルがアクセス中ファイルリスト103bに存在しなければ、アクセス中ファイルリスト103bに当該ファイルのエントリを新規作成する。エントリの新規作成の際には、オープンカウンタには1がセットされる。ステップS102が終了すると、アクセス監視処理は終了する。
一方、ステップS103では、アクセス監視部101は、ファイルクローズを検知されたファイルのアクセス中ファイルリスト103bのオープンカウンタから1を減算(ディクリメント)する。
ステップS103に続いてステップS104では、アクセス監視部101は、ファイルクローズを検知されたファイルのオープンカウンタが0であるか否かを判定する。ファイルクローズを検知されたファイルのオープンカウンタが0であると判定される場合に(ステップS104肯定)、ステップS105へ移り、ファイルクローズを検知されたファイルのオープンカウンタが0であると判定されない場合に(ステップS104否定)、アクセス監視処理は終了する。
ステップS105では、アクセス監視部101は、ファイルクローズを検知されたファイルが強制バックアップ対象ファイルリスト103eに記憶される強制バックアップ対象のファイルであるか否かを判定する。強制バックアップ対象のファイルであると判定される場合に(ステップS105肯定)、ステップS106へ移り、強制バックアップ対象の
ファイルであると判定されない場合に(ステップS105否定)、ステップS107へ移
る。
ステップS106では、アクセス監視部101は、バックアップ制御部102に対して、当該ファイルの強制バックアップを指示する(ステップS106)。ステップS106が終了すると、ステップS107へ移る。ステップS107では、アクセス中ファイルリスト103bおよび強制バックアップ対象ファイルリスト103eから強制バックアップをおこなったファイルのエントリを削除する。
次に、バックアップ制御装置における通常バックアップ処理について説明する。図8は、バックアップ制御装置における通常バックアップ処理手順を示すフローチャートである。通常バックアップ処理は、バックアップ制御装置100においてあらかじめ設定されるタスクスケジュールにしたがって定期的に実行される。
先ず、バックアップ制御部102は、NAS装置200に対してファイルシステムバックアップ処理おこなう(ステップS111)。続いて、バックアップ制御部102は、アクセス中ファイルリスト103bを複写してバックアップ不完全ファイル一時リスト103cを作成する(ステップS112)。このバックアップ不完全ファイル一時リスト103cによって、通常バックアップに失敗した通常バックアップ失敗ファイルが認識されることとなる。
続いて、バックアップ制御部102は、バックアップ不完全ファイル一時リスト103cに記憶されるファイル名をそのファイルシステム名とともにバックアップ失敗ファイルとしてバックアップ不完全ファイルリスト103dへ追加して不完全カウンタの値を1とし、バックアップ不完全ファイル一時リスト103cに記憶されるファイル名がすでにバックアップ不完全ファイルリスト103dにエントリされていたならば、不完全カウンタの値をインクリメントする(ステップS113)。続いて、バックアップ制御部102は、バックアップ不完全ファイルリスト103dの不完全カウンタの値と、バックアップ対象ファイルシステムリスト103aの不完全カウンタ閾値と比較して、不完全カウンタの値が不完全カウンタ閾値を超えた通常バックアップ失敗ファイルが存在するか否かを判定する(ステップS114)。
不完全カウンタの値が不完全カウンタ閾値を超えた通常バックアップ失敗ファイルが存在すると判定される場合に(ステップS114肯定)、ステップS115へ移り、不完全カウンタの値が不完全カウンタ閾値を超えた通常バックアップ失敗ファイルが存在すると判定されない場合に(ステップS114否定)、通常バックアップ処理は終了する。ステップS115では、不完全カウンタの値が不完全カウンタ閾値を超えた通常バックアップ失敗ファイルのエントリを強制バックアップ対象ファイルとして、強制バックアップ対象ファイルリスト103eへ追加する。
次に、バックアップ制御装置における強制バックアップ処理について説明する。図9は、バックアップ制御装置における強制バックアップ処理手順を示すフローチャートである。強制バックアップ処理は、ファイルクローズが検知されるごとに実行される。
先ず、バックアップ制御部102は、強制バックアップ対象のファイルが含まれるファイルシステムを、一時バックアップ記憶部202へ高速コピーする(ステップS121)。続いて、バックアップ制御部102は、一時バックアップ記憶部202から強制バックアップ対象のファイルを抽出して、バックアップ記憶部302へバックアップする(ステップS122)。続いて、バックアップ制御部102は、強制バックアップ対象のファイルのエントリを、強制バックアップ対象ファイルリスト103eから削除する(ステップS123)。
上記実施例によれば、リカバリを行う際に、強制バックアップ対象であるファイルは、ファイルクローズ時にファイルアクセスが0であれば強制バックアップをおこなうこととしたので、バックアップ対象ファイルの完全なバックアップがどのバックアップ世代に属するか探す労力を必要としなくなる。
また、通常バックアップのスケジュールと、不完全カウンタ閾値とを、両者のバランスをとりながら適切に指定することによって、特定間隔で常にファイル操作が完結した状態でファイルのバックアップを行うことが可能となる。
また、不完全バックアップとなったファイルすべてを一律に強制バックアップ対象とするのではなく、通常バックアップ失敗回数が所定閾値を越えたもののみを強制バックアップ対象とするように、強制バックアップ対象ファイルを絞り込むことにより、強制バックアップの頻度および強制バックアップ対象ファイル数を抑え、大規模なファイルサーバであっても効率的なバックアップがおこなえる。
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明は、これに限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内で、更に種々の異なる実施例で実施されてもよいものである。また、実施例に記載した効果は、これに限定されるものではない。
例えばバックアップ制御装置100のアクセス監視部101およびバックアップ制御部102は、NAS装置200の制御部201に備えられてもよい。この場合、NAS装置200は、その構成にリスト記憶部103を有することとなる。また、実施例では、バックアップ装置300は、NAS200とは別の構成として記載したが、これに限らず、NAS装置200に含まれる構成であってもよい。
上記実施例では、バックアップ不完全ファイル一時リスト103cの記憶内容をバックアップ不完全ファイルリスト103dへ足し込むことによって、バックアップ失敗回数の累計値である不完全カウンタの値が不完全カウンタ閾値を超えた場合に強制バックアップをおこなうこととした。これによって、数回の通常バックアップで不完全なバックアップがおこなわれたファイルであっても、その都度強制バックアップ対象とすることなく、ある程度まとまった回数の通常バックアップで不完全なバックアップがおこなわれた場合にのみ強制バックアップをおこなうこととし、強制バックアップ対象のファイルを取捨選択して、強制バックアップにかかる処理負担の軽減を図ることができる。しかし、これに限らず、バックアップ不完全ファイル一時リスト103cの記憶内容をバックアップ不完全ファイルリスト103dへ足し込むことなく、バックアップに失敗した場合に直ちに強制バックアップ対象とすることとしてもよい。これによって、バックアップ不完全ファイル一時リスト103cおよびバックアップ不完全ファイルリスト103dの生成手順を省略し、処理負担の軽減、処理に必要なコンピュータ資源の省資源化を図ることができる。
また、上記実施例において説明した各処理のうち、自動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を手動的におこなうこともでき、あるいは、手動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的におこなうこともできる。この他、上記実施例で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示のように構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
さらに、各装置にて行なわれる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPU(Central Processing Unit)(またはMPU(Micro Processing Unit)、MCU(Micro Controller Unit)などのマイクロ・コンピュータ)および当該CPU(またはMPU、MCUなどのマイクロ・コンピュータ)にて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現されてもよい。
なお、上記実施例で示した各処理は、プログラムおよびこのプログラムを実行するコンピュータ装置にて実現されるが、このプログラムは、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、半導体メモリなどの記憶媒体に格納されて配布可能である。また、このプログラムは、ネットワークを介して配布されてもよい。
本発明は、コンピュータの処理能力、資源の制約に左右されることなく、膨大な数のファイルのバックアップおよびバックアップ管理を効率的におこなうことを可能とするとともに、ファイルのバックアップの機会を逸することなくリカバリに使用可能なバックアップをおこないたい場合に有用である。
図1は、実施例にかかるバックアップ制御装置およびNAS装置を含むネットワーク構成、および、バックアップ制御装置およびNAS装置の機能構成を示す図である。 図2は、バックアップ対象ファイルシステムリストの例を示す図である。 図3は、アクセス中ファイルリストの例を示す図である。 図4は、バックアップ不完全ファイル一時リストの例を示す図である。 図5は、バックアップ不完全ファイルリストの例を示す図である。 図6は、強制バックアップ対象ファイルリストの例を示す図である。 図7は、バックアップ制御装置におけるアクセス監視処理手順を示すフローチャートである。 図8は、バックアップ制御装置における通常バックアップ処理手順を示すフローチャートである。 図9は、バックアップ制御装置における強制バックアップ処理手順を示すフローチャートである。
100 バックアップ制御装置
101 アクセス監視部
102 バックアップ制御部
103 リスト記憶部
103a バックアップ対象ファイルシステムリスト
103b アクセス中ファイルリスト
103c バックアップ不完全ファイル一時リスト
103d バックアップ不完全ファイルリスト
103e 強制バックアップ対象ファイルリスト
200 NAS装置
201 制御部
202 一時バックアップ記憶部
203 記憶部
300 バックアップ装置
301 制御部
302 バックアップ記憶部
400a1、・・・、400an 端末装置

Claims (15)

  1. 記憶装置に記憶されるバックアップ対象ファイルをバックアップするバックアップ処理をおこなうバックアップ装置を制御するバックアップ制御処理をコンピュータ装置に実行させるバックアップ制御プログラムであって、
    前記バックアップ対象ファイルのファイルオープンおよびファイルクローズを検知するファイルオープン・クローズ検知手順と、
    前記バックアップ処理時において前記ファイルオープン・クローズ検知手順によりファイルオープンが検知されている前記バックアップ対象ファイルの特定情報を記憶するオープンファイル記憶手順と、
    前記オープンファイル記憶手順により特定情報が記憶された前記バックアップ対象ファイルのファイルクローズが前記ファイルオープン・クローズ検知手順により検知されると、前記バックアップ装置に対して該バックアップ対象ファイルのバックアップを指示するバックアップ指示手順と
    を前記コンピュータ装置に実行させることを特徴とするバックアップ制御プログラム。
  2. 前記バックアップ処理は、あらかじめ設定されたスケジュールにしたがって起動される通常バックアップ処理と、該スケジュールに関係なく随時起動される強制バックアップ処理とを含み、
    前記オープンファイル記憶手順は、前記通常バックアップ処理時において前記ファイルオープン・クローズ検知手順によりファイルオープンが検知されている前記バックアップ対象ファイルの特定情報を記憶し、
    前記バックアップ指示手順により指示される前記バックアップ対象ファイルのバックアップは、前記強制バックアップ処理であることを特徴とする請求項1に記載のバックアップ制御プログラム。
  3. 前記通常バックアップ処理は、前記バックアップ対象ファイルをファイルシステム単位でバックアップし、前記強制バックアップ処理は、前記バックアップ対象ファイルをファイル単位でバックアップすることを特徴とする請求項2に記載のバックアップ制御プログラム。
  4. 前記オープンファイル記憶手順は、前記バックアップ対象ファイルのファイルオープンの検知に応じてインクリメントされ、前記バックアップ対象ファイルのファイルクローズの検知に応じてディクリメントされるファイルアクセス数を前記特定情報とともに記憶し、
    前記通常バックアップ処理時において、前記オープンファイル記憶手順により記憶されるファイルアクセス数が0でない前記バックアップ対象ファイルを通常バックアップ失敗ファイルとしてその特定情報を記憶する通常バックアップ失敗記憶手順と、
    前記通常バックアップ失敗記憶手順により記憶された前記通常バックアップ失敗ファイルのファイルクローズが前記ファイルオープン・クローズ検知手順により検知されると、前記オープンファイル記憶手順により記憶された該通常バックアップ失敗ファイルのファイルアクセス数が0である場合に、該通常バックアップ失敗ファイルを抽出してバックアップするよう前記バックアップ装置に対して指示する強制バックアップ指示手順と
    を前記コンピュータ装置にさらに実行させることを特徴とする請求項3に記載のバックアップ制御プログラム。
  5. 前記通常バックアップ処理が起動されるごとに、前記通常バックアップ失敗記憶手順により前記バックアップ対象ファイルが前記通常バックアップ失敗ファイルとされた回数を累計する通常バックアップ失敗回数累計手順と、
    前記通常バックアップ失敗回数累計手順により累計される前記回数が所定閾値を超えた前記バックアップ対象ファイルを強制バックアップ対象ファイルとしてその特定情報を記憶する強制バックアップ対象記憶手順と
    を前記コンピュータ装置にさらに実行させ、
    前記強制バックアップ指示手順は、前記ファイルオープン・クローズ検知手順により前記強制バックアップ対象ファイルのファイルクローズが検知されると、前記オープンファイル記憶手順により記憶された該強制バックアップ対象ファイルのファイルアクセス数が0である場合に、該強制バックアップ対象ファイルを抽出してバックアップするよう前記バックアップ装置に対して指示することを特徴とする請求項4に記載のバックアップ制御プログラム。
  6. 記憶装置に記憶されるバックアップ対象ファイルをバックアップするバックアップ処理をおこなうバックアップ装置を制御するバックアップ制御処理をおこなうバックアップ制御装置であって、
    前記バックアップ対象ファイルのファイルオープンおよびファイルクローズを検知するファイルオープン・クローズ検知手段と、
    前記バックアップ処理時において前記ファイルオープン・クローズ検知手段によりファイルオープンが検知されている前記バックアップ対象ファイルの特定情報を記憶するオープンファイル記憶手段と、
    前記オープンファイル記憶手段により特定情報が記憶された前記バックアップ対象ファイルのファイルクローズが前記ファイルオープン・クローズ検知手段により検知されると、前記バックアップ装置に対して該バックアップ対象ファイルのバックアップを指示するバックアップ指示手段と
    を有すること特徴とするバックアップ制御装置。
  7. 前記バックアップ処理は、あらかじめ設定されたスケジュールにしたがって起動される通常バックアップ処理と、該スケジュールに関係なく随時起動される強制バックアップ処理とを含み、
    前記オープンファイル記憶手段は、前記通常バックアップ処理時において前記ファイルオープン・クローズ検知手段によりファイルオープンが検知されている前記バックアップ対象ファイルの特定情報を記憶し、
    前記バックアップ指示手段により指示される前記バックアップ対象ファイルのバックアップは、前記強制バックアップ処理であることを特徴とする請求項6に記載のバックアップ制御装置。
  8. 前記通常バックアップ処理は、前記バックアップ対象ファイルをファイルシステム単位でバックアップし、前記強制バックアップ処理は、前記バックアップ対象ファイルをファイル単位でバックアップすることを特徴とする請求項7に記載のバックアップ制御装置。
  9. 前記オープンファイル記憶手段は、前記バックアップ対象ファイルのファイルオープンの検知に応じてインクリメントされ、前記バックアップ対象ファイルのファイルクローズの検知に応じてディクリメントされるファイルアクセス数を前記特定情報とともに記憶し、
    前記通常バックアップ処理時において、前記オープンファイル記憶手段により記憶されるファイルアクセス数が0でない前記バックアップ対象ファイルを通常バックアップ失敗ファイルとしてその特定情報を記憶する通常バックアップ失敗記憶手段と、
    前記通常バックアップ失敗記憶手段により記憶された前記通常バックアップ失敗ファイルのファイルクローズが検知されると、前記オープンファイル記憶手段により記憶される該通常バックアップ失敗ファイルのファイルアクセス数が0である場合に、該通常バックアップ失敗ファイルを抽出してバックアップするよう前記バックアップ装置に対して指示する強制バックアップ指示手段と
    をさらに有することを特徴とする請求項8に記載のバックアップ制御装置。
  10. 前記通常バックアップ処理が起動されるごとに、前記通常バックアップ失敗記憶手段により前記バックアップ対象ファイルが前記通常バックアップ失敗ファイルとされた回数を累計する通常バックアップ失敗回数累計手段と、
    前記通常バックアップ失敗回数累計手段により累計される前記回数が所定閾値を超えた前記バックアップ対象ファイルを強制バックアップ対象ファイルとしてその特定情報を記憶する強制バックアップ対象記憶手段と
    をさらに有し、
    前記強制バックアップ指示手段は、前記ファイルオープン・クローズ検知手段により前記強制バックアップ対象ファイルのファイルクローズが検知されると、前記オープンファイル記憶手段により記憶される該強制バックアップ対象ファイルのファイルアクセス数が0である場合に、該強制バックアップ対象ファイルを抽出してバックアップするよう前記バックアップ装置に対して指示することを特徴とする請求項9に記載のバックアップ制御装置。
  11. 記憶装置に記憶されるバックアップ対象ファイルをバックアップするバックアップ処理をおこなうバックアップ装置を制御するバックアップ制御処理をおこなうバックアップ制御方法であって、
    前記バックアップ対象ファイルのファイルオープンおよびファイルクローズを検知するファイルオープン・クローズ検知工程と、
    前記バックアップ処理時において前記ファイルオープン・クローズ検知工程によりファイルオープンが検知されている前記バックアップ対象ファイルの特定情報を記憶するオープンファイル記憶工程と、
    前記オープンファイル記憶工程により特定情報が記憶された前記バックアップ対象ファイルのファイルクローズが前記ファイルオープン・クローズ検知工程により検知されると、前記バックアップ装置に対して該バックアップ対象ファイルのバックアップを指示するバックアップ指示工程と
    を含んだこと特徴とするバックアップ制御方法。
  12. 前記バックアップ処理は、あらかじめ設定されたスケジュールにしたがって起動される通常バックアップ処理と、該スケジュールに関係なく随時起動される強制バックアップ処理とを含み、
    前記オープンファイル記憶工程は、前記通常バックアップ処理時において前記ファイルオープン・クローズ検知工程によりファイルオープンが検知されている前記バックアップ対象ファイルの特定情報を記憶し、
    前記バックアップ指示工程により指示される前記バックアップ対象ファイルのバックアップは、前記強制バックアップ処理であることを特徴とする請求項11に記載のバックアップ制御方法。
  13. 前記通常バックアップ処理は、前記バックアップ対象ファイルをファイルシステム単位でバックアップし、前記強制バックアップ処理は、前記バックアップ対象ファイルをファイル単位でバックアップすることを特徴とする請求項12に記載のバックアップ制御方法。
  14. 前記オープンファイル記憶工程は、前記バックアップ対象ファイルのファイルオープンの検知に応じてインクリメントされ、前記バックアップ対象ファイルのファイルクローズの検知に応じてディクリメントされるファイルアクセス数を前記特定情報とともに記憶し、
    前記通常バックアップ処理時において、前記オープンファイル記憶工程により記憶されるファイルアクセス数が0でない前記バックアップ対象ファイルを通常バックアップ失敗ファイルとしてその特定情報を記憶する通常バックアップ失敗記憶工程と、
    前記通常バックアップ失敗記憶工程により記憶された前記通常バックアップ失敗ファイルのファイルクローズが検知されると、前記オープンファイル記憶工程により記憶される該通常バックアップ失敗ファイルのファイルアクセス数が0である場合に、該通常バックアップ失敗ファイルを抽出してバックアップするよう前記バックアップ装置に対して指示する強制バックアップ指示工程と
    をさらに含んだことを特徴とする請求項13に記載のバックアップ制御方法。
  15. 前記通常バックアップ処理が起動されるごとに、前記通常バックアップ失敗記憶工程により前記バックアップ対象ファイルが前記通常バックアップ失敗ファイルとされた回数を累計する通常バックアップ失敗回数累計工程と、
    前記通常バックアップ失敗回数累計工程により累計される前記回数が所定閾値を超えた前記バックアップ対象ファイルを強制バックアップ対象ファイルとしてその特定情報を記憶する強制バックアップ対象記憶工程と
    をさらに含み、
    前記強制バックアップ指示工程は、前記ファイルオープン・クローズ検知工程により前記強制バックアップ対象ファイルのファイルクローズが検知されると、前記オープンファイル記憶工程により記憶された該強制バックアップ対象ファイルのファイルアクセス数が0である場合に、該強制バックアップ対象ファイルを抽出してバックアップするよう前記バックアップ装置に対して指示することを特徴とする請求項14に記載のバックアップ制御方法。
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