JPWO2008126252A1 - 画像生成装置、画像生成方法、画像生成プログラムおよびコンピュータに読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

画像生成装置、画像生成方法、画像生成プログラムおよびコンピュータに読み取り可能な記録媒体 Download PDF

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Abstract

判定部(302)は、入力部(301)から連続して入力される一連のフレーム画像が一定方向の移動を示すか否かを判定する。変更部(303)は、一連のフレーム画像におけるフレーム画像間を補間する補間フレーム画像の生成が可能か否かを判断するための可能判断条件を変更する。判断部(304)は、変更部(303)によって変更された可能判断条件を用いて、補間フレーム画像の生成が可能か否かを判断する。そして、生成部(305)は、判断部(304)によって補間フレーム画像の生成が可能であると判断された場合、補間フレーム画像を生成する。

Description

この発明は、画像を生成する画像生成装置、画像生成方法、画像生成プログラムおよびコンピュータに読み取り可能な記録媒体に関する。ただし、この発明の利用は、上述した画像生成装置、画像生成方法、画像生成プログラムおよびコンピュータに読み取り可能な記録媒体には限られない。
従来より、一連のフレーム画像から構成される動画像をなめらかに表示するために、フレーム画像間を補間する補間フレーム画像を生成し、生成された補間フレーム画像をフレーム画像間に挿入する技術が知られている。
補間フレーム画像は、たとえば、所定の時間間隔(フレームレート)で入力されてくるフレーム画像における動きベクトルや各フレーム画像のそれぞれに対応する領域の画素値などを用いて生成される。このような補間フレーム画像によって、入力される情報量の削減のために低いフレームレートでフレーム画像が入力される場合であっても、なめらかな動画像を表示することができることとなる。
特に、PANやTILTやズーム(ZOOM)など撮像装置において一定方向の駆動によって撮像されたフレーム画像から構成される動画像は、連続した動作になっているため、補間フレーム画像を挿入することにより、なめらかな動画像を表示することとなる。
具体的に、図1および図2を用いて、従来における補間フレーム画像の概要について説明する。図1は、従来における連続する2つのフレーム画像の一例を示す説明図である。
図1において、連続するフレーム画像101,102は、図示しない撮像装置におけるPANによって撮像されており、具体的には、撮像装置の水平方向の左から右への駆動によって撮像された動画像である。
フレーム画像101,102の間の補間フレーム画像は、たとえば、各フレーム画像101,102から抽出される動きベクトルを用いて、所定のブロック領域110(110a,110b)の画素値を比較することによって生成が可能か否か判断される。そして、補間フレーム画像の生成が可能である場合、補間フレーム画像は、各フレーム画像101,102と、動きベクトルとを用いて生成することができる。
具体的には、たとえば、補間フレーム画像の生成に関する判断は、ブロックマッチングによって、フレーム画像101のブロック領域110aの画素値と、抽出された動きベクトル分移動したフレーム画像102のブロック領域110bの画素値との差分を、所定のしきい値と比較することによっておこなう。
より具体的には、たとえば、ブロックマッチングは、ブロック領域110aの画素値と、ブロック領域110bの画素値との差分が、所定のしきい値未満だった場合に、ブロック領域110aと、ブロック領域110bとが一致すると判断する。
ここで、ブロック領域110は、複数であってもよく、所定の範囲(たとえば、4×4画素)の領域としてもよい。すなわち、補間フレーム画像の生成に関する判断は、たとえば、ブロックマッチングによって一致したブロック領域の数量によって判断してもよい。
そして、補間フレーム画像は、補間フレーム画像の生成が可能であると判断された場合、動きベクトルの中間の動きベクトルと、フレーム画像101,102の各画素とを用いて生成することができる。
つぎに、図2を用いて、従来におけるPANのシーンにおける補間フレーム画像の挿入の概要について説明する。図2は、従来におけるPANのシーンの補間フレーム画像の挿入の一例を示す説明図である。
図2において、一連のフレーム画像から構成される動画像200は、フレーム画像201,202,203と、補間フレーム画像204と、から構成されている。
フレーム画像201,202,203は、図示しない受信機によりデコードされた画像であり、時間軸Tに沿って、連続的に入力される。また、フレーム画像201,202,203は、たとえば、所定のレートで連続的に入力され、具体的には、時間間隔tごとに入力される構成である。
ここで、フレーム画像202,203は、PANのシーン210が撮像された画像である。また、フレーム画像201は、PANのシーン210とは異なるシーン(通常のシーン)が撮像された画像である。
フレーム画像202は、フレーム画像202のつぎに入力されたフレーム画像とブロックマッチングに基づいて補間フレーム画像の生成が可能であると判断され、抽出される動きベクトルによって、連続する2つのフレーム画像202同士の間や、フレーム画像202とフレーム画像203との間を補間するための補間フレーム画像204が生成される。
また、フレーム画像203は、フレーム画像203のつぎのフレーム画像202とブロックマッチングに基づいて補間フレーム画像の生成が不可能であると判断され、連続する2つのフレーム画像202,203間を補間するための補間フレーム画像204が生成されない。
換言すれば、フレーム画像202は、つぎのフレーム画像202,203とブロックマッチングをしやすい画像であり、フレーム画像203は、つぎのフレーム画像202とブロックマッチングしにくい画像である。
補間フレーム画像204は、ブロックマッチングによって一致したブロック領域を多く有するフレーム画像202と、フレーム画像202,203との間を補間する画像であり、動きベクトルを用いて生成、挿入されている。
また、近年では、補間フレーム画像の生成の精度を向上させるために、符号化画像信号を構成する符号化ブロックの動き補償ベクトルを取得し、取得された動き補償ベクトルを画像ブロックの動きベクトルとして用いて補間フレーム画像を作成する提案がされている(たとえば、下記特許文献1参照。)。
特開2005−6275号公報
しかしながら、上述した従来技術では、時間的に前後するフレーム画像から補間フレーム画像を生成して動画像に挿入するため、補間フレーム画像が生成できないフレーム画像からは補間フレーム画像が生成できず、なめらかな動画像を表示できないこととなる。
したがって、各フレーム画像の時間間隔が大きなフレーム画像を動画像として表示する場合、各フレーム画像にバラツキが生じ、ブロックマッチングによって補間フレーム画像の生成が不可能であると判断されてしまうという問題が一例として挙げられる。
また、各フレーム画像のビットレートが低く、本来の画像成分が十分に再現できない場合も、ブロックマッチングによって補間フレーム画像の生成が不可能であると判断されてしまうという問題が一例として挙げられる。
特に、PANなど一定方向に連続した動作となるシーンでは、補間フレーム画像の生成がされない場合、利用者にとって違和感のある動画像を表示し、適切な動画像を提供できないこととなる。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1の発明にかかる画像生成装置は、連続して入力される一連のフレーム画像が示す動画が一定方向の移動を示すか否かを判定する判定手段と、前記判定手段による判定結果に応じて、前記一連のフレーム画像におけるフレーム画像間を補間する補間フレーム画像の生成が可能か否かを判断するための可能判断条件を変更する変更手段と、前記変更手段によって変更された可能判断条件を用いて、前記補間フレーム画像の生成が可能であるか否かを判断する判断手段と、前記判断手段によって前記補間フレーム画像の生成が可能であると判断された場合、当該補間フレーム画像を生成する生成手段と、を備えることを特徴とする。
また、請求項15の発明にかかる画像生成方法は、連続して入力される一連のフレーム画像が示す動画が一定方向の移動を示すか否かを判定する判定工程と、前記判定工程による判定結果に応じて、前記一連のフレーム画像におけるフレーム画像間を補間する補間フレーム画像の生成が可能か否かを判断するための可能判断条件を変更する変更工程と、前記変更工程によって変更された可能判断条件を用いて、前記補間フレーム画像の生成が可能であるか否かを判断する判断工程と、前記判断工程によって前記補間フレーム画像の生成が可能であると判断された場合、当該補間フレーム画像を生成する生成工程と、を含むことを特徴とする。
また、請求項16の発明にかかる画像生成プログラムは、請求項15に記載の画像生成方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。
また、請求項17の発明にかかるコンピュータに読み取り可能な記録媒体は、請求項16に記載の画像生成プログラムを記録したことを特徴とする。
図1は、従来における連続する2つのフレーム画像の一例を示す説明図である。 図2は、従来におけるPANのシーンの補間フレーム画像の挿入の一例を示す説明図である。 図3は、本実施の形態にかかる画像生成装置の機能的構成の一例を示すブロック図である。 図4は、本実施の形態にかかる画像生成装置の処理の内容を示すフローチャートである。 図5は、本実施の形態にかかる画像生成装置から出力される動画像の一例を示す説明図である。 図6は、本実施例1にかかるコンピュータ装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 図7は、本実施例1にかかるコンピュータ装置の機能的構成の一例を示すブロック図である。 図8は、本実施例1にかかるコンピュータ装置の処理の内容を示すフローチャートである。 図9は、本実施例2にかかるコンピュータ装置の機能的構成の一例を示すブロック図である。 図10は、本実施例2にかかるコンピュータ装置の処理の内容を示すフローチャートである。
符号の説明
300 画像生成装置
301 入力部
302 判定部
303 変更部
304 判断部
305 生成部
306 出力部
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる画像生成装置、画像生成方法、画像生成プログラムおよびコンピュータに読み取り可能な記録媒体の好適な実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態)
(画像生成装置の機能的構成)
まず、図3を用いて、本実施の形態にかかる画像生成装置の機能的構成について説明する。図3は、本実施の形態にかかる画像生成装置の機能的構成の一例を示すブロック図である。
図3において、画像生成装置300は、入力部301と、判定部302と、変更部303と、判断部304と、生成部305と、出力部306と、から構成されている。
入力部301は、連続して入力される一連のフレーム画像を受け付ける。具体的には、たとえば、入力部301は、地上波デジタル放送やアナログテレビ放送やインターネットなどのネットワークを介して送信される画像信号をデコードすることによって、一連のフレーム画像の入力を受け付ける。また、入力部301は、図示しない撮像装置から撮像された映像を構成する一連のフレーム画像の入力を受け付けることとしてもよい。
判定部302は、入力部301によって入力を受け付けた一連のフレーム画像が示す動画が一定方向の移動を示すか否かを判定する。具体的には、たとえば、判定部302は、一連のフレーム画像の動きベクトルを用いて、一連のフレーム画像のうち連続した所定数のフレーム画像が一定方向の移動を示す場合、所定数のフレーム画像のつぎに入力されるフレーム画像が、所定数のフレーム画像から一定方向の移動を示すか否かを判定する。
また、判定部302は、たとえば、所定数のフレーム画像が一定方向の移動を示す場合、一連のフレーム画像のうち、所定数のフレーム画像より後に入力される一のフレーム画像が、一のフレーム画像の前のフレーム画像から一定方向の移動を示すか否かを判定することとしてもよい。前のフレーム画像は、たとえば、一のフレーム画像の直前のフレーム画像でもよく、このようにすれば、一連のフレーム画像のうち所定数のフレーム画像が一定方向の移動を示した後は、前後のフレーム画像を比較するだけで、一定方向の移動を示すか否かを判定することができる。
所定数は、たとえば、一連のフレーム画像のうち、連続する3つ以上のフレーム画像としてもよい。ここで、一定方向の移動を示す動画は、たとえば、PANやTILTやZOOMなどのシーンである。すなわち、3つの連続するフレーム画像の動きベクトルがほぼ同一であれば、該動きベクトルの方向のPANのシーンであると判定してもよい。
また、判定部302は、一連のフレーム画像から、フレーム画像中における固定領域を除いた画像領域を用いて、一連のフレーム画像が示す動画が一定方向の移動を示すか否かを判定することとしてもよい。具体的には、たとえば、固定領域は、フレーム画像中におけるテロップを示す領域やフレーム画像中の有効画面以外の領域などである。有効画面は、たとえば、フレーム画像のサイズ比によって生じる上下や左右の黒い部分である。
変更部303は、判定部302による判定結果に応じて、一連のフレーム画像におけるフレーム画像間を補間する補間フレーム画像の生成が可能か否かを判断するための可能判断条件を変更する。そして、判断部304は、変更部303によって変更された可能判断条件を用いて、補間フレーム画像の生成が可能であるか否かを判断する。
具体的には、たとえば、変更部303は、所定数のフレーム画像および該所定数のフレーム画像のつぎのフレーム画像や、前のフレーム画像および一のフレーム画像など、時間的に前後するフレーム画像間を補間する補間フレーム画像における可能判断条件を変更する。
より具体的には、たとえば、変更部303は、補間フレーム画像の生成元となる時間的に前後するフレーム画像における所定領域の各画素値の差分のしきい値を変更することとしてもよい。ここで、しきい値は、たとえば、判定部302によって一定方向の移動を示すと判定された場合の方が、一定方向の移動を示さないと判定された場合に比べて高くなるように変更する。
そして、判断部304は、変更部303によって変更されたしきい値と、所定領域の各画素値の差分とを比較することで、補間フレーム画像の生成が可能であるか否かを判断する。具体的には、たとえば、判断部304は、各画素値の差分が、しきい値よりも低い場合に補間フレーム画像の生成が可能であると判断する。すなわち、変更部303は、一定方向の移動を示す場合の方が、一定方向の移動を示さない場合に比べて、高いしきい値に変更することで、補間フレーム画像の生成が可能であると判断されやすくなる構成である。
また、変更部303は、可能判断条件として、補間フレーム画像の生成元となる時間的に前後するフレーム画像における所定領域の各画素値の差分を演算する演算方式を変更してもよい。その場合、判断部304は、変更部303によって変更された演算方式に基づいて演算される所定領域の各画素値の差分によって、補間フレーム画像の生成が可能か否かを判断する。
具体的には、たとえば、変更部303は、一定方向の移動を示す場合の方が、一定方向の移動を示さない場合に比べて、各画素値の差分が小さくなる演算方式に変更することとしてもよく、判断部304は、一定方向の移動を示す場合の方が補間フレーム画像の生成が可能であると判断しやすくなる構成でもよい。
さらに、変更部303は、可能判断条件として、補間フレーム画像の生成元となる時間的に前後するフレーム画像に含まれる、補間フレーム画像の生成に用いられる生成用データの抽出方式を変更することとしてもよい。その場合、判断部304は、変更部303によって変更された抽出方式によって抽出された生成用データを用いて、補間フレーム画像の生成が可能か否かを判断する。
具体的には、たとえば、変更部303は、一定方向の移動を示す場合の方が、一定方向の移動を示さない場合に比べて、補間フレーム画像の生成しやすくなるような生成用データの抽出方式に変更することとしてもよく、判断部304によって、一定方向の移動を示す場合の方が補間フレーム画像の生成が可能であると判断されやすくなる構成でもよい。
また、変更部303は、可能判断条件として、補間フレーム画像の生成に用いる生成用データの数量を変更することとしてもよい。その場合、判断部304は、一定方向の移動を示すと判定された場合の方が、一定方向の移動を示さないと判定された場合に比べて、少ない数量の生成用データから補間フレーム画像を生成することが可能であると判断する。
また、変更部303は、可能判断条件として、補間フレーム画像を生成する際に生じる、補間フレーム画像の隙間領域の大きさのしきい値を変更することとしてもよい。すなわち、判断部304によって、一定方向の移動を示すと判定された場合の方が、一定方向の移動を示さないと判定された場合に比べて、隙間領域が大きくても補間フレーム画像の生成が可能であると判断できるように、隙間領域のしきい値を変更する。
生成部305は、判断部304によって補間フレーム画像の生成が可能であると判断された場合、補間フレーム画像を生成する。
出力部306は、生成部305によって生成された補間フレーム画像を出力する。さらに、出力部306は、入力部301によって入力されたフレーム画像を出力することとしてもよい。
具体的には、たとえば、出力部306は、ディスプレイなど動画を表示可能な機能部にフレーム画像および補間フレーム画像を出力する構成でもよい。すなわち、利用者は、出力部306から出力されたフレーム画像および補間フレーム画像によって、なめらかな動画を視聴することができる。
(画像生成装置300の処理の内容)
つぎに、図4を用いて、本実施の形態にかかる画像生成装置300の処理の内容について説明する。図4は、本実施の形態にかかる画像生成装置の処理の内容を示すフローチャートである。図4のフローチャートにおいて、まず、入力部301によってフレーム画像の入力を受け付けたか否かを判断する(ステップS401)。
ステップS401において、フレーム画像の入力を受け付けるのを待って、受け付けた場合(ステップS401:Yes)は、判定部302によって、ステップS401において入力を受け付けた一連のフレーム画像が示す動画が一定方向の移動を示すか判定する(ステップS402)。
つぎに、変更部303によって、ステップS401における判定結果に応じて、一連のフレーム画像におけるフレーム画像間を補間する補間フレーム画像の生成が可能か否かを判断するための可能判断条件を変更する(ステップS403)。
そして、判断部304によって、ステップS403において変更された可能判断条件を用いて、補間フレーム画像の生成が可能か判断し(ステップS404)、生成部305によって、ステップS404において補間フレーム画像の生成が可能であると判断された場合、補間フレーム画像を生成する(ステップS405)。
その後、出力部306によって、ステップS405において生成された補間フレーム画像を出力して(ステップS406)、一連の処理を終了する。なお、図4のフローチャートでは説明を省略したが、ステップS406における補間フレーム画像の出力は、ステップS401において入力されたフレーム画像とともにおこなうこととしてもよい。
(画像生成装置300から出力される動画像の概要)
ここで、図5を用いて、本実施の形態にかかる画像生成装置300から出力される動画像の概要について説明する。図5は、本実施の形態にかかる画像生成装置から出力される動画像の一例を示す説明図である。
図5において、一連のフレーム画像から構成される動画像500は、フレーム画像501,502,503と、補間フレーム画像504,505と、から構成されている。
フレーム画像501,502,503は、図3に示した入力部301によって、図示しない撮像装置において撮像された画像の画像信号をデコードすることによって、連続的に入力を受け付ける。具体的には、たとえば、フレーム画像501,502,503は、地上波デジタル放送や地上波デジタルワンセグ放送やアナログテレビ放送やインターネットなどのネットワークを介して送信される画像信号をデコードすることによって入力を受け付けることとしてもよい。
また、フレーム画像501,502,503は、たとえば、所定のレートで連続的に入力され、具体的には、時間軸Tに沿って時間間隔tごとに入力される構成である。
ここで、フレーム画像502,503は、PANのシーン510が撮像された画像である。また、フレーム画像501は、PANのシーン510とは異なるシーン(通常のシーン)が撮像された画像である。また、フレーム画像502は、つぎのフレーム画像502,503とブロックマッチングをしやすい画像であり、フレーム画像503は、つぎのフレーム画像502とブロックマッチングしにくい画像である。
PANのシーン510は、たとえば、図示しない撮像装置における一定方向の駆動によって撮像されたシーンであり、TILTやZOOMのシーンなどでもよい。すなわち、PANのシーン510は、一定方向に連続した動作となるシーンとなるため、補間フレーム画像504,505を生成し、挿入することによって、利用者にとって違和感のない、なめらかなシーンとする必要がある。また、TILTやZOOMのシーンであっても一定方向の移動を示すブロック単位で補間フレーム画像504,505を生成し、挿入する構成となる。
具体的には、たとえば、PANのシーン510では、図3に示した判定部302によって、所定数(たとえば、図5では3つ)の連続するフレーム画像502が示す動画が一定方向の移動を示すか否かを判定する。判定部302による判定結果によれば、動画像500は、たとえば、一定方向の移動を示すと判定されたシーン511と、一定方向の移動を示すと判定されなかったシーン512(512a,512b)と、から構成されることとなる。
そして、変更部303によって、判定結果に応じて可能判断条件を変更し、判断部304によって、変更された可能判断条件を用いて補間フレーム画像504,505の生成が可能か否かを判断する。判断部304による判断は、たとえば、シーン511では、連続するフレーム画像502,503および連続するフレーム画像502,503のつぎのフレーム画像501,502,503における所定領域の各画素値と、一定方向の移動を示すと判定された場合のしきい値とを比較するブロックマッチングによっておこなうこととしてもよい。
ここで、しきい値は、たとえば、変更部303によって、シーン511の方が、シーン512に比べてしきい値を高く変更される。このようなしきい値によって、判断部304は、各画素値の差分がしきい値よりも低い場合に補間フレーム画像504,505を生成することが可能と判断できる。
また、判定結果に応じてしきい値を変更する代わりに、ブロックマッチングにおける各画素値の演算処理の方法を変更したり、補間フレーム画像504,505の生成に用いられる生成用データを抽出する抽出方式などを変更したりしてもよい。換言すれば、判断部304は、判定部302における判定結果によるシーン511の方が、シーン512に比べて、補間フレーム画像504,505の生成が可能と判断することとなる。
このように、フレーム画像502は、たとえば、フレーム画像502のつぎのフレーム画像502,503とブロックマッチングに基づいて補間フレーム画像504の生成が可能であると判断され、抽出される動きベクトルによって、連続する2つのフレーム画像502,503間を補間するための補間フレーム画像504が生成される。
また、フレーム画像503は、たとえば、フレーム画像503のつぎのフレーム画像502とブロックマッチングに基づいて補間フレーム画像505の生成が可能であると判断され、抽出される動きベクトルによって、連続する2つのフレーム画像502,503間を補間するための補間フレーム画像505が生成される。
なお、図5の説明では、PANのシーン510における補間フレーム画像504,505について説明したが、PANのシーン510とは異なるシーン(通常のシーン)に補間フレーム画像を挿入する構成でもよい。
なお、本発明の画像生成装置、画像生成方法、画像生成プログラムおよびコンピュータに読み取り可能な記録媒体は、図3に示した画像生成装置300によって、その機能を実現することとしたが、画像生成装置300に限ることはなく、図3に示す機能部を備える構成とすれば、複数の装置であってもよい。各機能部を異なる装置として接続する場合、装置間の接続は、たとえば、有線、無線を問わず、Bluetooth(登録商標)などによって通信をおこなって接続することとしてもよい。
以上説明したように、本実施の形態にかかる画像生成装置、画像生成方法、画像生成プログラムおよびコンピュータに読み取り可能な記録媒体によれば、適切に補間フレーム画像を生成し、利用者に対して最適な動画像の提供を図ることができる。特に、PANなど連続性の高いシーンに対して補間フレーム画像を生成して、利用者にとって違和感のない動画像を提供することができる。
以下に、本発明の実施例1について説明する。本実施例では、たとえば、地上波デジタル放送、特に地上波デジタルワンセグ放送によって送信される画像信号を受信して、画像信号における一連のフレーム画像からなる動画像を表示するコンピュータ装置によって、本発明の画像生成装置を実施した場合の一例について説明する。
(コンピュータ装置のハードウェア構成)
まず、図6を用いて、本実施例1にかかるコンピュータ装置のハードウェア構成について説明する。図6は、本実施例1にかかるコンピュータ装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図6において、コンピュータ装置600は、CPU601と、ROM602と、RAM603と、磁気ディスクドライブ604と、磁気ディスク605と、光ディスクドライブ606と、光ディスク607と、音声I/F(インターフェース)608と、スピーカ609と、入力デバイス610と、映像I/F611と、ディスプレイ612と、受信部613と、を備えている。また、各構成部601〜613はバス620によってそれぞれ接続されている。
まず、CPU601は、コンピュータ装置600の全体の制御を司る。ROM602は、ブートプログラム、通信プログラム、表示制御プログラムなどの各種プログラムを記録している。また、RAM603は、CPU601のワークエリアとして使用される。
表示制御プログラムは、たとえば、映像I/F611によってディスプレイ612に表示する動画像の表示形式を決定させ、決定された表示形式によって動画像をディスプレイ612に表示させる。
磁気ディスクドライブ604および光ディスクドライブ606は、CPU601の制御にしたがって磁気ディスク605および光ディスク607に対するデータの読み取り/書き込みを制御する。そして、磁気ディスク605および光ディスク607は、磁気ディスクドライブ604および光ディスクドライブ606の制御で書き込まれたデータを記録する。
音声I/F608は、音声出力用のスピーカ609に接続され、スピーカ609からは音声が出力される。
入力デバイス610は、文字、数値、各種指示などの入力のための複数のキーを備えたリモコン、キーボード、マウス、タッチパネルなどが挙げられる。
映像I/F611は、ディスプレイ612と接続される。映像I/F611は、具体的には、たとえば、ディスプレイ612全体の制御をおこなうグラフィックコントローラと、即時表示可能な画像情報を一時的に記録するVRAM(Video RAM)などのバッファメモリと、グラフィックコントローラから出力される画像データに基づいて、ディスプレイ612を表示制御する制御ICなどによって構成される。
ディスプレイ612には、アイコン、カーソル、メニュー、ウインドウ、あるいは文字や画像などの各種データが表示される。このディスプレイ612は、たとえば、CRT、TFT液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイなどを採用することができる。
通信網には、LAN、WAN、公衆回線網や携帯電話網などがある。具体的には、受信部613は、たとえば、地上波デジタル放送や地上波デジタルワンセグ放送やアナログテレビ放送やFMラジオなどを受信可能なチューナーなどによって構成され、放送波を受信する。
また、受信部613は、無線を介してネットワークに接続される構成でもよく、LAN、WAN、公衆回線網や携帯電話網などの通信網を介して映像や音声を受信する構成でもよい。
なお、図3に示した画像生成装置300が備える入力部301、判定部302、変更部303、判断部304、生成部305、出力部306は図6に示したコンピュータ装置600におけるROM602、RAM603、磁気ディスク605、光ディスク607などに記録されたプログラムやデータを用いて、CPU601が所定のプログラムを実行し、コンピュータ装置600における各部を制御することによってその機能を実現する。
すなわち、本実施例1のコンピュータ装置600は、コンピュータ装置600における記録媒体としてのROM602に記録されている各種プログラムを実行することにより、図3に示した画像生成装置300が備える機能を、図4に示した手順で実行することができる。
(コンピュータ装置600の機能的構成)
ここで、図7を用いて、本実施例1にかかるコンピュータ装置600の機能的構成について説明する。図7は、本実施例1にかかるコンピュータ装置の機能的構成の一例を示すブロック図である。
図7において、コンピュータ装置600は、シンタックスデコーダ部701と、使用可能データ抽出部702と、ブロックマッチング部703と、フレーム補間可能判定部704と、補間フレーム画像生成部705と、映像デコーダ部706と、フレーム補間状態検出部707と、マッチングしきい値設定部708と、参照フレームバッファメモリ710と、フレームバッファメモリ720と、から構成されている。
コンピュータ装置600は、たとえば、地上波デジタルワンセグ放送によって所定の符号化方式によって送信される画像信号を受信して、受信した画像信号をデコードすることで、フレーム画像を出力し、必要に応じてフレーム画像間を補間する補間フレーム画像を生成して出力する。所定の符号化方式は、たとえば、H.264などである。
具体的には、コンピュータ装置600において、シンタックスデコーダ部701は、画像信号から抽出されるES(エレメンタリストリーム)をデコードして、動画像を構成する一連のフレーム画像におけるブロック領域、動きベクトル値、参照フレームとの差分値、参照フレームNo.などの各種データを使用可能データ抽出部702や映像デコーダ部706へ出力する。
映像デコーダ部706は、画像信号におけるESやシンタックスデコーダ部701から出力された各種データを用いて、必要に応じて参照フレームバッファメモリ710の保持されている参照フレームの情報を使い映像デコードを行う。デコードされた画像はフレームバッファメモリ720へ出力される。フレームバッファメモリ720に格納されたカレントフレームは、たとえば、つぎのデコードの際には、参照フレームバッファメモリ710に格納された参照フレームとなる。
使用可能データ抽出部702は、シンタックスデコーダ部701から出力された各種データから、信頼性の高い使用可能なデータを抽出する。具体的には、たとえば、信頼性の高い使用可能なデータは、動きベクトル値が映像内オブジェクトの動きを表しているようなものである。
ブロックマッチング部703は、使用可能データ抽出部702から出力されたデータ、カレントフレーム、参照フレームを用いてブロックマッチングをおこなう。具体的には、たとえば、ブロックマッチングは、カレントフレームにおける所定のブロック領域と、参照フレームにおける所定のブロック領域との画素値と比較することによっておこなう。PANなど一定方向の移動を示すシーンであれば、参照フレームのブロック領域は、たとえば、カレントフレームにおけるブロック領域から一定方向に遷移して特定することとしてもよい。
より具体的には、たとえば、ブロックマッチングは、使用可能データ抽出部702によって抽出された動きベクトルおよびゼロベクトルを用いて、参照フレームの4×4画素の領域の画素値と、参照フレームの4×4画素の領域から動きベクトル分離れた位置および同位置における、カレントフレームの4×4画素の領域の画素値との差分に基づいておこなう。この4×4画素の領域は、使用可能データ抽出部702によって動きベクトルの抽出されなかった領域などでもよく、4×4画素の範囲に限ることはない。
動きベクトルを用いた差分Zvは、たとえば、下記式(1)を用いておこなう。
Figure 2008126252
式(1)において、Pcはカレントフレームの画素値、Pbは参照フレームの画素値、Xo,Yoはカレントフレームにおけるブロック領域の座標、Xv,Yvは参照フレームにおけるXo,Yoから使用可能データ抽出部702によって抽出された動きベクトル分シフトした座標、n,mはブロック領域の大きさである。
具体的には、たとえば、ブロック領域の範囲が4×4画素の場合、n,mは、Xo,Yoを0としたブロック領域の大きさとしてn=3,m=3となり、計16画素のブロック領域によってブロックマッチングをおこなうこととなる。
ここで、使用可能データ抽出部702によって抽出される動きベクトルは複数であってもよく、2つの動きベクトルが抽出された場合であれば、差分Zv1,Zv2を算出することとしてもよい。また、ゼロベクトルを用いた差分Z0は、上式(1)における動きベクトルの成分を(0,0)として算出すればよい。
ブロックマッチングは、上述のように算出された差分(Zv1,Zv2,Z0)のうち、最も小さい差分をZblknとして、該Zblknと、後述するマッチングしきい値設定部708によって設定されるマッチングしきい値とを比較し、マッチングしきい値よりもZblknが小さい場合にブロック領域が一致したこととする。
フレーム補間可能判定部704は、フレーム画像間の補間が可能か否かを判定する。具体的には、たとえば、フレーム補間可能判定部704は、フレーム画像間を補間する補間フレーム画像の生成が可能か否かを判定する。
より具体的には、たとえば、フレーム補間可能判定部704は、使用可能データ抽出部702によって抽出されたデータの数や種類や、ブロックマッチング部703において一致が確認されたブロック領域の数量などに基づいておこなう。
使用可能データ抽出部702によって抽出されたデータの数や種類は、たとえば、抽出されたブロック領域の数や種類、抽出された動きベクトルの数や種類などである。また、一致が確認されたブロック領域の数量は、たとえば、カレントフレームと、参照フレームとのマッチングが曖昧であるか否かを判定することとなる。
補間フレーム画像生成部705は、フレーム補間可能判定部704によって補間フレーム画像の生成が可能であると判断された場合、使用可能データ抽出部702によって抽出されたデータなどを用いて補間フレーム画像を生成する。
フレーム補間状態検出部707は、現在のシーンがPANなどの一定方向に連続するシーンか否かを判定することにより、現在のシーンの状態を検出する。具体的には、たとえば、所定数のフレーム画像の動きベクトルの変化が所定未満である場合、PANなどの一定方向に連続するシーンであることを検出する。
より具体的には、たとえば、フレーム補間状態検出部707は、連続するシーンとしてPANのシーンであることを検出する場合、カレントフレーム内の動きベクトルのうち、大きさのある動きベクトルが概ね1つで、方向や大きさが前のフレーム(たとえば、参照フレーム)の動きベクトルとほぼ同一である場合に、PANのシーンであることを検出する。
一方、カレントフレーム内の動きベクトルのうち、大きさのある動きベクトルがなかったり、前のフレーム(たとえば、参照フレーム)の動きベクトルと著しく相違する場合には、PANのシーンを抜けたことを検出する。
マッチングしきい値設定部708は、フレーム補間状態検出部707によって検出される現在のシーンに応じて、ブロックマッチング部703におけるブロックマッチングに用いるマッチングしきい値を設定する。
具体的には、たとえば、マッチングしきい値設定部708は、図示しないメモリなどに記録された、PANなど連続するシーン(以下、「連続シーン」ともいう)に対するマッチングしきい値と、PANなど連続するシーンと異なるシーン(以下、「非連続シーン」ともいう)に対するマッチングしきい値とを用いて、フレーム補間状態検出部707によって検出された現在のシーンの状態に応じてマッチングしきい値を設定する。
より具体的には、たとえば、マッチングしきい値Dは、連続シーンに対するマッチングしきい値をDc、非連続シーンに対するマッチングしきい値をDsとすると、Ds<Dcの関係となる。そして、ブロックマッチング部703において、前述したZblkn<Dとなる場合にブロック領域が一致したこととなる。
換言すれば、連続シーンの方が非連続シーンよりもブロックマッチングしやすい構成であり、すなわち、連続シーンのマッチングしきい値Dcは、非連続シーンのマッチングしきい値Dsと比較してゆるめの値、非連続シーンのマッチングしきい値Dsは、連続シーンのマッチングしきい値Dcと比較してきつめの値である。
このように、連続シーンと非連続シーンでマッチングしきい値Dを可変に設定することで、ブロックマッチングのしやすさが変更されるため、PANなどの一定方向の移動を示す連続シーンにおいて、的確に補間フレーム画像の生成をおこなうことができる。換言すれば、連続シーンにおいて、補間フレーム画像の生成の取りこぼしを低減させることができることとなる。
なお、図7の説明では、マッチングしきい値Dを、連続シーンのマッチングしきい値Dcおよび非連続シーンのマッチングしきい値Dsの2つを用いて説明したが、3つ以上のマッチングしきい値を用いることとしてもよい。すなわち、フレーム補間状態検出部707によって検出される、現在のシーンの状態の種類の数量に応じて、マッチングしきい値Dを設定する構成でもよい。このようにすることで、現在のシーンの状態に応じて、補間フレーム画像の生成の最適化を図ることができる。
また、図7の説明では、マッチングしきい値Dを現在のシーンに応じて設定する構成としたが、マッチングしきい値Dを設定する代わりに、現在のシーンに応じてブロックマッチングに用いる差分Zblknの算出式を変更することとしてもよい。
具体的には、たとえば、算出式は、非連続シーンの算出式の方が、連続シーンよりも1画素あたりの相違の影響が大きくなる式とする。より具体的には、たとえば、算出式は、連続シーンの場合には、上述した式(1)を用いてZblkn算出し、非連続シーンの場合には、下記式(2)を用いてZblknを算出する。
Figure 2008126252
このように、現在のシーンに応じて、算出式を変更することで、マッチングしきい値Dが一定であっても、PANなどの一定方向の移動を示す連続シーンにおいて、的確に補間フレーム画像の生成をおこなうことができる。また、現在のシーンに応じて、マッチングしきい値Dおよび差分Zblknの双方を変更する構成としてもよく、双方の組み合わせによって、適用の幅が広がり、より的確に補間フレーム画像の生成をおこなうことができる。
なお、図7に示したコンピュータ装置600が備えるシンタックスデコーダ部701、使用可能データ抽出部702、ブロックマッチング部703、フレーム補間可能判定部704、補間フレーム画像生成部705、映像デコーダ部706、フレーム補間状態検出部707、マッチングしきい値設定部708、参照フレームバッファメモリ710、フレームバッファメモリ720は、たとえば、図6に示したコンピュータ装置600におけるROM602、RAM603、磁気ディスク605、光ディスク607などに記録されたプログラムやデータを用いて、CPU601が所定のプログラムを実行し、コンピュータ装置600における各部を制御することによってその機能を実現する。
(コンピュータ装置600の処理の内容)
つぎに、図8を用いて、本実施例1にかかるコンピュータ装置600の処理の内容について説明する。図8は、本実施例1にかかるコンピュータ装置の処理の内容を示すフローチャートである。図8のフローチャートにおいて、まず、初期値として、CPU601によって、マッチングしきい値をきつめに設定する(ステップS801)。具体的には、たとえば、きつめのマッチングしきい値は、図7に示したマッチングしきい値設定部708によって、非連続シーンに対するマッチングしきい値を設定する。
そして、CPU601によって、入力される現在のフレーム画像と、つぎのフレーム画像との間の補間フレーム画像の生成が可能か否かを判断する(ステップS802)。具体的には、たとえば、補間フレーム画像の生成に関する判断は、ステップS801において設定されたマッチングしきい値を用いて、図7に示したブロックマッチング部703で処理をおこない、その結果を用いてフレーム補間可能判定部704によっておこなう。
ステップS802において、補間フレーム画像の生成が可能である場合(ステップS802:Yes)は、CPU601によって、補間フレーム画像を生成する(ステップS803)。具体的には、たとえば、補間フレーム画像の生成は、図7に示した補間フレーム画像生成部705によって、補間フレーム画像を生成する。
また、ステップS802において、補間フレーム画像の生成が可能でない場合(ステップS802:No)は、CPU601によって、補間をおこない、かつ画像を代表する動きベクトルの変化が所定以上でない数をカウントするカウンタ値である補間状態カウンタ値を0に設定して(ステップS806)、ステップS802に戻って処理を繰り返す。具体的には、たとえば、補間状態カウンタ値の設定は、図7に示したフレーム補間状態検出部707によって、図示しないバッファメモリなどに一時的に記録することとしてもよい。
つぎに、CPU601によって、現在のフレーム画像における動きベクトルが、前のフレーム画像の動きベクトルから所定以上の変化がないか否かを判断する(ステップS804)。具体的には、たとえば、動きベクトルの変化に関する判断は、図7に示したフレーム補間状態検出部707によって、現在のフレーム画像と、前のフレーム画像との間の動きベクトルの変化を判断する。
ステップS804において、現在のフレーム画像における動きベクトルが、前のフレーム画像の動きベクトルから所定以上の変化がない場合(ステップS804:Yes)は、CPU601によって、補間状態カウンタ値をインクリメントする(ステップS805)。具体的には、たとえば、補間状態カウンタ値のインクリメントは、図7に示したフレーム補間状態検出部707によって、図示しないバッファメモリなどに一時的に記録することとしてもよい。
また、ステップS804において、現在のフレーム画像における動きベクトルが、前のフレーム画像の動きベクトルから所定より大きな変化がある場合(ステップS804:No)は、CPU601によって、補間状態カウンタ値を0に設定して(ステップS806)、ステップS802に戻って処理を繰り返す。
そして、CPU601によって、ステップS805においてインクリメントされた補間状態カウンタ値が所定数より大きいか否かを判断する(ステップS807)。具体的には、たとえば、補間状態カウンタ値の判断は、図7に示したフレーム補間状態検出部707によって、3以上のフレーム画像が連続して動きベクトルの変化が所定未満だったかを判断する。
ステップS807において、補間状態カウンタ値が所定数以下だった場合(ステップS807:No)は、ステップS802へ戻って処理を繰り返す。
また、ステップS807において、補間状態カウンタ値が所定数より大きい場合(ステップS807:Yes)は、CPU601によって、マッチングしきい値をゆるめに設定する(ステップS808)。具体的には、たとえば、ゆるめのマッチングしきい値は、図7に示したマッチングしきい値設定部708によって、ブロックマッチングに対するしきい値を設定する。
そして、CPU601によって、入力される現在のフレーム画像と、つぎのフレーム画像との間の補間フレーム画像の生成が可能か否かを判断する(ステップS809)。具体的には、たとえば、補間フレーム画像の生成に関する判断は、ステップS808において設定されたマッチングしきい値を用いて、図7に示したブロックマッチング703で処理をおこない、その結果をもとにフレーム補間可能判定部704によっておこなう。
ステップS809において、補間フレーム画像の生成が可能である場合(ステップS809:Yes)は、CPU601によって、補間フレーム画像を生成する(ステップS810)。具体的には、たとえば、図7に示した補間フレーム画像生成部705によって、補間フレーム画像を生成する。
また、ステップS809において、補間フレーム画像の生成が可能でない場合(ステップS809:No)は、ステップS801へ戻ってマッチングしきい値がきつめに設定され処理を繰り返す。
つぎに、CPU601によって、現在のフレーム画像における動きベクトルが、前のフレーム画像の動きベクトルから所定以上の変化がないか否かを判断する(ステップS811)。具体的には、たとえば、動きベクトルの変化に関する判断は、図7に示したフレーム補間状態検出部707によって、現在のフレーム画像と、前のフレーム画像との間の動きベクトルの変化を判断する。
ステップS811において、現在のフレーム画像における動きベクトルが、前のフレーム画像の動きベクトルから所定以上の変化がない場合(ステップS811:Yes)は、ステップS809へ戻って処理を繰り返す。
また、ステップS811において、現在のフレーム画像における動きベクトルが、前のフレーム画像の動きベクトルから所定より大きな変化がある場合(ステップS811:No)は、ステップS801へ戻ってマッチングしきい値がきつめに設定され処理を繰り返す。
なお、図8のフローチャートでは説明を省略したが、ステップS801〜ステップS811の処理は、たとえば、画像信号をデコードすることで入力されるすべてのフレーム画像について繰り返し処理をおこない、フレーム画像および補間フレーム画像を図示しない出力部へ出力することとしてもよい。
以上説明したように、本実施例1にかかるコンピュータ装置によれば、一連のフレーム画像からなる動画像のシーンの状態に応じて、ブロックマッチングのしきい値や手法を変更して、補間フレーム画像を生成することができるため、利用者に最適な動画像を提供することができる。
特に、低レートで入力されるフレーム画像からなる動画像や連続シーンなど、補間フレーム画像が挿入されなければ著しく動画像の品質が低下してしまう場合であっても、補間フレーム画像を生成しやすくして、適切な動画像を提供することができる。また、選択的に連続シーンなどに補間フレーム画像を挿入しやすくすることで、効率的に適切な動画像とすることができる。
つぎに、本発明の実施例2について説明する。前述の実施例1では、フレーム画像における現在のシーンに応じて、ブロックマッチングに用いるしきい値や、差分を変更する構成について説明した。本実施例2では、ブロックマッチングに用いるしきい値や、差分の代わりに、補間フレーム画像の生成が可能か否かの判定基準を変更する場合について説明する。
なお、本発明の実施例2にかかるコンピュータ装置のハードウェア構成については図6とほぼ同様であるため説明を省略する。
(コンピュータ装置600の機能的構成)
ここで、図9を用いて、本実施例2にかかるコンピュータ装置600の機能的構成について説明する。図9は、本実施例2にかかるコンピュータ装置の機能的構成の一例を示す説明図である。なお、図9において、前述の実施例1における図7に示した構成と同様の機能部については、同符号を付して説明を省略する。
図8において、コンピュータ装置600は、シンタックスデコーダ部701と、使用可能データ抽出部702と、ブロックマッチング部703と、フレーム補間可能判定部704と、補間フレーム画像生成部705と、映像デコーダ部706と、フレーム補間状態検出部707と、可能判定基準設定部901と、参照フレームバッファメモリ710と、フレームバッファメモリ720と、から構成されている。
可能判定基準設定部901は、フレーム補間状態検出部707によって検出される現在のシーンに応じて、フレーム補間可能判定部704におけるフレーム画像間を補間する補間フレーム画像の生成が可能か否かを判定する可能判定基準を設定する。可能判定基準は、たとえば、使用可能データ抽出部702によって抽出されたデータの数や種類や、ブロックマッチング部703において一致が確認されたブロック領域の数量などの条件である。
より具体的には、たとえば、可能判定基準は、使用可能データ抽出部702によって抽出されたデータの数と、ブロックマッチング部703において一致が確認されたブロック領域の数との総和が、所定のしきい値を上回った場合に、フレーム画像間を補間する補間フレーム画像の生成が可能とする基準でもよい。すなわち、可能判定基準設定部901は、現在のシーンに応じて、総和と比較する所定のしきい値を、連続シーンの方が非連続シーンよりも低く設定することで、連続シーンにおいて、補間フレーム画像の生成が可能と判定しやすくする。
また、可能判定基準は、たとえば、使用可能データ抽出部702によって抽出されたブロック領域の数が所定のしきい値を上回った場合に、フレーム画像間を補間する補間フレーム画像の生成が可能とする基準でもよい。すなわち、可能判定基準設定部901は、現在のシーンに応じて、ブロック領域の数と比較する所定のしきい値を、連続シーンの方が非連続シーンよりも低く設定することで、連続シーンにおいて、補間フレーム画像の生成が可能と判定しやすくする。
また、可能判定基準は、たとえば、使用可能データ抽出部702によって抽出された動きベクトルの種類の数が所定のしきい値を下回った場合に、フレーム画像間を補間する補間フレーム画像の生成が可能とする基準でもよい。すなわち、可能判定基準設定部901は、現在のシーンに応じて、ベクトルの種類の数と比較する所定のしきい値を、連続シーンの方が非連続シーンよりも高く設定することで、連続シーンにおいて、補間フレーム画像の生成が可能と判定しやすくする。
さらに、可能判定基準は、たとえば、補間フレーム画像生成部705によって補間フレーム画像を生成する際、補間フレーム画像において、参照フレームやカレントフレームのブロック領域から再現が困難な隙間領域の大きさが所定のしきい値を下回った場合に、フレーム画像間を補間する補間フレーム画像の生成が可能とする基準でもよい。すなわち、可能判定基準設定部901は、現在のシーンに応じて、隙間領域の大きさと比較する所定のしきい値を、連続シーンの方が非連続シーンよりも高く設定することで、連続シーンにおいて、補間フレーム画像の生成が可能と判定しやすくする。
(コンピュータ装置600の処理の内容)
つぎに、図10を用いて、本実施例2にかかるコンピュータ装置600の処理の内容について説明する。図10は、本実施例2にかかるコンピュータ装置の処理の内容を示すフローチャートである。図10のフローチャートにおいて、まず、現在のフレーム画像が入力されると、CPU601によって、補間フレーム画像の生成の可能判定基準をきつめに設定する(ステップS1001)。具体的には、たとえば、きつめの可能判定基準は、図9に示した可能判定基準設定部901によって、非連続シーンに対する可能判定基準を設定する。
そして、CPU601によって、入力される現在のフレーム画像と、つぎのフレーム画像との間の補間フレーム画像の生成が可能か否かを判断する(ステップS1002)。具体的には、たとえば、補間フレーム画像の生成に関する判断は、ステップS1001において設定された可能判定基準を用いて、図9に示したフレーム補間可能判定部704によっておこなう。
ステップS1002において、補間フレーム画像の生成が可能である場合(ステップS1002:Yes)は、CPU601によって、補間フレーム画像を生成する(ステップS1003)。具体的には、たとえば、補間フレーム画像の生成は、図9に示した補間フレーム画像生成部705によって、補間フレーム画像を生成する。
また、ステップS1002において、補間フレーム画像の生成が可能でない場合(ステップS1002:No)は、CPU601によって、補間状態カウンタ値を0に設定して(ステップS1006)、ステップS1002に戻って処理を繰り返す。具体的には、たとえば、補間状態カウンタ値の設定は、図9に示したフレーム補間状態検出部707によって、図示しないバッファメモリなどに一時的に記録することとしてもよい。
つぎに、CPU601によって、現在のフレーム画像における動きベクトルが、前のフレーム画像の動きベクトルから所定以上の変化がないか否かを判断する(ステップS1004)。具体的には、たとえば、動きベクトルの変化に関する判断は、図9に示したフレーム補間状態検出部707によって、現在のフレーム画像と、前のフレーム画像との間の動きベクトルの変化を判断する。
ステップS1004において、現在のフレーム画像における動きベクトルが、前のフレーム画像の動きベクトルから所定以上の変化がない場合(ステップS1004:Yes)は、CPU601によって、補間状態カウンタ値をインクリメントする(ステップS1005)。具体的には、たとえば、補間状態カウンタ値のインクリメントは、図9に示したフレーム補間状態検出部707によって、図示しないバッファメモリなどに一時的に記録することとしてもよい。
また、ステップS1004において、現在のフレーム画像における動きベクトルが、前のフレーム画像の動きベクトルから所定より大きな変化がある場合(ステップS1004:No)は、CPU601によって、補間状態カウンタ値を0に設定して(ステップS1006)、ステップS1002に戻って処理を繰り返す。
そして、CPU601によって、ステップS1005においてインクリメントされた補間状態カウンタ値が所定数より大きいか否かを判断する(ステップS1007)。具体的には、たとえば、補間状態カウンタ値の判断は、図9に示したフレーム補間状態検出部707によって、3以上のフレーム画像が連続して動きベクトルの変化が所定未満だったかを判断する。
ステップS1007において、補間状態カウンタ値が所定数以下だった場合(ステップS1007:No)は、ステップS1002へ戻って処理を繰り返す。
また、ステップS1007において、補間状態カウンタ値が所定数より大きい場合(ステップS1007:Yes)は、CPU601によって、補間フレーム画像の生成の可能判定基準をゆるめに設定する(ステップS1008)。具体的には、たとえば、ゆるめのマッチングしきい値は、図9に示した可能判定基準設定部901によって、連続シーンに対する可能判定基準を設定する。
そして、CPU601によって、入力される現在のフレーム画像と、つぎのフレーム画像との間の補間フレーム画像の生成が可能か否かを判断する(ステップS1009)。具体的には、たとえば、補間フレーム画像の生成に関する判断は、ステップS1008において設定された可能判定基準を用いて、図9に示したフレーム補間可能判定部704によっておこなう。
ステップS1009において、補間フレーム画像の生成が可能である場合(ステップS1009:Yes)は、CPU601によって、補間フレーム画像を生成する(ステップS1010)。具体的には、たとえば、補間フレーム画像の生成は、図9に示した補間フレーム画像生成部705によって、補間フレーム画像を生成する。
また、ステップS1009において、補間フレーム画像の生成が可能でない場合(ステップS1009:No)は、ステップS1001へ戻り、補間フレーム画像生成の可能判定基準をきつめに設定して処理を繰り返す。
つぎに、CPU601によって、現在のフレーム画像における動きベクトルが、前のフレーム画像の動きベクトルから所定以上の変化がないか否かを判断する(ステップS1011)。具体的には、たとえば、動きベクトルの変化に関する判断は、図7に示したフレーム補間状態検出部707によって、現在のフレーム画像と、前のフレーム画像との間の動きベクトルの変化を判断する。
ステップS1011において、現在のフレーム画像における動きベクトルが、前のフレーム画像の動きベクトルから所定以上の変化がない場合(ステップS1011:Yes)は、ステップS1009へ戻って処理を繰り返す。
また、ステップS1011において、現在のフレーム画像における動きベクトルが、前のフレーム画像の動きベクトルから所定より大きな変化がある場合(ステップS1011:No)は、ステップS1001へ戻り、補間フレーム画像生成の可能判定基準をきつめに設定して処理を繰り返す。
なお、図10のフローチャートでは説明を省略したが、ステップS1001〜ステップS1011の処理は、たとえば、画像信号をデコードすることで入力されるすべてのフレーム画像について繰り返し処理をおこない、フレーム画像および補間フレーム画像を図示しない出力部へ出力することとしてもよい。
以上説明したように、本実施例2にかかるコンピュータ装置によれば、一連のフレーム画像からなる動画像のシーンの状態に応じて、補間フレーム画像の生成に関する判定基準を変更して、補間フレーム画像を生成することができるため、利用者に最適な動画像を提供することができる。
なお、本発明にかかる画像生成装置は、実施例1および実施例2におけるコンピュータ装置を用いてそれぞれ説明したが、実施例1および実施例2の機能を組み合わせた構成でもよい。具体的には、たとえば、本発明にかかる画像生成装置は、一連のフレーム画像からなる動画像のシーンの状態に応じて、ブロックマッチングのしきい値、手法、補間フレーム画像の生成に関する判定基準を変更して、補間フレーム画像を生成することとしてもよい。このような双方の組み合わせによって、適用の幅が広がり、より的確に補間フレーム画像の生成をおこなうことができる。
また、上述した実施例1および実施例2ではコンピュータ装置によって本発明の画像生成装置を実施した場合について説明したが、利用者の携帯端末や、PC(パーソナル・コンピュータ)や、テレビ受像機などによって実施することとしてもよく、汎用性の向上を図ることができる。
また、本発明にかかる画像生成装置は、実施例1や実施例2で説明したブロックマッチングのしきい値、手法、補間フレーム画像の生成に関する判定基準の他に、たとえば、図7や図9に示した使用可能データ抽出部702における抽出方法を変更することとしてもよい。
具体的には、たとえば、動画像のシーンの状態に応じて、使用可能データの種類や数が補間フレーム画像の生成がしやすくなるように抽出することとすればよい。より具体的には、たとえば、使用可能データ抽出部702は、シンタックスデコーダ部701から出力された各種データから使用可能データを抽出する際の、Residual(残差)成分の有無や、Residual成分の大きさに関するしきい値を変更することとしてもよい。すなわち、使用可能データとして動きベクトルを抽出する場合は、たとえば、連続シーンの方が、非連続シーンよりも、シンタックスデコーダ部701から出力された動きベクトルのうち、Residual成分の大きな動きベクトルを抽出することとなる。
なお、本実施の形態で説明した画像生成方法は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することにより実現することができる。このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVDなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。またこのプログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布することが可能な伝送媒体であってもよい。
この発明は、画像を生成する画像生成装置、画像生成方法、画像生成プログラムおよびコンピュータに読み取り可能な記録媒体に関する。ただし、この発明の利用は、上述した画像生成装置、画像生成方法、画像生成プログラムおよびコンピュータに読み取り可能な記録媒体には限られない。
従来より、一連のフレーム画像から構成される動画像をなめらかに表示するために、フレーム画像間を補間する補間フレーム画像を生成し、生成された補間フレーム画像をフレーム画像間に挿入する技術が知られている。
補間フレーム画像は、たとえば、所定の時間間隔(フレームレート)で入力されてくるフレーム画像における動きベクトルや各フレーム画像のそれぞれに対応する領域の画素値などを用いて生成される。このような補間フレーム画像によって、入力される情報量の削減のために低いフレームレートでフレーム画像が入力される場合であっても、なめらかな動画像を表示することができることとなる。
特に、PANやTILTやズーム(ZOOM)など撮像装置において一定方向の駆動によって撮像されたフレーム画像から構成される動画像は、連続した動作になっているため、補間フレーム画像を挿入することにより、なめらかな動画像を表示することとなる。
具体的に、図1および図2を用いて、従来における補間フレーム画像の概要について説明する。図1は、従来における連続する2つのフレーム画像の一例を示す説明図である。
図1において、連続するフレーム画像101,102は、図示しない撮像装置におけるPANによって撮像されており、具体的には、撮像装置の水平方向の左から右への駆動によって撮像された動画像である。
フレーム画像101,102の間の補間フレーム画像は、たとえば、各フレーム画像101,102から抽出される動きベクトルを用いて、所定のブロック領域110(110a,110b)の画素値を比較することによって生成が可能か否か判断される。そして、補間フレーム画像の生成が可能である場合、補間フレーム画像は、各フレーム画像101,102と、動きベクトルとを用いて生成することができる。
具体的には、たとえば、補間フレーム画像の生成に関する判断は、ブロックマッチングによって、フレーム画像101のブロック領域110aの画素値と、抽出された動きベクトル分移動したフレーム画像102のブロック領域110bの画素値との差分を、所定のしきい値と比較することによっておこなう。
より具体的には、たとえば、ブロックマッチングは、ブロック領域110aの画素値と、ブロック領域110bの画素値との差分が、所定のしきい値未満だった場合に、ブロック領域110aと、ブロック領域110bとが一致すると判断する。
ここで、ブロック領域110は、複数であってもよく、所定の範囲(たとえば、4×4画素)の領域としてもよい。すなわち、補間フレーム画像の生成に関する判断は、たとえば、ブロックマッチングによって一致したブロック領域の数量によって判断してもよい。
そして、補間フレーム画像は、補間フレーム画像の生成が可能であると判断された場合、動きベクトルの中間の動きベクトルと、フレーム画像101,102の各画素とを用いて生成することができる。
つぎに、図2を用いて、従来におけるPANのシーンにおける補間フレーム画像の挿入の概要について説明する。図2は、従来におけるPANのシーンの補間フレーム画像の挿入の一例を示す説明図である。
図2において、一連のフレーム画像から構成される動画像200は、フレーム画像201,202,203と、補間フレーム画像204と、から構成されている。
フレーム画像201,202,203は、図示しない受信機によりデコードされた画像であり、時間軸Tに沿って、連続的に入力される。また、フレーム画像201,202,203は、たとえば、所定のレートで連続的に入力され、具体的には、時間間隔tごとに入力される構成である。
ここで、フレーム画像202,203は、PANのシーン210が撮像された画像である。また、フレーム画像201は、PANのシーン210とは異なるシーン(通常のシーン)が撮像された画像である。
フレーム画像202は、フレーム画像202のつぎに入力されたフレーム画像とブロックマッチングに基づいて補間フレーム画像の生成が可能であると判断され、抽出される動きベクトルによって、連続する2つのフレーム画像202同士の間や、フレーム画像202とフレーム画像203との間を補間するための補間フレーム画像204が生成される。
また、フレーム画像203は、フレーム画像203のつぎのフレーム画像202とブロックマッチングに基づいて補間フレーム画像の生成が不可能であると判断され、連続する2つのフレーム画像202,203間を補間するための補間フレーム画像204が生成されない。
換言すれば、フレーム画像202は、つぎのフレーム画像202,203とブロックマッチングをしやすい画像であり、フレーム画像203は、つぎのフレーム画像202とブロックマッチングしにくい画像である。
補間フレーム画像204は、ブロックマッチングによって一致したブロック領域を多く有するフレーム画像202と、フレーム画像202,203との間を補間する画像であり、動きベクトルを用いて生成、挿入されている。
また、近年では、補間フレーム画像の生成の精度を向上させるために、符号化画像信号を構成する符号化ブロックの動き補償ベクトルを取得し、取得された動き補償ベクトルを画像ブロックの動きベクトルとして用いて補間フレーム画像を作成する提案がされている(たとえば、下記特許文献1参照。)。
特開2005−6275号公報
しかしながら、上述した従来技術では、時間的に前後するフレーム画像から補間フレーム画像を生成して動画像に挿入するため、補間フレーム画像が生成できないフレーム画像からは補間フレーム画像が生成できず、なめらかな動画像を表示できないこととなる。
したがって、各フレーム画像の時間間隔が大きなフレーム画像を動画像として表示する場合、各フレーム画像にバラツキが生じ、ブロックマッチングによって補間フレーム画像の生成が不可能であると判断されてしまうという問題が一例として挙げられる。
また、各フレーム画像のビットレートが低く、本来の画像成分が十分に再現できない場合も、ブロックマッチングによって補間フレーム画像の生成が不可能であると判断されてしまうという問題が一例として挙げられる。
特に、PANなど一定方向に連続した動作となるシーンでは、補間フレーム画像の生成がされない場合、利用者にとって違和感のある動画像を表示し、適切な動画像を提供できないこととなる。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1の発明にかかる画像生成装置は、連続して入力される一連のフレーム画像が示す動画が一定方向の移動を示すか否かを判定する判定手段と、前記判定手段による判定結果に応じて、前記一連のフレーム画像におけるフレーム画像間を補間する補間フレーム画像の生成が可能か否かを判断するための可能判断条件を変更する変更手段と、前記変更手段によって変更された可能判断条件を用いて、前記補間フレーム画像の生成が可能であるか否かを判断する判断手段と、前記判断手段によって前記補間フレーム画像の生成が可能であると判断された場合、当該補間フレーム画像を生成する生成手段と、を備え、前記変更手段は、前記可能判断条件として、前記補間フレーム画像の生成元となる時間的に前後するフレーム画像の、所定領域の各画素値の差分のしきい値と、当該差分を演算する演算方式と、当該補間フレーム画像の生成に用いられる生成用データの抽出方式と、のいずれか一つを変更し、前記判断手段は、前記変更手段によって変更された前記しきい値と、前記演算方式と、前記抽出方式のいずれか一つに基づいて、前記補間フレーム画像の生成が可能か否かを判断することを特徴とする。
また、請求項15の発明にかかる画像生成方法は、画像を生成する画像生成装置における画像生成方法であって、連続して入力される一連のフレーム画像が示す動画が一定方向の移動を示すか否かを判定する判定工程と、前記判定工程による判定結果に応じて、前記一連のフレーム画像におけるフレーム画像間を補間する補間フレーム画像の生成が可能か否かを判断するための可能判断条件を変更する変更工程と、前記変更工程によって変更された可能判断条件を用いて、前記補間フレーム画像の生成が可能であるか否かを判断する判断工程と、前記判断工程によって前記補間フレーム画像の生成が可能であると判断された場合、当該補間フレーム画像を生成する生成工程と、を含み、前記変更工程では、前記可能判断条件として、前記補間フレーム画像の生成元となる時間的に前後するフレーム画像の、所定領域の各画素値の差分のしきい値と、当該差分を演算する演算方式と、当該補間フレーム画像の生成に用いられる生成用データの抽出方式と、のいずれか一つを変更し、前記判断工程では、前記変更工程によって変更された前記しきい値と、前記演算方式と、前記抽出方式のいずれか一つに基づいて、前記補間フレーム画像の生成が可能か否かを判断することを特徴とする。
また、請求項16の発明にかかる画像生成プログラムは、請求項15に記載の画像生成方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。
また、請求項17の発明にかかるコンピュータに読み取り可能な記録媒体は、請求項16に記載の画像生成プログラムを記録したことを特徴とする。
従来における連続する2つのフレーム画像の一例を示す説明図である。 従来におけるPANのシーンの補間フレーム画像の挿入の一例を示す説明図である。 本実施の形態にかかる画像生成装置の機能的構成の一例を示すブロック図である。 本実施の形態にかかる画像生成装置の処理の内容を示すフローチャートである。 本実施の形態にかかる画像生成装置から出力される動画像の一例を示す説明図である。 本実施例1にかかるコンピュータ装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 本実施例1にかかるコンピュータ装置の機能的構成の一例を示すブロック図である。 本実施例1にかかるコンピュータ装置の処理の内容を示すフローチャートである。 本実施例2にかかるコンピュータ装置の機能的構成の一例を示すブロック図である。 本実施例2にかかるコンピュータ装置の処理の内容を示すフローチャートである。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる画像生成装置、画像生成方法、画像生成プログラムおよびコンピュータに読み取り可能な記録媒体の好適な実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態)
(画像生成装置の機能的構成)
まず、図3を用いて、本実施の形態にかかる画像生成装置の機能的構成について説明する。図3は、本実施の形態にかかる画像生成装置の機能的構成の一例を示すブロック図である。
図3において、画像生成装置300は、入力部301と、判定部302と、変更部303と、判断部304と、生成部305と、出力部306と、から構成されている。
入力部301は、連続して入力される一連のフレーム画像を受け付ける。具体的には、たとえば、入力部301は、地上波デジタル放送やアナログテレビ放送やインターネットなどのネットワークを介して送信される画像信号をデコードすることによって、一連のフレーム画像の入力を受け付ける。また、入力部301は、図示しない撮像装置から撮像された映像を構成する一連のフレーム画像の入力を受け付けることとしてもよい。
判定部302は、入力部301によって入力を受け付けた一連のフレーム画像が示す動画が一定方向の移動を示すか否かを判定する。具体的には、たとえば、判定部302は、一連のフレーム画像の動きベクトルを用いて、一連のフレーム画像のうち連続した所定数のフレーム画像が一定方向の移動を示す場合、所定数のフレーム画像のつぎに入力されるフレーム画像が、所定数のフレーム画像から一定方向の移動を示すか否かを判定する。
また、判定部302は、たとえば、所定数のフレーム画像が一定方向の移動を示す場合、一連のフレーム画像のうち、所定数のフレーム画像より後に入力される一のフレーム画像が、一のフレーム画像の前のフレーム画像から一定方向の移動を示すか否かを判定することとしてもよい。前のフレーム画像は、たとえば、一のフレーム画像の直前のフレーム画像でもよく、このようにすれば、一連のフレーム画像のうち所定数のフレーム画像が一定方向の移動を示した後は、前後のフレーム画像を比較するだけで、一定方向の移動を示すか否かを判定することができる。
所定数は、たとえば、一連のフレーム画像のうち、連続する3つ以上のフレーム画像としてもよい。ここで、一定方向の移動を示す動画は、たとえば、PANやTILTやZOOMなどのシーンである。すなわち、3つの連続するフレーム画像の動きベクトルがほぼ同一であれば、該動きベクトルの方向のPANのシーンであると判定してもよい。
また、判定部302は、一連のフレーム画像から、フレーム画像中における固定領域を除いた画像領域を用いて、一連のフレーム画像が示す動画が一定方向の移動を示すか否かを判定することとしてもよい。具体的には、たとえば、固定領域は、フレーム画像中におけるテロップを示す領域やフレーム画像中の有効画面以外の領域などである。有効画面は、たとえば、フレーム画像のサイズ比によって生じる上下や左右の黒い部分である。
変更部303は、判定部302による判定結果に応じて、一連のフレーム画像におけるフレーム画像間を補間する補間フレーム画像の生成が可能か否かを判断するための可能判断条件を変更する。そして、判断部304は、変更部303によって変更された可能判断条件を用いて、補間フレーム画像の生成が可能であるか否かを判断する。
具体的には、たとえば、変更部303は、所定数のフレーム画像および該所定数のフレーム画像のつぎのフレーム画像や、前のフレーム画像および一のフレーム画像など、時間的に前後するフレーム画像間を補間する補間フレーム画像における可能判断条件を変更する。
より具体的には、たとえば、変更部303は、補間フレーム画像の生成元となる時間的に前後するフレーム画像における所定領域の各画素値の差分のしきい値を変更することとしてもよい。ここで、しきい値は、たとえば、判定部302によって一定方向の移動を示すと判定された場合の方が、一定方向の移動を示さないと判定された場合に比べて高くなるように変更する。
そして、判断部304は、変更部303によって変更されたしきい値と、所定領域の各画素値の差分とを比較することで、補間フレーム画像の生成が可能であるか否かを判断する。具体的には、たとえば、判断部304は、各画素値の差分が、しきい値よりも低い場合に補間フレーム画像の生成が可能であると判断する。すなわち、変更部303は、一定方向の移動を示す場合の方が、一定方向の移動を示さない場合に比べて、高いしきい値に変更することで、補間フレーム画像の生成が可能であると判断されやすくなる構成である。
また、変更部303は、可能判断条件として、補間フレーム画像の生成元となる時間的に前後するフレーム画像における所定領域の各画素値の差分を演算する演算方式を変更してもよい。その場合、判断部304は、変更部303によって変更された演算方式に基づいて演算される所定領域の各画素値の差分によって、補間フレーム画像の生成が可能か否かを判断する。
具体的には、たとえば、変更部303は、一定方向の移動を示す場合の方が、一定方向の移動を示さない場合に比べて、各画素値の差分が小さくなる演算方式に変更することとしてもよく、判断部304は、一定方向の移動を示す場合の方が補間フレーム画像の生成が可能であると判断しやすくなる構成でもよい。
さらに、変更部303は、可能判断条件として、補間フレーム画像の生成元となる時間的に前後するフレーム画像に含まれる、補間フレーム画像の生成に用いられる生成用データの抽出方式を変更することとしてもよい。その場合、判断部304は、変更部303によって変更された抽出方式によって抽出された生成用データを用いて、補間フレーム画像の生成が可能か否かを判断する。
具体的には、たとえば、変更部303は、一定方向の移動を示す場合の方が、一定方向の移動を示さない場合に比べて、補間フレーム画像の生成しやすくなるような生成用データの抽出方式に変更することとしてもよく、判断部304によって、一定方向の移動を示す場合の方が補間フレーム画像の生成が可能であると判断されやすくなる構成でもよい。
また、変更部303は、可能判断条件として、補間フレーム画像の生成に用いる生成用データの数量を変更することとしてもよい。その場合、判断部304は、一定方向の移動を示すと判定された場合の方が、一定方向の移動を示さないと判定された場合に比べて、少ない数量の生成用データから補間フレーム画像を生成することが可能であると判断する。
また、変更部303は、可能判断条件として、補間フレーム画像を生成する際に生じる、補間フレーム画像の隙間領域の大きさのしきい値を変更することとしてもよい。すなわち、判断部304によって、一定方向の移動を示すと判定された場合の方が、一定方向の移動を示さないと判定された場合に比べて、隙間領域が大きくても補間フレーム画像の生成が可能であると判断できるように、隙間領域のしきい値を変更する。
生成部305は、判断部304によって補間フレーム画像の生成が可能であると判断された場合、補間フレーム画像を生成する。
出力部306は、生成部305によって生成された補間フレーム画像を出力する。さらに、出力部306は、入力部301によって入力されたフレーム画像を出力することとしてもよい。
具体的には、たとえば、出力部306は、ディスプレイなど動画を表示可能な機能部にフレーム画像および補間フレーム画像を出力する構成でもよい。すなわち、利用者は、出力部306から出力されたフレーム画像および補間フレーム画像によって、なめらかな動画を視聴することができる。
(画像生成装置300の処理の内容)
つぎに、図4を用いて、本実施の形態にかかる画像生成装置300の処理の内容について説明する。図4は、本実施の形態にかかる画像生成装置の処理の内容を示すフローチャートである。図4のフローチャートにおいて、まず、入力部301によってフレーム画像の入力を受け付けたか否かを判断する(ステップS401)。
ステップS401において、フレーム画像の入力を受け付けるのを待って、受け付けた場合(ステップS401:Yes)は、判定部302によって、ステップS401において入力を受け付けた一連のフレーム画像が示す動画が一定方向の移動を示すか判定する(ステップS402)。
つぎに、変更部303によって、ステップS401における判定結果に応じて、一連のフレーム画像におけるフレーム画像間を補間する補間フレーム画像の生成が可能か否かを判断するための可能判断条件を変更する(ステップS403)。
そして、判断部304によって、ステップS403において変更された可能判断条件を用いて、補間フレーム画像の生成が可能か判断し(ステップS404)、生成部305によって、ステップS404において補間フレーム画像の生成が可能であると判断された場合、補間フレーム画像を生成する(ステップS405)。
その後、出力部306によって、ステップS405において生成された補間フレーム画像を出力して(ステップS406)、一連の処理を終了する。なお、図4のフローチャートでは説明を省略したが、ステップS406における補間フレーム画像の出力は、ステップS401において入力されたフレーム画像とともにおこなうこととしてもよい。
(画像生成装置300から出力される動画像の概要)
ここで、図5を用いて、本実施の形態にかかる画像生成装置300から出力される動画像の概要について説明する。図5は、本実施の形態にかかる画像生成装置から出力される動画像の一例を示す説明図である。
図5において、一連のフレーム画像から構成される動画像500は、フレーム画像501,502,503と、補間フレーム画像504,505と、から構成されている。
フレーム画像501,502,503は、図3に示した入力部301によって、図示しない撮像装置において撮像された画像の画像信号をデコードすることによって、連続的に入力を受け付ける。具体的には、たとえば、フレーム画像501,502,503は、地上波デジタル放送や地上波デジタルワンセグ放送やアナログテレビ放送やインターネットなどのネットワークを介して送信される画像信号をデコードすることによって入力を受け付けることとしてもよい。
また、フレーム画像501,502,503は、たとえば、所定のレートで連続的に入力され、具体的には、時間軸Tに沿って時間間隔tごとに入力される構成である。
ここで、フレーム画像502,503は、PANのシーン510が撮像された画像である。また、フレーム画像501は、PANのシーン510とは異なるシーン(通常のシーン)が撮像された画像である。また、フレーム画像502は、つぎのフレーム画像502,503とブロックマッチングをしやすい画像であり、フレーム画像503は、つぎのフレーム画像502とブロックマッチングしにくい画像である。
PANのシーン510は、たとえば、図示しない撮像装置における一定方向の駆動によって撮像されたシーンであり、TILTやZOOMのシーンなどでもよい。すなわち、PANのシーン510は、一定方向に連続した動作となるシーンとなるため、補間フレーム画像504,505を生成し、挿入することによって、利用者にとって違和感のない、なめらかなシーンとする必要がある。また、TILTやZOOMのシーンであっても一定方向の移動を示すブロック単位で補間フレーム画像504,505を生成し、挿入する構成となる。
具体的には、たとえば、PANのシーン510では、図3に示した判定部302によって、所定数(たとえば、図5では3つ)の連続するフレーム画像502が示す動画が一定方向の移動を示すか否かを判定する。判定部302による判定結果によれば、動画像500は、たとえば、一定方向の移動を示すと判定されたシーン511と、一定方向の移動を示すと判定されなかったシーン512(512a,512b)と、から構成されることとなる。
そして、変更部303によって、判定結果に応じて可能判断条件を変更し、判断部304によって、変更された可能判断条件を用いて補間フレーム画像504,505の生成が可能か否かを判断する。判断部304による判断は、たとえば、シーン511では、連続するフレーム画像502,503および連続するフレーム画像502,503のつぎのフレーム画像501,502,503における所定領域の各画素値と、一定方向の移動を示すと判定された場合のしきい値とを比較するブロックマッチングによっておこなうこととしてもよい。
ここで、しきい値は、たとえば、変更部303によって、シーン511の方が、シーン512に比べてしきい値を高く変更される。このようなしきい値によって、判断部304は、各画素値の差分がしきい値よりも低い場合に補間フレーム画像504,505を生成することが可能と判断できる。
また、判定結果に応じてしきい値を変更する代わりに、ブロックマッチングにおける各画素値の演算処理の方法を変更したり、補間フレーム画像504,505の生成に用いられる生成用データを抽出する抽出方式などを変更したりしてもよい。換言すれば、判断部304は、判定部302における判定結果によるシーン511の方が、シーン512に比べて、補間フレーム画像504,505の生成が可能と判断することとなる。
このように、フレーム画像502は、たとえば、フレーム画像502のつぎのフレーム画像502,503とブロックマッチングに基づいて補間フレーム画像504の生成が可能であると判断され、抽出される動きベクトルによって、連続する2つのフレーム画像502,503間を補間するための補間フレーム画像504が生成される。
また、フレーム画像503は、たとえば、フレーム画像503のつぎのフレーム画像502とブロックマッチングに基づいて補間フレーム画像505の生成が可能であると判断され、抽出される動きベクトルによって、連続する2つのフレーム画像502,503間を補間するための補間フレーム画像505が生成される。
なお、図5の説明では、PANのシーン510における補間フレーム画像504,505について説明したが、PANのシーン510とは異なるシーン(通常のシーン)に補間フレーム画像を挿入する構成でもよい。
なお、本発明の画像生成装置、画像生成方法、画像生成プログラムおよびコンピュータに読み取り可能な記録媒体は、図3に示した画像生成装置300によって、その機能を実現することとしたが、画像生成装置300に限ることはなく、図3に示す機能部を備える構成とすれば、複数の装置であってもよい。各機能部を異なる装置として接続する場合、装置間の接続は、たとえば、有線、無線を問わず、Bluetooth(登録商標)などによって通信をおこなって接続することとしてもよい。
以上説明したように、本実施の形態にかかる画像生成装置、画像生成方法、画像生成プログラムおよびコンピュータに読み取り可能な記録媒体によれば、適切に補間フレーム画像を生成し、利用者に対して最適な動画像の提供を図ることができる。特に、PANなど連続性の高いシーンに対して補間フレーム画像を生成して、利用者にとって違和感のない動画像を提供することができる。
以下に、本発明の実施例1について説明する。本実施例では、たとえば、地上波デジタル放送、特に地上波デジタルワンセグ放送によって送信される画像信号を受信して、画像信号における一連のフレーム画像からなる動画像を表示するコンピュータ装置によって、本発明の画像生成装置を実施した場合の一例について説明する。
(コンピュータ装置のハードウェア構成)
まず、図6を用いて、本実施例1にかかるコンピュータ装置のハードウェア構成について説明する。図6は、本実施例1にかかるコンピュータ装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図6において、コンピュータ装置600は、CPU601と、ROM602と、RAM603と、磁気ディスクドライブ604と、磁気ディスク605と、光ディスクドライブ606と、光ディスク607と、音声I/F(インターフェース)608と、スピーカ609と、入力デバイス610と、映像I/F611と、ディスプレイ612と、受信部613と、を備えている。また、各構成部601〜613はバス620によってそれぞれ接続されている。
まず、CPU601は、コンピュータ装置600の全体の制御を司る。ROM602は、ブートプログラム、通信プログラム、表示制御プログラムなどの各種プログラムを記録している。また、RAM603は、CPU601のワークエリアとして使用される。
表示制御プログラムは、たとえば、映像I/F611によってディスプレイ612に表示する動画像の表示形式を決定させ、決定された表示形式によって動画像をディスプレイ612に表示させる。
磁気ディスクドライブ604および光ディスクドライブ606は、CPU601の制御にしたがって磁気ディスク605および光ディスク607に対するデータの読み取り/書き込みを制御する。そして、磁気ディスク605および光ディスク607は、磁気ディスクドライブ604および光ディスクドライブ606の制御で書き込まれたデータを記録する。
音声I/F608は、音声出力用のスピーカ609に接続され、スピーカ609からは音声が出力される。
入力デバイス610は、文字、数値、各種指示などの入力のための複数のキーを備えたリモコン、キーボード、マウス、タッチパネルなどが挙げられる。
映像I/F611は、ディスプレイ612と接続される。映像I/F611は、具体的には、たとえば、ディスプレイ612全体の制御をおこなうグラフィックコントローラと、即時表示可能な画像情報を一時的に記録するVRAM(Video RAM)などのバッファメモリと、グラフィックコントローラから出力される画像データに基づいて、ディスプレイ612を表示制御する制御ICなどによって構成される。
ディスプレイ612には、アイコン、カーソル、メニュー、ウインドウ、あるいは文字や画像などの各種データが表示される。このディスプレイ612は、たとえば、CRT、TFT液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイなどを採用することができる。
通信網には、LAN、WAN、公衆回線網や携帯電話網などがある。具体的には、受信部613は、たとえば、地上波デジタル放送や地上波デジタルワンセグ放送やアナログテレビ放送やFMラジオなどを受信可能なチューナーなどによって構成され、放送波を受信する。
また、受信部613は、無線を介してネットワークに接続される構成でもよく、LAN、WAN、公衆回線網や携帯電話網などの通信網を介して映像や音声を受信する構成でもよい。
なお、図3に示した画像生成装置300が備える入力部301、判定部302、変更部303、判断部304、生成部305、出力部306は図6に示したコンピュータ装置600におけるROM602、RAM603、磁気ディスク605、光ディスク607などに記録されたプログラムやデータを用いて、CPU601が所定のプログラムを実行し、コンピュータ装置600における各部を制御することによってその機能を実現する。
すなわち、本実施例1のコンピュータ装置600は、コンピュータ装置600における記録媒体としてのROM602に記録されている各種プログラムを実行することにより、図3に示した画像生成装置300が備える機能を、図4に示した手順で実行することができる。
(コンピュータ装置600の機能的構成)
ここで、図7を用いて、本実施例1にかかるコンピュータ装置600の機能的構成について説明する。図7は、本実施例1にかかるコンピュータ装置の機能的構成の一例を示すブロック図である。
図7において、コンピュータ装置600は、シンタックスデコーダ部701と、使用可能データ抽出部702と、ブロックマッチング部703と、フレーム補間可能判定部704と、補間フレーム画像生成部705と、映像デコーダ部706と、フレーム補間状態検出部707と、マッチングしきい値設定部708と、参照フレームバッファメモリ710と、フレームバッファメモリ720と、から構成されている。
コンピュータ装置600は、たとえば、地上波デジタルワンセグ放送によって所定の符号化方式によって送信される画像信号を受信して、受信した画像信号をデコードすることで、フレーム画像を出力し、必要に応じてフレーム画像間を補間する補間フレーム画像を生成して出力する。所定の符号化方式は、たとえば、H.264などである。
具体的には、コンピュータ装置600において、シンタックスデコーダ部701は、画像信号から抽出されるES(エレメンタリストリーム)をデコードして、動画像を構成する一連のフレーム画像におけるブロック領域、動きベクトル値、参照フレームとの差分値、参照フレームNo.などの各種データを使用可能データ抽出部702や映像デコーダ部706へ出力する。
映像デコーダ部706は、画像信号におけるESやシンタックスデコーダ部701から出力された各種データを用いて、必要に応じて参照フレームバッファメモリ710の保持されている参照フレームの情報を使い映像デコードを行う。デコードされた画像はフレームバッファメモリ720へ出力される。フレームバッファメモリ720に格納されたカレントフレームは、たとえば、つぎのデコードの際には、参照フレームバッファメモリ710に格納された参照フレームとなる。
使用可能データ抽出部702は、シンタックスデコーダ部701から出力された各種データから、信頼性の高い使用可能なデータを抽出する。具体的には、たとえば、信頼性の高い使用可能なデータは、動きベクトル値が映像内オブジェクトの動きを表しているようなものである。
ブロックマッチング部703は、使用可能データ抽出部702から出力されたデータ、カレントフレーム、参照フレームを用いてブロックマッチングをおこなう。具体的には、たとえば、ブロックマッチングは、カレントフレームにおける所定のブロック領域と、参照フレームにおける所定のブロック領域との画素値と比較することによっておこなう。PANなど一定方向の移動を示すシーンであれば、参照フレームのブロック領域は、たとえば、カレントフレームにおけるブロック領域から一定方向に遷移して特定することとしてもよい。
より具体的には、たとえば、ブロックマッチングは、使用可能データ抽出部702によって抽出された動きベクトルおよびゼロベクトルを用いて、参照フレームの4×4画素の領域の画素値と、参照フレームの4×4画素の領域から動きベクトル分離れた位置および同位置における、カレントフレームの4×4画素の領域の画素値との差分に基づいておこなう。この4×4画素の領域は、使用可能データ抽出部702によって動きベクトルの抽出されなかった領域などでもよく、4×4画素の範囲に限ることはない。
動きベクトルを用いた差分Zvは、たとえば、下記式(1)を用いておこなう。
Figure 2008126252
式(1)において、Pcはカレントフレームの画素値、Pbは参照フレームの画素値、Xo,Yoはカレントフレームにおけるブロック領域の座標、Xv,Yvは参照フレームにおけるXo,Yoから使用可能データ抽出部702によって抽出された動きベクトル分シフトした座標、n,mはブロック領域の大きさである。
具体的には、たとえば、ブロック領域の範囲が4×4画素の場合、n,mは、Xo,Yoを0としたブロック領域の大きさとしてn=3,m=3となり、計16画素のブロック領域によってブロックマッチングをおこなうこととなる。
ここで、使用可能データ抽出部702によって抽出される動きベクトルは複数であってもよく、2つの動きベクトルが抽出された場合であれば、差分Zv1,Zv2を算出することとしてもよい。また、ゼロベクトルを用いた差分Z0は、上式(1)における動きベクトルの成分を(0,0)として算出すればよい。
ブロックマッチングは、上述のように算出された差分(Zv1,Zv2,Z0)のうち、最も小さい差分をZblknとして、該Zblknと、後述するマッチングしきい値設定部708によって設定されるマッチングしきい値とを比較し、マッチングしきい値よりもZblknが小さい場合にブロック領域が一致したこととする。
フレーム補間可能判定部704は、フレーム画像間の補間が可能か否かを判定する。具体的には、たとえば、フレーム補間可能判定部704は、フレーム画像間を補間する補間フレーム画像の生成が可能か否かを判定する。
より具体的には、たとえば、フレーム補間可能判定部704は、使用可能データ抽出部702によって抽出されたデータの数や種類や、ブロックマッチング部703において一致が確認されたブロック領域の数量などに基づいておこなう。
使用可能データ抽出部702によって抽出されたデータの数や種類は、たとえば、抽出されたブロック領域の数や種類、抽出された動きベクトルの数や種類などである。また、一致が確認されたブロック領域の数量は、たとえば、カレントフレームと、参照フレームとのマッチングが曖昧であるか否かを判定することとなる。
補間フレーム画像生成部705は、フレーム補間可能判定部704によって補間フレーム画像の生成が可能であると判断された場合、使用可能データ抽出部702によって抽出されたデータなどを用いて補間フレーム画像を生成する。
フレーム補間状態検出部707は、現在のシーンがPANなどの一定方向に連続するシーンか否かを判定することにより、現在のシーンの状態を検出する。具体的には、たとえば、所定数のフレーム画像の動きベクトルの変化が所定未満である場合、PANなどの一定方向に連続するシーンであることを検出する。
より具体的には、たとえば、フレーム補間状態検出部707は、連続するシーンとしてPANのシーンであることを検出する場合、カレントフレーム内の動きベクトルのうち、大きさのある動きベクトルが概ね1つで、方向や大きさが前のフレーム(たとえば、参照フレーム)の動きベクトルとほぼ同一である場合に、PANのシーンであることを検出する。
一方、カレントフレーム内の動きベクトルのうち、大きさのある動きベクトルがなかったり、前のフレーム(たとえば、参照フレーム)の動きベクトルと著しく相違する場合には、PANのシーンを抜けたことを検出する。
マッチングしきい値設定部708は、フレーム補間状態検出部707によって検出される現在のシーンに応じて、ブロックマッチング部703におけるブロックマッチングに用いるマッチングしきい値を設定する。
具体的には、たとえば、マッチングしきい値設定部708は、図示しないメモリなどに記録された、PANなど連続するシーン(以下、「連続シーン」ともいう)に対するマッチングしきい値と、PANなど連続するシーンと異なるシーン(以下、「非連続シーン」ともいう)に対するマッチングしきい値とを用いて、フレーム補間状態検出部707によって検出された現在のシーンの状態に応じてマッチングしきい値を設定する。
より具体的には、たとえば、マッチングしきい値Dは、連続シーンに対するマッチングしきい値をDc、非連続シーンに対するマッチングしきい値をDsとすると、Ds<Dcの関係となる。そして、ブロックマッチング部703において、前述したZblkn<Dとなる場合にブロック領域が一致したこととなる。
換言すれば、連続シーンの方が非連続シーンよりもブロックマッチングしやすい構成であり、すなわち、連続シーンのマッチングしきい値Dcは、非連続シーンのマッチングしきい値Dsと比較してゆるめの値、非連続シーンのマッチングしきい値Dsは、連続シーンのマッチングしきい値Dcと比較してきつめの値である。
このように、連続シーンと非連続シーンでマッチングしきい値Dを可変に設定することで、ブロックマッチングのしやすさが変更されるため、PANなどの一定方向の移動を示す連続シーンにおいて、的確に補間フレーム画像の生成をおこなうことができる。換言すれば、連続シーンにおいて、補間フレーム画像の生成の取りこぼしを低減させることができることとなる。
なお、図7の説明では、マッチングしきい値Dを、連続シーンのマッチングしきい値Dcおよび非連続シーンのマッチングしきい値Dsの2つを用いて説明したが、3つ以上のマッチングしきい値を用いることとしてもよい。すなわち、フレーム補間状態検出部707によって検出される、現在のシーンの状態の種類の数量に応じて、マッチングしきい値Dを設定する構成でもよい。このようにすることで、現在のシーンの状態に応じて、補間フレーム画像の生成の最適化を図ることができる。
また、図7の説明では、マッチングしきい値Dを現在のシーンに応じて設定する構成としたが、マッチングしきい値Dを設定する代わりに、現在のシーンに応じてブロックマッチングに用いる差分Zblknの算出式を変更することとしてもよい。
具体的には、たとえば、算出式は、非連続シーンの算出式の方が、連続シーンよりも1画素あたりの相違の影響が大きくなる式とする。より具体的には、たとえば、算出式は、連続シーンの場合には、上述した式(1)を用いてZblkn算出し、非連続シーンの場合には、下記式(2)を用いてZblknを算出する。
Figure 2008126252
このように、現在のシーンに応じて、算出式を変更することで、マッチングしきい値Dが一定であっても、PANなどの一定方向の移動を示す連続シーンにおいて、的確に補間フレーム画像の生成をおこなうことができる。また、現在のシーンに応じて、マッチングしきい値Dおよび差分Zblknの双方を変更する構成としてもよく、双方の組み合わせによって、適用の幅が広がり、より的確に補間フレーム画像の生成をおこなうことができる。
なお、図7に示したコンピュータ装置600が備えるシンタックスデコーダ部701、使用可能データ抽出部702、ブロックマッチング部703、フレーム補間可能判定部704、補間フレーム画像生成部705、映像デコーダ部706、フレーム補間状態検出部707、マッチングしきい値設定部708、参照フレームバッファメモリ710、フレームバッファメモリ720は、たとえば、図6に示したコンピュータ装置600におけるROM602、RAM603、磁気ディスク605、光ディスク607などに記録されたプログラムやデータを用いて、CPU601が所定のプログラムを実行し、コンピュータ装置600における各部を制御することによってその機能を実現する。
(コンピュータ装置600の処理の内容)
つぎに、図8を用いて、本実施例1にかかるコンピュータ装置600の処理の内容について説明する。図8は、本実施例1にかかるコンピュータ装置の処理の内容を示すフローチャートである。図8のフローチャートにおいて、まず、初期値として、CPU601によって、マッチングしきい値をきつめに設定する(ステップS801)。具体的には、たとえば、きつめのマッチングしきい値は、図7に示したマッチングしきい値設定部708によって、非連続シーンに対するマッチングしきい値を設定する。
そして、CPU601によって、入力される現在のフレーム画像と、つぎのフレーム画像との間の補間フレーム画像の生成が可能か否かを判断する(ステップS802)。具体的には、たとえば、補間フレーム画像の生成に関する判断は、ステップS801において設定されたマッチングしきい値を用いて、図7に示したブロックマッチング部703で処理をおこない、その結果を用いてフレーム補間可能判定部704によっておこなう。
ステップS802において、補間フレーム画像の生成が可能である場合(ステップS802:Yes)は、CPU601によって、補間フレーム画像を生成する(ステップS803)。具体的には、たとえば、補間フレーム画像の生成は、図7に示した補間フレーム画像生成部705によって、補間フレーム画像を生成する。
また、ステップS802において、補間フレーム画像の生成が可能でない場合(ステップS802:No)は、CPU601によって、補間をおこない、かつ画像を代表する動きベクトルの変化が所定以上でない数をカウントするカウンタ値である補間状態カウンタ値を0に設定して(ステップS806)、ステップS802に戻って処理を繰り返す。具体的には、たとえば、補間状態カウンタ値の設定は、図7に示したフレーム補間状態検出部707によって、図示しないバッファメモリなどに一時的に記録することとしてもよい。
つぎに、CPU601によって、現在のフレーム画像における動きベクトルが、前のフレーム画像の動きベクトルから所定以上の変化がないか否かを判断する(ステップS804)。具体的には、たとえば、動きベクトルの変化に関する判断は、図7に示したフレーム補間状態検出部707によって、現在のフレーム画像と、前のフレーム画像との間の動きベクトルの変化を判断する。
ステップS804において、現在のフレーム画像における動きベクトルが、前のフレーム画像の動きベクトルから所定以上の変化がない場合(ステップS804:Yes)は、CPU601によって、補間状態カウンタ値をインクリメントする(ステップS805)。具体的には、たとえば、補間状態カウンタ値のインクリメントは、図7に示したフレーム補間状態検出部707によって、図示しないバッファメモリなどに一時的に記録することとしてもよい。
また、ステップS804において、現在のフレーム画像における動きベクトルが、前のフレーム画像の動きベクトルから所定より大きな変化がある場合(ステップS804:No)は、CPU601によって、補間状態カウンタ値を0に設定して(ステップS806)、ステップS802に戻って処理を繰り返す。
そして、CPU601によって、ステップS805においてインクリメントされた補間状態カウンタ値が所定数より大きいか否かを判断する(ステップS807)。具体的には、たとえば、補間状態カウンタ値の判断は、図7に示したフレーム補間状態検出部707によって、3以上のフレーム画像が連続して動きベクトルの変化が所定未満だったかを判断する。
ステップS807において、補間状態カウンタ値が所定数以下だった場合(ステップS807:No)は、ステップS802へ戻って処理を繰り返す。
また、ステップS807において、補間状態カウンタ値が所定数より大きい場合(ステップS807:Yes)は、CPU601によって、マッチングしきい値をゆるめに設定する(ステップS808)。具体的には、たとえば、ゆるめのマッチングしきい値は、図7に示したマッチングしきい値設定部708によって、ブロックマッチングに対するしきい値を設定する。
そして、CPU601によって、入力される現在のフレーム画像と、つぎのフレーム画像との間の補間フレーム画像の生成が可能か否かを判断する(ステップS809)。具体的には、たとえば、補間フレーム画像の生成に関する判断は、ステップS808において設定されたマッチングしきい値を用いて、図7に示したブロックマッチング703で処理をおこない、その結果をもとにフレーム補間可能判定部704によっておこなう。
ステップS809において、補間フレーム画像の生成が可能である場合(ステップS809:Yes)は、CPU601によって、補間フレーム画像を生成する(ステップS810)。具体的には、たとえば、図7に示した補間フレーム画像生成部705によって、補間フレーム画像を生成する。
また、ステップS809において、補間フレーム画像の生成が可能でない場合(ステップS809:No)は、ステップS801へ戻ってマッチングしきい値がきつめに設定され処理を繰り返す。
つぎに、CPU601によって、現在のフレーム画像における動きベクトルが、前のフレーム画像の動きベクトルから所定以上の変化がないか否かを判断する(ステップS811)。具体的には、たとえば、動きベクトルの変化に関する判断は、図7に示したフレーム補間状態検出部707によって、現在のフレーム画像と、前のフレーム画像との間の動きベクトルの変化を判断する。
ステップS811において、現在のフレーム画像における動きベクトルが、前のフレーム画像の動きベクトルから所定以上の変化がない場合(ステップS811:Yes)は、ステップS809へ戻って処理を繰り返す。
また、ステップS811において、現在のフレーム画像における動きベクトルが、前のフレーム画像の動きベクトルから所定より大きな変化がある場合(ステップS811:No)は、ステップS801へ戻ってマッチングしきい値がきつめに設定され処理を繰り返す。
なお、図8のフローチャートでは説明を省略したが、ステップS801〜ステップS811の処理は、たとえば、画像信号をデコードすることで入力されるすべてのフレーム画像について繰り返し処理をおこない、フレーム画像および補間フレーム画像を図示しない出力部へ出力することとしてもよい。
以上説明したように、本実施例1にかかるコンピュータ装置によれば、一連のフレーム画像からなる動画像のシーンの状態に応じて、ブロックマッチングのしきい値や手法を変更して、補間フレーム画像を生成することができるため、利用者に最適な動画像を提供することができる。
特に、低レートで入力されるフレーム画像からなる動画像や連続シーンなど、補間フレーム画像が挿入されなければ著しく動画像の品質が低下してしまう場合であっても、補間フレーム画像を生成しやすくして、適切な動画像を提供することができる。また、選択的に連続シーンなどに補間フレーム画像を挿入しやすくすることで、効率的に適切な動画像とすることができる。
つぎに、本発明の実施例2について説明する。前述の実施例1では、フレーム画像における現在のシーンに応じて、ブロックマッチングに用いるしきい値や、差分を変更する構成について説明した。本実施例2では、ブロックマッチングに用いるしきい値や、差分の代わりに、補間フレーム画像の生成が可能か否かの判定基準を変更する場合について説明する。
なお、本発明の実施例2にかかるコンピュータ装置のハードウェア構成については図6とほぼ同様であるため説明を省略する。
(コンピュータ装置600の機能的構成)
ここで、図9を用いて、本実施例2にかかるコンピュータ装置600の機能的構成について説明する。図9は、本実施例2にかかるコンピュータ装置の機能的構成の一例を示す説明図である。なお、図9において、前述の実施例1における図7に示した構成と同様の機能部については、同符号を付して説明を省略する。
図8において、コンピュータ装置600は、シンタックスデコーダ部701と、使用可能データ抽出部702と、ブロックマッチング部703と、フレーム補間可能判定部704と、補間フレーム画像生成部705と、映像デコーダ部706と、フレーム補間状態検出部707と、可能判定基準設定部901と、参照フレームバッファメモリ710と、フレームバッファメモリ720と、から構成されている。
可能判定基準設定部901は、フレーム補間状態検出部707によって検出される現在のシーンに応じて、フレーム補間可能判定部704におけるフレーム画像間を補間する補間フレーム画像の生成が可能か否かを判定する可能判定基準を設定する。可能判定基準は、たとえば、使用可能データ抽出部702によって抽出されたデータの数や種類や、ブロックマッチング部703において一致が確認されたブロック領域の数量などの条件である。
より具体的には、たとえば、可能判定基準は、使用可能データ抽出部702によって抽出されたデータの数と、ブロックマッチング部703において一致が確認されたブロック領域の数との総和が、所定のしきい値を上回った場合に、フレーム画像間を補間する補間フレーム画像の生成が可能とする基準でもよい。すなわち、可能判定基準設定部901は、現在のシーンに応じて、総和と比較する所定のしきい値を、連続シーンの方が非連続シーンよりも低く設定することで、連続シーンにおいて、補間フレーム画像の生成が可能と判定しやすくする。
また、可能判定基準は、たとえば、使用可能データ抽出部702によって抽出されたブロック領域の数が所定のしきい値を上回った場合に、フレーム画像間を補間する補間フレーム画像の生成が可能とする基準でもよい。すなわち、可能判定基準設定部901は、現在のシーンに応じて、ブロック領域の数と比較する所定のしきい値を、連続シーンの方が非連続シーンよりも低く設定することで、連続シーンにおいて、補間フレーム画像の生成が可能と判定しやすくする。
また、可能判定基準は、たとえば、使用可能データ抽出部702によって抽出された動きベクトルの種類の数が所定のしきい値を下回った場合に、フレーム画像間を補間する補間フレーム画像の生成が可能とする基準でもよい。すなわち、可能判定基準設定部901は、現在のシーンに応じて、ベクトルの種類の数と比較する所定のしきい値を、連続シーンの方が非連続シーンよりも高く設定することで、連続シーンにおいて、補間フレーム画像の生成が可能と判定しやすくする。
さらに、可能判定基準は、たとえば、補間フレーム画像生成部705によって補間フレーム画像を生成する際、補間フレーム画像において、参照フレームやカレントフレームのブロック領域から再現が困難な隙間領域の大きさが所定のしきい値を下回った場合に、フレーム画像間を補間する補間フレーム画像の生成が可能とする基準でもよい。すなわち、可能判定基準設定部901は、現在のシーンに応じて、隙間領域の大きさと比較する所定のしきい値を、連続シーンの方が非連続シーンよりも高く設定することで、連続シーンにおいて、補間フレーム画像の生成が可能と判定しやすくする。
(コンピュータ装置600の処理の内容)
つぎに、図10を用いて、本実施例2にかかるコンピュータ装置600の処理の内容について説明する。図10は、本実施例2にかかるコンピュータ装置の処理の内容を示すフローチャートである。図10のフローチャートにおいて、まず、現在のフレーム画像が入力されると、CPU601によって、補間フレーム画像の生成の可能判定基準をきつめに設定する(ステップS1001)。具体的には、たとえば、きつめの可能判定基準は、図9に示した可能判定基準設定部901によって、非連続シーンに対する可能判定基準を設定する。
そして、CPU601によって、入力される現在のフレーム画像と、つぎのフレーム画像との間の補間フレーム画像の生成が可能か否かを判断する(ステップS1002)。具体的には、たとえば、補間フレーム画像の生成に関する判断は、ステップS1001において設定された可能判定基準を用いて、図9に示したフレーム補間可能判定部704によっておこなう。
ステップS1002において、補間フレーム画像の生成が可能である場合(ステップS1002:Yes)は、CPU601によって、補間フレーム画像を生成する(ステップS1003)。具体的には、たとえば、補間フレーム画像の生成は、図9に示した補間フレーム画像生成部705によって、補間フレーム画像を生成する。
また、ステップS1002において、補間フレーム画像の生成が可能でない場合(ステップS1002:No)は、CPU601によって、補間状態カウンタ値を0に設定して(ステップS1006)、ステップS1002に戻って処理を繰り返す。具体的には、たとえば、補間状態カウンタ値の設定は、図9に示したフレーム補間状態検出部707によって、図示しないバッファメモリなどに一時的に記録することとしてもよい。
つぎに、CPU601によって、現在のフレーム画像における動きベクトルが、前のフレーム画像の動きベクトルから所定以上の変化がないか否かを判断する(ステップS1004)。具体的には、たとえば、動きベクトルの変化に関する判断は、図9に示したフレーム補間状態検出部707によって、現在のフレーム画像と、前のフレーム画像との間の動きベクトルの変化を判断する。
ステップS1004において、現在のフレーム画像における動きベクトルが、前のフレーム画像の動きベクトルから所定以上の変化がない場合(ステップS1004:Yes)は、CPU601によって、補間状態カウンタ値をインクリメントする(ステップS1005)。具体的には、たとえば、補間状態カウンタ値のインクリメントは、図9に示したフレーム補間状態検出部707によって、図示しないバッファメモリなどに一時的に記録することとしてもよい。
また、ステップS1004において、現在のフレーム画像における動きベクトルが、前のフレーム画像の動きベクトルから所定より大きな変化がある場合(ステップS1004:No)は、CPU601によって、補間状態カウンタ値を0に設定して(ステップS1006)、ステップS1002に戻って処理を繰り返す。
そして、CPU601によって、ステップS1005においてインクリメントされた補間状態カウンタ値が所定数より大きいか否かを判断する(ステップS1007)。具体的には、たとえば、補間状態カウンタ値の判断は、図9に示したフレーム補間状態検出部707によって、3以上のフレーム画像が連続して動きベクトルの変化が所定未満だったかを判断する。
ステップS1007において、補間状態カウンタ値が所定数以下だった場合(ステップS1007:No)は、ステップS1002へ戻って処理を繰り返す。
また、ステップS1007において、補間状態カウンタ値が所定数より大きい場合(ステップS1007:Yes)は、CPU601によって、補間フレーム画像の生成の可能判定基準をゆるめに設定する(ステップS1008)。具体的には、たとえば、ゆるめのマッチングしきい値は、図9に示した可能判定基準設定部901によって、連続シーンに対する可能判定基準を設定する。
そして、CPU601によって、入力される現在のフレーム画像と、つぎのフレーム画像との間の補間フレーム画像の生成が可能か否かを判断する(ステップS1009)。具体的には、たとえば、補間フレーム画像の生成に関する判断は、ステップS1008において設定された可能判定基準を用いて、図9に示したフレーム補間可能判定部704によっておこなう。
ステップS1009において、補間フレーム画像の生成が可能である場合(ステップS1009:Yes)は、CPU601によって、補間フレーム画像を生成する(ステップS1010)。具体的には、たとえば、補間フレーム画像の生成は、図9に示した補間フレーム画像生成部705によって、補間フレーム画像を生成する。
また、ステップS1009において、補間フレーム画像の生成が可能でない場合(ステップS1009:No)は、ステップS1001へ戻り、補間フレーム画像生成の可能判定基準をきつめに設定して処理を繰り返す。
つぎに、CPU601によって、現在のフレーム画像における動きベクトルが、前のフレーム画像の動きベクトルから所定以上の変化がないか否かを判断する(ステップS1011)。具体的には、たとえば、動きベクトルの変化に関する判断は、図7に示したフレーム補間状態検出部707によって、現在のフレーム画像と、前のフレーム画像との間の動きベクトルの変化を判断する。
ステップS1011において、現在のフレーム画像における動きベクトルが、前のフレーム画像の動きベクトルから所定以上の変化がない場合(ステップS1011:Yes)は、ステップS1009へ戻って処理を繰り返す。
また、ステップS1011において、現在のフレーム画像における動きベクトルが、前のフレーム画像の動きベクトルから所定より大きな変化がある場合(ステップS1011:No)は、ステップS1001へ戻り、補間フレーム画像生成の可能判定基準をきつめに設定して処理を繰り返す。
なお、図10のフローチャートでは説明を省略したが、ステップS1001〜ステップS1011の処理は、たとえば、画像信号をデコードすることで入力されるすべてのフレーム画像について繰り返し処理をおこない、フレーム画像および補間フレーム画像を図示しない出力部へ出力することとしてもよい。
以上説明したように、本実施例2にかかるコンピュータ装置によれば、一連のフレーム画像からなる動画像のシーンの状態に応じて、補間フレーム画像の生成に関する判定基準を変更して、補間フレーム画像を生成することができるため、利用者に最適な動画像を提供することができる。
なお、本発明にかかる画像生成装置は、実施例1および実施例2におけるコンピュータ装置を用いてそれぞれ説明したが、実施例1および実施例2の機能を組み合わせた構成でもよい。具体的には、たとえば、本発明にかかる画像生成装置は、一連のフレーム画像からなる動画像のシーンの状態に応じて、ブロックマッチングのしきい値、手法、補間フレーム画像の生成に関する判定基準を変更して、補間フレーム画像を生成することとしてもよい。このような双方の組み合わせによって、適用の幅が広がり、より的確に補間フレーム画像の生成をおこなうことができる。
また、上述した実施例1および実施例2ではコンピュータ装置によって本発明の画像生成装置を実施した場合について説明したが、利用者の携帯端末や、PC(パーソナル・コンピュータ)や、テレビ受像機などによって実施することとしてもよく、汎用性の向上を図ることができる。
また、本発明にかかる画像生成装置は、実施例1や実施例2で説明したブロックマッチングのしきい値、手法、補間フレーム画像の生成に関する判定基準の他に、たとえば、図7や図9に示した使用可能データ抽出部702における抽出方法を変更することとしてもよい。
具体的には、たとえば、動画像のシーンの状態に応じて、使用可能データの種類や数が補間フレーム画像の生成がしやすくなるように抽出することとすればよい。より具体的には、たとえば、使用可能データ抽出部702は、シンタックスデコーダ部701から出力された各種データから使用可能データを抽出する際の、Residual(残差)成分の有無や、Residual成分の大きさに関するしきい値を変更することとしてもよい。すなわち、使用可能データとして動きベクトルを抽出する場合は、たとえば、連続シーンの方が、非連続シーンよりも、シンタックスデコーダ部701から出力された動きベクトルのうち、Residual成分の大きな動きベクトルを抽出することとなる。
なお、本実施の形態で説明した画像生成方法は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することにより実現することができる。このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVDなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。またこのプログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布することが可能な伝送媒体であってもよい。
300 画像生成装置
301 入力部
302 判定部
303 変更部
304 判断部
305 生成部
306 出力部

Claims (17)

  1. 連続して入力される一連のフレーム画像が示す動画が一定方向の移動を示すか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段による判定結果に応じて、前記一連のフレーム画像におけるフレーム画像間を補間する補間フレーム画像の生成が可能か否かを判断するための可能判断条件を変更する変更手段と、
    前記変更手段によって変更された可能判断条件を用いて、前記補間フレーム画像の生成が可能であるか否かを判断する判断手段と、
    前記判断手段によって前記補間フレーム画像の生成が可能であると判断された場合、当該補間フレーム画像を生成する生成手段と、
    を備えることを特徴とする画像生成装置。
  2. 前記判定手段は、
    前記一連のフレーム画像の動きベクトルを用いて、当該一連のフレーム画像のうち連続した所定数のフレーム画像が一定方向の移動を示す場合、当該所定数のフレーム画像のつぎに入力されるフレーム画像が、当該所定数のフレーム画像から一定方向の移動を示すか否かを判定し、
    前記変更手段は、
    前記判定手段による判定結果に応じて、前記所定数のフレーム画像と、前記つぎのフレーム画像との間を補間する補間フレーム画像の生成が可能か否かを判断するための可能判断条件を変更することを特徴とする請求項1に記載の画像生成装置。
  3. 前記判定手段は、
    前記所定数のフレーム画像が一定方向の移動を示す場合、前記一連のフレーム画像のうち、当該所定数のフレーム画像より後に入力される一のフレーム画像が、当該一のフレーム画像の前のフレーム画像から一定方向の移動を示すか否かを判定し、
    前記変更手段は、
    前記判定手段による判定結果に応じて、前記前のフレーム画像と、前記一のフレーム画像との間を補間する補間フレーム画像の生成が可能か否かを判断するための可能判断条件を変更することを特徴とする請求項2に記載の画像生成装置。
  4. 前記変更手段は、
    前記可能判断条件として、前記補間フレーム画像の生成元となる時間的に前後するフレーム画像における所定領域の各画素値の差分のしきい値を変更し、
    前記判断手段は、
    前記しきい値と、前記所定領域の各画素値の差分とを比較することで、前記補間フレーム画像の生成が可能か否かを判断することを特徴とする請求項1に記載の画像生成装置。
  5. 前記変更手段は、
    前記判定手段によって一定方向の移動を示すと判定された場合の方が、一定方向の移動を示さないと判定された場合に比べて高い前記しきい値に変更し、
    前記判断手段は、
    前記各画素値の差分が前記しきい値よりも低い場合に前記補間フレーム画像を生成することが可能であると判断することを特徴とする請求項4に記載の画像生成装置。
  6. 前記変更手段は、
    前記可能判断条件として、前記補間フレーム画像の生成元となる時間的に前後するフレーム画像における所定領域の各画素値の差分を演算する演算方式を変更し、
    前記判断手段は、
    前記演算方式に基づいて演算される前記所定領域の各画素値の差分によって、前記補間フレーム画像の生成が可能か否かを判断することを特徴とする請求項1に記載の画像生成装置。
  7. 前記変更手段は、
    前記可能判断条件として、前記補間フレーム画像の生成元となる時間的に前後するフレーム画像に含まれる、当該補間フレーム画像の生成に用いられる生成用データの抽出方式を変更し、
    前記判断手段は、
    前記生成用データを用いて、前記補間フレーム画像の生成が可能か否かを判断することを特徴とする請求項1に記載の画像生成装置。
  8. 前記変更手段は、
    前記可能判断条件として、前記補間フレーム画像の生成に用いる前記生成用データの数量を変更することを特徴とする請求項7に記載の画像生成装置。
  9. 前記判断手段は、
    前記判定手段によって一定方向の移動を示すと判定された場合の方が、一定方向の移動を示さないと判定された場合に比べて、少ない数量の前記生成用データから前記補間フレーム画像を生成することが可能であると判断することを特徴とする請求項7に記載の画像生成装置。
  10. 前記変更手段は、
    前記可能判断条件として、前記補間フレーム画像を生成する際に生じる、当該補間フレーム画像の隙間領域の大きさのしきい値を変更することを特徴とする請求項1に記載の画像生成装置。
  11. 前記判定手段は、
    前記一連のフレーム画像のうち、所定数として連続する3つ以上のフレーム画像が示す動画が一定方向の移動を示すか否かを判定することを特徴とする請求項2または3のいずれか一つに記載の画像生成装置。
  12. 前記判定手段は、
    前記一連のフレーム画像から、当該フレーム画像中におけるあらかじめ定められた固定領域を除いた画像領域を用いて、前記一連のフレーム画像が示す動画が一定方向の移動を示すか否かを判定することを特徴とする請求項2に記載の画像生成装置。
  13. 前記判定手段は、
    前記一連のフレーム画像から、前記固定領域として当該フレーム画像中におけるテロップを示す領域を除いた画像領域を用いて、前記一連のフレーム画像が示す動画が一定方向の移動を示すか否かを判定することを特徴とする請求項12に記載の画像生成装置。
  14. 前記判定手段は、
    前記一連のフレーム画像から、前記固定領域として当該フレーム画像中の有効画面の領域を除いた画像領域を用いて、前記一連のフレーム画像が示す動画が一定方向の移動を示すか否かを判定することを特徴とする請求項12に記載の画像生成装置。
  15. 連続して入力される一連のフレーム画像が示す動画が一定方向の移動を示すか否かを判定する判定工程と、
    前記判定工程による判定結果に応じて、前記一連のフレーム画像におけるフレーム画像間を補間する補間フレーム画像の生成が可能か否かを判断するための可能判断条件を変更する変更工程と、
    前記変更工程によって変更された可能判断条件を用いて、前記補間フレーム画像の生成が可能であるか否かを判断する判断工程と、
    前記判断工程によって前記補間フレーム画像の生成が可能であると判断された場合、当該補間フレーム画像を生成する生成工程と、
    を含むことを特徴とする画像生成方法。
  16. 請求項15に記載の画像生成方法をコンピュータに実行させることを特徴とする画像生成プログラム。
  17. 請求項16に記載の画像生成プログラムを記録したことを特徴とするコンピュータに読み取り可能な記録媒体。
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