JPWO2008108399A1 - 光モジュール - Google Patents

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Abstract

ユーザの任意のシステムで駆動条件を最適化するための情報を自ら内蔵し、取扱性および簡易交換修理性の高い超小型(十数mm角以下のサイズ)光モジュールを提供する。小型光モジュール101において、光電変換素子と、送信LSIまたは受信LSI102の少なくともいずれか一方と、1または2以上の不揮発性記憶素子103と、前記不揮発性記憶素子103の記憶情報を読み書きするための入出力端子と、を備え、前記不揮発性記憶素子103は、システムへの搭載時における前記光モジュール101にとって最適な駆動条件情報として、前記光モジュール101の所定の駆動条件もしくは製造情報その他の前記光モジュール101に固有の基本データまたは駆動条件もしくはその補正因子のテーブルが出荷前に記録された第1の記憶領域と、累積使用時間などの履歴情報が出荷後に記録された第2の記憶領域と、をさらに備える。

Description

(関連出願についての記載)本願は、先の日本特許出願2007−054379号(2007年3月5日出願)の優先権を主張するものであり、前記先の出願の全記載内容は、本書に引用をもって繰込み記載されているものとみなされる。
本発明は、光モジュールに関し、特に、光インターコネクションにおいて使用され、取扱性および簡易交換修理性(すなわち、故障時における交換と復帰に要する手間が少ないこと)を向上させた光モジュールに関する。
コンピュータ、サーバ、ルータ、ストレージ等の装置間または装置内において、従来電気配線で行われていた高速インターコネクション(Gbps以上の伝送レートによる接続をいう。)を光配線に置き換える、光インターコネクションに関する研究開発が活発化してきている。
電気配線において1配線あたり10Gbps以上の伝送レートを実現する場合には、伝送可能な距離が高々数cm〜数十cmに制限される上、一般に、波形整形回路が必要とされるために総消費電力が増大するという問題がある。
また、信号線を並列化して総伝送容量を増加させた場合には、信号線のピン数の増加、伝送路の占有面積の増加、ケーブルの断面積の増加等の実装上の問題が顕在化する。
これらの問題は、今後の情報通信機器の発展を阻害する要因となる。
光インターコネクションの研究開発が活発化している理由の一つは、これらの問題を克服することができるものと期待されるからである。
ところで、光インターコネクション用の光モジュールに対する要求性能は、基幹通信系において用いられる光モジュールに対する要求性能とは異なっている。
すなわち、光インターコネクション用の光モジュールは、他の電子回路と共にボード(電子回路基板)上に実装されるため、実装面積、発熱量、価格等が特に重要な要素となる。すなわち、基幹通信系用の光モジュールにおいて要求される以上に、小型化、低消費電力化、低価格化が要求される。例えば、光インターコネクション用の小型の光モジュール(小型光I/O、Optical Sub−Assembly(OSA)等)のサイズは、一般のLSI等と同様に、十数mm角程度以下のサイズであることが望ましい。
また、開発から量産初期の段階における光モジュールは、素子特性、実装若しくは組立状態のばらつき、又は、累積使用時間の違いなどによって、モジュール毎に最適な駆動条件が異なっている。
さらに、光インターコネクション用の小型光モジュールの場合には、それが適用されるシステム内部における使用環境(実装条件、他のデバイスとの電気的接続環境、電気伝送路の長さや特性、温度(冷却・放熱環境)、光伝送路の長さや特性等)や、要求性能(伝送レート、品質信頼度および消費電力等)がモジュール毎に異なる。したがって、これらの使用環境や要求性能によって、一般に、モジュール毎に最適な駆動条件が異なってくる。
駆動条件を記録した記憶素子を備える光モジュールの例として、例えば、特許文献1において、レーザダイオードアレイと、レーザダイオードアレイに関する動作情報を格納した一体型メモリ装置と、を備えるレーザダイオードアレイアセンブリが開示されている。また、特許文献2において、複数の自発光素子と、自発光素子の発光輝度を調整するためのデータが格納されたメモリと、メモリに格納されたデータに基づいて各自発光素子の発光輝度を調整する駆動電流生成機能を備えたドライブユニットと、からなる自発光モジュールが開示されている。また、特許文献3において、レーザチップとメモリデバイスがレーザ制御システムとは別のパッケージに具備され、そのメモリデバイスがレーザチップに対する必要な動作パラメータを記憶するように構成されたレーザモジュールが開示されている。
特開2001−203418号公報 特開2004−354684号公報 特開2001−196690号公報
以上の特許文献1〜3の開示事項は、本書に引用をもって繰り込み記載されているものとする。以下に本発明による関連技術の分析を与える。
現状では、十数mm角サイズの小型光モジュールに内蔵される従来の送受信LSIは、自らの固有情報を記録するとともに、起動時において読み出すための記憶素子を内蔵していない。
また、従来の送受信LSIのみでは、光モジュールがシステムに実装されたとき、駆動状態を最適化することができない。すなわち、個別のシステムに実装されたときの光モジュール毎の最適な駆動条件は、ユーザが個別に入手しまたは導出するとともに管理しなければならない。
すなわち、従来の光モジュールは、図1(A)および図2に示すように、光モジュール1とは別に、ROM(Read Only Memory)等の不揮発性記憶素子3を内蔵したマイコン4aおよびその周辺回路9を単一のボード5上に搭載し、ボード5を単位としてユーザに提供する必要があった(特許文献1、2)。ここで、マイコン4aはASICまたはFPGA(Field Programmable Gate Array)その他の演算処理デバイスのこともある。また、周辺回路9に含まれる素子や回路としては、例えば、バッファIC、抵抗、容量、光モジュールの駆動を最適化するフィードバックループ回路などが挙げられる。
また、不揮発性記憶素子3を含まない構成によって光モジュール1を提供する場合には、図1(B)に示すように、光モジュール1とは別に、駆動条件データ(文書または電子データ)6を、別途添付してユーザに提供する必要があった。
前者(図1(A)および図2)の場合には、ユーザは、光モジュール1として、常にマイコン4aおよび周辺回路9がセットにされたボード5の形で供給される。したがって、そのサイズが小型光モジュール1そのものと比較して倍以上の面積となり、光モジュール1が搭載されるシステムのレイアウト設計における自由度が制限されるという問題がある。
一方、後者(図1(B))の場合には、光モジュール1を含むシステムを構築する際のみならず、光モジュール1を立ち上げる度に駆動条件データ6を書き込む手間が発生し、さらに、光モジュール1が故障した場合には、その交換および復帰時にも手間がかかるという問題がある。
さらに、不揮発性記憶素子3を搭載したマイコン4aおよび周辺回路9の全てを、十数mm角以下のサイズの小型光モジュール1に内蔵させることは、現時点の回路サイズでは物理的に不可能であるという問題もある。
本発明の目的は、ユーザの任意のシステムに実装する際に、駆動条件を最適化するための情報(出荷時に記憶されたモジュール固有の基本データ(基本駆動条件、使用環境に応じた駆動条件またはその補正因子のテーブルなど)、および、時間と共に変化する使用履歴データ(累積使用時間など))を自ら内蔵し、取扱性および簡易交換修理性の高い超小型(十数mm角以下のサイズ)の光モジュールを提供することである。
本発明の第1の視点に係る光モジュールは、光電変換素子と、送信LSIまたは受信LSIの少なくともいずれか一方と、1または2以上の記憶素子と、前記記憶素子の記憶情報を読み書きするための入出力端子と、を備える光モジュールであって、前記記憶素子は、システムへの搭載時における前記光モジュールにとって好適な駆動条件情報として、前記光モジュールの所定の駆動条件もしくは製造情報その他の前記光モジュールに固有の基本データまたは駆動条件もしくはその補正因子のテーブルが出荷前に記録された第1の記憶領域と、累積使用時間などの履歴情報が出荷後に記録された第2の記憶領域と、をさらに備えることを特徴とする。
第1の展開形態に係る光モジュールは、前記記憶素子の少なくともいずれか1つが、不揮発性記憶素子であることを特徴とする。
第2の展開形態に係る光モジュールは、前記不揮発性記憶素子が、マスクROMであることを特徴とする。
第3の展開形態に係る光モジュールは、前記不揮発性記憶素子が、PROM(Programmable ROM)であることを特徴とする。
第4の展開形態に係る光モジュールは、前記PROMが、EEPROM(Electrically Erasable PROM)であることを特徴とする。
第5の展開形態に係る光モジュールは、前記PROMが、RFID(Radio Frequency ID)またはRFタグであることを特徴とする。
本発明の第2の視点に係る光モジュールは、1または2以上の記憶素子を備える光モジュールであって、前記記憶素子は、前記光モジュールに固有の基本データを出荷前において記録するように構成された第1の記憶領域と、前記光モジュールに対する履歴情報が出荷後において記録されるように構成された第2の記憶領域と、を備えることを特徴とする。
本発明の第3の視点に係る光モジュールは、1または2以上の記憶素子を備える光モジュールであって、前記記憶素子が、前記光モジュールに固有の駆動条件又はその補正因子のテーブルを出荷前において記録するように構成された第1の記憶領域と、前記光モジュールに対する履歴情報が出荷後において記録されるように構成された第2の記憶領域と、を備えることを特徴とする。
第6の展開形態の光モジュールは、前記記憶素子が、不揮発性記憶素子であることが好ましい。
第7の展開形態の光モジュールは、前記履歴情報は、前記光モジュールの累積使用時間を含むことが好ましい。
第1の効果として、本発明によって、サイズを抑えつつ、取扱性および簡易交換修理性を向上した超小型光モジュールを提供することができる。
すなわち、マイコンなどの演算処理素子およびその周辺回路を設けることなく超小型パッケージとするとともに、駆動条件等の文書データを添付することなく、光モジュールをユーザへ提供することが可能となる。したがって、光モジュールのユーザによる取り扱いも簡便となる。
特に、光モジュール故障時には、そのモジュールを交換することによって、同時に駆動条件などの情報も交換されることとなる。したがって、改めてユーザによって、光モジュールへ情報を書き込むなどの作業は必要とされない。
第2の効果として、本発明のモジュール構成を採用することによって、小型光モジュールのパフォーマンスをシステムに合わせて最適化(ないし好適化)することが容易となり、モジュールの長寿命化、高信頼化にも繋がる。
つまり、各システムにおけるモジュールの最適な駆動によって、パフォーマンスを最大限に引き出すことが可能になる。また、過剰な出力パワーなど、システム要求以上の無駄な動作を抑制することもできる。さらに、経時劣化を考慮した条件の補正によって、性能の低下をより長い時間に亘って抑えることが可能となる。
また、モジュールのベンダー側の立場からは、出荷前に、基準となる駆動条件と性能(基本データ)のみを保証(記憶素子に記録)するだけで、幅広いユーザのニーズ/システム要求に対応できる可能性があるため、特殊仕様を抑えた量産・汎用化にも繋がり易い。
第3の効果として、本発明のモジュール構成を採用することによって、複数の光モジュールの一括管理および制御が行いやすくなる。
各光モジュール自身がデータを保有していない場合、多数の光モジュールを一括管理および制御するには、その多数の光モジュールに対するデータを1箇所(1つのCPU:マイコン、ASIC、FPGAなど)で保管し、かつ、処理しなければならない。しかし、本発明の構成であれば、各光モジュールに固有の基本データは光モジュール自身が不揮発性記憶素子に保有しているため、一括管理および制御を行うデバイスの負担が軽減される。
例えば、マイコン等に比べて総信号ピン数が少ないシリアルインターフェイス(例えば、I2CやSPI(Serial Peripheral Interface))内蔵のシリアルEEPROMを不揮発性記憶素子として採用することによって、光モジュール内外における情報読み込みおよび書き出し用の電気信号配線を省スペースで行うことが可能となる。
特に、各小型光モジュールに内蔵された複数の不揮発性記憶素子をDaisy−chain(デイジーチェーン)型に繋いで制御することが可能である場合、マイコン、ASICやFPGAなどによる複数モジュールの一括制御を、電気配線数の増加を抑えつつ、行うことが可能となる。
第4の効果として、本発明のモジュール構成において、シール状のRF−ID(TAG)を不揮発性記憶素子として採用することによって、光モジュールのリフロー対応、在庫管理、多数・高密度実装モジュール群の集中制御が容易な小型光モジュールを提供することが可能となる。
つまり、シール状のRF−ID(TAG)は、搭載場所を選ばず、着脱も自由であるため、リフローなどによって光モジュール全体を加熱する場合であっても、それを一時的に取り外すことにより、記憶情報消去の危険を回避することができる。また、無線の使用によって、信号配線のレイアウトを気にしなくても済むため、多数のモジュール群の在庫管理や集中制御も容易となる。
小型光モジュールをユーザに提供する従来の形態を説明するための図である。 小型光モジュールをユーザに提供する従来の形態を説明するための図である。 本発明に係る小型光モジュールの基本構成を示すブロック図である。 本発明に係る小型光モジュールの基本構成を示すイメージ図である。 本発明に係る小型光モジュールを複数個一括して制御する際の構成を説明するための図である。 本発明に係る小型光モジュールの第1の実施例を示す図である。 本発明に係る小型光モジュールの第2の実施例を示す図である。 本発明に係る小型光モジュールの第3の実施例を示す図である。
符号の説明
1、101 (小型)光モジュール
2、102 送信(または受信)LSI
3、103 不揮発性記憶素子
4a、4b、104b、104c マイコン
5、105 ボード(電子回路基板)
6 駆動条件データ(文書または電子データ)
7 光信号出射窓
8 高速信号線
9、130 マイコンの周辺回路
102a 送信LSI
102b 受信LSI
107 光信号出射窓
108 高速信号線
110 フレキシブル電気基板
111 発光素子
112 受光素子
113 AC結合用コンデンサ
114 小型光モジュール内高速信号線
115 光コネクタピン勘合用孔
120 ROM用信号線
本発明の小型光モジュール101は、図3および図4に示すように、内部に、不揮発性記憶素子103(マスクROM、PROM(Programmable ROM、Fuse−ROM)、UV−EPROM、EEPROM(Electrically Erasable PROM)、RFID(TAG)など)を1つ備えるか、または、種類や特性の異なる複数の不揮発性記憶素子103を備える。さらに、不揮発性記憶素子103に、少なくとも、出荷時に固定(決定)されるモジュール固有の基本データや各使用環境に応じた駆動条件やその補正因子のテーブルを格納する記憶領域Aと、使用履歴(時間)に応じて書き換えられる記憶領域Bと、を備える。
一方、不揮発性記憶素子103に関する読み書き(演算)処理を行うためのマイコン4bおよびその周辺回路9は、光モジュール101には含まれない。ここで、マイコン4bは、ASIC、FPGAなどの演算処理デバイスであっても良く、記憶素子を含まないものであっても良い。
一般に、駆動条件等の通信を行う信号線(クロック周波数が高々100MHz程度)に対しては、高速信号線8(Gbps以上)のように配線に関する厳しい要求は無い。したがって、不揮発性記憶素子103の搭載位置は、例えば、基板の隅もしくは裏、金属遮蔽枠やヒートシンクの上もしくは内部など、配線が可能な箇所であればいずれであっても良い。
さらにRFID(RFタグ)を不揮発性記憶素子103として使用する場合には、不揮発性記憶素子103の搭載位置は、モジュールパッケージ表面などの電気配線が不可能な場所であってもよい。
光モジュール101に内蔵された不揮発性記憶素子103の記憶領域Aに対して、光モジュール101に固有の基本データ(例えば、常温、常湿、常圧の標準的な環境下において光信号消光比3dB及び光出力パワー0dBmを実現するための条件その他製造情報などの基本データをいう。但し、必ずしも駆動条件自体である必要は無く、標準値からの偏差値であってもよい。)と、様々な環境に対応した駆動条件テーブル(または条件補正因子テーブル)と、を出荷時において書き込む。
ユーザは、この記憶領域Aの読み出しを、小型光モジュール101の外部(光モジュール101が搭載されたものと同一のボード5上もしくは他のボード)に設置されたマイコン4b(例えば、ASICまたはFPGAであってもよい。)によって行い、それと同時に、記憶領域Bに記録された光モジュール101の使用履歴情報(例えば、累積使用時間など)を読み込む。
光モジュール101は、記憶領域Aと記憶領域Bとに書き込まれた条件に基づいて最適に駆動させることが可能となる。使用履歴情報(累積使用時間など)は、随時、記憶領域Bへ追記可能とすることが好ましい。なお、光モジュール101の使用環境および使用履歴情報は、基本データへの補正因子(係数)という形で駆動条件へ反映させてもよく、複数格納されている駆動条件の中からの選択によって反映させてもよい。ここで、使用環境に対する最適化のための補正因子(係数)は、光モジュール101の出荷時に書き込まれる以外に、光モジュール101のベンダーからインターネットやその他の媒体を介して供給されてもよく、ユーザが独自に導き出してもよい。
なお、出荷時に記憶領域Aに記憶させる情報の内容も、随時記憶領域Bに記憶させる情報の内容も上記の内容には限定されず、また、上記の内容の全てを含む必要も無い。
いずれにしても、ユーザは、光モジュール101に内蔵された情報に基づいて、任意のシステムにおける光モジュール101のパフォーマンスを最適化(ないし好適化)することが可能となる。
さらに、図5を参照すると、各光モジュール101自身がデータを保有していない場合、多数の光モジュール101を一括管理および制御するには、その多数の光モジュールに対するデータを1つのマイコン4b(ASICまたはFPGAであってもよい。)で保管し、かつ、処理しなければならない。しかしながら、本発明の構成であれば、各光モジュール101に固有の基本データは、光モジュール101自身が不揮発性記憶素子103に保有しているため、一括管理および制御を行うマイコン4bの負担は軽減される。
次に、本発明の第1の実施例について図面を参照して詳細に説明する。
図6に、光インターコネクション用の小型光モジュール101を示す。
内部のフレキシブル電気基板110上には、発光素子(LD)111、受光素子(PD)112、送信LSI(LDD)102a、受信LSI(RCV)102bが搭載されている。
さらに、この上に、金属の電磁遮蔽枠が被せられる。
尚、この小型光モジュール101のサイズは、例えば、15mm角程度である。
光モジュール101は、光信号出射窓107を通して、光ファイバとの光信号の受け渡しを行う。
本発明では、この小型光モジュール101に、従来は含まれていなかった、不揮発性記憶素子103が搭載されている。なお、図6には、AC結合用コンデンサ113、小型光モジュール内高速信号線114、光コネクタピン勘合用孔115も併せて示した。
不揮発性記憶素子103は、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、Fuse−ROM、UV−EPROM、EEPROM、RFID(RFタグ)等の不揮発性記憶素子であれば、いずれの素子であってもよい。
不揮発性記憶素子103の記憶領域Aには、光モジュール101に固有の基本データ(常温、常湿、常圧などの標準環境下において、光信号消光比3dB、光出力パワー0dBmを実現するための条件および製造情報に関するデータなどを指す。但し、必ずしも駆動条件そのものである必要は無く、標準値からの偏差値のようなデータであってもよい。)と、様々な環境に対応した駆動条件テーブル(または条件補正因子テーブル)を出荷時に書き込む。
ユーザは、記憶領域Aの読み出しを小型光モジュール101の外部(当該光モジュール101が搭載されたものと同一のボード105上もしくは他のボード)に設置されたマイコン、ASICやFPGAなどによって行う。それと同時に、記憶領域Bに記録された光モジュール101の使用履歴情報(累積使用時間など)も読み込む。光モジュール101は、記憶領域Aと記憶領域Bとに書き込まれた情報に基づいて最適(ないし好適)に駆動させることが可能となる。累積使用時間は、随時、記憶領域Bへ書き込まれるものとする。なお、光モジュール101の使用環境および使用履歴情報は、基本データへの補正係数という形で駆動条件へ反映させてもよく、複数格納されている駆動条件の中からの選択によって反映させてもよい。ここで、使用環境に対する最適化(ないし好適化)のための補正係数は、光モジュール101の出荷時に書き込まれる以外に、光モジュール101のベンダーからインターネットやその他の媒体を介して供給されてもよく、ユーザが独自に導き出してもよい。
なお、出荷時に記憶領域Aに記憶させる情報の内容も、随時記憶領域Bに記憶させる情報の内容も上記の内容には限定されず、また、上記の内容の全てを含む必要も無い。
いずれにしても、ユーザは、光モジュール101に内蔵された情報に基づいて、システムにおける光モジュール101のパフォーマンスを最適化(ないし好適化)することが可能となる。
ここで、駆動条件等の通信を行う信号線(クロック周波数は高々100MHz)に対しては、高速信号線114(Gbps以上のビットレート)のように配線に関する厳しい要求は無い。したがって、不揮発性記憶素子103の搭載位置は、フレキシブル電気基板110上に限定されず、配線が可能な箇所であればいずれであっても良い。
例えば、不揮発性記憶素子103の搭載位置は、基板の隅や裏、金属枠やヒートシンクの上や内部などであってもよい。
さらに、不揮発性記憶素子103としてRFID(TAG)を使用する場合には、モジュールパッケージ表面などの電気配線が不可能な場所に搭載してもよい。
本発明による、以上の光モジュール構成を採用することによって、サイズを小さく抑えつつ、取扱性および簡易交換修理性を向上させた超小型光モジュールを提供することができる。
つまり、マイコンなどの演算処理素子およびその周辺回路を設けることなく超小型パッケージとするとともに駆動条件等の文書データを添付することなく、光モジュールをユーザへ提供することが可能となる。したがって、光モジュールのユーザによる取り扱いも簡便となる。
特に、光モジュール故障時には、そのモジュールを交換することによって、同時に駆動条件などの情報も交換されることとなる。したがって、改めてユーザによって、情報を書き込むなどの作業は必要とされない。
また、本発明のモジュール構成を採用することによって、小型光モジュールのパフォーマンスをシステムに合わせて最適化(ないし好適化)することが容易となり、モジュールの長寿命化、高信頼化にも繋がる。
つまり、各システムにおけるモジュールの最適な駆動によって、過剰な出力パワーなど、システム要求以上の無駄な動作を抑制することもできる。さらに、経時劣化を考慮した条件の補正によって、性能の低下をより長い時間に亘って抑えることが可能となる。
モジュールのベンダー側の立場からは、出荷前に、ある基準となる駆動条件と性能(基本データ)のみを保証(記憶素子に記録)するだけで、幅広いユーザのニーズ/システム要求に対応できる可能性があるため、特殊仕様を抑えた量産・汎用化にも繋がり易いと考えられる。
なお、一つの光モジュールに内蔵する不揮発性記憶素子103は、1つに限らず、種類または特性の異なる2つ以上の不揮発性記憶素子であっても構わない。
例えば、製造日やロット番号など不変の情報はマスクROMに記録し、駆動情報や総使用時間などの随時書き換えが行われる情報はPROMに記録してもよい。また、インターフェイス、アクセス方式、耐環境性の異なる複数のROMに対して同一の情報を記録しておいて、記録情報のアクセシビリティや保護性を向上させることも可能となる。
上記実施例において、駆動条件等のデータは個々の光モジュール自身が保有している。したがって、複数の光モジュールの一括管理および制御をさらに行いやすくすることができる。
図7は、光モジュールを一括管理および制御するための構成(第2の実施例)を示す。
一つのマイコン(ASIC、FPGAであってもよい。)104bが、複数の小型光モジュール101内部の不揮発性記憶素子103および送受信LSIに接続され、マイコン104bによって、駆動条件等のデータの一括管理および制御を行う。なお、マイコン104bは、記憶素子を含まないものであってもよい。
ここで、従来のように、各光モジュール101自身が各々の固有データを保有していない場合、多数の光モジュール101に対するデータの全てを1箇所(1つのCPU:マイコン、ASIC、FPGAなど)で保管し、かつ、処理しなければならない。しかし、本実施形態では、各々の光モジュールに対するデータを光モジュール101自身が保有しているため、一括管理および制御を行うデバイスの負担を大きく軽減することができる。
マイコン104bの負担を軽減する効果は、管理する光モジュール101の数が多くなればなるほど顕著となる。
ここで、マイコン104b等に比べて総信号ピン数が少ないシリアルインターフェイス(I2CやSPI)を内蔵したシリアルEEPROMを、不揮発性記憶素子103として採用することによって、光モジュール101の内外における情報の読み出しおよび書き込み用の電気信号配線を省スペースで実現することも可能となる。
特に、各小型光モジュール101に内蔵された複数の不揮発性記憶素子103をDaisy−chain(デイジーチェーン)型に繋いで制御することが可能な場合、マイコン104b(ASICやFPGAであってもよい。)によって、複数モジュールの一括制御を電気配線数の増加を抑えつつ行うことができる。
さらに上記第2の実施例において、シール状のRFID(TAG)を、不揮発性記憶素子103として採用することによって、リフロー対応、在庫管理、多数・高密度実装モジュール群の集中制御を容易とする小型光モジュール101を提供することができる。
この際の構成を、第3の実施例として、図8に示す。
この場合も、上記第2の実施例と同様に、一つのマイコン(もしくはASIC、FPGA)104cによって、複数の小型光モジュール101を制御する。マイコン104cは、ASIC、FPGAなどの演算処理デバイスであっても良い。また、マイコン104cは、RFID通信用回路を含むものの、記憶素子は含まないものであってもよい。
本実施例においては、無線が使用されるため、不揮発性記憶素子103とマイコン104cとの間には配線が必要とされない。すなわち、配線のレイアウトを考慮する必要がないため、多数のモジュール群の在庫管理や集中制御をさらに容易なものとすることができる。
なお、図8において、マイコン104cの周辺回路(バッファIC、抵抗、要領、フィードバックループ回路)130、光信号出射窓107、高速信号線108も併せて示した。
また、シール状のRFID(TAG)は、搭載される場所を選ぶこともなく、着脱も自由である。したがって、リフローなどにおいて光モジュール101全体を加熱する場合であっても、そのRFIDを一時的に取り外すことによって、記憶された情報が消去される危険を回避することができる、という利点も持つ。
本発明の全開示(請求の範囲を含む)の枠内において、さらにその基本的技術思想に基づいて、実施形態ないし実施例の変更・調整が可能である。また、本発明の請求の範囲の枠内において種々の開示要素の多様な組み合わせないし選択が可能である。

Claims (10)

  1. 光電変換素子と、
    送信LSIまたは受信LSIの少なくともいずれか一方と、
    1または2以上の記憶素子と、
    前記記憶素子の記憶情報を読み書きするための入出力端子と、を備える光モジュールであって、
    前記記憶素子は、システムへの搭載時における前記光モジュールにとって好適な駆動条件情報として、
    前記光モジュールの所定の駆動条件もしくは製造情報その他の前記光モジュールに固有の基本データまたは駆動条件もしくはその補正因子のテーブルが出荷前に記録された第1の記憶領域と、
    累積使用時間などの履歴情報が出荷後に記録された第2の記憶領域と、をさらに備えることを特徴とする光モジュール。
  2. 前記記憶素子の少なくともいずれか1つは、不揮発性記憶素子であることを特徴とする、請求項1に記載の光モジュール。
  3. 前記不揮発性記憶素子は、マスクROMであることを特徴とする、請求項2に記載の光モジュール。
  4. 前記不揮発性記憶素子は、PROM(Programmable ROM)であることを特徴とする、請求項2に記載の光モジュール。
  5. 前記PROMは、EEPROM(Electrically Erasable PROM)であることを特徴とする、請求項4に記載の光モジュール。
  6. 前記PROMは、RFID(Radio Frequency ID)またはRFタグであることを特徴とする、請求項4に記載の光モジュール。
  7. 1または2以上の記憶素子を備える光モジュールであって、
    前記記憶素子は、前記光モジュールに固有の基本データを出荷前において記録するように構成された第1の記憶領域と、
    前記光モジュールに対する履歴情報が出荷後において記録されるように構成された第2の記憶領域と、を備えることを特徴とする光モジュール。
  8. 1または2以上の記憶素子を備える光モジュールであって、
    前記記憶素子は、前記光モジュールに固有の駆動条件又はその補正因子のテーブルを出荷前において記録するように構成された第1の記憶領域と、
    前記光モジュールに対する履歴情報が出荷後において記録されるように構成された第2の記憶領域と、を備えることを特徴とする光モジュール。
  9. 前記記憶素子は、不揮発性記憶素子であることを特徴とする、請求項7又は8に記載の光モジュール。
  10. 前記履歴情報は、前記光モジュールの累積使用時間を含むことを特徴とする、請求項7ないし9のいずれか一に記載の光モジュール。
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