JPWO2008102504A1 - 無線端末および無線端末のハンドオーバー方法 - Google Patents

無線端末および無線端末のハンドオーバー方法 Download PDF

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Abstract

データ送受信機能とハンドオーバー制御部とを備えた無線端末を構成する。ハンドオーバー制御部は、利用可能なすべての無線チャネルでハンドオーバー先の存在の有無をスキャンする。ハンドオーバー制御部は、ハンドオーバー実行前に事前にハンドオーバー先の存在の有無をスキャンすることにより、ハンドオーバー先の候補を取得し、その候補が、端末から通信可能範囲内にあるか調べるために検証スキャンを実行する。そして、検証スキャンの実行結果に基づいて、ハンドオーバーを行う。

Description

本発明は、無線端末および無線端末のハンドオーバー方法に関する。
情報通信技術の進歩に対応して、無線LANが広く普及してきている。無線LANを使用した移動通信を適切に実現するための技術として、ハンドオーバーと呼ばれる技術が知られている。特開2002−016958号公報には、候補基地局リストで選択された基地局に対応する拡散符号を用いて、基地局からのパイロット信号の受信を試み、ハンドオーバー先の基地局として適当か否かを判定する技術が記載されている。特開2004−207922号公報には、無線LANシステムに用いるハンドオーバー処理方法として、無線端末装置が、スキャン処理の結果、アクセスポイント(AP)接続候補リストに無線基地局の情報を格納する技術が記載されている。特開2005−175932号公報には、無線LANハンドオー場処理に関する技術が記載されている。特開2005−184160号公報には、ハンドオーバー解決方法に関する技術が記載されている。
無線LAN端末がハンドオーバーを行う場合、あらかじめ収集したアクセスポイントに関する情報を用いて最適なアクセスポイントを選び出し、そのアクセスポイントが使用しているチャネルへ移り、Authentication RequestおよびReassociation Requestフレームを送信する。アクセスポイントに関する情報の収集は、Beaconフレームを受信するか、Probe Requestフレームを利用可能なチャネルにて送信し、そのフレームに対する応答であるProbe Responseフレームを収集することによって行われる。しかし利用可能な全チャネルに渡ってアクセスポイントに関する情報を集める場合、各チャネルごとに無線チャネルの切り替えやBeaconフレームもしくはProbe Responseフレームの収集に時間を費やす。そのため、この動作は、時間的および電力的なコストが大きい。したがって、この動作は、頻繁に行なうことをせず、数秒〜数十秒ごとに行うのが一般的である。最新のアクセスポイントに関する情報は、現在の時刻から最も古い場合で、その情報を収集する周期時間前の情報である。
端末が移動している場合、そのアクセスポイントに関する情報が古いと、最適と判断したアクセスポイントがすでに接続できない状態になっている可能性がある。その場合、再び全チャネルに渡ってアクセスポイントに関する情報を収集し、改めて最適なアクセスポイントを選択する必要がある。
このアクセスポイントに関する情報を集める作業中は、現在使用中のアクセスポイントのチャネルと異なるチャネルで情報を収集している場合、現在使用中のアクセスポイントと通信を行うことはできない。したがって、例えばVoIPによる通話中にこの情報収集が行われた場合、ユーザが認知できるような音切れとして表れてしまうことがある。
本発明の目的は、ハンドオーバーを行う際に、ハンドオーバー候補として通信が不可能なアクセスポイントを選択してしまうことでハンドオーバーに失敗してしまうことを減らすことである。
本発明では、無線端末が、データ送受信機能とハンドオーバー制御部とを備えている。ハンドオーバー制御部は、利用可能なすべての無線チャネルでハンドオーバー先の存在の有無をスキャンする。ハンドオーバー制御部は、ハンドオーバー実行前に事前にハンドオーバー先の存在の有無をスキャンすることにより、ハンドオーバー先の候補を取得し、その候補が、端末から通信可能範囲内にあるか調べるために検証スキャンを実行し、検証スキャンの実行結果に基づいて、候補にハンドオーバーを行う。
本発明は、ハンドオーバーを行う際に、ハンドオーバー候補として通信が不可能なアクセスポイントを選択してしまうことでハンドオーバーに失敗してしまうことを減らすことができる。
上記発明の目的、効果、特徴は、添付される図面と連携して実施の形態の記述から、より明らかになる。
図1は、ハンドオーバーが行われる無線LAN網の概念を例示する概念図である。 図2は、VoIP端末7の構成を例示するブロック図である。 図3は、ROM12に格納されるソフトウェアの構成を例示するブロック図である。 図4は、実施例の動作を例示するシーケンス図である。 図5Aは、ハンドオーバーの必要性の判断、および、ハンドオーバー処理の手順について記したフローチャートである。 図5Bは、ハンドオーバーの必要性の判断、および、ハンドオーバー処理の手順について記したフローチャートである。 図5Cは、ハンドオーバーの必要性の判断、および、ハンドオーバー処理の手順について記したフローチャートである。 図6は、全スキャンの動作を例示するフローチャートである。 図7は、スキャン処理の動作を例示するフローチャートである。 図8は、無通信となる時間を割り出す動作を例示するシーケンス図である。 図9は、バックグラウンド全スキャンの動作を例示するフローチャートである。 図10Aは、第2実施例の動作を例示するフローチャートである。 図10Bは、第2実施例の動作を例示するフローチャートである。 図11Aは、検証スキャンを行わない場合の動作を例示するシーケンス図である。 図11Bは、検証スキャンを行わない場合の動作を例示するシーケンス図である。
本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。しかしながら、係る形態は本発明の技術的範囲を限定するものではない。
[第1実施例]
図1は、ハンドオーバーが行われる無線LAN網の概念を例示する概念図である。その無線LAN網は、第1アクセスポイント1(AP1)と、第2アクセスポイント2(AP2)と、第1領域3と、第2領域4と、第3領域5と、第4領域6と、VoIP端末7と、有線ネットワーク8と、広域ネットワーク9と、電話端末10とを含んでいる。
第1アクセスポイント1と、第2アクセスポイント2は、IEEE802.11で規定される仕様に従ったアクセスポイントである。第1領域3は、第1アクセスポイント1の受信電界強度が、切り替え閾値(切り替え閾値については、図3で説明する)以上の領域である。第2領域4は第2アクセスポイント2の受信電界強度が切り替え閾値以上の領域である。第3領域5は、第1アクセスポイント1の受信電界強度が検出閾値(検出閾値については図3で説明する)以上の領域である。第4領域6は、第2アクセスポイント2の受信電界強度が検出閾値以上の領域である。
VoIP端末7は、無線LANを用いてVoIP通信する機能を備えた端末である。換言すると、VoIP端末7には、無線LAN装置が組み込まれ、その無線LAN装置は、本実施例のハンドオーバーを実現する機能を有している。
有線ネットワーク8は、第1アクセスポイント1と第2アクセスポイント2とを接続する。例えば、イーサネット(登録商標)のようなネットワークがその代表である。広域ネットワーク9は、電話端末10と有線ネットワーク8を接続するネットワークであり、インターネットなどがこれに該当する。電話端末10は、VoIP端末7の通信先の端末である。本実施例において、電話端末10は、必ずしもVoIP電話である必要は無い。
以下に、VoIP端末7について説明を行う。図2は、VoIP端末7の構成を例示するブロック図である。VoIP端末7は、CPU(Central Processing Unit)11、ROM(Read Only Memory)12、RAM(Random Access Memory)13、CODEC(coder/decoder)14、無線LAN(Local Area Network)チップ15、ディスプレイ17、キーボード18、スピーカー19およびマイクロフォン21を備え、それらはバス22を介して接続されている。また、アンテナ16は無線LANチップ15に接続されている。
CPU11は、ROMやRAMに格納されたソフトウェアを実行する。ROM12は読み込み専用の不揮発性メモリである。ROM12は、OSやVoIP端末7を駆動するのに必要なソフトウェアを格納している。RAM13は揮発性メモリであり、一時的なデータを保存するための領域として利用される。なお、ROM12またはRAM13は、フラッシュメモリなどに代表されるデータの消去が可能な不揮発性メモリであっても良い。
CODEC14はマイクロフォン21より入力された音声データを、ITU−T G.711などの形式に従ったデジタルデータに変換したり、逆にG.711などの形式に従ったデジタルデータをスピーカー19で再生するためのデジタルデータに変換したりする。無線LANチップ15は、IEEE802.11で規定される無線LANプロトコルを処理するチップである。アンテナ16は、無線LANチップ15から送られてくる信号を電波として送信すると同時に、第1アクセスポイント1および第2アクセスポイント2もしくは他のVoIP端末からの電波を受信するための装置である。
ディスプレイ17は液晶などを用いた表示装置である。キーボード18は電話番号などを入力するためのキーボードである。スピーカー19は、CODEC14で変換された音声データを入力すると、音声として出力する。マイクロフォン21は、音声をデジタル信号に変換する。
以下に、VoIP端末7に備えられるソフトウェアに関して説明を行う。以下の実施例においては、OSを除いたソフトウェアがROM12に格納されることが好ましい。図3は、ROM12に格納されるソフトウェアの構成を例示するブロック図である。VoIP端末7のROM12に格納されるソフトウェアは、VoIPアプリケーション23、TCP/IP処理部24、無線LANドライバ25、無線LAN MAC26、および無線LAN PHY27を含んでいる。
VoIPアプリケーション23は、マイクロフォン21から受け取った音声データをCODEC14によって例えばG.711規定の形式に変換し、別途作成したRTPパケットのペイロード部分に変換したデータを格納し、TCP/IP処理部24へ渡す。また、VoIPアプリケーション23は、TCP/IP処理部24から受け取ったRTPパケットのペイロード部分から、G.711形式の音声データを取り出し、取り出したデータをCODEC14によってスピーカー19で再生できる形式に変換し、変換したデータをスピーカー19へ渡して受信した音声データを再生する。
TCP/IP処理部24は、IETFで発行されているRFC791およびRFC793で規定されるTCP/IPプロトコルを処理する部分である。無線LANドライバ25は無線LANチップ15を制御するためのソフトウェアである。無線LAN MAC26および無線LAN PHY27は無線LANチップセット205内に格納されており、無線LAN MAC26はIEEE802.11で規定されるMACプロトコルを処理する部分である。また無線LAN PHY27は、同仕様のPHYプロトコルを処理する部分である。
上述の無線LANドライバ25は、さらに、ハンドオーバー制御部28と、通信制御部29と、アクセスポイントテーブル31と、検証スキャン用パラメータ格納領域32と、通常スキャン用パラメータ格納領域33と、切り替え閾値格納領域34と、検出閾値格納領域35とを含んで構成されている。ハンドオーバー制御部28は、周辺に存在するアクセスポイントに関する情報の収集、ハンドオーバーの必要性の判断、ハンドオーバー先の選定、およびハンドオーバーの処理を行う。通信制御部29は、ハンドオーバー制御部28で処理される内容以外で通信に必要な制御を行う。アクセスポイントテーブル31は、VoIP端末7のスキャン動作によって得られたアクセスポイントに関する情報を蓄積する領域であり、ハンドオーバー先の候補のアクセスポイントに関する情報はここに格納される。
切り替え閾値格納領域34は、切り替え閾値を格納している。検出閾値格納領域35は、検出閾値を格納している。検出閾値とは、VoIP端末7がアクセスポイントと通信が可能な受信電界強度の最小値である。一方、切り替え閾値は検出閾値よりも若干大きな値であり、具体的にはVoIP端末7が移動している際に、通信中のアクセスポイントの受信電界強度が切り替え閾値から検出閾値まで低下するのに要する時間が、以下に説明する検証スキャンとバックグラウンド全スキャンを行うのに要する時間よりも長くなるような値である。切り替え閾値は、VoIP端末7が仕様としてサポートする移動速度に依存する値であり、より高速な移動に対応するのであれば、その分だけ切り替え閾値は検出閾値よりも大きく取る必要がある。
以下に、第1実施例の動作について説明を行う。図4は、第1実施例の動作を例示するシーケンス図である。まず検証スキャンを行う場合、Probe Requestフレーム(1101、1102)を送信する。この場合、端末はハンドオーバー候補のアクセスポイントの通信可能領域外にあるため、Probe Responseフレームによる応答はない。検証スキャン用パラメータ格納領域に格納されるMinChannelTime、および、MaxChannelTimeの値は最大で、
「VoIP端末がアクセスポイントから音声フレームを受信した時点からアクセスポイントへ音声フレームを送信するまでの期間」(後述する第1期間L1)
「VoIP端末がアクセスポイントへ音声フレームを送信した時点からアクセスポイントより音声フレームを受信するまでの期間」(後述する第2期間L2)
の大きい方の値を取ることができる(第1期間L1と第2期間L2に関する詳細は、後述する)。しかし、大きすぎると検証スキャンに要する時間が長くなる。そのため、本実施例では数msと想定し、かつ両者同じ値とする。よってハンドオーバー候補のアクセスポイントが存在しないと判断するまでに要する時間は、長くて十数msである。
この検証スキャンを行っている間は、現在通信中のアクセスポイントの通信可能領域内にあり、また端末のデータの送受信を阻害しないように行う。したがって、この間で音切れは発生しない。その後、データ送受信を継続しつつ行う全スキャン(以下、バックグラウンド全スキャンと呼ぶ。)を実施し(1103)、新たにハンドオーバー先の候補を見つける。
バックグラウンド全スキャンが終わると、新しいハンドオーバー先の候補とAuthentication Request/Responseメッセージ(1104,1105)、および、Association Request/Responseメッセージ(1106,1107)の交換を行い、新しいハンドオーバー先の候補へのアクセスポイントへのハンドオーバーが完了する。
以下に、上述の動作について、フローチャートを用いて詳細に説明する。図5A〜図5Cは、ハンドオーバー制御部28におけるハンドオーバーの必要性の判断、および、ハンドオーバー処理の手順について記したフローチャートである。図5A〜図5Cに示されている動作は、VoIP端末7において定期的に実行されている。なお本実施例では、あらかじめセル設計を行い、同一の領域で同じチャネルを用いてサービスを行っているアクセスポイントが存在しない場合に対応して説明を行う。
ステップS101において、無線LAN MAC26でビーコンフレームを受信する。ビーコンフレームの受信は、無線LANドライバ25に割り込みによって通知される。ステップS102において、無線LANドライバ25は、ビーコンフレーム受信の割り込みを受けると、無線LANチップ15からビーコンフレーム受信時の受信電界強度を取得する。ステップS103において、無線LANドライバ25は、取得した受信電界強度が切り替え閾値より小さいかどうかチェックする。切り替え閾値以上であれば、ハンドオーバー処理は終了する。
切り替え閾値未満である場合は、処理はステップS104に進む。ステップS104において、無線LANドライバ25は、アクセスポイントテーブル31を参照して、ハンドオーバー先の候補であるアクセスポイントがあるかどうか調べる。通常VoIP端末7は、現在通信しているアクセスポイントの受信電界強度が切り替え閾値以上であっても、定期的に全スキャンするなどにより、ハンドオーバー先の候補としているアクセスポイントは常に保持している。ここにおいて、もし候補が存在しない場合は、処理はステップS105に進み、全スキャンを行う。
ここで、全スキャンを行う場合の動作について説明を行う。図6は、全スキャンの動作を例示するフローチャートである。ステップS201において、通常スキャン用パラメータ格納領域33より、MaxChannelTime、MinChannelTimeそれぞれにセットすべき値を取得する。次に、ステップS202において、無線LAN MAC26に対して、取得したMaxChannelTime、MinChannelTimeをセットする。ステップS203において、これらの値をセットすると現在のAPが使用している無線チャネルに対してスキャン処理を実施する。ステップS203におけるスキャン処理に関する詳細は、後述する。
ステップS204において、スキャンを終了すると、次に利用可能なチャネルで未だ調査していないチャネルがあるかどうか調べる。もし残っていない場合は、処理はステップS205に進み、切り替えるべきチャネルが残っている場合は、処理はステップS206に進む。
ステップS205において、アクセスポイントテーブル31に記録されている情報を参照してその中で最も受信電界強度の高いアクセスポイントをハンドオーバー先の候補として選択した後、全スキャン処理を終了する。ステップS206において、未調査の次のチャネルに切り替え、新しく切り替えたチャネルにおいて、ステップS203に戻り、再びスキャン処理を行う。
全スキャンは最低でもMinChannelTime時間、最大でMaxChannelTime時間要する動作である。MinChannelTimeおよびMaxChannelTimeにセットされる値は特に決められていないが、可能な限り多くのアクセスポイントに関する情報を集める意図があるため、通常それぞれ数十msから数百ms程度の値がセットされる。そのために、全チャネルのスキャンに1秒以上要することもある。
ここで、上述のステップS203でのスキャン処理について説明を行う。図7は、スキャン処理の動作を例示するフローチャートである。ステップS301において、現在セットされている無線チャネルに対してProbe Requestフレームを送信する。ステップS302において、Probe Requestフレームを送信すると同時にProbeTimerを開始する。ステップS303において、Probe Responseフレームを受信したかどうかチェックする。このスキャンの過程でまだ1フレームも受信していない場合、処理はステップS306に進む。ステップS306において、ProbeTimerがMinChannelTime以上かどうか調べる。もしこのスキャン過程でProbe Responseを1フレームも受信せずにMinChannelTime経過した場合、このチャネルにはアクセスポイントは無いものと判断して、スキャン処理を終了する。ステップS306において、ProbeTimerがMinChannelTime未満であれば、処理はステップS303に戻り、MinChannelTime経過するまでProbe Responseフレームが送られてくるのを待機する。
ステップS303において、スキャン開始後1度でもProbe Responseを受信した場合、処理はステップS304に進む。Probe Responseを1度でも受信すると、ステップS304において、ProbeTimerがMaxChannelTime以上かどうか調べる。MaxChannelTime以上でない場合は、処理はステップS303に戻り、MaxChannelTime時間経過するまでProbe Responseフレームを収集する。MaxChannelTime以上経過すると、処理は、ステップS305に進む。ステップS305において、このスキャン過程で受信したProbe Responseフレームについて、Probe Responseフレームの送信元と受信電界強度をアクセスポイントテーブル31に書き込む。以上でスキャン処理が終了する。
再び、図5のフローチャートの動作について説明を行う。図5を参照すると、ステップS105の全スキャンを行った後に、処理はステップS106に進む。ステップS106において、アクセスポイントテーブル31を参照して全スキャンの結果ハンドオーバー先として選出されたアクセスポイントの受信電界強度と切り替え閾値を比較する。その比較の結果、候補のアクセスポイントの受信電界強度の方が切り替え閾値よりも大きい場合、処理はステップS107に進む。ステップS107において、そのアクセスポイントを、実際に通信が可能なハンドオーバー先の候補のアクセスポイントとする。その後、処理はステップS122に進み、ハンドオーバーを実施する。ステップS106の比較の結果、候補のアクセスポイントの受信電界強度の方が切り替え閾値よりも小さい場合は、全スキャン動作に戻り、切り替え閾値よりも受信電界強度の高いアクセスポイントが現れるまで全スキャン動作を繰り返す。
次に、ステップS104の処理ので、ハンドオーバー先の候補が存在する場合について説明する。ハンドオーバー先の候補が存在する場合、ステップS108において、そのハンドオーバー先の候補に関する情報の新鮮さをチェックするために、閾値T1秒以上前にそれが決定されたものかどうかの判断を行う。
その判断の結果、閾値T1秒未満の間に決定されたものであれば、この情報は新鮮であり情報の確からしさが高いと見なし、検証スキャンを実施せずにステップS122に進みそのままハンドオーバーの処理を実施する。ハンドオーバー先の候補の情報がT1秒以上経った古い情報の場合、処理はステップS109に進み検証スキャンを実施する。ステップS109において、上りおよび下り方向のVoIPフレームの送受信時刻より無通信となる時間を割り出し、無通信時を見計らってハンドオーバー先の候補のアクセスポイントが使用するチャネルへ切り替える。
ここにおいて、無通信となる時間を割り出す動作について説明する。図8は、無通信となる時間を割り出す動作を例示するシーケンス図である。本実施例において、無通信となる時間の割り出しは、VoIPフレームの周期性を利用している。まず現在の時刻をt5とする。また、このVoIP端末7は、過去アクセスポイントより時刻t1と時刻t3にアクセスポイントからVoIPフレームを受信したとする。さらに、時刻t2および時刻t4に、VoIP端末7が上り方向のフレームを送信したとする。
図8を参照すると、VoIP端末は、次にアクセスポイントよりフレームを受信する時刻を、
時刻t6=時刻t3+(時刻t3−時刻t1)
と予想できる。またその次にアクセスポイントよりフレームを受信する時刻t8についても同様に、
時刻t8=時刻t6+(時刻t3−時刻t1)
と予想できる。またVoIP端末は自身が上りにフレームを送信する時刻を、
時刻t7=時刻t4+(時刻t4−時刻t2)
と予測できる。
検証スキャンを行うタイミングとして、VoIP端末がアクセスポイントから音声フレームを受信した時点からアクセスポイントへ音声フレームを送信するまでの期間(以下、第1期間L1と呼ぶ)と、VoIP端末がアクセスポイントへ音声フレームを送信した時点からアクセスポイントより音声フレームを受信するまでの期間(以下、第2期間L2と呼ぶ。)の2通りがある。
この場合第1期間L1および第2期間L2はそれぞれ、
第1期間L1=時刻t7−時刻t6
第2期間L2=時刻t8−時刻t7
で算出することができる。次に第1期間L1と第2期間L2でどちらの期間が長いか調べ、もし第1期間L1の方が長い場合は、時刻t6でVoIPフレームを受信した直後に検証スキャンを実施する。第2期間L2の方が長い場合は上り方向のフレームを送信した直後に検証スキャンを実施する。以上のようにして無通信となる時間を割り出す。
図5のフローチャートの説明に戻る。ステップS109で、ハンドオーバー先の候補が使用するチャネルへ切り替える。その後、ステップS110において、MinChannelTimeおよびMaxChannelTimeの値を、検証スキャン用パラメータ格納領域32から取得し、それぞれにセットする。検証スキャンでは目的のアクセスポイントが存在するかどうかを調べるのが目的である。そのため、ここでMinChannelTimeおよびMaxChannelTimeの値として数msを想定する。本実施例では、同じ領域で同じチャネルを用いてサービスを行っているアクセスポイントは、ほとんど無いと仮定している。そのため、Probe Requestに対して応答を返すのは、VoIP端末が調べる目的としているアクセスポイントのみである。
ステップS111において、Probe Requestフレームを送信する。Probe Requestフレームを送信すると、ステップS112において、Probe Requestフレームに対する応答であるProbe Responseフレームをハンドオーバー先の候補のアクセスポイントからMinChannelTime時間以内に受信したかどうかチェックする。そのチェックの結果、受信しなかった場合、処理はステップS113に進む。
ステップS113において、閾値T2に示される回数以上連続してProbe Requestフレームに対する応答を受信しなかったのかどうかをチェックする。もし閾値T2に示される回数以上連続してProbe Requestに対する応答をハンドオーバー先の候補のアクセスポイントから受信しなかった場合は、この場合はハンドオーバー先の候補のアクセスポイントが存在しないとみなし、処理はステップS105に進み、全スキャンを実施する。そのチェックの結果、まだ閾値T2に示される回数に達していない場合は、処理はステップS111に戻り、再びProbe Requestフレームを送信する。
閾値T2についてであるが、この値を大きくしすぎると検証スキャンに要する時間が長くなるため、せいぜい閾値T2=2程度とする。ステップS112の処理において、Probe ResponseフレームをMinChannelTime以内にハンドオーバー先の候補のアクセスポイントから受信した場合、処理はステップS114に進み、Probe Responseフレームの受信電界強度をチェックする。ステップS115において、その受信レベルと切り替え閾値の大きさを比較する。その比較の結果、Probe Responseフレームの受信電界強度が、切り替え閾値よりも小さい場合、処理はステップS116に進む。この場合は既にハンドオーバー先の候補のアクセスポイントの通信可能範囲外に移動してしまったとみなし、ハンドオーバー先の候補のアクセスポイントを再探索する。
ただし、現在の通信を妨害しないようにするため、バックグラウンドで全スキャンを実施して再探索することが好ましい。そのために、ステップS116において、MinChannelTime、および、MaxChannelTimeには、通常スキャン用パラメータ格納領域に格納されているパラメータに戻し、現在通信中のアクセスポイントのチャネルに切り替える。ステップS117において、通信の合間に全スキャンを行うバックグラウンド全スキャンを実施する。
ここにおいて、バックグラウンド全スキャンの動作について説明を行う。図9は、バックグラウンド全スキャンの動作を例示するフローチャートである。図9を参照すると、ステップS401において、同じチャネルに対してスキャンを行った回数が保存される変数nに1を代入する。ステップS402において、MaxChannelTime、MinChannelTimeに無通信区間の残り時間をセットする。上述したように、無通信区間が終わる時間はあらかじめわかるため、残り時間は無通信区間が終わる時間から現在の時間を減算することにより得られる。
ステップS403において、スキャン処理を実行する。このスキャン処理は上述のステップS105の処理と同様である。スキャン処理が終了するタイミングは、VoIP端末がデータの送受信を行うタイミングである。ステップS404において、スキャンを行ったチャネルを保存するために、変数CHに現在のチャネルを代入する。
ステップS405において、現在のチャネルを変数CHにセットすると、チャネルをこの端末が通信中のアクセスポイントが使用しているチャネルに切り替える。チャネル切り替えが終了すると、ステップS406において、データの送信もしくは受信の処理を行う。データの送信もしくは受信の処理が終わると、ステップS407において、変数CHを参照しチャネルを先ほどスキャンしたチャネルへ切り替える。
ステップS408において、同じチャネルに対して何度スキャンしたかを調査する。その調査の結果、もし、ある閾値T4に示される回数未満の回数しかスキャンしていないのであれば、処理はステップS409に進む。ステップS409において、変数nに1を加え、処理を902へ戻す。一方、既に閾値T4に示される回数以上スキャンしているのであれば、処理はステップS410に進む。
ステップS410において、次に切り替えるべき未調査のチャネルが残っているかどうかの調査を行う。その調査の結果、もし未調査のチャネルが残っている場合は、処理はS411に進む。ステップS411において、次に利用可能な未調査のチャネルに切り替え、処理を902へ戻す。未調査のチャネルが残っていない場合は、処理はS412に進む。ステップS412において、アクセスポイントテーブル31を参照し、最も受信電界強度の大きいアクセスポイントをハンドオーバー先の候補とする。
ここで説明したバックグラウンド全スキャンでは、閾値T4を大きくすると、より確実なスキャンを実施することができるが、大きくしすぎるとバックグラウンド全スキャンの所要時間が大きくなるため、1〜2を閾値T4にセットするのが妥当である。
図5のフローチャートの説明に戻る。ステップS117のバックグラウンド全スキャンを実施した後、処理はステップS118に進む。ステップS118において、アクセスポイントテーブル31を参照しハンドオーバー先の候補となるアクセスポイント受信電界強度と切り替え閾値の大小を比較する。その比較の結果、ハンドオーバー先の候補の受信電界強度が切り替え閾値よりも小さい場合、再びバックグラウンド全スキャンを実施し、適切なアクセスポイントが現れるまで繰り返す。
その比較の結果、ハンドオーバー先の候補の受信電界強度が切り替え閾値よりも大きかった場合、処理はステップS119に進む。ステップS119において、そのハンドオーバー先の候補のアクセスポイントを正式なハンドオーバー先とした後、ステップS122に進みハンドオーバーを実施する。
ステップS115の処理の結果、Probe Responseフレームの受信レベルが、切り替え閾値以上な場合、処理はステップS120に進む。ステップS120において、ハンドオーバー先の候補としているアクセスポイントは現時点でもハンドオーバー可能なアクセスポイント先であるとみなす。この場合、ハンドオーバー先の候補の再探索はしない。VoIP端末7は現在通信中のアクセスポイントが使用しているチャネルに切り替える。
ステップS121において、MinChannelTime、および、MaxChannelTimeにセットする値を通常スキャン用パラメータ格納領域33から取得し、それぞれセットする。そして、ステップS122において、ハンドオーバー先の候補のアクセスポイントへハンドオーバーを実施する。
なお、本実施例で用いた検証スキャンは、既存のIEEE802.11仕様に準拠する範囲で検証スキャンを実施するために、MinChannelTime、MaxChannelTimeを数msに減らした手段を用いて説明した。この方法以外にも、IEEE802.11仕様の修正が必要ではあるが、例えばProbe Requestフレームにユニキャストアドレスをセットすることを許すように修正し、もしアクセスポイントが自身のアドレスがセットされたProbe Requestフレームを受信した場合、SIFS(Short Interframe Space)時間後にAck(Acknowledgement)フレームを応答するような手順を許すように修正すれば、より素早く確実に検証スキャンを実施することが可能になる。
[第2実施例]
以下に、本願発明の第2実施例について説明を行う。なお、第2実施例におけるVoIP端末7の構成は、上述の実施例と同様である。したがって、以下では重複する説明を省略する。検証スキャンは、現在通信中のアクセスポイントの受信電界強度が切り替え閾値以上の領域でも有用である。
図10A、図10Bは、第2実施例の動作を例示するフローチャートである。第2実施例では、既に以前実施された全スキャンなどにより、ハンドオーバー先の候補となるアクセスポイントを保持しているものとする。
ステップS501において、閾値T3に示される秒数以上バックグラウンド全スキャンをしていないかどうかの判断を実行する。その判断の結果、閾値T3に示される秒数以上バックグラウンド全スキャンを実施していないのであれば、処理はステップS507に進む。ステップS507において、バックグラウンド全スキャンを実施する。
ステップS501の判断の結果、閾値T3に示される秒数以上バックグラウンド全スキャンを実施いる場合、処理はステップS502に進む。ステップS502において、次に上りおよび下り方向のVoIPフレームの送受信時刻より無通信となる時間を割り出し、無通信時間を見計らってハンドオーバー先の候補が使用するチャネルに切り替える。
ステップS503において、MinChannelTime、および、MaxChannelTimeにセットする値を、検証スキャン用パラメータ格納領域から取得し、それぞれにセットする。ステップS504において、Probe Requestフレームを送信する。ステップS505において、Probe Requestフレームに対する応答フレームであるProbe Responseフレームを、ハンドオーバー先の候補のアクセスポイントからMinChannelTime時間以内に受信したかどうかの判断を実行する。その判断の結果、受信しなかった場合、処理はステップS506に進む。
ステップS506において、閾値T2に示される回数以上連続してProbe Requestに対するProbe Responseを受信しなかったかどうかの判断を行う。その判断の結果、閾値T2に示される回数未満である場合は、処理はステップS504に戻り、再びProbe Requestフレームを送信する。その判断の結果、既に閾値T2に示される回数以上応答が無かった場合は、VoIP端末はハンドオーバー先の候補のアクセスポイントの通信可能範囲外に居るとみなし、新たに別の候補となるアクセスポイントを探す必要があるので、処理はステップS507に進む、ステップS507ではバックグラウンド全スキャンを実施する。
ステップS505の処理の結果、Probe Responseフレームを、ハンドオーバー先の候補のアクセスポイントからMinChannelTime時間以内に受信した場合、処理はステップS508に進む。ステップS508において、Probe Responseフレームの受信レベルをチェックする。
ステップS509において、その受信レベルが切り替え閾値以上であるかどうかの判断を実行する。その判断の結果、その受信レベルが切り替え閾値未満である場合、もはやVoIP端末はそのハンドオーバー先の候補のアクセスポイントの通信可能範囲内に居ないから、処理はステップS507に進みバックグラウンド全スキャンを実施する。
受信レベルが切り替え閾値以上である場合、この場合は現在のハンドオーバー先の候補のアクセスポイントは候補として問題ないので、処理はステップS510に進み、現在のアクセスポイントのチャネルに切り換える。この場合は全スキャンなどを行ってハンドオーバー先の候補を選びなおす必要はないので、ステップS511において、MinChannelTime、MaxChannelTimeにセットする値を通常スキャン用パラメータ格納領域から取得し、それぞれに値をセットし、現在通信中のアクセスポイントの受信電界強度が切り替え閾値以上の領域における検証スキャンの処理が終了する。
[第3実施例]
以下に、本願発明の第3実施例について説明を行う。上述の第2実施例では、図10BのステップS509での処理において、ハンドオーバー先の候補のアクセスポイントからの受信電界強度が切り替え閾値未満になった時点で、バックグラウンド全スキャンを実施した。いかに述べる第3実施例では、検証スキャンによって得られたハンドオーバー先の候補のアクセスポイントからの受信電界強度を記録として残し、図10BのステップS509での処理において、今回得られた受信電界強度が切り替え閾値以上かどうかを調べるのみならず、前回の検証スキャン時の受信電界強度からの変化も調べそれも記録する。
例えば、前回の検証スキャンで得られた受信電界強度を第1受信電界強度S1、今回の検証スキャンで得られた受信電界強度を第2受信電界強度S2とする。次回検証スキャンを行った場合の受信電界強度(予測受信電界強度S3)は、
予測受信電界強度S3
=第2受信電界強度S2+(第2受信電界強度S2−第1受信電界強度S1)
と予想できる。もし予測受信電界強度S3が切り替え閾値より低い場合、たとえ第2受信電界強度S2が切り替え閾値よりも大きな値であってもバックグラウンド全スキャンを実施する。なお、第3実施例では、前回の検証スキャンの結果のみを用いて次の検証スキャンの結果を予想したが、前回の結果のみならずそれ以前の結果を用いて、次回の検証スキャンの結果の予測値の精度を向上させたものを用いても構わない。
上述してきたように、本実施例においては、ハンドオーバーが実施される前にあらかじめハンドオーバー先の候補となるアクセスポイントが有効かどうか検証スキャンを行って調べることにより、VoIP端末がハンドオーバー先の候補の通信可能範囲外に移動してしまった場合におけるVoIP通話の音質に対する影響を減らすことができる。
図11A,図11Bは、上述の実施例の検証スキャンを行わない場合の動作を例示するシーケンス図である。図11Aは、検証スキャンを行わない場合で、かつハンドオーバーを現在通信中のアクセスポイントの受信電界強度が、検出閾値となった時点でハンドオーバーを実施する場合の動作を例示している。図11Bは、検証スキャンを行わない場合で、かつハンドオーバーを現在通信中のアクセスポイントの受信電界強度が切り替え閾値となった時点でハンドオーバーを実施する場合の動作を例示するシーケンス図である。図11A,図11Bのシーケンスは、端末がハンドオーバー先の候補の通信可能領域の範囲外にあった場合を例示している。
図11Aを参照すると、現在通信中のアクセスポイントの受信電界強度が検出閾値となると、端末はAuthentication Requestフレームを送信する(1111,1112,1113)。このAuthentication Requestフレームの再送回数、再送間隔は実装依存であるが、Authentication Requestフレームは、アクセスポイントの端末に関する管理状態を変えるフレームであり、アクセスポイント側と端末側とで状態の不一致を避け確実に交換を行うために、比較的大きな回数の再送が行われる。
図11Aには、3回再送した場合を図示している。次に、全スキャンを実施し(1114)、その後にAuthentication Request/Responseフレーム、Association Request/Responseフレームを交換する(1115、1116、1117、1118)。図11に示されている動作の場合は、通信中であったアクセスポイントの受信電界強度が検出閾値を下回ってからハンドオーバー処理を実行している。そのため、端末が最初のAuthentication Requestフレーム(1111)を送信した時点からAssociation Responseを受信(1118)するまでの間、端末はデータの送受信が不可能であり音切れが発生する。
図11Bは、現在通信中のアクセスポイントの受信電界強度が切り替え閾値となった時点でハンドオーバーを実行する場合の動作を例示している。この場合、起点が現在通信中のアクセスポイントの受信電界強度が切り替え閾値となった時点となる。なお、それ以外は図11Aのシーケンスの場合と同じである。この場合も、端末がAuthentication Request(1121)を送信した時点から、Association Responseフレームを受信(1128)するまで間、端末はデータフレームを送受信することが出来ず、この間音切れが発生する。
以上より、検証スキャンを行わない場合は検証スキャンを行う場合に比べ、Authentication Requestフレームの送信および再送に要する時間、Authentication Requestフレームの再送間隔時間、および全スキャンに要する時間それぞれを加えた時間だけ長く音切れが発生する。
仮に、図11Bに示される動作において、Authentication Request/Responseメッセージの交換、および全スキャンの動作が、端末のデータの送受信に影響を与えないように実施できたと仮定する。この場合の音切れ時間は、新しいハンドオーバー先の候補にAuthentication Request(1125)を送信してからAssociation Response(1128)を受信するまでの間だけとなり、検証スキャンを行う場合と行わない場合とで長さは同じになる。
しかし、何度もAuthentication Requestフレームを再送(1122、1123)すると、通信中のアクセスポイントと通信できる領域の外へ出てしまう可能性があり音切れが発生する。これを防止するために切り替え閾値をより大きな値にすると、切り替え閾値以上の受信電界強度を提供する領域が狭くなり、その結果ハンドオーバーがより頻繁に発生し、これは好ましいことではない。
上述した実施例の構成・動作を備え、まず検証スキャンを行うことによって、音切れが発生する可能性がある期間を、Authentication Requestを送信(1104)してから、Association Responseを受信(1107)するまでの期間にすることができる。
上述の実施例では、ハンドオーバーが近いと予想される事態になると、より時間的および電力的なコストの低い検証スキャンを実施し、ハンドオーバー先の候補の通信可能範囲内にあるかどうか調べている。そして、ハンドオーバー先の候補の通信可能範囲外に居ると判明した場合、現在使用しているアクセスポイントとの間で行われている通信を阻害しないように、通信の合間に利用可能なチャネルでアクセスポイントに関する情報を収集している。これにより適切なハンドオーバー先を見つけ、そこへハンドオーバーすることが可能となる。例えば、VoIP通話中に、ハンドオーバー候補として通信が不可能なアクセスポイントを選択してしまうことで音切れが発生してしまうことを減らすことが可能となる。
また、上述の実施例では、ハンドオーバー先の候補のアクセスポイントを調べる際に検証スキャンを織り交ぜることで、全スキャンを行う頻度を減らして消費電力を下げることが可能となる。また、ハンドオーバー先の候補のアクセスポイントの妥当性のチェックをより頻繁に行うことが可能となる。妥当性のチェックをより頻繁に行えば、それだけハンドオーバー先の候補のアクセスポイントがより妥当なものとなる。したがって、例えば、VoIP通話中に、ハンドオーバーに失敗する確率が減ることになり、ハンドオーバー時のVoIP通話の音質の劣化を避けることができる。
なお、当業者は上記実施例の様々な変形を容易に実施することができる。したがって、本発明は上記実施例に限定されることはなく、請求項やその均等物によって参酌される最も広い範囲で解釈される。

Claims (26)

  1. 無線を使用してデータを送受信するデータ送受信部と、
    利用可能なすべての無線チャネルでハンドオーバー先の存在の有無をスキャンするハンドオーバー制御部と
    を具備し、
    前記ハンドオーバー制御部は、
    ハンドオーバー実行前に事前にハンドオーバー先の存在の有無をスキャンすることによりハンドオーバー先の候補を取得し、
    前記候補が、端末から通信可能範囲内にあるか調べるために検証スキャンを実行し、
    前記検証スキャンの実行結果に基づいて、前記候補にハンドオーバーを行う
    無線端末。
  2. 請求の範囲1に記載の無線端末において、
    前記データ送受信部と前記ハンドオーバー制御部とは、無線LANドライバに備えられ、
    前記無線LANドライバは、
    前記データの送受信と前記検証スキャンとを時分割で実行する
    無線端末。
  3. 請求の範囲1に記載の無線端末において、
    前記ハンドオーバー制御部は、
    前記データの周期性を利用して前記データの発生しない期間を前もって予測し、前記データの発生しない期間であると予測された予測期間に前記検証スキャンを実行する
    無線端末。
  4. 請求の範囲1に記載の無線端末において、
    前記ハンドオーバー制御部は、
    前記ハンドオーバー先の候補が存在するかどうか調べるためのフレームを送信し、送信した前記フレームに対する応答フレームの受信の有無により、前記ハンドオーバー先の候補が通信可能範囲内にあるかどうかを調べる
    無線端末。
  5. 請求の範囲4に記載の無線端末において、
    前記ハンドオーバー先の候補が通信可能範囲内にあるか否かを判断する条件として、
    ある閾値回数以上前記検証スキャンを実施しても前記ハンドオーバー先の候補からの前記応答フレームが受信されない場合、前記端末は前記ハンドオーバー先の候補の通信範囲外にあると判断する
    無線端末。
  6. 請求の範囲4に記載の無線端末において、
    前記検証スキャンを行う際に使用する前記ハンドオーバー先の候補が存在するかどうかを調べるためのフレームおよび前記応答フレームとしてIEEE802.11仕様で規定されるProbe RequestフレームおよびProbe Responseフレームを使用する
    無線端末。
  7. 請求の範囲6に記載の無線端末において、
    前記Probe Requestフレームを送信した送信時刻から、前記Probe Responseフレームを受信するために最低限待機しなければならない最低待機時間と、前記Probe Responseフレームを1以上の受信した場合に適用される待機時間とを、
    前記データの送受信を阻害しない程度に小さな値にセットする
    無線端末。
  8. 請求の範囲1記載の無線端末において、
    前記ハンドオーバー制御部は、
    前記検証スキャンの開始条件として、
    前記ハンドオーバー先の候補を決定した候補決定時刻から、所定の閾値時間を越えた場合に、前記検証スキャンを実施する
    無線端末。
  9. 請求の範囲1に記載の無線端末において、
    前記ハンドオーバー制御部は、
    前記検証スキャンの開始判断に、前記データの受信電界強度を用いる
    無線端末。
  10. 請求の範囲9に記載の無線端末において、
    前記検証スキャンの開始条件として、
    前記無線LANシステムにおいて通信が可能な受信電界強度の最小値よりも大きな値を閾値とし、
    前記端末が通信中のアクセスポイントの受信電界強度が前記閾値未満となることを条件とする
    無線端末。
  11. 請求の範囲10に記載の無線端末において、
    前記ハンドオーバー制御部は、
    前記検証スキャン後の前記ハンドオーバー先の候補が通信可能範囲内にあるかどうかを判断し、前記ハンドオーバー先の候補からの前記応答フレームを受信した際の受信電界強度が、前記受信電界強度の最小値よりも大きな値とした閾値よりも小さい場合、前記無線LAN端末の通信を阻害しないように利用可能なすべての無線チャネルをスキャンしてハンドオーバー先の候補を再探索する
    無線端末。
  12. 請求の範囲10に記載の無線端末において、
    前記ハンドオーバー制御部は、
    前記検証スキャンの開始条件を満たしていない場合に前記検証スキャンを実施して、以前に見つけた前記ハンドオーバー先の通信可能範囲内に前記端末が居ないと判明した場合に、前記利用可能なすべての無線チャネルをスキャンして前記ハンドオーバー先の候補を見つける
    無線端末。
  13. 請求の範囲10に記載の無線端末において、
    前記ハンドオーバー制御部は、
    前記検証スキャンの開始条件を満たしていない場合に前記検証スキャンを実施して、以前に見つけた前記ハンドオーバー先の通信可能範囲内から前記端末が近い将来外れると判断した場合に、前記利用可能なすべての無線チャネルをスキャンして前記ハンドオーバー先の候補を見つける
    無線端末。
  14. 無線を使用してデータを送受信するデータ送受信機能と、利用可能なすべての無線チャネルでハンドオーバー先の存在の有無をスキャンする機能とを備える無線LANシステムのハンドオーバー方法であって、
    (a)ハンドオーバー実行前に事前にハンドオーバー先の存在の有無をスキャンすることによりハンドオーバー先の候補を取得するステップと、
    (b)前記候補先が、端末から通信可能範囲内にあるか調べるために検証スキャンを実行するステップと、
    (c)前記検証スキャンの実行結果に基づいて、前記候補にハンドオーバーを行うステップ
    を具備する
    ハンドオーバー方法。
  15. 請求の範囲14に記載のハンドオーバー方法において、
    前記データの送受信と前記検証スキャンとを時分割で行う
    ハンドオーバー方法。
  16. 請求の範囲14に記載のハンドオーバー方法において、
    前記(b)ステップは、
    前記データの周期性を利用して前記データの発生しない期間を前もって予測するステップと、
    前記データの発生しない期間であると予測された予測期間に前記検証スキャンを行うステップと
    を含む
    ハンドオーバー方法。
  17. 請求の範囲14に記載のハンドオーバー方法において、
    前記(b)ステップは、
    前記ハンドオーバー先の候補が存在するかどうか調べるためのフレームを送信するステップと、
    前記ハンドオーバー先の候補からの応答フレームの受信を待機するステップと、
    前記ハンドオーバー先の候補からの応答フレームの受信の有無により、前記ハンドオーバー先の候補の通信可能範囲内にあるかどうかを調べるステップ
    を含む
    ハンドオーバー方法。
  18. 請求の範囲17に記載のハンドオーバー方法において、
    前記端末が前記ハンドオーバー先の候補の通信可能範囲内にあるか否かを判断する条件として、
    ある閾値回数以上前記検証スキャンを実施しても前記ハンドオーバー先の候補からの前記応答フレームが受信されない場合、前記端末は前記ハンドオーバー先の候補の通信範囲外にあると判断する
    ハンドオーバー方法。
  19. 請求の範囲17に記載のハンドオーバー方法において、
    IEEE802.11仕様で規定されるProbe RequestフレームおよびProbe Responseフレームを、前記検証スキャンを行う際に使用する前記ハンドオーバー先の候補が存在するかどうかを調べるためのフレームおよび前記応答フレームとして使用する
    ハンドオーバー方法。
  20. 請求の範囲19に記載のハンドオーバー方法において、
    前記Probe Requestフレームを前記端末が送信した送信時刻から、前記Probe Responseフレームを受信するために最低限待機しなければならない最低待機時間と、
    前記Probe Responseフレームを1以上の受信した場合に適用される待機時間とを、
    前記端末の、前記データの送受信を阻害しない程度に小さな値にセットする
    ハンドオーバー方法。
  21. 請求の範囲14に記載のハンドオーバー方法において、
    前記(b)ステップは、
    前記検証スキャンの開始条件として、
    前記ハンドオーバー先の候補を決定した候補決定時刻から、所定の閾値時間を越えた場合に、前記検証スキャンを実施するステップを含む
    ハンドオーバー方法。
  22. 請求の範囲14に記載のハンドオーバー方法において、
    前記検証スキャンの開始判断に、
    前記データの受信電界強度を用いる
    ハンドオーバー方法。
  23. 請求の範囲22に記載のハンドオーバー方法において、
    前記検証スキャンの開始条件として、
    前記無線LANシステムにおいて通信が可能な受信電界強度の最小値よりも大きな値を閾値とし、
    前記端末が通信中のアクセスポイントの受信電界強度が前記閾値未満となることを条件とする
    ハンドオーバー方法。
  24. 請求の範囲23に記載のハンドオーバー方法において、さらに、
    (d)前記検証スキャン後の前記ハンドオーバー先の候補が通信可能範囲内にあるかどうかを判断するステップを含み
    前記(d)ステップは、
    前記ハンドオーバー先の候補からの前記応答フレームを受信した際の受信電界強度が、
    前記受信電界強度の最小値よりも大きな値とした閾値よりも小さい場合、前記無線LAN端末の通信を阻害しないように利用可能なすべての無線チャネルをスキャンし、
    ハンドオーバー先の候補を再探索する
    ハンドオーバー方法。
  25. 請求の範囲23に記載のハンドオーバー方法において、さらに、
    (e)前記検証スキャンの開始条件を満たしていない場合で前記ハンドオーバー先の候補を見つけるステップを含み、
    前記(e)ステップは、
    前記検証スキャンを実施して、以前に見つけた前記ハンドオーバー先の通信可能範囲内に前記端末が居ないと判明した場合に、前記利用可能なすべての無線チャネルをスキャンして前記ハンドオーバー先の候補を見つける
    ハンドオーバー方法。
  26. 請求の範囲23に記載のハンドオーバー方法において、さらに、
    (f)前記検証スキャンの開始条件を満たしていない場合で前記ハンドオーバー先の候補を見つけるステップを含み、
    前記(f)ステップは、
    前記検証スキャンを実施して、以前に見つけた前記ハンドオーバー先の通信可能範囲内から前記端末が近い将来外れると判断した場合に、前記利用可能なすべての無線チャネルをスキャンして前記ハンドオーバー先の候補を見つける
    ハンドオーバー方法。
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